JP2018201726A - 生体組織接着剤塗布用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬液の詰まり防止を簡易な構造により低コストで実現可能となる生体組織接着剤塗布用具を提供する。【解決手段】生体組織接着剤塗布用具は、空間2sを内部に有するノズル本体2と、ノズル本体2の空間2sを通り、薬液を流通させる複数の薬液流通管3、4及び吐出パイプ2cbと、を備える。ノズル本体2には、ガス注入部から空間2s内に充填されたガスを噴射し、薬液流通管3、4の薬液吐出部2eから吐出される薬液を霧状に噴霧混合するガス噴出部2hが設けられている。薬液流通管3及び吐出パイプ2cbは、ノズル本体2に設けられた薬液注入部であるシリンジ装着口2dとノズル本体2の先端に設けられた薬液吐出部2eとを連通している。薬液流通管3には、送気ガスがガス注入部から空間2s内に導入されることによる外圧で収縮し、外圧が小さくなると復元するバルーン3cが設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、生体組織用の接着剤として機能する複数の薬液を混合させながら生体の患部に噴霧して塗布する生体組織接着剤塗布用具に関する。
従来から、2つの薬液を混合させながら噴霧する生体組織接着剤塗布用具が流通している。生体組織接着剤塗布用具の薬液として、フィブリノゲン等を含み、粘度が高く凝固しやすいものを用いた場合等には、薬液が吐出されるノズルの先端近傍で乾燥により凝固することがある。また、他の薬液流通管を通る他の薬液と接触・混合して凝固することで、薬液の吐出の妨げとなることがあった。
特許文献1には、薬液が通る薬液流通管に切れ込みである連通口があり、薬液の吐出停止時に、連通口から高圧ガスが入るように構成された生体組織接着剤塗布用具が開示されている。この生体組織接着剤塗布用具は、薬液流通管内からその先端側にある残留薬液を高圧ガスにより排出させる構成を有する。
具体的には、薬液を薬液流通管に送り込むプランジャをシリンジに押し込むのを止めれば、連通口よりも先端側の薬液が、薬液流通管に入り込む高圧ガスにより薬液流通管から排出される。このため、薬液流通管に残留した薬液が他の薬液流通管の薬液と混じり合うことが抑制できるというものである。
そして、この生体組織接着剤塗布用具は、薬液流通管内の溶液に混入されたガスによる気泡が上流側に逆流するのを防止可能な逆止弁を備えている。この逆止弁によれば、薬液流通管の上流側に気泡が逆流するのを防止できる。この逆止弁により、薬液流通管の上流側において薬液に混入したガスの気泡が膨張することによって薬液流通管の先端側に押し出された薬液が他の薬液との接触・混合することによって凝固することを、好適に防止できるように構成されている。
特開2012−100851号公報
しかしながら、特許文献1の生体組織接着剤塗布用具は、薬液流通管の連通口から高圧ガスを導入して、連通口よりも先端側の薬液を排出する構成であるため、薬液噴霧のリスタートのためのプランジャの押し込みにギャップが生じることがあった。
具体的には、プランジャの押し込みを止めたときに薬液流通管の先端側の薬液が高圧ガスにより排出される。したがって、薬液と薬液流通管の先端部との間に薬液のない空間であるギャップが生じることとなる。このため、プランジャを更に押し込んで薬液を再度噴霧させる際には、薬液が薬液流通管の先端部に行き着くまでのプランジャの押し込みが余計に必要になっていた。
また、特許文献1の生体組織接着剤塗布用具は、薬液流通管内にガスを混入させる構成であるため、上記のように逆止弁を設ける必要があり、その取り付けのための手間とコストがかかっていた。このため、異なる方式により薬液の凝固を防止して薬液流通路の詰まりを防止することが、なお求められていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、薬液流通路の先端部における薬液の詰まり防止を簡易な構造により低コストで実現可能とし、薬液吐出停止後に薬液吐出をリスタートする際のプランジャ押し込み量のギャップを抑制して操作性を良好にすることを課題とする。
本発明の生体組織接着剤塗布用具は、内部に空間を有するノズル本体と、該ノズル本体の内部の前記空間を通り、前記ノズル本体に設けられた薬液注入部と前記ノズル本体の先端に設けられた薬液吐出部とを連通して、薬液を流通させる複数の薬液流通路と、を備え、前記ノズル本体には、前記空間内にガスを充填するためのガス注入部と、前記薬液吐出部の近傍にあり、前記ガス注入部から前記空間内に充填されたガスを噴射し、前記複数の薬液流通路の前記薬液吐出部から吐出される前記薬液を霧状に噴霧混合するガス噴出部と、が設けられており、前記薬液流通路の少なくとも1つには、前記ガスが前記ガス注入部から前記空間内に導入されることによる外圧で収縮し、前記外圧が小さくなると復元する拡縮部が設けられていることを特徴とする。
本発明の生体組織接着剤塗布用具は、薬液流通路の先端部における薬液の詰まり防止を簡易な構造により低コストで実現可能となる生体組織接着剤塗布用具を提供することが可能となる。
さらに、ノズル本体の内部の空間へのガスの供給量の調整による拡縮部の収縮・拡大によって薬液流通路内の薬液の位置を調整できるため、薬液の位置調整のために、薬液流通路内にガスを混入する必要がない。このため、薬液を薬液流通路の先端から引き込んだ状態である拡張部が拡大した状態からノズル本体の内部の空間にガスを供給したときには、拡張部が収縮して薬液が拡張部から薬液流通路の先端側に押し出される。このため、薬液流通路の先端と薬液との間にギャップを減らすことができる。よって、薬液噴霧をリスタートする際に、薬液をスムーズに吐出することができ操作性を良好にすることができる。
本実施形態に係る生体組織接着剤塗布用具を示す斜視図である。 図1のII-II断面を示す図であり、ノズル本体の断面図である。 バルーンを示す拡大図である。 図3のIV-IV断面を示す図であり、(a)は、収縮状態のバルーンの断面図であり、(b)は、拡張状態のバルーンの断面図である。 第1変形例に係る薬液流通管のバルーン近傍を示す模式的な説明図である。 第2変形例に係る薬液流通管のバルーン近傍を示す模式的な説明図である。 第3変形例に係るバルーンを示す図であり、図4(b)に対応する部分の断面を示す図である。 第4変形例に係るバルーンを示す図であり、図3に対応する部分を示す図である。
以下、本発明の生体組織接着剤塗布用具の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。また、以下において、生体組織接着剤塗布用具における薬液が吐出される側を前側又は遠位側、その逆側を後側又は近位側とし、それぞれ先端側、基端側ともいう。
<全体構成について>
本実施形態に係る生体組織接着剤塗布用具1の全体構成について図1及び図2を主に参照して説明する。図1は、生体組織接着剤塗布用具1を示す斜視図、図2は、図1のII-II断面を示す図であり、ノズル本体2の断面図である。
生体組織接着剤塗布用具1は、後述する複数の薬液を吐出した先で噴霧・混合して接着剤として生体内の臓器等に塗布する機能を有する。生体組織接着剤塗布用具1は、薬液を吐出する薬液吐出部2eを有するノズル本体2と、ノズル本体2の内部の空間2sを通り、薬液を流通させる複数の薬液流通路と、を備える。薬液流通路は、ノズル本体2に設けられた薬液注入部としてのシリンジ装着口2dとノズル本体2の先端に設けられた薬液吐出部2eとを連通するものである。
また、ノズル本体2には、異なる薬液をノズル本体2に導入するための2個ずつ設けられたプランジャ7及びシリンジ17が取り付けられている。生体組織接着剤塗布用具1は、また2個のプランジャ7をシリンジ17に同時に押し出すためのプランジャホルダ8を備える。プランジャホルダ8は、2個のプランジャ7の基端側に当接可能な大きさで形成されている。
そして、生体組織接着剤塗布用具1には、薬液を噴霧するための送気ガスを、ノズル本体2に導入する送気チューブ31が接続されている。送気チューブ31は、送気ガスの量を調整するレギュレータ30に接続されており、ノズル本体2にエアフィルタ9を介して接続されている。具体的には、送気チューブ31は、基端側に設けられたコネクタ31aによってレギュレータ30に接続されており、先端側に設けられたコネクタ31bによってエアフィルタ9の接続口9aに接続されている。レギュレータ30から供給されたガスをエアフィルタ9に通すことによって送気ガスからほこりや雑菌が除菌される。このため、生体内に噴出させる送気ガスとして衛生上好適となる。
エアフィルタ9を、ノズル本体2の近傍ではなく、レギュレータ30の近傍に配設するようにしてもよい。このようにすれば、生体組織接着剤塗布用具1の周囲の部材が少なくなるため、生体組織接着剤塗布用具1の操作性を高めることができる。
<ノズル本体周りの構成について>
次に、ノズル本体2周りの構成について、図1及び図2を主に参照して説明する。ノズル本体2は、先細状に形成された先端側部材2aと、先端側部材2aの基端部に取り付けられる板状の基端側部材2bと、先端側部材2aの先端部に内部側から取り付けられた吐出部材2cと、から主に構成されている。
先端側部材2aには、図1に示すように、上方且つ後方に斜めに突出した部位が形成されており、その先に、ノズル本体2の内部の空間2s内に送気ガスを充填するためのガス注入部2gが形成されている。送気ガスは、レギュレータ30から送気チューブ31、エアフィルタ9、ガス注入部2gを介してノズル本体2の内部の空間2sに導入・充填されることとなる。先端側部材2aの先端部には、前後方向に貫通して、外部と内部の空間2sとを連通する挿通孔2aaが形成されている。挿通孔2aaは、後述する吐出パイプ2cbを挿通するための貫通孔である。挿通孔2aaの内径は、吐出パイプ2cbの外径よりも大きく形成されている。そして、挿通孔2aaは、空間2sに充填された送気ガスを、吐出パイプ2cbの周囲から外部に噴出させるガス噴出部2hとして機能している。
なお、本実施形態に係る吐出パイプ2cbは、薬液流通管3、4と別体のものであるが、このような構成に本発明は限定されず、一体的に形成されたものであってもよい。また、薬液流通管3、4と吐出パイプ2cbとをまとめて本発明に係る薬液流通路ともいう。
基端側部材2bには、2つの部位が後方に突出しており、これらの部位の後端に、薬液注入部としてのシリンジ装着口2dが形成されている。この2つのシリンジ装着口2dのそれぞれにシリンジ17が接続されている。基端側部材2bにおける2つのシリンジ装着口2dを通る薬液の流通路の前端側には、後述する薬液流通管3、4の基端部3a、4aが接続されている。つまり、2本のシリンジ17内にそれぞれ充填された薬液は、プランジャ7がシリンジ17内に押し込まれることによって、シリンジ装着口2dを介してノズル本体2内の薬液流通管3、4を通ることとなる。
薬液流通管3、4は、ノズル本体2の内部の空間2s内を通るように配設されており、混合対象である2種類の薬液を流通させるものである。本実施形態においては、薬液流通管3は、フィブリノゲン等を含み、粘度が高く凝固しやすい薬液10(図4参照)を流通させるものである。薬液流通管4は、トロンビン等を含み、フィブリノゲン等に作用して、接着剤として機能させるための薬液を流通させるものである。
具体的な構成としては、薬液流通管3、4は、薬液が導入されるノズル本体2の基端側部材2bに設けられた2個のシリンジ装着口2dと、ノズル本体2の先端に設けられた後述する2本の吐出パイプ2cbの薬液吐出部2eと、をそれぞれ連通している。そして、薬液流通管3には、送気ガスがガス注入部2gから空間2s内に導入・充填されることによる外圧で収縮し、外圧が所定の値まで小さくなると復元する後述するバルーン3cが設けられている。
なお、下記において、薬液流通管3の一部に拡縮部としてのバルーン3cが設けられている構成を説明するが、本発明は、薬液流通管3の一部にのみ拡縮部が設けられる構成に限定されず、薬液流通管3が全体として拡縮するものを含むものである。例えば、薬液流通管3が全体としてエラストマー等の弾性素材からなる部材であってもよい。
また、図2に示すように、本実施形態に係るバルーン3cを有する薬液流通管3の内径は、薬液流通管4の内径よりも大きい。このように、薬液流通管3、4が形成されていることで、後述するようにバルーン3cが収縮した状態で、薬液流通管3内を流通する薬液10(図4参照)の吐出量と、薬液流通管4内を流通する薬液の吐出量との差を縮めることができる。
なお、このように薬液流通管3、4の内径比を調整するのではなく、これらの内径を同じものとして、薬液流通管3、4を通る薬液の濃度を調整してもよい。また、言うまでもなく、接着剤として機能するために定まる混合比率によって薬液流通管3、4の内径比を変更してもよい。
吐出部材2cは、薬液流通管3、4からの薬液を吐出するための2本の吐出パイプ2cbと、2本の吐出パイプ2cbを保持する保持部材2caとから構成されている。
2本の吐出パイプ2cbは、先端側部材2aの先端に形成された挿通孔2aaを挿通して配設されている。
吐出パイプ2cbの基端部には、薬液流通管3、4の先端部3b、4bが接続されている。つまり、2本の薬液流通管3、4を通った薬液は、2本の吐出パイプ2cb内に導入されることとなる。
吐出パイプ2cbの先端部は、薬液を外部に吐出する薬液吐出部2eである。つまり、挿通孔2aaにおける吐出パイプ2cbの周囲にあるガス噴出部2hが、2個の薬液吐出部2eの近傍にあることとなる。このため、ガス注入部2gから空間2s内に充填された送気ガスがガス噴出部2hから外部に噴射されると、薬液流通管3、4の薬液吐出部2eから吐出される薬液を霧状に噴霧混合することとなる。
そして、薬液流通管3、4がノズル本体2の空間2s内に配設されているため、空間2s内からガス噴出部2hを通って噴出する送気ガスによって、薬液流通管3、4からそれぞれ吐出される薬液を略均等に噴霧混合できることとなる。
<バルーンについて>
次に、本実施形態に係る薬液流通管3に設けられた拡縮部としてのバルーン3cの構成及び機能について、図2に加えて、図3及び図4を主に参照して説明する。図3は、バルーン3cを示す拡大図、図4は、図3のIV-IV断面を示す図であり、図4(a)は、収縮状態のバルーン3cの断面図であり、図4(b)は、拡張状態のバルーン3cの断面図である。
バルーン3cは、図4(a)に示す収縮状態においても薬液10を通すことを可能としつつ、収縮状態から図4(b)に示す拡張状態となることで、薬液吐出部2eからバルーン3c側に薬液10を引き戻す機能を有する。
具体的には、バルーン3cは、生体組織接着剤塗布用具1から薬液10を噴霧するときには、空間2s内の送気ガスの外圧によって収縮した状態においても薬液10を通すことが可能なように、流路断面積A1の内部空間を確保する構造を有する。換言すると、バルーン3cは、収縮した状態において、内面の一部が当接しつつ、完全な閉塞状態とならないように構成されている。その詳細な構成については後述する。なお、「流路断面積」とは、薬液10の流れ方向に垂直な断面における薬液10が流通可能な部分の断面積をいうものとする。
また、バルーン3cは、送気ガスの空間2sへの注入が止められて外圧が低くなることにより、弾性力による復元によって内部空間が大きくなるように拡張して自然状態である円筒状に戻り、流路断面積A2を有するようになる。バルーン3cは、拡張して内部空間の体積が増加することによる圧力変動により、薬液流通管3に接続された吐出パイプ2cbの吐出パイプ2cbの先端部からバルーン3c側に薬液10を引き戻す機能を有する。
また、バルーン3cは、拡張状態において、薬液流通管3における他の部位と比較して、流路断面積が大きくなるように形成されている。このようにバルーン3cが形成されていることで、吐出パイプ2cbの先端部から薬液10を効果的にバルーン3c側に引き込むことができ、隣接する薬液流通管4を通って薬液吐出部2eに残留する薬液と混合することを抑制することが可能となる。
また、本発明に係る拡縮部としては、本実施形態に係るバルーン3cのように、周囲よりも膨張するものが好適である。しかしながらこのような構成に限定されず、本発明に係る拡縮部は、全体として平坦に形成されているが、送気ガスから外圧が加わることによって収縮し、当該外圧が弱まることによって復元するものであってもよい。
バルーン3cは、収縮促進部としての波形凹部3caを外面に有して、一部薄肉に形成されている。波形凹部3caは、薬液流通管3の軸方向に並列して、全部で8箇所、後述するように対を成して形成されている。このように、波形凹部3caが形成されてバルーン3cの一部が薄肉であることによって、当該部位が他の部位よりも送気ガスから加わる外圧によって潰れやすい。
また、波形凹部3caが、バルーン3cの内面に形成されているのではなく、外面に形成されているので、バルーン3cの内側を通る薬液10の円滑な流れの阻害となることを抑制できる。
この点で、バルーン3cの外面に波形凹部3caが形成されていると好適であるが、本発明はこのような構成に限定されない。つまり、バルーン3cの収縮を他の部位よりも促進できればよく、その内面に凹部が形成されていてもよく、また、薄肉であれば凹部に限定されず、周囲よりも突出して形成されたものであってもよい。さらには、バルーン3cの一部のみが剛性の低い素材から形成されていてもよい。
また、本発明に係る収縮促進部は、送気ガスからの外圧によってバルーン3cを潰れやすくする機能を有すればよく、凹状の窪みからなるものに限定されない。例えば、バルーン3cの表面の一部に形成された切込みであってもよい。この切込みによれば、送気ガスからバルーン3cに加わる曲げ応力に対する反力を低減させることができるため、バルーン3cの収縮を促進できることとなる。
また、波形凹部3caは、図2及び図3に示すように、非周回状に形成されて、周方向に延在しており、シリンジ装着口2dと薬液吐出部2eとに近接と離間とを繰り返すようにうねって形成されている。
具体的には、波形凹部3caは、バルーン3cの外面のうち、図4に示すように、バルーン3cの軸線を含む面を中心として面対称の位置に対を成して形成されている。
そして、波形凹部3caは、シリンジ装着口2dと薬液吐出部2eとに近接と離間とを繰り返すように、換言すると、バルーン3cの軸方向に交互に湾曲してずれるようにして、バルーン3cの周方向に延在している。
一方で、バルーン3cのうち、波形凹部3caが形成されていない他の部位には、バルーン3cの収縮時に薬液10の流通を完全には阻害しないように、軸方向に連続して形成されている部位がある。
バルーン3cが波形凹部3caを備えることで、送気ガスからの外圧がバルーン3cに加わったときに、図4(a)に示すように、対を成す波形凹部3caが変形して波形凹部3caの位置に対応するバルーン3cの内面同士が当接する。
一方で、波形凹部3caの他の部位が波形凹部3caよりも比較的高い剛性を有することにより、これらの他の部位における内面同士は当接しないことで、内部に薬液10の流路が確保することが可能となる。
このように波形凹部3caが非周回状に形成されていることで、バルーン3cにおける潰れやすい部位と潰れにくい部位とが周回方向において局所的に設けられていることとなる。このため、図4(a)に示す、送気ガスが空間2sに充填されて薬液10を噴霧している状態において、バルーン3cの内部を完全には閉塞しないことで、バルーン3cの内部を通る薬液10の流れを阻害することを抑制できる。
また、波形凹部3caがうねって形成されていることで、波形凹部3caの周囲において、シリンジ装着口2dと薬液吐出部2eとを結ぶ方向に沿って、ガス注入部2gからガス噴出部2hに向かって流れる送気ガスの流れを阻害することを抑制できる。ここで、波形凹部3caにおける、ガス噴出部2h及び薬液吐出部2eに近接する側にある部位を頂部3cbとする。本実施形態において頂部3cbは、4つ設けられている。
バルーン3cの周囲を流れる送気ガスの一部は、波形凹部3caの壁面に当接することで、頂部3cbに集約しつつ、4つの頂部3cbに分散して流れることとなる。このため、波形凹部3caは、バルーン3cの周方向に直線的に凹部が形成されているものと比較して、送気ガスの流れを大きく分断することを抑制できる。このため、波形凹部3caによれば、送気ガスの整流性を確保でき、ガス噴出部2hからの送気ガスの噴出方向に影響を与えることを抑制することができる。
一方で、本発明に係る収縮促進部としては、送気ガスの整流性を阻害しなければ、波形凹部3caのように波形に形成された凹部を有するものに限定されない。例えば、バルーン3cに形成された収縮促進部は、薬液流通管3の軸方向に沿うように延在する凹部であってもよい。
生体組織接着剤塗布用具1から薬液を断続的に吐出させる際に、送気ガスの送気を止めて薬液の吐出を止めたときには、バルーン3cに加わる外圧が小さくなる。このため、バルーン3cの流路断面積A1が流路断面積A2となるまでバルーン3cが自然状態に戻るように復元して拡張し、その内部が負圧になる。このため、吐出パイプ2cb及び薬液流通管3の先端側の残留薬液10がバルーン3c側に戻り、吐出パイプ2cbの先端部における薬液10の詰まり防止を、逆止弁を用いずに簡易な構造により低コストで実現可能となる。
さらに、薬液の吐出を再開する際に、レギュレータ30によって送気ガスを空間2s内に注入(供給)すれば、バルーン3cに加わる外圧が大きくなることで、所定の大きさまでバルーン3cが収縮する。バルーン3cの収縮により薬液10に加わる圧力によって、薬液10は、バルーン3cの拡張前における吐出パイプ2cbの先端部の位置までバルーン3cから押し出され、吐出パイプ2cbの先端部と薬液10との間のギャップが減ることとなる。このため、プランジャ7によって薬液10の注入を再開すると、薬液10がスムーズに薬液吐出部2eから吐出され、低圧噴霧によるリスタートが可能となり、操作性を良好となる。
また、薬液流通管3、4の双方にバルーン3cが設けられていてもよいが、薬液流通管3にのみバルーン3cを設けることによっても、他の薬液流通管4を通って薬液吐出部2eに残留する薬液と混合することを十分に抑制でき、コストを低減できる。
特に、粘度の高いフィブリノゲン等を含む薬液10を流通させる薬液流通管3にバルーン3cが設けられていると好適である。このように構成されていれば、バルーン3cが拡張して薬液10をバルーン3c側に引き込んだ後に、薬液10がその自重によって薬液吐出部2e側に不意に戻ることを、薬液10の粘性によって抑制することができる。また、薬液吐出部2eから外部に曝されることによる、フィブリノゲン等を含む薬液10単体における凝固も抑制することができる。
また、バルーン3cは、薬液流通管3に一体的に形成されたものに限定されず、別体のものであってもよい。この場合、バルーン3cの材料よりも薬液流通管3の材料が硬質の材料からなるものであると好ましい。このような構成によれば、薬液流通管3内の薬液10の流通を確保しつつ、バルーン3cの拡縮変形が好適に行われるようにできる。
(第1変形例)
次に、第1変形例に係る薬液流通管5について、図5を主に参照して説明する。図5は、第1変形例に係る薬液流通管5のバルーン3c近傍を示す模式的な説明図である。
薬液流通管5は、バルーン3cが拡張したときに、薬液10を吐出パイプ2cbの先端部からバルーン3c側に好適に引き込むことが可能な構成を有している。
具体的には、薬液流通管5におけるバルーン3cの遠位側に隣接する部分の内径がd1でありその流路断面積がA3である。一方で、薬液流通管5におけるバルーン3cの近位側に隣接する部分の内径は、d1よりも長いd2であり、その流路断面積がA3よりも大きいA4である。
このような構成によれば、バルーン3cが拡張し、バルーン3cの遠位側と近位側とから略同量の薬液10が引き込まれるときに、バルーン3cよりも遠位側からの薬液10の引き込み長さを、近位側の薬液10の引き込み長さよりも長くすることができる。したがって、薬液流通管5の薬液吐出部2eからの薬液10の漏れ出しをより好適に抑制することができ、他の薬液流通管4を通って薬液吐出部2eに残留する薬液と混合することを抑制することができる。
(第2変形例)
次に、第2変形例に係る薬液流通管6について、図6を主に参照して説明する。図6は、第2変形例に係る薬液流通管6のバルーン3c近傍を示す模式的な説明図である。
薬液流通管6は、第1変形例同様、バルーン3cが拡張したときに、薬液10を吐出パイプ2cbの先端部からバルーン3c側に好適に引き込むことが可能な構成を有している。
具体的には、薬液流通管6おけるバルーン3cよりも近位側に、バルーン3cに向かう薬液10の流通を抑制する抵抗部材としてのフィルタ60が設けられている。そして、フィルタ60は、薬液10内の異物を除去する機能を有する。
このような構成によれば、バルーン3cが拡張したときに、バルーン3cの近位側よりも遠位側からの薬液10が早く引き込まれ、近位側よりも遠位側から相対的に多い量の薬液10がバルーン3cの拡張分の容積を満たすこととなる。このため、バルーン3cよりも遠位側からの薬液10の引き込み長さを、近位側の薬液10の引き込み長さよりも長くすることができる。
したがって、薬液流通管6の薬液吐出部2eからの薬液10の漏れ出しをより好適に抑制することができ、他の薬液流通管4を通って薬液吐出部2eに残留する薬液と混合することを抑制することができる。さらに、バルーン3cよりも近位側にフィルタ60が設けられていることで、バルーン3c内に異物が蓄積することを抑制できるため、バルーン3cの拡縮動作に不具合が生じることを抑制することができる。
なお、本発明に係る抵抗部材は、バルーン3cの近位側における薬液10の流通を抑制できれば、清浄機能を有するフィルタ60に限られない。例えば、抵抗部材としては、薬液流通管6の近位側の内面に粗面加工が施されたものであり薬液10のバルーン3cに向かう流れの抵抗となるものであってもよい。また、その他の抵抗部材としては、薬液10の流れに対する、摩擦抵抗を生じさせる網状又は格子状の部材や圧力勾配を生じさせるオリフィス等が設けられていてもよい。
(第3変形例)
上記実施形態においては、バルーン3cが、その収縮を促進する波形凹部3caを有するものを例に説明した。しかしながら、バルーン3cが十分な薄さで形成されていたり、柔軟な素材で形成されていることにより、送気ガスによる圧力によってバルーン3cの収縮が可能であれば、必ずしも波形凹部3caは必須の構成ではない。
また、図7に示すように、他の観点に係る第3変形例に係るバルーン13cは、復元を促進するための復元促進部としての波形凸部13caを備えるものである。図7は、第3変形例に係るバルーン13cを示す図であり、図4(b)に対応する部分の断面を示す図である。
拡縮部(バルーン13c)は、復元を促進する復元促進部(波形凸部13ca)を有する。復元促進部(波形凸部13ca)は、拡縮部(バルーン13c)の外面に形成された周囲の厚さよりも肉厚の凸部である。波形凸部13caは、波形に形成されている点では、波形凹部3ca同様であるが、周囲よりも径方向外側に突出している点、及びバルーン13cの全周に亘って形成される点で異なる。また、復元促進部として、例えば、波形凸部13ca以外に、バルーン13c内に金属ワイヤがインサート成形されているような構成であってよい。
つまり、断面積を大きくする(肉厚にする)とか、ヤング率を大きくするようにして、断面2次モーメントが大きくなるように復元促進部が構成されていれば、バルーン13cの復元を促進することができる。
さらに例えば、波形凸部13caが周囲と同じ肉厚で形成された構成、換言すると、バルーン13cの外面に沿って内面も凹凸が形成されている構成であってもよい。このような構成であっても、空間2s内に充填された送気ガスによる圧力によってバルーン13cが収縮した状態において、波形凸部13caの折れ曲がった夫々の部分に、自然状態である拡張状態に戻ろうとする内部応力が生じることとなる。このため、バルーン13cの拡張状態への復元を促進できることとなる。
このように、バルーン13cは、全体としては肉薄で弾力性があるので空間2s内に充填された送気ガスから加わる圧力で潰される。一方で、バルーン13cは、復元促進部としての波形凸部13caの形状復元力により、送気ガスの供給を止めたときに原型(自然状態)に戻りやすいという特徴を備える。このため、バルーン13cによれば、薬液吐出部2eに残留する薬液10を、バルーン13c側に引き込みやすくなる。
特に、バルーン13cの一部の断面積が、波形凸部13caにより、バルーン13cの全周に亘って連続して大きくなるため、バルーン13cの径方向外側への復元力を高めることができる。
また、波形凸部13caは、上記実施形態に係る波形凹部3caと同様に、波形に形成されていることで送気ガスの整流性を確保することができる。
(第4変形例)
第3変形例に係るバルーン13cの波形凸部13caは波形に形成されていることで、送気ガスの整流性を確保することができる点で好適である。しかしながら、本発明に係る拡縮部は、このように形成されるものに限定されない。
図8に示すように、他の観点に係る第4変形例に係る拡縮部(バルーン23c)は、復元を促進する復元促進部としての側面視において直線的に形成された直線状凸部23caを有する。図8は、第4変形例に係るバルーン23cを示す図であり、図3に対応する部分を示す図である。
復元促進部(直線状凸部23ca)は、拡縮部(バルーン23c)の全周に亘って形成されている。例えば、直線状凸部23caの高さが低いことや、直線状凸部23caの表面が面取り形状となっていることによって、バルーン23cによる送気ガスの整流性への影響が問題とならないことがある。このような場合に、直線状凸部23caは、チューブ状に形成された薬液流通管3の一部であるバルーン23cに、容易に形成できる形状であるため、製造効率を高めることができる点で有効である。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)内部に空間を有するノズル本体と、
該ノズル本体の内部の前記空間を通り、前記ノズル本体に設けられた薬液注入部と前記ノズル本体の先端に設けられた薬液吐出部とを連通して、薬液を流通させる複数の薬液流通路と、を備え、
前記ノズル本体には、
前記空間内にガスを充填するためのガス注入部と、
前記薬液吐出部の近傍にあり、前記ガス注入部から前記空間内に充填されたガスを噴射し、前記複数の薬液流通路の前記薬液吐出部から吐出される前記薬液を霧状に噴霧混合するガス噴出部と、が設けられており、
前記薬液流通路の少なくとも1つには、前記ガスが前記ガス注入部から前記空間内に導入されることによる外圧で収縮し、前記外圧が小さくなると復元する拡縮部が設けられていることを特徴とする生体組織接着剤塗布用具。
(2)前記複数の薬液流通路は、前記空間内に配設されており、
前記拡縮部は、前記空間内に配設された前記複数の薬液流通路のうち一部のみに設けられている(1)に記載の生体組織接着剤塗布用具。
(3)前記拡縮部は、復元を促進する復元促進部を有し、
該復元促進部は、前記拡縮部の外面に形成された凸部である(1)又は(2)に記載の生体組織接着剤塗布用具。
(4)前記拡縮部は、復元を促進する復元促進部を有し、
該復元促進部は、前記拡縮部の全周に亘って形成されている(1)から(3)のいずれか一項に記載の生体組織接着剤塗布用具。
(5)前記拡縮部は、収縮を促進する収縮促進部を有し、
該収縮促進部は、前記拡縮部の外面に形成された凹部である(1)から(4)のいずれか一項に記載の生体組織接着剤塗布用具。
(6)前記拡縮部は、収縮を促進する収縮促進部を有し、
該収縮促進部は、前記薬液注入部と前記薬液吐出部とに近接と離間とを繰り返すようにうねって形成された波形である(1)から(5)のいずれか一項に記載の生体組織接着剤塗布用具。
(7)前記収縮促進部は、非周回状に形成されている(5)又は(6)に記載の生体組織接着剤塗布用具。
(8)前記薬液流通路における前記拡縮部の遠位側に隣接する部分の流路断面積は、前記拡縮部の近位側に隣接する部分の流路断面積よりも小さい(1)から(7)のいずれか一項に記載の生体組織接着剤塗布用具。
(9)前記薬液流通路における前記拡縮部よりも近位側には、前記拡縮部に向かう前記薬液の流通を抑制する抵抗部材が設けられている(1)から(8)のいずれか一項に記載の生体組織接着剤塗布用具。
1 生体組織接着剤塗布用具
2 ノズル本体
2a 先端側部材
2aa 挿通孔
2b 基端側部材
2c 吐出部材
2ca 保持部材
2cb 吐出パイプ(薬液流通路)
2d シリンジ装着口(薬液注入部)
2e 薬液吐出部
2g ガス注入部
2h ガス噴出部
2s 空間
3、4、5、6 薬液流通管(薬液流通路)
3a、4a 基端部
3b、4b 先端部
3c バルーン(拡縮部)
3ca 波形凹部(収縮促進部)
3cb 頂部
7 プランジャ
8 プランジャホルダ
9 エアフィルタ
9a 接続口
10 薬液
13c バルーン(拡縮部)
13ca 波形凸部(復元促進部)
17 シリンジ
23c バルーン(拡縮部)
23ca 直線状凸部(復元促進部)
30 レギュレータ
31 送気チューブ
31a、31b コネクタ
60 フィルタ(抵抗部材)

Claims (9)

  1. 内部に空間を有するノズル本体と、
    該ノズル本体の内部の前記空間を通り、前記ノズル本体に設けられた薬液注入部と前記ノズル本体の先端に設けられた薬液吐出部とを連通して、薬液を流通させる複数の薬液流通路と、を備え、
    前記ノズル本体には、
    前記空間内にガスを充填するためのガス注入部と、
    前記薬液吐出部の近傍にあり、前記ガス注入部から前記空間内に充填されたガスを噴射し、前記複数の薬液流通路の前記薬液吐出部から吐出される前記薬液を霧状に噴霧混合するガス噴出部と、が設けられており、
    前記薬液流通路の少なくとも1つには、前記ガスが前記ガス注入部から前記空間内に導入されることによる外圧で収縮し、前記外圧が小さくなると復元する拡縮部が設けられていることを特徴とする生体組織接着剤塗布用具。
  2. 前記複数の薬液流通路は、前記空間内に配設されており、
    前記拡縮部は、前記空間内に配設された前記複数の薬液流通路のうち一部のみに設けられている請求項1に記載の生体組織接着剤塗布用具。
  3. 前記拡縮部は、復元を促進する復元促進部を有し、
    該復元促進部は、前記拡縮部の外面に形成された凸部である請求項1又は2に記載の生体組織接着剤塗布用具。
  4. 前記拡縮部は、復元を促進する復元促進部を有し、
    該復元促進部は、前記拡縮部の全周に亘って形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の生体組織接着剤塗布用具。
  5. 前記拡縮部は、収縮を促進する収縮促進部を有し、
    該収縮促進部は、前記拡縮部の外面に形成された凹部である請求項1から4のいずれか一項に記載の生体組織接着剤塗布用具。
  6. 前記拡縮部は、収縮を促進する収縮促進部を有し、
    該収縮促進部は、前記薬液注入部と前記薬液吐出部とに近接と離間とを繰り返すようにうねって形成された波形である請求項1から5のいずれか一項に記載の生体組織接着剤塗布用具。
  7. 前記収縮促進部は、非周回状に形成されている請求項5又は6に記載の生体組織接着剤塗布用具。
  8. 前記薬液流通路における前記拡縮部の遠位側に隣接する部分の流路断面積は、前記拡縮部の近位側に隣接する部分の流路断面積よりも小さい請求項1から7のいずれか一項に記載の生体組織接着剤塗布用具。
  9. 前記薬液流通路における前記拡縮部よりも近位側には、前記拡縮部に向かう前記薬液の流通を抑制する抵抗部材が設けられている請求項1から8のいずれか一項に記載の生体組織接着剤塗布用具。
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