JP2018504601A - 曲線減算を介する類似性に基づく質量分析の検出 - Google Patents

曲線減算を介する類似性に基づく質量分析の検出 Download PDF

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Abstract

システムおよび方法が、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークをグループ化する。複数の滞留時間に対する質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合が、取得される。既知の化合物のM個の生成イオンが、選択される。XICが、M個の生成イオンのそれぞれについて計算される。M個のXICのうちの各XICが、他のM個のXICのそれぞれから減算される。1つまたはそれを上回る減算曲線が、ゼロの閾値以内である値を有する、1つまたはそれを上回る滞留時間の1つまたはそれを上回る領域が、同定される。1つまたはそれを上回る領域のうちの各領域に関して、領域を同定する、1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICが、取得され、領域中にある2つまたはそれを上回るXICの各ピークが、ピーク群に追加される。

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、2015年2月5日に出願された米国仮特許出願第62/112,212号の利益を主張するものであり、該米国仮特許出願の内容は、その全体が参照により本明細書中に援用される。
質量分析計は、多くの場合、既知の溶出着目化合物を試料から同定および特性評価するために、クロマトグラフィまたは他の分離システムと結合される。そのような結合されたシステムでは、溶出溶媒は、イオン化され、一連の質量スペクトルは、規定された時間間隔において、溶出溶媒から取得される。これらの時間間隔は、例えば、1秒から100分またはそれを上回るものに及ぶ。一連の質量スペクトルは、クロマトグラムまたは抽出イオンクロマトグラム(XIC)を形成する。
XICで見出されるピークは、試料中の既知の化合物を同定または特性評価するために使用される。しかしながら、複合混合物中では、同一の質量電荷比(M/Z)を有する他のピークによる干渉が、既知の化合物を表すピークの判定を困難にし得る。ある場合には、既知の化合物の期待滞留時間に関する情報は、利用不可能である。他の場合には、既知の化合物の概算滞留時間は、既知であり得る。しかしながら、このような後者の場合でも、既知の化合物の正確なピークは、試料が複合物である場合に、または試料間に少なからず滞留時間変動がある場合に、曖昧であり得る。結果として、多くの場合、これらの場合において、既知の化合物を同定または特性評価することは困難である。
従来の分離結合型質量分析システムでは、既知の化合物の断片または生成イオンが、分析のために選択される。次いで、質量分析/質量分析(MS/MS)スキャンが、生成イオンを含む質量範囲にわたって分離の各間隔で行われる。各MS/MSスキャンで見出される生成イオンの強度は、経時的に収集され、例えば、スペクトルの集合、またはXICとして分析される。
単純な試料混合物に関して、例えば、生成イオンを表す単一のピークが、典型的には、既知の化合物の期待滞留時間においてXICで見出される。しかしながら、より複雑な混合物に関して、生成イオンを表す2つまたはそれを上回るピークは、既知の化合物の期待滞留時間に加えて、スペクトルの集合内で1つまたはそれを上回る付加的時間間隔に位置する。言い換えると、生成イオンのXICは、2つまたはそれを上回るピークを有することができる。
より複雑な混合物中の着目化合物を同定する1つの従来の方法は、既知の化合物の生成イオンのうちの2つまたはそれを上回るものがピークを有する、時間間隔の場所を特定することとなっている。本方法は、例えば、既知の配列のペプチドが定量化されるときに、プロテオミクスで使用される。
典型的多重反応監視(MRM)方法では、それぞれペプチドの異なる生成イオン遷移に対応する、2つまたはそれを上回るMRM遷移が監視される。前の発見データが利用可能である場合、これらの遷移は、データの中で観察される最大生成イオンに基づく。別様に、これらの遷移は、例えば、予測されるyイオンに基づく。XICは、これら2つまたはそれを上回るMRM遷移について分析される。全ての遷移に生成イオンピークがある時間は、既知の化合物を特性評価するために使用される。
複合試料に関して、特に、期待滞留時間が正確に把握されていない場合、生成イオンスペクトルの集合に曖昧性があり得る。例えば、2つまたはそれを上回るMRM遷移のそれぞれに生成イオンピークがある、1つより多くの滞留時間もしくは時間間隔があり得る。
複合試料によって導入される曖昧性に対処するために、少しの付加的情報しか利用可能ではない。従来の分離結合型質量分析システムでは、各時間間隔における各生成イオンの各MS/MSスキャンは、典型的には、狭い前駆体イオン質量窓幅を使用して行われる。結果として、データ収集後に利用可能である、各断片イオンのための特定の時間間隔における生成イオン質量スペクトルは、少しの付加的洞察しか提供することができない。
「Use of Windowed Mass Spectrometry Data for Retention Time Determination or Confirmation」と題された米国特許出願第14/368,874号(以降では「第‘874号出願」)は、付加的MS/MSデータを収集し、複合試料によって導入される曖昧性に対処するために本データを使用する方法を説明する。第‘874号出願では、質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次質量窓幅を使用して、各時間間隔でMS/MSスキャンを行う、分離結合型質量分析システムが使用される。言い換えると、質量範囲全体のスペクトル情報が、分離内の各時間間隔で取得される。質量全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次質量窓幅を使用して、MS/MSスキャンを行うための1つの方法は、ABSciexのSWATHTM技法である。
高分解能および高スループットの器具は、隣接または重複質量窓幅とともに複数のスキャンを使用して、質量範囲が時間間隔内で正確にスキャンされることを可能にする。複数のスキャンからの結果は、各時間間隔に質量範囲全体のスペクトルの集合を生成するように、ともにつなぎ合わせられる。次いで、XICは、分離の任意の時間間隔にわたって質量範囲内の任意の質量について計算されることができる。
第‘874号出願では、窓表示収集方法を使用して収集される質量範囲全体のスペクトル情報は、複合混合物において滞留時間の曖昧性を解決するために使用される。言い換えると、生成イオンが、分離内の2つまたはそれを上回る異なる時間間隔に、スペクトルの集合の中の2つまたはそれを上回るピークを有することが分かったとき、異なる時間間隔のそれぞれにおける質量範囲全体の生成イオン質量スペクトルは、実際の滞留時間を判定するように分析される。荷電状態、同位体状態、質量精度、および既知の化合物の既知の断片化プロファイルと関連付けられる1つまたはそれを上回る質量差を含む、種々の基準が、質量範囲全体の質量スペクトルを分析するために使用される。これらの基準に基づいて、2つまたはそれを上回る時間間隔における生成イオンの各ピークがスコア化される。既知の化合物の滞留時間が、最高スコアを伴うピークにおいて同定される。
第‘874号出願の方法はまた、滞留時間の曖昧性を解決するために、既知の化合物の1つより多くの生成イオンを使用することもできる。2つまたはそれを上回る生成イオンのそれぞれのピークは、2つまたはそれを上回る時間間隔で独立してスコア化され、2つまたはそれを上回る生成イオンのピークのスコアは、2つまたはそれを上回る時間間隔のそれぞれで組み合わせられる。次いで、滞留時間は、2つまたはそれを上回る時間間隔のそれぞれにおける複合スコアから判定される。言い換えると、第‘874号出願の方法は、各時間間隔で既知の化合物の2つまたはそれを上回る異なる生成イオンのピークをグループ化し、各時間間隔で群の複合スコアを比較する。
しかしながら、第‘874号出願の方法は、既知の化合物の2つまたはそれを上回る異なる生成イオンのXICピークがどのようにして選択されるかを説明しない。MRM遷移に関して上記で説明されるように、前の発見データが利用可能である場合、選択されるMRM遷移は、データの中で観察される最大生成イオンに基づく。言い換えると、最も強い生成イオンピークを伴うMRM遷移が選択される。
例えば、第‘874号出願の方法は、同様に、最初に、第1の生成イオンの最も強いピークを選択し、次いで、第1の生成イオンの最も強いピークの頂点に時間が最も近い、他の生成イオンのピークを選択することによって、ピークをグループ化すると仮定する。ここで、第1の生成イオンの最も強いピークは、既知の化合物ではない前駆体イオンに由来すると仮定する。そうすると、他の生成イオンのピークが、グループ化され、間違ったピークでスコア化される。その結果として、第‘874号出願の方法の結果は、ピーク群に対するピークの適切な選択に高度に依存する。
現在、質量分析業界には、広い質量範囲にわたって収集される複数の生成イオンのXICから、既知の化合物のピーク群を選択する確実かつ正確な方法が欠けている。
既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンの抽出イオンクロマトグラム(XIC)ピークをグループ化するためのシステムが開示される。本システムは、分離デバイスと、質量分析計と、プロセッサとを含む。
分離デバイスは、試料混合物から既知の化合物を分離する。質量分析計は、複数の滞留時間のうちの各滞留時間に、質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次質量窓幅を使用して、分離する試料混合物に1つまたはそれを上回る質量分析/質量分析(MS/MS)スキャンを行い、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を生成する。
プロセッサは、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を受信し、既知の化合物のM個の生成イオンを選択する。プロセッサはさらに、生成イオンスペクトルの集合からM個の生成イオンのそれぞれのXICを計算し、M個のXICを生成する。プロセッサはさらに、M個のXICのうちの各XICを他のM個のXICのそれぞれから減算し、
減算曲線を生成する。各減算曲線は、第1のXICおよび第2のXICから計算される。各滞留時間に、各滞留時間における第1のXICの強度および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間における第1のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。各滞留時間における第2のXICの強度および隣接滞留時間における第2のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。第2のXICの正規化された強度が、第1のXICの対応する正規化された強度から減算される。差分強度の統計的尺度が、計算される。
プロセッサはさらに、
減算曲線のうちの1つまたはそれを上回る減算曲線が、ゼロの閾値以内である値を有する、1つまたはそれを上回る滞留時間の1つまたはそれを上回る領域を同定する。1つまたはそれを上回る領域のうちの各領域に関して、プロセッサは、領域を同定する、1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICを取得し、領域中にある2つまたはそれを上回るXICの各ピークをピーク群に追加する。
既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークをグループ化するための方法が開示される。複数の滞留時間に対する質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合が、取得される。既知の化合物が、分離デバイスを使用して、試料混合物から分離される。1つまたはそれを上回るMS/MSスキャンが、複数の滞留時間のうちの各滞留時間に、質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次前駆体イオン質量窓幅を使用して、分離する試料混合物に行われ、質量分析計を使用して、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を生成する。既知の化合物のM個の生成イオンが、プロセッサを使用して選択される。XICが、プロセッサを使用して、生成イオンスペクトルの集合からM個の生成イオンのそれぞれについて計算され、M個のXICを生成する。
M個のXICのうちの各XICが、プロセッサを使用して、他のM個のXICのそれぞれから減算され、
減算曲線を生成する。各減算曲線が、第1のXICおよび第2のXICから計算される。各滞留時間に、各滞留時間における第1のXICの強度および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間における第1のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。各滞留時間における第2のXICの強度および隣接滞留時間における第2のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。第2のXICの正規化された強度が、第1のXICの対応する正規化された強度から減算される。差分強度の統計的尺度が、計算される。
減算曲線のうちの1つまたはそれを上回る減算曲線が、ゼロの閾値以内である値を有する、1つまたはそれを上回る滞留時間の1つまたはそれを上回る領域は、プロセッサを使用して同定される。1つまたはそれを上回る領域のうちの各領域に関して、プロセッサを使用して、領域を同定する、1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICが、取得され、領域中にある2つまたはそれを上回るXICの各ピークが、ピーク群に追加される。
そのコンテンツが、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークをグループ化するための方法を行うよう、プロセッサ上で実行される命令を伴うプログラムを含む、非一過性の有形コンピュータ可読記憶媒体を含む、コンピュータプログラム製品が開示される。本方法は、システムを提供するステップを含み、本システムは、1つまたはそれを上回る個別のソフトウェアモジュールを備え、個別のソフトウェアモジュールは、測定モジュールと、分析モジュールとを備える。
測定モジュールは、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を取得する。既知の化合物が、分離デバイスを使用して、試料混合物から分離される。1つまたはそれを上回るMS/MSスキャンが、質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次前駆体イオン質量窓幅を使用して、複数の滞留時間のうちの各滞留時間に、分離する試料混合物に行われ、質量分析計を使用して、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を生成する。
分析モジュールは、既知の化合物のM個の生成イオンを選択する。分析モジュールは、生成イオンスペクトルの集合からM個の生成イオンのそれぞれのXICを計算し、M個のXICを生成する。分析モジュールは、M個のXICのうちの各XICを他のM個のXICのそれぞれから減算し、
減算曲線を生成する。各減算曲線は、第1のXICおよび第2のXICから計算される。各滞留時間に、各滞留時間における第1のXICの強度および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間における第1のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。同様に、各滞留時間における第2のXICの強度および隣接滞留時間における第2のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。第2のXICの正規化された強度が、第1のXICの対応する正規化された強度から減算される。差分強度の統計的尺度が、計算される。
分析モジュールは、
減算曲線のうちの1つまたはそれを上回る減算曲線が、ゼロの閾値以内である値を有する、1つまたはそれを上回る滞留時間の1つまたはそれを上回る領域を同定する。1つまたはそれを上回る領域のうちの各領域に関して、分析モジュールは、領域を同定する、1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICを取得し、領域中にある2つまたはそれを上回るXICの各ピークをピーク群に追加する。
本出願者の教示のこれらおよび他の特徴が、本明細書に記載される。
当業者は、以下に説明される図面が、例証目的にすぎないことを理解するであろう。図面は、本教示の範囲をいかようにも制限することも意図していない。
図1は、種々の実施形態による、コンピュータシステムを図示する、ブロック図である。
図2は、種々の実施形態による、既知の化合物の5つの生成イオンの5つの抽出イオンクロマトグラム(XIC)の例示的プロットである。
図3は、種々の実施形態による、滞留時間50と65との間の図2に示される5つのXICの詳細部分の例示的プロットである。
図4は、種々の実施形態による、図2に示されるXICのうちの2つのXICの強度の局所減算から計算される平均値を示す、減算曲線の例示的プロットである。
図5は、種々の実施形態による、図2に示されるXICのうちの2つのXICの強度の局所減算から計算される標準偏差値を示す、減算曲線の例示的プロットである。
図6は、種々の実施形態による、図2の5つのXICから計算される標準偏差値を示す、 減算曲線の例示的プロットである。
図7は、種々の実施形態による、滞留時間50と65との間の図6に示される標準偏差値を示す、 減算曲線の詳細部分の例示的プロットである。
図8は、種々の実施形態による、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークをグループ化するためのシステムを示す、概略図である。
図9は、種々の実施形態による、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークをグループ化するための方法を示す、例示的流れ図である。
図10は、種々の実施形態による、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークをグループ化するための方法を行う、1つまたはそれを上回る個別のソフトウェアモジュールを含む、システムの概略図である。
本教示の1つまたはそれを上回る実施形態が、詳細に説明される前に、当業者は、本教示が、それらの用途において、以下の発明を実施するための形態に記載される、もしくは図面に図示される、構造、構成要素の配列、およびステップの配列の詳細に限定されないことを理解するであろう。また、本明細書で使用される語句および専門用語は、説明の目的のためのものであって、限定的と見なされるべきではないことを理解されたい。
コンピュータ実装システム
図1は、本教示の実施形態が実装され得る、コンピュータシステム100を図示する、ブロック図である。コンピュータシステム100は、情報を通信するためのバス102または他の通信機構と、情報を処理するためのバス102と結合されるプロセッサ104とを含む。コンピュータシステム100はまた、プロセッサ104によって実行されるべき命令を記憶するために、バス102に結合される、ランダムアクセスメモリ(RAM)または他の動的記憶デバイスであり得る、メモリ106を含む。メモリ106はまた、プロセッサ104によって実行されるべき命令の実行の間、一時的変数または他の中間情報を記憶するために使用されてもよい。コンピュータシステム100はさらに、プロセッサ104のための静的情報および命令を記憶するために、バス102に結合される、読取専用メモリ(ROM)108または他の静的記憶デバイスを含む。磁気ディスクまたは光ディスク等の記憶デバイス110は、情報および命令を記憶するために提供され、バス102に結合される。
コンピュータシステム100は、バス102を介して、コンピュータユーザに情報を表示するために、ブラウン管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)等のディスプレイ112に結合されてもよい。英数字および他のキーを含む、入力デバイス114は、情報およびコマンド選択をプロセッサ104に通信するために、バス102に結合される。別のタイプのユーザ入力デバイスは、方向情報およびコマンド選択をプロセッサ104に通信するため、かつディスプレイ112上のカーソル移動を制御するためのマウス、トラックボール、またはカーソル方向キー等のカーソル制御116である。本入力デバイスは、典型的には、デバイスが平面内で位置を規定することを可能にする、第1の軸(すなわち、X)および第2の軸(すなわち、Y)の2つの軸における2自由度を有する。
コンピュータシステム100は、本教示を行うことができる。本教示のある実装によると、結果は、プロセッサ104が、メモリ106内に含有される1つまたはそれを上回る命令の1つまたはそれを上回るシーケンスを実行することに応答して、コンピュータシステム100によって提供される。そのような命令は、記憶デバイス110等の別のコンピュータ可読媒体から、メモリ106に読み込まれてもよい。メモリ106内に含有される命令のシーケンスの実行は、プロセッサ104に、本明細書に説明されるプロセスを行わせる。代替として、有線回路が、本教示を実装するために、ソフトウェア命令の代わりに、またはそれと組み合わせて使用されてもよい。したがって、本教示の実装は、ハードウェア回路およびソフトウェアの任意の具体的組み合わせに限定されない。
用語「コンピュータ可読媒体」は、本明細書で使用されるように、実行のために、命令をプロセッサ104に提供することに関与する、任意の媒体を指す。そのような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含むが、それらに限定されない、多くの形態をとってもよい。不揮発性媒体は、例えば、記憶デバイス110等の光学または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メモリ106等の動的メモリを含む。伝送媒体は、バス102を備えるワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバを含む。
コンピュータ可読媒体の一般的形態は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または任意の他の磁気媒体、CD−ROM、デジタルビデオディスク(DVD)、ブルーレイディスク、任意の他の光学媒体、サムドライブ、メモリカード、RAM、PROM、およびEPROM、フラッシュEPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、もしくはコンピュータが読み取ることができる任意の他の有形媒体を含む。
種々の形態のコンピュータ可読媒体が、実行のために、1つまたはそれを上回る命令の1つまたはそれを上回るシーケンスをプロセッサ104に搬送することに関与し得る。例えば、命令は、最初に、遠隔コンピュータの磁気ディスク上で担持されてもよい。遠隔コンピュータは、命令をその動的メモリ内にロードし、モデムを使用して、電話回線を経由して、命令を送信することができる。コンピュータシステム100にローカルなモデムは、電話回線上でデータを受信し、データを赤外線信号に変換するために、赤外線送信機を使用することができる。バス102に結合された赤外線検出器は、赤外線信号中で搬送されるデータを受信し、データをバス102上に置くことができる。バス102は、データをメモリ106に搬送し、そこから、プロセッサ104は、命令を読み出し、実行する。メモリ106によって受信された命令は、随意に、プロセッサ104による実行前または後のいずれかで、記憶デバイス110上に記憶されてもよい。
種々の実施形態によると、方法を行うためにプロセッサによって実行されるように構成される命令は、コンピュータ可読媒体上に記憶される。コンピュータ可読媒体は、デジタル情報を記憶するデバイスであり得る。例えば、コンピュータ可読媒体は、ソフトウェアを記憶するための当技術分野で公知であるようなコンパクトディスク読取専用メモリ(CD−ROM)を含む。コンピュータ可読媒体は、実行されるように構成される命令を実行するために好適なプロセッサによってアクセスされる。
本教示の種々の実装の以下の説明は、例証および説明の目的で提示されている。これは、包括的ではなく、本教示を開示される精密な形態に限定しない。修正および変形例が、前述の教示に照らして可能である、または本教示の実践から得られてもよい。加えて、説明される実装は、ソフトウェアを含むが、本教示は、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして、またはハードウェア単独で実装されてもよい。本教示は、オブジェクト指向および非オブジェクト指向両方のプログラミングシステムを用いて実装されてもよい。
(曲線減算を通して見出される類似性の領域)
上記で説明されるように、複合試料では、既知の化合物の生成イオンの抽出イオンクロマトグラム(XIC)は、2つまたはそれを上回るピークを有することができる。結果として、XICから見出されることができる、既知の化合物の実際の滞留時間は、曖昧である。本曖昧性は、各時間間隔で質量範囲にわたって付加的生成イオンデータを収集すること、および正しい滞留時間を判定するために付加的生成イオンデータを使用することの両方によって、対処されることができる。付加的生成イオンデータは、生成イオンのXICピークを既知の化合物の他の生成イオンのXICピークとグループ化するために使用されることができる。既知の化合物の他の生成イオンのXICピークと対応することが見出される、生成イオンのXICピークは、既知の化合物のピークであり、正しい滞留時間を有する可能性がより高い。残念ながら、質量分析業界は、今まで、広い質量範囲にわたって収集される複数の生成イオンのXICから既知の化合物のピーク群を選択する系統的で確実かつ正確な方法を取得することができていない。
種々の実施形態では、既知の化合物の異なる生成イオンからのXICピーク群は、XICのペアの中の隣接強度群を局所的に比較することによって、確実かつ正確に同定される。第‘874号出願の方法のように、本方法は、分離の各時間間隔で質量範囲にわたって付加的生成イオンデータを収集することに依拠する。本付加的生成イオンデータは、例えば、質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次質量窓幅を使用して、各時間間隔にMS/MSスキャンを行うことによって収集される。複数のスキャンからの結果は、各時間間隔における質量範囲全体のスペクトルを生成するように、ともに区分化される。次いで、XICが、分離の任意の時間間隔にわたって質量範囲内の任意の質量について計算されることができる。ABSciexのSWATHTM技法は、本データを収集する例示的方法である。
図2は、種々の実施形態による、既知の化合物の5つの生成イオンの5つのXICの例示的プロット200である。プロット200の5つのXICは、質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次質量窓幅を使用して、分離の各時間間隔にMS/MSスキャンを行うことによって収集されるデータから計算される。プロット200の5つのXICは全て、56の滞留時間の周囲に類似性の領域を有すると考えられる。
種々の実施形態では、類似性の領域は、XICのペアの中の隣接滞留時間における強度群を局所的に比較または減算することによって見出される。例えば、XIC220の強度は、単純に、同一の滞留時間におけるXIC210の強度から減算されない。代わりに、各滞留時間において、XIC210の強度、および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間におけるXIC210の強度は、滞留時間におけるXIC210の強度で除算され、XIC210の第1の強度群を効果的に正規化する。同一の滞留時間に、XIC210の強度、および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間におけるXIC210の強度は、滞留時間におけるXIC210の強度で除算され、XIC220の第2の強度群を効果的に正規化する。次いで、第2の群の各強度は、第1の群の対応する強度から減算され、差分値のセットを生成する。単一の値が、差分値のセットの統計的尺度を計算することによって、各滞留時間について取得される。統計的尺度は、差分値のセットの平均、最頻値、中央値、分散、または標準偏差であり得るが、それらに限定されない。
図3は、種々の実施形態による、滞留時間50と65との間の図2に示される5つのXICの詳細部分の例示的プロット300である。プロット300は、例えば、XICのペアの中の隣接滞留時間に、9つの強度群、すなわち、N=9を局所的に比較または除算することによって、類似性の領域が見出される方法を示す。プロット300では、滞留時間57で正規化されるXIC210の9つの強度は、a53、a54、a55、a56、a57、a58、a59、a60、およびa61として示される。これら9つの値はそれぞれ、例えば、a57で除算することによって正規化される。滞留時間57に正規化されるXIC220の対応する9つの強度は、例えば、b53、b54、b55、b56、b57、b58、b59、b60、およびb61(図示せず)である。同様に、これら9つの値はそれぞれ、例えば、b57で除算することによって正規化される。正規化後、XIC220のこれらの9つの強度は、XIC210の対応する9つの強度から減算され、差分値のセットを生成する。単一の値が、差分値のセットの統計的尺度を計算することによって、滞留時間57について取得される。比較されるXICの各滞留時間について計算される統計的尺度は、比較または減算曲線として描画されることができる。
図4は、種々の実施形態による、図2に示されるXICのうちの2つのXICの強度の局所減算から計算される平均値を示す、減算曲線の例示的プロット400である。プロット400に示される各平均値μは、例えば、方程式(1)に従って計算される。
各滞留時間i+mに、第2のXICの強度値のうちのN個の隣接するものの各強度値bが、正規化され、第1のXICの強度値のうちのN個の隣接するものの各対応する正規化値aから減算される。Nは、奇数であり、mは、Nの中点である。
図3を参照すると、プロット300は、例えば、各滞留時間における平均を計算するために、9つの強度、すなわち、N=9を使用することを示す。プロット300では、滞留時間57における平均を計算する際に使用されるXIC210の9つの強度が示されている。これら9つの強度は、a53、a54、a55、a56、a57、a58、a59、a60、およびa61である。滞留時間57における平均を計算する際に使用されるXIC220の対応する9つの強度は、例えば、b53、b54、b55、b56、b57、b58、b59、b60、およびb61(図示せず)である。
XIC220がXIC210から減算されるとき、滞留時間57における平均μ57は、方程式(1)に従って、XIC210の9つの点からXIC220の9つの点b53、b54、b55、b56、b57、b58、b59、b60、およびb61(図示せず)を減算することによって、計算される。例えば、滞留時間57における平均μ57は、
に従って計算され、式中、9つの点の中間点mは、5である。
図4を参照すると、平均値を示す減算曲線は、2つのXICが類似する領域を同定するために使用されることができる。2つのXICが類似する領域では、平均は、ゼロに近くなるはずである。プロット400は、平均値がゼロに近い、滞留時間56付近の滞留時間領域410を示す。結果として、プロット400は、2つのXICのピークが滞留時間領域410中でグループ化され得ることを示唆する。しかしながら、プロット400では、平均値は、ゼロの値を頻繁に横切り、類似領域を区別することを若干困難にする。
種々の実施形態では、XICの類似領域はさらに、標準偏差値を示す減算曲線を計算することによって区別されることができる。平均μのように、各滞留時間における標準偏差σは、滞留時間に及ぶ2つのXICのそれぞれの領域中のXIC値aおよびbの奇数Nから計算される。数学的に、滞留時間i+mに関して、点の数Nを用いて、N個の点の中点としてmを有すると、標準偏差は、方程式(2)によって求められる。
図3を参照すると、例えば、XIC320がXIC310から減算されるとき、滞留時間57における分散σ57の平方根は、方程式(2)に従って、XIC310の9つの点からXIC320の9つの点b53、b54、b55、b56、b57、b58、b59、b60、およびb61(図示せず)を減算することによって計算される。例えば、分散滞留時間57の平方根σ57は、
に従って計算され、式中、9つの点の中間点mは、5である。
図5は、種々の実施形態による、図2に示されるXICのうちの2つのXICの強度の局所減算から計算される標準偏差値を示す、減算曲線の例示的プロット500である。プロット500は、分散の平方根の値がゼロに近い、滞留時間56付近の滞留時間領域510を示す。結果として、プロット500は、2つのXICのピークが滞留時間領域510中でグループ化され得ることを示唆する。図4との図5の比較は、2つのXICの類似領域が、平均値よりも分散の平方根の値と容易に区別されることを示す。
種々の実施形態では、既知の化合物のM個の生成イオンの各セットに関して、XICの
減算が行われ、
減算曲線を生成する。次いで、M個のXICのピークが、
減算曲線に従ってグループ化される。ゼロの閾値以内である値を有する、
減算曲線のうちの1つまたはそれを上回るものの滞留時間が同定される。言い換えると、減算曲線は、統計的比較尺度がゼロに接近する場所について検討される。統計的比較尺度がゼロに接近する、1つまたはそれを上回る滞留時間に関して、1つまたはそれを上回る滞留時間を同定する、1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICが、取得される。ピーク群が、1つまたはそれを上回る滞留時間内の2つまたはそれを上回るXICのピークから生成される。
図6は、種々の実施形態による、図2の5つのXICから計算される標準偏差値を示す、
減算曲線の例示的プロット600である。プロット600は、滞留時間56付近の滞留時間領域610中で、
減算曲線がゼロに近い値を有することを示す。これは、5つ全てのXICが滞留時間領域610中で類似ピーク形状を有することを示唆する。
図7は、種々の実施形態による、滞留時間50と65との間の図6に示される標準偏差値を示す、
減算曲線の詳細部分の例示的プロット700である。プロット700は、
減算曲線が全て、滞留時間55と57との間の滞留時間領域710中で0.1未満の値を有することをより明確に示す。結果として、滞留時間領域710中の5つ全てのXICのピークが、グループ化されることができる。次いで、群のピークは、第‘874号出願で使用される基準に類似する基準を使用して、スコア化されることができる。次いで、最高スコアを伴う群が、既知の化合物を同定および/または定量化するために使用される。
(XICピークをグループ化するためのシステム)
図8は、種々の実施形態による、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークをグループ化するためのシステム800を示す、概略図である。システム800は、分離デバイス810と、質量分析計820と、プロセッサ830とを含む。分離デバイス810は、試料混合物から既知の化合物を分離する。分離デバイス810は、電気泳動デバイス、クロマトグラフデバイス、または移動度デバイスを含むことができるが、それらに限定されない。
質量分析計820は、例えば、タンデム質量分析計である。質量分析計820は、2つまたはそれを上回る質量分析を行う、1つまたはそれを上回る物理的質量分析器を含むことができる。タンデム質量分析計の質量分析器は、飛行時間(TOF)、四重極、イオントラップ、線形イオントラップ、軌道トラップ、磁場4セクタ型質量分析器、ハイブリッド四重極飛行時間(Q−TOF)質量分析器、またはフーリエ変換質量分析器を含むことができるが、それらに限定されない。質量分析計820は、それぞれ、空間または時間において、別個の質量分析段階もしくはステップを含むことができる。
質量分析計820は、複数の滞留時間のうちの各滞留時間に、質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次質量窓幅を使用して、分離する試料混合物に1つまたはそれを上回る質量分析/質量分析(MS/MS)スキャンを行い、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を生成する。
プロセッサ830は、タンデム質量分析計820と通信する。プロセッサ830はまた、分離デバイス810と通信することができる。プロセッサ830は、図1のシステム、コンピュータ、マイクロプロセッサ、または制御信号およびデータをタンデム質量分析計820に送信し、そこから受信し、データを処理することが可能な任意のデバイスであり得るが、それらに限定されない。
プロセッサ830は、質量分析計820から、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を受信する。プロセッサ830は、既知の化合物のM個の生成イオンを選択する。プロセッサ830は、生成イオンスペクトルの集合からM個の生成イオンのそれぞれのXICを計算し、M個のXICを生成する。プロセッサ830は、M個のXICのうちの各XICを他のM個のXICのそれぞれから減算し、
減算曲線を生成する。各減算曲線は、第1のXICおよび第2のXICから計算される。各滞留時間に、滞留時間における第1のXICの強度および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間における第1のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。同様に、滞留時間における第2のXICの強度および隣接滞留時間における第2のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。第2のXICの正規化された強度が、第1のXICの対応する正規化された強度から減算される。差分強度の統計的尺度が、計算される。統計的尺度は、差分強度の平均、最頻値、中央値、分散、または標準偏差を含むことができるが、それらに限定されない。
プロセッサ830は、
減算曲線のうちの1つまたはそれを上回る減算曲線が、ゼロの閾値以内である値を有する、1つまたはそれを上回る滞留時間の1つまたはそれを上回る領域を同定する。閾値は、例えば、事前判定される、またはユーザから受信されることができる。1つまたはそれを上回る領域のうちの各領域に関して、プロセッサは、領域を同定する、1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICを取得し、領域中にある2つまたはそれを上回るXICの各ピークをピーク群に追加する。
種々の実施形態では、各滞留時間i+mに、プロセッサ830は、
に従って、差分強度の平均μi+mを計算し、式中、Nは、各滞留時間に計算される差分強度の数であり、Nは、奇数であり、mは、Nの中点であり、j=1〜Nに対する
は、滞留時間i+mについて計算される差分強度である。
種々の実施形態では、各滞留時間i+mに、プロセッサ830は、
に従って、差分強度の標準偏差σi+mを計算し、式中、Nは、各滞留時間に計算される差分強度の数であり、Nは、奇数であり、mは、Nの中点であり、j=1〜Nに対する
は、滞留時間i+mについて計算される差分強度であり、μi+mは、
に従って計算される平均である。
種々の実施形態では、プロセッサ830はさらに、1つまたはそれを上回る領域の各ピーク群をスコア化し、既知の化合物を同定もしくは定量化するために、最高スコアリングピーク群を使用する。
種々の実施形態では、プロセッサ830は、試料混合物が質量分析計820によって分析された後に、減算曲線を使用して、ピーク群の生成イオンスペクトルの集合を分析する。言い換えると、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークが、後処理ステップでグループ化される。
(XICピークをグループ化するための方法)
図9は、種々の実施形態による、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークをグループ化するための方法900を示す、例示的流れ図である。
方法900のステップ910では、複数の滞留時間に対する質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合が、取得される。既知の化合物が、分離デバイスを使用して、試料混合物から分離される。1つまたはそれを上回る質量MS/MSスキャンが、質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次前駆体イオン質量窓幅を使用して、複数の滞留時間のうちの各滞留時間に、分離する試料混合物に行われ、質量分析計を使用して、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を生成する。
ステップ920では、既知の化合物のM個の生成イオンが、プロセッサを使用して選択される。
ステップ930では、XICが、プロセッサを使用して、生成イオンスペクトルの集合からM個の生成イオンのそれぞれについて計算され、M個のXICを生成する。
ステップ940では、M個のXICのうちの各XICが、プロセッサを使用して、他のM個のXICのそれぞれから減算され、
減算曲線を生成する。各減算曲線は、第1のXICおよび第2のXICから計算される。各滞留時間に、滞留時間における第1のXICの強度および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間における第1のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。同様に、滞留時間における第2のXICの強度および隣接滞留時間における第2のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。第2のXICの正規化された強度が、第1のXICの対応する正規化された強度から減算される。差分強度の統計的尺度が、計算される。
ステップ950では、
減算曲線のうちの1つまたはそれを上回る減算曲線が、ゼロの閾値以内である値を有する、1つまたはそれを上回る滞留時間の1つまたはそれを上回る領域が、プロセッサを使用して同定される。ステップ960では、1つまたはそれを上回る領域のうちの各領域に関して、プロセッサを使用して、領域を同定する、1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICが、取得され、領域中にある2つまたはそれを上回るXICの各ピークが、ピーク群に追加される。
(XICピークをグループ化するためのコンピュータプログラム製品)
種々の実施形態では、コンピュータプログラム製品は、そのコンテンツが、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークをグループ化するための方法を行うよう、プロセッサ上で実行される命令を伴うプログラムを含む、非一過性の有形コンピュータ可読記憶媒体を含む。本方法は、1つまたはそれを上回る個別のソフトウェアモジュールを含むシステムによって行われる。
図10は、種々の実施形態による、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンのXICピークをグループ化するための方法を行う、1つまたはそれを上回る個別のソフトウェアモジュールを含む、システム1000の概略図である。システム1000は、測定モジュール1010と、分析モジュール1020とを含む。
測定モジュール1010は、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を取得する。既知の化合物が、分離デバイスを使用して、試料混合物から分離される。1つまたはそれを上回る質量MS/MSスキャンが、質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次前駆体イオン質量窓幅を使用して、複数の滞留時間のうちの各滞留時間に、分離する試料混合物に行われ、質量分析計を使用して、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を生成する。
分析モジュール1020は、既知の化合物のM個の生成イオンを選択する。分析モジュール1020は、生成イオンスペクトルの集合からM個の生成イオンのそれぞれのXICを計算し、M個のXICを生成する。
分析モジュール1020は、M個のXICのうちの各XICを他のM個のXICのそれぞれから減算し、
減算曲線を生成する。各減算曲線は、第1のXICおよび第2のXICから計算される。各滞留時間に、滞留時間における第1のXICの強度および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間における第1のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。同様に、滞留時間における第2のXICの強度および隣接滞留時間における第2のXICの2つまたはそれを上回る強度が、正規化される。第2のXICの正規化された強度が、第1のXICの対応する正規化された強度から減算される。差分強度の統計的尺度が、計算される。
分析モジュール1020は、
減算曲線のうちの1つまたはそれを上回る減算曲線が、ゼロの閾値以内である値を有する、1つまたはそれを上回る滞留時間の1つまたはそれを上回る領域を同定する。1つまたはそれを上回る領域のうちの各領域に関して、分析モジュール1020は、領域を同定する、1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICを取得し、領域中にある2つまたはそれを上回るXICの各ピークをピーク群に追加する。
本教示は、種々の実施形態と併せて説明されるが、本教示が、そのような実施形態に限定されることを意図するものではない。対照的に、本教示は、当業者によって理解されるであろうように、種々の代替物、修正、および均等物を包含する。
さらに、種々の実施形態を説明する際、本明細書は、ステップの特定のシーケンスとして、方法および/またはプロセスを提示し得る。しかしながら、方法またはプロセスが、本明細書に記載されるステップの特定の順序に依拠しない範囲において、方法またはプロセスは、説明されるステップの特定のシーケンスに限定されるべきではない。当業者が理解するであろうように、ステップの他のシーケンスが可能であり得る。したがって、本明細書に記載されるステップの特定の順序は、請求項に関する限定として解釈されるべきではない。加えて、方法および/またはプロセスを対象とする請求項は、書かれた順序におけるそれらのステップの実施に限定されるべきではなく、当業者は、シーケンスが、変更されてもよく、依然として種々の実施形態の精神および範囲内にとどまることを容易に理解することができる。

Claims (15)

  1. 既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンの抽出イオンクロマトグラム(XIC)ピークをグループ化するためのシステムであって、
    試料混合物から既知の化合物を分離する、分離デバイスと、
    複数の滞留時間のうちの各滞留時間において、質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次質量窓幅を使用して、前記分離する試料混合物に1つまたはそれを上回る質量分析/質量分析(MS/MS)スキャンを行い、前記複数の滞留時間について前記質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を生成する、質量分析計と、
    プロセッサであって、
    前記複数の滞留時間について前記質量範囲全体の前記生成イオンスペクトルの集合を受信することと、
    前記既知の化合物のM個の生成イオンを選択することと、
    前記生成イオンスペクトルの集合から前記M個の生成イオンのそれぞれのXICを計算し、M個のXICを生成することと、
    前記M個のXICのうちの各XICを他のM個のXICのそれぞれから減算し、
    減算曲線を生成することであって、各減算曲線は、各滞留時間において、前記各滞留時間における第1のXICの強度および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間における前記第1のXICの2つまたはそれを上回る強度を正規化し、前記各滞留時間における第2のXICの強度および前記隣接滞留時間における前記第2のXICの2つまたはそれを上回る強度を正規化し、前記第2のXICの前記正規化された強度を前記第1のXICの前記対応する正規化された強度から減算し、差分強度の統計的尺度を計算することによって、前記第1のXICおよび前記第2のXICから計算される、ことと、
    前記
    減算曲線のうちの1つまたはそれを上回る減算曲線が、ゼロの閾値以内である値を有する、1つまたはそれを上回る滞留時間の1つまたはそれを上回る領域を同定することと、
    前記1つまたはそれを上回る領域のうちの各領域に関して、前記領域を同定する、前記1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICを取得し、前記領域中にある前記2つまたはそれを上回るXICの各ピークをピーク群に追加することと
    を行うプロセッサと
    を備える、システム。
  2. 前記差分強度の統計的尺度を計算するステップは、前記差分強度の平均を計算するステップを含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 滞留時間i+mについて計算される前記差分強度の前記平均μi+mは、
    に従って計算され、式中、Nは、各滞留時間において計算される差分強度の数であり、Nは、奇数であり、mは、Nの中点であり、j=1〜Nに対する
    は、滞留時間i+mについて計算される前記差分強度である、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記差分強度の統計的尺度を計算するステップは、前記差分強度の標準偏差を計算するステップを含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 滞留時間i+mについて計算される前記差分強度の前記標準偏差σi+mは、
    に従って計算され、式中、Nは、各滞留時間において計算される差分強度の数であり、Nは、奇数であり、mは、Nの中点であり、j=1〜Nに対する
    は、滞留時間i+mについて計算される前記差分強度であり、μi+mは、
    に従って計算される平均である、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記差分強度の統計的尺度を計算するステップは、前記差分強度の中央値、最頻値、または分散のうちの1つを計算するステップを含む、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記プロセッサはさらに、前記1つまたはそれを上回る領域の各ピーク群をスコア化し、前記既知の化合物を同定もしくは定量化するために、最高スコアリングピーク群を使用する、請求項1に記載のシステム。
  8. 既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンの抽出イオンクロマトグラム(XIC)ピークをグループ化するための方法であって、
    複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を取得するステップであって、既知の化合物は、分離デバイスを使用して、試料混合物から分離され、1つまたはそれを上回る質量分析/質量分析(MS/MS)スキャンは、複数の滞留時間のうちの各滞留時間において、前記質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次前駆体イオン質量窓幅を使用して、前記分離する試料混合物に行われ、質量分析計を使用して、前記複数の滞留時間について前記質量範囲全体の前記生成イオンスペクトルの集合を生成する、ステップと、
    プロセッサを使用して、前記既知の化合物のM個の生成イオンを選択するステップと、
    前記プロセッサを使用して、前記生成イオンスペクトルの集合から前記M個の生成イオンのそれぞれのXICを計算し、M個のXICを生成するステップと、
    前記プロセッサを使用して、前記M個のXICのうちの各XICを他のM個のXICのそれぞれから減算し、
    減算曲線を生成するステップであって、各減算曲線は、各滞留時間において、前記各滞留時間における第1のXICの強度および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間における前記第1のXICの2つまたはそれを上回る強度を正規化し、前記各滞留時間における第2のXICの強度および前記隣接滞留時間における前記第2のXICの2つまたはそれを上回る強度を正規化し、前記第2のXICの前記正規化された強度を前記第1のXICの前記対応する正規化された強度から減算し、差分強度の統計的尺度を計算することによって、前記第1のXICおよび前記第2のXICから計算される、ステップと、
    前記
    減算曲線のうちの1つまたはそれを上回る減算曲線が、前記プロセッサを使用して、ゼロの閾値以内である値を有する、1つまたはそれを上回る滞留時間の1つまたはそれを上回る領域を同定するステップと、
    前記1つまたはそれを上回る領域のうちの各領域に関して、前記プロセッサを使用して、前記領域を同定する、前記1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICを取得し、前記領域中にある前記2つまたはそれを上回るXICの各ピークをピーク群に追加するステップと
    を含む、方法。
  9. 前記差分強度の統計的尺度を計算するステップは、前記差分強度の平均を計算するステップを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 滞留時間i+mについて計算される前記差分強度の前記平均μi+mは、
    に従って計算され、式中、Nは、各滞留時間において計算される差分強度の数であり、Nは、奇数であり、mは、Nの中点であり、j=1〜Nに対する
    は、滞留時間i+mについて計算される前記差分強度である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記差分強度の統計的尺度を計算するステップは、前記差分強度の標準偏差を計算するステップを含む、請求項8に記載の方法。
  12. 滞留時間i+mについて計算される前記差分強度の前記標準偏差σi+mは、
    に従って計算され、式中、Nは、各滞留時間において計算される差分強度の数であり、Nは、奇数であり、mは、Nの中点であり、j=1〜Nに対する
    は、滞留時間i+mについて計算される前記差分強度であり、μi+mは、
    に従って計算される平均である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記差分強度の統計的尺度を計算するステップは、前記差分強度の中央値、最頻値、または分散のうちの1つを計算するステップを含む、請求項8に記載の方法。
  14. 前記プロセッサを使用して、前記1つまたはそれを上回る領域の各ピーク群をスコア化し、前記既知の化合物を同定もしくは定量化するために、最高スコアリングピーク群を使用するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  15. 非一過性の有形コンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記非一過性の有形コンピュータ可読記憶媒体のコンテンツは、既知の化合物の2つまたはそれを上回る生成イオンの抽出イオンクロマトグラム(XIC)ピークをグループ化するための方法を行うよう、プロセッサ上で実行される命令を伴うプログラムを含み、前記方法は、
    システムを提供するステップであって、前記システムは、1つまたはそれを上回る個別のソフトウェアモジュールを備え、前記個別のソフトウェアモジュールは、測定モジュールと、分析モジュールとを備える、ステップと、
    前記測定モジュールを使用して、複数の滞留時間について質量範囲全体の生成イオンスペクトルの集合を取得するステップであって、既知の化合物は、分離デバイスを使用して、試料混合物から分離され、1つまたはそれを上回る質量分析/質量分析(MS/MS)スキャンは、前記質量範囲全体に及ぶようにするために、1つまたはそれを上回る順次前駆体イオン質量窓幅を使用して、複数の滞留時間のうちの各滞留時間に、前記分離する試料混合物に行われ、質量分析計を使用して、前記複数の滞留時間について前記質量範囲全体の前記生成イオンスペクトルの集合を生成する、ステップと、
    分析モジュールを使用して、前記既知の化合物のM個の生成イオンを選択するステップと、
    前記分析モジュールを使用して、前記生成イオンスペクトルの集合から前記M個の生成イオンのそれぞれのXICを計算し、M個のXICを生成するステップと、
    前記分析モジュールを使用して、前記M個のXICのうちの各XICを他のM個のXICのそれぞれから減算し、
    減算曲線を生成するステップであって、各減算曲線は、各滞留時間に、前記各滞留時間における第1のXICの強度および2つまたはそれを上回る隣接滞留時間における前記第1のXICの2つまたはそれを上回る強度を正規化し、前記各滞留時間における第2のXICの強度および前記隣接滞留時間における前記第2のXICの2つまたはそれを上回る強度を正規化し、前記第2のXICの前記正規化された強度を前記第1のXICの前記対応する正規化された強度から減算し、差分強度の統計的尺度を計算することによって、前記第1のXICおよび前記第2のXICから計算される、ステップと、
    前記分析モジュールを使用して、前記
    減算曲線のうちの1つまたはそれを上回る減算曲線が、ゼロの閾値以内である値を有する、1つまたはそれを上回る滞留時間の1つまたはそれを上回る領域を同定するステップと、
    前記1つまたはそれを上回る領域のうちの各領域に関して、前記分析モジュールを使用して、前記領域を同定する、前記1つまたはそれを上回る減算曲線を計算するために使用される2つまたはそれを上回るXICを取得し、前記領域中にある前記2つまたはそれを上回るXICの各ピークをピーク群に追加するステップと
    を含む、コンピュータプログラム製品。
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