JP2018207670A - ワイヤレス電力伝送システムの送電装置および前記ワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

ワイヤレス電力伝送システムの送電装置および前記ワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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亮 戸田
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Abstract

【課題】本発明は、より少ない部品点数でワイヤレス電力伝送できるワイヤレス電力伝送システムの送電装置およびこれを用いたワイヤレス電力伝送システムを提供する。
【解決手段】本発明のワイヤレス電力伝送システムSMの送電装置SDは、受電装置RDへ電力をワイヤレスで伝送するワイヤレス電力伝送システムSDの送電装置SDであって、受電装置RDの受電側コイル21と磁界共振で結合する送電側コイル13と、受電装置RDの受電側第1および第2電極22、23それぞれと電界結合する送電側第1および第2電極14、15と、送電側コイル13および送電側第1および第2電極14、15に、前記磁界共振する周波数で交流電力を供給する交流電力供給部の一例のインバータ回路11とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、送電装置から受電装置へ電力をワイヤレスで伝送するワイヤレス電力伝送システムの前記送電装置およびこれを用いた前記ワイヤレス電力伝送システムに関する。
ワイヤレス電力伝送は、ワイヤレス給電、あるいは、非接触電力伝送等とも呼ばれ、送電側から受電側へ非接触で電力を送ることができることから、二次電池を内蔵する製品に応用されている。このワイヤレス電力伝送は、種々の方式が知られており、磁界結合方式、電界結合方式およびエバネセント波方式の非放射型ワイヤレス電力伝送と、レーザ方式、マイクロ波方式および超音波方式の放射型ワイヤレス電力伝送とに大別される。そして、前記磁界結合方式には、電磁誘導方式および磁界共振方式(磁気共鳴方式)が知られている。
この電磁誘導方式では、電磁誘導そのものが利用され、送電装置かから磁束を媒介として受電装置へ電力が伝送される。このため、前記電磁誘導方式では、送電側の1次コイル(送電側コイル)と受電側の2次コイル(受電側コイル)との結合係数が大きく影響し、前記電磁誘導方式は、送電側の1次コイルと受電側の2次コイルとの距離を大きくできない。この点、磁界共振方式は、送電に共振(共鳴)を利用するため、前記結合係数が小さくても高効率で送電可能である。
また、前記電界結合方式は、離間した電極間で生じる誘導電界を送電に利用するため、比較的大きくて重いコイルを必要とせず、薄型化、小型化が可能であり、また、電極の位置自由度が高い。
一方、これら磁界結合方式および電界結合方式とを用いたワイヤレス電力伝送システムも提案されており、例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されたワイヤレス電力伝送システムは、送電側第1電極および送電側第2電極と、前記送電側第1電極および前記送電側第2電極に交流電圧を印加する交流電圧印加回路と、を有する送電装置と、前記送電側第1電極に対向する受電側第1電極と、前記送電側第2電極に対向する受電側第2電極と、前記送電側第1電極および前記送電側第2電極に対向して、容量結合により前記受電側第1電極および前記受電側第2電極に誘起される電圧を負荷に供給する受電側回路と、を有する受電装置と、を備え、前記送電装置は、第1端が前記送電側第1電極に繋がり、第2端が前記送電側第2電極に繋がっている送電側コイルを有し、前記受電装置は、第1端が前記受電側第1電極に繋がり、第2端が前記受電側第2電極に繋がっている受電側コイルを有し、前記送電側第1電極、前記送電側第2電極及び前記送電側コイルは互いに離間し、前記受電側第1電極、前記受電側第2電極及び前記受電側コイルは互いに離間し、前記送電側コイルには前記受電側コイルに生じる磁束が鎖交し、前記受電側コイルには前記送電側コイルに生じる磁束が鎖交して、前記送電側コイルおよび前記受電側コイルは磁界結合する。前記特許文献1によれば、このようなワイヤレス電力伝送システムは、電界結合方式および磁界結合方式を併用することで、送電装置と受電装置との結合度を高くすることができ、送電装置から受電装置への電力伝送効率を高めることができる(例えば、前記特許文献1の[0008]段落等)。
特許第6032366号公報
ところで、前記特許文献1に開示されたワイヤレス電力伝送システムは、送電側コイルとでLC共振回路を構成する送電側コンデンサ(キャパシタ)および受電側コイルとでLC共振回路を構成する受電側コンデンサ(キャパシタ)を必要とし、部品点数の点で改善の余地がある。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、より少ない部品点数でワイヤレス電力伝送できるワイヤレス電力伝送システムの送電装置およびこれを用いたワイヤレス電力伝送システムを提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかるワイヤレス電力伝送システムの送電装置は、受電装置へ電力をワイヤレスで伝送するワイヤレス電力伝送システムの送電装置であって、前記受電装置の受電側コイルと磁界共振で結合する送電側コイルと、前記受電装置の受電側第1および第2電極それぞれと電界結合する送電側第1および第2電極と、前記送電側コイルおよび前記送電側第1および第2電極に、前記磁界共振する周波数で交流電力を供給する交流電力供給部とを備える。好ましくは、上述のワイヤレス電力伝送システムの送電装置において、前記送電側コイルは、前記受電装置の受電側コイルと離間し、前記送電側第1および第2電極それぞれは、前記受電装置の受電側第1および第2電極それぞれと離間する。好ましくは、上述のワイヤレス電力伝送システムの送電装置において、前記交流電力供給部は、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路である。好ましくは、上述のワイヤレス電力伝送システムの送電装置において、前記磁界共振する周波数は、前記送電側コイル、前記送電側第1電極と前記受電側第1電極とで構成される第1コンデンサ、前記受電側コイル、および、前記送電側第2電極と前記受電側第2電極とで構成される第2コンデンサで構成されるLC直列共振回路の共振周波数である。
このようなワイヤレス電力伝送システムの送電装置は、互いに電界結合する送電側第1電極と受電側第1電極とで第1コンデンサを構成し、互いに電界結合する送電側第2電極と受電側第2電極とで第2コンデンサを構成し、これら第1および第2コンデンサを磁界共振のLC共振回路に利用するので、電界結合方式と磁界共振方式とをそれぞれ独立に並列で用いる場合よりも、より少ない部品点数でワイヤレス電力伝送できる。上記ワイヤレス電力伝送システムの送電装置は、磁界共振方式であるので、送電側コイルと受電側コイルとの結合係数が比較的低くても(小さくても)ワイヤレス電力伝送でき、同じコイルを用いた磁界共振方式と比較した場合に、電力伝送効率を向上できる。
他の一態様では、上述のワイヤレス電力伝送システムの送電装置において、前記磁界共振を維持するように前記交流電力供給部を制御する制御部をさらに備える。好ましくは、上述のワイヤレス電力伝送システムの送電装置において、前記制御部は、前記交流電力における交流電流の位相と交流電圧の位相との比較結果に基づいて、前記磁界共振を維持するように前記交流電力の周波数を調整することによって、前記磁界共振を維持するように前記交流電力供給部を制御する。
このようなワイヤレス電力伝送システムの送電装置は、前記制御部をさらに備えるので、送電側第1電極と受電側第1電極との位置関係が変化したり、送電側第2電極と受電側第2電極との位置関係が変化したりしても、磁界共振を維持でき、効率よくワイヤレス電力伝送できる。
本発明の他の一態様にかかるワイヤレス電力伝送システムは、送電装置と受電装置とを備え、前記送電装置から前記受電装置へ電力をワイヤレスで伝送するワイヤレス電力伝送システムであって、前記受電装置は、受電側コイルと、受電側第1および第2電極とを備え、前記送電装置は、これら上述のいずれかの送電装置である。
このようなワイヤレス電力伝送システムは、これら上述のいずれかの送電装置を用いるので、電界結合方式と磁界共振方式とをそれぞれ独立に並列で用いる場合よりも、より少ない部品点数でワイヤレス電力伝送できる。上記ワイヤレス電力伝送システムは、磁界共振方式であるので、送電側コイルと受電側コイルとの結合係数が比較的低くても(小さくても)ワイヤレス電力伝送でき、同じコイルを用いた磁界共振方式と比較した場合に、電力伝送効率を向上できる。
他の一態様では、上述のワイヤレス電力伝送システムにおいて、前記送電装置における送電側コイル、送電側第1電極および送電側第2電極それぞれは、前記受電装置における受電側コイル、受電側第1電極および受電側第2電極それぞれに対向するように配置される。
このようなワイヤレス電力伝送システムは、送電側コイルが受電側コイルに対向するように配置されるので、適切に磁界共振結合でき、送電側第1電極が受電側第1電極に対向するように配置されるので、適切に電界結合できて適切に第1コンデンサを構成でき、送電側第2電極が受電側第2電極に対向するように配置されるので、適切に電界結合できて適切に第2コンデンサを構成できる。
他の一態様では、上述のワイヤレス電力伝送システムにおいて、前記送電装置の送電側第1電極と前記受電装置の受電側第1電極とは、互いの位置関係を保持するように、配置され、前記送電装置の送電側第2電極と前記受電装置の受電側第2電極とは、互いの位置関係を保持するように、配置される。
このようなワイヤレス電力伝送システムは、各電極が位置関係を保持するように配置されるので、その各静電容量値が保持され、共振周波数を保持し易い。
本発明にかかるワイヤレス電力伝送システムの送電装置およびワイヤレス電力伝送システムは、より少ない部品点数でワイヤレス電力伝送できる。
実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの構成を示す回路図である。 前記ワイヤレス電力伝送システムにおける交流電力の周波数の制御を説明するための図である。 ワイヤレス電力伝送システムを他の装置に適用した第1適用例を説明するための斜視図である。 ワイヤレス電力伝送システムを他の装置に適用した第2適用例を説明するための斜視図である。 比較例として、磁界共振方式のみを用いたワイヤレス電力伝送システムの構成を示す回路図である。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
図1は、実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの構成を示す回路図である。図2は、前記ワイヤレス電力伝送システムにおける交流電力の周波数の制御を説明するための図である。図2Aは、交流電流の位相と交流電圧の位相と互いに同相で回路が共振状態である場合を示し、図2Bは、交流電流の位相が交流電圧の位相よりも送れ、共振状態が崩れている場合を示し、図2Cは、交流電力の周波数を調整した結果、図2Bに示す状態から再び共振状態になっている場合を示す。図2の各図において、その横軸は、200ns/Divで表した時間であり、その縦軸は、2A/Divで表した電流値、または、50V/Divで表した電圧値である。実線は、交流電流を示し、破線は、交流電圧(この例ではパスル状の交流電圧)を示す。
実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムMSは、例えば、図1に示すように、送電装置SDと受電装置RDとを備え、送電装置SDから受電装置RDへ電力をワイヤレスで伝送するシステムである。送電装置SDは、電力を受電装置RDへワイヤレスで供電する装置であり、交流電力供給部11と、IV制御部12と、送電側コイル13と、送電側第1電極14と、送電側第2電極15と、電流測定部16と、電圧測定部17とを備える。受電装置RDは、電力を送電装置SDからワイヤレスで受電する装置であり、受電側コイル21と、受電側第1電極22と、受電側第2電極23と、整流部24とを備える。
まず、送電装置SDの各構成について説明する。
交流電力供給部11は、電源BVに接続され、送電側コイル13および送電側第1および第2電極14、15に、当該ワイヤレス電力伝送システムMSにおける磁界共振する周波数で交流電力を供給する回路であり、例えば、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路11である。このため、本実施形態では、電源BVは、例えば二次電池等の、直流電力を出力する直流電源である。
この交流電力供給部11の一例としてのインバータ回路11は、例えば、4個の第1ないし第4MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ111〜114を備える。
第1および第2MOSトランジスタ111、112は、第1MOSトランジスタ111のドレイン端子(第1ドレイン端子)が第2MOSトランジスタ112のソース端子(第2ソース端子)に接続されることで、互いに直接に接続される。第1MOSトランジスタ111のゲート端子(第1ゲート端子)は、IV制御部12に接続され、第1MOSトランジスタ111は、IV制御部12の制御に従ってオンオフする。第2MOSトランジスタ112のゲート端子(第2ゲート端子)は、IV制御部12に接続され、第2MOSトランジスタ112は、IV制御部12の制御に従ってオンオフする。
第3および第4MOSトランジスタ113、114は、第3MOSトランジスタ113のドレイン端子(第3ドレイン端子)が第4MOSトランジスタ114のソース端子(第4ソース端子)に接続されることで、互いに直接に接続される。第3MOSトランジスタ113のゲート端子(第3ゲート端子)は、IV制御部12に接続され、第3MOSトランジスタ113は、IV制御部12の制御に従ってオンオフする。第4MOSトランジスタ114のゲート端子(第4ゲート端子)は、IV制御部12に接続され、第4MOSトランジスタ114は、IV制御部12の制御に従ってオンオフする。
直列に接続された第1および第2MOSトランジスタ111、112と、直列に接続された第3および第4MOSトランジスタ113、114とは、第1MOSトランジスタ111のソース端子(第1ソース端子)と第3MOSトランジスタ113のソース端子(第3ソース端子)とが接続され、第2MOSトランジスタ112のドレイン端子(第3ドレイン端子)と第4MOSトランジスタ114のドレイン端子(第4ドレイン端子)とが接続されることで、互いに並列に接続される。これら第1MOSトランジスタ111の第1ソース端子と第3MOSトランジスタ113の第3ソース端子との接続点(第1接続点)、および、第2MOSトランジスタ112の第2ドレイン端子と第4MOSトランジスタ114の第4ドレイン端子との接続点(第2接続点)は、インバータ回路11の入力端子であり、電源BVに接続される。より詳しくは、前記第1ソース端子と前記第3ソース端子との前記第1接続点は、電源BVの陽極端子(プラス端子)に接続され、前記第2ドレイン端子と前記第4ドレイン端子との前記第2接続点は、電源BVの陰極端子(マイナス端子)に接続される。
第1MOSトランジスタ111の第1ドレイン端子と第2MOSトランジスタ112の第2ソース端子との接続点(第3接続点)、および、第3MOSトランジスタ113の第3ドレイン端子と第4MOSトランジスタ114の第4ソース端子との接続点(第4接続点)は、インバータ回路11の出力端子である。
このようなインバータ回路11は、IV制御部12の制御に従って第1ないし第4MOSトランジスタ111〜114それぞれが適宜なタイミングでオンオフすることで、電源BVから前記第1接続点および前記第2接続点を介して給電された直流電力を前記適宜なタイミングに応じた周波数fの交流電力に変換し、この変換した交流電力を前記第3接続点および前記第4接続点から出力する。本実施形態では、送電側コイル13と受電側コイル21とを磁界共振で結合するために、前記周波数fは、送電側コイル13、送電側第1電極14と受電側第1電極22とで構成される第1コンデンサQ1、受電側コイル21、および、送電側第2電極15と受電側第2電極23とで構成される第2コンデンサQ2で構成されるLC直列共振回路の共振周波数f0に設定され、この共振周波数f0となるように、第1ないし第4MOSトランジスタ111〜114それぞれがIV制御部12によってオンオフされる。
送電側コイル13は、絶縁被覆された導電性を有する線材を所定のターン数で巻回した電気回路部品であり、上述のように、送電側コイル13に給電される交流電力の周波数fを前記LC直列共振回路の共振周波数f0とすることで、受電装置RDの受電側コイル21と磁界共振で結合する。前記線材は、比較的良好な導電性を有する例えば銅等の金属(合金を含む)で形成される。送電側コイル13の一方端子は、電流測定部16を介して、前記第1ドレイン端子と前記第2ソース端子との前記第3接続点に接続され、その他方端子は、送電側第1電極14に接続される。
送電側第1および第2電極14、15は、それぞれ、平面視にて例えば矩形形状や円形形状等で所定の面積を持ち、導電性を有する平板状の部材であり、受電装置RDの受電側第1および第2電極22、23それぞれと電界結合する。例えば、送電側第1および第2電極14、15は、それぞれ、比較的良好な導電性を有する例えば銅やアルミニウム等の金属(合金を含む)で形成される。送電側第2電極15は、第3ドレイン端子と前記第4ソース端子との前記第4接続点に接続される。
電流測定部16は、送電側コイル13、送電側第1電極14と受電側第1電極22とで構成(形成)される第1コンデンサQ1、受電側コイル21、および、送電側第2電極15と受電側第2電極23とで構成(形成)される第2コンデンサQ2で構成(形成)されるLC直列共振回路に流れる交流電流の位相を測定する回路であり、例えば、いわゆる電流計である。電流測定部16は、上述したように、前記第1ドレイン端子と前記第2ソース端子との前記第3接続点と送電側コイル13の一方端子との間に介在し、さらに、IV制御部12に接続されて、その測定した交流電流の位相をIV制御部12へ出力する。
電圧測定部17は、前記LC直列共振回路に印加される交流電圧の位相を測定する回路であり、例えば、いわゆる電圧計である。電圧測定部17は、電流測定部16を介して送電側コイル13の一方端子および送電側第2電極15(前記第1ドレイン端子と前記第2ソース端子との前記第3接続点および前記第3ドレイン端子と前記第4ソース端子との前記第4接続点)に接続され、さらに、IV制御部12に接続されて、その測定した交流電圧の位相をIV制御部12へ出力する。
IV制御部12は、上述したように、前記LC直列共振回路の共振周波数f0となるように、第1ないし第4MOSトランジスタ111〜114それぞれをオンオフする回路であり、例えばマイクロコンピュータ等を備えて構成される。
送電側第1電極14と受電側第1電極22との互いの位置関係がずれると前記第1コンデンサQ1の静電容量が変化し、その結果、前記LC直列共振回路の共振周波数が変化してしまい、磁界共振の結合が崩れてしまう。送電側第2電極15と受電側第2電極23との互いの位置関係がずれると前記第2コンデンサQ2の静電容量が変化し、その結果、前記LC直列共振回路の共振周波数が変化してしまい、磁界共振の結合が崩れてしまう。このため、本実施形態では、IV制御部12は、さらに、当該ワイヤレス電力伝送システムMSにおける磁界共振を維持するように前記交流電力供給部11の一例としてのインバータ回路11を制御する。より具体的には、IV制御部12は、前記交流電力における交流電流の位相と交流電圧の位相との比較結果に基づいて、前記磁界共振を維持するように前記交流電力の周波数を調整することによって、前記磁界共振を維持するようにインバータ回路11を制御する。より詳しくは、IV制御部12は、電流測定部16で測定された交流電流の位相と電圧測定部17で測定された交流電圧の位相とを比較し、この比較の結果、交流電流の位相が交流電圧の位相よりも遅れている場合には、現在の周波数fc(初期値は前記LC直列共振回路の共振周波数f0)よりも予め設定された所定の周波数△fだけ低くなるように、第1ないし第4MOSトランジスタ111〜114のオンオフを制御し、一方、前記比較の結果、交流電流の位相が交流電圧の位相よりも進んでいる場合には、現在の周波数fcよりも前記所定の周波数f△だけ高くなるように、第1ないし第4MOSトランジスタ111〜114のオンオフを制御する。IV制御部12は、このような周波数の制御を予め設定された所定の時間間隔で繰り返し実行する。
次に、受電装置RDの各構成について説明する。
受電側コイル21は、送電側コイル13と同様に、絶縁被覆された導電性を有する線材を所定のターン数で巻回した電気回路部品であり、上述のように、送電装置SDの送電側コイル13と磁界共振で結合する。受電側コイル21の一方端子は、整流部24に接続され、その他方端子は、受電側第1電極22に接続される。
受電側第1および第2電極22、23は、それぞれ、送電側第1および第2電極14、15と同様に、平面視にて例えば矩形形状や円形形状等で所定の面積を持ち、導電性を有する平板状の部材であり、上述のように、送電装置SDの送電側第1および第2電極14、15それぞれと電界結合する。受電側第2電極23は、整流部24に接続される。
整流部24は、交流電力を整流することによって直流電力に変換する回路である。整流部24は、いわゆる半波整流回路であって良いが、図1に示す例では、全波整流回路であり、4個の第1ないし第4ダイオード241〜244を備える。
第1および第2ダイオード241、242は、第1ダイオード241のカソード端子(第1カソード端子)が第2ダイオード242のカソード端子(第2カソード端子)に接続されることで、互いに直接に接続される。第3および第4ダイオード243、244は、第3ダイオード243のアノード端子(第3アノード端子)が第4ダイオード244のアノード端子(第4アノード端子)に接続されることで、互いに直接に接続される。
直接に接続された第1および第2ダイオード241、242と、直接に接続された第3および第4ダイオード243、244とは、第1ダイオード241のアノード端子(第1アノード端子)が第3ダイオード243のカソード端子(第3カソード端子)に接続され、第2ダイオード242のアノード端子(第2アノード端子)が第4ダイオード244のカソード端子(第4カソード端子)に接続されることで、互いに並列に接続される。
これら第1ダイオード241の第1アノード端子と第3ダイオード243の第3カソード端子との接続点(第5接続点)、および、第2ダイオード242の第2アノード端子と第4ダイオード244の第4カソード端子との接続点(第6接続点)は、整流部24の入力端子であり、前記第5接続点は、前記受電側コイル21の一方端に接続され、前記第6接続点は、前記受電側第2電極23に接続される。第1ダイオード241の第1カソード端子と第2ダイオード242の第2カソード端子との接続点(第7接続点)、および、第3ダイオード243の第3アノード端子と第4ダイオード244の第4アノード端子との接続点(第8接続点)は、整流部24の出力端子であり、これら前記第7および第8接続点それぞれは、所定の負荷LDに接続される。
このような整流部24は、受電側コイル21および受電側第2電極23から給電された交流電力を全波整流で直流電力に変換し、この変換した直流電力を前記第7接続点および前記第8接続点を介して負荷LDに給電する。
そして、本実施形態では、送電側コイル13は、受電側コイル21と離間し、送電側第1および第2電極14、15それぞれは、受電側第1および第2電極22、23それぞれと離間する。送電側コイル13、送電側第1電極および送電側第2電極14、15それぞれは、受電側コイル21、受電側第1電極および受電側第2電極22、23それぞれに対向するように配置される。例えば、送電装置SDは、電源BV、交流電力供給部(本実施形態ではその一例のインバータ回路)11、IV制御部12、送電側コイル13、送電側第1電極14、送電側第2電極15、電流測定部16および電圧測定部17を収容する箱形の第1筐体を備え、これら送電側コイル13、送電側第1電極14および送電側第2電極15は、所定の第1ないし第3位置の各位置で前記第1筐体の第1対向面に臨むように配設される。受電装置RDは、受電側コイル21、受電側第1電極22、受電側第2電極23、整流部24および負荷LDを収容する前記第1対向面と同形状の第2対向面を持つ箱形の第2筐体を備え、これら受電側コイル21、受電側第1電極22および受電側第2電極23は、前記第1対向面における前記第1ないし第3位置それぞれに対応する第4ないし第6位置の各位置それぞれで前記第2筐体の第2対向面に臨むように配設される。そして、前記第1筐体と前記第2筐体を前記第1対向面と前記第2対向面とが所定の距離を空けて互いに対向するように配置することで、送電側コイル13、送電側第1電極および送電側第2電極14、15それぞれは、受電側コイル21、受電側第1電極および受電側第2電極22、23それぞれに離間して対向するように配置される。
なお、前記第1対向面には、1組の第1ないし第3係合部(例えば凸形状の第1ないし第3係合部)が設けられ、前記第2対向面には、前記第1ないし第3係合部それぞれに係合する1組の第4ないし第6係合部(例えば前記第1ないし第3係合部の前記凸形状が嵌り込む凹形状の第4ないし第6係合部)が、前記第1ないし第3係合部それぞれの各配設位置に対応する各位置それぞれに設けられることが好ましい。前記第1ないし第3係合部それぞれが例えば凸形状であり、前記第4ないし第6係合部が凹形状である場合には、前記凸形状の高さおよび前記凹形状の深さは、前記第1対向面と前記第2対向面との間に前記所定の距離が空くように適宜に調整される。これによって、送電側コイル13、送電側第1電極および送電側第2電極14、15それぞれを、受電側コイル21、受電側第1電極および受電側第2電極22、23それぞれに離間して対向するように、より確実に配置でき、さらに、送電側第1電極14と受電側第1電極22とを、互いの位置関係を保持するように配置でき、送電側第2電極15と受電側第2電極23とを、互いの位置関係を保持するように配置できる。
また、受電側コイル21の直径は、送電側コイル13の直径と同径であり、受電側第1電極22の大きさ(サイズ)は、送電側第1電極14の大きさと同等であり、受電側第2電極23の大きさは、送電側第2電極15の大きさと同等であることが好ましい。あるいは、送電装置SDと受電装置RDとの互いの配置位置における多少のずれを吸収するために、受電側コイル21の直径は、送電側コイル13の直径より大径であり、受電側第1電極22の大きさ(サイズ)は、送電側第1電極14の大きさより小さく、受電側第2電極23の大きさは、送電側第2電極15の大きさより小さいことが好ましい。
このような構成のワイヤレス電力伝送システムMSでは、まず、送電側コイル13、送電側第1電極14および送電側第2電極15それぞれが、受電側コイル21、受電側第1電極22および受電側第2電極23それぞれと離間して対向するように配置される。これによって、送電側第1電極14と受電側第1電極22とで第1コンデンサQ1が構成され、送電側第2電極15と受電側第2電極23とで第2コンデンサQ2が構成される。
そして、稼働が開始されると、送電装置SDのIV制御部12は、送電側コイル13、送電側第1電極14と受電側第1電極22との第1コンデンサQ1、受電側コイル21、および、送電側第2電極15と受電側第2電極23との第2コンデンサQ2で構成されるLC直列共振回路の共振周波数f0となるように、第1ないし第4MOSトランジスタ111〜114それぞれをオンオフすることによって、電源BVから給電された直流電力を前記共振周波数f0の交流電力に変換し、この変換した交流電力を送電側コイル13、送電側第1電極14および送電側第2電極15に給電する。交流電力を給電することによって、送電側第1電極14は、受電側第1電極22と電界結合し、送電側第2電極15は、受電側第2電極23と電界結合し、そして、前記共振周波数f0の交流電力を給電することによって送電側コイル13と受電側コイル21とは、磁界共振で結合し、送電側コイル13から受電側コイル21へワイヤレスで電力が伝送される。
ここで、前記LC直列共振回路の共振周波数f0は、送電側コイル13のインダクタンスをL1[H]、送電側第1電極14と受電側第1電極22で構成される第1コンデンサQ1の静電容量をC1[F]、受電側コイル21のインダクタンスをL2[H]、および、送電側第2電極15と受電側第2電極23で構成される第2コンデンサQ2の静電容量をC2とすると、次式(1)で表される。
f0=1/(2×π×√((L1+L2)×(C1×C2)/(C1+C2)))
・・・(1)
一方、本実施形態では、送電側第1電極14と受電側第1電極22との互いの位置関係がずれたり、送電側第2電極15と受電側第2電極23との互いの位置関係がずれたりすると、IV制御部12は、当該ワイヤレス電力伝送システムMSにおける磁界共振を維持するようにインバータ回路11を制御する。より具体的には、IV制御部12は、次の周波数の制御を予め設定された所定の時間間隔で繰り返し実行している。この周波数の制御に当たって、IV制御部12は、まず、電流測定部16および電圧測定部17それぞれから、それぞれで測定された交流電流の位相と交流電圧の位相とを取得し、電流測定部16で測定された交流電流の位相と電圧測定部17で測定された交流電圧の位相とを比較する。そして、この比較の結果、交流電流の位相が交流電圧の位相よりも遅れている場合には、直列で間接的に接続されている前記第1および第2コンデンサQ1、Q2の静電容量(合成静電容量)がその設計値(=C1×C2/(C1+C2))よりも大きくなっており、現在の周波数fc(初期値は前記LC直列共振回路における設計値の共振周波数f0)が現状の回路の共振周波数より高いので、IV制御部12は、よりも予め設定された所定の周波数△fだけ低くなるように、第1ないし第4MOSトランジスタ111〜114のオンオフを制御する。一方、前記比較の結果、交流電流の位相が交流電圧の位相よりも進んでいる場合には、前記第1および第2コンデンサQ1、Q2の前記合成静電容量がその設計値よりも小さくなっており、現在の周波数fcが現状の回路の共振周波数より低いので、IV制御部12は、現在の周波数fcよりも前記所定の周波数f△だけ高くなるように、第1ないし第4MOSトランジスタ111〜114のオンオフを制御する。
一具体例を挙げると、共振周波数f0で駆動して共振状態である場合、図2Aに示すように、回路に給電される交流電力における交流電流の位相と交流電圧の位相とは、同相である。ここで、送電側第1電極14と受電側第1電極22との互いの位置関係がずれたり、送電側第2電極15と受電側第2電極23との互いの位置関係がずれたりすることによって、前記第1および第2コンデンサQ1、Q2の前記合成静電容量が増加すると、図2Bに示すように、前記交流電流の位相は、前記交流電圧の位相よりも遅れる。そこで、IV制御部12は、この遅れを取り戻して同相を実現するために、現在の周波数fcよりも予め設定された所定の周波数△fだけ低くなるように、第1ないし第4MOSトランジスタ111〜114のオンオフを制御する。これを1または複数回繰り返すことによって、図2Cに示すように、前記交流電流の位相と前記交流電圧の位相とは、同相となり、再び、共振状態となる。一数値例では、前記合成静電容量Ccが10%増加すると、f(10%)=1/(2×π×√(L×Cc×1.1))=(1/(2×π×√(L×Cc)×√1.1)=f0×(1/√1.1)≒f0×0953となるので、IV制御部12は、共振周波数f0を最終的に0.953倍にした周波数(=0.953×f0)の交流電力を給電することで、再び、共振状態にできる。例えば、仮に、共振周波数f0が1[MHz]である場合には、再共振するためには、周波数は、953[kHz]になる。
以上説明したように、本実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムMSおよびその送電装置SDは、互いに電界結合する送電側第1電極14と受電側第1電極22とで第1コンデンサQ1を構成し、互いに電界結合する送電側第2電極15と受電側第2電極23とで第2コンデンサQ2を構成し、これら第1および第2コンデンサQ1、Q2を磁界共振のLC共振回路に利用するので、電界結合方式と磁界共振方式とをそれぞれ独立に並列で用いる場合よりも磁界共振方式専用のコンデンサを減らせるから、より少ない部品点数でワイヤレス電力伝送できる。上記ワイヤレス電力伝送システムMSおよび送電装置SDは、磁界共振方式であるので、送電側コイルと受電側コイルとの結合係数が比較的低くても(小さくても)ワイヤレス電力伝送でき、同じコイルを用いた磁界共振方式と比較した場合に、電力伝送効率を向上できる。磁界共振方式を用いているので、送電側コイル13と受電側コイル21とは、互いに磁束が鎖交している限り、任意の形状で構成でき、後述の表1に示すように、その結合係数が0.5以下の低い値であってもワイヤレス電力伝送が可能である。
比較例を挙げて、より具体的に説明すると、本実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムMSと同じコイルを用いた磁界結合方式との比較結果は、表1に示されている。
図5は、比較例として、磁界共振方式のみを用いたワイヤレス電力伝送システムの構成を示す回路図である。比較例の磁界結合方式を用いたワイヤレス電力伝送システムSMrは、送電側コンデンサ31と、この送電側コンデンサ31に直列に接続された送電側コイル32とを備える送電装置SDr、および、受電側コンデンサ41と、この受電側コンデンサ41に直列に接続された受電側コイル42とを備える受電装置RDrを備える。
Figure 2018207670
ここで、表1における1次側コイル、2次側コイル、1次側コンデンサ、2次側コンデンサは、それぞれ、本実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムMSでは送電側コイル13、受電側コイル21、送電側第1電極14と受電側第1電極22との第1コンデンサQ1、および、送電側第2電極15と受電側第2電極23との第1コンデンサQ2であり、比較例におけるワイヤレス電力伝送システムMSrでは送電側コイル32、受電側コイル42、送電側コンデンサ31、および、受電側コンデンサ41である。
表1から分かるように、比較例の、磁界共振方式のみを用いたワイヤレス電力伝送システムSMrの効率ηは、89.7[%]であるが、本実施形態における電界結合方式と磁界共振方式とを併用したワイヤレス電力伝送システムSMの効率ηは、96.5[%]であった。この例では、96.5/58.7≒1.0758であるから、同じ漏れインダクタンスと結合係数のコイルのみを用いた場合と較べて、7.5[%]以上の効率向上が見込まれる。
上記ワイヤレス電力伝送システムMSおよび送電装置SDは、IV制御部12を備えるので、送電側第1電極14と受電側第1電極22との位置関係が変化したり、送電側第2電極15と受電側第2電極23との位置関係が変化したりしても、磁界共振を維持でき、効率よくワイヤレス電力伝送できる。
上記ワイヤレス電力伝送システムMSは、送電側コイル13が受電側コイル21に対向するように配置されるので、適切に磁界共振結合でき、送電側第1電極14が受電側第1電極22に対向するように配置されるので、適切に電界結合できて適切に第1コンデンサQ1を構成でき、送電側第2電極15が受電側第2電極23に対向するように配置されるので、適切に電界結合できて適切に第2コンデンサQ2を構成できる。
図3は、ワイヤレス電力伝送システムを他の装置に適用した第1適用例を説明するための斜視図である。図4は、ワイヤレス電力伝送システムを他の装置に適用した第2適用例を説明するための斜視図である。
なお、上述の実施形態では、送電装置SDおよび受電装置RDは、それぞれ、それ自体の単体で構成されたが、機械装置等の他の装置に組み込まれても良い。例えば、前記装置は、装置本体と、前記装置本体に着脱可能であって前記装置本体に装着される場合には固定的に装着される着脱体とを備え、前記送電装置SDは、前記装置本体に組み込まれ、前記受電装置RDは、前記送電装置SDに所定の間隔を空けて離間して対向するように前記着脱体に組み込まれる。これによって送電装置SDの送電側第1電極14と受電装置RDの受電側第1電極22とは、互いの位置関係を保持するように、配置され、前記送電装置SDの送電側第2電極15と前記受電装置RDの受電側第2電極23とは、互いの位置関係を保持するように、配置される。このため、前記第1および第2コンデンサQ1、Q2の各静電容量値が保持され、共振周波数f0を保持し易い。このような前記装置本体として、例えば、建設機械本体や牽引車等が挙げられ、前記着脱体として建設機械のアタッチメントや前記牽引車に牽引される車両等が挙げられる。前記装置本体が前記牽引車であって前記着脱体が前記牽引車に牽引される車両である場合には、これらの接続部に送電装置SDおよび受電装置RDそれぞれが組み込まれることが好ましい。
一適用例では、装置Daは、図3に示すように、前記送電装置SDが組み込まれた装置本体MBaと、前記受電装置RDが組み込まれた着脱体ATaとを備える。着脱体TAaは、中空の略直方体形状を持つ箱形の第2ハウジングHSa−2を備える。第2ハウジングHSa−2の底板には、その一方半分に受電側第1および第2電極22、23が並べて配設され、その他方半分に受電側コイル21が配設されている。装置本体MBaは、第2ハウジングHSa−2より一回り大きい、中空の略直方体形状を持つ箱形の第1ハウジングHSa−1を備える。第1ハウジングHSa−1の天板には、第2ハウジングHSa−2の前記一方半分に対応する、その一方半分に送電側第1および第2電極14、15が並べて配設され、第2ハウジングHSa−2の前記他方半分に対応する、その他方半分に送電側コイル13が配設されている。第1ハウジングHSa−1の前記天板を四周する4個の側壁板は、その高さが第1ハウジングHSa−1の前記天板の外表面の高さより若干高くなっており、これら4個の側壁板で囲まれた矩形状の内周のサイズは、第2ハウジングHSa−2の底部の外周のサイズと略同一となっている。これによって第1ハウジングHSa−1には、前記天板と前記4個の側壁番とで凹所が形成されており、着脱体ATaは、第2ハウジングHSa−2の底部部分で、この凹所に対して着脱できるようになっている。このような構成の装置Daでは、着脱体ATaが装置本体MBaに装着されると、送電装置SDの送電側第1電極14と受電装置RDの受電側第1電極22とは、互いの位置関係を保持するように、配置され、前記送電装置SDの送電側第2電極15と前記受電装置RDの受電側第2電極23とは、互いの位置関係を保持するように、配置される。
また例えば、前記装置は、装置本体と、前記装置本体に取り付けられる回転体とを備え、前記回転体は、前記装置本体に固定的に取り付けられる固定部と、前記固定部に回転可能に取り付けられる回転部とを備え、前記送電装置SDは、前記装置本体に組み込まれ、前記受電装置RDは、前記送電装置SDに所定の間隔を空けて離間して対向するように前記固定部に組み込まれる。これによっても送電側第1電極14と受電側第1電極22とは、互いの位置関係を保持するように、配置され、送電側第2電極15と受電側第2電極23とは、互いの位置関係を保持するように、配置される。このため、前記第1および第2コンデンサQ1、Q2の各静電容量値が保持され、共振周波数f0を保持し易い。このような前記装置本体として、例えば、風力発電装置や航空機等が挙げられ、前記着脱体として風車やプロペラ等が挙げられる。
一適用例では、装置Dbは、図4に示すように、前記送電装置SDが組み込まれた装置本体MBbと、前記受電装置RDが組み込まれた着脱体ATbとを備える。装置本体MBbは、中空の略短高円柱形状を持つ箱形の第1ハウジングHSb−1を備える。第1ハウジングHSb−1の天板には、同心で互いに径の異なる円形形状の送電側コイル13、送電側第1電極14および送電側第2電極15が外側から内側へ順次に並べて配設されている。着脱体TAbは、第1ハウジングHSb−1と略同じ大きさの、中空の略短高円柱形状を持つ箱形の第2ハウジングHSb−2を備える。第2ハウジングHSa−2の底板には、同心で互いに径の異なる円形形状の受電側コイル21、受電側第1電極22および受電側第2電極23が外側から内側へ順次に並べて配設されている。送電側コイル13と受電側コイル21とは、互いに略同径であり、送電側第1電極14と受電側第1電極22とは、互いに略同径であり、送電側第2電極15と受電側第2電極23とは、互いに略同径である。そして、第1ハウジングHSb−1の天板外面には、送電側コイル13、送電側第1電極14および送電側第2電極15と同心で、円環状(リング状、ドーナツ状)の図略の凸条体(または凹条体)が形成されおり、第2ハウジングHSb−2の底板外面には、受電側コイル21、受電側第1電極22および受電側第2受電極23と同心であって前記凸条体(または凹条体)と略同径で、前記凸条体(または凹条体)に嵌り込む、円環状の図略の凹条体(または凸条体)が形成されている。着脱体ATbは、その前記凹条体(または凸条体)が第1ハウジングHSb−1の天板外面に形成された前記凸条体(または凹条体)と係脱することで、着脱できるようになっている。このような構成の装置Dbでは、着脱体ATbが装置本体MBbに装着されると、第1ハウジングHSb−1の前記凸条体(または凹条体)と第2ハウジングHSb−2の前記凹条体(または凸条体)と係合しながら回転でき、回転している場合でも、送電装置SDの送電側第1電極14と受電装置RDの受電側第1電極22とは、互いの位置関係を保持するように、配置され、前記送電装置SDの送電側第2電極15と前記受電装置RDの受電側第2電極23とは、互いの位置関係を保持するように、配置される。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
SM、SMr ワイヤレス電力伝送システム
BV 電源
LD 負荷
11 インバータ部
12 IV制御部
13、32 送電側コイル
14 送電側第1電極
15 送電側第2電極
16 電流測定部
17 電圧測定部
21、42 受電側コイル
22 受電側第1電極
23 受電側第2電極
24 整流部
31 送電側コンデンサ
41 受電側コンデンサ

Claims (5)

  1. 受電装置へ電力をワイヤレスで伝送するワイヤレス電力伝送システムの送電装置であって、
    前記受電装置の受電側コイルと磁界共振で結合する送電側コイルと、
    前記受電装置の受電側第1および第2電極それぞれと電界結合する送電側第1および第2電極と、
    前記送電側コイルおよび前記送電側第1および第2電極に、前記磁界共振する周波数で交流電力を供給する交流電力供給部とを備える、
    ワイヤレス電力伝送システムの送電装置。
  2. 前記磁界共振を維持するように前記交流電力供給部を制御する制御部をさらに備える、
    請求項1に記載のワイヤレス電力伝送システムの送電装置。
  3. 送電装置と受電装置とを備え、前記送電装置から前記受電装置へ電力をワイヤレスで伝送するワイヤレス電力伝送システムであって、
    前記受電装置は、受電側コイルと、受電側第1および第2電極とを備え、
    前記送電装置は、請求項1または請求項2に記載の送電装置である、
    ワイヤレス電力伝送システム。
  4. 前記送電装置における送電側コイル、送電側第1電極および送電側第2電極それぞれは、前記受電装置における受電側コイル、受電側第1電極および受電側第2電極それぞれに対向するように配置される、
    請求項3に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  5. 前記送電装置の送電側第1電極と前記受電装置の受電側第1電極とは、互いの位置関係を保持するように、配置され、
    前記送電装置の送電側第2電極と前記受電装置の受電側第2電極とは、互いの位置関係を保持するように、配置される、
    請求項3または請求項4に記載のワイヤレス電力伝送システム。
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