JP2018501555A - オブジェクトを操作する方法および電子機器 - Google Patents
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Abstract
ディスプレイを有する電子機器において実行され、オブジェクトが遮蔽されるのを回避するための方法、およびその対応する電子機器を提供する。該方法は、(a)前記ディスプレイ上に表示された第1オブジェクトが第1操作主体によって選択される第1操作を検出するステップ(S410)と、(b)前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、前記第1オブジェクトの少なくとも一部をその現在の位置からシフトさせるステップ(S420)とを含む。
Description
本発明は全体的にはグラフィカルインターフェース分野に関し、さらに具体的にはオブジェクトを操作する方法および電子機器に関する。
現在、生産、生活において、電子機器(特にタッチスクリーンを有する携帯式モバイル電子機器)はすでに人々にとって欠かせない重要な道具になっている。モバイル電子機器の大きさが限られているため、モバイル電子機器に対する様々な入力/操作方法が開発された。
関連する技術分野において、以下のモバイル電子機器の入力/操作方法が提案された。なお、本明細書の「背景技術」の項目にこれらの構成が記載されているが、本出願の出願人/発明者がこれらの技術を本出願に関する従来技術として認め、または示唆するものではない。実際、これらの技術の記載は、単に説明を目的とするものであり、本発明の保護範囲を限定するものではない。本明細書を読む者は、これらの技術を本発明に関する従来技術とすべきではなく、本発明の技術案を理解するための助けとしてこれらの技術を閲読すべきである。
中国特許公開CN103631489Aには、タッチスクリーンの文字表示方法が開示された。該方法は概ね、ユーザがタッチスクリーンをタッチしたときに遮蔽された領域を特定するステップ、および、遮蔽領域内の遮蔽された文字を取得し、タッチスクリーンの遮蔽領域以外の所定拡大領域内で前記文字を単独表示し拡大するステップを含む。また、中国特許公開CN102955590Aには、タッチスクリーン上に表示されるカーソルの位置を決定する方法が開示された。該方法は概ね、タッチスクリーン上の複数のタッチポイントの座標を取得するステップ、前記複数のタッチポイントの座標の平均値を算出するステップ、および、前記タッチスクリーン上において、前記複数のタッチポイントの座標の平均値に対応する位置をカーソルの位置として決定するステップを含む。さらに、中国特許公開CN102902467Aには、端末機器のテキストのカーソルの位置を決定する方法が開示された。該方法は概ね、カーソルの位置を移動させるとき、カーソルの移動をサポートする回転盤を用い、回転盤を正回転/逆回転させることによってカーソルを左右に移動させるステップを含む。
(発明内容)
上記の方法は、主に手の指/カーソルによって遮蔽された文字を他の位置においてユーザに見せる形式を用いるものである。しかし、該方法は直接的操作性、利便さが足りない。そこで、上記の課題を解決するために、オブジェクトの操作および/または表示に供される、本発明に係る方法およびその電子機器を提供する。
上記の方法は、主に手の指/カーソルによって遮蔽された文字を他の位置においてユーザに見せる形式を用いるものである。しかし、該方法は直接的操作性、利便さが足りない。そこで、上記の課題を解決するために、オブジェクトの操作および/または表示に供される、本発明に係る方法およびその電子機器を提供する。
本発明の第1態様によれば、ディスプレイを有する電子機器において実行され、オブジェクトが遮蔽されるのを回避するための方法を提供する。該方法は、前記ディスプレイ上に表示された第1オブジェクトが第1操作主体によって選択される第1操作を検出するステップ(a)と、前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、前記第1オブジェクトの少なくとも一部をその現在の位置からシフトさせるステップ(b)と、を含む。
いくつかの実施例において、前記第1操作主体は、手の指、タッチペン、ポインタおよびカーソルのうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの実施例において、前記第1オブジェクトは、1つまたは複数の文字を含む文字列、静止画像および動画のうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの実施例において、前記シフトは、平行移動および/または回転を含む。
いくつかの実施例において、ステップ(b)は、前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を完全に避けるように、前記第1オブジェクトの全体をその現在の位置からシフトさせるステップをさらに含む。
いくつかの実施例において、ステップ(b)は、前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を第1オブジェクトの少なくとも第1および第2部分が避けるように、前記第1部分をその現在の位置から第1方向へシフトさせ、且つ、前記第2部分をその現在の位置から第2方向へシフトさせるステップをさらに含む。
いくつかの実施例において、ステップ(b)は、前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、前記第1オブジェクトの全体をその現在の位置からシフトさせるステップをさらに含む。
いくつかの実施例において、ステップ(a)は、前記第1オブジェクトに対する、前記第1操作主体による第1操作を検出するとともに、第1オブジェクトが第2操作主体によって選択される第2操作を検出するステップをさらに含む。
いくつかの実施例において、ステップ(b)は、前記第1操作および前記第2操作が検出されたとき、前記第1操作主体および前記第2操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を避けるように、前記第1オブジェクトの、前記第1操作と前記第2操作との間における部分を、その現在の位置からシフトさせるステップをさらに含む。
いくつかの実施例において、該方法は、前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、前記第2オブジェクトが遮蔽されないように前記第1オブジェクトを半透明または透明に表示するステップ(c)をさらに含む。
いくつかの実施例において、該方法は、前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、前記第2オブジェクトの存在領域を避けるように前記第1オブジェクトをシフトさせるステップ(c’)をさらに含む。
いくつかの実施例において、ステップ(c’)は、前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、前記第2オブジェクトの存在領域を避けるように前記第1オブジェクトを蛇行させるステップ(c1)をさらに含む。
いくつかの実施例において、ステップ(c1)は、前記第2オブジェクトの存在領域を避けるための、前記第1オブジェクトを蛇行させるルートが存在しないことが確認されたとき、前記第2オブジェクトが遮蔽されないように前記第1オブジェクトを半透明または透明に表示するステップをさらに含む。
いくつかの実施例において、ステップ(b)は、前記第1操作が検出されたとき、前記第1オブジェクトの色および/または透明度を変更するステップをさらに含む。
本発明の第2態様によれば、ディスプレイを有する電子機器を提供する。該電子機器は、前記ディスプレイ上に表示された第1オブジェクトが第1操作主体によって選択される第1操作を検出するオブジェクト選択検出ユニットと、前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、前記第1オブジェクトの少なくとも一部をその現在の位置からシフトさせるオブジェクトシフト実行ユニットと、を含む。
いくつかの実施例において、前記第1操作主体は、手の指、タッチペン、ポインタおよびカーソルのうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの実施例において、前記第1オブジェクトは、1つまたは複数の文字を含む文字列、静止画像および動画のうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの実施例において、前記シフトは、平行移動および/または回転を含む。
いくつかの実施例において、前記オブジェクトシフト実行ユニットは、さらに、前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を完全に避けるように、前記第1オブジェクトの全体をその現在の位置からシフトさせる。
いくつかの実施例において、前記オブジェクトシフト実行ユニットは、さらに、前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を前記第1オブジェクトの少なくとも第1および第2部分が避けるように、前記第1部分をその現在の位置から第1方向へシフトさせ、且つ、前記第2部分をその現在の位置から第2方向へシフトさせる。
いくつかの実施例において、前記オブジェクトシフト実行ユニットは、さらに、前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、前記第1オブジェクトの全体をその現在の位置からシフトさせる。
いくつかの実施例において、前記オブジェクト選択検出ユニットは、さらに、前記第1オブジェクトに対する、前記第1操作主体による第1操作を検出するとともに、前記第1オブジェクトが第2操作主体によって選択される第2操作を検出する。
いくつかの実施例において、前記オブジェクトシフト実行ユニットは、さらに、前記第1操作および前記第2操作が検出されたとき、前記第1操作主体および前記第2操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を避けるように、前記第1オブジェクトの、前記第1操作と前記第2操作との間における部分を、その現在の位置からシフトさせる。
いくつかの実施例において、該電子機器は、前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、前記第2オブジェクトが遮蔽されないように前記第1オブジェクトを半透明または透明に表示するオブジェクト重畳表示ユニットをさらに含む。
いくつかの実施例において、該電子機器は、前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、前記第2オブジェクトの存在領域を避けるように前記第1オブジェクトをシフトさせるオブジェクト重畳回避ユニットをさらに含む。
いくつかの実施例において、前記オブジェクト重畳回避ユニットは、さらに、前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、前記第2オブジェクトの存在領域を避けるように前記第1オブジェクトを蛇行させる。
いくつかの実施例において、前記オブジェクト重畳回避ユニットは、さらに、前記第2オブジェクトの存在領域を避けるための、前記第1オブジェクトを蛇行させるルートが存在しないことを確認したとき、前記第2オブジェクトが遮蔽されないように前記第1オブジェクトを半透明または透明に表示する。
いくつかの実施例において、前記オブジェクトシフト実行ユニットは、さらに、前記第1操作が検出されたとき、前記第1オブジェクトの色および/または透明度を変更する。
本発明の第3態様によれば、コンピュータによって実行可能なコマンドが記憶されているコンピュータ読取り可能な記憶媒体であって、前記コマンドがプロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに本発明の第1態様に係る方法を実行させる記憶媒体を提供する。
本発明の第4態様によれば、電子機器を提供する。該電子機は、1つまたは複数のオブジェクトを表示し、且つ、前記1つまたは複数のオブジェクトのうちの少なくとも1つのオブジェクトに対する選択操作を検出するタッチスクリーンと、前記少なくとも1つのオブジェクトに対する選択操作が検出されたとき、前記少なくとも1つのオブジェクトに対する選択操作を実行した操作主体によって遮蔽された前記タッチスクリーン上の領域を少なくとも部分的に避けるように、前記少なくとも1つのオブジェクトの少なくとも一部を前記タッチスクリーン上のその現在位置からシフトさせるプロセッサと、を含む。
本発明の方法および電子機器を用いることにより、オブジェクトが選択および/または移動される際、該オブジェクトが手の指、ポインタ等の操作主体によって遮蔽される問題は解決できる。選択したオブジェクトをユーザが移動しようとするとき、選択されたオブジェクトがまず、一定の距離/角度でシフトされるため、ユーザは、選択したオブジェクトがよく見え、誤選択を回避することができる。さらに、移動する過程においては、移動中のオブジェクトを透明化/蛇行させて、背景のオブジェクトが遮蔽されるのを回避する/背景のオブジェクトを迂回することにより、ユーザは背景のオブジェクトがより容易に、はっきりと見える。
本発明の前記および他の目的、特徴および利点は、図面に基づいて説明する本発明の以下の好ましい実施例により更に明らかになる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。なお、本発明に対する理解が混同されないように、本発明に必要でない細部および機能を説明から省略する。以下、本発明を無線モバイル通信システムに応用する場合を例として、本発明を詳細に説明する。ただし、本発明はこれに限定されない。本発明を固定通信システム、有線通信システムに適用してもよく、あるいは、無線モバイル通信システム、固定通信システム、有線通信システムなどを任意に組み合わせた構成に適用してもよい。モバイル通信システムについて、本発明は、関連する各モバイル通信端末の具体的なプロトコルに限定されず、プロトコルは2G、3G、4G、5Gネットワーク、WCDMA、CDMA2000、TD−SCDMAシステム等を含んでもよい(これらに限定されない)。異なるモバイル端末は同様の通信プロトコルを用いてもよく、異なる通信プロトコルを用いてもよい。また、本発明は、モバイル端末に関する具体的なオペレーティングシステム(OS)に限定されず、オペレーティングシステムは、iOS、Windows Phone、Symbian(シンビアン)、Android(アンドロイド)等を含んでもよい(これらに限定されない)。異なるモバイル端末は同様のOSを用いてもよく、異なるOSを用いてもよい。
以下、タッチスクリーンを有するモバイル電子機器(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ等)に本発明の構成を適用する場合を例とし、本発明のいくつかの実施例を説明する。ただし、本発明はこれに限定されない。本発明は、タッチスクリーンを有する他の電子機器、例えば、タッチスクリーンを有するデスクトップコンピュータや、図書館、駅、銀行ATM機などの場所で使用される情報検索端末等にも同様に適用できる。さらに、本発明はこれにも限定されない。本発明は、タッチスクリーンでないスクリーンを有する他の電子機器、例えば、LCD/CRTを有するデスクトップコンピュータや、マウス、トラックボール、ジョイスティック等のポジショニングディバイスを用いた様々な計算機器等にも適用できる。実際、操作されるオブジェクトが操作主体によって遮断され得るような電子機器であれば、いずれも本発明の実施例における構成を適用することができる。
本明細書の文脈によっては、用語「操作主体」は、スクリーン上に表示された「オブジェクト」に対して様々な操作を行うための主体を指してもよい。操作主体は物理エンティティであっても、仮想エンティティであってもよい。いくつかの実施例において、物理エンティティである操作主体の例としては、手の指、タッチペン、または、タッチスクリーン上のオブジェクトを操作するための他のいかなる物理エンティティを含んでもよい(これらに限定されない)。また、いくつかの実施例において、仮想エンティティである操作主体の例としては、ポインタ、カーソル、または、ディスプレイ上のオブジェクトを操作するための他のいかなる仮想エンティティを含んでもよい(これらに限定されない)。
以下、モバイル電子機器(例えば、スマートフォン)に対して手の指を使用する場合を例とし、本発明のいくつかの実施例を説明する。ただし、前記のように、本発明はこれに限定されない。
全体的に、本発明の構成は、パーソナルコンピュータ、携帯電話、タブレットコンピュータ等の入力システムに適用することができる。いくつかの実施例において、該入力システムは、文字を入力するための文字入力モジュールと、文字を選択するための文字選択モジュールと、選択された文字が移動している最中であるかどうかを判断するセンサモジュールと、何らかのエフェクト(例えば、色の変更、または半透明/透明化)を文字に付加するエフェクトモジュールと、選択された文字を下記のように蛇行させるように該前記文字の移動ルートを計算する計算モジュールとを有する。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、および/または、これらの様々な組み合わせによって実現される物理モジュールもしくは仮想モジュールである。一実施例において、本発明の構成は、例えば無線ネットワークを介して、スマートフォンにダウンロードされたアプリケーション(app)であってもよい。該アプリケーションによって、本発明の実施例に記載の方法は、スマートフォンにおいて実現することができる。以下、図1a〜1dおよび図2に基づき、選択されたオブジェクトが操作主体によって遮蔽されるのを回避する、本発明の実施例における方法のプロセスを詳細に説明する。
図1a〜1dは、本発明の一実施例において、タッチスクリーン上に表示された文字列をユーザが移動させる際、操作主体によってオブジェクトが遮蔽されるのを回避、および、オブジェクトが互いに遮蔽されるのを回避するときのスクリーンの様子を示す模式図である。なお、該実施例において、読者が理解しやすいように、本発明の思想とは密接な関連性を有する、スクリーン(タッチスクリーン)上の表示内容のみを示し、他の周知構成を示していないが、これは本発明の思想が周知構成によって突出しなくなるのを回避するためである。
また、他の実施例において、選択された文字を平行移動させる方向は「左へ」および/または「右へ」に限定されず、例えば、上へ、下へ、左下へ、右上へ等、いかなる適切な方向であってもよい。
また、他の実施例において、ユーザがクリックするオブジェクトは文字に限定されず、例えばアイコン、静止画像、動画などの他のオブジェクトであってもよい。このような場合、これらのオブジェクトに対して、前記と同様の処理を行ってもよい。例えば、オブジェクト全体を手の指によって覆われた領域の外に移動させるように右上へ平行移動させる処理、オブジェクトの一部を手の指によって覆われた領域の外に移動させるように左下へ45°平行移動させる処理、手の指によって覆われた領域を避けるように例えば左端より1/3の箇所から左および右へ、オブジェクトを分割する処理などがある。
また、他の実施例において、ユーザがオブジェクトをクリックしたとき、選択されたオブジェクトの内容をユーザがはっきりと確認することができるような別の表示エフェクトを用いてもよい。例えば、選択されたオブジェクトの回転、色の変化、透明化等のエフェクトを用いてもよい。例えば、一実施例において、ユーザが1つの画像をクリックしたとき、該画像は、平行移動だけではなく、手の指先乃至は手の他の部分(例えば、手の指全体、手のひらなど)によって覆われた部分を、当該遮蔽された領域の外に回転(および/または平行移動)させてもよい。さらに、一実施例において、選択されたオブジェクトと、その隣接の他のオブジェクトとをユーザが区別することができるように、選択されたオブジェクトを色変更および/または透明化してもよい。
また、操作されるオブジェクトがアイコン、画像、動画、Flashのような他のオブジェクトである場合でも、類似する動作を実行すればよい。
図2は、本発明の別の実施例において、タッチスクリーン上に表示された文字列をユーザが移動させる際、オブジェクトが互いに遮蔽されるのを回避するときのスクリーンの様子を示す模式図である。該実施例は、図1a〜1dの実施例とは一部の動作が類似している。ただし、図1dの動作において、代わりに図2の動作を用いてもよい。
以上、図1a〜1dおよび図2に基づき、操作主体によってオブジェクトが遮蔽されるのを回避、および、オブジェクトが互いに遮蔽されるのを回避するための、本発明の実施例における動作方法を詳しく説明した。本発明は、これらの方法を用いることによって、文字入力システムに適用される好適な解決案を実現している。ユーザが、入力した文字を移動させるとき、前記文字に対する視覚的エフェクトはより明確、よりスマートなものとなる。
さらに、本発明の実施例における方法は、パーソナルコンピュータ、携帯電話、タブレットコンピュータ等にインストールされてもよいアプリケーションとして実現され得る。該アプリケーションは、ユーザが電子機器のハードウェア(例えば、キーボード、手書きボード、文字認識装置および/または音声認識装置等)を介して通常通りに文字を入力することが可能な文字入力モジュールと、入力モードと選択モードとを切り替えるためのボタンまたはキーと、有してもよい。
図3は、本発明の実施例において、オブジェクトの操作に供される方法400が電子機器100において実行される場合のフローチャートである。図3のように、方法400は、ステップS410およびS420を含んでもよい。本発明によれば、方法400のいくつかのステップは、単独に実行、または、組み合わせて実行してもよく、同時に実行、または、順に実行してもよく、図3のような具体的な動作順に限定されない。いくつかの実施例において、方法400は、図1a〜1dおよび図2に関する電子機器および/またはそれにインストールされたアプリケーションによって実行されてもよい。
図4は、本発明の実施例において、オブジェクトの操作に供される電子機器100の一例を示すブロック図である。図4のように、電子機器100は、オブジェクト選択検出ユニット110およびオブジェクトシフト実行ユニット120を含んでもよい。
オブジェクト選択検出ユニット110は、ディスプレイ上に表示された第1オブジェクトが第1操作主体によって選択される第1操作を検出してもよい。オブジェクト選択検出ユニット110は、電子機器100の中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどであってもよい。オブジェクト選択検出ユニット110は、電子機器100の表示部(例えば、タッチスクリーン/LCD/CRTディスプレイ等)および/または入力部(例えば、タッチスクリーン/マウス/トラックボール/キーボード等)と協働し、ディスプレイ上に表示された第1オブジェクトが第1操作主体によって選択される第1操作を検出してもよい。
第1操作が検出されたとき、オブジェクトシフト実行ユニット120は、第1操作主体によって遮蔽されたディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、第1オブジェクトの少なくとも一部をその現在の位置からシフトさせてもよい。オブジェクトシフト実行ユニット120は、電子機器100の中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどであってもよい。オブジェクトシフト実行ユニット120は、電子機器100の表示部(例えば、タッチスクリーン/LCD/CRTディスプレイ等)と協働し、第1操作が検出された場合に、第1操作主体によって遮蔽されたディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、第1オブジェクトの少なくとも一部をその現在の位置からシフトさせてもよい。
さらに、電子機器100は、図4に示されていない他のユニット、例えば、オブジェクト重畳表示ユニット、遮蔽領域識別ユニット等を含んでもよい。いくつかの実施例において、オブジェクト重畳表示ユニットは、第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、第1オブジェクトとディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、第2オブジェクトが遮蔽されないように第1オブジェクトを半透明または透明に表示してもよい。また、いくつかの実施例において、オブジェクト重畳回避ユニットは、第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、第1オブジェクトとディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、第2オブジェクトの存在領域を避けるように第1オブジェクトをシフトさせてもよい。さらに、いくつかの実施例において、オブジェクト重畳回避ユニットは、第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、第1オブジェクトとディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、第2オブジェクトの存在領域を避けるように前記第1オブジェクトを蛇行させてもよい。さらに、いくつかの実施例において、オブジェクト重畳回避ユニットは、第2オブジェクトの存在領域を避けるための、第1オブジェクトを蛇行させるルートが存在しないことを確認したとき、第2オブジェクトが遮蔽されないように第1オブジェクトを半透明または透明に表示してもよい。いくつかの実施例において、第1操作主体が実際に遮蔽を生じさせるような手の指、タッチペン等である場合、遮蔽領域識別ユニットは、に、タッチスクリーンを介してスクリーン上の実際の遮蔽領域を検出すると共に、第2オブジェクトが遮蔽されないような、第1オブジェクトのシフト距離を算出してもよい。
以下、図3および図4に基づき、本発明の実施例としてオブジェクトの操作に供されて電子機器100において実行される方法400、および電子機器100を詳しく説明する。
方法400はステップS410から始まる。ステップS410において、電子機器100のオブジェクト選択検出ユニット110が、ディスプレイ上に表示された第1オブジェクトが第1操作主体によって選択される第1操作を検出してもよい。
ステップS420において、第1操作が検出された場合、電子機器100のオブジェクトシフト実行ユニット120が、第1操作主体によって遮蔽されたディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、第1オブジェクトの少なくとも一部をその現在の位置からシフトさせてもよい。
いくつかの実施例において、第1操作主体は、手の指、タッチペン、ポインタおよびカーソルのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
いくつかの実施例において、第1オブジェクトは、1つまたは複数の文字を含む文字列、静止画像および動画のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
いくつかの実施例において、シフトは平行移動および/または回転を含んでもよい。
いくつかの実施例において、ステップS420は、第1操作が検出されたとき、第1操作主体によって遮蔽されたディスプレイ上の領域を完全に避けるように、第1オブジェクトの全体をその現在の位置からシフトさせるステップをさらに含んでもよい。
いくつかの実施例において、ステップS420は、第1操作が検出されたとき、第1操作主体によって遮蔽されたディスプレイ上の領域を第1オブジェクトの少なくとも第1および第2部分が避けるように、当該第1部分をその現在の位置から第1方向へシフトさせ、且つ、当該第2部分をその現在の位置から第2方向へシフトさせるステップをさらに含んでもよい。
いくつかの実施例において、ステップS420は、第1操作が検出されたとき、第1操作主体によって遮蔽されたディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、第1オブジェクトの全体をその現在の位置からシフトさせるステップをさらに含んでもよい。
いくつかの実施例において、ステップS410は、第1オブジェクトに対する第1操作主体の第1操作を検出するとともに、第1オブジェクトが第2操作主体によって選択される第2操作を検出するステップをさらに含んでもよい。
いくつかの実施例において、ステップS420は、第1操作および前記第2操作が検出されたとき、第1操作主体および第2操作主体によって遮蔽されたディスプレイ上の領域を避けるように、前記第1オブジェクトの、第1操作と前記第2操作との間における部分を、その現在の位置からシフトさせるステップをさらに含んでもよい。
いくつかの実施例において、該方法400は、第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、第1オブジェクトとディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、第2オブジェクトが遮蔽されないように第1オブジェクトを半透明または透明に表示するステップS430をさらに含む。
いくつかの実施例において、該方法400は、第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、第1オブジェクトとディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、第2オブジェクトの存在領域を避けるように第1オブジェクトをシフトさせるステップS430’をさらに含んでもよい。
いくつかの実施例において、ステップS430’は、第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかる(重なりそうになる)のを検出したとき、第2オブジェクトの所在領域を避けるように第1オブジェクトを蛇行させるステップ(S435)をさらに含んでもよい。
いくつかの実施例において、ステップS435は、第2オブジェクトの存在領域を避けるための、第1オブジェクトを蛇行させるルートが存在しないことを確認したとき、第2オブジェクトが遮蔽されないように第1オブジェクトを半透明または透明に表示するステップをさらに含んでもよい。
いくつかの実施例において、ステップS420は、第1操作が検出されたとき、第1オブジェクトの色および/または透明度を変更するステップをさらに含んでもよい。
以上、好ましい実施例に基づいて本発明を説明した。当業者に理解されるように、本発明は、その精神および範囲から逸脱しない限り、様々な他の変更、置換および追加を行うことができる。したがって、本発明の範囲は、前記特定の実施例に限定されず、添付される特許請求の範囲によって限定される。
Claims (28)
- ディスプレイを有する電子機器において実行され、オブジェクトが遮蔽されるのを回避するための方法であって、
前記ディスプレイ上に表示された第1オブジェクトが第1操作主体によって選択される第1操作を検出するステップ(a)と、
前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、前記第1オブジェクトの少なくとも一部をその現在の位置からシフトさせるステップ(b)と、を含む、方法。 - 前記第1操作主体は、手の指、タッチペン、ポインタおよびカーソルのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1オブジェクトは、1つまたは複数の文字を含む文字列、静止画像および動画のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記シフトは、平行移動および/または回転を含む、請求項1に記載の方法。
- ステップ(b)は、
前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を完全に避けるように、前記第1オブジェクトの全体をその現在の位置からシフトさせるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - ステップ(b)は、
前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を前記第1オブジェクトの少なくとも第1および第2部分が避けるように、前記第1部分をその現在の位置から第1方向へシフトさせ、且つ、前記第2部分をその現在の位置から第2方向へシフトさせるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - ステップ(b)は、
前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、前記第1オブジェクトの全体をその現在の位置からシフトさせるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - ステップ(a)は、
前記第1オブジェクトに対する、前記第1操作主体による第1操作を検出するとともに、前記第1オブジェクトが第2操作主体によって選択される第2操作を検出するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - ステップ(b)は、
前記第1操作および前記第2操作が検出されたとき、前記第1操作主体および前記第2操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を避けるように、前記第1オブジェクトの、前記第1操作と前記第2操作との間における部分を、その現在の位置からシフトさせるステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。 - 前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかるのを検出したとき、前記第2オブジェクトが遮蔽されないように前記第1オブジェクトを半透明または透明に表示するステップ(c)をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかるのを検出したとき、前記第2オブジェクトの存在領域を避けるように前記第1オブジェクトをシフトさせるステップ(c’)をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- ステップ(c’)は、
前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかるのを検出したとき、前記第2オブジェクトの存在領域を避けるように前記第1オブジェクトを蛇行させるステップ(c1)をさらに含む、請求項11に記載の方法。 - ステップ(c1)は、
前記第2オブジェクトの存在領域を避けるための、前記第1オブジェクトを蛇行させるルートが存在しないことが確認されたとき、前記第2オブジェクトが遮蔽されないように前記第1オブジェクトを半透明または透明に表示するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。 - ステップ(b)は、
前記第1操作が検出されたとき、前記第1オブジェクトの色および/または透明度を変更するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - ディスプレイを有する電子機器であって、
前記ディスプレイ上に表示された第1オブジェクトが第1操作主体によって選択される第1操作を検出するオブジェクト選択検出ユニットと、
前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、前記第1オブジェクトの少なくとも一部をその現在の位置からシフトさせるオブジェクトシフト実行ユニットと、を含む電子機器。 - 前記第1操作主体は、手の指、タッチペン、ポインタおよびカーソルのうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の電子機器。
- 前記第1オブジェクトは、1つまたは複数の文字を含む文字列、静止画像および動画のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の電子機器。
- 前記シフトは、平行移動および/または回転を含む、請求項15に記載の電子機器。
- 前記オブジェクトシフト実行ユニットは、さらに、
前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を完全に避けるように、前記第1オブジェクトの全体をその現在の位置からシフトさせる、請求項15に記載の電子機器。 - 前記オブジェクトシフト実行ユニットは、さらに、
前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を前記第1オブジェクトの少なくとも第1および第2部分が避けるように、前記第1部分をその現在の位置から第1方向へシフトさせ、且つ、前記第2部分をその現在の位置から第2方向へシフトさせる、請求項15に記載の電子機器。 - 前記オブジェクトシフト実行ユニットは、さらに、
前記第1操作が検出されたとき、前記第1操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を少なくとも部分的に避けるように、前記第1オブジェクトの全体をその現在の位置からシフトさせる、請求項15に記載の電子機器。 - 前記オブジェクト選択検出ユニットは、さらに、
前記第1オブジェクトに対する、前記第1操作主体による第1操作を検出するとともに、前記第1オブジェクトが第2操作主体によって選択される第2操作を検出する、請求項15に記載の電子機器。 - 前記オブジェクトシフト実行ユニットは、さらに、
前記第1操作および前記第2操作が検出されたとき、前記第1操作主体および前記第2操作主体によって遮蔽された前記ディスプレイ上の領域を避けるように、前記第1オブジェクトの、前記第1操作と前記第2操作との間における部分を、その現在の位置からシフトさせる、請求項22に記載の電子機器。 - 前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかるのを検出したとき、前記第2オブジェクトが遮蔽されないように前記第1オブジェクトを半透明または透明に表示するオブジェクト重畳表示ユニットをさらに含む、請求項15に記載の電子機器。
- 前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかるのを検出したとき、前記第2オブジェクトの存在領域を避けるように前記第1オブジェクトをシフトさせるオブジェクト重畳回避ユニットをさらに含む、請求項15に記載の電子機器。
- 前記オブジェクト重畳回避ユニットは、さらに、
前記第1オブジェクトがドラッギングされる過程において、前記第1オブジェクトと前記ディスプレイ上に表示された第2オブジェクトとが重なりかかるのを検出したとき、前記第2オブジェクトの存在領域を避けるように前記第1オブジェクトを蛇行させる、請求項25に記載の電子機器。 - 前記オブジェクト重畳回避ユニットは、さらに、
前記第2オブジェクトの存在領域を避けるための、前記第1オブジェクトを蛇行させるルートが存在しないことを確認したとき、前記第2オブジェクトが遮蔽されないように前記第1オブジェクトを半透明または透明に表示する、請求項26に記載の電子機器。 - 前記オブジェクトシフト実行ユニットは、さらに、
前記第1操作が検出されたとき、前記第1オブジェクトの色および/または透明度を変更する、請求項15に記載の電子機器。
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