JP2018509082A - Sctpフェールオーバ時のs1−ap ueコンテキスト保持 - Google Patents

Sctpフェールオーバ時のs1−ap ueコンテキスト保持 Download PDF

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Abstract

いくつかの実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのネットワークノードにおける方法が、ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1−AP UEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であると判断することと、UEコンテキストが依然有効であるとの指標を含むS1セットアップリクエストメッセージを生成することと、S1セットアップリクエストメッセージをMMEに伝送することとを含む。特定の実施形態では、MMEにおける方法が、ネットワークノードによって継続保持されているUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であるとの指標を含むS1セットアップリクエストメッセージをネットワークノードから受信することを含む。MMEは、自身が継続保持している複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効だと判断し、自身が継続保持しているUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含むS1セットアップレスポンスメッセージを生成し、Sセットアップレスポンスメッセージをネットワークノードに伝送する。【選択図】図4

Description

特定の実施形態は、一般に、ワイヤレス通信ネットワークにおけるシグナリングに関し、より詳細には、ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)エンドポイントのフェールオーバに際した、S1アプリケーションプロトコル(S1−AP)ユーザ機器(UE)コンテキストの保持に関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)では、エボルブドユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)のエボルブドNodeB(eNB、eNodeB)コンポーネントを、エボルブドパケットシステム(EPS)のコアネットワーク(CN)と相互接続するためのS1インタフェースを規定している。E−UTRANアーキテクチャは、S1インタフェースを通じてエボルブドパケットコア(EPC)に接続されている、eNodeBのセットから構成される。eNodeBのセットには、ホームeNodeB(HeNB)およびHeNBゲートウェイ(HeNB GW)が含まれ得る。たとえば、MMEとHeNB GWの間、およびHeNB GWとHeNBの間には、S1−APインタフェースが存在する。よって、HeNB GWは、MMEやeNodeBの機能を実行することができる。本明細書で使用する「eNodeB」という用語は、eNodeBまたはHeNB GWを指し得るものであり、「MME」という用語は、MMEまたはHeNB GWを指し得るものとなる。ロングタームエボリューション(LTE)アーキテクチャおよびE−UTRANアーキテクチャについては、3GGP TS 36.401において、その全体が説明されている。
S1インタフェースは、EPCとE−UTRANの境界に位置するものと指定されている。S1視点では、E−UTRANアクセスポイントはeNodeBとなり、EPCアクセスポイントは、制御プレーンのモビリティ管理エンティティ(MME)論理ノードかユーザプレーンのサービングゲートウェイ(S−GW)論理ノードのどちらかとなる。IETF RFC 4960で仕様が定められた、ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)は、eNodeBとMMEの間でのS1アプリケーションプロトコル(S1−AP)シグナリングメッセージの交換をサポートすることを目的に使用される。
S1−APの機能の1つに、UEコンテキストの管理(すなわち、S1上でのユーザ個別のシグナリングをサポートするための、eNodeBおよびEPCにおけるUEコンテキストの確立および解放)がある。S1 UEコンテキスト管理機能は、E−UTRAN無線アクセスベアラ(E−RAB)コンテキスト、セキュリティコンテキスト、ローミングおよびアクセス制限などを含む、必須となる初期UEコンテキストを包括的に確立するのをサポートする機能である。包括的な初期UEコンテキストの確立は、MMEによって開始される。また、S1 UEコンテキスト管理機能は、eNodeBにおいて先に確立されたコンテキストの解放もサポートする。このコンテキストの解放は、MMEが直接トリガすることもあれば、MMEがeNodeBから受信したリクエストに従ってトリガすることもある。
一般に、eNodeBは、自身のUEコンテキスト情報の大半を、MMEからダウンロードする。SCTPプロトコルは、MMEとeNodeBノードの間でのIPレベルの通信を提供し、この通信を通じてS1−APメッセージが転送される。SCTPは、リンクアソシエーションの継続中、2つのSCTPエンドポイント間でのメッセージングに関する信頼性の高い連続した伝達を行うために使用される。3GPP仕様書によれば、SCTPアソシエーションが失われた場合、eNodeBは自身のUEコンテキストをすべて削除する。UEは、サービスリクエスト手続きを実行し、S1−APセットアップメッセージに応答して、MMEから再度UEコンテキストをダウンロードする。これにより、たとえば、ボイスオーバLTEコール中の音声の乱れや、ビデオストリーム用のビデオフレームのドロップが発生する可能性がある。
具体的には、3GPP TS 36.413 Release 12、8.7.3.1項において、S1セットアップ手続きの目的は、S1インタフェース上でeNodeBおよびMMEを正確に相互運用するのに必要なアプリケーションレベルのデータを交換することである、と説明されている。セットアップは、トランスポートネットワーク層(TNL)アソシエーションが動作的になった後にトリガされる、最初のS1−AP手続きである。この手続きでは、UEが係らないシグナリングが用いられる。セットアップ手続きは、リセット手続きが行うように、E−UTRAN S1−AP UEコンテキストを(もし存在すれば)再初期化し、かつ2つのノード内の関連シグナリング接続をすべて消去したうえで、eNodeBにおいて、MME過負荷状態情報をクリアする。
このような挙動は、たとえば、eNodeB、MME、またはHeNB GWで障害が発生し、すべてのSCTPおよびUEコンテキスト情報が失われた場合に適当なものとなる。ただし、あるプロセッサがSCTP機能を実行するも、UEコンテキスト情報は別のプロセッサが記憶している、という場合など、状況が異なれば、かかる挙動は非効率なものとなる。たとえば、大型のeNodeB、大型のHeNB BW、またはMMEは、150,000もの接続ユーザを擁し得る。すべての接続をリセットすることにより、解放、セットアップ、および/または修正に関するリクエスト/レスポンスが、各接続に対して発生する。これにより、潜在的には、eNodeBリセットの一環として、ほぼ100万ものメッセージがネットワークを行き交うことになる可能性もある。
代替形態の1つとして、2つの異なるプロセッサ間におけるSCTP状態およびすべての確認応答のないデータを再現するということが挙げられる。しかしながら、シグナリングレートが高いと、そのような再現を行うには、膨大な処理能力、および2相コミットの双方で状態データを再現することが求められ、法外な費用がかかりかねない。したがって、従来のシステムでは、SCTP処理に関連する、ほぼすべてのハードウェア障害において、SCTP状態が失われ得る。
別の代替形態として、eNodeBがS1セットアップメッセージを送信しないのであれば、同eNodeBはUEコンテキストを保持しているものと想定する独自の実装形態をいずれかの機器製造元が提供する、というものが挙げられる。そのような実装形態は、新たなSCTP接続ではS1セットアップメッセージを最初のメッセージとして送信するものとした、3GPP要件を無視したものである。別の問題として、MMEにおいてSCTPがタイムアウトしたために、同MMEが自律的にSCTPアソシエーションおよび関連UEコンテキストを削除してしまい、eNodeBでUEコンテキストが行き詰まるおそれもある。また、このことにより、eNodeBにフルサービスが提供される前にMMEがS1セットアップを待機している場合には、MMEに対する応答のないS1−AP接続が発生しかねない。したがって、かかる実装形態は、SCTPリスタート/セットアップの状況が各SCTPピアにとって不明瞭となり得ることから、信頼性を欠くものである。
いくつかの実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのネットワークノードにおける方法が、ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1アプリケーションプロトコル(S1−AP)ユーザ機器(UE)コンテキストがストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)障害後も依然有効であると判断することと、ネットワークノードによって継続保持されている複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップリクエストメッセージを生成することと、S1セットアップリクエストメッセージを、モビリティ管理エンティティ(MME)に伝送することとを含む。MMEは、ネットワークノードのSCTPピアである。
特定の実施形態では、方法が、MMEから、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージを受信することをさらに含む。また、方法は、MMEから、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストが無効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージを受信することと、ネットワークノードによって継続保持されている複数のUEコンテキストを再初期化することとを含み得る。
特定の実施形態では、方法が、SCTP障害後に、ネットワークノードによって継続保持されているUEコンテキストが無効であると判断することと、無効なS1−AP UEコンテキストの指標を含む、S1リセットメッセージを生成することと、S1リセットメッセージを、MMEに伝送することとをさらに含む。
特定の実施形態では、ネットワークノードによって継続保持されている複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標が、複数のUEコンテキストを識別する、1つまたは複数のハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)エンティティタグ(ETag)などのハッシュ値を含む。
いくつかの実施形態によれば、ワイヤレス通信ネットワークのMMEにおける方法が、ネットワークノードからS1セットアップリクエストメッセージを受信することを含む。S1セットアップリクエストメッセージは、ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1−AP UEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であるとの指標を含む。方法は、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効かどうかを判断することをさらに含む。
特定の実施形態では、方法が、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であるとの判断を受けて、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージを生成することと、S1セットアップレスポンスメッセージを、ネットワークノードに伝送することとをさらに含む。方法は、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後に無効であるとの判断を受けて、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストが無効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージを生成することと、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストを再初期化することと、S1セットアップレスポンスメッセージを、ネットワークノードに伝送することとをさらに含み得る。
特定の実施形態では、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標が、複数のUEコンテキストを識別する、1つまたは複数のHTTP ETagなどのハッシュ値を含む。
いくつかの実施形態によれば、ネットワークノードが、判断モジュール、メッセージ生成モジュール、および通信モジュールを備える。判断モジュールは、ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1−AP UEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であると判断するように動作可能である。生成モジュールは、ネットワークノードによって継続保持されている複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップリクエストメッセージを生成するように動作可能である。通信モジュールは、S1セットアップリクエストメッセージを、MMEに伝送するように動作可能である。MMEは、ネットワークノードのSCTPピアである。
いくつかの実施形態によれば、MMEが、通信モジュール、および判断モジュールを備える。通信モジュールは、S1セットアップリクエストメッセージを、ネットワークノードから受信するように動作可能である。S1セットアップリクエストメッセージは、ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1−AP UEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であるとの指標を含む。判断モジュールは、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効かどうかを判断するように動作可能である。
コンピュータプログラム製品も開示される。コンピュータプログラム製品は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶される命令であって、プロセッサによる実行時に、ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1−AP UEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であると判断する動作と、ネットワークノードによって継続保持されている複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップリクエストメッセージを生成する動作と、S1セットアップリクエストメッセージを、MMEに伝送する動作とを実行する命令を含む。MMEは、ネットワークノードのSCTPピアである。
別のコンピュータプログラム製品では、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶される命令であって、プロセッサによる実行時に、S1セットアップリクエストメッセージを、ネットワークノードから受信する動作を実行する命令が含まれる。S1セットアップリクエストメッセージは、ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1−AP UEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であるとの指標を含む。また、命令は、実行時に、MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効かどうかを判断する動作を実行する。
特定の実施形態により、以下の技術的利点のいくつかが発揮され得る。第1のモジュールがSCTP処理を実行し、第2のモジュールがS1−AP情報(UEコンテキスト情報など)を記憶するS1アーキテクチャでは、SCTPモジュールに障害が発生したり、リスタートされたりしても、eNodeBおよびMMEに接続されているUEに悪影響が及び得ない。たとえば、特有の利点として、SCTP障害が発生しても、MMEに接続されているUEに関する音声接続や映像接続が中断されないようにすることが可能である(要求される他のリソース(無線送信機など)がSCTPモジュールの障害による影響を受けていないことを前提とする)。別の利点としては、ネットワークリソースをより効率的に使用できるということが挙げられる。たとえば、接続しているUEの数によっては、eNodeBに関するすべてのS1接続をリセットすると、多数のシグナリングメッセージが生成される可能性がある。よって、eNodeBですべてのUE関連論理S1接続が不必要にリセットされないようにすることで、不要なシグナリングメッセージの生成を防止し、ネットワークリソースを温存することが可能となる。
別の利点として、特定の実施形態では、これまでの3GPPの実装形態との下位互換性を有するということが挙げられるが、これは、新たなオプションの情報エレメントは、単純に、従前の実装形態からは無視されるものとなり得るためである。たとえば、eNodeBとMMEのどちらかが新たな情報エレメントをサポートしていない場合、双方が従来のシステムのように振る舞い、UEコンテキストをリセットすることができる。
特定の実施形態では、eNodeBとMMEのどちらかが自身のSCTPアソシエーションおよび関連UEコンテキストを(たとえば、タイムアウトに基づくなどして)削除している場合、そのノードは、単純に、新たな情報エレメントを、セットアップリクエストメッセージまたはセットアップレスポンスメッセージに含み入れないようにすることで、SCTPピアにも自身のUEコンテキストをリセットさせることが可能である。したがって、UEコンテキストの行き詰まり防止が、特定の実施形態が持つ別の利点となる。
別の利点として、特定の実施形態では、第1のeNodeBは、第2のeNodeBのUEコンテキスト情報を持っている場合、第2のeNodeBから引き継ぎを行うことができる。たとえば、2つのホームeNodeBゲートウェイが、UEコンテキスト情報を共有することができる。片方のゲートウェイに障害が発生しても、他方のゲートウェイが、障害の発生したゲートウェイのすべてのUE接続を引き継ぐことが可能である。その他の技術的利点は、以下の図面、説明、および各請求項から、当業者には容易に理解されよう。
各実施形態、ならびにそれらの特徴および利点への理解を完全なものとするために、以下の説明を下記の添付図面と併せて参照する。
特定の実施形態による、例示的なワイヤレスネットワークを示すブロック図である。 特定の実施形態による、例示的なSCTPネットワークノードを示すブロック図である。 特定の実施形態による、ネットワークノードとMMEの間でのSCTPセットアップに関する、例示的なシグナリング図である。 特定の実施形態による、例示的なS1セットアップリクエストメッセージを示す図である。 特定の実施形態による、例示的なS1セットアップレスポンスメッセージを示す図である。 特定の実施形態による、SCTPフェールオーバに際した、ネットワークノードでのS1−APコンテキストの保持方法の流れ図である。 特定の実施形態による、SCTPフェールオーバに際した、MMEでのS1−APコンテキストの保持方法の流れ図である。 ネットワークノードの例示的な実施形態を示すブロック図である。 ネットワークノードの例示的な構成要素を示すブロック図である。 MMEの例示的な実施形態を示すブロック図である。 MMEの例示的な構成要素を示すブロック図である。
ネットワークノードのSCTPモジュールの障害後にすべてのS1接続をリセットすると、ユーザトラフィックが中断する可能性があり、また、S1接続を再確立するために交換されるシグナリング情報が大量になることから、ネットワークシグナリングトラフィックに悪影響を及ぼし得る。本開示の目的は、SCTPモジュール障害からの復帰を効率的に行うことで、これらの欠点を少なくとも取り除き、ユーザトラフィックの中断を最小化することである。ネットワークノードは、自身のSCTPモジュールを、自身のUEコンテキストストレージから分離させることで、特定の実施形態から恩恵を受けることができる。
たとえば、本明細書で説明する実施形態は、3GPPでのS1セットアップ手続きを置き換えるか修正するかして、障害発生後にUEコンテキストが保持されている(すなわち、SCTPモジュールだけが停止/リスタートされ、S1−AP UEコンテキスト情報は維持されている)と示すフラグを含むように設定された方法およびシステムが対象となる。特定の実施形態には、障害発生後に、ネットワークノードは自身のUEコンテキストを保持することができたと示すためのフラグが含まれる。
たとえば、特定の実施形態には、UEコンテキストがeNodeBにおいて保持されたことを示すオプションの情報エレメント(IE)を有する、S1−APセットアップリクエストメッセージが含まれる。S1−APセットアップレスポンスメッセージには、UEコンテキストがMMEにおいて保持されたことを示すオプションのIEが含まれる。MMEが、新たなIEを含むセットアップリクエストをeNodeBから受信し、かつ自身のUEコンテキストを維持している場合、同MMEは、新たなIEを、eNodeBに返送されるS1セットアップレスポンスメッセージに含み入れる。新たな情報エレメント(すなわち、フラグ)は、両方のノードに対し、UEコンテキストの大半が保存されていることを示すものである。両ノードは、各々のすべてのUEコンテキストを削除や再確立することなく、動作を継続することができる。いずれの側もこの新たなIEを入れていない場合、双方は、UEコンテキストの大半が失われていると想定し、従来のS1セットアップ挙動を実行することができる。
SCTP障害の発生中は、一部のSCTPデータチャンクが伝達されないことがあり、少数のUEが自身のUEコンテキストとマッチしないという状態に陥る可能性がある。特定の実施形態では、このようなミスマッチのUEコンテキストが識別され、ネットワークノードは、ミスマッチしたUEのために、S1リセットメッセージを送信することになる。
特定の実施形態では、新たなIEは、S1−APメッセージ内のシングルビットで構成される。このシングルビットは、UEコンテキストが保持されているかどうかを示す、ブーリアンフラグで構成され得る。いくつかの実施形態では、新たなIEは、ブーリアン値だけの場合よりも多くの情報を提供するために使用可能な、複数のビットで構成される。たとえば、この複数のビットは、各ネットワークノードのUEコンテキストが同じものか比較するのに使用される、ハッシュ値を表し得る。
以下の説明において、数々の具体的内容を記載する。ただし、各実施形態は、そのような具体的内容がなくとも実践可能であることを理解されたい。また、本記述の理解を曖昧なものにしないため、よく知られている回路、構造、および技術に関しては、その細部までは示されてはいない。当業者であれば、本明細書の記述を用いて、むやみな実験をすることなく、適切な機能構成を実装することが可能であろう。
本明細書において、「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」などと記すとき、記述される実施形態は特定の特徴、構造、または特性を含み得るが、すべての実施形態がこれらの特定の特徴、構造、または特性を必ずしも含む訳ではない、ということが示されている。また、そのような表現は、必ずしも同一の実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、ある実施形態に関連して説明される場合、当然ながら、明示的な記述の有無を問わず、かかる特定の特徴、構造、または特性を他の実施形態と関連させて実装することは、当業者が持つ知識の範囲内のものである。
特定の実施形態は、図1−図7Bを参照しながら説明され、これらの図面において、類似する番号は、各図面の類似かつ対応する部分に対して使用される。例示的なセルラシステムとして、LTEが本開示を通じて用いられるが、本明細書で提示される理念は、他のワイヤレス通信システムにも同様に当てはまる。
図1は、特定の実施形態による、例示的なワイヤレスネットワークを示すブロック図である。ワイヤレスネットワーク100には、1つまたは複数のワイヤレスデバイス110(携帯電話、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、MTCデバイス、またはワイヤレス通信を提供可能なその他任意のデバイスなど)、および複数の無線ネットワークノードが含まれる。ワイヤレスデバイス110は、UEとも呼ばれ得る。ネットワークノードには、ネットワークノード120(基地局またはeNodeBなど)、およびコアネットワークノード130(MMEなど)が含まれる。無線ネットワークノード120は、カバレッジエリア115(セル115とも呼ぶ)にサーブする。
一般に、無線ネットワークノード120のカバレッジ内(たとえば、ネットワークノード120によってサーブされるセル115内)のワイヤレスデバイス110は、ワイヤレス信号140を送受信することにより、無線ネットワークノード120と通信を行う。たとえば、ワイヤレスデバイス110および無線ネットワークノード120は、ボイストラフィック、データトラフィック、および/または制御信号を含む、ワイヤレス信号140を伝送することができる。ボイストラフィック、データトラフィック、および/または制御信号をワイヤレスデバイス110に伝送するネットワークノード120は、ワイヤレスデバイス110に対するサービングネットワークノード120と呼ぶこともできる。ワイヤレス信号140には、ダウンリンク送信(無線ネットワークノード120からワイヤレスデバイス110)と、アップリンク送信(ワイヤレスデバイス110から無線ネットワークノード120)との両方が含まれ得る。
各ネットワークノード120は、信号140をワイヤレスデバイス110に送信するために、単1または複数の送信機を持ち得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード120は、多入力多出力(MIMO)システムを備え得る。同様に、各ワイヤレスデバイス110は、ネットワークノード120から信号140を受信するために、単1または複数の受信機を持ち得る。
コアネットワークノード130は、ワイヤレスネットワークのカバレッジ(またはカバレッジの一部)内にあるワイヤレス通信デバイス110について、通信セッションの確立や他の諸機能構成を管理する。各ネットワークノードは、相互接続ネットワーク125を通じて接続されており、相互接続ネットワーク125とは、音声、映像、信号、データ、メッセージ、またはこれらの任意の組み合わせを送信可能な、任意の相互接続システムを指す。
特定の実施形態では、コアネットワークノード130は、MME130で構成される。S1インタフェース150は、MME130をネットワークノード120に接続する。S1−APは、S1インタフェース150を介し、ネットワークノード120とMME130の間のシグナリングを提供する。S1−APは、SCTPを使用して、ネットワークノード120とMME130の間でS1−APシグナリングメッセージを転送する。
S1−APの機能の1つに、UEコンテキストの管理(すなわち、S1上でのユーザ個別のシグナリングをサポートするための、ネットワークノード120およびMME130における、ワイヤレスデバイス110に関するUEコンテキストの確立および解放)がある。初期UEコンテキストの確立は、MME130によって開始される。また、S1 UEコンテキスト管理機能は、ネットワークノード120において先に確立されたコンテキストの解放もサポートする。このコンテキストの解放は、MME130が直接トリガすることもあれば、MME130がネットワークノード120から受信したリクエストに従ってトリガすることもある。一般に、ネットワークノード120は、自身のUEコンテキスト情報の大半を、MME130からダウンロードする。特定の実施形態では、UEコンテキストとは、特定のUEに関連付けられた、何らかのS1情報のことを指す。3GPP TS 36.413には、UEコンテキストの特定の例が記述されている。
ワイヤレスネットワーク100において、各無線ネットワークノード120は、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE−Advanced、UMTS、HSPA、GSM、cdma2000、WiMax、WiFiなど、任意の好適な無線アクセス技術、および/または他の好適な無線アクセス技術を使用することができる。ワイヤレスネットワーク100には、1つまたは複数の無線アクセス技術から成る、任意の好適な組み合わせが含まれ得る。例示のために、種々の実施形態が、特定の無線アクセス技術に関する文脈において説明され得る。ただし、本開示の範囲は、そのような例に限定されるものではなく、他の実施形態では、異なる無線アクセス技術が使用され得る。
上で説明したように、ワイヤレスネットワークの実施形態には、1つまたは複数のワイヤレスデバイスと、そのワイヤレスデバイスと通信可能な、1つまたは複数の異なるタイプの無線ネットワークノードとが含まれ得る。また、ネットワークには、ワイヤレスデバイス同士の間、またはワイヤレスデバイスと別の通信デバイス(固定電話など)の間の通信をサポートするのに好適な、任意の追加要素が含まれてよい。ワイヤレスデバイスには、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組み合わせが含まれ得る。たとえば、特定の実施形態では、ネットワークノードには、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組み合わせが含まれ得る。たとえば、特定の実施形態では、ネットワークノード120などのネットワークノードが、以下の図6Aに関連して説明する構成要素を含み得る。別の例として、特定の実施形態では、MME130などのコアネットワークノードが、以下の図7Aに関連して説明する構成要素を含み得る。
図2は、特定の実施形態による、例示的なSCTPネットワークノードを示すブロック図である。SCTPネットワークノード210は、ネットワークノード120やMME130など、図1に関連して説明したネットワークノードのいずれかで構成され得る。SCTPネットワークノード210には、SCTPモジュール212、およびUEコンテキストストレージモジュール214が含まれる。
SCTPモジュール212には、SCTPネットワークノード210にSCTP機能構成を提供することを目的とした、ハードウェアとソフトウェアの任意の好適な組み合わせが含まれる。特定の実施形態では、SCTPモジュール212は、ソフトウェアだけで構成され得る。特定の実施形態では、SCTPモジュール212は、相互に冗長性を提供する複数のSCTPモジュール212で構成され得る。たとえば、あるSCTPモジュール212が停止しても、別のSCTPモジュール212に引き継ぎが行われ、SCTPネットワークノード210にSCTP機能構成を提供することができる。
UEコンテキストストレージモジュール214には、SCTPネットワークノード210のためにUEコンテキストを記憶することを目的とした、ハードウェアとソフトウェアの任意の好適な組み合わせが含まれる。特定の実施形態では、UEコンテキストストレージモジュール214は、ソフトウェアだけで構成され得る。特定の実施形態では、UEコンテキストストレージモジュール214は、相互に冗長性を提供する複数のUEコンテキストストレージモジュール214で構成され得る。たとえば、あるUEコンテキストストレージモジュール214が停止しても、別のUEコンテキストストレージモジュール214に引き継ぎが行われ、SCTPネットワークノード210にUEコンテキストストレージ機能構成を提供することができる。
特定の実施形態では、SCTPモジュール212は、UEコンテキストストレージモジュール214と通信を行う。SCTPモジュール212は、UEコンテキスト情報をUEコンテキストストレージモジュール214に伝送することが可能であり、その逆も同様である。SCTPモジュール212とUEコンテキストストレージモジュール214の間の通信は、任意の好適なプロセス間通信、タスク間通信、スレッド間通信などで構成され得る。
特定の実施形態では、UEコンテキストストレージモジュール214およびSCTPモジュール212は、別々のプロセッサ、ボード、カード、コントローラなどで構成され得る。特定の実施形態では、UEコンテキストストレージモジュール214およびSCTPモジュール212は、同一のプロセッサ、ボード、カード、コントローラなどで構成され得る。
特定の動作条件下では、SCTPモジュール212は、UEコンテキストストレージモジュール214に悪影響を及ぼすことなく、停止またはリスタートすることができる。たとえば、SCTPモジュール212は、UEコンテキストストレージモジュール214とは異なる、別個のプロセッサで構成され得る。SCTPモジュール212のプロセッサが停止またはリスタートしても、UEコンテキストストレージモジュール214に悪影響を及ぼすことはないが、これは、UEコンテキストストレージモジュール214が、SCTPモジュール212から独立したプロセッサを備えているためである。他の実施形態では、SCTPモジュール212およびUEコンテキストストレージモジュール214は、同一プロセッサ上のソフトウェア処理で構成されてもよい。SCTPモジュール212は、UEコンテキストストレージモジュール214に悪影響を及ぼすことなく、停止およびリスタートさせることができる(たとえば、SCTPソフトウェアスタックの失敗、ネットワーク障害などの場合)。よって、特定の状況下において、UEコンテキストストレージモジュール214は、停止およびリスタート後にSCTPモジュール212が使用するUEコンテキスト情報を保持することができる。
特定の実施形態では、ネットワークノード120のSCTPモジュール212は、UEコンテキストストレージモジュール214によって記憶されたUEコンテキスト情報などのS1−AP情報に悪影響を及ぼすことなく、停止させることができる。よって、SCTPモジュール212のリスタート後に、すべてのUEコンテキストを再初期化する代わりに、ネットワークノード120は、SCTPモジュール212のリスタート時に、保持されているUEコンテキスト情報を使用することが可能である。
特定の実施形態では、ネットワークノード120は、障害後にUEコンテキストが保持されていると示すフラグを、セットアップリクエストメッセージに含み入れることができる。同様に、MME130は、障害後にUEコンテキストが保持されていると示すフラグを、セットアップレスポンスメッセージに含み入れることができる。
特定の実施形態では、SCTP障害とは、SCTPプロトコルスタックのリスタートまたは再初期化を引き起こす、何らかのイベントのことを指し得る。たとえば、障害には、ハードウェア障害、ソフトウェア障害、ネットワーク障害、または通常のSCTP動作を阻害する、何らかのイベントが含まれ得る。
図3Aは、特定の実施形態による、ネットワークノードとMMEの間でのSCTPセットアップに関する、例示的なシグナリング図である。特定の実施形態では、このシグナリング図の1つまたは複数のステップは、図1および図2を参照しながら説明した、ワイヤレスネットワーク100の構成要素によって実行され得る。たとえば、図3Aは、ネットワークノード120aとMME130の間における、例示的なSCTPセットアップを示している。
セットアップは、TNLアソシエーションが動作的になった後にトリガされる、最初のS1−AP手続きである。312において、ネットワークノード120aは、S1セットアップリクエストメッセージを、MME130に送信する。S1セットアップリクエストメッセージにより、TNLセッションのための情報が、MME130に渡される。特定の実施形態では、ネットワークノード120aは、自身が持つ複数の既存のUEコンテキストを使用可能であると判断することができる。ネットワークノード120aは、自身が持つ既存のUEコンテキストをネットワークノード120a自身が削除することを必要としていないと示すフラグを、S1セットアップリクエストメッセージに含み入れることができる。
MME130は、S1セットアップリクエストメッセージを受信する。MME130がフラグを検出できない、またはフラグが存在しない場合、同MME130は、自身のUEコンテキストを削除することができる。MME130がフラグの存在を検出した場合、同MME130は、自身が持つ既存のUEコンテキストのいずれかを使用可能かどうか判断することができる。
314において、MME130は、S1セットアップレスポンスメッセージを、ネットワークノード120aに送信する。S1セットアップレスポンスメッセージにより、TNLセッションのための情報が、ネットワークノード120aに渡される。特定の実施形態では、MME130は、自身が持つ既存のUEコンテキストをMME130自身が削除しないということを示すフラグを、S1セットアップレスポンスメッセージに含み入れることができる。
図3Bは、特定の実施形態による、例示的なS1セットアップリクエストメッセージを示す図である。S1セットアップリクエストメッセージ320には、オプションの情報エレメント322が含まれ得る。
情報エレメント322は、ネットワークノード(ネットワークノード120など)が自身の持つ既存のUEコンテキスト情報を使用可能であることを示す、オプションの情報エレメントである。たとえば、情報エレメント322は、ネットワークノード120によって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であると示すことができる。特定の実施形態では、情報エレメント322は、シングルビットで構成される。このシングルビットは、ネットワークノードが自身の持つ既存のUEコンテキスト情報の使用の可否を表す、ブーリアンフラグで構成され得る。たとえば、ネットワークノード120が、自身のSCTPプロトコルスタックのリスタート後に、自身が持つ複数の既存のUEコンテキストをネットワークノード120自身が使用可能であると判断した場合、同ネットワークノード120は、S1セットアップリクエストメッセージ320に情報エレメント322を含み入れることができる。他の実施形態では、情報エレメント322は、任意のビット数で構成され得る。
たとえば、特定の実施形態では、情報エレメント322には、セキュリティ用の数ビットが含まれ得る。情報エレメント322は、ネットワークノード120が自身の持つ既存のUEコンテキストを使用可能であることを示すフラグと、ネットワークノード120の同一性を検証する手段との両方としてサーブすることができる。そのような実施形態の利点は、意図的なものか否かを問わず、SCTPピアが他のノードのUEコンテキストをハイジャックすることに対するセキュリティを提供し得ることである。
特定の実施形態では、情報エレメント322には、ネットワークノードのUEコンテキストのコンテンツを表すハッシュ値が含まれ得る。たとえば、特定の実施形態では、情報エレメント322は、単純にバージョン番号を含むものとすることができる。他の実施形態では、情報エレメント322には、ネットワークノードのすべてのUEコンテキストにハッシュ関数を適用した結果が含まれ得る。特定の実施形態では、情報エレメント322には、1つまたは複数のHTTP ETagが含まれ得る。2つの情報エレメント322を含み入れるのであれば、古いハッシュ値(古いETagなど)と新しいハッシュ値(新たなETagなど)を含み入れることにより、特定のレースコンディションにうまく対処することが容易となり得る。
特有の利点として、説明した実施形態は、新たなSCTPアソシエーションのIPアドレスが古いIPアドレスとは異なる場合に使用可能であるということが挙げられる。たとえば、S1−APプロキシ(ホームeNodeBゲートウェイなど)は、別のホームeNodeBゲートウェイのUE接続を引き継ぐことができる。
図3Cは、特定の実施形態による、例示的なS1セットアップレスポンスメッセージを示す図である。S1セットアップレスポンスメッセージ330には、オプションの情報エレメント332が含まれ得る。
情報エレメント332は、ネットワークノード(MME130など)が自身の持つ既存のUEコンテキスト情報を使用可能であることを示す、オプションの情報エレメントである。たとえば、情報エレメント332は、MME130によって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であると示すことができる。特定の実施形態では、情報エレメント332は、シングルビットで構成される。図3Bの情報エレメント322に関連して上述したように、情報エレメント332は、シングルビット、または任意のビット数(バージョン番号、ハッシュ値、ETagなどを含む)で構成され得る。情報エレメント332は、MMEが自身の持つ既存のUEコンテキスト情報を使用可能かどうかを表すものである。たとえば、MME130が、自身のSCTPプロトコルスタックのリスタート後に、自身が持つ複数の既存のUEコンテキストをMME130自身が使用可能であると判断した場合、同MME130は、S1セットアップレスポンスメッセージ330に情報エレメント332を含み入れることができる。
図4は、特定の実施形態による、SCTPフェールオーバに際した、ネットワークノードでのS1−APコンテキストの保持方法の流れ図である。特定の実施形態では、方法400のうちの1つまたは複数のステップは、図1−図7Bを参照しながら説明されるワイヤレスネットワーク100の構成要素によって実行され得る。
方法は、ステップ412から開始され、ステップ412において、ネットワークノードは、ネットワークノードによって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であると判断する。たとえば、ネットワークノード120は、自身のSCTPモジュールに障害が発生してリスタートされたと判断することができる。リスタートの一環として、ネットワークノード120は、SCTP障害前に存在したUE接続に関するUEコンテキストが、自身にいくつか含まれていると判断することができる。ネットワークノード120は、多数のUEコンテキストが依然として有効かつ利用可能であると判断することができる。特定の実施形態によれば、すべてのUEコンテキストが有効である必要はない。説明する実施形態の利点は、いくつかのUEコンテキストが後にリセットされてもなお実現可能なものである。
ステップ414において、ネットワークノードは、ネットワークノードによって継続保持されている複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップリクエストメッセージを生成する。たとえば、ネットワークノード120aは、情報エレメント322を含む、S1セットアップリクエストメッセージ320を生成することができる。
特定の実施形態では、S1セットアップリクエストメッセージの生成には、情報エレメント322を生成する一環として、ネットワークノード120のUEコンテキストに対し、ハッシュ関数、またはその他の何らかの検証関数を実行すること、あるいはネットワークノード120の識別子を生成することが含まれ得る。
ステップ416において、ネットワークノードは、S1セットアップリクエストメッセージを、MMEに伝送する。たとえば、ネットワークノード120aは、(情報エレメント322を含む)S1セットアップリクエストメッセージ320を、MME130に伝送することができる。
ステップ418において、ネットワークノードは、S1セットアップレスポンスメッセージを、MMEから受信する。たとえば、ネットワークノード120aは、S1セットアップレスポンスメッセージ330を、MME130から受信することができる。
特定の実施形態では、ネットワークノードは、MMEが有効かつ利用可能なUEコンテキストを含んでいるかどうかを判断する。たとえば、ネットワークノード120aは、情報エレメント332について、S1セットアップレスポンスメッセージ330を調査することができる。
特定の実施形態では、情報エレメント332が存在しない場合、情報エレメント332がMME130は有効なUEコンテキストを持たないと示す場合、情報エレメント332がMME130が有効なUEコンテキストを持つが同UEコンテキストはネットワークノード120aのUEコンテキストとマッチしないと示す場合、またはその他任意の好適な基準が満たされない場合、ネットワークノード120aはステップ420に進み、従来のS1セットアップ手続きに従って、自身のUEコンテキストを再初期化することができる。
特定の実施形態では、情報エレメント332が存在し、かつMME130が有効なUEコンテキストを持つと示している場合、ネットワークノード120aはステップ422に進み、自身が持つ既存のUEコンテキストを用いて、自身のS1セットアップ手続きを継続することができる。
特定の実施形態では、ネットワークノード120aは、受信した情報エレメント332を、送信した情報エレメント322と比較することができる。たとえば、情報エレメント322には、ネットワークノード120aのUEコンテキストを表すETagが含まれ得る。情報エレメント332には、MME130のUEコンテキストを表すETagが含まれ得る。ネットワークノード120aは、この2つのETagを比較して、MME130で記憶された情報が、ネットワークノード120aで記憶された情報とマッチするか検証することができる。特定の実施形態では、ネットワークノードは、2つのETagをセットアップメッセージに含み入れることができる。たとえば、1つのETagは、障害イベント前のUEコンテキスト情報を表すものとし、もう1つのETagは、障害イベント後のUEコンテキスト情報を表すものとすることができる。
特定の実施形態では、ネットワークノード120aは、識別情報、検証情報、または認証情報を、情報エレメント322に含めて送信することができる。ネットワークノード120aは、情報エレメント332に含まれる識別情報、検証情報、または認証情報を受信することができる。ネットワークノード120aは、情報エレメント332から任意の好適な情報を使用して、ステップ420と422のどちらに進むべきかを判断することができる。
状況によっては、SCTP障害後に、少数のUEコンテキストが無効となり得る。たとえば、SCTP障害の発生中、同プロトコルは不安定なものとなっており、何らかの接続に失敗する(たとえば、一部のSCTPデータチャンクが失われることで状態のミスマッチが発生する)可能性がある。こうした状況において、いくつかの実施形態では、MMEとネットワークノードの双方で、これらのUEをEPS接続管理(ECM)アイドル状態に移行させる。
特定の実施形態では、過去のM秒間で不完全に非アクティブ化された任意のUEコンテキストを追跡することにより、リセットする必要があるのはどの接続であるかを判断することができる(たとえば、返答なしのS1コンテキストの解放)。特定の実施形態では、リストを使用することにより、セットアップ手続き後に、関連するUEコンテキストと併せてS1−APリセットメッセージを送信することができる。UEコンテキストは、32ビットのID(MME UE S1−AP ID IEおよびeNB UE S1−AP ID IE)によって識別することができ、S1−APリセットメッセージは、各メッセージ内に複数のIDを含むことにより、接続が利用不能になることがほとんどない効率的なリセットが可能となる。
方法400に対しては、修正、追加、または省略がなされてよい。また、図4の方法400における1つまたは複数のステップは、並行して、または任意の好適な順序で実行されてよい。
図5は、特定の実施形態による、SCTPフェールオーバに際した、MMEでのS1−APコンテキストの保持方法の流れ図である。特定の実施形態では、方法500のうちの1つまたは複数のステップは、図1−図7Bを参照しながら説明されるワイヤレスネットワーク100の構成要素によって実行され得る。
方法は、ステップ512から開始され、ステップ512において、MMEは、ネットワークノードによって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップリクエストメッセージを受信する。たとえば、MME130は、ネットワークノード120aから、情報エレメント322を含むS1セットアップリクエストメッセージ320(図4のステップ416に関連して説明した、ネットワークノード120aによって送信されるメッセージなど)を受信することができる。
ステップ514において、MMEは、自身のUEコンテキストが有効かどうかを判断する。たとえば、MME130は、自身のSCTPモジュールに障害が発生してリスタートされたと判断することができる。リスタートの一環として、MME130は、SCTP障害前に存在したUE接続に関するUEコンテキストが、自身にいくつか含まれていると判断することができる。MME130は、多数のUEコンテキストが依然として有効かつ利用可能であると判断することができる。特定の実施形態によれば、すべてのUEが有効である必要はない。
特定の実施形態では、MME130は、SCTP障害を認識しない場合もある。たとえば、情報エレメント322を受信したことに応答して、MME130は、単純に、自身が有効なUEコンテキストを持っているかどうかを検証することができる。
特定の実施形態では、MME130は、情報エレメント322に含まれる識別情報、検証情報、または認証情報を確認することができる。たとえば、MME130は、受信した情報エレメント322内のETagを、MME130のUEコンテキストに基づいて生成されたETagと比較することができる。
MMEが自身のUEコンテキストは有効であると判断し、ネットワークノードから受信した情報をオプションで検証した場合、同MMEは、ステップ516に進むことができ、ステップ516において、MMEは、自身が継続保持している複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージを生成する。たとえば、MME130は、情報エレメント332を含む、S1セットアップレスポンスメッセージ330を生成することができる。
特定の実施形態では、S1セットアップレスポンスメッセージの生成には、情報エレメント332を生成する一環として、MME130のUEコンテキストに対し、ハッシュ関数、またはその他の何らかの検証関数を実行すること、あるいはMME130の識別子を生成することが含まれ得る。
MMEがS1セットアップリクエストメッセージ内の情報エレメントを認識しない場合、MMEがS1セットアップリクエストメッセージ内の情報エレメントを妥当と認められない場合、MMEが有効なUEコンテキストを複数持たない場合、またはMMEがその他任意の好適な基準を満たさない場合、同MMEは、ステップ518に進むことができ、ステップ518において、MMEは、自身が継続保持している複数のUEコンテキストが有効ではないとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージを生成する。たとえば、MME130は、UEコンテキストが有効ではないと示す情報エレメント332を含む、S1セットアップレスポンスメッセージ330を生成することができる。他の実施形態では、MME130は、情報エレメント332を含まない、S1セットアップレスポンスメッセージ330を生成することができる。情報エレメント332を欠如させることで、MMEに関するUEコンテキストは有効ではないと示すことができる。
ステップ520において、MMEは、自身のUEコンテキストを再初期化する。たとえば、MME130は、自身のUEコンテキストを再初期化することができる。
ステップ522において、MMEは、S1セットアップレスポンスメッセージを、ネットワークノードに伝送する。たとえば、MME130は、S1セットアップレスポンスメッセージ330を、ネットワークノード120aに伝送することができる。
方法500に対しては、修正、追加、または省略がなされてよい。また、図5の方法500における1つまたは複数のステップは、並行して、または任意の好適な順序で実行されてよい。
上述の実施形態が持つ特有の利点は、これまでの3GPPネットワーク機器との下位互換性を提供するということであるが、これは、新たなオプションの情報エレメントがサポートされていない場合には、同情報エレメントは無視され得るためである(たとえば、ノードのどちらかが特定の機能をサポートしていなければ、従来のS1セットアップ挙動では、すべてのUEコンテキストが削除される可能性がある)。ノードがサポートされている場合、いずれかの側の情報エレメントを入れないようにすることによっても、SCTPリンク障害はSCTPリンクが再確立される前に検出されるため、MMEまたはeNodeBのどちらかが自身のUEコンテキストをすべて削除しているという上述の問題は解決される。
他の実施形態では、SCTPをリスタートさせるeNodeBは、同eNodeBが自身のUEコンテキストを保持していることを示す、S1−AP設定更新メッセージを送信することができる。MMEは、設定の更新を承認するのであれば、そのUEコンテキストを受け入れる。同様に、SCTPをリスタートさせるMMEは、同MMEが自身のUEコンテキストを保持していることを示す、S1−AP設定更新メッセージを送信することができる。特定の実施形態では、新たなメッセージ(UEコンテキスト保持など)を規定して、同じ情報をシグナリングすることも可能である。
図6Aは、ネットワークノードの例示的な実施形態を示すブロック図である。ネットワークノード120は、eNodeB、ノードB、基地局、ワイヤレスアクセスポイント(たとえば、Wi−Fiアクセスポイント)、低電力ノード、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイントまたはノード、リモートRFユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、または他の無線アクセスノードとなり得る。ネットワークノード120には、少なくとも1つの送受信機610、少なくとも1つのプロセッサ620、少なくとも1つのメモリ630、および少なくとも1つのネットワークインタフェース640が含まれる。送受信機610は、ワイヤレスデバイス110などのワイヤレスデバイスとの間における、(たとえば、アンテナを介した)ワイヤレス信号の送受信を容易にするものであり、プロセッサ620は、ネットワークノード120によって提供される、上述した機能構成の一部または全部を提供する命令を実行するものであり、メモリ630は、プロセッサ620によって実行される命令を記憶するものであり、ネットワークインタフェース640は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、コントローラ、および/または他のネットワークノード120など、バックエンドのネットワークコンポーネントに対し、信号を伝送するものである。
プロセッサ620には、ネットワークノードが持つ説明した機能の一部または全部を遂行するように命令を実行してデータを操作するために、1つまたは複数の集積回路またはモジュール内に実装されたハードウェアとソフトウェアの任意の好適な組み合わせが含まれる。いくつかの実施形態では、プロセッサ620には、たとえば、1つまたは複数のコンピュータ、1つまたは複数のプログラマブル論理デバイス、1つまたは複数の中央処理ユニット(CPU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のアプリケーション、および/またはその他のロジック、ならびに/あるいはこれらの任意の好適な組み合わせが含まれ得る。プロセッサ620には、ネットワークノード120が持つ説明した機能の一部または全部を実行するように設定されたアナログ回路構成および/またはデジタル回路構成が含まれ得る。たとえば、プロセッサ620には、レジスタ、キャパシタ、インダクタ、トランジスタ、ダイオード、および/またはその他任意の好適な回路部品が含まれ得る。
メモリ630は、通常、コンピュータ実行可能なコードおよびデータを記憶するように動作可能なものとなる。メモリ630の例としては、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)またはリードオンリメモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/または揮発性もしくは不揮発性であり、非一時的なコンピュータ可読かつ/もしくはコンピュータ実行可能な、情報を記憶するその他任意のメモリデバイスが挙げられる。
いくつかの実施形態では、ネットワークインタフェース640は、プロセッサ620に通信可能に結合されるものであり、ネットワークノード120への入力を受信し、ネットワークノード120からの出力を送信し、入力もしくは出力またはその両方に関する好適な処理を実行し、他のデバイスに通信を行うように動作可能な任意の好適なデバイス、あるいは前述したデバイスの任意の組み合わせを指す。ネットワークインタフェース640には、ネットワーク経由で通信を行うことを目的とした、プロトコル変換およびデータ処理能力を含む、適切なハードウェア(たとえば、ポート、モデム、ネットワークインタフェースカードなど)およびソフトウェアが含まれる。
特定の実施形態では、ネットワークインタフェース640と伝送するプロセッサ620は、SCTP障害および/またはリスタート後にネットワークノードのS1 UEコンテキストが依然有効であるかどうかを判断し、S1セットアップリクエストメッセージ320などのS1メッセージを生成し、S1セットアップリクエストメッセージ320やS1セットアップレスポンスメッセージ330などのS1メッセージをMME130と伝送する。
ネットワークノード120の他の実施形態には、上述した機能構成のいずれか、および/または(上述の解決策をサポートするのに必要なあらゆる機能構成を含む)任意の追加機能構成を含めた、ネットワークノードの機能構成の特定の態様を提供することを担う、(図6Aに示すもの以外も含めた)追加の構成要素が含まれる。多種多様なタイプの無線ネットワークノードは、同一の物理ハードウェアを持つが、異なる無線アクセス技術をサポートするように(たとえば、プログラミングを介して)設定された構成要素が含むか、部分的または全体的に異なる物理的構成要素を表し得る。
図6Bは、ネットワークノード120の例示的な構成要素を示すブロック図である。構成要素には、判断モジュール650、メッセージ生成モジュール660、および通信モジュール670が含まれ得る。
判断モジュール650は、SCTP障害後のS1 UEコンテキストが有効かどうかの判断に関する、ネットワークノード120の処理機能を実行することができる。ある種の実施形態では、判断モジュール650がプロセッサ620を含むか、判断モジュール650がプロセッサ620に含まれ得る。判断モジュール650には、判断モジュール650および/またはプロセッサ620が持つ機能のいずれかを実行するように設定された、アナログ回路構成および/またはデジタル回路構成が含まれ得る。特定の実施形態では、判断モジュール650は、メッセージ生成モジュール660および通信モジュール670と伝送することができる。
メッセージ生成モジュール660は、S1セットアップメッセージおよびその情報エレメント(S1セットアップリクエストメッセージ320および情報エレメント322など)の生成に関する、ネットワークノード120のメッセージ生成機能を実行することができる。ある種の実施形態では、メッセージ生成モジュール660がプロセッサ620を含むか、メッセージ生成モジュール660がプロセッサ620に含まれ得る。メッセージ生成モジュール660には、メッセージ生成モジュール660および/またはプロセッサ620が持つ機能のいずれかを実行するように設定された、アナログ回路構成および/またはデジタル回路構成が含まれ得る。特定の実施形態では、メッセージ生成モジュール660は、判断モジュール650および通信モジュール670と伝送することができる。
通信モジュール670は、MME130とのS1メッセージの通信に関する、ネットワークノード120の通信機能を実行することができる。特定の実施形態では、通信モジュール670は、MME130に対し、情報エレメント322を含むS1セットアップリクエストメッセージ320を伝送することができる。ある種の実施形態では、通信モジュール670がプロセッサ620を含むか、通信モジュール670がプロセッサ620に含まれ得る。通信モジュール670には、通信モジュール670および/またはプロセッサ620が持つ機能のいずれかを実行するように設定された、アナログ回路構成および/またはデジタル回路構成が含まれ得る。特定の実施形態では、通信モジュール670も、判断モジュール650およびメッセージ生成モジュール660と伝送することができる。
図7Aは、MMEの例示的な実施形態を示すブロック図である。MME130には、プロセッサ720、メモリ730、およびネットワークインタフェース710が含まれる。いくつかの実施形態では、プロセッサ720は、MMEによって提供される、上述した機能構成の一部または全部を提供する命令を実行するものであり、メモリ730は、プロセッサ720によって実行される命令を記憶するものであり、ネットワークインタフェース710は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、ネットワークノード120、他のMME130など、任意の好適なノードに対し、信号を伝送するものである。
プロセッサ720には、MME130が持つ説明した機能の一部または全部を遂行するように命令を実行してデータを操作するために、1つまたは複数のモジュール内に実装されたハードウェアとソフトウェアの任意の好適な組み合わせが含まれる。いくつかの実施形態では、プロセッサ720には、たとえば、1つまたは複数のコンピュータ、1つまたは複数の中央処理ユニット(CPU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のアプリケーション、および/またはその他のロジックが含まれ得る。
メモリ730は、通常、ロジック、規則、アルゴリズム、コード、テーブルなどを1つまたは複数含んだ、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションなどの命令、および/またはプロセッサが実行することのできる他の命令を記憶するように動作可能なものである。メモリ730の例としては、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)またはリードオンリメモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、および/または揮発性もしくは不揮発性であり、非一時的なコンピュータ可読かつ/もしくはコンピュータ実行可能な、情報を記憶するその他任意のメモリデバイスが挙げられる。
いくつかの実施形態では、ネットワークインタフェース710は、プロセッサ720に通信可能に結合されるものであり、MMEへの入力を受信し、MMEからの出力を送信し、入力もしくは出力またはその両方に関する好適な処理を実行し、他のデバイスに通信を行うように動作可能な任意の好適なデバイス、あるいは前述したデバイスの任意の組み合わせを指し得る。ネットワークインタフェース710には、ネットワーク経由で通信を行うことを目的とした、プロトコル変換およびデータ処理能力を含む、適切なハードウェア(たとえば、ポート、モデム、ネットワークインタフェースカードなど)およびソフトウェアが含まれ得る。
特定の実施形態では、ネットワークインタフェース710と伝送するプロセッサ720は、SCTP障害および/またはリスタート後にMMEのS1 UEコンテキストが依然有効であるかどうかを判断し、S1セットアップレスポンスメッセージ330などのS1メッセージを生成し、S1セットアップリクエストメッセージ320やS1セットアップレスポンスメッセージ330などのS1メッセージをネットワークノード120と伝送する。
ネットワークノードの他の実施形態には、上述した機能構成のいずれか、および/または(上述の解決策をサポートするのに必要なあらゆる機能構成を含む)任意の追加機能構成を含めた、MMEの機能構成の特定の態様を提供することを担い得る、図7Aに示すもの以外も含めた追加の構成要素が含まれ得る。
図7Bは、MMEの例示的な構成要素を示すブロック図である。構成要素には、判断モジュール760、メッセージ生成モジュール770、および通信モジュール750が含まれ得る。
判断モジュール760は、SCTP障害後のS1 UEコンテキストが有効かどうかの判断に関する、MME130の処理機能を実行することができる。ある種の実施形態では、判断モジュール760がプロセッサ720を含むか、判断モジュール760がプロセッサ720に含まれ得る。判断モジュール760には、判断モジュール760および/またはプロセッサ720が持つ機能のいずれかを実行するように設定された、アナログ回路構成および/またはデジタル回路構成が含まれ得る。特定の実施形態では、判断モジュール760は、メッセージ生成モジュール770および通信モジュール750と伝送することができる。
メッセージ生成モジュール770は、S1セットアップメッセージおよびその情報エレメント(S1セットアップレスポンスメッセージ330および情報エレメント332など)の生成に関する、MME130のメッセージ生成機能を実行することができる。ある種の実施形態では、メッセージ生成モジュール770がプロセッサ720を含むか、メッセージ生成モジュール770がプロセッサ720に含まれ得る。メッセージ生成モジュール770には、メッセージ生成モジュール770および/またはプロセッサ720が持つ機能のいずれかを実行するように設定された、アナログ回路構成および/またはデジタル回路構成が含まれ得る。特定の実施形態では、メッセージ生成モジュール770は、判断モジュール760および通信モジュール750と伝送することができる。
通信モジュール750は、ネットワークノード120とのS1メッセージの通信に関する、ネットワークMME130の通信機能を実行することができる。特定の実施形態では、通信モジュール750は、ネットワークノード120に対し、情報エレメント332を含むS1セットアップレスポンスメッセージ330を伝送することができる。ある種の実施形態では、通信モジュール750がプロセッサ720を含むか、通信モジュール750がプロセッサ720に含まれ得る。通信モジュール750には、通信モジュール750および/またはプロセッサ720が持つ機能のいずれかを実行するように設定された、アナログ回路構成および/またはデジタル回路構成が含まれ得る。特定の実施形態では、通信モジュール750も、判断モジュール760およびメッセージ生成モジュール770と伝送することができる。
開示するいくつかの実施形態により、1つまたは複数の技術的利点が提供され得る。一例として、いくつかの実施形態では、ネットワークノードのSCTPモジュールの障害やリスタートが、eNodeBやMMEに接続されているUEに影響を及ぼさないものとなり得る。たとえば、特有の利点として、SCTP障害が発生しても、MMEにされているUEに関する音声接続や映像接続が中断されないようにすることが可能である(要求される他のリソース(無線送信機など)がSCTPモジュールの障害による影響を受けていないことを前提とする)。別の利点としては、ネットワークリソースをより効率的に使用できるということが挙げられる。たとえば、eNodeBに関するすべてのS1接続をリセットすると、多数のシグナリングメッセージが生成される可能性がある。eNodeBですべてのUE関連論理S1接続が不必要にリセットされないようにすることで、不要なシグナリングメッセージの生成を防止し、ネットワークリソースを温存することが可能となる。
別の利点として、特定の実施形態では、第1のeNodeBは、第2のeNodeBのUEコンテキスト情報を持っている場合、第2のeNodeBから引き継ぎを行うことができる。たとえば、2つのホームeNodeBゲートウェイが、UEコンテキスト情報を共有することができる。片方のゲートウェイに障害が発生しても、他方のゲートウェイが、障害の発生したゲートウェイのすべてのUE接続を引き継ぐことが可能である。
実施形態によっては、これらの利点の一部または全部から恩恵を受けることもあれば、これらの利点のいずれからも恩恵を受けないこともある。その他の技術的利点は、当業者によって容易に見極められ得るものである。
本明細書で開示したシステムおよび装置に対し、本発明の範囲から逸脱することなく、修正、追加、または省略がなされ得る。システムおよび装置の構成要素は、統合または分離されてよい。また、システムおよび装置の動作は、より多数の構成要素、より少数の構成要素、または他の構成要素によって実行され得る。加えて、システムおよび装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、および/または他のロジックを含む、任意の好適なロジックを用いて実行され得る。本文書で使用される「各」とは、あるセットの各部材、またはあるセットのサブセットの各部材を指す。
本明細書で開示した方法に対し、本発明の範囲から逸脱することなく、修正、追加、または省略がなされ得る。方法には、より多数のステップ、より少数のステップ、または他のステップが含まれ得る。加えて、各ステップは、任意の好適な順序で実行されてよい。
ある種の実施形態の観点で本開示を説明してきたが、各実施形態の代替形態および置換形態は、当業者には明白であろう。したがって、各実施形態に関する上記の記述は、本開示を制約するものではない。その他の変更、代用、および代替は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなしに可能である。本開示の趣旨および範囲は、以下の各請求項によって規定される。以上の記述において用いた略称を以下に示す。
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
BTS 基地トランシーバ局
CN コアネットワーク
D2D デバイスツーデバイス
ECM EPS接続管理
eNB eNodeB
EPC エボルブドパケットコア
EPS エボルブドパケットシステム
E−RAB E−UTRAN無線アクセスベアラ
E−UTRAN エボルブドユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
HeNB ホームeNodeB
HeNB GW ホームeNodeBゲートウェイ
IE 情報エレメント
LTE ロングタームエボリューション
M2M マシンツーマシン
MME モビリティ管理エンティティ
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RRH リモート無線ヘッド
RRU リモートラジオユニット
S1−AP S1アプリケーションプロトコル
SCTP ストリーム制御伝送プロトコル
S−GW サービングゲートウェイ
TNL トランスポートネットワーク層
UE ユーザ機器
WAN ワイヤレスアクセスネットワーク

Claims (24)

  1. ワイヤレス通信ネットワークのネットワークノードにおける方法であって、
    前記ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1アプリケーションプロトコル(S1−AP)ユーザ機器(UE)コンテキストがストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)障害後も依然有効であると判断すること(412)と、
    前記ネットワークノードによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップリクエストメッセージを生成すること(414)と、
    前記S1セットアップリクエストメッセージを、前記ネットワークノードのSCTPピアである、モビリティ管理エンティティ(MME)に伝送すること(416)と
    を含む、方法。
  2. 前記MMEから、前記MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージを受信すること(418)をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記MMEから、前記MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストが無効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージを受信すること(418)と、
    前記ネットワークノードによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストを再初期化すること(420)と
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記SCTP障害後に、前記ネットワークノードによって継続保持されているUEコンテキストが無効であると判断することと、
    前記無効なS1−AP UEコンテキストの指標を含む、S1リセットメッセージを生成することと、
    前記S1リセットメッセージを、前記MMEに伝送することと
    をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記ネットワークノードによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの前記指標が、前記複数のUEコンテキストを識別するハッシュ値を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ネットワークノードによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの前記指標が、1つまたは複数のハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)エンティティタグ(ETag)を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ワイヤレス通信ネットワークのモビリティ管理エンティティ(MME)における方法であって、
    ネットワークノードからS1セットアップリクエストメッセージを受信すること(512)であって、前記S1セットアップリクエストメッセージが、前記ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1アプリケーションプロトコル(S1−AP)ユーザ機器(UE)コンテキストがストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)障害後も依然有効であるとの指標を含む、受信すること(512)と、
    前記MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効かどうかを判断すること(514)と
    を含む、方法。
  8. 前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが前記SCTP障害後も依然有効であるとの判断を受けて、前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージを生成すること(516)と、
    前記S1セットアップレスポンスメッセージを、前記ネットワークノードに伝送すること(522)と
    をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが前記SCTP障害後に無効であるとの判断を受けて、前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが無効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージを生成すること(518)と、
    前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストを再初期化すること(520)と、
    前記S1セットアップレスポンスメッセージを、前記ネットワークノードに伝送すること(522)と
    をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  10. 前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの前記指標が、前記複数のUEコンテキストを識別するハッシュ値を含む、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの前記指標が、1つまたは複数のハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)エンティティタグ(ETag)を含む、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. プロセッサ(620)を備えるネットワークノード(120)であって、前記プロセッサ(620)が、
    前記ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1アプリケーションプロトコル(S1−AP)ユーザ機器(UE)コンテキストがストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)障害後も依然有効であると判断することと、
    前記ネットワークノードによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップリクエストメッセージ(320)を生成することと、
    前記S1セットアップリクエストメッセージを、前記ネットワークノードのSCTPピアである、モビリティ管理エンティティ(MME)(130)に伝送することと
    を行うように動作可能な、ネットワークノード(120)。
  13. 前記プロセッサが、前記MMEから、前記MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージ(330)を受信するようにさらに動作可能な、請求項12に記載のネットワークノード。
  14. 前記プロセッサが、
    前記MMEから、前記MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストが無効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージ(330)を受信することと、
    前記ネットワークノードによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストを再初期化することと
    を行うようにさらに動作可能な、請求項12に記載のネットワークノード。
  15. 前記プロセッサが、
    前記ネットワークノードによって継続保持されているUEコンテキストが前記SCTP障害後に無効であると判断することと、
    前記無効なS1−AP UEコンテキストの指標を含む、S1リセットメッセージを生成することと、
    前記S1リセットメッセージを、前記MMEに伝送することと
    を行うようにさらに動作可能な、請求項12から14のいずれか一項に記載のネットワークノード。
  16. 前記ネットワークノードによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの前記指標が、前記複数のUEコンテキストを識別するハッシュ値を含む、請求項12から15のいずれか一項に記載のネットワークノード。
  17. 前記ネットワークノードによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの前記指標が、1つまたは複数のハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)エンティティタグ(ETag)を含む、請求項12から16のいずれか一項に記載のネットワークノード。
  18. プロセッサ(720)を備えるモビリティ管理エンティティ(MME)(130)であって、前記プロセッサ(720)が、
    ネットワークノード(120)からS1セットアップリクエストメッセージ(320)を受信することであって、前記S1セットアップリクエストメッセージが、前記ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1アプリケーションプロトコル(S1−AP)ユーザ機器(UE)コンテキストがストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)障害後も依然有効であるとの指標を含む、受信することと、
    前記MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効かどうかを判断することと
    を行うように動作可能な、MME(130)。
  19. 前記プロセッサが、
    前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが前記SCTP障害後も依然有効であるとの判断を受けて、前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージ(330)を生成することと、
    前記S1セットアップレスポンスメッセージを、前記ネットワークノードに伝送することと
    を行うようにさらに動作可能な、請求項18に記載のMME。
  20. 前記プロセッサが、
    前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが前記SCTP障害後に無効であるとの判断を受けて、前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが無効であるとの指標を含む、S1セットアップレスポンスメッセージ(330)を生成することと、
    前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストを再初期化することと、
    前記S1セットアップレスポンスメッセージを、前記ネットワークノードに伝送することと
    を行うようにさらに動作可能な、請求項18に記載のMME。
  21. 前記MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの前記指標が、前記複数のUEコンテキストを識別するハッシュ値を含む、請求項18から20のいずれか一項に記載のMME。
  22. MMEによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの前記指標が、1つまたは複数のハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)エンティティタグ(ETag)を含む、請求項18から21のいずれか一項に記載のMME。
  23. 判断モジュール(650)、メッセージ生成モジュール(660)、および通信モジュール(670)を備えるネットワークノード(120)であって、
    前記判断モジュール(650)が、前記ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1アプリケーションプロトコル(S1−AP)ユーザ機器(UE)コンテキストがストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)障害後も依然有効であると判断するように動作可能であり、
    前記生成モジュール(660)が、前記ネットワークノードによって継続保持されている前記複数のUEコンテキストが依然有効であるとの指標を含む、S1セットアップリクエストメッセージ(320)を生成するように動作可能であり、
    前記通信モジュール(670)が、前記S1セットアップリクエストメッセージを、前記ネットワークノードのSCTPピアである、モビリティ管理エンティティ(MME)(130)に伝送するように動作可能である、
    ネットワークノード(120)。
  24. 通信モジュール(750)および判断モジュール(760)を備えるモビリティ管理エンティティ(MME)(130)であって、
    前記通信モジュール(750)が、ネットワークノード(120)からS1セットアップリクエストメッセージ(320)を受信することであって、前記S1セットアップリクエストメッセージが、前記ネットワークノードによって継続保持されている複数のS1アプリケーションプロトコル(S1−AP)ユーザ機器(UE)コンテキストがストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)障害後も依然有効であるとの指標を含む、受信することを行うように動作可能であり、
    前記判断モジュール(760)が、前記MMEによって継続保持されている複数のUEコンテキストがSCTP障害後も依然有効かどうかを判断するように動作可能である、
    MME(130)。
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