JP2018507596A - Ｗｌａｎ／ｗｐａｎ／センサのサポートを使用する位置決定のための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

ＵＭＴＳネットワーク又はＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａネットワークなどの無線ネットワークと通信する、無線デバイスの位置を、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧測定値に少なくとも部分的に基づいて推定するための装置並びに方法が開示される。無線デバイスは、その無線デバイスが、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧測定値に基づいて、その位置を推定するように構成可能であるという応答を提供することによって、無線ネットワークからの位置能力問い合わせに応答する。無線ネットワークは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ基準情報及び／又は気圧基準情報を無線デバイスに送信して、その位置の推定を補助する。無線デバイスは、１つ以上のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰを測定し、無線デバイスは、そのＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧測定値を使用して、その位置を推定する。一部の実施形態では、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報を、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧測定値と関連させて使用して、無線デバイスの位置を推定する。

Description

説明される実施形態は、全般的に、無線ローカルエリアネットワーク（wireless local area network、ＷＬＡＮ）、無線パーソナルエリアネットワーク（wirelesspersonal area network、ＷＰＡＮ）、及び／又は気圧センサのサポートを使用する、無線通信デバイスの位置決定のための方法並びに装置を含めた、無線通信に関する。

セルラ電話、セルラ対応タブレットコンピュータ、及び、セルラ通信能力を有する他のポータブル無線デバイスなどの、無線通信デバイスは、様々な無線通信プロトコルに従った通信を提供することが可能な無線回路を含み得る。例えば、セルラ電話は、典型的には、セルラＲＦ回路を補完するために、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）回路などの無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）無線周波数（radio frequency、ＲＦ）回路、及び、Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）回路などの無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）ＲＦ回路を含む。無線通信能力に加えて、これらのＷＬＡＮ ＲＦ回路及び／又はＷＰＡＮ ＲＦ回路は、無線通信デバイスが、１つ以上のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスポイント（access points、ＡＰ）から受信したＲＦ信号に基づく情報を使用して、その位置を、例えば、地理空間座標のセットを推定する能力を、間接的に提供することができる。（本明細書での用語「アクセスポイント」又はＡＰの使用は、一般に、複数の無線通信デバイスを相互接続する、無線ネットワークに関するハブとしての役割を果たす、中央無線通信デバイスに言及するものである。このＡＰとしては、ＷＬＡＮ ＡＰ、及び／又は、本明細書では非公式にＷＰＡＮ ＡＰと称される場合がある、「マスタ」ＷＰＡＮデバイスを挙げることができる。）無線通信デバイスは、その無線通信デバイスの位置を推定する際に、全地球測位システム（global positioning system、ＧＰＳ）若しくは全地球航法衛星システム（global navigation satellite system、ＧＮＳＳ）情報を補完するために、及び／又はそれらの代わりに使用するために、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を使用するように構成することができる。無線通信デバイスが屋内で、又は、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ信号が減衰若しくは利用不可となる恐れがある他の位置で動作する場合、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を使用して、その無線通信デバイスの位置の推定を補助（assist）することができる。

複数の標準化団体が、本明細書では測位決定とも称される、無線通信デバイスに関する位置推定のための方法を定義しており、それらとしては、移動通信用のグローバルシステム（Global System for Mobile Communications、ＧＳＭ）、ユニバーサル移動体通信サービス（Universal MobileTele communications Services、ＵＭＴＳ）、ロングタームエボリューション（Long Term Evolution、ＬＴＥ）、及びロングタームエボリューションアドバンスト（Long Term Evolution Advanced、ＬＴＥ−Ａ）のバージョンなどの無線通信プロトコルを定義し、公開している、第３世代パートナーシッププロジェクト（Third Generation Partnership Project、３ＧＰＰ）と、複数のセルラネットワーク技術にわたって適用されるモバイル電話業界に関するオープン標準を定義及び公開しているオープンモバイルアライアンス（Open Mobile Alliance、ＯＭＡ）と、８０２．１１ファミリの標準などの無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）通信プロトコルを標準化している米国電気電子学会（Institute of Electrical and Electronics Engineers、ＩＥＥＥ）とが挙げられる。これらの標準化団体のそれぞれは、無線通信デバイスに関する位置／測位の態様についての情報を公開することができる。３ＧＰＰの範囲内では、ＵＭＴＳ及びＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａなどの、標準化された３Ｇ及び４Ｇ無線通信プロトコルは、制御プレーンでの無線リソース制御（radio resource control、ＲＲＣ）レイヤ、及びユーザプレーンでの無線リソースロケーションサービスプロトコル（radio resources location services protocol、ＲＲＬＰ）などの、シグナリングレイヤを含む。ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａなどの４Ｇ無線通信プロトコルは、制御プレーンでのＬＴＥ測位プロトコル（LTE positioning protocol、ＬＰＰ）、及びユーザプレーンでのセキュアユーザプレーンロケーション（secure user plan location、ＳＵＰＬ）を含む。更には、ＯＭＡは、より新しい技術、例えば、改善された補助ＧＮＳＳ（assisted GNSS、Ａ−ＧＮＳＳ）、観測到達時間差法（observed time difference of arrival、ＯＴＤＯＡ）、並びに、制御プレーンでのＷＬＡＮ、及びユーザプレーンでのＳＵＰＬ３．０の使用をサポートするためのＬＰＰコンテナ拡張（LPP container extensions、ＬＰＰｅ）を定義している。更には、ＩＥＥＥ委員会により、８０２．１１ｖ無線ネットワーク管理プロトコル、及び８０２．１１ｍｃ通信プロトコルが生成され、これらは、８０２．１１−２０１５無線通信プロトコルとして、直ちに公開されることになる。

連邦通信委員会（Federal Communications Commission、ＦＣＣ）などの規制機関は、「９１１」などの緊急サービスが、無線通信デバイスの位置にアクセスすることを要件とする場合があり、「エンハンスト９１１」（enhanced 911、Ｅ９１１）サービスに関しては、無線通信デバイスの位置推定の利用可能性が、屋内位置（又は、ＧＰＳ／ＧＮＳＳが不正確若しくは利用不可となる恐れがある他の位置）にまで拡張されることを要件とする場合がある。ＦＣＣは、６７％の無線通信デバイス接続が、Ｅ９１１の目的に関して、５０メートルの精度の範囲内で位置特定可能であり、そのような接続の９５％が、１５０メートルの精度の範囲内で位置特定可能であることを要件とする場合がある。今後５年以内に導入される、「次世代９１１」（next generation 911、ＮＧ９１１）サービスに関しては、ＦＣＣは、接続済み無線通信デバイスの８０％が、水平（緯度／経度）方向に関して５０メートルの精度の範囲内で位置特定可能であり、垂直（高度）方向に関して３メートルの精度の範囲内で位置特定可能であることを推奨し得る。限定されたＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報を使用する、現行の無線通信デバイスは、現在のところ、約２５０〜５００メートルの精度を達成し得るのみである。

それゆえ、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ、及び、無線通信デバイス内に含まれる気圧センサについての情報、並びに／あるいは、それらから取得される測定値に基づくものなどの、追加情報を使用する無線通信デバイスによって、屋内位置推定を含めた位置推定を補助するための、方法及び装置を提供する、解決策が必要とされている。この点に関して、特に、緊急サービスアクセスのために無線セルラネットワークに接続される場合に、及び、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報が限定的若しくは利用不可となる恐れがある位置で、無線通信デバイスが動作する場合に、無線通信デバイスの位置を推定するために使用されるＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報を置換又は補完するように、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング及び気圧センサ測定値を活用する方法並びに装置を提供することが有益であろう。

ＧＰＳ／ＧＮＳＳ信号（利用可能な場合）と、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値などのＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報との組み合わせを、単独で、あるいは気圧センサ情報と組み合わせて使用して、無線通信デバイスの、屋内位置を含み得る位置を推定するための、装置及び方法が説明される。無線通信デバイスは、その無線通信デバイスの位置を提供するために、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ信号を、そのようなＧＰＳ／ＧＮＳＳ信号が利用可能である場合に使用する、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ能力を含み得る。無線通信デバイスは、特に、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ信号が減衰若しくは利用不可となる恐れがある場合の屋内位置推定に関して、そのＧＰＳ／ＧＮＳＳ能力を、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスポイント（ＡＰ）位置推定能力で補完することができる。更には、気圧センサ情報を使用することにより、無線通信デバイスの垂直位置（例えば、相対高度又は絶対高度）を推定することができる。ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ及び気圧センサベースの位置推定能力を使用することにより、例えば、無線通信デバイスが緊急サービス（９１１、Ｅ９１１、又はＮＧ９１１など）を使用する場合に、その無線通信デバイスに関する位置推定の精度を向上させることができる。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ及び気圧センサベースの位置推定は、例えば、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ信号が利用不可である場合に、ＧＰＳ／ＧＮＳＳベースの推定の代わりに使用することができる。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ及び気圧センサベースの位置推定は、例えば、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ信号が減衰される場合に、ＧＰＳ／ＧＮＳＳベースの推定を補完するために使用することができる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ信号と、例えば、その無線通信デバイス内の、その無線通信デバイスに関連付けられた、及び／又は、その無線通信デバイスによって到達可能な、１つ以上のデータベース内で入手可能な、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報とを使用して、その位置を推定することができる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、気圧センサ情報と、例えば、その無線通信デバイス内の、その無線通信デバイスに関連付けられた、及び／又は、その無線通信デバイスによって到達可能な、１つ以上のデータベース内で入手可能な、気圧基準データとを使用して、その垂直位置を推定することができる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、セルラ無線ネットワークへのアクセスを必要とすることなく、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ信号及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報に基づいて、その位置を推定することができる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、セルラ無線ネットワークへのアクセスを必要とすることなく、気圧センサ情報及び気圧基準データに基づいて、その垂直位置を推定することができる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスが限定的若しくは利用不可であるエリア内で動作している場合に、ＧＰＳ／ＧＮＳＳベースの推定を使用し、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスが高密度のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰと共に存在するエリア内で動作している場合に、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ及び気圧センサベースの推定（又は、ＧＰＳ／ＧＮＳＳベースの推定とＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ及び気圧センサベースの推定との組み合わせ）を使用する。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を使用して、無線通信デバイスの「水平」位置を決定することができ、無線通信デバイス内及び／又は無線通信デバイスに関連付けられた１つ以上のセンサから導出される、追加情報を使用して、無線通信デバイスの「垂直」位置を決定することができる。一部の実施形態では、気圧センサを使用することにより、無線通信デバイスの「垂直」位置を決定することができる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、「海面」又は他の「基準」垂直場所／位置の値に関する大気圧値を提供する、基準気圧データなどの、その無線通信デバイス内に保持されている基準気圧データ、及び／又は無線ネットワーク（例えば、セルラ無線ネットワーク、ＷＬＡＮ、及び／又はＷＰＡＮ）を介して取得される基準気圧データと組み合わせて、気圧センサ情報を使用する。

無線通信デバイスは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値と、その無線通信デバイス内で入手可能なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報、例えば、ローカルに記憶された、及び／又はローカルでアクセス可能な、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピングとの組み合わせを使用して、その位置を推定することができる。無線通信デバイスはまた、利用可能な場合にＧＰＳ／ＧＮＳＳ信号によって補完される、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報を使用して、その位置を推定することもできる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、気圧センサデータを単独で、又は基準気圧データと組み合わせて使用して、その無線通信デバイスの垂直位置を推定する。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、シグナリング接続、例えば、無線リソース制御（ＲＲＣ）接続を介して、セルラ無線ネットワークのネットワーク要素と通信して、位置推定情報を取得及び／又は提供する。一部の実施形態では、無線通信デバイスによって、１つ以上のＲＲＣシグナリングメッセージを使用して、１つ以上の無線アクセスネットワーク要素と通信することにより、及び／又は、１つ以上の無線アクセスネットワーク要素を介して、（例えば、コアネットワーク内の、及び／又はコアネットワークと関連付けられた）他の無線ネットワーク要素と通信することにより、例えば、本明細書で説明されるようなメッセージ交換を使用して、位置推定情報を受信及び／又は提供することができる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、セルラ無線ネットワーク、非セルラ無線ネットワーク、及び／又は、無線ネットワーク（セルラ又は非セルラ）を介して到達可能なサーバから、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報及び／又は基準気圧データを取得する。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークは、例えば、セル識別子（ＩＤ）情報、位置エリア情報、ジオフェンシング（geo-fencing）情報、又は、無線通信デバイスが動作するエリア／領域を識別する他の情報に基づいて、無線通信デバイスに、位置（測位）推定のために使用されるＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのリストを提供する。セルラ無線ネットワークは、無線通信デバイスが関連付け及び／又は接続されている、特定のセル若しくはセルのセットに基づいて、位置推定に関して好適なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのリストを提供することができる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、無線ネットワーク（セルラ及び／又は非セルラ）から取得されるＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのリストを使用する（及び／又は、補完する）ことなく、利用可能なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰを走査して発見することによって、位置推定に関して利用可能なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのセットを決定する。無線通信デバイスは、利用可能なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのセットによって提供される情報、例えば、測定値及び／又はブロードキャスト情報を収集して、この情報を、セルラ無線アクセスネットワーク要素、例えば、セルラ無線ネットワークの基地局及び／又は無線ネットワークコントローラに送信することができ、このセルラ無線アクセスネットワーク要素は、その情報を処理することができ、かつ／又は、１つ以上の他のネットワーク要素に、その情報を処理するために送信することができる。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークは、ユニバーサル移動体通信サービス（ＵＭＴＳ）無線通信プロトコルに従って動作し、セルラ無線アクセスネットワーク要素は、ＵＭＴＳ地上無線アクセスネットワーク（UMTS terrestrial radio access network、ＵＴＲＡＮ）のネットワーク要素である。セルラ無線ネットワークは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報のみを単独で、及び／又は他のマッピング情報を使用して処理することにより、無線通信デバイスの場所（位置）を推定することができる。一部の実施形態では、１つ以上のサーバ並びに／あるいは他の処理及び記憶コンピューティングシステムが、複数の無線通信デバイスからＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を収集して、その収集されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を処理することにより、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのマップ若しくはデータベースを構築及び／又は更新することができる。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークは、「垂直」位置推定のためなどの、位置（測位）推定のために無線通信デバイスによって使用される、気圧基準データを提供する。一部の実施形態では、この気圧基準データは、無線通信デバイスの（又は、無線通信デバイスの特定の半径方向距離の範囲内の）位置に適用可能であり得る、基準「海面」気圧値を提供する。一部の実施形態では、この気圧基準データは、無線通信デバイスが、その「水平」位置を変更する際に、提供及び／又は更新される。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、気圧基準データを、位置座標のセットなどの他の位置情報と関連付けする、データベースを保持する（又は、データベースにアクセスする）。

一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークのアクセスネットワーク要素、例えばサービス提供無線ネットワークコントローラ（serving radio network controller、ＳＲＮＣ）は、無線通信デバイス、例えば、ユーザ機器（user equipment、ＵＥ）に、例えば、そのＵＥがセルラ無線ネットワークと関連付け及び／又は接続される場合、そのＵＥの能力についての問い合わせをして、ＵＥは、その位置決定に関する能力、例えばＧＰＳ、ＧＮＳＳ、ＷＬＡＮ ＡＰ、ＷＰＡＮ ＡＰ、気圧センサ位置推定能力に関する情報を提供する。一部の実施形態では、ＵＥは、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報、及び／又は気圧センサ情報、例えば、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報、気圧センサ情報、及び／又は気圧基準データの組み合わせを使用して、その位置を決定することが可能であることをＳＲＮＣに示し、ＳＮＲＣは、ＵＥに、その提供された位置推定能力を確認する。コアネットワーク要素からの位置リクエストに応じて、ＳＲＮＣは、ＵＥが実行する測定のセット、及び／又はＵＥが使用する位置推定補助データのセット（例えば、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報、及び／又は気圧基準データ）のうちの１つ以上を提供することができる。ＳＲＮＣは、例えば、無線リソース制御（ＲＲＣ）接続を介して、及び／又はブロードキャストシステム情報ブロック（system information block、ＳＩＢ）メッセージを介して、１つ以上のシグナリングメッセージの一部として、位置補助情報をＵＥに提供することができる。一部の実施形態では、ＵＥは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値とＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報との組み合わせを単独で、又はＧＰＳ／ＧＮＳＳデータと組み合わせて使用して、そのＵＥに関する位置推定値を決定する。一部の実施形態では、ＵＥは、気圧センサ情報を単独で、又は気圧基準データと組み合わせて使用して、そのＵＥに関する「垂直」位置推定値を決定する。ＵＥは、その位置の推定値、例えば、そのＵＥによって決定されるような、「水平」及び／又は「垂直」位置推定値を、例えば、ＲＲＣ接続を介して通信される１つ以上の測定値報告シグナリングメッセージの一部として、ＳＲＮＣに提供することができる。ＳＲＮＣは、そのＵＥによって提供されたＵＥ位置推定値で、コアネットワークからの位置リクエストに返信することができる。一部の実施形態では、コアネットワークからの位置リクエストは、ＵＥのユーザによって開始することが可能な、緊急サービス接続の一部として発信される。一部の実施形態では、ＵＥは、測定値、例えば、ＧＰＳ／ＧＮＳＳデータ及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定データ、並びに／あるいは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報及び／又は気圧センサ情報を、ＲＲＣ接続を介して通信される測定値報告シグナリングメッセージの一部として、ＳＲＮＣに提供し、ＳＲＮＣは、次に、それらの提供された測定値を使用して、そのＵＥの位置を推定する。一部の実施形態では、ＳＲＮＣは、位置サーバシステム、例えば、独立型サービス提供位置モバイルセンタ（ＳＡＳ）と通信して、ＵＥの位置を推定する。一部の実施形態では、ＳＲＮＣは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピングを保持するサーバと、直接的又は間接的に通信して、ＵＥの位置の推定を補助する。

無線通信デバイスは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値と、その無線通信デバイス内で入手可能なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報、例えば、ローカルに記憶された、及び／又はローカルでアクセス可能な、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピングとの組み合わせを使用して、その位置を推定することができる。無線通信デバイスはまた、利用可能な場合にＧＰＳ／ＧＮＳＳ信号によって補完される、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報を使用して、その位置を推定することもできる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、気圧センサデータを単独で、又は基準気圧データと組み合わせて使用して、その無線通信デバイスの垂直位置を推定する。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、セルラ無線ネットワーク、非セルラ無線ネットワーク、及び／又は、無線ネットワーク（セルラ又は非セルラ）を介して到達可能なサーバから、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報及び／又は基準気圧データを取得する。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークは、例えば、セル識別子（ＩＤ）情報、位置エリア情報、ジオフェンシング情報、又は、無線通信デバイスが動作するエリア／領域を識別する他の情報に基づいて、無線通信デバイスに、位置（測位）推定のために使用されるＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのリストを提供する。セルラ無線ネットワークは、無線通信デバイスが関連付け及び／又は接続されている、特定のセル若しくはセルのセットに基づいて、位置推定に関して好適なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのリストを提供することができる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、無線ネットワーク（セルラ及び／又は非セルラ）から取得されるＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのリストを使用する（及び／又は、補完する）ことなく、利用可能なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰを走査して発見することによって、位置推定に関して利用可能なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのセットを決定する。無線通信デバイスは、利用可能なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのセットによって提供される情報、例えば、測定値及び／又はブロードキャスト情報を収集して、この情報を、１つ以上のセルラ無線アクセスネットワーク要素、例えば、セルラ無線ネットワークの基地局及び／又は無線ネットワークコントローラ、若しくはこれらの組み合わせ（あるいは、ユーザプレーンレベルで動作している等価のネットワーク要素、及び／又は制御プレーンレベルでのネットワーク要素）に送信することができ、このセルラ無線アクセスネットワーク要素は、その情報を処理することができ、かつ／又は、１つ以上の他のネットワーク要素に、その情報を処理するために提供することができる。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークは、ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）無線通信プロトコル及び／又はロングタームエボリューションアドバンスト（ＬＴＥ−Ａ）無線通信プロトコルに従って動作し、セルラ無線ネットワーク要素は、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａセルラ無線ネットワークの発展型ＮｏｄｅＢ（evolved NodeB、ｅＮｏｄｅＢ）ネットワーク要素である。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、セキュアユーザプレーンロケーション（ＳＵＰＬ）能力を含むことにより、例えば、ＳＵＰＬ対応端末（SUPL enabled terminal、ＳＥＴ）として動作する、ユーザ機器であり、セルラ無線ネットワーク要素は、ＳＵＰＬロケーションプラットホーム（SUPL location platform、ＳＬＰ）である。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークは、ＬＴＥ無線通信プロトコル及び／又はＬＴＥ−Ａ無線通信プロトコルに従って動作し、セルラ無線アクセスネットワーク要素は、発展型サービス提供モバイル位置センタ（evolved serving mobile location center、Ｅ−ＳＭＬＣ）である。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークは、ＬＴＥ無線通信プロトコル及び／又はＬＴＥ−Ａ無線通信プロトコルに従って動作し、セルラ無線アクセスネットワーク要素は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク（evolved universal terrestrial radio access network、Ｅ−ＵＴＲＡＮ）、又はその中に含まれるネットワーク要素の一部分である。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークのネットワーク要素の組み合わせが、互いに協働して、無線通信デバイスに情報を提供し、かつ／又は、無線通信デバイスによって提供された情報を処理することにより、無線通信デバイスの位置決定を補助する。セルラ無線ネットワークは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報のみを単独で処理して、かつ／又は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報を使用して、無線通信デバイスの場所（位置）を推定することができる。一部の実施形態では、１つ以上のサーバ並びに／あるいは他の処理及び記憶コンピューティングシステムが、複数の無線通信デバイスからＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を収集して、その収集されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を処理することにより、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのマップ若しくはデータベースを構築及び／又は更新することができる。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークは、「垂直」位置推定のためなどの、位置（測位）推定のために無線通信デバイスによって使用される、気圧基準データを提供する。一部の実施形態では、この気圧基準データは、無線通信デバイスの（又は、無線通信デバイスの特定の半径方向距離の範囲内の）位置に適用可能であり得る、基準「海面」気圧値を提供する。一部の実施形態では、この気圧基準データは、無線通信デバイスが、その「水平」位置を変更する際に、提供及び／又は更新される。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、気圧基準データを、位置座標のセットなどの他の位置情報と関連付けする、データベースを保持する（又は、データベースにアクセスする）。

一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークのネットワーク要素、例えば、発展型サービス提供モバイル位置センタ（Ｅ−ＳＭＬＣ）とすることが可能な、サーバは、無線通信デバイス、例えばユーザ機器（ＵＥ）の能力を、例えば、そのＵＥがセルラ無線ネットワークと関連付け及び／又は接続される場合、そのＵＥの能力についてリクエストをして、ＵＥは、その位置決定に関する能力、例えば、ＧＰＳ、ＧＮＳＳ、ＷＬＡＮ ＡＰ、ＷＰＡＮ ＡＰ、気圧センサ位置推定能力に関する情報を提供する。一部の実施形態では、ＵＥと、１つ以上のネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣサーバとの間でのメッセージの通信は、ＬＰＰメッセージとしてフォーマットされる。一部の実施形態では、サーバによって送信される能力問い合わせ、及びＵＥによって送信される能力応答は、１つ以上のＬＰＰメッセージとしてフォーマットされる。一部の実施形態では、ＵＥは、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報、及び／又は気圧センサ情報、例えば、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報、気圧センサ情報、及び／又は気圧基準データの組み合わせを使用して、その位置を決定することが可能であることを、Ｅ−ＳＭＬＣに示し、Ｅ−ＳＭＬＣは、ＵＥに、その提供された位置推定能力を確認する。

一部の実施形態では、ＵＥは、１つ以上のネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣから、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報、気圧基準データなどの、位置推定補助データをリクエストする。Ｅ−ＳＭＬＣは、この位置推定補助データに関するリクエストに応じて、リクエストされた位置推定補助データをＵＥに提供する。一部の実施形態では、Ｅ−ＳＭＬＣは、位置推定補助データを、１つ以上のメッセージ内で、例えば、単一のメッセージ内で、又は一連のメッセージ内で提供する。一部の実施形態では、Ｅ−ＳＭＬＣは、例えば、ｅＮｏｄｅＢに通信され、次いで、無線リソース制御（ＲＲＣ）接続を介して、及び／又はブロードキャストシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージを介して通信される、１つ以上のシグナリングメッセージの一部として、リクエストされた位置補助情報をＵＥに提供することができる。一部の実施形態では、Ｅ−ＳＭＬＣは、ＳＵＰＬベアラを使用するＳＵＰＬロケーションプラットホーム（ＳＬＰ）を介して、例えばＳＵＰＬ対応端末（ＳＥＴ）として動作しているＵＥに、リクエストされた位置補助情報を提供することができる。これらの位置補助情報としては、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報、及び／又は気圧基準データを挙げることができ、これらの情報と共に、ＵＥは、利用可能なＷＬＡＮ、ＷＰＡＮからの信号を測定し、かつ又は気圧センサデータを使用することにより、そのＵＥの位置を推定することができる。

一部の実施形態では、Ｅ−ＳＭＬＣは、ＵＥから位置情報をリクエストし、ＵＥが実行する測定のセット、例えばＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧センサ測定値を提供する。一部の実施形態では、ＵＥは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値とＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報との組み合わせを単独で、又はＧＰＳ／ＧＮＳＳデータと組み合わせて使用して、そのＵＥに関する位置推定値を決定する。一部の実施形態では、ＵＥは、気圧センサ情報を単独で、又は気圧基準データと組み合わせて使用して、そのＵＥに関する「垂直」位置推定値を決定する。ＵＥは、その位置の推定値、例えば、そのＵＥによって決定されるような、「水平」及び／又は「垂直」位置推定値を、ｅＮｏｄｅＢを介して、Ｅ−ＳＭＬＣに、例えば、１つ以上の測定値報告シグナリングメッセージの一部として提供することができ、このメッセージは、ＲＲＣ接続を介して、又はＳＵＰＬベアラを介してＳＬＰに通信され、このＳＬＰが、Ｅ−ＳＭＬＣと更に通信することができる。

一部の実施形態では、Ｅ−ＳＭＬＣは、「Ｅ９１１」コールなどの緊急サービス接続と関連付けられている、ＵＥの位置をリクエストするコアネットワーク要素からなどの、別のネットワーク要素からのＵＥに関する位置リクエストに応じて、そのＵＥに位置リクエストを送信する。一部の実施形態では、Ｅ−ＳＭＬＣは、ＵＥによって提供されたＵＥ位置推定値を、リクエストしているコアネットワーク要素に提供する。一部の実施形態では、コアネットワークからの位置リクエストは、ＵＥのユーザによって開始することが可能な、緊急サービス接続の一部として発信される。一部の実施形態では、ＵＥは、測定値、例えば、ＧＰＳ／ＧＮＳＳデータ及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定データ、並びに／あるいは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報及び／又は気圧センサ情報を、ＲＲＣ接続を介して通信される測定値報告シグナリングメッセージの一部として、１つ以上のネットワークに提供し、１つ以上のネットワーク要素は、それらの提供された測定値を使用して、そのＵＥの位置を推定する。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素は、ＵＥの位置の推定を補助するための、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報及び／又は気圧基準データを保持するサーバを含む。

この「発明の概要」は、本明細書で説明される主題の一部の態様の基本的な理解を提供するために、単に一部の例示的実施形態を要約する目的で提供されるものに過ぎない。したがって、上述の特徴は、単なる例に過ぎず、いかなる方式でも、本明細書で説明される主題の範囲又は趣旨を限定するものとして解釈されるべきではないことが理解されるであろう。本明細書で説明される主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の「発明を実施するための形態」、図、及び「特許請求の範囲」から明らかとなるであろう。

説明される実施形態、及びその利点は、添付図面と併せて以下の説明を参照することで、最も良好に理解することができる。これらの図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれてはおらず、本開示の時点で当業者によって実施することが可能な、それらに対する予測可能な形態及び詳細の修正を、いかなる点でも限定若しくは排除することを意図するものではない。
一部の実施形態による、ＵＭＴＳ無線通信プロトコルなどの、３ＧＰＰユニバーサル地上無線アクセス（Universal Terrestrial Radio Access、ＵＴＲＡ）エアインターフェース無線通信プロトコルにそれぞれが適合し得る、無線通信ネットワーク及びユーザ機器を含む、無線通信システムである。 一部の実施形態による、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報、気圧情報、及び補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報の使用を含み得る、ＵＥベースの位置推定手順の一部としての、ＵＭＴＳ無線ネットワークの様々なネットワーク要素とユーザ機器（ＵＥ）との間での、メッセージの交換の図である。 一部の実施形態による、ＵＥでの、並びにアクセスネットワーク要素での、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報、気圧情報、及び補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報の使用を含み得る、ＵＥ補助の位置推定手順の一部としての、ＵＭＴＳ無線ネットワークの様々なネットワーク要素とＵＥとの間での、メッセージの交換の図である。 一部の実施形態による、ＵＥ能力及び／又は位置（測位）情報の通信に対応するための、情報エレメント及び／又はシステム情報ブロックメッセージに対する拡張に関する、代表的な実施形態である。 一部の実施形態による、ＵＥ能力及び／又は位置（測位）情報の通信に対応するための、情報エレメント及び／又はシステム情報ブロックメッセージに対する拡張に関する、代表的な実施形態である。 一部の実施形態による、ＵＥ能力及び／又は位置（測位）情報の通信に対応するための、情報エレメント及び／又はシステム情報ブロックメッセージに対する拡張に関する、代表的な実施形態である。 一部の実施形態による、ＵＥ能力及び／又は位置（測位）情報の通信に対応するための、情報エレメント及び／又はシステム情報ブロックメッセージに対する拡張に関する、代表的な実施形態である。 一部の実施形態による、ＵＥ能力及び／又は位置（測位）情報の通信に対応するための、情報エレメント及び／又はシステム情報ブロックメッセージに対する拡張に関する、代表的な実施形態である。 一部の実施形態による、ＵＥ能力及び／又は位置（測位）情報の通信に対応するための、情報エレメント及び／又はシステム情報ブロックメッセージに対する拡張に関する、代表的な実施形態である。 一部の実施形態による、ＵＥ能力及び／又は位置（測位）情報の通信に対応するための、情報エレメント及び／又はシステム情報ブロックメッセージに対する拡張に関する、代表的な実施形態である。 一部の実施形態による、ＵＥの場所（位置）を決定／推定する「独立型」ＵＥ能力を提供するための無線通信システムである。 一部の実施形態による、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報、補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報、及び気圧情報の使用を含み得る、ＵＥベースの位置推定手順の一部としての、ＵＭＴＳ無線ネットワークの様々なネットワーク要素とＵＥとの間での、メッセージの交換の図である。 一部の実施形態による、ＵＥ能力及び／又は位置（測位）情報の通信に対応するための、情報エレメント及び／又はシステム情報ブロックメッセージに対する拡張に関する、更なる代表的な実施形態である。 一部の実施形態による、ＵＥなどの無線通信デバイスの構成要素のブロック図である。 一部の実施形態による、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は気圧センサ測定値のうちの１つ以上の組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイスの位置を推定するための、無線通信デバイスによる例示的方法を示すフロー図である。 一部の実施形態による、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は気圧センサ測定値のうちの１つ以上の組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイスの位置を推定するための、セルラネットワークのアクセスネットワーク要素による例示的方法を示すフロー図である。 一部の実施形態による、本明細書で説明される様々な技術の少なくとも一部分を実装するために使用することが可能な、例示的コンピューティングデバイスの詳細図である。 一部の実施形態による、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線通信プロトコルなどの、３ＧＰＰ発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク（Ｅ−ＵＴＲＡＮ）エアインターフェース無線通信プロトコルに適合し得る、無線通信システムである。 一部の実施形態による、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報、気圧情報、及び補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報の使用を含み得る、ＵＥベースの位置推定手順の一部としての、ＬＴＥ無線ネットワークのネットワーク要素とユーザ機器（ＵＥ）との間での、メッセージの交換の図である。 一部の実施形態による、緊急サービス位置決定コールフローの一部としての、ＵＥとＬＴＥ無線ネットワークのネットワーク要素との間での、例示的なメッセージの交換の図である。 一部の実施形態による、ＵＥなどの無線通信デバイスの構成要素のブロック図である。 一部の実施形態による、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は気圧センサ測定値のうちの１つ以上の組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイスの位置を推定するための、無線通信デバイスによる例示的方法を示すフロー図である。 一部の実施形態による、本明細書で説明される様々な技術の少なくとも一部分を実装するために使用することが可能な、例示的コンピューティングデバイスの詳細図である。

本開示によるシステム、方法、装置、及びコンピュータプログラム製品の代表的な適用例が、本セクションで説明される。これらの実施例は、単に、コンテキストを追加して、説明される実施形態の理解を助けるためにのみ提供されている。それゆえ、説明される実施形態は、これらの具体的な詳細のうちの一部又は全てを伴わずに実践することができる点が、当業者には明らかとなるであろう。他の実例では、説明される実施形態を不必要に不明瞭化することを回避するために、周知のプロセスステップは、詳細には説明されていない。他の適用例が可能であり、それゆえ以下の実施例は、限定的なものとして解釈されるべきではない。

以下の「発明を実施するための形態」では、説明の一部を構成し、説明される実施形態による具体的な実施形態が例として示される、添付図面が参照される。これらの実施形態は、説明される実装を当業者が実践することが可能となり得るように、十分詳細に説明されるが、これらの実施例は、限定的なものではなく、それゆえ他の実施形態を使用することができ、説明される実施形態の趣旨及び範囲から逸脱することなく、変更を加えることができる点が理解されよう。

本明細書で説明される様々な実施形態によれば、用語「無線通信デバイス」、「無線デバイス」、「モバイルデバイス」、「移動局」、及び「ユーザ機器」（ＵＥ）は、本開示の様々な実施形態に関連付けられる手順を実行することが可能であり得る、１つ以上の一般的消費者電子デバイスを説明するために、本明細書では互換的に使用される場合がある。様々な実装形態によれば、これらの消費者電子デバイスのうちの任意の１つは、セルラ電話又はスマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ネットブックコンピュータ、メディアプレーヤデバイス、電子ブックデバイス、ＭｉＦｉ（登録商標）デバイス、ウェアラブルコンピューティングデバイス、並びに、無線ワイドエリアネットワーク（wireless wide area network、ＷＷＡＮ）、無線メトロエリアネットワーク（wireless metro area network、ＷＭＡＮ）、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）、近距離無線通信（near field communication、ＮＦＣ）、セルラ無線ネットワーク、第４世代（fourth generation、４Ｇ）ＬＴＥ、ＬＴＥアドバンスト（ＬＴＥ−Ａ）、及び／あるいは、５Ｇ又は他の現在の若しくは将来開発される進化型セルラ無線ネットワーク上での通信に使用されるものなどの、１つ以上の無線通信プロトコルを介した通信を含み得る無線通信能力を有する、任意の他のタイプの電子コンピューティングデバイスに関連し得る。

無線通信デバイスはまた、一部の実施形態では、無線通信システムの一部としても動作することができ、この無線通信システムは、例えばＷＬＡＮの一部としてアクセスポイント（ＡＰ）に相互接続された、並びに／あるいは、例えばＷＰＡＮの一部として及び／又は「アドホック」無線ネットワークとして互いに相互接続された、ステーション、クライアント無線デバイス、又はクライアント無線通信デバイスと称される場合もある、クライアントデバイスのセットを含み得る。一部の実施形態では、クライアントデバイスは、ＷＬＡＮ技術を介して、例えば、無線ローカルエリアネットワーク通信プロトコルに従って通信することが可能な、任意の無線通信デバイスとすることができる。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ技術は、Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）（又は、より一般的にはＷＬ ＡＮ）無線通信サブシステム又は無線機を含み得るものであり、Ｗｉ−Ｆｉ無線機は、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｂ、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｇ、ＩＥＥＥ ８０２．１１−２００７、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｎ、ＩＥＥＥ ８０２．１１−２０１２、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａｃ、又は他の現在の若しくは将来開発されるＩＥＥＥ ８０２．１１技術のうちの１つ以上などの、米国電気電子学会（ＩＥＥＥ）８０２．１１技術を実装することができる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）特別研究会（Special Interest Group、ＳＩＧ）によって開発及び公開されるものなどの、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ無線通信プロトコルを実装することが可能な、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（又は、より一般的にはＷＰＡＮ）無線通信サブシステム又は無線機を含み得る。

ＵＭＴＳ無線通信プロトコルに従って動作する無線通信ネットワークは、制御プレーンでの無線リソース制御（ＲＲＣ）接続を介したシグナリングと、ユーザプレーンでの無線リソースロケーションサービスプロトコル（ＲＲＬＰ）を介した通信との組み合わせを使用する、位置（測位）決定（推定）を提供することができる。ＵＭＴＳ無線通信ネットワークは、セル識別子（ＩＤ）ベースの方法、ネットワーク補助の構成可能アイドル期間を伴い得る観測到達時間差（ＯＴＤＯＡ）法、ネットワーク補助のＧＰＳ／ＧＮＳＳ法、及びアップリンク到達時間差（uplink time difference of arrival、Ｕ−ＴＤＯＡ）法の測位方法のうちの、１つ以上を使用することができる。現行のＵＭＴＳ無線通信ネットワークは、無線通信デバイスが屋内（又は、屋外）位置の範囲内で動作する間に、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報に基づくものなどの、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのサポートを使用する、無線通信デバイスによる位置決定に対してのサポートを提供するものではなく、ＵＭＴＳネットワークは、位置決定のために、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報とＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及びマッピング情報との組み合わせを使用することが可能な、ハイブリッド法を提供するものでもない。更には、現行のＵＭＴＳ位置決定法は、ＦＣＣが義務付けるＥ９１１及びＮＧ９１１位置能力などの、新規又は将来の緊急サービス要件を満たすことが不可能な場合がある。ＵＭＴＳ無線ネットワーク及びＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークの双方に対する、Ｅ９１１及びＮＧ９１１位置要件を満たすために、無線通信デバイスに関するＷＬＡＮ／ＷＰＡＮベースの位置決定、及び／又はハイブリッドＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ／Ａ−ＧＰＳ／ＧＮＳＳベースの位置決定に関する、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報をサポートするように、ＵＭＴＳ無線通信プロトコル及びＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線通信プロトコルの双方を拡張することができる。本明細書で更に説明されるように、制御プレーンを介したＲＲＣ接続シグナリングを指定する、ＵＭＴＳ無線通信プロトコルは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報を単独で、若しくはＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報と組み合わせて使用する、無線通信デバイスによる位置決定をサポートするように、例えば、位置推定値を決定するために、ＵＭＴＳネットワークのネットワーク要素に、ＵＥが位置推定値を提供するＵＥベースの解決策、及び、ＵＥがＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値などの追加情報を提供するＵＥ補助の解決策の双方をサポートするように拡張することができる。本明細書で説明される解決策を使用することにより、屋内位置で動作している無線通信デバイスにまで、位置決定能力を拡張することができ、また同時に、例えば緊急サービスに関する位置問い合わせに応じて、無線通信デバイス及び／又はネットワーク要素によって提供される、位置推定値の精度も向上させることができる。

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報、及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮで補完されたＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報に基づいて、ＵＥの場所（位置）を推定するための方法及び装置は、ＵＥが、ＵＥ能力に関する問い合わせに応じて、無線ネットワークのネットワーク要素、例えば、ＵＭＴＳ地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）の１つ以上のアクセスネットワーク要素に、位置決定（測位とも称される）能力を提供することを含む。一部の実施形態では、ＵＴＲＡＮのアクセスネットワーク要素は、ＵＥが、例えば特定のタイプの位置決定能力を含めた、測位能力をサポートしているかどうかを、リクエストすることができる。一部の実施形態では、ＵＴＲＡＮのアクセスネットワーク要素は、位置補助データ、例えば、測定情報エレメントのリスト、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスポイントのリスト、ＵＥの位置の指示（屋内、屋外、屋内に入る、屋内から出る、など）を、リクエスト及び／又は提供することができる。一部の実施形態では、ＵＴＲＡＮのアクセスネットワーク要素は、ＲＲＣシグナリングメッセージのセット、例えばＲＲＣ測定制御メッセージを通じて、ＵＥから位置情報をリクエストすることができ、ＵＥは、位置情報、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定値、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報、１回の測定値報告、及び定期的測定値報告のうちの１つ以上で、応答することができる。一部の実施形態、例えばＵＥベースの解決策では、ＵＥは、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定値に基づいて、並びに／あるいは、センサ測定値、例えば気圧センサに基づいて、その場所（位置）を推定し、そのＵＥ位置の推定値を、セルラ無線ネットワークの１つ以上のアクセスネットワーク要素に提供する。一部の実施形態では、ＵＥは、測定値ログ記録時間間隔中に、位置推定値をログ記録し、アクセスネットワーク要素へのログ記録測定値報告送信の一部として、例えば１つ以上の測定値報告内で、結果を提供する。一部の実施形態、例えばＵＥ補助の解決策では、ＵＥは、セルラ無線ネットワークの１つ以上のアクセスネットワーク要素に、情報を提供することにより、そのセルラ無線ネットワークのアクセスネットワーク要素（及び／又は、他のネットワーク要素）が、例えば、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報に加えて、及び／又はＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報の代わりに、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値などの測定値情報の使用によって、ＵＥの位置を推定／決定することを補助し、そのセルラ無線ネットワークのネットワーク要素は、その情報を単独で、又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報などの追加情報と組み合わせて使用して、ＵＥの場所／位置を推定／決定する。

ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線通信ネットワークは、更に、ＬＰＰプロトコル及び／又はＬＰＰｅプロトコルを使用する位置決定を提供することができる。現行のＵＭＴＳ無線通信ネットワーク及び／又はＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線通信ネットワークは、無線通信デバイスが屋内（又は、屋外）位置の範囲内で動作する間に、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報に基づくものなどの、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのサポートを使用する、無線通信デバイスによる位置決定に対してのサポートを提供するものではなく、ＵＭＴＳ無線ネットワーク又はＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークは、位置決定のために、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報とＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及びマッピング情報との組み合わせを使用することが可能な、ハイブリッド法を提供するものでもない。現行のＵＭＴＳ無線ネットワーク及びＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークはまた、無線通信デバイスの垂直位置を推定するための、気圧センサ測定値をサポートするものでもない。更には、現行のＵＭＴＳ、ＬＴＥ、及びＬＴＥ−Ａの位置決定法は、水平位置及び垂直位置の双方の決定における精度の向上を必要とし得る、ＦＣＣが義務付けるＥ９１１及びＮＧ９１１位置能力などの、新規又は将来の緊急サービス要件を満たすことが不可能な場合がある。

ＵＭＴＳ無線ネットワーク及びＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークの双方に対する、Ｅ９１１及びＮＧ９１１位置要件を満たすために、無線通信デバイスに関するＷＬＡＮ／ＷＰＡＮベースの位置決定、及び／又はハイブリッドＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ／Ａ−ＧＰＳ／ＧＮＳＳベースの位置決定に関する、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報をサポートするように、ＵＭＴＳ無線通信プロトコル及びＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線通信プロトコルの双方を拡張することができる。更には、ＭＵＴＳ無線通信プロトコル及びＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線通信プロトコルは、屋内位置で動作している場合を含めた、ＵＥの垂直位置を推定するために、ＵＥベースモード、ＵＥ補助モード、及び／又はネットワークベースモードに関する気圧情報をサポートするように拡張することができる。本明細書で更に説明されるように、ＵＭＴＳ無線通信プロトコル及びＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線通信プロトコルは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報を単独で、若しくはＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報と組み合わせて、並びに、ＵＥ内の気圧センサからなどの気圧情報、及び気圧基準データと組み合わせて使用する、無線通信デバイスによる位置決定をサポートするように拡張することができる。位置推定値を決定するために、無線ネットワークのネットワーク要素に対して、ＵＥが位置推定値を提供する、ＵＥベースの解決策、並びに、ＵＥがＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧センサ測定値などの追加情報を提供する、ＵＥ補助の解決策を、ＵＥ及び無線ネットワークによって使用することにより、ＵＥの「水平」位置（例えば、緯度／経度の座標）及びＵＥの「垂直」位置（例えば、高度）の双方を推定することができる。本明細書で説明される解決策を使用することにより、屋内位置で動作している無線通信デバイスにまで、位置決定能力を拡張することができ、また同時に、例えば緊急サービスに関する位置問い合わせに応じて、無線通信デバイス及び／又はネットワーク要素によって提供される、位置推定値の精度も向上させることができる。

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報、及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮで補完されたＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報、及び／又は気圧情報に基づいて、ＵＥの場所（位置）を推定するための方法及び装置は、ＵＥが、ＵＥ能力に関する問い合わせに応じて、無線ネットワークのネットワーク要素、例えば、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク（Ｅ−ＵＴＲＡＮ）の１つ以上のアクセスネットワーク要素に、位置決定（測位とも称される）能力を提供することを含む。一部の実施形態では、Ｅ−ＵＴＲＡＮのアクセスネットワーク要素は、ＵＥが、例えば特定のタイプの位置決定能力、例えば、ＵＥの位置を推定するための、及び／又はＵＥの位置の推定を補助するための、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報、気圧情報などを処理する能力含めた、測位能力をサポートしているかどうかを、リクエストすることができる。一部の実施形態では、Ｅ−ＵＴＲＡＮのアクセスネットワーク要素は、位置補助データ、例えば、測定情報エレメントのリスト、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスポイントのリスト、ＵＥの位置の指示（屋内、屋外、屋内に入る、屋内から出る、など）を、リクエスト及び／又は提供することができる。一部の実施形態では、Ｅ−ＵＴＲＡＮのアクセスネットワーク要素は、ＵＥが、気圧センサ測定値と関連させて使用することにより、そのＵＥの位置、例えば、絶対高度（認定単位での）推定値及び／又は相対高度推定値（建築物の階数位置）を推定するための、気圧基準データを提供する。一部の実施形態では、Ｅ−ＵＴＲＡＮのアクセスネットワーク要素は、ＵＥから位置情報をリクエストすることができ、ＵＥは、位置情報、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定値、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報、気圧情報、１回の測定値報告、及び定期的測定値報告のうちの１つ以上で、応答することができる。一部の実施形態、例えばＵＥベースの解決策では、ＵＥは、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報、及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定値、及び／又は気圧情報に基づいて、その場所（位置）を推定し、そのＵＥ位置の推定値を、セルラ無線ネットワークの１つ以上のアクセスネットワーク要素に提供する。一部の実施形態、例えばＵＥ補助の解決策では、ＵＥは、セルラ無線ネットワークの１つ以上のアクセスネットワーク要素に、情報を提供することにより、そのセルラ無線ネットワークのアクセスネットワーク要素（及び／又は、他のネットワーク要素）が、例えば、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報に加えて、及び／又はＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報の代わりに、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値などの測定値情報の使用によって、並びに／あるいは、気圧センサ測定値を単独で、又は気圧基準データと関連させて使用することによって、ＵＥの位置を推定／決定することを補助し、そのセルラ無線ネットワークのネットワーク要素は、その情報を単独で、あるいはＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報及び／又は気圧基準データなどの追加情報と組み合わせて使用して、ＵＥの場所／位置を推定／決定する。

図１は、３ＧＰＰユニバーサル地上無線アクセス（ＵＴＲＡ）エアインターフェース無線通信プロトコル、例えば、ＵＭＴＳ無線通信プロトコルに適合することが可能な無線通信システム１００を示し、この無線通信システム１００は、限定するものではないが、無線ネットワークコントローラ（ＲＮＣ）１０６Ａに接続されたＮｏｄｅＢ １０４Ａ（本明細書では基地局とも称されるもの）を含む、ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０と無線接続される、ユーザ機器（ＵＥ）１０２を含み得るものであり、これらの組み合わせは、ＵＭＴＳ地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）と称される場合がある。複数のＮｏｄｅＢ １０４をＲＮＣ１０６に接続することができ、ＲＮＣ１０６Ａ及びＲＮＣ１０６Ｂなどの複数のＲＮＣ１０６を、相互接続することができ、各ＲＮＣ１０６Ａ又はＲＮＣ１０６Ｂは、ＮｏｄｅＢ １０４Ａ及びＮｏｄｅＢ １０４Ｂなどの、１つ以上のＮｏｄｅＢ １０４に接続される。ＵＥ１０２は、１つ以上のＮｏｄｅＢ １０４と接続することにより、セルラ無線ネットワークによって、及び／又はセルラ無線ネットワークを通じて提供される、サービスにアクセスすることができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報（例えば、「ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ」）１１０を含む（例えば、ローカル及び／又は関連の記憶ユニット内に記憶する）ことができ、この情報は、ＵＥ１０２による位置決定／推定を補助するために使用することが可能な、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのセットに関する情報を含み得る。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、気圧センサなどの１つ以上のセンサ１１６を含み得るものであり、それらのセンサ１１６を単独で、又は気圧基準データと組み合わせて使用することにより、ＵＥ１０２の絶対垂直位置又は相対垂直位置、例えば高度を、決定することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、ローカル記憶域及び／又はリモート記憶域からアクセス可能な、気圧基準データを含み得るものであり、この気圧基準データは、ＵＥ１０２が、ＵＥ１０２の垂直位置を決定／推定するために気圧センサ情報を「較正する」際に使用することが可能な、情報を提供する。一部の実施形態では、この気圧基準データは、海面に関する（又は、別の特定の基準垂直位置での）大気圧データを含む。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＮｏｄｅＢ １０４Ａ及び／又はＮｏｄｅＢ １０４Ｂ、ＬＭＵ１１２、ＲＮＣ１０６Ａ及び／又はＲＮＣ１０６Ｂ、並びに／あるいはＳＡＳ１１４は、ローカルで測定された気圧センサ情報を使用してＵＥ１０２の垂直位置を決定する場合に、気圧基準データを提供することにより、ＵＥ１０２を補助することができる。一部の実施形態では、気圧基準データは、経時的に変動し得るものであり、ＵＥ１０２に対して、定期的に、及び／又は要求に応じて更新することができる。一部の実施形態では、気圧基準データは、平均海面気圧（mean sea level pressure、ＭＳＬＰ）である。一部の実施形態では、ＮｏｄｅＢ １０４Ａ及び／又はＮｏｄｅＢ １０４Ｂなどの、１つ以上のＮｏｄｅＢ １０４は、関連する位置管理ユニット（location management unit、ＬＭＵ）を含み得るものであり、このＬＭＵを使用して、１つ以上のＵＥ１０２に関する位置情報にアクセスし、かつ／又は位置を推定する。一部の実施形態では、独立型ＬＭＵ１１２は、有線及び／又は無線接続によって、１つ以上のＮｏｄｅＢ １０４、例えばＮｏｄｅＢ １０４Ａと、相互接続することができる。独立型ＬＭＵ１１２は、１つ以上のＵＥ１０２に関する場所／位置を決定／推定するために使用することが可能な、追加的アクセス位置情報を提供することができる。ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０はまた、独立型ＳＭＬＣ又はＳＡＳ１１２とも称される、独立型のサービス提供モバイル位置センタ（ＳＭＬＣ）も含み得るものであり、このＳＭＬＣは、ＲＮＣ１０６Ａ、ＮｏｄｅＢ １０４Ａ、ＵＥ１０２によって提供される情報、並びに／あるいは、ＳＡＳ１１４に接続されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２０Ａ、及び／又はＲＮＣ１０６Ａに接続されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２０Ｂなどの、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマッピング情報を含むデータベースから取得される情報に基づいて、１つ以上のＵＥ１０２に関する位置を推定することができる。ＳＡＳ１１４は、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値情報、並びに／あるいは気圧センサ情報と組み合わされた気圧基準データによって補完された、セルＩＤ及び／又は時間到達情報を使用するものなどの、取得された情報に基づくＵＥ位置推定のための方法の任意の組み合わせを使用することができる。ＳＡＳ１１４は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２０Ａ及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２０Ｂを介して、記憶並びに／あるいはアクセス可能とすることができる、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング及び座標に関する情報を取得することができる。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２０Ａ／Ｂは、ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０のネットワーク要素によって、１つ以上のＵＥ１０２の位置推定を補助するために使用することが可能な、メディアアクセス制御（medium access control、ＭＡＣ）アドレス、サービスセット識別子（service set identifier、ＳＳＩＤ）、基本サービスセット識別子（basic service set identifier、ＢＳＳＩＤ）などのＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ名、及びＧＰＳ／ＧＮＳＳ位置情報（又は、他の地理位置座標）などの、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのセットに関する情報を含み得る。このＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０のネットワーク要素の配置構成は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報（測定値及びマッピングデータ）に基づく、ＵＥベースの位置推定及びＵＥ補助の位置推定の双方を提供し得るものであり、一部の実施形態では、垂直位置（高度）推定のための気圧センサ情報及び気圧基準データ、並びに、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ（又は、補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ）情報とを組み合わせるハイブリッド法で補完される。

ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０は、例えばＲＲＣシグナリングメッセージを介したＵＥ能力問い合わせの一部として、ＵＥ１０２から位置（測位）能力をリクエストすることによって、ＵＥ１０２の能力を決定することができる。ＵＥ１０２は、そのＵＥが、ＵＥベースの位置推定、ネットワークベースの位置推定、ＵＥベース及びネットワークベースの双方の位置推定をサポートするかどうか、あるいは位置推定能力を有さないなどの、そのＵＥの位置推定能力のリストで応答することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２によってＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０に提供される、ＵＥ位置能力情報は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に基づく、ＵＥ１０２の位置推定能力を示し得るものであり、それゆえ、ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を使用する位置推定能力、及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報によって補完される位置推定能力を必ずしもサポートすることなく、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ位置推定能力などの他の位置推定能力を含む可能性もある。一部の実施形態では、ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０は、ＵＥ１０２が、垂直位置推定を補助するための気圧センサ能力などの、位置推定を補助するための１つ以上のセンサを含むかどうかを問い合わせることができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、気圧センサを含むこと、及び／又は、垂直位置推定が（例えば、気圧基準データの使用又は不使用の、気圧センサ測定値に基づく）気圧情報を使用することなどの、気圧情報モードに関するＵＥベースの能力、ネットワークベースの能力、ＵＥベース及びネットワークベースの双方の能力に対するサポートを、あるいは気圧情報モードに関する能力を有さないことを、示すことができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、ＵＥ１０２内に記憶された、ＵＥ１０２にアクセス可能な、並びに／あるいは、例えばローカル及び／又は関連の記憶ユニット内からＵＥ１０２によって取得された、及び／又は、ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０を介して関連サーバから取得されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づいて、ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０に位置推定値を提供する。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報、セル測定値、気圧センサ測定値などの、位置推定情報を提供して、その提供される情報が、現在のものか（単一ショット）又は履歴的なものか（複数ショット）を示すことができる。ＵＥ１０２は、一部の実施形態では、ＵＥ１０２の構成に基づいて、１回方式で、又は定期的に、情報を提供することができる。ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０のネットワーク要素は、提供された位置情報を、ＵＥ１０２の位置推定を補助するために使用することができる。

図２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報、気圧情報、及び補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報の使用を含み得る、ＵＥベースの位置推定手順の一部としての、ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０の様々なネットワーク要素とＵＥ１０２との間での、メッセージの交換の図２００を示す。第１のステップで、サービス提供ＲＮＣ（ＳＲＮＣ）１０６が、ＵＥ１０２の能力について問い合わせるメッセージを、ＮｏｄｅＢ １０４を介して、ＵＥ１０２に送信する。このＵＥ能力問い合わせは、ＮｏｄｅＢ １０４を介して、ＳＲＮＣ１０６によってＵＥ１０２に送信される、ＲＲＣ接続シグナリングメッセージの一部とすることができる。１つ以上のＮｏｄｅＢ １０４と組み合わされたＳＲＮＣ１０６は、ＵＭＴＳ地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）と称される場合がある。このＵＥ能力問い合わせは、ＵＥ１０２が提供することが可能な位置推定能力などの、一般的又は具体的なＵＥ能力に関するリクエストを含み得る。第２のステップで、ＵＥ１０２は、例えば、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＳＲＮＣ１０６に送信される、ＲＲＣ接続シグナリングメッセージの一部として、ＵＥ能力情報を提供することによって、ＳＲＮＣ１０６からのＵＥ能力問い合わせに応答することができる。ＵＥ１０２によってＳＲＮＣ１０６に提供される、ＵＥ能力情報としては、例えば、ＵＥ１０２によって取得された（１つ以上のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰからＵＥ１０２によって直接収集された、及び／又は、サーバ若しくは他のネットワーク記憶要素からＵＥ１０２によって間接的に取得されたかに関わらず）ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報（ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定値及び／又はＷＬＡＮマッピングデータなど）に基づいて、ＵＥ１０２が位置推定を実行することができるかどうかについて、及び／又は、例えば、ＵＥ１０２の位置を１つ以上のネットワーク要素が推定することを補助するために、ＵＥ１０２が位置推定に関するＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を提供することができるかどうかについての情報を挙げることができる。ＵＥ１０２によってＳＲＮＣ１０６に提供される、ＵＥ能力情報としてはまた、ＵＥ１０２が、ＵＥ１０２の垂直位置（絶対高度又は相対高度）を推定するために気圧基準データと組み合わせて使用することが可能な、気圧センサなどの１つ以上のセンサを含むかどうかについての情報も挙げることができる。第３のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、ＵＥが提供したＵＥ能力情報の確認を、例えば、ＳＲＮＣ１０６からＮｏｄｅＢ １０４を介してＵＥ１０２に送信されるＲＲＣ接続シグナリングメッセージを介して、提供することができる。第４のステップで、コアネットワーク１０８は、ＵＥ１０２を関連付けることが可能なＳＲＮＣ１０６に、例えば、ＵＥ１０２からの「９１１」タイプの接続などの、緊急サービス接続に関連して開始することが可能な、位置推定手順の一部として、位置リクエストを送信することができる。第５のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、ＳＡＳ１１４に送信されるリクエストメッセージを介して、測位能力アプリケーション部（positioning capability application part、ＰＣＡＰ）開始を、ＳＡＳ１１４に通知することができる。第６のステップで、ＳＡＳ１１４は、ＳＲＮＣ１０６から受信したＰＣＡＰ位置開始リクエストメッセージに対して、ＳＲＮＣ１０６に返信されるＰＣＡＰ位置アクティブ化リクエストメッセージで応答することができる。第７のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、例えば、１つ以上の測定制御シグナリングメッセージの一部として、別個の補助データ配信のセットの一部として、及び／又は１つ以上のブロードキャストシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージの一部として、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報、補助ＧＰＳ情報、及び／又は気圧基準情報を、ＵＥ１０２に提供することができる。本明細書で更に説明されるように、ＵＥ１０２は、１つ以上のＳＩＢメッセージ、測定制御メッセージ、及び／又は「補助データ」配信メッセージの一部としての、１つ以上のフォーマット化情報エレメント（information element、ＩＥ）内で、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報、補助ＧＰＳ情報、及び／又は気圧基準情報を受信することができる。第８のステップで、ＵＥ１０２は、例えば、ＵＥ１０２によって直接又は間接的に取得されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に基づいて、気圧センサデータ及び気圧基準データ（入手可能な場合）に基づいて、並びに、任意選択的に追加的ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（又はＡ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報に基づいて、その位置を推定することができる。第９のステップで、ＵＥ１０２は、その位置についての情報を、例えば、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＳＲＮＣ１０６に送信される、測定値報告メッセージ及び／又は別のＲＲＣ接続シグナリングメッセージの一部として、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＳＲＮＣ１０６に送信することができる。このＵＥ位置情報としては、「水平」位置情報（例えば、表面座標）及び／又は「垂直」位置座標（例えば、高度）を含み得る、ＵＥベースの位置座標のセットを挙げることができる。第１０のステップで、ＳＮＲＣ１０６は、ＵＥ１０２に関する（例えば、ＵＥ１０２によって提供されたような、又は、ＳＲＮＣ１０６で入手可能な追加情報に基づいて、ＳＲＮＣ１０６によって修正されたような）位置を、例えば、緊急サービス接続に関連して発生し得る位置問い合わせに対する応答の一部として、コアネットワーク１０８に提供することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に基づいて、及び／又は気圧センサ情報に基づいて、その位置を推定して、その位置推定値をＳＲＮＣ１０６に提供し、ＳＲＮＣ１０６は、そのＵＥ１０２の推定位置を、コアネットワーク１０８内の、及び／又はコアネットワーク１０８に関連付けられた、更なるネットワーク要素に転送する。

図３は、ＵＥ１０２での、及びＳＲＮＣ１０６での、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報、並びに任意選択的に追加的補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報、及び／又は気圧センサ情報を含めた使用を含み得る、ＵＥ補助の位置推定手順の一部としての、ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０の様々なネットワーク要素とＵＥ１０２との間でのメッセージの交換の図３００を示す。第１のステップで、ＳＲＮＣ１０６が、ＵＥ１０２の能力について問い合わせるメッセージを、ＮｏｄｅＢ １０４を介して、ＵＥ１０２に送信する。このＵＥ能力問い合わせは、ＮｏｄｅＢ １０４を介して、ＳＲＮＣ１０６によってＵＥ１０２に送信される、ＲＲＣ接続シグナリングメッセージの一部とすることができる。このＵＥ能力問い合わせは、ＵＥ１０２が提供することが可能な位置推定能力及び／又は位置情報能力などの、一般的又は具体的なＵＥ能力に関するリクエストを含み得る。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、ＵＥ１０２によって決定された、その位置の推定値を提供することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、１つ以上のネットワーク要素が、提供された情報に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ１０２の位置を推定することができるように、情報を提供することができる。第２のステップで、ＵＥ１０２は、例えば、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＳＲＮＣ１０６に送信される、ＲＲＣ接続シグナリングメッセージの一部として、ＵＥ能力情報を提供することによって、ＳＲＮＣ１０６からのＵＥ能力問い合わせに応答することができる。ＵＥ１０２によってＳＲＮＣ１０６に提供される、ＵＥ能力情報としては、例えば、ＵＥ１０２によって取得された（１つ以上のＷＬＡＮ ＡＰからＵＥ１０２によって直接収集された、及び／又は、サーバ若しくは他のネットワーク記憶要素からＵＥ１０２によって間接的に取得されたかに関わらず）ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報に基づいて、ＵＥ１０２が位置推定を実行することができるかどうかについて、及び／又は、例えば、ＵＥ１０２の位置を１つ以上のネットワーク要素が推定することを補助するために、ＵＥ１０２が位置推定に関するＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を提供することができるかどうかについての情報を挙げることができる。ＵＥ１０２によってＳＲＮＣ１０６に提供される、ＵＥ能力情報としてはまた、ＵＥ１０２が、ＵＥ１０２の垂直位置（絶対高度又は相対高度）を推定するために気圧基準データと組み合わせて使用することが可能な、気圧センサなどの１つ以上のセンサを含むかどうかについての情報も挙げることができる。第３のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、ＵＥが提供したＵＥ能力情報の確認を、例えば、ＳＲＮＣ１０６からＮｏｄｅＢ １０４を介してＵＥ１０２に送信されるＲＲＣ接続シグナリングメッセージを介して、提供することができる。第４のステップで、コアネットワーク１０８は、ＵＥ１０２を関連付けることが可能なＳＲＮＣ１０６に、例えば、ＵＥ１０２からの「９１１」タイプの接続などの、緊急サービス接続に関連して開始することが可能な、位置推定手順の一部として、位置リクエストを送信することができる。第５のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、ＳＡＳ１１４に送信されるリクエストメッセージを介して、測位能力アプリケーション部（ＰＣＡＰ）開始を、ＳＡＳ１１４に通知することができる。第６のステップで、ＳＡＳ１１４は、ＳＲＮＣ１０６から受信したＰＣＡＰ位置開始リクエストメッセージに対して、ＳＲＮＣ１０６に返信されるＰＣＡＰ位置アクティブ化リクエストメッセージで応答することができる。第７のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、例えば、１つ以上の測定制御シグナリングメッセージの一部として、別個の補助データ配信のセットの一部として、及び／又は１つ以上のブロードキャストシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージの一部として、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報、補助ＧＰＳ情報、及び／又は気圧基準情報を、ＵＥ１０２に提供することができる。本明細書で更に説明されるように、ＵＥ１０２は、ＳＩＢメッセージ、測定制御メッセージ、及び／又は「補助データ」配信メッセージの一部としての、１つ以上のフォーマット化情報エレメント（ＩＥ）内で、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報、補助ＧＰＳ情報、及び／又は気圧基準情報を受信することができる。第８のステップで、ＵＥ１０２は、例えば、ＵＥ１０２によって直接又は間接的に取得されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報に基づいて、気圧センサデータ及び気圧基準データ（入手可能な場合）に基づいて、並びに、任意選択的にＧＰＳ／ＧＮＳＳ（又は、Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報に基づいて、その位置を推定するために使用することが可能な、測定のセットを実行する。第９のステップで、ＵＥ１０２は、ＵＥ１０２の位置を推定するために使用することが可能な測定値情報を、例えば、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＳＲＮＣ１０６に送信される、測定値報告メッセージ及び／又は他のＲＲＣ接続シグナリングメッセージの一部として、ＳＲＮＣ１０６に送信することができる。第１０のステップで、ＳＮＲＣ１０６は、例えば、ＵＥ１０２によってＳＲＮＣ１０６に提供された情報に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ１０２の位置を推定することができる。一部の実施形態では、ＳＲＮＣ１０６は、ＵＥ１０２の位置を推定するための手順の一部として、ＳＡＳ１１４と通信する。一部の実施形態では、第１１のステップで、ＳＡＳ１１４は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２０データベースなどのサーバと通信することにより、例えば、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値を、予め記憶されていた他のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報と関連させて使用して、ＵＥ１０２の位置を推定するための情報を、取得及び／又は提供する。一部の実施形態では、ＳＲＮＣ１０６は、ＵＥ１０２によって提供された気圧センサ測定情報を単独で、又は気圧基準データと組み合わせて使用して、絶対高度、相対高度などとすることが可能な、ＵＥ１０２の「垂直」位置を決定／推定する。第１２のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、そのＵＥ１０２の推定位置を、例えば、緊急サービス接続に関連して発生し得る位置問い合わせに対する応答の一部として、コアネットワーク１０８に提供することができる。

図２及び図３に示されるメッセージ交換に関しては、様々なフォーマット化メッセージは、本明細書で詳述されるような情報エレメント及び／又は情報フィールドを含み得る。

メッセージボディ情報エレメント（ＩＥ）及び／又はシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージ
図４Ａ、図４Ｂ、図４Ｃ、図４Ｄ、図４Ｅ、図４Ｆ、及び図４Ｇは、一部の実施形態による、ＵＥ能力及び／又は位置（測位）情報の通信に対応するための、情報エレメント及び／又はシステム情報ブロックメッセージに対する拡張に関する、代表的な実施形態を示す。図４Ａは、ＵＥ１０２が、ネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６から受信された、ＵＥの能力についての問い合わせ、例えば、ＵＥ能力についての一般的問い合わせ、又はＵＥ「測位」（位置）決定（推定）能力についての具体的問い合わせに応じて、ネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６に提供することが可能な、代表的なＵＥ能力情報エレメント（ＩＥ）拡張を示す。ＵＥ１０２は、ＵＥ１０２が、そのＵＥの位置を推定するための手順の一部としてＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を使用することが可能なモードをサポートしているかどうかを、ＵＥ能力ＩＥを使用して示すことができる。図４Ａの表４００で示されるように、「ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮモード」情報エレメントは、ＵＥ１０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づくＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づくＵＥの位置の「ＵＥベースの」推定、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定及び「ＵＥベースの」推定の双方のうちの１つをサポートしていること、並びに、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定をサポートしていないことの指示を含み得る。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、例えば、ＳＲＮＣ１０６からＵＥ１０２に送信されたＵＥ能力問い合わせに応じて送信される、ＵＥ能力メッセージの一部として通信された「ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮモード」情報エレメント内の、ＵＥ１０２によって提供された情報に基づいて、ＵＥ１０２の位置推定を実行するかどうかを決定する。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、ＷＬＡＮ ＡＰ情報を少なくとも部分的に使用するＵＥ位置推定に関するモードを、ＵＥ１０２がサポートしているかどうかに、条件的に基づいて、ＵＥ１０２にＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を提供する。

図４Ａの表４００で更に示されるように、「ハイブリッドＷＬＡＮ／ＷＰＡＮモード」情報エレメントは、ＵＥ１０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ＵＥベースの」推定、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに少なくとも部分的に基づくＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定及び「ＵＥベースの」推定の双方のうちの１つをサポートしていること、並びに、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定をサポートしていないことの指示を含み得る。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、例えば、ＳＲＮＣ１０６からＵＥ１０２に送信されたＵＥ能力問い合わせに応じて送信される、ＵＥ能力メッセージの一部として通信された、「ハイブリッドＷＬＡＮ／ＷＰＡＮモード」情報エレメント内の、ＵＥ１０２によって提供された情報に基づいて、ＵＥ１０２の位置推定を実行するかどうかを決定する。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を少なくとも部分的に使用するＵＥ位置推定に関するモードを、ＵＥ１０２がサポートしているかどうかに、少なくとも部分的に条件的に基づいて、ＵＥ１０２にＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を提供する。例えば、ＳＲＮＣ１０６は、ＵＥ１０２の位置の推定に関するＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報の収集及び／又は処理を補助するために、ＵＥ１０２に情報を提供することができる。一部の実施形態では、表４００に示される情報エレメントのうちの１つ以上は、３ＧＰＰ ＵＭＴＳ無線通信プロトコルのうちの１つ以上のバージョンにおいて、必須の（表４００では「ＭＰ」として示される）又は任意選択的な（表４００では「ＯＰ」として示される）ものとすることができる。

図４Ａの表４００で更に示されるように、「気圧モード」情報エレメントは、ＵＥ１０２が、気圧情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定、気圧情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ＵＥベースの」推定、気圧情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定及び「ＵＥベースの」推定の双方のうちの１つをサポートしていること、並びに、気圧情報に少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定をサポートしていないことの、指示を含み得る。一部の実施形態では、「気圧モード」ＩＥ内で示されるＵＥ能力情報は、気圧センサからなどの、ＵＥ１０２の「垂直」位置を推定するための情報を、推定及び／又は提供するために使用することが可能な、１つ以上のセンサの存在及び／又は機能状態を示すことができる。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、例えば、ＳＲＮＣ１０６からＵＥ１０２に送信されたＵＥ能力問い合わせに応じて送信される、ＵＥ能力メッセージの一部として通信された、「気圧モード」情報エレメント内の、ＵＥ１０２によって提供された情報に基づいて、ＵＥ１０２の「垂直」位置推定を実行するかどうかを決定する。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、気圧情報を少なくとも部分的に使用するＵＥ位置推定に関するモードを、ＵＥ１０２がサポートしているかどうかに、条件的に基づいて、ＵＥ１０２に気圧基準データを提供する。

図４Ａの表４１０で示されるように、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、１つ以上の情報エレメント、例えば「ＵＥ測位（位置）ＷＬＡＮ補助データ」情報エレメントを使用して、ＵＥ１０２に、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報を提供することができる。更には、これらの１つ以上のネットワーク要素はまた、ＵＥ１０２が、測定された気圧センサ情報と関連させて使用して、ＵＥ１０２の「垂直」位置を推定するための、平均海面気圧（ＭＳＬＰ）値などの、気圧基準データも提供することができる。これらのＵＥ測位ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ／気圧補助データＩＥは、ＵＥ１０２が、例えばＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定のサポートに関して上述されたような、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮモードで、又は、例えばＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定のサポートに関して上述されたような、ハイブリッドＷＬＡＮ／ＷＰＡＮモードで動作している場合に使用するための、好ましいＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスポイントのリストを含み得る。ＳＲＮＣ１０６は、限定するものではないが、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、基本サービスセット識別子（ＢＳＳＩＤ）、拡張サービスセット識別子（extended service set identifier、ＥＳＳＩＤ）、均一サービスセット識別子（ＨＳＳＩＤ）、均一拡張サービスセット識別子（homogeneous service set identifier、ＨｅＳＳＩＤ）、１つ以上の周波数帯、及び１つ以上の周波数チャネル（例えば、１つの周波数帯の範囲内）のうちの１つ以上を含めた、リスト内の各ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰについての情報を提供することができる。一部の実施形態では、ＵＥ測位ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助データＩＥは、３ＧＰＰ ＵＭＴＳ無線通信プロトコルのうちの１つ以上のバージョンにおいて、任意選択的な（表４１０では「ＯＰ」として示される）ものである。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、このＵＥ測位ＷＬＡＮ補助データＩＥ内に提供された情報を使用して、測定するべきＷＬＡＮ ＡＰのセットを決定し、得られた測定結果に基づいて、ＳＲＮＣ１０６に、測定データ及び／又は位置推定値を報告して返す。

また、図４Ａの表４１０にも示されるように、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、ＵＥ１０２に「屋内位置指示」情報エレメントを提供することができ、この情報エレメントは、ＵＥ１０２が屋内位置に入るか又は屋内位置から出るときをＵＥ１０２が示すべきかどうかを指示する、ブール演算子を含み得る。ＵＥ１０２は、ＵＥ１０２が屋内に位置しているか又は屋内に位置していないかに、少なくとも部分的に基づいて、異なる位置推定手順を実行することができる。例えば、ＵＥ１０２は、「非屋内」に位置して、衛生信号への良好なアクセスを有する場合、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（非補助又は補助バージョン）ベースの位置推定手順を使用することができ、「屋内」に位置している場合、ＷＬＡＮ ＡＰ情報（恐らくは、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報によって補完されるもの）に少なくとも部分的に基づく手順を使用することができる。ＳＮＲＣ１０６及び／又はＵＥ１０２による屋内位置指示ＩＥの使用は、３ＧＰＰ ＵＭＴＳ無線通信プロトコルの１つ以上のバージョンに従う、様々な実施形態に応じて、必須又は任意選択的なものとすることができる。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、測定制御シグナリングメッセージ、システム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージ、「補助データ配信」シグナリングメッセージ、又は別のシグナリングメッセージのタイプを使用して、ＵＥ測位ＷＬＡＮ補助データＩＥ及び／又は屋内位置指示ＩＥを送信する。

図４Ａの表４１０で更に示されるように、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、ＵＥ１０２に「気圧基準データ」情報エレメントを提供することができ、この情報エレメントは、ＵＥ１０２の「垂直」位置を推定するために、ＵＥ１０２によって気圧センサ情報と関連させて使用することが可能な、気圧基準データ情報を含み得る。一部の実施形態では、この気圧基準データＩＥのＵＥ１０２への提供は任意のものとすることができる。一部の実施形態では、気圧基準データは、ＵＥ１０２内の気圧センサによって測定された気圧センサ情報を、ＵＥ１０２の「垂直」位置を推定するために使用することが可能となる、基準点を提供することができる、１つ以上の平均海面気圧（ＭＳＬＰ）値を含む。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、気圧基準データＩＥから取得した情報を使用して、ＵＥ１０２内の気圧センサによって測定された気圧センサデータに基づく、ＵＥ１０２における位置推定を較正する。一部の実施形態では、ＵＥの推定「垂直」位置は、海抜での、例えば、フィート、メートル、又は別の標準測定単位での、絶対推定値を含み得る。一部の実施形態では、ＵＥの推定「垂直」位置は、相対推定値、例えば、「地表」レベル又は「１階」の指示、あるいは、ＵＥ１０２の「垂直」位置の別の認識可能な相対的指示を含み得る。

図４Ｂは、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６によって、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＵＥ１０２に送信することが可能な、代表的なシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージ拡張を要約する、表４２０を示すものであり、このＳＩＢメッセージ拡張は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ識別子のセットを含む。一部の実施形態では、このＳＩＢメッセージ拡張は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づいて（ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰを単独で使用しているか、又はＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報と組み合わせて使用しているかに関わらず）位置推定を実行している場合に、ＵＥ１０２によって使用することが可能な、好ましいＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスポイントのリストを含む。一部の実施形態では、このＳＩＢ拡張は、例えば、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、基本サービスセット識別子（ＢＳＳＩＤ）、拡張サービスセット識別子（ＥＳＳＩＤ）、均一サービスセット識別子（ＨＳＳＩＤ）、均一拡張サービスセット識別子（ＨｅＳＳＩＤ）、１つ以上の周波数帯、１つ以上の周波数チャネル（例えば、１つの周波数帯の範囲内）、基準送信（transmit、ＴＸ）電力レベル、及び基準アンテナ利得値のうちの１つ以上を含めた、好ましいＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのリスト内の各ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰに関する情報のシーケンスを含む。一部の実施形態では、このＳＩＢメッセージ拡張は、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６によって、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＵＥ１０２に提供することが可能な、気圧基準データに関する情報エレメント／グループを含む。一部の実施形態では、表４２０に示されるＳＩＢメッセージ拡張は、ＵＥ１０２の「垂直」位置を推定／決定するために、ＵＥ１０２によって使用することが可能な、平均海面気圧値、又は他の「固定」高度気圧値などの、１つ以上の気圧基準データのシーケンスを含む。一部の実施形態では、この気圧基準データは、例えば気圧センサ測定データと関連させて、ＵＥ１０２の「垂直」位置測定値を較正するために提供される。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６による、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に関するＳＩＢメッセージ拡張、及び／又は気圧基準データに関するＳＩＢメッセージ拡張の使用は、１つ以上のＵＭＴＳ無線通信プロトコルに従って、任意選択的なものとすることができる。

図４Ｂはまた、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６によって、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＵＥ１０２に送信することが可能な、代表的な測定制御情報エレメント拡張を要約する、表４３０も示すものであり、この測定制御ＩＥ拡張は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報のセット、並びに、ＵＥ１０２が１つ以上のネットワーク要素に対して適宜に応答することが可能な追加報告情報を含む。この測定制御情報エレメント拡張はまた、任意選択的な気圧基準データも含み、この気圧基準データは、ＵＥ１０２内の気圧センサからの測定データと関連させるものなどの、ＵＥ１０２が、ＵＥ１０２による「垂直」位置推定／決定の一部として使用するための、平均海面気圧値などの気圧基準データのセットを含み得る。示されるように、この測定制御ＩＥ拡張は、好ましいＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスポイントのリストを含み得る、ＵＥ測位（位置推定）ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ補助データのセットを含み得るものであり、ＵＥ１０２は、ＵＥ位置推定のために（又は、ＵＥ位置推定のために使用する、１つ以上のネットワーク要素に提供するために）、それらのＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスポイントを測定し、それらのＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスポイントから取得したデータを使用することができる。ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づいて（単独で、又はＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報と組み合わせるかに関わらず）位置推定を実行している場合に、この測定制御ＩＥ拡張内に示されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰを、ＵＥ１０２によって使用することができる。一部の実施形態では、このＳＩＢ拡張は、例えば、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、基本サービスセット識別子（ＢＳＳＩＤ）、拡張サービスセット識別子（ＥＳＳＩＤ）、均一サービスセット識別子（ＨＳＳＩＤ）、均一拡張サービスセット識別子（ＨｅＳＳＩＤ）、１つ以上の周波数帯、１つ以上の周波数チャネル（例えば、１つの周波数帯の範囲内）、基準送信（ＴＸ）電力レベル、及び基準アンテナ利得値のうちの１つ以上を含めた、好ましいＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのリスト内の各ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰに関する情報のシーケンスを含む。一部の実施形態では、この測定制御ＩＥ拡張は、「屋内位置指示」情報エレメントを含み、この情報エレメントは、ＵＥ１０２が屋内位置に入るか又は屋内位置から出るときをＵＥ１０２が示すべきかどうかを指示する、ブール演算子を含み得る。ＵＥ１０２は、ＵＥ１０２が屋内に位置しているか又は屋内に位置していないかに、少なくとも部分的に基づいて、異なる位置推定手順を実行することができる。一部の実施形態では、この測定制御ＩＥ拡張はまた、位置（測位）情報、例えば、ＵＥ１０２によって決定された位置推定値、及び／又は、１つ以上のネットワーク要素がＵＥ１０２の位置を推定することが可能な情報を、いかなる条件下で、ＵＥ１０２が報告するべきかを指示するための、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６によってＮｏｄｅＢ １０４を介してＵＥ１０２に送信される、測位報告基準のセットも含み得る。一部の実施形態では、この測定制御ＩＥ拡張は、ＵＥ１０２が、位置推定手順の一部として使用するために、ＮｏｄｅＢ １０４を介して１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６に提供することが可能な、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定データタイプのセット、例えば、情報及び／又は情報に関するフォーマットのリストを含み得る。一部の実施形態では、この測定制御ＩＥ拡張は、ＵＥ１０２によって、ＮｏｄｅＢ １０４を介して１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６に提供される、測定値報告内に含めるための、必須データ要素又は任意選択的データ要素のセットを指定する。図４Ｂの表４３０に示されるように、１つ以上のネットワーク要素によってＵＥ１０２に送信される、測定制御ＩＥ拡張は、限定するものではないが、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮタイプデータ（例えば、後続のデータはＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値に基づく）、ハイブリッドＷＬＡＮ／ＷＰＡＮタイプデータ（例えば、後続のデータはＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに基づく）、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値のセット、相対的タイムスタンプ（例えば、最終測定値が取得されたとき）、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰに関する接続タイプのフラグ（例えば、ＵＥ１０２が、測定値が提供されるＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰに接続及び／又はサービス提供されているか、あるいは測定のみで接続されていないか）のうちの１つ以上を含めた、報告される測定データのリストを指定することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、測定された単一測定のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰに関する情報を含むリスト内で、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定データを提供する。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、複数測定のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰに関する情報を含むリスト内で、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定データを提供する。

図４Ｃは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧センサ測定値に少なくとも部分的に基づく位置推定に関して、ＵＥ１０２が、ＮｏｄｅＢ １０４を介して１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６に提供することが可能な、測定値報告情報エレメント拡張のセットを示す。表４４０は、ＵＥ１０２が、ＵＥ１０２によって取得されるＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧センサ測定値を使用して位置推定を実行する場合に、ＵＥ１０２から無線ネットワークに結果を提供するための、測定値報告ＩＥ拡張を要約するものである。ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰの測定を実行して、その測定値を単独で、又はＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報と組み合わせて使用することにより、その位置を推定することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、ＵＥ１０２の「垂直」位置を推定するために、単独で、又は気圧基準データと組み合わせて使用することが可能な、追加的測定情報を提供するために使用することができる、気圧センサなどの１つ以上のセンサを含む。ＵＥ１０２は、その位置推定値（測位情報）を、例えば、ＮｏｄｅＢ １０４を介して１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６に、要求に応じて（例えば、問い合わせに応じて）、タイマーに基づいて、定期的スケジュールに基づいて、ローカルのトリガに基づいて、及び／又は、１つ以上のネットワーク要素によって提供される１つ以上の報告基準に基づいて報告することができる。ＵＥ１０２は、地理位置基準フォーマットを使用して、例えば、経度、緯度、高度、及び速度のうちの１つ以上の組み合わせを使用して、その位置を報告することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２による測定値報告ＩＥ拡張の使用は、１つ以上のＵＭＴＳ無線通信プロトコルに従って、任意選択的な（表４４０では「ＯＰ」として示される）ものとすることができる。

図４Ｃはまた、ＵＥ１０２が、１つ以上のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ（及び、任意選択的に気圧センサ測定値）を測定し、無線ネットワークの１つ以上のネットワーク要素、例えば、図３に示されるＳＲＮＣ１０６、ＳＡＳ１１４、及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２０のうちの１つ以上の組み合わせが、提供された測定値を使用してＵＥ１０２に関する位置を推定する場合に、ＵＥ１０２から無線ネットワークに結果を提供するための、測定値報告ＩＥ拡張を要約する表４５０も示す。一部の実施形態では、ＵＥ１０２によって無線ネットワークに提供される測定値は、ＵＥ１０２の位置の決定を補助するための、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ測定値、又は気圧センサ測定値のうちの１つ以上を含む。「ＵＥ補助の結果」に関する測定値報告ＩＥ拡張としては、限定するものではないが、メディアアクセス制御（ＭＡＣ）アドレス、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、基本サービスセット識別子（ＢＳＳＩＤ）、拡張サービスセット識別子（ＥＳＳＩＤ）、均一サービスセット識別子（ＨＳＳＩＤ）、均一拡張サービスセット識別子（ＨｅＳＳＩＤ）、信号対雑音比（ＳＮＲ）、信号対干渉及び雑音比（signal to noise ratio、ＳＩＮＲ）、信号強度、信号品質、基準信号強度インジケータ（reference signal strength indicator、ＲＳＳＩ）、往復遅延時間（round-trip-time、ＲＴＴ）、基準ＡＰ送信電力レベル、基準ＡＰアンテナ利得値、大気圧値のうちの１つ以上を含めた、フォーマット化データのシーケンスを挙げることができる。１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は単独で、あるいはＳＡＳ１１４及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２０と組み合わせて、提供されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値のＵＥ補助データ（及び、任意選択的に、大気圧測定値）を使用して、ＵＥ１０２の位置を推定することができる。

図４Ｄは、ＵＥ１０２が、ネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６から受信された、ＵＥの能力についての問い合わせ、例えばＵＥ能力についての一般的問い合わせ、又はＵＥ「測位」（位置）決定（推定）能力についての具体的問い合わせに応じて、ネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６に提供することが可能な代表的なＵＥ測位能力情報エレメント（ＩＥ）拡張を示す。ＵＥ１０２は、ＵＥ１０２が、そのＵＥの位置を推定するための手順の一部としてＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ／センサ情報を使用することが可能な１つ以上のモードをサポートしているかどうかを、ＵＥ能力ＩＥを使用して示すことができる。図４Ｄの表４６０に示される、ＵＥ測位能力情報エレメント拡張は、ＵＥ１０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ及び／又は大気圧センサに関して、独立型及び／又はＵＥ補助のいずれの測位をサポートするか、並びに、ＵＥ１０２が、ＵＥ補助モードの測位でのＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定に関してサポートする測定のタイプなどの、ＵＥ測位能力を示すために含めることが可能な情報エレメントを含む。

図４Ｄの表４６０で示されるように、「ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮサポート」情報エレメントは、ＵＥ１０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「独立型」ＵＥベースの推定、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ＵＥ補助の」ネットワークベースの推定、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「独立型」推定及び「ＵＥ補助の」推定の双方のうちの１つをサポートしていること、並びに、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定をサポートしていないことの、指示を含み得る。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、例えば、ＳＲＮＣ１０６からＵＥ１０２に送信されたＵＥ能力問い合わせに応じて送信される、ＵＥ能力メッセージの一部として通信された、「ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮサポート」情報エレメント内の、ＵＥ１０２によって提供された情報に基づいて、ＵＥ１０２の位置推定を実行するかどうかを決定する。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を少なくとも部分的に使用するＵＥ位置推定に関するモードを、ＵＥ１０２がサポートしているかどうかに、条件的に基づいて、ＵＥ１０２にＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を提供する。

図４Ｄの表４６０で更に示されるように、「ＵＥ補助モードでのＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定」情報エレメントは、ＵＥ１０２が、ＵＥ補助モードで、例えば、ＵＥ１０２によって補助されるような、１つ以上のネットワーク要素によって決定されるＵＥの場所（位置）決定を補助するための測定データとしての、ＳＲＮＣ１０６に対する、「ＲＳＳＩ」（受信信号強度インジケータ）ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定値、「ＲＴＴ」（往復遅延時間）測定値、「ＲＳＳＩ」測定値及び「ＲＴＴ」測定値の双方のうちの１つをサポートすること、あるいは、「ＲＳＳＩ」測定値又は「ＲＴＴ」測定値のいずれもサポートしないことの、指示を含み得る。一部の実施形態では、「ＵＥ補助モードでのＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定」情報エレメントは、ビット列としてフォーマットされ、１の値のビットは、特定の測定タイプに対するサポートを示し、ゼロの値のビットは、特定の測定タイプに対してサポートしていないことを示す。

図４Ｄの表４６０で更に示されるように、「センササポート」情報エレメントは、ＵＥ１０２が、大気圧センサ情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「独立型」ＵＥベースの推定、大気圧センサ情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ＵＥ補助の」ネットワークベースの推定、大気圧センサ情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「独立型」ＵＥベースの推定及び「ＵＥ補助の」ネットワークベースの推定の双方のうちの１つをサポートしていること、並びに、大気圧センサ情報に少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定をサポートしていないことの、指示を含み得る。一部の実施形態では、「センササポート」ＩＥ内で示されるＵＥ能力情報は、大気圧センサからなどの、ＵＥ１０２の「垂直」位置を推定するための情報を、推定及び／又は提供するために使用することが可能な、１つ以上のセンサの存在及び／又は機能状態を示すことができる。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、例えば、ＳＲＮＣ１０６からＵＥ１０２に送信されたＵＥ能力問い合わせに応じて送信される、ＵＥ能力メッセージの一部として通信された、「センササポート」情報エレメント内の、ＵＥ１０２によって提供された情報に基づいて、ＵＥ１０２の「垂直」位置推定を実行するかどうかを決定する。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６は、大気圧センサ情報を少なくとも部分的に使用するＵＥ位置推定に関するモードを、ＵＥ１０２がサポートしているかどうかに、条件的に基づいて、ＵＥ１０２に大気圧センサ基準データを提供する。一部の実施形態では、表４６０に示される情報エレメントのうちの１つ以上は、３ＧＰＰ ＵＭＴＳ無線通信プロトコルのうちの１つ以上のバージョンにおいて、必須の（「ＭＰ」として示される）又は任意選択的な（「ＯＰ」として示される）ものとすることができる。

図４Ｅは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値に少なくとも部分的に基づく位置推定に関して、ＵＥ１０２が、ＮｏｄｅＢ １０４を介して１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６に提供することが可能な、測定値報告情報エレメント拡張のセットを示す。表４７０は、ＵＥ１０２が、ＵＥ１０２によって取得されるＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値を（少なくとも部分的に）使用して、位置推定を実行する場合に、ＵＥ１０２から無線ネットワークに測定結果を提供するための、ＵＥ測位ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定結果ＩＥ拡張を要約するものである。ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰの測定を実行して、その測定値を単独で、又はＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報と組み合わせて使用することにより、その位置を推定することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、その測定値を、例えば、ＵＥ補助のネットワークベースのＵＥ位置（測位）決定のために、１つ以上のネットワーク要素に提供する。一部の実施形態では、提供されるＷＬＡＮ測定結果の数は、「１」〜「ｍａｘＷＬＡＮ」の範囲の値によって示される。一部の実施形態では、それらのＷＬＡＮ測定結果は、６オクテットのオクテット列として表される、そのＷＬＡＮに関する基本サービスセット識別子（ＢＳＳＩＤ）を含む、表４７０に列挙されるようなフォーマットで提示される。一部の実施形態では、ＷＬＡＮサービスセット識別子（ＳＳＩＤ）もまた、１〜３２オクテットのオクテット列として提供される。これらのＢＳＳＩＤ及びＳＳＩＤは、全ての目的のために全体が参照により本明細書に組み込まれる、ＩＥＥＥ ８０２．１１−２０１２で定義されるようにフォーマットすることができる。一部の実施形態では、ＷＬＡＮの信号強度の測定値、例えば、受信信号強度インジケータ（ＲＳＳＩ）は、特定の範囲の値、例えば、−１２７〜１２８の範囲内に収まる、整数値として提供される。一部の実施形態では、ＷＬＡＮの往復遅延時間（ＲＴＴ）の測定値は、特定の範囲の値、例えば、０〜１６７７７２１５の範囲内に収まる、整数値として提示される。一部の実施形態では、このＷＬＡＮ ＲＴＴの値は、そのＩＥ内で明示的に示されるＷＬＡＮ ＲＴＴ単位のセットに基づいて、例えば、１若しくは数マイクロ秒、数百ナノ秒、数十ナノ秒、数ナノ秒、又は数十分の一ナノ秒として表される。一部の実施形態では、精度の指示が、一定の範囲の値、例えば、０〜２５５の整数値として、ＷＬＡＮ ＲＴＴに提供される。一部の実施形態では、ＷＰＡＮ（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈに関するものなどの）測定結果が提供される。一部の実施形態では、それらのＷＰＡＮ測定結果は、６オクテットのオクテット列として表されるメディアアクセス制御（ＭＡＣ）アドレスを含む、表４７０に列挙されるようなフォーマットで提示される。一部の実施形態では、ＷＰＡＮの信号強度の測定値、例えば、受信信号強度インジケータ（ＲＳＳＩ）は、特定の範囲の値、例えば、−１２７〜１２８の範囲内に収まる、整数値として提供される。一部の実施形態では、ＷＰＡＮの往復遅延時間（ＲＴＴ）の測定値は、特定の範囲の値、例えば、０〜１６７７７２１５の範囲内に収まる整数値として提示される。一部の実施形態では、このＷＰＡＮ ＲＴＴの値は、そのＩＥで明示的に示されるＷＰＡＮ ＲＴＴ単位のセットに基づいて、例えば、１若しくは数マイクロ秒、数百ナノ秒、数十ナノ秒、数ナノ秒、又は数十分の一ナノ秒として表される。一部の実施形態では、精度の指示が、一定の範囲の値、例えば、０〜２５５の整数値として、ＷＰＡＮ ＲＴＴに提供される。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定値に関する特定の測定結果を提供することは、１つ以上のＵＭＴＳ無線通信プロトコルに従って、必須の（表４７０では「ＭＰ」として示される）又は任意選択的な（表４７０では「ＯＰ」として示される）ものとすることができる。

図４Ｆは、ＵＥ１０２が、１つ以上のセンサを使用して、例えば大気圧センサを使用して、大気圧を測定する場合に、ＵＥ１０２から無線ネットワークに結果を提供するための、測定値報告ＩＥ拡張を要約する、表４８０を示す。一部の実施形態では、無線ネットワークの１つ以上のネットワーク要素、例えば、図３に示される、ＳＲＮＣ１０６、ＳＡＳ１１４、及びＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２０のうちの１つ以上の組み合わせは、提供された測定値を使用して、ＵＥ１０２に関する垂直位置を推定する。ＵＥ測位センサ測定結果ＩＥ拡張は、一定の範囲の値、例えば、３００００〜１１５０００の整数として表すことが可能な、未補正の大気圧値を含み得る。この測定大気圧は、海抜０．１ｍの数値的高度分解能に対応し得るＰａの単位で表すことができる。提供される測定値は、一部の実施形態では、ＵＥ１０２の１つ以上のセンサから、それらのセンサに対する外部からのあらゆる調節が行われる前に、ＵＥ１０２によって取得することができる。この未補正大気圧ＩＥを提供することは、一部の実施形態では必須のものとすることができる。一部の実施形態では、図４Ｅ及び図４Ｆで詳述された、ＵＥ測位ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定結果ＩＥ拡張及び／又はＵＥ測位センサ測定結果ＩＥ拡張は、１つ以上のネットワーク要素に提供される、ＵＥ測位測定結果又はＵＥ測位測定イベント結果のセットの一部として含まれるものである。

一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、本明細書で詳述されるような１つ以上の情報エレメント拡張を使用して、１つ以上のネットワーク要素に独立型（ＵＥベースの）位置推定値を提供する。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、提供される位置推定値に関して、いかなる組み合わせの位置（測位）メカニズムが使用されたかを示す。例えば、１つ以上のネットワーク要素に提供されるＵＥ測位位置推定ＩＥ内に含まれる情報エレメントとしては、提供される位置推定値に関して使用された対応のシステム能力を示すための、種々のビットを含むビット列として表される位置データＩＥを挙げることができる。一部の実施形態では、この位置データＩＥは、提供される場所（位置）推定値に関して、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定情報が使用されたかどうかを示すための個別ビットを含む。一部の実施形態では、この位置データＩＥは、提供される場所（位置）推定値に関して、大気圧センサ測定情報が使用されたかどうかを示すための個別ビットを含む。一部の実施形態では、この位置データＩＥは、提供される位置推定値に関して、単独で、あるいはＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定情報及び／又は大気圧センサ測定情報と組み合わせて使用されるＯＴＤＯＡ、ＧＰＳ、Ｇａｌｉｌｅｏ、ＧＰＳ、ＧＬＯＮＡＳＳなどの他の位置推定能力に関する追加ビットを含む。一部の実施形態では、位置データＩＥのビット列表現内の各ビットは、「１」の値を使用して、対応のシステムが位置推定（位置算出）のために使用されていることを示す。

一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素は、使用することが必要及び／又は可能な位置方法のセットを表現することなどのために、ＵＥ１０２に、ＵＥ位置（測位）報告についての情報を示すことができる。一部の実施形態では、図４Ｇの表４９０で詳述されるような、ＵＥ測位量情報エレメント拡張を含めた、１つ以上のネットワーク要素からの１つ以上のメッセージを、ＵＥ１０２に送信することができる。一部の実施形態では、屋内測位方法タイプ情報エレメントは、この「屋内方法タイプ」ＩＥをＵＥ測位量ＩＥ拡張内に含む、１つ以上のネットワーク要素による、プリファレンスを含む。一部の実施形態では、このプリファレンスは、「ＵＥ補助の」ネットワークベースの屋内測位方法を使用するべきであること、「独立型」ＵＥベースの屋内測位方法を使用するべきであること、「ＵＥ補助の」ネットワークベースの方法が好ましいが、「独立型」ＵＥベースの方法も可能であること、又は、「独立型」ＵＥベースの方法が好ましいが、「ＵＥ補助の」ネットワークベースの方法も可能であることに関して示すことができる。一部の実施形態では、列挙された４つのプリファレンスのうちの１つを、この屋内方法タイプＩＥ内に含めることができる。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素によってサポートされる、１つ以上の屋内測位方法のセットの指示は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ方法、及び／又は大気圧センサ方法が、屋内位置（測位）推定に関してサポートされていることの指示を含み得る。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定値リクエストＩＥが含まれており、１つ以上のネットワーク要素によってリクエストされる、ＵＥ１０２の種々の測定値を表すための、ビット列としてフォーマットされる。一部の実施形態では、ＲＳＳＩ値がリクエストされていることを示すために、１つのビットが確保され、かつ／又は、ＲＴＴ値がリクエストされていることを示すために、１つのビットが確保される。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、１つ以上のネットワーク要素に測定値報告を提供する際には、このＵＥ測位報告量ＩＥによって示されるプリファレンスに対して、有効かつ適切に一致する測定値で、応答することができる。

図５は、ＵＥ１０２の場所（位置）を決定／推定する「独立型」ＵＥ能力を提供するための、無線通信システム５００を示す。無線通信システム５００は、図１の無線通信システム１００に類似しているが、任意選択的なＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマップネットワーク要素１２０Ａ及び１２０Ｂが、無線通信システム５００内に含まれておらず（又は、それに必要とされず）、ＵＥ１０２が、必然的にＷＬＡＮ ＡＰマップ１１０を含むという変更点がある。ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマップ１１０を、ＵＥセンサ及びＧＰＳ／ＧＮＳＳ（又は、補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ）回路のセットと関連させて使用することにより、ＵＥ１０２の位置を決定することができる。一部の実施形態では、ＵＥセンサ＋ＡＧＮＳＳブロック５０２内に含まれるＵＥセンサは、ＵＥ１０２の位置での大気圧レベルを測定するために使用することが可能な気圧センサを含む。一部の実施形態では、この気圧センサ情報を単独で、又は気圧基準データと組み合わせて使用することにより、ＵＥ１０２の絶対垂直位置又は相対垂直位置を提供することができる。ＵＥ１０２は、屋内位置に位置している場合を含めて、その位置を推定し、ＮｏｄｅＢ １０４Ａを介して、無線ネットワークの１つ以上のネットワーク要素に、例えばＲＮＣ１０６Ａに、その位置推定値を提供することができる。一部の実施形態では、ＲＮＣ１０６Ａは、シグナリングメッセージ、及び／又は本明細書で更に説明されるような情報エレメント拡張を使用することなどによって、ＵＥ１０２に、ＵＥ１０２が位置推定を実行することができるかどうかを含めた、その能力についての問い合わせをする。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、その位置推定（測位）能力についての情報を、ＮｏｄｅＢ １０４Ａを介して、無線ネットワークの１つ以上のネットワーク要素に、例えばＲＮＣ１０６Ａに提供する。位置推定を実行するように構成されている場合、ＵＥ１０２は、定期的に、要求に応じて、１回方式で、又は特定のスケジュールに従って、位置推定値をＮｏｄｅＢ １０４Ａを介して、無線ネットワークの１つ以上のネットワーク要素に、例えばＲＮＣ１０６Ａに提供することができる。

図６は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報、気圧センサ情報、及び／又は補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報の使用を含み得る、ＵＥベースの位置推定手順の一部としての、ＵＭＴＳ無線ネットワーク１３０の様々なネットワーク要素とＵＥ１０２との間でのメッセージの交換の図６００を示す。第１のステップで、サービス提供ＲＮＣ（ＳＲＮＣ）１０６が、ＵＥ１０２の能力について問い合わせるメッセージを、ＮｏｄｅＢ １０４を介して、ＵＥ１０２に送信する。このＵＥ能力問い合わせは、ＮｏｄｅＢ １０４を介して、ＳＲＮＣ１０６によってＵＥ１０２に送信される、ＲＲＣ接続シグナリングメッセージの一部とすることができる。このＵＥ能力問い合わせは、ＵＥ１０２が提供することが可能な位置推定能力及び／又は位置情報能力などの、一般的又は具体的なＵＥ能力に関するリクエストを含み得る。第２のステップで、ＵＥ１０２は、例えば、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＳＲＮＣ１０６に送信される、ＲＲＣ接続シグナリングメッセージの一部として、ＵＥ能力情報を提供することによって、ＳＲＮＣ１０６からのＵＥ能力問い合わせに応答することができる。ＵＥ１０２によってＳＲＮＣ１０６に提供されるＵＥ能力情報は、ＵＥ１０２が、屋内位置にある間に、「独立型」モードで、例えばＵＥ１０２によって取得されるＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報に基づいて、及び／又は、ＵＥ１０２によって測定される気圧センサ情報に基づいて、位置推定を実行することができるかどうかについての情報を含み得る。第３のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、ＵＥが提供したＵＥ能力情報の確認を、例えば、ＳＲＮＣ１０６からＮｏｄｅＢ １０４を介してＵＥ１０２に送信されるＲＲＣ接続シグナリングメッセージを介して提供することができる。第４のステップで、コアネットワーク１０８は、ＵＥ１０２を関連付けることが可能なＳＲＮＣ１０６に、例えば、ＵＥ１０２からの「９１１」タイプの接続などの、緊急サービス接続に関連して開始することが可能な、位置推定手順の一部として、位置リクエストを送信することができる。第５のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、ＳＡＳ１１４に送信されるリクエストメッセージを介して、測位能力アプリケーション部（ＰＣＡＰ）開始をＳＡＳ１１４に通知することができる。第６のステップで、ＳＡＳ１１４は、ＳＲＮＣ１０６から受信したＰＣＡＰ位置開始リクエストメッセージに対して、ＳＲＮＣ１０６に返信されるＰＣＡＰ位置アクティブ化リクエストメッセージで応答することができる。第７のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、例えば、１つ以上の測定制御シグナリングメッセージの一部として、別個の補助データ配信のセットの一部として、及び／又は１つ以上のブロードキャストシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージの一部として、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ／気圧補助情報を、ＵＥ１０２に提供することができる。本明細書で前述されたように、ＵＥ１０２は、ＳＩＢメッセージ、測定制御メッセージ、及び／又は「補助データ」配信メッセージの一部としての、１つ以上のフォーマット化情報エレメント（ＩＥ）内で、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ／気圧補助情報を受信することができる。第８のステップで、ＵＥ１０２は、例えば、ＵＥ１０２によって直接又は間接的に取得されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報に基づいて、気圧センサ情報に基づいて、及び／又はＧＰＳ／ＧＮＳＳ（又は、Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報に基づいて、その位置を推定することができる。第９のステップで、ＵＥ１０２は、その位置についての情報を、例えば、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＳＲＮＣ１０６に送信される測定値報告メッセージ及び／又は他のＲＲＣ接続シグナリングメッセージの一部として、ＳＲＮＣ１０６に送信することができる。提供されるＵＥ位置情報としては、「水平」表面位置推定値、及び／又は「垂直」位置推定値を挙げることができる。提供されるＵＥ位置情報は、絶対測定値に基づくもの、及び／又は相対測定値に基づくものとすることができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、絶対位置推定値（例えば、第１０のステップで、ＳＲＮＣ１０６は、ＵＥ１０２に関する（例えば、認識可能単位での位置座標のセット）及び／又は相対位置推定値（例えば、住所、建物名、階数、ランドマーク名など）を提供することができる。第１０のステップで、ＳＮＲＣ１０６は、ＵＥ１０２に関する（例えば、ＵＥ１０２によって提供されたような、又は、ＳＲＮＣ１０６で入手可能な追加情報に基づいて、ＳＲＮＣ１０６によって修正されたような）位置を、例えば、緊急サービス接続に関連して発生し得る位置問い合わせに対する応答の一部として、コアネットワーク１０８に提供することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に基づいて、及び／又は気圧センサ情報を使用して、その位置を推定して、その位置推定値をＳＲＮＣ１０６に提供し、ＳＲＮＣ１０６は、そのＵＥ１０２の推定位置を、コアネットワーク１０８内の、及び／又はコアネットワーク１０８に関連付けられた更なるネットワーク要素に転送する。

図７は、ＵＥ１０２が、屋内位置で、例えば、その位置を決定するために無線ネットワークからの補助を必要とせずに、「独立型」モードで動作している間に、それ自体の位置を決定する能力をサポートしているかどうかを示すために、ＵＥ１０２によって使用することが可能なＵＥ能力ＩＥ拡張を要約する、表７００を示す。「屋内ＵＥ独立型モード」ＩＥ拡張は、一部の実施形態では、１つ以上のＵＭＴＳ無線通信プロトコルに従って、必要な（必須の）ＩＥ、又は任意選択的なＩＥとすることができる。「屋内ＵＥ独立型モード」ＩＥ拡張は、この位置推定に関する動作のモードを、ＵＥ１０２がサポートしているか又はサポートしていないかを示すブール値を含み得る。図７はまた、「独立型」モードにある間の、屋内位置で動作している間に決定された、ＵＥ１０２の位置推定値を報告するための、ＵＥベースの結果を提供する測定値報告拡張を要約する、表７１０も示す。表７１０に示される「ＵＥ測位屋内独立型測定値」ＩＥ拡張は、１つ以上のＵＭＴＳ無線通信プロトコルに従って、任意選択的なものとすることができる。表７１０に示される測定値報告拡張は、ＵＥ１０２が、その推定位置を、ＮｏｄｅＢ １０４を介して１つ以上のネットワーク要素に、例えばＳＲＮＣ１０６に示すことが可能な、フォーマット化データのセットを含み得る。ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰの測定を実行して、その測定値を単独で、又はＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報と組み合わせて使用することにより、その位置を推定することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、気圧センサなどの１つ以上のセンサを含み得るものであり、それらのセンサによって気圧情報を測定して、気圧基準データと比較することにより、ＵＥ１０２の「垂直」位置を提供することができる。ＵＥ１０２は、その位置推定値（測位情報）を、例えば、ＮｏｄｅＢ １０４を介して１つ以上のネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６に、要求に応じて（例えば、問い合わせに応じて）、タイマーに基づいて、定期的スケジュールに基づいて、ローカルのトリガに基づいて、及び／又は、１つ以上のネットワーク要素によって提供される１つ以上の報告基準に基づいて報告することができる。ＵＥ１０２は、地理位置基準フォーマットを使用して、例えば、経度、緯度、高度、及び速度のうちの１つ以上の組み合わせを使用して、その位置を報告することができる。

図８は、一体となって処理回路８１０と称される場合もある、メモリ８１４に結合された１つ以上のプロセッサ８１２と、ＵＥ１０２と様々な無線ネットワーク、例えば、図１の無線通信システム１００及び／又は図５の無線通信システム５００内に含まれる無線ネットワークとの間に無線周波数（ＲＦ）接続を提供する無線回路８１６とを含む、ＵＥ１０２などの無線通信デバイスの構成要素の図８００を示す。ＵＥ１０２はまた、処理回路８１０及び無線回路８１６と一体となって動作して、本明細書で説明されるような、ＵＥ１０２に関する１つ以上の動作を実行することにより、ＵＥ１０２の位置推定（測位決定）を実現するように構成可能な、位置決定モジュール８１８も含み得る。一部の実施形態では、位置決定モジュール８１８は、例えば測定を介して、ＵＥ１０２によって取得されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づいて、及び／又は、無線ネットワークのネットワーク要素によって提供された情報に基づいて、ＵＥ１０２の位置を推定する。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、気圧センサを含み、ＵＥ１０２の位置に関する気圧情報を測定して、その気圧測定値を単独で、又は気圧基準データと組み合わせて使用することにより、ＵＥ１０２の垂直位置を推定することができる。一部の実施形態では、無線回路８１６は、１つ以上のベースバンドプロセッサ、及びＲＦアナログフロントエンド回路のセットを含む。一部の実施形態では、無線回路８１６及び／又はその一部分は、無線送信機／受信機、又は送受信機、又は無線機を含み得るか、若しくは、そのように称される場合がある。回路、回路、構成要素、及び構成要素ブロックという用語は、一部の実施形態では、無線通信に関して使用されるデジタル信号、アナログ信号、若しくはデジタルデータ単位を処理する、及び／又は、それらで動作する無線通信デバイスの１つ以上の動作ユニットに言及するために、本明細書では互換的に使用される場合がある。例えば代表的な回路は、デジタルデータ単位を、送信無線周波数アナログ波形に変換し、かつ／又は、受信アナログ波形を、中間アナログ形態及び中間デジタル形態を含むデジタルデータ単位へと変換する、様々な機能を実行することができる。無線回路８１６は、ＲＦアナログフロントエンド回路の構成要素、例えば１つ以上のアンテナのセットを含み得るものであり、これらは、１つ以上の無線ネットワークに対して、１つ以上の対応するアンテナを介してアナログ信号を送信及び／又は受信するように「構成する」ことが可能な、フィルタ並びに他のアナログ構成要素を含み得る、更なるサポートＲＦ回路と相互接続することができる。

プロセッサ８１２及び無線回路８１６は、様々な実装形態に従って、ＵＥ１０２の１つ以上の機能性を実行するように、かつ／又は実行を制御するように構成することができる。プロセッサ８１２及び無線回路８１６は、ＵＥ１０２に関する通信及び／又は位置決定を制御するための機能性を提供することができる。プロセッサ８１２は、無線通信管理機能及び／又はより高位レイヤの機能の双方を提供することが可能な、種々のタイプの複数のプロセッサを含み得るものであり、例えば、プロセッサ８１２のうちの１つ以上は、データ処理、アプリケーション実行、及び／又は、本開示の１つ以上の実施形態による他のデバイス機能を実行するように構成することができる。ＵＥ１０２、又は、プロセッサ８１２などのＵＥ１０２の一部分若しくは構成要素は、１つ以上のチップセットを含み得るものであり、それらのチップセットは、それぞれがそのチップセット上で結合された任意数のマイクロチップを含み得る。

一部の実施形態では、プロセッサ８１２は、様々な異なる形態で構成することができる。例えば、プロセッサ８１２は、任意数のマイクロプロセッサ、コプロセッサ、コントローラ、又は、例えば、特定用途向け集積回路（application specific integrated circuit、ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（field programmable gate array、ＦＰＧＡ）、若しくはこれらの任意の組み合わせなどの集積回路を含めた、様々な他のコンピューティング実装又は処理実装と関連付けることができる。様々なシナリオでは、ＵＥ１０２の複数のプロセッサ８１２は、互いに動作通信するように結合及び／又は構成することができ、これらの構成要素は、例えば、位置決定モジュール８１８と関連して、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報及び／又は気圧情報に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ１０２の位置決定を実行するように、全体として構成することができる。一部の実装形態では、プロセッサ８１２は、メモリ８１４内に記憶することが可能な命令、又は他の方式で、プロセッサ８１２が、何らかの他のデバイスメモリ内でアクセス可能となり得る命令を実行するように、構成することができる。それゆえ、ハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして構成されるか、あるいは、それらと関連して構成されるかに関わらず、プロセッサ８１２は、適宜に構成された場合、本明細書で説明される様々な実装形態による動作を実行することが可能となり得る。様々な実施形態では、ＵＥ１０２内のメモリ８１４は、任意の一般的な揮発性又は不揮発性のメモリタイプに関連付けることが可能な、複数のメモリデバイスを含み得る。一部のシナリオでは、メモリ８１４は、通常のプログラム実行中に、プロセッサ８１２によって実行することが可能な、様々なコンピュータプログラム命令を記憶することができる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に関連付けることができる。この点に関して、メモリ８１４は、本開示の１つ以上の実施形態による様々な機能を、ＵＥ１０２が実施することを可能にするための、情報、データ、アプリケーション、命令などを記憶するように、構成することができる。一部の実装形態では、メモリ８１４は、プロセッサ８１２、並びに、ＵＥ１０２の種々のデバイス構成要素間で情報を伝達するための、１つ以上のシステムバスと通信し、かつ／又は、他の方式でそれらに結合することができる。

図８に示される、ＵＥ１０２に関連して例示及び説明された構成要素、デバイス要素、及びハードウェアの全てが、本開示にとって不可欠であるとは限らない場合があり、それゆえ、これらの要素のうちの一部は、無理のない範囲で、省略、統合、又は他の方式で修正することができる点を理解されたい。更には、一部の実装形態では、ＵＥ１０２に関連付けられる対象物は、図８の例示の範囲内で示されたもの以外にも、追加的又は代替的な構成要素、デバイス要素、若しくはハードウェアを含むように構成することができる。

図９は、無線通信デバイス、例えばＵＥ１０２によって、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧センサ測定値に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ１０２の位置を推定するための、代表的方法のフロー図９００を示す。ステップ９０２で、ＵＥ１０２は、ＵＥ１０２に関するＵＥ能力情報を、ＮｏｄｅＢ １０４を介して、無線アクセスネットワークのネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６に提供する。一部の実施形態では、ネットワーク要素は、ＵＭＴＳ無線通信プロトコルに従って動作しているセルラ無線ネットワークのＵＴＲＡＮである。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、無線アクセスネットワークのネットワーク要素からの、能力問い合わせメッセージの受信に応じて、その無線アクセスネットワークのネットワーク要素にＵＥ能力情報を提供する。一部の実施形態では、無線アクセスネットワークのネットワーク要素に提供される能力情報は、ＵＥ１０２の位置推定能力、例えば、ＵＥ１０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づいて（及び、任意選択的に気圧センサ測定値に更に基づいて）、その位置を推定することができるかどうか、並びに／あるいは、位置推定値、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値、及び／又は気圧センサ測定値を、無線アクセスネットワークのネットワーク要素に提供することができるかどうかについての指示を含む。一部の実施形態では、無線アクセスネットワークのネットワーク要素から受信される能力問い合わせは、ＵＥ１０２の位置推定能力についての「一般的」問い合わせを含むものであるが、一部の実施形態では、この能力問い合わせは、ＵＥ１０２による、その位置を推定するための、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報の使用、気圧情報の使用、及び／又は（補助又は非補助）ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報の使用に関する、位置推定能力についての「具体的」問い合わせを含む。ステップ９０４で、ＵＥ１０２は、無線アクセスネットワークのネットワーク要素から、例えばＳＲＮＣ１０６から、ＮｏｄｅＢ １０４を介して、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を受信する。一部の実施形態では、ＵＥ１０２によって測定される気圧センサ情報と関連させて使用するために、気圧基準情報が、無線アクセスネットワークの１つ以上のネットワーク要素によって、ＵＥ１０２に提供される。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報は、測定制御メッセージ、補助データメッセージ、及びシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージのうちの１つ以上を介して、ＵＥ１０２に通信される。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報は、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、周波数帯、周波数チャネル、送信電力レベル、及びアンテナ利得のうちの１つ以上を含む。ステップ９０６で、ＵＥ１０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値に少なくとも部分的に基づいて、それ自体に関する位置推定値を決定する。一部の実施形態では、ＵＥ１０２の位置推定値を決定するために使用される、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値は、無線アクセスネットワークのネットワーク要素からＵＥ１０２によって受信されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に基づいて、ＵＥ１０２によって実行される、１つ以上のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰの測定値を含む。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、その現在位置で（及び／又は、ＵＥ１０２内に記憶されている記憶測定気圧センサ情報から）、ＵＥ１０２に関する気圧センサ測定値を取得して、その測定気圧センサ情報を単独で、又は、無線ネットワークによって提供された気圧基準データと組み合わせて使用して、ＵＥ１０２の垂直位置を推定する。ステップ９０８で、ＵＥ１０２は、無線アクセスネットワークのネットワーク要素にＵＥ１０２の位置推定値を提供する。一部の実施形態では、ＵＥ１０２の位置推定値は、測定値報告メッセージ内で、無線アクセスネットワークのネットワーク要素に提供される。一部の実施形態では、ＵＥ１０２は、ＵＥ１０２の位置推定値に加えて、又はそれに代えて、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値の少なくとも一部分を無線アクセスネットワークのネットワーク要素に提供する。一部の実施形態では、ＵＥ１０２はまた、ネットワーク要素に、ＵＥ１０２の垂直位置の推定に使用するための気圧センサ情報も提供する。ＵＥ１０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値（恐らくはまた、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報及び／又は気圧情報も含む）を、無線ネットワークのネットワーク要素に提供する場合、一部の実施形態では、そのネットワーク要素は単独で、又は、無線ネットワークの１つ以上の他のネットワーク要素と関連して、提供されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値に少なくとも部分的に基づいて（恐らくはまた、ＵＥ１０２によって提供されたＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報及び／又は気圧情報にも基づいて）ＵＥ１０２の位置を推定する。

図１０は、セルラ無線ネットワークのアクセスネットワーク要素、例えばＳＲＮＣ１０６によって、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値に少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイス、例えばＵＥ１０２の位置を推定するための、代表的方法のフロー図１０００を示す。一部の実施形態では、このアクセスネットワーク要素は、ＵＭＴＳ無線通信プロトコルに従って動作している、セルラ無線ネットワークのＵＴＲＡＮである。ステップ１００２で、アクセスネットワーク要素は、ＮｏｄｅＢ １０４を介してＳＲＮＣ１０６によって送信された、能力問い合わせメッセージに応答したものなどの、ＵＥ１０２に関する能力情報を取得する。一部の実施形態では、ＵＥ１０２から取得される能力情報は、ＵＥ１０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値に少なくとも部分的に基づいて、その位置を推定するように構成可能であるかどうかについての指示を含む。ステップ１００４で、アクセスネットワーク要素は、ＵＥ１０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値に少なくとも部分的に基づいて、その位置を推定するように構成可能であることを、そのＵＥ１０２から受信されたＵＥ能力情報が示す場合、コアネットワーク要素からの位置リクエストの受信に応じてＵＥ１０２に、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報のセットを提供する。ステップ１００６で、アクセスネットワーク要素は、ＵＥ１０２から、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値を受信する。ステップ１００８で、アクセスネットワーク要素は、ＵＥ１０２から受信したＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ１０２の位置を推定する。一部の実施形態では、アクセスネットワーク要素は、独立型サービス提供位置モバイルセンタ、例えばＳＡＳ１１４に、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値の少なくとも一部分を提供して、その独立型サービス提供位置モバイルセンタから、ＵＥ１０２の位置推定値を受信する。一部の実施形態では、独立型サービス提供位置モバイルセンタは、ＵＥ１０２からの、アクセスネットワーク要素によって提供されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値に少なくとも部分的に基づいてＵＥ１０２の位置を推定する。一部の実施形態では、独立型サービス提供位置モバイルセンタは、データベースから取得した追加的ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報に少なくとも部分的に基づいてＵＥ１０２の位置を推定する。一部の実施形態では、アクセスネットワーク要素は、そのＵＥ１０２の推定位置を、位置リクエストが受信されたコアネットワーク要素に提供する。

図１１は、一部の実施形態による、ＵＥ１０２とすることが可能な代表的な電子デバイス１１００のブロック図を提示する。この電子デバイス１１００は、処理サブシステム１１１０、メモリサブシステム１１１２、及び通信サブシステム１１１４を含む。処理サブシステム１１１０は、計算動作を実行するように構成された１つ以上のデバイスを含む。例えば、処理サブシステム１１１０は、１つ以上のマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、マイクロコントローラ、プログラム可能論理デバイス、及び／又は１つ以上のデジタル信号プロセッサ（digital signal processor、ＤＳＰ）を含み得る。一部の実施形態では、処理サブシステム１１１０は、図８のプロセッサ８１２、位置決定モジュール８１８、及び／又は処理回路８１０の全て若しくは一部分を表し得る。

メモリサブシステム１１１２は、処理サブシステム１１１０並びに通信サブシステム１１１４に関するデータ及び／又は命令を記憶するための、１つ以上のデバイスを含む。例えば、メモリサブシステム１１１２は、ダイナミックランダムアクセスメモリ（dynamic random access memory、ＤＲＡＭ）、スタティックランダムアクセスメモリ（static random access memory、ＳＲＡＭ）、読み出し専用メモリ（read-only memory、ＲＯＭ）、フラッシュメモリ、及び／又は他のタイプのメモリを含み得る。一部の実施形態では、メモリサブシステム１１１２内の、処理サブシステム１１１２に関する命令は、処理サブシステム１１１０によって実行することが可能な、１つ以上のプログラムモジュール又は命令のセット（プログラムモジュール１１２２又はオペレーティングシステム１１２４など）を含む。例えば、ＲＯＭは、実行されるプログラム、ユーティリティ、又はプロセスを、不揮発的方式で記憶することができ、ＤＲＡＭは、揮発的データ記憶域を提供することができ、その電子デバイスの動作に関する命令を記憶することができる。１つ以上のコンピュータプログラムは、コンピュータプログラム機構又はソフトウェアを構成することができる点に留意されたい。更には、メモリサブシステム１１１２内の様々なモジュール内の命令は、高水準手続き型言語、オブジェクト指向プログラミング言語、及び／又はアセンブリ言語若しくは機械語で実装することができる。更には、プログラムミング言語は、処理サブシステム１１１０によって実行されるように、コンパイル又は解釈実行すること、例えば、そのように構成可能とするか又は構成する（これらは、本論考では互換的に使用される場合がある）ことができる。一部の実施形態では、１つ以上のコンピュータプログラムは、ネットワーク結合コンピュータシステムにわたって分散されることにより、それらの１つ以上のコンピュータプログラムは、分散方式で記憶及び実行される。一部の実施形態では、メモリサブシステム１１１２は、図８の処理回路８１０、位置決定モジュール８１８、及び／又はメモリ８１４の全て若しくは一部分を表し得る。

更には、メモリサブシステム１１１２は、そのメモリへのアクセスを制御するための機構を含み得る。一部の実施形態では、メモリサブシステム１１１２は、電子デバイス内のメモリに結合された、１つ以上のキャッシュを含むメモリ階層を含む。これらの実施形態のうちの一部では、それらのキャッシュのうちの１つ以上は、処理サブシステム１１１０内に配置される。

一部の実施形態では、メモリサブシステム１１１２は、１つ以上の大容量の大記憶デバイス（図示せず）に結合される。例えば、メモリサブシステム１１１２は、磁気ドライブ若しくは光学ドライブ、ソリッドステートドライブ、又は別のタイプの大記憶デバイスに結合することができる。これらの実施形態では、メモリサブシステム１１１２は、頻繁に使用されるデータ用の高速アクセス記憶域として、電子デバイスによって使用することができ、その一方で、大記憶デバイスは、使用頻度の低いデータを記憶するために使用される。

通信サブシステム１１１４は、有線及び／又は無線ネットワークに結合され、それらのネットワーク上で通信するように（例えば、ネットワーク動作を実行するように）構成された、制御論理１１１６、インターフェース回路１１１８、及び、制御論理１１１６によって選択的にオン／オフすることにより、様々な任意選択的アンテナパターン若しくは「指向性パターン」を作り出すことが可能な、アダプティブアレイのアンテナ（又は、アンテナ素子）のセット１１２０を含めた１つ以上のデバイスを含む。（図１１は、アンテナのセット１１２０を含むものであるが、一部の実施形態では、電子デバイス１１００は、アンテナのセット１１２０に結合することが可能な、ノード１１０８などの１つ以上のノード、例えばパッドを含む。それゆえ、電子デバイス１１００は、アンテナのセット１１２０を含む場合もあれば、又は含まない場合もある。）例えば、通信サブシステム１１１４としては、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信システム、セルラ通信システム（例えば、ＵＭＴＳ、ＬＴＥなどの３Ｇ／４Ｇネットワークを使用する通信用）、ユニバーサルシリアルバス（universal serial bus、ＵＳＢ）通信システム、ＩＥＥＥ ８０２．１１で説明される標準規格に基づく通信システム（例えば、Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）通信システム）、イーサネット（登録商標）通信システム、及び／又は別の通信システムを挙げることができる。

通信サブシステム１１１４は、プロセッサ、コントローラ、無線機／アンテナ、ソケット／プラグ、及び／又は、サポートされている各ネットワーキングシステムに結合し、そのネットワーキングシステム上で通信し、そのネットワーキングシステムに関するデータ及びイベントを処理するために使用される、他のデバイスを含む。各通信システムに関するネットワークに結合し、そのネットワーク上で通信し、そのネットワーク上のデータ及びイベントを処理するために使用される機構は、その通信システムに関する「ネットワークインターフェース」と総称される場合があることに留意されたい。更には、一部の実施形態では、電子デバイス間の「ネットワーク」又は「接続」は、未だ存在していない。それゆえ、電子デバイス１１００は、電子デバイス間の単純な無線通信を実行するために、例えば、広告フレーム若しくはビーコンフレームを送信するために、及び／又は他の電子デバイスによって送信された広告フレームを走査するために、これらの通信サブシステム１１１４内の機構を使用することができる。一部の実施形態では、通信サブシステム１１１４は、図８の無線回路８１６の全て又は一部分を表し得る。

電子デバイス１１００内部では、処理サブシステム１１１０、メモリサブシステム１１１２、及び通信サブシステム１１１４は、これらの構成要素間のデータ転送を容易にするバス１１２８を使用して、一体に結合されている。バス１１２８は、これらのサブシステムが、互いの間でコマンド及びデータを通信するために使用することが可能な、電気的、光学的、及び／又は電気光学的接続部を含み得る。明瞭性のために、１つのバス１１２８のみが示されているが、異なる実施形態は、これらのサブシステム間に、異なる数若しくは構成の、電気的、光学的、及び／又は電気光学的接続部を含み得る。

一部の実施形態では、電子デバイス１１００は、ディスプレイ上に情報を表示するための、ディスプレイサブシステム１１２６を含み、このディスプレイサブシステム１１２６は、ディスプレイドライバと、液晶ディスプレイ、マルチタッチ式タッチスクリーンなどの、ディスプレイとを含み得る。ディスプレイサブシステム１１２６は、ユーザに対する情報（例えば、着信、発信、又はアクティブな通信セッションに関する情報）を表示するように、処理サブシステム１１１０によって制御することができる。

電子デバイス１１００はまた、電子デバイス１１００のユーザが電子デバイス１１００と対話することを可能にする、ユーザ入力サブシステム１１３０も含み得る。例えば、ユーザ入力サブシステム１１３０は、ボタン、キーパッド、ダイヤル、タッチスクリーン、音声入力インターフェース、視覚／画像キャプチャ入力インターフェース、センサデータの形態の入力などの様々な形態を取ることができる。

電子デバイス１１００は、少なくとも１つの通信／ネットワークインターフェースを有する、任意の電子デバイス１１００とすることができる（又は、任意の電子デバイス１１００内に含めることができる）。例えば、電子デバイス１１００としては、セルラ電話又はスマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ又はデスクトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、メディアプレーヤデバイス、電子ブックデバイス、ＭｉＦｉ（登録商標）デバイス、スマートウオッチ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、ポータブルコンピューティングデバイス、消費者電子デバイス、アクセスポイント、ルータ、スイッチ、通信機器、試験機器、並びに、１つ以上の無線通信プロトコルを介した通信を含み得る無線通信能力を有する、任意の他のタイプの電子コンピューティングデバイスを挙げることができる。

特定の構成要素が、電子デバイス１１００を説明するために使用されているが、代替実施形態では、異なる構成要素及び／又はサブシステムが、電子デバイス１１００内に存在し得る。例えば、電子デバイス１１００は、１つ以上の追加的な処理サブシステム、メモリサブシステム、ネットワーキングサブシステム、及び／又はディスプレイサブシステムを含み得る。更には、これらのサブシステムのうちの１つ以上が、電子デバイス１１００内に存在しない場合がある。更には、一部の実施形態では、電子デバイス１１００は、図１１には示されない１つ以上の追加的サブシステムを含み得る。また、図１１では、別個のサブシステムが示されているが、一部の実施形態では、所与のサブシステム又は構成要素のうちの一部若しくは全てを、電子デバイス１１００内の他のサブシステム又は構成要素のうちの１つ以上の中に統合することができる。例えば、一部の実施形態では、プログラムモジュール１１２２は、オペレーティングシステム１１２４内に含まれ、かつ／又は、制御論理１１１６は、インターフェース回路１１１８内に含まれる。

更には、電子デバイス１１００内の回路及び構成要素は、バイポーラ、ＰＭＯＳ、及び／又はＮＭＯＳゲート若しくはトランジスタを含めた、アナログ回路及び／又はデジタル回路の任意の組み合わせを使用して、実装することができる。更には、これらの実施形態における信号は、ほぼ離散的な値を有するデジタル信号、及び／又は連続的な値を有するアナログ信号を含み得る。更には、構成要素及び回路は、シングルエンド型又は差動型とすることができ、電源は、ユニポーラ型又はバイポーラ型とすることができる。

集積回路（「通信回路」と称される場合もあるもの）は、通信サブシステム１１１４の機能性のうちの一部又は全てを、実装することができる。この集積回路は、電子デバイス１１００から無線信号を送信し、他の電子デバイスからの信号を電子デバイス１１００で受信するために使用される、ハードウェア機構及び／又はソフトウェア機構を含み得る。本明細書で説明される機構を除き、無線機は、当技術分野において一般的に既知のものであり、それゆえ、詳細には説明しないものとする。一般的に、通信サブシステム１１１４及び／又は集積回路は、任意数の無線機を含み得る。複数無線機の実施形態における無線機は、説明される単一無線機の実施形態と同様の方式で機能することに留意されたい。

一部の実施形態では、通信サブシステム１１１４及び／又は集積回路は、所与の通信チャネル（例えば、所与の搬送周波数）上で送信及び／又は受信するように無線機を構成する、構成機構（１つ以上のハードウェア機構及び／又はソフトウェア機構など）を含む。例えば、一部の実施形態では、この構成機構を使用して、無線機を、所与の通信チャネル上での監視及び／又は送信から、異なる通信チャネル上での監視及び／又は送信へと切り換えることができる。（「監視」とは、本明細書使用するとき、他の電子デバイスからの信号を受信して、恐らくは、その受信信号に対して１つ以上の処理動作を実行すること、例えば、その受信信号がトリガを含むかどうかを判定すること、トリガ応答を提供することなどを含む点に留意されたい。）

一部の実施形態では、本明細書で説明される回路のうちの１つ以上を含む、集積回路、又は集積回路の一部分を、設計するためのプロセスの出力は、例えば、磁気テープ又は光ディスク若しくは磁気ディスクなどのコンピュータ可読媒体とすることができる。このコンピュータ可読媒体は、その集積回路又は集積回路の一部分として、物理的にインスタンス生成することが可能な回路を説明する、データ構造若しくは他の情報で、符号化することができる。そのような符号化に関しては、様々なフォーマットを使用することができるが、これらのデータ構造は、一般に、カルテック中間フォーマット（Caltech Intermediate Format、ＣＩＦ）、ＣａｌｍａのＧＤＳＩＩストリームフォーマット（ＧＤＳＩＩ）、又は電子設計交換フォーマット（Electronic Design Interchange Format、ＥＤＩＦ）で書き込まれる。集積回路設計の当業者は、上記で詳述したタイプの回路図及び対応する説明から、そのようなデータ構造を開発して、そのデータ構造を、コンピュータ可読媒体上に符号化することができる。集積回路製造の当業者は、そのような符号化データを使用することにより、本明細書で説明される回路のうちの１つ以上を含む集積回路を製造することができる。

上述の論考は、説明例として、無線通信プロトコルを使用するものであったが、他の実施形態では、多種多様な通信プロトコル、より一般的には、無線及び／又は有線の通信技術を使用することができる。それゆえ、この通信技術は、様々なネットワークインターフェースにおいて使用することができる。更には、上述の実施形態における動作のうちの一部は、ハードウェア又はソフトウェアとして実装されるものであったが、一般的には、上述の実施形態における動作は、多種多様な構成及びアーキテクチャとして実装することができる。それゆえ、上述の実施形態における動作のうちの一部又は全ては、ハードウェアで、ソフトウェアで、又はその双方で実行することができる。例えば、この通信技術における動作のうちの少なくとも一部は、プログラムモジュール１１２２、オペレーティングシステム１１２４（インターフェース回路１１１８用のドライバなど）を使用して、又はインターフェース回路１１１８内のファームウェアとして実装することができる。あるいは、又は更には、この通信技術における動作のうちの少なくとも一部は、インターフェース回路１１１８内のハードウェア、ソフトウェア、及び／又はファームウェアの組み合わせとして実装されるものなどの、物理レイヤで、ＭＡＣレイヤで、及び／又はより高位のレイヤで実施することができる。

代表的な実施形態
一部の実施形態では、無線通信デバイスによって実行される、無線通信デバイスの位置を推定するための方法は、（ａ）無線通信デバイスの能力情報を、無線アクセスネットワークのユニバーサル移動体通信システム（ＵＭＴＳ）地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）ネットワーク要素に提供することであって、この能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、その無線通信デバイスの位置推定能力を示す、ことと、（ｂ）ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイスの位置推定値を決定することと、（ｃ）その無線通信デバイスの位置推定値を、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素に提供することと、のうちの１つ以上を含み得る。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、その位置推定値を、無線リソース制御（ＲＲＣ）測定値報告メッセージ内で、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素に提供する。一部の実施形態では、この位置推定値は、無線通信デバイスの屋内位置推定値を含む。一部の実施形態では、この位置推定値は、無線通信デバイスの垂直位置推定値を含む。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、その位置推定値を緊急サービス接続の一部として、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素に提供する。一部の実施形態では、この緊急サービス接続は、エンハンスト９１１（Ｅ９１１）接続を含む。一部の実施形態では、この方法は、無線通信デバイスが、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素から、ＷＬＡＮ ＡＰ情報、ＷＰＡＮ情報、又は大気圧センサ基準データのうちの１つ以上を受信することを更に含む。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、ＷＬＡＮ ＡＰ情報、ＷＰＡＮ情報、又は大気圧センサ基準データのうちの１つ以上に少なくとも部分的に更に基づいて、無線通信デバイスの位置推定値を決定する。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、ＷＬＡＮ ＡＰ情報、ＷＰＡＮ情報、及び／又は大気圧センサ基準データを、無線リソース制御（ＲＲＣ）測定制御メッセージ、ＲＲＣ補助データメッセージ、又はＲＲＣシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージのうちの１つ以上の中で、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素から受信する。一部の実施形態では、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素から無線通信デバイスによって受信されるＷＬＡＮ ＡＰ情報又はＷＰＡＮ情報は、１つ以上のＷＬＡＮ ＡＰ及び／又はＷＰＡＮに関する識別子を含む。一部の実施形態では、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素から無線通信デバイスによって受信されるＷＬＡＮ ＡＰ情報又はＷＰＡＮ情報は、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、周波数帯、周波数チャネル、送信電力レベル、又はアンテナ利得のうちの１つ以上を含む。一部の実施形態では、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素から無線通信デバイスによって受信される大気圧センサ基準データは、１つ以上の平均海面気圧値を含む。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、その無線通信デバイスによって受信される全地球測位システム（ＧＰＳ）信号又は全地球航法衛星システム（ＧＮＳＳ）信号のうちの１つ以上に少なくとも部分的に更に基づいて、無線通信デバイスの位置推定値を決定する。一部の実施形態では、この方法は、無線通信デバイスが、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素から、能力問い合わせメッセージを受信することを更に含む。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素からの能力問い合わせメッセージの受信に応じて、その無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素に、能力情報を提供する。

一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークのアクセスネットワーク要素によって実行される、無線通信デバイスの位置を推定するための方法は、（ａ）無線通信デバイスに関する能力情報を取得することであって、この能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、その無線通信デバイスの位置推定能力を示す、ことと、（ｂ）セルラ無線ネットワークのコアネットワーク要素からの位置リクエストの受信に応じて、無線通信デバイスから、ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上を取得することと、（ｃ）無線通信デバイスから受信した、ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイスの位置を推定することと、（ｄ）その無線通信デバイスの推定位置を、セルラ無線ネットワークのコアネットワーク要素に提供することと、のうちの１つ以上を含み得る。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークのアクセスネットワーク要素は、ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上を、無線リソース制御（ＲＲＣ）測定値報告メッセージ内で取得する。一部の実施形態では、この方法は、無線通信デバイスが、ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、その無線通信デバイスの位置を推定するように構成可能であることを、その無線通信デバイスから取得した能力情報が示す場合に、セルラ無線ネットワークのアクセスネットワーク要素が、無線通信デバイスに、ＷＬＡＮ ＡＰ情報、ＷＰＡＮ情報、又は大気圧センサ基準データのうちの１つ以上を提供することを、更に含む。一部の実施形態では、アクセスネットワーク要素は、無線リソース制御（ＲＲＣ）測定制御メッセージ、ＲＲＣ補助データメッセージ、又はＲＲＣシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージのうちの１つ以上の中で、ＷＬＡＮ ＡＰ情報、ＷＰＡＮ情報、又は大気圧センサ基準データのうちの１つ以上を提供する。一部の実施形態では、この方法は、セルラ無線ネットワークのアクセスネットワーク要素が、ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値の少なくとも一部分を、独立型サービス提供位置モバイルセンタに提供することと、その独立型サービス提供位置モバイルセンタから、無線通信デバイスの推定位置を受信することと、を更に含む。一部の実施形態では、セルラ無線ネットワークは、ユニバーサル移動体通信システム（ＵＭＴＳ）無線通信プロトコルに従って動作し、アクセスネットワーク要素は、そのセルラ無線ネットワークのＵＭＴＳ地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）ネットワーク要素を含む。

一部の実施形態では、無線通信デバイスは、少なくとも１つの送受信機及び少なくとも１つのアンテナを含む、無線回路と、命令を記憶するメモリに通信可能に結合された１つ以上のプロセッサを含む処理回路とを含み得るものであり、この命令は、１つ以上のプロセッサによって実行されると、無線通信デバイスに、（ａ）無線通信デバイスの能力情報を、無線アクセスネットワークのユニバーサル移動体通信システム（ＵＭＴＳ）地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）ネットワーク要素に提供させ、この能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、その無線通信デバイスの位置推定能力を示すものであり、（ｂ）ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイスの位置推定値を決定させ、（ｃ）その無線通信デバイスの位置推定値を、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングメッセージ内で、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素に提供させる。

上述の説明では、本発明者らは、「一部の実施形態」に言及するものである。「一部の実施形態」とは、可能な全ての実施形態のサブセットを説明するが、必ずしも、実施形態の同じサブセットを指定するものではないことに留意されたい。

説明される実施形態の様々な態様、実施形態、実装形態、又は特徴は、別個に、若しくは任意の組み合わせで使用することができる。更には、説明される実施形態の一部の態様は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実装することができる。説明される実施形態はまた、非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶される、コンピュータプログラムコードとしても具現化することができる。このコンピュータ可読媒体は、コンピュータ又はコンピュータシステムによって後に読み出すことが可能なデータを記憶することができる、任意のデータ記憶デバイスに関連付けることができる。コンピュータ可読媒体の例としては、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、ＣＤ−ＲＯＭ、ソリッドステートディスク（Solid-State Disk、ＳＳＤ又はフラッシュ）、ＨＤＤ、ＤＶＤ、磁気テープ、及び光学的データ記憶デバイスが挙げられる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータプログラムコードを分散方式で実行することができるように、ネットワーク結合コンピュータシステムにわたって分散させることもできる。

前述の説明は、本開示が、あらゆる当業者によって作製及び使用されることを可能にすることを意図するものであり、特定の適用例及びその要件のコンテキストで提供されている。更には、本開示の実施形態の前述の説明は、例示及び説明のみを目的として提示されている。それらの説明は、網羅的であること、又は、開示された形態に本開示を限定することを意図するものではない。したがって、多くの修正形態及び変形形態が、当業者には明らかとなるものであり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の実施形態及び用途に適用することができる。更には、上述の実施形態の論考は、本開示を限定することを意図するものではない。それゆえ、本開示は、示される実施形態に限定されることを意図するものではなく、本明細書で開示される原理及び特徴と合致する最も広い範囲を与えられるものとする。

参照文献
以下の無線規格文書は、全ての目的のために、全体が参照により本明細書に組み込まれる：３ＧＰＰ ＴＳ ２５．２１５：「Ｐｈｙｓｉｃａｌ ｌａｙｅｒ−Ｍｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓ（ＦＤＤ）」［参照文献７］；３ＧＰＰ ＴＳ ２５．１３３：「Ｒｅｑｕｉｒｅｍｅｎｔｓ ｆｏｒ Ｓｕｐｐｏｒｔ ｏｆ Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ（ＦＤＤ）」［参照文献１９］；３ＧＰＰ ＴＳ ２５．４１３：「ＵＴＲＡＮ Ｉｕ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ ＲＡＮＡＰ Ｓｉｇｎａｌｌｉｎｇ」［参照文献５７］；ＩＥＥＥ ８０２．１１，Ｐａｒｔ１１：「Ｗｉｒｅｌｅｓｓ ＬＡＮ Ｍｅｄｉｕｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ（ＭＡＣ）ａｎｄ Ｐｈｙｓｉｃａｌ Ｌａｙｅｒ（ＰＨＹ）ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎｓ」［参照文献８７］；及び、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ特別研究会：「Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｃｏｒｅ Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ ｖ４．２」（２０１４年１２月）［参照文献８９］。

略語
以下の略語のうちの一部又は全てを、本出願で使用することができる。

ＡＣＫ 肯定応答（Acknowledgement）
ＡＧ 絶対許可（Absolute Grant）
ＡＩＣＨ 捕捉通知チャネル（Acquisition Indicator CHannel）
ＡＭ 確認応答モード（Acknowledged Mode）
ＡＮＤＳＦ アクセスネットワーク発見選択機能（Access Network Discovery and Selection Function）
ＡＮＲ 自動近隣関係（Automatic Neighbour Relation）
ＡＰ アクセスポイント
ＡＳ アクセス層（Access Stratum）
ＡＳＣ アクセスサービスクラス（Access Service Class）
ＡＳＮ．１ 抽象構文記法１（Abstract Syntax Notation.1）
ＢＣＣＨ ブロードキャスト制御チャネル（Broadcast Control Channel）
ＢＣＤ ２進化１０進法（Binary Coded Decimal）
ＢＣＦＥ ブロードキャスト制御機能エンティティ（Broadcast Control Functional Entity）
ＢＤＳ 北斗航法衛星システム（BeiDou Navigation Satellite System）
ＢＥＲ ビット誤り率（Bit Error Rate）
ＢＬＥＲ ブロック誤り率（BLock Error Rate）
ＢＳＳ 基地局サブシステム（Base Station Sub-system）
ＢＴ Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ
ＣＣＣＨ 共通制御チャネル（Common Control Channel）
ＣＣＰＣＨ 共通制御物理チャネル（Common Control Physical CHannel）
ＣＨ 履歴条件付き（Conditional on history）
ＣＬＴＤ 閉ループ送信ダイバーシチ（Closed Loop Transmit Diversity）
ＣＭ 接続管理（Connection Management）
ＣＮ コアネットワーク（Core Network）
Ｃ−ＲＮＴＩ セルＲＮＴＩ（Cell RNTI）
ＣＳＦＢ ＣＳフォールバック（CS Fallback）
ＣＳＧ 限定加入者グループ（Closed Subscriber Group）
ＣＴＣＨ 共通トラフィックチャネル（Common Traffic Channel）
ＣＴＦＣ 算出トランスポートフォーマットコンビネーション（Calculated Transport Format Combination）
ＣＶ 値条件付き（Conditional on value）
ＤＢＤＳ 相対ＢＤＳ（Differential BDS）
ＤＣＡ 動的チャネル割り当て（Dynamic Channel Allocation）
ＤＣＣＨ 専用制御チャネル（Dedicated Control Channel）
ＤＣＦＥ 専用制御機能エンティティ（Dedicated Control Functional Entity）
ＤＣＨ 専用チャネル（Dedicated Channel）
ＤＣ−ＳＡＰ 専用制御ＳＡＰ（Dedicated Control SAP）
ＤＤＩ データ記述インジケータ（Data Description Indicator）
ＤＧＡＮＳ 相対ＧＡＮＳＳ（Differential GANSS）
ＤＧＰＳ 相対全地球測位システム（Differential Global Positioning System）
ＤＬ ダウンリンク（Downlink）
ＤＰＣＣＨ２ 専用物理制御チャネル２（Dedicated Physical Control Channel）
ＤＳＣＨ ダウンリンク共用チャネル（Downlink Shared Channel）
ＤＴＣＨ 専用トラフィックチャネル（Dedicated Traffic Channel）
ＤＴＭ 二重転送モード（Dual Transfer Mode）
ＥＡＢ 拡張アクセス規制制御（Extended Access Barring）
Ｅ−ＡＧＣＨ Ｅ−ＤＣＨ絶対許可チャネル（E-DCH Absolute Grant Channel）
ＥＣＥＦ 地球中心、地球固定（Earth-Centered, Earth-Fixed）
ＥＣＩ 地球中心慣性（Earth-Centered-Inertial）
Ｅ−ＤＣＨ エンハンストアップリンクＤＣＨ（Enhanced uplink DCH）
Ｅ−ＤＰＣＣＨ Ｅ−ＤＣＨ専用物理制御チャネル（E-DCH Dedicated Physical Control Channel）（ＦＤＤのみ）
Ｅ−ＤＰＤＣＨ Ｅ−ＤＣＨ専用物理データチャネル（E-DCH Dedicated Physical Data Channel）（ＦＤＤのみ）
ＥＧＮＯＳ 欧州静止衛星補強型衛星航法サービス（European Geostationary Navigation Overlay Service）
Ｅ−ＨＩＣＨ Ｅ−ＤＣＨ ＨＡＲＱ肯定応答インジケータチャネル（E-DCH HARQ Acknowledgement Indicator Channel）
Ｅ−ＰＵＣＨ エンハンストアップリンク物理チャネル（Enhanced Uplink Physical Channel）（ＴＤＤのみ）
Ｅ−ＲＧＣＨ Ｅ−ＤＣＨ相対許可チャネル（E-DCH Relative Grant Channel）（ＦＤＤのみ）
Ｅ−ＲＮＴＩ Ｅ−ＤＣＨ ＲＮＴＩ
Ｅ−ＲＯＣＨ Ｅ−ＤＣＨランク及びオフセットチャネル（E-DCH Rank and Offset Channel）（ＦＤＤのみ）
Ｅ−ＲＵＣＣＨ Ｅ−ＤＣＨランダムアクセスアップリンク制御チャネル（E-DCH Random Access Uplink Control Channel）（ＴＤＤのみ）
Ｅ−ＴＦＣＩ Ｅ−ＤＣＨトランスポートフォーマットコンビネーションインジケータ（E−DCH Transport Format Combination Indicator）
ＥＴＷＳ 地震津波警報システム（Earthquake and Tsunami Warning System）
Ｅ−ＵＣＣＨ Ｅ−ＤＣＨアップリンク制御チャネル（E-DCH Uplink Control Channel）（ＴＤＤのみ）
Ｅ−ＵＴＲＡ 発展型ユニバーサル地上無線アクセス
Ｅ−ＵＴＲＡＮ 発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
ＦＡＣＨ 下りアクセスチャネル（Forward Access Channel）
ＦＤＤ 周波数分割複信（Frequency Division Duplex）
Ｆ−ＤＰＣＨ フラクショナルＤＰＣＨ（Fractional DPCH）
Ｆ−ＴＰＩＣＨ フラクショナル送信プリコーディングインジケータチャネル（Fractional Transmitted Precoding Indicator Channel）
ＧＡＧＡＮ 静止衛星型衛星航法補強システム（GPS Aided Geo Augmented Navigation）
ＧＡＮＳＳ ガリレオ増設航法衛星システム（Galileo and Additional Navigation Satellite Systems）
ＧＣ−ＳＡＰ 一般制御ＳＡＰ（General Control SAP）
ＧＥＲＡＮ ＧＳＭ／ＥＤＧＥ無線アクセスネットワーク（GSM/EDGE Radio Access Network）
ＧＬＯＮＡＳＳ ＧＬＯｂａｌ’ｎａｙａ ＮＡｖｉｇａｔｓｉｏｎｎａｙａ Ｓｕｐｕｔｎｉｋｏｖａｙａ Ｓｉｓｔｅｍａ（ロシアの全地球航法衛星システム）
ＧＮＳＳ 全地球航法衛星システム
ＧＲＡ ＧＥＲＡＮ登録エリア（GERAN Registration Area）
Ｇ−ＲＮＴＩ Ｇｅｒａｎ無線ネットワーク一時識別情報（Geran Radio Network Temporary Identity）
ＨＡＲＱ ハイブリッド自動再送リクエスト（Hybrid Automatic Repeat Request）
ＨＣＳ 階層的セル構造（Hierarchical Cell Structure）
ＨＦＮ ハイパーフレーム番号（Hyper Frame Number）
Ｈ−ＲＮＴＩ ＨＳ−ＤＳＣＨ ＲＮＴＩ
ＨＳ−ＤＳＣＨ 高速ダウンリンク共用チャネル（High Speed Downlink Shared Channel）
ＩＣＤ インターフェース管理文書（Interface Control Document）
ＩＤ 識別子
ＩＤＮＮＳ イントラドメインＮＡＳノードセレクタ（Intra Domain NAS Node Selector）
ＩＥ 情報エレメント
ＩＥＴＦ インターネット技術タスクフォース（Internet Engineering Task Force）
ＩＭＢ 統合モバイルブロードキャスト（Integrated Mobile Broadcast）
ＩＭＥＩ ＩＭＳＩ：国際移動体装置識別番号（International Mobile Equipment Identity）
ＩＭＳＩ 国際移動体加入者識別番号（International Mobile Subscriber Identity）
ＩＰ インターネットプロトコル（Internet Protocol）
ＩＳＣＰ 信号コード電力に対する干渉（Interference on Signal Code Power）
Ｌ１ レイヤ１
Ｌ２ レイヤ２
Ｌ３ レイヤ３
ＬＡＩ 位置エリア識別情報（Location Area Identity）
ＭＡＣ メディアアクセス制御
ＭＢＭＳ マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス（Multimedia Broadcast Multicast Service）
ＭＢＳＦＮ 単一周波数ネットワーク上でのＭＢＭＳ（MBMS over a Single Frequency Network）
ＭＣＣ 国識別コード（Mobile Country Code）
ＭＣＣＨ ＭＢＭＳポイントツーマルチポイント制御チャネル（MBMS point-to-multipoint Control Channel）
ＭＤ 必須デフォルト（Mandatory default）
ＭＤＴ ドライブテストの最小化（Minimization of Drive Tests）
ＭＩＣＨ ＭＢＭＳ通知インジケータチャネル（MBMS notification Indicator Channel）
ＭＭ モビリティ管理（Mobility Management）
ＭＮＣ 事業者識別コード（Mobile Network Code）
ＭＰ 必須存在（Mandatory present）
ＭＴＣＨ ＭＢＭＳポイントツーマルチポイントトラフィックチャネル（MBMS point-to-multipoint Traffic Channel）
ＭＳＡＳ 運輸多目的衛星用衛星航法補強システム（Multi-functional Satellite Augmentation System）
ＭＳＣＨ ＭＢＭＳポイントツーマルチポイントスケジューリングチャネル（MBMS point-to-multipoint Scheduling Channel）
ＮＡＣＣ ネットワーク補助セル変更（Network Assisted Cell Change）
ＮＡＳ 非アクセス層（Non Access Stratum）
Ｎｔ−ＳＡＰ 通知ＳＡＰ（Notification SAP）
ＮＷ ネットワーク（Network）
ＯＬＴＤ 開ループ送信ダイバーシチ（Open Loop Transmit Diversity）
ＯＰ 任意選択的（Optional）
ＰＣＣＨ ページング制御チャネル（Paging Control Channel）
ＰＣＨ ページングチャネル（Paging Channel）
ＰＤＣＰ パケットデータコンバージェンスプロトコル（Packet Data Convergence Protocol）
ＰＤＳＣＨ 物理ダウンリンク共用チャネル（Physical Downlink Shared Channel）
ＰＤＵ プロトコルデータ単位（Protocol Data Unit）
ＰＬＭＮ 公衆陸上移動体ネットワーク（Public Land Mobile Network）
ＰＮＦＥ ページング及び通知制御機能エンティティ（Paging and Notification Control Functional Entity）
ＰＲＡＣＨ 物理ランダムアクセスチャネル（Physical Random Access CHannel）
ＰＲＮ 擬似ランダム雑音（Pseudo-Random Noise）
ＰＳＩ パケットシステム情報（Packet System Information）
ｐ−ｔ−ｍ ポイントツーマルチポイント（Point-to-Multipoint）
Ｐ−ＴＭＳＩ パケット一時移動体加入者識別番号（Packet Temporary Mobile Subscriber Identity）
ｐ−ｔ−ｐ ポイントツーポイント（Point-to-Point）
ＰＵＳＣＨ 物理アップリンク共用チャネル（Physical Uplink Shared Channel）
ＱｏＳ サービス品質（Quality of Service）
ＱＺＳＳ 準天頂衛星システム（Quasi-Zenith Satellite System）
ＲＡＢ 無線アクセスベアラ（Radio Access bearer）
ＲＡＣＨ ランダムアクセスチャネル（RACH）
ＲＡＩ ルーティングエリア識別情報（Routing Area Identity）
ＲＡＴ 無線アクセス技術（Radio Access Technology）
ＲＢ 無線ベアラ（Radio bearer）
ＲＦＥ ルーティング機能エンティティ（Routing Functional Entity）
ＲＧ 相対許可（Relative Grant）
ＲＬ 無線リンク（Radio Link）
ＲＬＣ 無線リンク制御（Radio Link Control）
ＲＬＳ 無線リンクセット（Radio Link Set）
ＲＮＣ 無線ネットワークコントローラ
ＲＯＨＣ ロバストヘッダ圧縮（RObust Header Compression）
ＲＮＴＩ 無線ネットワーク一時識別子（Radio Network Temporary Identifier）
ＲＲＣ 無線リソース制御
ＲＳＣＰ 受信信号コード電力（Received Signal Code Power）
ＲＳＮ 再送シーケンス番号（Retransmission Sequence Number）
ＲＳＲＰ 基準信号受信電力（Reference Signal Received Power）
ＲＳＲＱ 基準信号受信品質（Reference Signal Received Quality）
ＲＳＳＩ 受信信号強度インジケータ
ＳＡＰ サービスアクセスポイント（Service Access Point）
ＳＢＡＳ 静止衛星型衛星航法補強システム（Satellite Based Augmentation System）
ＳＣＦＥ 共用制御機能エンティティ（Shared Control Function Entity）
ＳＣＴＤ 空間コード送信ダイバーシチ（Space Code Transmit Diversity）
ＳＣＴＯ ソフトコンバイニングタイミングオフセット（Soft Combining Timing Offset）（ＭＢＭＳ）
Ｓ−ＤＰＣＣＨ 二次専用物理制御チャネル（Secondary Dedicated Physical Control Channel）
Ｓ−Ｅ−ＤＰＣＣＨ 二次Ｅ−ＤＰＣＣＨ（Secondary E-DPCCH）（ＦＤＤのみ）
Ｓ−Ｅ−ＤＰＤＣＨ 二次Ｅ−ＤＰＤＣＨ（Secondary E-DPDCH）（ＦＤＤのみ）
ＳＦ 拡散率（Spreading Factor）
ＳＧ サービス提供許可（Serving grant）
ＳＨＣＣＨ 共用制御チャネル（Shared Control Channel）
ＳＩ システム情報（System Information）
ＳＩＲ 信号対干渉比（Signal to Interference Ratio）
ＳＰＳ 半固定スケジューリング（Semi-Persistent Scheduling）
Ｓ−ＲＮＴＩ ＳＲＮＣ−ＲＮＴＩ
ＳＶ 宇宙船（Space Vehicle）
ＴＤＤ 時間分割複信（Time Division Duplex）
ＴＦ トランスポートフォーマット（Transport Format）
ＴＦＣＳ トランスポートフォーマットコンビネーションインジケータ（Transport Format Combination Indicator）
ＴＦＳ トランスポートフォーマットセット（Transport Format Set）
ＴＭ 透過モード（Transparent Mode）
ＴＭＥ 転送モードエンティティ（Transfer Mode Entity）
ＴＭＳＩ 一時移動体加入者識別番号（Temporary Mobile Subscriber Identity）
Ｔｒ 透過的（Transparent）
ＴＳＮ 送信シーケンス番号（Transmission Sequence Number）
Ｔｘ 送信
ＵＥ ユーザ機器
ＵＬ アップリンク（Uplink）
ＵＭ 非確認応答モード（Unacknowledged Mode）
ＵＲＡ ＵＴＲＡＮ登録エリア（UTRAN Registration Area）
Ｕ−ＲＮＴＩ ＵＴＲＡＮ−ＲＮＴＩ
ＵＳＣＨ アップリンク共用チャネル（Uplink Shared Channel）
ＵＴＣ 協定世界時（Universal Coordinated Time）
ＵＴＲＡＮ ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
ＷＡＡＳ 米国ＧＰＳ広域補強システム（Wide Area Augmentation System）
ＷＧＳ−８４ 世界測地系１９８４（World Geodetic System 1984）
ＷＬＡＮ 無線ローカルエリアネットワーク

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１変更案
３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１の「Ｉｎｉｔｉａｔｉｏｎ」と題されたセクション８．５．６５．２を、以下のようなログ記録手順で、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。
Ｔ３２６が動作している間に、ＵＥは、
１＞このログ記録を以下に従って実行する：
２＞ＵＴＲＡセルに正常にキャンプオンしており、そのＵＥのＲＰＬＭＮが、ＬＯＧＧＥＤ＿ＭＥＡＳ＿ＲＥＰＯＲＴ＿ＶＡＲＩＡＢＬＥ内に記憶された「ＰＬＭＮ識別情報リスト」内に存在している間に、かつＩＥ「エリア構成」が、その当該エリアの一部である、変数ＬＯＧＧＥＤ＿ＭＥＡＳ＿ＣＯＮＦＩＧ内に存在する場合には、ログ記録を実行する；
２＞変数ＬＯＧＧＥＤ＿ＭＥＡＳ＿ＣＯＮＦＩＧ内のＩＥ「ログ記録間隔」によって規定されるような、一定の間隔で、ログ記録を実行する；
２＞変数ＬＯＧＧＥＤ＿ＭＥＡＳ＿ＲＥＰＯＲＴ＿ＶＡＲＩＡＢＬＥ内にログ記録測定値入力を追加する場合、以下に従ったフィールドを含む：
３＞ログ記録測定値構成が受信された瞬間に対する時間を示すように、ＩＥ「相対的タイムスタンプ」を設定する；
３＞ＧＮＳＳ、センサ、又はＷＬＡＮ／ＢＴ位置情報が、最終ログ記録間隔の間に利用可能となる場合には：
４＞ＵＥが、３次元位置を算出することが可能であった場合：
５＞その位置座標を含むように、ＩＥ「高度を有する楕円地点」又はＩＥ「高度及び不確定楕円を有する楕円地点」を設定する；
４＞そうではない場合、
５＞その位置座標を含むように、ＩＥ「楕円地点」又はＩＥ「不確定円を有する楕円地点」又はＩＥ「不確定楕円を有する楕円地点」を設定する；
４＞ＵＥが、ＩＥ「不確定楕円を有する楕円地点」又はＩＥ「高度及び不確定楕円を有する楕円地点」の一方の、不確定領域の範囲内に位置している確率により、「０」とは異なるＩＥ「信頼度」の値が算出されるはずである。
３＞ログ記録測定値サービス提供セルのＩＥ「ＰＬＭＮ識別情報」を、システム情報から取得した、そのＵＥがキャンプオンしているセルのＰＬＭＮ識別情報を示すように設定する；
３＞ＩＥ「セルＩＤ」を、システム情報から取得した、そのＵＥがキャンプオンしているセルのセル識別情報を示すように設定する；
３＞ＩＥ「ＣＰＩＣＨ Ｅｃ／Ｎ０」及び「ＣＰＩＣＨ ＲＳＣＰ」を、ＵＥがＵＴＲＡ ＦＤＤに関してキャンプオンしているセルの、測定量を含むように設定する；
３＞「Ｐ−ＣＣＰＣＨ ＲＳＣＰ」を、ＵＥがＵＴＲＡ １．２８Ｍｃｐｓ ＴＤＤに関してキャンプオンしているセルに関する、測定量を含むように設定する；
３＞ＩＥ「ログ記録測定値周波数内近隣セルリスト」、「ログ記録測定値周波数間リスト」、「ログ記録測定値Ｅ−ＵＴＲＡ周波数リスト」、「ログ記録測定値Ｅ−ＵＴＲＡ周波数拡張リスト」を、最大で以下の数の近隣セルに関して、各周波数でのセル再選択のために使用されるような、ランキング量が減少する順に設定する；周波数当たり６つの周波数内近隣セル及び３つの周波数間近隣セル、並びに、１つのＲＡＴにつき周波数当たり３つのＲＡＴ間近隣セル；
３＞ＩＥ「ログ記録測定値ＧＳＭ近隣セルリスト」を、ＲＸＬＥＶが減少する順に設定する。
注：ＵＥは、セル再選択に関して実行された、１回のみの最新の利用可能な測定結果を含み、それらは、［参照文献１９］で指定されるような定期的実行要件に従って実行される。
２＞測定値のログ記録用に確保されていたメモリが満杯になった場合、タイマーＴ３２６を停止して、８．５．６３．４で指定されるような、Ｔ３２６の満了時に実行されるものと同じアクションを実行する。

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１の「ＵＥ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ ｒｅｐｏｒｔｉｎｇ ｃｒｉｔｅｒｉａ」と題されたセクション８．６．７．１９．０を、以下のように、ＵＥ測位報告に関する「屋内方法タイプ」情報エレメント（ＩＥ）を含むように修正することができる。
ＩＥ「ＵＥ測位報告基準」が含まれる場合には、ＵＥは、
１＞必要な測定を実行して、ＩＥ「測定間隔」で示される間隔中に、そのイベントを評価する；
１＞ＩＥ「イベントＩＤ」が「７ａ」に設定されている場合、及びＩＥ「初回測位報告」が「ＴＲＵＥ」に設定されている場合には：
２＞変数ＭＥＡＳＵＲＥＭＥＮＴ＿ＩＤＥＮＴＩＴＹ内に含まれるＩＥ「方法タイプ」が、「ＵＥベース」に設定されている場合：
３＞８．６．７．１９．１ｂ条で指定されるように作動する。
２＞変数ＭＥＡＳＵＲＥＭＥＮＴ＿ＩＤＥＮＴＩＴＹ内に含まれるＩＥ「屋内方法タイプ」が、「独立型」に設定されている場合：
３＞８．６．７．１９．１ｂ条で指定されるように作動する。

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１の「ＵＥ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ ｆｏｒ ＵＥ ｂａｓｅｄ ｍｅｔｈｏｄｓ」と題されたセクション８．６．７．１９．１ｂを、以下のように、ＵＥ測位報告に関する屋内独立型測位方法を含むように修正することができる。
ＵＥは、
１＞ 測定値報告がトリガされると、
２＞ ＵＥが、ＯＴＤＯＡの場合に変数ＵＥ＿ＰＯＳＩＴＩＯＮＩＮＧ＿ＯＴＤＯＡ＿ＤＡＴＡ＿ＵＥ＿ＢＡＳＥＤ内に含まれる、セルに対する測定を実行した後に、位置を算出することが可能であった場合、又は、ＵＥが、ＧＰＳ若しくはＧＡＮＳＳ測位の場合に位置を算出することが可能であった場合、又は、ＵＥが、独立型測位方法を使用して位置を算出することが可能であった場合、又は、ＵＥが、屋内独立型測位方法を使用して位置を算出することが可能であった場合には：
３＞ ＩＥ「ＵＥ測位位置推定情報」をＭＥＡＳＵＲＥＭＥＮＴ ＲＥＰＯＲＴ内に含み、そのＩＥのコンテンツを以下のように設定する：
４＞ ＵＥが、セルフレームのＵＥ ＧＰＳタイミングの測定を実行する能力をサポートしている場合には：
５＞ ＩＥ「セルのＧＰＳタイミング要請」がＴＲＵＥに設定されている場合：
６＞ セルフレームのＵＥ ＧＰＳタイミングの測定を、サービス提供セルに対して、又はアクティブセットの１つのセルに対して実行する。
６＞ ＦＤＤに関するＩＥ「一次ＣＰＩＣＨ情報」又はＴＤＤに関するＩＥ「セルパラメータｉｄ」を含む；
６＞ 位置が決定されたときのＳＦＮを含む；
６＞ ＩＥ「セルフレームのＵＥ ＧＰＳタイミング」を含む；
６＞ ＩＥ「ＵＥ測位ＧＰＳ基準時間不確定性」を含む。
５＞ ＩＥ「セルのＧＰＳタイミング要請」がＦＡＬＳＥに設定されている場合：
６＞ ＩＥ「ＧＰＳ ＴＯＷミリ秒」を含み、そのＩＥを、位置推定が有効であったときのＧＰＳ ＴＯＷに設定する。
４＞ ＧＰＳを使用して位置が算出され；かつ
４＞ ＵＥが、セルのＧＰＳタイミングを提供する能力をサポートしていない場合には：
５＞ ＩＥ「ＧＰＳ ＴＯＷミリ秒」を含み、そのＩＥを、位置推定が有効であったときのＧＰＳ ＴＯＷに設定する。
４＞ ＵＥが、セルフレームのＧＡＮＳＳタイミングの測定値を提供する能力をサポートしている場合には：
５＞ ＩＥ「セルのＧＡＮＳＳタイミング要請」が含まれ、１つのビットが、サポートされるＧＡＮＳＳに関して値１に設定されている場合：
６＞ セルフレームのＵＥ ＧＡＮＳＳタイミングの測定を、サービス提供セルに対して、又はアクティブセットの１つのセルに対して実行する；
６＞ ＧＮＳＳシステム時間を識別するためのＩＥ「ＧＡＮＳＳ時間ＩＤ」を含む；
６＞ ＦＤＤに関するＩＥ「一次ＣＰＩＣＨ情報」又はＴＤＤに関するＩＥ「セルパラメータｉｄ」を含む；及び
６＞ ＩＥ「基準ＳＦＮ」及びＩＥ「セルフレームのＵＥ ＧＡＮＳＳタイミング」を含む。
５＞ ＩＥ「セルのＧＡＮＳＳタイミング要請」が含まれないか、又は、含まれているが、各ビットが値０に設定されている場合には：
６＞ ＩＥ「ＧＡＮＳＳ ＴＯＤミリ秒」を含み、そのＩＥを、位置推定が有効であったときのＧＡＮＳＳ ＴＯＤに設定する。
４＞ ＵＥが、セルのＧＡＮＳＳタイミングを提供する能力をサポートしていない場合には：
５＞ ＩＥ「ＧＡＮＳＳ ＴＯＤミリ秒」を含み、そのＩＥを、位置推定が有効であったときのＧＡＮＳＳ ＴＯＤに設定する；
５＞ ＧＮＳＳシステム時間を識別するためのＩＥ「ＧＡＮＳＳ時間ＩＤ」を含む。
４＞ ＩＥ「垂直精度」が、ＩＥ「ＵＥ測位報告量」内に含まれていた場合には：
５＞ ＩＥ「垂直精度」が、値「０」に指定されている場合：
６＞ ＩＥ「水平精度」が、値「０」に指定されている場合には：
７＞ ＩＥ「高度を有する楕円地点」を含み得る。
６＞ ＩＥ「水平精度」が、「０」とは異なる値に指定されている場合には；かつ
６＞ ＵＥが、３次元位置を算出することが可能であった場合には
７＞ 位置推定値として、ＩＥ「高度を有する楕円地点」又はＩＥ「高度及び不確定楕円を有する楕円地点」を含む。
６＞ ＵＥが、３次元位置を算出することが不可能であった場合には：
７＞ ＩＥ「垂直精度」が、ＩＥ「ＵＥ測位報告量」内に含まれていなかったかのごとく、作動し得る。
５＞ ＩＥ「垂直精度」が、「０」とは異なる値に指定されている場合には；
６＞ ＵＥが、３次元位置を算出することが可能であった場合：
７＞ 位置推定値として、ＩＥ「高度及び不確定楕円を有する楕円地点」を含む。
６＞ ＵＥが、３次元位置を算出することが不可能であった場合には：
７＞ ＩＥ「垂直精度」が、ＩＥ「ＵＥ測位報告量」内に含まれていなかったかのごとく作動する。
４＞ ＩＥ「垂直精度」が、ＩＥ「ＵＥ測位報告量」内に含まれていなかった場合には：
５＞ ＩＥ「ＵＥ測位報告量」内のＩＥ「水平精度」が、値「０」に指定されている場合：
６＞ ＩＥ「楕円地点」」を含み得る。
５＞ ＩＥ「ＵＥ測位報告量」内のＩＥ「水平精度」が、０とは異なる値に指定されている場合：
６＞ 位置推定値として、ＩＥ「不確定円を有する楕円地点」又はＩＥ「不確定楕円を有する楕円地点」又はＩＥ「高度及び不確定楕円を有する楕円地点」を含む。
４＞ ＩＥ「不確定楕円を有する楕円地点」又はＩＥ「高度及び不確定楕円を有する楕円地点」のいずれかが報告される場合には：
５＞ ＵＥが、報告されるＩＥ「不確定楕円を有する楕円地点」又はＩＥ「高度及び不確定楕円を有する楕円地点」の一方の、不確定領域の範囲内に位置している確率により、「０」とは異なるＩＥ「信頼度」の値を算出するはずである。
注：ＩＥ「信頼度」の値「０」は、ＵＴＲＡＮによって「情報なし」として解釈される［参照文献５７」。
４＞ ＩＥ「速度リクエスト」が、ＩＥ「ＵＥ測位報告量」内に含まれていた場合には：
５＞ サポートされており利用可能である場合、ＩＥ「速度推定値」を含む。
２＞ ＵＥが、位置を算出することが不可能であった場合には：
３＞ ＩＥ「ＵＥ測位エラー」をＭＥＡＳＵＲＥＭＥＮＴ ＲＥＰＯＲＴ内に含み、そのＩＥのコンテンツを、８．６．７．１９．５条で指定されるように設定する。
１＞ ＵＥが、ＧＰＳ補助データの欠落により、位置を算出することが不可能である場合には：
２＞ ＵＥは、ＩＥ「ＵＥ測位エラー」を含む測定報告を随時送信して、このＩＥのコンテンツを、８．６．７．１９．５条で指定されるように設定することができる；
２＞ 測定報告を送信した後、ＵＥは、少なくとも２０秒間、同じＧＰＳ補助データをリクエストするための、別の測定報告を送信することはない。この要件は、現在のＲＲＣ接続の解除後には適用されない。
１＞ ＵＥが、ＧＡＮＳＳ補助データの欠落により、リクエストされた測定結果を報告することが不可能である場合には：
２＞ ＵＥは、ＩＥ「ＵＥ測位エラー」を含む測定報告を随時送信して、このＩＥのコンテンツを、８．６．７．１９．５条で指定されるように設定することができる；
２＞ 測定報告を送信した後、ＵＥは、少なくとも２０秒間、同じＧＡＮＳＳ補助データをリクエストするための、別の測定報告を送信することはない。この要件は、現在のＲＲＣ接続の解除後には適用されない。

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１の「ＵＥ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ ｃａｐａｂｉｌｉｔｙ」と題されたセクション１０．３．３．４５を、以下の表のセットに列挙されるように、位置推定のためのＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサに対するサポートを含むように修正することができる。

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１の「ＵＥ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ ｍｅａｓｕｒｅｄ ｒｅｓｕｌｔｓ」と題されたセクション１０．３．７．９９を、以下の表に列挙されるように、位置推定のためのＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサに対するサポートを含むように修正することができる。

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１の「ＵＥ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ ｍｅａｓｕｒｅｍｅｎｔ ｅｖｅｎｔ ｒｅｓｕｌｔｓ」と題されたセクション１０．３．７．１０１を、以下の表に列挙されるように、位置推定のためのＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサに対するサポートを含むように修正することができる。この表の情報エレメント（ＩＥ）は、ＵＥ測位測定値に関してＵＴＲＡＮに報告される、測定イベント結果を含むものである。

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１の「ＵＥ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ ｐｏｓｉｔｉｏｎ ｅｓｔｉｍａｔｅ ｉｎｆｏ」と題されたセクション１０．３．７．１０９を、以下の表に列挙されるように、位置推定のためのＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサに対するサポートを含むように修正することができる。この表のこの情報エレメント（ＩＥ）は、ＵＥが、それ自体の位置を決定することが可能である場合には、ＵＥからネットワークに、位置推定値に関する詳細を提供するものである。

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１の「ＵＥ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ ｒｅｐｏｒｔｉｎｇ ｑｕａｎｔｉｔｙ」と題されたセクション１０．３．７．１１１を、以下の表に列挙されるように、修正することができる。この表のこの情報エレメント（ＩＥ）は、可能／必要とされる位置方法を表現し、所望のサービス品質（ＱｏＳ）に関する情報を提供するものである。

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１の「ＵＥ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ ＷＬＡＮ／ＢＴ ｍｅａｓｕｒｅｄ ｒｅｓｕｌｔｓ」と題されたセクション１０．３．７．１４１は、以下の表に列挙されるような、情報エレメント／グループを含み得る。

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１の「ＵＥ ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｅｎｓｏｒｓ ｍｅａｓｕｒｅｄ ｒｅｓｕｌｔｓ」と題されたセクション１０．３．７．１４２は、以下の表に列挙されるような、情報エレメント／グループを含み得る。

図１２は、３ＧＰＰ発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク（Ｅ−ＵＴＲＡ）エアインターフェース無線通信プロトコル、例えば、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線通信プロトコルに適合することが可能であり、限定するものではないが、ｅＮｏｄｅＢ（１２０４）（本明細書では基地局とも称されるもの）を含めた、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ（Ｅ−ＵＴＲＡ）無線ネットワーク１２３０の１つ以上のネットワーク要素と無線通信するユーザ機器（ＵＥ）１２０２を含み得る、無線通信システム１２００を示す。ＵＥ１２０２は、１つ以上のｅＮｏｄｅＢ（１２０４）と接続することにより、セルラ無線ネットワークによって、及び／又はセルラ無線ネットワークを通じて提供される、サービスにアクセスすることができる。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報（例えば、「ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ」）１２１０を含む（例えば、ローカル及び／又は関連の記憶ユニット内に記憶する）ことができ、この情報は、ＵＥ１２０２による位置決定／推定を補助するために使用することが可能な、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのセットに関する情報を含み得る。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、気圧センサなどの１つ以上のセンサ１２１６を含み得るものであり、それらのセンサ１２１６を単独で、又は気圧基準データと組み合わせて使用することにより、ＵＥ１２０２の絶対垂直位置又は相対垂直位置、例えば高度を、決定することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ローカル記憶域及び／又はリモート記憶域からアクセス可能な気圧基準データを含み得るものであり、この気圧基準データは、ＵＥ１２０２が、ＵＥ１２０２の垂直位置を決定／推定するために気圧センサ情報を「較正する」際に使用することが可能な、情報を提供する。一部の実施形態では、この気圧基準データは、海面に関する（又は、別の特定の基準垂直位置での）大気圧データを含む。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばｅＮｏｄｅＢ（１２０４）は、関連する位置管理ユニット（ＬＭＵ）、セキュアユーザプレーンロケーション（ＳＵＰＬ）ロケーションプラットホーム（ＳＬＰ）１２１２、及び／又は発展型サービス提供モバイル位置センタ（Ｅ−ＳＭＬＣ）１２１４を含み得るものであり、ローカルで測定された気圧センサ情報を使用してＵＥ１２０２の垂直位置を決定する場合に、気圧基準データを提供することにより、ＵＥ１２０２を補助することができる。一部の実施形態では、気圧基準データは、経時的に変動し得るものであり、ＵＥ１２０２に対して、定期的に、及び／又は要求に応じて更新することができる。一部の実施形態では、気圧基準データは、平均海面気圧（ＭＳＬＰ）である。一部の実施形態では、ｅＮｏｄｅＢ（１２０４）は、関連する位置管理ユニット（ＬＭＵ）を含み得るものであり、このＬＭＵを使用して、１つ以上のＵＥ１２０２に関する位置情報にアクセスし、かつ／又は位置を推定する。一部の実施形態では、独立型ＬＭＵ１２２２は、有線及び／又は無線接続によって、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４と相互接続することができる。独立型ＬＭＵ１２２２は、１つ以上のＵＥ１２０２に関する場所／位置を決定／推定するために使用することが可能な、追加的アクセス位置情報を提供することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＳＵＰＬ対応端末（ＳＥＴ）として動作することができ、ＳＵＰＬベアラを介してＳＬＰ１２１２と通信して、例えば、ＷＰＡＮ／ＷＬＡＮマッピング情報及び／又は気圧基準データなどの、位置補助情報をリクエストすること、位置補助情報を取得すること、ＵＥ１２０２によって決定された位置推定値を提供すること、並びに／あるいは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定値及び／又は気圧センサ測定値などの位置情報を提供することにより、ＵＥ１２０２に関する位置推定を補助することができる。

ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ（Ｅ−ＵＴＲＡ）無線ネットワーク１２３０は、独立型の発展型サービス提供モバイル位置センタ（Ｅ−ＳＭＬＣ）１２１４、ＳＵＰＬロケーションプラットホーム（ＳＬＰ）１２１２、及び１つ以上のｅＮｏｄｅＢ（１２０４）などの、１つ以上の更なるネットワーク要素を含み得るものであり、これらは単独で、又は組み合わされて、ＵＥ１２０２によって提供される情報に基づいて、及び／又は、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４に接続されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２２０などの、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報を含むデータベースから取得される情報に基づいて、１つ以上のＵＥ１０２に関する位置を推定することができる。これらの無線ネットワーク要素は、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値情報、並びに／あるいは気圧センサ情報と組み合わされた気圧基準データによって補完された、セルＩＤ及び／又は時間到達情報を使用するなどの、ＵＥ１２０２から取得された情報に基づくＵＥ位置推定のための方法の任意の組み合わせを使用することができる。これらの無線ネットワーク要素は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２２０を介して記憶及び／又はアクセス可能とすることができる、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング及び座標に関する情報を取得することができる。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマップ１２２０は、Ｅ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００のネットワーク要素によって、１つ以上のＵＥ１２０２の位置推定を補助するために使用することが可能な、メディアアクセス制御（ＭＡＣ）アドレス、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、基本サービスセット識別子（ＢＳＳＩＤ）などのＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ名、及びＧＰＳ／ＧＮＳＳ位置情報（又は、他の地理位置座標）などの、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰのセットに関する情報を含む。このＥ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００のネットワーク要素の配置構成は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報（測定値及びマッピングデータ）に基づく、ＵＥベースの位置推定及びＵＥ補助の位置推定の双方を提供し得るものであり、一部の実施形態では、垂直位置（高度）推定のための気圧センサ情報及び気圧基準データ、並びに、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ（又は、補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ）情報とを組み合わせるハイブリッド法で補完される。

Ｅ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００は、例えばＵＥ能力問い合わせの一部として、ＵＥ１２０２から位置（測位）能力をリクエストすることによって、ＵＥ１２０２の能力を決定することができる。ＵＥ１２０２は、そのＵＥが、ＵＥベースの位置推定、ネットワークベースの位置推定、ＵＥベース及びネットワークベースの双方の位置推定をサポートするかどうか、あるいは位置推定能力を有さないなどの、そのＵＥの位置推定能力のリストで応答することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２によってＥ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００に提供される、ＵＥ位置能力情報は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に基づく、ＵＥ１２０２の位置推定能力を示し得るものであり、それゆえ、ＵＥ１２０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を使用する、及び／又はＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報によって補完される位置推定能力を必ずしもサポートすることなく、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ位置推定能力などの他の位置推定能力を含む可能性もある。一部の実施形態では、Ｅ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００は、ＵＥ１２０２が、垂直位置推定を補助するための気圧センサ能力などの、位置推定を補助するための１つ以上のセンサを含むかどうかを問い合わせることができる。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、気圧センサを含むこと、及び／又は、垂直位置推定が（例えば、気圧基準データの使用又は不使用の、気圧センサ測定値に基づく）気圧情報を使用することなどの、気圧情報モードに関するＵＥベースの能力、ネットワークベースの能力、ＵＥベース及びネットワークベースの双方の能力に対するサポートを、あるいは気圧情報モードに関する能力を有さないことを示すことができる。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＵＥ１２０２内に記憶された、ＵＥ１２０２にアクセス可能な、並びに／あるいは、例えばローカル及び／又は関連の記憶ユニット内からＵＥ１２０２によって取得された、及び／又は、Ｅ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００を含み得るＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークを介して関連サーバから取得されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づいて、Ｅ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００に位置推定値を提供する。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰマッピング情報、セル測定値、気圧センサ測定値などの、位置推定情報を提供して、その提供される情報が、現在のものか（単一ショット）又は履歴的なものか（複数ショット）を示すことができる。ＵＥ１２０２は、一部の実施形態では、ＵＥ１２０２の構成に基づいて、１回方式で、又は定期的に、情報を提供することができる。ＬＴＥ無線ネットワークのネットワーク要素は、提供された位置情報を、ＵＥ１２０２の位置推定を補助するために使用することができる。

図１３Ａは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報、気圧情報、及び補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報の使用を含み得る、ＵＥベースの位置推定手順の一部としての、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークの様々なネットワーク要素とＵＥ１２０２との間での、メッセージの交換の図１３００を示す。第１のステップで、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４が、ＵＥ１２０２の能力について問い合わせるメッセージをＵＥ１２０２に送信する。このＵＥ能力問い合わせは、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４によってＵＥ１２０２に送信される、ＬＰＰリクエスト能力メッセージの一部とすることができる。このＵＥ能力問い合わせは、ＵＥ１２０２が提供することが可能な位置推定能力などの、一般的又は具体的なＵＥ能力に関するリクエストを含み得る。例えば、ＬＰＰリクエスト能力メッセージは、ＵＥ１２０２の、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測位及び／又は気圧情報処理に関する能力について、具体的に問い合わせることができる。第２のステップで、ＵＥ１２０２は、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４に送信されるＬＰＰ提供能力メッセージの一部として、ＵＥ能力情報を提供することによって、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４からのＵＥ能力問い合わせに応答することができる。ＵＥ１２０２によってＥ−ＳＭＬＣ１２１４に提供される、ＵＥ能力情報としては、例えば、ＵＥ１２０２によって取得された（１つ以上のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰからＵＥ１２０２によって直接収集された、及び／又は、サーバ若しくは他のネットワーク記憶要素からＵＥ１２０２によって間接的に取得されたかに関わらず）ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報（ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ測定値及び／又はＷＬＡＮマッピングデータなど）に基づいて、ＵＥ１２０２が位置推定を実行することができるかどうか、及び／又は、例えば、ＵＥ１２０２の位置を１つ以上のネットワーク要素が推定することを補助するために、ＵＥ１２０２が位置推定に関するＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を提供することができるかどうかについての情報を挙げることができる。ＵＥ１２０２によってＥ−ＳＭＬＣ１２１４に提供される、ＵＥ能力情報としてはまた、ＵＥ１２０２が、ＵＥ１２０２の垂直位置（絶対高度又は相対高度）を推定するために気圧基準データと組み合わせて使用することが可能な、気圧センサなどの１つ以上のセンサを含むかどうかについての情報も挙げることができる。一部の実施形態では、例えば、図１３Ａで、ステップ１及びステップ２によって示されるように、ＵＥ能力に関するリクエストは、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４などのネットワーク要素によって、ＵＥ１２０２に請求されるものである。一部の実施形態（図示せず）では、ＵＥ１２０２は、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４などのネットワーク要素に対して、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４から請求されることなく、ＬＰＰ提供能力メッセージを、例えば、ＵＥ１２０２によって送信される非請求ＬＰＰ提供能力メッセージ（又は、等価のメッセージ）を送信することができる。一部の実施形態では、ＵＥ能力に関するリクエスト、及びＵＥ能力を提供する応答は、電源投入時、ネットワーク要素への接続の際、位置更新の間、無線ネットワークのセルに関連付けられる際、セルを切り替える際、及び／又は無線ネットワークセル間でのハンドオーバーの間に実施される。

第３のステップで、ＵＥ１２０２は、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４から、例えばリクエスト補助データメッセージの一部として、限定するものではないが、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮマッピング情報、気圧基準情報などを含めた、位置補助データをリクエストすることができる。このＵＥ１２０２からの、位置補助データに関するリクエストに応じて、第４のステップで、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４は、例えば１つ以上のメッセージの一部として、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報及び／又は気圧基準情報を、ＵＥ１２０２に提供することができる。一部の実施形態では、このメッセージは、１つ以上の測定制御シグナリングメッセージとして、別個の補助データ配信のセットの一部として、及び／又は、１つ以上のブロードキャストシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージの一部として送信される。ＵＥ１２０２は、本明細書で説明される具体的なフォーマットに従う、及び／又は、それらの拡張若しくは変形に基づく、１つ以上のフォーマット化メッセージ内で、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報、補助ＧＰＳ情報、及び／又は気圧基準情報を受信することができる。ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報としては、好ましいＷＬＡＮ ＡＰのリスト（例えば、Ｗｉ−Ｆｉ ＡＰのセット）、ＷＰＡＮビーコンのリスト、ＷＬＡＮ ＡＰ及び／又はＷＰＡＮの位置特定のために使用される情報のセット、例えば、ＳＳＩＤ、ｈｅＳＳＩＤ、ＭＡＣアドレスなどを挙げることができる。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報としては、ＵＥ１２０２が走査するための無線周波数チャネルのセット、例えばＷｉ−Ｆｉチャネルのセット、及び／又は、ＵＥ１２０２が走査するためのＷＬＡＮ無線周波数帯のセット、例えばＷｉ−Ｆｉ帯域のセットを挙げることができる。一部の実施形態では、気圧基準情報としては、ＵＥ１２０２内の気圧センサなどの、組込センサの較正のために、及び／又は、ＵＥ１２０２によって測定される（又は、取得される）気圧センサ測定値に基づく、ＵＥ１２０２の垂直位置の推定のために、ＵＥ１２０２が使用することが可能な、大気圧レベルに関する基準値、例えば平均海面気圧（ＭＳＬＰ）値のセットを挙げることができる。

第５のステップで、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４は、ＵＥ１２０２から位置情報をリクエストすることができ、このリクエストは、ＵＥ１２０２によって推定された位置に関するリクエスト（ＵＥベースの推定）、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４（及び／又は、１つ以上の他のネットワーク要素）がＵＥ１２０２の位置を推定するために使用することが可能な、ＵＥ１２０２によって推定された位置及び追加的位置情報に関するリクエスト（ＵＥ補助の推定）、及び／又は、１つ以上のネットワーク要素によってＵＥ１２０２の位置を推定するために使用することが可能な、位置情報に関するリクエスト（ネットワークベースの測定）を含み得る。一部の実施形態では、位置情報に関するリクエストは、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ情報及び／又は気圧情報に関するリクエストを含む。第６のステップで、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４から受信された、位置情報に関するリクエストに応じて、ＵＥ１２０２は、例えば、ＵＥ１２０２によって直接又は間接的に取得されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に基づいて、気圧センサデータ及び気圧基準データ（入手可能な場合）に基づいて、並びに、任意選択的に追加的ＧＰＳ／ＧＮＳＳ（又は、Ａ−ＧＰＳ／Ａ−ＧＮＳＳ）情報に基づいて、その位置を推定することができる。第７のステップで、ＵＥ１２０２は、その位置についての情報を、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４に送信することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２によって送信される位置情報は、測定値報告メッセージ、及び／又は、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４に送信される別のシグナリングメッセージ内に含めることができる。このＵＥ位置情報としては、「水平」位置情報（例えば、表面座標）及び／又は「垂直」位置座標（例えば、高度）を含み得る、ＵＥベースの位置座標のセットを挙げることができる。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に基づいて、及び／又は気圧センサ情報に基づいて、その位置を推定して、その位置推定値をＥ−ＳＭＬＣ１２１４に送信し、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４は、そのＵＥ１２０２の推定位置を、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワーク内、及び／又はＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークに関連付けられた、更なるネットワーク要素に、処理のために転送し、この処理は、ＵＥ１２０２の位置を推定するためのもの、及び／又は、そのＵＥ１２０２の位置推定値を、ＵＥ１２０２からの緊急サービスリクエストに応答するなどの、更なる目的に関して使用するためのものである。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、測定値の更新などに基づいて、その位置の算出を繰り返し、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４に、更新された位置推定値、並びに／あるいは、更新されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報及び／又は更新された気圧センサ情報などの、追加的位置情報を提供する。

一部の実施形態では、図１３Ａに示される様々なステップは、ＬＰＰ／ＬＰＰｅプロトコルに対する拡張の一部として（及び／又は、ＵＥ１２０２に関する位置推定／決定をサポートする、別の適用可能なＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線通信プロトコルの一部として）必須又は任意選択的なものとすることができる。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２の測位能力をリクエストする第１のステップ、及び、ＵＥ１２０２が測位能力を提供する第２のステップは、必要なものであるが、その一方で、ＵＥ１２０２によって補助データをリクエストする第３のステップ、及び、ＵＥ１２０２に補助データを提供する第４のステップは、任意選択的なものである。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２からの位置情報をリクエストする第５のステップ、及び、その位置情報に関するリクエストに応じて、ＵＥ１２０２が位置情報を提供する第７のステップは、必要なものである。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２によって補助データをリクエストする第３のステップ、及び、ＵＥ１２０２に補助データを提供する第４のステップは、第５のステップのリクエスト情報メッセージの後に実施することができる。それゆえ、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４から、位置情報に関するリクエストを受信した後に、ＵＥ１２０２は、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４からの補助データに関するリクエストで応答することができ、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４は、提供補助データメッセージで応答することができ、ＵＥ１２０２は、その提供補助データメッセージのコンテンツを、ＵＥベースの測定値と関連させて使用することにより、ＵＥ１２０２の位置を推定することができる。

一部の実施形態では、例えば、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークの一部とすることが可能な、Ｅ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００のＥ−ＳＭＬＣ１２１４から、ＵＥ１２０２に送信されるリクエスト能力メッセージは、リリース１３（Ｒ１３）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルの一部として、及び／又はリリース９（Ｒ９）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルに対して（又は、１つ以上の途中の３ＧＰＰリリース１０（Ｒ１０）、リリース１１（Ｒ１１）、若しくはリリース１２（Ｒ１２）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルに関して）後方互換性があるように、以下の構造に従ってフォーマットすることができる。一部の実施形態では、Ｒ１３形態及び後方互換性Ｒ９形態の双方での、リクエスト能力メッセージに関する例示的構造は、以下を含む：

リクエスト能力Ｒ９互換性情報エレメント（ＩＥ）は、補助ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＮＳＳ）能力、観測到達時間差（ＯＴＤＯＡ）能力、エンハンストセル識別子（enhanced cell identifier、ＥＣＩＤ）能力、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）及びＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＴ）（ＷＰＡＮを指す場合もある）能力、並びに気圧センサ能力などの、ＵＥ１０２の位置推定能力に関するリクエストを含む。リクエスト能力Ｒ１３ＩＥは、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）及びＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＴ）（ＷＰＡＮを指す場合もある）能力、並びに気圧センサ能力を含む。

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ−ＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ及びＢＡＲＯＭＥＴＲＩＣ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓの情報エレメント（ＩＥ）は、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

ＷＬＡＮ−ＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓのＩＥは、「ａｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔａＳｕｐｐｏｒｔＬｉｓｔＲｅｑ」として上記でラベル付けされたフィールドを含み得るものであり、このフィールドは、対象の無線通信デバイス、例えばＵＥ１２０２が、ＵＥ１２０２によるＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ（ＷＬＡＮ／ＢＴ）位置決定のための、補助データのリストを含むようにリクエストされるかどうかを指定する、ブール値（例えば、ｔｒｕｅ／ｆａｌｓｅ）を含む。ＢＡＲＯＭＥＴＲＩＣ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓのＩＥは、「ＣａｌｉｂｒａｔｉｏｎＤａｔａＳｕｐｐｏｒｔＬｉｓｔＲｅｑ」として上記でラベル付けされたフィールドを含み得るものであり、このフィールドは、対象の無線通信デバイス、例えばＵＥ１２０２が、ＵＥ１２０２による位置決定の一部としての、ＵＥ１２０２による気圧センサの使用ための、較正データのリストを含むようにリクエストされるかどうかを指定する、ブール値（例えば、ｔｒｕｅ／ｆａｌｓｅ）を含む。

一部の実施形態では、例えば、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークの一部とすることが可能な、ネットワーク要素、例えば、Ｅ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００のＥ−ＳＭＬＣ１２１４に、ＵＥ１２０２によって送信される提供能力応答メッセージは、リリース１３（Ｒ１３）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルの一部として、及び／又はリリース９（Ｒ９）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルに対して（又は、１つ以上の途中の３ＧＰＰリリース１０（Ｒ１０）、リリース１１（Ｒ１１）、若しくはリリース１２（Ｒ１２）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルに関して）後方互換性があるように、以下の構造に従ってフォーマットすることができる。一部の実施形態では、Ｒ１３形態及び後方互換性Ｒ９形態の双方での、提供能力メッセージに関する例示的構造は、以下を含む：

提供能力Ｒ９互換性情報エレメント（ＩＥ）は、補助ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＮＳＳ）能力、観測到達時間差（ＯＴＤＯＡ）能力、エンハンストセル識別子（ＥＣＩＤ）能力、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）及びＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＴ）（ＷＰＡＮを指す場合もある）能力、並びに気圧センサ能力などの、ＵＥ１２０２の位置推定能力を示すフィールドを含む。提供能力Ｒ１３ＩＥは、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）及びＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＴ）（ＷＰＡＮを指す場合もある）能力、並びに気圧センサ能力を含む。

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ−ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ及びＢＡＲＯＭＥＴＲＩＣ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｉｔｉｅｓの情報エレメント（ＩＥ）は、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

ＷＬＡＮ−ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓのＩＥは、「ａｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔＳｕｐｐｏｒｔＬｉｓｔ」として上記でラベル付けされた、情報のシーケンスを含み得るものであり、この情報のシーケンスは、対象の無線通信デバイス、例えばＵＥ１２０２によって、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ（ＷＬＡＮ／ＢＴ）位置決定のために使用可能な、ＷＬＡＮ ＡＰ（例えば、Ｗｉ−Ｆｉ ＡＰ）、ＷＰＡＮデータ（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈビーコン）、ＷＬＡＮ周波数チャネル、ＷＬＡＮ周波数帯、及び／又は他の情報のリストを含み得る。ＢＡＲＯＭＥＴＲＩＣ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓのＩＥは、「ＣａｌｉｂｒａｔｉｏｎＤａｔａＳｕｐｐｏｒｔＬｉｓｔ」として上記でラベル付けされた、情報のシーケンスを含み得るものであり、この情報のシーケンスは、ＵＥ１２０２による位置決定の一部としての、ＵＥ１２０２による気圧センサの使用ための、較正データのリスト、例えば、平均海面気圧（ＭＳＬＰ）値を含み得る、ＵＥ１２０２に関する気圧基準データのセットを含み得る。

一部の実施形態では、例えば、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークの一部とすることが可能な、Ｅ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００のＥ−ＳＭＬＣ１２１４から、ＵＥ１２０２に送信されるリクエスト位置情報メッセージは、リリース１３（Ｒ１３）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルの一部として、及び／又はリリース９（Ｒ９）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルに対して（又は、１つ以上の途中の３ＧＰＰリリース１０（Ｒ１０）、リリース１１（Ｒ１１）、若しくはリリース１２（Ｒ１２）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルに関して）後方互換性があるように、以下の構造に従ってフォーマットすることができる。一部の実施形態では、Ｒ１３形態及び後方互換性Ｒ９形態の双方での、リクエスト位置情報メッセージに関する例示的構造は、以下を含む：

リクエスト位置情報Ｒ９互換性情報エレメント（ＩＥ）は、補助ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＮＳＳ）情報、観測到達時間差（ＯＴＤＯＡ）情報、エンハンストセル識別子（ＥＣＩＤ）情報、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）及びＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＴ）（ＷＰＡＮを指す場合もある）情報、並びに気圧情報などの、ＵＥ１２０２からの位置情に関するリクエストを含む。リクエスト位置情報Ｒ１３ＩＥは、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）及びＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＴ）（ＷＰＡＮを指す場合もある）情報、並びに気圧情報を含む。

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ−ＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ及びＢＡＲＯＭＥＴＲＩＣ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎの情報エレメント（ＩＥ）は、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

ＷＬＡＮ−ＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎフィールドは、対象の無線通信デバイス、例えばＵＥ１２０２が、無線ネットワークから、例えばＳＭＬＣ１２１４から、追加的ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ（ＢＴ）補助情報をリクエストすることができるかどうかを示す、ブール値を含み得る。Ｂａｒｏｍｅｔｒｉｃ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎフィールドは、対象の無線通信デバイス、例えばＵＥ１２０２が、無線ネットワークから、例えばＳＭＬＣ１２１４から、追加的気圧補助情報、例えば基準気圧データをリクエストすることができるかどうかを示す、ブール値を含み得る。

一部の実施形態では、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線ネットワークの一部とすることが可能な無線ネットワークに、Ｅ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００のＥ−ＳＭＬＣ１２１４に、ＵＥ１２０２によって送信される提供位置情報メッセージは、リリース１３（Ｒ１３）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルの一部として、及び／又はリリース９（Ｒ９）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルに対して（又は、１つ以上の途中の３ＧＰＰリリース１０（Ｒ１０）、リリース１１（Ｒ１１）、若しくはリリース１２（Ｒ１２）の３ＧＰＰ無線通信プロトコルに関して）後方互換性があるように、以下の構造に従ってフォーマットすることができる。一部の実施形態では、Ｒ１３形態及び後方互換性Ｒ９形態の双方での、提供位置情報メッセージに関する例示的構造は、以下を含む：

提供位置情報Ｒ９互換性情報エレメント（ＩＥ）は、補助ＧＮＳＳ（Ａ−ＧＮＳＳ）情報、観測到達時間差（ＯＴＤＯＡ）情報、エンハンストセル識別子（ＥＣＩＤ）情報、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）及びＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＴ）（ＷＰＡＮを指す場合もある）情報、並びに気圧情報などの、ＵＥ１２０２によって提供される位置情に関するフィールドを含む。提供位置情報Ｒ１３ＩＥは、ＵＥ１２０２によって提供することが可能な無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）及びＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＴ）（ＷＰＡＮを指す場合もある）情報、並びに気圧情報を含む。

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ−ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ及びＢａｒｏｍｅｔｒｉｃ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎの情報エレメント（ＩＥ）は、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

ＷＬＡＮ−ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、位置推定が、ＵＥ１２０２によって、ＷＬＡＮ ＡＰ及び／又はＷＰＡＮ（ＢＴ）情報を使用して実行されるかどうかを示す、ブール値を含み得る。Ｂａｒｏｍｅｔｒｉｃ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、ＵＥ１２０２による垂直位置推定が、ＵＥ１２０２内の気圧センサからなどの気圧情報を単独で、又は気圧基準データと関連させて使用するかどうかを示すブール値を含み得る。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４から受信された、ＵＥの能力についての問い合わせ、例えば、ＵＥ能力についての一般的問い合わせ、又はＵＥ「測位」（位置）決定（推定）能力についての具体的問い合わせに応じて、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４に提供することができる。ＵＥ１２０２は、ＵＥ１２０２が、そのＵＥの位置を推定するための手順の一部としてＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を使用することが可能なモードをサポートしているかどうかを、上記で詳述されたようなメッセージを使用して示すことができる。ＵＥ１２０２によってＥ−ＳＭＬＣ１２１４に提供される能力情報は、ＵＥ１２０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ＵＥベースの」推定、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定及び「ＵＥベースの」推定の双方のうちの１つをサポートしていること、並びに、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定をサポートしていないことの、指示を含み得る。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４は、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４からＵＥ１２０２に送信されたＵＥ能力問い合わせに応じて送信される、ＵＥ能力メッセージの一部として通信された、位置推定に関するＵＥ１２０２のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ能力及び／又は気圧センサ能力を示すメッセージ内の、ＵＥ１２０２によって提供された情報に基づいて、ＵＥ１２０２の位置推定を実行するかどうかを決定する。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４は、ＷＬＡＮ ＡＰ情報を少なくとも部分的に使用するＵＥ位置推定に関するモードを、ＵＥ１２０２がサポートしているかどうかに、条件的に基づいて、ＵＥ１２０２にＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を提供する。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＵＥ１２０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ＵＥベースの」推定、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに少なくとも部分的に基づく、ＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定及び「ＵＥベースの」推定の双方のうちの１つをサポートしていること、並びに、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定をサポートしていないことの指示を含み得る。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４は、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４からＵＥ１２０２に送信されたＵＥ能力問い合わせに応じて送信される、ＵＥ能力メッセージの一部として通信された、ＵＥ１２０２によって提供される情報に基づいて、ＵＥ１２０２の位置推定を実行するかどうかを決定する。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を少なくとも部分的に使用するＵＥ位置推定に関するモードを、ＵＥ１２０２がサポートしているかどうかに、少なくとも部分的に条件的に基づいて、ＵＥ１２０２にＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を提供する。例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４は、ＵＥ１２０２の位置の推定に関するＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報の収集及び／又は処理を補助するために、ＵＥ１２０２に情報を提供することができる。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、気圧情報を使用する能力を示すことができ、例えば、ＵＥ１２０２によってＥ−ＳＭＬＣ１２１４（又は、別の適用可能なネットワーク要素）に送信される、提供能力応答は、ＵＥ１２０２が、気圧情報に少なくとも部分的に基づくＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定、気圧情報に少なくとも部分的に基づくＵＥの位置の「ＵＥベースの」推定、気圧情報に少なくとも部分的に基づくＵＥの位置の「ネットワークベースの」推定及び「ＵＥベースの」推定の双方のうちの１つをサポートしていること、並びに気圧情報に少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定をサポートしていないことの、指示を含み得る。一部の実施形態では、このＵＥ能力情報は、気圧センサからなどの、ＵＥ１２０２の「垂直」位置を推定するための情報を、推定及び／又は提供するために使用することが可能な１つ以上のセンサの存在及び／又は機能状態を示すことができる。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４は、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４からＵＥ１２０２に送信されたＵＥ能力問い合わせに応じて送信される、ＵＥ能力メッセージの一部として通信された、ＵＥ１２０２によって提供される情報に基づいて、ＵＥ１２０２の「垂直」位置推定を実行するかどうかを決定する。一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４は、気圧情報を少なくとも部分的に使用するＵＥ位置推定に関するモードを、ＵＥ１０２がサポートしているかどうかに条件的に基づいて、ＵＥ１２０２に気圧基準データを提供する。

一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４は、１つ以上の「提供補助データ」メッセージの１つ以上の情報エレメントを使用して、ＵＥ１２０２に、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ補助情報を提供することができる。更には、これらの１つ以上のネットワーク要素はまた、ＵＥ１２０２が、測定された気圧センサ情報と関連させて使用して、ＵＥ１２０２の「垂直」位置を推定するための、平均海面気圧（ＭＳＬＰ）値などの、気圧基準データも提供することができる。これらのＵＥ測位ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ／気圧補助データは、ＵＥ１２０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定をサポートする、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮモードで、又は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報とＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報との組み合わせに少なくとも部分的に基づくＵＥ位置推定をサポートする、ハイブリッドＷＬＡＮ／ＷＰＡＮモードで動作している場合に使用するための、好ましいＷＬＡＮ／ＷＰＡＮアクセスポイントのリストを含み得る。Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４は、限定するものではないが、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、基本サービスセット識別子（ＢＳＳＩＤ）、拡張サービスセット識別子（ＥＳＳＩＤ）、均一サービスセット識別子（ＨＳＳＩＤ）、均一拡張サービスセット識別子（ＨｅＳＳＩＤ）、１つ以上の周波数帯、及び１つ以上の周波数チャネル（例えば、１つの周波数帯の範囲内）のうちの１つ以上を含めた、リスト内の各ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰについての情報を提供することができる。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４によって提供された情報を使用して、測定するべきＷＬＡＮ ＡＰのセットを決定し、得られた測定結果に基づいて、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４に、測定データ及び／又は位置推定値を報告して返す。

一部の実施形態では、１つ以上のネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４は、ＵＥ１２０２の「垂直」位置を推定するために、ＵＥ１２０２によって気圧センサ情報と関連させて使用することが可能な、気圧基準データ情報を含み得る、「気圧基準データ」を、ＵＥ１２０２に提供することができる。一部の実施形態では、気圧基準データは、ＵＥ１２０２内の気圧センサによって測定された気圧センサ情報を、ＵＥ１２０２の「垂直」位置を推定するために使用することが可能となる、基準点を提供することができる１つ以上の平均海面気圧（ＭＳＬＰ）値を含む。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、無線ネットワークによって提供される気圧基準データから取得した情報を使用して、ＵＥ１２０２内の気圧センサによって測定された気圧センサデータに基づく、ＵＥ１２０２における位置推定を較正する。一部の実施形態では、ＵＥの推定「垂直」位置は、海抜での、例えば、フィート、メートル、又は別の標準測定単位での絶対推定値を含み得る。一部の実施形態では、ＵＥの推定「垂直」位置は、相対推定値、例えば、「地表」レベル又は「１階」の指示、あるいは、ＵＥ１２０２の「垂直」位置の別の認識可能な相対的指示を含み得る。

図１３Ｂは、緊急サービス位置決定コールフローの一部としての、ＵＥ１２０２と、ＬＴＥ無線ネットワークのネットワーク要素、例えばＥ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００のＥ−ＳＭＬＣ１２１４との間での、例示的なメッセージの交換の図１３１０を示す。第１のステップで、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４が、ＵＥ１２０２の能力について問い合わせるメッセージをＵＥ１２０２に送信する。このＵＥ能力問い合わせは、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４によってＵＥ１２０２に送信される、ＬＰＰリクエスト能力メッセージの一部とすることができる。このＬＰＰリクエスト能力メッセージは、ＵＥ１２０２が提供することが可能な位置推定能力などの、一般的又は具体的なＵＥ能力に関するリクエストを含み得る。このＬＰＰリクエスト能力メッセージは、（ｉ）エンハンストセルＩＤ（Ｅ−ＣＩＤ）に関する問い合わせ、（ｉｉ）ＵＥ１２０２のＧＰＳ／ＧＮＳＳ位置推定能力についての問い合わせ、（ｉｉｉ）ＵＥ１２０２の地上波ビーコンシステム（Terrestrial Beacon Systems、ＴＢＳ）位置推定能力についての問い合わせ、（ｉｖ）ＵＥ１２０２のＷＬＡＮ位置推定能力についての問い合わせ、（ｖ）ＵＥ１２０２のＷＰＡＮ（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ）位置推定能力についての問い合わせ、（ｖｉ）ＵＥ１２０２の気圧センサ（又は他のセンサ）位置推定能力についての問い合わせのうちの、１つ以上を含み得る。第２のステップで、ＵＥ１２０２は、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４に送信されるＬＰＰ提供能力メッセージ内で、ＵＥ能力情報を提供することによって、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４からのＬＰＰリクエスト能力メッセージに応答することができる。このＥ−ＳＭＬＣ１２１４に提供されるＵＥ能力情報は、独立型の、若しくは追加的補助を使用するＵＥベースの、又は、単独の、若しくはネットワーク要素によって提供される情報と組み合わされた、別の列挙形態のＧＰＳ／ＧＮＳＳ位置決定を含めた、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ能力を使用する位置推定を、ＵＥ１２０２が実行することができるかどうかを含み得る。一部の実施形態では、このＥ−ＳＭＬＣ１２１４に提供されるＵＥ能力情報は、ＵＥ１２０２が、ＧＰＳ、ＧＮＳＳ、Ａ−ＧＰＳ、Ａ−ＧＮＳＳ、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ、又はセンサのうちの１つ以上に基づいて位置推定を実行することができるかどうかを含み得る。一部の実施形態では、このＵＥ能力情報は、ＵＥ１２０２が、それらの能力のうちの１つ以上を使用する「独立型」方式で、及び／又は、１つ以上のネットワーク要素との協働的「補助」方式で、位置推定を実行することができるかどうかを含み得る。一部の実施形態では、ＵＥ能力に関するリクエスト、及びＵＥ能力を提供する応答は、電源投入時、ネットワーク要素への接続の際、位置更新の間、無線ネットワークのセルに関連付けられる際、セルを切り替える際、及び／又は無線ネットワークセル間でのハンドオーバーの間に実施される。

第３のステップで、図１３Ｂに示されるように、ＬＰＰリクエスト能力及びＬＰＰ提供能力のメッセージ交換（第３のステップとは別個の時間に実施することが可能）の後に続けて、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４は、ＵＥ１２０２に、例えばＧＰＳ／ＧＮＳＳ及び／又は補助ＧＰＳ／ＧＮＳＳ位置推定の一部として使用するための、非請求ＬＰＰ補助データを提供することができる。

第４のステップで、図１３Ｂに示されるように、このＬＰＰ非請求提供補助データメッセージ（第４のステップ及び第５のステップとは別個の時間に実施することが可能）の後に続けて、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４は、ＵＥ１２０２にＬＰＰリクエスト位置情報メッセージを送信することによって、ＵＥ１２０２から位置推定情報をリクエストすることができる。このＵＥ１２０２からの位置推定情報に関するリクエストは、ＵＥ１２０２によって推定された位置に関するリクエスト（ＵＥベースの推定）、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４（及び／又は、１つ以上の他のネットワーク要素）がＵＥ１２０２の位置を推定するために使用することが可能な、ＵＥ１２０２によって推定された位置及び追加的位置情報に関するリクエスト（ＵＥ補助の推定）、及び／又は、１つ以上のネットワーク要素によってＵＥ１２０２の位置を推定するために使用することが可能な、位置情報に関するリクエスト（ネットワークベースの測定）を含み得る。一部の実施形態では、位置情報に関するリクエストは、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報、ＷＬＡＮ情報、ＷＰＡＮ（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ）情報、及び／又はセンサ（例えば、気圧センサ）情報に関するリクエストを含む。

第５のステップで、ＵＥ１２０２は、ＬＰＰ提供位置情報メッセージを送信することによって、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４に位置情報を提供することができる。提供される位置情報としては、ＵＥ１２０２によって生成された位置推定値、その位置推定値に関連付けられたタイムスタンプ、及び、その位置推定値がどのように生成されたかについての情報、例えば、その位置推定値を生成するために使用されたデータの１つ以上のソース、例えばＧＰＳ／ＧＮＳＳ、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ、センサなどについての情報を挙げることができる。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、複数の情報のソースを使用して位置推定値を生成し、そのようなものとしてＥ−ＳＭＬＣ１２１４に示す。一部の実施形態では、異なる推定方法に基づく複数の位置推定値が提供され、それぞれが、異なるソース（又は、使用されたソースのセット）を示す。

図１３Ａ及び図１３Ｂに示されるメッセージ交換に関しては、本明細書で詳述されたように、及び／又は、提案される３ＧＰＰ技術仕様に対する変更に関して以下で更に列挙されるように、様々なフォーマット化メッセージを使用することができる。

メッセージボディ情報エレメント（ＩＥ）
一部の実施形態では、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素は、ＵＥ１２０２から、ＬＰＰに関する能力情報をリクエストするため、及びサポートされる個別の測位方法をリクエストするため、ＵＥ１２０２に、ＬＰＰメッセージ内でＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓメッセージボディを送信する。一部の実施形態では、このＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓメッセージボディは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのリクエスタに、ＵＥ１２０２のＬＰ能力をリクエスタに示すための、ＬＰＰメッセージ内のＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓメッセージボディを送信することによって、ＬＰＰ能力に関するリクエストに応答する。一部の実施形態では、このＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓメッセージボディは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＬＰＰメッセージ内でＲｅｑｕｅｓｔＡｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔａメッセージボディを送信することによって、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素から、位置推定に関する補助データをリクエストする。一部の実施形態では、このＲｅｑｕｅｓｔＡｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔａメッセージボディは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

一部の実施形態では、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素は、ＬＰＰメッセージ内でＰｒｏｖｉｄｅＡｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔａメッセージボディを送信することによって、ＵＥ１２０２から受信された、位置推定のための補助データに関するリクエストに応答する。一部の実施形態では、ネットワーク要素は、非請求の方式で、ＵＥ１２０２に、ＬＰＰメッセージ内でＰｒｏｖｉｄｅＡｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔａメッセージボディを送信する。一部の実施形態では、このＰｒｏｖｉｄｅＡｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔａメッセージボディは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

一部の実施形態では、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素は、ＵＥ１２０２から、測位測定値又は位置推定値をリクエストするため、ＵＥ１２０２に、ＬＰＰメッセージ内でＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディを送信する。一部の実施形態では、このＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディ内の「ｃｏｍｍｏｎＩＥｓＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」フィールドは、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバによってリクエストされる、位置情報タイプを指定することができ、また、そのリクエストされる位置情報に関連付けられた、構成情報も含み得る。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、リクエスタに、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバに、測位測定値及び／又は位置推定値を提供するための、ＬＰＰメッセージ内のＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディを、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのリクエスタに送信することによって、位置情報に関するリクエストに応答する。一部の実施形態では、このＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

共通測位
一部の実施形態では、１つ以上のＬＰＰメッセージは、提供位置情報ＬＰＰメッセージタイプに関する共通ＩＥを伝達する、ＣｏｍｍｏｎＩＥｓＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディを含む。一部の実施形態では、このＣｏｍｍｏｎＩＥｓＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下のエレメントを含み得る。

一部の実施形態では、「ｌｏｃａｔｉｏｎＥｓｔｉｍａｔｅ」フィールドは、全ての目的のために全体が参照により本明細書に組み込まれる、３ＧＰＰ ＴＳ２３．０３２［参照文献１５］で定義される地理的シェープのうちの１つを使用して、位置推定値を提供する。各地理的シェープ内の様々なフィールドの値のコーディングは、［参照文献１５］の規則に従うものとすることができる。このフィールドを含めるための条件は、リクエスト位置情報メッセージ内のｌｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＴｙｐｅフィールドに関して定義することができる。

一部の実施形態では、「ｖｅｌｏｃｉｔｙＥｓｔｉｍａｔｅ」フィールドは、３ＧＰＰ ＴＳ２３．０３２［参照文献１５］で定義される速度シェープのうちの１つを使用して、速度推定値を提供する。各速度シェープ内の様々なフィールドの値のコーディングは、［参照文献１５］の規則に従う。

一部の実施形態では、「ｌｏｃａｔｉｏｎＥｒｒｏｒ」フィールドが含まれるのは、位置推定値及び測定値が、ＬＰＰ ＰＤＵ内に含まれていない場合であり、かつその場合に限られる。このフィールドは、位置情報の欠如の理由に関する情報を含み得る。ＬｏｃａｔｉｏｎＦａｉｌｕｒｅＣａｕｓｅ「ｐｅｒｉｏｄｉｃＬｏｃａｔｉｏｎＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓＮｏｔＡｖａｉｌａｂｌｅ」は、定期的位置報告がリクエストされているが、ｒｅｐｏｒｔｉｎｇＩｎｔｅｒｖａｌの満了時に、測定値又は位置推定値が利用可能とならない場合に、ＵＥ１０２によって使用することができる。

・一部の実施形態では、「ｅａｒｌｙＦｉｘＲｅｐｏｒｔ」フィールドが含まれるのは、ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージが、初期の位置測定値又は初期の位置推定値を含む場合であり、かつその場合に限られる。ＵＥ１０２は、このフィールドの値を、以下のように設定することができる：
ｎｏＭｏｒｅＭｅｓｓａｇｅ：この値は、１つのみのＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージ、又は最終ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージを使用して、初期の位置情報のセット全体を配信する場合に、使用することができる。

ｍｏｒｅＭｅｓｓａｇｅＯｎＴｈｅＷａｙ： この値は、初期の位置情報のセット全体を配信するために使用される複数のＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージのうちの１つに関して、使用することができる（初期の位置情報が、単一のメッセージ内に収まらないであろう場合など）。

一部の実施形態では、「ＬｏｃａｔｉｏｎＳｏｕｒｃｅ」フィールドは、「ｌｏｃａｔｉｏｎＥｓｔｉｍａｔｅ」フィールドのソースに関する情報を含む。

一部の実施形態では、「ＬｏｃａｔｉｏｎＲｅｆｅｒｅｎｃｅＴｉｍｅ」フィールドは、いつ位置推定が実行されたかを示す、協定世界時（ＵＴＣ）値を提供する。このＵＴＣ値は、ｙｙｙｙＭＭｄｄｈｈｍｍｓｓとしてフォーマットすることができ、ｙｙｙｙは年を示し、ＭＭは月を示し、ｄｄは日を示し、ｈｈは時間を示し、ｍｍは分を示し、ｓｓは秒を示す。

ＷＬＡＮベースの測位
一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、位置情報に関するリクエストに応じて、１つ以上のネットワーク要素に、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバに、ＷＬＡＮ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントを使用して、ＷＬＡＮ測定値を提供する。一部の実施形態では、このＷＬＡＮ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下を含み得る。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、位置情報に関するリクエストに応じて、１つ以上のネットワーク要素に、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバに、ＷＬＡＮ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントを使用して、ＷＬＡＮ測定値を提供する。一部の実施形態では、このＷＬＡＮ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下を含み得る。

一部の実施形態では、「ｌｏｃａｔｉｏｎＲｅｆｅｒｅｎｃｅｔｉｍｅ」フィールドは、ＷＬＡＮ測定が実施された時間を指定する。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、測定の時間を決定することが可能であった場合にこのフィールドを含む。

一部の実施形態では、「ｗｌａｎ−ＭｅａｓｕｒｅｄＲｅｓｕｌｔｓＬｉｓｔ」フィールドは、いくつもの異なるアクセスポイント、例えば、最大３２の異なるＷＬＡＮ ＡＰに関するＷＬＡＮ測定値を含む。

一部の実施形態では、「ｗｌａｎ−ＡＰ−Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ」フィールドは、測定されたＷＬＡＮ ＡＰに関する識別情報を指定する。

一部の実施形態では、「ｗｌａｎ−ＲＴＴ」フィールドは、ＵＥ１２０２とＷＬＡＮ ＡＰとの間での往復遅延時間（ＲＴＴ）測定値を指定する。

一部の実施形態では、「ｂｓｓｉｄ」フィールドは、測定されたＷＬＡＮ ＡＰの基本サービスセット識別子（ＢＳＳＩＤ）［参照文献２４］（そのＷＬＡＮ ＡＰのＭＡＣアドレスと同一であり得るもの）を提供する。

一部の実施形態では、「ｓｓｉｄ」フィールドは、ＷＬＡＮ ＡＰによってサービス提供される無線ネットワークの、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）［参照文献２４］を提供する。

一部の実施形態では、「ｒｔｔＶａｌｕｅ」は、ＵＥ１２０２とＷＬＡＮ ＡＰとの間での往復遅延時間（ＲＴＴ）測定値を、フィールドｒｔｔＵｎｉｔｓによって与えられた単位で指定する。

一部の実施形態では、「ｒｔｔＵｎｉｔｓ」フィールドは、フィールドｒｔｔＶａｌｕｅ及びｒｔｔＡｃｃｕｒａｃｙに関する単位を指定する。一部の実施形態では、利用可能な単位としては、１０００ｎｓ、１００ｎｓ、１０ｎｓ、１ｎｓ、又は０．１ｎｓを挙げることができる。

一部の実施形態では、「ｒｔｔＡｃｃｕｒａｃｙ」フィールドは、フィールドｒｔｔＵｎｉｔｓによって与えられた単位での標準偏差として表現される、提供されたｒｔｔＶａｌｕｅの推定精度を提供する。

一部の実施形態では、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素は、ＵＥ１２０２からＷＬＡＮ位置推定値をリクエストするための、ＬＰＰメッセージ内のＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントを含む。一部の実施形態では、このＷＬＡＮ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントは、以下のようにフォーマットされる：

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントは、ＵＥ補助モードの位置推定でリクエストされるＷＬＡＮ測定値を指定する、「ｒｅｑｕｅｓｔｅｄＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓ」フィールドを含む。一部の実施形態では、この「ｒｅｑｕｅｓｔｅｄＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓ」フィールドは、ビット列によって表されるものであり、１つのビット位置での１の値は、リクエストされている特定の測定値を示し、１つのビット位置でのゼロの値は、リクエストされていない特定の測定値を示す。異なるビット位置は、異なる特定の測定値に対応し得る。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＷＬＡＮ位置推定能力をサポートする、そのＵＥの能力を示すために、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素に送信される、ＬＰＰメッセージ内のＷＬＡＮ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントを含む。一部の実施形態では、このＷＬＡＮ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、以下のようにフォーマットされる：

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、ＵＥ１２０２によってサポートされるＷＬＡＮモードを指定する、ｗｌａｎ−Ｍｏｄｅｓフィールドを含む。一部の実施形態では、このｗｌａｎ−Ｍｏｄｅｓフィールドは、ビット列によって表されるものであり、１つのビット位置での１の値は、特定のＷＬＡＮモードがサポートされていることを示し、１つのビット位置でのゼロの値は、特定のＷＬＡＮモードがサポートされていないことを示す。異なるビット位置は、異なる特定のＷＬＡＮモードに対応し得る。

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、ｒｓｓｉ測定及び／又は往復遅延時間測定を、ＵＥ１２０２が実行することが可能かどうかを指定する、ｗｌａｎ−ＭｅａｓＳｕｐｐｏｒｔｅｄフィールドを含む。一部の実施形態では、このｗｌａｎ−ＭｅａｓＳｕｐｐｏｒｔｅｄフィールドは、ビット列によって表されるものであり、１つのビット位置での１の値は、特定の測定がサポートされていることを示し、１つのビット位置でのゼロの値は、特定の測定がサポートされていないことを示す。このｗｌａｎ−ＭｅａｓＳｕｐｐｏｒｔｅｄフィールドは、ＵＥ１２０２が、ＵＥ補助モードをサポートする場合に含めることができ、そうではない場合には、存在し得ないものである。

一部の実施形態では、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバによって送信される、ＬＰＰメッセージのＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓメッセージボディは、ＵＥ１２０２からＷＬＡＮ測位能力をリクエストするための、ＷＬＡＮ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントを含む。一部の実施形態では、このＷＬＡＮ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、以下のようにフォーマットすることができる：

一部の実施形態では、１つ以上のＬＰＰメッセージは、ＷＬＡＮエラーの理由を示すための、ＷＬＡＮ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメントを含み得る。このＷＬＡＮ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメントは、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバによって、あるいはＵＥ１２０２によって使用することができる。一部の実施形態では、このＷＬＡＮ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメントは、以下のようにフォーマットすることができる：

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメント内に含めることが可能な、ＷＬＡＮ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ情報エレメントは、ＷＬＡＮエラーの理由を提供し得るものであり、ＵＥ１２０２が、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素に、そのような理由を示すためのものなどである。一部の実施形態では、このＷＬＡＮ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ情報エレメントは、以下のようにフォーマットすることができる：

一部の実施形態では、ＷＬＡＮ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ情報エレメントは、ＷＬＡＮの具体的なエラー原因を提供する、「ｃａｕｓｅ」フィールドを含む。一部の実施形態では、「ｎｏｔＡｌｌｒｅｑｕｅｓｔｅｄＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓＰｏｓｓｉｂｌｅ」の「ｃａｕｓｅ」値は、ＵＥ１２０２が、ＷＬＡＮを使用して位置を算出すること、又はリクエストされた全てのＷＬＡＮ測定値を提供することが不可能であった（しかしながら、一部の測定値を提供することは可能であり得る）ことを示し得る。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、場合に応じて、「ｗｌａｎ−ＡＰ−ＩＤ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＮｏｔＰｏｓｓｉｂｌｅ」、「ｗｌａｎ−ＡＰ−ＲＳＳＩ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＮｏｔＰｏｓｓｉｂｌｅ」、「ｗｌａｎ−ＡＰ−ＲＴＴ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＮｏｔＰｏｓｓｉｂｌｅ」のフィールドのうちの１つ以上を含む。

Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈベースの測位
一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＵＥ１２０２からの位置情報に関するリクエストに応じて、１つ以上のネットワーク要素に、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバに、ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントを使用して、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（又は、より一般的にはＷＰＡＮ）ベースの測定値を提供する。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＵＥ補助モードで動作して、ネットワーク要素にＢｌｕｅｔｏｏｔｈ測定値を提供する。一部の実施形態では、このＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下を含み得る。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、位置情報に関するリクエストに応じて、１つ以上のネットワーク要素に、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバに、例えばＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントの一部として含まれる、ＢＴ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントを使用して、ＢＴ測定値を提供する。一部の実施形態では、このＢＴ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下を含み得る。

一部の実施形態では、「ｂｔ−ＭｅａｓｕｒｅｄＲｅｓｕｌｔｓＬｉｓｔ」フィールドは、最大３２のＢｌｕｅｔｏｏｔｈビーコンに関する、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ測定値を含む。

一部の実施形態では、「ｍａｃＡｄｄｒｅｓｓ」フィールドは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈビーコンに関するＭＡＣアドレスを指定する［参照文献２５］。

一部の実施形態では、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバは、例えばＬＰＰメッセージのＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディ内に含まれる、ＵＥ１２０２に送信されるＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントを使用して、ＵＥ１２０２からＢｌｕｅｔｏｏｔｈ位置測定値をリクエストする。一部の実施形態では、このＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として、以下を含み得る。

一部の実施形態では、「ｒｅｑｕｅｓｔｅｄＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓ」フィールドは、ＵＥ補助モードに関してＵＥ１２０２にリクエストされる、ＢＴ測定値を指定する。一部の実施形態では、「ｒｅｑｕｅｓｔｅｄＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓ」フィールドは、ビット列としてフォーマットされ、各ビットは、特定の測定値がリクエストされているかどうかに対応する。一部の実施形態では、１つのビット位置での１の値は、特定の測定値がリクエストされていることを示し得るものであり、その一方で、１つのビット位置でのゼロの値は、特定の測定値がリクエストされていないことを示し得る。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（又は、より一般的にはＷＰＡＮ）位置推定能力をサポートする、そのＵＥの能力を示すために、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素に送信される、ＬＰＰメッセージ内のＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントを含む。一部の実施形態では、このＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、以下のようにフォーマットされる：

一部の実施形態では、ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、ＵＥ１２０２によってサポートされる１つ以上のＢｌｕｅｔｏｏｔｈモードを指定する、ｂｔ−Ｍｏｄｅｓフィールドを含む。一部の実施形態では、このｂｔ−Ｍｏｄｅｓフィールドは、ビット列としてフォーマットされ、各ビット位置は、特定のＢｌｕｅｔｏｏｔｈモードがサポートされているか、又はサポートされていないかを示す。一部の実施形態では、１つのビット位置での１の値は、特定のＢｌｕｅｔｏｏｔｈモードがサポートされていることを示し、１つのビット位置でのゼロの値は、特定のＢｌｕｅｔｏｏｔｈモードがサポートされていないことを示す。

一部の実施形態では、ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、ｒｓｓｉ測定及び／又は往復遅延時間測定を、ＵＥ１２０２が実行することが可能かどうかを指定する、ｂｔ−ＭｅａｓＳｕｐｐｏｒｔｅｄフィールドを含む。一部の実施形態では、このｂｔ−ＭｅａｓＳｕｐｐｏｒｔｅｄフィールドは、このことを表すビット列としてフォーマットされ、各ビット位置は、特定の測定がサポートされているか、又はサポートされていないかを示す。一部の実施形態では、１つのビット位置での１の値は、特定の測定がサポートされていることを示し、１つのビット位置でのゼロの値は、特定の測定がサポートされていないことを示す。一部の実施形態では、このフィールドは、ＵＥ１２０２がｕｅ補助モードをサポートする場合に、含めることが必要とされるものであり、そうではない場合には、このフィールドを含めることはできない。

一部の実施形態では、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバによって送信される、ＬＰＰメッセージのＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓメッセージボディは、ＵＥ１２０２からＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（又は、より一般的にはＷＰＡＮ）測位能力をリクエストするための、ＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントを含む。一部の実施形態では、このＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、以下のようにフォーマットすることができる：

一部の実施形態では、１つ以上のＬＰＰメッセージは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈエラーの理由を示すための、ＢＴ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメントを含み得る。このＢＴ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメントは、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバによって、あるいはＵＥ１２０２によって使用することができる。一部の実施形態では、このＢＴ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメントは、以下のようにフォーマットすることができる：

一部の実施形態では、ＢＴ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメント内に含めることが可能な、ＢＴ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ情報エレメントは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈエラーの理由を提供し得るものであり、ＵＥ１２０２が、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素に、そのような理由を示すためのものなどである。一部の実施形態では、このＢＴ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ情報エレメントは、以下のようにフォーマットすることができる：

一部の実施形態では、ＢＴ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ情報エレメントは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈの具体的なエラー原因を提供する、「ｃａｕｓｅ」フィールドを含む。一部の実施形態では、「ｎｏｔＡｌｌｒｅｑｕｅｓｔｅｄＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓＰｏｓｓｉｂｌｅ」の「ｃａｕｓｅ」値は、ＵＥ１２０２が、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈを使用して位置を算出すること、又はリクエストされた全てのＢｌｕｅｔｏｏｔｈ測定値を提供することが不可能であった（しかしながら、一部の測定値を提供することは可能であり得る）ことを示し得る。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、場合に応じて、「ｂｔ−Ｂｅａｃｏｎ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＮｏｔＰｏｓｓｉｂｌｅ」、「ｂｔ−Ｂｅａｃｏｎ−ＲＴＴ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＮｏｔＰｏｓｓｉｂｌｅ」のフィールドのうちの１つ以上を含む。

大気圧センサ
一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＵＥ１２０２からの位置情報に関するリクエストに応じて、１つ以上のネットワーク要素に、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバに、Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントを使用して、大気圧センサ測定値を提供する。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＵＥ補助モードで動作して、ネットワーク要素に大気圧センサ測定値を提供する。一部の実施形態では、このＳｅｎｓｏｒｓ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として以下を含み得る。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、位置情報に関するリクエストに応じて、１つ以上のネットワーク要素に、例えば、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバに、例えばＳｅｎｓｏｒｓ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントの一部として含まれる、Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントを使用して、大気圧センサ測定値を提供する。一部の実施形態では、このＳｅｎｓｏｒｓ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として以下を含み得る。

一部の実施形態では、「ｕｎｃｏｍｐｅｎｓａｔｅｄＢａｒｏｍｅｔｒｉｃＰｒｅｓｓｕｒｅ」フィールドは、パスカル（Ｐａ）の単位（海抜約０．１ｍの数値的高度分解能に対応するもの）での測定大気圧を含む。一部の実施形態では、「ｕｎｃｏｍｐｅｎｓａｔｅｄＢａｒｏｍｅｔｒｉｃＰｒｅｓｓｕｒｅ」フィールドは、ＵＥ１２０２の１つ以上のセンサの測定大気圧出力から、それらのセンサに対する外部からのあらゆる調節が行われる前に取得するものとする。

一部の実施形態では、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバは、例えばＬＰＰメッセージのＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディ内に含まれる、ＵＥ１２０２に送信されるＳｅｎｓｏｒｓ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントを使用して、ＵＥ１２０２から気圧センサベースの位置測定値をリクエストする。一部の実施形態では、このＳｅｎｓｏｒｓ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ情報エレメントは、構造化されたフォーマット化メッセージの一部として以下を含み得る。

一部の実施形態では、「ｒｅｑｕｅｓｔｅｄＳｅｎｓｏｒｓＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓ」フィールドは、ＵＥ１２０２にリクエストされる、センサ測定値を指定する。一部の実施形態では、「ｒｅｑｕｅｓｔｅｄＳｅｎｓｏｒｓＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔｓ」フィールドは、ビット列としてフォーマットされ、各ビットは、特定の測定値がリクエストされているかどうかに対応する。一部の実施形態では、１つのビット位置での１の値は、特定の測定値がリクエストされていることを示し得るものであり、その一方で、１つのビット位置でのゼロの値は、特定の測定値がリクエストされていないことを示し得る。

一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、センサをサポートする、そのＵＥの能力、及びセンササポートモードを提供する、そのＵＥの能力（例えば、センサベースの位置推定能力）を示すために、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素に送信される、ＬＰＰメッセージ内のＳｅｎｓｏｒｓ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントを含む。一部の実施形態では、このＳｅｎｓｏｒｓ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、以下のようにフォーマットされる：

一部の実施形態では、Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、ＵＥ１２０２によってサポートされる圧力センサモードを指定する、Ｓｅｎｓｏｒｓ−Ｍｏｄｅｓフィールドを含む。一部の実施形態では、このＳｅｎｓｏｒｓ−Ｍｏｄｅｓフィールドは、ビット列としてフォーマットされ、各ビット位置は、特定のセンサモードがサポートされているか、又はサポートされていないかを示す。一部の実施形態では、１つのビット位置での１の値は、特定のセンサモードがサポートされていることを示し、１つのビット位置でのゼロの値は、特定のセンサモードがサポートされていないことを示す。

一部の実施形態では、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバによって送信される、ＬＰＰメッセージのＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓメッセージボディは、ＵＥ１２０２から圧力センサ測位能力をリクエストするための、Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントを含む。一部の実施形態では、このＳｅｎｓｏｒｓ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ情報エレメントは、以下のようにフォーマットすることができる：

一部の実施形態では、１つ以上のＬＰＰメッセージは、圧力センサエラーの理由を示すための、Ｓｅｎｓｏｒｓ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメントを含み得る。このＳｅｎｓｏｒｓ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメントは、ネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバによって、あるいはＵＥ１２０２によって使用することができる。一部の実施形態では、このＳｅｎｓｏｒｓ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメントは、以下のようにフォーマットすることができる：

一部の実施形態では、Ｓｅｎｓｏｒｓ−Ｅｒｒｏｒ情報エレメント内に含めることが可能な、Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ情報エレメントは、圧力センサエラーの理由を提供し得るものであり、ＵＥ１２０２が、Ｅ−ＳＭＬＣ１２１４又は位置サーバなどのネットワーク要素に、そのような理由を示すためのものなどである。一部の実施形態では、このＳｅｎｓｏｒｓ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ情報エレメントは、以下のようにフォーマットすることができる：

一部の実施形態では、Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ情報エレメントは、圧力センサの具体的なエラー原因を提供する、「ｃａｕｓｅ」フィールドを含む。一部の実施形態では、「ｒｅｑｕｅｓｔｅｄＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＮｏｔＡｖａｉｌａｂｌｅ」の「ｃａｕｓｅ」値は、ＵＥ１２０２が、圧力センサを使用して垂直位置を算出すること、又はリクエストされた圧力センサ測定値を提供することが不可能であったことを示し得る。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、場合に応じて、「ｓｅｎｓｏｒｓ−ＵＢＰ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＮｏｔＰｏｓｓｉｂｌｅ」フィールドを含む。

図１４は、一体となって処理回路１４１０と称される場合もある、メモリ１４１４に結合された１つ以上のプロセッサ１４１２と、ＵＥ１２０２と様々な無線ネットワーク、例えば、図１２のＥ−ＵＴＲＡ無線通信システム１２００内に含まれる無線ネットワークとの間に、無線周波数（ＲＦ）接続を提供する、無線回路４１６とを含む、ＵＥ１２０２などの無線通信デバイスの構成要素の図１４００を示す。ＵＥ１２０２はまた、処理回路１４１０及び無線回路１４１６と一体となって動作して、本明細書で説明されるような、ＵＥ１２０２に関する１つ以上の動作を実行することにより、ＵＥ１２０２の位置推定（測位決定）を実現するように構成可能な、位置決定モジュール１４１８も含み得る。一部の実施形態では、位置決定モジュール１４１８は、例えば測定を介して、ＵＥ１２０２によって取得されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づいて、及び／又は、無線ネットワークのネットワーク要素によって提供された情報に基づいて、ＵＥ１２０２の位置を推定する。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、気圧センサを含み、ＵＥ１２０２の位置に関する気圧情報を測定して、その気圧測定値を単独で、又は気圧基準データと組み合わせて使用することにより、ＵＥ１２０２の垂直位置を推定することができる。一部の実施形態では、無線回路１４１６は、１つ以上のベースバンドプロセッサ、及びＲＦアナログフロントエンド回路のセットを含む。一部の実施形態では、無線回路１４１６及び／又はその一部分は、無線送信機／受信機、又は送受信機、又は無線機を含み得るか、若しくは、そのように称される場合がある。回路、回路、構成要素、及び構成要素ブロックという用語は、一部の実施形態では、無線通信に関して使用されるデジタル信号、アナログ信号、若しくはデジタルデータ単位を処理する、及び／又は、それらで動作する、無線通信デバイスの１つ以上の動作ユニットに言及するために、本明細書では互換的に使用される場合がある。例えば、代表的な回路は、デジタルデータ単位を、送信無線周波数アナログ波形に変換し、かつ／又は、受信アナログ波形を、中間アナログ形態及び中間デジタル形態を含むデジタルデータ単位へと変換する、様々な機能を実行することができる。無線回路１４１６は、ＲＦアナログフロントエンド回路の構成要素、例えば、１つ以上のアンテナのセットを含み得るものであり、これらは、１つ以上の無線ネットワークに対して、１つ以上の対応するアンテナを介してアナログ信号を送信及び／又は受信するように「構成する」ことが可能な、フィルタ並びに他のアナログ構成要素を含み得る、更なるサポートＲＦ回路と相互接続することができる。

プロセッサ１４１２及び無線回路１４１６は、様々な実装形態に従って、ＵＥ１２０２の１つ以上の機能性を実行するように、かつ／又は実行を制御するように構成することができる。プロセッサ３１２及び無線回路１４１６は、ＵＥ１２０２に関する通信及び／又は位置決定を制御するための機能性を、提供することができる。プロセッサ１４１２は、無線通信管理機能及び／又はより高位レイヤの機能の双方を提供することが可能な、種々のタイプの複数のプロセッサを含み得るものであり、例えば、プロセッサ１４１２のうちの１つ以上は、データ処理、アプリケーション実行、及び／又は、本開示の１つ以上の実施形態による他のデバイス機能を実行するように、構成することができる。ＵＥ１２０２、又は、プロセッサ１４１２などのＵＥ１２０２の一部分若しくは構成要素は、１つ以上のチップセットを含み得るものであり、それらのチップセットは、それぞれが、そのチップセット上で結合された任意数のマイクロチップを含み得る。

一部の実施形態では、プロセッサ１４１２は、様々な異なる形態で構成することができる。例えば、プロセッサ１４１２は、任意数のマイクロプロセッサ、コプロセッサ、コントローラ、又は、例えば、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、若しくはこれらの任意の組み合わせなどの集積回路を含めた、様々な他のコンピューティング実装又は処理実装と関連付けることができる。様々なシナリオでは、ＵＥ１０２の複数のプロセッサ１４１２は、互いに動作通信するように結合及び／又は構成することができ、これらの構成要素は、例えば、位置決定モジュール１４１８と関連して、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報及び／又は気圧情報に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ１２０２の位置決定を実行するように、全体として構成することができる。一部の実装形態では、プロセッサ１４１２は、メモリ１４１４内に記憶することが可能な命令、又は他の方式で、プロセッサ１４１２が、何らかの他のデバイスメモリ内でアクセス可能となり得る命令を実行するように、構成することができる。それゆえ、ハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして構成されるか、あるいは、それらと関連して構成されるかに関わらず、プロセッサ１４１２は、適宜に構成された場合、本明細書で説明される様々な実装形態による動作を実行することが可能となり得る。様々な実施形態では、ＵＥ１２０２内のメモリ１４１４は、任意の一般的な揮発性又は不揮発性のメモリタイプに関連付けることが可能な、複数のメモリデバイスを含み得る。一部のシナリオでは、メモリ１４１４は、通常のプログラム実行中に、プロセッサ１４１２によって実行することが可能な、様々なコンピュータプログラム命令を記憶することができる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に関連付けることができる。この点に関して、メモリ１４１４は、本開示の１つ以上の実施形態による様々な機能を、ＵＥ１２０２が実施することを可能にするための情報、データ、アプリケーション、命令などを記憶するように構成することができる。一部の実装形態では、メモリ１４１４は、プロセッサ１４１２、並びに、ＵＥ１２０２の種々のデバイス構成要素間で情報を伝達するための、１つ以上のシステムバスと通信し、かつ／又は他の方式でそれらに結合することができる。

図１４に示される、ＵＥ１２０２に関連して例示及び説明された構成要素、デバイス要素、及びハードウェアの全てが、本開示にとって不可欠であるとは限らない場合があり、それゆえ、これらの要素のうちの一部は、無理のない範囲で、省略、統合、又は他の方式で修正することができる点を理解されたい。更には、一部の実装形態では、ＵＥ１２０２に関連付けられる対象物は、図１４の例示の範囲内で示されたもの以外にも、追加的又は代替的な構成要素、デバイス要素、若しくはハードウェアを含むように構成することができる。

図１５は、無線通信デバイス、例えばＵＥ１２０２によって、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧センサ測定値に少なくとも部分的に基づいて、ＵＥ１２０２の位置を推定するための代表的方法のフロー図１５００を示す。ステップ１５０２で、ＵＥ１２０２は、ＵＥ１２０２に関するＵＥ能力情報を、無線ネットワークのネットワーク要素、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４に提供する。一部の実施形態では、ネットワーク要素は、ＬＴＥ／ＬＴＥ−Ａ無線通信プロトコルに従って動作している、セルラ無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡＮである。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、無線ネットワークのネットワーク要素からの、能力問い合わせメッセージの受信に応じて、その無線ネットワークのネットワーク要素に、ＵＥ能力情報を提供する。一部の実施形態では、無線アクセスネットワークのネットワーク要素に提供される能力情報は、ＵＥ１２０２の位置推定能力、例えば、ＵＥ１２０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に少なくとも部分的に基づいて（及び、任意選択的に気圧センサ測定値に更に基づいて）、その位置を推定することができるかどうか、並びに／あるいは、位置推定値、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値、及び／又は気圧センサ測定値を、無線アクセスネットワークのネットワーク要素に提供することができるかどうかについての指示を含む。一部の実施形態では、無線アクセスネットワークのネットワーク要素から受信される能力問い合わせは、ＵＥ１２０２の位置推定能力についての「一般的」問い合わせを含むものであるが、一部の実施形態では、この能力問い合わせは、ＵＥ１２０２による、その位置を推定するための、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報の使用、気圧情報の使用、及び／又は（補助又は非補助）ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報の使用に関する、位置推定能力についての「具体的」問い合わせを含む。一部の実施形態では任意選択的な、ステップ１５０４で、ＵＥ１２０２は、無線アクセスネットワークのネットワーク要素から、例えばＥ−ＳＭＬＣ１２１４から、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報を受信する。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２によって測定される気圧センサ情報と関連させて使用するために、気圧基準情報が、無線アクセスネットワークの１つ以上のネットワーク要素によって、ＵＥ１２０２に提供される。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報は、測定制御メッセージ、補助データメッセージ、及びシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージのうちの１つ以上を介して、ＵＥ１２０２に通信される。一部の実施形態では、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報は、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、周波数帯、周波数チャネル、送信電力レベル、及びアンテナ利得のうちの１つ以上を含む。ステップ１５０６で、ＵＥ１２０２は、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値及び／又は気圧センサ測定値に少なくとも部分的に基づいて、それ自体に関する位置推定値を決定する。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２の位置推定値を決定するために使用される、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値は、無線アクセスネットワークのネットワーク要素からＵＥ１２０２によって受信されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ情報に基づいて、ＵＥ１２０２によって実行される、１つ以上のＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰの測定値を含む。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、無線ネットワークによって提供される情報を使用することなく、ＵＥ１２０２の位置推定値を決定する。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、その現在位置で（及び／又は、ＵＥ１２０２内に記憶されている記憶測定気圧センサ情報から）、ＵＥ１２０２に関する気圧センサ測定値を取得して、その測定気圧センサ情報を単独で、又は、無線ネットワークによって提供された気圧基準データと組み合わせて使用して、ＵＥ１２０２の垂直位置を推定する。一部の実施形態では、ステップ１５０４は使用されず、ＵＥ１２０２は、無線ネットワークからの補助データを使用することなく、ＵＥ１２０２によって収集、取得、及び／又は測定された情報に基づいて、ＵＥ１２０２の位置推定値を決定する。ステップ１５０８で、ＵＥ１２０２は、無線アクセスネットワークのネットワーク要素に、ＵＥ１２０２の位置推定値を提供する。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２の位置推定値は、「提供位置情報」メッセージ内で、無線ネットワークのネットワーク要素に提供される。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２は、ＵＥ１２０２の位置推定値に加えて、又はそれに代えて、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値の少なくとも一部分を、無線アクセスネットワークのネットワーク要素に提供する。一部の実施形態では、ＵＥ１２０２はまた、ネットワーク要素に、ＵＥ１２０２の垂直位置の推定に使用するための、気圧センサ情報も提供する。ＵＥ１２０２が、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値（恐らくはまた、ＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報及び／又は気圧情報も含む）を、無線ネットワークのネットワーク要素に提供する場合、一部の実施形態では、そのネットワーク要素は単独で、又は、無線ネットワークの１つ以上の他のネットワーク要素と関連して、提供されたＷＬＡＮ／ＷＰＡＮ ＡＰ測定値に少なくとも部分的に基づいて（恐らくはまた、ＵＥ１２０２によって提供されたＧＰＳ／ＧＮＳＳ情報及び／又は気圧情報にも基づいて）、ＵＥ１２０２の位置を推定する。

図１６は、一部の実施形態による、ＵＥ１２０２とすることが可能な、代表的な電子デバイス１６００のブロック図を提示する。この電子デバイス１６００は、処理サブシステム１６１０、メモリサブシステム１６１２、及び通信サブシステム１６１４を含む。処理サブシステム１６１０は、計算動作を実行するように構成された、１つ以上のデバイスを含む。例えば、処理サブシステム１６１０は、１つ以上のマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、マイクロコントローラ、プログラム可能論理デバイス、及び／又は１つ以上のデジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）を含み得る。一部の実施形態では、処理サブシステム１６１０は、図１４のプロセッサ１４１２、位置決定モジュール１４１８、及び／又は処理回路１４１０の全て若しくは一部分を表し得る。

メモリサブシステム１６１２は、処理サブシステム１６１０並びに通信サブシステム１６１４に関するデータ及び／又は命令を記憶するための、１つ以上のデバイスを含む。例えば、メモリサブシステム１６１２は、ダイナミックランダムアクセスメモリ（ＤＲＡＭ）、スタティックランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）、フラッシュメモリ、及び／又は他のタイプのメモリを含み得る。一部の実施形態では、メモリサブシステム１６１２内の、処理サブシステム１６１０に関する命令は、処理サブシステム１６１０によって実行することが可能な、１つ以上のプログラムモジュール又は命令のセット（プログラムモジュール１６２２又はオペレーティングシステム１６２４など）を含む。例えば、ＲＯＭは、実行されるプログラム、ユーティリティ、又はプロセスを、不揮発的方式で記憶することができ、ＤＲＡＭは、揮発的データ記憶域を提供することができ、その電子デバイスの動作に関する命令を記憶することができる。１つ以上のコンピュータプログラムは、コンピュータプログラム機構又はソフトウェアを構成することができる点に留意されたい。更には、メモリサブシステム１６１２内の様々なモジュール内の命令は、高水準手続き型言語、オブジェクト指向プログラミング言語、及び／又はアセンブリ言語若しくは機械語で実装することができる。更には、プログラムミング言語は、処理サブシステム１６１０によって実行されるように、コンパイル又は解釈実行すること、例えば、そのように構成可能とするか又は構成する（これらは、本論考では互換的に使用される場合がある）ことができる。一部の実施形態では、１つ以上のコンピュータプログラムは、ネットワーク結合コンピュータシステムにわたって分散されることにより、それらの１つ以上のコンピュータプログラムは、分散方式で記憶及び実行される。一部の実施形態では、メモリサブシステム１６１２は、図１４の処理回路１４１０、位置決定モジュール１４１８、及び／又はメモリ１４１４の全て若しくは一部分を表し得る。

更には、メモリサブシステム１６１２は、そのメモリへのアクセスを制御するための機構を含み得る。一部の実施形態では、メモリサブシステム１６１２は、電子デバイス内のメモリに結合された、１つ以上のキャッシュを含むメモリ階層を含む。これらの実施形態のうちの一部では、それらのキャッシュのうちの１つ以上は、処理サブシステム１６１０内に配置される。

一部の実施形態では、メモリサブシステム１６１２は、１つ以上の大容量の大記憶デバイス（図示せず）に結合される。例えば、メモリサブシステム１６１２は、磁気ドライブ若しくは光学ドライブ、ソリッドステートドライブ、又は別のタイプの大記憶デバイスに結合することができる。これらの実施形態では、メモリサブシステム１６１２は、頻繁に使用されるデータ用の高速アクセス記憶域として、電子デバイスによって使用することができ、その一方で、大記憶デバイスは、使用頻度の低いデータを記憶するために使用される。

通信サブシステム１６１４は、有線及び／又は無線ネットワークに結合され、それらのネットワーク上で通信するように（例えば、ネットワーク動作を実行するように）構成された、制御論理１６１６、インターフェース回路１６１８、及び、制御論理１６１６によって選択的にオン／オフすることにより、様々な任意選択的アンテナパターン若しくは「指向性パターン」を作り出すことが可能な、アダプティブアレイのアンテナ（又は、アンテナ素子）のセット１６２０を含めた、１つ以上のデバイスを含む。（図１６は、アンテナのセット１６２０を含むものであるが、一部の実施形態では、電子デバイス１６００は、アンテナのセット１６２０に結合することが可能な、ノード１６０８などの１つ以上のノード、例えばパッドを含む。それゆえ、電子デバイス１６００は、アンテナのセット１６２０を含む場合もあれば、又は含まない場合もある。）例えば、通信サブシステム１６１４としては、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信システム、セルラ通信システム（例えば、ＵＭＴＳ、ＬＴＥなどの３Ｇ／４Ｇネットワークを使用する通信用）、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）通信システム、ＩＥＥＥ ８０２．１１で説明される標準規格に基づく通信システム（例えば、Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）通信システム）、イーサネット通信システム、及び／又は別の通信システムを挙げることができる。

通信サブシステム１６１４は、プロセッサ、コントローラ、無線機／アンテナ、ソケット／プラグ、及び／又は、サポートされている各ネットワーキングシステムに結合し、そのネットワーキングシステム上で通信し、そのネットワーキングシステムに関するデータ及びイベントを処理するために使用される、他のデバイスを含む。各通信システムに関するネットワークに結合し、そのネットワーク上で通信し、そのネットワーク上のデータ及びイベントを処理するために使用される機構は、その通信システムに関する「ネットワークインターフェース」と総称される場合があることに留意されたい。更には、一部の実施形態では、電子デバイス間の「ネットワーク」又は「接続」は、未だ存在していない。それゆえ、電子デバイス１６００は、電子デバイス間の単純な無線通信を実行するために、例えば、広告フレーム若しくはビーコンフレームを送信するために、及び／又は他の電子デバイスによって送信された広告フレームを走査するために、これらの通信サブシステム１６１４内の機構を使用することができる。一部の実施形態では、通信サブシステム１６１４は、図１４の無線回路１４１６の全て又は一部分を表し得る。

電子デバイス１６００内部では、処理サブシステム１６１０、メモリサブシステム１６１２、及び通信サブシステム１６１４は、これらの構成要素間のデータ転送を容易にするバス１６２８を使用して、一体に結合されている。バス１６２８は、これらのサブシステムが、互いの間でコマンド及びデータを通信するために使用することが可能な、電気的、光学的、及び／又は電気光学的接続部を含み得る。明瞭性のために、１つのバス１６２８のみが示されているが、異なる実施形態は、これらのサブシステム間に、異なる数若しくは構成の、電気的、光学的、及び／又は電気光学的接続部を含み得る。

一部の実施形態では、電子デバイス１６００は、ディスプレイ上に情報を表示するための、ディスプレイサブシステム１６２６を含み、このディスプレイサブシステム１６２６は、ディスプレイドライバと、液晶ディスプレイ、マルチタッチ式タッチスクリーンなどの、ディスプレイとを含み得る。ディスプレイサブシステム１６２６は、ユーザに対する情報（例えば、着信、発信、又はアクティブな通信セッションに関する情報）を表示するように、処理サブシステム１６１０によって制御することができる。

電子デバイス１６００はまた、電子デバイス１６００のユーザが電子デバイス１６００と対話することを可能にする、ユーザ入力サブシステム１６３０も含み得る。例えば、ユーザ入力サブシステム１６３０は、ボタン、キーパッド、ダイヤル、タッチスクリーン、音声入力インターフェース、視覚／画像キャプチャ入力インターフェース、センサデータの形態の入力などの様々な形態を取ることができる。

電子デバイス１６００は、少なくとも１つの通信／ネットワークインターフェースを有する、任意の電子デバイス１６００とすることができる（又は、任意の電子デバイス１６００内に含めることができる）。例えば、電子デバイス１６００としては、セルラ電話又はスマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ又はデスクトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、メディアプレーヤデバイス、電子ブックデバイス、ＭｉＦｉ（登録商標）デバイス、スマートウオッチ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、ポータブルコンピューティングデバイス、消費者電子デバイス、アクセスポイント、ルータ、スイッチ、通信機器、試験機器、並びに、１つ以上の無線通信プロトコルを介した通信を含み得る無線通信能力を有する、任意の他のタイプの電子コンピューティングデバイスを挙げることができる。

特定の構成要素が、電子デバイス１６００を説明するために使用されているが、代替実施形態では、異なる構成要素及び／又はサブシステムが、電子デバイス１６００内に存在し得る。例えば、電子デバイス１６００は、１つ以上の追加的な処理サブシステム、メモリサブシステム、ネットワーキングサブシステム、及び／又はディスプレイサブシステムを含み得る。更には、これらのサブシステムのうちの１つ以上が、電子デバイス１６００内に存在しない場合がある。更には、一部の実施形態では、電子デバイス１６００は、図１６には示されない、１つ以上の追加的サブシステムを含み得る。また、図１６では、別個のサブシステムが示されているが、一部の実施形態では、所与のサブシステム又は構成要素のうちの一部若しくは全てを、電子デバイス１６００内の他のサブシステム又は構成要素のうちの１つ以上の中に、統合することができる。例えば、一部の実施形態では、プログラムモジュール１６２２は、オペレーティングシステム１６２４内に含まれ、かつ／又は、制御論理１６１６は、インターフェース回路１６１８内に含まれる。

更には、電子デバイス１６００内の回路及び構成要素は、バイポーラ、ＰＭＯＳ、及び／又はＮＭＯＳゲート若しくはトランジスタを含めた、アナログ回路及び／又はデジタル回路の任意の組み合わせを使用して、実装することができる。更には、これらの実施形態における信号は、ほぼ離散的な値を有するデジタル信号、及び／又は連続的な値を有するアナログ信号を含み得る。更には、構成要素及び回路は、シングルエンド型又は差動型とすることができ、電源はユニポーラ型又はバイポーラ型とすることができる。

集積回路（「通信回路」と称される場合もあるもの）は、通信サブシステム１６１４の機能性のうちの一部又は全てを、実装することができる。この集積回路は、電子デバイス１６００から無線信号を送信し、他の電子デバイスからの信号を電子デバイス１６００で受信するために使用される、ハードウェア機構及び／又はソフトウェア機構を含み得る。本明細書で説明される機構を除き、無線機は、当技術分野において一般的に既知のものであり、それゆえ、詳細には説明しないものとする。一般的に、通信サブシステム１６１４及び／又は集積回路は、任意数の無線機を含み得る。複数無線機の実施形態における無線機は、説明される単一無線機の実施形態と同様の方式で機能することに留意されたい。

一部の実施形態では、通信サブシステム１６１４及び／又は集積回路は、所与の通信チャネル（例えば、所与の搬送周波数）上で送信及び／又は受信するように無線機を構成する、構成機構（１つ以上のハードウェア機構及び／又はソフトウェア機構など）を含む。例えば、一部の実施形態では、この構成機構を使用して、無線機を、所与の通信チャネル上での監視及び／又は送信から、異なる通信チャネル上での監視及び／又は送信へと切り換えることができる。（「監視」とは、本明細書使用するとき、他の電子デバイスからの信号を受信して、恐らくは、その受信信号に対して１つ以上の処理動作を実行すること、例えば、その受信信号がトリガを含むかどうかを判定すること、トリガ応答を提供することなどを含む点に留意されたい。）

一部の実施形態では、本明細書で説明される回路のうちの１つ以上を含む、集積回路、又は集積回路の一部分を、設計するためのプロセスの出力は、例えば、磁気テープ又は光ディスク若しくは磁気ディスクなどの、コンピュータ可読媒体とすることができる。このコンピュータ可読媒体は、その集積回路又は集積回路の一部分として、物理的にインスタンス生成することが可能な回路を説明する、データ構造若しくは他の情報で、符号化することができる。そのような符号化に関しては、様々なフォーマットを使用することができるが、これらのデータ構造は、一般に、カルテック中間フォーマット（ＣＩＦ）、ＣａｌｍａのＧＤＳＩＩストリームフォーマット（ＧＤＳＩＩ）、又は電子設計交換フォーマット（ＥＤＩＦ）で書き込まれる。集積回路設計の当業者は、上記で詳述したタイプの回路図及び対応する説明から、そのようなデータ構造を開発して、そのデータ構造を、コンピュータ可読媒体上に符号化することができる。集積回路製造の当業者は、そのような符号化データを使用することにより、本明細書で説明される回路のうちの１つ以上を含む、集積回路を製造することができる。

上述の論考は、説明例として、無線通信プロトコルを使用するものであったが、他の実施形態では、多種多様な通信プロトコル、より一般的には、無線及び／又は有線の通信技術を使用することができる。それゆえ、この通信技術は、様々なネットワークインターフェースにおいて使用することができる。更には、上述の実施形態における動作のうちの一部は、ハードウェア又はソフトウェアとして実装されるものであったが、一般的には、上述の実施形態における動作は、多種多様な構成及びアーキテクチャとして実装することができる。それゆえ、上述の実施形態における動作のうちの一部又は全ては、ハードウェアで、ソフトウェアで、又はその双方で実行することができる。例えば、この通信技術における動作のうちの少なくとも一部は、プログラムモジュール１６２２、オペレーティングシステム１６２４（インターフェース回路１６１８用のドライバなど）を使用して、又はインターフェース回路１６１８内のファームウェアとして実装することができる。あるいは、又は更には、この通信技術における動作のうちの少なくとも一部は、インターフェース回路１６１８内のハードウェア、ソフトウェア、及び／又はファームウェアの組み合わせとして実装されるものなどの、物理レイヤで、ＭＡＣレイヤで、及び／又はより高位のレイヤで実施することができる。

代表的な実施形態
一部の実施形態では、無線通信デバイスは、少なくとも１つの送受信機及び少なくとも１つのアンテナを含む、無線回路と、命令を記憶するメモリに通信可能に結合された１つ以上のプロセッサを含む処理回路とを含み、この命令は、１つ以上のプロセッサによって実行されると、無線通信デバイスに、（ａ）無線通信デバイスの能力情報を、無線アクセスネットワークのユニバーサル移動体通信システム（ＵＭＴＳ）地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）ネットワーク要素に提供させ、この能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、その無線通信デバイスの位置推定能力を示すものであり、（ｂ）ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイスの位置推定値を決定させ、（ｃ）その無線通信デバイスの位置推定値を、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングメッセージ内で、無線アクセスネットワークのＵＴＲＡＮネットワーク要素に提供させる。

一部の実施形態では、無線通信デバイスによって実行される、無線通信デバイスの位置を推定するための方法は、（ａ）無線通信デバイスの能力情報を、無線ネットワークの発展型ユニバーサル地上無線アクセス（Ｅ−ＵＴＲＡ）ネットワーク要素に提供することであって、この能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、その無線通信デバイスの位置推定能力を示す、ことと、（ｂ）ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイスの位置推定値を決定することと、（ｃ）その無線通信デバイスの位置推定値を、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素に提供することと、のうちの１つ以上を含む。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、その位置推定値を、ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）測位プロトコル（ＬＰＰ）メッセージ内で、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素に提供する。一部の実施形態では、このＬＰＰメッセージは、位置推定値を決定するために無線通信デバイスによって使用される、１つ以上の測定のタイプの指示を更に含む。一部の実施形態では、このＬＰＰメッセージは、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素からのリクエスト位置情報メッセージの受信に応じて、無線通信デバイスによって提供される、提供位置情報メッセージを含む。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、その位置推定値を緊急サービス接続の一部として、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素に提供する。一部の実施形態では、この緊急サービス接続は、エンハンスト９１１（Ｅ９１１）接続を含む。一部の実施形態では、位置推定値は、大気圧センサ測定値に少なくとも部分的に基づく、無線通信デバイスの垂直位置推定値を含む。一部の実施形態では、この無線通信デバイスの垂直位置推定値は、無線通信デバイスによって取得される大気圧センサ基準データに少なくとも部分的に更に基づく。

一部の実施形態では、この方法は、無線通信デバイスが、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素から、ＷＬＡＮ ＡＰ情報、ＷＰＡＮ情報、又は大気圧センサ基準データのうちの１つ以上を受信することを更に含み、無線通信デバイスは、それらＷＬＡＮ ＡＰ情報、ＷＰＡＮ情報、又は大気圧センサ基準データのうちの１つ以上に少なくとも部分的に更に基づいて、無線通信デバイスの位置推定値を決定する。一部の実施形態では、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素から無線通信デバイスによって受信されるＷＬＡＮ ＡＰ情報又はＷＰＡＮ情報は、１つ以上のＷＬＡＮ ＡＰ及び／又はＷＰＡＮに関する識別子を含む。一部の実施形態では、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素から無線通信デバイスによって受信される大気圧センサ基準データは、１つ以上の平均海面気圧値を含む。一部の実施形態では、この方法は、無線通信デバイスが、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素から、能力問い合わせメッセージを受信することを更に含む。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素からの能力問い合わせメッセージの受信に応じて、その無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素に、能力情報を提供する。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素からのリクエスト位置情報メッセージの受信に応じて、提供位置情報メッセージ内で、その無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素に、位置推定値を提供する。一部の実施形態では、Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素は、発展型サービス提供モバイル位置センタ（Ｅ−ＳＭＬＣ）を含む。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、その無線通信デバイスによって受信される全地球測位システム（ＧＰＳ）信号又は全地球航法衛星システム（ＧＮＳＳ）信号のうちの１つ以上に少なくとも部分的に更に基づいて、無線通信デバイスの位置推定値を決定する。

一部の実施形態では、無線通信デバイスは、少なくとも１つの送受信機及び少なくとも１つのアンテナを含む、無線回路と、命令を記憶するメモリに通信可能に結合された１つ以上のプロセッサを含む処理回路とを含み、この命令は、１つ以上のプロセッサによって実行されると、無線通信デバイスに、（ａ）無線通信デバイスの能力情報を、無線ネットワークの発展型ユニバーサル地上無線アクセス（Ｅ−ＵＴＲＡ）ネットワーク要素に提供させ、この能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、その無線通信デバイスの位置推定能力を示すものであり、（ｂ）ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイスの位置推定値を決定させ、（ｃ）その無線通信デバイスの位置推定値を、ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）測位プロトコル（ＬＰＰ）メッセージ内で、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素に提供させる。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、その位置推定値を、エンハンスト９１１（Ｅ９１１）接続の一部として、無線ネットワークのＥ−ＵＴＲＡネットワーク要素に提供する。一部の実施形態では、位置推定値は、大気圧センサ測定値に少なくとも部分的に基づく、無線通信デバイスの垂直位置推定値を含む。一部の実施形態では、無線通信デバイスは、無線通信デバイスによって取得される大気圧センサ基準データに少なくとも部分的に更に基づいて、無線通信デバイスの垂直位置推定値を決定する。

一部の実施形態では、無線通信デバイスにおける動作に関して構成可能な装置は、命令を記憶するメモリに通信可能に結合された１つ以上のプロセッサを含む処理回路を含み、この命令は、１つ以上のプロセッサによって実行されると、無線通信デバイスに、（ａ）無線通信デバイスの能力情報を、ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）無線ネットワークの発展型サービス提供モバイル位置センタ（Ｅ−ＳＭＬＣ）に提供させ、この能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、その無線通信デバイスの位置推定能力を示すものであり、（ｂ）ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、無線通信デバイスの位置推定値を決定させ、（ｃ）その無線通信デバイスの位置推定値を、ＬＴＥ測位プロトコル（ＬＰＰ）メッセージ内で、ＬＴＥ無線ネットワークのＥ−ＳＭＬＣに提供させる。

上述の説明では、本発明者らは、「一部の実施形態」に言及するものである。「一部の実施形態」とは、可能な全ての実施形態のサブセットを説明するが、必ずしも、実施形態の同じサブセットを指定するものではないことに留意されたい。

説明される実施形態の様々な態様、実施形態、実装形態、又は特徴は、別個に、若しくは任意の組み合わせで使用することができる。更には、説明される実施形態の一部の態様は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実装することができる。説明される実施形態はまた、非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶される、コンピュータプログラムコードとしても具現化することができる。このコンピュータ可読媒体は、コンピュータ又はコンピュータシステムによって後に読み出すことが可能なデータを記憶することができる、任意のデータ記憶デバイスに関連付けることができる。コンピュータ可読媒体の例としては、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、ＣＤ−ＲＯＭ、ソリッドステートディスク（ＳＳＤ又はフラッシュ）、ＨＤＤ、ＤＶＤ、磁気テープ、及び光学的データ記憶デバイスが挙げられる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータプログラムコードを分散方式で実行することができるように、ネットワーク結合コンピュータシステムにわたって分散させることもできる。

前述の説明では、説明される実施形態の完全な理解をもたらすために、説明を目的として、具体的な専門用語を使用するものとした。しかしながら、それらの具体的詳細のうちの一部は、説明される実施形態を実践するために必須のものではないことが、当業者には明らかとなるであろう。それゆえ、上述の具体的な実施形態の説明は、例示及び説明の目的のために、本明細書で提示される。これらの説明は、網羅的、包括的であることも、又は、説明される実施形態を、開示される厳密な形態若しくは詳細に限定することも意図するものではない。上記の教示を鑑みて、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの修正形態及び変形形態が可能であることが、当業者には明らかとなるであろう。

参照文献
以下の無線規格文書は、全ての目的のために、全体が参照により本明細書に組み込まれる：３ＧＰＰ ＴＳ ２５．０３２：「Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｇｅｏｇｒａｐｈｉｃａｌ Ａｒｅａ Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ （ＧＡＤ）」［参照文献１５］；ＩＥＥＥ ８０２．１１，Ｐａｒｔ１１：「Ｗｉｒｅｌｅｓｓ ＬＡＮ Ｍｅｄｉｕｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ（ＭＡＣ） ａｎｄ Ｐｈｙｓｉｃａｌ Ｌａｙｅｒ（ＰＨＹ） ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎｓ」［参照文献２４］；及び、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ特別研究会：「Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｃｏｒｅ Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ ｖ４．２」（２０１４年１２月）［参照文献２５］。

略語
以下の略語のうちの一部又は全てを、本出願で使用することができる。

ＡＤＲ 積算デルタレンジ（Accumulated Delta-Range）
Ａ−ＧＮＳＳ 補助ＧＮＳＳ
ＡＰ アクセスポイント
ＡＲＦＣＮ 絶対無線周波数チャネル番号（Absolute Radio Frequency Channel Number）
ＢＤＳ 北斗航法衛星システム
ＢＴ Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ
ＢＴＳ 無線基地局装置（ＧＥＲＡＮ）（Base Transceiver Station）
ＣＩＤ セルＩＤ（測位方法）
ＣＮＡＶ 民生航法（Civil Navigation）
ＣＲＳ セル固有基準信号（Cell-specific Reference Signals）
ＥＣＥＦ 地球中心、地球固定
ＥＣＧＩ 発展型セルグローバル識別子（Evolved Cell Global Identifier）
ＥＣＩ 地球中心慣性
Ｅ−ＣＩＤ エンハンストセルＩＤ（測位方法）
ＥＧＮＯＳ 欧州静止衛星補強型衛星航法システム
Ｅ−ＳＭＬＣ エンハンストサービス提供モバイル位置センタ（Enhanced Serving Mobile Location Centre）
Ｅ−ＵＴＲＡＮ 発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
ＥＯＰ 地球回転パラメータ（Earth Orientation Parameters）
ＥＰＤＵ 外部プロトコルデータ単位（External Protocol Data Unit）
ＦＤＭＡ 周波数分割多元接続（Frequency Division Multiple Access）
ＦＥＣ 前方誤り訂正（Forward Error Correction）
ＦＴＡ ファインタイムアシスタンス（Fine Time Assistance）
ＧＡＧＡＮ 静止衛星型衛星航法補強システム
ＧＬＯＮＡＳＳ ＧＬＯｂａｌ’ｎａｙａ ＮＡｖｉｇａｔｓｉｏｎｎａｙａ Ｓｕｐｕｔｎｉｋｏｖａｙａ Ｓｉｓｔｅｍａ（ロシアの全地球航法衛星システム）
ＧＮＳＳ 全地球航法衛星システム
ＧＰＳ 全地球測位システム
ＩＣＤ インターフェース管理文書
ＩＯＤ 発行番号（Issue of Data）
ＩＳ インターフェース仕様（Interface Specification）
ＬＰＰ ＬＴＥ測位プロトコル
ＬＰＰａ ＬＴＥ測位プロトコルアネックス（LTE Positioning Protocol Annex）
ＬＳＢ 最下位ビット（Least Significant Bit）
ＭＯ−ＬＲ 移動体発位置リクエスト（Mobile Originated Location Request）
ＭＳＡＳ 運輸多目的衛星用衛星航法補強システム
ＭＳＢ 最上位ビット（Most Significant Bit）
Ｍｓｄ 平均太陽日（mean solar day）
ＭＴ−ＬＲ 移動体着位置リクエスト（Mobile Terminated Location Request）
ＮＡＶ 航法（Navigation）
ＮＩＣＴ 国立研究開発法人情報通信研究機構（National Institute of Information and Communications Technology）
ＮＩ−ＬＲ ネットワーク誘導位置リクエスト（Network Induced Location Request）
ＮＴＳＣ 中国科学院国家授時中心（National Time Service Center of Chinese Academy of Sciences）
ＯＴＤＯＡ 観測到達時間差
ＰＲＣ 疑似距離補正（Pseudo-Range Correction）
ＰＲＳ 測位基準信号（Positioning Reference Signals）
ＰＤＵ プロトコルデータ単位
ＰＺ−９０ Ｐａｒａｍｅｔｒｙ Ｚｅｍｌｉ １９９０ Ｇｏｄａ−地球年１９９０のパラメータ
ＱＺＳ 準天頂衛星（Quasi Zenith Satellite）
ＱＺＳＳ 準天頂衛星システム
ＱＺＳＴ 準天頂衛星システム時刻（Quasi-Zenith System Time）
ＲＦ 無線周波数
ＲＲＣ 距離変化率補正（Range-Rate Correction）
無線リソース制御
ＲＳＲＰ 基準信号受信電力
ＲＳＲＱ 基準信号受信品質
ＲＳＴＤ 基準信号時間差（Reference Signal Time Difference）
ＲＵ ロシア（Russia）
ＳＢＡＳ 宇宙配備型補強システム（Space Based Augmentation System）
ＳＥＴ ＳＵＰＬ対応端末
ＳＦＮ システムフレーム番号（System Frame Number）
ＳＬＰ ＳＵＰＬロケーションプラットホーム
ＳＵＰＬ セキュアユーザプレーンロケーション
ＳＶ 宇宙船
ＴＬＭ 遠隔測定法（Telemetry）
ＴＯＤ 一日の時刻（Time Of Day）
ＴＯＷ 週の時刻（Time Of Week）
ＵＤＲＥ ユーザ相対距離誤差（User Differential Range Error）
ＵＬＰ ユーザプレーンロケーションプロトコル（User Plane Location Protocol）
ＵＳＮＯ アメリカ海軍天文台（US Naval Observatory）
ＵＴ１ 世界時Ｎｏ．１（Universal Time No.1）
ＵＴＣ 協定世界時
ＷＡＡＳ 米国ＧＰＳ広域補強システム
ＷＧＳ−８４ 世界測地系１９８４
ＷＬＡＮ 無線ローカルエリアネットワーク

３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１変更案
３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｍｅｓｓａｇｅ Ｂｏｄｙ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｅｌｅｍｅｎｔｓ（ＩＥｓ）」と題されたセクション６．３を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ
ＬＰＰメッセージ内のＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓメッセージボディは、ＬＰＰ及びサポートされている個別の測位方法に関する、対象デバイス（target device）の能力情報をリクエストするために、位置サーバによって使用される。

ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ
ＬＰＰメッセージ内のＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓメッセージボディは、対象デバイスのＬＰＰ能力を位置サーバに示す。

ＲｅｑｕｅｓｔＡｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔａ
ＬＰＰメッセージ内のＲｅｑｕｅｓｔＡｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔａメッセージボディは、対象デバイスによって、位置サーバから補助データをリクエストするために使用される。

ＰｒｏｖｉｄｅＡｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔａ
ＬＰＰメッセージ内のＰｒｏｖｉｄｅＡｓｓｉｓｔａｎｃｅＤａｔａメッセージボディは、対象デバイスからのリクエストに応じて、又は非請求の方式で、対象デバイスに補助データを提供するために、位置サーバによって使用される。

ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
ＬＰＰメッセージ内のＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディは、位置サーバによって、対象デバイスから測位測定値又は位置推定値をリクエストするために使用される。

ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
ＬＰＰメッセージ内のＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎメッセージボディは、対象デバイスによって、測位測定値又は位置推定値を位置サーバに提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｃｏｍｍｏｎ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ」と題されたセクション６．４．２を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＣｏｍｍｏｎＩＥｓＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
ＣｏｍｍｏｎＩＥｓＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎは、提供位置情報ＬＰＰメッセージタイプに関する、共通ＩＥを伝達する。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「ＷＬＡＮ−ｂａｓｅｄ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ」と題されたセクション６．５．４を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「ＷＬＡＮ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」と題されたセクション６．５．４．１を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＷＬＡＮ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
ＷＬＡＮ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、ＵＥ補助モードで動作している対象デバイスによって、位置サーバにＷＬＡＮ測定値を提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「ＷＬＡＮ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｅｌｅｍｅｎｔｓ」と題されたセクション６．５．４．２を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＷＬＡＮ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
ＷＬＡＮ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、対象デバイスによって、位置サーバにＷＬＡＮ測定値を提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「ＷＬＡＮ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｒｅｑｕｅｓｔ」と題されたセクション６．５．４．３を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＷＬＡＮ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
ＷＬＡＮ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、位置サーバによって、対象デバイスからＷＬＡＮ位置測定値をリクエストするために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「ＷＬＡＮ Ｃａｐａｂｉｌｉｔｙ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」と題されたセクション６．５．４．４を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＷＬＡＮ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ
ＷＬＡＮ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓのＩＥは、対象デバイスによって、ＷＬＡＮをサポートするその能力を示すために、及び、そのＷＬＡＮ位置能力を位置サーバに提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「ＷＬＡＮ Ｃａｐａｂｉｌｉｔｙ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｒｅｑｕｅｓｔ」と題されたセクション６．５．４．５を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＷＬＡＮ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ
ＷＬＡＮ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓのＩＥは、位置サーバによって、対象デバイスからＷＬＡＮ測位能力をリクエストするために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「ＷＬＡＮ Ｅｒｒｏｒ Ｅｌｅｍｅｎｔｓ」と題されたセクション６．５．４．６を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＷＬＡＮ−Ｅｒｒｏｒ
ＷＬＡＮ−ＥｒｒｏｒのＩＥは、位置サーバ又は対象デバイスによって、ＷＬＡＮエラーの理由を提供するために使用される。

ＷＬＡＮ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ
ＷＬＡＮ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓのＩＥは、対象デバイスによって、位置サーバにＷＬＡＮエラーの理由を提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ−ｂａｓｅｄ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ」と題されたセクション６．５．５を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」と題されたセクション６．５．５．１を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、ＵＥ補助モードで動作している対象デバイスによって、位置サーバにＢｌｕｅｔｏｏｔｈ測定値を提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｅｌｅｍｅｎｔｓ」と題されたセクション６．５．５．２を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＢＴ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
ＢＴ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、対象デバイスによって、位置サーバにＢｌｕｅｔｏｏｔｈ測定値を提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｒｅｑｕｅｓｔ」と題されたセクション６．５．５．３を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
ＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、位置サーバによって、対象デバイスからＢＴ位置測定値をリクエストするために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｃａｐａｂｉｌｉｔｙ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」と題されたセクション６．５．５．４を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ
ＢＴ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓのＩＥは、対象デバイスによって、ＢＴをサポートするその能力を示すために、及び、そのＢｌｕｅｔｏｏｔｈ位置能力を位置サーバに提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｃａｐａｂｉｌｉｔｙ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｒｅｑｕｅｓｔ」と題されたセクション６．５．５．５を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ
ＢＴ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓのＩＥは、位置サーバによって、対象デバイスからＢｌｕｅｔｏｏｔｈ測位能力をリクエストするために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｅｒｒｏｒ Ｅｌｅｍｅｎｔｓ」と題されたセクション６．５．５．６を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

ＢＴ−Ｅｒｒｏｒ
ＢＴ−ＥｒｒｏｒのＩＥは、位置サーバ又は対象デバイスによって、ＢＴエラーの理由を提供するために使用される。

ＢＴ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ
ＢＴ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓのＩＥは、対象デバイスによって、位置サーバにＢｌｕｅｔｏｏｔｈエラーの理由を提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂａｒｏｍｅｔｒｉｃ Ｓｅｎｓｏｒ」と題されたセクション６．５．６を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂａｒｏｍｅｔｒｉｃ Ｓｅｎｓｏｒ Ｖｅｒｔｉｃａｌ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」と題されたセクション６．５．６．１を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＰｒｏｖｉｄｅＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、ＵＥ補助モードで動作している対象デバイスによって、位置サーバに圧力センサ測定値を提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂａｒｏｍｅｔｒｉｃ Ｓｅｎｓｏｒ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｅｌｅｍｅｎｔｓ」と題されたセクション６．５．６．２を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＭｅａｓｕｒｅｍｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、対象デバイスによって、位置サーバに気圧センサ測定値を提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂａｒｏｍｅｔｒｉｃ Ｓｅｎｓｏｒ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｒｅｑｕｅｓｔ」と題されたセクション６．５．６．３を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＲｅｑｕｅｓｔＬｏｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎのＩＥは、位置サーバによって、対象デバイスから気圧センサ位置測定値をリクエストするために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂａｒｏｍｅｔｒｉｃ Ｓｅｎｓｏｒ Ｃａｐａｂｉｌｉｔｙ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」と題されたセクション６．５．６．４を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ
Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＰｒｏｖｉｄｅＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓのＩＥは、対象デバイスによって、センサをサポートするその能力を示すために、及び、そのセンササポートモードを位置サーバに提供するために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｂａｒｏｍｅｔｒｉｃ Ｓｅｎｓｏｒ Ｃａｐａｂｉｌｉｔｙ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｒｅｑｕｅｓｔ」と題されたセクション６．５．６．５を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅｓ
Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＲｅｑｕｅｓｔＣａｐａｂｉｌｉｔｉｅのＩＥは、位置サーバによって、対象デバイスから圧力センサ測位能力をリクエストするために使用される。

３ＧＰＰ ＴＳ ３６．３５５の「Ｓｅｎｓｏｒｓ Ｅｒｒｏｒ Ｅｌｅｍｅｎｔｓ」と題されたセクション６．５．６．６を、以下のように、ＷＬＡＮ、ＷＰＡＮ（例えば、ＢＴ）及び／又はセンサ位置情報を含むように修正することができる。

Ｓｅｎｓｏｒｓ−Ｅｒｒｏｒ
Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＥｒｒｏｒのＩＥは、位置サーバ又は対象デバイスによって、圧力センサエラーの理由を提供するために使用される。

Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＤｅｖｉｃｅＴａｒｇｅｔＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓ
Ｓｅｎｓｏｒｓ−ＴａｒｇｅｔＤｅｖｉｃｅＥｒｒｏｒＣａｕｓｅｓのＩＥは、対象デバイスによって、位置サーバにセンサエラーの理由を提供するために使用される。

Claims (40)

1. 無線通信デバイスの位置を推定するための方法であって、
   前記無線通信デバイスによって、
   前記無線通信デバイスの能力情報を、無線アクセスネットワークのユニバーサル移動体通信システム（ＵＭＴＳ）地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）ネットワーク要素に提供することであって、前記能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、前記無線通信デバイスの位置推定能力を示す、ことと、
   ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記無線通信デバイスの位置推定値を決定することと、
   前記無線通信デバイスの前記位置推定値を、前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素に提供することと、
   を含む、方法。
2. 前記無線通信デバイスが、前記位置推定値を、無線リソース制御（ＲＲＣ）測定値報告メッセージ内で、前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素に提供する、請求項１に記載の方法。
3. 前記位置推定値が、前記無線通信デバイスの屋内位置推定値を含む、請求項１に記載の方法。
4. 前記位置推定値が、前記無線通信デバイスの垂直位置推定値を含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記無線通信デバイスが、前記位置推定値を緊急サービス接続の一部として、前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素に提供する、請求項１に記載の方法。
6. 前記緊急サービス接続が、エンハンスト９１１（Ｅ９１１）接続を含む、請求項５に記載の方法。
7. 前記無線通信デバイスによって、
   前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素から、ＷＬＡＮ ＡＰ情報、ＷＰＡＮ情報、又は大気圧センサ基準データのうちの１つ以上を受信することを更に含み、
   前記無線通信デバイスの前記位置推定値を前記決定することが、前記ＷＬＡＮ ＡＰ情報、前記ＷＰＡＮ情報、又は前記大気圧センサ基準データのうちの１つ以上に少なくとも部分的に更に基づく、請求項１に記載の方法。
8. 前記無線通信デバイスが、前記ＷＬＡＮ ＡＰ情報、前記ＷＰＡＮ情報、及び／又は前記大気圧センサ基準データを、無線リソース制御（ＲＲＣ）測定制御メッセージ、ＲＲＣ補助データメッセージ、又はＲＲＣシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージのうちの１つ以上の中で、前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素から受信する、請求項７に記載の方法。
9. 前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素から前記無線通信デバイスによって受信される前記ＷＬＡＮ ＡＰ情報又は前記ＷＰＡＮ情報が、１つ以上のＷＬＡＮ ＡＰ及び／又はＷＰＡＮについての識別子を含む、請求項７に記載の方法。
10. 前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素から前記無線通信デバイスによって受信される前記ＷＬＡＮ ＡＰ情報又は前記ＷＰＡＮ情報が、サービスセット識別子（ＳＳＩＤ）、周波数帯、周波数チャネル、送信電力レベル、又はアンテナ利得のうちの１つ以上を含む、請求項７に記載の方法。
11. 前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素から前記無線通信デバイスによって受信される前記大気圧センサ基準データが、１つ以上の平均海面気圧値を含む、請求項７に記載の方法。
12. 前記無線通信デバイスの前記位置推定値を前記決定することが、前記無線通信デバイスによって受信される全地球測位システム（ＧＰＳ）信号又は全地球航法衛星システム（ＧＮＳＳ）信号のうちの１つ以上に少なくとも部分的に更に基づく、請求項１に記載の方法。
13. 前記無線通信デバイスによって、
    前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素から、能力問い合わせメッセージを受信することを更に含み、
    前記無線通信デバイスが、前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素からの前記能力問い合わせメッセージの受信に応じて、前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素に前記能力情報を提供する、請求項１に記載の方法。
14. 無線通信デバイスの位置を推定するための方法であって、
    セルラ無線ネットワークのアクセスネットワーク要素によって、
    前記無線通信デバイスに関する能力情報を取得することであって、前記能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、前記無線通信デバイスの位置推定能力を示す、ことと、
    前記セルラ無線ネットワークのコアネットワーク要素からの、位置リクエストの受信に応じて、前記無線通信デバイスから、ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上を取得することと、
    前記無線通信デバイスから受信された、前記ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、前記ＷＰＡＮ測定値、又は前記大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記無線通信デバイスの前記位置を推定することと、
    前記無線通信デバイスの前記推定位置を、前記セルラ無線ネットワークの前記コアネットワーク要素に提供することと、
    を含む、方法。
15. 前記セルラ無線ネットワークの前記アクセスネットワーク要素が、前記ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、前記ＷＰＡＮ測定値、又は前記大気圧センサ測定値のうちの１つ以上を、無線リソース制御（ＲＲＣ）測定値報告メッセージ内で取得する、請求項１４に記載の方法。
16. 前記セルラ無線ネットワークの前記アクセスネットワーク要素によって、
    前記無線通信デバイスが、ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記無線通信デバイスの位置を推定するように構成可能であることを、前記無線通信デバイスから取得した前記能力情報が示す場合に、前記無線通信デバイスに、ＷＬＡＮ ＡＰ情報、ＷＰＡＮ情報、又は大気圧センサ基準データのうちの１つ以上を提供することを更に含む、請求項１４に記載の方法。
17. 前記アクセスネットワーク要素が、無線リソース制御（ＲＲＣ）測定制御メッセージ、ＲＲＣ補助データメッセージ、又はＲＲＣシステム情報ブロック（ＳＩＢ）メッセージのうちの１つ以上の中で、前記ＷＬＡＮ ＡＰ情報、前記ＷＰＡＮ情報、又は前記大気圧センサ基準データのうちの１つ以上を提供する、請求項１６に記載の方法。
18. 前記セルラ無線ネットワークの前記アクセスネットワーク要素が、
    前記ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、前記ＷＰＡＮ測定値、又は前記大気圧センサ測定値の少なくとも一部分を、独立型サービス提供位置モバイルセンタに提供することと、
    前記独立型サービス提供位置モバイルセンタから、前記無線通信デバイスの前記推定位置を受信することと、
    を更に含む、請求項１４に記載の方法。
19. 前記セルラ無線ネットワークが、ユニバーサル移動体通信システム（ＵＭＴＳ）無線通信プロトコルに従って動作し、前記アクセスネットワーク要素が、前記セルラ無線ネットワークのＵＭＴＳ地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）ネットワーク要素を含む、請求項１４に記載の方法。
20. 無線通信デバイスであって、
    少なくとも１つの送受信機及び少なくとも１つのアンテナを備える、無線回路と、
    命令を記憶するメモリに通信可能に結合された１つ以上のプロセッサを備える、処理回路と、を備え、前記命令が、前記１つ以上のプロセッサによって実行されると、前記無線通信デバイスに、
    前記無線通信デバイスの能力情報を、無線アクセスネットワークのユニバーサル移動体通信システム（ＵＭＴＳ）地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）ネットワーク要素に提供させ、前記能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、前記無線通信デバイスの位置推定能力を示すものであり、
    ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記無線通信デバイスの位置推定値を決定させ、
    前記無線通信デバイスの前記位置推定値を、無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングメッセージ内で、前記無線アクセスネットワークの前記ＵＴＲＡＮネットワーク要素に提供させる、無線通信デバイス。
21. 無線通信デバイスの位置を推定するための方法であって、
    前記無線通信デバイスによって、
    前記無線通信デバイスの能力情報を、無線ネットワークの発展型ユニバーサル地上無線アクセス（Ｅ−ＵＴＲＡ）ネットワーク要素に提供することであって、前記能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、前記無線通信デバイスの位置推定能力を示す、ことと、
    ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記無線通信デバイスの位置推定値を決定することと、
    前記無線通信デバイスの前記位置推定値を、前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素に提供することと、
    を含む、方法。
22. 前記無線通信デバイスが、前記位置推定値を、ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）測位プロトコル（ＬＰＰ）メッセージ内で、前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素に提供する、請求項２１に記載の方法。
23. 前記ＬＰＰメッセージが、前記位置推定値を決定するために前記無線通信デバイスによって使用される、１つ以上の測定のタイプの指示を更に含む、請求項２２に記載の方法。
24. 前記ＬＰＰメッセージが、前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素からのリクエスト位置情報メッセージの受信に応じて、前記無線通信デバイスによって提供される、提供位置情報メッセージを含む、請求項２２に記載の方法。
25. 前記無線通信デバイスが、前記位置推定値を、緊急サービス接続の一部として、前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素に提供する、請求項２１に記載の方法。
26. 前記緊急サービス接続が、エンハンスト９１１（Ｅ９１１）接続を含む、請求項２５に記載の方法。
27. 前記位置推定値が、前記大気圧センサ測定値に少なくとも部分的に基づく、前記無線通信デバイスの垂直位置推定値を含む、請求項２５に記載の方法。
28. 前記無線通信デバイスの前記垂直位置推定値が、前記無線通信デバイスによって取得される大気圧センサ基準データに少なくとも部分的に更に基づく、請求項２７に記載の方法。
29. 前記無線通信デバイスによって、
    前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素から、ＷＬＡＮ ＡＰ情報、ＷＰＡＮ情報、又は大気圧センサ基準データのうちの１つ以上を受信することを更に含み、
    前記無線通信デバイスの前記位置推定値を前記決定することが、前記ＷＬＡＮ ＡＰ情報、前記ＷＰＡＮ情報、又は前記大気圧センサ基準データのうちの１つ以上に少なくとも部分的に更に基づく、請求項２１に記載の方法。
30. 前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素から前記無線通信デバイスによって受信される前記ＷＬＡＮ ＡＰ情報又は前記ＷＰＡＮ情報が、１つ以上のＷＬＡＮ ＡＰ及び／又はＷＰＡＮについての識別子を含む、請求項２９に記載の方法。
31. 前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素から前記無線通信デバイスによって受信される前記大気圧センサ基準データが、１つ以上の平均海面気圧値を含む、請求項２９に記載の方法。
32. 前記無線通信デバイスが、
    前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素から、能力問い合わせメッセージを受信することを更に含み、
    前記無線通信デバイスが、前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素からの前記能力問い合わせメッセージの受信に応じて、前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素に、前記能力情報を提供する、請求項２１に記載の方法。
33. 前記無線通信デバイスが、前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素からのリクエスト位置情報メッセージの受信に応じて、提供位置情報メッセージ内で、前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素に、前記位置推定値を提供する、請求項２１に記載の方法。
34. 前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素が、発展型サービス提供モバイル位置センタ（Ｅ−ＳＭＬＣ）を含む、請求項２１に記載の方法。
35. 前記無線通信デバイスの前記位置推定値を前記決定することが、前記無線通信デバイスによって受信される全地球測位システム（ＧＰＳ）信号又は全地球航法衛星システム（ＧＮＳＳ）信号のうちの１つ以上に少なくとも部分的に更に基づく、請求項２１に記載の方法。
36. 無線通信デバイスであって、
    少なくとも１つの送受信機及び少なくとも１つのアンテナを備える、無線回路と、
    命令を記憶するメモリに通信可能に結合された１つ以上のプロセッサを備える、処理回路と、を備え、前記命令が、前記１つ以上のプロセッサによって実行されると、前記無線通信デバイスに、
    前記無線通信デバイスの能力情報を、無線ネットワークの発展型ユニバーサル地上無線アクセス（Ｅ−ＵＴＲＡ）ネットワーク要素に提供させ、前記能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、前記無線通信デバイスの位置推定能力を示すものであり、
    ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記無線通信デバイスの位置推定値を決定させ、
    前記無線通信デバイスの前記位置推定値を、ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）測位プロトコル（ＬＰＰ）メッセージ内で、前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素に提供させる、無線通信デバイス。
37. 前記無線通信デバイスが、前記位置推定値を、エンハンスト９１１（Ｅ９１１）接続の一部として、前記無線ネットワークの前記Ｅ−ＵＴＲＡネットワーク要素に提供する、請求項３６に記載の無線通信デバイス。
38. 前記位置推定値が、前記大気圧センサ測定値に少なくとも部分的に基づく前記無線通信デバイスの垂直位置推定値を含む、請求項３６に記載の無線通信デバイス。
39. 前記無線通信デバイスの前記垂直位置推定値が、前記無線通信デバイスによって取得される大気圧センサ基準データに少なくとも部分的に更に基づく、請求項３６に記載の無線通信デバイス。
40. 無線通信デバイスにおける動作に関して構成可能な装置であって、命令を記憶するメモリに通信可能に結合された１つ以上のプロセッサを含む処理回路を備え、前記命令が、前記１つ以上のプロセッサによって実行されると、前記無線通信デバイスに、
    前記無線通信デバイスの能力情報を、ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）無線ネットワークの発展型サービス提供モバイル位置センタ（Ｅ−ＳＭＬＣ）に提供させ、前記能力情報が、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）アクセスポイント（ＡＰ）測定値、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づく、前記無線通信デバイスの位置推定能力を示すものであり、
    ＷＬＡＮ ＡＰ測定値、ＷＰＡＮ測定値、又は大気圧センサ測定値のうちの１つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記無線通信デバイスの位置推定値を決定させ、
    前記無線通信デバイスの前記位置推定値を、ＬＴＥ測位プロトコル（ＬＰＰ）メッセージ内で、前記ＬＴＥ無線ネットワークの前記Ｅ−ＳＭＬＣに提供させる、装置。

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