JP2018200753A - 導電モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】耐久性の向上。【解決手段】電池モジュール110の少なくとも1つの電極端子122に対して電気的に接続させる第1導電部材10と、第1導電部材及び電気接続対象物200に対して電気的に接続させる第2導電部材20と、第1及び第2の導電部材を収容する収容部材30と、を備え、収容部材は、第1導電部材が収容される第1収容室31a及び第2導電部材が収容される第2収容室31bを有する収容体31と、第2収容室の開口31b4を塞ぐ蓋体32と、その開口に対する開放位置と閉塞位置との間で蓋体を収容体に対して回動させるヒンジ体33と、蓋体を閉塞位置で保持させる保持機構34と、を有し、ヒンジ体は、可撓性を持つ第1薄肉部33aと、可撓性を持つ第2薄肉部33bと、蓋体を閉塞位置へと回動させる際の屈曲点に設け、第1薄肉部及び第2薄肉部よりも高剛性で且つ第1薄肉部及び第2薄肉部を連結させる連結部33cと、を有すること。【選択図】図3
Description
本発明は、導電モジュールに関する。
従来、電気自動車やハイブリッド車等の車両には、その駆動源となる回転機に対して給電を行う電池パックが搭載されている。そして、その電池パックには、電池モジュールを成す複数の電池セルの内の少なくとも1つに対して電気的に接続される導電モジュールが設けられている。その導電モジュールは、電池セルの電極端子に対して電気的に接続される第1導電部材と、この第1導電部材と電気接続対象物側とに対して各々電気的に接続される第2導電部材と、その第1及び第2の導電部材を収容する収容部材と、を備えている。その収容部材は、第1導電部材が収容される第1収容室及び第2導電部材が収容される第2収容室を有する収容体と、その第2収容室から第2導電部材が抜け出ないように第2収容室の開口の少なくとも一部を塞ぐ蓋体と、を有する。更に、この収容部材は、第2収容室の開口に対する開放位置と第2収容室の開口に対する閉塞位置との間で蓋体を収容体に対して回動させるヒンジ体と、閉塞位置で蓋体を収容体に保持させる保持機構と、を有する。この収容部材は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形されており、柔軟性を有する薄肉の所謂リビングヒンジがヒンジ体として形成されている。この種の導電モジュールについては、例えば、下記の特許文献1に開示されている。その特許文献1では、第1導電部材としてのバスバと第2導電部材としての電線とを備え、それぞれの電池セルを複数のバスバで直列又は並列に繋ぐ一方、その電線で電池セルの電圧検出を行う所謂バスバモジュールが示されている。
ところで、ヒンジ体として用いられているリビングヒンジは、蓋体を閉塞位置へと回動させる際に屈曲するものであり、その屈曲部分に応力が集中し易い。従って、従来の導電モジュールは、この点で耐久性を向上させる余地がある。
そこで、本発明は、耐久性の向上が可能な導電モジュールを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、正負それぞれの電極端子を有する複数の電池セルが配列された電池モジュールの少なくとも1つの電極端子に対して電気的に接続させる第1導電部材と、複数の前記電池セルの配列方向に延在させ、前記第1導電部材及び電気接続対象物に対して電気的に接続させる第2導電部材と、前記第1及び第2の導電部材を収容する収容部材と、を備え、前記収容部材は、前記第1導電部材が収容される第1収容室及び前記第2導電部材が収容される第2収容室を有する収容体と、前記第2収容室から前記第2導電部材が抜け出ないように前記第2収容室の開口を塞ぐ蓋体と、前記収容体における前記第2収容室側と前記蓋体との間を連結し、前記第2収容室の前記開口に対する開放位置と前記第2収容室の前記開口に対する閉塞位置との間で前記蓋体を前記収容体に対して回動させるヒンジ体と、前記蓋体を前記閉塞位置で前記収容体に保持させる保持機構と、を有し、前記ヒンジ体は、前記収容体における前記第2収容室側から突出させた可撓性を持つ第1薄肉部と、前記蓋体から突出させた可撓性を持つ第2薄肉部と、前記蓋体を前記閉塞位置へと回動させる際の屈曲点に設け、前記第1薄肉部及び前記第2薄肉部よりも高剛性で且つ前記第1薄肉部及び前記第2薄肉部を連結させる連結部と、を有することを特徴としている。
ここで、前記収容体は、前記第2収容室を成す互いに交差する第1壁と第2壁とを有し、前記第1薄肉部は、前記蓋体が前記閉塞位置のときに前記第1壁の一部として配置されるように形成し、前記第2薄肉部は、前記蓋体が前記閉塞位置のときに前記第2壁の一部として配置されるように形成することが望ましい。
また、前記第1薄肉部は、前記閉塞位置での形状が前記第1壁の壁面に沿うように、前記開放位置での形状を形成し、前記第2薄肉部は、前記閉塞位置での形状が前記第2壁の壁面に沿うように、前記開放位置での形状を形成することが望ましい。
また、前記第1壁と前記第2壁は、各々矩形の平板状となるように形成し、前記第1薄肉部は、前記閉塞位置での形状を前記第1壁の壁面に沿わせるべく、前記開放位置での形状が曲げ形状となるように形成し、前記第2薄肉部は、前記閉塞位置での形状を前記第2壁の壁面に沿わせるべく、前記開放位置での形状が曲げ形状となるように形成することが望ましい。
また、前記連結部は、前記蓋体が前記閉塞位置のときに、前記第1壁と前記第2壁とが交差する角部の一部として配置されるように形成することが望ましい。
本発明に係る導電モジュールは、保持機構によって蓋体を閉塞位置のまま収容体に保持することができるので、開口からの第2導電部材の食み出しを防ぐことができる。そして、この導電モジュールは、従来のようなリビングヒンジに替えて、第1薄肉部と第2薄肉部と連結部とを有するヒンジ体を用いているので、蓋体の開閉時にヒンジ体に作用する応力を低減させることができる。よって、本発明に係る導電モジュールは、ヒンジ体の耐久性が向上し、保持機構による閉塞位置での蓋体の保持状態を維持し続けることができるので、より効果的に開口からの第2導電部材の食み出しを防ぐことができる。従って、本発明に係る導電モジュールは、耐久性を向上させることができる。
以下に、本発明に係る導電モジュールの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る導電モジュールの実施形態の1つを図1から図10に基づいて説明する。
本発明に係る導電モジュールの実施形態の1つを図1から図10に基づいて説明する。
図1の符号1は、本実施形態の導電モジュールを示す。この導電モジュール1は、電池モジュール110(図2)の少なくとも1つの電極端子に対して電気的に接続されるものであり、この電池モジュール110と共に電池パック100を成す。電池パック100とは、回転機を駆動源として備える車両(電気自動車やハイブリッド車等)に搭載されるものであり、その回転機に対する給電等に供される。電池モジュール110においては、複数の電池セル120が配列されている。先ずは、導電モジュール1の接続対象である電池モジュール110について説明する。尚、図1の導電モジュール1は、その一部を抜き出して示したものであり、同様のものが一列(電池セル120の配列方向)に複数並べられている。また、図2においても、電池モジュール110は、その一部を抜き出して示したものである。
電池セル120は、セル本体121と、2つの電極端子122と、を備える(図2)。それぞれの電極端子122は、外方に露出させた状態でセル本体121の何れかの場所に各々設けたものであって、一方が正極となり、他方が負極となる。それぞれの電極端子122は、例えば、セル本体121の外壁面に設けた板状のものであったり、セル本体121の外壁面から突出させた柱状の極柱であったりする。電池セル120は、セル本体121が複数の外壁面を有する場合、それぞれの電極端子122が1つの外壁面に配置されていてもよく、電極端子122が配置される外壁面を電極端子122毎に分けてもよい。電池モジュール110においては、それぞれの電池セル120の何れか一方の電極端子122を一列に並べ、かつ、他方の電極端子122も一列に並べた状態で、それぞれの電池セル120を連ねて配列している。このため、この電池モジュール110では、一列に並べられた電極端子122から成る電極端子群125が2箇所に設けられている。
この電池モジュール110においては、それぞれの電極端子群125毎に、複数の電池セル120の配列方向で隣り合う2つの電極端子122が導電性のバスバ150で連結される(図1)。バスバ150は、金属等の導電性材料で成形し、その隣り合う2つの電極端子122の組み合わせ毎に設けることによって、その組み合わせ毎に2つの電極端子122を物理的且つ電気的に接続させる。この例示のバスバ150は、矩形の平板状に成形されており、電池セル120の配列方向に沿って電極端子群125毎に複数配列される。例えば、電極端子122が板状の場合には、この電極端子122に対して、バスバ150が溶接(レーザ溶接等)で物理的且つ電気的に接続される。一方、電極端子122が極柱の場合には、それぞれの電極端子122を挿通させる貫通孔がバスバ150に形成されており、このバスバ150を電極端子122に対してネジ止め等で固定することによって、その相互間を物理的且つ電気的に接続させる。
更に、この電池モジュール110においては、そのバスバ150で連結されない電極端子122が2つ存在しており、その内の一方が所謂総正極となり、その内の他方が所謂総負極となる。この電池モジュール110においては、その総正極となる電極端子122と総負極となる電極端子122とに対して、各々バスバ(図示略)が電気的に接続される。その総正極用又は総負極用のバスバは、金属等の導電性材料で板状に成形されている。例えば、総正極又は総負極となる電極端子122が板状の場合には、この電極端子122に対して、バスバが溶接(レーザ溶接等)で物理的且つ電気的に接続される。一方、総正極又は総負極となる電極端子122が極柱の場合には、この電極端子122を挿通させる貫通孔がバスバに形成されており、このバスバを電極端子122に対してネジ止め等で固定することによって、その相互間を物理的且つ電気的に接続させる。
例えば、本実施形態の電池セル120は、セル本体121が方体を成している。故に、本実施形態の電池モジュール110は、それぞれの電池セル120によって仮想的に方体を成しており、複数の電池セル120の配列方向に沿い且つ複数の電池セル120から成る集合体の6つの壁面を有している。また、本実施形態の電池セル120は、そのセル本体121の対向する2つの外壁面からスタッドボルトを各々垂設し、そのそれぞれのスタッドボルトを各々電極端子122として利用している。故に、本実施形態の電池モジュール110は、方体を成す6つの壁面の内の対向する2つに各々電極端子群125が設けられている。そして、本実施形態のバスバ150は、隣り合う2つの電極端子122が挿通される貫通孔を有している。また、総正極と総負極においても同様に、総正極用又は総負極用のバスバは、総正極又は総負極となる電極端子122が挿通される貫通孔を有している。例えば、この電池モジュール110は、車両において、それぞれの電極端子122の軸線方向が車両上下方向に対して交差する(ここでは、直交する)ように搭載される。
本実施形態の導電モジュール1は、このように構成されている電池モジュール110に対して、それぞれの電極端子群125の内の少なくとも一方に接続する。
導電モジュール1は、第1導電部材10と、第2導電部材20と、その第1及び第2の導電部材10,20を収容する収容部材30と、を備える(図1)。
第1導電部材10は、金属等の導電性材料で成形されている。この第1導電部材10は、電池モジュール110における少なくとも1つの電極端子122に対して電気的に接続させるものである。この第1導電部材10は、電極端子122との電気的な繋がりが直接的なものであってもよく、間接的なものであってもよい。例えば、ここでは、平板状の第1導電部材10とバスバ150(又は総正極用若しくは総負極用のバスバ)のそれぞれの貫通孔に極柱状の電極端子122を挿通させ、これらを螺子部材で共締めすることで、直接的(つまり、物理的)且つ電気的な接続を行うことができる。ここで、バスバ150そのものを第1導電部材10として利用することで、その第1導電部材10は、複数の電池セル120の配列方向で隣り合う2つの電極端子122を電気的に接続させるものとなる。また、総正極用又は総負極用のバスバそのものを第1導電部材10として利用することで、その第1導電部材10は、電池モジュール110で総正極又は総負極となる電極端子122に対して電気的に接続されるものとなる。つまり、バスバ150(又は総正極用若しくは総負極用のバスバ)そのものを第1導電部材10として利用することで、その第1導電部材10は、電極端子122に対して直接的(物理的)且つ電気的に接続することができる。更に、ここでは、バスバ150(又は総正極用若しくは総負極用のバスバ)に対して第1導電部材10を溶接(レーザ溶接等)で物理的且つ電気的に接続させることによって、第1導電部材10と電極端子122との電気的な接続を間接的なものとすることができる。この例示では、バスバ150並びに総正極用及び総負極用のバスバを各々第1導電部材10として利用する。
第2導電部材20は、導電モジュール1を電池モジュール110に取り付けた状態で、複数の電池セル120の配列方向に延在させる(図1)。この第2導電部材20は、第1導電部材10及び電気接続対象物200に対して電気的に接続させることで、その第1導電部材10と電気接続対象物200とを電気的に接続させるものである。この第2導電部材20は、複数の電池セル120の配列方向に延在させる導電体21を有しており、その導電体21を第1導電部材10及び電気接続対象物200に対して電気的に接続させる。
ここで、電気接続対象物200としては、電池セル120の電池状態(電圧、電流、温度等)を監視する電池監視ユニット、回転機を駆動するインバータ等が考えられる。例えば、第1導電部材10がバスバ150の場合には、電気接続対象物200として電池監視ユニットが適用される。この場合の第2導電部材20には、芯線となる導電体21と、この導電体21を覆う被覆22と、を備えた電線(以下、「電圧検出線」という。)が用いられる。その第2導電部材20としての電圧検出線は、第1導電部材10としてのバスバ150と電気接続対象物200としての電池監視ユニットとを電気的に接続させる。この電圧検出線は、バスバ150毎に用意される。また、第1導電部材10が総正極用又は総負極用のバスバの場合には、電気接続対象物200としてインバータが適用される。この場合の第2導電部材20には、芯線となる導電体21と、この導電体21を覆う被覆22と、を備えた高電圧用の電線(以下、「パワーケーブル」という。)が用いられる。その第2導電部材20としてのパワーケーブルは、第1導電部材10としての総正極用又は総負極用のバスバと電気接続対象物200としてのインバータとを電気的に接続させる。尚、芯線は、円柱状に成形された棒状導体であってもよく、複数本の素線を一纏めにしたもの(例えば、複数本の素線を撚り合わせた撚り線)であってもよい。
収容部材30は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形されている。この収容部材30は、第1及び第2の導電部材10,20が収容される収容体31を有する(図1及び図3から図10)。その収容体31は、第1導電部材10が収容される第1収容室31aと、第2導電部材20が収容される第2収容室31bと、を有している。
第1収容室31aは、図示しないが、第1導電部材10としてのバスバ150が収容される第1バスバ収容室と、第1導電部材10としての総正極用又は総負極用のバスバが収容される第2バスバ収容室と、に大別されている。第1バスバ収容室は、バスバ150毎に設けられている。この収容体31においては、それぞれの第1バスバ収容室を複数の電池セル120の配列方向に沿うように並べて配置している。一方、この収容体31には、総正極用と総負極用の内の何れか一方のバスバが収容されるので、第2バスバ収容室が一部屋のみ設けられている。第2バスバ収容室は、それぞれの第1バスバ収容室の配列方向における一端に、その配列方向に並べて配置されている。ここで例示する第1収容室31aには、バスバ150が収容される。
第2収容室31bには、第2導電部材20としての電圧検出線又は第2導電部材20としてのパワーケーブルを収容することができる。ここでは、電圧検出線が収容される場合を例示している。第2収容室31bは、それぞれの第1収容室31a(第1バスバ収容室)から引き回されてきた複数本の第2導電部材20(電圧検出線)が収容される1つの部屋として設けられている。この第1電線収容室は、複数の電池セル120の配列方向に沿って延在させている。更に、この第1電線収容室は、その配列方向に並べられた第1収容室31a(第1バスバ収容室、第2バスバ収容室)に対して、その配列方向に対する交差方向(ここでは、直交方向)に並べて配置されている。
収容体31は、この第2収容室31bを成す第1壁31b1と第2壁31b2と第3壁31b3とを有する(図1、図3、図4、図6、図7、図9及び図10)。この収容体31においては、第2壁31b2と第3壁31b3とを第1壁31b1から各々間隔を空けて立設させている。つまり、収容体31においては、第1壁31b1と第2壁31b2とが互いに交差し、かつ、第1壁31b1と第3壁31b3とが互いに交差しており、第2壁31b2と第3壁31b3のそれぞれの自由端31b21,31b31を繋いだ領域が第2収容室31bの開口31b4となる(図1、図3及び図9)。その開口31b4は、第2導電部材20を第2収容室31bに収容する際の挿入口となる。
この例示では、第1壁31b1と第2壁31b2と第3壁31b3とが各々矩形の平板状となるように形成されている。そして、この例示では、第2壁31b2と第3壁31b3とを第1壁31b1から各々垂設し、かつ、第2壁31b2と第3壁31b3とを互いの平面同士が向かい合うように対向配置している。この例示では、その第1壁31b1と第2壁31b2と第3壁31b3とで囲まれた方体状の空間が第2収容室31bとして利用される。この例示の第2収容室31bは、導電モジュール1を電池モジュール110に取り付けた状態で、開口31b4を車両上下方向に対する交差方向(ここでは、直交方向)に向けて開口させるように配置している。
更に、収容部材30は、第2収容室31bの開口31b4の少なくとも一部を塞ぐ蓋体32と、この蓋体32を収容体31に対して回動させるヒンジ体33と、を有する(図1及び図3から図10)。この収容部材30においては、収容体31と蓋体32とヒンジ体33とが一体成形されている。
蓋体32は、第2収容室31bから第2導電部材20が抜け出ないように第2収容室31bの開口31b4の少なくとも一部を塞ぐものである。この蓋体32は、矩形の開口31b4を塞ぐべく、その主体部分が矩形の平板状に形成されている。この蓋体32は、閉塞位置で第2壁31b2の自由端31b21に対向配置される第1端部32aと、閉塞位置で第3壁31b3の自由端31b31に対向配置される第2端部32bと、を有する(図1、図3及び図9)。この蓋体32は、ヒンジ体33の回動軸を中心にして、収容体31に対して閉塞位置と開放位置との間で回動動作を行うことができる。
ヒンジ体33は、収容体31と蓋体32との間に介在させており、収容体31における第2収容室31b側と蓋体32との間を連結させる。このヒンジ体33は、第2収容室31bの開口31b4に対する開放位置(図1、図3から図5及び図9)と第2収容室31bの開口31b4に対する閉塞位置(図6から図8及び図10)との間で、蓋体32を収容体31に対して回動させるものである。
ヒンジ体33は、収容体31側の第1薄肉部33aと、蓋体32側の第2薄肉部33bと、第1薄肉部33a及び第2薄肉部33bを連結させる連結部33cと、を有する(図3から図5、図9及び図10)。
第1薄肉部33aは、収容体31や蓋体32よりも肉厚が薄く、かつ、その肉厚が自らに可撓性を持たせることができる厚さとなるように形成する。この第1薄肉部33aは、収容体31における第2収容室31b側から突出させている。
ここで、この第1薄肉部33aは、蓋体32が閉塞位置のときに第1壁31b1の一部として配置されるように形成することが望ましい。例えば、第1薄肉部33aは、閉塞位置での形状が第1壁31b1の壁面に沿うように形成する。この例示では、第1壁31b1が平板状となるように形成されており、この第1壁31b1の壁面が平面になっているので、閉塞位置でその平面に沿うように第1薄肉部33aを形成している(図10)。具体的に、第1薄肉部33aは、閉塞位置での形状が第1壁31b1の壁面に沿うように、開放位置での形状を形成する。例えば、第1薄肉部33aは、第1壁31b1と第3壁31b3とが交差する角部(以下、「第1角部」という。)31b5から突出させることによって(図3、図5及び図9)、閉塞位置で第1壁31b1の一部として配置されるようにしている。この第1薄肉部33aは、閉塞位置での形状を第1壁31b1の壁面に沿わせるべく、開放位置での形状(荷重が作用していない状態での初期形状)が曲げ形状となるように形成している(図9)。ここでは、開放位置での第1薄肉部33aを弧状に形成している。
この例示の第1薄肉部33aは、蓋体32を開放位置から閉塞位置へと回動させていくに連れて、弧状の曲率が初期の曲率よりも小さくなっていき、蓋体32が閉塞位置となったときに、第1壁31b1の壁面に沿うようになる。この例示の第1薄肉部33aは、開放位置での形状が弧状に曲げられた矩形の薄板形状になっており、閉塞位置のときに矩形で且つ薄肉の平板形状になる。尚、閉塞位置での第1薄肉部33aは、必ずしも平板でなくてもよく、例えば、第1壁31b1の肉厚の範囲内(換言するならば、第1壁31b1から肉厚方向で食み出さない範囲内)に収まるのであれば、曲率を有していてもよい。
第2薄肉部33bは、第1薄肉部33aと同じように、収容体31や蓋体32よりも肉厚が薄く、かつ、その肉厚が自らに可撓性を持たせることができる厚さとなるように形成する。この第2薄肉部33bは、蓋体32から突出させている。
ここで、この第2薄肉部33bは、蓋体32が閉塞位置のときに第2壁31b2の一部として配置されるように形成することが望ましい。例えば、第2薄肉部33bは、閉塞位置での形状が第2壁31b2の壁面に沿うように形成する。この例示では、第2壁31b2が平板状となるように形成されており、この第2壁31b2の壁面が平面になっているので、閉塞位置でその平面に沿うように第2薄肉部33bを形成している(図10)。具体的に、第2薄肉部33bは、閉塞位置での形状が第2壁31b2の壁面に沿うように、開放位置での形状を形成する。例えば、第2薄肉部33bは、蓋体32の第1端部32aから突出させることによって(図3)、閉塞位置で第2壁31b2の一部として配置されるようにしている。この第2薄肉部33bは、閉塞位置での形状を第2壁31b2の壁面に沿わせるべく、開放位置での形状(荷重が作用していない状態での初期形状)が曲げ形状となるように形成している(図9)。ここでは、開放位置での第2薄肉部33bを弧状に形成している。
この例示の第2薄肉部33bは、蓋体32を開放位置から閉塞位置へと回動させていくに連れて、弧状の曲率が初期の曲率よりも小さくなっていき、蓋体32が閉塞位置となったときに、第2壁31b2の壁面に沿うようになる。この例示の第2薄肉部33bは、開放位置での形状が弧状に曲げられた矩形の薄板形状になっており、閉塞位置のときに矩形で且つ薄肉の平板形状になる。尚、閉塞位置での第2薄肉部33bは、必ずしも平板でなくてもよく、例えば、第2壁31b2の肉厚の範囲内(換言するならば、第2壁31b2から肉厚方向で食み出さない範囲内)に収まるのであれば、曲率を有していてもよい。
連結部33cは、第1薄肉部33a及び第2薄肉部33bよりも高剛性のものとして形成する。この連結部33cについては、可撓性の有無を問わない。この例示では、可撓性を持たせない形状に形成している。
この例示のヒンジ体33は、蓋体32を開放位置から閉塞位置へと回動させていくに連れて、連結部33cを中心に全体が屈曲しながら、第1薄肉部33aと第2薄肉部33bの曲率が小さくなっていく。つまり、連結部33cは、蓋体32を開放位置から閉塞位置へと回動させる際のヒンジ体33の屈曲点に設けている。
また、この例示のヒンジ体33は、先に示したように、第1薄肉部33aが閉塞位置で第1壁31b1の一部として配置され、かつ、第2薄肉部33bが閉塞位置で第2壁31b2の一部として配置されるように形成している。故に、このヒンジ体33においては、第1壁31b1と第2壁31b2とが交差する角部(以下、「第2角部」という。)31b6に連結部33cが配置される(図7、図8及び図10)。従って、連結部33cは、蓋体32が閉塞位置のときに、第2角部31b6の一部として配置されるように形成している。
この例示の収容部材30においては、開放位置の蓋体32がヒンジ体33を介して収容体31よりも車両下方側に吊り下げられている。従って、この例示のヒンジ体33は、蓋体32が開放位置のときに、車両下方に向けて、第1薄肉部33a、連結部33c、第2薄肉部33bの順に配置されている。
収容部材30は、蓋体32を閉塞位置で収容体31に保持させる保持機構34を有する(図1及び図3から図8)。この収容部材30においては、その保持機構34についても、収容体31、蓋体32及びヒンジ体33と一体になって成形されている。保持機構34は、蓋体32におけるヒンジ体33とは逆側を閉塞位置で収容体31に保持させるものである。この例示の保持機構34は、蓋体32の車両上方側を閉塞位置で収容体31に保持させるように構成している。
保持機構34は、収容体31に設けた第1係合保持体34aと、蓋体32に設けた第2係合保持体34bと、を備える(図1及び図4から図8)。この保持機構34は、閉塞位置で第1係合保持体34aと第2係合保持体34bとを互いに係合させることによって、閉塞位置で蓋体32が収容体31に保持されるように形成する。
例えば、保持機構34において、第1係合保持体34aと第2係合保持体34bは、その内の一方が有する爪部をその内の他方が有する被挿入部に挿入させ、閉塞位置での爪部の被挿入部への挿入完了と共に爪部と被挿入部の壁面とを互いに引っ掛けるように形成すればよい。つまり、第1係合保持体34aと第2係合保持体34bは、その爪部と被挿入部の壁面との引っ掛かりによって、閉塞位置で蓋体32が収容体31に保持されるように形成すればよい。爪部とは、第1係合保持体34aと第2係合保持体34bの内の一方において爪状の突出部として形成されたものである。被挿入部とは、第1係合保持体34aと第2係合保持体34bの内の他方において形成された溝又は貫通孔であり、その溝又は貫通孔を成す複数の壁面の内の1つが爪部を引っ掛ける係止面となる。第1係合保持体34aと第2係合保持体34bにおいては、蓋体32の閉塞位置側への回動動作の進行に伴い、爪部が被挿入部に挿入され、その挿入の完了と共に爪部の係止面と被挿入部の係止面とが閉塞位置で対向配置される。故に、この第1係合保持体34aと第2係合保持体34bにおいては、蓋体32が収容体31に対して開放位置へと動こうとした際に、それぞれの爪部の係止面と被挿入部の係止面とが引っ掛かるので、蓋体32を閉塞位置で収容体31に保持することができる。その爪部の係止面と被挿入部の係止面は、閉塞位置で互いに接触状態となるものであってもよく、閉塞位置での蓋体32の開放位置側への動きに伴い接触するものであってもよい。この例示では、第1係合保持体34aに被挿入部34a1を設け、第2係合保持体34bに爪部34b1を設けている。
以上示したように、本実施形態の導電モジュール1は、保持機構34によって蓋体32を閉塞位置のまま収容体31に保持することができるので、開口31b4からの第2導電部材20の食み出しを防ぐことができる。そして、この導電モジュール1は、従来のようなリビングヒンジに替えて、第1薄肉部33aと第2薄肉部33bと連結部33cとを有するヒンジ体33を用いているので、蓋体32の開閉時にヒンジ体33に作用する応力を低減させることができる。よって、本実施形態の導電モジュール1は、ヒンジ体33の耐久性が向上し、保持機構34による閉塞位置での蓋体32の保持状態を維持し続けることができるので、より効果的に開口31b4からの第2導電部材20の食み出しを防ぐことができる。従って、本実施形態の導電モジュール1は、耐久性を向上させることができる。
更に、本実施形態の導電モジュール1においては、蓋体32が閉塞位置のときに、第1薄肉部33aが第1壁31b1の一部として配置され、かつ、第2薄肉部33bが第2壁31b2の一部として配置される。つまり、この導電モジュール1においては、蓋体32が閉塞位置のときに、ヒンジ体33の第2収容室31bへの侵入を抑えると共に、ヒンジ体33の収容部材30からの食み出しを抑えることができる。従って、この導電モジュール1は、第2収容室31bでの第2導電部材20の収容空間を減ずることなく、そして、蓋体32が閉塞位置のときの体格の大型化を招くことなく、耐久性を向上させることができる。
1 導電モジュール
10 第1導電部材
20 第2導電部材
30 収容部材
31 収容体
31a 第1収容室
31b 第2収容室
31b1 第1壁
31b2 第2壁
31b4 開口
31b6 第2角部(角部)
32 蓋体
33 ヒンジ体
33a 第1薄肉部
33b 第2薄肉部
33c 連結部
34 保持機構
110 電池モジュール
120 電池セル
122 電極端子
200 電気接続対象物
10 第1導電部材
20 第2導電部材
30 収容部材
31 収容体
31a 第1収容室
31b 第2収容室
31b1 第1壁
31b2 第2壁
31b4 開口
31b6 第2角部(角部)
32 蓋体
33 ヒンジ体
33a 第1薄肉部
33b 第2薄肉部
33c 連結部
34 保持機構
110 電池モジュール
120 電池セル
122 電極端子
200 電気接続対象物
Claims (5)
- 正負それぞれの電極端子を有する複数の電池セルが配列された電池モジュールの少なくとも1つの電極端子に対して電気的に接続させる第1導電部材と、
複数の前記電池セルの配列方向に延在させ、前記第1導電部材及び電気接続対象物に対して電気的に接続させる第2導電部材と、
前記第1及び第2の導電部材を収容する収容部材と、
を備え、
前記収容部材は、前記第1導電部材が収容される第1収容室及び前記第2導電部材が収容される第2収容室を有する収容体と、前記第2収容室から前記第2導電部材が抜け出ないように前記第2収容室の開口を塞ぐ蓋体と、前記収容体における前記第2収容室側と前記蓋体との間を連結し、前記第2収容室の前記開口に対する開放位置と前記第2収容室の前記開口に対する閉塞位置との間で前記蓋体を前記収容体に対して回動させるヒンジ体と、前記蓋体を前記閉塞位置で前記収容体に保持させる保持機構と、を有し、
前記ヒンジ体は、前記収容体における前記第2収容室側から突出させた可撓性を持つ第1薄肉部と、前記蓋体から突出させた可撓性を持つ第2薄肉部と、前記蓋体を前記閉塞位置へと回動させる際の屈曲点に設け、前記第1薄肉部及び前記第2薄肉部よりも高剛性で且つ前記第1薄肉部及び前記第2薄肉部を連結させる連結部と、を有することを特徴とした導電モジュール。 - 前記収容体は、前記第2収容室を成す互いに交差する第1壁と第2壁とを有し、
前記第1薄肉部は、前記蓋体が前記閉塞位置のときに前記第1壁の一部として配置されるように形成し、
前記第2薄肉部は、前記蓋体が前記閉塞位置のときに前記第2壁の一部として配置されるように形成することを特徴とした請求項1に記載の導電モジュール。 - 前記第1薄肉部は、前記閉塞位置での形状が前記第1壁の壁面に沿うように、前記開放位置での形状を形成し、
前記第2薄肉部は、前記閉塞位置での形状が前記第2壁の壁面に沿うように、前記開放位置での形状を形成することを特徴とした請求項2に記載の導電モジュール。 - 前記第1壁と前記第2壁は、各々矩形の平板状となるように形成し、
前記第1薄肉部は、前記閉塞位置での形状を前記第1壁の壁面に沿わせるべく、前記開放位置での形状が曲げ形状となるように形成し、
前記第2薄肉部は、前記閉塞位置での形状を前記第2壁の壁面に沿わせるべく、前記開放位置での形状が曲げ形状となるように形成することを特徴とした請求項2に記載の導電モジュール。 - 前記連結部は、前記蓋体が前記閉塞位置のときに、前記第1壁と前記第2壁とが交差する角部の一部として配置されるように形成することを特徴とした請求項2,3又は4に記載の導電モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017103597A JP2018200753A (ja) | 2017-05-25 | 2017-05-25 | 導電モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017103597A JP2018200753A (ja) | 2017-05-25 | 2017-05-25 | 導電モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018200753A true JP2018200753A (ja) | 2018-12-20 |
Family
ID=64667202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017103597A Pending JP2018200753A (ja) | 2017-05-25 | 2017-05-25 | 導電モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018200753A (ja) |
-
2017
- 2017-05-25 JP JP2017103597A patent/JP2018200753A/ja active Pending
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