本発明は通信技術の分野に関連し、及び特に通信方法、デバイス、及びシステムに関連する。
ワイヤレス通信システムにおいて、端末は、無線アクセス・ネットワーク(Radio Access Network,RAN)を使用することによりコア・ネットワーク(Core Network, CN)に接続してもよい。例えば、端末は、RANにおけるアクセス・ネットワーク・デバイスを使用することにより、CNにおけるコア・ネットワーク・デバイスに接続してもよい。アクセス・ネットワーク・デバイスを使用することにより、コア・ネットワーク・デバイスは、シグナリングを端末へ送信し、及び対応する応答を受信してもよい。しかしながら、端末がアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動する場合、端末は、コア・ネットワーク・デバイスのシグナリングを受信せず、及び従って適切な以後の処理を実行することができない。
本発明の実施形態は、コア・ネットワーク・デバイスのシグナリングが受信されない場合に、端末が適切な以後の処理を実行することができない問題を解決する通信方法を説明する。
一形態によれば、本発明の実施形態は通信方法を提供し、方法は通信システムに適用され、通信システムはページング・エリアを含み、ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間にリンクが存在し、及び方法は:第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより、端末に向けられたシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信するステップ;第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、第1ページング・メッセージは端末を呼び出すために使用される、ステップ;第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第2ページング・メッセージを端末へ送信するステップ;第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、ページング・レスポンスを端末から受信するステップ;及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、第1指示情報は端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを示すために使用される、ステップを含む。本発明のこの実施形態では、コア・ネットワーク・デバイスにより送信された端末に向けられたシグナリングを受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第1指示メッセージを受信した場合、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを知ることが可能であり、及び従って適切な以後の処理を実行する。
ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは:ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在すること、又は第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとに加えてページング・エリアに別のアクセス・ネットワーク・デバイスが存在することであってもよい。ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルと第2アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルとがページング・エリアに所属していることを意味する。
シグナリングは以下のうちの少なくとも1つを含んでよい:ノン・アクセス・ストラタムNASシグナリング、無線ベアラ管理シグナリング、端末コンテキスト修正シグナリング、端末コンテキスト削除シグナリング、ロケーション報告シグナリング、トラッキング・シグナリング、又はロケーション・サービスLCSシグナリング。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト修正コマンドをコア・ネットワーク・デバイスから受信し、及び端末のコンテキストを修正するためにコンテキスト修正コマンドに基づいてRRCリコンフィギュレーション・コマンドを端末へ送信してもよい。別の具体例に関し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、NASシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信し、及び以後にNASシグナリングを端末へ転送してもよい。
可能な設計において、ページング・レスポンスが端末から受信されない場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。可能な設計において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末情報指示メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、端末情報指示メッセージは第1指示情報を運び;又は第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末コンテキスト・リクエスト・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、端末コンテキスト・リクエスト・メッセージは第1指示情報を運ぶ。
可能な設計において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2指示情報をコア・ネットワーク・デバイスへ更に送信してもよく、第2指示情報は端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを示すために使用される。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリングに対するレスポンス・メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、レスポンス・メッセージは第2指示情報を運ぶ。別の具体例に関し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリング失敗メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、シグナリング失敗メッセージは、第2指示情報を運び、及びシグナリングが首尾よく送信されていないことを示すために使用される。
第2指示情報は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報及び端末のステータス情報のうち1つ又は全てを含んでもよく、ステータス情報は端末のステータスを示すために使用される。例えば、端末のステータスは:端末がページング・エリア内で移動する場合に、端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースが第1アクセス・ネットワーク・デバイスに留まっていることであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは:端末がコネクション・コンテキストを維持し、及びモビリティに基づいてセル再選択を実行することが可能であることであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは軽度に接続されたモードであってもよく、軽度に接続されたモードは、インアクティブ・モード、デアクティベートされたモード、低アクティブ・モード、低オーバーヘッド・モード等のように言及されてもよい。
可能な実装において、第1指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信した後に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末に向けられたシグナリングを、コア・ネットワーク・デバイスから更に受信してもよい。選択的に、シグナリングを受信する前に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、パス・スイッチング・リクエストをコア・ネットワーク・デバイスへ更に送信してもよい。
可能な設計において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、代替的に、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト転送メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、コンテキスト転送メッセージはシグナリングを運ぶ。
可能な実装において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1シグナリング処理指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスから更に受信してもよく、第1シグナリング処理指示は、シグナリングの処理が成功している又は失敗していることを示すために使用される。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト転送アクノリッジメント・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、コンテキスト転送アクノリッジメント・メッセージは第1シグナリング処理指示を運ぶ。更に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2シグナリング処理指示をコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、第2シグナリング処理指示はシグナリングの処理が成功している又は失敗していることを示すために使用される。
可能な設計において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは代替的にシグナリングを端末へ送信してもよい。
別の形態によれば、本発明の実施形態は通信方法を提供し、方法は通信システムに適用され、通信システムはページング・エリアを含み、ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間にリンクが存在し、及び方法は:コア・ネットワーク・デバイスにより、端末に向けられたシグナリングを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップ;コア・ネットワーク・デバイスにより、第2指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信するステップであって、第2指示情報は端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを示すために使用される、ステップ;及びコア・ネットワーク・デバイスにより、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップを含む。本発明のこの実施形態では、シグナリングを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信した後に、コア・ネットワーク・デバイスは、第2指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信することが可能であり、及び従って端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを知り、及び適切な以後の処理のためにシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信することが可能である。
ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは:ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在すること、又は第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとに加えてページング・エリアに別のアクセス・ネットワーク・デバイスが存在することであってもよい。ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルと第2アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルとがページング・エリアに所属していることを意味する。
シグナリングは以下のうちの少なくとも1つを含んでよい:ノン・アクセス・ストラタムNASシグナリング、無線ベアラ管理シグナリング、端末コンテキスト修正シグナリング、端末コンテキスト削除シグナリング、ロケーション報告シグナリング、トラッキング・シグナリング、又はロケーション・サービスLCSシグナリング。
可能な設計において、コア・ネットワーク・デバイスは、シグナリングに対するレスポンス・メッセージを第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、レスポンス・メッセージは第2指示情報を含み;又はコア・ネットワーク・デバイスは、シグナリング失敗メッセージを第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、シグナリング失敗メッセージは、第2指示情報を運び、及びシグナリングが首尾よく送信されていないことを示すために使用される。
第2指示情報は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報及び端末のステータス情報のうち1つ又は全てを含んでもよく、ステータス情報は端末のステータスを示すために使用される。例えば、端末のステータスは:端末がページング・エリア内で移動する場合に、端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースが第1アクセス・ネットワーク・デバイスに留まっていることであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは:端末がコネクション・コンテキストを維持し、及びモビリティに基づいてセル再選択を実行することが可能であることであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは軽度に接続されたモードであってもよい。
可能な設計において、第2指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信した後に、コア・ネットワーク・デバイスはシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ更に送信してもよい。例えば、コア・ネットワーク・デバイスは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報に基づいて、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。別の具体例に関し、コア・ネットワーク・デバイスは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたパス・スイッチング・リクエストを受信した後に、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。
更に別の形態によれば、本発明の実施形態は第1アクセス・ネットワーク・デバイスを提供し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、上記の方法例における第1アクセス・ネットワーク・デバイスのアクションを実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよいし、又はハードウェアを使用することにより対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
可能な設計において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはプロセッサを含み、プロセッサは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスが上記の方法における対応する機能を実行することを可能にするように構成される。更に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは通信インターフェースを更に含んでもよく、通信インターフェースは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイス又はコア・ネットワーク・デバイスとの間の通信をサポートするように構成される。更に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはメモリを更に含んでもよく、メモリはプロセッサに結合されるように構成され、及びメモリは第1アクセス・ネットワーク・デバイスに必要なプログラム命令及びデータを保存する。
更に別の形態によれば、本発明の実施形態は第2アクセス・ネットワーク・デバイスを提供し、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは上記の方法例における第2アクセス・ネットワーク・デバイスのアクションを実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよいし、又はハードウェアを使用することにより対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
可能な設計において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスはプロセッサを含み、プロセッサは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスが上記の方法における対応する機能を実行することを可能にするように構成される。更に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは通信インターフェースと、送信機と、受信機とを更に含んでもよく、通信インターフェースは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスと第1アクセス・ネットワーク・デバイス又はコア・ネットワーク・デバイスとの間の通信をサポートするように構成され、送信機及び受信機は第2アクセス・ネットワーク・デバイスと端末との間の通信をサポートするように構成される。更に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスはメモリを更に含んでもよく、メモリはプロセッサに結合されるように構成され、及びメモリは第2アクセス・ネットワーク・デバイスに必要なプログラム命令及びデータを保存する。
他の更に別の形態によれば、本発明の実施形態はコア・ネットワーク・デバイスを提供し、コア・ネットワーク・デバイスは、上記の方法例におけるコア・ネットワーク・デバイスのアクションを実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよいし、又はハードウェアを使用することにより対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
可能な設計において、コア・ネットワーク・デバイスはプロセッサを含み、プロセッサは、コア・ネットワーク・デバイスが上記の方法における対応する機能を実行することを可能にするように構成される。更に、コア・ネットワーク・デバイスは通信インターフェースを更に含んでもよく、通信インターフェースは、コア・ネットワーク・デバイスと第1アクセス・ネットワーク・デバイス又は第2アクセス・ネットワーク・デバイスとの間の通信をサポートするように構成される。更に、コア・ネットワーク・デバイスはメモリを更に含んでもよく、メモリはプロセッサに結合されるように構成され、及びメモリはコア・ネットワーク・デバイスに必要なプログラム命令及びデータを保存する。
別の形態によれば、本発明の実施形態は通信システムを提供し、システムは上記の形態における第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとを含み、又はシステムは上記の形態における第1アクセス・ネットワーク・デバイスと、第2アクセス・ネットワーク・デバイスと、コア・ネットワーク・デバイスとを含む。
更に別の形態によれば、本発明の実施形態は、上記の第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより使用されるコンピュータ・ソフトウェア命令を保存するように構成されるコンピュータ・ストレージ媒体を提供し、コンピュータ・ソフトウェア命令は上記の形態を実行するように設計されるプログラムを含む。
更に別の形態によれば、本発明の実施形態は、上記の第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより使用されるコンピュータ・ソフトウェア命令を保存するように構成されるコンピュータ・ストレージ媒体を提供し、コンピュータ・ソフトウェア命令は上記の形態を実行するように設計されるプログラムを含む。
他の更に別の形態によれば、本発明の実施形態は、上記のコア・ネットワーク・デバイスにより使用されるコンピュータ・ソフトウェア命令を保存するように構成されるコンピュータ・ストレージ媒体を提供し、コンピュータ・ソフトウェア命令は上記の形態を実行するように設計されるプログラムを含む。
従来技術と比較すると、本発明の実施形態における解決手段では、コア・ネットワーク・デバイスにより送信された端末に向けられたシグナリングを受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第1指示メッセージを受信した場合に、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを知ることが可能であり、及び従って適切な以後の処理を実行する。
本発明の実施形態又は従来技術における技術的解決手段を更に明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術を説明するために必要とされる添付図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明の数例の実施形態を示しており、及び当業者は創作的労力なしにこれらの添付図面から他の図面を更に導出してよい。
図1は本発明の実施形態による可能なアプリケーション・シナリオの概略図であり;
図2は本発明の実施形態による可能なネットワーク・アーキテクチャの概略図であり;
図3は本発明の実施形態による通信方法の概略通信図であり;
図4は本発明の実施形態による別の通信方法の概略通信図であり;
図5は本発明の実施形態による更に別の通信方法の概略通信図であり;
図6は本発明の実施形態による更に別の通信方法の概略通信図であり;
図7は本発明の実施形態による第1アクセス・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり;
図8は本発明の実施形態による第2アクセス・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり;
図9は本発明の実施形態によるアクセス・ネットワーク・デバイスの概略構造図であり;
図10は本発明の実施形態によるコア・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり;
図11は本発明の実施形態によるコア・ネットワーク・デバイスの概略構造図であり;
図12は本発明の実施形態による端末の概略ブロック図であり;及び
図13は本発明の実施形態による端末の概略構造図である。
本発明の実施形態の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施形態における添付図面に関連する本発明の実施形態における技術的解決手段を説明する。
本発明の実施形態において説明されるネットワーク・アーキテクチャ及びサービス・シナリオは、本発明の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明するように意図されており、及び本発明の実施形態において提供される技術的解決手段に関する如何なる限定も構成しない。ネットワーク・アーキテクチャの進展及び新たなサービス・シナリオの出現とともに、本発明の実施形態において提供される技術的解決手段は、類似する技術的問題にも適用可能であることを、当業者は理解することが可能である。
以下、図1及び図2を参照しながら、本発明の実施形態が適用可能な数例の可能なアプリケーション・シナリオ及びネットワーク・アーキテクチャを先ず説明する。
図1は本発明の実施形態による1つの可能性のある適用可能なアプリケーション・シナリオを示す。図1に示されるように、無線アクセス・ネットワーク及びコア・ネットワークを使用することにより、端末は、マルチメディア・サブシステム(IP Multimedia System,IMS)ネットワーク又はパケット交換ストリーミング・サービス(Packet Switched Streaming Service,略称PSS)ネットワーク等のオペレータのインターネット・プロトコル(Internet Protocol,IP)サービス・ネットワークに接続する。本発明で説明される技術的解決手段は、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,LTE)システム、又は様々な無線アクセス技術を使用する他のワイヤレス通信システム、例えば符号分割多元接続 (Code Division Multiple Access,CDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、及びシングル・キャリア周波数分割多元接続 (Single Carrier Frequency Division Multiple Access,SC-FDMA)等のアクセス技術を使用するシステムに適用可能であってもよい。更に、技術的解決手段は、例えば第5世代(5th Generation: 5G)システム等のLTEシステムの後継発展システムに適用可能であってもよい。明確化のため、LTEシステムのみがここでの説明のための一例として使用される。LTEシステムでは、エボルブド・ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network,E-UTRAN)が無線アクセス・ネットワークとして使用され、及びエボルブド・パケット・コア(Evolved Packet Core,EPC)がコア・ネットワークとして使用される。端末は、E-UTRAN及びEPCを使用することによりIMSネットワークに接続する。本発明の実施形態における解決手段が、5Gシステム又は将来登場するかもしれない他のシステムに適用される場合、基地局及び端末の名称は変わるかもしれないことに留意すべきである。しかしながら、そのことは本発明の実施形態における解決手段の実装に影響しない。
上記のアプリケーション・シナリオに基づいて、図2は本発明の実施形態による可能なネットワーク・アーキテクチャを示す。図2に示されるように、ネットワーク・アーキテクチャは、コア・ネットワーク・デバイスと、端末と、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスとを含む。アクセス・ネットワーク・デバイス101とアクセス・ネットワーク・デバイス102とは、例えば第1ページング・エリア等の同じページング・エリア内にある。アクセス・ネットワーク・デバイス103は、例えば第2ページング・エリア等の別のページング・エリアにある。アクセス・ネットワーク・デバイス101は、第1ページング・エリアにおけるアンカー・アクセス・ネットワーク・デバイスとして言及されてよい。アンカー・アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を保存し、及び端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のコネクションを維持するアクセス・ネットワーク・デバイスであり、及びコア・ネットワーク・デバイスと第1ページング・エリアにおける任意の他のアクセス・ネットワーク・デバイスとに接続する。図2において、端末201は軽度に接続されたモードにある。端末が軽度に接続されたモードにあることは:端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースがアンカー・アクセス・ネットワーク・デバイスに留まっており、及び端末は、特定のエリア内で移動する場合にはアンカー・アクセス・ネットワーク・デバイスに通知する必要はないが、特定のエリアの圏外に移動する場合にはアンカー・アクセス・ネットワーク・デバイスに通知する必要があることを意味する。例えば、端末201は、第1ページング・エリアにおけるアクセス・ネットワーク・デバイス101を使用することにより、端末201とコア・ネットワーク・デバイスとの間でインターフェースを維持してもよく、端末201は第1ページング・エリア内で移動する場合にはアクセス・ネットワーク・デバイス101に通知することを必要とせず、及び端末201は第1ページング・エリアの圏外に移動する場合に限ってアクセス・ネットワーク・デバイス101へ通知する。
本発明の実施形態において軽度に接続されたモードは、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)コネクテッド・モードのサブ・モード、アイドル(idle)モードのエンハンスト・モード、又は独立したモードであってもよい。軽度に接続されたモードは別の名称を有していてもよい。例えば、軽度に接続されたモードは、インアクティブ・モード、デアクティベートされたモード、低アクティブ・モード、低オーバーヘッド・モード等のように言及されてもよい。軽度に接続されたモードの名称又は形式は、本発明の実施形態において限定されない。説明の簡明化のため、以下、第1モードを使用して、軽度に接続されたモードを説明し得る。
本発明の実施形態におけるページング・エリアは、セル・セットという名称であってもよく、及びセル・セットはアクセス・ネットワーク・デバイスにより管理される。セル・セット内で移動する場合、端末はその端末に対してページング・エリアを設定するアクセス・ネットワーク・デバイスに通知する必要はなく;セル・セットの圏外に移動する場合に、端末はアクセス・ネットワーク・デバイスに通知する必要がある。セル・セット内のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末デバイスと通信する必要がある場合、アクセス・ネットワーク・デバイスは、セル・セットに含まれる全てのセルにおいて端末を呼び出す必要がある。ページング・エリアは、端末の登録エリア、端末の軽コネクション・エリア、端末の管理エリア、端末のアクセス・ネットワーク登録エリア、端末のトラッキング・エリア、端末のアクセス・ネットワーク・トラッキング・エリア等と言及されてもよいことに留意すべきである。これは本発明の実施形態において限定されない。
本発明の実施形態において、用語「ネットワーク」及び「システム」は通常では代替的に使用されるが、当業者はそれらの意味を理解することが可能である。本発明の実施形態における端末は、携帯デバイス、車載デバイス、ウェアラブル・デバイス、コンピューティング・デバイス、又はワイヤレス・モデムに接続される他の処理デバイス等のワイヤレス通信機能を有するデバイス、及びユーザー装置(User Equipment,UE)、移動局(Mobile Station,MS)、端末デバイス(terminal device)等の様々な形式を含んでよい。説明の簡明化のため、上記のデバイスはまとめて端末として言及される。本発明の実施形態におけるアクセス・ネットワーク・デバイスは、無線アクセス・ネットワークにおいて配備され、及び端末にワイヤレス通信機能を提供するように構成される装置である。例えば、アクセス・ネットワーク・デバイスは基地局(Base Station,BS)であってもよく、基地局は、マクロ基地局、マイクロ基地局、リレー局、アクセス・ポイント等の様々な形式を含んでよい。異なる無線アクセス技術を使用するシステムにおいて、基地局の機能を有するデバイスは異なる名称を有してもよい。例えば、デバイスは、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムではエボルブドNodeB(evolved NodeB、eNB又は eNodeB)として言及され、又は第三世代(3rd Generation,3G)通信システムではノードB(NodeB)として言及される。説明の簡明化のため、端末にワイヤレス通信機能を提供する全ての装置は、本発明の実施形態ではまとめてアクセス・ネットワーク・デバイスとして言及される。本発明の実施形態におけるコア・ネットワーク・デバイスは、異なるシステムでは異なるデバイスを含んでもよい。例えば、LTEシステムでは、コア・ネットワーク・デバイスは、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,MME)又はサービング・ゲートウェイ(Serving Gateway,SGW)を含んでもよいし;3G通信システムでは、コア・ネットワーク・デバイスは、サービングGPRSサポート・ノード(Serving GPRS Support Node,SGSN)又はゲートウェイGPRSサポート・ノード(Gateway GPRS support Node,GGSN)を含んでもよい。GPRSはゼネラル・パケット無線システム(General Packet Radio System)の略である。本発明の実施形態におけるコア・ネットワーク・デバイスは、5Gシステム又は将来登場するかもしれない別のシステムにおけるコア・ネットワーク・デバイスを含んでもよい。
以下、本発明の実施形態における上記の一般的な特徴に基づく本発明の実施形態を更に詳細に説明する。
既存の解決手段では、端末がアクセス・ネットワーク・デバイスを使用することによりコア・ネットワーク・デバイスに接続している場合に、端末がアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外に移動するとき(例えば、ハンドオーバ・プロセスにおいて端末が、ハンドオーバ先のアクセス・ネットワーク・デバイスに接続していないとき、又は軽度に接続されたモードにおいて端末が同じページング・エリア内の別のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ内へ移動するとき)、端末はコア・ネットワーク・デバイスのシグナリングを受信せず、及び従って適切な以後の処理を実行することができない。
この点に鑑みて、本発明の実施形態は、通信方法、並びに方法に基づくデバイス及びシステムを提供する。方法は通信システムに適用され、通信システムはページング・エリアを含み、ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間にリンクが存在し、及び方法は:第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより、端末に向けられたシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信するステップ;第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、第1ページング・メッセージは端末を呼び出すために使用される、ステップ;第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第2ページング・メッセージを端末へ送信するステップ;第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、ページング・レスポンスを端末から受信するステップ;及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、第1指示情報は端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを示すために使用される、ステップを含む。本発明の実施形態において、コア・ネットワーク・デバイスにより送信された端末に向けられたシグナリングを受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第1指示メッセージを受信した場合、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを知ることが可能であり、及び従って適切な以後の処理を実行する。
第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・エリア内にある、第1アクセス・ネットワーク・デバイス以外の任意のアクセス・ネットワーク・デバイスであってよいことに留意すべきである。
理解できるように、ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは:ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在すること、又は第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとに加えてページング・エリアに別のアクセス・ネットワーク・デバイスが存在することであってもよい。ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルと第2アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルとがページング・エリアに所属していることを意味する。
以下、図3に関連して本発明の実施形態で提供される解決手段を説明する。図3における方法は通信システムに適用される。通信システムはページング・エリアを含み、ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間にリンクが存在する。方法はパート301ないし305を含む。
パート301。コア・ネットワーク・デバイスがシグナリングを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
シグナリングは、端末に向けられたシグナリングである。
具体例において、シグナリングは以下のうちの少なくとも1つを含んでよい:ノン・アクセス・ストラタム(Non-Access Stratum,NAS)シグナリング、無線ベアラ管理シグナリング、端末コンテキスト修正シグナリング、端末コンテキスト削除シグナリング、ロケーション報告シグナリング、トラッキング・シグナリング、又はロケーション・サービス(Location Service,LCS)シグナリング。無線ベアラ管理シグナリングは、無線ベアラ確立シグナリング、無線ベアラ修正シグナリング、又は無線ベアラ削除シグナリングのうちの少なくとも1つを含んでよい。
端末に向けられたシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはシグナリングを端末へ送信する必要があることを、理解することが可能である。例えば、コンテキスト修正コマンドをコア・ネットワーク・デバイスから受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末のコンテキストを修正するために、コンテキスト修正コマンドに基づいてRRCリコンフィギュレーション・コマンドを端末へ送信してもよい。別の具体例に関し、コア・ネットワーク・デバイスからNASシグナリングを受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはNASシグナリングを端末へ転送してもよい。しかしながら、第1アクセス・ネットワーク・デバイスがシグナリングを端末へ送信する前に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末がページング・エリア内にいることを知っているだけである。従って、端末がネットワークに接続するように、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・エリアにおいて端末に対するページングを開始する必要がある。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末に対するページングを直接的に開始してもよいし、又は第2アクセス・ネットワーク・デバイスが端末に対するページングを開始することを引き起こしてもよい。
パート302。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、第1ページング・メッセージは端末を呼び出すために使用される。
具体例において、ページング・レスポンスが端末から受信されない場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。例えば、シグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは先ず第3ページング・メッセージを端末に送信してもよく、及びページング・レスポンスがある期間内で端末から受信されない場合に、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。選択的に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第3ページング・メッセージを受信する前に、端末は第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたコンフィギュレーション情報を更に受信してもよく、コンフィギュレーション情報は、第1モードに入ることを端末に指図するために使用される。選択的なパートの実装は図7のパート701におけるものに類似しており、及びパート701の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここでは説明されない。
パート303。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、第2ページング・メッセージを端末へ送信する。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第2ページング・メッセージを受信する前に、端末は第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたコンフィギュレーション情報を更に受信してもよく、コンフィギュレーション情報は、第1モードに入ることを端末に指図するために使用される。この具体例の実装は図7のパート701におけるものに類似しており、及びパート701の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここでは説明されない。
パート304。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、ページング・レスポンスを端末から受信する。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、ロケーション・アップデート・メッセージ、RRCコネクション復元リクエスト・メッセージ、RRCコネクション再確立メッセージ、又はRRCコネクション再開メッセージを端末から受信してもよく、ロケーション・アップデート・メッセージ、RRCコネクション復元リクエスト・メッセージ、RRCコネクション再確立メッセージ、又はRRCコネクション再開メッセージはページング・レスポンスを運ぶ。端末により送信されたページング・レスポンスを受信した後に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が現在第2アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジにいることを、ページング・レスポンスに基づいて決定してもよい。
パート305。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、第1指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、第1指示情報は端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを示すために使用される。例えば、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末により送信されたページング・レスポンスに基づいて、第1指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。
具体例において、第1指示情報は端末の識別子を含んでもよい。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末情報指示メッセージを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、端末情報指示メッセージは、第1指示情報を運び;又は第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末コンテキスト・リクエスト・メッセージを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、端末コンテキスト・リクエスト・メッセージは、第1指示情報を運ぶ。このケースでは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末情報指示メッセージ又は端末コンテキスト・リクエスト・メッセージに基づいて、端末が現在第2アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ内にいることを決定してもよい。
具体例において、端末情報指示メッセージ又は端末コンテキスト・リクエスト・メッセージは、端末のデータ指示を更に運んでもよく、及びデータ指示は端末が送信されるべきデータを有するか否かを示すために使用される。
選択的に、図3における方法はパート306及びパート307を更に含んでもよく、又は図3における方法はパート308を更に含んでもよい。
パート306。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、第2指示情報をコア・ネットワーク・デバイスへ送信し、第2指示情報は端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを示すために使用される。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリングに対するレスポンス・メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、レスポンス・メッセージは第2指示情報を運び;又は第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリング失敗メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、シグナリング失敗メッセージは、第2指示情報を運び、及びシグナリングが首尾よく送信されていないことを示すために使用される。
具体例において、第2指示情報は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報又は端末のステータス情報を含んでもよく、端末のステータス情報は端末のステータスを示すために使用される。例えば、端末のステータスは:端末がページング・エリア内で移動する場合には、端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースが第1アクセス・ネットワーク・デバイスに留まっていることであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは:端末がコネクション・コンテキストを維持し、及びモビリティに基づいてセル再選択を実行することであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは軽度に接続されたモードであってもよい。
パート307。コア・ネットワーク・デバイスが、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体例において、コア・ネットワーク・デバイスが、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する前に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、パス・スイッチング・リクエストをコア・ネットワーク・デバイスへ更に送信してもよい。
具体例において、第2指示情報が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報を含む場合、コア・ネットワーク・デバイスは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報に基づいて、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。このケースでは、コア・ネットワーク・デバイスは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報に基づいて、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏内へ移動したことを決定してもよく、及び従ってシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ直接的に送信してもよい。
具体例において、第2指示情報が端末のステータス情報を含む場合、コア・ネットワーク・デバイスは、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する前に、パス・スイッチング・リクエストを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから更に受信してもよい。このケースでは、コア・ネットワーク・デバイスは、端末のステータス情報に基づいて端末のステータスを決定し、及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたパス・スイッチング・リクエストを受信した後に、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスはシグナリングを端末へ更に送信してもよい。
第1アクセス・ネットワーク・デバイスが第2指示情報をコア・ネットワーク・デバイスへ送信する場合に、コア・ネットワーク・デバイスは、端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを知り、及び端末に向けられたシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信することが可能であり、それによりコア・ネットワーク・デバイスのシグナリングが首尾よく送信され、及び適切な以後の処理が実行されることを、上記から知ることが可能である。
パート308。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト転送メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、コンテキスト転送メッセージはシグナリングを運ぶ。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1シグナリング処理指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスから更に受信してもよく、第1シグナリング処理指示は、シグナリングの処理が成功している又は失敗していることを示すために使用される。更に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2シグナリング処理指示をコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、第2シグナリング処理指示はシグナリングの処理が成功している又は失敗していることを示すために使用される。
可能な実装において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト転送アクノリッジメント・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、コンテキスト転送アクノリッジメント・メッセージは第1シグナリング処理指示を運ぶ。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリングを端末へ更に送信してもよい。
端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスから第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ移動した場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、それにより第2アクセス・ネットワーク・デバイスはシグナリングを端末へ送信することを、上記から知ることが可能である。このように、コア・ネットワーク・デバイスのシグナリングは首尾よく送信されることが可能であり、及び適切な以後の処理が実行されることが可能である。
図3における方法に基づいて、以下、図4に関連する本発明の実施形態において提供される解決手段を更に説明する。図4における方法において、図3の方法におけるものと同一又は類似の内容については、図3の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
パート401。コア・ネットワーク・デバイスが、シグナリングを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
シグナリングは、端末に向けられたシグナリングである。
シグナリングの関連する内容については、図3におけるパート301の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
パート402。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、第3ページング・メッセージを端末へ送信する。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第3ページング・メッセージを受信する前に、端末は、第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたコンフィギュレーション情報を更に受信してもよく、コンフィギュレーション情報は第1モードに入ることを端末に指図するために使用される。この具体例の実装は図7のパート701におけるものに類似しており、及びパート701の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここでは説明されない。
パート403。端末が、第2ページング・レスポンスを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
パート404。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、シグナリング成功メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信する。
第2ページング・レスポンスを端末から受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリングに基づいて、端末に対するリコンフィギュレーション・プロシジャを更に開始してもよい。
パート403及びパート404は選択的なパートであることに留意すべきである。パート403及びパート404が実行される場合、図4における方法は終了し、パート405ないし411は最早実行されない。パート403が実行される前に、パート405及びパート406が実行されている場合、パート403及びパート404が実行された後に、パート407ないし411は最早実行されないことが、理解されることが可能である。この理由は、端末はパート403において第2ページング・レスポンスを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信しており、及び通常は第1ページング・レスポンスを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信しないからである。
パート403及びパート404が実行されない場合、パート405が次に実行される。
パート405。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、第1ページング・メッセージは端末を呼び出すために使用される。
パート406。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、第2ページング・メッセージを端末へ送信する。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第2ページング・メッセージを受信する前に、端末は、第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたコンフィギュレーション情報を更に受信してもよく、コンフィギュレーション情報は、第1モードに入ることを端末に指図するために使用される。この具体例の実装は図7のパート701におけるものに類似しており、及びパート701の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここでは説明されない。
パート407。端末が、第1ページング・レスポンスを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
パート408及び409はそれぞれ図3におけるパート305及び306に類似しており、及びパート305及び306の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここで再び説明されない。
パート410。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、パス・スイッチング・リクエストをコア・ネットワーク・デバイスへ送信する。
パート410は選択的なパートであることに留意すべきである。第2指示情報がアクセス・ネットワークに関する情報を含む場合、パート410は実行されてもよいし、又はされなくてもよい。第2指示情報が端末のステータス情報を含む場合、パート410が実行される。
パート411は図3におけるパート307に類似しており、及びパート307の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここで再び説明されない。
本発明のこの実施形態では、端末に向けられたシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・メッセージを端末及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ別々に送信する。ページング・レスポンスが端末から受信される場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリング成功メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信する。第1指示情報が第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信される場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第2指示情報をコア・ネットワーク・デバイスへ送信する。第2指示情報を受信した後に、コア・ネットワーク・デバイスは、端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを知ることが可能であり、及び従ってシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。何れのケースでも、コア・ネットワーク・デバイスのシグナリングは首尾よく送信されることが可能であり、それにより適切な以後の処理が実行される。
図3における方法に基づいて、以下、図5に関連する本発明の実施形態において提供される解決手段を更に説明する。図5における方法において、図3又は図4の方法におけるものと同一又は類似の内容については、図3又は図4の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
パート501ないし507はそれぞれ図4におけるパート401ないし407に類似しており、及びパート401ないし407の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここで再び説明されない。
パート508及び509はそれぞれ図3におけるパート305及び308に類似しており、及びパート305及び308の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここで再び説明されない。
本発明のこの実施形態では、端末に向けられたシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・メッセージを端末及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ別々に送信する。ページング・レスポンスが端末から受信される場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリング成功メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信する。指示情報が第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信される場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。何れのケースでも、コア・ネットワーク・デバイスのシグナリングは首尾よく送信されることが可能であり、それにより適切な以後の処理が実行される。
本発明の実施形態は、通信方法、並びに方法に基づくデバイス及びシステムを更に提供する。方法は:端末により、コンフィギュレーション情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信するステップ;端末により、コンフィギュレーション情報に基づいて第1モードに入るステップ;端末により、メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、メッセージは第1端末識別子を運ぶ、ステップ;第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップ;及び第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1端末識別子に基づいて、端末のコンテキスト又は端末保留指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップを含む。本発明のこの実施形態では、第1アクセス・ネットワーク・デバイスから第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ移動した後に、端末は、端末の識別子を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信することが可能であり、それにより、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末のコンテキスト又は端末保留指示を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信する。
以下、図6に関連する本発明の実施形態において提供される解決手段を説明する。
パート601。端末が、コンフィギュレーション情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信する。
具体例において、コンフィギュレーション情報はステータス指示情報を含む。端末は、ステータス指示情報に基づいて第1モードに入ってもよい。
具体例において、コンフィギュレーション情報は、ページング・エリア識別子及びページング・エリア・パラメータのうちの一方又は双方を含んでよい。端末は、ページング・エリア識別子及びページング・エリア・パラメータのうちの一方又は双方に基づいて、第1モードに入ってもよい。以下、ページング・エリア識別子及びページング・エリア・パラメータを簡単に説明する。
ページング・エリア識別子は、第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジにおける端末のサービング・セルを識別するために使用される。端末は、ページング・エリア識別子に基づいて、第1モードにおける端末に対するページング・エリアを決定してもよい。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスの現在のサービング・セルにおける端末のページング・エリア識別子が1である場合に、第1モードにおける端末に対するページング・エリアはページング・エリア1であり;第1アクセス・ネットワーク・デバイスの現在のサービング・セルにおける端末のページング・エリア識別子が2である場合に、第1モードにおける端末に対するページング・エリアはページング・エリア2である、等々。確かに、ページング・エリア識別子の具体的な形式について他の実装が存在してよい。これは本発明のこの実施形態で限定されない。
ページング・エリア・パラメータは、第1モードにおける端末に対してページング・エリア情報を決定するために使用される。例えば、ページング・エリア・パラメータはページング・エリア・セル・リストを含んでもよく、ページング・エリア・セル・リストは少なくとも1つのセルを含み、及び端末はページング・エリア・セル・リスト内のセルを端末のページング・エリアとして使用してよい。別の具体例に関し、ページング・エリア・パラメータはページング・エリア識別子リストを含み、ページング・エリア識別子リストは少なくとも1つのページング・エリア識別子を含み、及び端末は、ページング・エリア識別子リストに含まれるページング・エリア識別子に対応するセルを、端末のページング・エリアとして使用してよい。
具体例において、コンフィギュレーション情報は第1端末識別子を更に含んでもよく、第1端末識別子は、端末が現在位置付けられているネットワークにおいて端末により使用される識別子であってもよい。端末は第1端末識別子を保存してもよい。
具体例において、コンフィギュレーション情報は第1端末識別子と第2端末識別子とを更に含んでもよい。このケースでは、第1端末識別子は第1規格ネットワークにおいて端末により使用される識別子であり、及び第2端末識別子は第2規格ネットワークにおいて端末により使用される識別子である。例えば、端末が第1規格ネットワークにいる場合、端末は、第1端末識別子を使用することにより第1規格ネットワークのページング・エリアにおいてページングのリスニングを実行してもよい。別の具体例に関し、端末が第2規格ネットワークにいる場合、端末は、第2端末識別子を使用することにより第2規格ネットワークのページング・エリアにおいてページングのリスニングを実行してもよい。第1規格ネットワークと第2規格ネットワークとは異なる無線アクセス技術を使用する。例えば、第1規格ネットワークは第1アクセス技術を使用し、及び第2規格ネットワークは第2アクセス技術を使用する。可能なケースにおいて、第1規格ネットワークはLTEネットワーク又は5Gネットワークであってもよく、及び第2規格ネットワークは第1規格ネットワークとは異なる任意の規格のネットワークであってもよい。
この具体例では、ページング・エリア・セル・リストは異なる規格の少なくとも2つのネットワークのセルを含んでもよく、又はページング・エリア識別子リストは少なくとも2つのページング・エリア識別子を含んでもよく、及び2つのページング・エリア識別子は異なる規格のネットワークのセルに対応する。
パート602。端末が第1モードに入る。
具体的には、端末が第1モードに入った後に、第1モードにおける端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースは第1アクセス・ネットワーク・デバイスに留まり、及び端末はページング・エリア内を移動する場合には第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ通知する必要はないが、ページング・エリア圏外へ移動する場合には第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ通知する。
具体例において、代替的に端末はページング・パラメータに基づいて第1モードにおける端末に対するページング・エリア情報を決定してもよい。
パート603。端末が、第1端末識別子を運ぶメッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
説明の簡明化のため、第1端末識別子を運ぶメッセージは、以後、第1メッセージとして言及される。
第1メッセージは、端末の第1端末識別子を使用することを第2アクセス・ネットワーク・デバイスに指図するために使用されてよい。選択的に、第1メッセージは、RRCコネクション復元リクエスト・メッセージ、RRCコネクション再確立メッセージ、ロケーション・アップデート・メッセージ、又はRRCコネクション再開メッセージであってもよい。
具体例において、端末は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジに入る場合に、第1メッセージを第2アクセス・デバイスへ送信してもよい。
別の具体例において、端末は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたページングを受信した場合に、第1メッセージを第2アクセス・デバイスへ送信してもよい。例えば、第2アクセス・ネットワーク・デバイスが端末のページング・エリア内にあり、及び端末は第2アクセス・ネットワーク・デバイスのセルにより送信されるページング・メッセージをリスニングする。端末が端末に対するページング・メッセージを受信する場合、端末は第1メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。この具体例において、第1メッセージは端末のページング・レスポンスを運んでもよい。
可能な実装において、端末はページング・メッセージをリスニングするために第1端末識別子を使用してもよい。ページング・メッセージが第1端末識別子を運ぶ場合、端末は、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより呼び出されることを決定する。
別の可能な実装において、コンフィギュレーション情報は第2端末識別子を更に含む。このケースでは、パート601における具体例において説明したように、第1端末識別子と第2端末識別子とはそれぞれ第1規格ネットワークと第2規格ネットワークとにおいて端末により使用される識別子である。選択的に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとは、同じアクセス技術又は異なるアクセス技術を使用してもよい。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第1アクセス技術を使用し、及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスは第1アクセス技術又は第2アクセス技術を使用してもよい。あるケースにおいて、第2アクセス・ネットワーク・デバイスが第1アクセス技術を使用する場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第1端末識別子を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。それに応じて、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに現在キャンプオンしている端末は、第1端末識別子を使用することによりページング・メッセージをリスニングする。リスニングにより、ページング・メッセージが第1端末識別子を運んでいることが検出された場合、端末は、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより呼び出されることを決定する。別のケースにおいて、第2アクセス・ネットワーク・デバイスが第2アクセス技術を使用する場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第2端末識別子を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。それに応じて、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに現在キャンプオンしている端末は、第2端末識別子を使用することによりページング・メッセージをリスニングする。リスニングにより、ページング・メッセージが第2端末識別子を運んでいることが検出された場合、端末は、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより呼び出されることを決定する。
具体例において、第1メッセージはアクセス技術タイプ情報も運んでもよい。アクセス技術タイプ情報は、第1端末識別子を端末に割り当てる第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより使用される無線アクセス技術が第1アクセス技術であることを、第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ通知するために使用される。代替的に、技術タイプ情報は、第1端末識別子を端末に割り当てる第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより使用される無線アクセス技術が、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより使用される無線アクセス技術とは異なることを、第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ通知するために使用される。
具体例において、第1メッセージは、端末が第1モードにあることを示す情報も運んでもよい。第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、情報に基づいて端末のステータスを決定してもよい。
具体例において、第1メッセージは送信指示も運んでもよい。送信指示は、端末が送信されるべきデータ及び/又はシグナリングを有するか否かを示すために使用される。第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、送信指示に従って、端末が送信されるべきデータ及び/又はシグナリングを有するか否かを決定してもよい。
具体例において、第1メッセージはページング・エリア・アップデート指示も運んでもよい。第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・エリア・アップデート指示に従って、端末がページング・エリア圏外に移動したことを決定してもよい。例えば、あるシナリオにおいて、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは複数のセルを管理し、複数のセルのうちの幾つかがページング・エリアに所属し、及び他のセルはページング・エリアに所属していない。端末が、ページング・エリアに所属していないセルへ移動する場合、端末は、第1メッセージを使用することによりページング・エリア・アップデート指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、それにより第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・エリア・アップデート指示に従って、端末がページング・エリア圏外に移動したことを決定してもよい。
具体例において、第1メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信した後に、端末は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたコネクション確立指示を更に受信してもよい。端末は、コネクション確立指示に従って、トラッキング・エリア・アップデート・コマンドをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。具体的には、第1メッセージを受信した後に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスと第1アクセス・ネットワーク・デバイスとの間にインターフェースは存在しないことを決定し、及び新たなコネクションを確立することを端末に指図するために、コネクション確立指示を端末へ送信してもよい。端末は、保存されたコネクション・コンテキストを削除し、及びコネクション確立指示に従って新たなコネクションを確立し、及びその後に確立された新たなコネクションを使用することによりトラッキング・エリア・アップデート・コマンドをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、それにより、コア・ネットワーク・デバイスは、トラッキング・エリア・アップデート・コマンドに基づいて第1アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間のコネクションを解放する。
パート604。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体的には、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1メッセージに基づいて、端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスから第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ移動したことを決定してもよく、これにより、端末のコンテキストを取得するために第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体例において、第1端末識別子は端末ID(identification)とアクセス・ネットワーク・デバイスIDとを含む。第1メッセージがアクセス技術タイプ情報を運ぶ場合、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末のコンテキストを取得するために、第1端末識別子とアクセス技術タイプ情報とに基づいて、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ内へ移動する前に端末に応対しているアクセス・ネットワーク・デバイスは第1アクセス・ネットワーク・デバイスであることを決定してもよい。具体的には、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、アクセス技術タイプ情報に基づいて、端末が移動する前に端末に応対しているアクセス・ネットワーク・デバイスにより使用される無線アクセス技術を先ず決定してもよく、その後に、無線アクセス技術を使用するネットワークにおいて及びアクセス・ネットワーク・デバイスIDを使用することにより、端末が移動する前に端末に応対しているアクセス・ネットワーク・デバイスが第1アクセス・ネットワーク・デバイスであることを決定し、及び最終的に、端末IDを使用することにより第1アクセス・ネットワーク・デバイスから端末のコンテキストを取得する。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、メッセージを使用することにより第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。説明の簡明化のため、メッセージは第2メッセージとして言及される。例えば、第2メッセージは、端末情報指示メッセージ、端末ロケーション・アップデート・メッセージ、又はコンテキスト・リクエスト・メッセージであってもよい。可能な実装において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを示す情報を第1メッセージが運んでいるか否かに応じて、第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するために使用されるメッセージを決定してもよい。例えば、端末が第1モードにあることを示す情報を第1メッセージが運んでいる場合、第2アクセス・ネットワークは、端末情報指示メッセージ又は端末ロケーション・アップデート・メッセージを使用することにより、第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。代替的に、端末が第1モードにあることを示す情報を第1メッセージが運んでいない場合、第2アクセス・ネットワークは、コンテキスト・リクエスト・メッセージを使用することにより、第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体例において、端末が第1モードにあることを示す情報を第1メッセージが運んでいる場合に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを示す情報を第2メッセージに更に追加してもよく、それにより第1アクセス・ネットワーク・デバイスは情報に基づいて端末の現在のモードを決定する。
具体例において、第1メッセージが送信指示を運んでいる場合に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、送信指示を第2メッセージに更に追加してもよく、それにより第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、送信されるべきデータ及び/又はシグナリングを現在端末が有するか否かを送信指示に応じて決定する。
具体例において、第1メッセージがページング・エリア・アップデート指示を運んでいる場合に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・エリア・アップデート指示を第2メッセージに更に追加してもよく、それにより第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末がページング・エリア圏外に移動したか否かを、ページング・エリア・アップデート指示に応じて決定する。
パート605。第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1端末識別子に基づいて、端末のコンテキスト又は端末保留指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはコンテキスト転送メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、コンテキスト転送メッセージは端末のコンテキストを運ぶ。コンテキスト転送メッセージは、コンテキスト移動メッセージとして言及されてもよい。例えば、コンテキスト移動メッセージは、ハンドオーバ・メッセージ又はコンテキスト・レスポンス・メッセージであってもよい。
具体例において、端末を保留モードに切り替えるように決定する場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末保留指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。保留モードは、端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースが第1アクセス・ネットワーク・デバイスに留まるが、インターフェースはデアクティベートされていることを意味する。端末保留指示を受信した後に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末保留指示に応じて、保留コマンドを端末へ送信してもよい。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2メッセージのタイプに基づいて端末のステータスを決定してもよい。例えば、第2メッセージが端末情報指示メッセージ又は端末ロケーション・アップデート・メッセージである場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを決定してもよい。更に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを決定した場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト移動プロシジャ又は保留プロシジャを実行し、及び端末のコンテキスト又は端末保留指示を第2アクセス・ネットワークへ送信してもよい。
可能な実装において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2メッセージが送信指示又はページング・エリア・アップデート指示を運んでいるか否かに応じて、コンテキスト移動プロシジャ又は保留プロシジャを実行するか否かを決定してもよい。例えば、第2メッセージが送信指示を運んでいる場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはコンテキスト移動プロシジャを実行する。別の具体例に関し、第2メッセージが送信指示を運んでいない場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは保留プロシジャを実行する。別の具体例に関し、第2メッセージがページング・エリア・アップデート指示を運んでいる場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは保留プロシジャを実行する。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを示す情報を第2メッセージが運んでいるか否かに応じて、端末のステータスを決定してもよい。例えば、端末が第1モードにあることを示す情報を第2メッセージが運んでいる場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを決定してもよい。更に、端末が第1モードにあることを第1アクセス・ネットワーク・デバイスが決定する場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはコンテキスト移動プロシジャ又は保留プロシジャを実行し、及び端末のコンテキスト又は端末保留指示を第2アクセス・ネットワークへ送信してもよい。第1アクセス・ネットワーク・デバイスによりコンテキスト移動プロシジャ又は保留プロシジャを実行する具体的な実装は、上記の具体例におけるコンテキスト移動プロシジャ又は保留プロシジャの実装プロセスに類似している。詳細については、上記の具体例の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
本発明の実施形態において提供される解決手段は、様々なネットワーク・エレメント間のやり取りの観点から上記では主に説明されている。上記の機能を実装するために、第1アクセス・ネットワーク・デバイス、第2アクセス・ネットワーク・デバイス、コア・ネットワーク・デバイス、及び端末は、機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェア・モジュールを含むことが、理解されることが可能である。本発明において開示される実施形態に関連して説明される具体例におけるユニット及びアルゴリズム・ステップは、本発明の実施形態において、ハードウェア、又はハードウェア及びコンピュータ・ソフトウェアの組み合わせにより実装されてもよい。機能がハードウェア又はハードウェアを駆動するコンピュータ・ソフトウェアにより実行されるか否かは、特定のアプリケーション及び技術的解決手段の設計制約に依存する。各々の特定のアプリケーションに関し、当業者は、説明された機能を実装するために異なる方法を使用してよいが、実装が本発明の実施形態における技術的解決手段の範囲を越えるものと考えられるべきではない。
本発明の実施形態において、機能ユニットの分割は、上記の方法例に基づいて、第1アクセス・ネットワーク・デバイス、第2アクセス・ネットワーク・デバイス、コア・ネットワーク・デバイス、端末等に関して実行されてもよい。例えば、機能ユニットの分割は様々な機能に基づいてもよいし、又は2つ以上の機能が1つの処理ユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されてもよいし、又はソフトウェア機能ユニットの形式で実装されてもよい。本発明の実施形態におけるユニットの分割は具体例及び単なる論理的な機能分割であり、及び実際の実装では他の分割であってもよいことに留意すべきである。
図7は第1アクセス・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり、第1アクセス・ネットワーク・デバイスのユニットは本発明の実施形態に従って統合されている。第1アクセス・ネットワーク・デバイス700は、処理ユニット702と通信ユニット703とを含む。処理ユニット702は、第1アクセス・ネットワーク・デバイス700のアクションを制御及び管理するように構成される。例えば、処理ユニット702は、図3におけるプロセス302、306、及び308、図4におけるプロセス402、404、405、及び409、図5におけるプロセス502、504、505、及び509、図6におけるプロセス601及び605、及び/又はこの明細書で説明される技術で使用される他のプロセスを、第1アクセス・ネットワーク・デバイス700が実行できるように構成される。通信ユニット703は、第1アクセス・ネットワーク・デバイスが他のネットワーク・エレメント(例えば、第2アクセス・ネットワーク・デバイス又はコア・ネットワーク・デバイス)と通信できるように構成される。第1アクセス・ネットワーク・デバイス700は、第1アクセス・ネットワーク・デバイス700のプログラム・コード及びデータを保存するように構成されるストレージ・ユニット701を更に含んでもよい。
処理ユニット702はプロセッサ又はコントローラであってもよい。通信ユニット703は、通信インターフェース、トランシーバ、トランシーバ回路等であってもよい。通信インターフェースは集合名である。具体的な実装において、通信インターフェースは、複数のインターフェース、例えば、アクセス・ネットワーク・デバイス間のインターフェース、アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェース、及び/又は他のインターフェースを含んでもよい。ストレージ・ユニット701はメモリであってもよい。
図8は第2アクセス・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり、第2アクセス・ネットワーク・デバイスのユニットは本発明の実施形態に従って統合されている。第2アクセス・ネットワーク・デバイス800は、処理ユニット802と、第1通信ユニット803と、第2通信ユニット804とを含む。処理ユニット802は、第2アクセス・ネットワーク・デバイス800のアクションを制御及び管理するように構成される。例えば、処理ユニット802は、図3におけるプロセス303及び305、図4におけるプロセス406、408、及び410、図5におけるプロセス506及び508、図6におけるプロセス604、及び/又はこの明細書で説明される技術で使用される他のプロセスを、第2アクセス・ネットワーク・デバイス800が実行できるように構成される。第1通信ユニット803は、第2アクセス・ネットワーク・デバイス800が他のアクセス・ネットワーク・デバイス又はコア・ネットワーク・デバイスと通信できるように構成される。第2通信ユニットは、第2アクセス・ネットワーク・デバイス800が端末と通信できるように構成される。第2アクセス・ネットワーク・デバイス800は、第2アクセス・ネットワーク・デバイス800のプログラム・コード及びデータを保存するように構成されるストレージ・ユニット801を更に含んでもよい。
処理ユニット802はプロセッサ又はコントローラであってもよい。第1通信ユニット803は、通信インターフェースであってもよい。通信インターフェースは集合名である。具体的な実装において、通信インターフェースは、複数のインターフェース、例えば、アクセス・ネットワーク・デバイス間のインターフェース、アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェース、及び/又は他のインターフェースを含んでもよい。第2通信ユニットは、トランシーバ、トランシーバ回路等であってもよい。ストレージ・ユニット801はメモリであってもよい。
処理ユニット702がプロセッサであり、通信ユニット703が通信インターフェースであり、及びストレージ・ユニット701がメモリである場合、本発明のこの実施形態における第1アクセス・ネットワーク・デバイスの構造は、図9に示されるアクセス・ネットワーク・デバイス構造であってもよい。処理ユニット802がプロセッサであり、第1通信ユニット803が通信インターフェースであり、第2通信ユニット804が送信機/受信機であり、及びストレージ・ユニット801がメモリである場合、本発明のこの実施形態における第2アクセス・ネットワーク・デバイスの構造も図9に示されるアクセス・ネットワーク・デバイス構造であってもよい。
図9は本発明の実施形態によるアクセス・ネットワーク・デバイスの可能な概略構造図である。
アクセス・ネットワーク・デバイス900は、プロセッサ902と通信インターフェース904とを含む。プロセッサ902もコントローラであってもよく、及び図9において「コントローラ/プロセッサ902」として表現されている。通信インターフェース904は、アクセス・ネットワーク・デバイスが他のネットワーク・エレメント(例えば、他のアクセス・ネットワーク・デバイス又はコア・ネットワーク・デバイス)と通信できるように構成される。更に、アクセス・ネットワーク・デバイス900は送信機/受信機901を更に含んでもよい。送信機/受信機901は、上記の実施形態におけるアクセス・ネットワーク・デバイスと端末との間の情報の送信及び受信をサポートし、及び端末と他の端末との間の無線通信をサポートするように構成される。プロセッサ902は端末と通信するための様々な機能を実行する。アップリンクにおいて、端末からのアップリンク信号は、アンテナにより受信され、受信機901により復調され(例えば、高周波信号はベースバンド信号に復調され)、及び端末により送信されたサービス・データ及びシグナリング情報を復元するようにプロセッサ902により更に処理される。ダウンリンクにおいて、サービス・データ及びシグナリング・メッセージは、プロセッサ902により処理され、及びダウンリンク信号を生成するために送信機901により変調され(例えば、ベースバンド信号は高周波信号に変調され)、及びダウンリンク信号はアンテナを使用することにより端末へ送信される。上記の復調又は変調の機能は代替的にプロセッサ902により実行されてもよいことに留意すべきである。
例えば、アクセス・ネットワーク・デバイス900が第1アクセス・ネットワーク・デバイスである場合、プロセッサ902は、図3ないし図6の方法における第1アクセス・ネットワーク・デバイスの処理プロセス、及び/又は本願で説明される技術的解決手段における他のプロセスを実行するように更に構成される。代替的に、アクセス・ネットワーク・デバイス900が第2アクセス・ネットワーク・デバイスである場合、プロセッサ902は、図3ないし図6の方法における第2アクセス・ネットワーク・デバイスの処理プロセス、及び/又は本願で説明される技術的解決手段における他のプロセスを実行するように更に構成される。
更に、アクセス・ネットワーク・デバイス900はメモリ903を更に含んでもよい。メモリ903は、アクセス・ネットワーク・デバイス900のプログラム・コード及びデータを保存するように構成される。
図9はアクセス・ネットワーク・デバイス900の簡略化された設計を単に示していることが理解されることが可能である。実際のアプリケーションでは、アクセス・ネットワーク・デバイス900は、任意の数量の送信機、受信機、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニット等を含んでよい。本発明の実施形態を実装することが可能な全てのアクセス・ネットワーク・デバイスは、本発明の実施形態の保護範囲内に該当するものとする。
図10はコア・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり、コア・ネットワーク・デバイスのユニットは本発明の実施形態に従って統合されている。コア・ネットワーク・デバイス1000は、処理ユニット1002と通信ユニット1003とを含む。処理ユニット1002は、コア・ネットワーク・デバイスのアクションを制御及び管理するように構成される。例えば、処理ユニット1002は、図3におけるプロセス301及び307、図4におけるプロセス401及び410、図5におけるプロセス501、及び/又はこの明細書で説明される技術で使用される他のプロセスを、コア・ネットワーク・デバイスが実行できるように構成される。通信ユニット1003は、コア・ネットワーク・デバイスが他のネットワーク・エンティティと通信できるように構成される。コア・ネットワーク・デバイスは、コア・ネットワーク・デバイスのプログラム・コード及びデータを保存するように構成されるストレージ・ユニット1001を更に含んでもよい。
処理ユニット1002は、例えば、中央処理ユニット(Central Processing Unit,CPU)、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)又は他のプログラム可能な論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア・コンポーネント、又はそれらの組み合わせ等のプロセッサ又はコントローラであってもよい。処理ユニット1002は、本発明で開示される内容に関連して説明される様々な具体例の論理ブロック、モジュール、及び回路を実装又は実行してもよい。代替的に、プロセッサは、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせ、例えば1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSP及びマイクロプロセッサの組み合わせであってもよい。通信ユニット1003は、通信インターフェース、トランシーバ、トランシーバ回路等であってもよい。通信インターフェースは集合名である。具体的な実装において、通信インターフェースは、複数のインターフェース、例えば、コア・ネットワーク・デバイスとアクセス・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェース、及び/又は他のインターフェースを含んでもよい。ストレージ・ユニット1001はメモリであってもよい。
処理ユニット1002がプロセッサであり、通信ユニット1003が通信インターフェースであり、及びストレージ・ユニット1001がメモリである場合、本発明のこの実施形態におけるコア・ネットワーク・デバイスは、図11に示されるコア・ネットワーク・デバイスであってもよい。
図11を参照すると、コア・ネットワーク・デバイス1100は、プロセッサ1102と、通信インターフェース1103と、メモリ1101とを含む。選択的に、コア・ネットワーク・デバイス1100はバス1104を更に含んでもよい。通信インターフェース1103と、プロセッサ1102と、メモリ1101とはバス1104を使用することにより互いに接続されてもよい。バス1104は、ペリフェラル・コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect,略称PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture,略称EISA)バス等であってもよい。バス1104は、アドレス・バス、データ・バス、制御バス等に分類されてよい。表現の簡明化のため、図11ではバスを表現するために1つの太いラインのみが使用されているが、これは、1つのバスのみ又は1種類のバスのみが存在することを意味しない。
図12は端末の概略ブロック図であり、端末のユニットは本発明の実施形態に従って統合されている。端末1200は、処理ユニット1202と通信ユニット1203とを含む。処理ユニット1202は、端末1200のアクションを制御及び管理するように構成される。例えば、処理ユニット1202は、図3におけるプロセス304、図4におけるプロセス403及び407、図5におけるプロセス503及び507、図6におけるプロセス602及び603、及び/又はこの明細書で説明される技術で使用される他のプロセスを、端末1200が実行できるように構成される。通信ユニット1203は、端末が他のネットワーク・エレメントと通信できるように構成される。端末1200は、端末1200のプログラム・コード及びデータを保存するように構成されるストレージ・ユニット1201を更に含んでもよい。
処理ユニット1202がプロセッサであり、通信ユニット1203が通信インターフェースであり、及びストレージ・ユニット1201がメモリである場合、本発明のこの実施形態における端末は、図13に示される端末であってもよい。
図13は本発明の実施形態による端末の可能な設計構造の簡略化された概略図である。端末1300は、送信機1301と、受信機1302と、プロセッサ1303とを含む。プロセッサ1303は、また、コントローラであってもよく、及び図13において「コントローラ/プロセッサ1303」として表現されている。選択的に、端末1300はモデム・プロセッサ1305を更に含んでもよい。モデム・プロセッサ1305は、エンコーダ1307と、変調器1307と、デコーダ1308と、復調器1309とを含んでもよい。
具体例において、送信機1301は、出力サンプルを調整し(例えば、ディジタル・アナログ変換し、フィルタリングし、増幅し、及びアップ・コンバートし)、及びアップリンク信号を生成する。アップリンク信号は、アンテナを使用することにより上記の実施形態における基地局へ送信される。ダウンリンクにおいて、アンテナは、上記の実施形態における基地局により送信されたダウンリンク信号を受信する。受信機1302は、アンテナから受信した信号を調節し(例えば、フィルタリングし、増幅し、ダウン・コンバートし、及びディジタル化し)、及び入力サンプルを提供する。モデム・プロセッサ1305において、エンコーダ1307は、アップリンクで送信されるべきサービス・データとシグナリング・メッセージとを受信し、及びサービス・データとシグナリング・メッセージとを処理する(例えば、フォーマット化し、エンコードし、及びインターリーブする)。変調器1307は、エンコードされたサービス・データとシグナリング・メッセージとを更に処理し(例えば、シンボル・マッピングを実行し、及び変調し)、及び出力サンプルを提供する。復調器1309は、入力サンプルを処理し(例えば、復調し)、及びシンボル推定を提供する。デコーダ1308は、シンボル推定を処理し(例えば、デインターリーブし、及びデコードし)、及び端末1300へ送信されるべき、デコードされたデータ及びシグナリング・メッセージを提供する。エンコーダ1307と、変調器1307と、復調器1309と、デコーダ1308とは、組み合わせモデム・プロセッサ1305により実装されてもよい。これらのユニットは、無線アクセス・ネットワークにより使用される無線アクセス技術(例えば、LTEシステム及び他のエボルブド・システムにより使用されるアクセス技術)に基づいて処理を実行する。端末1300がモデム・プロセッサ1305を含んでいない場合、モデム・プロセッサ1305の上記の機能はプロセッサ1303により実行されてもよいことに、留意すべきである。
プロセッサ1303は、端末1300のアクションを制御及び管理し、及び本発明の上記の実施形態における端末1300により実装される処理プロセスを実行するように構成される。例えば、プロセッサ1303は、図3ないし図6の方法における端末の処理プロセス、及び/又は本願で説明される技術的解決手段における他のプロセスを実行するように更に構成される。
更に、端末1300はメモリ1304を更に含んでもよい。メモリ1304は、端末1300のプログラム・コード及びデータを保存するように構成される。
本発明の実施形態で開示される内容に関連して説明される方法及びアルゴリズム・ステップは、ハードウェアにより実装されてもよいし、又はソフトウェア命令を実行することによりプロセッサにより実装されてもよい。ソフトウェア命令は対応するソフトウェア・モジュールを含んでもよい。ソフトウェア・モジュールは、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory,RAM)、フラッシュ・メモリ、リード・オンリ・メモリ(Read Only Memory,ROM)、消去可能なプログラム可能なリード・オンリ・メモリ(Erasable Programmable ROM,EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能なリード・オンリ・メモリ(Electrically EPROM, EEPROM)、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ハード・ディスク、コンパクト・ディスク・リード・オンリ・メモリ(CD-ROM)、又は当該技術分野で周知の他の任意の形式のストレージ媒体に保存されてもよい。例えば、ストレージ媒体はプロセッサに結合され、それによりプロセッサはストレージ媒体から情報を読み込み、及び情報をストレージ媒体に書き込むことが可能になる。確かに、ストレージ媒体はプロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサ及びストレージ媒体はASICに配置されてもよい。更に、ASICは基地局又は端末に配置されてもよい。確かに、プロセッサ及びストレージ媒体は個別要素として基地局又は端末に存在してもよい。
当業者は、上記の1つ以上の具体例において、本発明の実施形態において説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせにより実装されてよいことに気付くべきである。機能がソフトウェアにより実装される場合、これらの機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体に保存されてもよいし、又はコンピュータ読み取り可能な媒体における1つ以上の命令又はコードとして伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ・ストレージ媒体と通信媒体とを含む。通信媒体は、ある場所から別の場所へコンピュータ・プログラムが伝送されることを可能にする任意の媒体を含む。ストレージ媒体は、汎用又は専用のコンピュータのためにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。
上記の具体的な実装において、本発明の実施形態の目的、技術的解決手段、及び有利な効果は更に詳細に説明される。上記の説明は、本発明の実施形態の単なる具体的な実装にすぎず、本発明の実施形態の保護範囲を限定するようには意図されていないことが、理解されるべきである。本発明の実施形態における技術的解決手段に基づいて為される任意の修正、均等な置換、又は改良は、本発明の実施形態の保護範囲内に該当するものとする。
本発明は通信技術の分野に関連し、及び特に通信方法、デバイス、及びシステムに関連する。
ワイヤレス通信システムにおいて、端末は、無線アクセス・ネットワーク(Radio Access Network,RAN)を使用することによりコア・ネットワーク(Core Network, CN)に接続してもよい。例えば、端末は、RANにおけるアクセス・ネットワーク・デバイスを使用することにより、CNにおけるコア・ネットワーク・デバイスに接続してもよい。アクセス・ネットワーク・デバイスを使用することにより、コア・ネットワーク・デバイスは、シグナリングを端末へ送信し、及び対応する応答を受信してもよい。しかしながら、端末がアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動する場合、端末は、コア・ネットワーク・デバイスのシグナリングを受信せず、及び従って適切な以後の処理を実行することができない。
本発明の実施形態は、コア・ネットワーク・デバイスのシグナリングが受信されない場合に、端末が適切な以後の処理を実行することができない問題を解決する通信方法を説明する。
一形態によれば、本発明の実施形態は通信方法を提供し、方法は通信システムに適用され、通信システムはページング・エリアを含み、ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間に通信リンクが存在し、及び方法は:第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより、端末に向けられたシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信するステップ;第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、第1ページング・メッセージは端末を呼び出すために使用される、ステップ;第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第2ページング・メッセージを端末へ送信するステップ;第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、ページング・レスポンスを端末から受信するステップ;及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、第1指示情報は端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを示すために使用される、ステップを含む。本発明のこの実施形態では、コア・ネットワーク・デバイスにより送信された端末に向けられたシグナリングを受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第1指示メッセージを受信した場合、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを知ることが可能であり、及び従って適切な以後の処理を実行する。
ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは:ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在すること、又は第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとに加えてページング・エリアに別のアクセス・ネットワーク・デバイスが存在することであってもよい。ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルと第2アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルとがページング・エリアに所属していることを意味する。
シグナリングは以下のうちの少なくとも1つを含んでよい:ノン・アクセス・ストラタムNASシグナリング、無線ベアラ管理シグナリング、端末コンテキスト修正シグナリング、端末コンテキスト削除シグナリング、ロケーション報告シグナリング、トラッキング・シグナリング、又はロケーション・サービスLCSシグナリング。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト修正コマンドをコア・ネットワーク・デバイスから受信し、及び端末のコンテキストを修正するためにコンテキスト修正コマンドに基づいてRRCリコンフィギュレーション・コマンドを端末へ送信してもよい。別の具体例に関し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、NASシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信し、及び以後にNASシグナリングを端末へ転送してもよい。
可能な設計において、ページング・レスポンスが端末から受信されない場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。可能な設計において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末情報指示メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、端末情報指示メッセージは第1指示情報を運び;又は第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末コンテキスト・リクエスト・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、端末コンテキスト・リクエスト・メッセージは第1指示情報を運ぶ。
可能な設計において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2指示情報をコア・ネットワーク・デバイスへ更に送信してもよく、第2指示情報は端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを示すために使用される。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリングに対するレスポンス・メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、レスポンス・メッセージは第2指示情報を運ぶ。別の具体例に関し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリング失敗メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、シグナリング失敗メッセージは、第2指示情報を運び、及びシグナリングが首尾よく送信されていないことを示すために使用される。
第2指示情報は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報及び端末のステータス情報のうち1つ又は全てを含んでもよく、ステータス情報は端末のステータスを示すために使用される。例えば、端末のステータスは:端末がページング・エリア内で移動する場合に、端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースが第1アクセス・ネットワーク・デバイスに留まっていることであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは:端末がコネクション・コンテキストを維持し、及びモビリティに基づいてセル再選択を実行することが可能であることであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは軽度に接続されたモードであってもよく、軽度に接続されたモードは、インアクティブ・モード、デアクティベートされたモード、低アクティブ・モード、低オーバーヘッド・モード等のように言及されてもよい。
可能な実装において、第1指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信した後に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末に向けられたシグナリングを、コア・ネットワーク・デバイスから更に受信してもよい。選択的に、シグナリングを受信する前に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、パス・スイッチング・リクエストをコア・ネットワーク・デバイスへ更に送信してもよい。
可能な設計において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、代替的に、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト転送メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、コンテキスト転送メッセージはシグナリングを運ぶ。
可能な実装において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1シグナリング処理指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスから更に受信してもよく、第1シグナリング処理指示は、シグナリングの処理が成功している又は失敗していることを示すために使用される。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト転送アクノリッジメント・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、コンテキスト転送アクノリッジメント・メッセージは第1シグナリング処理指示を運ぶ。更に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2シグナリング処理指示をコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、第2シグナリング処理指示はシグナリングの処理が成功している又は失敗していることを示すために使用される。
可能な設計において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは代替的にシグナリングを端末へ送信してもよい。
別の形態によれば、本発明の実施形態は通信方法を提供し、方法は通信システムに適用され、通信システムはページング・エリアを有し、ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間に通信リンクが存在し、及び方法は:コア・ネットワーク・デバイスにより、端末に向けられたシグナリングを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップ;コア・ネットワーク・デバイスにより、第2指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信するステップであって、第2指示情報は端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを示すために使用される、ステップ;及びコア・ネットワーク・デバイスにより、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップを含む。本発明のこの実施形態では、シグナリングを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信した後に、コア・ネットワーク・デバイスは、第2指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信することが可能であり、及び従って端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを知り、及び適切な以後の処理のためにシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信することが可能である。
ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは:ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在すること、又は第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとに加えてページング・エリアに別のアクセス・ネットワーク・デバイスが存在することであってもよい。ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルと第2アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルとがページング・エリアに所属していることを意味する。
シグナリングは以下のうちの少なくとも1つを含んでよい:ノン・アクセス・ストラタムNASシグナリング、無線ベアラ管理シグナリング、端末コンテキスト修正シグナリング、端末コンテキスト削除シグナリング、ロケーション報告シグナリング、トラッキング・シグナリング、又はロケーション・サービスLCSシグナリング。
可能な設計において、コア・ネットワーク・デバイスは、シグナリングに対するレスポンス・メッセージを第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、レスポンス・メッセージは第2指示情報を含み;又はコア・ネットワーク・デバイスは、シグナリング失敗メッセージを第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、シグナリング失敗メッセージは、第2指示情報を運び、及びシグナリングが首尾よく送信されていないことを示すために使用される。
第2指示情報は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報及び端末のステータス情報のうち1つ又は全てを含んでもよく、ステータス情報は端末のステータスを示すために使用される。例えば、端末のステータスは:端末がページング・エリア内で移動する場合に、端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースが第1アクセス・ネットワーク・デバイスに留まっていることであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは:端末がコネクション・コンテキストを維持し、及びモビリティに基づいてセル再選択を実行することが可能であることであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは軽度に接続されたモードであってもよい。
可能な設計において、第2指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信した後に、コア・ネットワーク・デバイスはシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ更に送信してもよい。例えば、コア・ネットワーク・デバイスは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報に基づいて、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。別の具体例に関し、コア・ネットワーク・デバイスは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたパス・スイッチング・リクエストを受信した後に、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。
更に別の形態によれば、本発明の実施形態は第1アクセス・ネットワーク・デバイスを提供し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、上記の方法例における第1アクセス・ネットワーク・デバイスのアクションを実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよいし、又はハードウェアを使用することにより対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
可能な設計において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはプロセッサを含み、プロセッサは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスが上記の方法における対応する機能を実行することを可能にするように構成される。更に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは通信インターフェースを更に含んでもよく、通信インターフェースは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイス又はコア・ネットワーク・デバイスとの間の通信をサポートするように構成される。更に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはメモリを更に含んでもよく、メモリはプロセッサに結合されるように構成され、及びメモリは第1アクセス・ネットワーク・デバイスに必要なプログラム命令及びデータを保存する。
更に別の形態によれば、本発明の実施形態は第2アクセス・ネットワーク・デバイスを提供し、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは上記の方法例における第2アクセス・ネットワーク・デバイスのアクションを実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよいし、又はハードウェアを使用することにより対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
可能な設計において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスはプロセッサを含み、プロセッサは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスが上記の方法における対応する機能を実行することを可能にするように構成される。更に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは通信インターフェースと、送信機と、受信機とを更に含んでもよく、通信インターフェースは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスと第1アクセス・ネットワーク・デバイス又はコア・ネットワーク・デバイスとの間の通信をサポートするように構成され、送信機及び受信機は第2アクセス・ネットワーク・デバイスと端末との間の通信をサポートするように構成される。更に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスはメモリを更に含んでもよく、メモリはプロセッサに結合されるように構成され、及びメモリは第2アクセス・ネットワーク・デバイスに必要なプログラム命令及びデータを保存する。
他の更に別の形態によれば、本発明の実施形態はコア・ネットワーク・デバイスを提供し、コア・ネットワーク・デバイスは、上記の方法例におけるコア・ネットワーク・デバイスのアクションを実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよいし、又はハードウェアを使用することにより対応するソフトウェアを実行することにより実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは上記の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
可能な設計において、コア・ネットワーク・デバイスはプロセッサを含み、プロセッサは、コア・ネットワーク・デバイスが上記の方法における対応する機能を実行することを可能にするように構成される。更に、コア・ネットワーク・デバイスは通信インターフェースを更に含んでもよく、通信インターフェースは、コア・ネットワーク・デバイスと第1アクセス・ネットワーク・デバイス又は第2アクセス・ネットワーク・デバイスとの間の通信をサポートするように構成される。更に、コア・ネットワーク・デバイスはメモリを更に含んでもよく、メモリはプロセッサに結合されるように構成され、及びメモリはコア・ネットワーク・デバイスに必要なプログラム命令及びデータを保存する。
別の形態によれば、本発明の実施形態は通信システムを提供し、システムは上記の形態における第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとを含み、又はシステムは上記の形態における第1アクセス・ネットワーク・デバイスと、第2アクセス・ネットワーク・デバイスと、コア・ネットワーク・デバイスとを含む。
更に別の形態によれば、本発明の実施形態は、上記の第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより使用されるコンピュータ・ソフトウェア命令を保存するように構成されるコンピュータ・ストレージ媒体を提供し、コンピュータ・ソフトウェア命令は上記の形態を実行するように設計されるプログラムを含む。
更に別の形態によれば、本発明の実施形態は、上記の第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより使用されるコンピュータ・ソフトウェア命令を保存するように構成されるコンピュータ・ストレージ媒体を提供し、コンピュータ・ソフトウェア命令は上記の形態を実行するように設計されるプログラムを含む。
他の更に別の形態によれば、本発明の実施形態は、上記のコア・ネットワーク・デバイスにより使用されるコンピュータ・ソフトウェア命令を保存するように構成されるコンピュータ・ストレージ媒体を提供し、コンピュータ・ソフトウェア命令は上記の形態を実行するように設計されるプログラムを含む。
従来技術と比較すると、本発明の実施形態における解決手段では、コア・ネットワーク・デバイスにより送信された端末に向けられたシグナリングを受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第1指示メッセージを受信した場合に、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを知ることが可能であり、及び従って適切な以後の処理を実行する。
本発明の実施形態又は従来技術における技術的解決手段を更に明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術を説明するために必要とされる添付図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明の数例の実施形態を示しており、及び当業者は創作的労力なしにこれらの添付図面から他の図面を更に導出してよい。
図1は本発明の実施形態による可能なアプリケーション・シナリオの概略図であり;
図2は本発明の実施形態による可能なネットワーク・アーキテクチャの概略図であり;
図3は本発明の実施形態による通信方法の概略通信図であり;
図4は本発明の実施形態による別の通信方法の概略通信図であり;
図5は本発明の実施形態による更に別の通信方法の概略通信図であり;
図6は本発明の実施形態による更に別の通信方法の概略通信図であり;
図7は本発明の実施形態による第1アクセス・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり;
図8は本発明の実施形態による第2アクセス・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり;
図9は本発明の実施形態によるアクセス・ネットワーク・デバイスの概略構造図であり;
図10は本発明の実施形態によるコア・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり;
図11は本発明の実施形態によるコア・ネットワーク・デバイスの概略構造図であり;
図12は本発明の実施形態による端末の概略ブロック図であり;及び
図13は本発明の実施形態による端末の概略構造図である。
本発明の実施形態の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施形態における添付図面に関連する本発明の実施形態における技術的解決手段を説明する。
本発明の実施形態において説明されるネットワーク・アーキテクチャ及びサービス・シナリオは、本発明の実施形態における技術的解決手段をより明確に説明するように意図されており、及び本発明の実施形態において提供される技術的解決手段に関する如何なる限定も構成しない。ネットワーク・アーキテクチャの進展及び新たなサービス・シナリオの出現とともに、本発明の実施形態において提供される技術的解決手段は、類似する技術的問題にも適用可能であることを、当業者は理解することが可能である。
以下、図1及び図2を参照しながら、本発明の実施形態が適用可能な数例の可能なアプリケーション・シナリオ及びネットワーク・アーキテクチャを先ず説明する。
図1は本発明の実施形態による1つの可能性のある適用可能なアプリケーション・シナリオを示す。図1に示されるように、無線アクセス・ネットワーク及びコア・ネットワークを使用することにより、端末は、IPマルチメディア・サブシステム(IP Multimedia subsystem,IMS)ネットワーク又はパケット交換ストリーミング・サービス(Packet Switched Streaming Service,略称PSS)ネットワーク等のオペレータのインターネット・プロトコル(Internet Protocol,IP)サービス・ネットワークに接続する。本発明で説明される技術的解決手段は、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,LTE)システム、又は様々な無線アクセス技術を使用する他のワイヤレス通信システム、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、及びシングル・キャリア周波数分割多元接続(Single Carrier Frequency Division Multiple Access:SC-FDMA)等のアクセス技術を使用するシステムに適用可能であってもよい。更に、技術的解決手段は、例えば第5世代(5th Generation: 5G)システム等のLTEシステムの後継発展システムに適用可能であってもよい。明確化のため、LTEシステムのみがここでの説明のための一例として使用される。LTEシステムでは、エボルブド・ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network,E-UTRAN)が無線アクセス・ネットワークとして使用され、及びエボルブド・パケット・コア(Evolved Packet Core,EPC)がコア・ネットワークとして使用される。端末は、E-UTRAN及びEPCを使用することによりIMSネットワークに接続する。本発明の実施形態における解決手段が、5Gシステム又は将来登場するかもしれない他のシステムに適用される場合、基地局及び端末の名称は変わるかもしれないことに留意すべきである。しかしながら、そのことは本発明の実施形態における解決手段の実装に影響しない。
上記のアプリケーション・シナリオに基づいて、図2は本発明の実施形態による可能なネットワーク・アーキテクチャを示す。図2に示されるように、ネットワーク・アーキテクチャは、コア・ネットワーク・デバイスと、端末と、複数のアクセス・ネットワーク・デバイスとを含む。アクセス・ネットワーク・デバイス101とアクセス・ネットワーク・デバイス102とは、例えば第1ページング・エリア等の同じページング・エリア内にある。アクセス・ネットワーク・デバイス103は、例えば第2ページング・エリア等の別のページング・エリアにある。アクセス・ネットワーク・デバイス101は、第1ページング・エリアにおけるアンカー・アクセス・ネットワーク・デバイスとして言及されてよい。アンカー・アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を保存し、及び端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のコネクションを維持するアクセス・ネットワーク・デバイスであり、及びコア・ネットワーク・デバイスと第1ページング・エリアにおける任意の他のアクセス・ネットワーク・デバイスとに接続する。図2において、端末201は軽度に接続されたモードにある。端末が軽度に接続されたモードにあることは:端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースがアンカー・アクセス・ネットワーク・デバイスに留まっており、及び端末は、特定のエリア内で移動する場合にはアンカー・アクセス・ネットワーク・デバイスに通知する必要はないが、特定のエリアの圏外に移動する場合にはアンカー・アクセス・ネットワーク・デバイスに通知する必要があることを意味する。例えば、端末201は、第1ページング・エリアにおけるアクセス・ネットワーク・デバイス101を使用することにより、端末201とコア・ネットワーク・デバイスとの間でインターフェースを維持してもよく、端末201は第1ページング・エリア内で移動する場合にはアクセス・ネットワーク・デバイス101に通知することを必要とせず、及び端末201は第1ページング・エリアの圏外に移動する場合に限ってアクセス・ネットワーク・デバイス101へ通知する。
本発明の実施形態において軽度に接続されたモードは、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)コネクテッド・モードのサブ・モード、アイドル(idle)モードのエンハンスト・モード、又は独立したモードであってもよい。軽度に接続されたモードは別の名称を有していてもよい。例えば、軽度に接続されたモードは、インアクティブ・モード、デアクティベートされたモード、低アクティブ・モード、低オーバーヘッド・モード等のように言及されてもよい。軽度に接続されたモードの名称又は形式は、本発明の実施形態において限定されない。説明の簡明化のため、以下、第1モードを使用して、軽度に接続されたモードを説明し得る。
本発明の実施形態におけるページング・エリアは、セル・セットという名称であってもよく、及びセル・セットはアクセス・ネットワーク・デバイスにより管理される。セル・セット内で移動する場合、端末はその端末に対してページング・エリアを設定するアクセス・ネットワーク・デバイスに通知する必要はなく;セル・セットの圏外に移動する場合に、端末はアクセス・ネットワーク・デバイスに通知する必要がある。セル・セット内のアクセス・ネットワーク・デバイスが端末デバイスと通信する必要がある場合、アクセス・ネットワーク・デバイスは、セル・セットに含まれる全てのセルにおいて端末を呼び出す必要がある。ページング・エリアは、端末の登録エリア、端末の軽コネクション・エリア、端末の管理エリア、端末のアクセス・ネットワーク登録エリア、端末のトラッキング・エリア、端末のアクセス・ネットワーク・トラッキング・エリア等と言及されてもよいことに留意すべきである。これは本発明の実施形態において限定されない。
本発明の実施形態において、用語「ネットワーク」及び「システム」は通常では代替的に使用されるが、当業者はそれらの意味を理解することが可能である。本発明の実施形態における端末は、携帯デバイス、車載デバイス、ウェアラブル・デバイス、コンピューティング・デバイス、又はワイヤレス・モデムに接続される他の処理デバイス等のワイヤレス通信機能を有するデバイス、及びユーザー装置(User Equipment,UE)、移動局(Mobile Station,MS)、端末デバイス(terminal device)等の様々な形式を含んでよい。説明の簡明化のため、上記のデバイスはまとめて端末として言及される。本発明の実施形態におけるアクセス・ネットワーク・デバイスは、無線アクセス・ネットワークにおいて配備され、及び端末にワイヤレス通信機能を提供するように構成される装置である。例えば、アクセス・ネットワーク・デバイスは基地局(Base Station:BS)であってもよく、基地局は、マクロ基地局、マイクロ基地局、リレー局、アクセス・ポイント等の様々な形式を含んでよい。異なる無線アクセス技術を使用するシステムにおいて、基地局の機能を有するデバイスは異なる名称を有してもよい。例えば、デバイスは、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムではエボルブドNodeB(evolved NodeB、eNB又は eNodeB)として言及され、又は第三世代(3rd Generation,3G)通信システムではノードB(NodeB)として言及される。説明の簡明化のため、端末にワイヤレス通信機能を提供する全ての装置は、本発明の実施形態ではまとめてアクセス・ネットワーク・デバイスとして言及される。本発明の実施形態におけるコア・ネットワーク・デバイスは、異なるシステムでは異なるデバイスを含んでもよい。例えば、LTEシステムでは、コア・ネットワーク・デバイスは、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,MME)又はサービング・ゲートウェイ(Serving Gateway,SGW)を含んでもよいし;3G通信システムでは、コア・ネットワーク・デバイスは、サービングGPRSサポート・ノード(Serving GPRS Support Node,SGSN)又はゲートウェイGPRSサポート・ノード(Gateway GPRS support Node,GGSN)を含んでもよい。GPRSはゼネラル・パケット無線システム(General Packet Radio System)の略である。本発明の実施形態におけるコア・ネットワーク・デバイスは、5Gシステム又は将来登場するかもしれない別のシステムにおけるコア・ネットワーク・デバイスを含んでもよい。
以下、本発明の実施形態における上記の一般的な特徴に基づく本発明の実施形態を更に詳細に説明する。
既存の解決手段では、端末がアクセス・ネットワーク・デバイスを使用することによりコア・ネットワーク・デバイスに接続している場合に、端末がアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外に移動するとき(例えば、ハンドオーバ・プロセスにおいて端末が、ハンドオーバ先のアクセス・ネットワーク・デバイスに接続していないとき、又は軽度に接続されたモードにおいて端末が同じページング・エリア内の別のアクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ内へ移動するとき)、端末はコア・ネットワーク・デバイスのシグナリングを受信せず、及び従って適切な以後の処理を実行することができない。
この点に鑑みて、本発明の実施形態は、通信方法、並びに方法に基づくデバイス及びシステムを提供する。方法は通信システムに適用され、通信システムはページング・エリアを含み、ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間に通信リンクが存在し、及び方法は:第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより、端末に向けられたシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信するステップ;第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、第1ページング・メッセージは端末を呼び出すために使用される、ステップ;第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第2ページング・メッセージを端末へ送信するステップ;第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、ページング・レスポンスを端末から受信するステップ;及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、第1指示情報は端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを示すために使用される、ステップを含む。本発明の実施形態において、コア・ネットワーク・デバイスにより送信された端末に向けられたシグナリングを受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第1指示メッセージを受信した場合、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを知ることが可能であり、及び従って適切な以後の処理を実行する。
第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・エリア内にある、第1アクセス・ネットワーク・デバイス以外の任意のアクセス・ネットワーク・デバイスであってよいことに留意すべきである。
理解できるように、ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは:ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在すること、又は第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとに加えてページング・エリアに別のアクセス・ネットワーク・デバイスが存在することであってもよい。ページング・エリアに第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在することは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルと第2アクセス・ネットワーク・デバイスの全部又は一部のセルとがページング・エリアに所属していることを意味する。
以下、図3に関連して本発明の実施形態で提供される解決手段を説明する。図3における方法は通信システムに適用される。通信システムはページング・エリアを含み、ページング・エリアに少なくとも第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとが存在し、第1アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間に通信リンクが存在する。方法はステップ301ないし305を含む。
ステップ301。コア・ネットワーク・デバイスがシグナリングを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
シグナリングは、端末に向けられたシグナリングである。
具体例において、シグナリングは以下のうちの少なくとも1つを含んでよい:ノン・アクセス・ストラタム(Non-Access Stratum,NAS)シグナリング、無線ベアラ管理シグナリング、端末コンテキスト修正シグナリング、端末コンテキスト削除シグナリング、ロケーション報告シグナリング、トラッキング・シグナリング、又はロケーション・サービス(Location Service,LCS)シグナリング。無線ベアラ管理シグナリングは、無線ベアラ確立シグナリング、無線ベアラ修正シグナリング、又は無線ベアラ削除シグナリングのうちの少なくとも1つを含んでよい。
端末に向けられたシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはシグナリングを端末へ送信する必要があることを、理解することが可能である。例えば、コンテキスト修正コマンドをコア・ネットワーク・デバイスから受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末のコンテキストを修正するために、コンテキスト修正コマンドに基づいてRRCリコンフィギュレーション・コマンドを端末へ送信してもよい。別の具体例に関し、コア・ネットワーク・デバイスからNASシグナリングを受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはNASシグナリングを端末へ転送してもよい。しかしながら、第1アクセス・ネットワーク・デバイスがシグナリングを端末へ送信する前に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末がページング・エリア内にいることを知っているだけである。従って、端末がネットワークに接続するように、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・エリアにおいて端末に対するページングを開始する必要がある。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末に対するページングを直接的に開始してもよいし、又は第2アクセス・ネットワーク・デバイスが端末に対するページングを開始することを引き起こしてもよい。
ステップ302。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、第1ページング・メッセージは端末を呼び出すために使用される。
具体例において、ページング・レスポンスが端末から受信されない場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。例えば、シグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは先ず第3ページング・メッセージを端末に送信してもよく、及びページング・レスポンスがある期間内で端末から受信されない場合に、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。選択的に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第3ページング・メッセージを受信する前に、端末は第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたコンフィギュレーション情報を更に受信してもよく、コンフィギュレーション情報は、第1モードに入ることを端末に指図するために使用される。選択的なステップの実装は図7のステップ701におけるものに類似しており、及びステップ701の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここでは説明されない。
ステップ303。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、第2ページング・メッセージを端末へ送信する。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第2ページング・メッセージを受信する前に、端末は第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたコンフィギュレーション情報を更に受信してもよく、コンフィギュレーション情報は、第1モードに入ることを端末に指図するために使用される。この具体例の実装は図7のステップ701におけるものに類似しており、及びステップ701の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここでは説明されない。
ステップ304。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、ページング・レスポンスを端末から受信する。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、ロケーション・アップデート・メッセージ、RRCコネクション復元リクエスト・メッセージ、RRCコネクション再確立メッセージ、又はRRCコネクション再開メッセージを端末から受信してもよく、ロケーション・アップデート・メッセージ、RRCコネクション復元リクエスト・メッセージ、RRCコネクション再確立メッセージ、又はRRCコネクション再開メッセージはページング・レスポンスを運ぶ。端末により送信されたページング・レスポンスを受信した後に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が現在第2アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジにいることを、ページング・レスポンスに基づいて決定してもよい。
ステップ305。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、第1指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、第1指示情報は端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに接続していることを示すために使用される。例えば、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末により送信されたページング・レスポンスに基づいて、第1指示情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。
具体例において、第1指示情報は端末の識別子を含んでもよい。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末情報指示メッセージを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、端末情報指示メッセージは、第1指示情報を運び;又は第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末コンテキスト・リクエスト・メッセージを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、端末コンテキスト・リクエスト・メッセージは、第1指示情報を運ぶ。このケースでは、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末情報指示メッセージ又は端末コンテキスト・リクエスト・メッセージに基づいて、端末が現在第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ内にいることを決定してもよい。
具体例において、端末情報指示メッセージ又は端末コンテキスト・リクエスト・メッセージは、端末のデータ指示を更に運んでもよく、及びデータ指示は端末が送信されるべきデータを有するか否かを示すために使用される。
選択的に、図3における方法はステップ306及びステップ307を更に含んでもよく、又は図3における方法はステップ308を更に含んでもよい。
ステップ306。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、第2指示情報をコア・ネットワーク・デバイスへ送信し、第2指示情報は端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを示すために使用される。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリングに対するレスポンス・メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、レスポンス・メッセージは第2指示情報を運び;又は第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリング失敗メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、シグナリング失敗メッセージは、第2指示情報を運び、及びシグナリングが首尾よく送信されていないことを示すために使用される。
具体例において、第2指示情報は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報又は端末のステータス情報を含んでもよく、端末のステータス情報は端末のステータスを示すために使用される。例えば、端末のステータスは:端末がページング・エリア内で移動する場合には、端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースが第1アクセス・ネットワーク・デバイスに留まっていることであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは:端末がコネクション・コンテキストを維持し、及びモビリティに基づいてセル再選択を実行することであってもよい。別の具体例に関し、端末のステータスは軽度に接続されたモードであってもよい。
ステップ307。コア・ネットワーク・デバイスが、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体例において、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する前に、コア・ネットワーク・デバイスは、パス・スイッチング・リクエストを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから更に受信してもよい。
具体例において、第2指示情報が第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報を含む場合、コア・ネットワーク・デバイスは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報に基づいて、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。このケースでは、コア・ネットワーク・デバイスは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに関する情報に基づいて、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏内へ移動したことを決定してもよく、及び従ってシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ直接的に送信してもよい。
具体例において、第2指示情報が端末のステータス情報を含む場合、コア・ネットワーク・デバイスは、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する前に、パス・スイッチング・リクエストを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから更に受信してもよい。このケースでは、コア・ネットワーク・デバイスは、端末のステータス情報に基づいて端末のステータスを決定し、及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたパス・スイッチング・リクエストを受信した後に、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスはシグナリングを端末へ更に送信してもよい。
第1アクセス・ネットワーク・デバイスが第2指示情報をコア・ネットワーク・デバイスへ送信する場合に、コア・ネットワーク・デバイスは、端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを知り、及び端末に向けられたシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信することが可能であり、それによりコア・ネットワーク・デバイスのシグナリングが首尾よく送信され、及び適切な以後の処理が実行されることを、上記から知ることが可能である。
ステップ308。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、シグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト転送メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、コンテキスト転送メッセージはシグナリングを運ぶ。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1シグナリング処理指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスから更に受信してもよく、第1シグナリング処理指示は、シグナリングの処理が成功している又は失敗していることを示すために使用される。更に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2シグナリング処理指示をコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、第2シグナリング処理指示はシグナリングの処理が成功している又は失敗していることを示すために使用される。
可能な実装において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト転送アクノリッジメント・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信してもよく、コンテキスト転送アクノリッジメント・メッセージは第1シグナリング処理指示を運ぶ。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリングを端末へ更に送信してもよい。
端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスから第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ移動した場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、それにより第2アクセス・ネットワーク・デバイスはシグナリングを端末へ送信することを、上記から知ることが可能である。このように、コア・ネットワーク・デバイスのシグナリングは首尾よく送信されることが可能であり、及び適切な以後の処理が実行されることが可能である。
図3における方法に基づいて、以下、図4に関連する本発明の実施形態において提供される解決手段を更に説明する。図4における方法において、図3の方法におけるものと同一又は類似の内容については、図3の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
ステップ401。コア・ネットワーク・デバイスが、シグナリングを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
シグナリングは、端末に向けられたシグナリングである。
シグナリングの関連する内容については、図3におけるステップ301の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
ステップ402。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、第3ページング・メッセージを端末へ送信する。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第3ページング・メッセージを受信する前に、端末は、第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたコンフィギュレーション情報を更に受信してもよく、コンフィギュレーション情報は第1モードに入ることを端末に指図するために使用される。この具体例の実装は図7のステップ701におけるものに類似しており、及びステップ701の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここでは説明されない。
ステップ403。端末が、第2ページング・レスポンスを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
ステップ404。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、シグナリング成功メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信する。
第2ページング・レスポンスを端末から受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリングに基づいて、端末に対するリコンフィギュレーション・プロシジャを更に開始してもよい。
ステップ403及びステップ404は選択的なステップであることに留意すべきである。ステップ403及びステップ404が実行される場合、図4における方法は終了し、ステップ405ないし411は最早実行されない。ステップ403が実行される前に、ステップ405及びステップ406が実行されている場合、ステップ403及びステップ404が実行された後に、ステップ407ないし411は最早実行されないことが、理解されることが可能である。この理由は、端末はステップ403において第2ページング・レスポンスを第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信しており、及び通常は第1ページング・レスポンスを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信しないからである。
ステップ403及びステップ404が実行されない場合、ステップ405が次に実行される。
ステップ405。第1アクセス・ネットワーク・デバイスが、第1ページング・メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信し、第1ページング・メッセージは端末を呼び出すために使用される。
ステップ406。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、第2ページング・メッセージを端末へ送信する。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信された第2ページング・メッセージを受信する前に、端末は、第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたコンフィギュレーション情報を更に受信してもよく、コンフィギュレーション情報は、第1モードに入ることを端末に指図するために使用される。この具体例の実装は図7のステップ701におけるものに類似しており、及びステップ701の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここでは説明されない。
ステップ407。端末が、第1ページング・レスポンスを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
ステップ408及び409はそれぞれ図3におけるステップ305及び306に類似しており、及びステップ305及び306の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここで再び説明されない。
ステップ410。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、パス・スイッチング・リクエストをコア・ネットワーク・デバイスへ送信する。
ステップ410は選択的なステップであることに留意すべきである。第2指示情報が第2アクセス・ネットワークに関する情報を含む場合、ステップ410は実行されてもよいし、又はされなくてもよい。第2指示情報が端末のステータス情報を含む場合、ステップ410が実行される。
ステップ411は図3におけるステップ307に類似しており、及びステップ307の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここで再び説明されない。
本発明のこの実施形態では、端末に向けられたシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・メッセージを端末及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ別々に送信する。ページング・レスポンスが端末から受信される場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリング成功メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信する。第1指示情報が第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信される場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第2指示情報をコア・ネットワーク・デバイスへ送信する。第2指示情報を受信した後に、コア・ネットワーク・デバイスは、端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ圏外へ移動したことを知ることが可能であり、及び従ってシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。何れのケースでも、コア・ネットワーク・デバイスのシグナリングは首尾よく送信されることが可能であり、それにより適切な以後の処理が実行される。
図3における方法に基づいて、以下、図5に関連する本発明の実施形態において提供される解決手段を更に説明する。図5における方法において、図3又は図4の方法におけるものと同一又は類似の内容については、図3又は図4の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
ステップ501ないし507はそれぞれ図4におけるステップ401ないし407に類似しており、及びステップ401ないし407の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここで再び説明されない。
ステップ508及び509はそれぞれ図3におけるステップ305及び308に類似しており、及びステップ305及び308の詳細な説明が参照されてよい。詳細はここで再び説明されない。
本発明のこの実施形態では、端末に向けられたシグナリングをコア・ネットワーク・デバイスから受信した後に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・メッセージを端末及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ別々に送信する。ページング・レスポンスが端末から受信される場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、シグナリング成功メッセージをコア・ネットワーク・デバイスへ送信する。第1指示情報が第2アクセス・ネットワーク・デバイスから受信される場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはシグナリングを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。何れのケースでも、コア・ネットワーク・デバイスのシグナリングは首尾よく送信されることが可能であり、それにより適切な以後の処理が実行される。
本発明の実施形態は、通信方法、並びに方法に基づくデバイス及びシステムを更に提供する。方法は:端末により、コンフィギュレーション情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信するステップ;端末により、コンフィギュレーション情報に基づいて第1モードに入るステップ;端末により、メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、メッセージは第1端末識別子を運ぶ、ステップ;第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップ;及び第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより、第1端末識別子に基づいて、端末のコンテキスト又は端末保留指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するステップを含む。本発明のこの実施形態では、第1アクセス・ネットワーク・デバイスから第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ移動した後に、端末は、端末の識別子を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信することが可能であり、それにより、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末のコンテキスト又は端末保留指示を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信する。
以下、図6に関連する本発明の実施形態において提供される解決手段を説明する。
ステップ601。端末が、コンフィギュレーション情報を第1アクセス・ネットワーク・デバイスから受信する。
具体例において、コンフィギュレーション情報はステータス指示情報を含む。端末は、ステータス指示情報に基づいて第1モードに入ってもよい。
具体例において、コンフィギュレーション情報は、ページング・エリア識別子及びページング・エリア・パラメータのうちの一方又は双方を含んでよい。端末は、ページング・エリア識別子及びページング・エリア・パラメータのうちの一方又は双方に基づいて、第1モードに入ってもよい。以下、ページング・エリア識別子及びページング・エリア・パラメータを簡単に説明する。
ページング・エリア識別子は、第1アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジにおける端末のサービング・セルを識別するために使用される。端末は、ページング・エリア識別子に基づいて、第1モードにおける端末に対するページング・エリアを決定してもよい。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスの現在のサービング・セルにおける端末のページング・エリア識別子が1である場合に、第1モードにおける端末に対するページング・エリアはページング・エリア1であり;第1アクセス・ネットワーク・デバイスの現在のサービング・セルにおける端末のページング・エリア識別子が2である場合に、第1モードにおける端末に対するページング・エリアはページング・エリア2である、等々。確かに、ページング・エリア識別子の具体的な形式について他の実装が存在してよい。これは本発明のこの実施形態で限定されない。
ページング・エリア・パラメータは、第1モードにおける端末に対してページング・エリア情報を決定するために使用される。例えば、ページング・エリア・パラメータはページング・エリア・セル・リストを含んでもよく、ページング・エリア・セル・リストは少なくとも1つのセルを含み、及び端末はページング・エリア・セル・リスト内のセルを端末のページング・エリアとして使用してよい。別の具体例に関し、ページング・エリア・パラメータはページング・エリア識別子リストを含み、ページング・エリア識別子リストは少なくとも1つのページング・エリア識別子を含み、及び端末は、ページング・エリア識別子リストに含まれるページング・エリア識別子に対応するセルを、端末のページング・エリアとして使用してよい。
具体例において、コンフィギュレーション情報は第1端末識別子を更に含んでもよく、第1端末識別子は、端末が現在位置付けられているネットワークにおいて端末により使用される識別子であってもよい。端末は第1端末識別子を保存してもよい。
具体例において、コンフィギュレーション情報は第1端末識別子と第2端末識別子とを更に含んでもよい。このケースでは、第1端末識別子は第1規格ネットワークにおいて端末により使用される識別子であり、及び第2端末識別子は第2規格ネットワークにおいて端末により使用される識別子である。例えば、端末が第1規格ネットワークにいる場合、端末は、第1端末識別子を使用することにより第1規格ネットワークのページング・エリアにおいてページングのリスニングを実行してもよい。別の具体例に関し、端末が第2規格ネットワークにいる場合、端末は、第2端末識別子を使用することにより第2規格ネットワークのページング・エリアにおいてページングのリスニングを実行してもよい。第1規格ネットワークと第2規格ネットワークとは異なる無線アクセス技術を使用する。例えば、第1規格ネットワークは第1アクセス技術を使用し、及び第2規格ネットワークは第2アクセス技術を使用する。可能なケースにおいて、第1規格ネットワークはLTEネットワーク又は5Gネットワークであってもよく、及び第2規格ネットワークは第1規格ネットワークとは異なる任意の規格のネットワークであってもよい。
この具体例では、ページング・エリア・セル・リストは異なる規格の少なくとも2つのネットワークのセルを含んでもよく、又はページング・エリア識別子リストは少なくとも2つのページング・エリア識別子を含んでもよく、及び2つのページング・エリア識別子は異なる規格のネットワークのセルに対応する。
ステップ602。端末が第1モードに入る。
具体的には、端末が第1モードに入った後に、第1モードにおける端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースは第1アクセス・ネットワーク・デバイスに留まり、及び端末はページング・エリア内を移動する場合には第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ通知する必要はないが、ページング・エリア圏外へ移動する場合には第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ通知する。
具体例において、代替的に端末はページング・エリア・パラメータに基づいて第1モードにおける端末に対するページング・エリア情報を決定してもよい。
ステップ603。端末が、第1端末識別子を運ぶメッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
説明の簡明化のため、第1端末識別子を運ぶメッセージは、以後、第1メッセージとして言及される。
第1メッセージは、端末の第1端末識別子を使用することを第2アクセス・ネットワーク・デバイスに指図するために使用されてよい。選択的に、第1メッセージは、RRCコネクション復元リクエスト・メッセージ、RRCコネクション再確立メッセージ、ロケーション・アップデート・メッセージ、又はRRCコネクション再開メッセージであってもよい。
具体例において、端末は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジに入る場合に、第1メッセージを第2アクセス・デバイスへ送信してもよい。
別の具体例において、端末は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたページング・メッセージを受信した場合に、第1メッセージを第2アクセス・デバイスへ送信してもよい。例えば、第2アクセス・ネットワーク・デバイスが端末のページング・エリアに内にあり、及び端末は第2アクセス・ネットワーク・デバイスのセルにより送信されるページング・メッセージをリスニングする。端末が端末に対するページング・メッセージを受信する場合、端末は第1メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。この具体例において、第1メッセージは端末のページング・レスポンスを運んでもよい。
可能な実装において、端末はページング・メッセージをリスニングするために第1端末識別子を使用してもよい。ページング・メッセージが第1端末識別子を運ぶ場合、端末は、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより呼び出されることを決定する。
別の可能な実装において、コンフィギュレーション情報は第2端末識別子を更に含む。このケースでは、ステップ601における具体例において説明したように、第1端末識別子と第2端末識別子とはそれぞれ第1規格ネットワークと第2規格ネットワークとにおいて端末により使用される識別子である。選択的に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスと第2アクセス・ネットワーク・デバイスとは、同じアクセス技術又は異なるアクセス技術を使用してもよい。例えば、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第1アクセス技術を使用し、及び第2アクセス・ネットワーク・デバイスは第1アクセス技術又は第2アクセス技術を使用してもよい。あるケースにおいて、第2アクセス・ネットワーク・デバイスが第1アクセス技術を使用する場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第1端末識別子を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。それに応じて、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに現在キャンプオンしている端末は、第1端末識別子を使用することによりページング・メッセージをリスニングする。リスニングにより、ページング・メッセージが第1端末識別子を運んでいることが検出された場合、端末は、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより呼び出されることを決定する。別のケースにおいて、第2アクセス・ネットワーク・デバイスが第2アクセス技術を使用する場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは第2端末識別子を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。それに応じて、第2アクセス・ネットワーク・デバイスに現在キャンプオンしている端末は、第2端末識別子を使用することによりページング・メッセージをリスニングする。リスニングにより、ページング・メッセージが第2端末識別子を運んでいることが検出された場合、端末は、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより呼び出されることを決定する。
具体例において、第1メッセージはアクセス技術タイプ情報も運んでもよい。アクセス技術タイプ情報は、第1端末識別子を端末に割り当てる第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより使用される無線アクセス技術が第1アクセス技術であることを、第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ通知するために使用される。代替的に、アクセス技術タイプ情報は、第1端末識別子を端末に割り当てる第1アクセス・ネットワーク・デバイスにより使用される無線アクセス技術が、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより使用される無線アクセス技術とは異なることを、第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ通知するために使用される。
具体例において、第1メッセージは、端末が第1モードにあることを示す情報も運んでもよい。第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、情報に基づいて端末のステータスを決定してもよい。
具体例において、第1メッセージは送信指示も運んでもよい。送信指示は、端末が送信されるべきデータ及び/又はシグナリングを有するか否かを示すために使用される。第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、送信指示に従って、端末が送信されるべきデータ及び/又はシグナリングを有するか否かを決定してもよい。
具体例において、第1メッセージはページング・エリア・アップデート指示も運んでもよい。第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・エリア・アップデート指示に従って、端末がページング・エリア圏外に移動したことを決定してもよい。例えば、あるシナリオにおいて、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは複数のセルを管理し、複数のセルのうちの幾つかがページング・エリアに所属し、及び他のセルはページング・エリアに所属していない。端末が、ページング・エリアに所属していないセルへ移動する場合、端末は、第1メッセージを使用することによりページング・エリア・アップデート指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、それにより第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・エリア・アップデート指示に従って、端末がページング・エリア圏外に移動したことを決定してもよい。
具体例において、第1メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信した後に、端末は、第2アクセス・ネットワーク・デバイスにより送信されたコネクション確立指示を更に受信してもよい。端末は、コネクション確立指示に従って、トラッキング・エリア・アップデート・コマンドをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。具体的には、第1メッセージを受信した後に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2アクセス・ネットワーク・デバイスと第1アクセス・ネットワーク・デバイスとの間にインターフェースは存在しないことを決定し、及び新たなコネクションを確立することを端末に指図するために、コネクション確立指示を端末へ送信してもよい。端末は、保存されたコネクション・コンテキストを削除し、及びコネクション確立指示に従って新たなコネクションを確立し、及びその後に確立された新たなコネクションを使用することによりトラッキング・エリア・アップデート・コマンドをコア・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、それにより、コア・ネットワーク・デバイスは、トラッキング・エリア・アップデート・コマンドに基づいて第1アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間のコネクションを解放する。
ステップ604。第2アクセス・ネットワーク・デバイスが、第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体的には、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1メッセージに基づいて、端末が第1アクセス・ネットワーク・デバイスから第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ移動したことを決定してもよく、これにより、端末のコンテキストを取得するために第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体例において、第1端末識別子は端末ID(identification)とアクセス・ネットワーク・デバイスIDとを含む。第1メッセージがアクセス技術タイプ情報を運ぶ場合、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末のコンテキストを取得するために、第1端末識別子とアクセス技術タイプ情報とに基づいて、端末が第2アクセス・ネットワーク・デバイスのカバレッジ内へ移動する前に端末に応対しているアクセス・ネットワーク・デバイスは第1アクセス・ネットワーク・デバイスであることを決定してもよい。具体的には、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、アクセス技術タイプ情報に基づいて、端末が移動する前に端末に応対しているアクセス・ネットワーク・デバイスにより使用される無線アクセス技術を先ず決定してもよく、その後に、無線アクセス技術を使用するネットワークにおいて及びアクセス・ネットワーク・デバイスIDを使用することにより、端末が移動する前に端末に応対しているアクセス・ネットワーク・デバイスが第1アクセス・ネットワーク・デバイスであることを決定し、及び最終的に、端末IDを使用することにより第1アクセス・ネットワーク・デバイスから端末のコンテキストを取得する。
具体例において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、メッセージを使用することにより第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。説明の簡明化のため、メッセージは第2メッセージとして言及される。例えば、第2メッセージは、端末情報指示メッセージ、端末ロケーション・アップデート・メッセージ、又はコンテキスト・リクエスト・メッセージであってもよい。可能な実装において、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを示す情報を第1メッセージが運んでいるか否かに応じて、第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信するために使用されるメッセージを決定してもよい。例えば、端末が第1モードにあることを示す情報を第1メッセージが運んでいる場合、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末情報指示メッセージ又は端末ロケーション・アップデート・メッセージを使用することにより、第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。代替的に、端末が第1モードにあることを示す情報を第1メッセージが運んでいない場合、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト・リクエスト・メッセージを使用することにより、第1端末識別子を第1アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体例において、端末が第1モードにあることを示す情報を第1メッセージが運んでいる場合に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを示す情報を第2メッセージに更に追加してもよく、それにより第1アクセス・ネットワーク・デバイスは情報に基づいて端末の現在のモードを決定する。
具体例において、第1メッセージが送信指示を運んでいる場合に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、送信指示を第2メッセージに更に追加してもよく、それにより第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、送信されるべきデータ及び/又はシグナリングを現在端末が有するか否かを送信指示に応じて決定する。
具体例において、第1メッセージがページング・エリア・アップデート指示を運んでいる場合に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、ページング・エリア・アップデート指示を第2メッセージに更に追加してもよく、それにより第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末がページング・エリア圏外に移動したか否かを、ページング・エリア・アップデート指示に応じて決定する。
ステップ605。第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1端末識別子に基づいて、端末のコンテキスト又は端末保留指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信する。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはコンテキスト転送メッセージを第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよく、コンテキスト転送メッセージは端末のコンテキストを運ぶ。コンテキスト転送メッセージは、コンテキスト移動メッセージとして言及されてもよい。例えば、コンテキスト移動メッセージは、ハンドオーバ・メッセージ又はコンテキスト・レスポンス・メッセージであってもよい。
具体例において、端末を保留モードに切り替えるように決定する場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末保留指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。保留モードは、端末とコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェースが第1アクセス・ネットワーク・デバイスに留まるが、インターフェースはデアクティベートされていることを意味する。端末保留指示を受信した後に、第2アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末保留指示に応じて、保留コマンドを端末へ送信してもよい。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2メッセージのタイプに基づいて端末のステータスを決定してもよい。例えば、第2メッセージが端末情報指示メッセージ又は端末ロケーション・アップデート・メッセージである場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを決定してもよい。更に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを決定した場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテキスト移動プロシジャ又は保留プロシジャを実行し、及び端末のコンテキスト又は端末保留指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。
可能な実装において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2メッセージが送信指示又はページング・エリア・アップデート指示を運んでいるか否かに応じて、コンテキスト移動プロシジャ又は保留プロシジャを実行するか否かを決定してもよい。例えば、第2メッセージが送信指示を運んでいる場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはコンテキスト移動プロシジャを実行する。別の具体例に関し、第2メッセージが送信指示を運んでいない場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは保留プロシジャを実行する。別の具体例に関し、第2メッセージがページング・エリア・アップデート指示を運んでいる場合、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは保留プロシジャを実行する。
具体例において、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを示す情報を第2メッセージが運んでいるか否かに応じて、端末のステータスを決定してもよい。例えば、端末が第1モードにあることを示す情報を第2メッセージが運んでいる場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末が第1モードにあることを決定してもよい。更に、端末が第1モードにあることを第1アクセス・ネットワーク・デバイスが決定する場合に、第1アクセス・ネットワーク・デバイスはコンテキスト移動プロシジャ又は保留プロシジャを実行し、及び端末のコンテキスト又は端末保留指示を第2アクセス・ネットワーク・デバイスへ送信してもよい。第1アクセス・ネットワーク・デバイスによりコンテキスト移動プロシジャ又は保留プロシジャを実行する具体的な実装は、上記の具体例におけるコンテキスト移動プロシジャ又は保留プロシジャの実装プロセスに類似している。詳細については、上記の具体例の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで再び説明されない。
本発明の実施形態において提供される解決手段は、様々なネットワーク・エレメント間のやり取りの観点から上記では主に説明されている。上記の機能を実装するために、第1アクセス・ネットワーク・デバイス、第2アクセス・ネットワーク・デバイス、コア・ネットワーク・デバイス、及び端末は、機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェア・モジュールを含むことが、理解されることが可能である。本発明において開示される実施形態に関連して説明される具体例におけるユニット及びアルゴリズム・ステップは、本発明の実施形態において、ハードウェア、又はハードウェア及びコンピュータ・ソフトウェアの組み合わせにより実装されてもよい。機能がハードウェア又はハードウェアを駆動するコンピュータ・ソフトウェアにより実行されるか否かは、特定のアプリケーション及び技術的解決手段の設計制約に依存する。各々の特定のアプリケーションに関し、当業者は、説明された機能を実装するために異なる方法を使用してよいが、実装が本発明の実施形態における技術的解決手段の範囲を越えるものと考えられるべきではない。
本発明の実施形態において、機能ユニットの分割は、上記の方法例に基づいて、第1アクセス・ネットワーク・デバイス、第2アクセス・ネットワーク・デバイス、コア・ネットワーク・デバイス、端末等に関して実行されてもよい。例えば、機能ユニットの分割は様々な機能に基づいてもよいし、又は2つ以上の機能が1つの処理ユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されてもよいし、又はソフトウェア機能ユニットの形式で実装されてもよい。本発明の実施形態におけるユニットの分割は具体例及び単なる論理的な機能分割であり、及び実際の実装では他の分割であってもよいことに留意すべきである。
図7は第1アクセス・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり、第1アクセス・ネットワーク・デバイスのユニットは本発明の実施形態に従って統合されている。第1アクセス・ネットワーク・デバイス700は、処理ユニット702と通信ユニット703とを含む。処理ユニット702は、第1アクセス・ネットワーク・デバイス700のアクションを制御及び管理するように構成される。例えば、処理ユニット702は、図3におけるステップ302、306、及び308、図4におけるステップ402、404、405、及び409、図5におけるステップ502、504、505、及び509、図6におけるステップ601及び605、及び/又はこの明細書で説明される技術で使用される他のプロセスを、第1アクセス・ネットワーク・デバイス700が実行できるように構成される。通信ユニット703は、第1アクセス・ネットワーク・デバイスが他のネットワーク・エレメント(例えば、第2アクセス・ネットワーク・デバイス又はコア・ネットワーク・デバイス)と通信できるように構成される。第1アクセス・ネットワーク・デバイス700は、第1アクセス・ネットワーク・デバイス700のプログラム・コード及びデータを保存するように構成されるストレージ・ユニット701を更に含んでもよい。
処理ユニット702はプロセッサ又はコントローラであってもよい。通信ユニット703は、通信インターフェース、トランシーバ、トランシーバ回路等であってもよい。通信インターフェースは集合名である。具体的な実装において、通信インターフェースは、複数のインターフェース、例えば、アクセス・ネットワーク・デバイス間のインターフェース、アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェース、及び/又は他のインターフェースを含んでもよい。ストレージ・ユニット701はメモリであってもよい。
図8は第2アクセス・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり、第2アクセス・ネットワーク・デバイスのユニットは本発明の実施形態に従って統合されている。第2アクセス・ネットワーク・デバイス800は、処理ユニット802と、第1通信ユニット803と、第2通信ユニット804とを含む。処理ユニット802は、第2アクセス・ネットワーク・デバイス800のアクションを制御及び管理するように構成される。例えば、処理ユニット802は、図3におけるステップ303及び305、図4におけるステップ406、408、及び410、図5におけるステップ506及び508、図6におけるステップ604、及び/又はこの明細書で説明される技術で使用される他のプロセスを、第2アクセス・ネットワーク・デバイス800が実行できるように構成される。第1通信ユニット803は、第2アクセス・ネットワーク・デバイス800が他のアクセス・ネットワーク・デバイス又はコア・ネットワーク・デバイスと通信できるように構成される。第2通信ユニット804は、第2アクセス・ネットワーク・デバイス800が端末と通信できるように構成される。第2アクセス・ネットワーク・デバイス800は、第2アクセス・ネットワーク・デバイス800のプログラム・コード及びデータを保存するように構成されるストレージ・ユニット801を更に含んでもよい。
処理ユニット802はプロセッサ又はコントローラであってもよい。第1通信ユニット803は、通信インターフェースであってもよい。通信インターフェースは集合名である。具体的な実装において、通信インターフェースは、複数のインターフェース、例えば、アクセス・ネットワーク・デバイス間のインターフェース、アクセス・ネットワーク・デバイスとコア・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェース、及び/又は他のインターフェースを含んでもよい。第2通信ユニットは、トランシーバ、トランシーバ回路等であってもよい。ストレージ・ユニット801はメモリであってもよい。
処理ユニット702がプロセッサであり、通信ユニット703が通信インターフェースであり、及びストレージ・ユニット701がメモリである場合、本発明のこの実施形態における第1アクセス・ネットワーク・デバイスの構造は、図9に示されるアクセス・ネットワーク・デバイス構造であってもよい。処理ユニット802がプロセッサであり、第1通信ユニット803が通信インターフェースであり、第2通信ユニット804が送信機/受信機であり、及びストレージ・ユニット801がメモリである場合、本発明のこの実施形態における第2アクセス・ネットワーク・デバイスの構造も図9に示されるアクセス・ネットワーク・デバイス構造であってもよい。
図9は本発明の実施形態によるアクセス・ネットワーク・デバイスの可能な概略構造図である。
アクセス・ネットワーク・デバイス900は、プロセッサ902と通信インターフェース904とを含む。プロセッサ902もコントローラであってもよく、及び図9において「コントローラ/プロセッサ902」として表現されている。通信インターフェース904は、アクセス・ネットワーク・デバイスが他のネットワーク・エレメント(例えば、他のアクセス・ネットワーク・デバイス又はコア・ネットワーク・デバイス)と通信できるように構成される。更に、アクセス・ネットワーク・デバイス900は送信機/受信機901を更に含んでもよい。送信機/受信機901は、上記の実施形態におけるアクセス・ネットワーク・デバイスと端末との間の情報の送信及び受信をサポートし、及び端末と他の端末との間の無線通信をサポートするように構成される。プロセッサ902は端末と通信するための様々な機能を実行する。アップリンクにおいて、端末からのアップリンク信号は、アンテナにより受信され、受信機901により復調され(例えば、高周波信号はベースバンド信号に復調され)、及び端末により送信されたサービス・データ及びシグナリング情報を復元するようにプロセッサ902により更に処理される。ダウンリンクにおいて、サービス・データ及びシグナリング・メッセージは、プロセッサ902により処理され、及びダウンリンク信号を生成するために送信機901により変調され(例えば、ベースバンド信号は高周波信号に変調され)、及びダウンリンク信号はアンテナを使用することにより端末へ送信される。上記の復調又は変調の機能は代替的にプロセッサ902により実行されてもよいことに留意すべきである。
例えば、アクセス・ネットワーク・デバイス900が第1アクセス・ネットワーク・デバイスである場合、プロセッサ902は、図3ないし図6の方法における第1アクセス・ネットワーク・デバイスの処理プロセス、及び/又は本願で説明される技術的解決手段における他のプロセスを実行するように更に構成される。代替的に、アクセス・ネットワーク・デバイス900が第2アクセス・ネットワーク・デバイスである場合、プロセッサ902は、図3ないし図6の方法における第2アクセス・ネットワーク・デバイスの処理プロセス、及び/又は本願で説明される技術的解決手段における他のプロセスを実行するように更に構成される。
更に、アクセス・ネットワーク・デバイス900はメモリ903を更に含んでもよい。メモリ903は、アクセス・ネットワーク・デバイス900のプログラム・コード及びデータを保存するように構成される。
図9はアクセス・ネットワーク・デバイス900の簡略化された設計を単に示していることが理解されることが可能である。実際のアプリケーションでは、アクセス・ネットワーク・デバイス900は、任意の数量の送信機、受信機、プロセッサ、コントローラ、メモリ、通信ユニット等を含んでよい。本発明の実施形態を実装することが可能な全てのアクセス・ネットワーク・デバイスは、本発明の実施形態の保護範囲内に該当するものとする。
図10はコア・ネットワーク・デバイスの概略ブロック図であり、コア・ネットワーク・デバイスのユニットは本発明の実施形態に従って統合されている。コア・ネットワーク・デバイス1000は、処理ユニット1002と通信ユニット1003とを含む。処理ユニット1002は、コア・ネットワーク・デバイスのアクションを制御及び管理するように構成される。例えば、処理ユニット1002は、図3におけるステップ301及び307、図4におけるステップ401及び410、図5におけるステップ501、及び/又はこの明細書で説明される技術で使用される他のプロセスを、コア・ネットワーク・デバイスが実行できるように構成される。通信ユニット1003は、コア・ネットワーク・デバイスが他のネットワーク・エンティティと通信できるように構成される。コア・ネットワーク・デバイスは、コア・ネットワーク・デバイスのプログラム・コード及びデータを保存するように構成されるストレージ・ユニット1001を更に含んでもよい。
処理ユニット1002は、例えば、中央処理ユニット(Central Processing Unit,CPU)、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)又は他のプログラム可能な論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア・コンポーネント、又はそれらの組み合わせ等のプロセッサ又はコントローラであってもよい。処理ユニット1002は、本発明で開示される内容に関連して説明される様々な具体例の論理ブロック、モジュール、及び回路を実装又は実行してもよい。代替的に、処理ユニット1002は、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせ、例えば1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSP及びマイクロプロセッサの組み合わせであってもよい。通信ユニット1003は、通信インターフェース、トランシーバ、トランシーバ回路等であってもよい。通信インターフェースは集合名である。具体的な実装において、通信インターフェースは、複数のインターフェース、例えば、コア・ネットワーク・デバイスとアクセス・ネットワーク・デバイスとの間のインターフェース、及び/又は他のインターフェースを含んでもよい。ストレージ・ユニット1001はメモリであってもよい。
処理ユニット1002がプロセッサであり、通信ユニット1003が通信インターフェースであり、及びストレージ・ユニット1001がメモリである場合、本発明のこの実施形態におけるコア・ネットワーク・デバイスは、図11に示されるコア・ネットワーク・デバイス1100であってもよい。
図11を参照すると、コア・ネットワーク・デバイス1100は、プロセッサ1102と、通信インターフェース1103と、メモリ1101とを含む。選択的に、コア・ネットワーク・デバイス1100はバス1104を更に含んでもよい。通信インターフェース1103と、プロセッサ1102と、メモリ1101とはバス1104を使用することにより互いに接続されてもよい。バス1104は、ペリフェラル・コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect,略称PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture,略称EISA)バス等であってもよい。バス1104は、アドレス・バス、データ・バス、制御バス等に分類されてよい。表現の簡明化のため、図11ではバスを表現するために1つの太いラインのみが使用されているが、これは、1つのバスのみ又は1種類のバスのみが存在することを意味しない。
図12は端末の概略ブロック図であり、端末のユニットは本発明の実施形態に従って統合されている。端末1200は、処理ユニット1202と通信ユニット1203とを含む。処理ユニット1202は、端末1200のアクションを制御及び管理するように構成される。例えば、処理ユニット1202は、図3におけるステップ304、図4におけるステップ403及び407、図5におけるステップ503及び507、図6におけるステップ602及び603、及び/又はこの明細書で説明される技術で使用される他のプロセスを、端末1200が実行できるように構成される。通信ユニット1203は、端末が他のネットワーク・エレメントと通信できるように構成される。端末1200は、端末1200のプログラム・コード及びデータを保存するように構成されるストレージ・ユニット1201を更に含んでもよい。
処理ユニット1202がプロセッサであり、通信ユニット1203が通信インターフェースであり、及びストレージ・ユニット1201がメモリである場合、本発明のこの実施形態における端末は、図13に示される端末であってもよい。
図13は本発明の実施形態による端末の可能な設計構造の簡略化された概略図である。端末1300は、送信機1301と、受信機1302と、プロセッサ1303とを含む。プロセッサ1303は、また、コントローラであってもよく、及び図13において「コントローラ/プロセッサ1303」として表現されている。選択的に、端末1300はモデム・プロセッサ1305を更に含んでもよい。モデム・プロセッサ1305は、エンコーダ1306と、変調器1307と、デコーダ1308と、復調器1309とを含んでもよい。
具体例において、送信機1301は、出力サンプルを調整し(例えば、ディジタル・アナログ変換し、フィルタリングし、増幅し、及びアップ・コンバートし)、及びアップリンク信号を生成する。アップリンク信号は、アンテナを使用することにより上記の実施形態における基地局へ送信される。ダウンリンクにおいて、アンテナは、上記の実施形態における基地局により送信されたダウンリンク信号を受信する。受信機1302は、アンテナから受信した信号を調節し(例えば、フィルタリングし、増幅し、ダウン・コンバートし、及びディジタル化し)、及び入力サンプルを提供する。モデム・プロセッサ1305において、エンコーダ1306は、アップリンクで送信されるべきサービス・データとシグナリング・メッセージとを受信し、及びサービス・データとシグナリング・メッセージとを処理する(例えば、フォーマット化し、エンコードし、及びインターリーブする)。変調器1307は、エンコードされたサービス・データとシグナリング・メッセージとを更に処理し(例えば、シンボル・マッピングを実行し、及び変調し)、及び出力サンプルを提供する。復調器1309は、入力サンプルを処理し(例えば、復調し)、及びシンボル推定を提供する。デコーダ1308は、シンボル推定を処理し(例えば、デインターリーブし、及びデコードし)、及び端末1300へ送信されるべき、デコードされたデータ及びシグナリング・メッセージを提供する。エンコーダ1306と、変調器1307と、復調器1309と、デコーダ1308とは、組み合わせモデム・プロセッサ1305により実装されてもよい。これらのユニットは、無線アクセス・ネットワークにより使用される無線アクセス技術(例えば、LTEシステム及び他のエボルブド・システムにより使用されるアクセス技術)に基づいて処理を実行する。端末1300がモデム・プロセッサ1305を含んでいない場合、モデム・プロセッサ1305の上記の機能はプロセッサ1303により実行されてもよいことに、留意すべきである。
プロセッサ1303は、端末1300のアクションを制御及び管理し、及び本発明の上記の実施形態における端末により実装される処理プロセスを実行するように構成される。例えば、プロセッサ1303は、図3ないし図6の方法における端末の処理プロセス、及び/又は本願で説明される技術的解決手段における他のプロセスを実行するように更に構成される。
更に、端末1300はメモリ1304を更に含んでもよい。メモリ1304は、端末1300のプログラム・コード及びデータを保存するように構成される。
本発明の実施形態で開示される内容に関連して説明される方法及びアルゴリズム・ステップは、ハードウェアにより実装されてもよいし、又はソフトウェア命令を実行することによりプロセッサにより実装されてもよい。ソフトウェア命令は対応するソフトウェア・モジュールを含んでもよい。ソフトウェア・モジュールは、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory,RAM)、フラッシュ・メモリ、リード・オンリ・メモリ(Read-Only Memory,ROM)、消去可能なプログラム可能なリード・オンリ・メモリ(Erasable Programmable ROM,EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能なリード・オンリ・メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ハード・ディスク、コンパクト・ディスク・リード・オンリ・メモリ(CD-ROM)、又は当該技術分野で周知の他の任意の形式のストレージ媒体に保存されてもよい。例えば、ストレージ媒体はプロセッサに結合され、それによりプロセッサはストレージ媒体から情報を読み込み、及び情報をストレージ媒体に書き込むことが可能になる。確かに、ストレージ媒体はプロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサ及びストレージ媒体はASICに配置されてもよい。更に、ASICは基地局又は端末に配置されてもよい。確かに、プロセッサ及びストレージ媒体は個別要素として基地局又は端末に存在してもよい。
当業者は、上記の1つ以上の具体例において、本発明の実施形態において説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせにより実装されてよいことに気付くべきである。機能がソフトウェアにより実装される場合、これらの機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体に保存されてもよいし、又はコンピュータ読み取り可能な媒体における1つ以上の命令又はコードとして伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、ストレージ媒体と通信媒体とを含む。通信媒体は、ある場所から別の場所へコンピュータ・プログラムが伝送されることを可能にする任意の媒体を含む。ストレージ媒体は、汎用又は専用のコンピュータのためにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。
上記の具体的な実装において、本発明の実施形態の目的、技術的解決手段、及び有利な効果は更に詳細に説明される。上記の説明は、本発明の実施形態の単なる具体的な実装にすぎず、本発明の実施形態の保護範囲を限定するようには意図されていないことが、理解されるべきである。本発明の実施形態における技術的解決手段に基づいて為される任意の修正、均等な置換、又は改良は、本発明の実施形態の保護範囲内に該当するものとする。