JP2018204559A - 扇風機 - Google Patents

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香 小澤
Ko Ozawa
香 小澤
繁 古谷
Shigeru Furuya
繁 古谷
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【課題】状況に応じた首振り動作をすることが可能な扇風機を提供する。【解決手段】扇風機1は、送風部2と、送風部2を揺動させる左右首振り動作及び上下首振り動作を行う駆動部と、送風部2を支持する支柱3と、支柱3を設置場所に対して360°以上の角度で回動させる駆動部とを備え、支柱3の回動角度は、規制角度以下になるように規制されている。そして、扇風機1は、予め設定されている順序で順次実行される複数の稼働条件情報に基づいて、首振り及び回動動作を行う。【選択図】図1

Description

揺動可能な送風部を備える扇風機に関する。
省エネルギー、健康維持等の様々な観点から扇風機の利用が見直されている。扇風機は、エアコンによる冷房と比べて電力の消費が少なく、外気を有効に取り入れて冷え過ぎを防止することが可能であり、また、エアコンと併用することで室内の温度むらを無くし、冷房を効率化することが可能である等の利点がある。
このような扇風機の利点を活かす機能の一つが送風部を揺動させる機能、所謂首振り機能であり、様々な首振り機能を有する扇風機が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特許文献1では、送風部に首振りに関する機構を集約した扇風機を開示しており、送風部を360°以上の角度に回動させることが可能である。特許文献1に開示された扇風機は、送風部を360°以上の角度に回動させた場合、配線が捻れることを防止するため、可動接点を設けている。
特許文献2では、台座に首振りに関する機構を集約した扇風機を開示しており、送風部を360°以上の角度に回動させることが可能である。特許文献2に開示された扇風機は、送風部の位置(向き)を任意の角度に回動させる場合は、左右回転モータを用い、送風部に任意の位置を中心とした首振り動作をさせる場合には、左右首振りモータを用いる。即ち、特許文献2に開示された扇風機は、左右回転モータと左右首振りモータとを備えている。なお、特許文献2に開示された扇風機においても、送風部を360°以上に回動させた場合、配線が捻れることを防止するため、台座(ベース)を上下に分けて、上下の台座間に可動接点として機能するスリップリングを設けている。
特開平5−180192号公報 特開平5−33795号公報
しかしながら、特許文献1に開示された扇風機のように、可動接点を設けた場合、構造が複雑となり、また、高価になる。特許文献2に開示された扇風機も同様であり、可動接点としてスリップリングを設けているため、構造が複雑化し、また、高価になる。
可動接点を設けずに、左右の回転の限界を検出する限界検出機構(左回転の限度、右回転の限度にリミットスイッチをそれぞれ設けている。)を設けることも可能であるが、人の手で強制的に回転させた場合は、配線が制限なく捻れてしまう恐れがある。また、人の手による強制的な回転を規制するストッパを設けることも可能であるが、ストッパを設けた場合、ストッパがある位置又はその近傍を基準として所定角度で送風部を首振り動作させることができなくなる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、配線の過度な捻れの発生を防止しながらも、様々な首振り動作をすることが可能な扇風機の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本願記載の扇風機は、送風部と、前記送風部を支持する支持部とを備える扇風機であって、前記送風部を前記支持部に対して揺動させる第1駆動部と、前記支持部を設置場所に対して一方向及び他方向へそれぞれ一回転の範囲で回動させることが可能な第2駆動部と、前記第2駆動部による前記支持部の回動角度が規制角度以下になるように規制する規制部材と、回動角度が、前記規制部材により規制される規制角度に到達したか否かを検出する位置検出部とを備えることを特徴とする。
また、前記扇風機において、稼働条件を示す稼働条件情報を記録する記録部を更に備え、前記記録部に記録されている稼働条件情報は、稼働時間に関する時間情報、前記支持部の固定位置を示す位置情報及び前記送風部の揺動条件を示す揺動情報を含むことを特徴とする。
また、前記扇風機において、前記記録部は、予め設定されている順序で順次実行される複数の稼働条件情報を記録していることを特徴とする。
本発明に係る扇風機は、送風部を支持部材に対して揺動させる第1駆動部と、支持部材を一方向及び他方向へそれぞれ一回転させることが可能な第2駆動部とを備え、それぞれ独立して回動することができる。従って、任意の位置に送風部を向けて送風することが可能であり、任意の位置を中心として揺動(首振り送風)させることが可能である等、優れた効果を奏する。
また、本発明に係る扇風機は、支持部の回動角度が規制角度以下になるように規制する規制部材と、回動角度が、規制部材により規制される規制角度に到達したか否かを検出する位置検出部とを備えることにより、人の手で強制的に回転させた場合も含め、特定の方向に回転し続けることを防止するので、可動接点の有無に関わらず、配線の過度な捻れの発生を防止することが可能である等、優れた効果を奏する。
更に、本発明に係る扇風機は、様々な稼働条件に基づき稼働するタイマー運転が可能なように構成することも可能である。タイマー運転が可能なように構成した場合には、経時的に変化する状況に応じた首振り運転を実現することが可能である等、優れた効果を奏する。
本願記載の扇風機の外観の一例を示す概略側面図である。 本願記載の扇風機の内部構成の一例を示す概略図である。 本願記載の扇風機が備える送風部の構成の一部を概念的に示す説明図である。 本願記載の扇風機が備える送風部の構成の一部を概念的に示す説明図である。 本願記載の扇風機が備える基台部が有する支柱の回動に関する構成を説明するための概略断面図である。 本願記載の扇風機が備える基台部が有する支柱の回動に関する構成を説明するための概略断面図である。 本願記載の扇風機が備える基台部が有する支柱の回動状況を検出する機構に用いられる摺動子の外観を示す概略斜視図である。 本願記載の扇風機が備える基台部が有する支柱の回動状況を検出する機構の要部を示す説明図である。 本願記載の扇風機が備える基台部が有する支柱の回動状況を検出する機構の要部を示す説明図である。 本願記載の扇風機が備える主制御部に関する構成例を示すブロック図である。 本願記載の扇風機が備える副制御部に関する構成例を示すブロック図である。 本願記載の扇風機が備える主制御部の記録部に記録されている稼働条件情報の一例を概念的示す説明図である。 本願記載の扇風機にて実施される主処理の一例を示すフローチャートである。 本願記載の扇風機にて実施される支柱位置調整処理の一例を示すフローチャートである。 本願記載の扇風機にて実施される支柱位置移動終了処理の一例を示すフローチャートである。 本願記載の扇風機にて実施される主処理の具体例について示す説明図である。 本願記載の扇風機にて実施される主処理の具体例について示す説明図である。 本願記載の扇風機にて実施される主処理の具体例について示す説明図である。 本願記載の扇風機にて実施される主処理の具体例について示す説明図である。 本願記載の扇風機にて実施される主処理の具体例について示す説明図である。 本願記載の扇風機の使用例を示す説明図である 本願記載の扇風機の使用例を示す説明図である 本願記載の扇風機の使用例を示す説明図である
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本願記載の扇風機1の外観の一例を示す概略側面図であり、図2は、本願記載の扇風機1の内部構成の一例を示す概略図である。図1及び図2に示す扇風機1は、複数枚のファン20を回転させて空気の流れを発生させる送風部2と、送風部2を支持する支持部である支柱3と、支柱3を支持する基台部4とを備えている。
送風部2は、ファン20と、ファン20をガードするガード部22と、ファン20が取り付けられた回転軸を回転させるファンモータ21と、ファンモータ21を収納したモータ収納部23と、モータ収納部23を保持するネックピースと呼ばれる保持部24とを備えている。なお、当実施形態では、ファン20が回転するタイプの送風部2を備える扇風機1について説明するが、本願記載の扇風機1は、ファンレスタイプの送風部2を備える構成にしても良い。
モータ収納部23は、ファン20を回転させるファンモータ21の他に、送風部2を上下に揺動駆動させる上下首振りモータ25、送風部2の各種機能を制御する副制御部27等の各種構成を収容している。
保持部24は、基台部4により略垂直に設置される支柱3の上端側で支持されており、支柱3に対して揺動自在に連結される連結部240と、連結部240から左右に延びる腕部241とにより、正面視で略U字状をなしている。腕部241は、上端側が前方に向かって若干傾いた形状をなしており、左右の腕部241により、モータ収納部23を左右から挟み込むようにして、上下方向に揺動自在に軸支している。連結部240には、送風部2を略水平方向に揺動駆動させる左右首振りモータ26が収納されている。
支柱3は、長軸状の外形をなし、基台部4に立設された支持杆30と、支持杆30内に下部を内挿した状態で上下摺動自在に設けられた摺動杆31とを備えており、支柱3を構成する支持杆30及び摺動杆31の内部は中空となっている。摺動杆31は、支持杆30からは完全に抜けない構造となっており、支持杆30から上方に引き出した任意の位置で固定できる構造となっている。このような構造は、従来周知の構造であり、本願で例示する形態においても、同様の周知構造を適用することができる。なお、図1及び図2において、支柱3の周囲に示した弧状の両矢印は、後述するように支柱3が回動する方向を示している。
基台部4は、配置場所に載置するための配置台40と、配置台40の上面側の中心付近に配設された回動自在に嵌合する回動盤41とを備え、回動盤41には支柱3が連結されている。配置台40の内部には、基軸42が立設されており、回動盤41は、基軸42を回動軸として正逆方向(右回り/左回り)に回動する。回動盤41の下方には、基軸42に軸支された歯車として回転板420が設けられており、回転板420は、ギアを介して基軸モータ43に歯合している。そして、基軸モータ43が回動することにより、動力が回転板420を介して基軸42に連結された回動盤41に伝達されるので、回動盤41は、基軸モータ43により駆動される。
また、基台部4は、配置台40内に、回動盤41の位置を検出する位置検出部44を備えており、位置検出部44により、回動盤41の角度を検出することができる。位置検出部44としては、様々なセンサ及び機構を使用することが可能であり、複数のセンサ等を併用することも可能である。例えば、位置検出部44としてポテンショメータ(可変抵抗器)44aを用いることが可能である。ポテンショメータ44aは、回動角度に応じて変化する抵抗値等の電気特性の変化に基づいて、回動角度を検出するセンサである。また、ポテンショメータ44aは、電源投入直後でも、支柱3の回動角度に係る絶対位置を検出することが可能である。ポテンショメータ44aは軸を回転することで出力電圧を可変する可変抵抗器により構成され、その軸に、回動盤41の外周に形成された歯に歯合するギアを備えており、回転した際、正逆方向の向きを検出する。また、位置検出部44としては、ポテンショメータ44aに限らず、抵抗式ポジションセンサ、ロータリーエンコーダ、ジャイロ、レゾルバ、ホールセンサ、フォトインタラプタ、フォトリフレクタ等の様々なセンサ及び機構を用いることが可能である。また、回動角度の絶対位置を検出するセンサに限らず、例えば、モータのFGパルス数、ステッピングモータのステップ数、ロータリーエンコーダ等の回動角度の相対位置を検出するセンサ及び機構を用いることも可能である。更に、位置検出部44として、相対位置を検出するセンサを用いる場合は、併用して、支柱3の回動角度が限界となる規制角度にまで到達したか否かを検出するセンサを用いることが望ましい。
更に、基台部4は、配置台40内に各種回路を搭載した基板として主制御部45を収容しており、主制御部45は、家庭用電源に接続する電源コードを介して電力の供給を受け、扇風機1内部の各種機構を制御する。
また、基台部4には、後述するように、使用者の操作を受け付ける操作部46、並びに使用者に状況を報知する表示部47及びスピーカ48等の各種ユーザインターフェースが配置されている(図10等参照)。
扇風機1内部には、電力及び制御信号を供給する電力線及び信号線を含む配線10が収容されている。配線10は、主制御部45から、支柱3内部を通って、送風部2の副制御部27へ接続され、副制御部27から各種モータに接続されている。
送風部2の左右及び上下の首振りに関する構成を更に説明する。図3及び図4は、本願記載の扇風機1が備える送風部2の構成の一部を概念的に示す説明図である。図3は、送風部2を斜め前方からの視点で示しており、保持部24を実線で示し、モータ収納部23を二点鎖線で示している。図4は、送風部2を斜め後方からの視点で示しており、ファンモータ21、左右首振りモータ26、上下首振りモータ25等のモータに関する機構を実線で示し、ファン20、保持部24及びモータ収納部23を二点鎖線で示している。なお、図3及び図4において、弧状の両矢印は、左右又は上下の首振り方向を示している。また、図4は、各モータの位置を把握し易くするため、一部を誇張しながら全体として簡略化した図としている。
ファン20は、ファンモータ21の回転軸に直接取り付けられており、ファンモータ21が回転することにより、回転する。左右首振りモータ26は軸の先端にギアが取り付けられており、また、支柱3の上端には、周縁に歯が刻設された扇形のギアが形成されている。また、保持部24の下端には、揺動軸242が設けられており、揺動軸242は、支柱3の上端に穿設された軸孔に揺動自在に挿嵌されている。図示しない機械的構造により、左右首振りモータ26を下降させて先端のギアを支柱3の上端のギアと噛み合わせることにより、左右首振りモータ26の回転に応じて送風部2が左右首振り動作を行う。また、保持部24の腕部241には、モータ収納部23側に向けて突接されたギアがあり、モータ収納部23には、保持部24側に向けて突出する上下首振りモータ25の軸の先端にギアが取り付けられている。図示しない機械的構造により、保持部24側のギアと上下首振りモータ25の先端のギアとをかみ合わせることにより、上下首振りモータ25の回転に応じて送風部2が上下首振り動作を行う。なお、このような左右首振りに関する機構及び上下首振りに関する機構は、周知構造を適用することが可能である。
支柱3の回動に関する構成を更に説明する。図5及び図6は、本願記載の扇風機1が備える基台部4が有する支柱3の回動に関する構成を説明するための概略断面図である。図7は、本願記載の扇風機1が備える基台部4が有する支柱3の回動状況を検出する機構に用いられる摺動子401の外観を示す概略斜視図である。
図5及び図6は、図2のA−A断面において、配置台40に嵌合する回動盤41を示している。回動盤41は、上面視円状の外径をなし、回動盤41に連結された支柱3の回動を規制する規制部として機能する第1突起部410が設けられている。なお、回動盤41に示した弧状の矢印は、回動方向を示している。回動盤41を回動自在に内嵌する配置台40は、回動盤41を内嵌するための円状の凹部を有し、円状凹部の外側に外周の一部に沿った弧状の案内溝400が形成されている。案内溝400には、図7に示す摺動子401が弧状の案内溝400に沿って摺動自在に配置されている。摺動子401は、上面視で弧状をなす案内部401aと、案内部401aの先端から回動盤41側へ向けて突出する第2突起部401bとを有し、摺動子401の第2突起部401bは、回動盤41の第1突起部410と係合して規制部として機能する。また、摺動子401の下方には、案内溝400に刻設された案内溝400に挿嵌する案内突起401cが形成されており、摺動子401は、案内突起401cを案内溝400に挿嵌した状態で、案内溝400が刻設された範囲内で案内溝400に沿って摺動する。後述するように、回動盤41及び回動盤41に連結された支柱3は、右回り及び左回りにそれぞれ一回転させることが可能であるが、ここでいう一回転は、案内溝400が刻設された範囲内で360°以上の角度での回転となる。即ち、案内溝400により、回動盤41及び回動盤41に連結された支柱3が回動する範囲が、右回り及び左回りにそれぞれ360°(全範囲で720°)以上の所定範囲内に規制されることになる。
図5は、回動盤41が右回りに回動する状況を(a)、(b)、(c)の順で示している。なお、ここでは上方からの視点(図に向かっての視点)での方向に基づいて左右を示す。図5(a)は、第1突起部410が図に向かって上側を向いた状態を原点として示しており、摺動子401は摺動範囲内での左端側に位置している。なお、回動盤41は、図5(a)に示す原点の位置から左右に略同角度での回動が可能である。図5(b)は、回動盤41が、図5(a)に示す状態から右回りに回動し、第1突起部410が第2突起部401bに対して左側に当接した状態を示している。図5(c)は、図5(b)に示す状態から更に右回りに回動し、第1突起部410が第2突起部401bと係合して右端側の摺動限界まで摺動子401を押圧した状態を示している。なお、回動盤41の右回りの回動は、第1突起部410及び第2突起部401bが回動を規制する規制部材として機能するため図5(c)に示す規制角度の位置が限界となる。規制部材により、回動角度を規制することにより、使用者が人為的に支柱3を回転させた場合であっても、規制角度以上に回動することを防止することができる。従って、配線10の捩れ及び捩れによる故障を防止することが可能である。
図6は、回動盤41が左回りに回動する状況を(a)、(b)、(c)の順で示している。図6(a)は、第1突起部410が図に向かって上側を向いた状態を原点として示しており、摺動子401は摺動範囲内での右端側に位置する。図6(b)は、図6(a)に示す状態から左回りに回動し、第1突起部410が第2突起部401bに対して右側に当接した状態を示している。図6(c)は、図6(b)に示す状態から更に左回りに回動し、第1突起部410が第2突起部401bと係合して左端側の摺動限界まで摺動子401を押圧した状態を示している。なお、回動盤41の左回りの回動は、第1突起部410及び第2突起部401bが回動を規制する規制部材として機能するため図6(c)に示す規制角度の位置が限界となる。
図5及び図6に示すように、回動盤41及び回動盤41に連結された支柱3は、回動の中点となる原点を基準に右回り及び左回りへそれぞれ一回転の範囲で回動可能であるが、支柱3の回動角度が規制角度以下となるように規制する規制部材が設けられており、規制角度を超えての回動はできないように構成されている。なお、ここでいう一回転とは、必ずしも丁度360°を示すものではなく、図5及び図6に例示するように規制した場合には、360°より若干広い範囲で回動することになる。また、規制部材の設計方法によっては、360°以下の角度に規制することも可能である。即ち、支柱3の回動範囲は、回動範囲の中点を基準に右回り及び左回りへそれぞれ一回転となる略360°の範囲である。また、位置検出部44としてポテンショメータ44aを用いている場合、ポテンショメータ44aを用いて、回動角度が規制部材により規制される一端側の規制角度又は他端側の規制角度に到達したか否かを検出することができる。
また、上述した構成に限らず、例えば、基軸モータ43に流れる負荷電流を検出する負荷電流センサを位置検出部44として用い、負荷電流の検出値を判定に用いるように構成することも可能である。具体的には、通常回動時(第1突起部410が第2突起部401bと係合していない状態)と、回動規制時(第1突起部410が第2突起部401bと係合した状態又は係合して摺動限界まで摺動子401を押圧した状態)の基軸モータ43に流れる負荷電流を、負荷電流センサを用いた位置検出部44にて検出する。そして、検出した負荷電流の違いにより、回動角度が規制角度に到達したか否かを判定する等の様々な方法を用いることが可能である。
更に、位置検出部44としては、ポテンショメータ44aのように絶対的な位置を検出するセンサに限る必要は無い。即ち、原点からの相対的な回動角度を検出するように構成した相対位置センサ44bを位置検出部44として用いることも可能である。また、相対位置センサ44bを位置検出部44として用いる場合、支柱3の回動角度が限界となる規制角度にまで到達したか否かを正確に検出ができないため、例えば後述する摺動子401の位置を検出するセンサのような規制角度への到達有無の検出機能を併用することが望ましい。
相対位置センサ44bの構成例について説明する。図8は、本願記載の扇風機1が備える基台部4が有する支柱3の回動状況を検出する機構の要部を示す説明図である。図8は、位置検出部44として用いられる相対位置センサ44bの一例を示している。相対位置センサ44bは、図8に示す反射板と発光部及び受光部(図示せず)とを用いて構成されている。図8に示す相対位置センサ44bの反射板は、円盤状をなし、例えば、回動盤41の下面において、基軸42に軸支されており、回動盤41と共に回動する。相対位置センサ44bは、中心から周方向へ8等分した中心角45°毎の角度として位置を検出するように構成されている。このため、相対位置センサ44bの反射板の表面は、中心角が45°となるように8等分された扇型の領域を形成している。また、相対位置センサ44bの反射板の表面は、中心から同心円状に4分割されており、外側の3つの弧状の領域が位置検出に用いられる。そして、同心円状に4分割された24個の弧状の領域は、それぞれ反射面(図8中の白抜きの領域)又は非反射面(図8中の斜線の領域)として形成されている。また、中心から周縁側へ径方向に並ぶ分割された弧状の領域は、反射面及び非反射面の並び方が45°毎に異なっている。即ち、反射面を0とし、非反射面を1とすることにより、8等分されたそれぞれの扇型の領域は、2進数の「000b」〜「111b」(10進数の0〜7)に対応付けることが可能となる。また、発光部及び受光部は、基台部4の回動しない位置に固定されており、発光部から発した光にて回動可能な反射板を中心から周縁側へ走査し、反射板にて反射した光を受光部にて受光することにより、反射光の受光状況から回動盤41の相対位置を検出することが可能となる。例えば、図9中の受発光素子Bの位置から、反射板を中心から周縁側へ径方向に走査した場合、非反射面、反射面、非反射面と走査することになるので、位置を示す情報として「010b」(10進数の2)を得ることができる。なお、反射板ではなく、透光板とし、透光板を透過した光の受光状況に基づいて回動盤41の相対位置を検出するようにすることも可能である。上述した例では光学センサを用いたが、磁気センサ等様々なセンサを用いることが可能である。
図9は、本願記載の扇風機が備える基台部が有する支柱の回動状況を検出する機構の要部を示す説明図である。前述のように、原点からの相対的な回動角度を検出するように構成した相対位置センサ44bを位置検出部44として用いる場合、回動角度が限界となる規制角度にまで到達したか否かを検出する必要がある。そこで、例えば、図9に示すように、図5〜図7を用いて説明した摺動子401を用いた機構を位置検出部44の一つとして用い、相対位置センサ44bと併用する形態とすることも可能である。図9では、摺動子401が揺動範囲の一端側又は他端側に位置することを検出する位置検出部44として、摺動子401には一つの磁石401dが配置されており、配置台40側には2つの磁気近接センサ402(402a、402b)が配置されている。位置検出部44として機能する磁石401d及び磁気近接センサ402により、摺動子401が図9(a)に示すように一端側の規制角度に位置するか、図9(b)に示すように他端側の規制角度に位置するかを検出することができる。より詳細には、先に磁気近接センサ402aがON状態となり、続いて磁気近接センサ402bがON状態となった場合は、正転方向(右回り方向)へ回動して回動角度が限界となる規制角度にまで到達したと判定することができ、先に磁気近接センサ402bがON状態となり、続いて磁気近接センサ402aがON状態となった場合は、逆転方向(左回り方向)へ回動して回動角度が限界となる規制角度にまで到達したと判定することができる。よって、図9に例示する位置検出部44と、相対位置センサ44bとを併用することにより、原点からの相対的な回動角度がどの程度であるか、かつ、回動角度が限界となる規制角度にまで到達したか否かを検出することが可能となる。なお、位置検出部44として上述した磁石401d及び磁気近接センサ402を備えている場合、ポテンショメータ44aは不要となる。
次に、本願記載の扇風機1の制御構成について説明する。図10は、本願記載の扇風機1が備える主制御部45に関する構成例を示すブロック図である。主制御部45は、基台部4内に配設されており、マイコン、その他の集積回路及び各素子を用いて構成されている。主制御部45は、各種情報を記録する記録部450を備えており、記録部450には、各種プログラム及びデータ等の情報が記録されている。記録されているデータとしては、例えば、予め設定されている順序で順次実行される複数の稼働条件の設定を示す稼働条件情報等の情報がある。主制御部45には、主電源部451、主制御部用リセット回路452、操作部46、リモコン受信部453、位置検出部44、主制御部用発振部454、基軸モータ駆動部455、表示部47、スピーカ48、制御信号送信部456等の各種構成が接続されている。
主電源部451は、家庭用電源からの交流電力の供給を受け、整流及び降圧を行い、主制御部45に直流の電力を供給する。更に、主電源部451は、副制御部27を含む機内の各負荷へ交流電力又は直流電力を供給する。
主制御部用リセット回路452は、起動時に主制御部45に対してリセット信号を出力する回路である。
操作部46は、各種押しボタン、操作パネル等の使用者の操作を受け付けるユーザインターフェースである。
リモコン受信部453は、リモコン送信部から送信される信号を受信する。
位置検出部44は、基台部4に対する支柱3(配置台40に対する回動盤41)の位置(角度)に関する情報を検出するセンサを含む機構である。具体的には、前述の様にポテンショメータ44a等の絶対位置を検出する機構、前述の用に磁気近接センサ402等の近接センサを用いて規制角度に到達したか否かを検出する機構、支柱3の回動が規制された状態の基軸モータ43に流れる負荷電流にて検出する機構等の様々な機構を一つ又は複数用いて構成される。
主制御部用発振部454は、主制御部45へクロック信号を出力する回路である。
基軸モータ駆動部455は、支柱3が連結された回動盤41を回動させるための基軸モータ43の動作を制御する回路である。即ち、基軸モータ43及び基軸モータ駆動部455は、支柱3を設置場所に対して右回り及び左回りにそれぞれ一回転の範囲で回動させることが可能な駆動部として機能する。
表示部47は、各種情報を表示する液晶パネル等のユーザインターフェースである。
スピーカ48は、各種音声を出力するユーザインターフェースである。
制御信号送信部456は、主制御部45の制御に基づく制御信号を副制御部27へ送信する回路である。
図11は、本願記載の扇風機1が備える副制御部27に関する構成例を示すブロック図である。副制御部27は、送風部2内に配設されており、マイコン等の集積回路を用いて構成されている。副制御部27は、各種情報を記録する記録部270を備えており、記録部270には、各種プログラム及びデータ等の情報が記録されている。主制御部45には、副電源部271、副制御部用リセット回路272、制御信号受信部273、副制御部用発振部274、ファンモータ駆動部275、左右首振りモータ駆動部276、上下首振りモータ駆動部277等の各種構成が接続されている。
副電源部271は、主電源部451からの電力の供給を受け、必要に応じて整流及び降圧を行い、副制御部27に直流の電力を供給する。
副制御部用リセット回路272は、起動時に副制御部27に対してリセット信号を出力する回路である。
制御信号受信部273は、主制御部45から送信された制御信号を受信し、副制御部27へ出力する回路である。
副制御部用発振部274は、副制御部27へクロック信号を出力する回路である。
ファンモータ駆動部275は、ファンモータ21を駆動する回路である。
左右首振りモータ駆動部276は、左右首振りモータ26の動作を制御して、送風部2に左右首振り運動をさせる回路である。即ち、左右首振りモータ26及び左右首振りモータ駆動部276は、送風部2を支柱3に対して揺動させる駆動部として機能する。
上下首振りモータ駆動部277は、上下首振りモータ25の動作を制御して、送風部2に上下首振り運動をさせる回路である。即ち、上下首振りモータ25及び上下首振りモータ駆動部277は、送風部2を支柱3に対して揺動させる駆動部として機能する。
図10に示す主制御部45及び図11に示す副制御部27が連携して、扇風機1が制御される。なお、主制御部45及び副制御部27を設けるのではなく、一つの制御部にて全体を制御することも可能である。
図12は、本願記載の扇風機1が備える主制御部45の記録部450に記録されている稼働条件情報の一例を概念的示す説明図である。図12に例示した稼働条件情報は、予め設定されている順序で順次実行される複数の稼働条件の設定を示す情報である。図12に例示した稼働条件情報は、1〜M(Mは自然数)の複数のタイマー設定情報を稼働条件情報として示している。稼働条件情報に含まれる各タイマー設定情報には、継続時間、風量、左右首振りON/OFF、左右首振り角度、上下首振りON/OFF、上下首振り角度、継続設定の有無、移動角度(基軸角度)又は終了角度等の各種情報がそれぞれ示されている。また、各タイマー設定情報は、タイマー設定情報1、タイマー設定情報2、…、タイマー設定情報Mの順で順次実行される。即ち、タイマー情報には、稼働条件を示す情報として、稼働時間に関する時間情報、支柱3の固定位置を示す位置情報、送風部2の揺動条件を示す揺動情報等の様々な情報が記録されている。
継続時間とは、当該タイマー設定情報として示した稼働条件を継続する時間を示している。
風量とは、ファンモータ21の回転速度に基づく送風量であり、「強」、「中」、「弱」及び「停止」のうちから一つを選択することができる。
左右首振りON/OFFとは、左右首振り運転の実行要否を示しており、左右首振り運転実行時の首振り角度は、左右首振り角度として設定される。
上下首振りON/OFFとは、上下首振り運転の実行要否を示しており、上下首振り運転実行時の首振り角度は、上下首振り角度として設定される。
継続設定の有無とは、当該タイマー設定情報の次に実行されるべきタイマー設定情報の有無を示しており、タイマー設定情報1〜タイマー設定情報M−1は、継続設定「有」であり、タイマー設定情報Mでは、継続設定「無」となる。
移動角度とは、当該タイマー設定情報に基づく条件での稼働を終了後に、支柱3が連結された回転盤についての移動角度を示している。即ち、タイマー設定情報1に基づく条件での稼働を終了後に、タイマー設定情報1にて示されている移動角度で回転盤を回動し、タイマー設定情報2に基づく条件での稼働が開始される。なお、タイマー設定情報Mでは、終了後の回動盤41の位置を終了角度として示すことになる。移動角度は、絶対角度で示しても、現在の角度からの相対的な角度で示しても良い。また、終了角度は、「現在位置で停止」、「原点復帰」、「設定されている位置(角度)への回動」のうちから設定される。
上述したタイマー設定情報は、使用者が、リモコン送信部を備えるリモコン又は扇風機1の操作部46を操作して入力することにより設定される。
上述した扇風機1にて実施される制御の例について説明する。なお、各種フローチャートを用いて示す以降の制御の例は、上述した支柱3(回動盤41)の回動角度に係る絶対位置を検出するポテンショメータ44aを用いた形態についての例である。図13は、本願記載の扇風機1にて実施される主処理(メインルーチン)の一例を示すフローチャートである。扇風機1に電源が投入され、主制御部45が起動すると、主制御部45は、記録部450に記録されている各種プログラムの一つである主処理を実行する。
扇風機1が備える主制御部45は、記録部450に記録されている設定情報を読み取り、タイマー設定の有無を判定する(S101)。
ステップS101において、タイマー設定が有ると判定した場合(S101:YES)、主制御部45は、変数Nに「1」を代入する処理を実行する(S102)。なお、ステップS101において、タイマー設定が無いと判定した場合(S101:NO)、主制御部45は、所定時間待機後、ステップS101の処理を繰り返す。
主制御部45は、記録部450に記録されているタイマー設定情報Nを読み取る(S103)。ステップS103にて読み取るタイマー設定情報は、変数Nに応じて変化するが、変数Nに1を代入した最初の読取処理においては、変数N=1であるので、タイマー設定情報1が読み取られる。
主制御部45は、タイマー設定情報Nとして記録されている継続時間が経過したか否かを判定する(S104)。ステップS104では、当該タイマー設定情報によるタイマー設定に基づく運転の開始からの時間を継続時間として計測し、計測した時間が継続時間を越えるか否かを判定する。変数N=1の場合は、タイマー設定情報1として記録されている継続時間を基準にステップS104の処理が実行される。
ステップS104において、継続時間が経過していないと判定した場合(S104:NO)、主制御部45は、ファンモータ21が運転中か否かを判定する(S105)。
ステップS105において、ファンモータ21が運転中であると判定した場合(S105:YES)、主制御部45は、運転中のファンモータ21の風量を、タイマー設定情報Nとして記録されている設定風量に変更する(S106)。記録されている設定風量で運転されている場合、その風量での運転を継続する。なお、設定風量が「停止」である場合、ファンモータ21の運転を停止することになる。
ステップS105において、ファンモータ21が運転中ではないと判定した場合(S105:NO)、主制御部45は、タイマー設定情報Nとして記録されている設定風量で運転を開始する(S107)。なお、記録されている設定風量が「停止」である場合、ファンモータ21の停止状態を継続する。
そして、主制御部45は、左右首振り運転中か否かを判定する(S108)。
ステップS108において、左右首振り運転中であると判定した場合(S108:YES)、主制御部45は、左右首振り運転中の左右首振り角度を、タイマー設定情報Nとして記録されている左右首振り角度に変更する(S109)。記録されている左右首振り角度で運転されている場合、その左右首振り角度での運転を継続する。なお、タイマー設定情報Nに設定されている左右首振り運転が「OFF」である場合、左右首振り運転を停止することになる。
ステップS108において、左右首振り運転中ではないと判定した場合(S108:NO)、主制御部45は、タイマー設定情報Nとして記録されている左右首振り角度で首振り運転を開始する(S110)。なお、タイマー設定情報Nとして設定されている左右首振り運転が「OFF」である場合、左右首振り運転の停止状態を継続する。
そして、主制御部45は、上下首振り運転中か否かを判定する(S111)。
ステップS111において、上下首振り運転中であると判定した場合(S111:YES)、主制御部45は、上下首振り運転中の上下首振り角度を、タイマー設定情報Nとして記録されている上下首振り角度に変更する(S112)。記録されている上下首振り角度で運転されている場合、その上下首振り角度での運転を継続する。なお、タイマー設定情報Nに設定されている上下首振り運転が「OFF」である場合、上下首振り運転を停止することになる。
ステップS111において、上下首振り運転中ではないと判定した場合(S111:NO)、主制御部45は、タイマー設定情報Nとして記録されている上下首振り角度で首振り運転を開始する(S113)。なお、タイマー設定情報Nとして設定されている上下首振り運転が「OFF」である場合、上下首振り運転の停止状態を継続する。
ステップS105〜S113にて、ファンモータ21、並びに左右首振り運転及び上下首振り運転の運転状況の監視及び制御後、主制御部45は、ステップS104以降の処理を繰り返す。なお、主制御部45は、副制御部27を介して、ファンモータ21、並びに左右首振り運転及び上下首振り運転の運転状況の監視及び制御を行う。
ステップS104において、継続時間が経過していると判定した場合(S104:YES)、主制御部45は、タイマー設定情報Nとして設定されている継続設定の有無を判定する(S114)。
ステップS114において、継続設定「有」であると判定した場合(S114;YES)、主制御部45は、タイマー設定情報N+1に基づいて運転すべく支柱3の位置を調整する支柱位置調整処理をサブルーチンとして実行する(S115)。
ステップS115にて、支柱位置調整処理の実行が終了後、主制御部45は、変数NにN+1を代入(Nをインクリメント)して(S116)、ステップS103以降の処理を繰り返す。
ステップS114において、継続設定「無」であると判定した場合(S114:NO)、主制御部45は、支柱3の位置を初期状態に戻す支柱位置移動終了処理をサブルーチンとして実行する(S117)。
ステップS117にて、支柱位置移動終了処理の実行が終了後、主制御部45は、ファンモータ21の運転並びに左右首振り運転及び上下首振り運転をそれぞれ停止し(S118)、主処理を終了する。また、主処理の終了に合わせて電源を切断するようにしても良い。このようにして主処理が実行される。
図14は、本願記載の扇風機1にて実施される支柱位置調整処理の一例を示すフローチャートである。支柱位置調整処理は、主処理のステップS115にて起動されるサブルーチンであり、次のタイマー設定情報に合わせて支柱3の位置を調整する処理である。主制御部45は、主処理のステップS115にてサブルーチンの呼び出し処理を実行し、記録部450に記録されている各種プログラムの一つである支柱位置調整処理を読み取って実行する。
扇風機1が備える主制御部45は、位置検出部44により、回動盤41に連結された支柱3の位置を検出し(S201)、更に、タイマー設定情報Nとして設定されている移動角度が正転方向(右回り方向)への回動を示しているか否かを判定する(S202)。移動角度は、タイマー設定情報N+1にて設定されている左右首振り運転の中心位置となる位置を、ポテンショメータ44aを用いて、支柱3(回動盤41)の回動角度に係る絶対位置として検出する。
ステップS202において、正転方向への回動であると判定した場合(S202:YES)、主制御部45は、基軸モータ43を制御して、設定されている移動角度となるように正転方向へ、回動盤41に連結された支柱3を回動させる(S203)。
ステップS202において、正転方向への回動ではない、即ち、逆転方向への回動であると判定した場合(S202:NO)、主制御部45は、基軸モータ43を制御して、設定されている移動角度となるように逆転方向へ、回動盤41に連結された支柱3を回動させる(S204)。
支柱3を回動させた後、主制御部45は、支柱位置調整処理を終了し、主処理のステップS116以降の処理を実行する。このようにして支柱位置調整処理が実行される。
図15は、本願記載の扇風機1にて実施される支柱位置移動終了処理の一例を示すフローチャートである。支柱位置移動終了処理は、主処理のステップS117にて起動されるサブルーチンであり、最後のタイマー設定情報Mとして設定されている終了角度に合わせて支柱3の位置を調整する処理である。主制御部45は、主処理のステップS117にてサブルーチンの呼び出し処理を実行し、記録部450に記録されている各種プログラムの一つである支柱位置移動終了処理を読み取って実行する。
扇風機1が備える主制御部45は、タイマー設定情報Mとして設定されている支柱3の終了位置が現在位置で停止であるか否かを判定する(S301)。即ち、最後の動作設定となったタイマー設定情報Mに係る位置で終了するか否かを判定する。
ステップS301において、現在位置で停止であると判定した場合(S301:YES)、主制御部45は、支柱位置移動終了処理を終了し、主処理のステップS118以降の処理を実行する。
ステップS301において、現在位置で停止ではないと判定した場合(S301:NO)、主制御部45は、タイマー設定情報Mとして設定されている支柱3の終了位置が原点復帰であるか否かを判定する(S302)。原点復帰とは、予め設定されている原点位置に戻して終了することを意味している。また、原点復帰ではない場合、タイマー設定情報Mとして設定されている終了位置(設定角度)に移動させて終了となる。
ステップS302において、支柱3の終了位置が原点復帰であると判定した場合(S302:YES)、主制御部45は、位置検出部44により、回転盤に連結された支柱3の位置を検出する(S303)。そして、主制御部45は、検出した支柱3の位置に基づいて原点復帰するために正転方向へ回動すべきか否かを判定する(S304)。ステップS303において、位置検出部44として、ポテンショメータ44aを用いている場合、現在位置が、どちらの方向にどれだけ回転した位置であるかを検出することができる。従って、ステップS304において、回動方向については、位置検出部44により検出した現在位置と、原点との関係に基づいて、捻れが解消する方向(現在位置が原点から正転方向であれば逆転方向に)となるように判定される。なお、仮に捻れが増方向へ回動したとしても、規制角度以上の回動は規制部材により規制されており、これ以上同方向へ回動できないためそれ以上捩れることはない。また、回動限界(摺動限界)に到達したことは、基軸モータ43に流れる負荷電流を検出する負荷電流センサを用いた位置検出部44にて検出するようにして、反転させるように制御することも可能である。
ステップS304において、正転方向へ回動すべきと判定した場合(S304:YES)、主制御部45は、基軸モータ43を制御して、原点まで正転方向へ、回動盤41に連結された支柱3を回動させる(S305)。
ステップS304において、正転方向へ回動すべきではない、即ち、逆転方向へ回動すべきと判定した場合(S304:NO)、主制御部45は、基軸モータ43を制御して、原点まで逆転方向へ、回動盤41に連結された支柱3を回動させる(S306)。
主制御部45は、原点まで支柱3を回動後、支柱位置移動終了処理を終了し、主処理のステップS118以降の処理を実行する。
ステップS302において、支柱3の終了位置が原点復帰では無く、設定されている終了位置に移動させて終了すると判定した場合(S302:NO)、主制御部45は、位置検出部44により、回転盤に連結された支柱3の位置を検出する(S307)。そして、主制御部45は、検出した支柱3の位置に基づいて設定角度へ移動させるために正転方向へ回動すべきか否かを判定する(S308)。位置検出部44として、ポテンショメータ44aを用いている場合、回動方向については、位置検出部44により検出した現在位置と、設定角度の位置との関係に基づいて、捻れが解消する方向となるように判定される。
ステップS308において、正転方向へ回動すべきと判定した場合(S308:YES)、主制御部45は、基軸モータ43を制御して、設定角度まで正転方向へ、回動盤41に連結された支柱3を回動させる(S309)。
ステップS308において、正転方向へ回動すべきではない、即ち、逆転方向へ回動すべきと判定した場合(S308:NO)、主制御部45は、基軸モータ43を制御して、設定角度まで逆転方向へ、回動盤41に連結された支柱3を回動させる(S310)。
主制御部45は、設定角度まで支柱3を回動後、支柱位置移動終了処理を終了し、主処理のステップS118以降の処理を実行する。
このようにして、支柱位置移動終了処理が実行される。
なお、上述した例では、位置検出部44として、回動角度に係る絶対位置を検出するポテンショメータ44aを用いた形態について述べたが、本発明はこれに限らず、必ずしも絶対位置を検出する位置検出部44を用いる必要は無い。例えば、位置検出部44として、前述の相対位置センサ44b及び摺動子401を併用して、回転角度に係る絶対位置を判定する等、様々な形態に展開することが可能である。
次に、本願記載の扇風機1について、タイマー設定に基づく運転の具体例について説明する。図16乃至図20は、本願記載の扇風機1にて実施される主処理の具体例について示す説明図である。図16(a)は、タイマー設定情報1乃至3として設定されている運転が実施される時間を示しており、図16(b)、図16(c)及び図16(d)は、タイマー設定情報1乃至3の具体例を、図16(a)に示す時間と対応付けて示している。図17乃至図19は、図16に示したタイマー設定情報1乃至3に基づく扇風機1の動作を示している。なお、図17乃至図19の(a)は、扇風機1の送風部2の左右首振り運転を上方からの視点で示しており、(b)は、送風部2の上下首振り運転を側方からの視点で示している。図20は、タイマー設定情報1乃至3に基づく扇風機1の動作が終了した後の扇風機1の送風部2の状態を上方からの視点で示している。
図16乃至図20に例示した具体例では、先ず、図16(b)に示すタイマー設定情報1に基づいての運転が実施される。タイマー設定情報1では、継続時間「2H」、風量「強」、左右首振り「ON」、左右首振り角度「α°」、上下首振り「ON」、上下首振り角度「β°」、継続設定「有」、移動角度「−180°」として設定されている。タイマー設定情報1に基づく運転は、図16(a)に示すように2時間継続して実施される。この場合の風量は、「強」である。また、図17(a)に示すように左右首振りは、原点(0°)を中心としてα°の角度で実施され、図17(b)に示すように上下首振り角度は、β°の角度で実施される。そして、継続時間である2時間が経過後、継続設定「有」及び移動角度「−180°」となっているため、逆転方向(左回り)に180°回動し、タイマー設定情報2に基づく運転を開始する。
タイマー設定情報2では、継続時間「1H」、風量「中」、左右首振り「ON」、左右首振り角度「θ°」、上下首振り「ON」、上下首振り角度「δ°」、継続設定「有」、移動角度「−90°」として設定されている。タイマー設定情報2に基づく運転は、図16(a)に示すように1時間継続して実施される。この場合の風量は、「中」である。また、図18(a)に示すように左右首振りは、原点の反対側である−180°の位置を中心としてθ°の角度で実施され、図18(b)に示すように上下首振り角度は、δ°の角度で実施される。そして、継続時間である1時間が経過後、継続設定「有」及び移動角度「−90°」となっているため、逆転方向に90°回動し、タイマー設定情報3に基づく運転を開始する。
タイマー設定情報3では、継続時間「1H」、風量「弱」、左右首振り「OFF」、左右首振り角度「0°」、上下首振り「OFF」、上下首振り角度「0°」、継続設定「無」、移動角度(終了角度)「原点復帰」として設定されている。タイマー設定情報3に基づく運転は、図16(a)に示すように1時間継続して実施される。この場合の風量は、「弱」である。また、図19(a)及び図19(b)に示すように左右首振り動作及び上下首振り動作は実施されない。そして、継続時間である1時間が経過後、継続設定「無」であるため、移動角度は、終了角度と解釈され、終了角度が「原点復帰」となっているため、図20に示すように逆転方向に90°回動して原点位置に復帰し、その状態で運転を終了する。
次に、本願記載の扇風機1について、タイマー設定に基づく使用例について説明する。図21乃至図23は、本願記載の扇風機1の使用例を示す説明図である。図21乃至図23は、夜間における室内での扇風機1の使用例を時系列で示している。図21は、就寝前に使用者がベッドで読書をしている状態を示しており、扇風機1は、使用者を中心として左右首振り運転をしている。図22は、図21から時間が経過した夜中の状態を示しており、扇風機1は、窓側を向いて稼働しており、室内の熱気を屋外へ送ることになる。図23は、図22から更に時間が経過した明け方の状態を示しており、扇風機1は、窓を背にしてドア側を向いて稼働しており、屋外の冷えた新鮮な空気を室内に取り込むことになる。
上述した例では、タイマー設定情報として、継続時間、風量、左右首振りON/OFF、左右首振り角度、上下首振りON/OFF、上下首振り角度、継続設定の有無、移動角度(基軸角度)の8つの設定情報を用いたが、必ずしも全て用いる必要はない。例えば、本発明に係る扇風機1として、風量固定、上下首振り無し、左右首振り角度固定等の規格の安価な扇風機に、支柱3を回動可能な回動盤41及び配置台40を備える基台部4を組み合わせて構成する場合、タイマー設定情報は、継続時間、左右首振りON/OFF、継続設定の有無、移動角度(基軸角度)の4つとなる。このような安価な扇風機としては、首振機構の駆動源としてファンモータを利用し、ファンモータと首振機構との間に電磁クラッチ、電磁プランジャー、ソレノイド等の機構を設け、この電磁クラッチ等の機構を通断電制御することにより、頭部の首振を制御する従来から周知の扇風機を用いることが可能である。例えば、特公平07−030755号公報、特公平04‐056159号公報等の公報に記載されているような扇風機がこのような従来から周知の扇風機として挙げることができる。
以上のように、本願記載の扇風機1は、送風部2が首振り運動により揺動すると共に、支柱3を右回り及び左回りにそれぞれ一回転させることが可能である。従って、状況に応じた首振り運転を実現することが可能となる。なお、揺動及び回動に関する機構において、支柱3の回動に関する機構以外の機構については、既存技術を用いることも可能であるので、全体として製造コストを抑制することが可能である。しかも、送風部2は、支柱3を右回り及び左回りにそれぞれ一回転させることが可能でありながらも、所定の規制角度以上には回動しないように規制されている。従って、内部の配線10が必要以上に捩れて故障の原因となることを防止することが可能である。なお、配線10が捩れることを防止するためには、例えば、配線10途中に可動接点を設けることでも実現可能であるが、その場合、装置の複雑化、製造コストの高騰等の問題が生じる。
更に、本願記載の扇風機1は、設定されている複数の稼働条件情報に基づいて運転することにより、タイマー運転の方法を拡張し、状況に応じた首振り運転を実現することが可能である。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形態で実施することが可能である。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。更に、請求の範囲の均等範囲に属する変形及び変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、前記実施形態では、基台部4の回動盤41が回動することにより、回動盤41に連結する支柱3が回動する形態を示したが、本発明はこれに限らず、支柱3を構成する支持杆30に対し、摺動杆31が回動する等、支柱3の一部が回動するようにしても良い。即ち、送風部2を支持する部分の支柱3が設置場所に対して支柱3を右回り及び左回りにそれぞれ一回転させることが可能であれば、様々な構成に展開することが可能である。
また、例えば、前記実施形態としては、支持部として、長軸状の支柱3を例示して示したが、本発明はこれに限らず、送風部2を側部から挟持するU字状の支持部を用いてサーキュレータとして構成する等、様々な形態に展開することが可能である。
更に、例えば、前記実施形態としては、床を配置場所として基台部4を床に載置する形態を示したが、本発明はこれに限らず、天井又は壁を配置場所として基台部4を配設する等、様々な形態に展開することが可能である。
1 扇風機
10 配線
2 送風部
20 ファン
21 ファンモータ
24 保持部
25 上下首振りモータ(第3駆動部)
26 左右首振りモータ(第1駆動部)
27 副制御部
270 記録部
275 ファンモータ駆動部
276 左右首振りモータ駆動部(第1駆動部)
277 上下首振りモータ駆動部(第3駆動部)
3 支柱(支持部)
4 基台部
40 配置台
401 摺動子
401b 第2突起部(規制部)
401d 磁石(位置検出部)
402 磁気近接センサ(位置検出部)
41 回動盤
410 第1突起部(規制部)
42 基軸
43 基軸モータ(第2駆動部)
44 位置検出部
44a ポテンショメータ(位置検出部)
44b 相対位置センサ(位置検出部)
45 主制御部
450 記録部

Claims (3)

  1. 送風部と、前記送風部を支持する支持部とを備える扇風機であって、
    前記送風部を前記支持部に対して揺動させる第1駆動部と、
    前記支持部を設置場所に対して一方向及び他方向へそれぞれ一回転の範囲で回動させることが可能な第2駆動部と、
    前記第2駆動部による前記支持部の回動角度が規制角度以下になるように規制する規制部材と、
    回動角度が、前記規制部材により規制される規制角度に到達したか否かを検出する位置検出部と
    を備えることを特徴とする扇風機。
  2. 請求項1に記載の扇風機であって、
    稼働条件を示す稼働条件情報を記録する記録部を更に備え、
    前記記録部に記録されている稼働条件情報は、
    稼働時間に関する時間情報、前記支持部の固定位置を示す位置情報及び前記送風部の揺動条件を示す揺動情報を含む
    ことを特徴とする扇風機。
  3. 請求項2に記載の扇風機であって、
    前記記録部は、予め設定されている順序で順次実行される複数の稼働条件情報を記録している
    ことを特徴とする扇風機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111828366A (zh) * 2020-08-26 2020-10-27 郭菊花 一种避免送风盲区的电风扇摆风控制方法及其装置

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