JP2018207391A - 通信装置および通信装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の通信装置で構成される通信システムにおいて、各通信装置が外部からの信号に適切に応答できるようにすること。【解決手段】通信装置は、ネットワークを介して外部装置との通信を行う第一の通信手段と、前記第一の通信手段よりも省電力で通信を行う第二の通信手段と、前記ネットワークを介した前記外部装置からの信号に対し、前記第一の通信手段を用いて応答する第一の応答手段と、他の通信装置宛ての信号に対し、前記他の通信装置に代わって応答する第二の応答手段と、前記他の通信装置から前記第二の通信手段を介して受信した起動通知が前記他の通信装置を起動する通知である場合、前記第二の応答手段による応答をさせないように制御する制御手段と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、通信装置および通信装置の制御方法に関する。
近年、省エネルギーの観点から、ネットワークに接続して通信を行う通信機器は、主要機能が動作していないときに、当該通信機器を構成する大部分のハードウェア(CPUやメモリなどを含む)の電源をオフにして省電力状態になることができる。そのような省電力状態において、例えば、外部から起動要求を受信すると、当該通信機器の主要機能は動作可能な通常電力状態へ復帰する。
このような通常電力状態への復帰は、例えば、省電力状態において、通信機器を通常状態に復帰させるための起動要求を受信待機することによって実現する。そのためには、通信機器のネットワーク通信処理を実現可能な一部のハードウェアへ電力供給を行う。
また、ネットワーク通信処理を実現可能な一部のハードウェアへ電力供給を行えば、通信機器は、外部からのネットワークを介した問い合わせに対して、通常電力状態に復帰することなく応答を送信することができる。
さらに、複数の通信機器で構成される通信システムの場合、省エネルギーの観点から、通信機器単体の省電力化を実現するのと同時に、通信システム全体で消費される電力を抑える要望は増加傾向にある。
複数の通信機器で構成される通信システムを管理する管理装置がネットワーク上に設けられている場合、省電力状態で管理装置からの信号に対する応答を返す機能は多様化してきている。たとえば、特許文献1では複数の通信機器がネットワークに接続された際にこれら通信機器を親局と子局に設定し、親局が子局に代わりに管理装置へ応答を返すことで子局をより省電力な状態に維持するという手法が提案されている。この手法では、親局と子局は有線LANや無線LANなどのネットワークに接続されて、管理装置からの起動要求信号を受信可能な状態にある。
特開2010−27045号公報
一台の親局と一台以上の子局で構成される通信システムにおいて、システムスタンバイ状態のとき、保守やメンテナンス操作のように特定の子局だけを単独で起動させたい場合がある。システムスタンバイ状態とは、親局は有線LAN通信や無線LAN通信などのネットワーク通信機能を維持している状態であり、子局は前記ネットワーク通信機能を停止し、ネットワーク通信機能よりも省電力な通信機能を維持している状態である。よって、有線LANや無線LANネットワーク上の管理装置が発行するシステム起動要求信号は親局だけが受信する。そして、親局は有線LANや無線LANなどよりも省電力な通信手段を用いて当該起動要求信号を子局へ送信することで、通信システム全体の起動が可能となる。このような通信システムでは、システムスタンバイ時において管理装置が送信する子局への問い合わせ信号を子局は受信できないので、親局は当該パケットに対して当該子局の代わりに応答する代理応答機能を具備する場合がある。
このような通信システムにおいて、システムスタンバイ状態で特定の子局を単独で起動させてしまうと、通信ネットワーク上にある管理装置からの問い合わせに対して、管理装置は、単独で起動した子局からの応答と親局による代理応答の2つの応答を受信する。2つの応答内容が異なる場合、通信システムを管理する上で不整合が生じてしまう。
本発明は、上記した課題を解決するものであり、その目的は、複数の通信装置で構成される通信システムにおいて、各通信装置が外部からの信号に適切に応答できるようにすることである。
本発明の1つの態様による通信装置は、ネットワークを介して外部装置との通信を行う第一の通信手段と、前記第一の通信手段よりも省電力で通信を行う第二の通信手段と、前記ネットワークを介した前記外部装置からの信号に対し、前記第一の通信手段を用いて応答する第一の応答手段と、他の通信装置宛ての信号に対し、前記他の通信装置に代わって応答する第二の応答手段と、前記他の通信装置から前記第二の通信手段を介して受信した起動通知が前記他の通信装置を起動する通知である場合、前記第二の応答手段による応答をさせないように制御する制御手段と、備える。
本発明の他の態様による通信装置は、ネットワークを介して外部装置との通信を行う第一の通信手段と、前記第一の通信手段よりも省電力で通信を行う第二の通信手段と、前記ネットワークを介した前記外部装置からの信号に対し、前記第一の通信手段を用いて応答する応答手段と、前記第二の通信手段を介して受信した起動通知が自装置を起動する通知である場合、自装置宛ての信号に対し、他の通信装置が自装置に代わって応答しないように制御する制御手段と、を備える。
本発明によれば、複数の通信装置で構成される通信システムにおいて、各通信装置が外部からの信号に適切に応答することができる。
実施形態1に係る通信装置の構成を示す図。 実施形態1に係る通信装置の状態遷移を示す図。 実施形態1に係る通信システムの状態遷移を示す図。 実施形態1に係る通信システムのシステム動作状態を示す図。 実施形態1に係る通信システムのシステムスタンバイ状態を示す図。 実施形態1に係る通信システム内の親局の動作フローを示す図。 実施形態1に係る通信システム内の親局の動作フローを示す図。 実施形態1に係る通信システム内の子局の動作フローを示す図。 実施形態1に係る子局が単独起動した状態を説明する図。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための実施形態を詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置やシステムの構成や各種条件によって適宜修正または変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
実施形態1
(通信装置の構成)
実施形態1に係る通信装置101の構成の例について図1を用いて説明する。
通信装置101は、アプリケーションシステム部102、通信部103、Bluetooth Low Energy(以下、「BLE」と称する)制御部104、自機状態管理部105、およびシステム状態管理部106を有している。Bluetoothは登録商標である。BLEは、通常のBluetooth(クラシックBluetooth)と比べて、省電力で通信を行うことができる無線通信プロトコルである。
アプリケーションシステム部102は、通信装置101の主要な機能を制御するためのシステム部である。アプリケーションシステム部102は、電源制御部107、CPU108、メインメモリ109、アプリケーション機能部110およびシステムバス111を有する。例えば、通信装置101がプロジェクタであれば、アプリケーションシステム部102は映像投影などを制御する。本実施形態では、アプリケーションシステム部102は通信に関わる処理を行わない。通信に関わる処理は、通信部103もしくはBLE制御部104により行われる。
電源制御部107は、アプリケーションシステム部102内の各ブロック(108〜110)、通信部103内の各ブロック(112〜114)、BLE制御部104、自機状態管理部105及びシステム状態管理部106の電力供給を独立的に制御する。
CPU108は、通信装置101全体のアプリケーションの制御を行う。なお、CPU108は、MPU等のプロセッサにより構成されてもよい。また、CPU108は、マルチコア等の複数のプロセッサを備えてもよい。
メインメモリ109は、CPU108と通信部103内で実行するプログラムを格納する。また、メインメモリ109は、データ用バッファメモリとしての役割を担う。メインメモリ109は、例えば、ROM、RAM、HDD、フラッシュメモリまたは着脱可能なSDカードなどの記憶媒体により構成される。
アプリケーション機能部110は、通信装置101の特徴的なアプリケーション機能を実現するために使用するハードウェア処理部を有している。
システムバス111は、電源制御部107、CPU108、メインメモリ109およびアプリケーション機能部110を相互接続する。また、システムバス111は、通信部103とBLE制御部104に接続されている。システムバス111は、CPU108からメインメモリ109、電源制御部107、アプリケーション機能部110、通信部103およびBLE制御部104へアクセスする場合やデータ転送する場合に使用される。
通信部103は、LANネットワーク116を介した通信を可能とする。通信部103は、ローカルメモリ112、プロトコル処理部113、通信制御部114およびローカルバス115を含む。通信部103は、ネットワークを介して外部装置との通信を行う通信手段である。
ローカルメモリ112は、通信制御部114やプロトコル処理部113の処理におけるデータの一時記憶領域として使用される。また、ローカルメモリ112は、通信制御部114やプロトコル処理部113で使用するプログラムの格納領域として使用されてもよい。ローカルメモリ112は、複数のメモリバンクで構成され、メモリバンクごとに電源を制御することができる。
プロトコル処理部113は、通信プロトコル処理専用のハードウェア回路装置であるか、通信プロトコル処理用に設計されたマイクロプロセッサである。プロトコル処理部113は、汎用的なTCP/IPプロトコルの通信処理を行う。より具体的には、プロトコル処理部113は、IPv4、IPv6、IPsec、ICMP、UDP、TCP等の各通信プロトコル処理や、送信フロー制御や輻輳制御、通信エラー制御等を行う。
TCPはTransmission Control Protocolの略である。IPはInternet Protocolの略である。IPv4はInternet Protocol version 4の略である。IPsecはSecurity Architecture for Internet Protocolの略である。ICMPはInternet Control Message Protocolの略である。UDPはUser Datagram Protocolの略である。
プロトコル処理部113は、複数のマイクロプロセッサにより構成されるマルチプロセッサであってもよい。また、プロトコル処理部113は、マイクロプロセッサによる処理を行うと共に、一部の機能(処理)をハードウェアで行う構成としてもよい(ハードウェアアクセラレーション)。マイクプロセッサとハードウェアは、それぞれ独立に電源制御可能な構成とすることが望ましい。
通信制御部114は、LANネットワーク116に対して伝送フレームの送受信を行う。例えばLANネットワーク116がイーサネット(登録商標)の場合、通信制御部114は、イーサネットのMAC処理(伝送メディア制御処理)や、伝送フレームの送受信を行う。MACはMedia Access Controlの略である。
ローカルバス115は、ローカルメモリ112、プロトコル処理部113および通信制御部114を相互接続する。また、ローカスバス115は、アプリケーションシステム部102のシステムバス111にも接続されている。ローカルバス115は、プロトコル処理部113および通信制御部114からアプリケーションシステム部102へアクセスする場合やデータ転送する場合に使用される。
BLE制御部104は、BLEパケットの送受信を行う。BLE制御部104は、BLEパケットを解析することで、受信したBLEパケットがシステム起動要求か単独起動要求かを判断することが可能である。また、BLE制御部104は、BLEパケットを解析することで、BLEパケットの送信元を判別することが可能である。BLE制御部104は、通信部103よりも省電力で通信を行う通信手段である。
BLE制御部104はLANネットワーク116とは異なるネットワークであるBLEネットワーク117を介した通信が可能であり、BLEを実装している機器とBLEパケットの送受信が可能である。BLEネットワーク117を介した通信は、LANネットワーク116を介した通信よりも消費電力が少ない。また、BLE制御部104は通信部103よりも通信待ち受け時の消費電力も少ない。一方、LANネットワーク116を介した通信はBLEネットワーク117を介した通信よりも高速通信が可能である。
自機状態管理部105は、自機(通信装置101)の状態管理を行う。自機の状態とそれぞれの遷移条件については図2を用いて後述する。
なお、複数の通信装置101で構成される通信システムでは、自機状態管理部105は、自機が親局であるか子局であるかを管理する。親局と子局は動的に変化するようになっていてもよいし、システム構成を決定した時点で固定的に決まってもよい。
システム状態管理部106は、複数の通信装置101で構成される通信システムの状態を管理する。通信システムの状態とそれぞれの遷移条件については図3を用いて後述する。システム状態管理部106は、自機が親局となる場合にのみ動作する。
(通信装置の状態遷移)
図2を用いて通信装置101の状態遷移と各状態について説明する。
本実施形態では、通信装置101は、通常状態201、スタンバイ状態202、休止状態203、および単独起動状態204を取り得るとする。通信装置101は、自機の主要機能が動作中もしくは休止命令などの状態移行命令未受信の間は通常状態201を維持する(205)。
通常状態201では、アプリケーションシステム部102内の全てのブロックと通信部103内の全てのブロックとBLE制御部104と自機状態管理部105とシステム状態管理部106とに、電源供給がなされる。自機が子局である場合は、システム状態管理部106は使用しないため、システム状態管理部106に電源供給をしなくてもよい。なお、ユーザによる通信装置101の電源スイッチの押下時にも、通常状態201へ移行する。
通常状態201で自機の主要機能非動作中かつ自機が親局のときは、スタンバイ状態202に移行する(206)。
スタンバイ状態202では、電源制御部107以外のアプリケーションシステム部102内の各ブロックのへ電源供給は行われない(電源供給オフとなる)。
スタンバイ状態202で通信装置101がシステム起動通知もしくはシステム起動命令を受信した場合、通常状態201に移行する(207)。
通信装置101は、通常状態201で自機の主要機能非動作中かつ自機が子局かつ親局から休止命令を受信した場合、休止状態203へ移行する(208)。
休止状態203では、スタンバイ状態202と同様に、電源制御部107以外のアプリケーションシステム部102内の各ブロックへの電源供給は行われない。また、通信部103内の各ブロックへの電源供給も行われない。また、システム状態管理部106は使用しないため、システム状態管理部106へ電源供給を行わなくてもよい。
通信装置101は、休止状態203でシステム起動命令を受信すると、通常状態201へ移行する(209)。
通信装置101は、休止状態203で単独起動命令を受信すると、単独起動状態204へ移行する(210)。
単独起動状態204では、通常状態201と同様に、アプリケーションシステム部102内の全てのブロックと通信部103内の全てのブロックとBLE制御部104と自機状態管理部105とに電源供給が行われる。単独起動状態204では、システム状態管理部106は使用しないため、システム状態管理部106へ電源供給を行わなくてもよい。
通信装置101は、単独起動状態204で単独起動終了の命令を受信すると、通常状態201へ移行する(211)。
(通信システムの状態遷移)
次に、図3を用いて複数の通信装置101で構成される通信システムにおけるシステムの状態遷移と各状態について説明する。なお、この通信システムでは通信システムを構成する複数の通信装置101のうち1台の通信装置101が親局となり、当該通信システムの状態を管理する。通信システムのその他の通信装置101は子局となる。
本実施形態の通信システムは、システム動作状態301とシステムスタンバイ状態302を取り得るとする。システム動作状態301では通信システムを構成する全ての通信装置101は通常状態201となっている。通信システムは、システム動作状態301からシステムスタンバイ状態302への移行条件(303)を満たさない限り、システム動作状態を維持する(305)。移行条件(303)については、後述する。
システム動作状態301で、通信システムの親局がシステムスタンバイ命令を受信した後、親局がスタンバイ状態202になりかつ子局全てが休止状態203になると、当該通信システムはシステムスタンバイ状態302に移行する(303)。
システムスタンバイ状態302では、通信システムがシステムスタンバイ状態302からシステム動作状態301への移行条件(304)を満たさない限り、通信システムはシステムスタンバイ状態302を維持する(306)。移行条件(304)については、後述する。
システムスタンバイ状態302で通信システムを構成する全ての通信装置101が通常状態101になると、通信システムはシステム動作状態301に移行する(304)。
(通信システムが管理装置に接続された構成)
次に、複数台の通信装置101で構成される通信システムが管理装置401に接続される構成の一例について図4および図5を用いて説明する。図4および図5の例では通信システム400は4つの通信装置101により構成されている。説明の都合上、4つの通信装置101は、図4および図5において、親局402、子局403、404および405として示されている。親局402および各子局403、404、405はアクセスポイント406に無線LANで接続されている。なお、通信システム400を構成する通信装置101の数は4に制限されない。また、親局および各子局は、アクセスポイント406に有線LANで接続されてもよい。
(システム動作状態)
図4は通信システム400がシステム動作状態301にある場合を示している。図4に示されるように、管理装置401は有線LAN407を介してアクセスポイント406に接続される。管理装置401は、通信システム400の親局402に対して、システム起動の命令やシステムスタンバイの命令を送信することが可能である。また、管理装置401は通信システム400を構成する各通信装置101(つまり親局402と子局403〜405)に対して問い合わせを送信することが可能である。この問い合わせは、例えば、IPネットワークで用いられるプロトコルのICMPや、通信システム400で動作するアプリケーションの問い合わせである。もちろんその他の問い合わせでもよい。
親局402となる通信装置101は、無線LANアクセス411を介してアクセスポイント406に接続する。1台目の子局403となる通信装置101は、無線LANアクセス410を介してアクセスポイント406に接続する。また、1台目の子局403は、BLE通信414を介して親局402に接続する。2台目の子局404となる通信装置101は、無線LANアクセス409を介してアクセスポイント406に接続する。また、2台目の子局404は、BLE通信413を介して親局402に接続する。3台目の子局405となる通信装置101は、無線LANアクセス408を介してアクセスポイント406と接続する。また、3台目の子局405は、BLE通信412を介して親局402に接続する。以上のように、通信システム400の全ての通信装置101(402〜405)がLANネットワーク116に接続しており、かつ、通信システム400の全ての通信装置101が通常状態201であれば通信システム400はシステム動作状態301である。システム動作状態301では、各通信装置101の主要な機能が動作する状態となっている。
(システムスタンバイ状態)
図5は図4と同じ通信システム400がシステムスタンバイ状態302にある場合を示している。
親局402はスタンバイ状態202であるが、通常状態201と同様に無線LANアクセス411を介してアクセスポイント406に接続される。子局403〜405は休止状態203であるため、LANネットワーク116(無線LANアクセス411〜414)への接続が切断された状態である。1台目の子局403は、BLE通信414を介して親局402に接続される。2台目の子局404は、BLE通信413を介して親局402に接続される。3台目の子局405は、BLE通信412を介して親局402に接続される。
(親局の動作シーケンス)
図6Aおよび図6Bのフローチャートを用いて、通信システム400がシステム動作状態301となっているときの親局402である通信装置101の動作シーケンスについて説明する。図6Aおよび図6Bのフローチャートの各ステップ(処理)は、メインメモリ109に記憶された制御プログラムをCPU108が実行することにより行われる。
図6AのS601において、この動作シーケンスはスタートする。S601では、通信システム400がシステム動作状態301であり、親局402は通常状態201となっている。
S602では、親局402はシステムスタンバイ命令を受信したか否かを判定する。親局402がシステムスタンバイ命令を受信した場合は、S603へ進み、受信していない場合は現在の状態を維持する(S602を繰り返す)。親局402は、LANネットワーク116経由でシステムスタンバイ命令を受信してもよいし、BLEネットワーク117経由でシステムスタンバイ命令を受信してもよい。
なお、システムスタンバイ命令は親局402である通信装置101内で発行してもよい。例えば、通信装置101は、タイマー機能(時間経過をカウント値として取得する機能)を具備する。そして、親局402である通信装置101の主要機能非動作のカウント値が所定値を超えた場合に、通信装置101は、システムスタンバイ命令を発行し、通信装置101内部でその命令を受信する。また、通信装置101は、タイマー機能を有すると共に日時情報やカレンダー情報を管理して、特定の時刻になったときや特定の曜日になったときに、システムスタンバイ命令を発行し、通信装置101内部でシステムスタンバイ命令を受信してもよい。あるいは、通信装置101にスイッチを設けて、当該スイッチの押印をシステムスタンバイ命令として、通信装置101内部でシステムスタンバイ命令を検知・受信してもよい。また、通信装置101に実装されるセンサからの情報をシステムスタンバイ命令として、通信装置101内部でシステムスタンバイ命令を検知・受信してもよい。もちろん上記した信号以外の信号をシステムスタンバイ命令としてもよい。
S603では、親局402は通信システム400を構成する子局に対して代理応答情報の要求を送信する。代理応答情報については後述する。通信システム400を構成する子局を判別する方法として、例えば代理応答管理テーブルに記載されている子局に基づいて判別してもよいし、現在接続しているBLEネットワーク117に基づいて判別してもよい。代理応答管理テーブルについては後述する。また、通信装置101内のアプリケーションで使用する情報に基づいて判別してもよい、また、上記した方法を複合的に利用して判別してもよい。もちろん、その他の方法を採用してもよい。
親局402からの代理応答情報の要求は、LANネットワーク116経由で送信してもよいし、BLEネットワーク117経由で送信してもよい。代理応答情報の要求を送信した後、S604へ進む。
S604では、親局402はS603で送信した代理応答情報の要求に対する応答を子局から受信したか否かを判定する。代理応答情報の要求に対する応答を子局から受信した場合は、S605へ進み、受信していない場合は現在の状態を維持する(S604を繰り返す)。つまり、S603〜S604により、子局の機器情報を取得する。
ここで代理応答および代理応答情報について説明する。
代理応答とは、親局402である通信装置101が子局である通信装置101への信号(問い合わせパケット)に対して子局の代わり応答を送信することである。つまり、代理応答とは、子局宛て(親局402から見た場合、他の通信装置101宛て)の信号に対し、親局が子局に代わって応答することである。よって、代理応答をするためには、親局402である通信装置101は、子局である通信装置101への問い合わせパケットを受信できなければならない。子局向けの問い合わせパケットを受信する為に行う処理はS609で説明する。
代理応答情報は、代理応答を行う際に使用する情報である。より具体的には、代理応答情報は、代理応答を行う子局のIPアドレスやMACアドレスやネットワークプロトコル処理で必要となる各種情報に加え、通信装置101のアプリケーションが独自にもつプロトコルの管理情報(アプリケーション固有の情報)を含む。例えば、代理応答情報は、アプリケーションのTCP、UDPのポート番号等の情報や、機器固有の応答機能で必要となる情報を含む。また、代理応答情報は、通信装置101のメンテナンス時に使用する情報も含む。代理応答情報は、例えば、通信装置101のメインメモリ109に記憶される。
S605では、親局402は、S604で受信した代理応答情報に基づいて、代理応答管理テーブルの変更/更新を行う。つまり、親局402と子局が省電力状態で動作しているとき、親局402は、子局から取得した子局の機器情報に基づいて、代理応答管理テーブルの記述内容を変更/更新する。
代理応答管理テーブルは、親局402が子局の代理応答を行うか否かを管理するテーブルである。つまり、代理応答管理テーブルは、親局402の通信部103が子局宛ての信号に対して、当該子局に代わって応答すべきかを記述する管理テーブルである。代理応答管理テーブルの形式の具体例として、例えば、代理応答管理テーブルに、代理応答を行う子局の代理応答情報(または代理応答情報の参照先)を記述する。この代理応答管理テーブルには、代理応答を行わない子局の代理応答情報(または代理応答情報の参照先)は記載されない。あるいは、代理応答管理テーブルに、子局の代理応答情報(または代理応答情報の参照先)と、それぞれの子局に対して代理応答する/しないを記述してもよい。前者の場合は代理応答する子局だけの情報を参照でき、後者の場合はすべての子局の情報を参照できる。前者のほうが後者に比べて情報量を少なくすることが可能であるため、使用するメモリの容量を小さくすることができる。以下の説明では、前者の代理応答管理テーブルを使用するとする。S605の後、S606へ進む。
S606では、親局402は、代理応答情報の要求を送信した子局の全てから当該要求に対する応答を受信したか否かを判定する。全ての子局から応答を受信した場合はS607へ進み、受信していない場合はS604へ戻る。
S607では、親局402は、代理応答管理テーブル内の子局に休止命令を送信する。なお、代理応答管理テーブルの形式が子局毎に代理応答する/しないを記述(設定)するものであれば、代理応答をすると設定されている子局のみに休止命令を送信する。その後S608へ進む。
S608では、親局402は、命令を送信したすべての子局から休止状態移行完了の通知を受信したか否かを判定する。すべての子局から休止状態移行完了の通知を受信した場合はS609へ進み、受信していない場合は現在の状態を維持する(S608を繰り返す)。
代理応答情報を取得せずに子局に休止命令を送信してしまうと、管理装置401からの子局向けの問い合わせに親局は正しく応答できないため、問い合わせの内容によっては通信システム400に不具合が生じる可能性がある。よって、システムスタンバイ状態に移行する前に通信システム400を構成する全ての子局から代理応答情報を取得する必要がある。
S609では、親局402は、アクセスポイント406の経路情報を変更する。通信システム400の親局402や各子局のうち1つでもアクセスポイント406に有線LANで接続している端末(子局)がある場合は、当該端末に関するアクセスポイント406の経路情報を変更して親局402に当該端末向けのパケットが届くようにする。また、経路情報の変更と共に通信部103の設定として、親局402宛て以外のパケットを内部に取り込むように設定する必要がある。例えば、親局402の通信部103をプロミスキャスモード(promiscuous mode)に設定する。なお、自分宛て以外のパケットを内部に取り込むことが出来れば、プロミスキャスモードに設定する以外の方法でもかまわない。これらの処理により、親局402は代理応答が可能となる。アクセスポイント406の経路情報を変更した後、S610へ進む。
S610では、親局402は通常状態201からスタンバイ状態202に移行する。また、このタイミングで通信システム400はシステムスタンバイ状態302に移行する。その後S611へ進む。
S611では、親局402は、管理装置401にシステムスタンバイ状態302への移行完了の通知を送信する。その後S612へ進む。
S612では、親局402は、システム起動命令を受信したか否かを判定する。システム起動命令を受信した場合はS633(図6B)へ進み、受信していない場合はS613(図6B)へ進む。親局402は、システム起動命令をLANネットワーク116経由で受信してもよいし、BLEネットワーク117経由でユーザ端末から受信してもよい。ただし、ユーザ端末からシステム起動命令を受信する場合には当該ユーザ端末の認証を行う機能を通信装置101(親局)が有していることが望ましい。例えば、通信装置101が備えているアプリケーションもしくはその他の手段で、当該ユーザ端末の認証を行えることが望ましい。なぜなら、予期しない端末からのシステム起動命令を受信してしまう可能性があるからである。
図6Bを参照する。
S613では、親局402は、起動通知を受信したか否かを判定する。起動通知を受信した場合はS625へ進み、受信していない場合はS614へ進む。起動通知は通信システム400内の子局が親局402へ送信する。親局402は、起動通知をBLEネットワーク117経由で受信する。
S614では、親局402は、単独起動終了の通知を子局から受信したか否かを判定する。単独起動終了の通知を子局から受信した場合はS617へ進み、受信していない場合はS615へ進む。親局402は、単独起動終了の通知をBLEネットワーク117経由で受信する。
S615では、親局402は、問い合わせのパケットを受信したか否かを判定する。問い合わせのパケットを受信した場合はS623へ進み、受信していない場合はS616へ進む。親局402は、問い合わせのパケットをLANネットワーク116経由で受信してもよいし、BLEネットワーク117経由で受信してもよい。また、問い合わせパケットの発行元に制限はない。
S616では、親局402は、通信システム400がシステムスタンバイ状態302か否かを判定する。通信システム400がシステムスタンバイ状態302であればS612(図6A)に戻り、システムスタンバイ状態でなければS634へ進む。
S617では、親局402は、S614で受信した通知の送信元である子局へ代理応答情報の要求を送信する。親局402は、代理応答情報の要求をLANネットワーク116経由で送信してもよいし、BLEネットワーク117経由で送信してもよい。その後S618へ進む。
S618では、親局402は、当該子局から代理応答情報を受信したか否かを判定する。代理応答情報を受信した場合はS619へ進み、受信していない場合は現在の状態を維持する(S618を繰り返す)。
S619では、親局402は、S605と同様に、代理応答管理テーブルの変更/更新を行う。その後S620へ進む。
S620では、親局402は、当該子局に休止命令を送信する。その後S621へ進む。
S621では、親局402は、当該子局から休止状態203への移行完了の通知を受信したか否かを判定する。休止状態203への移行完了の通知を受信した場合はS622へ進み、受信しなかった場合は現在の状態を維持する(S621を繰り返す)。
S622では、親局402は、当該子局から受け取った通知の内容を管理装置401に通知する。S621からS622へ進んできた場合は当該子局が休止状態203であることを通知する。S626からS622へ進んできた場合、親局402は、当該子局が単独起動状態204であることを管理装置401に通知する。管理装置401に通知をした後、S615へ進む。
S623では、親局402は、親局402が受信した問い合わせパケットのあて先が親局宛てか否かを判定する。問い合わせパケットのあて先が親局宛てであればS624へ進み、親局宛てでなければS627へ進む。
S624では、親局402は、受信した親局宛ての問い合わせパケットに対して、自機の情報を参照して応答を送信する。親局402は、問い合わせパケットを受信したネットワークと同じネットワークを使用して応答を送信する。応答を送信した後、S616へ進む。
S625では、親局402は、受信した起動通知が子局からの単独起動通知か否かを判定する。起動通知が子局からの単独起動通知である場合はS626へ進み、子局からの単独起動通知でない場合はS629へ進む。
S626では、親局402は、代理応答管理テーブルから当該子局の項目を削除する。なお、代理応答管理テーブルに子局毎に代理応答する/しないの設定項目がある場合は、親局402は、当該子局の項目削除は行わずに当該子局の設定を代理応答しないにする。
S627では、親局402は、親局402が受信した問い合わせパケットのあて先が代理応答管理テーブル内の子局宛てか否かを判定する。問い合わせパケットのあて先が代理応答管理テーブル内の子局宛てである場合はS628へ進み、代理応答管理テーブル内の子局宛てでない場合は何もせずS616へ進む。
なお、代理応答管理テーブルに子局ごとに代理応答する/しないを設定する項目が場合には、親局402は、親局402が受信した問い合わせパケットのあて先が代理応答管理テーブル内の子局宛てかつ当該子局の代理応答をする設定であるか否かを判定する。代理応答管理テーブル内の子局宛てかつ当該子局の代理応答をする設定の場合はS628へ進み、そうでなければ何にもせずS616へ進む。
S628では、親局402は、事前に取得した当該子局の代理応答情報を参照して、当該子局の代わりに応答を送信する。
S629では、親局402は、代理応答管理テーブル内で単独起動通知を送信した子局以外(通信装置以外)の子局にシステム起動命令を送信する。システム起動命令を送信した後、S630へ進む。
なお、代理応答管理テーブルに子局ごとに代理応答する/しないの設定項目がある場合には、親局402は、代理応答するという設定となっている子局すべてにシステム起動命令を送信する。
S630では、親局402は、代理応答管理テーブル内の子局全てから起動完了の応答を受信したか否かを判定する。代理応答管理テーブル内の子局全てから起動完了の応答を受信した場合はS631へ進み、そうでなければ現在の状態を維持する(S630を繰り返す)。
なお、代理応答管理テーブルに子局ごとに代理応答する/しないの設定項目がある場合には、S630では代理応答管理テーブル内の子局の中で代理応答すると設定している子局全てから起動完了の応答を受信したか否かを判定する。代理応答すると設定している子局全てから起動完了の通知を受信した場合はS631へ進み、そうでなければ現在の状態を維持する。
S631では、親局402はスタンバイ状態202から通常状態201に移行する。また、このタイミングで通信システム400はシステムスタンバイ状態302からシステム動作状態301に移行する。S631の後、S632へ進む。
S632では、親局402は、管理装置401にシステム動作状態301に移行完了したことを通知する。移行完了を通知した後、S616へ進む。
S633では、親局402は、代理応答管理テーブル内の子局にシステム起動命令を送信する。S633の後、S630へ進む。
S634では、通信システム400がシステム動作状態301となっており、本フローは終了する。なお、本フローが終了したならば、S601からフローが再度スタートする。
(子局の動作シーケンス)
図7を用いて複数の通信装置101で構成される通信システム400がシステム動作状態301となっているときの子局である通信装置101の動作シーケンスについて説明する。
S701において、この動作シーケンスはスタートする。S701では、通信システム400がシステム動作状態301なので、子局は通常状態201となっている。
S702では、子局は、親局402から代理応答情報の要求を受信したか否かを判定する。親局402から代理応答情報の要求を受信した場合はS703へ進み、受信していない場合はS704へ進む。
S703では、子局は、親局402に代理応答情報を送信する。子局が代理応答情報を送信する際に使用するネットワークは、S702で代理応答情報の要求を受信したネットワークと同一である。代理応答情報を送信した後、S704へ進む。
S704では、子局は、休止命令を受信したか否かを判定する。休止命令を受信した場合はS705へ進み、受信していない場合はS702へ戻る。
S705では、子局は、休止状態203へ移行する。休止状態に移行した後、S706へ進む。
S706では、子局は、親局402に休止状態203への移行が完了した通知を送信する。休止状態移行完了を通知した後、S707へ進む。
S707では、子局は、起動命令を受信したか否かを判定する。起動命令を受信した場合はS708へ進み、受信していない場合は現在の状態を維持する(S707を繰り返す)。
S708では、子局は、受信した起動命令がシステム起動命令か否かを判定する。受信した起動命令がシステム起動命令である場合はS709へ進み、システム起動命令でない場合はS713へ進む。
S709では、子局は、受信したシステム起動命令の送信元が親局402であるか否かを判定する。システム起動命令の送信元が親局402である場合はS711へ進み、親局402でない場合はS710へ進む。
S710では、子局は、親局402にシステム起動要求の通知を送信する。子局は、システム起動要求の通知をBLEネットワーク117経由で送信する。システム起動要求を通知した後、S711へ進む。
S711では、子局は、通常状態201に移行する。つまり、システム起動命令(通知)が親局402から送信されたものである場合、子局は通信部103(LANネットワーク116)と、BLE制御部104(BLEネットワーク117)を利用可能になる。S711の後、S712へ進む。
S712では、子局は、親局402に起動完了の通知を送信する。その後、S721へ進む。
S713では、子局は、単独起動状態204に移行する。その後、S714へ進む。
S714では、子局は、アクセスポイント406に接続する。その後、S715へ進む。
S715では、子局は、親局402に単独起動状態204への移行が完了した通知を送信する。子局が単独起動状態204へ移行したことを親局402に通知すると、上記したように、親局402はS626(図6B)において当該子局を代理応答管理テーブルから削除するので、親局402が当該子局に代わって応答しなくなる。つまり、子局を単独で起動する通知である場合(S708:No)、子局は、自装置宛ての信号に対し親局が子局に代わって応答しないように制御している。S715の後、S716へ進む。
ここで図8を用いて複数の通信装置101で構成される通信システム400において一台の子局405が単独起動した場合について説明する。図8では親局402と子局405は、アクセスポイント406に無線LANで接続されている。なお、親局402と子局405は、アクセスポイント406に有線LANで接続されてもよい。
親局402はスタンバイ状態202なので無線LANアクセス411を介してアクセスポイント406に接続される。子局403および404は休止状態203であるため、LANネットワーク116への接続が切断された状態にある。子局403はBLE通信414を介して親局402に接続される。子局404はBLE通信413を介して親局402に接続される。
子局405は単独起動状態204であるため、無線LANアクセス408を介してアクセスポイント406に接続する。また、子局405はBLE通信412を介して親局402に接続される。なお、単独起動した子局405は一時的に通信システム400から離脱する。単独起動が終了すれば、図6および図7で説明した動作フローにより、子局405は通信システム400に加入することが出来る。
アクセスポイント406は管理装置401に接続されている。また、アクセスポイント406は、インターネット801にも接続されており、サービスセンタ802もインターネット801に接続されている。サービスセンタ802はパケットを送信することができる。アクセスポイント406は、サービスセンタ802から受け取るパケットを親局402や各子局403〜405へ転送することが可能である。
サービスセンタ802は、各通信装置101のアプリケーションと連携して、各通信装置101のログ情報を要求する機能を有する。また、サービスセンタ802は、各通信装置101へファームウェアアップデートの命令を送信する機能や、ファームウェアアップデートに使用するデータを送信する機能を有する。さらに、サービスセンタ802は、各通信装置101のメンテナンスに関わる命令を送信する機能や、当該メンテナンスに使用する情報を送信する機能を有する。
図7に戻る。以下の記載においては、子局405が単独起動する場合を説明する。
S716では、子局405は、単独起動処理を実施する。単独起動中、子局405は、LANネットワーク116を介して外部端末(例えば、サービスセンタ802)と通信することができる。単独起動処理とは、例えばサービスセンタ802との通信により、通信装置101(子局405)のファームウェアアップデートやログ情報の送信を行うことである。休止状態203であった子局405が単独起動状態204に移行することで、通信システム400はシステムスタンバイの状態を維持でき、当該子局405はLANネットワーク116を介して通信が可能となる。その結果、通信システム400が消費する総電力量を抑えることが出来る。S716の後、S717へ進む。
S717では、子局405は、単独起動処理が終了したか否かを判定する。単独起動処理が終了した場合(つまり、子局が所定の動作を終了すると)、S718へ進み、終了していない場合は現在の状態を維持する(S717を繰り返す)。子局405は、単独起動処理の終了の指示を、LANネットワーク116を介してサービスセンタ802から受信してもよいし、BLEネットワーク117を介してユーザ端末から受信してもよい。
S718では、子局405は、アクセスポイント406との接続を切断する。S718の後、S719へ進む。
S719では、子局405は、単独起動状態204から通常状態101へ移行する。S719の後、S720へ進む。
S720では、子局405は、親局402に単独起動終了の通知を送信する。S720の後、S702へ戻る。S702に戻り、S704およびS705の処理がなされると、子局は休止状態になり、親局の代理応答が再開する。
S721では、子局405は通常状態となっており本フローは終了する。また、本フローが終了すると、S701からフローは再度スタートする。
(実施形態1の効果)
本実施形態によれば複数の通信装置101で構成される通信システム400は、システム動作状態301とシステムスタンバイ状態302を有し、通信システム400内の親局402となる通信装置101が通信システム400を制御する。本実施形態では、システム動作状態301とシステムスタンバイ状態302を適切に切り替えることでハードウェア資源への電源供給を制御することができる。
親局402は、子局となる通信装置101の代理応答を行うか否かを適切なタイミングで切り替えることで、管理装置401などの外部端末からの1回の問い合わせに対して1回の応答をする(2つの応答が通信システム400から出されることはない)。
有線LANや無線LANなど通信IF(インタフェース)手段よりも消費電力が低い省電力通信IF手段(BLEネットワーク117など)を具備することで、子局である通信装置101がシステム起動の命令を受信できる。つまり、子局405が受信するシステム起動命令により、通信システム400を起動することが可能である。
システムスタンバイ状態に移行する前に親局402が子局から代理応答に使用する情報を受け取ることで、応答が必要な問い合わせに対して親局402が代理で応答を送信することが可能である。
システムスタンバイ状態302のときに子局405が単独起動することで、通信システム400がシステム動作状態301になることなく子局405はLANネットワーク116を介した通信が可能となる。つまり、通信システム400がシステム動作状態301にならないので、通信システム400が消費する総電力量を抑えることが出来る。
このように、本実施形態によれば、複数の通信装置101で構成される通信システム400において、各通信装置101が外部からの信号に適切に応答できるようになる。
(変形例)
図1に示した機能ブロック構成は一例であり、複数の機能ブロックが1つの機能ブロックを構成するようにしてもよいし、何れかの機能ブロックが複数の機能を行うブロックに分かれてもよい。
図1に示した機能ブロックの少なくとも一部をハードウェアにより実現してもよい。ハードウェアにより実現する場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各ステップを実現するためのプログラムからFPGA上に自動的に専用回路を生成すればよい。また、FPGAと同様にしてGate Array回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。また、ASICにより実現するようにしてもよい。FPGAは、Field―Programmable Gate Arrayの略である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略である。
なお、図1の通信装置101は、操作部や表示部を備えてもよい。操作部は、例えば、ユーザからの操作を受け入れる。操作部は、例えば、キーボードやタッチパネルを含む。表示部は、視覚表示および音表示の少なくとも一方を出力する機能を備える。表示部は、例えば、液晶パネル、LEDおよびスピーカを有し、CPU108の制御の下で各種の表示及び音声出力を行う。
図4では、親局402、子局403〜405とアクセスポイント406との接続は無線LANでなされたが、有線LANで接続してもよい。また、アクセスポイント406と管理装置401との接続は有線LANでなされたが、無線LANで接続してもよい。
通信装置101は、通信機能と省電力モードを備える装置であればよく、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータなどでもよい。
上記した実施形態では、通信システム400を構成する通信装置を親局と子局と称したが、親局はホスト機器と称し、子局はサブ機器と称することもできる。また、管理装置はクライアント装置と称することもできるし、ND(Network device)と称することもできる。
上記した実施形態では、通信部103が接続するネットワークとしてLANネットワーク116を用い、LANネットワークより消費電力が低いネットワークとしてBLEネットワーク117を用いたが、本発明で用いるネットワークはこれらに限定されない。所定の通信要件を満たすネットワークを通信部103に接続し、このネットワークより消費電力が低いネットワークを制御部104に接続すればよい。
(他の実施形態)
上記した実施形態では、通信装置101を説明したが、本発明はその他の形態でも具現化(実現)することができる。例えば、本発明は、上記した実施形態の1以上の機能を実現するプログラム(コンピュータプログラム)を、ネットワークまたは記録媒体(記憶媒体)を介して、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行することによっても実現可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム(プログラムコード)自体が実施形態の機能を実現することになる。また、当該プログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、実施形態の機能が実現されるだけでなく、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記した実施形態の機能が実現されてもよい。
101…通信装置、103…通信部、104…BLE制御部、106…システム状態管理部、107…電源制御部、108…CPU、116…LANネットワーク、117…BLEネットワーク


Claims (15)

  1. ネットワークを介して外部装置との通信を行う第一の通信手段と、
    前記第一の通信手段よりも省電力で通信を行う第二の通信手段と、
    前記ネットワークを介した前記外部装置からの信号に対し、前記第一の通信手段を用いて応答する第一の応答手段と、
    他の通信装置宛ての信号に対し、前記他の通信装置に代わって応答する第二の応答手段と、
    前記他の通信装置から前記第二の通信手段を介して受信した起動通知が前記他の通信装置を起動する通知である場合、前記第二の応答手段による応答をさせないように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記起動通知が前記通信装置と前記他の通信装置とを含む通信システムの全体を起動する通知である場合、前記通信システムを構成する前記他の通信装置以外の通信装置を起動させる起動手段をさらに備える請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記他の通信装置の機器情報を取得する取得手段をさらに備える請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記制御手段が前記第二の応答手段による応答をさせないように制御した後に、前記他の通信装置が所定の動作を終了すると、前記取得手段は、前記他の通信装置から機器情報を取得し、前記制御手段は、取得した当該機器情報に基づいて前記第二の応答手段による応答を再開することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記第二の応答手段が前記他の通信装置宛ての信号に対して、前記他の通信装置に代わって応答すべきかを記述する管理テーブルをさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記制御手段は、前記通信装置と前記他の通信装置が省電力状態で動作しているとき、前記他の通信装置から取得した前記他の通信装置の機器情報に基づいて、前記管理テーブルの記述内容を変更することを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. ネットワークを介して外部装置との通信を行う第一の通信手段と、
    前記第一の通信手段よりも省電力で通信を行う第二の通信手段と、
    前記ネットワークを介した前記外部装置からの信号に対し、前記第一の通信手段を用いて応答する応答手段と、
    前記第二の通信手段を介して受信した起動通知が自装置を起動する通知である場合、自装置宛ての信号に対し、他の通信装置が自装置に代わって応答しないように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  8. 前記他の通信装置からの要求に応じて、自装置の機器情報を送信する送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記起動通知が前記他の通信装置から送信された通知である場合、前記制御手段は、前記第一の通信手段と前記第二の通信手段を利用可能にすることを特徴とする請求項7または8に記載の通信装置。
  10. 前記第二の通信手段はBluetooth Low Energyであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 前記機器情報は、MACアドレス、IPアドレス、ポート番号、およびアプリケーション固有の情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3、4または8に記載の通信装置。
  12. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の通信装置と、
    請求項7〜11のいずれか1項に記載の通信装置と、
    からなる通信システム。
  13. ネットワークを介して外部装置との通信を行う第一の通信手段と、前記第一の通信手段よりも省電力で通信を行う第二の通信手段と、前記ネットワークを介した前記外部装置からの信号に対し、前記第一の通信手段を用いて応答する第一の応答手段と、他の通信装置宛ての信号に対し、前記他の通信装置に代わって応答する第二の応答手段と、を備える通信装置の制御方法であって、
    前記他の通信装置から前記第二の通信手段を介して起動通知を受信するステップと、
    受信した前記起動通知が前記他の通信装置を起動する通知である場合、前記第二の応答手段による応答をさせないように制御するステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  14. ネットワークを介して外部装置との通信を行う第一の通信手段と、前記第一の通信手段よりも省電力で通信を行う第二の通信手段と、前記ネットワークを介した前記外部装置からの信号に対し、前記第一の通信手段を用いて応答する応答手段と、を備える通信装置の制御方法であって、
    前記第二の通信手段を介して起動通知を受信するステップと、
    受信した前記起動通知が自装置を起動する通知である場合、自装置宛ての信号に対し、他の通信装置が自装置に代わって応答しないように制御するステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  15. コンピュータを、請求項1から11のいずれか1項に記載の通信装置として機能させるためのプログラム。



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