JP2018501431A5 - - Google Patents

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真空ポンプ潤滑油供給システム
本発明は、真空ポンプ潤滑油供給システムに関する。
真空ポンプは、典型的に、周囲の固定子に対する回転のために回転子シャフトに装着された回転子の形態のインペラを含む。回転子シャフトは、シャフトのそれぞれの端部に又はその中間に位置付けられた2つの軸受を含むことができる軸受装置によって支持される。これらの軸受の一方又は両方は、転がり軸受である場合がある。通常、上側軸受は、磁気軸受の形態にあり、下側軸受は、転がり軸受の形態にある。
典型的な転がり軸受は、回転子シャフトに対して固定された内輪、外輪、及び内輪と外輪の相対回転を可能にするためにこれらの輪の間に位置付けられた複数の転がり要素を含む。転がり要素間の相互接触を防止するために、それらは、多くの場合にケージによって案内され、かつそれによって均等に離間される。適切な潤滑は、転がり軸受の正確かつ信頼性の高い作動を保証するのに不可欠である。潤滑油の主な目的は、摩擦及び摩耗を最小にするために転がり及び滑り接触において軸受構成要素を分離する載荷フィルムを確立することである。他の目的は、軸受構成要素の酸化又は腐食の防止、汚染物質に対する障壁の形成、及び軸受構成要素からの熱伝達を含む。潤滑油は、一般的に、オイル又はグリース(オイルと増粘剤の混合物)のいずれかの形態にある。
オイル潤滑式軸受を使用する真空ポンプは、軸受の接触区域間にオイルを給送するためのオイル給送システムを必要とし、これは、オイルが冷却並びに潤滑化を行い、それによって軸受をより高速度で稼働させることを可能にする。ターボ分子ポンプは、転がり軸受にオイルを供給するためのウィッキングシステムを従来的に使用している。そのようなシステムでは、オイルリザーバに一部が浸漬されたフェルト芯が、シャフト上に装着された円錐「オイル給送」ナットにオイルを給送する。シャフトが回転すると、オイルは、ナットの円錐面に沿って軸受まで移動する。オイルは、その後、軸受を通過してリザーバに戻される。
軸受へのオイルの給送速度は、円錐ナットのテーパ角度、芯からナットへのオイルの移送速度、ナットの円錐面の面仕上げ、シャフトの温度及び回転速度を含むいくつかのファクタによって影響される場合がある。その結果、オイル給送速度に関する制御の度合が相対的に悪くなる場合がある。
本発明は、ハウジングと、ハウジングに対する回転のために軸受装置によって支持された回転子シャフトと、潤滑油供給システムと、潤滑油供給システムから受け入れた潤滑油を軸受装置の転がり軸受まで移送するために回転子シャフト上に設けられた潤滑油移送デバイスとを含み、潤滑油供給システムが、潤滑油リザーバと、潤滑油が潤滑油リザーバから潤滑油移送デバイスまでそれを通して移送されるウィッキング要素とを含み、ウィッキング要素が、内周及び外周を含む本体部分と、内周から突出して潤滑油移送デバイスに係合するフィンガとを含み、潤滑油リザーバが、潤滑油が本体部分までそれを通して移送される主面を有し、本体部分が、潤滑油リザーバの主面を通して移送された潤滑油を受け入れるために潤滑油リザーバの主面に対面する主面を有し、内周及び外周の少なくとも一方には、ウィッキング要素の主面が潤滑油リザーバの主面の全表面積よりも小さい全表面積を有するように構成された少なくとも1つの切欠きが設けられる真空ポンプを提供する。
本発明はまた、潤滑油リザーバと、内周、外周、及び対向する主面を有する本体部分、及び内周から突出する少なくとも1つのフィンガを含むウィッキング要素とを含み、潤滑油リザーバが、本体部分の対向する主面の一方に係合する主面を有する潤滑油保持部を含み、そのために係合する主面を通って潤滑油が本体部分内に移動することができ、少なくとも1つのフィンガが、内周から突出して使用時に真空ポンプの回転子シャフト上に設けられた潤滑油移送デバイスと係合し、そのために潤滑油を少なくとも1つのフィンガを通じて本体部分から潤滑油移送デバイスまで運ぶことができ、内周及び外周の少なくとも一方には、少なくとも1つの切欠きが設けられ、そのために潤滑油保持部の主面に係合する本体部分の主面が、潤滑油保持部の主面の全表面積よりも小さい全表面積を有する真空ポンプ潤滑油供給システムを含む。
本発明はまた、真空ポンプ潤滑油供給システムを製造する方法を含み、本方法は、潤滑油リザーバを設ける段階と、内周、外周、及び対向する主面を有する本体部分、及び使用時に潤滑油が本体部分からフィンガによって係合された真空ポンプ回転子シャフト上の要素までそれを通って移動することができる本体部分から突出するフィンガをウィッキング要素に設ける段階と、潤滑油が潤滑油リザーバから主面を通って本体部分に流入することができるように潤滑油リザーバの対面する主面と流体連通して本体部分の主面を配置する段階と、本体部分からフィンガ内への制限された潤滑油流路を与えてフィンガ内への潤滑油流れを制限し、それによって本体部分の主面の各々が潤滑油リザーバの主面の全表面積よりも小さい全表面積を有するように配置された少なくとも1つの切欠きを内周及び外周の少なくとも一方に設ける段階とを含む。
本発明はまた、ハウジングと、ハウジングに対する回転のために軸受装置によって支持された回転子シャフトと、軸受装置の転がり軸受を潤滑化する潤滑油供給システムとを含み、潤滑油供給システムが、潤滑油リザーバと、潤滑油が潤滑油リザーバから回転子シャフト上に設けられた要素を通じて転がり軸受までそれを通して移送されるウィッキング要素とを含み、ウィッキング要素が、潤滑油リザ―バから潤滑油を受け入れる本体部分と、本体部分から突出して回転子シャフト上に設けられた要素に係合するフィンガとを含み、本体部分が、本体部分からフィンガ内への対向して配置された狭窄潤滑油流路を定めるためにフィンガに対向した切欠きが設けられた外周を有する真空ポンプを含む。
本発明はまた、潤滑油リザーバと、本体部分及び少なくとも1つのフィンガを含むウィッキング要素とを含み、潤滑油リザーバが、潤滑油が潤滑油保持部から本体部分内へ移動することができるように本体部分に係合する少なくとも1つの潤滑油保持部を含み、フィンガが、本体部分から突出して使用中に回転子シャフトの要素に係合し、そのために潤滑油を少なくとも1つのフィンガを通じて本体部分から回転子シャフトの要素まで運ぶことができ、本体部分が、本体部分からフィンガ内への対向して配置された狭窄潤滑油流路を定めるためにフィンガに対向した切欠きが設けられた外周を有する真空ポンプ潤滑油供給システムを含む。
本発明はまた、真空ポンプ潤滑油供給システムを製造する方法を含み、本方法は、潤滑油リザーバを設ける段階と、潤滑油が潤滑油リザーバからウィッキング要素の本体部分に流入することができるように潤滑油保持部と流体連通してウィッキング要素を設ける段階と、使用時に潤滑油が本体部分からフィンガによって係合された真空ポンプ回転子シャフトの一部分までそれを通って移動することができるフィンガをウィッキング要素に設ける段階と、本体部分からフィンガ内への対向して配置された狭窄潤滑油流路を定めるためにフィンガに対向した切欠きを本体部分の外周に設ける段階とを含む。
本発明はまた、ハウジングと、ハウジングに対する回転のために軸受装置によって支持された回転子シャフトと、潤滑油供給システムと、潤滑油供給システムから受け入れた潤滑油を軸受装置の転がり軸受まで移送するために回転子シャフト上に設けられた潤滑油移送デバイスとを含み、潤滑油供給システムが、第1のリザーバ部分及び第2のリザーバ部分を含む潤滑油リザーバと、第1及び第2のリザーバ部分間に配置されたウィッキング要素とを含み、第1及び第2のリザーバ部分が、潤滑油が潤滑油リザーバからウィッキング要素までそれを通って移送されるそれぞれの主面を有し、ウィッキング要素が、第1及び第2のリザーバ部分の主面に係合してリザーバ部分から移送された潤滑油を受け入れるそれぞれの主面を有する本体部分と、本体部分から突出して潤滑油移送デバイスに係合するフィンガとを有し、本体部分が、内周及び外周を有し、内周及び外周の少なくとも一方には、潤滑油が本体部分内を通ることなく第1のリザーバ部分の主面の一部分から第2のリザーバ部分の主面の対面部分までそれを通って流れることができる切欠きが設けられる真空ポンプを含む。
本発明はまた、潤滑油リザーバと、ウィッキング要素とを含み、潤滑油リザーバが、潤滑油がウィッキング要素までそれを通って移送されるそれぞれの主面を有する第1の潤滑油保持部及び第2の潤滑油保持部を含み、ウィッキング要素が、第1及び第2の潤滑油保持部の中間に配置され、かつ第1及び第2の潤滑油保持部の主面に係合して潤滑油保持部から移送された潤滑油を受け入れるそれぞれの主面を有する本体部分と、本体部分から突出する潤滑油移送フィンガとを有し、本体部分が、内周及び外周を有し、内周及び外周の少なくとも一方には、潤滑油が本体部分内を通ることなく第1の潤滑油保持部の主面の一部分から第2の潤滑油保持部の主面の対面部分までそれを通って流れることができる切欠きが設けられる真空ポンプ潤滑油供給システムを含む。
以下の開示では、図面を参照する。
真空ポンプの断面図である。 図1に示す図の下端部分の拡大図である。 図1の真空ポンプの弾性支持体の斜視図である。 図2に示す転がり軸受への潤滑油の供給を詳細に示す図である。 真空ポンプの潤滑油供給システムを示す図2に示す図にほぼ対応する概略図である。 図5に示す潤滑油供給システムのウィッキング要素の平面図である。 図6のウィッキング要素の端面図である。 図5の潤滑油供給システムのリザーバ部分の平面図である。 代替ウィッキング要素の平面図である。 更に別の代替ウィッキング要素の平面図である。
図1は、真空ポンプ50の一例の断面図である。真空ポンプ50は、回転子シャフト52によって駆動されるポンプ装置を含む。回転子シャフト52は、モータ62によって駆動される。図示の例では、真空ポンプ50は、ターボ分子ポンピング機構54と分子引き込みポンピング機構56とを含むターボ分子真空ポンプである。ターボ分子ポンピング機構54は、回転子シャフト52上に装着された又は回転子シャフト52と一体の複数の回転子ブレード58を含む。分子引き込みポンピング機構56は、Holweckポンピング機構の形態にあり、回転子シャフト52に装着された1又は2以上のシリンダ60を含む。分子引き込みポンピング機構は、これに代えて、回転ディスクを含むSiegbahn機構を含むことができる。回生機構を含む分子引き込みポンピング機構の下流の空力ポンピング機構のような追加の又は代わりの機構が存在することができる。
回転子シャフト52は、2つの軸受64、66を含む軸受装置によって支持される。軸受64、66は、図示のようにシャフト52のそれぞれの端部に又はこれに代えて端部の中間に位置決めすることができる。図1に示す例では、転がり軸受64が回転子シャフト52の第1の端部を支持し、磁気軸受66が回転子シャフト52の第2の端部を支持する。磁気軸受66の代わりとして第2の転がり軸受を使用することができる。磁気軸受が使用される場合に、バックアップ転がり軸受68を任意的に設けることができる。
図2から最も良く理解することができるように、転がり軸受64は、回転子シャフト52の第1の端部と真空ポンプ50のハウジング部分70の間に設けられる。転がり軸受64は、回転子シャフト52に対して固定された内輪72、外輪74、複数の転がり要素76、及び転がり要素間に望ましい間隔を与えるように構成されたケージ78を含む。転がり軸受64は、内輪及び外輪72、74の相対回転を可能にするように構成される。転がり軸受64には潤滑油が供給され、転がり要素76を内輪及び外輪72、74から隔離して摩擦及び摩耗を最小にする載荷フィルムを形成する。潤滑油はオイルとすることができる。
任意的に、ハウジング部分70に対して半径方向及び軸線方向の双方向に転がり軸受64を支持するために弾性支持体80が設けられる。弾性支持体80は、真空ポンプ50の使用中に回転子シャフト52及び転がり軸受64の振動を減衰させるように構成される。図3から最も良く分るように、弾性支持体80は、複数の一体式可撓性部材84を定める複数の弧状スロット82を含む。各可撓性部材84は、弾性支持体80の内側環状部分86と外側環状部分88の間に配置される。各可撓性部材84は、第1の弾性ヒンジ90によって内側環状部分86に接続され、第2の弾性ヒンジ92によって外側環状部分88に接続される。
図2〜4を参照すると、弾力支持体80をハウジング部分70に対して保持するために、カートリッジ100が設けられる。カートリッジ100は、弾性支持体80の外側環状部分88の軸線方向に延びる円筒面106と係合する内面104を含む軸線方向に延びる壁102を含む。カートリッジ100はまた、弾性支持体80の上側端面98(図2)と係合する下側(図示のように)面を含む半径方向内向きに延びる壁108を含む。軸受ナット110は、その上側(図示のように)端面が弾性支持体80の下側端面112と係合してカートリッジ100内に弾性支持体80を保持し、かつ好ましくは弾性支持体80を軸線方向に前負荷するように、相互係合するネジ山でカートリッジ100の内面104に取り付けられる。ハウジング部分70に対して弾性支持体80を固定するために、カートリッジ100は、ボルト114によりハウジング部分70に取り付けられる。
真空ポンプ50には、潤滑油リザーバ122、124から回転子シャフト52に設けられた潤滑油移送デバイスまで潤滑油を供給するためのウィッキング要素120を含む潤滑油供給システム118が設けられる。図示の例では、潤滑油移送デバイスは、円錐潤滑油給送ナット128のテーパ面126を含む。給送ナット128は、転がり軸受64に隣接する回転子シャフト52の端部に配置される。転がり軸受64に最も近く位置付けられた給送ナット128の端部は、潤滑油が転がり軸受の望ましい位置に送出されるように選択された外径を含む。外径は、ケージ78の内径にほぼ等しいとすることができる。ウィッキング要素120は、本体部分130と、本体部分130から延びてテーパ面126と係合する少なくとも1つのフィンガ132とを含む。ウィッキング要素120は、以下で詳細に説明する図6、9、及び10に示されているウィッキング要素のいずれかと同じか又は類似であるように成形かつ構成することができる。ウィッキング要素120及び潤滑油リザーバ122、124の各々は、フェルトのような安定した繊維質の基材で形成することができる。
回転子シャフト52が回転すると、潤滑油は、ウィッキング要素120から遠心ポンプのように作用する給送ナット128のテーパ面126上に移動する。図4の矢印Aによって示すように、潤滑油は、給送ナット128に沿って転がり軸受64の下側(図示のように)端部まで移動する。その後に、潤滑油は転がり軸受64の上側端部から排出される。転がり軸受64の上側端部と対向してカートリッジ100の半径方向に延びた壁108には、転がり軸受から弾性支持体80に向けて排出される潤滑油の向きを変えるための環状溝134が形成される。環状溝134と対向する弾性支持体80の上側端面98には、環状溝136が形成される。環状溝136は、環状溝134から偏向された潤滑油を受け入れるためのリザーバを定める。環状溝136内に受け入れられた潤滑油は、重力の影響下でスロット82に給送される。スロット82内の潤滑油は、一体式可撓性部材84の内周面及び外周面に隣接する載荷減衰フィルムを生成する。回転子シャフト52が振動すると減衰フィルムが圧縮され、それによって流体力学的圧力が発生する。スロット82内の圧力下に維持された潤滑油の存在は振動を減衰させる効果を有し、それによって真空ポンプ50のハウジング部分70への振動の伝達を軽減する。
図5〜8は、図2に示す潤滑油供給システム118のものと類似又は同一の多くの特徴を有する潤滑油供給システム218を示している。潤滑油供給システム118の特徴と類似又は同一の潤滑油供給システム218の特徴には、100だけ増大した同じ参照番号が付けられ、特に明記しない限り、潤滑油供給システム118の類似の特徴は、潤滑油供給システム218のものと同様に作動すると理解される。
図5に示す配置では、弾性支持体80は必須ではないので省略されている。これに代えて、転がり軸受164は、その外輪が本体200の軸線方向に延びる環状封入壁202に直接係合した状態で装着することができる。本体200は、図2に示すカートリッジに対応するカートリッジ又は転がり軸受164が位置付けられるあらゆる他の適切な壁とすることができる。封入壁は、例えば、ポンプハウジングの壁、又はポンプハウジング内に固定されたスリーブとすることができる。転がり軸受164の内輪は、テーパ面226を含む円錐潤滑油給送ナット228によって回転子シャフト152に固定される。テーパ面226は、回転子シャフト152の自由端から離れて転がり軸受164に向けて延びる時に半径方向外向きに先細になる。転がり軸受164に隣接して配置されたテーパ面226の部分は、潤滑油が望ましい半径で転がり軸受の中に向けられるように構成することができる。
潤滑油システム218は、ウィッキング要素220及び潤滑油リザーバ222、224を含む。潤滑油リザーバは、第1のリザーバ部分の第1の潤滑油保持部222と第2のリザーバ部分の第2の潤滑油保持部224とを含む。ウィッキング要素220は、潤滑油保持部222、224の各々から潤滑油を受け入れることができるように第1及び第2のリザーバ部分の中間に配置される。ウィッキング要素220は、適切な多孔質材料で製造された比較的薄い平面部材を含むことができ、例えば、フェルトのような繊維質材料で製造することができる。
図6及び7を参照すると、ウィッキング要素220は、対向して配置された主面252、254を含むほぼ平面の本体部分250を含む。本体部分250は、給送ナット228が貫通して延びる中心に配置された開口256を含む。開口256は本体部分の内周を定め、内周から開口内に延びる2つのフィンガ258を定めるように構成される。フィンガ258は、給送ナット228のテーパ面226と係合するように構成される。フィンガ258は、テーパ面226と係合する時に本体部分250の平面から外へ曲がるように構成することができる。図示の例では、対向離間関係に配置された2つのフィンガ258が存在する。別の例では、必要に応じてただ1つ又は2よりも多いフィンガが存在する場合がある。
本体部分250は、外周と、フィンガ258とほぼ一線にかつその半径方向外向きに外周に設けられた2つの切欠き260とを有する。切欠き260は、外周の第2の部分264に対して傾斜してその内方に延びる外周の第1の部分262を定める。切欠き260は、図6に示すようにほぼV字形状とすることができる。外周の第2の部分264は、環状封入壁202の内径に少なくとも実質的に対応した直径に対する弧である。本体部分250の構成は、その外周が、環状封入壁202との係合によってウィッキング要素220を回転子シャフト152に対して位置決めして心出しするのに十分な第2の部分264を有するようなものである。任意的に、本体部分250は、少なくとも1つの更に別の切欠き266を有することができる。切欠き268は、外周の第3の部分268を定める。図示の例では、外周のそれぞれの第3の部分268を定めるように配置された2つの切欠き部分266がある。この例では、第3の部分268は、平行離間関係に配置された2つの直線縁部を含む。切欠き266の対は、切欠き260の対に対して垂直に配置することができる。
図8を参照すると、潤滑油保持部222は、給送ナット228が貫通して延びる中心配置の開口268を含む環状体である。開口268は、開口256の直径と少なくとも実質的に等しい直径を含むことができる。潤滑油保持部222は、外周270を含む。外周270の直径は、環状封入壁202の内径に少なくとも実質的に対応し、回転子シャフト152及びウィッキング要素220に対して潤滑油保持部を位置決めして心出しすることができる。潤滑油保持部222は、潤滑油を保持して潤滑油がウィッキング要素220に移動することを可能にするような多孔質構造を含む。第1の潤滑油保持部222は、潤滑油を受け入れて保持し、かつ潤滑油がウィッキング要素220に移動することを可能にするように結合された複数の潤滑油保持部要素を含むことができる。潤滑油保持部222は、例えば、積層されたフェルトで製造された複数の比較的薄い平らなパッドを含むことができる。ウィッキング要素220及び潤滑油保持部222がフェルトパッドを含む例では、2つの構成要素に使用されるフェルトは、第1のリザーバ部分からウィッキング要素までの潤滑油の制御された流れを与えるのを助けるために異なる構造又は多孔度を含むことができる。潤滑油保持部224は、潤滑油保持部222に対応することができ、同様に、積層された複数の潤滑油保持部要素を含むことができる。
使用時に、最初にオイルのような適切な潤滑油を潤滑油保持部222、224に充填する。回転子シャフト152を回転させて、取り付けられたポンプ装置(図示せず)の回転を引き起こすと、給送ナット228は潤滑油保持部222、224及びウィッキング要素220に対して回転する。ウィッキング要素220内に移動した潤滑油保持部222、224からの潤滑油は、フィンガ258に沿って給送ナット228のテーパ面226上に運ばれる。潤滑油はテーパ面226に沿って転がり軸受164に向けて移動する。潤滑油が転がり軸受164に隣接する給送ナット228の端部に達すると、潤滑油は軸受内に投入されて、軸受の内輪及び外輪、ケージ、及び転がり要素を潤滑化する。潤滑油は、転がり軸受164を通過して軸受164の上部を出て、その後、潤滑油保持部222の上へ下方に偏向される。転がり軸受164内へのかつ潤滑油リザーバ222、224への戻りの潤滑油の移動は、図4に関連して潤滑油供給システム118について上述したものと本質的に同じであるとすることができる。潤滑油保持部222に入ると直ちに、潤滑油は、その後のフィンガ258を通じた給送ナット228への移送のために、保持部の多孔質構造を通ってウィッキング要素220に向けて移動する。戻された潤滑油の一部は、切欠き260、266を通ってウィッキング要素220に入り、潤滑油保持部224を補給する。
図6を参照すると、ウィッキング要素220に適切に構成された1又は複数の切欠きを設けることにより、フィンガ258への、すなわち、給送ナット228上への潤滑油の流量を制御することができることが見出されている。これは、潤滑油リザーバの第1及び第2の部分222、224とウィッキング要素220の間のそれぞれの接触面積の低減、及び本体部分250内の潤滑油流路の狭窄の一方又は両方によるものとすることができる。また、切欠きは、第1のリザーバ部分を通して転がり軸受164から戻された潤滑油の潤滑油リザーバの第2の部分への補給を促進することができることも見出されている。切欠きは、潤滑油保持部222と潤滑油保持部224の間に妨げられない潤滑油流路を提供し、潤滑油がウィッキング要素220内を通ることなく潤滑油保持部222から潤滑油保持部224に流れることを可能にする。
図9を参照すると、代替ウィッキング要素320は、対向して配置された主面を有するほぼ平面の本体部分350を含み、そのうちの1つの主面352のみが図9に見える。本体部分350は中心に配置された開口356を有し、これは、本体部分の内周の内方を向く2つのフィンガ358を定めるように構成される。使用時にフィンガ358は、円錐給送ナットのような回転子シャフト上に設けられた潤滑油移送装置の要素と係合し、潤滑油を回転子シャフト要素まで運ぶ。フィンガ358は、潤滑油移送装置の要素と係合する時に、本体部分350の平面から外へ曲がるように構成することができる。
本体部分350は外周を有し、フィンガ358に対向してその半径方向外方に配置された2つの切欠き360をその外周に含む。切欠き360は弧状プロファイルを有し、本体部分350の外周のそれぞれの第1の部分362を定める。外周の第1の部分362は、外周の第2の部分364から内方に湾曲する。外周の第1の部分362は、フィンガ358の縦軸線とほぼ一線に配置された最大内方広がりを含む。外周の第2の部分364は、環状封入壁202の内径に少なくとも実質的に対応した直径に対する弧である。任意的に、本体部分350は、少なくとも1つの更に別の切欠き366を有する。図示の例では、本体部分350の外周のそれぞれの第3の部分368を定める2つの切欠き部分366が存在する。この例では、外周の第1、第2、及び第3の部分362、364、368は、全て弧状プロファイルを有する。
図10を参照すると、別の代替ウィッキング要素420は、対向して配置された主面を有するほぼ平面の本体部分450を含み、そのうちの1つの主面452のみが図10に見える。本体部分450は中心に配置された開口456を有し、これは、本体部分の内周と本体部分の中心方向を向く2つのフィンガ458とを定めるように構成される。使用時にフィンガ458は、円錐給送ナットのような回転子シャフト上に設けられた潤滑油移送装置の要素と係合し、潤滑油を潤滑油移送装置の要素まで運ぶ。フィンガ458は、回転子シャフト要素と係合する時に本体部分450の平面から外へ曲がるように構成することができる。本体部分450は外周を有し、フィンガ458に対向して配置された2つの切欠き460をその外周に含む。切欠き360は各々角度付きU字形プロファイルを定める3つの直線辺を有し、本体部分450の外周のそれぞれの第1の部分462を定める。外周の第1の部分462は、隣接する第2の部分464に対して内方に突出している。外周の第2の部分464は、環状壁202の内径に少なくとも実質的に対応した直径に対する弧である。任意的に、本体部分450は、少なくとも1つの更に別の切欠き466を有する。図示の例では、本体部分450の外周のそれぞれの第3の部分468を定める2つの切欠き部分466が存在する。切欠き466の各々は、3つの直線辺又は縁部を有し、角度付きU字形プロファイルを定める。切欠き460、466は、本体部分の周囲を90°間隔で交替するように配置することができる。
潤滑油供給システム118、218は、ウィッキング要素によって分離された第1及び第2のリザーバ部分を含む潤滑油リザーバを含む。潤滑油リザーバ部分及びウィッキング要素は、それぞれの中心に配置された開口を含む。潤滑油リザーバ部分及びウィッキング要素が組み立てられると、それぞれの開口は少なくとも実質的に位置合わせされ、回転子シャフトの一部を収容する通路又はチャンバを定める。ウィッキング要素は、ウィッキング要素の本体部分から延びて回転子シャフトに設けられた潤滑油移送面と接触する、通路内に配置された少なくとも1つのフィンガを含むので、潤滑油は潤滑油リザーバから潤滑油移送要素又は面の上に運搬可能であり、それを通して潤滑油が転がり軸受まで移送される。第1及び第2のリザーバ部分とウィッキング要素の各々は、共通半径上に外周部分を含むので、回転子シャフトに対してそれらを位置合わせさせ、かつ心出しすることができる。構成要素の心出しは、カートリッジの壁又はスリーブ又はポンプハウジングの一部のような真空ポンプに固定された1又は複数の面との係合によるものとすることができる。ウィッキング要素は、ウィッキング要素のフィンガ内への潤滑油流れを制御するのを助けるように構成された少なくとも1つの切欠きを含む。切欠きは、ウィッキング要素のフィンガに隣接する狭窄流路を定め、ウィッキング要素の本体部分からフィンガ内への潤滑油流れを制限することができる。
図示の例では、第1及び第2のリザーバ部分の中心開口とウィッキング要素は、少なくとも実質的に同じ直径を有し、それらの外周は、少なくとも実質的に同じ半径上にあるので、ウィッキング要素本体部分の主面の面積とそれぞれの対面して係合するリザーバ部分の面の面積とは潜在的に同じである。しかし、ウィッキング要素の本体部分に少なくとも1つの切欠きを設けることにより、潤滑油リザーバから潤滑油を受け入れることの可能なウィッキング要素の面積が減少し、それによってウィッキング要素までの潤滑油流れが制限される。切欠きの位置及びサイズを適切に選択することにより、ウィッキング要素のフィンガ内への潤滑油流れを制御又は調整して軸受要素までの潤滑油の供給を最適化することができるので、例えば、転がり軸受に潤滑油が過剰に供給される可能性を少なくとも低減することができる。
切欠きは、潤滑油がウィッキング要素内を通ることなく一方のリザーバ部分から他方のリザーバ部分に流れることができる潤滑油流路を第1及び第2のリザーバ部分間に提供することができる。図示の例では、切欠きは、リザーバ部分間の妨げられない潤滑油流れをそれを通して可能にする空隙の形態にそれぞれの流路を定めることを見ることができる。一方が他方の上にあるようにリザーバ部分を積み重ねて配置する例では、2つのリザーバ部分の上側から下側リザーバ部分への潤滑油の移送が促進される。転がり軸受要素に供給された潤滑油がその後に2つのリザーバ部分の上側に戻される例では、下側リザーバ部分の補給が促進され、それによって潤滑油のより均一な再循環が可能になり、潤滑油リザーバを再充填するために真空ポンプの使用を中止する必要性が低減される。
図示の例では、ウィッキング要素の本体部分の外周に切欠きが設けられる。これに代えて又はこれに加えて、本体部分の内周に切欠きを設けることができる。本体部分の内周又は外周に1又は複数の切欠きを設けることに加えて、貫通孔として本体部分内に更に別の切欠きを設けることができる。
図示の例では、ウィッキング要素は、潤滑油リザーバの2つのリザーバ部分の間に配置されるので、リザーバの長さに沿って中間に配置されている。これは必須ではなく、ウィッキング要素が中間点から離れた望ましい位置に配置されるようにリザーバ部分を構成することができることは理解されるであろう。
ウィッキング要素は、フェルトの層のような適切な材料を打抜き又は他に切断よって容易に形成することができることは理解されるであろう。従って、制御された潤滑油流路を有するウィッキング要素は、新規構築の真空ポンプ及び既に稼働中の古い設計に対して容易に設計かつ製造することができる。
潤滑油流れを制御するように構成された切欠きを備えた周囲を有するウィッキング要素は、独立製品として、1又は2以上の潤滑油保持部との組合せで、又は図1及び2に示すカートリッジのような本体によって支持された1又は2以上の潤滑油保持部とのアセンブリとして供給することができることは理解されるであろう。
152 回転子シャフト
218 潤滑油供給システム
220 ウィッキング要素
228 円錐潤滑油給送ナット
258 フィンガ

Claims (15)

  1. 真空ポンプであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに対する回転のために軸受装置によって支持された回転子シャフトと、
    潤滑油供給システムと、
    前記潤滑油供給システムから受け入れた潤滑油を前記軸受装置の転がり軸受まで移送するために前記回転子シャフト上に設けられた潤滑油移送デバイスと、
    を含み、
    前記潤滑油供給システムは、潤滑油リザーバと、潤滑油が該潤滑油リザーバから前記潤滑油移送デバイスまでそれを通して移送されるウィッキング要素とを含み、
    前記ウィッキング要素は、内周及び外周を有する本体部分と、該内周から突出して前記潤滑油移送デバイスに係合するフィンガとを含み、
    前記潤滑油リザーバは主面を有し、前記潤滑油が前記本体部分まで該主面を通して移送され、
    前記本体部分は、前記潤滑油リザーバの前記主面を通して移送された前記潤滑油を受け入れるために該潤滑油リザーバの該主面に対面する主面を有し、
    前記内周及び前記外周の少なくとも一方には、前記ウィッキング要素の前記主面が前記潤滑油リザーバの前記主面の全表面積よりも小さい該全表面積を有するように構成された少なくとも1つの切欠きが設けられる、
    ことを特徴とする真空ポンプ。
  2. 前記潤滑油リザーバは、第1のリザーバ部分及び第2のリザーバ部分を含み、該第1及び第2のリザーバ部分の各々が主面を有し、潤滑油が前記本体部分まで該主面を通して移送され、前記ウィッキング要素は、該第1及び第2のリザーバ部分の中間に配置され、かつ前記潤滑油リザーバから移送された該潤滑油を受け入れるために該第1及び第2のリザーバ部分の該主面に対面するそれぞれの該主面を有し、前記少なくとも1つの切欠きは、潤滑油が該ウィッキング要素内を通ることなく該第1のリザーバ部分から該第2のリザーバ部分までそれを通って流れることができる流路を該第1のリザーバ部分及び該第2のリザーバ部分の間に定めることを特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。
  3. 前記潤滑油リザーバは、外壁を更に含み、前記本体部分の前記外周には、該外周のそれぞれの第1の部分を定めるために複数の前記切欠きが設けられ、該外周は、該第1の部分の外方に配置されて前記回転子シャフトに関して前記ウィッキング要素を心出しするために該外壁に係合するように構成された複数の第2の部分を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の真空ポンプ。
  4. 前記切り欠きは、前記フィンガへの潤滑油流路内の狭窄を定めるために該フィンガに対向する前記外周に設けられることを特徴とする請求項1、請求項2,又は請求項3に記載の真空ポンプ。
  5. 前記ウィッキング要素は、前記内周から突出する第2の前記フィンガと、前記外周に設けられたそれぞれ対向して配置された切欠きと、を有し、該フィンガは、正反対に離間した関係に配置されることを特徴とする請求項4に記載の真空ポンプ。
  6. 前記潤滑油リザーバは、開口を有し、前記本体部分は、開口を有し、該開口は、位置合わせされ、前記潤滑油移送デバイスは、該位置合わせされた開口に受け入れられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の真空ポンプ。
  7. 真空ポンプ潤滑油供給システムであって、
    潤滑油リザーバと、
    内周、外周、及び対向する主面を有する本体部分と該内周から突出する少なくとも1つのフィンガとを含むウィッキング要素と、
    を含み、
    前記潤滑油リザーバは、前記本体部分の前記対向する主面のうちの一方に係合する主面を有する潤滑油保持部を含み、これにより潤滑油が、該係合する主面を通って該本体部分内に移動することができ、
    前記少なくとも1つのフィンガは、前記内周から突出し、使用時に、真空ポンプの回転子シャフト上に設けられた潤滑油移送デバイスと係合し、これにより潤滑油を該少なくとも1つのフィンガを通じて前記本体部分から該潤滑油移送デバイスまで運ぶことができ、
    前記内周及び前記外周のうちの少なくとも一方には、少なくとも1つの切欠きが設けられ、これにより前記潤滑油保持部の前記主面に係合する前記本体部分の前記主面は、該潤滑油保持部の該主面の全表面積よりも小さい全表面積を有する、
    ことを特徴とする真空ポンプ潤滑油供給システム。
  8. 前記潤滑油リザーバは、第1のリザーバ部分及び第2のリザーバ部分を含み、該第1及び第2のリザーバ部分の各々が主面を有する前記潤滑油保持部を含み、潤滑油が前記本体部分内に該主面を通って移動することができ、該本体部分は、該本体部分の前記対向する主面が該潤滑油保持部のそれぞれの該主面に係合するように該潤滑油保持部の間に配置され、前記少なくとも1つの切欠きは、潤滑油が前記ウィッキング要素内を通ることなく該第1のリザーバ部分から該第2のリザーバ部分までそれを通って流れることができる流路を定めることを特徴とする請求項7に記載の真空ポンプ潤滑油供給システム。
  9. 前記外周には、該外周のそれぞれの第1の部分を定める複数の前記切欠きが設けられ、該外周は、該第1の部分の外方に配置された複数の第2の部分を含み、該第2の部分は、前記潤滑油リザーバに関して前記ウィッキング要素を心出しするために該潤滑油リザーバの外周と位置合わせするように構成されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の真空ポンプ潤滑システム。
  10. 封入壁を定める部材を更に含み、
    前記本体部分の前記外周の前記第2の部分と前記潤滑油リザーバの該外周とは、前記封入壁に係合する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の真空ポンプ潤滑システム。
  11. 前記ウィッキング要素は、正反対に離間した関係に配置された2つの前記フィンガと、前記外周に設けられて該フィンガと一線に配置されたそれぞれの前記切欠きとを有することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の真空ポンプ潤滑油供給システム。
  12. 前記潤滑油リザーバは、開口を有し、前記本体部分は、開口を有し、該開口は、前記潤滑油移送デバイスを受け入れるための通路を定めるために位置合わせされ、前記少なくとも1つのフィンガは、該通路内に突出することを特徴とする請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の真空ポンプ潤滑システム。
  13. 真空ポンプ潤滑油供給システムを製造する方法であって、
    潤滑油リザーバを設ける段階と、
    内周、外周、及び対向する主面を有する本体部分と該本体部分から突出するフィンガとをウィッキング要素に設ける段階と、を含み、該フィンガを通して、使用時に、潤滑油が該本体部分から該フィンガによって係合された真空ポンプ回転子シャフト上の要素まで移動することができ、
    さらに、
    潤滑油が前記潤滑油リザーバから前記主面を通って前記本体部分に流入することができるように、該潤滑油リザーバの対面する主面に流体連通した状態で該本体部分の該主面を配置する段階と、
    前記フィンガ内への潤滑油流れを制限するために前記本体部分から該フィンガ内への制限された潤滑油流路を設けるように配置された少なくとも1つの切欠きを前記内周及び前記外周のうちの少なくとも一方に設ける段階と、を含み、これにより、該本体部分の前記主面の各々が前記潤滑油リザーバの該主面の全表面積よりも小さい全表面積を有する、
    ことを特徴とする方法。
  14. 真空ポンプの回転子シャフト上の前記要素を受け入れるための通路を定める位置合わせされた貫通孔を有する環状体として前記潤滑油保持部及び本体部分を形成する段階を更に含む、
    ことを特徴とする請求項13に記載の真空ポンプ潤滑油供給システムを製造する方法。
  15. 主面を有する該潤滑油保持部を各々が含む第1及び第2のリザーバ部分を前記潤滑油リザーバに設ける段階をさらに含み、潤滑油が潤滑油保持部から前記本体部分内に前記主面を通って流入することができ、
    さらに、潤滑油が前記ウィッキング要素内を通ることなく前記少なくとも1つの切欠きを通じて該第1のリザーバ部分の該潤滑油保持部から該第2のリザーバ部分の該潤滑油保持部に流入することができるように該第1及び第2のリザーバ部分の中間に該本体部分を配置する段階を更に含む、
    ことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の真空ポンプ潤滑油供給システムを製造する方法。
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