JP2018207696A - 水力発電装置 - Google Patents

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Akira Takeda
暁 武田
松浦 哲哉
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Abstract

【課題】本発明の課題は、需要量を上回った電力を消費させる負荷を備えることなく、逆潮流を生じさせない水力発電装置を提供することにある。【解決手段】水力発電装置10では、発電量が需要量を上回って逆潮流が生じるおそれがあり、制御部60が送配電事業者のサーバ100からの発電量の調整要求を受けた場合、制御部60は第1発電部43Aが設けられている第1発電用配管40Aの第1電動流量調整弁44Aの開度調整を行って、発電量を抑制し、逆潮流の発生を防止する。【選択図】図4

Description

本発明は、水力発電装置、特に浄水場などの導水、送水に用いられる管路に設置されるマイクロ水力発電装置に関する。
従来、小規模な水力発電装置として、浄水場などの導水管、送水管に設置されるマイクロ水力発電装置が知られている。例えば、特許文献1(特開2006−22745号公報)に開示されている水力発電装置は、水力発電装置の上流側に設置した水車入口弁の開度制御と水力発電装置の水車回転数制御とをそれぞれ独立して行って水力発電装置の下流側管路における配水の制御量を目標値に制御している。
このような自然エネルギーを利用した小規模な水力発電装置では、発電量が成り行きのため、需要に合わせた制御が困難であり、発電量が需要量を上回ることがある。かかる場合、発電出力が系統側に逆流する逆潮流が生じ、電圧上昇や周波数変動などの問題が発生する。そのような逆潮流を生じさせないためには、小規模発電装置側に需要量を上回った電力を消費させる負荷を備える必要があり、経済的負担となる。
本発明の課題は、需要量を上回った電力を消費させる負荷を備えることなく、逆潮流を生じさせない水力発電装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る水力発電装置は、水が流れる流路に設置される水力発電装置であって、水入口部と、水出口部と、水入口部と水出口部とを結び並列に並ぶ複数の配管と、発電部と、流量調整弁と、制御部とを備えている。発電部は、複数の配管のうち一つ以上の配管に設けられ、管内を流れる水の力を受けて発電する。流量調整弁は、発電部に流れる水量を調整する。制御部は、流量調整弁の開度調整を行う。また、制御部は、発電部から発電量の情報、及び上位装置からの発電量の調整要求を受け、発電量の情報および調整要求に基づいて流量調整弁の開度調整を行う。
この水力発電装置では、発電量が需要量を上回って逆潮流が生じるおそれがあり、制御部が上位装置からの発電量の調整要求を受けた場合、制御部は発電部が設けられている配管の流量調整弁の開度調整を行って、発電量を抑制し、逆潮流の発生を防止する。
本発明の第2観点に係る水力発電装置は、第1観点に係る水力発電装置であって、複数の配管のうちの発電部が設けられていない配管をバイパス配管とし、流量調整弁にはバイパス配管に流れる水量を直接又は間接的に調整するものが含まれる。
この水力発電装置では、発電部が設けられている配管を流れる水量を一定に維持するために、余分な水量はバイパス配管に流れる。但し、水入口部を流れる水量と水出口部を流れる水量とは同じ設定量でなければならないので、水入口部と水出口部を流れる水量が設定量を維持するように、発電部が設けられている配管を流れる水量を調整する流量調整弁、およびバイパス配管を流れる水量を調整する流量調整弁の開度を連動して調整する。
本発明の第3観点に係る水力発電装置は、第2観点に係る水力発電装置であって、制御部が複数の流量調整弁を連動させて制御する。
この水力発電装置では、配管を流れる水量をその配管の流量調整弁で増減させたとき、他の配管の流量に影響が適正に及ぶまで、他の複数の流量調整弁も連動させて制御する。
本発明の第4観点に係る水力発電装置は、第2観点に係る水力発電装置であって、バイパス配管を除く複数の配管に発電部が設けられている。そして、発電部それぞれに異なる発電量が要求される。
この水力発電装置では、発電部の発電量を、全量売電、自家消費などの目的によって異なる発電量を要求することができるので、利便性が高い。
本発明の第5観点に係る水力発電装置は、第3観点に係る水力発電装置であって、所定の配管に流量計が設けられている。
この水力発電装置では、複数の配管それぞれに流量計が設けられているので、複数の流量調整弁を連動させて複数の配管それぞれの流量を調整する際、正確なフィードバックが可能である。
本発明の第6観点に係る水力発電装置は、第1観点から第5観点のいずれか一つに係る水力発電装置であって、所定の配管にレデューサが設けられている。
この水力発電装置では、レデューサが配管内を流れる水の流速を上げるので、その下流側に発電部がある場合は発電部に安定した水流を供給することできる。
本発明の第7観点に係る水力発電装置は、第1観点から第6観点のいずれか1つに係る水力発電装置であって、浄水場の取水、或いは給水の水配管が流路として利用される。
この水力発電装置では、発電部が設けられる配管、又は発電部が設けられないバイパス配管が浄水場の取水、或いは給水の水配管として利用されることによって、投資額を抑制して、手軽に水力発電事業を行うことができる。
本発明の第8観点に係る水力発電装置は、第1観点から第7観点のいずれか1つに係る水力発電装置であって、水入口部と水出口部との区間が、水が流れる流路として機能する。
この水力発電装置では、複数の配管は、発電のために流路の水を水入口部で分岐させるだけではなく、発電に利用した水を水出口部で当該流路に合流させるので、水入口部と水出口部との区間は主流路そのものであり、主流路の流量を乱すことなく水を有効に活用することができる。
本発明の第9観点に係る水力発電装置は、第1観点から第9観点のいずれか1つに係る水力発電装置であって、制御部が、電力会社への売電時に高圧電力系統と連携することが制限されている前記発電部の発電量を抑制する制御を行う。
この水力発電装置では、制御部が、発電部が設けられている配管の流量調整弁の開度調整を行って発電量を抑制するので、高圧電力系統と連携することが制限されている発電部の発電量制御に適している。
本発明の第1観点に係る水力発電装置では、発電量が需要量を上回って逆潮流が生じるおそれがあり、制御部が上位装置からの発電量の調整要求を受けた場合、制御部は発電部に流れる水量を調整する流量調整弁の開度調整を行って、発電量を抑制し、逆潮流の発生を防止する。
本発明の第2観点に係る水力発電装置では、発電部が設けられている配管を流れる水量を一定に維持するために、余分な水量はバイパス配管に流れる。但し、水入口部を流れる水量と水出口部を流れる水量とは同じ設定量でなければならないので、発電部が設けられている配管を流れる水量が流量調整弁の開度調整によって変動しても、水入口部と水出口部を流れる水量が設定量を維持するように、バイパス配管を流れる水量も流量調整弁の開度調整によって変動させる。
本発明の第3観点に係る水力発電装置では、配管を流れる水量をその配管の流量調整弁で増減させたとき、他の配管の流量に影響が及ぶまで、他の複数の流量調整弁も連動させて制御する。
本発明の第4観点に係る水力発電装置では、発電部の発電量を、全量売電、自家消費などの目的によって異なる発電量を要求することができるので、利便性が高い。
本発明の第5観点に係る水力発電装置では、複数の流量調整弁を連動させていずれかの配管の水量を調整する際、所定の配管に流量計が設けられているので、正確なフィードバックが可能である。
本発明の第6観点に係る水力発電装置では、レデューサが配管内を流れる水の流速を上げるので、その下流側に発電部がある場合は発電部に安定した水流を供給することできる。
本発明の第7観点に係る水力発電装置では、発電部が設けられる配管、又は発電部が設けられないバイパス配管が浄水場の取水、或いは給水の水配管として利用されることによって、投資額を抑制して、手軽に水力発電事業を行うことができる。
本発明の第8観点に係る水力発電装置では、複数の配管は、発電のために流路の水を水入口部で分岐させるだけでなく、発電に利用した水を水出口部で当該流路に合流させるので、水入口部と水出口部との区間は主流路そのものであり、主流路の流量を乱すことなく水を有効に活用することができる。
本発明の第9観点に係る水力発電装置では、制御部が、発電部が設けられている配管の流量調整弁の開度調整を行って発電量を抑制するので、高圧電力系統と連携することが制限されている発電部の発電量制御に適している。
本発明の水力発電装置が用いられる上水道システムの模式図。 本発明の第1実施形態に係る水力発電装置の制御部を除いた状態の斜視図。 図2の水力発電装置の構成図。 水力発電装置の制御系を示すブロック図。 水力発電装置の動作を示すフローチャート。 変形例に係る水力発電装置の制御系を示すブロック図。 本発明の第2実施形態に係る水力発電装置の構成図。 通常制御から発電抑制制御への移行時の各配管の必要流量と弁開度との関係を示すテーブルの一例。 発電抑制制御から通常制御への移行時の各配管の必要流量と弁開度との関係を示すテーブルの一例。 水力発電装置の動作を示すフローチャート。 図9Aに続く、水力発電装置の動作を示すフローチャート。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
(1)水力発電装置10の構成
本発明の水力発電装置10が導入される対象として、例えば、上水道システムが考えられる。
図1は、本発明の水力発電装置10が用いられる上水道システムの模式図である。また、図2は、本発明の第1実施形態に係る水力発電装置10の制御部を除いた状態の斜視図である。さらに、図3は、図2の水力発電装置10の構成図である。
(1−1)水力発電装置10の設置場所
図1において、上水道システムでは、原水がダム等の貯水池200から導水管130を介して浄水施設の着水井210に導入される。原水は、浄化後、浄水となって自然流下或いはポンプ圧送により送水管140を介して配水槽220に貯留される。配水槽220に貯留された浄水は、配水管150を介して住宅、ビル等230へ配水される。
例えば、図1におけるA所又はB所における有効落差が水力発電装置10の動力源として利用される。
(1−2)水力発電装置10の構造系
図2及び図3において、水力発電装置は、発電に用いられる水を流す発電用配管40と、発電に用いられない水を流す非発電用配管50を備えている。発電用配管40及び非発電用配管50は、水入口部20と水出口部30とを連絡している。
例えば、図1のA所において、導水管130の所定区間に替えて、上流側に水入口部20、下流側に水出口部30を接続することによって、発電用配管40及び非発電用配管50が導水管として機能する。
(1−2−1)発電用配管40
発電用配管40は、水入口部20側から水出口部30側に向かって、手動流量調整弁41、流量計42、発電部43、及び電動流量調整弁44が順に接続配管で直列に接続されている。
(1−2−1−1)手動流量調整弁41
手動流量調整弁41は、発電用配管40へ流すことができる最大許容流量を予め設定された値にするための流量調整弁である。
(1−2−1−2)流量計42
流量計42は、発電部43へ流入する水の流量を検出する。流量計42の検出値は、発電部43の水車のトルク制御に利用される。
(1−2−1−3)発電部43
発電部43は、ケーシング431の入口と出口との間において、水車432および発電機434を配置し、水車432と発電機434とをシャフト433によって連結している。入口からケーシング431に流入した水が水車432に作用し、水車432が回転することでシャフト433を介して発電機434が回転する。発電機434で発電した電力は回生インバータを通して電力系統へ送電される。
(1−2−1−4)電動流量調整弁44
電動流量調整弁44は、モータ駆動式の電動弁である。電動流量調整弁44は、制御部によって開度が制御され、発電部43のケーシング431に流入する水量を発電部43の下流側で調節する。
(1−2−1−5)レデューサ45,46
レデューサ45,46は、口径を変更する配管部材である。レデューサ45は、手動流量調整弁41の出口と、その出口径よりも小さい流量計42の配管入口とを連絡する管として使用されている。また、レデューサ46は、発電部43のケーシング431の出口と、その出口径よりも大きい電動流量調整弁44の入口とを連絡する管として使用されている。
(1−2−2)非発電用配管50
非発電用配管50は、水入口部20側から水出口部30側に向かって、上流側手動流量調整弁51、流量計52、下流側手動流量調整弁53が順に接続配管で直列に接続されている。
(1−2−2−1)上流側手動流量調整弁51、及び下流側手動流量調整弁53
上流側手動流量調整弁51、及び下流側手動流量調整弁53は、共に、非発電用配管50へ流すことができる最大許容流量を予め設定された値にするための流量調整弁である。
(1−2−2−2)流量計52
流量計52は、非発電用配管50を流れる水の流量を検出する。
(1−2−2−3)レデューサ55,56
レデューサ55,56は、口径を変更する配管部材である。レデューサ55は、上流側手動流量調整弁41の出口と、その出口径よりも小さい流量計52の配管入口とを連絡する管として使用されている。また、レデューサ56は、流量計52の配管出口と、その出口径よりも大きい下流側手動流量調整弁41の入口とを連絡する管として使用されている。
(1−3)水力発電装置10の制御系
図4は、水力発電装置10の制御系を示すブロック図である。図4において、水力発電装置10は、通信ネットワーク90を介して、送配電事業者に設けられたサーバ100と接続されている。サーバ100は、集中監視を行う監視サーバである。
通信ネットワーク90は、水力発電装置10との通信を行うため、インターネット、イントラネット、LAN(Local・Area・Network)、VPN(Virtual・Private・Network)等の情報通信技術を利用した通信回線により構成されている。
送配電事業者は、電力供給事業者から独立した事業体であり、電力系統86を介して電力供給事業者で発電した電力を需要家A、需要家Bなどへ供給する。その一方で、発電設備を有する需要家A、需要家Bなどはその発電設備で発電した電力を電力系統86へ送電し、複数の需要家間で電力を融通する。
サーバ100は、電力系統86を介して送電される電力、および受電される電力を計量し、逆潮流の発生を事前に予測して、発電設備を有する需要家Aなどの水力発電装置10の制御系へ、発電抑制信号を送信する。
(1−3−1)制御部60
制御部60は、送配電事業者のサーバ100から送信される発電抑制信号を、受信部70を介して受信する。
また、制御部60は、電動流量調整弁44に対して制御信号を出力し、発電用配管40に流れる水量の調整を行うことによって、発電部43での発電量を制御する。
(1−3−2)受信部70
受信部70は、送配電事業者のサーバ100から通信ネットワーク90を介して送られるてくる発電抑制信号を受信する。受信部70としては、ブロードバンドルータや3Gルータなどが利用される。
(1−3−3)パワーコンディショナ80
パワーコンディショナ80は、水力発電装置10の発電部43で発電された電気エネルギーの供給を受ける。パワーコンディショナ80では、直流が交流に変換され、変換された電力が電力系統86に供給される。電力系統86には、電力供給事業者、それ以外の他発電設備で発電された電力も供給される。
(2)水力発電装置10の動作
図5は、水力発電装置10の動作を示すフローチャートである。以下、図5を参照しながら、水力発電装置10の基本動作を説明する。
(ステップS1)
制御部60は、ステップS1において、水力発電装置10の運転指令の有無を判定する。ここで、水力発電装置10が稼働していない状態とは、電動流量調整弁44が閉じており、発電用配管40に水がながれず、非発電用配管50にのみ水が流れている状態であり、設置直後、又はメンテナンス時の状態がそれに該当する。
(ステップS2)
次に、制御部60は、ステップS2において、発電部43の発電量が予め設定されている適正量となるように電動流量調整弁44の開度を制御し、発電用配管40を流れる水量を調節する。
(ステップS3)
次に、制御部60は、ステップS3において、発電抑制信号を受信したか否かを判定する。送配電事業者は、電力需給バランス確保のために出力抑制が必要となったときに、送配電事業者のサーバ100から需要家Aの水力発電装置10の受信部70へ発電抑制信号が送信される。制御部60は、発電抑制信号を受信したと判定したときはステップS4に進む。
(ステップS4)
次に、制御部60は、ステップS4において、発電部43の発電量が所定量以下となるように電動流量調整弁44の開度を制御する。
(ステップS5)
次に、制御部60は、ステップS5において、発電部43の発電量が所定量以下となっているか否かを判定する。発電部43の発電量が所定量以下となっているときは、ステップS6へ進む。
(ステップS6)
次に、制御部60は、ステップS6において、発電部43の発電量が所定量以下となったときの電動流量調整弁44の開度を維持する。
(ステップS7)
次に、制御部60は、ステップS7において、発電抑制の解除の有無を判定する。送配電事業者において、発電需給バランス確保のための発電抑制が不要になったときに、サーバ100からの発電抑制が解除され、発電抑制信号が消滅する。制御部60は、発電抑制信号を受信していないと判定したときはステップS8に進む。
(ステップS8)
次に、制御部60は、ステップS8において、発電部43の発電量が予め設定されている適正量となるように電動流量調整弁44の開度を制御し、発電用配管40を流れる水量を調節する。
この場合、電動流量調整弁44の開度は拡大するように制御されるが、既に、発電用配管40及び非発電用配管50の各流量は、発電抑制時の流量で定常化しているので、単に電動流量調整弁44の開度が拡大しただけでは、発電用配管40に流れる水量が増加しないことがある。そのため、図3に示すように水出口部30下流側に合流側電動流量調整弁54を設け、発電抑制制御から通常制御への切り換え時に合流側電動流量調整弁54の開度を少し絞ることによって抵抗を与え、発電抑制時の状態で定常化してしまった非発電用配管50への水の流れを発電用配管40に仕向けるのが好ましい。
なお、導水管130を流れる水量は、一定に維持されなければならないので、合流側電動流量調整弁54の開度を少し絞る期間の終期は、発電用配管40の流量が通常制御時の設定値に到達した時点とすべきである。
(ステップS9)
次に、制御部60は、ステップS9において、水力発電装置10の停止指令の有無を判定する。通常、メンテナンス工事を行うなどの場合以外は、停止指令が出されることはない。
制御部60は、水力発電装置10の停止指令が有ると判定したときはステップS10へ進み、水力発電装置10の停止指令が無いと判定したときは、ステップS3へ戻る。
(ステップS10)
次に、制御部60は、ステップS10において、電動流量調整弁44の開度を全閉にして、制御を終了する。
このように、発電抑制信号を受信したときに、発電部43の発電量を小さくすることで、送配電事業者からの発電量の発電抑制要求に迅速に対応することができる。
(3)変形例
なお、上記実施形態では、送配電事業者を電力供給事業者から独立した事業体として、電力系統86を監視する送配電事業者のサーバ100から需要家Aなどの水力発電装置10の制御系へ発電抑制信号を送信する構成としているが、これに限定されるものではない。
例えば、図6は、変形例に係る水力発電装置の制御系を示すブロック図であるが、図6に示すように、電力供給事業者と送配電事業者とは一体の事業体として、電力供給事業者に設けられたサーバ110が、通信ネットワーク90を介して水力発電装置10と接続されているようにしてもよい。
(4)第1実施形態の特徴
(4−1)
水力発電装置10では、発電量が需要量を上回って逆潮流が生じるおそれがあり、制御部60が送配電事業者のサーバ100からの発電量の調整要求を受けた場合、制御部60は発電部43が設けられている発電用配管40の電動流量調整弁44の開度調整を行って、発電量を抑制し、逆潮流の発生を防止する。
(4−2)
水力発電装置10では、発電部43が設けられている発電用配管40を流れる水量を一定に維持するために、余分な水量は非発電用配管50に流れる。但し、水入口部20を流れる水量と水出口部30を流れる水量とは同じ設定量でなければならないので、水入口部20と水出口部30を流れる水量が設定量を維持するように、発電用配管40を流れる水量を調整する電動流量調整弁44の開度と、非発電用配管50を流れる水量を調整する合流側電動流量調整弁54の開度とを連動させて調整する。
(4−3)
水力発電装置10では、発電用配管40には流量計42が設けられ、非発電用配管50には流量計52が設けられているので、電動流量調整弁44、及び合流側電動流量調整弁54を連動させて発電用配管40、及び非発電用配管50の各流量を調整する際に、正確なフィードバックが可能である。
(4−4)
水力発電装置10では、発電用配管40においては流量計42の出入口双方にレデューサ45,46が設けられ、配管内を流れる水の流速を上げるので、発電部43に安定した水流を供給することできる。
(4−5)
水力発電装置10では、発電部43が設けられる発電用配管40、及び発電部43が設けられない非発電用配管50が、浄水場の取水、或いは給水の水配管として利用されるので、投資額を抑制して、手軽に水力発電事業を行うことができる。
(4−6)
水力発電装置10では、発電用配管40は、発電のために導水管130を流れる水を水入口部20で分岐させるだけでなく、発電に利用した水を水出口部30で当該導水管に合流させるので、水入口部20と水出口部30との区間も導水管そのものであり、導水管130の流量を乱すことなく水を有効に活用することができる。
(4−7)
水力発電装置10では、制御部60が、発電部43が設けられている発電用配管40の電動流量調整弁44の開度調整を行って発電量を抑制するので、高圧電力系統と連携することが制限されている発電部43の発電量制御に適している。
<第2実施形態>
第1実施形態では、発電部43の発電量が需要量を上回ると予測/検知されたときに、発電用配管40への流量を低減するが、一方で導水管として予め設定された所定流量を下回るようなことがあってはならないので、その低減分を見越して並列接続されている非発電用配管50へ多く水を流している。
ここで、非発電用配管50と並列接続される発電用配管40は一本に限定されるものではなく、複数であってもよい。例えば、売電用に発電を行う発電部を含む第1発電用配管、及び自家消費用に発電を行う発電部を含む第2発電用配管を、非発電用配管50と並列に接続してもよい。以下、図面を参照しながらその構成を説明する。
(1)全体構成
図7は、本発明の第2実施形態に係る水力発電装置10の構成図である。図7において、非発電用配管の構成は、第1実施形態における非発電用配管50と同じであるので、同一符号・同一名称を用いる。
図7の正面視で上側に位置する第1発電用配管40Aは、後述の第2発電用配管40Bの手動流量調整弁41Bの出口と、第2発電用配管40Bの手動流量調整弁47Bの入口とを連絡するように接続されていており、第2発電用配管40Bの構成部品から手動流量調整弁41Bと手動流量調整弁47Bとを取り除いた構成と同等である。それゆえ、第2発電用配管40Bの構成部品と同じ構成部品については、第2発電用配管40Bの構成部品の番号と同一の番号にした上で末尾に「A」をつけている。
また、図7の正面視で第1発電用配管40Aの下側に位置する第2発電用配管40Bは、第1実施形態における発電用配管40の同じ構成部品に、新たに手動流量調整弁47Bを追加した構成であり、同一構成部品については、第1実施形態の発電用配管40の構成部品の番号と同一の番号にした上で、末尾に「B」をつけている。手動流量調整弁47Bは、第2発電用配管40Bの際下流側に配置されている。
(2)動作
基本動作は、第1実施形態で説明した通りであるが、第1発電用配管40A及び第2発電用配管40Bという2つの発電用配管を非発電用配管50に並列接続する意義は、一方で発電された電力を自家消費に当て、もう一方で発電された電力を全量売電に当てることができる、という利便性にある。
この第2実施形態では、第1発電用配管40Aで発電された電力は全量売電に当てられ、第2発電用配管40Bで発電された電力は自家消費に当てられる。
導水管130には予め設定されている流量Qm(m3/s)の水が流れており、導水管130を通って水力発電装置10の水入口部20に到達した水のうち、流量Q1が第1発電用配管40Aに流れ、流量Q2が第2発電用配管40Bに流れ、流量Q0が非発電用配管50に流れるように、各配管の電動流量調整弁の開度が設定される。つまり、Qm=Q1+Q2+Q0である。
説明の便宜上、第1発電用配管40Aの電動流量調整弁を第1電動流量調整弁44A、第2発電用配管40Bの電動流量調整弁を第2電動流量調整弁44B、及び水出口部30の下流側の電動流量調整弁を合流側電動流量調整弁54と言う。
(2−1)通常制御時の各配管の流量
図8Aは、通常制御から発電抑制制御への移行時の各配管の必要流量と弁開度との関係を示すテーブルの一例である。また、図8Bは、発電抑制制御から通常制御への移行時の各配管の必要流量と弁開度との関係を示すテーブルの一例である。
さらに、図9A及び図9Bは、水力発電装置10の動作を示すフローチャートである。以下、図8A、図8B、図9A及び図9Bを参照しながら、水力発電装置10の基本動作を説明する。
(ステップS21)
制御部60は、ステップS21において、水力発電装置10の運転指令の有無を判定する。ここで、水力発電装置10の稼働していない状態とは、第1電動流量調整弁44A及び第2電動流量調整弁44Bが閉じており、第1発電用配管40A及び第2発電用配管40Bに水がながれず、非発電用配管50にのみ水が流れている状態であり、設置直後、又はメンテナンス時の状態がそれに該当する。
(ステップS22)
次に、制御部60は、ステップS22において、第1発電部43A及び第2発電部43Bの発電量が予め設定されている適正量となるように各流量調整弁の開度を制御し、各管を流れる水量を調節する。具体的には、図8Aにおいて、第1発電用配管40Aで発電された電力は全量売電であるので、通常、発電量が最大となるように第1発電用配管40Aに最大許容流量Q1aに流している。そのために、第1電動流量調整弁44Aの開度は、開度S1aに設定されている。
一方、第2発電用配管40Bで発電された電力は自家消費に当てられるので、理想的には一日で使用する電力が最大となる朝夕の電力を賄える発電量に設定したいところであるが、その場合、昼間は使用量が発電量を下回って余った電力が電力系統へ逆流するので、通常は、昼間の電力消費に相当する電力を発電するように第2発電用配管40Bに流量Q2aに流している。そのために、第2電動流量調整弁44Bの開度は、開度S2aに設定されている。
また、導水管130には予め設定されている流量Qmが流れているので、流量Qmのうち、流量Q1aは第1発電用配管40Aに流れ、流量Q2aが第2発電用配管40Bに流れるので、残りのQ0aが非発電用配管50に流れるように、合流側電動流量調整弁54の開度を開度S0aに設定される。つまり、Qm=Q1a+Q2a+Q0aである。
(2−2)通常制御から発電抑制制御への移行時の各配管の流量
(ステップS23)
次に、制御部60は、ステップS23において、発電抑制信号を受信したか否かを判定する。送配電事業者は、電力需給バランス確保のために出力抑制が必要となったときに、送配電事業者のサーバ100から需要家Aの水力発電装置10の受信部61へ発電抑制信号が送信される。制御部60は、発電抑制信号を受信したと判定したときはステップS24に進む。
(ステップS24)
次に、制御部60は、ステップS24において、第1発電部43Aの発電量が所定量以下となるように各電動流量調整弁の開度を制御する。
例えば、第1実施形態では、発電用配管40の電動流量調整弁44の開度を調整することで、発電用配管40及び非発電用配管50を流れる水量を制御することができた。これに対し、第2実施形態では、第1電動流量調整弁44A、第2電動流量調整弁44B、及び合流側電動流量調整弁54の開度を連動して調節しなければ、各配管に流れる水量を制御することができない。
つまり、第1発電用配管40Aを流れる水量を発電抑制のために変更するには、第1電動流量調整弁44Aの開度を変えるだけでは済まない、ということである。それゆえ、第2実施形態では、発電抑制時の第1電動流量調整弁44Aの開度に対応する第2電動流量調整弁44B、及び合流側電動流量調整弁54の開度が、予め設定され、制御部60に記憶されている。
図8Aに示すように、第1発電部43Aでの発電量を抑制するためには、第1発電用配管40Aの流量を通常時の流量Q1aよりも少ない流量Q1bにする必要があり、そのために、第1電動流量調整弁44Aの開度を通常時の開度S1aよりも小さい開度S1bに設定される。
一方、第2発電用配管40Bでは発電量を抑制する必要がないので、第2発電用配管40Bの流量は通常時と同じ流量Q2aを維持する。しかし、ここで問題となるは、第2電動流量調整弁44Bの開度を通常時の開度S2aに維持しても流量Q2aにはならないことである。
なぜなら、第1発電用配管40Aの流量を絞った影響で、導水管130の水の流れは非発電用配管50に流れようとするため、第2発電用配管40Bの流量が確保し難くなるからである。
そこで、初期段階において、第2電動流量調整弁44Bの開度は通常時の開度S2aよりも大きい開度S2bに設定され、且つ、合流側電動流量調整弁54の開度は通常時の開度S0aよりも小さい開度S0bに設定される。これによって、第2発電用配管40Bの流量が確保され易くなる。
(ステップS25)
次に、制御部60は、ステップS25において、各管の流量が目標量に到達しているか否かを判定する。
具体的には、第1発電用配管40Aの流量が流量Q1b、第2発電用配管40Bの流量が流量Q2a、非発電用配管50の流量が流量Q0bに到達したか否かを判定する。
各管の流量が目標量に到達していることは、第1発電部43Aの発電量が所定量となっていることと等価である。
(ステップS26)
次に、制御部60は、ステップS26において、各電動流量調整弁の開度を最終目標開度に設定する。一旦、各管の流量が目標量に到達したならば、第2電動流量調整弁44Bの開度は通常時の開度S2aに設定され、且つ、合流側電動流量調整弁54の開度は通常時の開度S0aに設定される。これによって、発電抑制時の第1発電用配管40Aの流量が流量Q1bに、第2発電用配管40Bの流量が流量Q2a、非発電用配管50の流量がQ0bに維持されるようになる。
このように、発電抑制時の初期段階において、第1電動流量調整弁44A、第2電動流量調整弁44B、及び合流側電動流量調整弁54の開度を連動して調節することによって、最終的に各配管に流れる水量を目標量へ制御することができるのである。
(2−3)発電抑制制御から通常制御への移行時の各配管の流量
(ステップS27)
次に、制御部60は、ステップS27において、発電抑制の解除の有無を判定する。送配電事業者において、発電需給バランス確保のための発電抑制が不要になったときに、サーバ100からの発電抑制が解除され、発電抑制信号が消滅する。制御部60は、発電抑制信号を受信していないと判定したときはステップS28に進む。
(ステップS28)
次に、制御部60は、ステップS28において、第1発電部43Aの発電量が通常時の適正量となるように各流量調整弁の開度を制御し、各管の流量を調節する。ここで、第1電動流量調整弁44A及び第2電動流量調整弁44Bの開度は、図8Bに示すように、それぞれ通常制御時の開度S1a、開度S2aに設定されるが、合流側電動流量調整弁54の開度は通常時の開度S0aよりも小さい開度S0bに設定される。
これは、発電抑制制御時の各管の流量が定常化した状態において、第1電動流量調整弁44Aの開度を開度S1aに拡大しても、第1発電用配管40Aの流量が増加するとは限らないからである。
それゆえ、水出口部30の下流側に位置する合流側電動流量調整弁54の開度を絞ることによって、抵抗を与えて水が第1発電用配管40Aへ流れるようにしている。なお、合流側電動流量調整弁54の開度を開度S0bに設定している時間は、設置状態によって異なるので、予め実験等によって決定される。
(ステップS29)
次に、制御部60は、ステップS29において、各管の流量が目標量に到達しているか否かを判定する。
具体的には、第1発電用配管40Aの流量が流量Q1a、第2発電用配管40Bの流量が流量Q2a、非発電用配管50の流量が流量Q0aに到達したか否かを判定する。
各管の流量が目標量に到達していることは、第1発電部43Aの発電量が所定量となっていることと等価である。
(ステップS30)
次に、制御部60は、ステップS30において、各電動流量調整弁の開度を最終目標開度に設定する。一旦、各管の流量が目標量に到達したならば、合流側電動流量調整弁54の開度は通常時の開度S0aに設定される。これによって、発電抑制時の第1発電用配管40Aの流量が流量Q1aに、第2発電用配管40Bの流量が流量Q2a、非発電用配管50の流量がQ0aに維持されるようになる。
このように、発電抑制時の初期段階において、第1電動流量調整弁44A、第2電動流量調整弁44B、及び合流側電動流量調整弁54の開度を連動して調節することによって、最終的に各配管に流れる水量を目標量へ制御することができるのである。
(ステップS31)
次に、制御部60は、ステップS31において、水力発電装置10の停止指令が有無を判定する。通常、メンテナンス工事を行うなどの場合以外は、停止指令が出されることはない。
制御部60は、水力発電装置10の停止指令が有ると判定したときはステップS32へ進み、水力発電装置10の停止指令が無いと判定したときは、ステップS23へ戻る。
(ステップS32)
次に、制御部60は、ステップS32において、第1電動流量調整弁44A及び第2電動流量調整弁44Bの開度を全閉にして、制御を終了する。
このように、発電抑制信号を受信したときに、第1発電部43Aの発電量を小さくすることで、送配電事業者からの発電量の発電抑制要求に迅速に対応することができる。
(3)第2実施形態の特徴
(3−1)
水力発電装置10では、発電量が需要量を上回って逆潮流が生じるおそれがあり、制御部60が送配電事業者のサーバ100からの発電量の調整要求を受けた場合、制御部60は第1発電部43Aが設けられている第1発電用配管40Aの第1電動流量調整弁44Aの開度調整を行って、発電量を抑制し、逆潮流の発生を防止する。
(3−2)
水力発電装置10では、第1発電用配管40Aの流量および第2発電用配管40Bの流量を一定に維持するために、余分な水量は非発電用配管50に流れる。但し、水入口部20を流れる水量と水出口部30を流れる水量とは同じ設定量でなければならないので、水入口部20と水出口部30を流れる水量が設定量を維持するように、第1電動流量調整弁44A、第2電動流量調整弁44B、および合流側電動流量調整弁54の開度とを連動させて調整する。
(3−3)
水力発電装置10では、第1発電用配管40Aを流れる水量を第1電動流量調整弁44Aで増減させたときの影響が第2発電用配管40Bの流量に及ぶまで、第1電動流量調整弁44A、第2電動流量調整弁44B、及び合流側電動流量調整弁54を連動させて制御する。
(3−4)
水力発電装置10では、第1発電部43Aの発電量を全量売電に当て、第2発電部43Bの発電量を自家消費に当てるなど、目的によって異なる発電量を要求することができるので、利便性が高い。
(3−5)
水力発電装置10では、第1発電用配管40Aには第1流量計42Aが設けられ、第2発電用配管40Bには第2流量計42Bが設けられ、非発電用配管50には流量計52が設けられているので、第1電動流量調整弁44A、第2電動流量調整弁44B及び合流側電動流量調整弁54を連動させて第1発電用配管40A、第2発電用配管40b及び非発電用配管50の各流量を調整する際に、正確なフィードバックが可能である。
(3−6)
水力発電装置10では、第1発電用配管40Aにおいては第1流量計42Aの出入口双方にレデューサ45A,46Aが設けられ、第2発電用配管40Bにおいては第2流量計42Bの出入口双方にレデューサ45B,46Bが設けられているので、配管内を流れる水の流速を上げるので、第1発電部43A、第2発電部43Bに安定した水流を供給することできる。
(3−7)
水力発電装置10では、第1発電用配管40A、第2発電用配管40B、及び非発電用配管50が、浄水場の取水、或いは給水の水配管として利用されるので、投資額を抑制して、手軽に水力発電事業を行うことができる。
(3−8)
水力発電装置10では、第1発電用配管40A、第2発電用配管40Bは、発電のために導水管130を流れる水を水入口部20で分岐させるだけでなく、発電に利用した水を水出口部30で当該導水管130に合流させるので、水入口部20と水出口部30との区間も導水管そのものであり、導水管130の流量を乱すことなく水を有効に活用することができる。
(3−9)
水力発電装置10では、制御部60が、第1発電部43Aが設けられている第1発電用配管40Aの第1電動流量調整弁44Aの開度調整を行って発電量を抑制するので、高圧電力系統と連携することが制限されている発電部の発電量制御に適している。
<その他の実施形態>
第1実施形態および第2実施形態では、制御部60が上位から調整要求を受け、発電部43の発電量の情報に基づき各電動流量調整弁の開度調整を要求するという形態であるが、これに限定されるものではない。
例えば、各電動流量調整弁に制御部を設け自立的に開度判断を行い流量調整するという形態であってもよい。かかる場合、各電動流量調整弁の開度は決め打ちで決定しておき、各電動流量調整弁に設けられた制御部同士で連携して開度を調整していく。
10 水力発電装置
20 水入口部
30 水出口部
40 発電用配管
40A 第1発電用配管
40B 第2発電用配管
50 非発電用配管(バイパス配管)
42 流量計
42A 第1流量計
42B 第2流量計
52 流量計
43 発電部
43A 第1発電部
43B 第2発電部
44 電動流量調整弁
44A 第1電動流量調整弁
44B 第2電動流量調整弁
54 合流側電動流量調整弁
45 レデューサ
45A レデューサ
45B レデューサ
46 レデューサ
46A レデューサ
46B レデューサ
55 レデューサ
56 レデューサ
60 制御部
100 サーバ(上位装置)
110 サーバ(上位装置)
特開2006−22745号公報

Claims (9)

  1. 水が流れる流路に設置される水力発電装置であって、
    水入口部(20)と、
    水出口部(30)と、
    前記水入口部と前記水出口部とを結び並列に並ぶ複数の配管(40,40A,40B,50)と、
    複数の前記配管のうち一つ以上の配管に設けられ、管内を流れる水の力を受けて発電する発電部(43,43A,43B)と、
    前記発電部に流れる水量を調整する流量調整弁(44,44A,44B,54)と、
    前記流量調整弁の開度調整を行う制御部(60)と、
    を備え、
    前記制御部は、前記発電部から発電量の情報、及び上位装置からの発電量の調整要求を受け、前記発電量の情報および前記調整要求に基づいて前記流量調整弁の開度調整を行う、
    水力発電装置(10)。
  2. 前記複数の配管(40,40A,40B,50)のうちの前記発電部(43,43A,43B)が設けられていない配管をバイパス配管(50)とし、
    前記流量調整弁(44,44A,44B,54)には、前記バイパス配管(50)に流れる水量を直接又は間接的に調整するものが含まれる、
    請求項1に記載の水力発電装置(10)。
  3. 前記制御部(60)は、複数の前記流量調整弁(44,44A,44B,54)を連動させて制御する、
    請求項2に記載の水力発電装置(10)。
  4. 前記バイパス配管(50)を除く複数の前記配管(40,40A,40B)に前記発電部(43,43A,43B)が設けられ、
    前記発電部それぞれに異なる発電量が要求される、
    請求項2に記載の水力発電装置(10)。
  5. 所定の前記配管(40,40A,40B,50)に流量計(42,42A,42b,52)が設けられている、
    請求項3に記載の水力発電装置(10)。
  6. 所定の前記配管(40,40A,40B,50)にレデューサ(45,46,45A,46A,45B,46B,55,56)が設けられている、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の水力発電装置(10)。
  7. 浄水場の取水、或いは給水の水配管が前記流路として利用される、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の水力発電装置(10)。
  8. 前記水入口部(20)と前記水出口部(30)との区間が、水が流れる前記流路として機能する、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の水力発電装置(10)。
  9. 前記制御部(60)は、電力会社への売電時に高圧電力系統と連携することが制限されている前記発電部(43,43A)の発電量を抑制する制御を行う、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の水力発電装置(10)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113757024A (zh) * 2021-09-03 2021-12-07 汤世强 一种小、微水流恒压水力发电站

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