JP2018204887A - 冷媒熱交換器 - Google Patents

冷媒熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP2018204887A
JP2018204887A JP2017112001A JP2017112001A JP2018204887A JP 2018204887 A JP2018204887 A JP 2018204887A JP 2017112001 A JP2017112001 A JP 2017112001A JP 2017112001 A JP2017112001 A JP 2017112001A JP 2018204887 A JP2018204887 A JP 2018204887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
refrigerant
heat exchanger
hollow container
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017112001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6798762B2 (ja
Inventor
正人 竹田
Masato Takeda
正人 竹田
首代 英樹
Hideki Shudai
英樹 首代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mayekawa Manufacturing Co filed Critical Mayekawa Manufacturing Co
Priority to JP2017112001A priority Critical patent/JP6798762B2/ja
Publication of JP2018204887A publication Critical patent/JP2018204887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6798762B2 publication Critical patent/JP6798762B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】プレート重合体の製造に際してプレートの外周縁同士の溶接を容易に行って製造工数と製造コストを削減することができる冷媒熱交換器を提供すること。【解決手段】中空容器30内に収容されたプレート重合体31を、複数のプレート32を重ね合わせて構成し、中空容器30の内部空間Sに開放された第1の通路33と、内部空間Sに対して閉鎖され且つ貫通流路35,36に連通する第2の通路34とを複数のプレート32間に交互に形成し、中空容器30の内部空間Sから第1の通路33を流れる冷媒(NH3冷媒液)と、貫通流路35,36から第2の通路34を流れる流体(CO2冷媒ガス)とをプレート32を介して熱交換させるシェルアンドプレート式の冷媒熱交換器8において、前記プレート32を楕円板で構成するとともに、該プレート32の表面に、少なくとも2つの異なる角度で屈曲する直線状の凹凸を連ねて成る複数の凹凸パターン32cを形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、シェルアンドプレート式の冷媒熱交換器に関するものである。
冷凍装置においては、冷媒が冷媒回路に設けられた圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器等の冷凍サイクル構成機器を通過しながら状態変化することによって冷凍サイクルが繰り返され、これによって冷却負荷が冷却される。
ところで、冷凍装置の冷媒には従来からフロン系冷媒が用いられていたが、フロン系冷媒は、オゾン層の破壊や地球温暖化等の自然破壊を招くため、近年は冷媒としてNH(アンモニア)やCO(二酸化炭素)等の自然冷媒が用いられるようになっている。特に、NHは冷凍能力が高いため、大型冷凍装置に多く用いられている。
しかしながら、NHは毒性を有しているため、室内の空調や食品等の冷凍に用いられる冷凍装置として、一次冷媒にNHを用いた冷凍サイクル構成機器に対して、無害なCOを冷凍庫等の冷却負荷側の二次冷媒として用いる二次冷媒式冷凍装置(NH/CO冷凍装置)が採用されつつある(例えば、特許文献1参照)。
斯かる二次冷媒式冷凍装置(NH/CO冷凍装置)においては、一次冷媒(NH)が各種冷凍サイクル構成機器を通過しながら循環することによって冷凍サイクルが繰り返される一次冷媒回路と、二次冷媒(CO)が循環することによって冷却負荷を冷却する二次冷媒回路とが冷媒熱交換器(CO凝縮器)によって接続されている。
ところで、冷媒熱交換器(CO凝縮器)としては、熱交換効率の高いシェルアンドプレート式熱交換器が多く用いられている。斯かるシェルアンドプレート式熱交換器は、円筒状のシェルを備える中空容器内にプレート重合体を収容して構成されているが、プレート重合体は、複数のプレートを重ね合わせて構成されている。そして、プレート重合体においては、中空容器の内部空間に開放された第1の通路と、内部空間に対して閉鎖された第2の通路とが複数のプレート間に交互に形成されている。
而して、冷媒熱交換器を備える二次冷媒式冷凍装置においては、一次冷媒回路を循環する一次冷媒の充填量を少なく抑えて当該冷媒熱交換器の小型コンパクト化とコストダウンを図ることが望まれる。
しかしながら、従来の冷媒熱交換器においては、プレート重合体に複数の円板状のプレートを用いているため、各プレートと中空容器のシェルとの間に形成される径方向隙間(プレートの両横部の隙間)が大きくなり、結果的に一次冷媒の充填量が多くなってしまうという問題がある。このため、特許文献2には、図9及び図10に示す冷媒熱交換器が提案されている。
即ち、図9は特許文献2において提案された冷媒熱交換器の破断側面図、図10は同冷媒熱交換器の側面図(図9の矢視E方向の図)であり、図示の冷媒熱交換器108は、一次冷媒としてNH、二次冷媒としてCOを使用するNH/CO冷凍装置に設けられるものであって、円筒状のシェル130aを備える中空容器130と、該中空容器130内に収容されたプレート重合体131を備えている。
上記プレート重合体131は、表裏面に不図示の凹凸パターンが形成された複数のプレート132を重ね合わせて構成されており、これの上下には軸方向(図9の左右方向)に沿う水平な貫通流路135,136がそれぞれ形成されている。そして、このプレート重合体131においては、中空容器130の内部空間Sに開放された不図示の第1の通路と、内部空間Sに対して閉鎖され且つ前記貫通流路135,136に連通する不図示の第2の通路とが複数のプレート132間に交互に形成されている。ここで、プレート重合体131は、中空容器130の内部空間Sに下方に偏位した状態で配置されており、内部空間Sのプレート重合体131の上方に形成される空間には、NH散布管137と吸入ヘッダ140が配置されている。そして、NH散布管137と吸入ヘッダ140には、NH冷媒が循環する不図示の一次冷媒回路の冷媒配管がそれぞれ接続されている。又、プレート重合体131に形成された上下の貫通流路135,136には、CO冷媒が循環する不図示の二次冷媒回路の冷媒配管103c,103dがそれぞれ接続されている。
ここで、プレート重合体を構成する各プレート132は、図10に示すように、非円形板として構成されている。より詳細には、各プレート132は、中空容器130の軸心を通る水平面Hに対して上下方向に非対称に形成されており、水平面Hよりも下側の部分132aは、中空容器130の軸心よりも下方の位置を中心とする曲率半径を有して中空容器130のシェル130aの内周面に沿って略半円形状に形成され、水平面Hよりも上側の部分132bは、偏平状(半楕円形状)に形成されている。このため、各プレート132と中空容器130のシェル130aとの間に形成される径方向隙間(プレート132の両横部の隙間)が小さく抑えられ、結果的に一次冷媒の充填量が少なくなって冷媒熱交換器108の小型コンパクト化とコストダウンを図ることができる。
而して、不図示の冷媒配管からNH散布管137へと導入されるNH冷媒液は、NH散布管137から中空容器130の内部空間Sへと散布され、この散布されたNH冷媒液は、プレート重合体131に形成された不図示の第1の通路を流れる。これに対して、冷媒配管103cからプレート重合体131の貫通流路135へと導入されるCO冷媒ガスは、プレート重合体131の不図示の第2の通路を流れる過程で、第1の通路を流れるNH冷媒液との間で熱交換し、NH冷媒液から蒸発潜熱を奪われて液化し、NH冷媒液は、CO冷媒ガスから蒸発潜熱を奪って気化する。
そして、冷媒熱交換器108において液化したCO冷媒液は、冷媒配管103dから排出されて二次冷媒回路を循環することによって冷凍庫等の冷却負荷を冷却する。又、冷媒熱交換器108において気化したNH冷媒ガスは、中空容器130の内部空間Sを上昇し、吸入ヘッダ140から不図示の冷媒配管へと流れて不図示の圧縮機へと吸入されて圧縮され、一次冷媒回路を状態変化しながら連続的に循環する。
特開2014−001861号公報 特開2017−003175号公報
ところで、特許文献2において提案された図9及び図10に示す冷媒熱交換器(CO液化器)108においては、プレート132として、中空容器130の軸心を通る水平面Hに対して上下方向に非対称な形状を有する非円形板を用いているため、プレート重合体131の製造において、隣接する2つのプレート132の外周縁同士の溶接が容易ではなく、溶接に長時間を要して製造コストが高くなるという問題がある。
又、各プレート132の表面と裏面には、隣接する2枚のプレート132間に第1及び第2の通路を形成するための複数の凹凸パターンがプレス加工によって形成されるが、各凹凸パターンが直線状である場合には、プレス加工されたプレート132に残留応力による反りが発生し、隣接する2枚のプレート132の溶接が困難又は不可能となるという問題もある。
従って、本発明の第1の目的は、プレート重合体の製造に際してプレートの外周縁同士の溶接を容易に行って製造工数と製造コストを削減することができる冷媒熱交換器を提供することにある。
ところで、冷媒熱交換器が蒸発器として機能する場合、蒸発した冷媒ガスは、熱交換部(プレート内部)からプレートの上方の空間部にスムーズに排出されることが性能的に重要である。ここで、プレートに形成された凹凸パターンが直線状である場合には、熱交換部に冷媒ガスが溜まり、この溜まった冷媒ガスを排出するには所定の圧力差が必要となり、これが冷媒液の蒸発時の圧力損失となる。冷媒ガスの流れに圧力損失が発生すると、その圧力損失分だけ圧縮機の吸入圧力が低下し、二次冷媒式冷凍装置の成績係数(COP)の悪化を招く。
他方、冷媒熱交換器が凝縮器として機能する場合には、凝縮した冷媒液をプレート面から速やかにプレート外へ排出させることが性能面からも重要である。冷媒液がプレート外へと排出された後のプレートの表面(伝熱面)には冷媒ガスが接触し、熱交換(冷却)によって冷媒ガスが効率良く凝縮して液化する。この場合、プレートに形成された凹凸パターンが直線状である場合には、熱交換部に冷媒液が溜まってプレート表面(伝熱面)への冷媒ガスの接触を妨げるため、冷媒熱交換器の凝縮器としての機能が低下し、結果的に二次冷媒式冷凍装置の成績係数(COP)の悪化を招く。
従って、本発明の第2の目的は、蒸発した冷媒ガス又は凝縮した冷媒液のプレートからの排出をスムーズに行って次の冷媒液又は冷媒ガスの伝熱面への速やかな接触を実現することによって性能向上を図ることができる冷媒熱交換器を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
円筒状のシェルを備える中空容器と、該中空容器内に収容されたプレート重合体を備え、
前記プレート重合体を、同一部位に孔が形成された複数のプレートを重ね合わせて構成し、各プレートに形成された前記孔を連ねて前記プレート重合体を貫通する貫通流路を形成するとともに、前記中空容器の内部空間に開放された第1の通路と、前記内部空間に対して閉鎖され且つ前記貫通流路に連通する第2の通路とを複数の前記プレート間に交互に形成し、
前記中空容器の内部空間から前記第1の通路を流れる冷媒と、前記貫通流路から前記第2の通路を流れる流体とを前記プレートを介して熱交換させるシェルアンドプレート式の冷媒熱交換器において、
前記プレートを楕円板で構成するとともに、該プレートの表面と裏面に、少なくとも3つの異なる角度で屈曲する直線状の凹凸を連ねて成る複数の凹凸パターンを形成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記凹凸パターンを構成する複数の直線状の凹凸の傾斜角を前記プレートの外周部から中心部に向かって小さくなるよう設定したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記プレートの上下に前記孔を形成するとともに、各孔の他方の孔に対向する部分の周囲にショートパス防止用の凸部を形成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、プレート重合体を構成する複数のプレートとして短軸及び長軸を中心として上下及び左右方向に対称形状を成す楕円板を用いるため、プレート重合体の製造に際して、隣接する2枚のプレートの外周縁同士の溶接が容易となり、溶接を短時間で精度良く行って製造コストを低く抑えることができる。
又、各プレートの表面と裏面には、隣接する2枚のプレート間に第1及び第2の通路を形成するための複数の凹凸パターンがプレス加工によって形成されるが、各凹凸パターンが直線状である場合には、プレス加工されたプレートに残留応力による反りが発生するが、本発明では、凹凸パターンを少なくとも3つの異なる角度で屈曲する直線状の凹凸を連ねて成る複数の凹凸パターンで構成したため、残留応力によるプレートの反りを抑えることができ、プレート重合体の製造に際してプレートの外周縁同士の溶接を容易に行って製造工数と製造コストを削減することができる。この場合、プレートは短軸と長軸を中心として上下及び左右方向に対称形状を有する楕円板で構成されているため、凹凸パターンが形成された1種類のプレートを準備すれば良く、1種類のプレートを複数重ね合わせてこれらの間に第1の通路と第2の通路を交互に形成することができる。
更に、複数のプレートを楕円板で構成したため、プレート重合体と中空容器のシェルとの間の径方向隙間(プレートの両横部の隙間)が小さく抑えられ、冷媒の充填量を減らして中空容器、延いては冷媒熱交換器の小型コンパクト化とコストダウンを図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、凹凸パターンを構成する複数の直線状の凹凸の傾斜角をプレートの外周部では中心部よりも大きく(傾斜が急)設定したため、当該冷媒熱交換器が蒸発器として機能する場合には、蒸発した冷媒ガスは、熱交換部(プレート内部)からプレート外へとスムーズに排出される。このため、プレートの熱交換部に冷媒ガスが溜まることがなく、溜まった冷媒ガスを排出するための圧力差が不要となり、圧力差が冷媒液の蒸発時の圧力損失となることがない。このため、圧縮機の吸入圧力の低下に伴う冷凍装置の成績係数(COP)の悪化を招くことがない。そして、蒸発した冷媒ガスがプレートの伝熱面から速やかに剥離するため、次に蒸発する冷媒液がプレートの伝熱面に速やかに接触して蒸発し、結果的に蒸発器として機能する冷媒熱交換器の性能が高められる。
又、当該冷媒熱交換器が凝縮器として機能する場合には、凝縮した冷媒液がプレートの伝熱面から速やかにプレート外へ排出され、冷媒液が排出された後のプレート表面(伝熱面)には次に凝縮する冷媒ガスが速やかに接触し、熱交換(冷却)によって冷媒ガスが効率良く凝縮して液化する。このため、凝縮器として機能する冷媒熱交換器の性能が高められ、当該冷媒熱交換器を備える冷凍装置の成績係数(COP)が高められる。
請求項3に記載の発明によれば、プレートの上下に形成された各孔の他方の孔に対向する部分の周囲にショートパス防止用の凸部を形成したため、上下の各孔同士が連通して構成された各貫通流路を流れる流体の他方の貫通流路へのショートパス(短絡)が防がれ、流体がプレート間の第2の通路を正常に流れるために該流体と冷媒との熱交換が効率良くなされ、当該冷媒熱交換器の性能が高められる。
本発明に係る冷媒熱交換器の破断側面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 (a)は本発明に係る冷媒熱交換器のプレートの正面図、(b)はペアプレートの模式的な側断面図、(c)はプレート重合体の構成を模式的に示す側断面図である。 (a)は本発明に係る冷媒熱交換器のプレートの正面図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)はプレートに形成された凹凸パターンを示す図である。 (a)はペアプレートの正面図、(b)はプレートに形成された凹凸パターンを示す図である。 図2のD−D線断面図である。 本発明に係る冷媒熱交換器の吸入ヘッダの分解斜視図である。 特許文献2において提案された冷媒熱交換器の破断側面図である。 特許文献2において提案された冷媒熱交換器の側面図(図9の矢視E方向の図)である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る冷媒熱交換器の破断側面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4(a)は本発明に係る冷媒熱交換器のプレートの正面図、図4(b)はペアプレートの模式的な側断面図、図4(c)はプレート重合体の構成を模式的に示す側断面図である。
本発明に係る冷媒熱交換器8は、CO凝縮器(NH蒸発器)として機能するものであって、不図示の二次冷媒式冷凍装置の一次冷媒回路と二次冷媒回路とを接続するものである。ここで、図示しないが、二次冷媒式冷凍装置の一次冷媒回路においては、一次冷媒としてのNHが各種冷凍サイクル構成機器(圧縮機、凝縮器、膨張弁等)を通過して状態変化しながら循環することによって冷凍サイクルが繰り返され、二次冷媒回路においては、二次冷媒としてのCOが循環することによって冷凍庫等の冷却負荷が冷却される。
本実施の形態に係る冷媒式熱交換器8は、シェルアンドプレート式熱交換器を構成しており、一次冷媒であるNH冷媒液と二次冷媒であるCO冷媒ガスとを熱交換させ、NH冷媒液をCO冷媒ガスからの吸熱(蒸発潜熱の吸熱)によって気化させ、CO冷媒ガスを放熱(冷却)によって液化させる機能を果たすものである。
この冷媒熱交換器8は、図1に示すように、中空容器30の内部空間Sにプレート重合体31を収容して構成されている。ここで、中空容器30は、横置きされた円筒状のシェル30aの軸方向(図1の左右方向)両端の開口部を円板状のフラットエンド30bで閉塞して構成されている。
上記プレート重合体31は、図2、図3及び図4(a)に示す楕円板状の複数のプレート32を重ね合わせて楕円柱状に成形されており、各プレート32の短軸が上下方向となるようにして中空容器30内の内部空間Sに収容されている。又、図2及び図3に示すように、プレート重合体31は、その軸心が中空容器30の軸心に対して下方にオフセットした位置にあるように内部空間Sの下方に偏位して配置されている。尚、プレート重合体31は、不図示の支持具によって中空容器30内に固定されている。
図4(a)に示すように、上記各プレート32の中心を通る垂直線上の上下2箇所には円孔32a,32bがそれぞれ形成されている。そして、このような2枚のプレート32を重ね合わせ、これらのプレート32の上下の各円孔32a,32bの周縁同士を溶接することによって、図4(b)に示すようなベアプレート32Aが製作される。
次に、複数のペアプレート32A同士を重ね合わせ、図4(c)に示すように、隣接する2つのペアプレート32Aの外周縁同士を溶接すれば、隣接するプレート32の間には、中空容器30の内部空間Sに開放された第1の通路33と、内部空間Sに対して閉鎖された第2の通路34が当該プレート重合体31の長手方向(図4(c)の左右方向)に沿って交互に形成される。又、プレート重合体31の上下には、各プレート32の上下に形成された円孔32a,32bを連ねて構成された貫通流路35,36がそれぞれ水平に形成されており、これらの貫通流路35,36に複数の前記第2の通路34が連通している。尚、各貫通流路35,36の末端部(図4(c)の右端部)は閉じられている。
そして、図1に示すように、中空容器30の一方(図1の左方)のフラットエンド30bの前記貫通流路35,36に連なる上下には、円孔状のガス入口30b1と液出口30b2がそれぞれ開口しており、上側のガス入口30b1には、不図示の二次冷媒式冷凍装置の二次冷媒回路の冷媒配管3cが接続され、下側の液出口30b2には、二次冷媒回路の冷媒配管3dが接続されている。
ここで、冷媒熱交換器8のプレート重合体31を構成する楕円形のプレート32の長短径比率が(1.17〜1.19)未満と比較的小さい場合の各プレート32に形成された凹凸パターンを図5(a)〜(c)に基づいて説明する。尚、図5(a)は本発明に係る冷媒熱交換器のプレートの正面図、図5(b)は図5(a)のC−C線断面図、図5(c)はプレートに形成された凹凸パターンを示す図である。
各プレート32の表面と裏面には、3つの異なる角度で屈曲する直線状の凹凸を連ねて成る複数の凹凸パターン32cが形成されている。これらの凹凸パターン32cは、プレート32を斜めに横切るように形成されており、図5(a)に示すように、プレート32を外周縁に近い2つの領域R1と、その内側の2つの領域R2及び中央の1つの領域R3に区画した場合、図5(c)に示すように、各領域R1における凹凸パターン32c1の傾斜角α1と各領域2における凹凸パターン32c2の傾斜角α2及び領域R3における凹凸パターン32c3の傾斜角α3は、この順に小さく設定されている(α3<α2<α1)。ここで、図5(b)に示すように、凹凸パターン32cは、断面半円状の凹部と凸部が交互に連続的に繰り返されて波板状を成している。
而して、各プレート32の領域R1,R2,R3における凹凸パターン32c1,32c2,32c3の各傾斜角α1,α2,α3(図5(c)参照)は、α1=50°〜64°、α2=15°〜24°、α3=10°〜14°に設定すべきである。尚、本実施の形態では、α1=55°、α2=20°、α3=14°に設定している。
ところで、プレート32に直線状の凹凸パターンを形成した場合には、プレス成形されるプレート32に残留応力に起因する反りが発生するが、本実施の形態では、プレート32に形成される凹凸パターン32cを3つの異なる角度α1,α2,α3で屈曲する直線状の凹凸を連ねて構成したため、プレス成形によって製作される各プレート32に発生する反りが小さく抑えられ、隣接する2つのプレート32の円孔32a,32bの周縁の溶接等を作業性良く簡単に行うことができる。又、プレート32は楕円板で構成されているため、その形状は楕円の短軸と長軸を中心として左右及び上下対称形状を成している。従って、凹凸パターン32cが形成された1種類のプレート32を準備すれば良く、1種類のプレート32を複数重ね合わせてこれらの間に第1通路33と第2通路34を交互に形成することができる(図4(c)参照)。
又、プレート重合体31を構成する複数のプレート32として短軸及び長軸を中心として上下及び左右方向に対称形状を成す楕円板を用いるため、プレート重合体31の製造に際して、隣接する2枚のプレート32の外周縁同士の溶接が容易となり、溶接を短時間で精度良く行って製造コストを低く抑えることができる。
更に、各プレート32の2つの領域R1における凹凸パターン32c1と2つの領域における凹凸パターン32c2及び中央の1つの領域R3における凹凸パターン32c3の各傾斜角α1,α2,α3をα1>α2>α3に設定し、特に外周縁に近い2つの領域R1における凹凸パターン32c1の傾斜角α1を他の領域R2,R3における凹凸パターン32c2,32c3の各傾斜角α2,α3よりも大きく(傾斜が急)設定したため(α1>α2>α3)、当該冷媒熱交換器8がNH蒸発器として機能する場合には、蒸発したNH冷媒ガスは、熱交換部(プレート32の内部)からプレート32外へとスムーズに排出される。このため、プレート32の熱交換部にNH冷媒ガスが溜まることがなく、溜まったNH冷媒ガスを排出するための圧力差が不要となり、圧力差がNH冷媒液の蒸発時の圧力損失となることがない。このため、圧縮機の吸入圧力の低下に伴う二次冷媒式冷凍装置の成績係数(COP)の悪化を招くことがない。そして、蒸発したNH冷媒ガスがプレート32の伝熱面から速やかに剥離するため、次に蒸発するNH冷媒液がプレート32の伝熱面に速やかに接触して蒸発し、結果的に蒸発器として機能する冷媒熱交換器8の性能が高められる。
又、当該冷媒熱交換器8がCO凝縮器として機能する場合には、凝縮したCO冷媒液がプレート32の伝熱面から速やかにプレート32外へ排出され、CO冷媒液が排出された後のプレート32の表面(伝熱面)には次に凝縮するCO冷媒ガスが速やかに接触し、熱交換(冷却)によってCO冷媒ガスが効率良く凝縮して液化する。このため、CO凝縮器として機能する冷媒熱交換器8の性能が高められ、当該冷媒熱交換器8を備える二次冷媒式冷凍装置の成績係数(COP)が高められる。
一方、冷媒熱交換器8のプレート重合体31を構成する楕円形のプレート32の長短径比率が(1.17〜1.19)以上と比較的大きい場合には、各プレート32には、図6(a)に示すように、3つの異なる角度で屈曲する直線状の凹凸を連ねて成る複数の凹凸パターン32dが形成されている。これらの凹凸パターン32dは、プレート32を斜めに横切るように形成されており、図6(a)に示すように、プレート32を外周縁に近い2つの領域R1と、その内側の2つの領域R2及び中央の1つの領域R3に区画した場合、図6(b)に示すように、各領域R1における凹凸パターン32d1の傾斜角β1と各領域2における凹凸パターン32d2の傾斜角β2及び領域R3における凹凸パターン32d3の傾斜角β3は、この順に小さく設定されている(β3<β2<β1)。
而して、各プレート32の領域R1,R2,R3における凹凸パターン32d1,32d2,32d3の各傾斜角β1,β2,β3(図6(b)参照)は、β1=50°〜64°、β2=15°〜24°、β3=10°〜14°に設定すべきである。尚、本実施の形態では、β1=55°、β2=20°、β3=14°に設定している。
又、図6(a)に示すように、プレート32に形成された上側の円孔32aの下側の円孔32bに対向する部分の周囲には、ショートパス防止用の凸部32eが形成されている。同様に、下側の円孔32bの上側の円孔32aに対向する部分の周囲には、ショートパス防止用の凸部32fが形成されている。
而して、隣接する2つのパネル32の円孔32a,32bの周縁同士を溶接することによって図6(a)に示すペアプレート32Aが形成されるが、このペアプレート32Aは、隣接する2つのプレート32の例えば表面同士を向かい合わせて重ねることによって構成される。
従って、図6に示す例においても、ペアプレート32Aを構成するプレート32のプレス成形による反りの発生が抑えられる他、図5に示した凹凸パターン32cが形成されたプレート32において得られたと同様の効果が得られる。特に、図6に示す例では、プレート32に形成された円孔32a,32bの周囲に半円状のショートパス防止用の凸部32e,32fをそれぞれ形成したため、上側の貫通流路35を流れるCO冷媒ガスが下側の貫通流路36へとショートパス(短絡)して流れ込むことがなく、逆に下側の貫通流路36を流れるCO冷媒液がショートパスして上側の貫通流路35へと流れ込むことがない。このため、冷媒熱交換器8においてにCO冷媒ガスとNH冷媒液との熱交換が効率良くなされ、当該冷媒熱交換器8の性能が高められる。
而して、本実施の形態に係る冷媒熱交換器8においては、図2及び図3に示すように、プレート重合体31は、楕円板状の各プレート32の短軸が上下方向となるようにして中空容器30の内部空間Sに下方に偏位して収容されているため、内部空間Sのプレート重合体31の上方には比較的大きな空間が形成されている。従って、本実施の形態では、図1に示すように、中空容器30の内部空間の上部に形成された比較的大きな空間にディストリビュータ37と吸入ヘッダ40が中空容器30の軸方向に沿って配置されている。
上記ディストリビュータ37は、図3に示すように、逆V字状に屈曲された箱型のプレート37aを中空容器30のシェル30aの上部内周に溶接することによって形成されており、その周方向両端(図3の左右両端)には、内部空間Sに開口する矩形の開口部37bがそれぞれ形成されている。そして、中空容器30のシェル30aのディストリビュータ37が配置された部位の頂部には、不図示の二次冷媒式冷凍装置の一次冷媒回路の冷媒配管2cがシェル30aを貫通して接続されており、この冷媒配管2cは、ディストリビュータ37の内部に開口している。尚、プレート37aの材質には、耐食性と低温に対する耐性が高いステンレス等が選定される。
又、前記吸入ヘッダ40は、中空容器30のシェル30aの頂部内周に軸方向に沿って長く配置されているが、その構成の詳細を図7及び図8に基づいて以下に説明する。尚、図7は図1のD−D線断面図、図8は吸入ヘッダの分解斜視図である。
吸入ヘッダ40は、軸方向に所定距離隔てて垂直に配置された2枚の側板41の間に、ベースプレート42とバッフルプレート43,44を架設して構成されており、2枚の側板41は、その円弧状の上端縁が中空容器30のシェル30aの頂部内周に溶接されることによってシェル30aに固定されている。
上記ベースプレート42は、図8に示すように、中央の水平部42Aと、この水平部42Aの左右両端から延びるV字状の屈曲部42Bと、各屈曲部42Bの端部が折り返された折り返し部42Cを備えている。そして、このベースプレート42の水平部42Aの幅方向中心部の軸方向に離間した2箇所には円孔状の液落下孔42aが形成されている。
又、前記バッフルプレート43は、チャンネル状に成形されたものであって、底辺の水平部43Aと、この水平部43Aの左右両端から上方に向かって開くように斜めに立ち上がる斜面部43Bを備えており、左右の斜面部43Bの上端縁の長手方向2箇所には細長く切り欠かれた矩形の切欠き43aが形成されている(図8参照)。そして、このバッフルプレート43の水平部43Aの幅方向中心部の軸方向に離間した2箇所(ベースプレート42の水平部42Aに形成された前記液落下孔42aに対応する位置)には円孔状の液落下孔43bが形成されている。従って、このバッフルプレート43を、その水平部43Aをベースプレート42の水平部42Aの上に重ねてベースプレート42に溶接して両者を接合すると、該バッフルプレート43の液落下孔43bとベースプレート42の液落下孔42aとが連通し、これらの液落下孔42a,43bは、中空容器30の内部空間Sに開口している(図7参照)。
前記バッフルプレート44は、図7に示すように、バッフルプレート43の左右2箇所に配置されるものであって、横断面コの字状に屈曲成形されている。尚、吸入ヘッダ40を構成する側板41とベースプレート42及びバッフルプレート43,44の材質には、耐食性と低温に対する耐性の高いステンレス等が選定される。
而して、図7に示すように、吸入ヘッダ40においては、両側板41とベースプレート42及び中空容器30のシェル30aによって画成された空間は、バッフルプレート43,44によって左右各2つの室S1,S2と中央の室S3とに区画されている。尚、左右各2つの室S1,S2は、中空容器30の軸心を通る垂直な中心線に対して左右対称に配置されている。
ここで、吸入ヘッダ40の左右両端部には、図7に示すように、中空容器30のシェル30aと両側板41及びベースプレート42によって形成された軸方向に細長い矩形の開口部45が形成されており、左右の各室S1は、開口部45を介して中空容器30の内部空間Sに開口している。
又、図7に示すように、左右の各バッフルプレート44とベースプレート42との間には、軸方向に長い矩形の隙間δが形成されており、左右の室S1と室S2とは隙間δを介して互いに連通している。
更に、図8に示すように、バッフルプレート43の左右の斜面部43Bの上端縁には各2つの前記切欠き43aがそれぞれ形成されており、図7に示すように、左右2つの各室S2は、切欠き43aを介して中央の室S3にそれぞれ連通している。従って、吸入ヘッダ40の内部には、バッフルプレート43,44によって迷路(ラビリンス)状の流路が形成されている。
そして、図1に示すように、中空容器30のシェル30aの吸入ヘッダ40が配置される箇所の頂部には、不図示の二次冷媒式冷凍装置の一次冷媒回路の冷媒配管2dが接続されており、この冷媒配管2dは、吸入ヘッダ40内の中央の室S3に開口している。
次に、以上のように構成された冷媒熱交換器8の作用について説明する。
不図示の二次冷媒式冷凍装置の一次冷媒回路に設けられた不図示の凝縮器によって冷却された液化した高圧のNH冷媒液は、不図示の膨張弁によって減圧された後、冷媒配管2cから冷媒熱交換器8のディストリビュータ37へと供給される。すると、このNH冷媒液は、ディストリビュータ37内で左右に分配されて左右の開口部37b(図3参照)から中空容器30の内部空間Sへと噴出しながら落下する。そして、このNH冷媒液は、プレート重合体31の複数のプレート32間に交互に形成された第1の通路33を図4(c)に矢印にて示すように上方に向かって流れる。
他方、不図示の二次冷媒式冷凍装置の二次冷媒回路に設けられたレシーバから冷媒配管3cを経て冷媒熱交換器8へと導入されるCO冷媒ガスは、図4(c)に矢印にて示すように、冷媒熱交換器8のプレート重合体31に形成された上側の貫通流路35から複数の第2の通路34を経て下側の貫通流路36へと流れ込み、その過程で第1の通路33を流れるNH冷媒液との間で熱交換して液化する。具体的には、プレート重合体31の複数の第1の通路33を流れるNH冷媒液がCO冷媒ガスから蒸発潜熱を奪って気化するため、CO冷媒ガスが冷却されて液化する。
そして、NH冷媒液との熱交換によって液化したCO冷媒液は、下側の貫通流路36から冷媒配管3dへと流れて不図示の二次冷媒式冷凍装置のレシーバに貯留される。これに対して、CO冷媒ガスから蒸発潜熱を奪って気化したNH冷媒ガスは、中空容器30の内部空間Sを上昇して吸入ヘッダ40へと吸引される。
吸入ヘッダ40においては、図7に矢印にて示すように、NH冷媒ガスが左右の開口部45から左右の各室S1にそれぞれ流入し、左右の各室S1から隙間δを通って左右の各室S2へとそれぞれ流入する。そして、左右の各室S2へと流入したNH冷媒ガスは、バッフルプレート43に形成された左右の切欠き43aをそれぞれ通過して中央の室S3に流入し、最終的には室S3から冷媒配管2dを経て不図示の二次冷媒式冷凍装置に設けられた圧縮機へと吸引される。このように、冷媒熱交換器8において気化したNH冷媒ガスは、吸入ヘッダ40において迷路を構成するバッフルプレート43,44に衝突しながら方向を急変させて流れるため、これに含まれるミスト(液滴)が分離され、不図示の圧縮機への液バックが確実に防がれる。このように圧縮機への液バックが防がれる結果、液バックに伴う圧縮機の破損等の不具合の発生が抑えられる。尚、NH冷媒ガスから分離されたミスト(液滴)は、吸入ヘッダ40のバッフルプレート43とベースプレート42に形成された各2つの液落下孔43b,42aから内部空間Sへと落下し、CO冷媒ガスとの熱交換によって蒸発して気化し、再び吸入ヘッダ40へと吸引される。
以上において、本発明に係る冷媒熱交換器8においては、中空容器30に収容されたプレート重合体31を形成する複数のプレート32を楕円板で構成し、プレート重合体31を、プレート32の短軸が上下方向となり、且つ、その軸心が中空容器30の軸心に対して下方にオフセットするよう下方に偏位させて配置したため、プレート重合体31と中空容器30のシェル30aとの間の径方向隙間(プレート32の両横部の隙間)が小さく抑えられる。このため、一次冷媒であるNH冷媒の充填量を減らして中空容器30、延いては冷媒熱交換器8の小型コンパクト化とコストダウンを図ることができる。
又、本発明に係る冷媒熱交換器8においては、プレート重合体31の複数のプレート32を楕円板で構成し、プレート重合体31を、プレート32の短軸が上下方向となり、且つ、その軸心が中空容器30の軸心に対して下方にオフセットするよう下方に偏位させて配置したため、中空容器30の内部空間Sにおいてプレート重合体31の上方に、ディストリビュータ37と吸入ヘッダ40を配置するための比較的大きな空間が形成される。このため、中空容器30を小型化しても、その内部空間Sにディストリビュータ37と吸入ヘッダ40を配置するための空間を確保することができる。この結果、冷媒熱交換器8の小型コンパクト化とコストダウンを実現することができるとともに、NH冷媒の充填量を減らすことができる。
更に、本実施の形態では、冷媒熱交換器8に設けられた吸入ヘッダ40の内部にバッフルプレート43,44によって迷路状の流路を形成したため、中空容器30の内部空間Sで気化したNH冷媒ガスのバッフルプレート43,44への衝突と迷路状の流路での流れ方向の急変によって、該NH冷媒ガスに含まれるミスト(液滴)が効果的に分離除去される。このため、ミスト(液滴)が不図示の圧縮機に吸引される液バックの発生が防がれ、この液バックに伴う圧縮機の破損等の不具合の発生が抑えられる。
そして、NH冷媒ガスに含まれるミスト(液滴)の分離は、重力沈降方式やデミスタ方式によらないため、中空容器30を大型化してNH冷媒ガスの上昇速度を低く抑える必要がない。このため、プレート重合体31の第1の通路33を流れるNH冷媒ガスの圧力損失に伴う性能低下を招くことなく中空容器30を小型化することができ、結果的に冷媒熱交換器8の小型コンパクト化とコストダウンを図ることができる。
又、本実施の形態では、吸入ヘッダ40の底部に液落下孔42a,43bを形成したため、吸入ヘッダ40においてNH冷媒ガスから分離されたミスト(液滴)が液落下孔42a,43bから中空容器30の内部空間Sへと落下し、このミスト(液滴)は、CO冷媒ガスとの熱交換によって蒸発してガス化する。
尚、以上は一次冷媒としてNH、二次冷媒としてCOをそれぞれ使用した二次冷媒式冷凍装置(NH/CO冷凍装置)に設けられる冷媒熱交換器(CO液化器)に対して本発明を適用した形態について説明したが、二次冷媒式凍装置に使用される一次冷媒には、プロパン、ブタン、イソブタン等の他の任意の自然冷媒を選定することができる。
又、以上は一次冷媒としてのNHが循環する一次冷媒回路と二次冷媒としてのCOが循環する二次冷媒回路を接続する冷媒熱交換器に対して本発明を適用した形態について説明したが、本発明は、一次冷媒回路に設けられるNH凝縮器として機能する冷媒熱交換器に対しても同様に適用可能である。この熱交換器においては、プレート重合体の第1の通路を流れるNHガスと第2の通路を流れる冷却水(顕熱流体)との熱交換によってNHガスが凝縮して液化する。
2c,2d 一次冷媒回路の冷媒配管
3c,3d 二次冷媒回路の冷媒配管
8 冷媒熱交換器(CO液化器)
30 中空容器
30a 中空容器のシェル
30b 中空容器のフラットエンド
31 プレート重合体
32 プレート
32A ペアプレート
32a,32b プレートの円孔
32c,32d 凹凸パターン
32e,32f ショートパス防止用凸部
33 第1の通路
34 第2の通路
35,36 貫通流路
37 ディストリビュータ
40 吸入ヘッダ
41 吸入ヘッダの側板
42 吸入ヘッダのベースプレート
42a ベースプレートの液落下孔
43 バッフルプレート
43a バッフルプレートの切欠き
43b バッフルプレートの液落下孔
44 バッフルプレート
S 中空容器の内部空間
S1〜S3 吸入ヘッダ内の室
α1〜α3 凹凸パターンの傾斜角
β1〜β3 凹凸パターンの傾斜角

Claims (3)

  1. 円筒状のシェルを備える中空容器と、該中空容器内に収容されたプレート重合体を備え、
    前記プレート重合体を、同一部位に孔が形成された複数のプレートを重ね合わせて構成し、各プレートに形成された前記孔を連ねて前記プレート重合体を貫通する貫通流路を形成するとともに、前記中空容器の内部空間に開放された第1の通路と、前記内部空間に対して閉鎖され且つ前記貫通流路に連通する第2の通路とを複数の前記プレート間に交互に形成し、
    前記中空容器の内部空間から前記第1の通路を流れる冷媒と、前記貫通流路から前記第2の通路を流れる流体とを前記プレートを介して熱交換させるシェルアンドプレート式の冷媒熱交換器において、
    前記プレートを楕円板で構成するとともに、該プレートの表面と裏面に、少なくとも3つの異なる角度で屈曲する直線状の凹凸を連ねて成る複数の凹凸パターンを形成したことを特徴とする冷媒熱交換器。
  2. 前記凹凸パターンを構成する複数の直線状の凹凸の傾斜角を前記プレートの外周部から中心部に向かって小さくなるよう設定したことを特徴とする請求項1に記載の冷媒熱交換器。
  3. 前記プレートの上下に前記孔を形成するとともに、各孔の他方の孔に対向する部分の周囲にショートパス防止用の凸部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷媒熱交換器。
JP2017112001A 2017-06-06 2017-06-06 冷媒熱交換器 Active JP6798762B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017112001A JP6798762B2 (ja) 2017-06-06 2017-06-06 冷媒熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017112001A JP6798762B2 (ja) 2017-06-06 2017-06-06 冷媒熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018204887A true JP2018204887A (ja) 2018-12-27
JP6798762B2 JP6798762B2 (ja) 2020-12-09

Family

ID=64956873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017112001A Active JP6798762B2 (ja) 2017-06-06 2017-06-06 冷媒熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6798762B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021145069A1 (ja) * 2020-01-14 2021-07-22 ダイキン工業株式会社 シェルアンドプレート式熱交換器
CN114930106A (zh) * 2020-01-14 2022-08-19 大金工业株式会社 板壳式热交换器
WO2023100779A1 (ja) * 2021-12-02 2023-06-08 株式会社前川製作所 熱交換器用のプレート積層体ユニットの製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6183881A (ja) * 1976-08-23 1986-04-28 ロング・マニユフアクチユアリング・リミテツド 二流体熱交換器
JP2006527835A (ja) * 2003-06-18 2006-12-07 アルファ ラヴァル コーポレイト アクチボラゲット プレートパッケージ
JP2015057579A (ja) * 2010-04-21 2015-03-26 アルファ・ラバル・コーポレイト・エービー 板熱交換器プレート及び板熱交換器
KR101632954B1 (ko) * 2014-07-30 2016-06-23 주식회사프로스트 벌집 형태의 테두리를 가지는 디스크타입의 열교환기
CN105865235A (zh) * 2016-04-27 2016-08-17 华南理工大学 一种耐高压的椭圆形波纹板板壳式换热器
JP2017003175A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 株式会社前川製作所 冷媒熱交換器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6183881A (ja) * 1976-08-23 1986-04-28 ロング・マニユフアクチユアリング・リミテツド 二流体熱交換器
JP2006527835A (ja) * 2003-06-18 2006-12-07 アルファ ラヴァル コーポレイト アクチボラゲット プレートパッケージ
JP2015057579A (ja) * 2010-04-21 2015-03-26 アルファ・ラバル・コーポレイト・エービー 板熱交換器プレート及び板熱交換器
KR101632954B1 (ko) * 2014-07-30 2016-06-23 주식회사프로스트 벌집 형태의 테두리를 가지는 디스크타입의 열교환기
JP2017003175A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 株式会社前川製作所 冷媒熱交換器
CN105865235A (zh) * 2016-04-27 2016-08-17 华南理工大学 一种耐高压的椭圆形波纹板板壳式换热器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021145069A1 (ja) * 2020-01-14 2021-07-22 ダイキン工業株式会社 シェルアンドプレート式熱交換器
CN114930106A (zh) * 2020-01-14 2022-08-19 大金工业株式会社 板壳式热交换器
CN114945792A (zh) * 2020-01-14 2022-08-26 大金工业株式会社 板壳式热交换器
CN114930106B (zh) * 2020-01-14 2023-01-13 大金工业株式会社 板壳式热交换器
US11747061B2 (en) 2020-01-14 2023-09-05 Daikin Industries, Ltd. Shell-and-plate heat exchanger
CN114945792B (zh) * 2020-01-14 2023-12-22 大金工业株式会社 板壳式热交换器
WO2023100779A1 (ja) * 2021-12-02 2023-06-08 株式会社前川製作所 熱交換器用のプレート積層体ユニットの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6798762B2 (ja) 2020-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5690532B2 (ja) シェルアンドプレート式熱交換器
JP6202451B2 (ja) 熱交換器及び空気調和機
KR20060132645A (ko) 브레이징 플레이트형 열 교환기
JP2018204887A (ja) 冷媒熱交換器
WO2018116929A1 (ja) 熱交換器及び空気調和機
JP6540190B2 (ja) 蓄冷熱交換器
JP2018162900A (ja) 熱交換器、および、それを備えた空気調和機
US20230341161A1 (en) A refrigeration system and a method for controlling such a refrigeration system
JP6906141B2 (ja) 熱交換器分流器
JPWO2020194517A1 (ja) 熱交換器および冷凍サイクル装置
KR20200000657A (ko) 응축기
JP2023512439A (ja) プレート式熱交換器
JP6169199B2 (ja) 熱交換器及び冷凍サイクル装置
WO2016136265A1 (ja) 冷媒蒸発器
JP2015121396A (ja) 冷媒熱交換器
WO2020217271A1 (ja) 冷媒分配器、熱交換器及び冷凍サイクル装置
JP6796906B2 (ja) 冷媒熱交換器及びこれを備えた二次冷媒式冷凍装置
KR20190143091A (ko) 응축기
JP7210744B2 (ja) 熱交換器及び冷凍サイクル装置
US11105564B2 (en) Plate stack and heat exchanger
JP2002349999A (ja) 蒸発器及びこれを有する冷凍機
WO2018051611A1 (ja) 熱交換器およびそれを用いたヒートポンプシステム
US20240068719A1 (en) Connector and vehicle heat exchanger comprising same
KR102140223B1 (ko) 응축기
WO2023195040A1 (ja) 熱交換器、および空気調和機の室外機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6798762

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250