JP2018205607A - 照明装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性を向上させた照明装置を提供する。また、前記照明装置を備えるプロジェクターを提供する。【解決手段】第1、第2の光ビームを含む第1の光線束を第1の方向に射出する第1の光源ユニットと、第3、第4の光ビームを含む第2の光線束を第1の方向とは異なる第2の方向に射出する第2の光源ユニットと、第1、第2の光線束を含む合成光線束を生成する光線合成素子と、光線合成素子の後段に設けられ、第1〜第4の光ビームを集光させる集光光学系と、集光光学系から収束するように射出された第1〜第4の光ビームが入射する波長変換素子と、を備える照明装置である。光線合成素子は、第1の光ビームを反射させる第1の反射面と、第2の光ビームを反射させる第2の反射面とを備える。第1、第2の反射面はそれぞれ、第1、第2の光ビームを互いに異なる方向に反射させる。【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置及びプロジェクターに関するものである。
近年、プロジェクターに用いられる光源装置として、レーザー光を利用するものがある。下記特許文献1には、二つのレーザーアレイから射出した複数のレーザー光を合成して、蛍光体上に集光することで蛍光を生成する光源装置が開示されている。また、下記特許文献2には、複数のレーザー光源からの光を合成する手段としてストライプミラーを用いた光源装置が開示されている。
特開2011−158502号公報 米国特許出願公開第2004/0252744号明細書
上記特許文献1、2に記載の光源装置では、複数のレーザー光を互いに平行な状態で合成している。そのため、集光レンズを用いて複数のレーザー光を蛍光体上に集光すると、複数のレーザー光が蛍光体上の一点に集光されてしまい、蛍光体上において集光点の光密度が高くなってしまう。すると、蛍光変換効率が低下したり、蛍光体が破損することで光源装置の信頼性を低下させるおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、信頼性を向上させた照明装置を提供することを目的の一つとする。また、前記照明装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様による照明装置は、第1の光ビームを射出する第1の発光素子と第2の光ビームを射出する第2の発光素子とを含み、前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとを含む第1の光線束を第1の方向に射出する第1の光源ユニットと、第3の光ビームを射出する第3の発光素子と第4の光ビームを射出する第4の発光素子とを含み、前記第3の光ビームと前記第4の光ビームとを含む第2の光線束を前記第1の方向とは異なる第2の方向に射出する第2の光源ユニットと、第1の光線束の光路上に設けられ、前記第1の光線束を反射させ、かつ前記第2の光線束を透過または反射させることにより、前記第1の光線束と前記第2の光線束とを含む合成光線束を生成する光線合成素子と、前記光線合成素子の後段に設けられ、前記第1〜第4の光ビームを集光させる集光光学系と、前記集光光学系から収束するように射出された前記第1〜第4の光ビームが入射する波長変換素子と、を備えている。前記光線合成素子は、前記第1の光ビームを反射させる第1の反射面と、前記第2の光ビームを反射させる第2の反射面とを備える。前記第1の反射面と前記第2の反射面とはそれぞれ、前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとを互いに異なる方向に反射させる。
第1態様に係る照明装置によれば、第1の光ビーム及び第2の光ビームが波長変換素子の一点に入射することを防止できる。よって、波長変換素子上における光密度を低減させることで、波長変換効率の低下や波長変換素子の破損を防止した信頼性の高い照明装置が提供される。
上記第1態様において、前記第1の反射面を有する第1の部材と、前記第2の反射面を有する第2の部材と、前記第1の部材と前記第2の部材とを支持する支持面を有する支持部材と、をさらに備え、前記支持面は、前記第1の反射面と前記第2の反射面とを互いに異なる方向に向かせるための凹凸を有するのが好ましい。
この構成によれば、第1の光ビーム及び第2の光ビームの進行方向を異ならせる構成を支持面の凹凸によって簡便に実現することができる。
上記第1態様において、前記光線合成素子は、前記第3の光ビームが入射する第3の反射面と、前記第4の光ビームが入射する第4の反射面とを有し、前記第3の反射面と前記第4の反射面とはそれぞれ、前記第3の光ビームと前記第4の光ビームとを互いに異なる方向に反射させるように設けられているのが好ましい。
この構成によれば、第3の光ビーム及び第4の光ビームが波長変換素子の一点に入射することを防止できる。これにより、波長変換素子上における光密度がより低減するので、より信頼性の高い照明装置を提供することができる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第2態様に係るプロジェクターは信頼性が高い。
第1実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図。 照明装置の概略構成を示す図。 光線合成素子の構成を示す斜視図。 光線合成素子の構成を示す断面図。 傾き角と光線の入射位置との関係を示したグラフ。 第2実施形態における照明装置の構成を示す図。 光線合成素子の構成を示す斜視図。 光線合成素子の構成を示す断面図。 第1変形例に係る光線合成素子の断面構成を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上に映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6とを備えている。
本実施形態において、照明装置2は、赤色光、緑色光及び青色光を含む白色の照明光Wを射出する。白色の照明光Wは色分離光学系3に入射する。
色分離光学系3は、照明光Wを赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7a及び第2のダイクロイックミラー7bと、第1の全反射ミラー8a、第2の全反射ミラー8b及び第3の全反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bとを備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2からの照明光Wを赤色光LRと、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過すると共に、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)を反射する。一方、第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射すると共に青色光LBを透過することによって、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。
第1の全反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されて、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。一方、第2の全反射ミラー8b及び第3の全反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置されて、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに導く。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bから光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの後段に配置されている。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側及び射出側各々には、偏光板(図示せず。)が配置されている。
また、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bは、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bそれぞれに入射する赤色光LR,緑色光LG,青色光LBそれぞれを平行化する。
合成光学系5には、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの各画像光が入射する。合成光学系5は、各画像光を合成し、この合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学系6は、投射レンズ群からなり、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大された映像が表示される。
(照明装置)
続いて、照明装置2の構成について説明する。図2は照明装置2の概略構成を示す図である。図2に示すように、照明装置2は、第1光源装置11と、第2光源装置12と、均一化照明手段14とを備えている。
第1光源装置11は、第1の光源ユニット21と、第2の光源ユニット22と、第1のコリメート光学系23と、第2のコリメート光学系24と、光線合成素子20と、拡散板26と、ダイクロイックミラー27と、集光光学系28と、回転蛍光板30とを備える。
以下、図面においてXYZ座標系を用いて説明することもある。
図2において、X方向は照明装置2から射出される照明光Wの光軸(照明光軸)100axと平行な方向である。Y方向は光線合成素子20から射出された光の主光線(以下、光軸ax1と称する)と平行な方向である。Z方向はX方向及びY方向にそれぞれ直交する方向である。なお、第2光源装置12の光軸は第1光源装置11の光軸ax1と一致する。
第1の光源ユニット21及び第2の光源ユニット22は、後述する回転蛍光板30の蛍光体層33に対して励起光を照射するためのものである。
第1の光源ユニット21は、二次元的に配列された複数の発光素子15を有する。発光素子15は、半導体レーザーから構成される。発光素子15は光線Baを射出する。光線Baはピーク波長が例えば445nmのレーザー光である。なお、発光素子15の数及び配列は特に限定されない。
複数の発光素子15は支持部材21aの実装面に二次元的に配列されている。支持部材21aは、例えば、アルミや銅といった放熱性に優れた金属材料からなる。これにより、発光素子15の熱を効率良く放出することが可能となっている。
第1の光源ユニット21は、複数の光線Baからなる光線束K1を+X方向に向けて射出する。光線束K1を構成する複数の光線Baは、光線Ba1,Ba2を含む。本実施形態において、複数の発光素子15のうちの発光素子15aが光線Ba1を射出し、複数の発光素子15のうちの発光素子15bが光線Ba2を射出する。
本実施形態において、発光素子15a及び光線Ba1はそれぞれ特許請求の範囲の「第1の発光素子」及び「第1の光ビーム」に相当し、発光素子15b及び光線Ba2はそれぞれ特許請求の範囲の「第2の発光素子」及び「第2の光ビーム」に相当する。
また、第1の光源ユニット21から射出される光線束K1は特許請求の範囲の「第1の光線束」に相当し、光線束K1を射出する+X方向は特許請求の範囲の「第1の方向」に相当する。
第1のコリメート光学系23は、複数のコリメーターレンズ23aを含む。各コリメーターレンズ23aは、各発光素子15に対応して二次元的に配置されている。すなわち、各コリメーターレンズ23aは、対応する発光素子15から射出された各光線Baを平行光に変換する。平行化された光線束K1は光線合成素子20に入射する。
第1の光源ユニット21と同様、第2の光源ユニット22は二次元的に配列された複数の発光素子16を有する。発光素子16は光線Bbを射出する。光線Bbは、ピーク波長が例えば445nmであるレーザー光である。第2の光源ユニット22の規格は第1の光源ユニット21の規格と同じである。ここで、規格とは、発光素子の配列の仕方及びそのピッチを意味している。
第2の光源ユニット22において、複数の発光素子16は支持部材22aの実装面に二次元的に配列されている。支持部材22aは、例えば、アルミや銅といった放熱性に優れた金属材料から構成され、発光素子16の熱を効率良く放出する。
第2の光源ユニット22は、複数の光線Bbからなる光線束K2を+Y方向に向けて射出する。光線束K2を構成する複数の光線Bbは、光線Bb1,Bb2を含む。本実施形態において、複数の発光素子16のうちの発光素子16aが光線Bb1を射出し、複数の発光素子16のうちの発光素子16bが光線Bb2を射出する。
本実施形態において、発光素子16a及び光線Bb1はそれぞれ特許請求の範囲の「第3の発光素子」及び「第3の光ビーム」に相当し、発光素子16b及び光線Bb2はそれぞれ特許請求の範囲の「第4の発光素子」及び「第4の光ビーム」に相当する。
また、第2の光源ユニット22から射出される光線束K2は特許請求の範囲の「第2の光線束」に相当し、光線束K2を射出する+Y方向は特許請求の範囲の「第2の方向」に相当する。
第2のコリメート光学系24は、複数のコリメーターレンズ24aを含む。各コリメーターレンズ24aは、各発光素子16に対応して二次元的に配置されている。すなわち、各コリメーターレンズ24aは、対応する発光素子16から射出された各光線Bbを平行光に変換する。平行化された光線束K2は光線合成素子20に入射する。
ここで、光線合成素子20の構成について具体的に説明する。図3は光線合成素子20の構成を示す斜視図であり、図4は光線合成素子20の構成を示す断面図である。
光線合成素子20は、光線束K1,K2の光路上に設けられている。図3に示すように、光線合成素子20は、複数のミラー60と、該複数のミラー60を支持する支持部材61と、を有する。ミラー60各々は、Z方向に沿って長手となるストライプ形状からなる。複数のミラー60は第1の光源ユニット21から射出された複数の光線Baを反射する。第1の光源ユニット21は、図2に示したように1本の光線Baが1つのミラー60に入射するように位置決めされている。なお、本実施形態において、各ミラー60の厚さは均一である。
複数のミラー60は、その短手方向に沿って配列され、互いに隣り合うミラー60の間には隙間Sが設けられている。第2の光源ユニット22は、図2に示したように1本の光線Bbがひとつの隙間Sに入射するように、位置決めされている。これにより、複数の光線Bbからなる光線束K2は、光線合成素子20を透過するようになっている。
各ミラー60は、表側に設けられた反射面65と、反射面65と反対の裏面66とを有する。
本実施形態において、複数のミラー60は第1ミラー60aと第2ミラー60bとを含む。第1ミラー60aは反射面65aを有し、第2ミラー60bは反射面65bを有する。第1ミラー60aの反射面65aは発光素子15aから射出された光線Ba1を反射する。第2ミラー60bの反射面65bは発光素子15bから射出された光線Ba2を反射する。
本実施形態において、第1ミラー60a及び反射面65aはそれぞれ特許請求の範囲の「第1の部材」及び「第1の反射面」に相当し、第2ミラー60b及び反射面65bはそれぞれ特許請求の範囲の「第2の部材」及び「第2の反射面」に相当する。
本実施形態において、支持部材61はそれぞれ、複数のミラー60の上端部(+Z方向の端部)と下端部(−Z方向の端部)を支持する。支持部材61は、複数のミラー60の裏面66を支持する支持面62を有する。支持部材61は、光線Bbを遮らないように各ミラー60を支持する。
本実施形態において、各ミラー60は例えば、バネ部材35によって支持面62に押し付けられることで支持される。これにより、各ミラー60は支持部材61に良好に保持される。
図4に示すように、支持面62は凹凸62aを有する。本実施形態において、第1ミラー60a及び第2ミラー60bが支持面62の凹凸62aに当接することで、反射面65aがX方向となす角は反射面65bがX方向となす角と異なっている。
このように本実施形態の光線合成素子20において、反射面65aと反射面65bとはそれぞれ、光線Ba1と光線Ba2とを互いに異なる方向へ反射するように、設けられている。
なお、反射面65aと反射面65bとがそれぞれ光線Ba1と光線Ba2とを互いに異なる方向へ反射させるとは、光線Ba1,Ba2を、例えば互いに逆の方向に反射させることを意味するものではない。光線Ba1,Ba2は、後述の集光光学系28によって蛍光体層33上の所定の領域に入射するように反射されなければならない。
本実施形態において、光線Bb1及び光線Bb2は、光軸ax1と平行な方向に進行する。
第1ミラー60a及び第2ミラー60bを除く他の複数のミラー60の反射面65は、該反射面65に入射した光線Baを、光線Ba1及び光線Ba2のいずれとも異なる方向(光軸ax1と平行な方向)に反射させるように、支持部材61に設けられている。
このような構成に基づき、本実施形態の光線合成素子20は、複数の光線Baからなる光線束K1を複数のミラー60によって反射させるとともに、複数の光線Bbからなる光線束K2を透過させる。
光線合成素子20は、光線束K1と光線束K2とを合成して励起光KGを生成する。励起光KGにおいて、光線束K1は、互いに異なる方向に進行する光線Ba1,Ba2を含む複数の光線Baにより構成されており、光線束K2は互いに同じ方向(+Y方向)に進行する複数の光線Bbにより構成されている。
励起光KGは、拡散板26によって拡散される。拡散板26は、例えば、光学ガラスからなる磨りガラスを用いることができる。このように励起光KGを拡散させることで後述の蛍光体層33上に形成される励起光KGによる照度分布の均一性が向上する。
拡散板26を透過した励起光KGは、ダイクロイックミラー27で反射される。ダイクロイックミラー27は励起光KGを反射させるとともに後述の蛍光体層33で生成される蛍光Yを透過させる特性を有する。
回転蛍光板30は、モーター31により回転可能な円板32上にリング状の蛍光体層33を備える。蛍光体層33は、励起光KGによって励起されて、赤色光及び緑色光を含む蛍光Yを射出する。蛍光体層33は、例えば、YAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する層からなる。本実施形態において、蛍光体層33は特許請求の範囲に記載の「波長変換素子」に相当する。
円板32は、例えば、アルミや銅といった放熱性に優れた金属製の円板から構成されている。円板32と蛍光体層33との間に反射膜34が設けられている。反射膜34は、蛍光Yを反射する。よって、回転蛍光板30は、励起光KGが入射する側と同じ側に向けて蛍光Yを射出する。
ダイクロイックミラー27で反射された励起光KGは、光線合成素子20の後段に設けられた集光光学系28に入射する。集光光学系28は、励起光KG(光線束K1,K2)を回転蛍光板30の蛍光体層33に向かって集光させる機能と、蛍光体層33から射出された蛍光Yを略平行化する機能とを有する。
集光光学系28は、第1レンズ28a及び第2レンズ28bを備える。第1レンズ28a及び第2レンズ28bは、凸レンズからなる。
集光光学系28は、励起光KGを構成する複数の光線Ba,Bbを集光させる。複数の光線Ba,Bbは集光光学系28から収束するように射出された状態で蛍光体層33に入射する。
ここで、比較例として、光線合成素子20の支持部材61の支持面62が平坦面からなる場合について説明する。
支持面62が平坦面からなる場合、全てのミラー60の反射面65が同一方向を向いた状態で配置されるため、光線合成素子20で反射された各光線Baと光線合成素子20を透過した各光線Bbとは全て同一方向(光軸ax1方向)に進む。すなわち、励起光KGを構成する全ての光線Ba,Bbが互いに平行となっている。
このように互いに平行な光線Ba,Bbからなる励起光KGは、集光光学系28によって蛍光体層33上の一点に入射する。複数の光線Ba,Bbが一点に入射すると光密度が高くなるため、蛍光変換効率の低下や、蛍光体層33の破損を生じさせるおそれがある。
これに対し、本実施形態の光線合成素子20によって合成された励起光KGは、一部の光線の進行方向が他の光線の進行方向とは異なっている。
具体的に、励起光KGを構成する光線Ba1,Ba2は、図4に示したように、光軸ax1と交差する方向に進行するため、蛍光体層33上において、光軸ax1と平行な方向に進行する他の光線Ba,Bbとは異なる位置に入射する。
例えば、光線Ba1の蛍光体層33への入射位置は、光線Ba1と光軸ax1とのなす角度に応じて変化する。図5は、光軸ax1に対する光線Ba1の傾き角と蛍光体層33上における光線Ba1の集光位置との関係を示したグラフである。図5において、横軸は傾き角(単位:度)を示し、縦軸は、光線Ba1の集光位置の基準位置からのずれ量を示している。基準位置は、傾き角が0の場合の集光位置である。
図5に示すように、光線Ba1の集光位置のずれ量は、傾き角に比例している。したがって、光線Ba1の集光位置を大きくずらすためには、光線Ba1の傾き角が大きくなるように第1ミラー60aを支持すればよい。
本実施形態の光線合成素子20は、複数の光線Ba,Bbのうち少なくとも一つの光線(例えば光線Ba1)を他の光線Ba,Bbとは異なる方向に反射するので、全ての光線Ba,Bbが蛍光体層33の一点に入射するということが防止され、蛍光体層33に入射する励起光KGの光密度が低減される。よって、蛍光変換効率の低下や蛍光体層33の破損が防止されるので、照明装置2は信頼性が高い。
また、本実施形態の光線合成素子20では、複数のミラー60を支持する支持部材61の支持面62に凹凸62aを設けるといった簡便な構成で光線Baの進行方向を変更している。そのため、偏角プリズム等の光学部材を追加する場合に比べてコスト低減を図ることができる。
図2に戻って、第2光源装置12は、光源ユニット40、第2集光光学系41、第2拡散板42及びコリメート光学系43を備える。
図示を簡略化するが、光源ユニット40は、例えば上記第1の光源ユニット21と同様の構成からなる。
第2集光光学系41は、第1レンズ41a及び第2レンズ41bを備える。第2集光光学系41は、光源ユニット40からの青色光Bを第2拡散板42付近に集光する。第1レンズ41a及び第2レンズ41bは凸レンズからなる。
第2拡散板42は、光源ユニット40からの青色光Bを散乱し、回転蛍光板30から射出される蛍光Yの配光分布に似た配光分布を有する青色光Bとする。第2拡散板42としては、例えば、光学ガラスからなる磨りガラスを用いることができる。
コリメート光学系43は、第1レンズ43aと、第2レンズ43bとを備え、第2拡散板42からの光を略平行化する。第1レンズ43a及び第2レンズ43bは凸レンズからなる。
ダイクロイックミラー27は、第2光源装置12からの青色光Bを反射し、回転蛍光板30から射出された蛍光Yを透過させることで、青色光Bと蛍光Yとからなる白色の照明光Wを生成する。当該照明光Wは均一化照明手段14に入射する。
均一化照明手段14は、第1レンズアレイ51、第2レンズアレイ52、偏光変換素子53及び重畳レンズ54を含む。
第1レンズアレイ51は、ダイクロイックミラー27からの光を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ51aを有する。複数の第1小レンズ51aは、照明光軸100axと直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ52は、第1レンズアレイ51の複数の第1小レンズ51aに対応する複数の第2小レンズ52aを有する。第2レンズアレイ52は、重畳レンズ54とともに、第1レンズアレイ51の各第1小レンズ51aの像を光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域近傍に結像させる。複数の第2小レンズ52aは照明光軸100axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子53は、照明光Wの偏光方向を揃えるものである。偏光変換素子53は、例えば、偏光分離膜と位相差板とミラーとから構成されている。
重畳レンズ54は、偏光変換素子53からの各部分光束を集光して光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域近傍で互いに重畳させる。第1レンズアレイ51、第2レンズアレイ52及び重畳レンズ54は、照明光Wの面内光強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
以上述べたように、本実施形態の照明装置2においては、蛍光体層33に入射する励起光KGの光密度を低減することで蛍光体層33の破損や蛍光変換効率の低下が低減されている。よって、照明装置2は高い信頼性を有している。したがって、本実施形態によれば、上記照明装置2を備えた信頼性の高いプロジェクター1を提供することができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る照明装置について説明する。
以下に示す本実施形態の照明装置は、第1光源装置の構成が上記第1実施形態の構成と異なる。よって、以下の説明では、第1光源装置の構成について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、第1実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
図6は、第2実施形態における照明装置102の構成を示す図である。
図6に示すように、本実施形態の照明装置102は、第1光源装置111と、第2光源装置12と、均一化照明手段14とを備えている。第1光源装置111は、第1の光源ユニット21と、第2の光源ユニット22と、第1のコリメート光学系23と、第2のコリメート光学系24と、光線合成素子120と、拡散板26と、ダイクロイックミラー27と、集光光学系28と、回転蛍光板30とを備える。
第1の光源ユニット21と第2の光源ユニット22とは、X方向において光線合成素子120を挟んで互いに対向するように配置されている。第1の光源ユニット21は光線合成素子120の−X側に位置し、第2の光源ユニット22は光線合成素子120の+X側に位置する。第1の光源ユニット21は+X方向に向けて光線束K1を射出し、第2の光源ユニット22は−X方向に向けて光線束K2を射出する。
続いて、本実施形態の光線合成素子120の構成について説明する。図7は光線合成素子120の構成を示す斜視図であり、図8は光線合成素子120の構成を示す断面図である。
図7に示すように、光線合成素子120は、複数のミラー160と、複数のミラー170と、これらミラー160及びミラー170を支持する支持部材161と、を有する。
複数のミラー160各々は、Z方向に沿って長手となるストライプ形状からなる。複数のミラー160は第1の光源ユニット21から射出された複数の光線Baを反射する。各ミラー160は、表側に設けられた反射面165と、反射面165と反対の裏面166とを有する。
第1の光源ユニット21は、1本の光線Baが1つのミラー160に入射するように位置決めされている。複数のミラー160は、その短手方向に沿って一列に配列され、互いに隣り合うミラー160の間には隙間S1が設けられている。
複数のミラー170各々は、Z方向に沿って長手となるストライプ形状からなる。複数のミラー170は第2の光源ユニット22から射出された複数の光線Bbをミラー160による反射後の光線Baの進行方向に向けて反射する。各ミラー170は、表側に設けられた反射面175と、反射面175と反対の裏面176とを有する。
第2の光源ユニット22は、1本の光線Bbが1つのミラー170に入射するように位置決めされている。複数のミラー170は、その短手方向に沿って配列され、互いに隣り合うミラー170の間には隙間S2が設けられている。
本実施形態において、ミラー160の配列方向とミラー170の配列方向とは45度の角度をなす。
ミラー170はミラー160で反射した光線Baを遮らないように位置決めされている。同様に、ミラー160はミラー170で反射した光線Bbを遮らないように位置決めされている。
複数のミラー160は第1ミラー160aと第2ミラー160bとを含む。第1ミラー160aは反射面165aを有し、第2ミラー160bは反射面165bを有する。第1ミラー160aの反射面165aは発光素子15aから射出された光線Ba1を反射する。第2ミラー160bの反射面165bは発光素子15bから射出された光線Ba2を反射する。
本実施形態において、第1ミラー160a及び反射面165aはそれぞれ特許請求の範囲の「第1の部材」及び「第1の反射面」に相当し、第2ミラー160b及び反射面165bはそれぞれ特許請求の範囲の「第2の部材」及び「第2の反射面」に相当する。また、光線束K2を射出する−X方向は特許請求の範囲の「第2の方向」に相当する。
本実施形態において、複数のミラー170は第3ミラー170aと第4ミラー170bとを含む。
第3ミラー170aは反射面175aを有し、第4ミラー170bは反射面175bを有する。第3ミラー170aの反射面175aは発光素子16aから射出された光線Bb1を反射する。第4ミラー170bの反射面175bは発光素子16bから射出された光線Bb2を反射する。
本実施形態において、第3ミラー170a及び反射面175aはそれぞれ特許請求の範囲の「第3の部材」及び「第3の反射面」に相当し、第4ミラー170b及び反射面175bはそれぞれ特許請求の範囲の「第4の部材」及び「第4の反射面」に相当する。
本実施形態において、支持部材161は、第1支持部材261と第2支持部材361とを有する。
第1支持部材261は、複数のミラー160の上端部(+Z方向の端部)及び下端部(−Z方向の端部)を支持する。第1支持部材261は、複数のミラー160の裏面166を支持する支持面262を有する。第1支持部材261は、光線Baを遮らないように各ミラー160を支持する。
第2支持部材361は、複数のミラー170の上端部(+Z方向の端部)及び下端部(−Z方向の端部)を支持する。第2支持部材361は、複数のミラー170の裏面176を支持する支持面362を有する。第2支持部材361は、光線Bbを遮らないように各ミラー170を支持する。
本実施形態において、ミラー160,170は例えば、バネ部材135によって支持面262,362にそれぞれ押し付けられることで支持される。これにより、複数のミラー160,170は支持部材161に良好に保持される。
図8に示すように、第1支持部材261の支持面262は凹凸262aを有する。本実施形態において、第1ミラー160a及び第2ミラー160bが凹凸262aに当接することで、反射面165aがX方向となす角は反射面165bがX方向となす角と異なっている。
このように本実施形態の光線合成素子120において、反射面165aと反射面165bとはそれぞれ、光線Ba1と光線Ba2とを互いに異なる方向へ反射するように設けられている。
第1ミラー160a及び第2ミラー160bを除く他の複数のミラー160の反射面165は、該反射面165に入射した光線Baを、光線Ba1及び光線Ba2のいずれとも異なる方向(光軸ax1と平行な方向)に反射させるように、第1支持部材261に設けられている。
第2支持部材361の支持面362は凹凸362aを有する。本実施形態において、第3ミラー170a及び第4ミラー170bが凹凸362aに当接することで、反射面175aがX方向となす角は反射面175bがX方向となす角と異なっている。
このように本実施形態の光線合成素子120において、反射面175aと反射面175bとはそれぞれ、光線Bb1と光線Bb2とを互いに異なる方向へ反射するように設けられている。
第3ミラー170a及び第4ミラー170bを除く他の複数のミラー170の反射面175は、該反射面175に入射した光線Bbを、光線Bb1及び光線Bb2のいずれとも異なる方向(例えば、光軸ax1と平行な方向)に反射させるように、第2支持部材361に設けられている。
このような構成に基づき、本実施形態の光線合成素子120は、複数の光線Baからなる光線束K1を複数のミラー160によって拡散板26に向けて反射させるとともに、複数の光線Bbからなる光線束K2を複数のミラー170によって拡散板26に向けて反射させる。
以上のようにして光線合成素子20は、光線束K1と光線束K2とを合成して励起光KGを生成する。本実施形態における励起光KGにおいては、光線束K1は、互いに異なる方向に進行する光線Ba1,Ba2を含む複数の光線Baにより構成されており、光線束K2は、互いに異なる方向に進行する光線Bb1,Bb2を含む複数の光線Bbにより構成されている。光線Ba1,Ba2,Bb1,Bb2それぞれの進行方向は互いに異なっている。
このように、励起光KGを構成する複数の光線Ba,Bbのうち一部の光線の進行方向が他の光線とは異なっている。具体的に、光線Ba1,Ba2、Bb1,Bb2は光軸ax1と交差する方向に進行し、かつ、光線Ba1,Ba2、Bb1,Bb2それぞれの進行方向は互いに異なっている。一方、他の光線は光軸ax1と平行な方向に進行する。
そのため、光線Ba1、光線Ba2、光線Bb1及び光線Bb2は蛍光体層33上の互いに異なる位置に入射する。なお、各光線Ba1,Ba2,Bb1,Bb2の光軸ax1に対する傾き角を調整することで、各光線Ba1,Ba2,Bb1,Bb2の蛍光体層33上での入射位置を調整可能である。
以上述べたように、励起光KGを構成する複数の光線Ba、Bbの少なくとも一部(例えば光線Ba1)の進行方向が他の光線Ba、Bbとは異なっている。これにより、蛍光体層33上において励起光KGを構成する複数の光線Ba,Bbが一点に入射するということを防止できる。
従って、本実施形態の第1光源装置111においても、蛍光体層33に入射する励起光KGの光密度を低減することで蛍光変換効率の低下や蛍光体層33の破損を低減できるので、第1光源装置111の信頼性が高い。
また、本実施形態の光線合成素子120では、複数のミラー160及びミラー170を支持する支持部材161(第1支持部材261及び第2支持部材361)の支持面262、362に凹凸262a,362aをそれぞれ設けるといった簡便な構造で光線Ba,Bbの反射方向を制御するので、偏角プリズム等の光学部材を追加する場合に比べてコスト低減を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記第1実施形態の光線合成素子20では、反射面65a及び反射面65bを互いに異なる方向に向ける手段として、支持面62に凹凸62aを設ける場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。
(第1変形例)
図9は第1変形例に係る光線合成素子225の断面構成を示す図である。なお、図9において、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明については省略するものとする。
図9に示すように、変形例に係る光線合成素子225は、複数のミラー60と、該複数のミラー60を支持する支持部材461と、を有する。支持部材461は、複数のミラー60の上端部(+Z方向の端部)及び下端部(−Z方向の端部)を支持する。
支持部材461は、それぞれ複数のミラー60を支持する平坦な支持面462を有する。
各ミラー60は、接着剤230によって上記支持面462に固定されている。接着剤230は、各ミラー60の裏面66と支持面462との間に設けられている。接着剤230の硬化収縮の度合いを調整することで、各ミラー60(反射面65)の向き(X方向となす角)を制御することができる。Z方向に見たとき、第1ミラー60aの反射面65aと第2ミラー60bの反射面65bとが互いに異なる方向に向いている。
このように本変形例の光線合成素子225によれば、接着剤230の硬化収縮の度合いを調整するという簡便な構造で光線Baの反射方向を制御することができる。よって、偏角プリズム等の光学部材を追加する場合に比べてコスト低減を図ることができる。
したがって、本変形例の光線合成素子225によれば、上記実施形態と同様に、励起光KGを構成する複数の光線Ba,Bbが蛍光体層33上の一点に入射することを防止できる。
また、第2実施形態の光線合成素子120においても同様に、複数のミラー160,170を接着剤によって支持部材161に固定することで、光線Ba,Bbの反射方向を制御しても良い。
(第2変形例)
第1実施形態のミラー60として厚さが不均一なミラーを用いてもよい。厚さが不均一とは、反射面65と裏面66とが非平行であることを意味している。たとえば、XY面と平行な断面が楔状のミラーを用いることができる。
このようなミラーを用いれば、支持部材61の支持面が平坦面であった場合でも、少なくとも一つの反射面65が他の反射面65とは異なる方向を向いた状態となるので、光線Ba,Bbの反射方向を制御することができる。なお、第2実施形態の光線合成素子120においても同様に、複数のミラー160,170として厚さが不均一なミラーを用いても良い。
また、第1、第2実施形態では、支持面62,162に対してバネ部材のみを用いてミラー60を保持する場合を例に挙げたが、バネ部材に接着剤を組み合わせてもよい。
また、上記実施形態では、ミラー60、160,170をZ軸と平行な軸回りにそれぞれ回転させることで、図4及び図9の紙面内において光線の反射方向を制御する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図4及び図9の紙面に垂直な方向に光線の反射方向を制御するように支持部材61、第1支持部材261、第2支持部材361の支持面62,262,362にそれぞれ凹凸62a,262a,362aを形成しても良い。
上記実施形態では、光線Ba1の反射方向及び光線Ba2の反射方向が他の光線Baの反射方向と異なる場合を例に挙げたが、光線Ba1の反射方向が他の光線Baの反射方向と異なる一方で、光線Ba2の反射方向は他の光線Baの反射方向と同じでもよい。第2実施形態においても同様に、光線Bb1,Bb2のうち一方の反射方向は他の光線Bbの反射方向と同じでもよい。つまり、複数の光線Ba,Bbのうち少なくとも一つの光線の反射方向が他の光線の反射方向と異なっていればよい。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2…照明装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学系、15a…発光素子(第1の発光素子)、15b…発光素子(第2の発光素子)、16a…発光素子(第3の発光素子)、16b…発光素子(第4の発光素子)、20,120…光線合成素子、21…第1の光源ユニット、22…第2の光源ユニット、28…集光光学系、33…蛍光体層(波長変換素子)、61…支持部材、62…支持面、62a…凹凸、65a…反射面(第1の反射面)、65b…反射面(第2の反射面)、161…支持部材、165a…反射面(第1の反射面)、165b…反射面(第2の反射面)、175a…反射面(第3の反射面)、175b…反射面(第4の反射面)、225…光線合成素子、261…第1支持部材、262…支持面、262a…凹凸、361…第2支持部材、362…支持面、362a…凹凸、461…支持部材、462…支持面、Ba1…光線(第1の光ビーム)、Ba2…光線(第2の光ビーム)、Bb1…光線(第3の光ビーム)、Bb2…光線(第4の光ビーム)、K1…光線束(第1の光線束)、K2…光線束(第2の光線束)、W…照明光、Y…蛍光。

Claims (4)

  1. 第1の光ビームを射出する第1の発光素子と第2の光ビームを射出する第2の発光素子とを含み、前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとを含む第1の光線束を第1の方向に射出する第1の光源ユニットと、
    第3の光ビームを射出する第3の発光素子と第4の光ビームを射出する第4の発光素子とを含み、前記第3の光ビームと前記第4の光ビームとを含む第2の光線束を前記第1の方向とは異なる第2の方向に射出する第2の光源ユニットと、
    前記第1の光線束の光路上に設けられ、前記第1の光線束を反射させ、かつ前記第2の光線束を透過または反射させることにより、前記第1の光線束と前記第2の光線束とを含む合成光線束を生成する光線合成素子と、
    前記光線合成素子の後段に設けられ、前記第1〜第4の光ビームを集光させる集光光学系と、
    前記集光光学系から収束するように射出された前記第1〜第4の光ビームが入射する波長変換素子と、
    を備え、
    前記光線合成素子は、前記第1の光ビームを反射させる第1の反射面と、前記第2の光ビームを反射させる第2の反射面とを備え、
    前記第1の反射面と前記第2の反射面とはそれぞれ、前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとを互いに異なる方向に反射させるように設けられている
    照明装置。
  2. 前記第1の反射面を有する第1の部材と、前記第2の反射面を有する第2の部材と、前記第1の部材と前記第2の部材とを支持する支持面を有する支持部材と、をさらに備え、
    前記支持面は、前記第1の反射面と前記第2の反射面とを互いに異なる方向に向かせるための凹凸を有する
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光線合成素子は、前記第3の光ビームが入射する第3の反射面と、前記第4の光ビームが入射する第4の反射面とを有し、
    前記第3の反射面と前記第4の反射面とはそれぞれ、前記第3の光ビームと前記第4の光ビームとを互いに異なる方向に反射させるように設けられている
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
    プロジェクター。
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