JP2018202353A - 集塵機及びそのフィルタ交換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安全にフィルタ交換が行え、且つ、メンテナンス性を高めることができる集塵機及びそのフィルタ交換方法を提供する。【解決手段】 第二のダクトに配置された第一の閉止板9又は第二の閉止板10のいずれか一方を閉止した状態で排気ダクトを介してファン7によって吸引することにより、フィルタ交換をする側の集塵室(3)内のエアを第一のダクトによって連通された反対側の集塵室(2)を介して排気することによりフィルタ交換する側の集塵室(3)内を負圧になるように構成したので、フィルタ交換する側の集塵室(3)内のダストを室外に飛散させることなくフィルタ7の交換を行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、集塵機及びそのフィルタ交換方法に関し、さらに詳しくは、安全にフィルタ交換が行え、且つ、メンテナンス性の向上を図った集塵機及びそのフィルタ交換方法に関する。
銅製錬においては、まず、銅、鉄、硫黄等を含む銅精鉱を常温高酸素空気と共に自溶炉に装入し、銅精鉱を酸化反応させて鉱石自身の酸化熱により銅品位約65%のカワ(マット)と酸化鉄・珪酸等からなるスラグとに溶融・分離する。次いで、マットは転炉に送られ、同時に送り込まれた酸素富加空気によってマットを酸化させ、高い銅品位(例えば、約99%)の粗銅にされた後、精製炉に送られる。精製炉ではブタンガスが還元剤として吹き込まれ、これにより粗銅に含まれる酸素が除去され、銅品位が高められる(例えば、99.3%)。さらに、粗銅は鋳造機に送られて電解精製用のアノード(陽極板)に鋳造される。鋳造されたアノードは硫酸銅溶液が貯えられた電解槽にステンレス板のカソード(陰極板)と交互に配置され、両電極間に直流電流が流される。これにより、アノード中の銅分が硫酸銅溶液中に溶出してカソードに電着する。直流電流を数日間通電させることにより両面に電気銅が電着したカソードは電解槽から引き揚げられ、カソード(ステンレス板)から電気銅が剥ぎ取られて最終製品の電気銅(例えば銅品位99.99%)として出荷される。転炉や精製炉からは様々な成分(例えば、硫黄、一酸化炭素、二酸化炭素、大量の粉塵等)を含むガスが発生するため、集塵機によって有害成分を除去した後、大気中に放出される。また、電解精製の際には電解スライムが生じる。この電解スライムはセレン生産の原料として利用される。
また、ボイラ等の燃料に用いられる石炭等にもセレン(Se4+、Se6+)が含まれており、燃焼排ガス中にも存在している。これらは集塵装置の後段に配置された湿式脱硫装置等を用いて除去されるが、Se6+の除去は難しいとされている。そこで、特許文献1に示されるボイラ排煙処理設備におけるセレン補集装置では、電気集塵機を通過した燃焼排ガスの一部を電気集塵機の入側へ再循環させる再循環ラインを設け、さらに電気集塵機で捕集された灰の一部を再循環ラインへ導入する構成とし、複雑且つ高価な設備を用いることなく、脱硫排水中のセレン濃度を低減させ、また環境規制に対応できるようにしている。
特開2002−239410号
ところで、本発明者らはメンテナンス負担の低減等の観点から工場内に点在している複数の小型集塵機を1つの大型の集塵機に集約化することに着眼し、集塵機について、フィルタ(=濾布)の取り付けや交換をサイド点検口から行うサイドリムーバル式とフィルタの取り付けや交換を上部排気室側から行うトップリムーバル式について検討を行った。その結果、フィルタの交換作業において以下の課題が浮上した。
(1)サイドリムーバル式の集塵機を用いた場合、清掃に際して作業員が集塵機内に入る必要があり、必然的に作業員が例えばセレン等の有害物質による暴露リスクが伴うおそれがある。また、集塵機内の腐食、劣化等が生じた場合に作業員がホッパ内へ転落する等の事故を招くリスクがある。
(2)トップリムーバル式の集塵機を用いた場合、屋外に有害物質が飛散してしまうリスクがある。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、有害物質の暴露を低減してフィルタの交換等の作業を安全に行え、且つ、サイドからの進入を可能にしてメンテナンス性を高めることが可能な集塵機及びそのフィルタ交換方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の本発明は、内部にフィルタが配置された密閉可能な集塵室にダストを含んだエアを導入し、集塵後のエアを排気する集塵機において、複数の前記集塵室と、複数の前記集塵室を並列に連通する第一のダクトであって、導入ダクトを介して送られてくるダストを含んだエアを複数の前記集塵室のそれぞれに導入する第一のダクトと、複数の前記集塵室を並列に連通する第二のダクトであって、前記フィルタによってダストを集塵した後のエアを排気ダクトを介して集塵室外に排出する第二のダクトと、前記排気ダクトを介して複数の前記集塵室を吸引可能な吸引手段と、前記排気ダクトと各前記集塵室のそれぞれと連通する前記第二のダクトにそれぞれ設けられた閉止板とを備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項2に記載の本発明は、密閉可能な第一の集塵室及び第二の集塵室と、前記第一の集塵室内及び第二の集塵室内にそれぞれ配置されたフィルタと、前記第一の集塵室と前記第二の集塵室を互いに並列に連通すると共に、導入ダクトを介してダストを含んだエアを前記第一の集塵室と前記第二の集塵室へそれぞれ導入する第一のダクトと、前記第一の集塵室と前記第二の集塵室を互いに並列に連通すると共に、前記フィルタによってダストを集塵した後のエアを排気ダクトを介して室外に排出する第二のダクトと、前記排気ダクトに配置され、前記第一の集塵室内及び前記第二の集塵室内をそれぞれ吸引可能な吸引手段と、前記第一の集塵室と前記吸引手段との間であって、且つ、前記第二の集塵室と前記吸引手段との連通状態に影響を与えない位置に配置された第一の閉止板と、前記第二の集塵室と前記吸引手段との間であって、且つ、前記第一の集塵室と前記吸引手段との連通状態に影響を与えない位置に配置された第二の閉止板とを備え、前記第一の閉止板又は前記第二の閉止板のいずれか一方側を閉止した状態で、前記吸引手段によって吸引することにより、フィルタ交換をする側の集塵室内のエアを反対側の集塵室を介して排気すると共に、フィルタ交換する側の集塵室内を負圧にすることによってフィルタ交換する側の集塵室内のダストが室外に飛散しないようにしたことを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の集塵機において、前記フィルタは、前記第一の集塵室内及び第二の集塵室内にそれぞれ2列に配置されていることを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項4に記載の本発明は、請求項2又は3に記載の集塵機において、前記第一の集塵室及び第二の集塵室は前記フィルタの交換を側面から行うサイドリムーバル式であり、前記第一の集塵室及び第二の集塵室には、作業者が室内に立ち入ることなく内部に配置された前記フィルタの交換を行うことができるような間隔で複数の扉が設けられていることを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項5に記載の本発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の集塵機において、前記導入ダクトを閉止可能な遮蔽板をさらに備えていることを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項6に記載の本発明は、請求項2から5のいずれか1項に記載の集塵機のフィルタ交換方法において、前記第一の集塵室又は前記第二の集塵室のうちフィルタ交換する側の集塵室と前記吸引手段との間を前記第一の閉止板又は前記第二の閉止板によって閉塞する工程と、前記吸引手段によって前記第一の集塵室又は前記第二の集塵室のうちフィルタ交換する側とは反対側の集塵室内のエアを吸引することによりフィルタ交換する側の集塵室を負圧にする工程と、負圧状態となったフィルタ交換する側の集塵室内からフィルタを回収し、交換用の新たなフィルタを装着する工程とを含み構成されたことを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載の集塵機のフィルタ交換方法において、前記第一の集塵室又は前記第二の集塵室のうちフィルタ交換する側の集塵室内のダストが外部に飛散しないように予め周囲を覆って養生する工程をさらに含み構成されたことを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項8に記載の本発明は、請求項6又は7に記載の集塵機のフィルタ交換方法において、前記フィルタの交換は、前記前記第一の集塵室及び第二の集塵室に作業者が室内に立ち入ることなく内部に配置された前記フィルタの交換を行うことができるような間隔で設けられた複数の扉を介して行うことを特徴とする。
上記課題を解決するため請求項9に記載の本発明は、請求項6から8のいずれか1項に記載の集塵機のフィルタ交換方法において、さらに、遮蔽板によって前記導入ダクトを閉塞することを特徴とする。
発明に係る集塵機によれば、集塵室を並列に連通するダクトを閉止板(第一の閉止板又は第二の閉止板)によってエアの流路を規制することによりフィルタ交換をする側集塵室内のエアを反対側の集塵室を介して吸引可能に構成したので有害物質の室外への飛散を防止して、フィルタの交換作業を安全に行うことが可能となり、作業者に対する有害物質の暴露の危険性を低減し、且つ、メンテナンス性を高めることができるという効果がある。
また、発明に係る集塵機のフィルタ交換方法によれば、フィルタを交換する側の集塵室内のダストが外部に飛散しないように周囲を覆って養生し、第一の集塵室と第二の集塵室をダクトで連通状態にし、フィルタ交換する側の集塵室を外部から閉鎖した後、フィルタを交換しない集塵室内のエアを吸引してフィルタを交換する側の集塵室を負圧にして該集塵室内のフィルタを回収して新たなフィルタに交換する手順を全ての集塵室について行うようにしたので、有害物質の室外への飛散を防止して、フィルタの交換等の作業を安全に行うことが可能となり、作業者に対する有害物質の暴露の危険性を低減し、且つ、メンテナンス性を高めることができるという効果がある。
本発明に係る集塵機の概略構成を示す平面図である。 図1の集塵機の概略構成を示す左側面図である。 本発明に係る集塵機の詳細構成を示す平面図である。 図3に示す集塵機の右側面図である。 本発明に係るフィルタの交換方法を示すフローチャートである。
次に、本発明に係る集塵機及びそのフィルタ交換方法について図面を参照しつつ以下詳細に説明する。初めに本発明に係る集塵機の一実施形態について説明する。図1は本発明に係る集塵機の概略構成を示す平面図である。
[集塵機の概略構成]
集塵機1は、概略として、内部を密閉可能とされた第一の集塵室2及び第二の集塵室3と、第一の集塵室2内及び第二の集塵室3内にそれぞれ配置された複数のフィルタ4,4と、第一の集塵室2と前記第二の集塵室3を互いに並列に連通すると共に、導入ダクト21を介してダストを含んだエアを第一の集塵室2と第二の集塵室3へそれぞれ導入する第一のダクト5と、第一の集塵室2と第二の集塵室3を互いに並列に連通すると共に、フィルタ4,4によってダストを集塵した後のエアを排気ダクト23を介して室外に排出する第二のダクト6と、排気ダクト23に配置され、第一の集塵室2内及び前記第二の集塵室3内を吸引する吸引手段としてのファン7と、第一の集塵室2とファン7との間で、且つ、第二の集塵室3とファン7との連通状態に影響を与えない位置に配置された第一の閉止板9と、第二の集塵室3とファン7との間で、且つ、第一の集塵室2と吸引手段との連通状態に影響を与えない位置に配置された第二の閉止板10とを備えて構成されている。
第一の集塵室2及び第二の集塵室3は基本的にサイドリムーバル式であり、ここでは両者を同一構成にしているが、配置されるフィルタの数やサイズ等に差異がある構成の組み合わせであってもよい。第一の集塵室2及び第二の集塵室3は同一構成であり、それぞれ平面略長方形に形成されて並列に配置されている。そして、第一の集塵室2には、後述するフィルタ4,4の交換や内部点検のために開閉される扉11a,11bが設けられ、第二の集塵室3にもフィルタ4,4の交換や内部点検のために開閉される扉12a,12bが設けられている。すなわち、第一の集塵室2の一方側の側面には複数の扉12a,12aが設けられ、反対側の側面には複数の扉12b,12bが設けられており、第二の集塵室3も同様に構成されている。本実施形態では1つの扉11a,11b,12a,12bに対し3つのフィルタ4,4について作業員が第一の集塵2及び第二の集塵室3の内部に立ち入ることなく交換作業が可能とされている。尚、扉11a,11b,12a,12bは、第一の集塵2及び第二の集塵室3に配置されているフィルタ4,4の一つ一つに対してそれぞれ1つの扉を設けるように構成することもできる。
第一の集塵室2及び第二の集塵室3の周囲には、図1及び図2に示すように、扉11a,11b,12a,12bへの立ち入りやフィルタ4の交換作業を容易にするため所定の高さ位置にデッキ20が設けられている。
ここで、第一の集塵室2及び第二の集塵室3へのエアの導入を制御するために導入ダクト21に遮蔽板8を設けることができる。遮蔽板8は、ダストを含んだエア、例えば燃焼炉等で発生した排ガスを第一の集塵室2及び第二の集塵室3へ送るために第一のダクト5と連結された導入ダクト21内に上下又は左右方向に挿入されるものであり、遮蔽板8を挿入することで導入ダクト27と第一の集塵室2及び第二の集塵室3とが遮断される。また、第一の閉止板9は、排気ダクト23と第一の集塵室2との間の第二のダクト6内に挿入されて第一の集塵室2とファン7との間の連通を遮断することができ、また、第二の閉止板10は排気ダクト23と第二の集塵室3との間の第二のダクト6内に挿入されて第二の集塵室3とファン7との間の連通を遮断する際に用いられる。第一の集塵室2及び第二の集塵室3内の負圧が不足するような場合には必要に応じて遮蔽板8を設けることで第一の集塵室2及び第二の集塵室3内の減圧を高めることができる。
[集塵機の詳細構成]
次に、集塵機1の構成の詳細について説明する。図3は本発明に係る集塵機の詳細構成を示す平面図(一部については断面図で示す。)、図4はその右側面図である。第一の集塵室2及び第二の集塵室3は、図2及び図4に示すように、複数の柱13,13によって支えられたデッキ20上に設置されている。そして、柱13,13の周囲は第一の集塵室2及び第二の集塵室3から回収する際のダストが飛散するのを防止するためにスレート板14で囲まれており、図示しない出入り口から作業員が入出できるようにされている。そして、第一の集塵室2及び第二の集塵室3の内部には複数のフィルタ4,4が二列に配置されている。フィルタ4,4は、円筒状に形成されたプリーツフィルタである。そして、フィルタ4の両側には円形で金属製のエンドフレームが取り付けられている。また、濾材は「PET+PTFEメンブレン」であるが、これに限定されるものではない。尚、フィルタ4,4を二列としたのは、内部に配置したフィルタ4,4を第一の集塵室2及び第二の集塵室3のそれぞれ両側に設けられた扉11a,11b,12a,12bから室内に作業員が立ち入ることなく交換できるようにするためである。
図4に示すように、第二の集塵室3の下方には集塵室3内のダストを回収するホッパ15c,15dが設置され、それぞれの下端にはバルブ16c,16dが取り付けられている。同様に、第一の集塵室2の下方には第一の集塵室2内のダストを回収するホッパ15a,15bが設置され、それぞれの下端にはバルブ16a,16bが取り付けられている(図2、図4参照)。そして、バルブ16a〜16dと床面との間には、第一の集塵室2及び第二の集塵室3内のダストを回収するための回収容器17a〜17d(図2参照)が設置できるスペースが確保されている。また、床面には、燃焼炉等から排出される排ガスを第一の集塵室2及び第二の集塵室3に導入するためのコンプレッサー18と、コンプレッサー18及びファン7を制御するための制御盤19とが設置されている。
導入ダクト21は、図4に示すように、第一の集塵室2及び第二の集塵室3の下側に連結され、第一の集塵室2及び第二の集塵室3の反対側の上部から第二のダクト6と連結されている。導入ダクト21によって第一の集塵室2及び第二の集塵室3の下側から導入された排ガスはフィルタ4,4によって集塵された後、第二のダクト6から排気ダクト23を介して排気される。ファン7によって排気された排ガスはサイレンサ22によって騒音防止を図りながら大気中に放出されるようになっている。
[集塵機の動作]
次に、本発明に係る集塵機1の動作について説明する。まず、バルブ16a〜16dを閉じ、第一の集塵室2及び第二の集塵室3にそれぞれフィルタ4,4を実装する。そして、第一の閉止板9及び第二の閉止板10をそれぞれ第二ダクト6から引き抜いておく。この状態でコンプレッサー18を動作させ、ファン7及びコンプレッサー18の運転を開始する。これにより、集塵対象の排ガスは導入ダクト21から第一の集塵室2及び第二の集塵室3に導入され、第一の集塵室2及び第二の集塵室3内を通過する際にフィルタ4,4によって集塵が行われる。第一の集塵室2及び第二の集塵室3を通過した排ガスはファン7による負圧によって第二のダクト6内へ吸引され、排気ダクト23を介してサイレンサ22を経て大気に放出される。
操業が継続するにつれてフィルタ4,4の目詰まりが次第に進行し、集塵効率が低下してくるので、定期的に、あるいは、必要に応じて、フィルタ4,4に圧縮エアを瞬間的に噴射して表面に付着した粉体を払い落すフィルタークリーニングやフィルタ4,4の表面に付着した粉塵をはたいて落とす等の作業が実施される。フィルタ4,4から落下したダストは予めバルブ16a〜16dの下方に設置した回収容器17a〜17dに回収される。さらにフィルタ4,4の使用時間が経過すると、クリーニングや払い落としを行っても風量が低下して吸引力が弱くなってしまう。この段階に至るとフィルタ4,4の交換が必要になる。以下にフィルタの交換方法について説明する。
[フィルタの交換方法]
図5はフィルタ4の交換方法を示すフローチャートである。フィルタ4の交換を行う場合には、初めに第二の集塵室3及びその周囲の作業エリアをシート等で包囲する区画養生を行う(ステップS1)。第二の集塵室3からダストが外部へ飛散するのを予め防止するためである。次いで、第二の閉止板10を第二のダクト6に挿入して第二のダクト6と第二の集塵室3との間を遮断する(ステップS2)。これにより、順番に第二の集塵室3、第一のダクト5、第一の集塵室2、第二のダクト6、排気ダクト23、ファン7に至る経路によって第二の集塵室3内が徐々に吸引されて第二の集塵室3内が負圧となる(ステップS3)。尚、ファン7の風量調節は制御盤19を介して適宜に行われる。尚、遮蔽板8を導入ダクト21の所定位置に挿入して導入ダクト21を閉塞することで第二の集塵室3内をさらに減圧することもできる。
第二の集塵室3内が負圧になったら、サイドリムーバル式である第二の集塵室3における交換対象のフィルタ4に対応する扉(例えば図1における扉12a)を開けてフィルタ4の交換を行う(ステップS4)。尚、1つの扉12aについて作業員が第二の集塵室3内に立ち入ることなく3つのフィルタ4が交換できるようになっているので、フィルタ4の交換の際における作業員の有害物質の暴露の危険性が低減される。第二の集塵室3内の交換対象である一方側の列の全てのフィルタ4,4について他の扉12a,12aを順次開閉しながら交換を実施した後、反対側の扉12b,12bについても順次開閉しながら反対側の列のフィルタ4,4の交換を実施する。尚、交換後は全ての扉12a,12bを確実に閉じる。
そして、第二の集塵室3のフィルタ4,4の交換が終了したら、今度は第一の集塵室2について上述と同様の手順でフィルタ4,4の交換作業を行う。すなわち、第一の集塵室2及びその周囲の作業エリアをシート等で包囲する区画養生を行い、第二の閉止板10を抜脱して第一の閉止板9を第二のダクト6へ挿入して第二のダクト6と第一の集塵室2との間を遮断する。これにより、順番に第一の集塵室2、第一のダクト5、第二の集塵室3、第二のダクト6、排気ダクト23、ファン7に至る経路によって第一の集塵室2内が徐々に吸引されて第一の集塵室2内が負圧となり、扉11a,11bを開閉しながら第一の集塵室2内のフィルタ4,4の交換を第一の集塵室3の場合と同様に実施する。尚、遮蔽板8を導入ダクト21の所定位置に挿入して導入ダクト21を閉塞することで第一の集塵室2内をさらに減圧することもできる。また、順番は第一の集塵室2と第二の集塵室3のいずれを先に行ってもよい。
上述した集塵機及び集塵機のフィルタ交換方法によれば、フィルタ交換する側の集塵室内のダストが室外に飛散することがないのでフィルタ交換の際の安全性を高めることができる。また、フィルタ4,4を第一の集塵室内2及び第二の集塵室3内にそれぞれ2列に配置すると共にそれに対応するようにして扉11a,11b,12a,12bを設けたので作業員が集塵室内に入ることなくフィルタ交換を実施できる。
上述の実施形態では2つの集塵室を並列に配置した構成であるが、これに限らず、さらに別の集塵室を並列配置することもできる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であることはいうまでもない。
1 集塵機
2 第一の集塵室
3 第二の集塵室
4 フィルタ
5 第一のダクト
6 第二のダクト
7 ファン
8 遮蔽板
9 第一の閉止板
10 第二の閉止板
11a,11b 扉
12a,12b 扉
13 柱
14 スレート板
15a〜15d ホッパ
16a〜16d バルブ
17a〜17d 回収容器
18 コンプレッサー
19 制御盤
20 デッキ
21 導入ダクト
22 サイレンサ
23 排気ダクト

Claims (9)

  1. 内部にフィルタが配置された密閉可能な集塵室にダストを含んだエアを導入し、集塵後のエアを排気する集塵機において、
    複数の前記集塵室と、
    複数の前記集塵室を並列に連通する第一のダクトであって、導入ダクトを介して送られてくるダストを含んだエアを複数の前記集塵室のそれぞれに導入する第一のダクトと、
    複数の前記集塵室を並列に連通する第二のダクトであって、前記フィルタによってダストを集塵した後のエアを排気ダクトを介して集塵室外に排出する第二のダクトと、
    前記排気ダクトを介して複数の前記集塵室を吸引可能な吸引手段と、
    前記排気ダクトと各前記集塵室のそれぞれと連通する前記第二のダクトにそれぞれ設けられた閉止板と、
    を備えていることを特徴とする集塵機。
  2. 密閉可能な第一の集塵室及び第二の集塵室と、
    前記第一の集塵室内及び第二の集塵室内にそれぞれ配置されたフィルタと、
    前記第一の集塵室と前記第二の集塵室を互いに並列に連通すると共に、導入ダクトを介してダストを含んだエアを前記第一の集塵室と前記第二の集塵室へそれぞれ導入する第一のダクトと、
    前記第一の集塵室と前記第二の集塵室を互いに並列に連通すると共に、前記フィルタによってダストを集塵した後のエアを排気ダクトを介して室外に排出する第二のダクトと、
    前記排気ダクトに配置され、前記第一の集塵室内及び前記第二の集塵室内をそれぞれ吸引可能な吸引手段と、
    前記第一の集塵室と前記吸引手段との間であって、且つ、前記第二の集塵室と前記吸引手段との連通状態に影響を与えない位置に配置された第一の閉止板と、
    前記第二の集塵室と前記吸引手段との間であって、且つ、前記第一の集塵室と前記吸引手段との連通状態に影響を与えない位置に配置された第二の閉止板と、
    を備え、
    前記第一の閉止板又は前記第二の閉止板のいずれか一方側を閉止した状態で、前記吸引手段によって吸引することにより、フィルタ交換をする側の集塵室内のエアを反対側の集塵室を介して排気すると共に、フィルタ交換する側の集塵室内を負圧にすることによってフィルタ交換する側の集塵室内のダストが室外に飛散しないようにしたことを特徴とする集塵機。
  3. 請求項2に記載の集塵機において、
    前記フィルタは、前記第一の集塵室内及び第二の集塵室内にそれぞれ2列に配置されていることを特徴とする集塵機。
  4. 請求項2又は3に記載の集塵機において、
    前記第一の集塵室及び第二の集塵室は前記フィルタの交換を側面から行うサイドリムーバル式であり、前記第一の集塵室及び第二の集塵室には、作業者が室内に立ち入ることなく内部に配置された前記フィルタの交換を行うことができるような間隔で複数の扉が設けられていることを特徴とする集塵機。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の集塵機において、
    前記導入ダクトを閉止可能な遮蔽板をさらに備えていることを特徴とする集塵機。
  6. 請求項2から5のいずれか1項に記載の集塵機のフィルタ交換方法において、
    前記第一の集塵室又は前記第二の集塵室のうちフィルタ交換する側の集塵室と前記吸引手段との間を前記第一の閉止板又は前記第二の閉止板によって閉塞する工程と、
    前記吸引手段によって前記第一の集塵室又は前記第二の集塵室のうちフィルタ交換する側とは反対側の集塵室内のエアを吸引することによりフィルタ交換する側の集塵室を負圧にする工程と、
    負圧状態となったフィルタ交換する側の集塵室内からフィルタを回収し、交換用の新たなフィルタを装着する工程と、
    を含み構成されたことを特徴とする集塵機のフィルタ交換方法。
  7. 請求項6に記載の集塵機のフィルタ交換方法において、
    前記第一の集塵室又は前記第二の集塵室のうちフィルタ交換する側の集塵室内のダストが外部に飛散しないように予め周囲を覆って養生する工程をさらに含み構成されたことを特徴とする集塵機のフィルタ交換方法。
  8. 請求項6又は7に記載の集塵機のフィルタ交換方法において、
    前記フィルタの交換は、
    前記前記第一の集塵室及び第二の集塵室に作業者が室内に立ち入ることなく内部に配置された前記フィルタの交換を行うことができるような間隔で設けられた複数の扉を介して行うことを特徴とする集塵機のフィルタ交換方法。
  9. 請求項6から8のいずれか1項に記載の集塵機のフィルタ交換方法において、
    さらに、遮蔽板によって前記導入ダクトを閉塞することを特徴とする集塵機のフィルタ交換方法。
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