JP2018198481A - 回転子鋼板、回転子及び回転電機 - Google Patents

回転子鋼板、回転子及び回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018198481A
JP2018198481A JP2017101773A JP2017101773A JP2018198481A JP 2018198481 A JP2018198481 A JP 2018198481A JP 2017101773 A JP2017101773 A JP 2017101773A JP 2017101773 A JP2017101773 A JP 2017101773A JP 2018198481 A JP2018198481 A JP 2018198481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
steel plate
angle
engagement groove
rotor steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017101773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6894294B2 (ja
Inventor
昌明 松本
Masaaki Matsumoto
昌明 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Industrial Products and Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Industrial Products and Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Industrial Products and Systems Corp filed Critical Toshiba Industrial Products and Systems Corp
Priority to JP2017101773A priority Critical patent/JP6894294B2/ja
Publication of JP2018198481A publication Critical patent/JP2018198481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6894294B2 publication Critical patent/JP6894294B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】スキューの段数を増加させつつ、回転子鉄心の種類の増加を抑制可能であり、コストを削減可能な回転子鋼板、回転子及び回転電機を提供する。【解決手段】回転子鋼板は回転子鉄心を構成するものであり、回転軸中心の周りに設けられた貫通孔と、貫通孔の一部を構成するように設けられた係合溝であって、同一面において、d軸からのずれ角が0度である第1係合溝と、d軸からのずれ角が第1の角度である第2係合溝と、d軸からのずれ角が第2の角度である第3係合溝と、を少なくとも備え、前記第2の角度は、第1の角度の2倍である。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、回転子鋼板、回転子及び回転電機に関する。
回転電機の回転子には、磁束の流れを滑らかにしてトルクリプルを低減するためにスキューが設けられている場合がある。スキュー方式としてブロックスキューを採用する場合は、トルクリプル低減の観点から、できるだけ多くのスキュー段を備えることが望ましい。しかし、その場合、回転子鉄心を構成する回転子鋼板の種類が増加したり、係合溝の配置場所が不均一となったりするため、アンバランスの発生や、コスト高になることが懸念される。
特開平09−182387号公報 特開平2003−032930号公報
そこで、スキューの段数を増加させつつ、回転子鉄心を構成する回転子鋼板の種類の増加を抑制可能であり、コストを削減可能な回転子鋼板、回転子及び回転電機を提供する。
実施形態に係る回転子鋼板は、回転子鉄心を構成するものであり、回転軸中心の周りに設けられた貫通孔と、貫通孔の一部を構成するように設けられた係合溝であって、同一面において、d軸からのずれ角が0度である第1係合溝と、d軸からのずれ角が第1の角度である第2係合溝と、d軸からのずれ角が第2の角度である第3係合溝と、を少なくとも備え、前記第2の角度は、第1の角度の2倍である。
第1実施形態に係る回転子の概略構成を示す斜視図 回転子鉄心を構成する回転子ブロックの概略構成を示す斜視図 第1面側の回転子鋼板の概略構成を示す平面図 第2面側の回転子鋼板の概略構成を示す平面図 第2実施形態に係る回転子の概略構成を示す斜視図
以下、実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明において、回転中心軸Oに対して平行な方向を軸方向と称する。また、回転中心軸Oの周りを回転中心軸Oに対して同軸に周回する方向を周方向と称する。また、回転中心軸Oに対して直行する方向を径方向と称する。また、角度について、時計回り方向をプラス、反時計回り方向をマイナスとする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る回転子2の概略構成を示す斜視図である。図2は、回転子鉄心3を構成する回転子ブロック4の概略構成を示す斜視図である。図3は、第1面A側の回転子鋼板5の概略構成を示す平面図であり、図4は、第2面B側の回転子鋼板5の概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る回転電機は、回転子鉄心3の内部に永久磁石6が埋設されたいわゆるIPM(Interior Permanent Magnet)型の回転電機である。図1においては、磁石孔7に永久磁石6が埋設されている。図3、図4に示すように、回転子2は、一極あたり2枚の永久磁石6が、回転中心軸Oに対する横断面において、回転子2の外周面8側に開口する略V字形状の磁石孔7内に配置されている。回転子鉄心3は図1から図4に示すように6極の磁極を備えている。
回転子2は軸方向に延伸する回転軸12と、回転軸12の外周に嵌合固定された略円柱状の回転子鉄心3と、を備えている。回転軸12は回転中心軸Oの周りに配置された図示しないベアリングにより回転自在に支持されることで回転電機を構成している。
回転子鉄心3はブロックスキュー構造を備えている。回転子鉄心3は、磁極に対する角度が異なる4つの回転子ブロック4、すなわち、第1回転子ブロック4a、第2回転子ブロック4b、第3回転子ブロック4c、第4回転子ブロック4dを備えている。
回転子ブロック4は、厚さが例えば数百μmの電磁鋼板を円環状に打ち抜き加工した回転子鋼板5を回転中心軸O方向に積層して形成したものであり、全体として円柱状の積層電磁鋼板構造となるように構成されている。回転子鉄心3はこのようにして構成された回転子ブロック4を回転中心軸O方向に積層して形成されている。
前述のように、回転子鋼板5には、永久磁石6を埋設するための磁石孔7が形成されている。ここでは、磁石孔7は、一極あたり二つの永久磁石6をそれぞれ埋設するために電磁鋼板単板すなわち回転子鋼板5に形成された孔である。磁石孔7は、回転子鉄心3の外周面8側に開口する略V字形状となるような配置で、一定の機械角毎に形成される。本実施形態の回転子鉄心3は6極構造である為、略V字形状に配置された一組の磁石孔7が、機械角60度毎に6カ所に配置されている。
一極当たり二つの磁石孔7が形成された回転子鋼板5が軸方向に積層されることで、回転子鉄心3には永久磁石6を埋設するための磁石孔7が形成される。そして、永久磁石6は、回転子鉄心3の磁石孔7内に挿入された状態で固定される。また、永久磁石6は、2枚で一磁極を構成している。回転子2の周方向に沿って、二つの永久磁石6が構成する磁極が互いに等間隔となっている。隣接する磁極の極性は互いに異極性となるように配置されている。2枚の永久磁石6によって形成される磁束の方向はd軸であり、d軸に対して電気的磁気的に直交する方向はq軸である。
回転子鉄心3は、複数の薄板円板状の回転子鋼板5を積層することにより形成されている。回転子鋼板5には、貫通孔14や係合溝16等が打ち抜き加工により形成されている。回転子鉄心3の径方向中央には、軸方向に貫通する貫通孔14が形成されている。係合溝16は貫通孔14の一部を構成するように形成されている。係合溝16は回転中心軸O内側方向すなわち径方向中央方向が開放した矩形溝形状を呈している。後述する図3に示すように、係合溝16の中心を係合溝中心18とすると、係合溝16の係合溝中心18の位置は、d軸に対して一致又は所定のずれ角を備えて設けられている。
貫通孔14には、回転軸12が圧入されている。回転軸12には回転子鋼板5の回転方向係止用のキー12aが、回転軸12側面に、その延伸方向が回転中心軸O方向となるようにして設けられている。回転軸12と回転子鉄心3とは、回転軸12のキー12aと、複数の回転子鉄心3の係合溝16とが共通に係合して回り止め嵌合されることにより一体となって回転可能に構成される。
図3は、第1面Aにおける回転子鋼板5の平面図を示している。図4は、第2面Bにおける回転子鋼板5の平面図を示している。第1面Aと第2面Bは相互に表裏となっている。図3及び図4においては、永久磁石6は省略して示している。
図3に示すように、回転子鋼板5の貫通孔14には、3つの係合溝16(第1係合溝16a、第2係合溝16b、第3係合溝16c)が備えられている。3つの係合溝16a、16b、16cは、その係合溝中心18が、回転子鋼板5における6つの磁極のうちの3つの磁極に対応する位置に配置されている。3つの係合溝16a、16b、16cは、その係合溝中心18が、d極に対して所定の角度を備えるように配置されている。第1係合溝16aでは、係合溝中心18はd軸に一致して配置されており、d軸とのずれ角は0である。第2係合溝16bでは、係合溝中心18はd軸に対して、プラスa度のずれ角をもって配置されている。第3係合溝16cでは、係合溝中心18はd軸に対してプラス2a度のずれ角をもって配置されている。このように、d軸に対するずれ角を異ならせ、係合溝中心18のずれ角がa度の間隔をもって構成された第1係合溝16a、第2係合溝16b、第3係合溝16cが設けられている。
なお、各係合溝16には小凸部17が上記位置関係に対応して設けられており、小凸部17の位置で3つの係合溝16a、16b、16cを判別することができる。図3に示す例では、係合溝中心18とd軸とを一致させた第1係合溝16aでは、小凸部17は係合溝16の中心に1つ位置している。係合溝中心18がd軸に対してプラスa度のずれ角を備えている第2係合溝16bでは、小凸部17は係合溝16の回転中心軸Oからみて左端に1つ配置している。係合溝中心18がd軸に対してプラス2a度のずれ角をそなえている第3係合溝16cでは、小凸部17は係合溝16の左右端に2つ配置している。これにより、小凸部17の配置により、3つの係合溝16a、16b、16cを判別することができる。
図4は、回転子鋼板5の表裏を反転させたものであり、第2面Bが表(上側)となるようにした場合の回転子鋼板5の平面図を示している。ここで、図4において、第2係合溝16bを反転させた第2面Bでの係合溝16を反転第2係合溝16dと称し、第3係合溝16cを反転させた第2面Bでの係合溝16を反転第3係合溝16eと称する。第2面Bおいては、第1係合溝16aの小凸部17は中心に位置していることから判別が可能であり、反転第2係合溝16dの小凸部17は回転中心軸Oからみて左端に1つ配置されていることから判別が可能であり、反転第3係合溝16eの小凸部17は回転軸中心Oからみて左右両端の位置に配置されていることから判別が可能である。
第1係合溝16aについては、係合溝中心18はd軸に一致して配置されていたため、反転させてもd軸との位置関係は変わらず、図4に示すようにずれ角はない状態である。また、小凸部17の位置関係も変わらない。そのため、第1係合溝16aは第2面Bにおいても第1係合溝16aと称することとする。
第1面Aにおいては、第2係合溝16bの係合溝中心18はd軸に対してプラスa度のずれ角を備えて配置されていた。従って、図4に示すように、これを反転させた反転第2係合溝16dでは係合溝中心18はd軸に対してマイナスa度のずれ角を備えて配置された状態となる。
第1面Aにおいて、第3係合溝16cの係合溝中心18はd軸に対してプラス2a度のずれ角を備えて配置されていた。従って、図4に示すように、これを反転させた反転第3係合溝16eにおいては、係合溝中心18はd軸に対してマイナス2a度のずれ角を備えて配置された状態となる。
回転子鋼板5の貫通孔14及び各係合溝16のそれぞれは、サイズ、大きさは同一で線対称の形状であるため、表裏を裏返しても合同である。従って、回転子鋼板5の第1面A、第2面Bのどちらを上にしても、各係合溝16(16a、16b、16c、16d、16e)は、回転軸12の貫通孔14及びキー12aに嵌合もしくは係合することができる。
ここで、例えば、第1回転子ブロック4a、第2回転子ブロック4b、第3回転子ブロック4c、第4回転子ブロック4dを例えば以下のように構成する。
・第1回転子ブロック4a:回転子鋼板5の第1面Aを上にして、第1係合溝16aの位置を一致させるようにして10枚積層させる。d軸に対するずれ角は0度である。
・第2回転子ブロック4b:回転子鋼板5の第1面Aを上にして、第2係合溝16bの位置を一致させるようにして10枚積層させる。d軸に対するずれ角はプラスa度である。
・第3回転子ブロック4c:回転子鋼板5の第1面Aを上にして、第3係合溝16cの位置を一致させるようにして10枚積層させる。d軸に対するずれ角はプラス2a度すなわち、第2係合溝16bのずれ角の2倍である。
・第4回転子ブロック4d:回転子鋼板5の第2面Bを上にして、反転第2係合溝16d(すなわち第2係合溝16bの表裏反転)の位置を一致させるようにして10枚積層させる。d軸に対するずれ角はマイナスa度である。
この回転子ブロック4の係合溝16を、回転軸12のキー12aに順に共通に係合させていけば、d軸に対するずれ角が、マイナスa度、0度、プラスa度、プラス2a度、というように、a度間隔で4種類のd軸からのずれ角を備えた4つの回転子ブロック4を構成することができ、これにより、4段のブロックスキュー構造を備えた回転子鉄心3及び回転子2を構成することができる。
なお、第1面A又は第2面Bを一致させた状態であれば、各回転子鋼板5は合同であるため、回転子鋼板5の何れかの係合溝16の位置を一致させて複数枚を積層すれば、他の係合溝16の位置も一致した状態となっている。従って、回転子ブロック4a、4b、4c、4dを別途に作成する必要はなく、何れかの係合溝16の位置を揃えて回転子鋼板5を積層させておき、回転軸12に係合させる際に、積層されたまま必要枚数を取り出し、キー12aに係合させる係合溝16を、係合溝16aから16dの何れかに設定してキー12aに共通に係合させていけばよい。
なお、図1から図5に示すように、回転子鋼板5の外径部、すなわち、回転子ブロック4の外周面8には、3つの切欠き部26(26a、26b、26c)が設けられている。図3及び図4に示すように、切欠き部26a及び26cは、回転子鋼板5の外径部と、第1係合溝16aの中心線を通過する直径に該当するd軸との交点に位置して設けられている。また、切欠き部26aに隣接し、切欠き部26aから所定の角度又は距離を有して、切欠き部26bが備えられている。
回転子鉄心3において、回転子ブロック4a、4b、4c、4d間のそれぞれの切欠き部26c間の角度又は距離を測定すれば、出来上がりのスキュー角度を測定することができる。また、これにより、各回転子ブロック4の積み間違え等を識別することが可能である。切欠き部26cは隣接する切欠き部26が存在しないため外観上判別が可能である。
ここで、回転子鉄心3には、反転させた回転子ブロック4も含まれるため、隣接する2つの切欠き部26a又は26bうち、いずれかが切欠き部26a又は26bであるかを外観のみで判別することは難しい。しかし、各回転子ブロック24における切欠き部26a、26b、26cの角度や距離関係等を測定すれば、切欠き部26a又は26bを識別することが可能である。従って、切欠き部26a又は26bを識別できれば、各回転子ブロック24の切欠き部26a又は26bを用いてスキュー角度を測定してもよい。
以上に説明したように、上記構成によれば、a度間隔でd軸からのずれ角を有する第1係合溝16a、第2係合溝16b、第3係合溝16cを備えた1種類の回転子鋼板5を準備すれば、4段のブロックスキューを備えた回転子鉄心3及び回転子2を構成することができる。このため、これを用いた回転電機において、アンバランスが軽減し、機械的な騒音、振動を抑制させることが可能となる。
また、上記構成によれば、多段のブロックスキューを備えた回転子鉄心3及び回転子2を構成するにあたり、何種類もの回転子鋼板5を準備する必要がない。実施形態では、上記構成の1種類の回転子鋼板5を準備すれば、4段構成のブロックスキューを備えた回転子2及び回転子鉄心3を構成することができる。従って、コストを削減した回転子2、回転子鉄心3、及びこれを用いて構成した回転電機を提供することができる。
(第2実施形態)
次に図5を用いて、第2実施形態に係る回転子について説明する。図5に示す回転子20は、第1実施形態においては4段のブロックスキュー構成であったのに対して、ブロックスキュー段を5段とした場合の構成を示したものである。
第2実施形態において、回転子20を構成する回転子鉄心22の構成は以下のようになっている。すなわち、回転子鉄心22は、5種類のブロック、第1回転子ブロック24a、第2回転子ブロック24b、第3回転子ブロック24c、第4回転子ブロック24d、第5回転子ブロック24eを備えている。各回転子ブロック24は以下のように構成される。なお、回転子鋼板5は、第1実施形態のものと同じである。
第1回転子ブロック24a:回転子鋼板5の第1面Aを上にして、第1係合溝16aの位置を一致させるようにして10枚積層させる。d軸に対するずれ角は0度である。
第2回転子ブロック24b:回転子鋼板5の第1面Aを上にして、第2係合溝16bの位置を一致させるようにして10枚積層させる。d軸に対するずれ角はプラスa度である。
第3回転子ブロック24c:回転子鋼板5の第1面Aを上にして、第3係合溝16cの位置を一致させるようにして10枚積層させる。d軸に対するずれ角はプラス2a度すなわち第2ブリッジ26bの2倍のずれ角である。
第4回転子ブロック24d:回転子鋼板5の第2面Bを上にして、反転第2係合溝16d(すなわち第2係合溝16bの表裏反転)の位置を一致させるようにして10枚積層させる。d軸に対するずれ角はマイナスa度である。
第5回転子ブロック24e:回転子鋼板5の第2面Bを上にして、反転第3係合溝16e(すなわち第3係合溝16cの表裏反転)の位置を一致させるようにして10枚積層させる。d軸に対するずれ角はマイナス2a度である。
この回転子ブロック4の各係合溝16を、回転軸12のキー12aに順に共通に係合させていけば、d軸に対するずれ角が、マイナス2a度、マイナスa度、0度、プラスa度、プラス2a度、というように、a度間隔で5種類のd軸からのずれ角を備えた5段ブロックを作成でき、この5段のブロックスキュー構造を備えた回転子20及び回転子鉄心22を構成することができる。
なお、第1面A又は第2面Bを一致させた状態であれば、回転子鋼板5は合同であるため、回転子鋼板5の何れかの係合溝16の位置を一致させて積層すれば、他の係合溝16の位置も一致した状態となる。従って、回転子ブロック24a、24b、24c、24d、24eを別途に作成する必要はなく、何れかの係合溝16の位置を揃えて回転子鋼板5を積層しておき、回転軸12に係合させる際に、積層された必要枚数の回転子鋼板5を積層されたまま取り出し、係合溝16aから16eのそれぞれをキー12aに共通に係合させていけばよい。
以上に説明したように、上記構成によれば、第1実施形態における効果と同様の効果を得る。第2実施形態においては、第1係合溝16a、第2係合溝16b、第3係合溝16cを備えた1種類の回転子鋼板5を準備すれば、5段のブロックスキューを備えた回転子20及び回転子鉄心22を構成することができる。そのため、何種類もの回転子鋼板5を準備する必要がなく、5段構成のブロックスキューを備えた回転子20及び回転子鉄心22を提供することができる。従って、コストを削減した回転子20、回転子鉄心22、及びこれを用いて構成した回転電機を提供することができる。
なお、さらに多くの段数を備えるブロックスキューを備えた回転子20又は回転子鉄心22を作成する場合は、係合溝16a、16b、16cを備えた回転子鋼板5において、係合溝16が設けられていない残りの3つのd軸に対応する位置(すなわち係合溝16a、16b、16cの間の位置)に追加して係合溝16を設ける。その際に、第1面Aを表にして、d軸からのずれ角が、プラス3a度、プラス4a度、プラス5a度となるように三つの係合溝16を追加して設ける。この回転子鋼板5を反転させれば、d軸からのずれ角が、第2面Bに、マイナス3a度、マイナス4a度、マイナス5a度となる3つの係合溝16が追加されていることになる。これにより、マイナス5a度からプラス5a度までのa度間隔のずれ角を備えた係合溝16を形成することができる。
この回転子鋼板5を用いれば、実現できるスキュー段数は、(ずれ角を設けた係合溝16の数)×2+(ずれ角を設けない係合溝16の数)であり、この場合、5×2+1=11、すなわち最多で11段のブロックスキューを備える回転子20又は回転子鉄心22を作成することが可能である。
上記構成によれば、係合溝16のd軸からのずれ角が、0度(ずれ角なし)、プラスa度、プラス2a度、プラス3a度、プラス4a度、プラス5a度である係合溝16を備えた1種類の回転子鋼板5を準備すれば、11段のブロックスキューを備えた回転子20及び回転子鉄心22を構成することができる。このため、これを用いた回転電機において、アンバランスが軽減し、機械的な騒音、振動を抑制させることが可能となる。また、何種類もの回転子鋼板5を準備する必要がなく、多段構成のブロックスキューを備えた回転子2及び回転子鉄心3を提供することができる。従って、コストを削減した回転子20、回転子鉄心22、及びこれを用いて構成した回転電機を提供することができる。
これを一般化すれば以下のようになる。
回転子鉄心22の磁極数をnとすると、d軸の個数はn個であり、これに対応する位置の係合溝16もn個設けることが可能である。このうち、一つの係合溝16はずれ角が0度(すなわち、ずれ角なし)に設定される。残りの(n−1)個の係合溝16にd軸からの所定のずれ角を設ける。上述と同じようにa度間隔のずれ角を備えるように係合溝16を設ける。この場合、第1面Aにおいて、0度、+a度、+2a、、、、、+(n−1)a度、というようにずれ角を設けることができる。この回転子鋼板5を反転させると、0度、−a度、−2a、、、、、−(n−1)a度のずれ角を備えた係合溝16が設けられたことになる。この回転子鋼板5を用いて、回転子ブロックを作成すると、最多で(n−1)×2+1段のスキューを作成可能となる。例えば、磁極数が8極であれば、7×2+1=15となり、最多で15段までのスキュー段を備えた回転子20及び回転子鉄心22を作成することが可能となる。
上記構成によれば、a度間隔の複数のずれ角を備える係合溝16を備えた1種類の回転子鋼板5を準備すれば、磁極数をnとした場合に、最多で、(n−1)×2+1段のブロックスキューを備えた回転子20及び回転子鉄心22を構成することができる。このため、何種類もの回転子鋼板5を準備する必要がなく、多段構成のブロックスキューを備えた回転子20及び回転子鉄心22を提供することができる。従って、コストを削減した回転子20、回転子鉄心22、及びこれを用いて構成した回転電機を提供することができる。
上記実施形態においては、回転電機として、IPM型の回転電機に用いられる回転子鋼板、回転子鉄心、回転子鉄心を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、SPM(Surface Permanent Magnet)型の回転電機に用いてもよい。また、回転電機として、モータに限ることはなく、発電機に用いてもよい。
以上のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2、20…回転子、3、22…回転子鉄心、4、24…回転子ブロック、4a…第1回転子ブロック、4b…第2回転子ブロック、4c…第3回転子ブロック、4d…第4回転子ブロック、5…回転子鋼板、12…回転軸、12a…キー、14…貫通孔、16…係合溝、16a…第1係合溝、16b…第2係合溝、16c…第3係合溝、反転第2係合溝16d、反転第3係合溝16e、24a…第1回転子ブロック、24b…第2回転子ブロック、24c…第3回転子ブロック、24d…第4回転子ブロック、24e…第5回転子ブロック、O…回転中心軸、A…第1面、B…第2面B

Claims (7)

  1. 回転子鉄心を構成するものであり、
    回転軸中心の周りに設けられた貫通孔と、
    前記貫通孔の一部を構成するように設けられた係合溝であって、同一面において、d軸からのずれ角が0度である第1係合溝と、d軸からのずれ角が第1の角度である第2係合溝と、d軸からのずれ角が第2の角度である第3係合溝と、を少なくとも備え、
    前記第2の角度は、第1の角度の2倍である回転子鋼板。
  2. d軸と前記回転子鋼板の外径部との二つの交点に設けられた第1の切欠き部と第2の切欠き部と、前記第1の切欠き部に隣接し、所定の角度又は距離を有して設けられた第3の切欠き部を備える請求項1に記載の回転子鋼板。
  3. 回転軸中心の周りに設けられた貫通孔と、
    前記貫通孔の一部を構成するように設けられた係合溝であって、同一面において、d軸からのずれ角が0度である第1係合溝と、d軸からのずれ角が第1の角度である第2係合溝と、d軸からのずれ角が第2の角度である第3係合溝と、を少なくとも備え、
    前記第2の角度は、第1の角度の2倍である回転子鋼板を用いて構成した回転子であって、
    キーを備える回転軸と、
    前記第1係合溝が前記キーに係合する複数の回転子鋼板からなる第1回転子ブロックと、
    前記第2係合溝が前記キーに係合する複数の回転子鋼板からなる第2回転子ブロックと、
    前記第3係合溝が前記キーに係合する複数の回転子鋼板からなる第3回転子ブロックと、
    前記回転子鋼板を反転させた状態で、前記第2係合溝に対応する係合溝が前記キーに係合する複数の回転子鋼板からなる第4回転子ブロックと、を少なくとも備える、回転子。
  4. キーを備える回転軸と、第1面と第2面を備えるとともに前記キーに係合可能な複数の係合溝を備える回転子鋼板を備え、複数の前記回転子鋼板が積層されて前記回転軸に嵌合することにより構成される回転子において、
    前記回転子鋼板は、前記回転子鋼板のd極に対応する位置の何れかに配置され、d極に対して所定の角度間隔のずれ角を備えた複数の前記係合溝を備え、前記回転子は、前記回転軸の前記キーに、前記第1面の前記回転子鋼板における所定の前記係合溝について所定枚数が係合され、前記第2面の前記回転子鋼板における所定の前記係合溝について所定枚数が係合されることにより、前記所定の角度間隔で構成された複数段のブロックスキューを備える回転子。
  5. n個のd極を備える回転子鋼板において、前記回転子鋼板のd極に対応する位置の何れかに配置され、d極に対するずれ角が0度の係合溝と、d極に対するずれ角がa度間隔でa度から(n−1)a度のずれ角を備える複数の係合溝と、を備えるとともに、前記回転子鋼板を反転させた場合に、d極に対するずれ角がa度間隔でマイナスa度からマイナス(n−1)a度のずれ角の係合溝を備える複数の前記回転子鋼板が積層されることにより構成される回転子において、
    前記係合溝に係合可能なキーを備える回転軸を備え、
    前記第1面の前記回転子鋼板における所定の前記係合溝の何れかに共通に係合するように構成された所定枚数の前記回転子鋼板と、前記第2面の回転子鋼板における所定の前記係合溝の何れかに共通に係合するように構成された所定枚数の前記回転子鋼板とが、前記係合溝のそれぞれにおいて前記キーに係合されることにより、a度の角度間隔で構成された複数段のブロックスキューを備える回転子。
  6. 前記回転子鋼板は、前記d軸のうち何れか一つのd軸と、前記回転子鋼板の外径部との二つの交点に第1の切欠き部と第2の切欠き部と、前記第2の切欠き部に隣接し、所定の角度を有して設けられた第3の切欠き部を備える請求項3から5の何れか一項に記載の回転子。
  7. 請求項3から6の何れか一項に記載の回転子を備える回転電機。
JP2017101773A 2017-05-23 2017-05-23 回転子鋼板、回転子及び回転電機 Active JP6894294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017101773A JP6894294B2 (ja) 2017-05-23 2017-05-23 回転子鋼板、回転子及び回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017101773A JP6894294B2 (ja) 2017-05-23 2017-05-23 回転子鋼板、回転子及び回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018198481A true JP2018198481A (ja) 2018-12-13
JP6894294B2 JP6894294B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=64663136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017101773A Active JP6894294B2 (ja) 2017-05-23 2017-05-23 回転子鋼板、回転子及び回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6894294B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110661349A (zh) * 2018-06-29 2020-01-07 长城汽车股份有限公司 硅钢片和永磁电机
CN110729868A (zh) * 2019-09-24 2020-01-24 江苏迈吉易威电动科技有限公司 一种磁钢内置式双u型分数槽集中绕组永磁电机
DE102019203231A1 (de) * 2019-03-11 2020-09-17 Volkswagen Aktiengesellschaft Blechpaket für eine elektrische Maschine, Rotoranordnung und Verfahren zum Herstellen einer Rotoranordnung für eine elektrische Maschine
WO2020233738A1 (de) * 2019-05-21 2020-11-26 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Rotor mit optimierter geometrie von rotorblechen zu deren vereinheitlichung
CN113812065A (zh) * 2019-05-21 2021-12-17 舍弗勒技术股份两合公司 具有用于流体引导的优化转子叠片几何结构的转子

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004248443A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Nippon Yusoki Co Ltd 直流ブラシレスモータ
JP2009273308A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Toshiba Industrial Products Manufacturing Corp 回転電機の回転子

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004248443A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Nippon Yusoki Co Ltd 直流ブラシレスモータ
JP2009273308A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Toshiba Industrial Products Manufacturing Corp 回転電機の回転子

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110661349A (zh) * 2018-06-29 2020-01-07 长城汽车股份有限公司 硅钢片和永磁电机
DE102019203231A1 (de) * 2019-03-11 2020-09-17 Volkswagen Aktiengesellschaft Blechpaket für eine elektrische Maschine, Rotoranordnung und Verfahren zum Herstellen einer Rotoranordnung für eine elektrische Maschine
WO2020233738A1 (de) * 2019-05-21 2020-11-26 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Rotor mit optimierter geometrie von rotorblechen zu deren vereinheitlichung
CN113812065A (zh) * 2019-05-21 2021-12-17 舍弗勒技术股份两合公司 具有用于流体引导的优化转子叠片几何结构的转子
CN110729868A (zh) * 2019-09-24 2020-01-24 江苏迈吉易威电动科技有限公司 一种磁钢内置式双u型分数槽集中绕组永磁电机

Also Published As

Publication number Publication date
JP6894294B2 (ja) 2021-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6894294B2 (ja) 回転子鋼板、回転子及び回転電機
JP4070674B2 (ja) リラクタンス型回転電機の回転子
KR101076570B1 (ko) 영구자석 매설형 전동기
JP4070673B2 (ja) リラクタンス型回転電機の回転子
JP5936060B2 (ja) 回転電機のロータ
JP5309630B2 (ja) 永久磁石埋込形電動機
JP4003416B2 (ja) モータ
US20140210296A1 (en) Rotor for permanent magnet type motor, method of manufacturing rotor for permanent magnet type motor, and permanent magnet type motor
WO2015156353A1 (ja) 同期リラクタンス型回転電機
JP2015089313A (ja) 回転電機
JP2009273308A (ja) 回転電機の回転子
JP2013198303A (ja) 永久磁石式回転機の回転子構造
JP4127683B2 (ja) 磁石埋め込み型ロータ
JP6427425B2 (ja) 回転電機のロータ及びその製造方法
JP2012023900A (ja) 永久磁石形回転機の回転子
JP2014003758A (ja) 連続スキュー構造を有する埋め込み磁石型ロータ
JP2014072906A (ja) 回転電機
CN114221462A (zh) 电机转子
JP2019092298A (ja) ステータ、ステータのブロックおよび回転電機
JP2017093059A (ja) 回転電機
JP2012239327A (ja) 永久磁石型モータ
JP2013132138A (ja) ロータ及びその製造方法
KR101134268B1 (ko) 영구 자석식 회전 전기 기기
JP5194984B2 (ja) 永久磁石型ロータ
CN113169596B (zh) 转子及包括该转子的旋转电机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6894294

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250