JP2018202619A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザ認証に基づく蓄積印刷が可能な画像形成装置であって,ユーザの不便を軽減する技術を提供すること。【解決手段】MFP100は,ICカードから識別情報を読み取ってユーザ認証を行い,識別情報を読み取ることのできる状態が継続している時間である継続時間を計測し,継続時間が,所定時間より長い場合には継続時間情報に「長時間」を,所定時間と同じか短い場合には「短時間」を記憶する。さらに,MFP100は,「長時間」が記憶された場合,記憶されている画像データに基づく画像をシートに形成させる第1画像形成処理と,その後ログアウトする第1ログアウト処理とを実行する。一方,MFP100は,「短時間」が記憶された場合,実行命令により画像をシートに形成させる第2画像形成処理と,ログアウト命令によりログアウトする第2ログアウト処理とを実行する。【選択図】図6

Description

本発明は,蓄積印刷が可能な画像形成装置に関する。さらに詳細には,画像形成装置でのユーザ認証が成功したことを条件として,ユーザ認証を成功させたユーザに対応する蓄積印刷を開始する技術に関するものである。
従来から,外部装置から受信した画像データに基づく画像形成を直ぐには開始せず,所定の実行条件を満たした場合にその画像データに基づく画像形成を開始する蓄積印刷が可能な画像形成装置が知られている。また,ユーザ認証に必要な識別情報の入力を受け付け,ユーザ認証が成功したことを条件として,入力された識別情報に対応する画像データに基づく画像形成を開始する画像形成装置が知られている。
上述の技術を開示した文献としては,例えば,特許文献1がある。特許文献1では,ICカードの情報を読み取るカードリーダを備える画像形成装置であって,カードリーダにて読み取った情報に基づいてユーザ認証を行い,ユーザ認証が成功した場合に,そのユーザの操作を待つことなく,画像形成装置に蓄積されているジョブのうちそのユーザに関わるジョブの実行を開始する構成が開示されている。
特開2011−20389号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,ユーザ認証を成功させたユーザにとっては,画像形成装置に蓄積されている蓄積印刷ジョブよりも優先度が高い他の印刷ジョブを実行したいこともあり得る。この場合,特許文献1に開示されている技術では,画像形成装置に蓄積されている蓄積印刷ジョブが自動的に実行されてしまうため,その蓄積印刷ジョブの実行が完了するまで他の印刷ジョブの実行を待つことになる。その結果,他の印刷ジョブを実行したいユーザにとっては,蓄積印刷ジョブの自動実行がかえって不便になることもある。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,ユーザ認証に基づく蓄積印刷が可能な画像形成装置であって,ユーザの不便を軽減する技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,シートに画像を形成する画像形成部と,記憶媒体から識別情報を読み取る読取部と,指令を受け付ける受付部と,外部装置から画像データを受信する受信部と,記憶部と,制御部と,を備え,前記制御部は,前記受信部を制御して前記外部装置から受信させた前記画像データを,前記記憶部に記憶する画像記憶処理を実行し,さらに前記制御部は,前記読取部を制御して,前記記憶媒体から前記識別情報を読み取らせる読取処理と,前記読取部に前記記憶媒体から前記識別情報を読み取らせることができる状態が継続している時間である継続時間を計測する計測処理と,前記識別情報に基づいて,ユーザ認証を行う認証処理と,前記認証処理にて前記ユーザ認証に成功した場合に,前記記憶部に,前記認証処理による前記ユーザ認証が成功したことを示す情報である第1情報を記憶するログイン処理と,を実行し,さらに前記制御部は,前記計測処理を実行した後に,前記継続時間が所定時間より長い場合に,前記記憶部に第2情報を記憶する第2情報記憶処理と,前記継続時間が前記所定時間と同じかより短い場合に,前記記憶部に第3情報を記憶する第3情報記憶処理と,を実行し,さらに前記制御部は,前記記憶部に前記第2情報が記憶された場合に,前記画像形成部を制御して,前記記憶部に記憶された前記画像データのうち前記識別情報に対応する前記画像データに基づく画像を前記シートに形成させる第1画像形成処理と,前記第1画像形成処理が終了したことを契機に,前記記憶部を,前記第1情報を記憶していない状態に初期化する第1ログアウト処理と,を実行し,さらに前記制御部は,前記記憶部に前記第3情報が記憶された場合に,前記受付部に実行命令を受け付けたことを契機に,前記画像形成部を制御して,シートに画像を形成させる第2画像形成処理と,前記受付部にログアウト命令を受け付けたことを契機に,前記記憶部を,前記第1情報を記憶していない状態に初期化する第2ログアウト処理と,を実行する,ことを特徴としている。
本明細書に開示される画像形成装置は,ユーザ認証に成功した場合に第1情報を記憶し,記憶媒体から識別情報を読み取ることのできる状態が継続する時間が所定時間より長いか否かに基づいて,第2情報を記憶するか,または,第3情報を記憶する。そして,第2情報が記憶された場合,記憶されている画像データに基づく画像をシートに形成させる第1画像形成処理と,第1画像形成処理の終了後にログアウトする第1ログアウト処理とを実行する。一方,第3情報が記憶された場合,実行命令を受け付けた場合に画像をシートに形成させる第2画像形成処理と,ログアウト命令を受け付けた場合にログアウトする第2ログアウト処理とを実行する。
すなわち,本明細書に開示される画像形成装置によれば,記憶媒体から識別情報を読み取ることのできる状態が継続する時間によって,蓄積印刷ジョブを自動的に実行するか否かが決定される。つまり,ログインに成功したユーザは,希望に応じて,記憶媒体から識別情報を読み取ることのできる状態を継続させる時間を選択することで,蓄積印刷ジョブを自動的に実行させるか,他の印刷ジョブを先に実行させるかを選択できる。このことから,ユーザの不便を軽減する技術となっている。
また,本明細書には,シートに画像を形成する画像形成部と,記憶媒体から識別情報を読み取る読取部と,指令を受け付ける受付部と,外部装置から画像データを受信する受信部と,記憶部と,制御部と,を備え,前記制御部は,前記受信部を制御して前記外部装置から受信させた前記画像データを,前記記憶部に記憶する画像記憶処理を実行し,さらに前記制御部は,前記読取部を制御して,前記記憶媒体から前記識別情報を読み取らせる読取処理と,前記読取部に前記記憶媒体から前記識別情報を読み取らせることができる状態が継続している時間である継続時間を計測する計測処理と,前記識別情報に基づいて,ユーザ認証を行う認証処理と,前記認証処理にて前記ユーザ認証に成功した場合に,前記記憶部に,前記認証処理による前記ユーザ認証が成功したことを示す情報である第1情報を記憶するログイン処理と,を実行し,さらに前記制御部は,前記計測処理を実行した後に,前記継続時間が所定時間より長い場合に,前記記憶部に第2情報を記憶する第2情報記憶処理と,前記継続時間が前記所定時間と同じかより短い場合に,前記記憶部に第3情報を記憶する第3情報記憶処理と,を実行し,さらに前記制御部は,前記記憶部に前記第3情報が記憶された場合に,前記画像形成部を制御して,前記記憶部に記憶された前記画像データのうち前記識別情報に対応する前記画像データに基づく画像を前記シートに形成させる第1画像形成処理と,前記第1画像形成処理が終了したことを契機に,前記記憶部を,前記第1情報を記憶していない状態に初期化する第1ログアウト処理と,を実行し,さらに前記制御部は,前記記憶部に前記第2情報が記憶された場合に,前記受付部に実行命令を受け付けたことを契機に,前記画像形成部を制御して,シートに画像を形成させる第2画像形成処理と,前記受付部にログアウト命令を受け付けたことを契機に,前記記憶部を,前記第1情報を記憶していない状態に初期化する第2ログアウト処理と,を実行する,画像形成装置も開示されている。
上記画像形成装置の機能を実現するための制御方法,コンピュータプログラム,および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能な記憶媒体も,新規で有用である。
本発明によれば,ユーザ認証に基づく蓄積印刷が可能な画像形成装置であって,ユーザの不便を軽減する技術が実現される。
実施の形態にかかるMFPの概略外観図である。 MFPの電気的構成を示すブロック図である。 識別情報リストの例を示す説明図である。 画像データ受信処理の手順を示すフローチャートである。 カード認証処理の手順を示すフローチャートである。 蓄積印刷処理の手順を示すフローチャートである。 蓄積印刷処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した第1の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,画像形成機能を備えた複合機(MFP:Multi Function Peripheral)に本発明を適用したものである。
本形態のMFP100は,図1に示すように,シートに画像を印刷する画像形成部10と,原稿の画像を読み取る画像読取部20と,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40とを備えている。
画像形成部10は,図1に示すように,印刷用のシートを収納する給紙トレイ11と,印刷済みのシートを載置する排紙トレイ12とを有している。MFP100は,例えば,給紙トレイ11に収容されているシートに,画像形成部10を用いて印刷し,印刷済みのシートを排紙トレイ12に排紙する。画像形成部10は,電子写真方式の画像形成機能を有し,トナー像を熱定着するための定着部61(図2参照)を備える。定着部61は,ヒータの一例である。なお,画像形成部10は,カラー画像の形成が可能なものであってもよいし,モノクロ画像のみの形成が可能なものであってもよい。
画像読取部20は,原稿の各位置における光の反射に基づいて画像データを取得する。画像読取部20は,図1に示すように,読取対象の原稿を搬送する機能を有するADF(自動原稿搬送装置)22を備える。MFP100は,例えば,ADF22に載置された原稿を搬送させて,搬送中に原稿の画像を読み取る。画像読取部20の読取機構は,CCDであってもCISであってもよい。また,画像読取部20は,カラー読み取りが可能であってもよいし,モノクロ読み取りのみであってもよい。
操作パネル40は,図1に示すように,タッチパネル41と,ボタン群42と,ICカード読取部43と,を備える。MFP100は,各種の情報や選択可能な機能をタッチパネル41に表示させ,タッチされた位置に基づいて,機能の選択や各種の指示を受け付ける。ボタン群42には,電源ボタン,決定ボタン,キャンセルボタン,テンキー等が設けられている。MFP100は,ボタン群42の操作されたボタンに基づいて,ユーザによる各種の指令を受け付ける。タッチパネル41は,第1表示部及び第2表示部の一例である。また,タッチパネル41やボタン群42は,受付部の一例である。
ICカード読取部43は,NFC(Near Field Communication)方式等による近距離での無線通信を受け付ける機能を有する。ICカード読取部43の通信可能な距離は例えば10cm以内であり,MFP100は,ICカード読取部43から出力される信号に基づいて,無線通信が可能な距離範囲内にICカードが有るか否かを判断できる。ICカード読取部43は,読取部の一例であり,ICカードは,記憶媒体の一例である。
ICカード読取部43は,MFP100が電源オンである間,定期的に検出信号を送信している。ユーザの所有するICカードは,ICチップが埋め込まれており,ICカード読取部43から送信される検出信号を受信すると,応答信号を送信する。ユーザがICカードをICカード読取部43にかざすことにより,MFP100は,ICカード読取部43にてICカードから応答信号を受信する。なお,ICカードをICカード読取部43にかざす,とは,ICカードをICカード読取部43の通信範囲内に配置することを意味し,ICカードとICカード読取部43とが接触していてもいなくてもよい。
MFP100は,ICカード読取部43にて応答信号を受信したことにより,ICカードが通信可能な範囲内に配置されたと判断する。そして,MFP100は,通信可能な範囲内に配置されているICカードが有る場合,ICカード読取部43を介する無線通信により,ICカードに記憶されている各種の情報を読み取ることができる。ICカードには,例えば,所有者であるユーザの識別情報が記憶されており,MFP100は,通信可能な範囲内にICカードがあれば,そのICカードから識別情報を読み取ることができる。
続いて,本形態のMFP100の電気的構成について説明する。MFP100は,図2に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,を含むコントローラ30を備えている。また,MFP100は,画像形成部10と,画像読取部20と,ネットワークIF(インターフェース)37と,USB−IF38と,NFC−IF39と,操作パネル40と,を備え,これらがコントローラ30に電気的に接続されている。
ROM32には,MFP100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは,ログインしているユーザの識別情報やユーザによるログインを受け付けているか否かの状態を示す情報等のデータを一時的に記憶する記憶領域として利用される。NVRAM34は,画像データ等のデータや各種設定を記憶する領域として利用される。RAM33およびNVRAM34は,記憶部の一例である。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,MFP100の各構成要素を制御する。CPU31は,制御部の一例である。コントローラ30が制御部であってもよい。なお,図2中のコントローラ30は,CPU31等,MFP100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にMFP100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ネットワークIF37は,ネットワークに接続する外部装置と通信を行うためのハードウェアである。通信方法は,有線であっても無線であってもよい。MFP100は,例えば,ネットワークIF37を介して,PC等の外部装置から送信された印刷ジョブを受け付ける。ネットワークIF37は,受信部の一例である。
USB−IF38は,PCなどの外部装置と通信を行うためのハードウェアである。MFP100は、例えば、USB−IF38を介して、PC等の外部装置から送信された印刷ジョブを受け付ける。USB−IF38は、ネットワークIF37と同様に,受信部の一例である。NFC−IF39は,ICカード読取部43に設けられ,ISO/IEC21481またはISO/IEC18092の国際標準規格に基づいて,NFC方式の無線通信を行うためのハードウェアである。
続いて,MFP100において実行される蓄積印刷の動作について説明する。MFP100は,例えば,ネットワークインターフェース37を介して接続されているPC(パーソナルコンピュータ)等から,印刷ジョブを受け付ける。印刷ジョブには,例えば,蓄積指示が付加されて送信される,蓄積印刷ジョブがある。MFP100は,蓄積印刷ジョブを受信した場合,直ちに印刷を実行するのではなく,当該ジョブの画像データを,当該ジョブを送信したユーザの識別情報と関係づけて,NVRAM34に記憶させる。
また,MFP100は,どのユーザによってもログインされていない状態であるログアウト状態で,ユーザの識別情報を取得させる操作であるログイン操作を受け付けた場合,ユーザ認証を行う。ユーザ認証のために,MFP100は,使用が許可されるユーザの識別情報を一覧にした識別情報リスト341を,NVRAM34に記憶している。識別情報リスト341の例を図3に示す。識別情報リスト341を記憶するNVRAM34は,認証情報記憶部の一例である。図3に示す例では,記憶される認証情報はユーザIDであり,識別情報リスト341には,使用が許可されるユーザのユーザIDが記憶されている。
MFP100は,ログイン操作として,例えば,ICカード読取部43にICカードをかざす操作を受け付ける。MFP100は,かざされたICカードからユーザの識別情報として,ユーザIDを読み取る。そして,MFP100は,NVRAM34に記憶されている識別情報リスト341に含まれる識別情報と読み取った識別情報との比較に基づいて,ICカードの所有者がMFP100の使用を許可されているユーザであるか否かを判断する。具体的には,MFP100は,読み取った識別情報と一致する情報が識別情報リスト341に含まれていればユーザ認証に成功したと判断し,含まれていなければユーザ認証に失敗したと判断する。
そして,MFP100は,ICカード読取部43にICカードが長時間かざされた長時間かざしと,ICカード読取部43にICカードが短時間かざされた短時間かざしとを,異なる種類のログイン操作として受け付ける。なお,長時間かざされたとは,ICカード読取部43にて同一のICカードとの通信が可能な状態が,所定時間を超えて継続したことを意味する。また,短時間かざされたとは,ICカード読取部43にて同一のICカードとの通信が可能な状態が,所定時間以内に途絶えたことを意味する。MFP100は,例えば,ICカードが通信可能な範囲内から範囲外に出された場合,ICカードと通信できなくなるため,通信可能な状態が途絶えたと判断する。
さらに,MFP100は,2種類のログイン操作を受け付け,受け付けたログイン操作の種類に応じて,異なる動作を行う。すなわち,MFP100は,ICカードとの通信によりユーザの認証に成功した場合に,受け付けたログイン操作が長時間かざしと短時間かざしとの一方であれば,蓄積印刷ジョブの自動印刷を行う。具体的には,MFP100は,ログインに成功したユーザの識別情報と関係づけて記憶されている蓄積印刷ジョブが有る場合,自動的に蓄積印刷ジョブの印刷を実行し,印刷終了後に,ユーザの操作を待たずにログアウト状態となる。
一方,受け付けたログイン操作が長時間かざしと短時間かざしとの他方であれば,MFP100は,蓄積印刷ジョブの自動印刷を行わない。具体的には,MFP100は,そのユーザの識別情報と関係づけて記憶されている蓄積印刷ジョブの有無に関わらず,いわゆるログイン状態となってユーザの操作を受け付ける。MFP100は,ユーザの操作として,例えば,蓄積印刷ジョブの印刷指示,ログアウトの指示,蓄積印刷ジョブ以外のジョブ(例えば,コピージョブ,スキャンジョブ,ダウンロード印刷ジョブ)の実行指示を受け付ける。そして,MFP100は,蓄積印刷ジョブの印刷指示を受け付けた場合には,指示された蓄積印刷ジョブの印刷を実行する。また,MFP100は,ログアウトの指示を受け付けるまでは,ログアウト状態とはならない。
なお,長時間かざしと短時間かざしとのいずれを一方とし,いずれを他方とするかについては,予め決まっていてもよいし,ユーザの設定を受け付けてもよい。ユーザの設定を受け付ける場合には,MFP100は,ユーザの設定をNVRAM34に記憶し,記憶されている設定に基づいて動作する。
続いて,上述した蓄積印刷の動作を実現する各種処理の手順について,フローチャートを参照して説明する。以下では,まず,長時間かざしを一方の操作として蓄積印刷ジョブの自動印刷を行い,短時間かざしを他方とする第1の形態のMFP100の場合の動作について説明する。
まず,MFP100にて印刷ジョブを受け付ける処理である画像データ受信処理の手順について,図4のフローチャートを参照して説明する。画像データ受信処理は,ネットワークIF37等を介して,PC等の外部装置から送信された印刷ジョブを受け付けたことを契機に,CPU31にて実行される。
画像データ受信処理では,CPU31は,まず,受け付けた印刷ジョブの画像データを受信する(S101)。そして,CPU31は,受け付けた印刷ジョブが,蓄積印刷ジョブであるか否かを判断する(S102)。CPU31は,印刷ジョブに付加されるジョブ情報に基づいて,蓄積印刷ジョブであるか否かを判断できる。
なお,蓄積印刷ジョブであるか否かの判断は,例えば,ユーザごと,MFP100の装置ごとに決まっていてもよい。つまり,該当するユーザの印刷ジョブは全て蓄積印刷ジョブと判断し,他のユーザの印刷ジョブは全て蓄積印刷ジョブではないと判断するとしてもよい。また,MFP100にて全ての印刷ジョブを蓄積印刷ジョブとするか否かの設定を受け付け,蓄積印刷ジョブとすると設定されているMFP100では,受け付けた印刷ジョブを蓄積印刷ジョブとするとしてもよい。
そして,受け付けた印刷ジョブが,蓄積印刷ジョブであると判断した場合(S102:YES),CPU31は,受信した画像データを,印刷ジョブを送信したユーザの識別情報と関連付けて,RAM33に記憶する(S103)。S103は,画像記憶処理の一例である。ユーザの識別情報は,印刷ジョブに付加されていてもよいし,送信した外部装置に基づいてCPU31にて決定してもよい。また,印刷ジョブと関連付ける識別情報は,ユーザの区別ができればよく,例えば,識別情報リスト341(図3参照)のうちのユーザIDのみとしてもよい。
一方,受け付けた印刷ジョブが,蓄積印刷ジョブではないと判断した場合(S102:NO),CPU31は,受信した画像データに基づく印刷を画像形成部10に行わせる(S104)。そして,S103またはS104の後,CPU31は,画像データ受信処理を終了する。
次に,ICカードから情報を読み出してユーザ認証を行う処理であるカード認証処理の手順について,図5のフローチャートを参照して説明する。カード認証処理は,MFP100の電源が投入されたことを契機に,CPU31にて実行される。なお,このカード認証処理と,後述する蓄積印刷処理(図6参照)とは,MFP100の電源が投入されたことを契機に実行が開始され,電源が切断されるまでの間,CPU31にて並行して実行される。
カード認証処理では,CPU31は,まず,認証状態情報が「ログアウト」であるか否かを判断する(S201)。認証状態情報は,MFP100が特定のユーザによるログイン中であるか否かを示す情報であり,RAM33またはNVRAM34に記憶される。例えば,電源投入直後等の,どのユーザによってもログインされていない状態では,認証状態情報として「ログアウト」が記憶される。つまり,認証状態情報の初期値は,「ログアウト」である。認証状態情報には,「ログアウト」以外に,「成功」または「失敗」が記憶される。認証状態情報は,カード認証処理および蓄積印刷処理にて書き換えられる。
そして,認証状態情報が「ログアウト」ではないと判断した場合(S201:NO),CPU31は,認証状態情報が「ログアウト」となるまで待機する。いずれかのユーザによるログイン中には,MFP100は,ログイン操作を受け付けない。つまり,MFP100は,ログアウト状態でなければ,ICカード読取部43にICカードがかざされたとしても,ログイン操作として受け付けることはない。
一方,認証状態情報が「ログアウト」であると判断した場合(S201:YES),CPU31は,ICカード読取部43にてICカードを検出したか否かを判断する(S202)。CPU31は,ICカード読取部43から出力される信号に基づいて,ICカード読取部43の通信可能な範囲内にICカードが存在するか否かを判断できる。
ICカードを検出したと判断した場合(S202:YES),CPU31は,検出したICカードからユーザの識別情報の読み出しを試行する(S203)。S203は,読取処理の一例である。そして,CPU31は,識別情報の読み出しに成功したか否かを判断する(S204)。
ICカードを検出していないと判断した場合(S202:NO),または,識別情報の読み出しに失敗したと判断した場合(S204:NO),CPU31は,S202に戻って,ICカードを検出するまで待機する。検出したカードが,例えば,MFP100にて認証に用いられるICカード以外のカードであれば,MFP100は,識別情報の読み出しに失敗し,ログイン操作として受け付けない。なお,MFP100は,ICカードを検出し,識別情報の読み出しに失敗した場合,その旨を報知してもよい。
一方,識別情報の読み出しに成功したと判断した場合(S204:YES),CPU31は,識別情報を読み出すことのできる状態の継続時間の計測を開始する(S205)。なお,識別情報の読み出しに成功した場合,CPU31は,読み出した識別情報をRAM33またはNVRAM34に一旦記憶する。
そして,CPU31は,ユーザ認証を行う(S206)。つまり,CPU31は,ICカードから読み出した識別情報とNVRAM34に記憶されている識別情報リスト341とを比較し,ICカードの所有者がMFP100の使用を許可されているユーザであるか否かを判断する。S206は,認証処理の一例である。
そして,CPU31は,ユーザ認証に成功したか否かを判断する(S207)。CPU31は,例えば,読み出された識別情報が識別情報リスト341に含まれる識別情報の1つに対応すると判断した場合,ユーザ認証に成功したと判断する。一方,CPU31は,読み出されたユーザ情報に対応する識別情報が識別情報リスト341に含まれないと判断した場合には,ユーザ認証に失敗したと判断する。
認証に失敗したと判断した場合(S207:NO),CPU31は,認証状態情報を「失敗」に書き換える(S208)。さらに,CPU31は,S205にて開始した時間の計測を終了し(S209),S201に戻って,認証状態情報が「ログアウト」となるまで待機する。なお,認証状態情報は,後述する蓄積印刷処理にて書き換えられる。
一方,ユーザ認証に成功したと判断した場合(S207:YES),CPU31は,認証状態情報を「成功」に書き換える(S210)。S210は,ログイン処理の一例であり,「成功」は,第1情報の一例である。
さらに,CPU31は,継続時間情報を「なし」に書き換える(S211)。継続時間情報は,MFP100にて同一のICカードから識別情報を読み取ることができる状態が継続した時間の長短を示す情報であり,RAM33またはNVRAM34に記憶される。ユーザ認証に成功した場合,CPU31は,受け付けたログイン操作が長時間かざしであるか短時間かざしであるかを判断する。そして,この段階では,そのいずれとも決定していないので,継続時間情報を「なし」とする。
そして,CPU31は,ユーザ認証に成功したICカードと通信可能な状態が維持されているか否かを判断する(S212)。例えば,CPU31は,識別情報を読み出した後も,ICカード読取部43に定期的な検出信号を送信させ,ICカードからの応答信号を受信させる。そして,同一のICカードからの応答信号を正常に受信した場合,CPU31は,自機とそのICカードとの通信状態が維持されていると判断する。あるいは,ICカード読取部43に定期的に識別情報を読み取らせ,S203にて読み出してRAM33またはNVRAM34に記憶されている識別情報と同一の情報であれば,ICカードと通信可能な状態が維持されていると判断する。例えば,ユーザがICカードをICカード読取部43から離した場合,応答信号を受信できなくなるため,CPU31は,ICカードと通信可能な状態ではないと判断する。
通信可能な状態が維持されていると判断した場合(S212:YES),CPU31は,計測時間が3秒を超えているか否かを判断する(S213)。計測時間が3秒を超えていないと判断した場合(S213:NO),CPU31は,S212に戻り,ICカードと通信可能な状態ではなくなるか,タイマの計測時間が3秒を超えるかの何れかとなるまで待機する。3秒は,所定時間の一例である。
計測時間が3秒を超えないうちにICカードと通信できなくなったと判断した場合(S212:NO),CPU31は,継続時間情報を「短時間」に書き換える(S214)。S214は,第3情報記憶処理の一例であり,「短時間」は,第3情報の一例である。
一方,通信可能な状態が維持されたままで計測時間が3秒を超えたと判断した場合(S213:YES),CPU31は,継続時間情報を「長時間」に書き換える(S215)。S215は,第2情報記憶処理の一例であり,「長時間」は,第2情報の一例である。なお,MFP100は,3秒を超えてさらに同一のICカードから識別情報を読み取ることができる状態が継続した場合,通信を停止してもよいし,識別情報の読取を継続してもよい。
または,MFP100は,識別情報を読み取ることができない状態となるまでの時間を計測し,S213では,計測した時間が3秒より長いか否かを判断して,S214またはS215を実行するとしてもよい。このようにすれば,S213は,計測処理の一例である。つまり,ICカードが離されて通信が不可能となるのを待って,通信可能であった時間に基づいて,長時間かざしか短時間かざしかを判断してもよい。
S214またはS215の後,CPU31は,S205にて開始した時間の計測を終了し(S216),S201に戻って,認証状態情報が「ログアウト」となるまで待機する。これで,カード認証処理の説明を終了する。
次に,ユーザ認証に成功したユーザの印刷ジョブを実行する処理である蓄積印刷処理の手順について,図6に示すフローチャートを参照して説明する。蓄積印刷処理は,MFP100の電源が投入されたことを契機に,カード認証処理と並行してCPU31にて実行される。
蓄積印刷処理では,CPU31は,まず,認証状態情報が「成功」であるか否かを判断する(S301)。前述したカード認証処理のS207にてYESと判断された場合,同S210にて,認証状態情報は「成功」にされている。認証状態情報が「成功」ではないと判断した場合(S301:NO),CPU31は,認証状態情報が「失敗」であるか否かを判断する(S302)。前述したカード認証処理のS207にてNOと判断された場合,同S208にて,認証状態情報は「失敗」にされている。
認証状態情報が,「成功」でも「失敗」でもないと判断した場合(S302:NO),CPU31は,認証状態情報が「成功」または「失敗」のいずれかとなるまで待機する。認証状態情報が「成功」でも「失敗」でもない状態とは,ログアウト中であって,ログイン操作を受け付けていない状態である。
認証状態情報が「失敗」であると判断した場合(S302:YES),CPU31は,ログイン失敗を報知する(S303)。CPU31は,例えば,操作パネル40を制御して,タッチパネル41に使用が許可されない旨のメッセージを表示させる。報知方法は,音声メッセージでもよいし,警告ランプの点灯でもよい。ログイン失敗の報知は,しなくてもよいが,ログイン失敗を報知することにより,ユーザ認証に失敗したことをユーザが把握できる。例えば,ユーザは,ICカード読取部43にICカードを継続してかざし続けてもログインや蓄積印刷を実行できないことを把握でき,ICカード読取部43にICカードをかざす操作を途中でやめることができる。
さらに,認証状態情報が「失敗」であった場合,CPU31は,認証状態情報を「ログアウト」に書き換え(S305),S301に戻って,認証状態情報が「成功」または「失敗」となるまで待機する。
一方,認証状態情報が「成功」であると判断した場合(S301:YES),CPU31は,ガイダンス表示を行わせる(S306)。ガイダンス表示として,MFP100は,ICカードを長時間かざし続けることで,短時間の場合とは異なる処理となることを報知する。
具体的に,本形態では,CPU31は,例えば,操作パネル40を制御して,タッチパネル41に「ICカードをかざし続けると,蓄積印刷ジョブの印刷を実行します」との内容のメッセージを表示させる。このようにすれば,ICカード読取部43にICカードをかざし続けることによって,自動的に蓄積印刷ジョブの即時実行が選択可能であることを,ユーザが把握できる。なお,報知は,当該ユーザの蓄積印刷ジョブが記憶されている場合に限って行ってもよい。また,MFP100は,ガイダンス表示と合わせて,記憶されている蓄積印刷ジョブの情報を報知してもよい。
そして,CPU31は,継続時間情報が「長時間」であるか否かを判断する(S311)。継続時間情報は,前述したカード認証処理のS213にてYESと判断された場合に,同S215にて「長時間」に書き換えられる。継続時間情報が「長時間」ではないと判断した場合(S311:NO),CPU31は,継続時間情報が「短時間」であるか否かを判断する(S312)。継続時間情報は,前述したカード認証処理のS212にてNOと判断された場合に,同S214にて「短時間」に書き換えられる。
継続時間情報が「長時間」でも「短時間」でもないと判断した場合(S312:NO),CPU31は,S311に戻り,継続時間情報が「長時間」または「短時間」のいずれかに変更されるまで待機する。つまり,CPU31は,前述したカード認証処理のS211にて継続時間情報を「なし」に書き換えられた後,S214またはS215の何れかが実行されるまで待機する。
継続時間情報が「長時間」であると判断した場合(S311:YES),CPU31は,ログインしたユーザの蓄積印刷ジョブが有るか否かを判断する(S313)。つまり,CPU31は,カード認証処理にてRAM33またはNVRAM34に記憶したユーザの識別情報に対応する蓄積印刷ジョブの画像データが,NVRAM34に記憶されているか否かを判断する。
そして,蓄積印刷ジョブが有ると判断した場合(S313:YES),CPU31は,蓄積印刷ジョブの印刷を実行させる(S314)。S314は,第1画像形成処理の一例である。つまり,MFP100は,ICカードが長時間かざされた場合,そのICカードの所有者より送信された蓄積印刷ジョブであって,印刷を実行していないジョブの画像データがNVRAM34に記憶されていれば,その画像データに基づく印刷を開始する。さらに,MFP100は,印刷が終了した蓄積印刷ジョブの画像データをNVRAM34から消去する。
一方,蓄積印刷ジョブが無いと判断した場合(S313:NO),CPU31は,蓄積印刷ジョブが記憶されていないことを報知する(S315)。CPU31は,例えば,タッチパネル41に「蓄積印刷ジョブがありません」との内容のメッセージを表示させる。
S314またはS315の後、CPU31は,認証状態情報を「ログアウト」に変更し(S317),S301に戻って,認証状態情報が「成功」となるまで待機する。S317により,認証状態情報は,「成功」が記憶されていない初期状態となる。S317は,第1ログアウト処理の一例である。
一方,継続時間情報が「短時間」であると判断した場合(S312:YES),CPU31は,操作パネル40へのユーザによる指示操作を受け付ける状態となる(S320)。MFP100は,いわゆるログイン状態となり,ICカードの所有者に許可されている動作の指示を受け付ける。MFP100は,例えば,蓄積印刷ジョブの選択と印刷の指示,ログアウトの指示,コピーやスキャンの指示を受け付け,受け付けた指示の動作を実行する。蓄積印刷ジョブの印刷の指示は,実行命令の一例であり,ログアウトの指示は,ログアウト命令の一例である。
そして,CPU31は,蓄積印刷ジョブの印刷指示を受け付けたか否かを判断する(S321)。蓄積印刷ジョブの印刷指示を受け付けたと判断した場合(S321:YES),CPU31は,実行指示の対象となっている蓄積印刷ジョブの印刷を実行する(S322)。S322は,第2画像形成処理の一例である。
蓄積印刷ジョブの印刷指示を受け付けていないと判断した場合(S321:NO),CPU31は,ログアウトの指示を受け付けたか否かを判断する(S323)。ログアウトの指示を受け付けていないと判断した場合(S323:NO),CPU31は,S320に戻って,さらに指示を受け付ける。なお,MFP100は,蓄積印刷ジョブの印刷指示,ログアウトの指示以外の指示を受け付けた場合,指示された内容の動作を行う。なお,ここでは,蓄積印刷ジョブの印刷指示とログアウトの指示以外の指示についての説明は省略する。
そして,ログアウトの指示を受け付けたと判断した場合(S323:YES),CPU31は,認証状態情報を「ログアウト」に変更し(S317),ログアウト状態となる。この場合,S317は,第2ログアウト処理の一例である。これで,蓄積印刷処理の説明を終了する。
以上,詳細に説明したように,本形態のMFP100によれば,ICカードによるログイン操作が可能であり,ICカードから識別情報の読み取りが可能な時間の長短に基づいて,蓄積印刷ジョブを直ぐに印刷するか,蓄積印刷ジョブの実行命令を操作パネル40にて受け付け,受け付けた場合に限って印刷を実行するか,が決まる。これにより,ユーザは自身の希望に沿ったログイン操作(長時間かざしまたは短時間かざし)を選択することで蓄積印刷ジョブの即時の実行の有無を選択でき,ユーザの不便を軽減できる。つまり,蓄積印刷ジョブを直ぐに印刷せず,実行命令を受け付ける通常のログイン状態となる操作を行えば,ユーザは,蓄積印刷ジョブの印刷前にコピージョブ等の他の印刷ジョブを投入できる。従って,ユーザ認証に基づく蓄積印刷が可能な画像形成装置であって,ユーザの不便を軽減する技術となっている。
続いて,本発明を具体化した第2の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。第2の形態は,第1の形態と同じ構成のMFP100にて,長時間かざしの場合と短時間かざしの場合との動作が入れ替わっているものであり,第1の形態と同じ処理については,同じ符号を付して説明を省略する。第2の形態のMFP100でも,第1の形態と同様に,画像データ受信処理(図4)とカード認証処理(図5)を実行する。第2の形態の蓄積印刷処理は,第1の形態とはやや異なる。第2の形態の蓄積印刷処理の手順について,図7のフローチャートを参照して説明する。
第2の形態の蓄積印刷処理でも,認証状態情報が「失敗」である場合の動作は,第1の形態と同様である(S302〜S305)。そして,認証状態情報が「成功」であると判断した場合(S301:YES),CPU31は,第1の形態とは異なる内容のガイダンス表示を行う(S306)。
具体的に,第2の形態では,CPU31は,例えば,操作パネル40を制御して,タッチパネル41に「ICカードをかざし続けると,ログインします」との内容のメッセージを表示させる。このようにすれば,ICカードをかざし続けることによって,蓄積印刷ジョブが有ってもログイン状態となることを,ユーザが把握できる。
さらに,CPU31は,画像形成部10に含まれる定着部61のヒータの予熱を開始する(S401)。画像形成の準備動作のうち,ヒータの加熱制御が完了するまでに要する時間は,他の動作に比較して長い。ユーザ認証に成功し,認証状態情報が「成功」となった段階で,蓄積印刷ジョブの印刷を実行するか否かが決定する前にヒータの加熱制御をし始めることで,蓄積印刷ジョブの印刷を実行すると決定した場合には,決定後の早期に蓄積印刷ジョブの印刷を開始できる。
そして,第2の形態では,CPU31は,継続時間情報が「短時間」であると判断した場合(S402:YES),ログインしたユーザの蓄積印刷ジョブが有れば,蓄積印刷ジョブの印刷を実行する(S313〜S315)。そして,印刷終了後,CPU31は,認証状態情報を「ログアウト」に変更する(S317)。第2の形態でも,S314は,第1画像形成処理の一例であり,S317は,第1ログアウト処理の一例である。
一方,継続時間情報が「長時間」であると判断した場合(S403:YES),CPU31は,操作パネル40へのユーザによる指示操作を受け付けるログイン状態となる(S320)。この場合,印刷の実行指示を早期に受け付けるとは限らないので,CPU31は,S401にて開始したヒータの加熱制御を停止する(S405)。
そして,蓄積印刷ジョブの印刷指示を受け付けた場合(S321:YES),CPU31は,実行指示の対象となっている蓄積印刷ジョブの印刷を実行する(S322)。また,ログアウトの指示を受け付けたと判断した場合(S323:YES),CPU31は,認証状態情報を「ログアウト」に変更する(S317)。第2の形態でも,S322は,第2画像形成処理の一例であり,この場合のS317は,第2ログアウト処理の一例である。
このようにしても,ユーザは自身の希望に沿ったログイン操作を選択でき,ユーザの不便を軽減できる。例えば,蓄積印刷ジョブの印刷を行うユーザが少ない場合には,長時間かざしを,蓄積印刷ジョブの即時実行とする方が好ましい。一方,蓄積印刷ジョブの印刷を行うユーザが多い場合には,短時間かざしを,蓄積印刷ジョブの即時実行とする方が好ましい。例えば,両方の処理を記憶しているMFP100であって,ユーザの指示,または,使用状況に応じて,いずれの処理を実行するかを選択できるようにしてもよい。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,MFPに限らず,複写機,プリンタ,FAX装置等,蓄積印刷ジョブの画像形成機能を備えるものであれば適用可能である。また,画像形成機能の構成は,インクジェット方式であってもよい。
また,各形態では,使用が許可されるユーザの識別情報が識別情報リスト341としてNVRAM34に記憶されるとしたが,例えば,サーバ等の外部機器に記憶されていてもよい。MFP100は,外部機器から識別情報リスト341を取得して,ICカードから読み取った識別情報と比較してもよい。また,MFP100は,読み取った識別情報を外部機器に送信して外部機器にユーザ認証を行わせ,認証の結果を外部機器から取得することによって認証処理を行うとしてもよい。また,識別情報のリストとして,使用が許可されているユーザの識別情報のリストである識別情報リスト341とする代わりに,使用が禁止されているユーザの識別情報のリストを記憶してもよい。この場合,MFP100は,読み取った識別情報がリストに無い場合に,認証に成功したと判断する。
また,例えば,識別情報を読み取る方法は,NFC方式の無線通信に限らない。そして,記憶媒体は,ICカードに限らない。例えば,短距離での無線通信が可能な携帯機器であってもよいし,RF−IDタグが添付されたカードや,Ferica方式のカードとの無線通信によってもよい。また,無線通信に限らず,接触によってユーザ情報を読み出すことのできる通信方式であってもよい。例えば,指紋認証や掌紋認証でもよい。この場合も,接触によって識別情報を読み取ることのできる状態が継続した時間の長短に応じて,蓄積印刷ジョブの自動印刷を行うか否かを決定すればよい。なお,ユーザの識別情報は,ユーザIDとしたが,ユーザの区別ができればよく,例えば,ユーザIDとパスワードとの組の情報でもよい。
また,各形態では,短時間かざしと長時間かざしとの境界となる所定時間を3秒としたが,これに限らない。所定時間は,固定時間であってもよいし,ユーザによる設定を受け付けて変更可能な可変時間であってもよい。
また,例えば,タイマをスタートするタイミングは,各形態の例に限らない。つまり,ユーザ認証を実行し,認証に成功した後にタイマをスタートするとしてもよい。このようにすれば,ユーザ認証に失敗した場合は,タイマをスタートさせないので,処理が簡易となる。一方,ユーザ認証より先にタイマをスタートさせれば,ユーザがICカードをかざしている時間に近い時間を計測できる。
また,第2の形態では,ユーザ認証に成功した場合,「長時間」か「短時間」かが決定される前にヒータの加熱制御を開始するとしたが,しなくてもよい。ヒータの加熱制御を予め開始しておくことで,短時間かざしで蓄積印刷ジョブの印刷を自動的に開始する場合に,早期の印刷開始が期待できる。一方,ヒータの加熱制御を開始しなければ,蓄積印刷ジョブの印刷をしない場合に,無駄な加熱制御を抑制できる。
また,かざされたICカードから読み出したユーザ情報に対応する蓄積印刷ジョブが複数あった場合,MFP100は,全ての蓄積印刷ジョブを印刷するとしてもよいし,1つの蓄積印刷ジョブのみを印刷するとしてもよい。
また,実施の形態では,認証状態情報と継続時間情報とを別に記憶するとしたが,1つの情報を書き換えて使用してもよい。例えば,「成功」を記憶した後に,長時間かざしか短時間かざしかが決定した段階で,「成功(長時間)」または「成功(短時間)」に書き換えてもよい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
10 画像形成部
31 CPU
33 RAM
34 NVRAM
37 ネットワークIF
41 タッチパネル
42 ボタン群
43 ICカード読取部
61 定着部
100 MFP

Claims (7)

  1. シートに画像を形成する画像形成部と,
    記憶媒体から識別情報を読み取る読取部と,
    指令を受け付ける受付部と,
    外部装置から画像データを受信する受信部と,
    記憶部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記受信部を制御して前記外部装置から受信させた前記画像データを,前記記憶部に記憶する画像記憶処理を実行し,
    さらに前記制御部は,
    前記読取部を制御して,前記記憶媒体から前記識別情報を読み取らせる読取処理と,
    前記読取部に前記記憶媒体から前記識別情報を読み取らせることができる状態が継続している時間である継続時間を計測する計測処理と,
    前記識別情報に基づいて,ユーザ認証を行う認証処理と,
    前記認証処理にて前記ユーザ認証に成功した場合に,前記記憶部に,前記認証処理による前記ユーザ認証が成功したことを示す情報である第1情報を記憶するログイン処理と,
    を実行し,
    さらに前記制御部は,前記計測処理を実行した後に,
    前記継続時間が所定時間より長い場合に,前記記憶部に第2情報を記憶する第2情報記憶処理と,
    前記継続時間が前記所定時間と同じかより短い場合に,前記記憶部に第3情報を記憶する第3情報記憶処理と,
    を実行し,
    さらに前記制御部は,前記記憶部に前記第2情報が記憶された場合に,
    前記画像形成部を制御して,前記記憶部に記憶された前記画像データのうち前記識別情報に対応する前記画像データに基づく画像を前記シートに形成させる第1画像形成処理と,
    前記第1画像形成処理が終了したことを契機に,前記記憶部を,前記第1情報を記憶していない状態に初期化する第1ログアウト処理と,
    を実行し,
    さらに前記制御部は,前記記憶部に前記第3情報が記憶された場合に,
    前記受付部に実行命令を受け付けたことを契機に,前記画像形成部を制御して,シートに画像を形成させる第2画像形成処理と,
    前記受付部にログアウト命令を受け付けたことを契機に,前記記憶部を,前記第1情報を記憶していない状態に初期化する第2ログアウト処理と,
    を実行する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. シートに画像を形成する画像形成部と,
    記憶媒体から識別情報を読み取る読取部と,
    指令を受け付ける受付部と,
    外部装置から画像データを受信する受信部と,
    記憶部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記受信部を制御して前記外部装置から受信させた前記画像データを,前記記憶部に記憶する画像記憶処理を実行し,
    さらに前記制御部は,
    前記読取部を制御して,前記記憶媒体から前記識別情報を読み取らせる読取処理と,
    前記読取部に前記記憶媒体から前記識別情報を読み取らせることができる状態が継続している時間である継続時間を計測する計測処理と,
    前記識別情報に基づいて,ユーザ認証を行う認証処理と,
    前記認証処理にて前記ユーザ認証に成功した場合に,前記記憶部に,前記認証処理による前記ユーザ認証が成功したことを示す情報である第1情報を記憶するログイン処理と,
    を実行し,
    さらに前記制御部は,前記計測処理を実行した後に,
    前記継続時間が所定時間より長い場合に,前記記憶部に第2情報を記憶する第2情報記憶処理と,
    前記継続時間が前記所定時間と同じかより短い場合に,前記記憶部に第3情報を記憶する第3情報記憶処理と,
    を実行し,
    さらに前記制御部は,前記記憶部に前記第3情報が記憶された場合に,
    前記画像形成部を制御して,前記記憶部に記憶された前記画像データのうち前記識別情報に対応する前記画像データに基づく画像を前記シートに形成させる第1画像形成処理と,
    前記第1画像形成処理が終了したことを契機に,前記記憶部を,前記第1情報を記憶していない状態に初期化する第1ログアウト処理と,
    を実行し,
    さらに前記制御部は,前記記憶部に前記第2情報が記憶された場合に,
    前記受付部に実行命令を受け付けたことを契機に,前記画像形成部を制御して,シートに画像を形成させる第2画像形成処理と,
    前記受付部にログアウト命令を受け付けたことを契機に,前記記憶部を,前記第1情報を記憶していない状態に初期化する第2ログアウト処理と,
    を実行する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    第1表示部を備え,
    さらに前記制御部は,
    前記記憶部に前記第1情報が記憶された後,前記記憶部に前記第2情報が記憶されるまでの間に,前記第1表示部を制御して,前記読取部が前記記憶媒体から前記識別情報を読み取り可能な状態を維持することで前記識別情報に対応する画像データに基づく画像形成を開始する旨を報知させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2に記載する画像形成装置において,
    前記画像形成部は,ヒータを備え,
    さらに前記制御部は,
    前記記憶部に前記第1情報が記憶された後,前記記憶部に前記第3情報が記憶されるまでの間に,前記画像形成部を制御して,前記ヒータの加熱制御を開始し,
    前記ヒータの加熱制御を開始した後,前記記憶部に前記第2情報が記憶されたと判断された場合に,前記ヒータの加熱制御を停止する,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記読取部は,前記記憶媒体と無線通信を行うことにより,前記記憶媒体から前記識別情報を読み取る,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    第2表示部を備え,
    さらに前記制御部は,
    前記認証処理にて前記ユーザ認証に失敗した場合に,前記第2表示部を制御して,前記ユーザ認証の失敗を報知させる,
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    1または複数の認証情報を記憶する認証情報記憶部を備え,
    前記制御部は,
    前記認証処理では,前記認証情報記憶部に記憶されている前記認証情報の中に,前記読取処理にて読み取られた前記識別情報と一致する情報があれば,前記ユーザ認証の結果を成功とし,前記読取処理にて読み取られた前記識別情報と一致する情報がなければ,前記ユーザ認証の結果を失敗とする,
    ことを特徴とする画像形成装置。
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