JP2018200056A - 蝶番 - Google Patents

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奈津美 羽田
Natsumi Haneda
奈津美 羽田
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Abstract

【課題】アタッシュケースやスーツケースを含むこの種のケースに用いる蝶番において、カバーケースの開放角度を所定の角度で止め、これを確実に保持できるようにする。
【解決手段】この蝶番Hでは、一方の羽根1が他方の羽根2に対して対称の位置から90°まで回動されると、ストッパーフレーム4の他端42が係止凹部22内を一方の側面部221から他方の側面部222に向けてスライドして、板ばね5の係止爪53と係止凹部22の他方の側面部222との間に挟持固定され、この固定されたストッパーフレーム4で、一方の羽根1を他方の羽根2に対して90°の角度に支持するようにした。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えばアタッシュケース、スーツケースなどの各種ケースに用いる蝶番に関する。
一般に、アタッシュケースは、ハンドルを有する箱形の本体ケースと、この本体ケースの底面に蝶番を介して開閉自在に枢着されるカバーケースとを備え、本体ケースとカバーケースが軽金属や合成樹脂などの硬質材から向かい合う断面コ字型のシェル構造になっている。かかる構造からなるアタッシュケースは各種の物品を大量に収納でき、しかもこれらの物品が形崩れすることなく保護されるので、主としてビジネスマンに広く用いられている(特許文献1参照)。また、スーツケースやトランクなども概ね同様である。
ところで、この種のケースに用いられる蝶番は、例えば特許文献2に開示されているように、一側部に相互に連通可能な筒部を有する一対の羽根と、一対の羽根が各筒部を連通可能に組み合わせられて各筒部に挿通され、一対の羽根を開閉可能に連結する連結軸とからなり、一方の羽根がカバーケースの底面に取り付けられ、他方の羽根が本体ケースの底面に取り付けられて、カバーケースと本体ケースが結合され、蝶番の一方の羽根が他方の羽根に対して回動することにより、カバーケースが本体ケースに対して開閉自在になっている。
また、この種のケースに用いられる蝶番としては、特許文献3に開示されているように、カバーケースの開放角度を所定の角度で止めるストッパー機能を有したものもある。この蝶番では、連結軸に一側部を枢着した一対の羽根にそれぞれ、連結軸に近接して連結軸と平行に凸条部が設けられ、この凸条部の高さに適宜の寸法を設定されて、両凸条部の上端が衝合するまでカバーケースを開くことができるようになっている(特許文献3)。
実開平06−057225号公報 実開昭62−118870号公報 特開平11−169217号公報
ところで、アタッシュケースやスーツケースなどこの種のケースに取り付けられる蝶番は、特許文献2に示すような、所謂平蝶番が多く、一方の羽根が他方の羽根に対して180°程開いてしまうため、カバーケースが開きすぎる、という問題がある。
これに対して、特許文献3に示す蝶番は、カバーケースの開放角度を所定の角度で止めるストッパーが付いているので、一方の羽根が他方の羽根に対して所定の回動角度で止まり、カバーケースが本体ケースに対して略起立状態になって開きすぎることがないものの、このストッパーは、既述のとおり、一方の羽根に設けられた凸条部を他方の羽根に設けられた凸条部に衝合させるだけなので、本体ケース上に立ち上げられたカバーケースは、カバーケースを閉める方向に外力が作用すると、簡単に倒れてしまい、カバーケースの開放角度を確実に保持することができない、という問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、アタッシュケースやスーツケースを含むこの種のケースに用いる蝶番において、カバーケースの開放角度を所定の角度で止め、これを確実に保持できるようにすること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の蝶番は、
一側部に相互に連通可能な筒部を有する一対の羽根と、前記一対の羽根が前記各筒部を連通可能に組み合わせられて前記各筒部に挿通され、前記一対の羽根を開閉可能に連結する連結軸とからなり、
前記一対の羽根のうち一方の羽根に前記連結軸と平行に当該一方の羽根の一方の面から他方の面に向けて凸の断面円弧状に形成され、前記一方の羽根の両端間に延びる係止溝と、
前記一対の羽根のうち他方の羽根に前記連結軸と平行に当該他方の羽根の一方の面から他方の面に向けて凸の断面コ字形に形成され、前記他方の羽根の両端間に延びる係止凹部と、
一端が前記係止溝に係止され、他端が前記係止凹部内に当該係止凹部の前記連結軸に近い一方の側面部から前記連結軸に遠い他方の側面部に向けてスライド可能に配置され、前記一方の羽根と前記他方の羽根との間に架け渡され、前記一方の羽根を前記他方の羽根に対して前記連結軸を中心として対称の位置から所定の角度まで回動案内する枠状のストッパーフレームと、
前記他方の羽根の前記係止凹部の底面部に開口を形成され、前記他方の羽根の前記他方の面側に基端部を固定されて前記他方の面側で前記開口上に架け渡しされ、先端部側に、前記開口を通し、前記係止凹部の前記他方の側面部との間で前記ストッパーフレームの他端を挟持可能に略V字形に突出する係止爪を有する板ばねと、
を備え、
前記一方の羽根が前記他方の羽根に対して前記連結軸を中心にして対称の位置から前記他方の羽根に向けて所定の角度まで回動されると、これに連動して、前記ストッパーフレームの他端が前記係止凹部内を前記一方の側面部から前記他方の側面部に向けてスライドし、前記板ばねの係止爪に衝接して前記板ばねの弾性変位により前記係止爪を乗り超えて、前記ストッパーフレームの他端が弾性復帰する前記板ばねの前記係止爪と前記係止凹部の前記他方の側面部との間に挟持固定され、この固定されたストッパーフレームで、前記一方の羽根を前記他方の羽根に対して所定の角度に支持する、
ことを要旨とする。
また、この蝶番は各部に次のような構成を備えることが好ましい。
(1)ストッパーフレームの一端から他端までの長さ及び係止凹部の一方の側面部から他方の側面部までの長さの調整により、一方の羽根の他方の羽根に対して回動可能な所定の角度が調整される。
(2)ストッパーフレームは略四角形の枠状をなす。
(3)他方の羽根の係止凹部の底面部に開口が他方の側面部寄りに形成されて当該開口の一方の側面部側縁部に板ばね取付部が設けられ、板ばねは略矩形状の平板からなり、先端側の一部が前記係止凹部の両側面部と平行に断面略V字形に形成されて係止爪をなし、前記板ばねの基端部を前記他方の羽根の他方の面側で前記板ばね取付部に固定されて前記他方の面側で前記開口上に架け渡され、前記板ばねの前記係止爪が前記開口を通して前記係止凹部内に突出して配置される。
本発明の蝶番によれば、上記の構成により、一対の羽根の一方に連結軸と平行に延びる係止溝を有し、一対の羽根の他方に連結軸と平行に延びる係止凹部を有し、枠状のストッパーフレームの一端が係止溝に係止され、他端を係止凹部内にスライド可能に配置されて、ストッパーフレームが一方の羽根と他方の羽根との間に架け渡しされ、板ばねの一端が他方の羽根に他方の面側で固定されて板ばねが他方の面側で係止凹部の底面部の開口上に架け渡しされるとともに、板ばね先端側の略V字形の係止爪が開口を通して係止凹部内に突出して配置され、一方の羽根が他方の羽根に対して連結軸を中心として対称の位置から他方の羽根に向けて所定の角度まで回動されると、これに連動して、ストッパーフレームの他端が係止凹部内を一方の側面部から他方の側面部に向けてスライドし、板ばねの係止爪に衝接して板ばねの弾性変位により係止爪を乗り超えることにより、このストッパーフレームの他端が弾性復帰する板ばねの係止爪と係止凹部の他方の側面部との間に挟持固定され、この固定されたストッパーフレームで、一方の羽根を他方の羽根に対して所定の角度に支持するようにしたので、この蝶番をアタッシュケースやスーツケースを含むこの種のケースに用いることにより、カバーケースの開放角度を本体ケースに対して所定の角度で止め、これを確実に保持することができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態における蝶番の全体構成を示す図((a)は正面図(b)は下端面図) 同蝶番の特に一方の羽根の構成を示す図((a)は正面図(b)は下端面図) 同蝶番の特に他方の羽根の構成を示す図((a)は正面図(b)は下端面図) 同蝶番の特に連結軸の構成を示す図((a)は正面図(b)は下端面図) 同蝶番の特にストッパーフレームの構成を示す図((a)は正面図(b)は下端面図) 同蝶番の特に板ばねの構成を示す図((a)は正面図(b)は下端面図) 同蝶番の開閉動作を示す図 同蝶番を適用したアタッシュケースの開閉動作を示す図
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1に蝶番全体の構成を示し、図2−図6にこの蝶番の各部の構成を示している。
図1に示すように、この蝶番Hは、一側部に相互に連通可能な筒部10、20を有する一対の羽根1、2と、この一対の羽根1、2が各筒部10.20を連通可能に組み合わせられて各筒部10、20に挿通され、一対の羽根1、2を開閉可能に連結する連結軸3とからなる。
この場合、左側の一方の羽根1は、図2に示すように、上下に少し長い略矩形状の平板からなり、左側部の近傍で上下に2つ、右側部の近傍で上下に2つ、ねじ挿通孔11が穿たれている。また、この羽根1の右側部には、この右側部を5等分にしたとして上から2番目の5等分の1の側部と下から2番目の5等分の1の側部に、それぞれ、帯状の延長部を有し、これらがそれぞれ羽根1の表面側で略円筒状にカールされて、2つの筒部10が一体に形成される。
右側の他方の羽根2は、図3に示すように、上下方向の長さが左側一方の羽根1と同じで左右方向の長さが左側一方の羽根1より長い左右方向に長い略矩形状の平板からなり、左側部の近傍で上下に2つ、右側部の近傍で上下に2つ、ねじ挿通孔21が穿たれている。また、この羽根2の左側部には、この左側部を5等分にしたとして上から1番目の5等分の1の側部と上から3番目の5等分の1の側部と下から1番目の5等分の1の側部に、それぞれ、帯状の延長部を有し、これらがそれぞれ羽根2の表面側で一方の羽根1の各筒部10と同径の略円筒状にカールされて、3つの筒部20が一体に形成される。
連結軸3は、図4に示すように、細長い円柱状の棒材からなり、外径は各羽根1、2の各筒部10、20の内径より僅かに小径で長さが各羽根1、2の上下方向の長さと略同じ長さを有している。
このようにして一方の羽根1と他方の羽根2がそれぞれ、双方の各筒部10、20を噛み合わされて相互に連通可能に組み合わせられ、これら各筒部10、20間に連結軸3が通されて、各羽根1、2が開閉可能に連結される。
この蝶番Hでは、特に、一方の羽根1を他方の羽根2に対して所定の角度に止め、これを保持するストッパーSを有し、このストッパーSは、一対の羽根1、2のうちの一方の羽根1に係止溝12、一対の羽根1、2のうちの他方の羽根2に係止凹部22、一方の羽根1と他方の羽根2との間に枠状のストッパーフレーム4、他方の羽根2の係止凹部22の底面部223に開口220及びこの開口220上に板ばね5を、それぞれ備えて構成される。
係止溝12は、図2に示すように、一方の羽根1に連結軸3と平行にこの一方の羽根1の一方の面から他方の面に向けて凸の断面円弧状に形成され、一方の羽根1の両端部間に延びる。なお、ここで、羽根1の一方の面はこの蝶番Hをアタッシュケースなどこの種のケースに取り付けた場合に表に表れない面をいい、他方の面は表に表れる面をいう。以下の説明では、一方の面を裏面といい、他方の面を表面ということにする。他の各部材でも同様である。
この場合、係止溝12は一方の羽根1の左右方向中間に、さらに詳しく言えば、左右方向中央よりも少し筒部10側に偏った位置に、後述のストッパーフレーム4の一端が嵌合可能に裏面側から表面側に向けて凸の断面半円状に形成され、上下両端部間に延びる。
係止凹部22は、図3に示すように、一対の羽根1、2のうち他方の羽根2に連結軸3と平行にこの他方の羽根2の一方の面から他方の面、すなわち、裏面から表面に向けて凸の断面コ字形に形成され、他方の羽根2の両端部間に延びる。また、この係止凹部22の底面部223には開口220が形成される。
この場合、係止凹部22は他方の羽根2の左右方向中間に、さらに詳しく言えば、左右方向中央よりも少し筒部20側に偏った位置に、後述のストッパーフレーム4の他端が嵌合可能にかつ所定距離だけスライド可能に裏面側から表面側に向けて凸の断面コ字形に形成されて連結軸3に近い一方の側面部221、連結軸3に遠い他方の側面部222、及びこれら両側面部221、222間に連続する底面部223からなり、上下両端部間に延びる。また、この場合、開口220は、他方の側面部222寄りで上下方向中央に縦に長い矩形状に形成される。そして、この係止凹部22の底面部223で開口220の一方の側面部221側縁部に板ばね取付部224が設けられて、上下に2つねじ孔225が取付ねじを羽根2の表面側から裏面側に向けて締結可能に形成される。
ストッパーフレーム4は、図5に示すように、全体が枠状に形成される。
この場合、ストッパーフレーム4は、丸棒材からなり、一端41が一方の羽根1の係止溝12に係止され、他端42が他方の羽根2の係止凹部22内で連結軸3に遠い他方の側面部222に配置されて、一方の羽根1と他方の羽根2との間に架け渡し可能に略四角形の枠状に形成される。
このようにしてストッパーフレーム4は、図1に示すように、一端41が一方の羽根1の係止溝12に係止され、他端42が他方の羽根2の係止凹部22内にこの係止凹部22の連結軸3に近い一方の側面部221から連結軸3に遠い他方の側面部222に向けてスライド可能に配置され、一方の羽根1と他方の羽根2との間に架け渡され、一方の羽根1を他方の羽根2に対して連結軸3を中心にして対称の位置から他方の羽根2に向けて所定の角度まで回動案内する。
板ばね5は、図6に示すように、他方の羽根2の係止凹部22の底面部223に開口220を形成され、他方の羽根2の他方の面側に、すなわち、他方の羽根2の表面側に基端部52を固定されて他方の羽根2の表面側で開口220上に架け渡しされ、先端部51側に、開口220を通し、係止凹部22の他方の側面部222との間でストッパーフレーム4の他端42を挟持可能に略V字形に突出する係止爪53を有する。
この場合、板ばね5は長さ(左右方向の寸法)が開口220よりも長く幅(上下方向の寸法)が開口220よりも僅かに短い略矩形状の平板からなり、先端部51側の一部が係止凹部22の両側面部221、222と平行に断面略V字形に形成されて係止爪53をなし、係止凹部22の底面部223の各ねじ孔225に対応して、基端部52に幅方向(上下)に2つねじ挿通孔54が穿たれる。この板ばね5は、図1に示すように、基端部52を他方の羽根2の他方の面側、すなわち、他方の羽根2の表面側で、基端部52が板ばね取付部224に設置され、板ばね5の各ねじ挿通孔54から2つの取付ねじ55を通し板ばね取付部224の各ねじ孔225に締結されることにより固定されて、他方の羽根2の表面側で開口220上に架け渡しされ、板ばね5の係止爪53が開口220を通して係止凹部22内に突出して配置される。
この蝶番Hはかかる構成のストッパーSを備え、図7に示すように、一方の羽根1が他方の羽根2に対して連結軸3を中心にして対称の位置(180°の位置)から他方の羽根2に向けて所定の角度まで回動されると、これに連動して、ストッパーフレーム4の他端42が係止凹部22内を一方の側面部221から他方の側面部222に向けてスライドし、板ばね5の係止爪53に衝接して板ばね5の弾性変位により係止爪53を乗り超えて、ストッパーフレーム4の他端42が弾性復帰する板ばね5の係止爪53と係止凹部22の他方の側面部222との間に挟持固定され、この固定されたストッパーフレーム4で、一方の羽根1を他方の羽根2に対して所定の角度に支持するようになっている。
また、この蝶番HのストッパーSは、ストッパーフレーム4の一端41から他端42までの長さ及び係止凹部22の一方の側面部221から他方の側面部222までの長さの調整により、一方の羽根1の他方の羽根2に対して回動可能な所定の角度が調整され、この場合は、一方の羽根1が他方の羽根2に対して90°まで回動可能に調整される。
図8にこの蝶番HをアタッシュケースAに用いた場合を例示している。
図8(a)に示すように、蝶番Hの一方の羽根1はカバーケースA1の底面に取り付けられ、他方の羽根2は本体ケースA2の底面に取り付けられて、カバーケースA1と本体ケースA2が結合され、一方の羽根1が他方の羽根2に対して回動することにより、カバーケースA1が本体ケースA2に対して開閉自在となる。
そして、図8(b)に示すように、本体ケースA2に対してカバーケースA1を開くと、一方の羽根1が他方の羽根2に対して連結軸3を中心にして対称の位置(180°の位置)から他方の羽根2に向けて所定の角度(この場合、90°)まで回動され、これに連動して、ストッパーフレーム4の他端42が係止凹部22内を一方の側面部221から他方の側面部222に向けてスライドし、板ばね5の係止爪53に衝接して板ばね5の弾性変位により係止爪53を乗り超えることにより、このストッパーフレーム4の他端42が弾性復帰する板ばね5の係止爪53と係止凹部22の他方の側面部222との間に挟持固定され、この固定されたストッパーフレーム4で、一方の羽根1が他方の羽根2に対して所定の角度(この場合、90°)に支持され、これにより、カバーケースA1は本体ケースA2に対して所定の角度(この場合、90°)で止まり、この状態が他方の羽根2の係止凹部22内で動きを規制されたストッパーフレーム4により保持され、カバーケースA1に手や足が触れたりしてカバーケースA1を回動方向に押すなどカバーケースA1に回動方向に外力が作用しても、カバーケースA1は本体ケースA2側にもまたそれとは反対側へも倒れることがない。
なお、この状態からカバーケースA1を閉じる場合は、カバーケースA1を閉じる方向に瞬間的に少し力を加えることにより、他方の羽根2の係止凹部22内でストッパーフレーム4の他端42が他方の側面部222から板ばね5の係止爪53に衝接して板ばね5の弾性変位により係止爪53を乗り超えるので、ストッパーフレーム4の他端42が係止凹部22の他方の側面部222と板ばね5の係止爪53との間の挟持から解放され、ストッパーフレーム4の他端42は係止凹部22の一方の側面部221に向けてスライド可能となり、カバーケースA1をそのまま本体ケースA2に向けて閉じればよい。
以上説明したように、この蝶番HのストッパーSでは、上記の構成により、一対の羽根1、2の一方に連結軸3と平行に延びる係止溝12を有し、一対の羽根1、2の他方に連結軸3と平行に延びる係止凹部22を有し、枠状のストッパーフレーム4の一端41が係止溝12に係止され、他端42を係止凹部22内にスライド可能に配置されて、ストッパーフレーム4が一方の羽根1と他方の羽根2との間に架け渡しされ、板ばね5の基端部52が他方の羽根2に他方の面側、すなわち、他方の羽根2の表面側で固定されて板ばね5が他方の羽根2の表面側で係止凹部22の底面部223の開口220上に架け渡しされるとともに、板ばね先端部51側の略V字形の係止爪53が開口220を通して係止凹部22内に突出して配置され、一方の羽根1が他方の羽根2に対して連結軸3を中心にして対称の位置(180°の位置)から他方の羽根2に向けて所定の角度(この場合、90°)まで回動されると、これに連動して、ストッパーフレーム4の他端42が係止凹部22内を一方の側面部221から他方の側面部222に向けてスライドし、板ばね5の係止爪53に衝接して板ばね5の弾性変位により係止爪53を乗り超えることにより、このストッパーフレーム4の他端42が弾性復帰する板ばね5の係止爪53と係止凹部22の他方の側面部222との間に挟持固定され、この固定されたストッパーフレーム4で、一方の羽根1を他方の羽根2に対して所定の角度に支持するようにしたので、この蝶番Hをアタッシュケースやスーツケースを含むこの種のケースに用いることにより、この蝶番HのストッパーSでカバーケースの開放角度を本体ケースに対して所定の角度で止め、これを確実に保持することができる。
また、この蝶番Hはさらに次のような利点を有する。
(1)この蝶番HのストッパーSでは、ストッパーフレーム4の一端41から他端42までの長さ及び係止凹部22の一方の側面部221から他方の側面部222までの長さを調整することにより、一方の羽根1の他方の羽根2に対して回動可能な所定の角度が種々に調整されるので、所定の角度に多くのバリエーションを持たせた蝶番Hを提供することができる。
(2)この蝶番HのストッパーSは、ストッパーフレーム4が、全体として略四角形の枠状に形成され、一端41が一方の羽根1の係止溝12に係止され、他端42が他方の羽根2の係止凹部22内で連結軸3に遠い他方の側面部222に配置されて、一方の羽根1と他方の羽根2との間に架け渡しされ、また、他方の羽根2の係止凹部22の底面部223に開口220が他方の側面部222寄りに形成されてこの開口220の一方の側面部221側縁部に板ばね取付部224が設けられ、板ばね5は略矩形状の平板からなり、先端部51側の一部が係止凹部22の両側面部221、222と平行に断面略V字形に形成されて係止爪53をなし、板ばね5の基端部52を他方の羽根2の表面側で板ばね取付部224に固定されて表面側で開口220上に架け渡しされ、板ばね5の係止爪53が開口220を通して係止凹部22内に突出して配置されて構成されるので、蝶番HにストッパーSを少ない部品点数の簡単な構造で、低コストに付設することができる。
なお、この実施の形態では、他方の羽根2の係止凹部22の底面部223で開口220の一方の側面部221側縁部に板ばね取付部224が設けられ、板ばね5がこの板ばね取付部224に取り付けられて、他方の羽根2の開口220上に架け渡しされ、板ばね先端部51側の係止爪53が開口220を通して係止凹部22内に突出して配置されているが、板ばね5の係止爪53が係止凹部22の両側面部221、222と平行に配置されていれば、板ばね5は係止凹部22の開口220周辺のどこに取り付けられていてもかまわない。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
H 蝶番
1 一方の羽根
10 筒部
11 ねじ挿通孔
2 他方の羽根
20 筒部
21 ねじ挿通孔
3 連結軸
S ストッパー
12 係止溝
22 係止凹部
220 開口
221 一方の側面部
222 他方の側面部
223 底面部
224 板ばね取付部
225 ねじ孔
4 ストッパーフレーム
41 一端
42 他端
5 板ばね
51 先端部
52 基端部
53 係止爪
54 ねじ挿通孔
55 取付ねじ
A アタッシュケース
A1 本体ケース
A2 カバーケース

Claims (4)

  1. 一側部に相互に連通可能な筒部を有する一対の羽根と、前記一対の羽根が前記各筒部を連通可能に組み合わせられて前記各筒部に挿通され、前記一対の羽根を開閉可能に連結する連結軸とからなり、
    前記一対の羽根のうち一方の羽根に前記連結軸と平行に当該一方の羽根の一方の面から他方の面に向けて凸の断面円弧状に形成され、前記一方の羽根の両端間に延びる係止溝と、
    前記一対の羽根のうち他方の羽根に前記連結軸と平行に当該他方の羽根の一方の面から他方の面に向けて凸の断面コ字形に形成され、前記他方の羽根の両端間に延びる係止凹部と、
    一端が前記係止溝に係止され、他端が前記係止凹部内に当該係止凹部の前記連結軸に近い一方の側面部から前記連結軸に遠い他方の側面部に向けてスライド可能に配置され、前記一方の羽根と前記他方の羽根との間に架け渡され、前記一方の羽根を前記他方の羽根に対して前記連結軸を中心として対称の位置から所定の角度まで回動案内する枠状のストッパーフレームと、
    前記他方の羽根の前記係止凹部の底面部に開口を形成され、前記他方の羽根の前記他方の面側に基端部を固定されて前記他方の面側で前記開口上に架け渡しされ、先端部側に、前記開口を通し、前記係止凹部の前記他方の側面部との間で前記ストッパーフレームの他端を挟持可能に略V字形に突出する係止爪を有する板ばねと、
    を備え、
    前記一方の羽根が前記他方の羽根に対して前記連結軸を中心にして対称の位置から前記他方の羽根に向けて所定の角度まで回動されると、これに連動して、前記ストッパーフレームの他端が前記係止凹部内を前記一方の側面部から前記他方の側面部に向けてスライドし、前記板ばねの係止爪に衝接して前記板ばねの弾性変位により前記係止爪を乗り超えて、前記ストッパーフレームの他端が弾性復帰する前記板ばねの前記係止爪と前記係止凹部の前記他方の側面部との間に挟持固定され、この固定されたストッパーフレームで、前記一方の羽根を前記他方の羽根に対して所定の角度に支持する、
    ことを特徴とする蝶番。
  2. ストッパーフレームの一端から他端までの長さ及び係止凹部の一方の側面部から他方の側面部までの長さの調整により、一方の羽根の他方の羽根に対して回動可能な所定の角度が調整される請求項1に記載の蝶番。
  3. ストッパーフレームは略四角形の枠状をなす請求項1又は2に記載の蝶番。
  4. 他方の羽根の係止凹部の底面部に開口が他方の側面部寄りに形成されて当該開口の一方の側面部側縁部に板ばね取付部が設けられ、板ばねは略矩形状の平板からなり、先端側の一部が前記係止凹部の両側面部と平行に断面略V字形に形成されて係止爪をなし、前記板ばねの基端部を前記他方の羽根の他方の面側で前記板ばね取付部に固定されて前記他方の面側で前記開口上に架け渡され、前記板ばねの前記係止爪が前記開口を通して前記係止凹部内に突出して配置される請求項1乃至3のいずれかに記載の蝶番。
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