JP2018205576A - 画像形成装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】情報パターンを付加した画像を形成する際、分割領域毎の記録剤の消費量を効率良く取得して、画像形成に使用した記録剤の使用量を取得する画像形成装置を提供する。
【解決手段】ページ単位の画像データを複数の領域に分割し、各領域に含まれる画像データに対応する記録剤の消費量を取得し、また画像データに付加される情報パターンに応じて、各領域における記録剤の消費量の差分を取得する。そして各領域と、情報パターンが付加される領域との位置関係を判定し、その判定結果に基づいて、各領域に含まれる画像データに対応する記録剤の消費量、及び、或いは各領域における記録剤の消費量の差分を用いて、その画像データの形成に使用した記録剤の消費量を求める。
【選択図】図8

Description

本発明は、に関する。
従来から、電子写真方式や静電記録方式などで記録材にトナー像を形成し、その記録材上のトナー像を定着器で定着させて画像形成物(印刷物)を出力する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置には、トナー像を形成するための現像装置や、現像後に、残留したトナー等の不要物を除去するためのクリーニング装置が搭載されている。このような画像形成装置では、現像される前の画像データを用いて現像及びクリーニングにおけるトナー消費量を見積もることで、適切なタイミングでトナーを補給したり、現像装置のクリーニング効果を向上させて、印刷される画像の品質を向上させている。
一方、トナー消費量の見積もりでは、通常の画像処理を行った場合に行われるトナー消費量に加えて、地紋印刷機能やQRコード(登録商標)(二次元バーコード)の埋め込み機能等の情報パターン付加処理の有無を考慮する必要がある。このような情報パターン付加処理を行うと、通常の画像処理結果に対して消費されるトナー量が変動するため、情報パターン付加処理によるトナー消費量を同時に見積もる必要がある。例えば、地紋印刷処理は、第三者による不正コピーを防止するために、元の画像データの背景に、均一で且つ、視覚的に目立たない隠しパターンを追加して印刷する。これにより、元の画像データに対して追加のトナーが消費されるため、トナー消費量を正確に見積もるためには、情報パターン付加処理で消費されるトナー量も別途見積もる必要がある。
近年、特に画像形成装置及び現像装置の小型化や画像形成装置の高速化が進んだため、現像装置に対して、適切なタイミングでトナー補給や、現像装置のクリーニングを行って、そのクリーニング効率の更なる向上を図る必要がある。こうしたことから、従来の1ページ単位で行うトナー消費量の見積もり処理を、より細分化したタイミングで行う必要がある。このため、例えば、特許文献1には、画像情報信号を主走査方向に複数分割した領域におけるトナー消費量の見積もりを行うことが記載されている。
特開2009−300832号公報
しかしながら、従来は、1ページ単位当たりで取得していたトナー消費量を格納するレジスタは、1ページあたりトナー色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)毎に1つずつ合計4つのレジスタで構成されていた。このため、1ページを複数の領域に分割し、その分割した領域ごとにトナー消費量(以降、分割領域トナー消費量)を格納するとレジスタの数が増加する。更に、情報パターンの付加処理を行う場合は、各領域ごとに、その情報パターン付加処理によるトナー消費量も格納する必要があり、そのためのレジスタが更に増加してしまうことになる。
また、これらレジスタに格納されたトナー消費量は、画像形成装置の制御ソフトウェアによって、例えば印刷ページ間で読み出されることが多い。しかしながら、画像形成装置が高速化し、ページ間の時間間隔が短くなってきているため、この時間内に全てのレジスタを参照し、読み出すのが難しくなってきている。このため、印刷ページ間で全ての分割領域のトナー消費量を読み出すことができなくなると印刷品質が低下し、一方、印刷ページ間の時間間隔を長くすると印刷速度が低下するという課題がある。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決することにある。
本発明の目的は、情報パターンを付加した画像を形成する際、分割領域毎の記録剤の消費量を効率良く取得して、画像形成に使用した記録剤の使用量を取得する技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
ページ単位の画像データを複数の領域に分割し、各領域に含まれる画像データに対応する記録剤の消費量を取得する第1取得手段と、
前記画像データに付加される情報パターンに応じて、前記各領域における前記記録剤の消費量の差分を取得する第2取得手段と、
前記各領域と、前記情報パターンが付加される領域との位置関係を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記第1取得手段と前記第2取得手段により取得された消費量の要否を決定し、当該決定された要否に従って前記第1取得手段及び、或いは前記第2取得手段で取得した前記記録剤の消費量を用いて前記画像データの形成に使用した前記記録剤の消費量を求める制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、情情報パターンを付加した画像を形成する際、分割領域毎の記録剤の消費量を効率良く取得できるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。尚、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を説明するブロック図。 実施形態に係るプリント画像処理部の構成を説明するブロック図。 実施形態に係るトナー消費量カウント部の構成を説明するブロック図。 実施形態に係る情報パターン付加処理部の構成を説明するブロック図。 実施形態に係るページ内分割の一例を説明する図。 実施形態に係る情報パターン付加部で実施する情報パターンの付加処理の一例を説明する図。 実施形態に係る情報パターン付加部が行う情報パターンの付加処理を説明する図。 実施形態に係る画像形成装置が印刷ジョブを実行する際にトナー消費量を取得する処理を説明するフローチャート。 1ページ内の各分割領域と情報パターンとの包含或いは重複関係を説明する図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明するブロック図である。
コントローラ(制御部)100は、この画像形成装置10の動作を制御している。コントローラ100は、CPU101、ROM102、RAM103を有する。CPU101はROM102の初期プログラムに従って、メインプログラムをROM102からRAM103に展開し、その展開してプログラムを実行することにより、この画像形成装置10の動作を制御する。またRAM103は、プログラムの格納以外に、画像データや各種設定情報データ等を格納するために使用される。UI・I/F104は、ユーザがUI部130から入力した画像形成装置10の動作設定等の受信や、CPU101からの表示指示等に応じて、UI部130に指示内容を表示させる。UI・I/F104とUI部130は、UI通信I/F121を介して接続される。ネットワークI/F105は、ネットワークを介してデータを受信してCPU101に通知し、またCPU101からの指示に応じて、データを外部ネットワークに送信するために使用される。ネットワークI/F105は、ネットワーク通信I/F122を介して、外部ネットワーク(不図示)に接続される。
スキャナ画像処理部106は、スキャナI/F110との間で、画像データや制御信号を送受信し、スキャナ部131からページ単位の画像データを受け取る。こうして入力された画像データは、RAM103に格納される。スキャナ部131から入力される画像データは、RGBラスタ画像データ及び各画素の属性を示す属性データを含んでいる。スキャナI/F110は、スキャナ通信I/F123を介して、スキャナ部131で原稿をスキャンして得られた画像データを受信し、またスキャナ部131を制御するスキャナ制御信号の送信を行う。
プリントデータ生成部107は、ネットワークに接続されたコンピュータ装置(不図示)等が送信するプリントデータをネットワークI/F105を介して受信し、印刷処理が可能なラスタ画像データを生成する。このラスタ画像データは、RAM103に格納される。プリントデータは、プリントジョブごとにRGBデータやCMYKデータ等で構成されている。また、画素ごとの属性データは、プリントデータ生成部107で付加するような構成でも、予め外部コンピュータ装置等から送信されるプリントデータ内に予め付加されていてもよい。プリンタ画像処理部108は、プリンタI/F111との間で印刷用の画像データや制御信号を送受信する。プリンタI/F111は、プリンタ通信I/F124を介してプリンタ部132へ印刷用の画像データを送信したり、プリンタ部132を制御するプリンタ制御信号の送信等を行う。ここで、印刷用の画像データは、RAM103に格納されているラスタ画像データを、プリンタ部132で印刷しやすいデータ構成に変換した画像データである。
上述のCPU101、ROM102、RAM103、UI・I/F104、ネットワークI/F105、スキャナ画像処理部106、プリントデータ生成部107、プリンタ画像処理部108はシステムバス109を介して接続されている。
図2は、実施形態に係るプリント画像処理部108の構成を説明するブロック図である。
色空間変換処理部201は、主にRGBのラスタ画像データを、プリンタ画像処理部108で画像処理を行うことのできるCMYKラスタ画像データに変換する処理を行う。この処理によりスキャナ部131で得られた画像データ、もしくはネットワークから受信した様々な画像データに対して、画像処理を行うことが可能となり、印刷時の色味を一定に保つことができる。尚、本実施形態では、少なくとも変換後のCMYKラスタ画像データを構成する最小単位である1画素は8ビットで構成されており、0〜255の値を有する256階調を持つものとする。
濃度変換処理部202は、入力されたCMYKラスタ画像データに対して、主に画像データの濃度曲線を、視覚やプリンタの印刷特性に合わせた非線形濃度曲線に変換する処理を行う。これにより濃度の階調変化が均一になる印刷画像を得ることができる。尚、ここでの濃度変換処理はCMYKの色プレーンごとに行う。
トナー載り量補正処理部203は、CMYKの濃度値の総和が所定値以下になるように、各色プレーンの濃度値を制限することでトナー(記録剤)の載り量を補正する処理を行う。これにより印刷時に濃度値過多によるトナー現像時のトナー定着の不良等の発生を防ぐことができる。
トナー消費量カウント部204は、入力されたCMYKラスタ画像データに対して、トナー載り量補正処理後の各色プレーンの濃度値をそれぞれカウントする。尚、本実施形態では、トナー消費量カウントは、後述のように1ページを複数領域に分割した分割領域ごとに行うものとする。以降、1ページを複数領域に分割することを「ページ内分割」、分割された領域を「分割領域」、分割領域毎にトナー消費量をカウントすることを「分割トナー消費量カウント」及び、その値を「分割トナー消費量」と呼称する。
情報パターン付加処理部205は、入力されたCMYKラスタ画像データに対して、地紋印刷機能、QRコード埋め込み機能等を行う情報パターン付加処理や、枠消し機能等に用いる白抜き処理等を行う。また、これら処理によって各色プレーンの濃度が変更される場合があるため、情報パターン付加処理部205で処理を行う場合には、トナー消費量カウント部204でカウントされたトナー消費量に対する、差分トナー消費量カウントを行う。また差分トナー消費量カウントにおいては、トナー消費量カウント部204と同様に、分割トナー消費量のカウントを行う。尚、情報パターン付加処理部205では、差分トナー消費量のカウントを行うため、この情報パターン付加処理部205でのトナー消費量カウントを「差分分割トナー消費量カウント」及び、その値を「差分分割トナー消費量」と呼称する。
二値化処理部206は、入力されたCMYKラスタのカラー画像データの各色プレーンの画素値が8ビット(256階調)を、1ビット(0ないし1)の2階調を持つ二値画素データに変換する。ここでは例えば、ディザ法や誤差拡散法を用いた二値化処理を行い、画像データの階調性は、いわゆる面積階調によって保持される。この二値化処理部206で二値化されたCMYKラスタ画像データは、プリンタI/F111に送られ、プリンタ部132で印刷される。
次に図2で説明した分割トナー消費量カウント及び差分分割トナー消費量カウントを行う処理部を、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、実施形態に係るトナー消費量カウント部204の構成を説明するブロック図である。ここでは、C分割トナー消費量カウンタ部300の構成を主に説明するが、他の色の分割トナー消費量カウンタ部310,320,330の構成も基本的に同じであるため、図面ではその構成を省略している。
C分割トナー消費量カウンタ部300は、トナー載り量補正処理部203から入力されたCMYKラスタ画像データのCラスタ画像データ301から分割トナー消費量カウントを求める。C分割トナー消費量カウンタ部300は、Cラスタ画像データ301を受信し、まずLUT(ルックアップテーブル)302により、各画素値をトナー消費量に変換する。こうして変換されたトナー消費量は、次に分割トナー消費量カウンタ303で積算カウントされる。尚、分割トナー消費量カウンタ303は、内部で主走査方向の座標情報及び副走査方法の座標情報を得るための、カウンタ(不図示)を有している。また、領域分割位置設定レジスタ341から提供される領域分割位置情報342と組み合わせることによって、注目画素が分割領域のいずれに存在するかを判定する。以上のようにして、注目画素が存在する分割領域ごとにトナー消費量をカウントする。こうしてカウントされた分割トナー消費量は、分割トナー消費量レジスタ1(304)及び分割トナー消費量レジスタ2(305)に格納される。尚、2つのレジスタを持つ理由については後述する。
領域分割位置設定レジスタ341は、CPU101からレジスタアクセスバス340を経由して、データの書き込み及び読み出しが可能である。また分割トナー消費量レジスタ1(304)及び分割トナー消費量レジスタ2(305)は、CPU101からレジスタアクセスバス340を経由して読み出しが可能である。尚、分割トナー消費量レジスタ1(304)及び分割トナー消費量レジスタ2(305)は、それぞれ1つのレジスタとして図示されているが、実際は分割方法の違いに応じて異なる数のレジスタを含んでいる。例えば、分割方法1が、1ページを28領域に分割する場合には、分割トナー消費量レジスタ1(304)は分割領域毎の値を格納するために28個の分割トナー消費量レジスタを有している。同様に、分割方法2が1ページを32領域に分割する場合には、分割トナー消費量レジスタ2(305)は32個の分割トナー消費量レジスタを有している。
M分割トナー消費量カウンタ部310は、入力されたCMYKラスタ画像データのMラスタ画像データ311に対して分割トナー消費量カウントを求める。ここでは、Mラスタ画像データ311を受信し、分割方法1及び分割方法2に応じて2種類の分割トナー消費量レジスタにそれぞれ値を格納する。この場合のページ分割方法は、色プレーンによらず同じであるため、各分割トナー消費量レジスタはそれぞれ28個及び32個のレジスタを有している。
Y分割トナー消費量カウンタ部320は、Yラスタ画像データ321に対して2種類の分割トナー消費量レジスタにそれぞれ値を格納する。同様に、K分割トナー消費量カウンタ部330は、Kラスタ画像データ331に対して2種類の分割トナー消費量レジスタにそれぞれ値を格納する。いずれの分割トナー消費量カウンタ部においても、各分割トナー消費量レジスタは、それぞれ28個及び32個のレジスタを有している。
図4は、実施形態に係る情報パターン付加処理部205の構成を説明するブロック図である。ここでもC情報パターン付加処理部400の構成を主に説明するが、他の色の情報パターン付加処理部410,420,430の構成も基本的に同じであるため、図面ではその構成を省略している。
C情報パターン付加処理部400は、トナー載り量補正処理部203から入力されたCMYKラスタ画像データの内のCラスタ画像データ301に対して情報パターン画像を付加する。またC情報パターン付加処理部400は、Cラスタ画像データに対して付加されたC情報パターン画像データの分だけ、増減するトナー消費量をカウントし、差分分割トナー消費量レジスタ406,407に格納する処理も並行して行う。情報パターン付加部402は、Cラスタ画像データ301に対してC色の情報パターンデータを付加する。またC情報パターン付加処理部400には、Cラスタ画像データ301とともに情報パターンデータ451が入力されており、UI部130から指定された付加方法に応じてC色の情報パターンの付加処理を行う。情報パターン付加部402でC色の情報パターンが付加処理された後の画像データ401は、後段の二値化処理部206に転送される。
またC色の情報パターンが付加された画像データ401は、LUT404により、各画素値がトナー消費量に変換される。同様に、入力されたCラスタ画像データ301に対してもLUT403により、各画素値がトナー消費量に変換される。それぞれのLUTにより変換されたトナー消費量は、ともに差分分割トナー消費量カウンタ405に送信される。差分分割トナー消費量カウンタ405は、入力したCラスタ画像データ301から作成されたトナー消費量と、C色の情報パターン付加された画像データ401から作成されたトナー消費量の差分演算を行い、その差分トナー消費量を積算カウントする。ここで、入力されたCラスタ画像データ301とC色の情報パターンが付加された画像データ401のそれぞれの画素毎のトナー消費量や情報パターンの付加方法によって、正負いずれかの値を取る可能性がある。尚、差分分割トナー消費量カウンタ406においても前述と同様に、内部で主走査方向の座標情報及び副走査方法の座標情報を得るための、カウンタ(不図示)を有している。また、領域分割位置設定レジスタ441から提供される領域分割位置情報442と組み合わせることによって、注目画素が分割領域の内のいずれに存在するかを判定する。以上のようにして、注目画素が存在する分割領域ごとに差分トナー消費量をカウントする。こうしてカウントされた分割領域毎の差分トナー消費量は、差分分割トナー消費量レジスタ1(406)及び差分分割トナー消費量レジスタ2(407)に格納される。
領域分割位置設定レジスタ441は、CPU101からレジスタアクセスバス340を経由して、データの書き込み及び読み出しが可能である。また差分分割トナー消費量レジスタ1(406)及び差分分割トナー消費量レジスタ2(407)は、CPU101からレジスタアクセスバス340を経由して読み出しが可能である。尚、差分分割トナー消費量レジスタ1(406)及び差分分割トナー消費量レジスタ2(407)もトナー消費量カウント部204と同様に、それぞれ複数の分割トナー消費量レジスタを有している。ここで、トナー消費量カウント部204と情報パターン付加処理部205で行われるページ分割方法は全く同様に行われる。即ち、分割方法1では、トナー消費量カウント部204と情報パターン付加処理部205にいずれにおいても全く同じ28領域に分割され、分割方法2では、両者とも全く同じ32領域に分割される。これは、両者の指定が異なった場合に、各分割トナー消費量及び差分分割トナー消費量が具体的に印刷ページのどの位置の値であるかが不明瞭となり、正しくトナー消費量を得ることができなくなるためである。以上から、差分分割トナー消費量レジスタ1(406)は28個のレジスタを有し、差分分割トナー消費量レジスタ2(407)は32個のレジスタを有している。
M差分分割トナー消費量カウンタ部410は、入力されたCMYKラスタ画像データの内のMラスタ画像データ311と、情報パターンデータ451とを用いて差分分割トナー消費量を求める。ここではMラスタ画像データ311及び情報パターンデータ451を受信し、分割方法1及び分割方法2に応じて2種類の分割トナー消費量レジスタにそれぞれ値を格納する。ページ分割方法は色プレーンによらず同じであるため、各差分分割トナー消費量レジスタは、それぞれ28個及び32個のレジスタを有している。
Y差分分割トナー消費量カウンタ部420は、Yラスタ画像データ321と、情報パターンデータ451を用いて差分分割トナー消費量を求める。同様に、K差分分割トナー消費量カウンタ部430は、Kラスタ画像データ331と、情報パターンデータ451とを用いて差分分割トナー消費量を求める。いずれの差分分割トナー消費量カウンタ部においても、各差分分割トナー消費量レジスタは、それぞれ28個及び32個のレジスタを有している。
尚、情報パターン付加処理部205の各色の差分分割トナー消費量カウンタ部は、共通して情報パターンデータ451を使用している。これは情報パターンデータ451が元々1プレーン分のデータとして用意され、情報パターンの付加処理の設定により、CMYKのいずれの色で付加処理を行うか選択するような構成であるためである。即ち、UI部130からの設定に応じて、特定の色プレーンでのみ選択的に情報パターンを付加し、選択されなかった色プレーンでは情報パターンを付加しないため、このような構成となっている。
尚、本実施形態では、情報パターンデータ451は、データの転送効率等を考慮して、二値画像データとして入力される。注目画素に対する情報パターンデータが「1」である場合、注目画素に対して付加される情報パターンを「255」に変換して付加するものとする。同様に注目画素に対する情報パターンデータが「0」である場合、注目画素に対して付加される情報パターンを「0」としてパターンを付加する。
次に図5を参照して、図3及び図4で説明した、ページ内分割について説明する。
図5は、実施形態に係るページ内分割の一例を説明する図である。
図5(A)は、分割方法1を説明する図である。用紙500は、印刷される用紙の全領域を示している。実施形態に係る分割方法1では、主走査方向に4、副走査方向に7分割、合計28の領域に分割するものとし、各分割領域は、501〜528で示される。但し、図5(A)では、一部を省略して示している。尚、分割方法1では、印刷用紙1ページの位置関係を分かり易くするため、各領域の座標を記載している。図5(A)の左上を基準として、分割領域501は(0,0)、その右隣は(1,0)、一番右下の分割領域528は(3,6)となる。即ち、分割方法1では、各分割領域は、(M,N)(0≦M≦3、0≦N≦6)で表される。この分割方法1は、プリンタ部132内の現像装置(不図示)において、印刷される画像データの濃淡が印刷ページ内で局所的な偏りがあった場合においても、適切にトナーを補給するために必要である。
図5(B)は、図3及び図4で説明した分割方法2を説明する図である。
実施形態では、分割方法2で、主走査方向に32分割するものとし、各分割領域は、531〜562にそれぞれ分割される。尚、分割方法2は、プリンタ部132の現像装置内の残留トナーを除去するクリーニング装置(不図示)において、印刷される画像データの濃淡に関わらずトナー除去効果を向上させるために必要である。
分割方法1及び2は、図5(C)で示す方法で分割される。まず用紙500の左上の基準位置を570とし、用紙500の主走査方向幅を580、副走査方向長さを590とする。尚、主走査方向幅580及び副走査方向長さ590は、どちらも単位を画素とする。例えば、A4用紙のサイズは210mm×297mmであるから、600dpiで印刷するプリンタにおいては、主走査方向幅580は4961画素となり、福走査方向長さ590は7016画素となる。
ここで、図5(D)は、プリント部132内に配置された転写ドラム599上に電子写真プロセスによって現像されたトナー像を用紙500に転写する際の模式図である。図5(D)に示す矢印の方向に用紙570が搬送され、転写ドラム599が回転しているものとする。この時、用紙の基準点は図5(D)の570に示す位置となる。この基準点570から主走査方向に対して1番目の分割位置は、図5(C)の分割幅581で指定する。同様に、主走査方向に対して2番目の分割位置は、図5(C)の分割幅582で指定する。主走査方向に4等分する場合は、主走査方向1番目の分割幅581は(用紙500の主走査方向幅580)を4で割った値を設定する。主走査方向2番目の分割幅582は、同様に(用紙500の主走査方向幅580)を4で割った値を2倍した値を設定する。副走査方向に7等分する場合は、副走査方向1番目の分割幅591は(用紙500の副走査方向長さ590)を7で割った値を設定する。副走査方向2番目の分割幅592は同様に(用紙500の副走査方向長さ590)を7で割った値を2倍した値を設定する。
例えば、A4用紙(210mm×297mm)を出力解像度が600dpiのプリンタ部で印刷する場合、分割方法1では、主走査分割幅は1241画素及びその倍数で、副走査分割高さは1003画素及びその倍数でそれぞれ指定すれば良い。同様に、分割方法2では、主走査方向幅は156画素及びその倍数でそれぞれ指定する。尚、主/副走査の最後の領域については分割幅を設定する必要はない。これは用紙の主/副走査のサイズが分かっており、且つ、他の主/副走査方向幅/高さを指定することで、残りの値は指定しなくても自明であるためである。このため、用紙の主/副走査のサイズが、分割数(実施形態では、4,7もしくは32)の倍数でなくても問題無く分割領域を指定できる。以上のようにして、ページ内分割を指定する。尚、上記で説明した各分割幅/高さの値は、領域分割位置設定レジスタ341及び441に格納されている。例えば、ユーザがUI部130から、印刷に使用する用紙のサイズを指定すると、RAM103に格納されたメインプログラムをCPU100が実行して、それぞれのレジスタに設定することで実施される。
図6は、実施形態に係る情報パターン付加部402で実施する情報パターンの付加処理の一例を説明する図である。実施形態において付加される情報パターンは、地紋パターン、QRコードパターンとする。また情報パターンの付加以外に、指定領域の白抜き処理を行うものとする。
図6(A)は、地紋付加処理の前のページ画像データを示す。図6(B)は、地紋パターン画像データ601を示す。これら画像データを基に、情報パターン付加部402において地紋パターン付加処理を行った後のページ画像データの概念図は図6(C)のようになる。図6(C)では、説明を簡単にするために地紋パターンが可視できる濃度で表しているが、実際には元のページ画像データに対して低濃度で、且つ一様な濃度の背景画像を付加すると共に、その背景画像に同濃度の地紋パターンを付加している。この処理を地紋パターン付加処理と呼称する。従って、印刷された画像では、背景濃度と地紋パターンで濃度差が無いため一見して地紋パターンが印刷されているとは気がつかない。しかしこの印刷された用紙を、再度、スキャナ部131などで読み込んでプリンタ部132で印刷すると、例えば図6(D)のようになる。即ち、地紋パターン画像が浮き上がって印刷されることで、コピー防止に役立つ。
図6(E)は、QRコードパターンの付加処理前のページ画像データを示し、図6(F)は、付加されるQRコードパターン画像602を示す。図6(G)は、QRコードパターンが付加されたページ画像データを示す。このように、元のページ画像データの内の指定した矩形領域にQRコードパターン画像602を埋め込んで印刷することをQRコードパターン付加処理と呼称する。
図6(H)は、指定領域の白抜き処理前のページ画像データ604を示す。図6(I)は、指定領域の白抜き処理後のページ画像データを示す。このように、ページ画像データ604の内の、予め指定された領域603を白データで置き換えることを、指定領域白抜き処理と呼称する。また、このように、印刷ページの天地左右の端部に対して指定領域白抜き処理を行うのを枠消し処理とも呼称する。因みに、上述したQRコードパターン付加処理時にも、元のページ画像データの背景画像に紛れてしまわないように、QRコードパターンを埋め込む領域を包含するように、予め指定領域白抜き処理を行う。そしてその後、その領域にQRコードパターンを埋め込むようにしても良い。
図7は、実施形態に係る情報パターン付加部402が行う情報パターンの付加処理を説明する図である。
図7(A)は、情報パターンの付加処理を行う前のページ画像データ720を示し、図7(B)は、付加される地紋パターン画像601及び、QRコードパターン画像602の埋め込み処理を行った後のページ画像データを示す。尚、図7(B)では、説明を簡単にするために、地紋パターンが浮き出ている状態で表す。この情報パターンの付加処理を行う際には、QRコードパターンパターン付加処理用の領域701(図7(C))(以降、QR矩形領域)の位置情報が指定され、そこにQRコードパターンを埋め込み処理を行うようにUI部130から指定されている。更に、QR矩形領域701以外の全領域(以降、背景領域)702に対しては、地紋パターン画像601を付加するように指定されている。尚、地紋パターン画像601は、UI部130を介して、予め用意された複数のパターンの中からユーザが選択できる構成となっている。また、QRコードパターンは、UI部130から入力された文字列を、CPU101によってQRコードパターン画像602に変換されたものである。QR矩形領域701に対しては、ページ画像データ720の内のQR矩形領域701の画素データを全て白抜き処理、即ち「0」に置き換え、その後にQRコードパターン画像602を埋め込む処理を行う。一方、背景領域702に対しては、画素ごとにページ画像データ720の画素値と地紋パターン画像601の画素値の内の濃度値が大きいほうの値を選択する、最大値合成処理を行う。
尚、既に説明したように、地紋付加処理やQRコードパターンの付加処理は、CMYKの色プレーンの内の1色に対して行う処理である。実施形態では、地紋付加処理はCプレーンに対して、QRコードパターン付加処理は、Kプレーンに対してそれぞれ行うものとする。
図7(D)は、ページ画像データ720と、地紋パターン画像601及びQRコードパターン画像602を合わせた情報パターン画像データの色プレーンごとの画像データの概念図を示す。703〜706のそれぞれは、ページ画像データ720のCプレーン、Mプレーン、Yプレーン、Kプレーンを示す。また、707〜710のそれぞれは、情報パターン画像データのCプレーン、Mプレーン、Yプレーン、Kプレーンを示す。図のように、情報パターン画像データのCプレーン707に地紋パターン画像601が表れており、情報パターン画像データのKプレーン710にQRコードパターン画像602が表れている。それ以外の色のプレーンには、それぞれ地紋付加処理もQRコードパターン付加処理も行わないため、情報パターン画像データには何も表れていない。
図7(E)は、図6(I)で説明したものと同じ指定領域白抜き処理後のページ画像データの概念図である。この指定領域白抜き処理を行う際には、UI部130から図7(F)に示すような矩形領域711〜714を指定し、且つ、その領域内のCMYKプレーンデータの画素値を全て「0」に置き換えるように指定する。各矩形領域で指定されない背景領域715に対しては、指定領域白抜き処理を行う前のページ画像データ604の各CMYKプレーンの画像データが表れている。即ち、背景領域715では、情報パターンの付加処理の後でも、CMYKプレーンの各画素値に差異がないことになる。
図8は、実施形態に係る画像形成装置10が印刷ジョブを実行する際にトナー消費量を取得する処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU101がROM102からRAM103に展開したプログラムを実行することにより達成される。また、このフローチャートを説明する際に、各分割領域と情報パターン処理用の矩形領域の位置関係について説明する必要があるが、これについては図9を参照して説明する。
先ずS801でCPU101は、実行されるジョブのパラメータを設定する。ここでCPU101は、ユーザがUI部130を使用して入力したジョブにおける処理内容の方法や値等をUI・I/F104を介して受信する。そして、その受信した処理内容等の方法や値等をRAM103に格納し、必要となる際に参照して使用する。実施形態では、情報パターン付加処理が追加されたコピージョブを行うものとする。また、印刷時に使用される用紙はA4サイズの用紙とする。またコピージョブは2枚の原稿のコピーを行うもので、1ページ目は図7(A)に示す原稿、2ページ目は図6(H)に示す原稿であるものとする。そして1ページ目の原稿に対しては、図7(B)に示すように地紋付加処理及びQRコードパターンの埋め込み処理を行い、2ページ目の原稿に対しては図6(I)に示すような枠消し処理を行うものとする。尚、説明を簡単にするために、コピージョブで印刷されるページ画像データは、スキャナ部131によってスキャンされ、スキャナ画像処理部106により所望のスキャナ画像処理が施されてRAM103に格納されているものとする。また、RAM103に格納された印刷対象の画像データは、CPU101によって指示されたデータ転送手段(不図示)により、システムバス109を介してプリンタ画像処理部108に転送されるものとする。
次にS802に進みCPU101は、コピージョブの開始が指示されたか否かを判定する。ここでユーザがUI部130からコピージョブを開始するためのスタートキー(不図示)を押下したことを検出するとS803に遷移する。尚、このタイミングで、S801で設定されたジョブパラメータが確定されるため、領域の分割方法が決定される。
ここで分割方法1に対しては、図5(A)に示すようにページを分割するように決定する。これにより、トナー消費量カウント部204の領域分割位置設定レジスタ341に各分割領域の位置情報が格納される。同様に、情報パターン付加処理部205の領域分割位置設定レジスタ441にも、同様の各分割領域の位置情報が格納される。
また分割方法2については、図5(B)で示すようにページを分割するように決定し、トナー消費量カウント部204及び情報パターン付加処理部205の各領域分割位置設定レジスタ341,441に、同様の各分割領域の位置情報が格納される。
次にS803に進みCPU101は、開始されたコピージョブで、情報パターンの付加処理を実施するか否かを判定する。ここで情報パターン付加処理を実施すると判定するとS803からS804に遷移し、そうでないときはS817に進む。ここでは情報パターンの付加処理を実施する例で説明するためS804に進む。S804でCPU101は、分割領域と矩形領域の重複関係がどのようになっているかを判定する。ここで、コピージョブの1ページ目に対する両領域の重複関係の模式図を、図9(A)及び図9(B)に示す。
図9は、1ページ内の各分割領域と情報パターンとの包含或いは重複関係を説明する図である。
図9(A)は、分割方法1における分割領域と、情報パターン処理用の矩形領域701との位置関係の一例を示す図である。図9(B)は、分割方法2における分割領域と、情報パターン処理用の矩形領域701の位置関係の一例を示す図である。尚、両者の重複関係が判定可能であるのは、各分割領域の分割位置及び情報パターン付加処理用の矩形領域の位置が、図5(C)で示した用紙の基準位置570を基準として設定されているためである。
次にS805に進みCPU101は、分割領域ごとに、その分割領域が情報パターン付加処理用の矩形領域に包含されているか否かを判定する。ここではまず、1ページ目について説明する。ここで、QR矩形領域701及び背景領域702と、分割方法1での分割領域との重複関係を図9(C)を参照して説明する。尚、図9(C)は、図9(A)のQR矩形領域701の周辺を拡大した図である。図9(C)では、QR矩形領域701は、分割領域527と528の2つの領域と重複しているが、それら分割領域527,528全体を包含しておらず、それ以外の分割領域とは全く重複していない。即ち、図9(A)に示す全ての分割領域は、QR矩形領域701に包含されていないことになる。また分割領域527と528以外の全ての分割領域は、背景領域702と重複されている。よって、分割領域501〜526は全て背景領域702に包含されていると判定される。また、分割領域527及び528は、いずれも情報パターン付加処理用の矩形領域701に包含されていないと判定される。
S805で情報パターン付加領域に包含されていると判定された分割領域の場合はS806に進み、CPU101は、その情報パターンの付加処理の内容が白抜き処理か否かを判定する。実施形態では、1ページ目の分割領域501〜526は、背景領域702に包含され、且つ、地紋付加処理を行うためS806からS808に遷移する。S808でCPU101は、情報パターンの付加処理の内容が地紋付加処理かどうか判定し、そうであればS809に進む。S809でCPU101は、地紋付加処理を行う分割領域に対応する、カウントし格納された各トナー消費量の内の分割トナー消費量と差分分割トナー消費量の読み出しを決定する。具体的には、実施形態で実施する地紋付加処理は、図7(D)で説明したように、Cプレーンでのみ行う。このため、地紋付加処理に伴って差分分割消費量を読み出さない色プレーンはM,Y及びKプレーンであり、Cプレーンの差分分割消費量は読み出す必要がある。よって、分割領域501〜526に対しては、全ての色プレーンに対応する分割トナー消費量を全て読み出し、且つM,Y及びKプレーンの差分分割トナー消費量は読み出さないことを決定してS811に進む。
一方、分割領域527と528については、S805でCPU101は、分割領域527と528は情報パターン付加処理用の矩形領域に包含されていないと判定したためS816に進む。S816でCPU101は、分割領域527と528に対応する分割トナー消費量と差分分割トナー消費量を読み出すよう決定してS811に進む。
一方、QR矩形領域701及び背景領域702と、分割方法2の分割領域との重複関係を、図9(D)を参照して説明する。尚、図9(D)は、図9(A)におけるQR矩形領域701の周辺を拡大した図である。分割方法1及び分割方法2の領域と、QR矩形領域701及び背景領域702との重複判定は並行して行われるため、フローチャートは再びS805からとなる。
図9(D)では、QR矩形領域701は、分割領域553〜558の6つの分割領域と重複しているが、それら分割領域に包含されておらず、それ以外の分割領域とは全く重複していない。即ち、図9(B)に示す全ての分割領域は、QR矩形領域701に包含されていないことになる。一方、分割領域553〜558以外の全ての分割領域は、背景領域702に包含されていると判定される。また分割領域553〜558は、いずれの情報パターン付加処理用の矩形領域701に包含されていないと判定される。よってS806では、分割領域553〜558以外の全ての分割領域は、背景領域702に包含され、且つ、地紋付加処理の対象であるため、これら分割領域に対してはS809に遷移する。S809でCPU101は、分割領域553〜558以外の全ての分割領域に対しては、分割トナー消費量及び、Cプレーンの差分分割トナー消費量を全て読み出し、且つ、M,Y及びKプレーンの差分分割トナー消費量は読み出さないことを決定する。
一方、S805において分割領域553〜558については、いずれも、情報パターン付加処理用の矩形領域701にも包含されていないと判定されたためS816に進む。S816でCPU101は、全ての分割トナー消費量と差分分割トナー消費量の両方を読み出すよう決定してS811に進む。
以上説明したようにして、全ての分割領域についてそれぞれの分割トナー消費量と差分分割トナー消費量を読み出しの要否を判定するとS811に遷移する。S811でCPU101は、全ての分割領域に対して各分割トナー消費量の読み出しの要不要の判定が完了したか否かを判定する。これまでの説明において、実施形態で実行されるジョブの1ページ目の判定についての説明を完了したため、フローチャートはS812に遷移する。
S812でCPU101は、現在のページ印刷が終了したかどうかを判定する。ここではプリンタ画像処理部108に配置されたページ画像処理終了通知手段(不図示)からページ画像の処理の終了通知を受信したか否かを判定する。現在のページに対してプリンタ画像処理が終了したと判定すると、上記で決定した全ての分割トナー消費量がカウントされて各格納レジスタに格納されている。こうして現在のページ印刷が終了したと判定するとS813に進みCPU101は、読み出す必要があると決定された結果に基づいてトナー消費量が格納されている各レジスタのトナー消費量を、レジスタのアクセスバス経由で読み出す。そしてS814に進みCPU101は、読み出した全ての分割トナー消費量をプリンタ部132に通知する。尚、ここでは、読み出した全てのトナー消費量をそのままプリンタ部132に通知するわけではなく、例えば同じ分割領域の分割トナー消費量と差分分割トナー消費量とは加算した状態で通知する。また、プリンタ部132の要望によって、例えば、分割領域1においては、領域座標位置の副走査方向位置が同じ領域、例えば(1,0)、(2,0)、(3,0)、(4,0)に対しては、全て加算してプリンタ部132に通知する等の演算処理をしても良い。
次にS815に進みCPU101は、そのコピージョブの全てのページ印刷が終了したかどうかを判定する。ここでは、ジョブ開始時に予め指定されたジョブのページ数回、上記ページ画像処理終了通知を受信したか否かを判定する。実施形態では、2ページ目についての説明を終わっていないため、フローチャートはS815からS803に遷移する。
実施形態では、2ページ目に対しても情報パターンの付加処理を行うためS803からS804に遷移する。但し、各分割領域とパターン付加処理用の矩形領域の重複/包含関係の判定については以下で説明する。ここで、2ページ目に対する両領域の重複関係の模式図を図9(E)及び図9(F)に示す。
図9(E)は、2ページ目の情報パターン処理である枠消し処理用の矩形領域と、分割方法1における、分割領域との重複関係を示す。図9(F)は、2ページ目の情報パターン処理である枠消し処理用の矩形領域と、分割方法2における分割領域との重複関係を示す。
まずS805で行われる判定内容について、以下で説明する。枠消し処理用の矩形領域は、図7(F)を参照して説明したように矩形領域711〜714のようになり、情報パターン付加処理用を行わない領域(以下、枠消し不処理領域)715は、矩形領域711から714以外の領域となる。ここで、各枠消し処理用矩形領域及び枠消し不処理領域715と、分割方法1の分割領域との重複関係を、図9(G)、(H)、(I)及び(J)を用いて説明する。尚、図9(G)は、図9(E)の左上部分の周辺を拡大した図である。同様に、図9(H)は、図9(E)の右上部分周辺を、図9(I)は、図9(E)の左下部分周辺を、図9(J)は図9(E)の右下部分周辺をそれぞれ拡大した図である。図9(E)、(G)及び(H)によれば、分割領域501は枠消し処理用矩形領域712,713及び枠消し不処理領域715とそれぞれ重複している。このため、分割領域510は、どの矩形領域や枠消し不処理領域715にも包含されていないことになる。また分割領域502及び503は、共に枠消し処理用矩形領域713と枠消し不処理領域715と重複しているが、これらに包含されていないことが分かる。また分割領域504は、枠消し処理用矩形領域711,713及び枠消し不処理領域715と重複しているが、それに包含されていない。同様に図9(E)、(I)及び(J)によれば、分割領域525は枠消し処理用矩形領域712,714及び枠消し不処理領域715と重複しているが、これらに包含されていない。また分割領域526及び527は、共に枠消し処理用矩形領域714と枠消し不処理領域715と重複しているが、これらに包含されていない。更に分割領域528は、枠消し処理用矩形領域711,714及び枠消し不処理領域715と重複しているが、これらに包含されていない。
一方、上述した以外の分割領域506,507,510,511,514,515,518,519,522及び523は、枠消し不処理領域715のみと重複しておりこれに包含されていることが分かる。以上から、分割領域501〜505,508,509,512,513,516,517,520,521,524及び525〜528は全て、いずれの情報パターン付加処理用の矩形領域にも包含されていないと判定される。よって、これら分割領域については、S805からS816に遷移して、それぞれの分割トナー消費量及び差分分割トナー消費量を読み出すよう決定する。また分割領域506,507,510,511,514,515,518,519,522及び523は、全て枠消し処理を行わないため、フローチャートはS810に遷移する。S810でCPU101は、それの分割領域に対しては分割トナー消費量のみを読み出し、差分分割トナー消費量を読み出さないよう決定する。
一方、各枠消し処理用矩形領域及び枠消し不処理領域715と、分割方法2の分割領域との重複関係を、図9(K)及び(L)を参照して説明する。尚、図9(K)は、図9(F)の左下部分周辺を拡大した図である。同様に、図9(L)は図9(F)の右下部分周辺を拡大した図である。分割方法1及び分割方法2の領域と、各枠消し処理用矩形領域及び枠消し不処理領域702との重複判定は並行して行われるため、フローチャートは再びS805からとなる。
図9(K)によれば、分割領域531〜534は、枠消し処理用矩形領域712と重複し、且つ包含されていることが分かる。また分割領域535は、枠消し処理用矩形領域712,714及び枠消し不処理領域715と重複し、更に、図9(F)で、枠消し処理用矩形領域713とも重複しているが、いずれにも包含されていない。また、図9(L)では、分割領域560〜562は枠消し処理用矩形領域711と重複し、且つ包含されていることが分かる。また分割領域559は、枠消し処理用矩形領域711,714及び枠消し不処理領域715と重複し、更に、図9(F)により、枠消し処理用矩形領域713とも重複しているが、いずれにも包含されていない。
よって、S805でCPU101は、分割領域531〜534が枠消し処理用矩形領域712に、分割領域560〜562が枠消し処理用矩形領域711にそれぞれ包含されると判定される。これによりS806からS807に進み、それぞれの分割トナー消費量及び差分分割トナー消費量をともに読み出さないことを決定する。
一方、分割領域535〜559に対しては、S805でいずれの枠消し処理用矩形領域713,714及び枠消し不処理領域715とも包含されないと判定されたためS816に遷移する。S816でCPU101は、それら分割領域に対応する全ての分割トナー消費量と差分分割トナー消費量の両方を読み出すよう決定する。
以上説明したように、2ページに対しても全ての分割領域について、それぞれの分割トナー消費量と差分分割トナー消費量を読み出しの要否を判定するとS811に遷移する。S811〜S813の処理は、前述の1ページ目の処理と同じであるため、その説明を省略する。そしてS814に進みCPU101は、2ページ目のトナー消費量をプリンタ部132に通知する。そしてS815に進みCPU101は、このコピージョブの全ての処理が完了したか否かを判定する。ここでは全2ページの印刷ジョブが終了したと判定されるため、この処理を終了する。
尚、実施形態では詳しく説明しなかったが、例えば印刷ジョブ時に情報パターンの付加処理を行わない場合は、図8のフローチャートのS803からS817に遷移し、全ての差分分割トナー消費量を読み出す必要は無い。即ち、読み出す必要のある分割トナー消費量は、トナー消費量カウント部204のレジスタに格納されている分だけとなり、情報パターン付加処理部205のレジスタを読み出す必要はない。
以上説明したように実施形態によれば、ページの画像を分割した領域ごとにトナー消費量を求め、情報パターンの付加処理を行う際に、その情報パターンの付加領域に応じて各分割領域の差分のトナー量を求める。そして、その情報パターンの付加領域とその処理内容の判定結果に基づいて、各分割領域毎の読み出すトナー消費量を選択して読み出す。これにより、トナー消費量を読み出す回数を少なくできるため、印刷ページ間の時間間隔が短くなっても、その時間内に全てのレジスタを参照及び更新することができるようになる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
10…画像形成装置、100…コントローラ(制御部)、101…CPU、102…ROM、103…RAM、108…プリンタ画像処理部、132…プリンタ部、204…トナー消費量カウント部、205…情報パターン付加処理部

Claims (11)

  1. ページ単位の画像データを複数の領域に分割し、各領域に含まれる画像データに対応する記録剤の消費量を取得する第1取得手段と、
    前記画像データに付加される情報パターンに応じて、前記各領域における前記記録剤の消費量の差分を取得する第2取得手段と、
    前記各領域と、前記情報パターンが付加される領域との位置関係を判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、前記第1取得手段と前記第2取得手段により取得された消費量の要否を決定し、当該決定された要否に従って前記第1取得手段及び、或いは前記第2取得手段で取得した前記記録剤の消費量を用いて前記画像データの形成に使用した前記記録剤の消費量を求める制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判定手段は、前記領域が、前記情報パターンが付加される領域と重複するか、或いは前記情報パターンが付加される領域に包含されるか、或いは、前記情報パターンが付加される領域を含まないかを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判定手段が、前記領域が、前記情報パターンが付加される領域と重複すると判定すると、前記制御手段は、前記第1取得手段及び前記第2取得手段で取得した前記記録剤の消費量を用いて前記画像データの形成に使用した前記記録剤の消費量を求めることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判定手段が、前記領域が、前記情報パターンが付加される領域に包含される判定すると、前記制御手段は、前記第2取得手段で取得した前記記録剤の消費量を用いて前記画像データの形成に使用した前記記録剤の消費量を求めることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記判定手段が、前記各領域が、前記情報パターンが付加される領域を含まないと判定すると、前記制御手段は、前記第1取得手段で取得した前記記録剤の消費量を用いて前記画像データの形成に使用した前記記録剤の消費量を求めることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記情報パターンの付加は、地紋印刷、二次元バーコードの埋め込み、或いは白抜き処理を含むことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記情報パターンの付加が前記白抜き処理の場合、前記判定手段が、前記領域が、前記情報パターンが付加される領域に包含される判定すると、前記制御手段は、前記第1及び第2取得手段で取得した前記記録剤の消費量のいずれも用いないことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像データがカラー画像データの場合、前記第1及び第2取得手段は、各色プレーンごとに、前記記録剤の消費量、或いは前記記録剤の消費量の差分を取得することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記情報パターンが特定の色プレーンに付加される場合、前記判定手段は、前記特定の色プレーンにおいて、前記各領域と、前記情報パターンが付加される領域との位置関係を判定することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 画像形成装置を制御する制御方法であって、
    ページ単位の画像データを複数の領域に分割し、各領域に含まれる画像データに対応する記録剤の消費量を取得する第1取得工程と、
    前記画像データに付加される情報パターンに応じて、前記各領域における前記記録剤の消費量の差分を取得する第2取得工程と、
    前記各領域と、前記情報パターンが付加される領域との位置関係を判定する判定工程と、
    前記判定工程による判定結果に基づいて、前記第1取得工程と前記第2取得工程により取得された消費量の要否を決定し、当該決定された要否に従って前記第1取得工程及び、或いは前記第2取得工程で取得した前記記録剤の消費量を用いて前記画像データの形成に使用した前記記録剤の消費量を求める制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  11. コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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