JP2018206165A - 医療予約管理装置、医療予約システム及び医療予約管理方法 - Google Patents

医療予約管理装置、医療予約システム及び医療予約管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より幅広い医療機関によって利用が可能な医療予約管理装置、医療予約システム及び医療予約管理方法を提供する。【解決手段】医療予約管理装置は、ネットワーク回線を介して所定の医療行為に対する予約申込を受け付ける受付手段と、各医療機関が所定の設定期間内の医療行為に対してそれぞれ予約可能な最大予約件数に係る上限設定を取得する最大件数設定取得手段と、設定期間内の医療行為に対する予約件数を医療機関ごとに各々計数する件数算出手段と、を備え、受付手段は、医療機関からの設定期間内の医療行為に対する予約件数が最大予約件数以上の場合に、この医療機関からの設定期間内の医療行為に対する予約申込を受け付けない。【選択図】図6

Description

この発明は、医療予約管理装置、医療予約システム及び医療予約管理方法に関する。
近年、医療機関の間で検査や診療を連携させて行うケースが増えている。これに伴い、複数の連携医療機関の間で検査や診療の予約がしばしば行われる。予約方法としては、従来、電話やファクシミリが広く用いられているのに加え、インターネットを経由したネット予約システムの利用も可能となってきている(例えば、特許文献1)。
特開2013−149116号公報
しかしながら、現状では、ネット予約システムの利用が一部の特定の医療機関に偏っており、早期から大量の予約をいれるため、その他の医療機関が直前に予約しようと思っても入れられなくなって問題を生じる場合があるという課題がある。
この発明の目的は、より幅広い医療機関によって利用が可能な医療予約管理装置、医療予約システム及び医療予約管理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
ネットワーク回線を介して所定の医療行為に対する予約申込を受け付ける受付手段と、
各医療機関が所定の設定期間内の前記医療行為に対してそれぞれ予約可能な最大予約件数に係る上限設定を取得する最大件数設定取得手段と、
前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数を医療機関ごとに各々計数する件数算出手段と、
を備え、
前記受付手段は、医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数が前記最大予約件数以上の場合に、当該医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約申込を受け付けない
ことを特徴とする医療予約管理装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の医療予約管理装置において、
前記上限設定は、複数の医療行為に対して各々取得されることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の医療予約管理装置において、
前記上限設定は、複数の医療機関について各々取得されることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療予約管理装置において、
前記所定の設定期間は、所定の周期長の各周期に対して各々定められることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医療予約管理装置において、
ネットワーク回線を介さずに行われた予約申込の情報を取得するネット外予約情報取得手段を備え、
前記受付手段は、前記ネット外予約情報取得手段で取得された予約申込の情報に基づいて、当該予約申込の対象である医療行為が行われる前記設定期間における当該医療行為についての前記最大予約件数を減少させる
ことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の医療予約管理装置において、
前記ネット外予約情報取得手段は、前記受付手段が前記予約申込の対象である医療行為の実施に係る所定の関係者からの予約申込を受け付けることで当該予約申込の情報を取得し、
前記受付手段は、前記関係者からの予約申込を受け付ける場合には、前記医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数を考慮しない
ことを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載の医療予約管理装置において、
前記受付手段は、前記ネット外予約情報取得手段による前記予約申込の情報の取得が所定の条件を満たす場合には、当該予約申込の対象である医療行為が行われる前記設定期間における当該医療行為についての前記最大予約件数を減少させない
ことを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の医療予約管理装置において、
前記所定の条件には、前記予約申込の情報が前記予約申込の対象である医療行為の実施に係る特定の関係者から取得されることが含まれることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医療予約管理装置において、
前記受付手段は、前記医療行為の実施タイミングの所定時間前に前記予約申込の受付を再開することを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の医療予約管理装置において、
予約元の医療機関のユーザーからの要求により、当該要求で指定された期間内における予約単位時間枠ごとの予約申込可否を示す表示データを作成して送信する申込表示制御手段を備えることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の医療予約管理装置において、
前記予約申込可否を示す表示データには、前記予約元の医療機関からの前記所定の設定期間内の前記医療行為に対する予約件数が前記最大予約件数以上であるか否かを区別せずに作成されることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項10又は11記載の医療予約管理装置において、
前記申込表示制御手段は、ウェブブラウザーの表示画面への表示データを作成して送信することを特徴としている。
請求項13記載の発明は、
前記上限設定と、予約申込の受付情報とを記憶する記憶手段を備えるデータベース装置と、
請求項1〜12のいずれか一項に記載の医療予約管理装置と、
を含み、
前記最大件数設定取得手段は、前記取得された上限設定を前記データベース装置に送信して前記記憶手段に記憶させ、
前記受付手段は、前記記憶手段の記憶データに基づいて前記予約申込の受付可否を判断し、受け付けた前記予約申込の情報を前記データベース装置に送信して前記記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする医療予約システムである。
請求項14記載の発明は、
前記上限設定を前記医療予約管理装置に送信する端末装置を含むことを特徴とする請求項13記載の医療予約システム。
請求項15記載の発明は、
ネットワーク回線を介して所定の医療行為に対する予約申込を受け付ける受付手段と、
各医療機関が所定の設定期間内の前記医療行為に対してそれぞれ予約可能な最大予約件数に係る上限設定を取得する最大件数設定取得手段と、
前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数を医療機関ごとに各々計数する件数算出手段と、
を備え、
前記受付手段は、医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数が前記最大予約件数以上の場合に、当該医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約申込を受け付けない
ことを特徴とする医療予約システムである。
請求項16記載の発明は、
ネットワーク回線を介して所定の医療行為に対する予約申込を受け付ける受付ステップ、
各医療機関が所定の設定期間内の前記医療行為に対してそれぞれ予約可能な最大予約件数に係る上限設定を取得する最大件数設定取得ステップ、
前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数を医療機関ごとに各々計数する件数算出ステップ、
を含み、
前記受付ステップでは、医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数が前記最大予約件数以上の場合に、当該医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約申込を受け付けない
ことを特徴とする医療予約管理方法である。
本発明に従うと、医療予約システムがより幅広い医療機関によって利用が可能となるという効果がある。
第1実施形態の医療予約システムの全体構成を示す図である。 端末装置の機能構成を示すブロック図である。 予約管理装置及び予約データベースサーバーの機能構成を示すブロック図である。 予約対象情報の内容を示すテーブルの例を示す図表である。 予約設定情報の内容を示すテーブルの例を示す図表である。 予約割当情報の内容を示すテーブルの例を示す図表である。 初期画面の一例を示す図である。 予約情報入力画面がポップアップ表示された画面の表示例を示す図である。 予約カレンダー画面を含む表示画面の表示例を示す図である。 予約カレンダー画面を含む表示画面の表示例を示す図である。 予約設定情報の内容を示すテーブルの他の例を示す図表である。 予約カレンダー画面を含む表示画面の表示例を示す図である。 予約受付動作時に実行される予約カレンダー生成制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 予約対象情報及び予約割当情報の設定画面の例を示す図である。 予約対象設定制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 第2実施形態の医療予約システムの全体構成を示す図である。 第2実施形態の医療予約システムにおける予約管理システムLAN内の機能構成を示すブロック図である。 設定画面の変形例を示す図である。 予約対象情報のうちの予約枠の設定についての設定例を示す図である。 予約割当情報のうちの所定の医療機関への予約可能枠の設定についての設定例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の医療予約システム1の全体構成を示す図である。
本実施形態の医療予約システム1は、複数の医療機関内の各ローカルエリアネットワーク(機関内LAN10〜40)と予約管理システムLAN50と(一部又は全部をまとめて各LAN10〜50などとも記す)の間のネットワーク回線(主にインターネットやモバイルデータ通信回線などのデータ通信ネットワーク)を介して互いにデータ通信が可能に接続されて構成されるものである。医療機関としては、総合病院、専門病院、検査機関、個人又は小規模な診療所などが含まれ得る。ネットワークは、有線による接続だけではなく、無線による接続が含まれ得る。
各LAN10〜50は、ルーター(必要に応じてプロキシーサーバー)を介してインターネットに接続されている。ここでは、機関内LAN10には、ルーター11と、端末装置12などが含まれる。機関内LAN20には、ルーター21と、端末装置22などが含まれる。機関内LAN30には、ルーター31と、端末装置32、33などが含まれる。機関内LAN40には、ルーター41と、端末装置42、43、44と、検査設備45、46と、院内予約管理装置47と、PACS48(Picture Archiving and Communication System)などが含まれる。予約管理システムLAN50には、ルーター51と、予約管理装置52(医療予約管理装置)と、予約データベースサーバー53(データベース装置)と、データ管理装置54などが含まれる。LAN内で接続される機器の数が多い場合には、さらにスイッチングハブなどを用いて当該機器の接続を行うことができる。
端末装置12、22、32、33、42、43、44は、それぞれ、デスクトップ型やノート型のPC(Personal Computer)、スマートフォンやPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末といったネットワーク通信可能な電子端末装置(コンピューター)である。これらの端末装置12、22、32、33、42、43、44は、各医師の診察室、検査室、処置室や受付、オペレーター室などに設置され、あるいは、各医師が保持し得る。端末装置12、22、32、42、43、44は、主に、各医師や予約処理担当者により検査、処置や診察などの予約を行うために用いられる。また、端末装置12、22、32、42、43、44は、予約対象の診察、検査や処置を担当する医師などの担当者が受けた予約を確認、承認したり変更したりするのに用いることもできる。また、端末装置12、22、32、42、43、44は、実施された検査の結果や診断の結果などの情報を作成して予約元に返送するために出力するのにも用いられ得る。
検査設備45、46には、医療検査装置及びその管理装置、特に、CR(Computed Radiography)装置やFPD(Flat Panel Detector)装置などのX線画像撮影装置、超音波検査装置、内視鏡装置、CT(Computed Tomography)装置及びMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置といった検査結果に係る画像生成を行う各種医用画像機器(モダリティー)が含まれ得る。
院内予約管理装置47は、機関内LAN40に係る医療機関の内部での診察(診療)、検査や処置などの予約を管理する。医療機関では、かねてより予約、電子カルテや検査結果などのデータが連携されて保持されている場合があり、この場合の予約情報の管理を行う。院内予約管理装置47が管理する予約情報は、予約データベースサーバー53が管理保持する他の医療機関からの予約情報とは完全に分離されていてもよいし、連携可能であってもよい。分離されている場合には、当該医療機関の担当者が適宜な頻度で予約管理装置52にアクセスして、この医療機関が提供する予約対象(実施する医療行為)に対して受け付けられた予約情報を確認し、確認内容を院内予約管理装置47に入力することで反映させる。両者が連携している場合には、予約データベースサーバー53が予約を受け付けるごとに、又は所定の頻度で定期的に、院内予約管理装置47が予約管理装置52にアクセスして新たな予約情報を取得し、取得された予約内容を院内予約に反映させる処理を行う。あるいは、図示略のゲートウェイサーバーが定期的に予約管理装置52にアクセスして新たな予約情報を検索し、新たな予約情報がある場合には、当該予約情報を院内予約管理装置47に登録することとしてもよい。院内予約管理装置47で管理される予約対象や予約枠は、予約データベースサーバー53により管理される予約対象や予約内容と同一である必要はない。外部から予約を受け付けない予約対象や時間帯の情報については、予約データベースサーバー53が保持する必要はない。
PACS48は、モダリティーなどにより生成された医用画像データや、読影レポートなどの検査結果データを患者情報や検査ID(院内オーダーID)と対応付けて記憶保持する。PACS48には、通常のコンピューターが用いられる。
その他、各機関内LAN10〜40には、図示略の医事会計装置、電子カルテ装置、及びネットワークプリンター、スキャナーやカードリーダーといった周辺機器などが含まれていてもよい。
予約管理装置52は、予約を受け付ける医療機関(実施医療機関)により予約対象として定められた検査、処置や診察(医療行為)について、予約を申し込む医療機関(予約元医療機関)の端末装置から受け付けられた予約申込の要求や予約状況参照要求を処理して応答する。予約管理装置52は、予約データベースサーバー53にアクセスし、新たな予約設定を追加したり、必要な予約情報を取得したりする。なお、実施医療機関と予約元医療機関が分離している必要はなく、ある予約対象に対して実施医療機関である施設が他の予約対象に対して予約元医療機関となるように設定されてよい。
予約データベースサーバー53は、予約情報を保持、管理するデータベースサーバーであり、予約管理装置52からの所定のアクセスコマンドに応じて予約情報を更新したり必要な情報を検索して取得し、予約管理装置52に出力したりする。ここでは、予約データベースサーバー53は、予約管理装置52からのみアクセス可能とされている。
データ管理装置54は、予約内容に対応して予め予約元医療機関から実施医療機関へ添付情報を送信する場合の添付データや、予約された検査、処置や診察などの実施結果を実施医療機関から予約元医療機関へ送付する場合の送付データを記憶保持する。ここでは、データ管理装置54(すなわち、送付データ)へのアクセスは、予約管理装置52からのみ可能とされる。添付データや送付データ又はこれらを格納するフォルダー(ディレクトリー)の識別情報は、予約データベースサーバー53において予約設定データに関連付けられて保持され、予約管理装置52が端末装置から予約情報の参照要求が取得された場合にこれら添付データや送付データを併せて出力し、又は出力可能とする。
なお、予約管理装置52が特定の実施医療機関予約管理のみを行う場合になどには、予約管理システムLAN50内の各構成は、当該実施医療機関の機関内LAN40の内部に設けられてもよい。
図2は、各端末装置の機能構成を示すブロック図である。ここでは、端末装置42について説明するが、その他の端末装置12、22、32、33、43、44についても同様又は必要に応じて構成が追加されたものであり、これらについては説明を省略する。
端末装置42は、制御部421と、RAM422と、記憶部423と、計時部424と、操作受付部425と、表示部426と、通信部427などを備える。
制御部421は、CPU(Central Processing Unit)やレジスターなどを有する。制御部421は、記憶部423に記憶されている各種制御プログラムを読み出して各種処理を実行する。
RAM422は、CPUに作業用のメモリー空間を提供し、制御部421により実行される各種処理に係るプログラムや設定データ、一時データなどを記憶する。
記憶部423は、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Disk)などの各種不揮発性メモリーを有する。記憶部423には、制御部421により実行される各種プログラムや設定データが記憶される。記憶部423に記憶されるプログラムには、ブラウザーソフトウェア4231が含まれる。ブラウザーソフトウェア4231は、ネットワーク上のリソースに対して主にHTTPアクセスを行う場合に用いられる各種周知のソフトウェアのうちいずれかである。
計時部424は、所定の周波数信号(クロック信号)を計数して現在の日時を計数する。計時部424としては、専用のカウンター回路を有していてもよいし、CPUによりソフトウェア的に計数されてもよい。また、計時部424は、RTC(Real Time Clock)を有し、端末装置42の動作有無にかかわらず継続的に日時の計数を行い、起動時には、制御部421に日時情報を供給する。
操作受付部425は、ユーザーなどによる外部からの操作を受け付けて操作信号を制御部421に出力する。操作受付部425は、例えば、キーボードや、マウスなどのポインティングデバイスを有する。また、操作受付部425は、タッチパネルや音声入力用のマイクなどを有していてもよい。
表示部426は、制御部421から入力される表示制御信号に応じて表示画面に各種表示を行う。表示部426は、液晶ディスプレイ(LCD)などの表示画面と、表示画面の表示ドライバーなどを有する。操作受付部425としてタッチパネルが用いられる場合には、タッチパネルは、表示画面に重ねて設けられる。
通信部427は、端末装置42の外部と通信データの送受信を行う。通信部427としては、LAN40内の他の端末装置43、44や検査設備45、46、院内予約管理装置47、PACS48、ルーター41(ルーター41を介したインターネット上の種々のリソース)と通信を行うためのネットワークカードなどを有する。
図3は、予約管理装置52及び予約データベースサーバー53の機能構成を示すブロック図である。
予約管理装置52は、制御部521(受付手段、最大件数設定取得手段、件数算出手段;ネット外予約情報取得手段、申込表示制御手段)と、RAM522と、記憶部523と、計時部524と、操作受付部525と、表示部526と、通信部527などを備える。また、予約データベースサーバー53は、制御部531と、RAM532と、記憶部533と、計時部534と、データベース記憶部535(記憶手段)と、通信部537などを備える。
制御部521、531は、CPU(Central Processing Unit)やレジスターなどを有する。制御部521は、記憶部523に記憶されている各種制御プログラムを読み出して処理を実行する。制御部521は、HTTPサーバー(ウェブサーバー)としての制御動作を行い、外部からのHTTP(Hypertext Transfer Protocol)によるアクセス(HTTPアクセス;以下では、予約管理システムLAN50の外部から予約管理装置52へのアクセスはHTTPアクセスを前提とする)に応じた処理、特に、予約対象の医療行為についての予約申込の受け付けに係る処理を行う。制御部531は、データベースサーバーとしての制御動作を行い、制御部521からのデータ処理要求(クエリー)に応じた処理動作を行う。
RAM522、532は、それぞれ制御部521、531のCPUに作業用のメモリー空間を提供し、制御部521、531により実行される各種処理に係るプログラムや設定データ、一時データなどを記憶する。
記憶部523、533は、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Disk)などの各種不揮発性メモリーを有する。記憶部523、533には、制御部521、531によりそれぞれ実行される各種プログラムや設定データが記憶される。予約管理装置52の記憶部523に記憶されるプログラムには、HTTPサーバープログラム5231と、予約管理プログラム5232とが含まれる。また、記憶部523に記憶される設定データには、ユーザー情報5233が含まれる。予約データベースサーバー53の記憶部533に記憶されるプログラムには、データベース管理システム5331に係るプログラムが含まれる。
HTTPサーバープログラム5231は、予約管理装置52をHTTPサーバーとして動作させるための一般的なプログラムである。HTTPサーバープログラムとしては、従来周知のものを用いることができる。
予約管理プログラム5232は、端末装置からのアクセスによりなされた予約要求、予約内容の参照要求や予約内容に対する実施結果の登録要求などに応じて予約データベースサーバー53やデータ管理装置54にアクセスして必要な処理を行い、アクセス結果などに基づいて、アクセス元(予約元医療機関や実施医療機関の端末装置)に対してブラウザーにおける表示動作プログラムや表示内容を送信する動作を行うためのプログラムである。この予約管理プログラム5232は、上述のHTTPサーバープログラム5231と連携し、上述の要求があるごとに、当該要求の種別に各々対応するルーチンが呼び出されて処理を行う。表示動作プログラムのプログラム言語は、ブラウザーに依存しないものが好ましく、従来周知の各種言語が用いられ得る。
ユーザー情報5233は、検査や処置に係る医療設備(検査設備、処置室や処置に用いられる設備)の使用や診察などの予約対象について予約を行ったり、予約情報を取得したりすることが可能なユーザー、すなわち、予め登録された医療機関や医療機関内の担当医などの情報を記憶保持する。ユーザー情報5233には、ユーザーID、ユーザー名、ログインID、パスワード、閲覧や設定更新に係るアクセス権限の情報(これらに応じたグループ属性などを含む)及びログイン時の初期表示設定などが含まれる。端末装置から予約管理装置52にアクセスして予約に係る各種処理や設定情報の変更を行う場合、このユーザー情報5233が参照されて、ユーザー認証がなされる。なお、セキュリティー上、パスワードの管理と他のユーザー情報の管理とは、別個のファイルやアクセス権限などでなされてよい。
データベース管理システム5331は、予約管理装置52から予約管理プログラム5232に従って入力された要求に従い、データベース記憶部535からのデータの読み出しやデータの書き込み更新を行う。データベース管理システムの種類は特に限られず、従来周知のものから選択され得る。
計時部524、534は、所定の周波数信号(クロック信号)を計数して現在の日時を計数する。計時部524、534としては、専用のカウンター回路を有していてもよいし、CPUによりソフトウェア的に計数されてもよい。また、計時部524、534は、RTC(Real Time Clock)を有し、予約管理装置52や予約データベースサーバー53の動作有無にかかわらず継続的に日時の計数を行い、起動時には、制御部521、531に日時情報を供給する。
操作受付部525は、ユーザーなどによる外部からの操作を受け付けて操作信号を制御部521に出力する。操作受付部525は、例えば、キーボードや、マウスなどのポインティングデバイスを有する。また、操作受付部525は、タッチパネルなどを有していてもよい。
表示部526は、制御部521から入力される表示制御信号に応じて表示画面に各種表示を行う。表示部526は、液晶ディスプレイ(LCD)などの表示画面と、表示画面の表示ドライバーなどを有する。操作受付部525としてタッチパネルが用いられる場合には、タッチパネルは、表示画面に重ねて設けられる。
なお、予約データベースサーバー53は、上述のように予約管理装置52からのみアクセスされるのであれば、自身で上述のような操作受付部及び表示部を有する必要はない。しかしながら、予約データベースサーバー53は、電力供給(動作)の有無を切り替える電源スイッチなどを有し、また、メンテナンス時などに使用することを目的として操作受付部や表示部を独自に有していてもよいし、あるいは、必要に応じてこれらが取り付け可能(入力端子などを有する)であってもよい。
通信部527、537は、予約管理装置52の外部と通信データの送受信を行う。通信部527、537としては、予約管理システムLAN50内の他装置や、ルーター51(ルーター51を介したインターネット上の種々のリソース)と通信を行うためのネットワークカードなどを有する。
予約データベースサーバー53のデータベース記憶部535は、医療行為に係る予約についての各種データを記憶する。データベース記憶部535には、例えば、予約対象である各実施医療機関での検査、処置や診察などの予約受付に係る各種設定を保持する予約対象情報5351と、各予約対象について予約を受け付ける予約元機関及びその割当情報を記憶する予約割当情報5352(上限設定)と、受け付けられた予約内容に係る予約設定情報5353(予約申込の受付情報)などが記憶される。また、データベース記憶部535には、予約管理装置52に記憶されているユーザー情報5233の元となるユーザー情報5354が記憶されている。このユーザー情報5354には、予約管理装置52に固有の情報、すなわち、予約管理装置52へのログインIDやログインパスワードなどの情報は含まれなくてよい。
図4は、予約対象情報5351の内容を示すテーブルの例を示す図表である。
ここでは、機関内LAN40内に接続されているCT装置の予約受付に係る設定情報の例を示している。
予約対象情報5351には、対象識別IDと、内容IDと、施設IDと、診療科IDと、予約受付に係る各種設定情報などが記憶されている。
内容IDに対応する検査設備(CT装置)や処置の名称などの内容種別、施設IDに対応する施設名、所在地及び代表者氏名やその他連絡先情報(電話番号、FAX番号やメールアドレスなど)、診療科IDに対応する診療科名、及び対象識別IDに対応する内容名(具体的な検査装置名、処置名や診察を担当する医師名など)の対応関係は、各々別個のテーブルにより予め保持されて参照可能とされていればよい。
ここでは、予約対象のCT装置について、外部から予約を受け付ける設定を週単位(所定の周期長の各周期;予約設定単位)で規定しており、一回の予約時間(予約単位時間)を30分としている。そして、1つ目の予約枠として、平日(月曜〜金曜)の9時〜12時(予約時間帯)に予約単位時間ごとに1件(受付数)ずつ2日前(2営業日前でもよい)まで(予約期限)、造影剤の使用有無の指定(可能オプション)とともに予約が可能である旨と、2つ目の予約枠として、月、火、木、金曜日の13時〜15時に予約単位時間ごとに1件ずつ2日前まで造影剤の使用有無の指定とともに予約が可能である旨設定されている。
また、このCT装置の予約対象情報5351には、予約時間帯で指定された期間内で、かつ、施設IDや診療科IDに応じたテーブルで指定されている臨時の休院日や休診日とは別に、臨時で検査受付を停止する期間の情報が含まれている。ここでは、6月2日から6月3日までの全日、臨時に(例えば、装置のメンテナンス、検査技師の不在や一時的な医療機関内部での優先使用などにより)1台のCT装置による検査受付が停止されることが示されている。
医療予約システム1により外部からの予約を受け付け可能に設定された他の検査装置などの予約対象が複数ある場合には、当該予約対象ごとに対象識別IDが設定されて各々予約対象情報5351が生成、保持される。
図5は、予約設定情報5353の内容を示すテーブルの例を示す図表である。
予約設定情報5353には、予約情報、予約元情報、患者情報、予約対象情報及び実施情報が含まれる。
予約情報には、予約がなされるごとに各々設定される予約IDと予約受付日時とが含まれる。
予約元情報には、予約を行ったユーザーの施設ID及び担当者IDが含まれる。施設ID及び担当者IDとこれらに各々対応する施設名及び担当者氏名は、各々別個のテーブルに予め保持されて参照可能とされていればよい。
患者情報には、患者氏名、性別、生年月日、保険情報(すなわち、保険証の記号番号や保険者番号)及び添付ファイルパスが含まれる。患者に各々対応付けられる患者IDが設定されている場合には、患者ID及び添付ファイルパスのみが患者情報に含まれていてもよい。
添付ファイルパスは、上述のように、予約時に予約元から実施医療機関に対して送付する情報を含む添付ファイルのデータ管理装置54における格納先や識別情報を示すものであり、例えば、患者のバイタル(体温、脈拍、血圧など)の情報、血液検査などの検査済みの情報や担当医の所見など、検査、処置や診察などを依頼する上で必要な、及び/又は伝えることが好ましい引継ぎ事項が含まれる。
予約対象情報には、予約内容を実施する施設ID、診療科ID、対象識別ID、オプション及び実施日時が含まれる。施設ID及び診療科IDは上述のように対象識別IDと対応付けられているので、ここでは記憶されていなくてもよい。
実施情報には、ステータスIDと送付ファイルパスなどが含まれる。ステータスIDは、予約受付後の当該予約の状況を示すものであり、例えば、「予約済」、「予約確定」、「実施済」、「返信済」、「完了」、「取消」などに各々対応するIDが別個のテーブルで設定されている。予約済とは、予約管理装置52により予約要求が受け付けられた状態である。予約確定とは、予約対象の施設から当該予約が受け付けられたことを示す情報が取得されたことを示す。実施済とは、予約内容が実施されたことを示す。返信済とは、実施された結果、例えば、検査結果のデータ(医用画像データなど)や所見(読影レポートなど)、診察の内容などが送付ファイルとしてデータ管理装置54に受け付けられた状態を示す。完了とは、送付ファイルが予約元により閲覧、取得されたことを示す。取消とは、予約確定後実施前に予約が取り消された、予約内容が実施されなかったことを示す。
また、実施情報には、ステータス更新日時の情報が含まれていてもよい。
図6は、予約割当情報5352の内容を示すテーブルの例を示す図表である。ここでは、図4に示したCT装置(医療機関IDが06012、診療科IDが0011、対象識別IDが060521)による検査予約に係る予約割当設定の例を示す。
本実施形態の医療予約システム1では、予約管理装置52にアクセス(ログイン)可能な全ての医療機関が全ての予約対象について予約可能なわけではなく、契約や実施医療機関の意向、方針などにより、予約可能な予約対象、時間帯や予約可能上限数(最大予約件数)などが複数の予約対象ごと複数の予約元医療機関ごとに各々個別に定められ得る。
図4に例示した予約対象情報5351で設定されているように、このCT装置において、外部から予約受付可能な時間枠(予約単位時間枠)が月曜〜金曜の9時〜12時及び月、火、木、金の13時〜15時に30分単位で設定されている場合、外部から受付可能な予約件数は、予約設定単位(一週間)当たり46件である。このCT装置に対し、ここでは、3つの施設IDでそれぞれ特定される予約元医療機関にそれぞれ追加制限の設定がなされている。
ここでは、施設IDが08004、12025の医療機関については、外部から予約受付可能な全ての時間帯について、予約受付が可能であるのに対し、施設IDが09102の医療機関については、さらに、9時〜10時の間の時間枠については予約を受け付けない設定がなされている。また、施設IDが08004、12025の医療機関については、予約設定単位(日曜日〜土曜日;所定の設定期間)当たりの予約数の上限が「37」に設定され、施設IDが09102の医療機関については、予約設定単位当たりの予約数の上限が「23」に設定されている。
次に、本実施形態の予約管理装置52における予約受付動作について説明する。
予約受付動作は、外部から予約管理装置52へのアクセス、すなわち、予約管理装置52に対して定められているURLが指定された接続要求が受け付けられた場合に開始される。なお、端末装置(又は端末装置からの接続要求を送信するプロキシーサーバー)のIPアドレスなどが固定されている場合には、予め登録されたIPアドレス以外からのアクセスを初めから拒否してもよい。
接続要求が受け付けられると、制御部521は、ログイン画面(ユーザー認証画面)の表示データ(すなわち、HTML文書データ、文書内に埋め込まれる画像などのデータやスタイルシートデータ、及び/又は、表示制御を行う動作アプリケーションプログラム(アプリ;例えば、JAVASCRIPT(登録商標)などにより記述されたもの)や当該アプリが表示内容を生成するのに必要なデータ)をアクセス元の端末装置に対して出力して、端末装置のウェブブラウザーなどに対して当該ログイン画面を表示させる。そして、このログイン画面に入力されて、予約管理装置52に対して送信された(通常では、以降の通信データが適切に暗号化される必要がある)ユーザーIDとパスワードの情報に基づいてアクセスの可否を決定する。そして、アクセスを許可する場合には、ユーザー情報5354に保持されている初期表示設定に応じた初期画面を表示させる。
図7は、表示画面W1の一例を示す図である。
ここでは、ユーザーであるABC診療所の医師DEに対するアクセス許可を5月11日(木曜日)に行った場合に、FGH中央病院の放射線科におけるCT装置の翌週の予約カレンダー画面WS1を初期表示させた例を示している。表示画面W1には、予約カレンダー画面WS1に加えて、予約先の施設選択プルダウンSL1、リスト表示ボタンB1、更新ボタンB2、予約詳細ボタンB3及び「内容を見る」ボタンB4などが表示されている。
予約カレンダー画面WS1は、新規予約登録及び予約状況の確認のための時間枠が日時順に並べて表示されたカレンダー形式の予約画面である。予約カレンダー画面WS1により表示される予約対象は、施設選択プルダウンSL1により選択された施設の診療科のいずれかへとタブ形式で選択切替可能とされている。予約カレンダー画面WS1には、選択されている診療科の予約対象を選択するための選択ボタン表示欄WP1と、当該診療科の選択された予約対象(ここではCT装置造影剤なし)の各時間枠の予約有無及び予約可否(予約申込可否)を表示するカレンダー欄WP2と、が示されている。
カレンダー欄WP2では、予約がなく予約可の時間帯、予約済(ログインしているユーザーの施設(自施設)による)の時間帯、予約済(他施設による)の時間帯、及び予約不可の時間帯が異なる色などにより区別されて表示される。自施設による予約済の予約時間帯については、合わせて患者氏名及び/又は予約IDなどの予約設定情報が表示され得る。カレンダー欄WP2の表示範囲は、表示部426の表示画面において当該カレンダー欄WP2下方に表示されているスクロールバーWP3、左下に表示されている当月のカレンダーWP4、上方に表示されているスライダーWP5や右側に表示されている矢印ボタンWP6に対する操作受付部425への入力操作に応じてユーザーが把握し、また、変更させることが可能である。また、カレンダー欄WP2における予約可及び予約済(自施設)の時間枠の位置を選択する動作が操作受付部425への入力操作(例えば、マウスによるポイント及びクリック操作)により受け付けられると、検査予約情報の詳細を表示、入力するための予約情報入力画面がポップアップ表示される。予約済(他施設)の時間枠の位置や予約不可の時間枠の位置を選択する動作に係る入力操作がなされても、予約申込や予約内容に係る表示は行われない(予約申込を受け付けない)。
図8は、予約情報入力画面W11がポップアップ表示された画面の表示例を示す図である。
図7における予約可の時間枠RCの位置の選択動作がなされた場合、当該時間枠の情報が設定され、患者情報などが未表示の予約情報入力画面W11が生成されて表示される。ここでは、患者基本情報として患者ID又は患者の氏名、性別及び生年月日の入力が要求される。端末装置を含む機関内LANにおいて患者情報が登録されている場合には、患者ID又は患者氏名が入力されて検索ボタンの選択動作に係る入力操作がなされることで、その他の情報(保険情報を含む)が補完され得る。
また、予約情報として、予約理由、患者の治療経過や添付ファイルの設定を行い得る。これらの項目は入力必須でなくてもよいが、適切な検査、検査レポートの作成や処置、診察のために必要な事項が好ましく記載される。
また、保険情報として、患者の加入保険の情報が入力され得る。この情報も入力必須としなくてもよい。
少なくとも入力必須の項目が入力された後、予約実行ボタンB111の選択動作に係る入力操作が操作受付部425を介してなされることで、入力内容が予約管理装置52に送信される。送信された新規予約の要求は、予約管理装置52によって受け付けられて(受付ステップ)、予約データベースサーバー53への登録処理が行われ、予約データベースサーバー53では、予約設定情報5353が更新される。
また、自施設による予約がある時間枠RBの位置の選択動作がなされた場合、当該時間枠の情報が設定され、入力設定済みの患者情報などが表示の予約情報入力画面W11が生成されて表示される。この表示内容に対して内容の追加や変更を行った後、予約実行ボタンB111の選択動作に係る入力操作が操作受付部425を介してなされることで、入力内容が予約管理装置52に送信される。これにより、予約済の医療行為に対して情報を変更、追加登録することができる。
予約状況は、リアルタイムで変動し得るので、更新ボタンB2をクリックする操作の入力が操作受付部425により受け付けられることで、予約状況が最新のデータに更新される。
また、リスト表示ボタンB1、予約詳細ボタンB3を選択する動作の入力操作(クリック操作など)が操作受付部425により受け付けられると、現在自施設又はログインしているユーザーが予約済みの予約内容をリスト表示させたり当該予約内容を詳細表示させたりする画面が予約カレンダー画面WS1に代えて、又はポップアップ画面として追加で表示される。また、「内容を見る」ボタンB4を選択する動作の入力操作が操作受付部425により受け付けられると、予約対象の医療行為の実施後にデータ管理装置54に登録された結果データ(送付データ)が取得、表示される。
本実施形態の予約管理装置52は、このカレンダー欄WP2の表示データを作成し、アクセス元に出力する場合に、上述の予約設定単位に応じた期間、すなわち、日曜日から土曜日までの一週間内におけるアクセス元の施設からの表示対象医療行為に対する予約の成立数(予約数)を計数する。そして、計数された予約数が予約可能上限数(以上)となっている場合には、予約が入っていない時間枠を全て予約不可として、予約の受付を禁止する。このとき、ユーザーの自施設の予約が表立って除外されていることが明示されないように、実際には予約が入っていない場合でも「予約済(他施設)」として(すなわち、自施設による一週間内の予約数が予約可能上限数以上であるか否かを区別せずに)表示させることができる。
図9は、予約数が予約可能上限数となっている場合の予約カレンダー画面WS1を含む表示画面W1の表示例を示す図である。
ここでは、表示されている一週間の時間枠「46」のうち、予約可能上限数が「37」に設定されていて、自施設からの予約が既に37回なされており、予約がなされていない残り4回の時間枠RPが全て予約済(他施設)の表示となっている。
図10は、週をまたいで表示された予約カレンダー画面WS1を含む表示画面W1の表示例を示す図である。
一度予約を禁止した時間枠であっても、当該時間枠(実施タイミング)の所定時間前、ここでは、2日前になっても予約が入らない部分については、当該所定時間前のタイミング以降(直前期間)には、再度この予約元医療機関に予約枠として開放する(予約申込の受付を再開する)ことができる。ここでは、5月18日の時間枠RRが2日前の5月16日の時点で予約が入っておらず、このログインユーザー(ABC診療所のDE)に対して予約可として再度開放されている。
また、上述のように、予約設定単位に応じて予約可能上限数が計数される期間は、日曜日から土曜日までである。したがって、異なる週、ここでは、5月21日(日)〜5月27日(土)について、予約数が予約可能上限数に達していない場合、予約が入っていない時間枠RVについては、通常通り予約可として表示され、ログインユーザーからの予約の受付が可能とされる。
図11は、予約設定情報5353の内容を示すテーブルの他の例である。
予約対象の予約申し込みは、医療予約システム1によるものに限られるわけではない。従来どおり、電話やFAXなどを用いた予約が併用される場合もあり得る。特に、患者の事情などにより医療予約システム1で予約対象情報5351や予約割当情報5352により設定されている予約時間帯外や既に予約可能上限数の予約がなされている場合に予約がなされる場合には、電話やFAXなどが用いられることになる。医療予約システム1を用いた予約申し込みが可能な予約元医療機関が電話やFAXなどネットワーク回線を介さずに(ネット外で)で予約時間帯外や予約可能上限数以上の予約を行った場合、実施医療機関又は実施医療機関の特定のユーザー(医療行為の実施に係る所定の関係者)は、ネット外の予約申込の予約情報を予約管理装置52に入力して登録(予約管理装置52に取得させる)させることができる。ここでは、図5に示した予約元医療機関(施設IDが08004)から予約時間帯外に予約がなされた場合、実施日時として、日付に加えて時刻情報が「その他」として登録されている。このような予約が行われる場合、例えば、図8の予約詳細画面において、予約元を実施医療機関とは異なる医療機関に設定することができる。
図12は、上述の予約登録がなされた後に当該予約元医療機関により表示された予約カレンダー画面WS1を含む表示画面W1の表示例を示す図である。
時間帯外に予約対象に対する予約がなされた場合、カレンダー欄WP2には予約済(自施設)の表示がなされない。一方で、ここでは、範囲外予約件数表示欄WP7が追加表示されている。この場合も、表示件数の表示欄を選択する動作(表示件数が「2」以上の場合には、プルダウンメニューなどを用いていずれかを選択可とすることもできる)の入力操作を操作受付部425が受け付けた場合に、図11に示した予約設定情報5353をポップアップ画面などにより表示させることができる。
このような予約時間帯外予約についても、実施日付が入力されることで、予約設定単位に応じた期間内の予約件数の計数に加える、すなわち、実質的に予約可能上限数を減少させることができる。ここでは、図9で予約禁止とされた4回の時間枠RPに加えて、一回前の時間枠RP2も予約がなされる前に予約禁止とされている。予約可能上限数の予約がなされた後に電話やFAXによる予約がなされた場合には、医療予約システム1による予約が当該電話、FAXによる予約件数より多くの件数キャンセルされない限り、医療予約システム1による追加の予約は禁止された状態が続くことになる。
図13は、本実施形態の予約管理装置52により予約受付動作時に実行される予約カレンダー生成制御処理の制御部521による制御手順を示すフローチャートである。
この予約カレンダー生成制御処理は、ユーザー認証が終了して初期画面として、又は他の表示画面から予約カレンダー画面WS1を表示する画面に移行する場合に予約カレンダーの各セルの表示種別(上述の予約可否や予約済に係る表示)を決定する際に呼び出されて起動される。
予約カレンダー生成制御処理が開始されると、制御部521は、ユーザー情報5233に設定されている初期設定や、表示画面中で選択された内容に基づいて予約カレンダーの表示を行わせる予約対象(施設、診療科、医療行為の内容)の情報を取得する(ステップS101)。制御部521は、同様に初期設定や表示画面中で設定されている内容(すなわち、ユーザーからの要求内容)に基づいて予約カレンダーの表示期間(指定された期間)を取得する(ステップS102)。
制御部521は、予約データベースサーバー53に対し、選択された予約対象についての予約枠情報、すなわち、予約対象情報5351に記憶された不定期停止情報、予約単位時間、予約枠及び予約時間帯の情報を要求して出力結果を取得する(ステップS103)。制御部521は、予約データベースサーバー53に対し、選択された予約対象について表示期間内に成立して(受け付けられて)いる予約設定の情報の抽出を要求して出力結果を取得する(ステップS104)。
制御部521は、表示種別の決定対象として、表示期間初日の先頭の時間枠に設定する(ステップS105)。
制御部521は、予約データベースサーバー53から取得した各種情報(データベース記憶部535の記憶データ)に基づいて設定された日が含まれる週(予約設定単位に応じた期間)の自施設による予約対象に対する予約数(設定期間内の医療行為に対する医療機関ごとの予約件数)を計数する(ステップS106;件数算出ステップ)。このとき、制御部521は、上述のように登録されているネット外予約の情報に基づいて当該ネット外予約の件数を考慮して予約数を計数する。制御部521は、設定された時間帯が予約対象の予約受付時間帯であるか否かを判別する(ステップS107)。予約受付時間帯ではない、すなわち、休院日や予約対象の検査設備が稼動しない又は外部からの予約を受け付けない時間帯などであると判別された場合には(ステップS107で“NO”)、制御部521は、この時間枠のセルに予約不可表示を行わせる(すなわち、予約申込を受け付けない)設定を行う(ステップS121)。それから、制御部521の処理は、ステップS111に移行する。
予約受付時間帯であると判別された場合には(ステップS107で“YES”)、制御部521は、設定されている時間枠が予約済である(受付数が複数の場合には、全て予約されている)か否かを判別する(ステップS108)。予約済であると判別された場合には(ステップS108で“YES”)、制御部521は、設定されている予約に自施設によるものがあるか否かを判別する(ステップS131)。自施設によるものがあると判別された場合には(ステップS131で“YES”)、制御部521は、この時間枠のセルを「予約済(自施設)」として予約情報(上述のように、患者氏名や予約IDなど)を表示させる設定を行う(ステップS132)。それから、制御部521の処理は、ステップS111に移行する。
設定されている予約に自施設によるものがないと判別された場合には(ステップS131で“NO”)、制御部521は、この時間枠のセルに「予約済(他施設)」の表示を行わせる設定を行う(ステップS133)。それから、制御部521の処理は、ステップS111に移行する。
ステップS108の判別処理で、設定されている時間枠が予約済ではない(受付数が複数の場合に少なくとも1つ空きがある)と判別された場合には(ステップS108で“NO”)、制御部521は、ステップS106の処理で計数された今週の予約数が設定されている予約可能上限数以上であり、かつこの設定対象時間枠が直前期間より前である(直前期間内ではない)か否かを判別する(ステップS109)。予約可能上限数以上でありかつ直前期間より前(直前期間ではない)と判別された場合には(ステップS109で“YES”)、制御部521の処理は、ステップS131に移行する。予約可能上限数以上ではないか、又は直前期間であると判別された場合には(ステップS109で“NO”)、制御部521は、この時間枠のセルに「予約可」の表示を行わせる設定を行う(ステップS110)。このとき、受付数内に自施設の予約がある場合には、当該予約の予約情報を併せて表示させる設定を行う。また、受付数が複数の場合には、受付可能な残数を表示させてもよい。それから、制御部521の処理は、ステップS111に移行する。
ステップS110、S121、S131、S132の各処理からステップS111の処理に移行すると、制御部521は、現在設定されている時間枠が予約カレンダーの表示期間内におけるこの日の最後の時間枠であるか否かを判別する(ステップS111)。最後の時間枠ではないと判別された場合には(ステップS111で“NO”)、制御部521は、表示種別を決定する対象を次の時間枠のセルに変更設定する(ステップS112)。それから、制御部521の処理は、ステップS107に戻る。
この日の最後の時間枠であると判別された場合には(ステップS111で“YES”)、制御部521は、この最後の時間枠の日が表示期間内における最後の日であるか否かを判別する(ステップS141)。最後の日であると判別された場合には(ステップS141で“YES”)、全ての時間枠のセルに対する表示種別の決定が終了し、制御部521は、予約カレンダー生成制御処理を終了する。
最後の日ではないと判別された場合には(ステップS141で“NO”)、表示種別を決定する対象を次の日付(翌日)の先頭時間枠のセルに変更設定する(ステップS142)。制御部521は、新たに設定された日付が日曜日(すなわち、予約設定単位に応じた期間の先頭の日)であるか否かを判別する(ステップS143)。日曜日であると判別された場合には(ステップS143で“YES”)、制御部521の処理は、ステップS106に戻る。日曜日ではないと判別された場合には(ステップS143で“NO”)、制御部521の処理は、ステップS107に戻る。
このようにして、時間枠ごとに各々判断、設定された予約有無や予約申込の受付可否の種別に応じて、制御部521は、これら予約有無や予約申込可否を識別可能な表示データ(HTMLテキストなどのウェブブラウザーの表示画面に表示可能なデータ、及び/又はアプリが表示画面の生成に必要なデータ、すなわち、主に上述の予約に係る情報)を作成してアクセス元に対して送信する。
次に、予約対象情報及び予約割当情報の設定動作について説明する。
図4に示した予約対象情報5351及び図6に一例を示した予約割当情報5352は、予約対象を実施する医療機関のユーザーによる設定の追加や変更などの更新入力操作に応じて更新処理がなされ得る。
図14は、予約対象情報及び予約割当情報の設定画面W2の例を示す図である。
この予約対象情報及び予約割当情報の設定画面W2へは、実施医療機関のユーザーが予約管理装置52へのログイン後、所定の入力操作により移行することができる。あるいは、予約に用いられるURLとは異なる設定用のURLにアクセスをしてユーザー認証がなされた場合には、設定に係る初期画面に移行することとしてもよい。この設定画面W2の例では、FGH総合病院の診療科(放射線科、消化器内科及び整形外科)のうちいずれかの予約対象情報及び予約割当情報の表示画面WS2がタブ形式で選択可能に表示されている。ここでは、表示画面WS2には、選択されている放射線科における予約対象の選択画面WP21と、当該選択画面WP21で選択されているCT装置(造影剤なし)に係る予約対象情報の設定部分WP22と、予約割当情報の設定部分WP23とが含まれている。
予約対象情報の設定部分WP22には、予約単位時間30分で、平日(月曜〜金曜)の9時〜12時に各予約単位時間当たり1件の予約を実施日の2日前(営業日前)まで受付可能であり、また、月、火、木、金曜日の13時〜15時に各予約時間当たり1件の予約を実施日の2日前まで受け付け可能である旨の設定がなされた状態となっている。ここでは、これらの設定は、全てチェックボックス又はプルダウンメニューで表示、選択可能となっており、編集操作の後に更新ボタンB222の選択動作に係る入力操作(マウスによる更新ボタンB222の範囲のポイント及びクリック操作など)がなされることにより、予約対象情報5351の更新要求とともに設定画面W2上で変更、削除がなされた予約対象情報の内容が予約管理装置52に送信され、予約管理装置52及び予約データベースサーバー53の処理により予約対象情報5351を更新させることができる。また、予約枠追加ボタンB221の選択動作に係る入力操作が行われることにより、予約枠を新たに追加して設定することもできる。これらの予約枠の設定による合計枠数は、ここでは、自動的に算出されて下部に「46」と表示されている。必要な設定の入力操作がなされずに更新ボタンB222を選択する動作に係る入力操作がなされた場合には、エラー入力であるとして予約対象情報5351の更新を行わない。
また、予約割当情報の設定部分WP23には、この予約対象に対して予約申し込みが可能な医療機関ごとの割当設定が示されている。ここでは、予約期限、設定期間当たりの予約可能上限数を示す予約上限数、上述の予約枠として設定された各時間枠における予約可能数の設定が表示、入力可能となっている。ここでは、各セルがテキストボックスとなっており、操作受付部425のキーボードやテンキーなどからの入力操作により設定、修正することができる。なお、これらの設定は、必ずしも全てなされなくてもよく、なされていない部分については、予約対象情報5351で設定されている上限値(最も広い設定範囲)であるとみなすことができる。あるいは、反対に、下限値、すなわち、入力されていない部分については予約不可としてもよい。
ここでも、削除のチェックボックスを用いて医療機関についての予約割当設定を指定して削除したり、医療機関追加ボタンB231の選択動作に応じて新たな医療機関の予約割当設定を可能に追加したりすることができる。設定の修正後に更新ボタンB232の選択動作に係る入力操作がなされることで、予約割当情報5352の更新要求が設定画面W2上で変更、削除がなされた予約割当情報の内容とともに予約管理装置52に送信され、予約管理装置52及び予約データベースサーバー53の処理により予約割当情報5352を更新させることができる。データベース記憶部535の予約割当情報5352が更新される。また、合計件数よりも多い予約上限数や、単位時間当たり受付数より多い予約可能数など、設定不可能な入力があった場合には、直ちに又は更新ボタンB232の選択動作に係る入力操作に応じて警告表示がなされて、予約割当情報5352の更新は行われない。
また、更新ボタンB2の選択動作に係る入力操作により、FGH中央病院の予約対象設定及び予約割当設定が全てまとめて更新される。
図15は、予約管理装置52で実行される予約対象設定制御処理の制御部521による制御手順を示すフローチャートである。この予約対象設定制御処理は、設定画面W2の表示データを送信した場合に呼び出されて実行される。
予約対象設定制御処理が呼び出されると、制御部521は、設定表示を行う対象とする予約対象に係る予約対象情報5351のデータを予約データベースサーバー53に要求して取得する(ステップS201)。制御部521は、当該予約対象の予約割当情報5352を取得する(ステップS202)。制御部521は、これら取得された予約対象情報5351及び予約割当情報5352を含む設定画面W2の表示データを作成してアクセス元に送信する(ステップS203)。
制御部521は、予約枠追加ボタンB221の選択動作がなされたか否かを判別する(ステップS204)。選択動作がなされたと判別された場合には(ステップS204で“YES”)、制御部521は、設定がなされていない初期設定状態の予約枠の表示部分を一つ追加した設定画面W2の表示データを作成してアクセス元に送信する(ステップS205)。それから、制御部521の処理は、ステップS206に移行する。選択動作がなされていないと判別された場合には(ステップS204で“NO”)、制御部521の処理は、ステップS206に移行する。
ステップS206の処理に移行すると、制御部521は、予約対象情報の更新ボタンB222の選択動作がなされたか否かを判別する(ステップS206)。選択動作がなされていないと判別された場合には(ステップS206で“NO”)、制御部521の処理は、ステップS221に移行する。
予約対象情報の更新ボタンB222の選択動作がなされたと判別された場合には(ステップS206で“YES”)、制御部521は、当該選択動作の実行を示す信号とともにアクセス元から送信された予約対象情報の入力情報を取得し、入力エラーの検出を行う(ステップS207)。制御部521は、入力エラーが有るか否かを判別する(ステップS208)。入力エラーが有ると判別された場合には(ステップS208で“YES”)、制御部521は、入力エラーが有る旨の表示を行い(ステップS209)、処理をステップS204に戻す。入力エラーの表示方法は適宜定められて良く、例えば、入力エラー箇所を羅列表示したポップアップ画面を表示させたり、単純にエラーが有る旨の警告表示を設定画面W2内に行ったりすることができる。
入力エラーがないと検出された場合には(ステップS208で“NO”)、制御部521は、予約データベースサーバー53に対し、入力された予約対象情報に応じて予約対象情報5351の更新を要求する(ステップS210)。予約データベースサーバー53から更新完了の通知が取得されると、制御部521は、更新が完了した旨の表示を行う表示データ、例えば、ポップアップ画面の表示(生成)データを作成してアクセス元に送信してよい。
制御部521は、更新された予約対象情報5351により予約枠の削除があったか否かを判別する(ステップS211)。削除があったと判別された場合には(ステップS211で“YES”)、当該削除された予約枠を削除した設定画面W2の表示データを作成してアクセス元に送信する(ステップS212)。それから、制御部521の処理は、ステップS204に戻る。予約枠の削除がなかったと判別された場合には(ステップS211で“NO”)、制御部521の処理は、ステップS204に戻る。
ステップS206の処理で“NO”に分岐すると、制御部521の処理は、ステップS221に移行し、制御部521は、医療機関追加ボタンB231の選択動作がなされたか否かを判別する(ステップS221)。選択動作がなされたと判別された場合には(ステップS221で“YES”)、制御部521は、予約割当設定のなされていない初期状態の医療機関枠の表示部分を1つ追加した設定画面W2の表示データを生成し、アクセス元に対して送信する(ステップS222)。それから、制御部521の処理は、ステップS223に移行する。医療機関追加ボタンB231の選択動作がなされていないと判別された場合には(ステップS221で“NO”)、制御部521の処理は、ステップS223に移行する。
ステップS223の処理に移行すると、制御部521は、予約割当情報5352の更新ボタンB232の選択動作がなされたか否かを判別する(ステップS223)。選択動作がなされたと判別された場合には(ステップS223で“NO”)、制御部521の処理は、ステップS241に移行する。
更新ボタンB232の選択動作がなされたと判別された場合には(ステップS223で“YES”)、制御部521は、選択動作の実行を示す信号とともにアクセス元から入力された予約割当情報を取得し、当該予約割当情報の入力エラーを検出する(ステップS224)。制御部521は、入力エラーが有るか判別をする(ステップS225)。入力エラーが有ると判別された場合には(ステップS225で“YES”)、制御部521は、エラー表示を行う表示データを作成し、アクセス元に送信する(ステップS226)。この表示データは、エラーの内容を除いてステップS209の処理で作成された入力エラーの表示データと同様とすることができる。それから、制御部521の処理は、ステップS221に戻る。
入力エラーがないと判別された場合には(ステップS225で“NO”)、制御部521は、予約データベースサーバー53に対し、入力された予約割当情報に応じて予約割当情報5352の更新を要求する(ステップS227)。予約データベースサーバー53から更新完了の通知が取得されると、制御部521は、更新が完了した旨の表示を行う表示データ、例えば、ポップアップ画面の表示(生成)データを作成してアクセス元に送信してよい。
ステップS223〜S227の処理が本実施形態の医療予約管理方法における最大件数設定取得手段を構成する。
制御部521は、更新された予約割当情報5352により医療機関枠の削除があったか否かを判別する(ステップS228)。削除があったと判別された場合には(ステップS228で“YES”)、当該削除された医療機関枠を削除した設定画面W2の表示データを作成してアクセス元に送信する(ステップS229)。それから、制御部521の処理は、ステップS221に戻る。医療機関枠の削除がなかったと判別された場合には(ステップS228で“NO”)、制御部521の処理は、ステップS221に戻る。
ステップS223の判別処理で“NO”に分岐すると、制御部521の処理は、ステップS241に移行する。制御部521は、更新ボタンB2の選択動作がなされたか否かを判別する(ステップS241)。選択動作がなされていないと判別された場合には(ステップS241で“NO”)、制御部521の処理は、ステップS204に戻る。
更新ボタンB2の選択動作がなされたと判別された場合には(ステップS241で“YES”)、選択動作の実行を示す信号とともにアクセス元から入力された予約対象情報及び予約割当情報を取得し、これらの入力エラーを検出する(ステップS242)。制御部521は、入力エラーが有るか判別をする(ステップS243)。入力エラーが有ると判別された場合には(ステップS243で“YES”)、制御部521は、エラー表示を行う表示データを作成し、アクセス元に送信する(ステップS244)。この表示データは、エラーの内容を除いてステップS209、S226の処理で作成された入力エラーの表示データと同様とすることができる。それから、制御部521の処理は、ステップS204に戻る。
入力エラーがないと判別された場合には(ステップS243で“NO”)、制御部521は、予約データベースサーバー53に対し、入力された予約対象情報及び予約割当情報に応じて予約対象情報5351及び予約割当情報5352の更新を順に要求する(ステップS245)。予約データベースサーバー53から更新完了の通知が取得されると、制御部521は、更新が完了した旨の表示を行う表示データ、例えば、ポップアップ画面の表示(生成)データを作成してアクセス元に送信してよい。更新が終了すると、制御部521は、予約対象設定制御処理を終了する。あるいは、制御部521は、処理をステップS204に戻して、ログアウトの要求がなされるまで処理を継続的に繰り替えしてもよい。
以上のように、第1実施形態の予約管理装置52は、ネットワーク回線を介して所定の(予約対象の)医療行為に対する予約申込を受け付ける受付手段と、各医療機関が日曜〜土曜の一週間(予約設定単位に応じた期間)内の医療行為に対してそれぞれ予約可能な予約可能上限数に係る予約割当情報を取得する最大件数設定取得手段と、予約設定単位に応じた期間内の医療行為に対する予約件数を医療機関ごとに各々計数する件数算出手段と、として機能させる制御部521を備える。
制御部521は、受付手段として、医療機関からの予約設定単位に応じた期間内の医療行為に対する予約件数が予約可能上限数以上の場合に、当該医療機関からのこの期間内の医療行為に対する予約申込を受け付けない。
これにより、少数の一部の医療機関からのネット予約により予約対象の医療行為に対する予約が独占又は寡占されて、他の多くの医療機関からの適切な予約が困難になる状況を避けることができる。したがって、医療予約システム1がより幅広い医療機関によって利用が可能となる。
また、予約割当情報の設定は、複数の医療行為に対して各々取得される。
医療行為によって予約設定単位の間に実施可能な医療行為の回数が異なり、また、医療予約システム1内での希少度も異なるので、このように各々個別に設定されることで、柔軟に各予約元医療機関が適正な利用を可能とするような予約配分を促すことができる。
また、予約割当情報の設定は、複数の医療機関について各々取得される。
予約元の医療機関の規模や専門とする診療科などによって必然的に必要な医療行為の分野や回数には差が生じるので、このように各々個別に設定されることで、柔軟に各予約元医療機関が適正な頻度で利用可能とすることができる。
また、予約割当情報の設定期間は、所定の周期長、例えば一週間単位で各周期固定日曜から土曜までに固定されて各々定められる。
このように、毎週を区切りとして予約割当情報を定めることで、予約元医療機関の側でも期間内にどの程度の予約が既になされているかといった情報を容易に知得することができ、医療行為の緊急性や重要度などに応じて適切に医療行為の実施タイミングを配分することができる。
また、制御部521は、ネットワーク回線を介さずに電話やFAXなどで行われた予約申込の情報を取得するネット外予約情報取得手段として機能し、受付手段としての制御部521は、取得されたネット外の予約申込の情報に基づいて、当該予約申込の対象である医療行為が行われる期間内における当該医療行為についての予約可能上限数を減少させる。
このように、特に予約申込の多い予約元医療機関については、ネット外予約数も考慮してネット予約数を制限することで、最終的にネット予約を設定可能な医療行為の数を低減させず、多くの医療機関に対してネット予約を提供することができる。
また、制御部521は、ネット外予約情報取得手段として、予約申込の対象である医療行為の実施に係る実施医療機関やその特定のユーザーからの予約申込を受け付けることで当該予約申込の情報を取得し、受付手段として、実施医療機関の特定のユーザーからの予約申込を受け付ける場合には、医療行為が行われる期間内における予約元医療期間からのこの医療行為に対する予約件数を考慮しない。
このように、緊急時の予約や枠外の予約などをネット予約外で実施医療機関が承認する場合には、承認する予約内容について、通常の予約元医療機関による予約可否を考慮せず実施医療機関側から登録可能とすることで、その後ネットワーク回線を利用して当該予約枠の予約状況や予約内容の情報を閲覧し、また医療行為に係るデータの送受信を可能とすることができる。したがって、医療予約システム1をより柔軟かつ適切に利用することができるようになる。
また、制御部521は、受付手段として、医療行為の実施タイミングの所定時間前(2日前)に予約申込の受付を再開する。
すなわち、最終的に予約が入らない時間枠を残すよりは、特定の医療機関にでも医療行為の予約をさせて稼働率や実施率を上昇させたほうがよいので、このように直前でも予約の枠が残っている場合には予約制限を解除させることができる。これにより、ネット予約を多く利用する予約元医療機関の側でも、緊急度が高い医療行為について直前に柔軟に行わせることが容易に可能になり、患者に対しても迅速に診断や処置を行うことが可能になる。
また、予約元の医療機関のユーザーからの要求により、当該要求で指定された期間内における時間枠ごとの予約申込可否を示す表示データを作成して送信する申込表示制御手段として制御部521を機能させる。
このように、医療機関ごとに予約申込可否の表示を行わせることで、当該医療機関で容易かつ速やかにどのタイミングで予約対象の医療行為の実施予約が可能であるかを知得することができる。これにより、医療機関ごとに割当が異なり予約申込可能な時間枠が異なる場合でも、医療機関側の予約に係る負担を増加させない。
また、予約申込可否を示す表示データには、予約元の医療機関からの一週間内の医療行為に対する予約件数が予約可能上限数以上であるか否かを区別せずに作成される。
したがって、実際には予約枠がまだ残っているにもかかわらず、自施設では予約ができないといった状態を明示的に医療機関側に示さないので、予約元医療機関側の担当者に不満感が生じるのを抑えることができる。
また、申込表示制御手段としての制御部521は、ウェブブラウザーの表示画面への表示データを作成して送信する。すなわち、予約者は、特に特別なアプリケーションなどを用意せず、ウェブブラウザー上で予約申込に係るURLにアクセスして操作を行えばよいだけであるので、予約元医療機関側にネット予約の導入に係る手間や負担を生じさせず、手軽にネット予約を行わせることができる。
また、本実施形態の医療予約システム1は、予約割当情報と、予約設定情報とを記憶するデータベース記憶部535を備える予約データベースサーバー53と、上述の予約管理装置52と、を含み、制御部521は、実施医療機関などの外部から取得された予約設定情報の設定データを予約データベースサーバー53に送信してデータベース記憶部535に記憶させ、データベース記憶部535の記憶データに基づいて予約申込の受付可否を判断し、受け付けた予約申込の情報を予約データベースサーバー53に送信してデータベース記憶部535に記憶させる。
このように、予約管理用のHTTPサーバーとデータベースサーバーとを区分けしてLAN内で動作させることで、負荷を適切に分散し、各々安定して動作させ、また、セキュリティー上のリスクを低減させることができる。
また、この医療予約システム1は、予約割当情報の設定を予約管理装置52に送信する端末装置42を含む。このように、設定情報を実施医療機関などの外部から送信して設定を行うことで、容易かつ安全に予約割当情報の設定を行うことができる。
また、本実施形態の医療予約システム1は、ネットワーク回線を介して所定の医療行為に対する予約申込を受け付ける受付手段と、各医療機関が予約設定単位に応じた期間(日曜〜土曜)内の医療行為に対してそれぞれ予約可能な予約可能上限数に係る予約割当設定を取得する最大件数設定取得手段と、日曜〜土曜の間の医療行為に対する予約件数を医療機関ごとに各々計数する件数算出手段と、として機能させる制御部521を備える。制御部521は、受付手段として、医療機関からの日曜〜土曜の間の医療行為に対する予約件数が予約可能上限数以上の場合に、当該医療機関からこの週の間の医療行為に対する予約申込を受け付けない。
これにより、少数の一部の医療機関からのネット予約により予約対象の医療行為に対する予約が独占又は寡占されて、他の多くの医療機関からの適切な予約が困難になる状況を避けることができる。したがって、医療予約システム1がより幅広い医療機関によって利用が可能となる。
また、第1実施形態の医療予約管理方法は、ネットワーク回線を介して所定の(予約対象の)医療行為に対する予約申込を受け付ける受付ステップ、各医療機関が日曜〜土曜の一週間(予約設定単位に応じた期間)内の医療行為に対してそれぞれ予約可能な予約可能上限数に係る予約割当情報を取得する最大件数設定取得ステップ、予約設定単位に応じた期間内の医療行為に対する予約件数を医療機関ごとに各々計数する件数算出ステップ、を含む。
受付ステップでは、医療機関からの予約設定単位に応じた期間内の医療行為に対する予約件数が予約可能上限数以上の場合に、当該医療機関からのこの期間内の医療行為に対する予約申込を受け付けない。
この方法を用いることにより、少数の一部の医療機関からのネット予約により予約対象の医療行為に対する予約が独占又は寡占されて、他の多くの医療機関からの適切な予約が困難になる状況を避けることができる。したがって、医療予約システム1がより幅広い医療機関によって利用が可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の医療予約システム1aについて説明する。
図16は、第2実施形態の医療予約システム1aの全体構成を示す図である。
図17は、医療予約システム1aにおける予約管理システムLAN50aの機能構成を示すブロック図である。
第2実施形態の医療予約システム1aでは、予約管理システムLAN50aが、ルーター51及び予約管理装置52aを備え、別個に予約データベースサーバー53及びデータ管理装置54を有しない。図17に示すように、予約管理装置52aには、データベース記憶部535及び医用データ記憶部545が補助記憶装置(ストレージ)として直接接続され、記憶部523には、データベース管理システム5331が記憶されている。
制御部521は、一方で、HTTPサーバー(ウェブサーバー)としての制御動作を行い、外部からのHTTPアクセスに応じた処理を行う。他方で、制御部531は、データベースサーバーとしての制御動作を行い、データベース記憶部535に記憶された各種情報の処理要求(クエリー)に応じた処理動作を行う。制御部521は、予約管理プログラム5232を実行することで、端末装置からのアクセスによりなされた予約要求、予約内容の参照要求や予約内容に対する実施結果の登録要求などに応じて必要な処理を行い、処理結果などに基づいて、アクセス元に対してブラウザーにおける表示動作プログラムや表示内容を送信する。制御部521は、データベース管理システム5331のプログラムを実行することで、データベース記憶部535からのデータの読み出しやデータの書き込み更新を行う。
予約受付動作、設定更新受付動作、及びデータベースの管理動作の具体的な処理内容は、異なる制御部521、531間で要求信号やデータがやり取りされず、制御部521が単独で処理を行う点を除いて同一であり、説明を省略する。
このように、予約受付や設定更新受付動作とデータベース管理動作とを一台の予約管理装置52aで実行することもできる。
以上のように、第2実施形態の医療予約システム1aは、予約管理装置52aがデータベースサーバーとしても機能し、予約設定情報及び予約割当情報を保持する。したがって、単一のコンピューターで医療予約システム1aの機能を各医療機関に提供可能となり、構築が容易である。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、予約可能上限数の設定情報として具体的な数値を各々取得設定することとしたが、これに限られない。予約設定単位内で予約受付可能な合計の予約件数に対して適用する条件式のような形で与えられてもよい。例えば、一週間の予約可能件数のうち50%を予約割当数として定めるというような条件式であってもよい。予約管理装置52では、この条件式に基づいて数値を算出し、算出された数値のテーブルを予約割当情報5352として予約データベースサーバー53に保持させる。この場合、条件式自体は複数の予約対象の医療行為に対して共通に用いられても良い。各予約対象について、各々予約設定単位内で予約受付可能な合計の予約件数に対して個別に予約可能上限数が求められて予約割当情報5352として保持されればよい。
また、上記実施の形態では、予約可能上限数は、医療機関ごとに個別に定められることとしたが、特定の予約元医療機関への偏りが是正されればよいという観点からは、全ての医療機関に対して一律に予約可能上限数が設定されていてもよい。
また、上記実施の形態では、予約申込は、予約元医療機関の機関内LANにおける端末装置から設定操作が行われることとしたが、特に、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末を用いる場合、必ずしも機関内LANに接続されている必要はない。また、予約元医療機関の意向や方針が反映されていれば、予約元医療機関自身ではなく、当該予約元医療機関と契約を結んだマネージメント会社などの端末装置から設定が取得されることがあってもよい。
あるいは、設定情報などが機関内LANにおける端末装置から送信されるのには限られず、ユーザーが直接予約管理装置52の操作受付部525に入力操作を行うことが可能であってもよい。
また、上記実施の形態では、設定画面W2において直接予約対象情報や予約割当情報などを入力することとしたが、所定の様式で作成された予約対象情報や予約割当情報のリストファイルをアップロードすることで設定を更新(変更、追加)することが可能であってもよい。リストファイルとしては、例えば、CSV形式のテキストデータファイルや、所定の表計算データファイルなどが用いられ得る。また、所定の様式のテンプレートファイルやREADMEファイルを予約管理装置52からダウンロード可能とすることができる。
図18は、設定画面W2の変形例を示す図である。
この変形例の設定画面W2では、予約対象情報の設定部分WP22にファイル送信ボタンB223が追加され、また、予約割当情報の設定部分WP23にファイル送信ボタンB233が追加されている。その他の部分は、図14に示した設定画面W2と同一であり、説明を省略する。
この変形例の設定画面W2が表示されている状態において、端末装置のユーザーが操作受付部を介してファイル送信ボタンB223やB233の選択動作に係る入力操作を行うことで、さらに表示されるファイル選択画面からローカル(自端末装置や機関内LAN上の他の端末装置など)にあるリストファイルを選択し、その後、更新ボタンB222、B232の選択動作がなされることで、選択されたリストファイルを予約管理装置52にアップロードさせる操作を行うことができる。
図19は、予約対象情報のうちの予約枠の設定についての設定例を示す図である。
このように、対象識別IDの情報とともに、設定される各時間枠における受付数をマトリクスで記入したデータファイルを実施医療機関側のユーザーが作成し、当該データファイルを予約管理装置52にアップロードすると、予約管理装置52が当該アップロードされたデータを読み取って予約データベースサーバー53に適切に予約対象情報5351の登録更新処理を行うように予約管理プログラム5232を構成することができる。
また、図19(a)、図19(b)に示すように、各データファイルに予約枠の設定情報の有効期間の情報を追加することができる。ここでは、2017年の8月1日に予約枠の設定が切り替えられる場合の例を示している。有効期間情報を付加することで、予約対象情報の切り替え時に実施医療機関に負担をかけずに速やかかつ確実な切り替わりを行わせることができる。また、切り替えタイミングをまたいだ先の予約受付を当該切り替えタイミングより前から適切に行うことが可能となる。なお、切り替えタイミング前後の情報は、別個のファイルで別途アップロードされてもよいし、適切なフォーマットで記述されることで、単一のファイル内にまとめてアップロードされてもよい。
図20は、予約割当情報のうちの所定の医療機関への予約可能枠の設定についての設定例を示す図である。
ここでは、図6に示した施設ID09102の医療機関に対し、対象識別IDの医療行為に対する予約枠の設定をマトリクス状に入力したデータファイルの内容が示されている。このデータファイルがアップロードされることで、図14に示した設定画面W2において入力作業を行わずに予約管理装置52が当該データファイルを読み取って予約データベースサーバー53の予約割当情報5352を更新する処理を行う。この場合、複数の医療機関の複数の予約対象に対する予約枠の設定が別個のファイルでアップロードされてもよいし、単一のファイル内にまとめて所定のフォーマットで続けて記述されてアップロードされてもよい。
また、上記実施の形態では、予約設定単位に応じた期間を日曜から土曜までの一週間として固定したが、異なる期間であってもよく、あるいは、現在から一週間などというように毎日スライドさせていく場合でも本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態では、2日前に予約の禁止を解除することとしたが、このような処理を行わなくてもよい。あるいは、最終的に必ず所定数開放しないものを残しておいてもよい。また、3日前には、予約残数の半分、2日前には予約残数の2/3、1日前に予約残数全体を開放するというように開放数を漸増させてもよい。
また、上記実施の形態では、ネット外の電話やFAXなどでの予約件数分を予約可能上限数から差し引くこととしたが、このような処理を行わなくてもよい。ネット予約の多い医療機関からなされる電話やFAXで予約申込は、緊急の場合や重要性の高い場合が多いと考えられるので、実施医療機関(の特定のユーザー)から当該医療機関(予約元医療機関)についての予約申込がなされた場合(所定の条件を満たす)、更に当該予約申込で予約回数に含めない旨指定された場合や、この予約申込の情報が予約管理装置52による通常の予約申込画面を介さずに、別途実施医療機関から予約管理装置52に登録された場合(この場合でも、予約元医療機関からこの予約申込の情報が閲覧可能であることが望ましい)などには、電話やFAXの予約回数をネット予約の件数とは別枠として扱ってもよい。また、ネット外の予約がネット予約を対象とする予約可能数を減らすものではない予約可能時間外のものであるような場合には、ネット予約の利用を阻害するものではないので、同様に予約可能上限数から差し引かなくてもよい。
このように、制御部521は、受付手段として、ネット外予約による予約申込の情報の取得が所定の条件を満たす場合には、当該予約申込の対象である医療行為が行われる設定期間における当該医療行為についての予約可能上限数を減少させないことで、緊急時のために枠を残しておくというような調整、手間を省き、本当に必要な場合には確実かつ適切に医療行為の予約を行うことができるようにすることができる。
また、このように予約可能上限数を減少させない条件には、予約申込の情報が実施医療機関の特定の関係者から取得されることが含まれることとすることができる。すなわち、このような状況はあくまで例外であって、実施医療機関が例外を承認して自ら予約申込情報を予約管理装置52に登録した場合に限ることで、例外的に予約可能上限数を減少させるか否かを予約管理装置52が容易に判断することができる。
また、上記実施の形態では、HTTP接続によるブラウザー表示を用いた予約受付、予約可否のカレンダー表示や各種設定データのアップロードを例に挙げて説明したが、ネットワーク回線を用いたデータ送受信によるネット予約システムであれば、これに限られない。例えば、所定のフォーマットで記述された電子メールを自動処理する予約システムが行われても良いし、設定データのアップロードなどにはftpなど各種ファイル転送が可能なプロトコルが用いられ得る。
また、上記ネットワーク回線としては、インターネット(4G回線などのモバイルデータ通信回線を含む)を想定して説明したが、データ伝送が可能であれば、一部に電話回線や専用回線などが含まれている場合を除外するものではない。
また、上記実施の形態では、カレンダー形式による予約可否の表示を行う例を示したが、具体的な表示方法はこれに限られるものではない。単純に予約可能な時間枠及び自施設による予約がなされている時間枠を順番にリスト表示させる形などであってもよい。
また、上記実施の形態では、予約管理装置52の所定のURLにHTTPアクセスが可能であれば、他に特定のアプリケーションなどを保持せずとも予約申込が可能とされたが、ログイン動作のために所定の認証用データやアプリケーションの所持を必要とさせてもよい。また、一般的なウェブブラウザーでの表示ではなく、専用のアプリケーションを介して表示や入力操作の受付及び情報(予約申込などの要求)の送信を行うこととしてもよい。また、上記実施の形態では、初期表示画面のURLにアクセスした際に表示制御を行う動作アプリケーションプログラムを合わせて送信することとしたが、ログイン認証が完了してから送信してもよい。
また、上記実施の形態において予約管理装置52が単独で行う本発明の医療予約管理システムの各手段に係る機能動作は、複数の装置に分散されて行われてもよい。
また、以上の説明では、本発明に係る予約管理プログラム5232を記憶するコンピューター読み取り可能な媒体としてHDDや、SSDなどの不揮発性メモリーを有する記憶部523を例に挙げて説明したが、これに限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROMやDVDディスクなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も本発明に適用される。
その他、上記実施の形態で示した構成、制御内容や手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1、1a 医療予約システム
10、20、30、40 機関内LAN
11、21、31、41 ルーター
12、22、32、42、43 端末装置
45、46 検査設備
47 院内予約管理装置
48 PACS
50、50a 予約管理システムLAN
51 ルーター
52、52a 予約管理装置
521 制御部
522 RAM
523 記憶部
5231 HTTPサーバープログラム
5232 予約管理プログラム
5233 ユーザー情報
524 計時部
525 操作受付部
526 表示部
527 通信部
53 予約データベースサーバー
531 制御部
532 RAM
533 記憶部
5331 データベース管理システム
534 計時部
535 データベース記憶部
5351 予約対象情報
5352 予約割当情報
5353 予約設定情報
5354 ユーザー情報
537 通信部
54 データ管理装置
421 制御部
422 RAM
423 記憶部
4231 ブラウザーソフトウェア
424 計時部
425 操作受付部
426 表示部
427 通信部
545 医用データ記憶部

Claims (16)

  1. ネットワーク回線を介して所定の医療行為に対する予約申込を受け付ける受付手段と、
    各医療機関が所定の設定期間内の前記医療行為に対してそれぞれ予約可能な最大予約件数に係る上限設定を取得する最大件数設定取得手段と、
    前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数を医療機関ごとに各々計数する件数算出手段と、
    を備え、
    前記受付手段は、医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数が前記最大予約件数以上の場合に、当該医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約申込を受け付けない
    ことを特徴とする医療予約管理装置。
  2. 前記上限設定は、複数の医療行為に対して各々取得されることを特徴とする請求項1記載の医療予約管理装置。
  3. 前記上限設定は、複数の医療機関について各々取得されることを特徴とする請求項1又は2記載の医療予約管理装置。
  4. 前記所定の設定期間は、所定の周期長の各周期に対して各々定められることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療予約管理装置。
  5. ネットワーク回線を介さずに行われた予約申込の情報を取得するネット外予約情報取得手段を備え、
    前記受付手段は、前記ネット外予約情報取得手段で取得された予約申込の情報に基づいて、当該予約申込の対象である医療行為が行われる前記設定期間における当該医療行為についての前記最大予約件数を減少させる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の医療予約管理装置。
  6. 前記ネット外予約情報取得手段は、前記受付手段が前記予約申込の対象である医療行為の実施に係る所定の関係者からの予約申込を受け付けることで当該予約申込の情報を取得し、
    前記受付手段は、前記関係者からの予約申込を受け付ける場合には、前記医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数を考慮しない
    ことを特徴とする請求項5記載の医療予約管理装置。
  7. 前記受付手段は、前記ネット外予約情報取得手段による前記予約申込の情報の取得が所定の条件を満たす場合には、当該予約申込の対象である医療行為が行われる前記設定期間における当該医療行為についての前記最大予約件数を減少させない
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の医療予約管理装置。
  8. 前記所定の条件には、前記予約申込の情報が前記予約申込の対象である医療行為の実施に係る特定の関係者から取得されることが含まれることを特徴とする請求項7記載の医療予約管理装置。
  9. 前記受付手段は、前記医療行為の実施タイミングの所定時間前に前記予約申込の受付を再開することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の医療予約管理装置。
  10. 予約元の医療機関のユーザーからの要求により、当該要求で指定された期間内における予約単位時間枠ごとの予約申込可否を示す表示データを作成して送信する申込表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の医療予約管理装置。
  11. 前記予約申込可否を示す表示データには、前記予約元の医療機関からの前記所定の設定期間内の前記医療行為に対する予約件数が前記最大予約件数以上であるか否かを区別せずに作成されることを特徴とする請求項10記載の医療予約管理装置。
  12. 前記申込表示制御手段は、ウェブブラウザーの表示画面への表示データを作成して送信することを特徴とする請求項10又は11記載の医療予約管理装置。
  13. 前記上限設定と、予約申込の受付情報とを記憶する記憶手段を備えるデータベース装置と、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の医療予約管理装置と、
    を含み、
    前記最大件数設定取得手段は、前記取得された上限設定を前記データベース装置に送信して前記記憶手段に記憶させ、
    前記受付手段は、前記記憶手段の記憶データに基づいて前記予約申込の受付可否を判断し、受け付けた前記予約申込の情報を前記データベース装置に送信して前記記憶手段に記憶させる
    ことを特徴とする医療予約システム。
  14. 前記上限設定を前記医療予約管理装置に送信する端末装置を含むことを特徴とする請求項13記載の医療予約システム。
  15. ネットワーク回線を介して所定の医療行為に対する予約申込を受け付ける受付手段と、
    各医療機関が所定の設定期間内の前記医療行為に対してそれぞれ予約可能な最大予約件数に係る上限設定を取得する最大件数設定取得手段と、
    前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数を医療機関ごとに各々計数する件数算出手段と、
    を備え、
    前記受付手段は、医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数が前記最大予約件数以上の場合に、当該医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約申込を受け付けない
    ことを特徴とする医療予約システム。
  16. ネットワーク回線を介して所定の医療行為に対する予約申込を受け付ける受付ステップ、
    各医療機関が所定の設定期間内の前記医療行為に対してそれぞれ予約可能な最大予約件数に係る上限設定を取得する最大件数設定取得ステップ、
    前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数を医療機関ごとに各々計数する件数算出ステップ、
    を含み、
    前記受付ステップでは、医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約件数が前記最大予約件数以上の場合に、当該医療機関からの前記設定期間内の前記医療行為に対する予約申込を受け付けない
    ことを特徴とする医療予約管理方法。
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