JP2018207447A - 通信システム及びスレーブ - Google Patents
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Abstract
【課題】通信規格を逸脱せずに、予め定められている送信タイミングでデータを送信する。
【解決手段】シンクパルスの受信に応じて最初にデータを送信する基準スレーブ3は、シンクパルスを受信すると、高精度なクロックを用いて所定の送信タイミングでデータを送信する。シンクパルスの受信に応じて基準スレーブ3のデータ送信後にデータを送信する非基準スレーブ4は、シンクパルスを受信すると、低精度なクロックを用いて送信要求の入力タイミングでデータを送信する。非基準スレーブ4は、低精度なクロックを用いて起点タイミングからの経過期間を計測値として計測し、シンクパルスの受信タイミングを起点タイミングとして基準スレーブ3からのデータの受信タイミングでの計測値の正常異常を検出する。非基準スレーブ4は、計測値の異常を検出すると、補正処理を実行し、送信要求の出力タイミングを補正する。
【選択図】図1
【解決手段】シンクパルスの受信に応じて最初にデータを送信する基準スレーブ3は、シンクパルスを受信すると、高精度なクロックを用いて所定の送信タイミングでデータを送信する。シンクパルスの受信に応じて基準スレーブ3のデータ送信後にデータを送信する非基準スレーブ4は、シンクパルスを受信すると、低精度なクロックを用いて送信要求の入力タイミングでデータを送信する。非基準スレーブ4は、低精度なクロックを用いて起点タイミングからの経過期間を計測値として計測し、シンクパルスの受信タイミングを起点タイミングとして基準スレーブ3からのデータの受信タイミングでの計測値の正常異常を検出する。非基準スレーブ4は、計測値の異常を検出すると、補正処理を実行し、送信要求の出力タイミングを補正する。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信システム及びスレーブに関する。
従来より、シンクパルスを周期的に送信するマスタと、シンクパルスを受信したことに応じてデータを送信する複数のスレーブとを有する通信システムが供されている。この種の通信システムでは、データの送受信を正常に行えるように発振回路から出力されるクロックのクロック周波数が安定していることが不可欠である。クロック周波数が正常値から外れると、通信規格から外れたデータを送信したり複数のスレーブから送信されたデータ同士が衝突したりする等の問題が発生する。このような事情から、例えば特許文献1には、クロック周波数の異常を検出する機能を備えたスレーブの構成が開示されている。又、例えば特許文献2には、クロック周波数の異常を検出すると、クロック周波数を補正する機能を備えた通信システムの構成が開示されている。
クロック周波数が異常になった場合には、そのクロック周波数の異常を速やかに検出し、そのクロック周波数の異常に対して適切に対処することで、予め定められている送信タイミングでデータを送信することが望ましい。この点に関し、特許文献1のスレーブでは、マスタから周期的に送信されるシンクパルスの間隔を、発振回路から出力されるクロックにより計測し、その計測値と設定値とを比較してクロック周波数の異常を検出する。しかしながら、このような構成では、スレーブでは、クロック周波数の異常を検出するにはシンクパルスを少なくとも連続して2回受信する必要がある。そのため、シンクパルスの送信間隔である1フレーム目内ではクロック周波数の異常を検出することができず、予め定められている送信タイミングでデータを送信することができない。
又、特許文献2の通信システムでは、クロック周波数の異常を検出したスレーブがマスタに対して補正要求を送信し、補正要求を受信したマスタが高精度なクロックを生成する別のスレーブに対して高精度なクロックの送信を指示し、クロック周波数を補正する。しかしながら、このような構成では、スレーブがデータ以外の信号である補正要求を送信する必要があり、DSI(Distributed System Interface)等の通信規格を逸脱することになる。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信規格を逸脱せずに予め定められている送信タイミングでデータを送信することができ、データの送受信を正常に行うことができる通信システム及びスレーブを提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、複数のスレーブのうちシンクパルスを受信したことに応じて最初にデータを送信する基準スレーブ(3,4,12,22,32,43,44)は、シンクパルスが受信回路(3b,43b)に受信されると、発振回路(3a,43a)により生成される高精度なクロックを用いて所定の送信タイミングでデータを送信回路(3d,43d)から送信する。複数のスレーブのうちシンクパルスを受信したことに応じて基準スレーブのデータ送信後にデータを送信する非基準スレーブ(4,12,22,32,44)は、シンクパルスが受信回路(4b,12b,22b,32b,44b)に受信されると、発振回路(4a,12a,22a,32a,44a)により生成される低精度なクロックを用いて送信制御回路(4f,12f,22f,32f,44f)からの送信要求の入力タイミングでデータを送信回路(4d,12d,22d,32d,44d)から送信する。
ここで、非基準スレーブは、低精度なクロックを用いて起点タイミングからの経過期間を計測値として計測器(4e,12e,22e,32e,44e)により計測し、シンクパルスが受信された受信タイミングを起点タイミングとして基準スレーブから送信されたデータが受信された受信タイミングでの計測値の正常異常を検出回路(4g,12g,22g,44g)により検出する。非基準スレーブは、計測値の異常を検出すると、補正処理を補正回路(4h,12h,22h,44h)により実行し、送信制御回路から送信回路への送信要求の出力タイミングを補正する。
即ち、シンクパルスの受信タイミングを起点タイミングとして基準スレーブから送信されたデータの受信タイミングでの計測値を用いてクロック周波数の異常を検出し、送信制御回路から送信回路への送信要求の出力タイミングを補正するようにした。クロック周波数の異常の検出から当該異常への対処までを非基準スレーブのみで、シンクパルスの送信間隔である1フレーム目内で行うことができ、予め定められている送信タイミングを変更せずにデータを送信することができる。又、異常を検出した非基準スレーブがデータ以外の信号である補正要求を送信する事態を回避することができ、通信規格を逸脱してしまう事態を回避することができる。これにより、通信規格を逸脱せずに予め定められている送信タイミングでデータを送信することができ、データの送受信を正常に行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を、車両に搭載される通信システムに適用した第1の実施形態について図1から図4を参照して説明する。通信システム1は、マスタ2と、複数のスレーブ3,4とが通信バス5を介してバス接続されて構成されている。複数のスレーブ3,4は、1つの基準スレーブ3と、1つ以上の非基準スレーブ4とに区分される。図1では、1つの非基準スレーブ4が接続されている構成を例示しているが、複数の非基準スレーブ4が接続されている構成でも良い。マスタ2は、例えばエアバッグの作動を制御するECUであり、スレーブ3,4は、例えばマスタ2がエアバッグの作動を制御するのに必要なデータを送信するセンサ等である。マスタ2がエアバッグの作動を制御するのに必要なデータとは、センサ値や、そのセンサ値が正常であるか異常であるかを示す判定値等である。
以下、本発明を、車両に搭載される通信システムに適用した第1の実施形態について図1から図4を参照して説明する。通信システム1は、マスタ2と、複数のスレーブ3,4とが通信バス5を介してバス接続されて構成されている。複数のスレーブ3,4は、1つの基準スレーブ3と、1つ以上の非基準スレーブ4とに区分される。図1では、1つの非基準スレーブ4が接続されている構成を例示しているが、複数の非基準スレーブ4が接続されている構成でも良い。マスタ2は、例えばエアバッグの作動を制御するECUであり、スレーブ3,4は、例えばマスタ2がエアバッグの作動を制御するのに必要なデータを送信するセンサ等である。マスタ2がエアバッグの作動を制御するのに必要なデータとは、センサ値や、そのセンサ値が正常であるか異常であるかを示す判定値等である。
マスタ2は、スレーブ3,4からのデータの取得タイミングを監視しており、データの取得タイミングになると、同期タイミング用のシンクパルスをスレーブ3,4に送信する。スレーブ3,4は、それぞれマスタ2から送信されたシンクパルスを受信すると、そのシンクパルスの受信を契機とし、シンクパルスの受信タイミングから予め設定されている設定時間の経過後にデータを送信する。それぞれの設定時間がスレーブ3,4で重複しないように設定されることで、スレーブ3,4から送信されたデータ同士が衝突することなく、マスタ2がスレーブ3,4からのデータを混同せずに受信可能となる。この場合、基準スレーブ3に対して設定されている設定時間と非基準スレーブ4に対して設定されている設定時間とでは前者が後者よりも短く、即ち、基準スレーブ3がデータを送信した後に、非基準スレーブ4がデータを送信する。
マスタ2は、発振回路2aと、通信制御回路2bと、送信回路2cと、受信回路2dとを有する。発振回路2aは、例えば水晶振動子やセラミック振動子から構成される発振回路であり、高精度なクロックを生成し、その生成したクロックを通信制御回路2bと、送信回路2cと、受信回路2dとに出力する。発振回路2aが生成するクロックは、後述する非基準スレーブ4が生成するクロックよりもクロック周波数の精度が高い。即ち、発振回路2aから出力されるクロックのクロック周波数は安定している。
通信制御回路2bは、計測器2eと、送信制御回路2fとを有し、発振回路2aから入力するクロックにしたがって動作する。計測器2eは、送信制御回路2fから出力された送信要求を帰還入力し、データが受信回路2dに受信された受信タイミングや送信要求の入力タイミングからの経過期間を計測値として計測し、その計測した計測値を送信制御回路2fに出力する。送信制御回路2fは、計測器2eから計測値を入力すると、その入力した計測値にしたがって送信要求を送信回路2cに出力すると共に通信制御回路2bに出力する。
送信回路2cは、通信バス5に接続されており、発振回路2aから入力するクロックにしたがって動作し、送信制御回路2fから送信要求を入力すると、その送信要求の入力タイミングでシンクパルスを複数のスレーブ3,4に送信する。受信回路2dは、通信バス5に接続されており、送信回路2cから送信されたシンクパルスがスレーブ3,4に受信されたことに応じて当該スレーブ3,4から送信されたデータを受信する。
基準スレーブ3は、発振回路3aと、受信回路3bと、通信制御回路3cと、送信回路3dとを有する。発振回路3aは、マスタ2の発振回路2aと同様に例えば水晶振動子やセラミック振動子から構成される発振回路であり、高精度なクロックを生成し、その生成したクロックを受信回路3bと、通信制御回路3cと、送信回路3dとに出力する。発振回路3aが生成するクロックも、後述する非基準スレーブ4が生成するクロックよりもクロック周波数の精度が高い。
受信回路3bは、通信バス5に接続されており、発振回路3aから入力するクロックにしたがって動作し、マスタ2から送信されたシンクパルスを受信する。通信制御回路3cは、計測器3eと、送信制御回路3fとを有し、発振回路3aから入力するクロックにしたがって動作する。計測器3eは、シンクパルスが受信回路3bに受信された受信タイミングからの経過期間を計測値として計測し、その計測した計測値を送信制御回路3fに出力する。
送信制御回路3fは、計測器3eから計測値を入力すると、その入力した計測値を上記した基準スレーブ3に対して設定されている設定時間に相当する送信判定閾値と比較し、計測値が送信判定閾値に達すると、送信要求を送信回路3dに出力する。送信回路3dは、通信バス5に接続されており、発振回路3aから入力するクロックにしたがって動作し、送信制御回路3fから送信要求を入力すると、その送信要求の入力タイミングでデータをマスタ2に送信する。
非基準スレーブ4は、発振回路4aと、受信回路4bと、通信制御回路4cと、送信回路4dとを有すると共に、基準スレーブ3とは異なり、検出回路4gと、補正回路4hとを有する。発振回路4aは、マスタ2の発振回路2aや基準スレーブ3の発振回路3aとは異なり、例えばコンデンサと抵抗とを含むCR回路から構成される発振回路であり、低精度なクロックを生成し、その生成したクロックを受信回路4bと、通信制御回路4cと、送信回路4dと、検出回路4gと、補正回路4hとに出力する。発振回路4aが生成するクロックは、上記したマスタ2の発振回路2aや基準スレーブ3の発振回路3aが生成するクロックよりもクロック周波数の精度が低い。即ち、発振回路4aから出力されるクロックのクロック周波数は不安定になる虞がある。
受信回路4bは、通信バス5に接続されており、発振回路4aから入力するクロックにしたがって動作し、マスタ2から送信されたシンクパルスを受信する。通信制御回路4cは、計測器4eと、送信制御回路4fとを有し、発振回路4aから入力するクロックにしたがって動作する。計測器4eは、シンクパルスが受信回路3bに受信された受信タイミングからの経過期間を計測値として計測し、その計測した計測値を送信制御回路4f及び検出回路4gに出力する。
検出回路4gは、発振回路4aから入力するクロックにしたがって動作し、計測器4eから計測値を入力すると、その入力した計測値が正常範囲内であるか否かを判定し、計測値の正常異常を判定する。ここで、発振回路4aから出力されるクロックのクロック周波数が安定していれば、計測値が正常範囲内である可能性が高く、一方、発振回路4aから出力されるクロックのクロック周波数が安定していなければ、計測値が正常範囲内でない可能性が高い。検出回路4gは、計測値が正常範囲内であると判定すると、計測値の正常を検出し、計測値が正常である旨を示す正常通知を送信制御回路4fに出力する。一方、検出回路4gは、計測値が正常範囲内でないと判定すると、計測値の異常を検出し、計測値が異常である旨を示す異常通知を送信制御回路4fに出力すると共に計測値を補正回路4hに出力する。
補正回路4hは、発振回路4aから入力するクロックにしたがって動作し、計測値と正常値とのずれ量を算出する演算器を有し、検出回路4gから計測値を入力すると、その入力した計測値と正常値とのずれ量を算出し、その算出したずれ量を送信制御回路4fに出力する。
送信制御回路4fは、補正回路4hから計測値を入力すると、その入力した計測値を上記した非基準スレーブ4に対して設定されている設定時間に相当する送信判定閾値と比較し、計測値が送信判定閾値に達すると、送信要求を送信回路4dに出力する。この場合、送信制御回路4fは、検出回路4gから正常通知を入力していれば、送信判定閾値を補正せずに計測値を当該送信判定閾値と比較し、計測値が送信判定閾値に達すると、送信要求を送信回路4dに出力する。一方、送信制御回路4fは、検出回路4gから異常通知を入力し、補正回路4hからずれ量を入力していれば、その入力したずれ量にしたがって上記した送信判定閾値を補正する。そして、送信制御回路4fは、計測値を補正後の送信判定閾値と比較し、計測値が補正後の送信判定閾値に達すると、送信要求を送信回路4dに出力する。
送信回路4dは、通信バス5に接続されており、発振回路4aから入力するクロックにしたがって動作し、送信制御回路4fから送信要求を入力すると、その送信要求の入力タイミングでデータをマスタ2に送信する。
次に、上記した構成の作用について図2から図4を参照して説明する。
非基準スレーブ4は、マスタ2からのシンクパルスの受信を監視する受信監視処理を所定周期で実行する。非基準スレーブ4は、受信監視処理の開始イベントが成立すると、受信監視処理を開始し、マスタ2からのシンクパルスを受信したか否かを判定する(S1)。非基準スレーブ4は、マスタ2からのシンクパルスを受信していないと判定すると(S1:NO)、受信監視処理を終了し、次の受信監視処理の開始イベントの成立を待機する。
非基準スレーブ4は、マスタ2からのシンクパルスの受信を監視する受信監視処理を所定周期で実行する。非基準スレーブ4は、受信監視処理の開始イベントが成立すると、受信監視処理を開始し、マスタ2からのシンクパルスを受信したか否かを判定する(S1)。非基準スレーブ4は、マスタ2からのシンクパルスを受信していないと判定すると(S1:NO)、受信監視処理を終了し、次の受信監視処理の開始イベントの成立を待機する。
非基準スレーブ4は、マスタ2からのシンクパルスを受信したと判定すると(S1:YES)、計測器4eによる計測値の計測を開始し(S2)、基準スレーブ3からのデータの受信を待機する(S3)。非基準スレーブ4は、基準スレーブ3からのデータを受信したと判定すると(S3:YES)、その時点での計測値が正常範囲内であるか否かを検出回路4gにより判定する(S4)。非基準スレーブ4は、計測値が正常範囲内であると判定すると(S4:YES)、発振回路4aから出力されているクロックのクロック周波数が正常であると特定し(S5)、計測値が送信判定閾値に達するのを待機する(S6)。非基準スレーブ4は、計測値が送信判定閾値に達したと判定すると(S6:YES)、送信制御回路4fが送信要求を送信回路4dに出力することで、データを送信回路4dから送信する(S7)。非基準スレーブ4は、このようにしてデータを送信回路4dから送信すると、計測器4eによる計測を終了し、計測値をリセットし、受信監視処理を終了し、次の受信監視処理の開始イベントの成立を待機する。
一方、非基準スレーブ4は、計測値が正常範囲内でないと判定すると(S4:NO)、発振回路4aから出力されているクロックのクロック周波数が異常であると特定し(S8)、計測値と正常値とのずれ量にしたがって送信判定閾値を補正する(S9)。非基準スレーブ4は、送信判定閾値を補正すると、計測値が補正後の送信判定閾値に達するのを待機する(S10)。非基準スレーブ4は、計測値が補正後の送信判定閾値に達したと判定すると(S10:YES)、送信制御回路4fが送信要求を送信回路4dに出力することで、データを送信回路4dから送信する(S7)。非基準スレーブ4は、このようにしてデータを送信回路4dから送信すると、計測器4eによる計測を終了し、計測値をリセットし、受信監視処理を終了し、次の受信監視処理の開始イベントの成立を待機する。即ち、非基準スレーブ4は、クロック周波数が異常であると特定すると、補正処理として送信判定閾値を補正し、計測値が補正後の送信判定閾値に達することで、クロック周波数が正常であると特定した場合と同様にしてデータを送信する。
図3に示すように、非基準スレーブ4は、マスタ2からのシンクパルスを「t1」のタイミングで受信すると、計測器4eによる計測を開始する。具体的には、非基準スレーブ4は、クロックの立ち上がりエッジを検出することで計測値をカウントアップする。非基準スレーブ4は、基準スレーブ3からのデータを「t2」のタイミングで受信すると、その時点での計測値が正常範囲内であるか否かを判定する。非基準スレーブ4は、計測値が正常範囲内であると判定すると、送信判定閾値を補正せずに計測値が送信判定閾値に達するのを待機する。非基準スレーブ4は、計測値が「t3」のタイミングで送信判定閾値に達したと判定すると、データを送信する。
一方、図4に示すように、非基準スレーブ4は、計測値が正常範囲内でないと判定すると、送信判定閾値を補正して計測値が補正後の送信判定閾値に達するのを待機する。非基準スレーブ4は、計測値が「t3」のタイミングで補正後の送信判定閾値に達したと判定すると、データを送信する。図4は、図3に示した正常なクロック周波数に対してクロック周波数が高く変化し、基準スレーブ3からのデータの受信タイミングで計測値が正常範囲よりも高く外れた場合を例示している。図3に示した正常なクロック周波数に対してクロック周波数が低く変化すれば、基準スレーブ3からのデータの受信タイミングで計測値が正常範囲よりも低く外れることになる。この場合でも、非基準スレーブ4は、計測値が正常範囲内でないと判定すると、送信判定閾値を補正して計測値が補正後の送信判定閾値に達するのを待機し、計測値が補正後の送信判定閾値に達したと判定すると、データを送信する。
以上に説明したように第1の実施形態によれば、非基準スレーブ4おいて、シンクパルスの受信タイミングを起点タイミングとして基準スレーブ3から送信されたデータの受信タイミングでの計測値を用いてクロック周波数の異常を検出し、送信制御回路4fから送信回路4dへの送信要求の出力タイミングを補正するようにした。クロック周波数の異常の検出から当該異常への対処までを非基準スレーブ4のみで、シンクパルスの送信間隔である1フレーム目内で行うことができ、予め定められている送信タイミングを変更せずにデータを送信することができる。又、異常を検出した非基準スレーブ4がデータ以外の信号である補正要求を送信する事態を回避することができ、通信規格を逸脱してしまう事態を回避することができる。これにより、通信規格を逸脱せずに予め定められている送信タイミングでデータを送信することができ、データの送受信を正常に行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図5から図7を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第1の実施形態は、クロック周波数の異常を検出した場合に、送信制御回路4fにおける送信判定閾値を補正する構成であるが、第2の実施形態は、クロック周波数の異常を検出した場合に、クロック周波数を補正する構成である。
次に、本発明の第2の実施形態について図5から図7を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第1の実施形態は、クロック周波数の異常を検出した場合に、送信制御回路4fにおける送信判定閾値を補正する構成であるが、第2の実施形態は、クロック周波数の異常を検出した場合に、クロック周波数を補正する構成である。
通信システム11において、非基準スレーブ12は、発振回路12aと、受信回路12bと、通信制御回路12cと、送信回路12dと、検出回路12gと、補正回路12hとを有する。通信制御回路12cは、計測器12eと、送信制御回路12fとを有する。発振回路12aは、クロック補正回路12iを有する。受信回路12b、送信回路12d、計測器12e、検出回路12gは、それぞれ第1の実施形態で説明した受信回路4b、送信回路4d、計測器4e、検出回路4gと同等である。
補正回路12hは、計測値と正常値とのずれ量を算出する演算器を有し、検出回路12gから計測値を入力すると、その入力した計測値と正常値とのずれ量を算出し、第1の実施形態とは異なり、その算出したずれ量をクロック補正回路12iに出力する。クロック補正回路12iは、補正回路12hからずれ量を入力すると、その入力したずれ量にしたがってクロック周波数を補正する。
送信制御回路12fは、計測器12eから計測値を入力すると、その入力した計測値を上記した非基準スレーブ12に対して設定されている設定時間に相当する送信判定閾値と比較し、計測値が送信判定閾値に達すると、送信要求を送信回路12dに出力する。この場合、送信制御回路12fは、検出回路12gから正常通知を入力していれば、計測値が送信判定閾値に達するのを待機し、計測値が送信判定閾値に達すると、送信要求を送信回路12dに出力する。一方、送信制御回路12fは、第1の実施形態とは異なり、検出回路12gから異常通知を入力していれば、計測値を正常範囲内に設定し、その正常範囲内に設定後の計測値が送信判定閾値に達するのを待機し、その正常範囲内に設定後の計測値が送信判定閾値に達すると、送信要求を送信回路12dに出力する。
非基準スレーブ12は、受信監視処理を開始し、計測値が正常範囲内でないと判定すると(S4:NO)、クロック周波数が異常であると特定し(S8)、計測値と正常値とのずれ量にしたがってクロック周波数を補正し(S11)、計測値を正常範囲内に設定する(S12)。非基準スレーブ12は、クロック周波数を補正し、計測値を正常範囲内に設定すると、その正常範囲内に設定後の計測値が送信判定閾値に達するのを待機する(S13)。非基準スレーブ12は、その正常範囲内に設定後の計測値が送信判定閾値に達したと判定すると(S13:YES)、送信制御回路12fが送信要求を送信回路12dに出力することで、データを送信回路12dから送信する(S7)。そして、非基準スレーブ12は、このようにしてデータを送信回路12dから送信すると、計測器12eによる計測を終了し、計測値をリセットし、受信監視処理を終了し、次の受信監視処理の開始イベントの成立を待機する。即ち、非基準スレーブ14は、クロック周波数が異常であると特定すると、補正処理としてクロック周波数を補正して計測値を正常範囲内に設定し、その正常範囲内に設定後の計測値が送信判定閾値に達することで、クロック周波数が正常であると特定した場合と同様にしてデータを送信する。
図7に示すように、非基準スレーブ12は、マスタ2からのシンクパルスを「t1」のタイミングで受信すると、計測器12eによる計測を開始し、基準スレーブ3からのデータを「t2」のタイミングで受信すると、その時点での計測値が正常範囲内であるか否かを判定する。非基準スレーブ12は、計測値が正常範囲内でないと判定すると、クロック周波数を補正し、計測値を正常範囲内に設定し、その正常範囲内に設定後の計測値が送信判定閾値に達するのを待機する。非基準スレーブ12は、計測値が「t3」のタイミングで送信判定閾値に達したと判定すると、データを送信する。
以上に説明したように第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、通信規格を逸脱せずに予め定められている送信タイミングでデータを送信することができ、データの送受信を正常に行うことができる。又、発振回路12aから出力されるクロックのクロック周波数を補正することで、これ以降にクロック周波数が正常であり続ければ送信判定閾値やクロック周波数を補正する必要がなくなる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図8から図10を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第1の実施形態は、クロック周波数の異常を検出した場合に、送信制御回路4fにおける送信判定閾値を補正するだけの構成であるが、第3の実施形態は、クロック周波数の異常を検出した場合に、送信制御回路4fにおける送信判定閾値を補正することに続いてクロック周波数を補正する構成である。
次に、本発明の第3の実施形態について図8から図10を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第1の実施形態は、クロック周波数の異常を検出した場合に、送信制御回路4fにおける送信判定閾値を補正するだけの構成であるが、第3の実施形態は、クロック周波数の異常を検出した場合に、送信制御回路4fにおける送信判定閾値を補正することに続いてクロック周波数を補正する構成である。
通信システム21において、非基準スレーブ22は、発振回路22aと、受信回路22bと、通信制御回路22cと、送信回路22dと、検出回路22gと、補正回路22hとを有する。通信制御回路22cは、計測器22eと、送信制御回路22fとを有する。発振回路22aは、クロック補正回路22iを有する。受信回路22b、送信回路22d、計測器22e、検出回路22gは、それぞれ第1の実施形態で説明した受信回路4b、送信回路4d、計測器4e、検出回路4gと同等である。
補正回路22hは、第1の実施形態で説明した補正回路4hの機能と第2の実施形態で説明した補正回路12hの機能との両方を含む。即ち、補正回路22hは、計測値と正常値とのずれ量を算出する演算器を有し、検出回路22gから計測値を入力すると、その入力した計測値と正常値とのずれ量を算出し、その算出したずれ量を送信制御回路22fとクロック補正回路22iとの両方に出力する。
送信制御回路22fは、検出回路22gから異常通知を入力し、補正回路22hからずれ量を入力すると、その入力したずれ量にしたがって送信判定閾値を補正する。そして、送信制御回路22fは、計測値を補正後の送信判定閾値と比較し、計測値が補正後の送信判定閾値に達すると、送信要求を送信回路22dに出力する。クロック補正回路22iは、補正回路22hからずれ量を入力すると、その入力したずれ量にしたがってクロック周波数を補正する。
非基準スレーブ22は、受信監視処理を開始し、計測値が正常範囲内でないと判定すると(S4:NO)、クロック周波数が異常であると特定し(S8)、送信判定閾値を補正し(S9)、計測値が補正後の送信判定閾値に達したと判定すると(S10:YES)、データを送信回路22dから送信する(S21)。その後、非基準スレーブ22は、計測値と正常値とのずれ量にしたがってクロック周波数を補正し(S22)、送信判定閾値を補正前の所定値に戻す(S23)。そして、非基準スレーブ22は、このようにして送信判定閾値を補正前の所定値に戻すと、計測器22eによる計測を終了し、計測値をリセットし、受信監視処理を終了し、次の受信監視処理の開始イベントの成立を待機する。尚、非基準スレーブ22は、データを送信してから次のシンクパルスを受信するまでの期間で、クロック周波数を補正し、送信判定閾値を補正前の所定値に戻せば良い。
図10に示すように、非基準スレーブ22は、マスタ2からのシンクパルスを「t1」のタイミングで受信すると、計測器22eによる計測を開始し、基準スレーブ3からのデータを「t2」のタイミングで受信すると、その時点での計測値が正常範囲内であるか否かを判定する。非基準スレーブ22は、計測値が正常範囲内でないと判定すると、送信判定閾値を補正して計測値が補正後の送信判定閾値に達するのを待機する。非基準スレーブ22は、計測値が「t3」のタイミングで補正後の送信判定閾値に達したと判定すると、データを送信し、クロック周波数を補正し、送信判定閾値を補正前の所定値に戻す。これ以降、非基準スレーブ22は、補正したクロック周波数及び補正前の所定値に戻した送信判定閾値を用い、上記した処理を繰り返して行う(「t4」〜「t6」)。
以上に説明したように第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、通信規格を逸脱せずに予め定められている送信タイミングでデータを送信することができ、データの送受信を正常に行うことができる。又、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることもでき、発振回路22aから出力されるクロックのクロック周波数を補正することで、これ以降にクロック周波数が正常であり続ければ送信判定閾値やクロック周波数を補正する必要がなくなる。又、送信判定閾値を補正する処理とクロック周波数を補正する処理とを比較すると、一般的には後者の方が前者よりも長い時間を要するので、クロック周波数を補正するよりも先に送信判定閾値を補正することで、予め定められている送信タイミングでデータをより確実に送信することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図11及び図12を参照して説明する。尚、上記した第3の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第3の実施形態は、計測値が正常範囲内であるか否かを判定してクロック周波数の異常を検出した場合に、送信制御回路4fにおける送信判定閾値を補正することに続いてクロック周波数を補正する構成であるが、第4の実施形態は、計測値が正常範囲内であるか否かを判定せずに送信判定閾値を補正することに続いてクロック周波数を補正する構成である。
次に、本発明の第4の実施形態について図11及び図12を参照して説明する。尚、上記した第3の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第3の実施形態は、計測値が正常範囲内であるか否かを判定してクロック周波数の異常を検出した場合に、送信制御回路4fにおける送信判定閾値を補正することに続いてクロック周波数を補正する構成であるが、第4の実施形態は、計測値が正常範囲内であるか否かを判定せずに送信判定閾値を補正することに続いてクロック周波数を補正する構成である。
通信システム31において、非基準スレーブ32は、発振回路32aと、受信回路32bと、通信制御回路32cと、送信回路32dと、補正回路32hとを有する。通信制御回路32cは、計測器32eと、送信制御回路32fとを有する。発振回路32aは、クロック補正回路32iを有する。即ち、非基準スレーブ32は、第3の実施形態で説明した非基準スレーブ22から検出回路22gが省かれた構成である。発振回路32a、受信回路32b、送信回路32dは、それぞれ第3の実施形態で説明した発振回路22a、受信回路22b、送信回路22dと同等である。
計測器32eは、シンクパルスが受信回路32bに受信された受信タイミングからの経過期間を計測値として計測し、その計測した計測値を補正回路32hに出力する。補正回路32hは、計測値と正常値とのずれ量を算出する演算器を有し、計測器32eから計測値を入力すると、その入力した計測値と正常値とのずれ量を算出し、その算出したずれ量を送信制御回路32fとクロック補正回路32iとの両方に出力する。
送信制御回路32fは、補正回路32hからずれ量を入力すると、その入力したずれ量にしたがって送信判定閾値を補正する。そして、送信制御回路32fは、計測値を補正後の送信判定閾値と比較し、計測値が補正後の送信判定閾値に達すると、送信要求を送信回路22dに出力する。クロック補正回路32iは、補正回路32hからずれ量を入力すると、その入力したずれ量にしたがってクロック周波数を補正する。
非基準スレーブ32は、受信監視処理を開始し、基準スレーブ3からのデータを受信したと判定すると(S3:YES)、その時点での計測値が正常範囲内であるか否かを検出回路4gにより判定せずに送信判定閾値を補正し(S31)、計測値が補正後の送信判定閾値に達するのを待機する(S32)。非基準スレーブ32は、計測値が補正後の送信判定閾値に達したと判定すると(S32:YES)、送信制御回路32fが送信要求を送信回路32dに出力することで、データを送信回路32dから送信する(S33)。非基準スレーブ4は、このようにしてデータを送信回路32dから送信すると、計測器4eによる計測を終了し、計測値をリセットし、クロック周波数を補正し(S34)、受信監視処理を終了し、次の受信監視処理の開始イベントの成立を待機する。即ち、非基準スレーブ32は、受信監視処理を開始する毎に計測値が正常範囲内であるか否かを判定せずに送信判定閾値及びクロック周波数を補正することで、計測値が正常範囲内であっても送信判定閾値及びクロック周波数を補正する。
以上に説明したように第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、通信規格を逸脱せずに予め定められている送信タイミングでデータを送信することができ、データの送受信を正常に行うことができる。又、シンクパルスが受信される毎に計測値が正常範囲内であるか否かを判定せずに送信判定閾値及びクロック周波数を補正することで、クロック周波数の異常を検出する構成を不要とすることができる。又、計測値が正常範囲内であっても送信判定閾値及びクロック周波数を補正することで、予め定められている送信タイミングでより適切にデータを送信することができる。尚、以上は、送信判定閾値とクロック周波数との両方を補正する場合を説明したが、送信判定閾値とクロック周波数とのうち少なくとも何れかのみを補正しても良い。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について図13を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第1の実施形態は、マスタ2に対して複数のスレーブ3,4がバス接続されている構成であるが、第5の実施形態は、マスタに対して複数のスレーブがデイジーチェーン接続されている構成である。
次に、本発明の第5の実施形態について図13を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第1の実施形態は、マスタ2に対して複数のスレーブ3,4がバス接続されている構成であるが、第5の実施形態は、マスタに対して複数のスレーブがデイジーチェーン接続されている構成である。
通信システム41は、マスタ42と、複数のスレーブ43,44とがデイジーチェーン接続されて構成されている。複数のスレーブ43,44は、マスタ42から最も離れている終端の基準スレーブ43と、マスタ42と基準スレーブ43との間に接続されている1つ以上の非基準スレーブ44とに区分される。
マスタ42は、発振回路42aと、通信制御回路42bと、送信回路42cと、受信回路42dとを有し、送信回路42cと受信回路42dとが内部で直接接続されている。これらの各回路42a〜42dは、それぞれ第1の実施形態で説明したマスタ2の各回路2a〜2dと同等である。
基準スレーブ43は、発振回路43aと、受信回路43bと、通信制御回路43cと、送信回路43dとを有し、受信回路43bと送信回路43dとが内部で直接接続されている。これらの各回路43a〜43dは、それぞれ第1の実施形態で説明した基準スレーブ3の各回路3a〜3dと同等である。
非基準スレーブ44は、発振回路44aと、受信回路44bと、通信制御回路44cと、送信回路44dと、検出回路44gと、補正回路44hとを有し、受信回路44bと送信回路44dとが内部で直接接続されている。これらの各回路44a〜44d,44g,44hは、それぞれ第1の実施形態で説明した非基準スレーブ4の各回路4a〜4h,4g,4hと同等である。
マスタ42の受信回路と非基準スレーブ44の送信回路とが直接接続されており、非基準スレーブ44の受信回路と基準スレーブ43の送信回路とが直接接続されている。又、マスタ42の受信回路と非基準スレーブ44の送信回路とが直接接続されており、非基準スレーブ44の受信回路と基準スレーブ43の送信回路とが直接接続されている。この場合、非基準スレーブ44は、第1の実施形態で説明した非基準スレーブ4と同等の動作を行う。
以上に説明したように第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、通信規格を逸脱せずに予め定められている送信タイミングでデータを送信することができ、データの送受信を正常に行うことができる。尚、図13は、クロック周波数の異常を検出した場合に、送信制御回路44fにおける送信判定閾値を補正する構成であるが、第2の実施形態と同様にしてクロック周波数を補正する構成であっても良い。又、第3の実施形態と同様にして送信制御回路44fにおける送信判定閾値を補正することに続いてクロック周波数を補正する構成であっても良い。更に、第4の実施形態と同様にしてクロック周波数の異常を検出せずに送信判定閾値及びクロック周波数を補正する構成であっても良い。
(その他の実施形態)
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、更には、それらに一要素のみ、それ以上、或いはそれ以下を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
車両に搭載される通信システムに限らず、車載以外の用途の通信システムに適用しても良い。
第2の実施形態等において、クロック補正回路が発振回路の外部であっても良く、発振回路から出力されたクロックのクロック周波数を、発振回路の外部で補正する構成でも良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、更には、それらに一要素のみ、それ以上、或いはそれ以下を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
車両に搭載される通信システムに限らず、車載以外の用途の通信システムに適用しても良い。
第2の実施形態等において、クロック補正回路が発振回路の外部であっても良く、発振回路から出力されたクロックのクロック周波数を、発振回路の外部で補正する構成でも良い。
図面中、1,11,21,31,41は通信システム、2,42はマスタ、3,43は基準スレーブ、3aは発振回路、3bは受信回路、3dは送信回路、4,12,22,32,44は非基準スレーブ、3a,43aは基準スレーブの発振回路、3b,43bは基準スレーブの受信回路、3d,43dは基準スレーブの送信回路、4a,12a,22a,32a,44aは非基準スレーブの発振回路、4b,12b,22b,32b,44bは非基準スレーブの受信回路、4d,12d,22d,32d,44dは非基準スレーブの送信回路、4e,12e,22e,32e,44eは計測器、4f,12f,22f,32f,44fは送信制御回路、4g,12g,22g,44gは検出回路、4h,12h,22h,44hは補正回路、12i,22iはクロック補正回路である。
Claims (9)
- シンクパルスを周期的に送信するマスタ(2,42)と、前記シンクパルスを受信したことに応じてデータを送信する複数のスレーブ(3,4,12,22,32,43,44)とが接続された通信システム(1,11,21,31,41)であって、
複数のスレーブのうち前記シンクパルスを受信したことに応じて最初にデータを送信する基準スレーブ(3,43)は、
高精度なクロックを生成する発振回路(3a,43a)と、
前記シンクパルスを受信する受信回路(3b,43b)と、
前記シンクパルスが受信された後に、前記高精度なクロックを用いて所定の送信タイミングでデータを送信する送信回路(3d,43d)と、を有し、
前記複数のスレーブのうち前記シンクパルスを受信したことに応じて前記基準スレーブのデータ送信後にデータを送信する非基準スレーブ(4,12,22,32,44)は、
前記高精度なクロックよりもクロック周波数の精度が低い低精度なクロックを生成する発振回路(4a,12a,22a,32a,44a)と、
前記シンクパルスを受信する受信回路(4b,12b,22b,32b,44b)と、
送信要求を出力する送信制御回路(4f,12f,22f,32f,44f)と、
前記シンクパルスが受信され、前記基準スレーブから送信されたデータが受信された後に、前記低精度なクロックを用いて前記送信要求の入力タイミングでデータを送信する送信回路(4d,12d,22d,32d,44d)と、
前記低精度なクロックを用いて起点タイミングからの経過期間を計測値として計測する計測器(4e,12e,22e,32e,44e)と、
前記シンクパルスが受信された受信タイミングを前記起点タイミングとして前記基準スレーブから送信されたデータが受信された受信タイミングでの計測値の正常異常を検出する検出回路(4g,12g,22g,44g)と、
前記計測値の異常が検出されると、補正処理を実行し、前記送信制御回路から前記送信回路への前記送信要求の出力タイミングを補正する補正回路(4h,12h,22h,44h)と、を有する通信システム。 - 前記補正回路は、前記計測値の正常が検出されると、前記補正処理を実行せずに前記送信要求の出力タイミングを補正しない請求項1に記載した通信システム。
- 前記検出回路は、前記計測値が正常範囲内であるか否かを判定し、前記計測値が正常範囲内であると判定すると、前記計測値の正常を検出し、前記計測値が正常範囲内でないと判定すると、前記計測値の異常を検出する請求項1又は2に記載した通信システム。
- 前記送信制御回路(4f,22f)は、前記計測値が送信判定閾値に達したときに前記送信要求を前記送信回路に出力し、
前記補正回路(4h,22h)は、前記計測値の異常が検出されると、前記補正処理として、前記送信制御回路における前記送信判定閾値を補正することで、前記送信要求の出力タイミングを補正する請求項1から3の何れか一項に記載した通信システム(1,21)。 - 前記低精度なクロックのクロック周波数を補正するクロック補正回路(12i,22iを備え、
前記送信制御回路(12f,22f)は、前記計測値が送信判定閾値に達したときに前記送信要求を前記送信回路に出力し、
前記補正回路(12h,22h)は、前記計測値の異常が検出されると、前記補正処理として、前記基準スレーブから送信されたデータが受信された受信タイミングで前記低精度なクロックのクロック周波数を前記クロック補正回路により補正させると共に、その受信タイミングでの計測値を正常値に設定することで、前記送信要求の出力タイミングを補正する請求項1から3の何れか一項に記載した通信システム(11,21)。 - 前記低精度なクロックのクロック周波数を補正するクロック補正回路(22i)を備え、
前記補正回路は、前記計測値の異常が検出されると、前記補正処理として、前記送信制御回路における前記送信判定閾値を補正することで、前記送信制御回路から前記送信回路への前記送信要求の出力タイミングを補正した後に、次のシンクパルスが受信される受信タイミングよりも前に前記低精度なクロックのクロック周波数を前記クロック補正回路により補正させる請求項4に記載した通信システム(21)。 - 前記複数のスレーブ(3,4,12,22,32)は、前記マスタ(2)に対してバス接続されている請求項1から6の何れか一項に記載した通信システム(1,11,21,31)。
- 前記複数のスレーブ(43,44)は、前記マスタ(42)に対してデイジーチェーン接続されている請求項1から6の何れか一項に記載した通信システム(41)。
- シンクパルスを周期的に送信するマスタと、前記シンクパルスを受信したことに応じて最初にデータを送信する基準スレーブと共に通信システムを構成し、前記シンクパルスを受信したことに応じて前記基準スレーブのデータ送信後にデータを送信する非基準スレーブとして動作するスレーブであって、
前記基準スレーブにより生成される高精度なクロックよりもクロック周波数の精度が低い低精度なクロックを生成する発振回路と、
前記シンクパルスを受信する受信回路と、
送信要求を出力する送信制御回路と、
前記シンクパルスが受信され、前記基準スレーブから送信されたデータが受信された後に、前記低精度なクロックを用いて前記送信要求の入力タイミングでデータを送信する送信回路と、
前記低精度なクロックを用いて起点タイミングからの経過期間を計測値として計測する計測器と、
前記シンクパルスが受信された受信タイミングを前記起点タイミングとして前記基準スレーブから送信されたデータが受信された受信タイミングでの計測値の正常異常を検出する検出回路と、
前記計測値の異常が検出されると、補正処理を実行し、前記送信制御回路から前記送信回路への前記送信要求の出力タイミングを補正する補正回路と、を有するスレーブ。
Priority Applications (1)
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JP2017114272A JP2018207447A (ja) | 2017-06-09 | 2017-06-09 | 通信システム及びスレーブ |
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