JP2018203195A - 洋上施工用浮体 - Google Patents

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悠佑 吉田
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俊祐 山崎
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【課題】施工性を高めると共にコストを低減することができる洋上施工用浮体を提供する。【解決手段】洋上風力発電設備の洋上施工用浮体Fであって、複数のカラムを備えるセミサブ型の浮体本体1と、浮体本体1の上面に設けられ作業スペース及び載置スペースを備える作業ヤード2と、浮体本体1に設けられ、洋上風力発電設備の構成部品を吊り上げる揚重設備3と、カラムの内部に設けられ、浮体本体1の喫水を調整するバラスト機構4と、を備え、海底Sに着底可能に形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、洋上施工用浮体に関する。
近年、陸上では風車の適地が減少しているため、洋上における風車の設置が推進されている。また、発電量の増大を図るため、洋上風車が大型化する傾向にある。
洋上風車の組立方法としては、造船所のドックでの組立、岸壁に設置した陸上クレーンによる組立、洋上でのフローティングクレーン(FC:floating crane)による組立、洋上での自己昇降式作業台船(SEP:self elevating platform)による組立(例えば、特許文献1参照)等が知られている。
特開2004−1750号公報
造船所のドックでの組立方法では、ドックの規模により組立可能な洋上風車のサイズが制限され、大型の洋上風車に対応可能なドックは少ないのが現状である。
岸壁に設置した陸上クレーンによる組立方法では、洋上風車の大型化に伴い出力の大きな大型クレーンが必要になり、さらに大型クレーンを支えるために地耐力を強化する岸壁補強工事等の附帯工事が必要になり、施工費が嵩むという問題がある。
洋上でのフローティングクレーンによる組立方法では、波による船体動揺が生じやすいため、稼働率が低いという問題がある。また、洋上風車の大型化に伴い大型のフローティングクレーンを使用する場合には、施工費が嵩むという問題がある。
自己昇降式作業台船による組立方法では、比較的水深の浅い港湾でしか使用できないという問題がある。
従来の組立方法では、それぞれ施工面又はコスト面で問題があり、洋上風車のサイズ、組立に必要なクレーンの揚程、設置海域の状況(波の動揺、水深)等の諸条件を考慮し、最適な組立方法を選択する必要があった。
そこで、本発明の課題は、施工性を高めると共にコストを低減することができる洋上施工用浮体を提供することである。
本発明は、洋上風力発電設備の洋上施工用浮体であって、複数のカラムを備えるセミサブ型の浮体本体と、前記浮体本体の上面に設けられ作業スペース及び載置スペースを備える作業ヤードと、前記浮体本体に設けられ、前記洋上風力発電設備の構成部品を吊り上げる揚重設備と、前記カラムの内部に設けられ、前記浮体本体の喫水を調整するバラスト機構と、を備え、海底に着底可能に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、セミサブ型の浮体本体を備えるため、水線面積を小さくし、波による洋上施工用浮体の動揺影響を低減することができ、ひいては、洋上風力発電設備の洋上施工を安定して行うことができる。また、浮体本体の上面に設けられた作業ヤードと揚重設備とを備えるため、洋上風力発電設備の洋上施工が可能になる。これにより、載置スペースや作業スペースを十分に確保して大型の洋上風力発電設備の洋上施工を行うことができると共に、岸壁に設置した陸上クレーンによる組立の際の岸壁補強工事等の附帯工事が不要となるため施工費を低減することができる。また、浮体本体の喫水を調整するバラスト機構を備えるため、比較的水深の浅い海域では浮体本体を海底に着底させることができるし、比較的水深の深い海域では喫水を調整して浮体本体の姿勢を安定させることができる。つまり、水深に関係なく洋上風力発電設備の洋上施工を行うことができる。また、浮体本体を海底に着底させることで、波による洋上施工用浮体の動揺影響を低減することができ、ひいては、洋上風力発電設備の洋上施工を安定して行うことができる。
また、前記浮体本体に設けられ、当該浮体本体を航行させる推進機構を備えることが好ましい。このようにすると、洋上施工用浮体を自航させることができる。
また、前記浮体本体に設けられ、前記洋上風力発電設備を上載する浮体に対して前記浮体本体を保持する保持機構を備えることが好ましい。このようにすると、例えば、洋上施工中の洋上風力発電設備用浮体と洋上施工用浮体との揺れを同期できると共に、洋上風力発電設備用浮体との距離を一定に保つことができるため、洋上施工を容易に行うことができる。
本発明によれば、施工性を高めると共にコストを低減することができる。
本発明の一実施形態である洋上施工用浮体を用いた、洋上風車用浮体の風力発電設備施工例の斜視図である。 第一クレーンのブームを下向きに傾けた状態を示す部分拡大斜視図である。 洋上施工用浮体及び洋上風車用浮体が海底に着底している状態を示す説明図である。 洋上施工用浮体及び洋上風車用浮体が浮いている状態を示す説明図である。 複数の洋上風車用浮体に洋上風車を施工する場合の本実施形態の作用効果を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態である洋上施工用浮体を用いた、着床式の風力発電設備施工例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に示すように、洋上施工用浮体Fは、洋上風力発電設備W(以下「洋上風車W」と称する。)の洋上施工に使用する浮体である。洋上施工用浮体Fは、浮体本体1と、作業ヤード2と、揚重設備3と、バラスト機構4と、推進機構5と、係留設備6と、保持機構7とを主に備えている。
参照符号Gは、洋上風車Wを上載する洋上風車用浮体を示している。洋上風車用浮体Gは、海底Sに着底可能に形成されている。洋上風車Wは、本実施形態では水平軸風車であって、タワーW1、ナセルW2、ブレードW3等を含んで構成されている。タワーW1の高さは、例えば、約70〜100mである。また、ナセルW2の重量は、例えば、約100〜400tである。また、ブレードW3の長さは、例えば、約40〜80mである。洋上風車Wは、センターカラム上に設置されている。
浮体本体1は、セミサブ型の金属製の浮体であって洋上施工用浮体Fの基体となる部分である。浮体本体1は、センターカラム11と、複数のサイドカラム12と、連結部材13とを含んで構成されている。
センターカラム11は、浮体本体1の真ん中に配置され、上下方向に延在する円筒状の部材である。センターカラム11の下端には、拡径した大径部11aが形成されている。
サイドカラム12は、センターカラム11の周囲を取り囲むように配置された円筒状の部材である。サイドカラム12の数は特に制限されないが、本実施形態では三つ配置されている。また、サイドカラム12の大きさも適宜設定すればよいが、例えば、直径5〜10mで形成されている。三つのサイドカラム12は、センターカラム11を中心とする円の周方向に等間隔で配置されている。三つのサイドカラム12の中心を結んだ仮想線は、平面視で正三角形状を呈する。サイドカラム12の配置は、適宜変更してよい。
以下、三つのサイドカラム12を区別する場合には、第一サイドカラム12a、第二サイドカラム12b、第三サイドカラム12cのように称する。サイドカラム12の径は、センターカラム11の径よりも大きくなっている。サイドカラム12の高さは、センターカラム11の高さと同等である。サイドカラム12の下端には、拡径した大径部12dが形成されている。
センターカラム11及びサイドカラム12の高さは、例えば、約50mに設定されている。隣り合うサイドカラム12,12同士の間隔は、例えば、約50mに設定されている。洋上風車用浮体Gの高さは、例えば、約30mに設定されており、洋上施工用浮体Fのセンターカラム11及びサイドカラム12よりも低くなっている。この高低差をクレーン揚程に利用することができ、後記する第一クレーン31は高低差の分、洋上風車Wの構成部品W1,W2,W3等を高く吊り上げることができるようになる。
連結部材13は、センターカラム11と各サイドカラム12とを相互に連結する部材である。連結部材13は、3つの上側連結部材13aと、3つの下側連結部材13bと、3つのブレース材13cとを含んで構成されている。各部材13a,13b,13cは、センターカラム11と一のサイドカラム12との間に一本ずつ配置されている。上側連結部材13aは、センターカラム11とサイドカラム12の上端外周面同士を水平に連結している。下側連結部材13bは、センターカラム11とサイドカラム12の下端外周面同士(大径部11a,12d同士)を水平に連結している。ブレース材13cは、上側連結部材13aと下側連結部材13bとの間において、センターカラム11の上方外周面とサイドカラム12の下方外周面とを斜めに連結している。
作業ヤード2は、洋上風車Wの施工時における作業スペースであって、洋上風車Wの構成部品W1,W2,W3や揚重設備3のカウンターウェイト(図示略)等の載置スペースにもなる。作業ヤード2は、例えば、デッキやグレーチング等からなる。作業ヤード2は、浮体本体1の上面に設けられており、本実施形態ではセンターカラム11と三つの上側連結部材13a上に設置されている。作業ヤード2は、三つのサイドカラム12の上端外周面を繋ぐように設置されており、平面視で三角形状を呈する。
揚重設備3は、浮体本体1の上面に設けられており、洋上風車Wの構成部品W1,W2,W3等を吊り上げる設備である。揚重設備3は、第一クレーン31と、第一クレーン31よりも小型の第二クレーン32とを有する。第一クレーン31及び第二クレーン32は、いずれも起伏可能かつ水平旋回可能に構成されている。
第一クレーン31は、第二クレーン32よりも出力の大きい大型のクレーンであって、主に洋上風車Wの施工に使用されるものである。第一クレーン31は、洋上風車用浮体Gに最も近い第一サイドカラム12aの上端に設置されている。第一クレーン31は、タワー31a、運転台31b、ブーム31c、フック31d等を含んで構成されている。第一クレーン31は、ブーム31cを下向きに傾けて図2のようにブーム31cの先端側を作業ヤード2上に倒伏してもよいし、ブーム31cの先端側を第二サイドカラム12b上又は第三サイドカラム12c上に倒伏してもよい。第一クレーン31は、本実施形態では固定式クレーンとしたが、作業ヤード2上を走行可能な移動式クレーンにしてもよい。
第二クレーン32は、主に第一クレーン31の組立、解体、フック31dの配置調整、洋上風車Wの構成部品W1,W2,W3の配置調整等に使用されるものである。第二クレーン32は、第一クレーン31の設置場所とは別の第二サイドカラム12bの上端に設置されている。第二クレーン32は、タワー32a、ブーム32b、フック32c等を含んで構成されている。第二クレーン32は、本実施形態では固定式クレーンとしたが、作業ヤード2上を走行可能な移動式クレーンにしてもよい。なお、洋上風車Wの施工を行える第一クレーン31を少なくとも1台搭載すれば、第二クレーン32を搭載しなくてもよい。
バラスト機構4は、浮体本体1の喫水や姿勢を調整する機構である。バラスト機構4は、バラストタンク41、バラスト制御盤42等を含んで構成されている。
バラストタンク41は、サイドカラム12内において下方に設置されており、バラスト水(例えば海水)を貯留できる。図示は省略するが、サイドカラム12は、海水の注水口と排水口とを備えている。バラストタンク41は、バラスト配管、バラストポンプ、バラスト弁等を介して注水口と排水口とにそれぞれ連通している。
バラスト制御盤42は、バラストポンプの作動やバラスト弁の開閉等を制御し、バラストタンク41内の水量を制御するものである。バラスト制御盤42は、サイドカラム12内においてバラストタンク41の上方に設置されている。
洋上施工用浮体Fは、各サイドカラム12のバラストタンク41内の水量を個別に調整することにより、浮体本体1の喫水や姿勢を制御できるようになっている。具体的には、洋上施工用浮体Fは、図3に示すように各バラストタンク41内にバラスト水を所定量注水して浮体本体1を海底Sに着底させることができる。一方、洋上施工用浮体Fは、図4に示すように各バラストタンク41内のバラスト水を所定量排水して浮体本体1を浮かせることができる。また、第一クレーン31や第二クレーン32による洋上風車Wの構成部品W1,W2,W3等の重量物の吊り上げ等で洋上施工用浮体Fの重心位置が移動する場合には、各バラストタンク41内の水量を変更することにより、洋上施工用浮体Fの重心位置の移動を低減し姿勢を安定させることができる。つまり、バラスト機構4は、重量物のカウンターウェイトとしても利用される。
図1に示すように、推進機構5は、浮体本体1に設けられており、浮体本体1を航行させる機構である。洋上施工用浮体Fは、推進機構5を備えることにより、前後進及び旋回可能に構成されている。推進機構5は、サイドカラム12の大径部12dの外周面に付設されたスラスタからなる。スラスタは、各サイドカラム12に、例えば一つずつ付設され、駆動方向が120度ずつ異なるように配置されている。
なお、センターカラム11の下端に推進機構としてアジマススラスタ(図示略)を付設してもよい。アジマススラスタを付設する場合には、洋上施工用浮体Fの着底を阻害しないようにセンターカラム11内に格納可能な構造にするとよい。また、DPS(Dynamic Positioning System)を洋上施工用浮体Fに搭載してもよい。DPSは、推進機構5の推力を制御して洋上施工用浮体Fを洋上の所定位置に自動的に位置保持させるシステムである。DPSを備えることにより、波や風による洋上施工用浮体Fの漂流を防止することができる。
係留設備6は、浮体本体1に設けられており、洋上施工用浮体Fを岸壁に係留するための設備である。係留設備6は、例えば、ボラード等からなる。係留設備6は、ロープ等の係留索(図示略)の一端が掛止される。係留索の他端は、岸壁に設置されるボラード等に掛止される。係留設備6の設置位置や数は、特に制限されないが、本実施形態では第三サイドカラム12cの上端に一つ設置されている。
保持機構7は、浮体本体1に設けられており、洋上風車用浮体Gに対して浮体本体1を保持する機構である。保持機構7は、図4に示す洋上施工用浮体Fと洋上風車用浮体Gとがいずれも浮いている場合に使用するのが好ましい。保持機構7は、図3に示す洋上施工用浮体Fと洋上風車用浮体Gとがいずれも海底Sに着底している場合には使用しなくてもよい。保持機構7は、本実施形態では洋上風車用浮体Gに最も近い第一サイドカラム12aに付設されている。保持機構7は、第一把持部71と、第二把持部72と、連結部73とを有する。
第一把持部71は、第一サイドカラム12aの外周面を把持する円筒状の部位である。第一把持部71は、周方向の二箇所に分断部71a(図1では一箇所のみ図示)を有しており、半割構造になっている。一方の半割部は、連結部73に一体形成されている。二つの半割部は、図示せぬ固定手段で互いに連結されている。第一把持部71は、第一サイドカラム12aに対して着脱自在に設けられている。
第二把持部72は、洋上風車用浮体Gの一のサイドカラムの外周面を把持する円筒状の部位である。第二把持部72は、周方向の二箇所に分断部72a(図1では一箇所のみ図示)を有しており、半割構造になっている。一方の半割部は、連結部73に一体形成されている。二つの半割部は、図示せぬ固定手段で互いに連結されている。第二把持部72は、洋上風車用浮体Gの一のサイドカラムに対して着脱自在に設けられている。
連結部73は、第一把持部71と第二把持部72とを相互に連結する部位である。連結部73は、平面視かつ正面視で矩形状を呈する。
本実施形態に係る洋上施工用浮体Fは、基本的に以上のように構成されるものである。次に、その作用効果について説明する。本実施形態によれば、図1に示すように、セミサブ型の浮体本体1を備えるため、水線面積を小さくし、波による洋上施工用浮体Fの動揺影響を低減することができ、ひいては、洋上風車Wの洋上施工を安定して行うことができる。また、浮体本体1の上面に設けられた作業ヤード2と揚重設備3とを備えるため、洋上風車Wの洋上施工が可能になる。これにより、載置スペースや作業スペースを十分に確保して大型の洋上風車Wの洋上施工を行うことができると共に、岸壁に設置した陸上クレーンによる組立の際の岸壁補強工事等の附帯工事が不要となるため施工費を低減することができる。
また、本実施形態によれば、図3に示すように、浮体本体1の喫水を調整するバラスト機構4を備えるため、比較的水深の浅い海域では各バラストタンク41内にバラスト水を所定量注水して浮体本体1を海底Sに着底させることができる。浮体本体1を海底Sに着底させることで、波による洋上施工用浮体Fの動揺影響を低減することができ、ひいては、洋上風車Wの洋上施工を安定して行うことができる。なお、この場合は、海底Sにアンカー(図示省略)を打って、浮体本体1を移動不能としてもよい。
一方、図4に示すように、比較的水深の深い海域では各バラストタンク41内のバラスト水を所定量排水して浮体本体1を海底Sから浮上させることができる。この場合も、喫水を調整することにより、洋上施工用浮体Fの姿勢を安定させることができる。つまり、本実施形態の洋上施工用浮体Fによれば、水深に関係なく洋上風車Wの洋上施工を安定して行うことができる。
また、本実施形態によれば、図1に示すように、浮体本体1に設けられ当該浮体本体1を航行させる推進機構5を備えるため、洋上施工用浮体Fを自航させることができる。
また、本実施形態によれば、図1に示すように、浮体本体1に設けられ洋上風車用浮体Gに対して浮体本体1を保持する保持機構7を備えるため、洋上施工中の洋上風車用浮体Gと洋上施工用浮体Fとの揺れを同期できると共に、洋上風車用浮体Gとの距離を一定に保つことができる。これにより、洋上風車用浮体Gと洋上施工用浮体Fとが浮いている場合においても、洋上風車Wの洋上施工を容易に行うことができる。
ここで、図5を参照して、複数の洋上風車用浮体Gを洋上に設置し、洋上風車Wを施工する場合の本実施形態の作用効果について説明する。図5では、三つの洋上風車用浮体Gを、符号Ga,Gb,Gcを付して区別する。洋上風車Wの組立作業は大きく分けて、(1)洋上風車Wの構成部品W1,W2,W3の組付、(2)内部の配線、(3)試運転、の順番で施工される。例えば、従来の岸壁に設置した陸上クレーンによる組立方法では、一の洋上風車Wの全ての組立作業が完了し、当該洋上風車Wを岸壁から設置海域へ向けて移動させた後に、次の洋上風車Wの組立作業に取り掛かるため施工性が悪く、施工期間も非常に長くなる。
これに対し、図5に示すように、本実施形態に係る洋上施工用浮体Fでは、自航機能を備えるため、一の洋上風車用浮体Gaにおける洋上風車Wの構成部品W1,W2,W3の組付が完了すると、別の洋上風車用浮体Gb,Gcに順次移動して洋上風車Wの構成部品W1,W2,W3の組付を行うことができる。すなわち、本実施形態によれば、一の洋上風車用浮体Gaにおける洋上風車Wの内部の配線等を待つことなく、別の洋上風車用浮体Gb,Gcに順次移動して洋上風車Wの構成部品W1,W2,W3の組付を行うことができるため組立時の施工性が高く、施工期間も大幅に短縮することができる。また、洋上風車Wの洋上設置後には、洋上施工用浮体Fを設置海域まで移動して洋上風車Wの修繕作業を行えるため、修繕時の施工性も高い。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、推進機構5を搭載して自航する構成としたが、推進機構5を搭載せずに洋上施工用浮体Fを曳航する構成にしてもよい。曳航する際のロープは、係留設備6に掛止するとよい。本実施形態では、係留設備6を搭載したが、係留設備6を搭載しなくてもよい。本実施形態では、水平軸風車の洋上施工に洋上施工用浮体Fを使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば垂直軸風車の洋上施工に洋上施工用浮体Fを使用してもよい。本実施形態では、浮体式の洋上風車Wの洋上施工に洋上施工用浮体Fを使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図6に示す着床式の洋上風車Waの洋上施工に洋上施工用浮体Fを使用してもよい。図6の参照符号Mは、支持構造物を示している。支持構造物Mは、洋上風車Waを上載すると共に、海底Sに移動不能に着底している。図6に示す浮体本体1は、海底Sに着底している。洋上施工用浮体Fと支持構造物Mとがいずれも海底Sに着底している場合には、保持機構7を使用しなくてもよい。これにより、保持機構7を着脱する手間を省くことができる。
F 洋上施工用浮体
1 浮体本体
2 作業ヤード
3 揚重設備
4 バラスト機構
5 推進機構
6 係留設備
7 保持機構
G 洋上風車用浮体(浮体)
W,Wa 洋上風車(洋上風力発電設備)

Claims (3)

  1. 洋上風力発電設備の洋上施工用浮体であって、
    複数のカラムを備えるセミサブ型の浮体本体と、
    前記浮体本体の上面に設けられ作業スペース及び載置スペースを備える作業ヤードと、
    前記浮体本体に設けられ、前記洋上風力発電設備の構成部品を吊り上げる揚重設備と、
    前記カラムの内部に設けられ、前記浮体本体の喫水を調整するバラスト機構と、を備え、海底に着底可能に形成されていることを特徴とする洋上施工用浮体。
  2. 前記浮体本体に設けられ、当該浮体本体を航行させる推進機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の洋上施工用浮体。
  3. 前記浮体本体に設けられ、前記洋上風力発電設備を上載する浮体に対して前記浮体本体を保持する保持機構を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洋上施工用浮体。
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