JP2018207716A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング素子の切替時に寄生ダイオードが逆回復して逆電流による損失を生じる場合がある。【解決手段】ハイ側電源入力端子および電源出力端子の間に直列に接続された第1,第2スイッチング素子と、電源出力端子およびロー側電源入力端子の間に直列に接続された第3,第4スイッチング素子と、第2スイッチング素子のハイ側端子と第3スイッチング素子のロー側端子との間に直列に接続され、ハイ側およびロー側電源入力端子の間の電圧が入力される中間電源入力端子に直列接続点が接続される、寄生ダイオードを有する2つの第5スイッチング素子と、第5スイッチング素子それぞれに逆並列に接続された少なくとも1つの逆並列接続ダイオードとを備え、各逆並列接続ダイオードは逆並列に接続された第5スイッチング素子の寄生ダイオードよりも順電圧が低い、電力変換装置が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、直流電圧を交流電圧に変換する電力変換装置では、スイッチング素子として、寄生ダイオードを有するMOSFETなどが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2011−78296号公報
しかしながら、このような電力変換装置では、スイッチング素子の切替時に寄生ダイオードが逆回復して逆電流による損失を生じる場合がある。
本発明の第1の態様においては、ハイ側電源入力端子および電源出力端子の間に直列に接続された第1および第2スイッチング素子と、電源出力端子およびロー側電源入力端子の間に直列に接続された第3および第4スイッチング素子と、第2スイッチング素子のハイ側端子と第3スイッチング素子のロー側端子との間に直列に接続され、ハイ側電源入力端子およびロー側電源入力端子の間の電圧が入力される中間電源入力端子に直列接続点が接続される、寄生ダイオードを有する2つの第5スイッチング素子と、2つの第5スイッチング素子のそれぞれに逆並列に接続された少なくとも1つの逆並列接続ダイオードと、を備え、各逆並列接続ダイオードは、2つの第5スイッチング素子のうち、逆並列に接続された第5スイッチング素子の寄生ダイオードよりも順電圧が低い、電力変換装置が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となりうる。
本実施形態に係る電源装置を示す。 通常時の電源装置の動作を示す。 軽負荷時の電源装置の動作を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る電源装置1を負荷100とともに示す。電源装置1は、電圧源10と、第1および第2キャパシタ11,12と、電力変換装置2と、変圧器3と、整流回路4とを備える。電源装置1は、電圧源10からの直流電圧を電力変換装置2でDC/AC変換して変圧器3で変圧した後、整流回路4で再びAC/DC変換して負荷100に供給する。
電圧源10は、直流電圧の電圧源であり、本実施形態では一例として電圧Eを供給可能となっている。電圧源10は、電力変換装置2における後述のハイ側電源入力端子Pおよびロー側電源入力端子Nの間に接続されている。
第1および第2キャパシタ11,12は、直流電圧を保持するキャパシタであり、本実施形態では一例として、それぞれ電圧E/2を保持する。第1および第2キャパシタ11,12は、ハイ側電源入力端子Pおよびロー側電源入力端子Nの間に直列に接続されている。このうち第1キャパシタ11は電力変換装置2のハイ側電源入力端子Pと、後述の中間電源入力端子Mとの間に接続されている。また、第2キャパシタ12は、ロー側電源入力端子Nと、中間電源入力端子Mとの間に接続されている。
電力変換装置2は、電圧源10から供給される電圧を変換して電源出力端子Uから変圧器3に出力する。本実施形態においては一例として、電力変換装置2は、いわゆるI型の3レベル電力変換装置である。電力変換装置2は、ハイ側電源入力端子P、ロー側電源入力端子N、中間電源入力端子M、電源出力端子U、および、スイッチング回路20を備える。電力変換装置2は、制御部21をさらに備えてよい。
ハイ側電源入力端子Pは、ロー側電源入力端子Nおよび中間電源入力端子Mよりも高い電圧(例えば正電圧、本実施形態では一例として電圧E/2)の入力を受ける端子である。ハイ側電源入力端子Pは、電圧源10のハイ側端子に接続されている。
ロー側電源入力端子Nは、ハイ側電源入力端子Pおよび中間電源入力端子Mよりも低い電圧(例えば負電圧、本実施形態では一例として電圧−E/2)の入力を受ける端子である。ロー側電源入力端子Nは、電圧源10のロー側端子に接続されている。
中間電源入力端子Mは、ハイ側電源入力端子Pおよびロー側電源入力端子Nの間の電圧(本実施形態では一例としてゼロ)の入力を受ける端子である。中間電源入力端子Mは、第1および第2キャパシタ11,12の間に接続されている。
電源出力端子Uは、スイッチング回路20により電力変換されて生成された3レベルの交流電圧を変圧器3に出力する。
スイッチング回路20は、第1から第6スイッチング素子Q1〜Q6と、逆並列接続ダイオードDf5,Df6とを有する。ここで、第5スイッチング素子Q5および第6スイッチング素子Q5,Q6は、2つの第5スイッチング素子の一例である。また、逆並列接続ダイオードDf5は第1の逆並列接続ダイオードの一例であり、逆並列接続ダイオードDf6は第2の逆並列接続ダイオードの一例である。
第1および第2スイッチング素子Q1,Q2は、ハイ側電源入力端子Pおよび電源出力端子Uの間に直列に接続されている。第3および第4スイッチング素子Q3,Q4は、電源出力端子Uおよびロー側電源入力端子Nの間に直列に接続されている。第5および第6スイッチング素子Q5,Q6は、第2スイッチング素子Q2のハイ側端子と第3スイッチング素子Q3のロー側端子との間に直列に接続され、中間電源入力端子Mに直列接続点が接続されている。これらの第1から第6スイッチング素子Q1〜Q6は、ハイ側電源入力端子Pの側がカソードである寄生ダイオードD1〜D6を有するMOSFETであってよい。
逆並列接続ダイオードDf5,Df6は、第5および第6スイッチング素子Q5,Q6のそれぞれに逆並列に接続されている。本実施形態では一例として、逆並列接続ダイオードDf5は第5スイッチング素子Q5と並列に接続されており、逆並列接続ダイオードDf6は第6スイッチング素子Q6と並列に接続されている。各逆並列接続ダイオードDf5,Df6は、ハイ側電源入力端子Pの側がカソードであってよい。つまり、各逆並列接続ダイオードDf5,Df6は、並列に接続された第5スイッチング素子Q5または第6スイッチング素子Q6の寄生ダイオードD5,D6と同じ向きであってよい。逆並列接続ダイオードDf5,Df6は、半導体基板にMOSFETとして設けられた第5および第6スイッチング素子Q5,Q6に半田などで外付けされてよい。
各逆並列接続ダイオードDf5,Df6は、並列に接続された第5スイッチング素子Q5または第6スイッチング素子Q6の寄生ダイオードD5,D6よりも順電圧が低い。例えば、逆並列接続ダイオードDf5,Df6の順電圧は、寄生ダイオードD5,D6の1/2以下であってよい。なお、順電圧とは、順方向に電流を流したときにアノード・カソード間に生じる電位差である。
また、各逆並列接続ダイオードDf5,Df6は、並列に接続された第5スイッチング素子Q5または第6スイッチング素子Q6の寄生ダイオードD5,D6よりも電流容量が小さくてよい。例えば、逆並列接続ダイオードDf5,Df6の電流容量は、第5または第6スイッチング素子Q5,Q6の1/10以下であってよい。なお、各逆並列接続ダイオードDf5,Df6は、定常的に流れる電流量よりも、瞬間的に流れる電流量が大きくてよい。
また、各逆並列接続ダイオードDf5,Df6は、いわゆるファストリカバリダイオードであり、並列に接続された第5スイッチング素子Q5または第6スイッチング素子Q6の寄生ダイオードD5,D6よりも逆回復時間が短くてよい。例えば、逆並列接続ダイオードDf5,Df6の逆回復時間は、第5または第6スイッチング素子Q5,Q6の1/10以下であってよい。
また、各逆並列接続ダイオードDf5,Df6は、ワイドバンドギャップ半導体を含んでよい。ここで、ワイドバンドギャップ半導体とは、シリコン半導体よりもバンドギャップが大きい半導体であり、例えばSiC、GaN、ダイヤモンド、AlN、AlGaN、または、ZnOなどの半導体である。
制御部21は、スイッチング回路20を制御することで電力変換装置2の動作モードを設定する。例えば、制御部21は、第1〜第6スイッチング素子Q1〜Q6のゲート端子に接続されて第1〜第6スイッチング素子Q1〜Q6それぞれのオン・オフを制御してよい。制御部21の動作および電力変換装置2の動作モードについては、詳細を後述する。
変圧器3は、電力変換装置2の電力出力端子Uから出力される交流電力を変圧して整流回路4に供給する。例えば、変圧器3の一次側は、電源出力端子Uと、中間電源入力端子Mとの間に直列に接続されてよい。変圧器3の二次側は、整流回路4における後述のダイオードブリッジ40と並列に接続されてよい。
整流回路4は、変圧器3から出力される交流電力を直流電力に変換して負荷100に供給する。整流回路4は、整流ダイオード40a〜40dからなるダイオードブリッジ40と、平滑インダクタ41と、平滑キャパシタ42とを有してよい。
以上の電源装置1によれば、寄生ダイオードD5,D6を有する第5および第6スイッチング素子Q5,Q6に対し、寄生ダイオードD5,D6よりも順電圧が低い逆並列接続ダイオードDf5,Df6が並列に接続される。従って、寄生ダイオードD5,D6に対する順電流が寄生ダイオードD5,D6の代わりに逆並列接続ダイオードDf5,Df6に流れるため、寄生ダイオードD5,D6で逆回復が起きて逆電流が流れるのが防止される。よって、逆回復耐量の小さい寄生ダイオードD5,D6が逆回復により破損してしまうのを防止することができる。また、逆回復損失の大きい寄生ダイオードD5,D6での逆電流による損失を低減することができる。
また、逆並列接続ダイオードDf5,Df6は寄生ダイオードD5,D6よりも電流容量が小さいので、順電流量、ひいては逆電流量が小さくなる。従って、逆並列接続ダイオードDf5,Df6での逆回復による損失を低減することができる。
また、逆並列接続ダイオードDf5,Df6は寄生ダイオードD5,D6よりも逆回復時間が短いので、逆回復による損失をいっそう低減することができる。
図2は、通常時の電源装置1の動作を示す。より具体的には、図2(a)は、制御部21により経時的に制御される電力変換装置2の動作モードと、出力される電圧値Voおよび電流値Ioとの関係を示す。ここで、図中の縦軸は電圧値Voおよび電流値Ioを示し、横軸は時間を示す。また、図2(b)は図2(a)に示した区間(1)〜(6)でのスイッチング回路20の状態を示す。ここで、図中の太線矢印は電流の流れを示し、破線の円はオン状態のスイッチング素子を示す。また、太字の斜字体で示した「E/2」、「0」および「−E/2」は各点での電位を示す。なお、図2と、後述の図3とでは、寄生ダイオードD5,D6の図示を省略している。
図2(a)に示すように、通常時の電源装置1では、制御部21が高電圧出力モード、第1遷移モード、中電圧出力モード、第2遷移モードおよび低電圧出力モードを切り替えることにより矩形パルス状の電圧信号を出力させる。
ここで、高電圧出力モードは、ハイ側電源入力端子Pの電圧(一例としてE/2)を電源出力端子Uから出力するモードであり、図中の区間(1)、(10)で設定される。このモードでは、図2(b)の(1)部分に示すように、少なくとも第1および第2スイッチング素子Q1,Q2がオンされ、少なくとも第3〜第5スイッチング素子がオフにされる。
第1遷移モードは、高電圧出力モードおよび中電圧出力モードの間の遷移を行うモードであり、図中の区間(2)、(9)で設定される。このモードでは、図2(b)の(2)部分に示すように、第2および第6スイッチング素子Q2,Q6がオンにされ、第1および第3〜第5スイッチング素子Q1,Q3〜Q5がオフにされる。
中電圧出力モードは、中間電源入力端子Mの電圧(一例としてゼロ)を電源出力端子Uから出力するモードであり、図中の区間(3)、(8)で設定される。このモードでは、図2(b)の(3)部分に示すように、第2、第3、第5および第6スイッチング素子Q2,Q3,Q5,Q6がオンにされ、第1および第4スイッチング素子Q1,Q4がオフにされる。
第2遷移モードは、低電圧出力モードおよび中電圧出力モードの間の遷移を行うモードであり、図中の区間(4)、(7)で設定される。このモードでは、図2(b)の(4)部分に示すように、第3および第5スイッチング素子Q3,Q5がオンにされ、第1、第2、第4および第6スイッチング素子Q1,Q2,Q4,Q6がオフにされる。
低電圧出力モードは、ロー側電源入力端子Nの電圧(一例として−E/2)を電源出力端子Uから出力するモードであり、図中の区間(5)、(6)で設定される。このモードでは、図2(b)の(5)、(6)部分に示すように、少なくとも第3および第4スイッチング素子Q3,Q4がオンにされ、少なくとも第1、第2および第6スイッチング素子がオフにされる。
以上の各モードが順に切り換えられる場合に、まず高電圧出力モードの区間(1)では、図2(b)の(1)部分に示すように、ハイ側電源入力端子Pに入力される電流が第1および第2スイッチング素子Q1,Q2を順に通って電源出力端子Uに流れ、電流値Ioがゼロから上昇する。
次に、第1遷移モードの区間(2)では、図2(b)の(2)部分に示すように、中間電源入力端子Mに入力される電流が、逆並列接続ダイオードDf5および第2スイッチング素子Q2を順に通って電源出力端子Uに流れるとともに、第6スイッチング素子Q6、および第3スイッチング素子Q3の寄生ダイオードD3を順に通って電源出力端子Uに流れ、電流値Ioが正の領域で下降する。このように電流が2つの経路を流れることによりスイッチング回路20での導通損および発熱が低減される。但し、電流容量および順電圧の差により、中間電源入力端子Mからの電流の大半は第6スイッチング素子Q6、および第3スイッチング素子Q3の寄生ダイオードD3を順に通って電源出力端子Uに流れてよい。
次に、中電圧出力モードの区間(3)では、図2(b)の(3)部分に示すように、中間電源入力端子Mに入力される電流が、第5および第2スイッチング素子Q5,Q2を順に通って電源出力端子Uに流れるとともに、第6および第3スイッチング素子Q6,Q3を順に通って電源出力端子Uに流れ、電流値Ioが正の領域で下降する。このように電流が2つの経路を流れることによりスイッチング回路20での導通損および発熱が低減される。
次に、第2遷移モードの区間(4)では、図2(b)の(4)部分に示すように、ロー側電源入力端子Nに入力される電流が第4スイッチング素子Q4の寄生ダイオードD4および第3スイッチング素子Q3を順に通って電源出力端子Uに流れ、電流値Ioが正の領域で下降する。
次に、低電圧出力モードの区間(5)では、図2(b)の(5)部分に示すように、ロー側電源入力端子Nに入力される電流が第4および第3スイッチング素子Q4,Q3を順に通って電源出力端子Uに流れ、電流値Ioが正の領域で下降してゼロになる。
次に、低電圧出力モードの区間(6)では、図2(b)の(6)部分に示すように、区間(5)とは電流が逆向きに流れ、電流値Ioが負の領域で下降する。
次に、第2遷移モードの区間(7)では、図2(b)の(4)部分とは異なり、電源出力端子Uから流入する電流は、第2スイッチング素子Q2の寄生ダイオードD2および第5スイッチング素子Q5を順に通って中間電源入力端子Mに流れるとともに、第3スイッチング素子Q3および逆並列接続ダイオードDf6を順に通って中間電源入力端子Mに流れ、電流値Ioが負の領域で上昇する(つまり逆向きの電流が流れて電流値Ioの絶対値が減少する)。このように電流が2つの経路を流れることによりスイッチング回路20での導通損および発熱が低減される。但し、電流容量および順電圧の差により、電源出力端子Uからの電流の大半は第2スイッチング素子Q2の寄生ダイオードD2および第5スイッチング素子Q5を順に通って電源出力端子Uに流れてよい。
次に、中電圧出力モードの区間(8)では、図2(b)の(3)部分とは電流が逆向きに流れ、電流値Ioが負の領域で上昇する。
次に、第1遷移モードの区間(9)では、図2(b)の(2)部分とは異なり、電源出力端子Uから流入する電流が第2スイッチング素子Q2の寄生ダイオードD2および第1スイッチング素子Q1の寄生ダイオードD1を順に通ってハイ側電源入力端子Pに流れ、電流値Ioが負の領域で上昇する。
次に、高電圧出力モードの区間(10)では、図2(b)の(1)部分とは電流が逆向きに流れ、電流値Ioが負の領域で上昇してゼロになる。
ここで、制御部21は、高電圧出力モードから第1遷移モードへの切替前に、予め第6スイッチング素子をオンにしてよい。例えば、図2(b)の(1)部分に示すように、制御部21は、高電圧出力モードでは、第6スイッチング素子をオンにしてよく、一例として、第6スイッチング素子Q6のオン・オフを第2スイッチング素子Q2と同期させてよい。
これにより、中間電源入力端子Mから第6スイッチング素子Q6、および、第3スイッチング素子Q3の寄生ダイオードD3を通って電源出力端子Uに至る電流経路(図2(b)の(2)部分の太線矢印参照)を、第1スイッチング素子Q1がオフになるタイミングで確実に確保することができる。従って、中間電源入力端子Mから逆並列接続ダイオードDf5および第2スイッチング素子Q2を通って電源出力端子Mに至る電流経路(図2(b)の(2)部分の破線矢印参照)に流れる電流量を少なくすることができるため、逆並列接続ダイオードDf5の電流容量を小さくすることができる。さらに、逆並列接続ダイオードDf5の電流容量を小さくすることができるので、逆並列接続ダイオードDf5を用いることによるコスト増加を抑えることができる。
同様に、制御部21は、低電圧出力モードから第2遷移モードへの切替前に、予め第5スイッチング素子をオンにしてよい。例えば、図2(b)の(5)、(6)部分に示すように、制御部21は、低電圧出力モードでは、第5スイッチング素子をオンにしてよく、一例として、第5スイッチング素子Q5のオン・オフを第3スイッチング素子Q3と同期させてよい。この場合には、第4スイッチング素子Q4がオフになるタイミングで逆並列接続ダイオードDf6に流れる電流量を少なくすることができるため、逆並列接続ダイオードDf6の電流容量を小さくすることができる。
図3は、軽負荷時の電源装置の動作を示す。より具体的には、図3(a)は、制御部21により経時的に制御される電力変換装置2の動作モードと、出力される電圧値および電流値Ioとの関係を示す。ここで、図中の縦軸は電圧値および電流値Ioを示し、横軸は時間を示す。また、図3(b)は図3(a)に示した区間(4a)〜(4c)および(6)でのスイッチング回路20の状態を示す。ここで、図中の太線矢印は電流の流れを示し、破線の円はオン状態のスイッチング素子を示す。また、太字の斜字体で示した「E/2」、「0」および「−E/2」は各点での電位を示す。
図3(a)に示すように、軽負荷時の電源装置1では、制御部21は中電圧出力モードから低電圧出力モードへの遷移を行うときの第2遷移モード、および、中電圧出力モードから高電圧出力モードへの遷移を行うときの第1遷移モードにおいて、低電圧または高電圧の出力時間が間引かれるように制御を行い、電流値Ioの絶対値を小さくする。
例えば、図3(b)の(4a)〜(4c)部分に示すように、制御部21は、第2遷移モードにおける区間(4a)〜(4c)では、通常時の第2遷移モードにおける区間(4)(図2参照)と同様に、第3および第5スイッチング素子Q3,Q5をオンにし、第1、第2、第4および第6スイッチング素子Q1,Q2,Q4,Q6をオフにする。
これにより、区間(4a)では、ロー側電源入力端子Nに入力される電流が第4スイッチング素子Q4の寄生ダイオードD4および第3スイッチング素子Q3を順に通って電源出力端子Uに流れ、電流値Ioが正の領域で下降する。軽負荷時には電流値Ioが小さいため電流値Ioはゼロになる。
次に、区間(4b)では、電流値Ioが負に反転した直後において、第4スイッチング素子Q4内に存在する寄生キャパシタC4が放電電流をロー側電源入力端子Nの側へと流すのに伴い、電源出力端子Uから流入する微小な電流が第3スイッチング素子Q3を通って寄生キャパシタC4へと流れ(図中、下側の破線矢印参照)、電流値Ioが負の領域で下降する。また、このとき第1および第2スイッチング素子Q1,Q2内に存在する寄生キャパシタC1,C2からの微小な放電電流が電源出力端子Uに流れる(図中、上側の破線矢印参照)。これにより、電源出力端子Uの電位が上昇してゼロになる。なお、寄生キャパシタC1,C2,C4からの充放電電流は通常時の動作でも第1、第2および第4スイッチング素子Q1,Q2,Q4のオフ時に流れているが、通常時に流れる電流値Ioと比べて無視できるほど微小であり、動作には影響しない。
そして、区間(4c)では、電源出力端子Uから流入する微小な電流が第3スイッチング素子Q3から中間電源入力端子Mに向かって流れる。このとき、第6スイッチング素子Q6の寄生ダイオードD6よりも逆並列接続ダイオードDf6の順電圧が低いので、第3スイッチング素子Q3からの電流は寄生ダイオードD6の代わりに逆並列接続ダイオードDf6に流れる。なお、区間(4c)は短時間であり、また軽負荷時であることで電流値Ioが小さいため、逆並列接続ダイオードDf6の電流容量は小さくてよい(一例として第6スイッチング素子Q6の1/10以下)。
次に、区間(6)の低電圧出力モードでは、制御部21は、通常時と同様に少なくとも第3および第4スイッチング素子Q3,Q4をオンにし、少なくとも第1、第2および第6スイッチング素子をオフにする。これにより、電源出力端子Uから流入する電流が第3および第4スイッチング素子Q3,Q4を順に通ってロー側電源入力端子Nに流れ、電流値Ioが負の領域で下降する。また、低電圧出力モードへの切換時に逆並列接続ダイオードDf6が逆回復して逆電流を流す(図中の破線矢印参照)。これにより、第6スイッチング素子Q6の寄生ダイオードD6に逆回復電流が流れるのが防止される。
回路の対称性から説明は省略するものの、中電圧出力モードから高電圧出力モードへの遷移を行うときの区間(9a)〜(1)でも同様にして、高電圧出力モードへの切替時に逆並列接続ダイオードDf5が逆回復電流を流すことで、第5スイッチング素子Q5の寄生ダイオードD5に逆回復電流が流れるのが防止される。
なお、上記の実施形態においては、電源装置1が変圧器3および整流回路4を備えることとして説明したが、これらを備えなくてもよい。この場合には、電源装置1は電源出力端子Uから負荷100に電力を直接供給してもよい。
また、スイッチング回路20が2つの逆並列接続ダイオードDf5,Df6を有することとして説明したが、これらの一方のみを有してもよいし、3つ以上の逆並列接続ダイオードを有してもよい。
1 電源装置、2 電力変換装置、3 変圧器、4 整流回路、10 電圧源、11 第1キャパシタ、12 第2キャパシタ、20 スイッチング回路、21 制御部、40 ダイオードブリッジ、41 平滑インダクタ、42 平滑キャパシタ、100 負荷、D1〜D6 寄生ダイオード、Df5 逆並列接続ダイオード、Df6 逆並列接続ダイオード、Q1〜Q6 第1〜第6スイッチング素子

Claims (9)

  1. ハイ側電源入力端子および電源出力端子の間に直列に接続された第1および第2スイッチング素子と、
    前記電源出力端子およびロー側電源入力端子の間に直列に接続された第3および第4スイッチング素子と、
    前記第2スイッチング素子のハイ側端子と前記第3スイッチング素子のロー側端子との間に直列に接続され、前記ハイ側電源入力端子および前記ロー側電源入力端子の間の電圧が入力される中間電源入力端子に直列接続点が接続される、寄生ダイオードを有する2つの第5スイッチング素子と、
    前記2つの第5スイッチング素子のそれぞれに逆並列に接続された少なくとも1つの逆並列接続ダイオードと、
    を備え、
    各逆並列接続ダイオードは、前記2つの第5スイッチング素子のうち、逆並列に接続された第5スイッチング素子の前記寄生ダイオードよりも順電圧が低い、電力変換装置。
  2. 各逆並列接続ダイオードは、前記逆並列に接続された第5スイッチング素子の前記寄生ダイオードよりも電流容量が小さい、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 各逆並列接続ダイオードは、前記逆並列に接続された第5スイッチング素子の前記寄生ダイオードよりも逆回復時間が短い、請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記逆並列接続ダイオードは、ワイドバンドギャップ半導体を含む、請求項1から3の何れか一項に記載の電力変換装置。
  5. 当該電力変換装置の動作モードを、
    前記ハイ側電源入力端子の電圧を前記電源出力端子から出力する高電圧出力モードと、前記中間電源入力端子の電圧を前記電源出力端子から出力する中電圧出力モードと、前記ロー側電源入力端子の電圧を前記電源出力端子から出力する低電圧出力モードと、前記高電圧出力モードおよび前記中電圧出力モードの間の遷移を行う第1遷移モードと、前記低電圧出力モードおよび前記中電圧出力モードの間の遷移を行う第2遷移モードと、の何れかに設定する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記高電圧出力モードでは、少なくとも前記第1および第2スイッチング素子をオンに、少なくとも前記第3および第4スイッチング素子、並びにハイ側の前記第5スイッチング素子をオフにし、
    前記中電圧出力モードでは、前記第2、第3、および第5スイッチング素子をオンに、前記第1および第4スイッチング素子をオフにし、
    前記低電圧出力モードでは、少なくとも前記第3および第4スイッチング素子をオンに、少なくとも前記第1および第2スイッチング素子、並びにロー側の前記第5スイッチング素子をオフにし、
    前記第1遷移モードでは、前記第2スイッチング素子および前記ロー側の第5スイッチング素子をオンに、前記第1、第3および第4スイッチング素子、並びに前記ハイ側の第5スイッチング素子をオフに、
    前記第2遷移モードでは、前記第3スイッチング素子および前記ハイ側の第5スイッチング素子をオンに、前記第1、第2および第4スイッチング素子、並びに前記ロー側の第5スイッチング素子をオフにする、請求項1から4の何れか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御部は、
    前記高電圧出力モードから前記第1遷移モードへの切替前に、予め前記ロー側の第5スイッチング素子をオンにし、
    前記低電圧出力モードから前記第2遷移モードへの切替前に、予め前記ハイ側の第5スイッチング素子をオンにする、請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御部は、
    前記高電圧出力モードでは、前記ロー側の第5スイッチング素子をオンにし、
    前記低電圧出力モードでは、前記ハイ側の第5スイッチング素子をオンにする、請求項5または6に記載の電力変換装置。
  8. 前記ハイ側の第5スイッチング素子に逆並列に接続された前記逆並列接続ダイオードは、前記第1遷移モードから前記高電圧出力モードへの切替時に逆回復電流を流し、
    前記ロー側の第5スイッチング素子に逆並列に接続された前記逆並列接続ダイオードは、前記第2遷移モードから前記低電圧出力モードへの切替時に逆回復電流を流す、請求項5から7の何れか一項に記載の電力変換装置。
  9. ハイ側の前記第5スイッチング素子と逆並列に接続された第1の逆並列接続ダイオードと、
    ロー側の前記第5スイッチング素子と逆並列に接続された第2の逆並列接続ダイオードと
    を備える、請求項1から8の何れか一項に記載の電力変換装置。
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