JP2018500244A - 殺菌性及び／または静菌性を有する、流体を分配するためのエンドピース - Google Patents

Abstract

本発明は、適用面（１８）に開いている分配口（１６）を有し、かつ、前記分配口及び前記適用面（１８）を覆うことができる取り外し可能なカバー（３０）を有する、流体製品を分配するためのエンドピース（１０）に関し、前記カバー（３０）は、前記カバー（３０）が閉鎖位置にある際に前記適用面（１８）に対向するように意図された壁（４８）を有し、前記カバー（３０）は、前記カバー（３０）の前記壁（４８）に固定され、かつ、前記カバー（３０）が前記閉鎖位置にある際に前記適用面（１８）と接触する殺菌及び／または静菌材料の層（５０）を有することを特徴とするエンドピース（１０）。

Description

本発明は、その上に殺菌性及び／または静菌性をもたらすカバーを有する、流体を分配するためのエンドピースに関する。

このような分配エンドピースは、例えば、肌と接触するようになるように意図された化粧品、医薬品、または食品製品を分配するための用途に特に有利である。エンドピースは、製品の汚染のリスクなしに製品を分配することを可能にする。

多くの流体製品、言い換えるとペースト状または液状形体である流体は、製品を保存し、かつ、それを分配するためのも使用される容器内に収容される。

製品は、通常、空気に対して密閉された容器によって、また、製品内に、保存剤、抗酸化剤、殺菌剤等を導入することによって保存される。

製品の別の汚染源は、分配装置である。分配装置は、空気が容器の中に入り込み、製品を汚染し得る、製品の出口を備える。

また、製品は、例えば、指、舌、または、人体の任意の他の部分で装置の外表面を拭うことによって引き出される。この拭く動作は、菌または他の汚染成分を外表面上に付加する。

分配エンドピースは、分配される製品を収容する容器と、この製品を引き出す使用者との間のインターフェースである。

エンドピースは、容器内とエンドピースの引き出し面上との両方で解放するこの目的のための分配口と、この分配口を通って容器かから引き出される製品と、を備える

引き出し面は、使用者が製品を取り出すインターフェースを形成する。

この引き出し面は、外気及び使用者の指等の多くの面と接触するように露出される。

引き出し面のこれらの露出それぞれが、この面の汚染のリスク、及び、汚染が引き出された製品に移行されるだろうリスクを意味する。

特許文献１には、取り外し可能カバーと、引き出し面の一部と接触し得る分配口閉鎖要素と、を備える分配エンドピースが開示されている。

特許文献１によると、閉鎖要素は、口に残っている製品を処理する殺菌／静菌物質を備える。

しかしながら、このような閉鎖要素を作り使用することは非常に難しい。さらに、特許文献１には、殺菌成分の性質、濃度、または、均質性について何も情報が提供されていない。

さらに、閉鎖要素は、すり減るリスクにさらされ得、これにより、引き出し口との接触が、もやは、最適でなく、使用されるにつれそこに含まれる殺菌／静菌物質の量が減少し得る。

仏国Ａ２．７９１．９５５号明細書

本発明の課題は、エンドピースが篏合される容器の使用期間に亘って一定である殺菌性／静菌性を有する分配エンドピースを開示することである。

本発明には、適用面に開いている分配口を有し、かつ、分配口及び適用面を覆うことができる取り外し可能なカバーを有する、流体製品を分配するためのエンドピースであって、カバーは、カバーが閉鎖位置にある際に適用面に対向するように意図された壁を有し、カバーは、カバーの壁に固定され、かつ、カバーが閉鎖位置にある際に適用面と接触する殺菌及び／または静菌材料の層を有する、エンドピースが開示される。

カバー上への殺菌及び／または静菌材料の層の堆積は、エンドピースの製造工程を容易にする。さらに、使用中に材料がその殺菌性及び／または静菌性を失わない。

好ましくは、分配口は、スリットストッパーによって閉鎖される。

好ましくは、殺菌及び／または静菌材料の層は、カバーの壁に接着された金属板から成る。

好ましくは、殺菌及び／または静菌材料の層は、カバーの壁上に堆積された殺菌及び／または静菌材料の層からなる。

好ましくは、殺菌及び／または静菌材料の層は、銅、銀、または、任意の他の殺菌性／静菌性合金から作られる。

好ましくは、カバーは取り外し可能である。

好ましくは、カバーは、分配口が形成されるエンドピースの本体にヒンジ式に連結される。

好ましくは、適用面、及び、適用面に対向する殺菌及び／または静菌材料の層の面の形状は、同一である。

好ましくは、適用面、及び、適用面に対向する殺菌及び／または静菌材料の層の面は、平面である。

好ましくは、適用面、及び、適用面に対向する前記殺菌及び／または静菌材料の層の前記面（５２）は、凹または凸である。

本発明の他の特性及び利点は、添付図を参照することによってより良く理解されるだろう下記の詳細な説明を読むとより明確になるだろう。

本発明における分配エンドピースの軸方向断面図であり、エンドピースのカバーが、製品が日萌される開放位置において示される。 図１と似た図であり、閉鎖一におけるエンドピースのカバーを示す。 カバーがエンドピースの本体の上にねじ止めされ得るエンドピースの別の実施形態の軸方向断面を示す図である。

図１及び図２は、例えば、ペースト、クリーム、ジェル、または、液体溶液等の流体を分配するためのエンドピース１０を示す。

この場合、エンドピース１０は、分配される製品が中に収容される容器１２の一部を形成する。例えば、容器１２は、半剛性または柔軟な伸縮材料で作られた筒から成り得、または、容器１２は、ポット等の剛性容器から成り得る。

分配エンドピース１０は、エンドピース１０の主軸Ａに沿って配向された軸を有する本体１４を備える。

本体１４は、流体がエンドピース１０を通って容器１２から出ることができる分配口１６と、分配口がその上で開く適用面１８と、備える。

使用者は、例えば、適用面１８上を彼または彼女の指を通過させることによって、適用面１８で分配口１６を通って外に流体を引き出す。

図に示される実施形態では、分配口１６は、分配口１６を密閉するためのスリットストッパーによって閉じ割れるだろう。

スリットストッパー２０は、本体１４内に形成された相補的筐体２４内に篏合する本フレーム２２と、本フレーム２２内に取り付けられる変形可能要素２６と、を備える。

スリット２８は、変形可能要素内に形成され、エンドピース１０の主軸Ａと平行して延在する。

容器１２の壁への圧力が解放される際、変形可能要素は、分配口１６が密閉される際のその初期形状に弾性的に戻る。

このようなスリットストッパー２０は、空気及び菌などの他の汚染による容器内に収容された流体の汚染を防ぐ。

分配エンドピース１０は、取り外し可能なカバー３０をさらに備え、取り外し可能なカバー３０は、カバー３０が分配口１６を塞ぐ図２に示される分配口１６の閉鎖位置と、カバー３０は適用面１８及び分配口１６へのアクセスを可能にする図１に示される開放位置と、の間で本体１４に対して自由に動く。

カバー３０は、主に閉鎖壁４６を備え、好ましくは、適用面１８と接触している。この閉鎖壁は、適用面１８と相補的な形状を有する適用面１８に対向する面４８を備える。

本発明は、適用面１８及び閉鎖壁４６に対向する面のこの形状に限定されず、それが凹または凸であり得ることは理解されるだろう。

図１及び図２に示される実施形態によると、カバー３０は、エンドピース１０の本体１４の周りにヒンジ式で連結される。

好ましくは、本体１４に対してカバー３０のヒンジを形成する手段３２が、カバー３０及び本体１４の対応する第１の縁部に位置し、この場合、図１及び図２の左側に位置する。

カバー３０及び本体１４は、閉鎖位置においてカバー３０を遮蔽する手段をさらに備える。

これらの遮蔽手段は、好ましくは、弾性圧力篏合、または、クリック篏合によって遮蔽する手段であって、ヒンジ手段３２が適合されるカバー３０の第１の縁部と反対側のカバー３０の第２の縁部上に適合される弾性フック３４を備える。カバー３０が閉鎖位置にある際、弾性フック３４は、ヒンジ手段３２が適合される本体１４の第１の縁部と反対側にある本体１４の第２の縁部に形成された関連する歯３６と協働する。

図３に示される別の実施形態によると、カバー３０は、ねじ止めによって本体上に設置される。

これを実現するために、カバー３０は、軸方向において、かつ、スレッド４０が本体１４の外側の円筒状壁上に形成された相補的なスレッド４２と協働することができるように形成されたスレッド４０の内側面上に閉鎖壁４６の縁部を延在させる円筒状壁３８を備える。カバーの円筒状壁３８は、カバー３０がねじ込まれた際に、カバーと本体１４との間に閉じ込められた空気が外側に逃がすことを可能にする通気穴４４を備える。

特に、使用者が適用面１８上にある流体を出す際に、適用面１８は、空気と長く接触し、菌等の汚染を受け得る。

適用面１８上に蓄積した汚染は、次いで、次回製品分配器を使用する際に流体に移り得る。

これらの汚染、及び、特に、２回の使用の間に適用面１８上に増殖し得る菌を破滅するために、エンドピースは、殺菌性及び／または静菌性を有し、かつ、適用面１８と接触する状態にできる殺菌／静菌材料の層５０を備える。

１つの好ましい実施形態によると、殺菌／静菌材料の層５０は、カバー３０上に適合される。

従って、カバーを閉じる及び開けることによって、殺菌／静菌材料の層５０が適用面と接触する、または、適用面からそれを離す。

好ましくは、殺菌／静菌材料の層５０が、ケース３０の閉鎖壁４６の面４８上に位置する。従って、ケース３０が図２に示されるように閉鎖位置にある際に、殺菌／静菌材料の層５０は、適用面１８と接触し、これにより、汚染が破滅され得る。

またこの場合では、殺菌／静菌材料の層５０の形状、より正確には、適用面１８に対向すするその面５２の形状は、適用面１８の形状に対して相補的である。

この場合、適用面１８は平面であり、従って殺菌／静菌材料の層５０の面５２もまた平面である。

本発明は、適用面１８及び殺菌／静菌材料の層５０の面５２のこの形状に限定されず、それが凹または凸であってもよいことが理解されるだろう。

好ましくは、殺菌／静菌材料の層５０は、天然の殺菌／静菌材料である銅または銀から成り、任意の殺菌合金、並びに、特に銅及び／または銀を基にした合金を基にしたものであり得る。従って、殺菌／静菌材料の層５０は、使用中にその性質を失うことはない。さらに、これらの材料は、研究所で開発される必要がある特別の殺菌／静菌組成物と比較して安価で、かつ、使用し易い。

第１の実施形態では、殺菌／静菌材料の層５０は、ケース３０の閉鎖壁４６の前記面４８上に接着されている薄板から成る。

別の実施形態によると、殺菌／静菌材料の層５０は、ケース３０の閉鎖壁４６の前記面４８上に堆積される。この実施形態では、ほんの少しだが、十分な量の殺菌／静菌材料が使用される。

１０ エンドピース
１２ 容器
１４ 本体
１６ 分配口
１８ 適用面
２０ スリットストッパー
２２ 本フレーム
２４ 相補的筐体
２６ 変形可能要素
２８ スリット
３０ カバー
３２ ヒンジ手段
３４ 弾性フック
３６ 歯
３８ 円筒状壁
４０ スレッド
４２ 相補的なスレッド
４４ 通気穴
４６ 閉鎖壁
４８ 面、壁
５０ 殺菌及び／または静菌材料の層
５２ 面

Claims (10)

1. 適用面（１８）に開いている分配口（１６）を有し、かつ、前記分配口及び前記適用面（１８）を覆うことができる取り外し可能なカバー（３０）を有する、流体製品を分配するためのエンドピース（１０）であって、前記カバー（３０）は、前記カバー（３０）が閉鎖位置にある際に前記適用面（１８）に対向するように意図された壁（４８）を有し、
   前記カバー（３０）は、前記カバー（３０）の前記壁（４８）に固定され、かつ、前記カバー（３０）が前記閉鎖位置にある際に前記適用面（１８）と接触する殺菌及び／または静菌材料の層（５０）を有することを特徴とするエンドピース（１０）。
2. 前記分配口（１６）は、スリットストッパー（２０）によって閉鎖されることを特徴とする請求項１に記載のエンドピース（１０）。
3. 前記殺菌及び／または静菌材料の層（５０）は、前記カバー（３０）の前記壁（４８）に接着された金属板から成ることを特徴とする請求項１または２に記載のエンドピース（１０）。
4. 前記殺菌及び／または静菌材料の層（５０）は、前記カバー（３０）の前記壁（４８）上に堆積された前記殺菌及び／または静菌材料の層（５０）からなることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載のエンドピース（１０）。
5. 前記殺菌及び／または静菌材料の層（５０）は、銅、銀、または、任意の他の殺菌性／静菌性合金から作られることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のエンドピース（１０）。
6. 前記カバー（３０）は取り外し可能であることを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載のエンドピース（１０）。
7. 前記カバー（３０）は、前記分配口（１６）が形成される前記エンドピース（１０）の本体（１４）にヒンジ式に連結されることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のエンドピース（１０）。
8. 前記適用面（１８）、及び、前記適用面（１８）に対向する前記殺菌及び／または静菌材料の層（５０）の面（５２）の形状は、同一であることを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載のエンドピース（１０）。
9. 前記適用面（１８）、及び、前記適用面（１８）に対向する前記殺菌及び／または静菌材料の層（５０）の前記面（５２）は、平面であることを特徴とする請求項８に記載のエンドピース（１０）。
10. 前記適用面（１８）、及び、前記適用面（１８）に対向する前記殺菌及び／または静菌材料の層（５０）の前記面（５２）は、凹または凸であることを特徴とする請求項８に記載のエンドピース（１０）。

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