JP2018200096A - 流体の流量調節弁 - Google Patents

流体の流量調節弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2018200096A
JP2018200096A JP2017106178A JP2017106178A JP2018200096A JP 2018200096 A JP2018200096 A JP 2018200096A JP 2017106178 A JP2017106178 A JP 2017106178A JP 2017106178 A JP2017106178 A JP 2017106178A JP 2018200096 A JP2018200096 A JP 2018200096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
valve body
hole
flow rate
control valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017106178A
Other languages
English (en)
Inventor
高田 豊
Yutaka Takada
豊 高田
敬祐 清水
Keisuke Shimizu
敬祐 清水
智治 石川
Tomoharu Ishikawa
智治 石川
安希子 神部
Akiko Kambe
安希子 神部
丈志 ▲くわ▼子
丈志 ▲くわ▼子
Takeshi Kuwako
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Kankyo Solution Co Ltd
Gunma Prefecture
Original Assignee
Mitsuba Kankyo Solution Co Ltd
Gunma Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Kankyo Solution Co Ltd, Gunma Prefecture filed Critical Mitsuba Kankyo Solution Co Ltd
Priority to JP2017106178A priority Critical patent/JP2018200096A/ja
Publication of JP2018200096A publication Critical patent/JP2018200096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lift Valve (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)
  • Details Of Valves (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、流体の流量の調節を微調節から粗調節が弁体を変更することのみで可能になる流量調節弁50を提供する。
【解決手段】本発明は、ケーシング1に設けられた流入孔5Aと流出孔5Bとを連通させる流体通過孔5に挿入された弁体7と、弁体7と流体通過孔5の周壁との間で、流出孔5Bの位置の前後に流体侵入を防止するように設けられた一対の環状シール10,11と、弁体7の先端側に設けられた切落し斜面8と、の組み合わせで作られる隙間で流体の流れを調節できるようにすることができる流体の流量調節弁50を提供する。
【選択図】 図1

Description

流体の流量調節が目的通りに調節可能になる流体の流量調節弁に関する。
現在、流量の調節ができる流量調節弁が多く存在するが、その多くは構造が複雑で、しかも高価である。例えば、特許文献1の特開平7−180773号公報では、円弧状の溝による流量の微調節ができる流量調節弁が開示されている。しかし、流量と流量調節ネジの回転量が必ずしも比例せず、流量の比例調節には熟練技術が要求される。
また、特許文献2の特開2009−2507号公報には、三角形断面の螺旋状のテーパ溝による流量の微調節ができる流量調節弁が開示されている。これは三角形断面で、かつ螺旋状のテーパ溝になっており、精度の極めて高い加工技術が必要とされるため、高価になってしまう。
特開平7−180773号公報 特開2009−2507号公報
上述したように従来から流量の調節ができる流量調節弁が存在するが、多くの流量調節弁は構造が複雑であり、高価であるという課題が存在する。
本発明は、従来の課題を解決しようとするものであり、構造が簡単で正確な流量調整ができる流体の流量調節弁を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するための上位概念の発明1では、
流体が導入される流入孔と、この流入孔に連通して軸方向に対して角度を有する方向、例えば上側とか下側になるように穿設された流出孔と、を含む軸方向に挿通した流体通過孔が穿設されたケーシングと、
前述の流入孔側に先端を有し、この先端側が深く流出孔側に向けて浅くなるように設けられた流量調節用切落し斜面が設けられ、前述の流体通過孔内をふさぐ形状で前後に摺動し、通過する流体の流量を制御規制しながら調節する弁体と、
前述の弁体の外周と流体通過孔の周壁との間に配設され、前述の流出孔が設けられている位置の前後の区間の流量調節区間に、配設された一対の環状シールと、
前述の弁体の後端側に設けられ、前述の流体通過孔内を前後に摺動させる駆動部と、
で組み合わせられた流体の流量調節弁、を提供する。
この発明1によれば、一対の環状シールで区切られた流量調節区間、すなわち、流体侵入防止区間に、弁体の先端側に設けられた流量調整用切落し斜面を移動させる移動量により、流体の流れを変化させ、流入孔から入った流量を流出孔に流れ出すようになる。すなわち、切落し斜面が流量調節区間に深く移動するにしたがって流量が多くなるように調節できる。また、弁体そのものを取り替えることも可能である。流量の調整は切落し斜面の形状で、移動量に比例変化させたり、二次曲線状に変化させたり、同じ比例変化でも微調整であったり、大幅な調整である粗調整であったりさせることも可能となる。このような簡単な構成により、本発明の目的を十分に達成させることができる。
また、一対の環状シールが設けられたことにより、本体に穿設された流体通過孔の内周面の加工精度が多少粗い場合でも、漏れをほぼ無くすことができるので、調節量を設計通りに調整することが可能になると同時に、安価にすることも可能になる。
上記の上位発明における弁体の形状の下位概念である発明2として、前述の摺動する弁体の斜面が弁体の移動量と変化量の関係を組み入れた面で構成されている弁体が組み込まれた流体の流量調節弁である。
このような形状であれば、流量の大きな変化を期待することが可能となる。いわゆる弁体の先端が一つの斜面とすることが可能なので、流入孔から入る流量のほとんどを流出孔から流出させることが可能である。一方、斜面の傾斜角が変化していれば、流出量を変化させることができるなど、切落し量の大小や形状により、微調整から粗調整までひとつの弁体により、自由な設計が可能になる。更には、流量調節区間の長さと弁体の流量調整用切落し斜面の長さを変化させることによっても、流量調整の設計の自由度が得られる。弁体の材質は多くは合成樹脂が使用されるが、流体の種類によって金属などの選択をすることも可能である。
上記の上位概念の発明における弁体の形状の下位概念の発明3として、前述の前後摺動する弁体の斜面が幅の狭い溝状に構成されものが組み込まれた流体の流量調節弁である。例えば、溝状の斜面を等間隔で複数設けることによって比較的微調整を可能にすることができる。また、等間隔の数を増やすことなどにより、調節量を設計する自由度が得られる。また、溝状の斜面の形状や幅あるいは長さを変えるなどにより調節量を変化させることができる。
上記上位の発明における発明4として、前述の一対の環状シールが設けられた区間範囲よりも長い長さの流体通過孔が、流体が流入される流入孔側の孔の外形よりも大きい外形に形成され、流体調整後の流体を流出孔に導くことができるように組み込まれた流体の流量調節弁に構成させることができる。このような構成によれば、流入孔側の環状シールを越えた位置から調整された流体を流出孔に流すことが可能になり、弁体の移動制御が簡素になり設計がやり易くなる。
上記上位の発明1における下位概念の発明5として、上述の流入孔に連通された流出孔の位置近辺のみの流体通過孔が流入孔の外形よりも大きな外形になる溝が形成され、流体の流量調節弁に構成させることができる。このような構成によれば、流体の調整が限られた範囲になり、微調節がし易いものとなる。
上述の発明5における下位概念の発明6として、上述の一対の環状シールの一方が前記流体通過孔の外形よりも大きくケーシング側に設けられた溝に収納されている流体の流量調節弁に構成させることができる。このような構成によれば、ケーシングの加工をし易くするため、環状シールの部分で本体を分割して加工をしやすくすることが可能になるなど、安価に仕上げることが可能になる。
上記上位概念の発明1における下位概念の発明7として、軸上を前後に摺動する弁体の移動は、摺動する弁体の後端側に設けられたネジ機構により直進移動させて調節する流体の流量調節弁に構成させることができる。このような構成であれば、ねじ回しで簡単に調節することができるため、調節が簡素化できる。また、ネジ山のピッチ構成によっても、粗調整や微調整にふさわしい移動量を整えることができる。
上述の上位の発明1における下位概念の発明8として、前後に摺動する弁体の移動量調節は、弁体の後端側をアクチェーターにより直進移動の微調節をする流体の流量調節弁に構成させることができる。このような構成は、組み込み装置が圧縮空気を利用するような場合に適し、簡単なスイッチ方式で圧縮空気を送り込んだり止めたりできるので、調整が頻繁に必要になる場合などに適する。
本件発明によれば、構造が簡単で正確な流量調整が可能になる流体の流量調節弁を提供することができる。
は、本発明の実施形態における流体の流量調整弁の閉止状態の断面図である。 は、本発明の図1の流体の流量調節弁のケーシングのみの90度切欠き断面図である。 は、本発明の図1の流体の流量調節弁の流量の微調節状態の断面図である。 は、本発明の図1の流体の流量の全開状態の断面図である。 は、本発明の図1の流体の流量調節弁の弁体の斜視図である。 は、本発明の流体の流量調節弁の弁体における流量調整用傾斜のある図5に描かれた溝が90度ごとに4個設けられた変形例の斜視図である。 は、図6の流体の流量調節弁の弁体における流量調整用傾斜がV形に設けられた別の変形例の斜視図である。 は、図6の流体の流量調節弁の弁体における流量調整用傾斜において、底面が円弧にされた別の変形例の斜視図である。 は、流量調節弁の弁体における流量調整用傾斜が、弁体の先端全面に設けられた変形例の斜視図である。 は、流量調節弁の弁体における流量調整用傾斜が、弁体の先端全面の二段に設けられた変形例の斜視図である。 は、流量調節弁の弁体における流量調整用傾斜が、弁体の先端全面の二段に設けられた図10とは異なる別の変形例の斜視図である。 は、本発明の環状シールの位置の異なる流体の流量調節弁の実施例の断面図である。 は、本発明の環状シールの取り付け位置の異なる流体の流量調節弁の実施例の断面図の要部を取り出した斜視図である。 は、図13の流量調節弁のみの調節状態の断面図である。 は、図13の流量調節弁のみの全開状態の断面図である。 は、流体の流量を間欠供給する装置に本発明の流量調節弁を組み込んだ部分断面図である。 は、本発明の流量の流量調節弁を流体間欠供給装置に組み込んだ実施例を示し、流体の排出が停止した状態を示す断面図である。 は、本発明の流量の流量調節弁を流体間欠供給装置に組み込んだ実施例を示し、流体が排出されている状態を示す断面図である。 は、流体の流量を間欠供給する装置に本発明の流量調節弁を組み込み、流量調節弁の機能を停止するように弁体を操作した状態を示す部分断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図1〜図15に基づいて説明する。
(実施態様の説明)
本発明の実施の形態は、図1〜図2に提示したような簡単な構成である。すなわち、円筒形状のケーシング1が配設されている。ケーシング1の内部中央には、貫通する例えば断面が円形の流体通過孔5が穿設されており、流体6が入ってくる側が流入孔5Aとなる。ケーシング1の適切な位置に流出孔5Bが、流体通過孔5の中心軸に角度を有する例えば直角になるように穿設されている。そして、流体が流出孔5Bに確実に流れ出るようにするため例えば流出孔5Bの直径より少し広い幅で流体通過孔5の内周面に座繰り環状溝5Cを形成することが好ましい。
なお、ケーシング1の形状は、図2に示されるように円筒形をしているが、ここでは形態を説明するための円筒を示しているのみであり、必要最小限の形態形状を示したのである。実際は、本発明を組み込んだところの形状によることになるのである。また、材質は、流体の圧力に耐える設計になるものであればよく、鉄あるいはアルミニウム等の金属であったりプラスチックであったり、必要に応じた材料で作ることが可能である。
一方、流体通過孔5の流入孔5Aと反対になる側から、流体6の流出量を調節するため、図5に示されるような弁体7が挿入するように配設されている。弁体7は、流体通過孔5の内径に嵌合する形状であり、例えば、円柱状をしている。すなわち、流体6が流体通過孔5内を勝手に通過できない栓のような役割を果たしている。その先端7A側には、傾斜のある切落し斜面8を有し、この切落し斜面8の範囲を区画するように溝9が設けられている。さらに、弁体7の後端側には、弁体7が流体通過孔5を前後に摺動可能にさせる駆動部、すなわち図1の場合、ネジ機構による駆動部が示されている。このネジ機構は、弁体7の後端側の外表面に設けられた流量調節ネジ7Bと、ケーシング1の流体通過孔5の反対側の孔の内周面に設けられた螺旋溝5Dとで構成されている。このようなネジ機構で弁体7を前後に移動できる様に流量調節ネジ7Bが設けられている。
前述の駆動部は、弁体と一体である必要はなく、別体に形成されてもよい。例えば、同じネジ機構であって、流量調節ネジと螺旋溝とは同様であっても、流量調節ネジの部分が、弁体と切り離されていていてもよい。弁体の後端側に遊嵌され、弁体の切落し斜面を回転させずに、前後に摺動させることが可能になる。
したがって、弁体7の長さは、流出孔5Bを完全に塞ぎ、この塞がれた状態から弁体7の溝9の切落し斜面8が流出孔5Bを通過できる範囲を前後に調節摺動できる長さが好ましい。また、流量調節ネジ7Bを回転させやすくするため弁体7の後端端部に調節摘み7Cを設けておくと、操作しやすくなる。図12に示すように、調節摘み7Cの代わりにマイナス状の溝7Eを設けておくのみでもよい。また、材質は、流体の圧力に耐える設計になるものであればよく、ケーシングとつり合いがとられた材料で構成させることができる。具体的な材料は鉄あるいはアルミニウム等の金属であったりプラスチックであったり、必要に応じた加工が可能な材料で作られる。
ケーシング1の流出孔5Bが設けられた位置の流入孔5A側の弁体7とケーシング1との間をシーリングするため流体通過孔5の内周面に溝1Aが設けられており、その溝1Aに円形シール材である第一の環状シール10がはめ込まれている。また、ケーシング1の流出孔5Bが設けられた位置の流入孔5Aとは反対側に位置する弁体7とケーシング1との間をシーリングするため流体通過孔5の内周面に溝1Bが設けられており、その溝1Bに円形シール材である第二の環状シール11がはめ込まれている。これらのうち第一の環状シール10の働きは、流入孔5Aから流入する流体の侵入を阻止することである。また、第一の環状シール10と第二の環状シール11との協働により、弁体7で調節した流体が流量調節ネジ7Bの隙間を通過して流れ出るようなことはなく、調節された流体が確実に流出孔5Bから排出されるようになる。以上のように、本発明により流体の確実な制御を簡単な部品とその組み合わせ構造で可能にすることができる。
第一および第二の環状シールの材質は、様々なものがあり、流体の種別により選ばれる。例えば、ニトリルゴム、フッ素ゴム、エチレン・プロピレンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴムなどから耐摩耗性とか耐圧性とかに強い性質など、重要視した性質によって選択することになる。
(実施態様の動作の説明)
次に、図1〜図4に基づいて調整方法を説明する。
まず、図1および図2に示されている流体の流量調節弁50は、流体の流れを止めた状態を示している。切り落し斜面8を有する溝9が形成された弁体7の先端側で流体通過孔5の流入孔5Aから流入してくる流体の流れを止めている状態が示されている。図1を見ると分かるように溝9の切落し斜面8が第一の環状シール10の位置よりも左側にあり、流体は流出孔5B側に流れることはできない状態になっている。
図3には、上述の状態から調節つまみ7Cを回転させながら溝9の切落し斜面8の高い部分が流出孔5Bの中央位置の辺まで移動した状態が描かれている。この状態になると、溝9の切落し斜面8の隙間から流体が流れ出るように調節されていることになる。この調節は、弁体7の先端7Aが座繰り環状溝5Cもしくは流出孔5Bを通過しない状態までで、そこを通過した後は、図4に示すように、流入孔5Aから流入した流体のほぼすべてが流出孔5Bから流れ出ることになる。この状態は調節というよりも開放状態ということになる。
(弁体の溝の変形例の説明)
次に流体の流量調節をどのようにするかを考慮したとき、弁体7が流量調節区間を移動する移動量と流体の通過量とを考慮し、溝9の切落し斜面8の形状の数例を示すと、図6〜図11のような形状が挙げられる。
図6の例は弁体7の先端側周囲に溝9が45度の等間隔に設けられた例である。切落し斜面8の断面は、底面が平面であり、約35度の傾斜を有する切落し斜面8が形成された例である。溝9の数は四つの例であるが調節量を考慮して数が決められる。溝の数を増やすることにより、外形寸法が同じで流量が異なる流量調節弁50とすることができる。
図7の例は切落し斜面8の断面がV字状の例であり、切落し斜面は直線状の例である。
図8の例は図6の切落し斜面8の底面を曲面にした変形例である。
(弁体の溝のない変形例の説明)
図9に示す例は溝9の形成ではなく、弁体7の径全体を約30度の切落し斜面8とした流量調節量を大きくする場合の例である。流量調節区間の移動量に対する流量の変化は、比例変化に近いなだらかなS字カーブで変化して調節される例である。
図10の例は切落し斜面が二段であり、最初の段の角度は約60度であり、次の段は約10度にした例である。この例の場合、流量調節区間を移動する移動量と流体の通過量の関係は、浅い鍋底型に変化して調節される例である。
図11の例も切落し斜面が二段であるが、傾斜が図10と全く逆の例である。この例の場合、流量調節区間を移動する移動量と流体の通過量の関係は、浅い鍋底型に変化して調節される例である。移動量が20%までは微小の調節であるが、20%〜から60%変化し、それを過ぎると飽和し全開したと同様になる例である。
(環状シールの取り付け位置が異なる例の説明)
図12〜図13に示す例は、図1〜図2に示す形態の例の変形例である。すなわち、第一の環状シール10の取り付けは、図1〜図2に示す例と同様である。異なるのは第二の環状シール11の取り付けが、弁体7に設けた溝1Bに取り付けた例を示すものである。この第二の環状シールは、弁体7の回転移動と共に移動することになる例である。もう一つの変形は、調節摘みをなくし、弁体7の後端にマイナス溝7Eを穿設し、マイナスドライバーで調節できるようにしたことである。
図12〜図13に示す例の流体調節を、図14〜図15に基づいて説明する。図14は、図12の状態から弁体7の後端に穿設されたマイナス溝7Eにドライバーの先端を当てて回転させ、軸方向右側へ移動させ、溝9の切落し斜面8の一部が流出孔5Bもしくは座繰り環状溝5Cに差し掛かるところまで移動した状態が示されている。この状態になると、僅かな流体が流出孔5Bから流れ出すようになる。図15に示すように弁体7を回転移動させると90%程度の流体が流出孔5Bから流れ出るようになる。このような形態であれば構造が簡易で安価に製作が可能になり、本発明の目的の通りに機能する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、これに限定されるものではなく、本発明の本質的な技術思想を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることはもちろんである。
また、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の変形構成を取り得ることはもちろんである。
(本発明の流体の流量調節弁50を、流体を間欠供給する装置などに組み込む実施例の説明)
図16〜図19に基づいて、本発明の流量調節弁50を無電源で流体の間欠供給する装置に組み込んだ実施例の説明をする。例えば、本発明の発明者らが特開2015―194257号の公開公報で開示された流体の無電源流体間欠供給装置に流体を送り込む側の装置(図17〜図18)に本発明が組み込まれた例を以下に説明する。図17〜図18は、エアブローなど操作レバーを握るとエアーが供給される装置において、流体の供給が間欠に行われるものとするための装置である。図16は、図17〜図18における本発明の流体の流量調節弁50を中心とした部分図である。
概要的には上述した図12〜図15の説明とほぼ同様である。異なる点は、まず、ケーシング1は流体の無電源流体間欠供給装置と一体化するため、例えば厚み1cmくらいのアルミニウムで形成されている。また、流体通過孔5のシーリングするための第一の環状シールが設けられた位置で、分割されている。このように、分割することでケーシング1を簡易に製作することが可能になる。ケーシング1が分割されているが、第一の環状シールが設けられており、この分割部分もシーリングされることになり、分割部分から流体が漏れることがいないように作製されている。
そして、弁体7が回転移動できる範囲を区画するように流体通過孔5中央に位置する区間に座繰り環状溝5Eが穿設されている。座繰り環状溝5Eの軸方向の中間位置に軸方向と直角の方向に流出孔5Bが設けられている。この流出孔5Bはケーシング1の上端面から下端側に穿設されて、流体溜め空間20に抜けている。ここで、上端側から流体通過孔5に至る開口は、不要な開口であるため、めくらにするための栓で塞がれている。
流体通過孔5の図16の左側の流入孔5Aから流体6が流れ込むと、弁体の開口度合いに応じて溝9の切落し斜面8を通じて、流体通過孔5の座繰り環状溝5Eの周壁面と弁体7の外周面との間の隙間を通過した流体6が図面16の下側に向かって開口する流出孔5Bから流れ出るように形成されている。調節されて流れ出る流体6は、流出孔5Bから流体溜め空間20に排出される。
この流体溜め空間20に排出された流体6は、上述した流体間欠供給装置100に流体6を送り込むことになる。図17に示されるように、流体間欠供給装置100は、流体6である例えば圧縮空気を本発明の流量調節弁50を通じて流体溜め空間20に送りこむと、流体間欠供給装置100の制御空間21側へ圧縮空気が流れ込むことになる。この結果、流体間欠供給装置100の制御弁22の後端を押圧することになる。制御弁22は図16もしくは図17において、左側に押圧されるが、制御弁22を収納する制御空間21は、制御弁22の往復摺動をする規制空間になっている。すなわち、弁機能を果たせるように図17に示される位置から右側に移動できるようになっている。制御弁22の外形は例えば円柱であり、大雑把には3段の円柱が組みあわされたような形状をしている。それぞれの段ごとに制御弁22の動きを規制する壁になる段丘状に空間が形成されている。制御弁22の各段を形成する部分の外周の先端側、中央、後端側には、それぞれ浅い環状溝が形成され、それぞれには環状シール23、24、25はめ込まれ、圧縮空気が入り込むことができないように構成されている。
図17の状態から流体の流量調節弁50側を見ると、分岐通路2には流体が流れない状態であり、この状態からは流量調節弁50は働いておらず、流出孔5Bからの流体例えば圧縮空気は止まっている。流体溜め空間20に送りこむ流体6は止まることになる。したがって、流体溜め空間20および制御空間21に送られる流体はないので、制御弁22の後端部を押圧することがなく、制御弁22は、次の動きを待つ状態になる。
一方、流体間欠供給装置100の制御弁22の先端側の環状シール25と中央の環状シール23との区間の制御空間21の内周と制御弁22の外周との間には、円環状に流体溜め空間27が設けられている。この流体溜め空間27の下方側、すなわち流体導入口26から流体例えば圧縮空気を入れると、流体溜め空間27のみに、圧縮空気が入り込み、制御弁22を図17の右側方向に押圧するようになる。そうすると、図18に示す状態になる。
図18の状態を説明すると、流体導入口26から流入した流体例えば圧縮空気が入ると、圧縮空気のほとんどは制御弁22の先端側と制御空間21との間に大きな隙間5Gができる。そうすると、排出口28から圧縮空気が排出され、機械装置など例えば研削盤などの削りカスを吹き飛ばすことができるなど、種々の応用が可能になる。圧縮空気は排出口28から排出されると同時に、その一部の圧縮空気が分岐通路2から流れ込み、その圧縮空気である流体6を流体の流量調節弁50で流量を調節しながらフィードバックさせ、流体溜め空間20に送りこむ。流体溜め空間20に圧縮空気がたまり、圧力が高まると、制御弁22の後端を押圧し、図17の状態にもどる。そうすると、圧縮空気の流れが止まり制御弁22の後端側からの圧力が弱まる。流量調節弁50の機能が停止する。
次の段階で、流体導入口26から圧縮空気が導入されると、流体溜め空間27に圧縮空気が入り込み、制御弁22を図17の状態から図18の状態に右方向に摺動させる力が働くようになる。そうすると、圧縮空気は排出口28から排出される。そして、圧縮空気の一部は分岐通路2から本発明の流体の流量調節弁50に流れていき、流体間欠供給装置100の制御弁22の後端を押圧するようになり、やがて、流体導入口26からの圧縮空気は排出を遮断され、制御弁22を図17の右方向に摺動させる。この繰り返しにより、圧縮空気の排出は断続的になるのである。
このような繰り返しにより、流体間欠供給装置100は、流体を間欠的に流したり止めたりできるので、無電源で流体を間欠的に供給することができるようになる。
なお、本発明の流体の流量調節弁50の弁体7を、図16の状態から駆動部である流量調節ネジ7Bをねじ込み図19の状態の位置、すなわち、第二の環状シール11を流出口5Bの中央位置まで移動させる。すると、第二の環状シール11と流出孔5Bの縁および座繰り環状溝5Eとの間に隙間5Fができるようになる。その結果、分岐通路2から流入する圧縮空気は止めたままで、流体溜め空間20に存在する圧縮空気は、隙間5Fを通じて流量調整ネジ7Bとネジ溝5Dとの隙間から外へ流出する。このような状態にすると、流体間欠供給装置100は、間欠機能を停止した状態となり、一般の流体供給装置状態として使用することもできるようになる。
以上の通り、本発明の流体の流量調節弁は、流量を調節することにより、流体間欠供給装置の間欠周波数を調節するような応用ができるのである。
1 ケーシング
1A 第一の溝
1B 第二の溝
5 流体通過孔
5A 流入孔
5B 流出孔
5C 座繰り環状溝
5D ネジ溝
5E 座繰り環状溝
6 流体
7 弁体
7A 先端
7B 流量調節ネジ
7C 調整摘み
7D 溝
7E マイナス溝
8 切落し斜面
9 溝
10 第一の環状シール
11 第二の環状シール
20 流体溜め空間
50 流体の流量調節弁
100 流体間欠供給装置

Claims (3)

  1. 流体を流入させる流入孔と、前記流入孔に連通し、かつ軸方向に角度を有する方向に形成された流出孔と、を含む軸方向に挿通した流体通過孔が穿設されたケーシングと、
    前記流入孔側に先端を有し、前記先端側が深く流出孔側に向けて浅くなるように設けられた流量調節用切落し斜面が設けられ、前記流体通過孔内を前後に摺動し、流入する流体の流出量を規制調節する前記流体通過孔をふさぐ外形形状の弁体と、
    前記弁体の外周と前記流体通過孔の周壁との間であり、前記流出孔が設けられている前後に位置する流量調節区間に設けられた一対の環状シールと、
    前記弁体の後端側に設けられ、前記流体通過孔内を前後に摺動させる駆動部と、
    を有する流体の流量調節弁。
  2. 前記前後摺動する弁体の切落し斜面が前記弁体の移動量と流出変化量の関係を組み入れた面に形成された請求項1に記載の流体の流量調節弁。
  3. 前記前後摺動する弁体の切落し斜面が幅の狭い溝状に構成された請求項2に記載の流体の流量調節弁。

JP2017106178A 2017-05-30 2017-05-30 流体の流量調節弁 Pending JP2018200096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017106178A JP2018200096A (ja) 2017-05-30 2017-05-30 流体の流量調節弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017106178A JP2018200096A (ja) 2017-05-30 2017-05-30 流体の流量調節弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018200096A true JP2018200096A (ja) 2018-12-20

Family

ID=64668016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017106178A Pending JP2018200096A (ja) 2017-05-30 2017-05-30 流体の流量調節弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018200096A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020079884A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 大日本印刷株式会社 偏光板及び画像表示装置
CN113324046A (zh) * 2021-05-28 2021-08-31 中国工程物理研究院总体工程研究所 一种轴向驱动式全金属膜片阀
KR102670767B1 (ko) * 2019-03-29 2024-05-30 한화오션 주식회사 비접촉식 액화가스용 밸브 시스템

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020079884A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 大日本印刷株式会社 偏光板及び画像表示装置
KR102670767B1 (ko) * 2019-03-29 2024-05-30 한화오션 주식회사 비접촉식 액화가스용 밸브 시스템
CN113324046A (zh) * 2021-05-28 2021-08-31 中国工程物理研究院总体工程研究所 一种轴向驱动式全金属膜片阀
CN113324046B (zh) * 2021-05-28 2022-09-27 中国工程物理研究院总体工程研究所 一种轴向驱动式全金属膜片阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100768868B1 (ko) 스로틀 밸브가 부착된 유체압 실린더 장치
JP5914936B2 (ja) 流体圧シリンダ
JP2018200096A (ja) 流体の流量調節弁
JP2009144925A (ja) パイロット式の弁装置
JP2007046770A (ja) パイロット式吐止水・流調弁装置
KR20140137298A (ko) 유량 조절 장치
EP3552759A1 (en) Coolant joint device
US8997625B2 (en) Hydraulic feed-rate control apparatus
KR101516700B1 (ko) 유량 제어 장치
EP3594543B1 (en) Electrically-driven flow rate control valve
KR20180048757A (ko) 예혼합장치
JP2011020226A (ja) 工具ホルダ
EP2921750A1 (en) A valve
WO2019073834A1 (ja) 圧縮流体吐出制御装置
KR20040002758A (ko) 정밀 조절 글로브 밸브
EP3369973B1 (en) Regulating valve
JP4054990B2 (ja) シリンダ装置
CA2316603C (en) Device for supplying coolant of machine tool
KR101864058B1 (ko) 스로틀 밸브
JP4633489B2 (ja) 軽操作水栓
CN220727149U (zh) 一种节流调速装置
JP2006348969A (ja) 制御弁
JP6103952B2 (ja) 定量弁
JP2008267439A (ja) 流量調節弁装置
EP3616877A1 (en) Valve

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170812

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211116