JP2018207763A - 電力変換装置および該電力変換装置が備えるリアクトルの異常検出方法 - Google Patents
電力変換装置および該電力変換装置が備えるリアクトルの異常検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018207763A JP2018207763A JP2017227400A JP2017227400A JP2018207763A JP 2018207763 A JP2018207763 A JP 2018207763A JP 2017227400 A JP2017227400 A JP 2017227400A JP 2017227400 A JP2017227400 A JP 2017227400A JP 2018207763 A JP2018207763 A JP 2018207763A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- reactor
- current
- power
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 title claims abstract description 67
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 title claims abstract description 35
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 title claims abstract description 33
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims abstract description 23
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 claims abstract description 21
- 238000012886 linear function Methods 0.000 claims description 5
- 239000000284 extract Substances 0.000 claims description 3
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims description 3
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 claims 1
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 description 22
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 20
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 15
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 13
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 9
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 9
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 5
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 2
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 2
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 1
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 1
- 238000005476 soldering Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/56—Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
Description
この技術を応用することによって、蓄電システムに使用されているリアクトルの巻線間短絡、すなわち、レアショートを検出することができる。
この温度ヒューズにより、リアクトルのレアショート(巻線間短絡)による異常過熱を検出し、その検出信号によって異常と判定されれば、電力変換装置の動作を停止し保護することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置により構成される蓄電システムの概略回路図である。
系統入力28は電力会社等から給電される商用電源であり、開閉器25、26に接続される。
家庭負荷29は家庭で使用される電気製品等であり、重要負荷30は、家庭負荷のうち、停電時に電力を供給する必要がある照明装置や電気製品等である。
発電電力変換装置101は、太陽電池1により発電された直流電力を昇圧または降圧する。その昇圧または降圧された直流電力は、双方向インバータ回路20により交流電力に変換されて系統入力28に放電され、停電時には重要負荷30に供給される。また必要に応じて蓄電池11に充電される。
蓄電電力変換装置102は、系統入力28からの交流電力が変換された直流電力を、双方向コンバータ回路16を介して蓄電池11に充電し、また蓄電池11の直流電力が双方向コンバータ回路16を介して昇圧または降圧され、その直流電力が交流電力に変換されて系統入力28に放電され、また停電時には重要負荷30に供給される。
交直電力変換装置103は、太陽電池1や蓄電池11の直流電力を交流電力に変換して、系統入力28または必要に応じて家庭負荷29および重要負荷30に供給し、また系統入力28からの交流電力を直流電力に変換して、蓄電池11に充電する。
切替器27は、重要負荷30に系統入力28からの電力を供給するか双方向インバータ20からの電力を供給するかを切替えるスイッチである。
状態検出回路24(1)は、電流検出器4、14または22からの電流出力信号が入力され、リアクトルに流れるリプル電流値を検出し、リプル電流値に基づきリアクトルの状態を検出するための比較対象値を算出して判定部24(4)に出力する。
さらに、閾値算出部24(3)は、リアクトルに流れる実効電流値を基にリプル電流値が異常かどうか判定する所定の閾値を算出する。
判定部24(4)は、比較対象値と所定の閾値とを比較し判定する。比較対象値が所定の閾値を超えているときは、スイッチング素子制御部24(5)にスイッチング素子の停止信号を出力する。
なお、制御部24の閾値算出部24(3)、判定部24(4)およびスイッチング素子制御部24(5)は、図示はしていないが制御部24のマイクロコンピュータ(マイコン)のプログラムが実行されることによりその機能が実現される。
図1に示す蓄電システム100は、PVリアクトル5、DCリアクトル15およびACリアクトル21の3つのリアクトルを備える。本発明のリアクトルの異常検出手段、すなわち、図2に示す制御部24の各ブロックにより実現される機能は、いずれのリアクトルにも適用できる。
最初にPVリアクトル5に適用する実施例を説明する。
図3の横軸は時間であり、縦軸は電流である。図3には2つの波形が表示されている。図3の上側の波形はリプル電流が重畳された電流波形であるが、リプル電流の周波数が高くリプル電流の波形が確認できないため、その拡大した波形を下側に示す。本実施例では、三角波の周波数は24kHzである。
トロイダルコア型リアクトルの構造上、どこの巻線間でショートするかはわからないが、リプル電流の計測のためにレアショート箇所を模擬した。図4は、レアショート箇所を模擬した位置を示す模式図である。
これによれば、巻き終りの巻線と隣接する巻線との接触であっても、リアクトルのL値は半分以下に減少する。
また、DCリアクトルの正常時、1T隣接同線ショート時、1T隣接異線ショート時のL値実測値は、それぞれ870μH、410μH、670μHであった。また、ACリアクトルでは、それぞれ230μH、100μH、160μH(U相とW相の2巻線の一方の巻線の値であり、2巻線を接続して測定する場合はそれぞれ約4倍となる)であった。
ΔIL=Vin×(Vout−Vin)/(Vout×f×L)・・・(1)
で表される。すなわち、L値がレアショートにより減少すれば、減少したL値に反比例してリプル電流は増加する。
このリアクトル電流の実効値は約10Aであり、リプル電流のマイコン入力値は3.1Vであった。
上記式(1)で計算されるリプル電流値は、実効電流値とは関係のない式になっているため、本来、実効電流値が増加してもリプル電流値は増加しない。増加しているのは、次の理由による。
このリプル電流値を検出し、リプル電流値に基づいてマイコンへ取り込むための信号(比較対象値)に変換する状態検出回路24(1)を設け、閾値と比較してリアクトルの異常を検出することで、温度ヒューズが不要となり、温度ヒューズとの接続不良に起因する誤検出がなくなる。
三角波検出回路(本発明の「リプル電流取り出し回路」に相当)は、リアクトルに流れる電流のうち、駆動周波数によるリプル電流(三角波)のみを取り出し、0V基準の波形に変換する。0V基準の波形とするのは、オペアンプのオフセットの発生を防止するためである。
絶対値回路は、0V基準の波形を正の値(実効値)に変換する。非反転回路は、得られた実効値を、マイコン入力電圧範囲の最適値になるようゲインを調整する。RC回路は、駆動周波数の波形を、マイコンに入力できるDCまたは商用周波数程度の波形に変換する。
PVリアクトル5を流れる実効電流値を検出し、この実効電流値により閾値を算出する。
このように、PVリアクトル5に流れるリプル電流は、状態検出回路24(1)によりDC値に変換され、マイコンに入力され判定される。
図7の縦軸はリプル電流P−P値であったが、図11の縦軸は、マイコンが判定できる信号に置換したマイコン入力値である。
y=0.2x+0.35・・・(2)
の一次式により、算出される。さらに実効電流値の5.75A以上の閾値は、固定値の1.5Vである。
よって、マイコン入力値(比較対象値)を、実効電流値から算出された閾値と比較し、比較対象値が閾値を超えたか否かを判定することにより、温度ヒューズを使用することなく、既存の電流検出器を使用し、リアクトルのレアショートを検出することができる。
また、リアクトルに流れる電流値が小さいとき、レアショートが発生し異常と判定されなくても、電流値が小さいため焼損に至ることは少ない。その後実効電流値が1.5A以上となれば判定が可能となる。
次に、DCリアクトル15の実施例について説明する。
上述したPVリアクトル5は、太陽電池1から直流電源を昇圧または降圧する片方向のみの電力変換であったが、DCリアクトル15が使用されている双方向コンバータ回路16は双方向である。この場合も蓄電池11から双方向インバータ回路20の入力側となる直流電力への変換は、PVリアクトル5の場合と同じ動作であるため、説明は省略する。
ただ、各々のコンバータ回路の太陽電池1および蓄電池11からの入力電圧が異なるため、リプル電流値は相違する。そのため、PVリアクトル5の場合の閾値とは異なる。
y=0.2x+0.37・・・(3)
の一次式により算出される閾値とする。さらに実効電流値の5.15A以上の閾値は、固定値の1.4Vとする。
このように、DCリアクトル15でも、マイコン入力値(比較対象値)を実効電流値に対応する閾値で判定することにより、温度ヒューズを使用することなく、既存の電流検出器を使用し、リアクトルのレアショートを検出することができる。
次に、ACリアクトル21の実施例について説明する。
図13は、ACリアクトル21を流れる電流波形である。図13の横軸は時間であり、縦軸は電流である。図13に示す上側の図はリプル電流を含む交流電流を示した波形であるが、リプル電流の周波数が高くリプル電流の波形が確認できないため、その拡大図を下側に示す。三角波の周波数は、PVおよびDCリアクトルの場合と同じで24kHzである。
図14は、ACリアクトル21の系統電圧1サイクルの位相に対するリプル電流である。マイコンへの入力値は、位相が90°または270°の、同じ位相のタイミングで連続して検出すれば、一定のDC値として、処理することができる。
なお、図15に示すリプル電流のP−P値は、実効電流値が15A付近から階段状に増加している。実効電流の15A程度までは蓄電池11からの放電のみであったが、15Aを超えてから太陽電池1の放電も加わり、入力条件が変化しているためである。
また、ACリアクトル21の場合、実効電流値が小さくなっても、PVリアクトル5およびDCリアクトル15のように、リプル電流値は0にはならない。
図8に示すPVリアクトル5の状態検出回路24(1)と同様の回路であるが、絶対値回路が相違している。PVリアクトル5のリプル電流に適用する絶対値回路はオペアンプが1個の構成であり、ACリアクトル21の場合のそれは、オペアンプは2個で構成される。
なお、実効電流検出回路24(2)は、ACリアクトル21の場合も図9に示す回路と基本的には同じであり、抵抗およびコンデンサの定数が異なる。
図17(A)は、電流検出器22の出力の模擬信号である。この模擬信号では、2.5Vを平均値とする交流波形にリプル電流が重畳されている。図17(B)は、三角波検出回路の出力値であり、0V基準で±約2Vの波形である。図17(C)は、絶対値回路の出力値であり、リプル電流の絶対値(負値を正値に折り返した波形)で約2Vの波形である。図17(D)は、最終段の出力値であり、マイコンの入力値である。
このように、ACリアクトル21に流れるリプル電流は、商用周波数の波形に変換され、商用周波数の所定の電圧位相で連続してサンプリングされ、一定のDC値としてマイコンに入力され判定される。
なお、図18は、図15のリプル電流P−P値がマイコン入力値に置換された図であり、閾値を表示するグラフが追加されている。
y=0.02x+0.85・・・(4)
の一次式により算出される。
よって、ACリアクトル21を流れるリプル電流値に基づいて算出された比較対象値の閾値は、実効電流値によらず所定の固定値とすればよい。
第1の実施形態では、コンバータ回路の入力電圧値および出力電圧値はほぼ一定としたときの、リアクトルの異常検出方法について説明した。実際には、図1に示す蓄電システム100の太陽電池1は、天候等の条件によって発電量が変動し、それにより太陽電池1の出力電圧値が変化する。また、蓄電池11も電池の残量によって出力電圧値が変化する。これらの出力電圧値がコンバータ回路の入力電圧値となる。
よって、第2の実施形態では、コンバータ回路の入力電圧値が変化する場合の、リアクトルの異常検出方法について説明する。
第2の実施形態では、主にPVリアクトル5を含む昇圧型コンバータ回路を備えた発電電力変換装置101について説明する。
また、入力電圧が59V、228V、368Vのときのリプル電流の計測値を「×」印で示す。
ここで、出力電圧は一定に制御され、駆動周波数も蓄電システム100の固有値である。一方、インダクタンス値は、駆動周波数が一定であるため周波数による変化はないが、直流重畳特性、すなわち、電流値によりインダクタンス値が変化する。
L値=0.025X3−0.9752X2−9.9426X+950.42・・・(5)
で表すことができる。
なお、図20に示すPVリアクトル5の特性曲線と多項式はほぼ一致しており、重なった一つの曲線として表示されている。
PVリアクトル5のインダクタンス値として、製品仕様で±20%のばらつきがある場合、+20%の上限のインダクタンス値のPVリアクトル5がレアショートしたとき、−20%の下限のインダクタンス値よりも大きい値では、レアショートとして判定することはできない。よって、−20%の下限のインダクタンス値よりも小さい値となるように、例えば+20%の上限のインダクタンス値が2/3以下となる値をレアショートの判定値とする必要がある。
なお、インダクタンス値のレアショート判定の所定の割合は0.72としているが、固定されたものではなく、電池システム100により、またPVリアクトル5の仕様変更により、所定の割合は変更してもよい。
4つの曲線はいずれも計算値であり、(1)インダクタンス値がセンター値のときのリプル電流、(2)インダクタンス値が仕様の−20%の下限値のリプル電流、(3)インダクタンス値が仕様の+20%の上限値のリプル電流、(4)リプル電流の閾値を示す。
PVリアクトル5の正常値のリプル電流の計測値およびシミュレーション値とも、曲線(1)と一致している。
また、レアショートの場合の、リプル電流の計測値およびシミュレーション値は同じ曲線上にあり、両者はよく一致している。
すなわち、マイコンに入力されるリプル電流値は、0〜3.3Vの範囲で、12ビット(0〜4095)にA/D変換される。閾値算出部24(3)で算出されたリプル電流の閾値も、12ビットの数値に変換する。
ここで、第1の実施形態では、リプル電流の計測値に基づくマイコン入力値(比較対象値)と閾値は電圧レベルで比較されるが、第2の実施形態のように、例えば、それぞれ12ビットの数値に変換して比較してもよい。
理想的には、リプル電流値が0のときにA/D値が0の点(原点)を通る一次関数となるが、実際には電流検出器4および状態検出回路24(1)等により、原点を通る一次直線とはなっていない。
A/D閾値=223.76X−43.459・・・(6)
で表す式によって求められる。これにより、算出されたリプル電流値は電流値(A)から、A/D計測値と同じビット数の大きさの値に変換される。
なお、このリプル電流値をA/D閾値に変換する式は固定されるものではなく、電池システム100に使用される回路の定数等によって変更される。
ここで、実効電流値が2A未満のときは、レアショートの判定をしない理由について説明する。実効電流値が小さくなると、PVリアクトル5に流れる電流はリプル電流成分のみとなり、さらに実効電流値が小さくなると、図2に示すスイッチング素子制御部24(5)によるスイッチング素子のオン時間が短くなり、これによりリプル電流値も小さくなる。このため、実効電流値が小さい範囲では、式(1)が成立しなくなるからである。
第2の実施形態としてPVリアクトル5の場合ついて説明したが、DCリアクトル15を昇圧型コンバータ回路で使用する場合は、PVリアクトル5の場合と同じであり、説明は省略する。
ΔIL=Vout×(Vin−Vout)/(Vin×f×L)・・・(7)
で表される。
よって、降圧型コンバータ回路として機能する場合も、昇圧型の場合と同様にリプル電流の閾値を決定し、リアクトルの異常を判定することができる。
この場合、電流値や電圧値は実効値でなく、ピーク値によりリプル電流の算出やインダクタンス値の算定をする必要がある。
そのDCリアクトル15の重畳特性によるインダクタンス値の多項式は、インダクタンス(L)値、実効電流値をX(A)とすると、
L値=0.0196X3−1.049X2−1.4258X+836.44・・・(8)
で表すことができる。
L値=0.0007X3−0.1055X2−0.5469X+512.09・・・(9)
で表すことができる。
なお、L値を算出するこれらの多項式は、一例であって固定されるものではなくリアクトルの仕様の見直し等により変更される。
A/D閾値(DCリアクトル)=169.68X−33.564・・・(10)
A/D閾値(ACリアクトル)=141.17X−38.825・・・(11)
で表す式によって求められる。
PVリアクトル5の場合と同様に、本実施形態で使用した電流検出器および状態検出回路の部品の定数等の違いにより、リプル電流からA/D閾値の変換は、同じ一次関数とはなっていない。
また、これらのA/D閾値に変換する式も固定されるものではなく、電池システム100に使用される回路の定数等によって、変更される。
Claims (8)
- 直流電力をリアクトルを介して入力し前記直流電力の電圧を昇圧または降圧して出力するスイッチング素子で構成されるコンバータ回路と、
前記リアクトルに流れる電流を検出する電流検出器と、
前記コンバータ回路のスイッチング素子をオン/オフし、前記電流検出器の出力を監視する制御部と、
を備えた電力変換装置において、
前記制御部は、
前記電流検出器の電流出力信号のリプル電流値に基づいて前記リアクトルの状態を検出するための比較対象値を算出する状態検出回路と、
前記電流検出器の電流出力信号の実効電流値を検出する実効電流検出回路と、
前記実効電流値に対応した所定の閾値を算出する閾値算出部と、
前記比較対象値が前記所定の閾値を超えると前記リアクトルが異常であると判定する判定部と、
前記リアクトルが異常であると判定されたとき、前記コンバータ回路のスイッチング素子に対する制御信号の出力を停止するスイッチング素子制御部と、
を備えたことを特徴とする電力変換装置。 - 前記閾値算出部は、一次関数に前記実効電流値を代入して閾値を算出しまたは閾値を所定の固定値とすることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
- 交流電力をリアクトルを介して入力し直流電力に変換するスイッチング素子で構成されるインバータ回路と、
前記リアクトルに流れる電流を検出する電流検出器と、
前記インバータ回路のスイッチング素子をオン/オフし、前記電流検出器の出力を監視する制御部と、
を備えた電力変換装置において、
前記制御部は、
前記電流検出器の電流出力信号のリプル電流値に基づいて前記リアクトルの状態を検出するための比較対象値を算出する状態検出回路と、
前記電流検出器の電流出力信号の実効電流値を検出する実効電流検出回路と、
前記実効電流値に対応した所定の閾値を算出する閾値算出部と、
前記比較対象値が前記所定の閾値を超えると前記リアクトルが異常であると判定する判定部と、
前記リアクトルが異常であると判定されたとき、前記インバータ回路のスイッチング素子に対する制御信号の出力を停止するスイッチング素子制御部と、
を備えたことを特徴とする電力変換装置。 - 前記閾値算出部は、前記リアクトルを流れる電流値から前記リアクトルのインダクタンス値を算定し、該インダクタンス値に所定の割合を乗じたインダクタンス値と、前記コンバータ回路またはインバータ回路の入力電圧値および出力電圧値と、駆動周波数とから、前記リアクトルに流れるリプル電流値を算出し、該リプル電流値を前記比較対象値と比較可能な数値に変換して前記所定の閾値とする請求項1または3に記載の電力変換装置。
- 前記リアクトルを流れる電流値から算定される前記リアクトルのインダクタンス値は、実効電流値を変数とする所定の多項式によって近似され、該多項式に計測された実効電流値を入力することで当該実効電流値に対するインダクタンス値を算定することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
- 前記状態検出回路は、商用周波数の所定の位相でリプル電流を連続してサンプリングすることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
- 前記状態検出回路は、前記リアクトルに流れる電流のうちリプル電流を取り出し、ゼロボルト基準の波形に変換するリプル電流取り出し回路と、前記リプル電流を実効値に変換する絶対値回路とを有し、前記実効値に基づき前記比較対象値を算出することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電力変換装置。
- 直流電力の電圧を昇圧または降圧し、また交流電力と直流電力とを相互に変換する電力変換装置が備えるリアクトルの異常検出方法であって、
前記リアクトルに流れる電流を電流検出器により検出するステップと、
前記電流検出器の電流出力信号のリプル電流値に基づいて前記リアクトルの状態を検出するための比較対象値を算出するステップと、
前記電流検出器の電流出力信号の実効電流値を検出するステップと、
前記実効電流値から所定の閾値を算出するステップと、
前記比較対象値と前記所定の閾値とを比較するステップと、
前記比較対象値が前記所定の閾値を超えたとき前記リアクトルが異常と判定するステップと、
を含むことを特徴とする電力変換装置が備えるリアクトルの異常検出方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017106220 | 2017-05-30 | ||
JP2017106220 | 2017-05-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018207763A true JP2018207763A (ja) | 2018-12-27 |
JP6963476B2 JP6963476B2 (ja) | 2021-11-10 |
Family
ID=64957634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017227400A Active JP6963476B2 (ja) | 2017-05-30 | 2017-11-28 | 電力変換装置および該電力変換装置が備えるリアクトルの異常検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6963476B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113655270A (zh) * | 2021-08-02 | 2021-11-16 | 交控科技股份有限公司 | 信号机采集电路的检测装置及方法 |
WO2022044166A1 (ja) * | 2020-08-26 | 2022-03-03 | 三菱電機株式会社 | 電力変換システム、電力変換装置及び電力変換の制御方法 |
KR20220043939A (ko) * | 2020-09-28 | 2022-04-06 | 케이엠씨피 주식회사 | 유선 드론 전원공급시스템 |
CN115166425A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-10-11 | 国网安徽省电力有限公司马鞍山供电公司 | 一种干式空心电抗器匝间绝缘缺陷监测系统及方法 |
JP7561986B2 (ja) | 2021-05-31 | 2024-10-04 | 日立Astemo株式会社 | 電力変換装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003259653A (ja) * | 2002-03-06 | 2003-09-12 | Toshiba Corp | 電力変換装置 |
JP2009089534A (ja) * | 2007-10-01 | 2009-04-23 | Daihen Corp | Pwm信号生成回路、このpwm信号生成回路を備えた系統連系インバータシステム、及びこのpwm信号生成回路を実現するためのプログラム |
JP2010124551A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Ihi Corp | 直流チョッパ回路及び直流チョッパ回路の異常検知方法 |
JP2011200078A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Toyota Industries Corp | Dc/dcコンバータ |
US20120139514A1 (en) * | 2010-12-07 | 2012-06-07 | Eaton Corporation | Switch-mode power supply with enhanced current source capability |
WO2017018038A1 (ja) * | 2015-07-24 | 2017-02-02 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
-
2017
- 2017-11-28 JP JP2017227400A patent/JP6963476B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003259653A (ja) * | 2002-03-06 | 2003-09-12 | Toshiba Corp | 電力変換装置 |
JP2009089534A (ja) * | 2007-10-01 | 2009-04-23 | Daihen Corp | Pwm信号生成回路、このpwm信号生成回路を備えた系統連系インバータシステム、及びこのpwm信号生成回路を実現するためのプログラム |
JP2010124551A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Ihi Corp | 直流チョッパ回路及び直流チョッパ回路の異常検知方法 |
JP2011200078A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Toyota Industries Corp | Dc/dcコンバータ |
US20120139514A1 (en) * | 2010-12-07 | 2012-06-07 | Eaton Corporation | Switch-mode power supply with enhanced current source capability |
WO2017018038A1 (ja) * | 2015-07-24 | 2017-02-02 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022044166A1 (ja) * | 2020-08-26 | 2022-03-03 | 三菱電機株式会社 | 電力変換システム、電力変換装置及び電力変換の制御方法 |
KR20220043939A (ko) * | 2020-09-28 | 2022-04-06 | 케이엠씨피 주식회사 | 유선 드론 전원공급시스템 |
KR102388368B1 (ko) * | 2020-09-28 | 2022-04-20 | 케이엠씨피 주식회사 | 유선 드론 전원공급시스템 |
JP7561986B2 (ja) | 2021-05-31 | 2024-10-04 | 日立Astemo株式会社 | 電力変換装置 |
CN113655270A (zh) * | 2021-08-02 | 2021-11-16 | 交控科技股份有限公司 | 信号机采集电路的检测装置及方法 |
CN115166425A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-10-11 | 国网安徽省电力有限公司马鞍山供电公司 | 一种干式空心电抗器匝间绝缘缺陷监测系统及方法 |
CN115166425B (zh) * | 2022-05-12 | 2024-04-16 | 国网安徽省电力有限公司马鞍山供电公司 | 一种干式空心电抗器匝间绝缘缺陷监测系统及方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6963476B2 (ja) | 2021-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6963476B2 (ja) | 電力変換装置および該電力変換装置が備えるリアクトルの異常検出方法 | |
CN111226364B (zh) | 电源装置、电力控制装置、电源装置的继电器判定方法 | |
JP6031609B2 (ja) | 太陽光発電用インバータの制御装置 | |
JP5728914B2 (ja) | インバータ装置 | |
KR101019342B1 (ko) | 전력변환장치에서의 직류 출력 필터 커패시터의 온라인 고장검출 시스템 | |
US20140077770A1 (en) | Power factor correction circuit controlling device and charging device | |
US20140009970A1 (en) | Controller for a Power Converter and Method of Operating the Same | |
JP2009247184A (ja) | 太陽光発電システムおよびその起動方法 | |
JP2007240450A (ja) | 平滑コンデンサの劣化検出回路及びこれを備えた電子機器 | |
JP2017060385A (ja) | 2段変換器におけるハイブリッド・ブースト・バイパス機能 | |
JP6756454B2 (ja) | 電力変換装置 | |
CN110235347B (zh) | 电力转换系统的控制装置 | |
JP2007159289A (ja) | モータ駆動装置 | |
US10418812B2 (en) | Abnormality detection device for grid interconnection relay and power conditioner | |
JP6366083B2 (ja) | インバータの制御装置 | |
US10067175B2 (en) | Determining bond wire failures | |
JP3570283B2 (ja) | 蓄電池充放電装置 | |
US9742301B2 (en) | Electric power conversion device and control circuit determining occurrence of an abnormality state | |
CN112710901A (zh) | 直流母线电容检测电路及方法 | |
JP6269212B2 (ja) | 制御装置、電力変換装置、電源システム、プログラム、および制御方法 | |
CN107465355B (zh) | 电源供应器及电压校正方法 | |
JP5402914B2 (ja) | 短絡検出装置、昇圧装置、太陽光発電システム、短絡検出方法、およびプログラム | |
JP6296878B2 (ja) | 系統連系インバータおよび発電電力推定方法 | |
CN113852115B (zh) | 一种侦测能量回流及稳定直流母线电压的方法 | |
JP7549636B2 (ja) | 電力変換装置、太陽光発電システム、及び、電力変換方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200515 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210406 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210522 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211012 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211015 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6963476 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |