JP2018201312A - 先端工具支持具 - Google Patents

先端工具支持具 Download PDF

Info

Publication number
JP2018201312A
JP2018201312A JP2017105675A JP2017105675A JP2018201312A JP 2018201312 A JP2018201312 A JP 2018201312A JP 2017105675 A JP2017105675 A JP 2017105675A JP 2017105675 A JP2017105675 A JP 2017105675A JP 2018201312 A JP2018201312 A JP 2018201312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
arm
tip tool
unit
slide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017105675A
Other languages
English (en)
Inventor
充 長岡
Mitsuru Nagaoka
充 長岡
豊 大畑
Yutaka Ohata
豊 大畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2017105675A priority Critical patent/JP2018201312A/ja
Publication of JP2018201312A publication Critical patent/JP2018201312A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】作業者への作業負担を軽減することができる先端工具支持具を提供することを課題とする。【解決手段】高所作業車Hに設置され、所定の軸を中心に回動して傾斜するように構成されたアームAに固定するためのアーム固定部2と、前記アーム固定部2に連結され、間接活線作業を行うための先端工具Pを支持するための支持部3と、前記支持部3の前記アーム固定部2に対する相対位置を調整可能な位置調整部4と、前記支持部3を前記先端工具Pの作業対象となる電線Wに沿ってスライドさせるためのスライド部5と、を備える先端工具支持具1。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、高圧線に対する間接活線作業時に、作業者を支援するための先端工具支持具に関する。
従来から、間接活線工具等を用いた間接活線作業において、高圧線等の活線に対する作業、例えば、高圧線の切断・接続作業に対する作業負担を軽減するために、種々の手段が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された間接活線作業用具支持装置は、索条を巻き取る巻取ドラムが内装され、高所作業車のバケットに取り付け可能に構成された装置本体と、巻取ドラムから引き出された索条をガイドする索条案内体と、索条の先端部に設けられ、間接活線作業用具を保持するための保持手段とを備える。この間接活線作業用具支持装置では、索条案内体は、装置本体から上方に向けて延び、且つバケットに搭乗した作業者の頭よりも高い位置で電線側に向けて延びており、保持手段は、索条案内体から吊り下げられている。これにより、作業時は、作業者の正面で間接活線作業用具を操作することができると共に、作業者は、間接活線作業用具の荷重を負担せずに作業を行うことができる。
また、特許文献2に記載された間接活線工具支持具は、作業者の身体に装着される身体装着部と、前記身体装着部に連結され、絶縁操作棒に装着される棒装着部と、絶縁操作棒の基端部を支持する棒支持部とを備える。この間接活線工具支持具では、絶縁操作棒を、棒装着部と棒支持部とで支持することで、身体に絶縁操作棒の荷重の一部を預けることができるので、絶縁操作棒を作業者の腕のみで支持する場合と比較して、作業者にかかる負担を軽減することができる。
特開2011−125195号公報 特開2010−246226号公報
しかしながら、特許文献1の間接活線作業用具支持装置では、作業者の正面に間接活線作業用具を位置させて作業することができるものの、作業する方向が限られているので、作業位置を変更する場合には、装置本体をバケットから取り外して付け替える必要がある。そのため、特許文献1の間接活線作業用具支持装置は、作業位置を変更することが作業負担となってしまう。
また、特許文献2の間接活線工具支持具では、作業時に作業者に絶縁操作棒の荷重がかかることに変わりなく、作業負担の軽減としては十分ではない。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、作業者への作業負担を軽減することができる先端工具支持具を提供することを課題とする。
本発明に係る先端工具支持具は、高所作業車に設置され、所定の軸を中心に回動して傾斜するように構成されたアームに固定するためのアーム固定部と、
前記アーム固定部に連結され、間接活線作業を行うための先端工具を支持するための支持部と、
前記支持部の前記アーム固定部に対する相対位置を調整可能な位置調整部と、
前記支持部を前記先端工具の作業対象となる電線に沿ってスライドさせるためのスライド部と、を備える。
かかる構成によれば、先端工具支持具をアームに固定し、該先端工具支持具に先端工具を支持させた状態でアームを動かすことで、作業者が先端工具を保持せずに先端工具を作業位置へ移動(接近)させることができる。
また、先端工具支持具は、支持部のアーム固定部に対する相対位置を調整可能な位置調整部を備えているので、先端工具の作業対象となる電線に対するアームの傾斜具合と作業位置との位置関係に応じて支持部の位置を調整し、先端工具を作業位置に対して適正な位置に位置させることができる。
更に、先端工具支持具は、支持部を先端工具の作業対象となる電線に沿ってスライドさせるためのスライド部を備えているので、先端工具を先端工具支持具に支持させたままスライド移動させることで、アームを移動させずに、且つアームに先端工具の荷重を預けた状態で作業位置を変更することができる。
以上のように、かかる構成の先端工具支持具によれば、先端工具の荷重をアームに預けた状態で先端工具を作業位置へ移動させることができると共に、先端工具が作業に適した位置に位置するよう微調整でき、且つアームを動かさずに、先端工具をアームに支持させたまま作業位置を変更することができる。そのため、作業者が先端工具を直接保持せずに、間接活線作業を行うことができる。
本発明の一態様として、前記アーム固定部は、第1の絶縁操作棒を固定可能に構成され、該第1の絶縁操作棒を介して前記アームに固定されてもよい。
かかる構成によれば、第1の絶縁操作棒をアーム固定部に固定し、該第1の絶縁操作棒を介して先端工具支持具をアームに固定することで、支持部とアームとの間に第1の絶縁操作棒を介在させることができる。そのため、先端工具とアームとの距離を第1の絶縁操作棒の長さ分離すことができ、作業を安全に行うことができる。
本発明の他態様として、前記位置調整部は、前記支持部に対して回動可能に構成された回動部と、
前記回動部が前記支持部に対して回動可能な回動状態と、前記回動部が前記支持部に対して固定される非回動状態とに前記回動部の状態を切替えるための回動操作部であって、第2の絶縁操作棒を接続可能に構成された回動操作部と、を備えていてもよい。
かかる構成によれば、第2の絶縁操作棒を回動操作部に接続して該第2の絶縁操作棒を操作することで、回動部が支持部に対して回動する状態と、回動部が支持部に対して固定された状態とに切替えることができる。そのため、かかる構成の先端工具支持具は、位置調整操作を間接活線作業で行うことができる。
本発明の別の態様として、前記スライド部は、前記支持部がスライドするスライド本体と、該支持部を前記スライド本体に対してスライド移動させるスライド操作部であって、第3の絶縁操作棒を接続可能に構成されたスライド操作部と、を備えていてもよい。
かかる構成によれば、第3の絶縁操作棒をスライド操作部に接続して該第3の絶縁操作棒を操作することで、支持部をスライド本体上で移動させることができる。そのため、かかる構成の先端工具支持具は、先端工具をスライド移動させる操作を間接活線作業で行うことができる。
以上より、本発明によれば、作業者への作業負担を軽減することができる先端工具支持具を提供することができる。
先端工具支持具を使用して作業者が間接活線作業を行っている状態を説明するための図である。 先端工具支持具の正面図である。 先端工具支持具の正面断面図であって、アーム固定部及びスライド部に絶縁操作棒が接続されている状態の正面断面図である。 第1の絶縁操作棒をアームに固定するための固定具の平面図である。 固定具の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る先端工具支持具について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態の先端工具支持具1は、高所作業車Hに設置され、所定の軸を中心に回動して傾斜するように構成されたアームAに固定され、作業者の間接活線作業を補助するものである。そのため、まず、アームAについて説明する。アームAは、先端部と基端部とを備え、長尺に形成されている。アームAは、基端部が高所作業車Hに固定されている。アームAは、水平方向に延びる軸を中心に、上下に回動可能に構成されている。また、アームAは、鉛直方向に延びる軸を中心に、左右に回動可能に構成されている。アームAは、基端部を中心に、上記の回動動作を行うように構成されている。本実施形態のアームAは、伸縮可能に構成されている。図1には、切断された電線Wを、スリーブSを介して接続する接続作業が例示されている。
先端工具支持具1は、アームAに固定するためのアーム固定部2と、アーム固定部2に連結され、間接活線作業を行うための先端工具Pを支持するための支持部3と、支持部3のアーム固定部2に対する相対位置を調整可能な位置調整部4と、支持部3を先端工具Pの作業対象となる電線Wに沿ってスライドさせるためのスライド部5と、アーム固定部2、支持部3、位置調整部4、及びスライド部5を一体的に組み付けるためのケース部6と、を備える。
アーム固定部2は、直接又は間接的にアームAに固定される。アーム固定部2は、第1の絶縁操作棒T1を固定可能に構成されている。アーム固定部2は、該第1の絶縁操作棒T1を介してアームAに固定可能に構成されている。即ち、先端工具支持具1は、アーム固定部2が、アームAに直接固定されることでアームAに固定されてもよいし、アーム固定部2が、アームAに固定された第1の絶縁操作棒T1を介してアームAに固定されてもよい。後者の場合、第1の絶縁操作棒T1は、図4及び図5に示す、第1の絶縁操作棒T1をアームAに固定するための固定具7によってアームAに固定されてもよい。固定具7については後述する。
図2及び図3に示すように、本実施形態のアーム固定部2は、第1の絶縁操作棒T1を固定するための操作棒固定部21を備える。操作棒固定部21は、第1の絶縁操作棒T1の先端を連結するためのソケットである。即ち、アーム固定部2に第1の絶縁操作棒T1を固定するための固定手段は、第1の絶縁操作棒T1の先端が前記ソケットに挿入されロックされる、いわゆるツイストロック式となっている。しかしながら、アーム固定部2に第1の絶縁操作棒T1を固定するための固定手段は、ツイストロック式に限られず、菊座等の種々の公知の手段を採用することができる。本実施形態の先端工具支持具1は、このソケット以外にも、絶縁操作棒を固定するための複数のソケットを備えるため、アーム固定部2に設けられた前記ソケットを第1ソケット21と称する。
支持部3は、間接活線作業を行うための先端工具Pを支持するように構成されている。先端工具Pとは、例えば、電線Wの接続や切断を行うための油圧式の圧縮工具や、カッター、電線Wの被覆を剥くための皮剥き器等である。このような先端工具Pは種々の先端工具Pの中でも重く、作業者自身が荷重を受けながら作業を行う場合には、作業負担が大きいものである。
図2及び図3に示すように、支持部3は、先端工具Pを接続する接続部31と、スライド部5に連結される連結部32と、を備える。図2及び図3には、一例として、接続部31が、先端工具Pのいわゆる菊座に対して(対となるように)対向して接続される、菊座である場合について示されている。しかしながら、接続部31は、菊座に限られず、支持部3と先端工具Pとの接続手段として種々の公知の手段を採用することができる。また、本実施形態の連結部32には、後述するスライド軸部511を挿通するためのスライド用孔Jが形成されている。該スライド用孔Jの内周面にはネジ山が形成され、連結部32は、雌ネジを構成している。
位置調整部4は、支持部3に対して回動可能に構成された回動部41と、該回動部41を回動可能に保持する保持部42と、回動部41を該保持部42に対して固定するための回動操作部43と、を備える。
回動部41は、保持部42に保持された状態で回動するように構成されている。本実施形態では、保持部42がケース部6に固定され、回動部41が該ケース部6に対して回動するように構成されている。支持部3は、ケース部6内に配置されており、回動部41は、ケース部6に対して回動可能に構成されることで、支持部3に対して回動可能に構成されている。
回動部41は、保持部42に保持される被保持部411と、被保持部411から外方に向かって延び、被保持部411を回動させるための軸部412と、を備える。回動部41は、被保持部411を回動の中心として、軸部412が保持部42の後述する開口Fの開口端縁に沿って、又は開口端縁で画定される領域内を自在に移動することで、回動可能に構成されている。回動部41は、軸部412を軸中心として回転可能に構成されている。本実施形態では、被保持部411は、球状に形成されている。即ち、回動部41は、ボールジョイントによって保持部42に接続保持されている。即ち、回動部41は、関節中心としての被保持部411を中心として鉛直方向、水平方向等様々な軸を中心に回動可能に構成されている。また、軸部412の両端部のうちの被保持部411側とは反対側の端部には、アーム固定部2の第1ソケット21(操作棒固定部21)が連結されている。この構成により、第1ソケット21に固定された第1の絶縁操作棒T1を操作することで、被保持部411及び軸部412を保持部42に対して回動させることができる。そのため、1つの第1の絶縁操作棒T1で先端工具支持具1の支持、及び回動部41の回動操作を行うことができるため、準備する第1の絶縁操作棒T1の数を減らすことができる。被保持部411、軸部412、及び第1ソケット21は、一体的に形成されている。
保持部42は、被保持部411を収容することで該回動部41を保持するように構成されている。具体的には、保持部42には、被保持部411を収容するための収容部421と、回動操作部43の後述する操作軸431を保持部42の外側から挿通するための挿通部422とが形成されている。収容部421は、被保持部411の球体の形状に対応して、内周面が球面状に形成されている。収容部421には、保持部42の外部と連通するための開口Fが形成され、被保持部411から延びる軸部412は、収容部421の外部に対して延出している。収容部421の開口Fの直径は、被保持部411の外径よりも小さく形成されており、収容部421に収容された被保持部411は、収容部421から脱落しないようになっている。挿通部422は、内周面にネジ山が形成された雌ネジとなっており、操作軸431が螺合するように構成されている。
本実施形態の保持部42は、ケース部6に固定されている。具体的には、保持部42は、ケース部6の外周面に固定されている。また、保持部42は、ケース部6から下方側に延びるように、ケース部6の外周面のうちの底部に固定されている。ケース部6については後述する。
回動操作部43は、回動部41が支持部3に対して回動可能な回動状態と、回動部41が支持部3に対して固定される非回動状態とに回動部41の状態を切替えるためものである。回動操作部43は、第2の絶縁操作棒(図示しない)を接続可能に構成されている。回動操作部43は、保持部42の挿通部422に挿通される操作軸431と、該操作軸431を操作するための操作部本体432と、を備える。本実施形態では、操作軸431は、挿通部422に対して螺合する雄ネジである。また、本実施形態では、操作部本体432は、第2の絶縁操作棒を接続するためのソケットである。以下、該ソケットを第2ソケット432と称する。
スライド部5は、支持部3がスライドするスライド本体51と、該支持部3をスライド本体51に対してスライド移動させるための操作を行うスライド操作部52であって、第3の絶縁操作棒T2を接続可能に構成されたスライド操作部52と、を備える。
スライド本体51は、支持部3に螺合して、支持部3をスライド移動させるスライド軸部511と、スライド軸部511の端部に連結され、該スライド軸部511を、自身の軸中心に回転させるための第1歯車部512と、を備える。即ち、スライド軸部511の外周面には、ネジ山が形成され、スライド軸部511は、支持部3の連結部32と螺合するように構成されている。スライド本体51は、第1歯車部512が後述する第2歯車部521の回転力を受けて回転することによって、スライド軸部511を軸中心として回転するように構成されている。スライド本体51は、スライド軸部511を軸中心として回転するに伴って支持部3がスライド軸部511の軸方向に沿って移動するように構成されている。
スライド操作部52は、第1歯車部512に噛み合って、該第1歯車部512を回転させる第2歯車部521と、該第2歯車部521に連結された回転軸522と、該回転軸522の第1歯車部512とは反対側に連結され、該回転軸522を回転させて第2歯車部521を回転操作するための回転操作部523と、を備える。回転操作部523は、第3の絶縁操作棒T2を接続するためのソケットである。以下、該ソケットを第3ソケット523と称する。
ケース部6は、アーム固定部2、支持部3、位置調整部4、及びスライド部5を一体的に組み付けるためのものである。ケース部6は、スライド軸部511を収容する(組み付けるための)第1ケース部61と、第1歯車部512、及び第2歯車部521を収容する(組み付けるための)第2ケース部62と、を備える。
第1ケース部61は、上端側が、スライド軸部511に沿って開口するように形成され、スライド軸部511に連結された支持部3が該第1ケース部61から上方に向けて延出するように構成されている。第1ケース部61には、支持部3のスライド方向Xにおける中央部に保持部42が連結されている。
第2ケース部62の下端側には、回転軸522を挿通するための挿通孔Qが形成されている。回転軸522が該挿通孔Qに挿通された状態では、第2歯車部521が第2ケース部62の内部に配置され、回転操作部523が第2ケース部62の外側に配置された状態となっている。第2ケース部62は、スライド方向Xにおける第1ケース部61の両端部のうちの一端側に設けられている。
図4及び図5に示すように、固定具7は、アームAに固定するための固定具本体71と、第1の絶縁操作棒T1を保持するための操作棒保持部72と、を備える。
固定具本体71は、アームAを保持するアーム保持部711と、アームAに対する位置ずれを防止する位置ずれ防止手段712と、を備える。本実施形態では、固定具本体71は、アームAの構造上の特徴を利用して、該アームAに対して位置ずれしないように固定される。本実施形態では、位置ずれ防止手段712は、アームAに構造上形成された孔Rに挿通可能なピン712である。固定具本体71は、ピン712が、アームAに形成された上記孔Rに挿通された状態でアーム保持部711によってアームAを保持するように構成され、アームAに対して固定される。このように、本実施形態では、固定具7をアームAに固定するための固定構造をシンプルに構成している。
本実施形態の固定具本体71は、アーム保持部711を一対備える。一対のアーム保持部711は、アームAの延びる方向に沿って並設されている。ピン712は、アーム保持部711とアーム保持部711とを連結する保持部連結部713に設けられている。ピン712は、保持部連結部713から、内側(アームA側)に向かって延出している。
アーム保持部711は、アームAを抱きかかえるように保持する。アーム保持部711は、アームAを保持する保持部本体712aと、該アームAが保持部本体712aから脱落するのを防止する脱落防止部712bと、を備える。保持部本体712aは、アームAの形状に対応したコの字状の枠部材である。脱落防止部712bは、アーム保持部711に保持されたアームAが該アーム保持部711から脱落するのを防止する規制部712b1と、該規制部712b1を保持部本体712aに対してロックするロック部712b2と、を備える。図5には、一例として、規制部712b1が保持部本体712aに対して開閉可能に取り付けられた開閉バー712b1であり、該開閉バー712b1の先端が保持部本体712aに対してロック部712b2としてのロックピン712b2によりロックされ得る態様が示されている。
操作棒保持部72は、第1の絶縁操作棒T1を受ける基部721と、該基部721に対して第1の絶縁操作棒T1を固定する操作棒固定手段722と、を備える。基部721は、アーム保持部711の保持部本体712aに固定されている。操作棒固定手段722は、基部721に対して係止されるフックである。操作棒保持部72は、アームAが延びる方向に沿って並設されている。即ち、本実施形態の固定具7は、アームAと第1の絶縁操作棒T1とが同方向に延びるようにアームAに対して第1の絶縁操作棒T1を固定することができる。
本実施形態に係る先端工具支持具1の説明は以上である。以下、本実施形態に係る先端工具支持具1の使用方法について説明する。
まず、高所作業車Hのバケット内の作業者(以下、作業者とする)は、固定具7を介して第1の絶縁操作棒T1をアームAに対して固定する。続いて、先端工具支持具1を前記アームAに固定された第1の絶縁操作棒T1に固定する。具体的には、先端工具支持具1の第1ソケット21に第1の絶縁操作棒T1の先端を固定し、回動部41が支持部3に対して固定される非回動状態、即ち、被保持部411が回動操作部43を介して保持部42に対して固定された状態としておく。更に、作業内容に応じた先端工具Pを、先端工具支持具1の支持部3に固定する。このように、アームAに固定された第1の絶縁操作棒T1に、先端工具支持具1を固定し、該先端工具支持具1に作業用の先端工具Pを順次固定することで、先端工具支持具1及び先端工具Pの荷重を順次アームAに預けながら固定作業を行うことができ、作業者の作業負担を軽減することができる。しかしながら、作業手順については上記に限定されず、予め先端工具Pが固定された先端工具支持具1を第1の絶縁操作棒T1に固定してもよい。
次に、高所作業車Hの操縦者は、アームAを伸ばすと共に、アームAの先端が電線Wに接近するまで、アームAを移動させる。操縦者は、先端工具Pが電線W上の作業位置に接近したところでアームAの移動を停止させる。作業者は、アームAに固定された(第1ソケット21に接続された)第1の絶縁操作棒T1とは異なる第2の絶縁操作棒(図示しない)の先端を第2ソケット432に接続する。作業者は、該第2の絶縁操作棒を回転させることで操作軸431を被保持部411から離間させ、被保持部411の固定状態を解消する。
作業者は、被保持部411の固定状態が解消され、回動部41が保持部42に対して回動可能な回動状態となると、被保持部411を回動させることで、先端工具Pと第1の絶縁操作棒T1(アームA)との相対位置を調整する。具体的には、先端工具Pを電線Wに接近させた状態で、電線Wに対して先端工具Pのスライド方向Xが交差している場合、又は電線Wに対して先端工具Pが傾斜している場合(支持部3が傾斜している場合)には、電線Wとスライド方向Xとが一致するように第1の絶縁操作棒T1(アームA)とケース部6との角度を調整する。
先端工具Pの位置(姿勢)が作業位置に対して適切な位置(姿勢)となるように、先端工具Pの位置を調整した状態で、第2ソケット432に接続した第2の絶縁操作棒を、被保持部411の固定状態を解消した際とは反対方向に回転させる。この操作によって、操作軸431で被保持部411を収容部421の内壁に対して押し付け、被保持部411を保持部42に対して固定する。この操作により、先端工具支持具1は、アームAに対して位置決めされた状態となる。
続いて、作業者は、第3ソケット523に第3の絶縁操作棒T2を接続する。そして、該第3の絶縁操作棒T2を回転させることで、支持部3をスライド軸部511に沿って移動させる。この操作によって、例えば、スリーブSを圧縮して電線Wを接続する場合には、スライド軸部511上で支持部3を電線Wに沿ってスライド移動させることができ、電線Wに沿って先端工具Pの作業位置を変更することができる。尚、先端工具Pを電線Wに接近させた状態で、先端工具Pが電線Wに掛止可能な位置にあれば、絶縁操作棒等を使用して、先に先端工具Pの作業部(例えば、油圧式の圧縮工具の場合には、圧縮するために電線Wを把持する部分)を電線Wに掛止させてもよい。そして、先端工具Pの荷重を電線Wに預けた状態で回動部41の固定状態を解消して、先端工具Pと電線Wとの位置関係の微調整をしてもよい。この手順によると、先端工具Pの荷重を電線Wに預けた状態で先端工具Pと電線Wとの位置関係の微調整が可能となるので、作業者への負担が軽減され得る。
以上のように、上記実施形態では、先端工具支持具1をアームAに固定し、該先端工具支持具1に先端工具Pを支持させた状態でアームAを動かすことで、作業者が先端工具Pを保持せずに先端工具Pを作業位置へ移動(接近)させることができる。
また、先端工具支持具1は、支持部3のアーム固定部2に対する相対位置を調整可能な位置調整部4を備えているので、先端工具Pの作業対象となる電線Wに対するアームAの傾斜具合と作業位置との位置関係に応じて支持部3の位置を調整し、先端工具Pを作業位置に対して適正な位置に位置させることができる。
更に、先端工具支持具1は、支持部3を先端工具Pの作業対象となる電線Wに沿ってスライドさせるためのスライド部5を備えているので、先端工具Pを先端工具支持具1に支持させたままスライド移動させることで、アームAを移動させずに、且つアームAに先端工具Pの荷重を預けた状態で作業位置を変更することができる。
このように、かかる構成の先端工具支持具1によれば、先端工具Pの荷重をアームAに預けた状態で先端工具Pを作業位置へ移動させることができると共に、先端工具Pが作業に適した位置に位置するよう微調整でき、且つアームAを動かさずに、先端工具PをアームAに支持させたまま作業位置を変更することができる。そのため、作業者が先端工具Pを直接保持せずに、間接活線作業を行うことができる。
また、上記実施形態の先端工具支持具1によれば、第1の絶縁操作棒T1をアーム固定部2に固定し、該第1の絶縁操作棒T1を介して先端工具支持具1をアームAに固定することで、支持部3とアームAとの間に第1の絶縁操作棒T1を介在させることができる。そのため、先端工具PとアームAとの距離を第1の絶縁操作棒T1の長さ分離すことができ、作業を安全に行うことができる。
また、上記実施形態の先端工具支持具1によれば、第2の絶縁操作棒を回動操作部43に接続して該第2の絶縁操作棒を操作することで、回動部41が支持部3に対して回動する状態と、回動部41が支持部3に対して固定された状態とに切替えることができる。そのため、かかる構成の先端工具支持具1は、位置調整操作を間接活線作業で行うことができる。
また、上記実施形態の先端工具支持具1によれば、第3の絶縁操作棒T2をスライド操作部52(回転操作部523)に接続して該第3の絶縁操作棒T2を操作することで、支持部3をスライド本体51上で移動させることができる。そのため、かかる構成の先端工具支持具1は、先端工具Pをスライド移動させる操作を間接活線作業で行うことができる。
また、上記実施形態の先端工具支持具1によれば、第3の絶縁操作棒T2を回転操作部523(第3ソケット523)に接続して該第3の絶縁操作棒T2を回転操作することで、第2歯車部521を介して第1歯車部512を回転させ、支持部3を第1歯車部512の軸方向に移動させることができる。そのため、かかる構成の先端工具支持具1は、回転操作部523を回転させるだけで支持部3をスライド移動させることができるので、先端工具Pの作業位置を簡単に変更することができる。
また、上記実施形態の先端工具支持具1では、回動部41に第1の絶縁操作棒T1(アームA)を固定するように構成されているので、先端工具支持具1の第1の絶縁操作棒T1(アームA)への固定と、支持部3とアーム固定部2との相対位置の調整を、回動部41で兼用することができる。そのため、先端工具支持具1の第1の絶縁操作棒T1(アームA)への固定構造、及び支持部3とアーム固定部2との位置調整のための構造を別々に設ける必要がなく、先端工具支持具1の構造をシンプルにすることができる。
尚、本発明の先端工具支持具1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態では、先端工具支持具1は、第1の絶縁操作棒T1を介してアームAに固定されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。先端工具支持具1は、高所作業車HのアームAに直接固定されてもよい。
上記実施形態では、アーム固定部2が位置調整部4の回動部41(軸部412)に連結されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。アーム固定部2は、例えば、ケース部6に直接連結されていてもよい。即ち、回動部41は、アーム固定部2とは別に設けられ、先端工具支持具1を第1の絶縁操作棒T1(アームA)に固定した状態で、アーム固定部2とは別の位置で支持部3とアーム固定部2との相対位置を調整するものであってもよい。
上記実施形態では、回動部41は、鉛直方向、水平方向等様々な方向を回動中心として回動可能な場合について説明したが、回動部41は、支持部3に対して回動可能に構成されていればよく、少なくとも1つの所定の軸を中心に回動可能に構成されていてもよい。
上記実施形態では、支持部3は、スライド部5に対して螺合することによってスライド移動する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、スライド部5がレール状に形成され、支持部3が、該レール上を走るようにして、スライド移動するものであってもよい。
1…先端工具支持具、2…アーム固定部、21…操作棒固定部(第1ソケット)、3…支持部、31…接続部、32…連結部、4…位置調整部、41…回動部、42…保持部、43…回動操作部、411…被保持部、412…軸部、421…収容部、422…挿通部、431…操作軸、432…操作部本体(第2ソケット)、5…スライド部、51…スライド本体、52…スライド操作部、511…スライド軸部、512…第1歯車部、521…第2歯車部、522…回転軸、523…回転操作部(第3ソケット)、6…ケース部、61…第1ケース部、62…第2ケース部、7…固定具、71…固定具本体、72…操作棒保持部、711…アーム保持部、712…位置ずれ防止手段(ピン)、713…保持部連結部、721…基部、722…操作棒固定手段、712a…保持部本体、712b…脱落防止部、712b1…規制部(開閉バー)、712b2…ロック部(ロックピン)、A…アーム、P…先端工具、S…スリーブ、W…電線、X…スライド方向

Claims (4)

  1. 高所作業車に設置され、所定の軸を中心に回動して傾斜するように構成されたアームに固定するためのアーム固定部と、
    前記アーム固定部に連結され、間接活線作業を行うための先端工具を支持するための支持部と、
    前記支持部の前記アーム固定部に対する相対位置を調整可能な位置調整部と、
    前記支持部を前記先端工具の作業対象となる電線に沿ってスライドさせるためのスライド部と、を備える先端工具支持具。
  2. 前記アーム固定部は、第1の絶縁操作棒を固定可能に構成され、該第1の絶縁操作棒を介して前記アームに固定される、請求項1に記載の先端工具支持具。
  3. 前記位置調整部は、前記支持部に対して回動可能に構成された回動部と、
    前記回動部が前記支持部に対して回動可能な回動状態と、前記回動部が前記支持部に対して固定される非回動状態とに前記回動部の状態を切替えるための回動操作部であって、第2の絶縁操作棒を接続可能に構成された回動操作部と、を備える、請求項1又は2に記載の先端工具支持具。
  4. 前記スライド部は、前記支持部がスライドするスライド本体と、
    該支持部を前記スライド本体に対してスライド移動させるスライド操作部であって、第3の絶縁操作棒を接続可能に構成されたスライド操作部と、を備える、請求項1〜3の何れか1項に記載の先端工具支持具。
JP2017105675A 2017-05-29 2017-05-29 先端工具支持具 Pending JP2018201312A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017105675A JP2018201312A (ja) 2017-05-29 2017-05-29 先端工具支持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017105675A JP2018201312A (ja) 2017-05-29 2017-05-29 先端工具支持具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018201312A true JP2018201312A (ja) 2018-12-20

Family

ID=64667411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017105675A Pending JP2018201312A (ja) 2017-05-29 2017-05-29 先端工具支持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018201312A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102128447B1 (ko) * 2019-08-30 2020-06-30 한국전력공사 바켓트럭 윈치 삽입형 절연 보조 아암
CN111614017A (zh) * 2020-06-08 2020-09-01 中国南方电网有限责任公司超高压输电公司昆明局 一种地线检修作业平衡车

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102128447B1 (ko) * 2019-08-30 2020-06-30 한국전력공사 바켓트럭 윈치 삽입형 절연 보조 아암
CN111614017A (zh) * 2020-06-08 2020-09-01 中国南方电网有限责任公司超高压输电公司昆明局 一种地线检修作业平衡车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10406675B2 (en) Live working robot
CN103442660B (zh) 远程操纵装置
KR102028010B1 (ko) 간접 활선 작업용 회전 기능 그립 올 클램프 스틱 및 이를 이용한 간접활선용 공구 회전 조작 방법
US8919710B2 (en) Apparatus for positioning a device
JP2018201312A (ja) 先端工具支持具
WO2017119149A1 (ja) 掴線器
JP6671656B2 (ja) 電線仮支持工具
US10682193B2 (en) Guiding apparatus for remote medical treatments
US9899811B2 (en) Cable pullers
US10751870B2 (en) Guide assembly and tool system for rotatably balancing a tool and a method for operating the same
KR20220078592A (ko) 로봇 수술용의 7자유도 위치결정 장치
CN109131624A (zh) 一种多自由度的越障爬杆装置
CN107530048B (zh) 用于患者监控装置的可调节臂
JPWO2017119148A1 (ja) 掴線器
JP2007246180A (ja) 高所作業車
KR20140026718A (ko) 다관절 아암의 힌지부 고정장치
CN106663926A (zh) 旋转导体固定器
JP3198314U (ja) 引留クランプ把持具
JP5890046B1 (ja) 絶縁操作棒
CN105870673A (zh) 一种用于架空输电线路的接地棒
JP6527091B2 (ja) ポスト駆動装置
JP6026184B2 (ja) 配線工事における架空配電線等の支持装置、及びそれを用いた配線工事の作業方法
JP2013085361A (ja) 間接活線工具支持具
KR102543446B1 (ko) 전선 절분 공구
JP5235152B2 (ja) 架線拡幅工具および架線拡幅保持方法