JP2018206204A - 聴覚モデルを用いたシミュレーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モデルベース開発のシミュレーションを活用し、自動車等の設計段階で事前に音質を改善し、騒音を低減可能な聴覚モデルを用いたシミュレーション装置を実現する。【解決手段】加振力モデル60は加振力を計算するシミュレーションモデルであり、加振力モデル60が電動モータの電磁加振力の場合であれば電流等を加振力モデル60に入力して電磁加振力を計算する。音振モデル7は加振力モデル60の出力を入力として電動モータのハウジングやギヤのケース等の振動により音圧を出力する。聴覚モデル8は音振モデル7の音圧を入力として、人間の感性や人間の脳が感じる感覚的な量等の電気信号を計算して出力する。聴覚モデル8から出力された人間の感覚量に基づき人間の感覚量が適切な値となるように加振力モデル60を設計することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両等の騒音を低減する装置に関する。
自動車や自動車機器においては、静粛性の向上が重要となっており、近年では、快適性向上という観点から、耳障りな音を下げるといった、騒音低減だけでなく、デライト設計のような音の品質向上に対するニーズが高まってきている。
特に、電気自動車はモータ駆動のため、エンジンで駆動するガソリン車に比べて静粛性が高いため、自動車機器に対する音質向上のニーズも高いと考えられる。
一方、自動車や自動車機器においては、製品開発の短縮やコスト低減を目的として、モデルベース開発を活用した車両や機器の挙動シミュレーションによる上流設計が普及している。
モデルベース開発により、従来、試作品で実施していた性能評価や機能評価がシミュレーション上で可能となるからである。
近年では、モデルベース開発を挙動シミュレーションだけでなく振動騒音のシミュレーションにまで適用が進んできていると考えられる。
自動車や自動車機器の静粛性の向上に関しては、これまで様々な発明がなされている。特に、自動車に関しての音質改善や音響シミュレーションに関する技術としては、特許文献1、特許文献2や特許文献3に記載された発明が開示されている。
特許文献1においては、車両用電源装置を対象として、電圧コンバータ騒音の逆位相の音波をスピーカから出力して騒音の低減を図っている。
また、特許文献2においては、フロアパネルの加速度信号を検出してロードノイズを低減するための制御信号を演算し、アクチュエータから印加し、車内騒音を低減している。
さらに、特許文献3においては、車両の車室内をモデル化し、聴取位置とスピーカ間のインパルス応答を演算して音場を理想的な音響環境にチューニングした後に、走行雑音等を付加して、車室内の音響を再現している。
特開2009−153262号公報 特開2009−073417号公報 特開2005−338453号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の技術は、逆位相の音波付加により騒音を低減する技術であるが、自動車等の設計段階で事前に騒音を低減するための対策を考慮するものではない。
また、特許文献3に記載の技術は、車室内騒音をシミュレーションする技術であるが、シミュレーションした車室内騒音を活用して、自動車等の設計段階で事前に騒音を低減するための対策を考慮するのではない。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、モデルベース開発のシミュレーションを活用し、自動車等の設計段階で事前に音質を改善し、騒音を低減可能な聴覚モデルを用いたシミュレーション装置を実現することである。
上記目的を達成するために、本発明は次のように構成される。
聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、加振力を示す信号を出力する加振力モデルと、上記加振力モデルから出力された上記加振力を示す信号に基づいて、音圧を算出し、音圧を示す信号を出力する音振モデルと、上記音振モデルから出力された上記音圧を示す信号を聴覚音に関するパラメータに変換し、出力する聴覚モデルと、を備える。
本発明によれば、モデルベース開発のシミュレーションを活用し、自動車等の設計段階で事前に音質を改善し、騒音を低減可能な聴覚モデルを用いたシミュレーション装置を実現することができる。
本発明に係る実施例1のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置の概略構成図である。 本発明に係る実施例2のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置の概略構成図である。 実施例2の音質判断部が複数存在する場合の例を示す図である。 実施例2の聴覚モデルから複数の異なる信号が出力される場合の例を示す図である。 本発明に係る実施例3のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置の概略構成図である。 本発明に係る実施例4のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置の概略構成図である。 本発明に係る実施例5のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置の概略構成図である。 本発明に係る実施例6のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置の概略構成図である。 本発明の実施例7のシミュレーション装置における聴覚モデルの概略構成図である。 本発明の実施例8のシミュレーション装置における聴覚モデルの概略構成図である。 本発明の実施例9のシミュレーション装置における聴覚モデルの概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、本発明に係る実施例1のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置100の概略構成図である。図1に示すように、シミュレーション装置100は、加振力モデル60と、音振モデル7と、聴覚モデル8とを備える。
加振力モデル60は、加振力を計算し、加振力を示す加振力信号を出力するシミュレーションモデルであり、加振力モデル60の内部で入力の信号に基づいて加振力を計算する。例えば、加振力モデルが電動モータの電磁加振力の場合であれば、電流などを加振力データ出力モデル(図1には示さず)から加振力モデル60に入力して電磁加振力を計算する。
また、例えば、加振力モデルがギヤの噛み合い加振力の場合であれば、トルクなどを加振力データ出力モデル(図1には示さず)から加振力モデル60に入力して噛み合い加振力を計算する。
音振モデル7は、加振力モデル60の出力である加振力信号を入力として、音圧を示す音圧信号を出力するシミュレーションモデルである。例えば、電動モータのハウジングやギヤのケースなどがこれに相当し、ハンウジングやケースの振動により音圧を出力する。なお、音振モデル7は、振動速度を加振力モデル60にパラメータとして返すことも想定している。
聴覚モデル8は、音振モデル7の出力である音圧信号を入力として、人間の感性や人間の脳が感じる感覚的な量など、例えば、神経発火パターンなどの電気信号を計算して出力するシミュレーションモデルである。
この聴覚モデル8は、人間の耳をモデル化したものであり、蝸牛や基底膜などをオクターブバンドフィルタなどで表現することが可能である。例えば、音振モデル7からモータハウジングからの音圧が聴覚モデル8へ入力された場合、聴覚モデル8では、入力された音圧信号に基づいて、人間の脳が感じる神経発火パターンを感覚量(電気信号)で出力する。なお、本聴覚モデル8に関しては後述の他の実施例にて詳細に説明する。
聴覚モデル8から出力された、人間の感覚量(電気信号)に基づいて、この人間の感覚量が適切な値となるように、電動モータ等の加振力モデル60を設計することができる。
本発明の実施例1によれば、シミュレーションモデルにより、音圧だけでなく人が実際に耳で聞き、脳で感じている感性などの感覚量予測することができるため、設計段階で静音製品を計算することが可能となる。人が脳で感じるような感覚量を
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。
図2は、本発明に係る実施例2のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置200の概略構成図である。図2に示すように、シミュレーション装置200は、実施例1のシミュレーション装置100の構成に加えて、聴覚モデル8の出力先に音質判断部9を備えている。
音質判断部9は、いうなれば、人間の脳の役割をする。そして、音質判断部9は、聴覚モデル8から入力された信号に基づいて、良い悪い(OK/NG)などの0か1かの判断や良い悪い(OK/NG)の5段階評価や10段階評価などの数段階評価、もしくは、良い(OK)を0、悪い(NG)を1とした場合に、0から1までを曲線などの関数で表現し、0から1の間に良い悪い(OK/NG)の判断ラインを設けることも出来る。
また、音質判断部9は、判断基準に、前記の良い悪い(OK/NG)だけでなく、快い/不快な、静か/騒々しい、好ましい/好ましくない、などの形容詞対を用いることも可能であり、これを段階的に判断することも可能である。
図3は、実施例2の音質判断部9が複数存在する場合の例を示す図である。図3に示すように、音質判断部9が複数の音質判断部91、92および93を備えるように構成することも可能である。
例えば、音質判断部91は、聴覚モデル8からの同じ信号に基づいて、「快い/不快な」を判断し、音質判断部92は、聴覚モデル8からの同じ信号に基づいて、「静か/騒々しい」を判断する。また、音質判断部93は、聴覚モデル8からの同じ信号に基づいて、「好ましい/好ましくない」を判断する。
さらに、聴覚モデル8からの出力は、同じ信号とは限らず、聴覚モデル8への入力の音圧信号に基づいて算出される信号であれば複数存在してもかまわない。
図4は、聴覚モデル8から複数の異なる信号が出力される場合の例を示す図である。図4において、聴覚モデル8から出力される複数の異なる信号は、例えば、音圧に基づいて計算される振幅、ピッチなどであり、これらが音質判断部9に入力される。
なお、上述した様々な音質判断部9、91、92、93などは、それらを複数組み合わせて新たな音質判断部を生成することも可能である。
本発明の実施例2によって、シミュレーションモデルにより人が実際に耳で聞き、脳で感じている感性などの感覚量に基づいて、設計段階で静音製品を計算することが可能であり、聴覚モデル8からの出力の良い悪い(OK/NG)のような0か1かの判断や5段階などの段階的評価、少し不快、とても好ましい、などのあいまい性を含んだ判断など、人間の脳が音圧の判断で実施していると思われる様々な判断がシミュレーション上で可能となる。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について説明する。
図5は、本発明に係る実施例3のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置300の概略構成図である。図5に示すように、本実施例3は電気自動車に適用したものである。実施例3のシミュレーション装置300は、電気自動車の挙動をシミュレーションするためのモデルであり、電動モータを駆動するインバータモデル1と、電気自動車を駆動するための電動モータをモデル化したモータモデル2と、電動モータのトルクを伝達するギヤを有するギヤボックスをモデル化したギヤボックスモデル3と、車両モデル4と、インバータモデル1を制御する制御パラメータを出力するコントローラ(コントローラモデル)5とを備える。
さらに、シミュレーション装置300は、加振力を計算するモータ加振力モデル61と、加振力を計算するギヤボックス加振力モデル62と、音圧を計算する音振モデル7と、電気信号等の感覚量を計算する聴覚モデル8と、感覚量等を判断する音質判断部9とを備える。
図5において、インバータモデル1は電圧を示す電圧信号をモータモデル2に出力し、モータモデル2はトルクを示す信号をギヤボックスモデル3に出力し、ギヤボックスモデル3は車両モデル4にトルクを示す信号を出力する。インバータモデル1、モータモデル2、ギヤボックスモデル3、車両モデル4、コントローラ5、モータ加振力モデル61、及びギヤボックス加振力モデル62はシミュレーションモデルである。
なお、インバータモデル1、モータモデル2、ギヤボックスモデル3、及びコントローラ5により加振力データ出力モデルが構成される。
また、モータ加振力モデル61及びギヤボックス加振力モデル62が、実施例1の音振モデル7に対応する。
なお、本発明の実施例3は、モータモデル2は電流を示す信号をインバータモデル1にパラメータとして返し、ギヤボックスモデル3は回転速度を示す信号をモータモデル2にパラメータとして返し、車両モデル4は回転速度を示す信号をギヤボックスモデル3にパラメータとして返す場合も想定している。
モータモデル2は、モータ加振力モデル61に電流を示す信号を加振力データとして出力し、ギヤボックスモデル3はギヤ加振力モデル62にトルクを示す信号を加振力データとして出力している。なお、本発明の実施例3は、モータ加振力モデル61からモータモデル2に電圧を示す信号をパラメータとして返し、ギヤ加振力モデル62からギヤボックスモデル3に回転速度を示す信号をパラメータとして返す場合も想定している。
モータ加振力モデル61およびギヤ加振力モデル62は、入力の電流やトルクに基づいて電磁加振力やギヤ噛み合い加振力などを計算し、それぞれを示す信号を音振モデル7に入力する。
なお、本発明の実施例3は、音振モデル7からモータ加振力モデル61およびギヤ加振力モデル62に振動速度をパラメータとして返す場合も想定している。
音振モデル7は、モータ加振力モデル61およびギヤ加振力モデル62からのそれぞれの加振力に基づいて音圧を計算する。
聴覚モデル8は音振モデル7の出力である音圧を示す信号を入力として、人間の感性や人間の脳が感じる感覚的な量など、例えば、神経発火パターンなどの電気信号を計算して出力する。
音質判断部9は、聴覚モデル8から入力された信号(音質を示す信号)を予め定めた閾値と比較し、閾値より大か否かを判断することにより、良い悪い(OK/NG)などを判断する。ここで、音質判断部9でNG、つまり、不可(聴覚モデル8から入力された信号が予め定めた閾値より大)という判断がなされた場合は、コントローラ5にNG判断信号(不可判断信号)を出力し、コントローラ5からインバータモデル1に対して、制御指令値の変更がなされる。例えば、音質判断部9からNG判断がなされた場合は、コントローラ5からインバータモデル1に対して、PWM(Pulse Width Modulation)電圧の3相のパルス間隔を制御パラメータとして一定の状態から分散させる制御を実行し、再度、シミュレーションを実行し、音質判断部9でOK、つまり、可(聴覚モデル8から入力された信号が予め定めた閾値未満)が出るまで制御パラメータを更新させ、モータ加振力モデル61、ギヤ加振力モデル62に出力する加振力データを変更する。音質判断部9がOK判断を行えば処理は終了となる。
本発明の実施例3によれば、実施例1と同様に、設計段階で音質改善が可能となり、感覚的にも満足できる静音製品を計算することが可能となる。
さらに、電気自動車などの自動車機器であれば、モータ出力のような基本性能と音質改善の両立が可能となる。
さらに、モデル上で構造変更シミュレーションができるので試作する必要がないという効果がある。
なお、実施例3において、ギヤボックスモデル3、ギヤ加振力モデル62および車両モデル4を省略し、電気自動車のモータの設計のみに用いる構成とすることも可能である。
(実施例4)
次に、本発明の実施例4について説明する。
図6は、本発明に係る実施例4のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置400の概略構成図である。本実施例4における音質判断部9までの構成は実施例3と同様なので説明を割愛し、ここでは、音質判断部9以降の構成について説明する。
実施例3では、音質判断部9でNGと判断した場合は、コントローラ5によってPWM電圧の変更といった制御による音質改善を実行したのに対して、本実施例4では、音質判断部9でNGと判断した場合は、加振力や構造変更等による音質改善を実行している点が実施例3との相違点である。
つまり、音質判断部9でNGと判断した場合は、不可判断信号を、モータ加振モデル61もしくはギヤ加振力モデル62に出力し、モータ加振モデル61もしくはギヤ加振力モデル62は、加振力計算に関するパラメータを更新し、加振力を再度計算し、音質判断部9でOKとなるまで、パラメータをチューニングする。もしくは、音質判断部9でNGと判断した場合は、不可判断信号を、音振モデル7に出力し、音振モデル7は音振モデル7の構造など音圧計算に関するパラメータを更新し、更新したパラメータを用いて音圧を再度計算し、音質判断部9でOKとなるまで、パラメータをチューニングする。
本発明の実施例4によれば、実施例1と同様に、設計段階で音質改善が可能となり、感覚的にも満足できる静音製品を計算することが可能である。
さらに、実施例3と同様な効果を得ることができる。
(実施例5)
次に、本発明の実施例5について説明する。
図7は、本発明に係る実施例5のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置500の概略構成図である。本実施例5は音質判断部9でOK/NGを判断し、コントローラ5でインバータモデル1の電流制御を実行するところまでのモデルのフローは実施例3と同様なので説明を割愛し、ここでは、実施例3との構成の相違について説明する。
本実施例5では、モータモデル2の仕様を満足するか否かを判断する仕様判断部10が備えられており、仕様判断部10は、音質判断部9でOKと判断した場合に、仕様判断部10において、電気自動車の諸性能の一つであるモータ性能、例えば、モータトルクが予め定めたモータの仕様を満足しているかを判断する。仕様判断部10が、もし、NGと判断した場合は、コントローラモデル5に仕様不可判断信号を出力する。仕様不可判断信号が入力されたコントローラモデル5は、再度、インバータモデル1の制御パラメータを変更して制御を行い、音質判断部9と仕様判断部10の両方が満足できるように制御する。これにより、基本性能と音質改善の両立が可能となる。
本発明の実施例5によれば、実施例1と同様に、設計段階で音質改善が可能となり、感覚的にも満足できる静音製品を計算することが可能である。
さらに、実施例3、4と同等の効果が得られる他、モデル上でモータの仕様を満足させることができるという効果がある。
(実施例6)
次に、本発明の実施例6について説明する。
図8は、本発明に係る実施例6のシミュレーションモデルを用いたシミュレーション装置600の概略構成図である。本実施例6は音質判断部9でOK/NGを判断し、モータ加振力モデル61、ギヤ加振力モデル62および音振モデル7の加振力や音圧の計算に関するパラメータ調整を実行するところまでの構成は実施例4と同様なので説明を割愛し、ここでは、実施例4との構成の相違について説明する。
本実施例6では、モータモデル2の仕様を満足するか否かを判断する仕様判断部10が備えられており、音質判断部9でOK(音質が可)と判断された場合に、仕様判断部10において、電気自動車の諸性能の一つであるモータ性能、例えば、モータトルクが仕様を満足しているかを判断する。もし、仕様判断部10がNG(モータトルクが仕様を満足していない)と判断すると、モータ加振力モデル61、ギヤ加振力モデル62および音振モデル7に仕様不可判断信号を出力する。モータ加振力モデル61、ギヤ加振力モデル62および音振モデル7は、再度、加振力や音圧の計算に関するパラメータ調整を実行し、音質判断部9と仕様判断部10の両方が満足できるように制御する。これにより、基本性能と音質改善の両立が可能となる。
本発明の実施例6によれば、実施例1と同様に、設計段階で音質改善が可能となり、感覚的にも満足できる静音製品を計算することが可能である。さらに、モデル上で構造変更シミュレーションができるので試作する必要がないという効果並びに基本性能と音質改善の両立が可能となる効果がある。
(実施例7)
次に、本発明の実施例7について説明する。
図9は、本発明の実施例7のシミュレーション装置における聴覚モデル8の概略構成図である。シミュレーション装置における聴覚モデル8以外の構成は、実施例1〜6のいずれの構成も適用可能である。
図9において、本実施例7の聴覚モデル8は、蝸牛による周波数分解を、1/4オクターブフィルタ部81と、基底膜による神経発火をヒルベルト変換部82とで実行する構成となっている。音振モデル7から、聴覚モデル8の入力部80に入力された音圧信号は、1/4オクターブフィルタ81で帯域分割された音圧に変換され、帯域分割された音圧はヒルベルト変換部82で実行されるヒルベルト変換により神経発火パターンに変換されて、聴覚音に関するパラメータとして音質判断部9に出力される。
これにより、音圧信号に基づいて神経発火パターンなどの人間の感覚量を表現する電気信号を出力可能となる。
本発明の実施例7によれば、実施例1〜6と同様な効果を得ることができる。
(実施例8)
次に、本発明の実施例8について説明する。
図10は、本発明の実施例8のシミュレーション装置における聴覚モデル8の概略構成図である。シミュレーション装置における聴覚モデル8以外の構成は、実施例1〜6のいずれの構成も適用可能である。
図10に示すように、本実施例8は、聴覚モデル8をニューラルネットワークで構成している。音振モデル7から、聴覚モデル8の入力部80に入力された音圧は、複数個の中間層831、832および833を通過して、出力層834から感覚量を表現する電気信号として音質判断部9に出力される。
ニューラルネットワークの中間層831、832および833の重み付けなどは、ディープラーニング等の学習によりなされる。音圧信号に基づいて神経発火パターンなどの人間の感覚量を表現する電気信号を出力可能となる。
本発明の実施例8によれば、実施例1〜6と同様な効果を得ることができる。
(実施例9)
次に、本発明の実施例9について説明する。
図11は、本発明の実施例9のシミュレーション装置における聴覚モデル8の概略構成図である。シミュレーション装置における聴覚モデル8以外の構成は、実施例1〜6のいずれの構成も適用可能である。
図11に示すように、本実施例9は、聴覚モデル8を関数演算部84で構成している。つまり、音振モデル7から、聴覚モデル8の入力部80に入力された音圧信号は、関数演算部84に入力され、感覚量などに変換される。例えば、自動車機器などから発生する音圧を音の専門家や顧客が聞いて評点という点数をつけた場合を考える。その場合は、官能評価や音質評価などにより、音圧と評点の相関関数を求める。
例えば、評点を、音質評価尺度である、ラウドネス、シャープネス、ラフネスおよび変動強度の関数で表現できると仮定し、それぞれの係数を算出することで音圧と評点の相関関数を求めることができる。
音圧pと評点の相関関数f(p)の一例を次式(1)で示す。
f(p)=aL+bS+cR+dT+C ・・・(1)
ただし、上記式(1)において、音圧、Lはラウドネス、Sはシャープネス、Rはラフネス、Tは変動強度、a、b、c、dは係数、Cは定数である。
関数演算部84で演算された相関関数でより求められた評点が音質判断部9に入力される。
本発明の実施例9によれば、実施例1〜6と同様な効果を得ることができる。
なお、本発明は、自動車の車室内の音質改善のみならず、作業員が作業を行う工場内の機器に対しての音質改善等にも適用可能である。
1・・・インバータモデル、2・・・モータモデル、3・・・ギヤボックスモデル、4・・・車両モデル、5・・・コントローラ、7・・・音振モデル、8・・・聴覚モデル、9、91、92、93・・・音質判断部、10・・・仕様判断部、60・・・加振力モデル、61・・・モータ加振力モデル、62・・・ギヤ加振力モデル、80・・・入力部、81・・・1/4オクターブフィルタ部、82・・・ヒルベルト変換部、84・・・関数演算部、100、200、300、400、500、600・・・シミュレーション装置、831、832、833・・・ニューラルネットの中間層、834・・・出力層

Claims (12)

  1. 加振力を示す信号を出力する加振力モデルと、
    上記加振力モデルから出力された上記加振力を示す信号に基づいて、音圧を算出し、音圧を示す信号を出力する音振モデルと、
    上記音振モデルから出力された上記音圧を示す信号を聴覚音に関するパラメータに変換し、出力する聴覚モデルと、
    を備えることを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  2. 請求項1に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記聴覚モデルが出力した上記パラメータに基づいて音質を判断する音質判断部を、さらに備えることを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  3. 請求項2に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記加振力モデルに加振力データを出力する加振力データ出力モデルをさらに備え、上記音質判断部は、判断した音質が可であるか不可であるかを判断し、音質が不可であると判断したときは、上記加振力データ出力モデルに不可判断信号を出力し、上記加振力データ出力モデルは、上記加振力モデルに出力する加振力データを変更することを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  4. 請求項3に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記加振力データ出力モデルは、車両を駆動するためのモータをモデル化したモータモデルと、上記モータを駆動するインバータモデルと、このインバータモデルを制御する制御パラメータを上記インバータモデルに出力するコントローラモデルとを有し、
    上記加振力モデルは、上記モータモデルから加振力データである電流を示す信号が入力され、電磁加振力を出力するモータ加振力モデルを有し、
    上記コントローラモデルは、上記音質判断部からの不可判断信号に従って、上記制御パラメータを更新することを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  5. 請求項4に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記加振力データ出力モデルは、上記モータのトルクを伝達するギヤを有するギヤボックスをモデル化したギヤボックスモデルをさらに有し、
    上記加振力モデルは、上記ギヤボックスモデルから加振力データであるトルクを示す信号が入力され、ギヤ噛み合い加振力を出力するギヤ加振力モデルを有することを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  6. 請求項2に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記加振力モデルに加振力データを出力する加振力データ出力モデルをさらに備え、上記音質判断部は、判断した音質が可であるか不可であるかを判断し、不可であるときは、上記加振力モデルに不可判断信号を出力し、上記加振力モデルは、上記音振モデルに出力する加振力を示す信号を変更することを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  7. 請求項6に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記加振力データ出力モデルは、車両を駆動するためのモータをモデル化したモータモデルと、上記モータを駆動するインバータモデルと、このインバータモデルを制御する制御パラメータを出力するコントローラモデルと、上記モータのトルクを伝達するギヤを有するギヤボックスをモデル化したギヤボックスモデルとを有し、
    上記加振力モデルは、上記モータモデルから加振力データである電流を示す信号が入力され、電磁加振力を出力するモータ加振力モデルと、上記ギヤボックスモデルから加振力データであるトルクを示す信号が入力され、ギヤ噛み合い加振力を出力するギヤ加振力モデルとを有し、
    上記音質判断部は、判断した音質が可であるか不可であるかを判断し、不可であるときは、上記モータ加振力モデル又はモータ加振力モデルに不可判断信号を出力することを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  8. 請求項4に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記音質判断部が上記音質は可であると判断したとき、上記モータモデルが予め定めたモータの仕様を満足しているかを判断する仕様判断部をさらに備え、この仕様判断部が、上記モータモデルが上記モータの仕様を満足していないと判断したとき、仕様不可判断信号を上記コントローラモデルに出力し、
    上記コントローラモデルは、上記仕様判断部からの仕様不可判断信号に従って、上記制御パラメータを更新することを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  9. 請求項7に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記音質判断部が上記音質は可であると判断したとき、上記モータモデルが予め定めたモータの仕様を満足しているかを判断する仕様判断部をさらに備え、この仕様判断部が、上記モータモデルが上記モータの仕様を満足していないと判断したとき、仕様不可判断信号を上記モータ加振力モデル、上記ギヤ加振力モデル又は上記音振モデルに不可判断信号を出力し、上記モータ加振力モデル、上記ギヤ加振力モデル、又は音振モデルは、モータ加振力、ギヤ加振力又は音圧に関するパラメータを更新することを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  10. 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記聴覚モデルは、上記音振モデルから出力された音圧信号を帯域分割する1/4オクターブフィルタと、この1/4オクターブフィルタにより帯域分割された上記音圧信号をヒルベルト変換し、聴覚音に関するパラメータとして出力するヒルベルト変換部とを有することを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  11. 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記聴覚モデルは、上記音振モデルから出力された音圧信号を、ニューラルネットワークを用いて聴覚音に関するパラメータとすることを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
  12. 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の聴覚モデルを用いたシミュレーション装置において、
    上記聴覚モデルは、上記音振モデルから出力された音圧信号を聴覚音に関するパラメータに演算する関数演算部を有することを特徴とする聴覚モデルを用いたシミュレーション装置。
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