JP2018207746A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い冷却効果を有し、高い信頼性を実現できる電源装置を提供する。【解決手段】電源装置は、第一ヒートシンク10と、前記第一ヒートシンク10の一方側に配置された第一パワーモジュール30と、前記第一パワーモジュール30の一方側に配置された第一放熱部50と、前記第一放熱部50の一方側に配置され、前記第一パワーモジュール30と電気的に接続された第一制御基板130とを有する第一組立体と、第二ヒートシンク20と、前記第二ヒートシンク20の他方側に配置された第二パワーモジュール40と、前記第二パワーモジュール40の他方側に配置された第二放熱部60と、前記第二放熱部60の他方側に配置され、前記第二パワーモジュール40と電気的に接続された第二制御基板140とを有する第二組立体と、を有する。前記第一ヒートシンク10の他方側と前記第二ヒートシンク20の一方側とは互いに対向して配置される。【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒートシンクを有する電源装置に関する。
従来から、発熱性の高いスイッチング素子等の電子素子からの熱を効率よく逃がすためにヒートシンクに電子素子を載置することは知られている。一般的には、ヒートシンクは平坦面を有しており、この平坦面上にスイッチング素子等の電子素子が設けられている(特許文献1)。
近年、自動車の自動運転化が着目されてきている。このような自動運転化を可能にするためには、従前よりも高い信頼性が要求される。高い信頼性を実現するためには、一例として、同じ機能を果たす機構を重複して設けておき、仮に一方の機構にトラブルが発生したとしてもの、暫定的に、他方の機構によって自動車を運転させることが考えられる。
しかしながら、このように重複して機構を設ける場合には、単純には従来と比較して2倍の体積を必要とすることから、装置を小型化することが強く要望される。
また、一方の機構にトラブルが発生する場合には、かなりの熱が発生することがある。この点、ヒートシンクとして共通のものを利用した場合には、一方の機構から発生した熱が他方の機構へ影響を及ぼすこともある。
特開2002−120739号
このような点に鑑み、本発明は、高い冷却効果を有し、高い信頼性を実現できる電源装置を提供する。
本発明による電源装置は、
第一ヒートシンクと、前記第一ヒートシンクの一方側に配置された第一パワーモジュールと、前記第一パワーモジュールの一方側に配置された第一放熱部と、前記第一放熱部の一方側に配置され、前記第一パワーモジュールと電気的に接続された第一制御基板と、を有する第一組立体と、
第二ヒートシンクと、前記第二ヒートシンクの他方側に配置された第二パワーモジュールと、前記第二パワーモジュールの他方側に配置された第二放熱部と、前記第二放熱部の他方側に配置され、前記第二パワーモジュールと電気的に接続された第二制御基板と、を有する第二組立体と、
を備え、
前記第一ヒートシンクの他方側と前記第二ヒートシンクの一方側とは互いに対向して配置されてもよい。
本発明による電源装置において、
前記第一ヒートシンクは他方側に突出した第一突出部を有し、
前記第二ヒートシンクは一方側に突出した第二突出部を有し、
前記第一突出部の一方側の領域に前記第一パワーモジュールの一部が設けられ、
前記第二突出部の他方側の領域に前記第二パワーモジュールの一部が設けられてもよい。
本発明による電源装置において、
前記第一放熱部は、前記第一突出部の一方側の領域外に第一肉厚部を有し、
前記第二放熱部は、前記第二突出部の他方側の領域外に第二肉厚部を有してもよい。
本発明による電源装置において、
前記第一放熱部は第一放熱板であり、
前記第二放熱部は第二放熱板であり、
前記第一パワーモジュールは、第一制御基板側に延び、前記第一制御基板と電気的に接続された第一モジュール端子を有し、
前記第二パワーモジュールは、第二制御基板側に延び、前記第二制御基板と電気的に接続された第二モジュール端子を有してもよい。
本発明による電源装置において、
前記第一パワーモジュールは複数の第一電子素子を有し、
前記第二パワーモジュールは複数の第二電子素子を有し、
前記第一突出部に対応する一方側の対応位置に位置づけられた前記第一電子素子の総発熱量は、前記一方側の対応位置に位置づけられていない前記第一電子素子の総発熱量よりも大きく、
前記第二突出部に対応する他方側の対応位置に位置づけられた前記第二電子素子の総発熱量は、前記他方側の対応位置に位置づけられていない前記第二電子素子の総発熱量よりも大きくなってもよい。
本発明による電源装置において、
前記第一放熱部は第一放熱板であり、
前記第二放熱部は第二放熱板であり、
前記第一パワーモジュールは、第一ヒートシンク側基板と、前記第一ヒートシンク側基板に設けられた第一ヒートシンク側電子素子と、第一放熱部側基板と、前記第一放熱部側基板に設けられた第一放熱部側電子素子と、を有し、
前記第二パワーモジュールは、第二ヒートシンク側基板と、前記第二ヒートシンク側基板に設けられた第二ヒートシンク側電子素子と、第二放熱部側基板と、前記第二放熱部側基板に設けられた第二放熱部側電子素子と、を有し、
前記第一ヒートシンク側電子素子による総発熱量は、前記第一放熱部側電子素子による総発熱量よりも大きく、
前記第二ヒートシンク側電子素子による総発熱量は、前記第二放熱部側電子素子による総発熱量よりも大きくなってもよい。
本発明による電源装置は、
前記第一制御基板と電気的に接続された第一電流モジュールと、
前記第二制御基板と電気的に接続された第二電流モジュールと、をさらに備え、
前記第一ヒートシンクが、前記第一突出部のモータ側と反対側に第一凹部を有し、
前記第二ヒートシンクが、前記第二突出部のモータ側と反対側に第二凹部を有し、
前記第一凹部内に前記第一電流モジュールの少なくとも一部が設けられ、
前記第二凹部内に前記第二電流モジュールの少なくとも一部が設けられてもよい。
本発明では、同様の機能を果たすことができる第一組立体及び第二組立体が用いられている。このため、高い信頼性を実現できる。また、パワーモジュールをヒートシンクと放熱部の両方で冷却でき、高い冷却効果を期待できる。
本発明では、第一ヒートシンクと第二ヒートシンクとが別体となっていることから、第一組立体及び第二組立体のいずれか一方で発熱が生じたとしても、他方への影響を低減することができる。
図1は、本発明の実施の形態による電源装置を示した側方図である。 図2は、図1に示す電源装置を回転駆動部側(図1の右側)から見た図である。 図3(a)は第一ヒートシンク及び第一電流モジュールの平面図であり、図3(b)は第二ヒートシンク及び第二電流モジュールの平面図である。 図4は、本発明の実施の形態による電源装置及び回転駆動部を示した側方図である。 図5は、図1に示す電源装置の一部を回転駆動部と反対側(図1の左側)から見た図である。 図6(a)は、本実施の形態で用いられうる第一パワーモジュール、第一放熱部及び第一ヒートシンクの断面図であり、図6(b)は、本実施の形態で用いられうる第二パワーモジュール、第二放熱部及び第二ヒートシンクの断面図である。 図7(a)は、本実施の形態で用いられうる第一パワーモジュールと第一突出部との関係を示した平面図であり、図7(b)は、本実施の形態で用いられうる第二パワーモジュールと第二突出部との関係を示した平面図である。 図8は、本発明の実施の形態の変形例による電源装置を示した側方図である。 図9は、本発明の実施の形態の別の変形例による電源装置を示した側方図である。 図10(a)は、本実施の形態で用いられうる第一肉厚部と第一切欠きとの関係を示した平面図であり、図10(b)は、本実施の形態で用いられうる第二肉厚部と第二切欠きとの関係を示した平面図である。
実施の形態
《構成》
本実施の形態で「一方側」とは図1の上方側を意味し、「他方側」とは図1の下方側を意味する。また、図1の上下方向(他方から一方に向かう方向及び一方から他方に向かう方向)を「第一方向」とし、図1の左右方向を「第二方向」とし、図1の紙面表裏方向を「第三方向」とする。
本実施の形態の電源装置は、例えば電動パワーステアリング装置(EPS)に利用されてもよい。電源装置は、モータ等の回転駆動部500(図4参照)を駆動する駆動電流が通電されるパワー部と、モータ等の回転駆動部500を制御する制御部とを有してもよい。パワー部は、図1に示すように、後述する第一電流モジュール110及び第二電流モジュール120と、第一パワーモジュール30及び第二パワーモジュール40とを有してもよい。また、制御部は、後述する第一制御基板130及び第二制御基板140を有してもよい。
図1に示すように、本実施の形態の電源装置は第一組立体と第二組立体とを有してもよい。第一組立体は、第一ヒートシンク10と、第一ヒートシンク10の一方側に配置された第一パワーモジュール30と、第一パワーモジュール30の一方側に配置され、第一パワーモジュール30と電気的に接続されるとともに第一パワーモジュール30を制御する第一制御基板130と、を有してもよい。第二組立体は、第二ヒートシンク20と、第二ヒートシンク20の他方側に配置された第二パワーモジュール40と、第二パワーモジュール40の他方側に配置され、第二パワーモジュール40と電気的に接続されるとともに第二パワーモジュール40を制御する第二制御基板140と、を有してもよい。
第一パワーモジュール30と第一制御基板130との間に第一放熱部50が配置されてもよい。より具体的には、第一パワーモジュール30の一方側であって第一制御基板130の他方側に第一放熱部50が設けられてもよい。また、第二パワーモジュール40と第二制御基板140との間に第二放熱部60が配置されてもよい。より具体的には、第二パワーモジュール40の他方側であって第二制御基板140の一方側に第二放熱部60が設けられてもよい。第一放熱部50及び第二放熱部60は板形状からなってもよく、第一放熱部50が第一放熱板で構成され、第二放熱部60が第二放熱板で構成されてもよい。
図1に示すように、第一ヒートシンク10の他方側と第二ヒートシンク20の一方側とは互いに対向して配置されてもよい。第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20の図1の右側には自動車、二輪等の乗り物で利用されるモータ等の回転駆動部500が配置されてもよい(図4参照)。そして、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20の回転駆動部500側(図1の右側)に、回転駆動部500の回転位置に関する情報を取得する位置検出基板150が設けられてもよい。
第一ヒートシンク10は、他方側に突出した第一突出部11を有し、第二ヒートシンク20は、一方側に突出した第二突出部21を有してもよい。第一突出部11の他方側の面は平坦面となり、第二突出部21の一方側の面は平坦面となってもよい(図3参照)。第一突出部11の他方側の平坦面と第二突出部の一方側の平坦面が面で当接してもよい。
図1に示すように、第一突出部11の一方側には第一パワーモジュール30の一部が設けられ(図7(a)参照)、第二突出部21の他方側には第二パワーモジュール40の一部が設けられてもよい(図7(b)参照)。
図1に示すように、第一ヒートシンク10は他方側に第一凹部16を有し、第二ヒートシンク20は一方側に第二凹部26を有してもよい。第一組立体は、少なくとも一部が第一凹部16内に配置され、第一パワーモジュール30と電気的に接続された第一電流モジュール110を有してもよい。第二組立体は、少なくとも一部が第二凹部26内に配置され、第二パワーモジュール40と電気的に接続された第二電流モジュール120を有してもよい。
第一パワーモジュール30は、第一制御基板130側及び第一電流モジュール110側に延び、第一制御基板130及び第一電流モジュール110と電気的に接続された第一モジュール端子31を有してもよい。第二パワーモジュール40は、第二制御基板140側及び第二電流モジュール120側に延び、第二制御基板140及び第二電流モジュール120と電気的接続された第二モジュール端子41を有してもよい。
図1に示すように、第一制御基板130と位置検出基板150は第一制御基板130の回転駆動部500側の端部で互いに隣接して配置され、第二制御基板140と位置検出基板150は第二制御基板140の回転駆動部500側の端部で互いに隣接して配置されてもよい。ここで「隣接」とは、間隙なく配置される態様又は一定距離以下(例えば1cm以下又は数ミリ以下)の間隙をもって配置される態様を意味する。図1に示す態様では、第一制御基板130及び第二制御基板140の回転駆動部500側の端部に隣接して、位置検出基板150の径方向における周縁部が位置する構成となっている。
図2に示すように、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20のいずれか1つだけに位置検出基板150の位置を位置決めする位置決め部が設けられてもよい。位置決め部は2つ以上の位置決め突出部(位置決めピン)を有し、位置検出基板150は位置決め突出部が間隙なく挿入される位置決め穴を有してもよい。図2に示す態様では、位置検出基板150は位置検出本体板154を有し、この位置検出本体板154に、位置決め突出部29が挿入される一対の位置決め穴152が設けられている。図2及び図3に示す態様では、第二ヒートシンク20の回転駆動部500側の面に一対の位置決め突出部29が設けられているが、これに限られることはなく、第一ヒートシンク10の回転駆動部500側の面に一対の位置決め突出部又は3つ以上の位置決め突出部が設けられてもよい。なお、「間隙なく」という文言は実質的に間隙がないことを意味し、微小な間隙が存在する態様は「間隙なく」という態様に含まれていることには留意が必要である。
位置検出基板150は面方向(図2の紙面方向)の中心位置に位置検出素子151を有してもよい。この位置検出素子151によって、モータ等の回転駆動部500の回転位置を検出することができる。
位置検出基板150は第一ヒートシンク10の回転駆動部500側の面及び第二ヒートシンク20の回転駆動部500側の各々の面に対して固定されてもよい。この態様では、図2に示すように位置検出本体板154にネジ等の締結部材を挿入するための締結穴153が設けられてもよい。このような締結穴153と締結部材とでは一定程度の「遊び」が設けられており、正確な位置決めを行うことはできないことには留意が必要である。
側面(第三方向)において、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20は露出してもよい。より具体的には、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20の図1の紙面のおもて面及び裏面側には制御基板や位置検出基板150等が設けられていない態様を採用してもよい。
図3に示すように、第一ヒートシンク10は他方側に突出した第一位置決め突出部(例えば位置決めピン)18aのような第一位置決め部材を有し、第二ヒートシンク20は一方側に突出した第二位置決め突出部(例えば位置決めピン)28aのような第二位置決め部材を有してもよい。そして、第一ヒートシンク10は第二位置決め突出部28aが間隙なく挿入される第一位置決め孔18を有し、第二ヒートシンク20は第一位置決め突出部18aが間隙なく挿入される第二位置決め孔28を有してもよい。より具体的には、第一位置決め突出部18aは第一ヒートシンク10の平坦面から他方側に突出し、第二位置決め突出部28aは第二ヒートシンク20の平坦面から一方側に突出してもよい。そして、第一位置決め孔18は第二ヒートシンク20の平坦面に設けられ、第二位置決め孔28は第一ヒートシンク10の平坦面に設けられてもよい。
第一制御基板130及び第二制御基板140は、回転駆動部500側の端部(図1の右側端部)で位置検出基板150に対して固定されてもよい。より具体的には、第一制御基板130の第一制御固定部139が位置検出基板150に設けられた固定穴159(図2参照)に挿入されることで第一制御基板130が位置検出基板150に対して固定され、第二制御基板140の第二制御固定部149が位置検出基板150に設けられた固定穴159(図2参照)に挿入されることで第二制御基板140が位置検出基板150に対して固定されてもよい。
図3(a)に示すように、第一電流モジュール110は、第一電流基板111と、第一電流基板111の他方側(図3(a)の紙面おもて面側、図1の下方側)に設けられた第一電流装置115とを有し、第二電流モジュール120は、第二電流基板121と、第二電流基板121の一方側(図3(b)の紙面おもて面側、図1の上方側)に設けられた第二電流装置125とを有してもよい。図5に示すように、第一電流基板111の他方側(図5の下方側)に設けられた第一電流装置115と、第二電流基板121の一方側(図5の上方側)に設けられた第二電流装置125とは入れ子状に配置され、一方側から他方側に沿った第一方向で重複してもよい。図5に示すように、第一電流モジュール110は、複数の第一電流装置115を有し、その一部が第一電流基板111の他方側に設けられ、その残部が第一電流基板111の一方側に設けられてもよい。また、第二電流モジュール120は、複数の第二電流装置125を有し、その一部が第二電流基板121の一方側に設けられ、その残部が第二電流基板121の他方側に設けられてもよい。
図1に示すように、第一電流モジュール110は、爪部材のような第一電流モジュール固定部材119によって、第一制御基板130に対して固定されてもよい。同様に、第二電流モジュール120は、爪部材のような第二電流モジュール固定部材129によって、第二制御基板140に対して固定されてもよい。図1に示す態様において、紙面裏面側にもう一つの第一電流モジュール固定部材119が設けられてもよい(図5参照)。この場合には、一対の第一電流モジュール固定部材119によって第一制御基板130が挟持されることで、第一電流モジュール固定部材119が第一制御基板130に対して固定されることになる。同様に、図1に示す態様において、紙面裏面側にもう一つの第二電流モジュール固定部材129が設けられてもよい(図5参照)。この場合には、一対の第二電流モジュール固定部材129によって第二制御基板140が挟持されることで、第二電流モジュール固定部材129が第二制御基板140に対して固定されることになる。
図3に示す第一電流基板111は低熱伝導性材料からなってもよい。同様に、第二電流基板121は低熱伝導性材料からなってもよい。低熱伝導性材料としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等を用いることができる。
図3に示すように、第一突出部11の他方側端部(例えば平坦面)は、回転駆動部500側と反対側(図3の左側)で第一切欠き11aを有してもよい。第二突出部21の一方側端部(例えば平坦面)は、回転駆動部500側と反対側で第二切欠き21aを有してもよい。この場合には、第一切欠き11a内に第一電流装置115が設けられ、第二切欠き21a内に第二電流装置125が設けられてもよい。図3に示す態様では、第一突出部11が第一切欠き11aを有し、この第一切欠き11a内にチョークコイルのような第一電流装置115が設けられており、第二突出部21が第二切欠き21aを有し、この第二切欠き21a内にチョークコイルのような第二電流装置125が設けられている。
第一電流装置115及び第二電流装置125は、前述したチョークコイルの他に、コンデンサ、パワーコネクタ等を含んでもよい。コンデンサは例えば、第二方向に沿って延在するように配置されてもよい(図3及び図5参照)。
図3(a)において、第一ヒートシンク10は反転されて、図3(a)における第一ヒートシンク10の上側の辺が、図3(b)における第二ヒートシンク20の下側の辺に合わされて、図1のような態様になる。なお、第一突出部11及び第二突出部21にはネジ等の締結部材15(図1参照)を挿入するための締結孔17,27が設けられてもよいが、このような締結孔17,27と締結部材とでは一定程度の「遊び」が設けられており、正確な位置決めを行うことはできない。
第一ヒートシンク10は、第一突出部11の回転駆動部500側と反対側(図1の左側)に第一延在部12を有し、第二ヒートシンク20は、第二突出部21の回転駆動部500側と反対側に第二延在部22を有してもよい。第一延在部12の他方側の面は平坦面となっており、第二延在部22の一方側の面は平坦面となっていてもよい。第一延在部12の他方側の平坦面と第二延在部22の一方側の平坦面とは当接してもよい。第一延在部12及び第二延在部22内にはネジ等の締結部材15を挿入するための締結孔が設けられてもよく、締結孔に締結部材15が挿入されることで、第一ヒートシンク10が第二ヒートシンク20に対して固定されてもよい。図1では第一延在部12に挿入された締結部材15が示されているが、図1の紙面裏側では、第二延在部22に締結部材が挿入されている。
図1に示すように、第一制御基板130の他方側には一つ以上の第一制御素子135が設けられてもよい。そして、この第一制御素子135と第一放熱部50とが接触し、第一制御素子135からの発熱を第一放熱部50によって放熱させるようにしてもよい。第二制御基板140の一方側には一つ以上の第二制御素子145が設けられてもよい。この第二制御素子145と第二放熱部60とが接触し、第二制御素子145からの発熱を第二放熱部60によって放熱させるようにしてもよい。
ヒートシンク10,20とパワーモジュール30,40が接触する態様には、放熱シート、放熱絶縁シート、放熱グリス、放熱絶縁グリス等の第三部材又は第三材料を介在させて接触する態様も含まれている。同様に、放熱部50,60とパワーモジュール30,40又は制御素子135,145が接触する態様には、放熱シート、絶縁シート、放熱絶縁シート、放熱グリス、放熱絶縁グリス等の第三部材又は第三材料を介在させて接触する態様も含まれている。
図1に示すように、第一電流モジュール110は、第一モジュール端子31を介して第一パワーモジュール30と電気的に接続され、第一電流端子116を介して第一制御基板130と電気的に接続されている。第二電流モジュール120は、第二モジュール端子41を介して第二パワーモジュール40と電気的に接続され、第二電流端子126を介して第二制御基板140と電気的に接続されている。
図6(a)に示すように、第一パワーモジュール30は、積層した半導体素子等からなる電子素子を有するスタック構造となってもよい。つまり、第一パワーモジュール30は、第一ヒートシンク側電子素子36と、第一ヒートシンク側電子素子36の一方側に配置された第一放熱部側電子素子37と、を有してもよい。図6(b)に示すように、第二パワーモジュール40も、積層した半導体素子等からなる電子素子を有するスタック構造となってもよい。つまり、第二パワーモジュール40は、第二ヒートシンク側電子素子46と、第二ヒートシンク側電子素子46の他方側に配置された第二放熱部側電子素子47と、を有してもよい。このような態様を採用する場合には、第一ヒートシンク側電子素子36による総発熱量が第一放熱部側電子素子37による総発熱量よりも大きくなってもよい。また、第二ヒートシンク側電子素子46による総発熱量が第二放熱部側電子素子47による総発熱量よりも大きくなってもよい。
図6(a)に示す第一パワーモジュール30は、第一ヒートシンク側基板32aと、第一ヒートシンク側基板32aに設けられた第一ヒートシンク側導体層33aと、第一放熱部側基板32bと、第一放熱部側基板32bに設けられた第一放熱部側導体層33bと、第一ヒートシンク側電子素子36と第一放熱部側電子素子37の間に設けられた第一接続体39とを有している。図6(a)に示すような態様に限られることはなく、例えば第一接続体39の図6(a)上側に第一放熱部側導体層33bが設けられ、第一放熱部側導体層33bの図6(a)上側に第一放熱部側電子素子37が設けられる態様を採用してもよい。図6(b)に示す第二パワーモジュール40は、第二ヒートシンク側基板42aと、第二ヒートシンク側基板42aに設けられた第二ヒートシンク側導体層43aと、第二放熱部側基板42bと、第二放熱部側基板42bに設けられた第二放熱部側導体層43bと、第二ヒートシンク側電子素子46と第二放熱部側電子素子47の間に設けられた第二接続体49とを有している。図6(b)に示すような態様に限られることはなく、例えば第二接続体49の図6(b)下側に第二放熱部側導体層43bが設けられ、第二放熱部側導体層43bの図6(b)下側に第二放熱部側電子素子47が設けられる態様を採用してもよい。
図1に示すような態様はあくまでも一例であり、例えば図8に示すように、電流モジュール110,120が設けられていなくてもよいし、突出部11,21や凹部16,26が設けられなくてもよいし、第一放熱部50によって放熱される第一制御素子135及び第二放熱部60によって放熱される第二制御素子145は設けられなくてもよい。
《作用・効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態による作用・効果の一例について説明する。なお、「作用・効果」で説明するあらゆる態様を、上記構成で採用することができる。
本実施の形態において、同様の機能を果たすことができる第一組立体及び第二組立体が用いられる態様を採用した場合には、一方の組立体で不都合があったとしても他方の組立体で補完機能を果たすことができるので、高い信頼性を実現できる。
また、第一ヒートシンク10と第二ヒートシンク20とが別体となっている態様を採用した場合には、第一組立体及び第二組立体のいずれか一方で発熱が生じたとしても、他方への影響を低減することができる。
図1に示すように、第一ヒートシンク10と第一放熱部50の両方を用いて第一パワーモジュール30を冷却する態様を採用した場合には、第一パワーモジュール30に対して高い冷却効果を実現できる点で有益である。同様に、第二ヒートシンク20と第二放熱部60の両方を用いて第二パワーモジュール40を冷却する態様を採用した場合には、第二パワーモジュール40に対して高い冷却効果を実現できる点で有益である。なお、第一放熱部50によって放熱される第一制御素子135及び第二放熱部60によって放熱される第二制御素子145は設けられなくてもよく、これら第一制御素子135及び第二制御素子145を用いない場合には、放熱部50,60によって、より高い放熱効果を期待できる。
図1に示すように、第一パワーモジュール30の一方側に、第一パワーモジュール30と電気的に接続されるとともに第一パワーモジュール30を制御する第一制御基板130が設けられ、第二パワーモジュール40の他方側に、第二パワーモジュール40と電気的に接続されるとともに第二パワーモジュール40を制御する第二制御基板140が設けられる態様を採用した場合には、パワーモジュールに近接した位置に制御基板を位置づけることができ、ノイズ等の影響を受け難くすることができる点で有益である。
図1及び図7(a)に示すように、第一突出部11の一方側(図7(a)の紙面おもて側)に第一パワーモジュール30の一部が設けられる態様を採用した場合には、第一突出部11に対応する領域(第一突出部11の一方側の領域)において高い放熱効果を期待でき、第一パワーモジュール30内の配置関係を調整することで高い放熱効果を実現できる。図1及び図7(b)に示すように、第二突出部21の他方側に第二パワーモジュール40の一部が設けられる態様を採用した場合には、第二突出部21に対応する領域(第二突出部21の他方側の領域)において高い放熱効果を期待でき、第二パワーモジュール40内の配置関係を調整することで高い放熱効果を実現できる。図7(b)において、第二ヒートシンク20は反転されて、図7(b)における第二ヒートシンク20の上側の辺が、図7(a)における第一ヒートシンク10の下側の辺に合わされて、図1のような態様になる。
第一放熱部50として第一放熱板を採用した場合には、第一制御基板130を第一パワーモジュール30に対して比較的近い位置に位置づけることができるので、ノイズの発生をより抑制でき、さらには径方向の大きさを小さくすることもできる。同様に、第二放熱部60として第二放熱板を採用した場合には、第二制御基板140を第二パワーモジュール40に対して比較的近い位置に位置づけることができるので、ノイズの発生をより抑制でき、さらには径方向の大きさを小さくすることができる。なお、放熱板の厚みとしては、例えば1mm〜12mmであるものを採用できる。
第一パワーモジュール30が第一制御基板130側に延びて第一制御基板130と接続された第一モジュール端子31を有する態様を採用する場合には、第一モジュール端子31の第一方向での長さよりも第一放熱板の厚みが薄くなる。同様に、第二パワーモジュール40が第二制御基板140側に延びて第二制御基板140と接続された第二モジュール端子41を有する態様を採用する場合には、第二モジュール端子41の第一方向での長さよりも第二放熱板の厚みが薄くなる。
また、図9に示すように、第一放熱部50は均一な厚みの放熱板とはなっておらず、第一突出部11の一方側に位置しない高放熱領域外において肉厚になった第一肉厚部51を有してもよい。同様に、第二放熱部60は均一な厚みの放熱板とはなっておらず、第二突出部21の他方側に位置しない高放熱領域外において肉厚になった第二肉厚部61を有してもよい。このような態様を採用した場合には、高放熱領域外においては肉厚部51,61によって放熱効果を高めることができ、パワーモジュール30,40に対してバランスよく放熱効果をもたらすことができる点で有益である。
図3に示すように、第一突出部11が回転駆動部500側と反対側で第一切欠き11aを有し、第二突出部21が回転駆動部500側と反対側で第二切欠き21aを有し、第一切欠き11a内に第一電流装置115が設けられ、第二切欠き21a内に第二電流装置125が設けられる態様を採用した場合には、長手方向(第二方向)における大きさが大きくなるのを抑えつつ、第一電流装置115及び第二電流装置125を配置することができる点で有益である。特に、図3に示すように、第一突出部11の一側面(図3(a)の下側面であり反転させた場合には上側面)に第一切欠き11aが設けられ、第二突出部21の他側面(図3(b)の下側面)に第二切欠き21aが設けられる態様を採用した場合には、発熱性のあるチョークコイルのような第一電流装置115及び第二電流装置125を第三方向において離間した位置に設けて放熱性を高めつつ、第二方向における大きさが大きくなることを防止できる点で有益である。また、図10に示すように、第一切欠き11aの一方側の対応する領域に第一肉厚部51が設けられ、第二切欠き21aの他方側の対応する領域に第二肉厚部61が設けられてもよい。切欠き11a,21aが設けられた箇所では切欠き11a,21a内に設けられた電流装置115,125からの発熱及び切欠き11a,21aを設けたことによる突出部11,21の厚みの減少から、突出部11,21による冷却効率が下がることが考えられるが、切欠き11a,21aに対応させて肉厚部51,61を設けることで下がる冷却効率を補填できる点で有益である。
なお、図9及び図10に示す態様の両方を採用する場合には、高放熱領域外に位置する肉厚部51,61の厚みと、切欠き11a,21aに対応する肉厚部51,61の厚みは異なってもよい。高放熱領域外に位置する肉厚部の厚みは切欠き11a,21aに対応する肉厚部51,61の厚みよりも厚くなってもよいし、高放熱領域外に位置する肉厚部51,61の厚みは切欠き11a,21aに対応する肉厚部の厚みよりも薄くなってもよい。但し、図1に示すように突出部11,21の厚みが大きい場合には、高放熱領域外におけるヒートシンク10,20の放熱効率の方が切欠き11a,21aに対応する箇所におけるヒートシンク10,20の放熱効率よりも小さくなると考えられることから、高放熱領域外に位置する肉厚部51,61の厚みが切欠き11a,21aに対応する肉厚部51,61の厚みよりも厚くなる態様を採用することが考えられる。
図1に示すように、位置検出基板150を第一組立体及び第二組立体の回転駆動部500側に配置し、第一制御基板130を第一パワーモジュール30の一方側に配置し、第二制御基板140をパワーモジュールの他方側に配置する態様を採用した場合には、長手方向(第二方向)において大きな制御基板を設ける必要がなくなることから、長手方向における大きさが大きくなることを防止できる。
図1に示すように、第一制御基板130の回転駆動部500側に位置検出基板150の周縁部が設けられ、第二制御基板140の回転駆動部500側に位置検出基板150の周縁部が設けられる態様を採用した場合には、第一制御基板130及び第二制御基板140の厚み分だけ径方向の大きさ(とりわけ第一方向の大きさ)を小さくできる点で有益である。
第一パワーモジュール30が複数の第一電子素子38を有し、第一突出部11に対応する高放熱領域内に位置づけられた第一電子素子38の総発熱量が、高放熱領域外の第一電子素子38の総発熱量よりも大きくなる態様を採用した場合には、第一パワーモジュール30内において発熱の大きな場所における放熱効率を高めることができ、ひいては、バランスよく放熱できる点で有益である。第二パワーモジュール40が複数の第二電子素子48を有し、第二突出部21に対応する高放熱領域内に位置づけられた第二電子素子48の総発熱量が、高放熱領域外の第二電子素子48の総発熱量よりも大きくなる態様を採用した場合には、第二パワーモジュール40内において発熱の大きな場所における放熱効率を高めることができ、ひいては、バランスよく放熱できる点で有益である。一例として、スイッチング素子の発熱は大きいことから、第一突出部11に対応する高放熱領域内に位置づけられたスイッチング素子の数は、高放熱領域外のスイッチング素子の数よりも多くなってもよい。また、第二突出部21に対応する高放熱領域内に位置づけられたスイッチング素子の数は、高放熱領域外のスイッチング素子の数よりも多くなってもよい。
ヒートシンク10,20と放熱部50,60の両方を利用する態様によれば、ヒートシンク10,20による放熱の方が放熱部(特に放熱板)50,60による放熱よりも効果的に行われる。このため、第一パワーモジュール30が、図6(a)に示すように第一ヒートシンク側電子素子36及び第一放熱部側電子素子37を有する場合には、第一ヒートシンク側電子素子36による総発熱量が第一放熱部側電子素子37による総発熱量よりも大きくなる態様を採用することが考えられる。この場合には、第一パワーモジュール30で発生する熱を効率よく逃がすことができる点で有益である。同様に、第二パワーモジュール40が、図6(b)に示すように第二ヒートシンク側電子素子46及び第二放熱部側電子素子47を有する場合には、第二ヒートシンク側電子素子46による総発熱量が第二放熱部側電子素子47による総発熱量よりも大きくなる態様を採用することが考えられる。この場合には、第二パワーモジュール40で発生する熱を効率よく逃がすことができる点で有益である。一例として、スイッチング素子の発熱は大きいことから、第一ヒートシンク側電子素子36に含まれるスイッチング素子の数は、第一放熱部側電子素子37に含まれるスイッチング素子の数よりも多くなってもよい。また、第二ヒートシンク側電子素子46に含まれるスイッチング素子の数は、第二放熱部側電子素子47に含まれるスイッチング素子の数よりも多くなってもよい。
第一パワーモジュール30は図6に示すようなスタック構造とならなくてもよく、同様に第二パワーモジュール40はスタック構造とならなくてもよい。他方、第一パワーモジュール30がスタック構造となる場合には、第一電子素子38の各々が第一ヒートシンク側電子素子36又は第一放熱部側電子素子37となり、第二パワーモジュール40がスタック構造となる場合には、第二電子素子48の各々が第二ヒートシンク側電子素子46又は第二放熱部側電子素子47となってもよい。
第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20の回転駆動部500側(図1の右側)に、回転駆動部500の回転位置に関する情報を取得する位置検出基板150が設けられ、図2及び図3に示すように、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20のいずれか1つだけに位置検出基板150の位置を位置決めする位置決め突出部29が設けられる態様を採用した場合には、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20のいずれか1つだけを基準として位置検出基板150の位置を位置決めすることができる。位置検出基板150の位置がずれてしまうとモータ等の回転駆動部500の回転位置を正確に測定できない可能性があることから、位置検出基板150の位置を正確に位置決めできる点は非常に有益である。
図2に示すように、位置決め突出部29が2つ設けられ、2つの位置決め突出部29の間の中心線上に位置検出素子151が設けられる態様を採用した場合には、2つの位置決め突出部29の間の中心線上に位置検出素子151を位置づけることができる。この態様を採用した場合には、位置検出基板150の位置検出本体板154に設けられた位置決め穴152の膨張・収縮等の様々な要因で位置検出素子151の位置がずれる可能性を低減できる点で有益である。
図1に示すように、側面(第三方向)において、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20は露出している態様を採用した場合には、径方向の大きさ(とりわけ第三方向の大きさ)を小さくできる点で有益である。また、このように側面を露出させることで、ヒートシンク10,20及び放熱部50,60による放熱効率を高めることができる点でも有益である。
図1に示すように、第一ヒートシンク10の第一凹部16内に第一電流モジュール110といった部材を配置し、第二ヒートシンク20の第二凹部26内に第二電流モジュール120といった部材を配置する態様を採用した場合には、長手方向に直交する径方向(第一方向及び第三方向を含む面方向)の大きさが大きくなることを防止することができる。図1に示す態様では、第一凹部16内に第一電流モジュール110が配置され、第二凹部26内に第二電流モジュール120が配置される態様となっているが、これに限られることはなく、別の部材が凹部16,26内に配置されてもよい。
図5に示すように、第一電流基板111の他方側に設けられた第一電流装置115と第二電流基板121の一方側に設けられた第二電流装置125とが入れ子状に配置され、一方側から他方側に沿った第一方向で重複する態様を採用した場合には、径方向の大きさを小さくすることができる点で有益である。このように入れ子状に第一電流装置115及び第二電流装置125が配置された場合には、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20へも熱が伝わりやすくなり得、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20による放熱効果も下がり得るが、図1に示すような第一放熱部50及び第二放熱部60を採用することで、第一パワーモジュール30及び第二パワーモジュール40からの放熱を促進できる点で有益である。
第一電流基板111が低熱伝導性材料からなる、及び/又は、第二電流基板121が低熱伝導性材料からなる態様を採用した場合には、第一電流基板111の他方側に設けられた第一電流装置115及び/又は第二電流基板121の一方側に設けられた第二電流装置125による発熱を第一電流基板111及び/又は第二電流基板121によって遮断し、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20へ伝達することを防止できる点で有益である。
特に、第一電流モジュール110の一部が第一凹部16内に設けられ、第二電流モジュール120の一部が第二凹部26内に設けられており、熱が比較的籠りやすい態様を採用した場合に、第一電流基板111が低熱伝導性材料からなる、及び/又は、第二電流基板121が低熱伝導性材料からなる態様を採用した場合には、第一電流基板111の他方側に設けられた第一電流装置115及び/又は第二電流基板121の一方側に設けられた第二電流装置125による発熱が、第一ヒートシンク10及び第二ヒートシンク20に伝わることを低減でき、ひいては、第一パワーモジュール30及び第二パワーモジュール40を効率よく冷却できる点で有益である。
上述した実施の形態の記載及び図面の開示は、請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。また、出願当初の請求項の記載はあくまでも一例であり、明細書、図面等の記載に基づき、請求項の記載を適宜変更することもできる。
10 第一ヒートシンク
11 第一突出部
16 第一凹部
20 第二ヒートシンク
21 第二突出部
26 第二凹部
30 第一パワーモジュール
31 第一モジュール端子
32a 第一ヒートシンク側基板
32b 第一放熱部側基板
36 第一ヒートシンク側電子素子
37 第一放熱部側電子素子
38 第一電子素子
40 第二パワーモジュール
41 第二モジュール端子
42a 第二ヒートシンク側基板
42b 第二放熱部側基板
46 第二ヒートシンク側電子素子
47 第二放熱部側電子素子
48 第二電子素子
50 第一放熱部
51 第一肉厚部
60 第二放熱部
61 第二肉厚部
110 第一電流モジュール
120 第二電流モジュール
130 第一制御基板
140 第二制御基板

Claims (7)

  1. 第一ヒートシンクと、前記第一ヒートシンクの一方側に配置された第一パワーモジュールと、前記第一パワーモジュールの一方側に配置された第一放熱部と、前記第一放熱部の一方側に配置され、前記第一パワーモジュールと電気的に接続された第一制御基板と、を有する第一組立体と、
    第二ヒートシンクと、前記第二ヒートシンクの他方側に配置された第二パワーモジュールと、前記第二パワーモジュールの他方側に配置された第二放熱部と、前記第二放熱部の他方側に配置され、前記第二パワーモジュールと電気的に接続された第二制御基板と、を有する第二組立体と、
    を備え、
    前記第一ヒートシンクの他方側と前記第二ヒートシンクの一方側とは互いに対向して配置されることを特徴とする電源装置。
  2. 前記第一ヒートシンクは他方側に突出した第一突出部を有し、
    前記第二ヒートシンクは一方側に突出した第二突出部を有し、
    前記第一突出部の一方側の領域に前記第一パワーモジュールの一部が設けられ、
    前記第二突出部の他方側の領域に前記第二パワーモジュールの一部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第一放熱部は、前記第一突出部の一方側の領域外に第一肉厚部を有し、
    前記第二放熱部は、前記第二突出部の他方側の領域外に第二肉厚部を有することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第一放熱部は第一放熱板であり、
    前記第二放熱部は第二放熱板であり、
    前記第一パワーモジュールは、第一制御基板側に延び、前記第一制御基板と電気的に接続された第一モジュール端子を有し、
    前記第二パワーモジュールは、第二制御基板側に延び、前記第二制御基板と電気的に接続された第二モジュール端子を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 前記第一パワーモジュールは複数の第一電子素子を有し、
    前記第二パワーモジュールは複数の第二電子素子を有し、
    前記第一突出部に対応する一方側の対応位置に位置づけられた前記第一電子素子の総発熱量は、前記一方側の対応位置に位置づけられていない前記第一電子素子の総発熱量よりも大きく、
    前記第二突出部に対応する他方側の対応位置に位置づけられた前記第二電子素子の総発熱量は、前記他方側の対応位置に位置づけられていない前記第二電子素子の総発熱量よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記第一放熱部は第一放熱板であり、
    前記第二放熱部は第二放熱板であり、
    前記第一パワーモジュールは、第一ヒートシンク側基板と、前記第一ヒートシンク側基板に設けられた第一ヒートシンク側電子素子と、第一放熱部側基板と、前記第一放熱部側基板に設けられた第一放熱部側電子素子と、を有し、
    前記第二パワーモジュールは、第二ヒートシンク側基板と、前記第二ヒートシンク側基板に設けられた第二ヒートシンク側電子素子と、第二放熱部側基板と、前記第二放熱部側基板に設けられた第二放熱部側電子素子と、を有し、
    前記第一ヒートシンク側電子素子による総発熱量は、前記第一放熱部側電子素子による総発熱量よりも大きく、
    前記第二ヒートシンク側電子素子による総発熱量は、前記第二放熱部側電子素子による総発熱量よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 前記第一制御基板と電気的に接続された第一電流モジュールと、
    前記第二制御基板と電気的に接続された第二電流モジュールと、をさらに備え、
    前記第一ヒートシンクは、前記第一突出部のモータ側と反対側に第一凹部を有し、
    前記第二ヒートシンクは、前記第二突出部のモータ側と反対側に第二凹部を有し、
    前記第一凹部内に前記第一電流モジュールの少なくとも一部が設けられ、
    前記第二凹部内に前記第二電流モジュールの少なくとも一部が設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電源装置。
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