JP2018198424A - 監視システム及び監視方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、遠隔から状態を監視システムを提供する。【解決手段】監視システム10は、自動二輪車の状態に関する情報を収集する情報収集部14と、通信回線18を介して接続され、自動二輪車を遠隔で監視する監視部16とを有する。情報収集部は、慣性を検出する慣性センサ20と、慣性センサの検出値に基づいて、監視部に送信するデータを抽出するデータ抽出部22とを有する。監視部は、情報収集部からのデータに基づいて、自動二輪車の状態を示す情報を分析する情報分析部38を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、監視システム及び監視方法、特に自動二輪車状況監視システム及び監視方法に関する。
従来から、自動二輪車の走行中の使用状況をデータとして収集して分析する技術が知られている。
下記特許文献1には、テストコース内を走行する自動二輪車に設けられた慣性センサと、無線の通信回線を介して、慣性センサが検出したデータを受信し、このデータに基づいて自動二輪車の異常発生を検出する異常検出部とを有する自動二輪車の監視システムが開示されている。
下記特許文献2には、車両に設けられた各種センサと、各種センサが検出したデータに基づいて車両の故障発生確率を分析する故障情報分析提供サーバとを有し、車両の使用状況を監視するシステムが開示されている。
下記特許文献3には、自動二輪車に設けられた各種センサと、各種センサが検出したデータを記憶する着脱可能なメモリと、メモリを差し込み可能で、メモリ内のデータを処理する外部パソコンとを有し、自動二輪車のデータを収集して監視するシステムが開示されている。
特開2006−101290号公報 特開2015−102883号公報 特開2003−337028号公報
従来、自動二輪車を遠隔で監視する場合、3GやLTEなどの携帯電話回線を用いて、自動二輪車の状態を示す情報を遠隔に送信している例がある。このような従来の携帯電話回線は、信頼性や可用性が高いものの、通話料と通信機器のコストが高い。よって、商用の自動二輪車のほかに、一般的な利用者の自動二輪車に対しても遠隔監視システムを導入及び運用しようとも、高コストのため、普及が困難である。
本発明は、低コストで、遠隔から自動二輪車の状態を良好に監視することができる自動二輪車監視システム及び監視方法を提供することにある。
本発明の監視システムによれば、自動二輪車に設けられ、当該二輪車の状態に関する情報を収集する情報収集部と、前記情報収集部と通信回線を介して接続され、当該二輪車を遠隔で監視する監視部と、を有する自動二輪車監視システムにおいて、前記通信回線は、省電力型広域無線の通信回線であり、前記情報収集部は、自動二輪車の慣性を検出する慣性センサと、前記慣性センサの検出値に基づいて、監視部に送信するデータを抽出するデータ抽出部と、前記データ抽出部が抽出したデータを前記監視部に送信する第一通信部と、を有し、前記監視部は、前記情報収集部の情報を受信する第二通信部と、前記第二通信部が受信したデータを記憶する記憶部と、記憶部に記憶されたデータに基づいて、自動二輪車の状態を示す情報を分析する情報分析部と、を有することを特徴とする。
また、省電力型広域無線の通信回線を介して、自動二輪車を遠隔で監視する遠隔状態監視方法において、自動二輪車に設けられた慣性センサが慣性を検出するステップと、検出値に基づいてデータを抽出するステップと、抽出されたデータを遠隔の監視部に送信するステップと、送信されたデータを遠隔部で受信するステップと、受信されたデータを記憶するステップと、記憶部に記憶されたデータに基づいて、自動二輪車の状態を示す情報を分析するステップと、を有することを特徴とする。
また、無線通信を介して、移動車両を遠隔で監視する遠隔状態監視方法において、移動車両に設けられた慣性センサが慣性を検出するステップと、検出値が所定値を超えた場合、移動車両の状態を示すデータとして抽出するステップと、検出されたデータの回数を計数し、記憶部に記憶するステップと、記憶部に記憶されたデータを遠隔の監視部に送信するステップと、を有し、前記所定値は前記監視部から変更可能であることを特徴とする。
本発明によれば、低コストで、小型化、遠隔から状態を良好に監視することができる。また、通信データ量が少ないという無線通信方式の特有の制約があったとしても、状態把握に必要なデータを遠隔の監視部に送信することができる。
本実施形態に係る自動二輪車監視システムの構成を示す図である。 自動二輪車の一例を示す平面図である。 自動二輪車監視システムを用いた監視方法の流れを示すフロー図である。 別の実施形態における監視システムを用いた監視方法の流れを示すフロー図である。
以下、自動二輪車監視システム及び監視方法の実施形態について、図を用いて説明する。なお、以下実施例に限定されるものではない。
図1は、自動二輪車監視システム10の構成を示す図である。自動二輪車監視システム10は、自動二輪車12(図2に示す)の状態を遠隔から監視するシステムである。以下、自動二輪車監視システム10のことを単にシステム10と記す。
システム10は、自動二輪車12に設けられ、自動二輪車12の状態に関する情報を収集する情報収集部14と、自動二輪車12を遠隔で監視する監視部16とを有する。情報収集部14と監視部16は、通信回線18を介して接続されている。図2に示す情報収集部14は3つ存在しているが、1つ、あるいは、複数でもよい。
通信回線16は、SIGFOX(登録商標)、LoRa(登録商標)、NB−IoT、NB−Fi Protocol、GreenOFDM、DASH7、RPMA、Wi−SUN、LTE−MTCなどの省電力型広域無線の通信回線(LPWA(Low Power Wide Area))、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、EnOcean(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの近距離無線通信方式、セルラー系LPWA、通信3GやLTEなどの携帯電話回線の通信回線がある。例えばSIGFOXは、伝送距離が数十kmと長距離であり、伝送速度が100bps(上り)と超低速であり、データは12バイト(上り)とイーサネット(登録商標)データの100分の1以下の大きさである。
情報収集部14は、自動二輪車12の慣性を検出する慣性センサ20と、慣性センサ20の検出値に基づいて、監視部16に送信するデータを抽出するデータ抽出部22と、データ抽出部22が抽出したデータを監視部16に送信する第一通信部24とを有する。また、情報収集部14は、温度を検出する温度センサ26と、計時機能を有するタイマー部28と、各センサ20,26及びデータ抽出部22のデータを記憶する第一記憶部30と、情報収集部14内の各機器に電力を供給する電源部32とを含む。また、情報収集部14が、自動二輪車12本体とは独立したセンサ、演算器、ストレージ、通信モジュールおよび電源を有することにより、自動二輪車12に対して着脱可能な構造とすることができ、後付けが容易になる。
慣性センサ20は、検知方向が3軸である加速度センサ20aと、それら3軸の角速度センサ20bである。検知方向は、図2に示すX軸方向、すなわち自動二輪車12の左右方向と、図2に示すY軸方向、すなわち自動二輪車12の前後方向と、X軸とY軸に直交するZ軸(図示せず)方向、すなわち自動二輪車12の上下方向とである。加速度20aは、これら3軸の加速度をそれぞれ検出し、角速度センサ20bは、これらの3軸の角速度をそれぞれ検出する。
温度センサ26は、自動二輪車12の温度を検出するセンサであり、例えばサーミスタである。温度センサ26は、走行時またはエンジン稼働中における自動二輪車12の温度変化を精度良く検出すべく、燃料タンク近傍に設けられることが好適である。なお、本発明はこの実施形態の構成に限らず、湿度も計測可能な温湿度センサを用いてもよく、さらに雰囲気の温度を計測できるように構成されてもよい。また、IoTデバイスの小型化の観点から、温度センサ26が慣性センサ20に内蔵されても良い。
慣性センサ20と温度センサ26により、自動二輪車12の状態を、物理量を示すデータとして取得することができる。このデータは、自動二輪車12の使用状況の把握などの監視に利用される。
データ抽出部22は、データを演算する機能を有し、各センサ20,26が検出したデータから、通信回線18を利用可能な小さいデータ、かつ自動二輪車12の状態を把握できるデータを抽出する。自動二輪車12の状態を把握できるデータは、加減速、左右の旋回、エンジン始動及び停止、盗難の可能性、路面振動、転倒、最高及び最低温度に関するデータを含む。
データ抽出部22が、自動二輪車12の加減速に関するデータを抽出する場合について説明する。データ抽出部22は、自動二輪車12の走行時、前後方向の加速度と、左右方向を中心とした角速度とに基づいて、加速または減速を示すデータを抽出する。具体的には、データ抽出部22は、前後方向の加速度が所定値、例えば0.4Gを超えた場合、かつ、左右方向を中心とした角速度が所定値、例えば10rad/sを超えた場合、加速または減速を示すデータとして抽出する。抽出されたデータは、加速または減速の回数とし計数され、第一記憶部30に記憶される。加速または減速については、検出データの正負符号により判断する。また、上記所定値よりさらに大きい所定値を設け、この大きい所定値を超えた場合、データ抽出部22は、急加速または急減速を示すデータとして抽出することもできる。ここで、自動二輪車12の走行時とは、エンジンの始動から停止までの期間のことであり、利用者による自動二輪車12の使用中を示す期間のことである。
また、データ抽出部22が、自動二輪車12の左右の旋回に関するデータを抽出する場合について説明する。データ抽出部22は、自動二輪車12の走行時、左右方向の加速度と、前後方向及び上下方向を中心とした角速度とに基づいて、右旋回または左旋回を示すデータを抽出する。具体的には、データ抽出部22は、左右方向の加速度が所定値、例えば0.05Gを超えた場合、かつ、前後方向を中心とした角速度が所定値、例えば10rad/sを超えた場合、かつ、上下方向を中心とした角速度が所定値、例えば30rad/sを超えた場合、左旋回または右旋回を示すデータとして抽出する。抽出されたデータは、左旋回または右旋回の回数とし計数され、第一記憶部30に記憶される。左旋回または右旋回については、検出データの正負符号により判断する。
また、データ抽出部22が、自動二輪車12のエンジンの始動及び停止に関するデータを抽出する場合について説明する。データ抽出部22は、自動二輪車12のエンジンによる振動数が、加速度センサ20aの検出値に含まれていると判断した場合、エンジン始動を示すデータを抽出し、その振動数が、加速度センサ20aの検出値に含まれていないと判断した場合、エンジン停止を示すデータを抽出する。抽出されたデータは、エンジンの始動または停止の回数とし計数され、第一記憶部30に記憶される。このエンジン始動及び停止の判断については、加速度センサ20aの検出値として、3軸の少なくとも1つを用いることができる。自動二輪車12のエンジンによる振動数は、エンジンのアイドリング時に車体に生じる振動数と、アイドリング時よりもエンジンの回転数が高い時に車体に生じる振動数とを含み、予め計測され第一記憶部30に記憶されている。計測箇所は、慣性センサ20が設けられる場所と同一である方が、データ抽出部22の判断精度が高まる。
また、データ抽出部22が、自動二輪車12の盗難に関するデータを抽出する場合について説明する。上述したように、データ抽出部22は、少なくとも1軸の加速度センサ20aの検出値と、第一記憶部30に記憶されたエンジンによる振動数とを比較し、これらが一致した場合、自動二輪車12のエンジン始動と判断する。具体的には、データ抽出部22が、加速度センサ20aの検出値に含まれる振動数または波形を抽出し、この抽出データとエンジンによる振動数とを照合させ、これらが一致した場合、自動二輪車12のエンジン始動と判断する。一方、データ抽出部22は、少なくとも1軸の加速度センサ20aの検出値とエンジンによる振動数とが一致しない場合、自動二輪車12が盗難された可能性があると判断し、盗難の可能性を示すデータを抽出する。抽出されたデータは、第一記憶部30に記憶されとともに、即座に監視部16に送信することもできる。盗難の可能性を示すデータを抽出した場合、GPS発信機(図示せず)を動作させることで、位置情報を取得し、その情報を利用者に提供してもよい。
また、データ抽出部22が、路面振動に関するデータを抽出する場合について説明する。データ抽出部22は、自動二輪車12の走行時、上下方向の加速度に基づいて、路面振動を示すデータを抽出する。具体的には、データ抽出部22は、上下方向の加速度が所定値、例えば0.1Gを超えた場合、路面振動を示すデータとして抽出する。抽出されたデータは、路面振動の回数とし計数され、第一記憶部30に記憶される。
また、データ抽出部22が、転倒に関するデータを抽出する場合について説明する。データ抽出部22は、3軸の加速度に基づいて、転倒を示すデータを抽出する。具体的には、データ抽出部22は、上下方向の加速度が例えば1Gから0Gへなるとともに、前後または左右方向の加速度が例えば1Gへと変化した場合、自動二輪車12が転倒したことを示すデータとして抽出する。抽出されたデータは、転倒回数とし計数され、第一記憶部30に記憶される。
また、データ抽出部22は、温度センサ26が検出した温度であって、自動二輪車12が使用中における最高温度及び最低温度を抽出する。具体的には、第一記憶部30は、自動二輪車12が使用中における検出温度を記憶し、データ抽出部22が、エンジン停止後、記憶された検出温度から最高温度及び最低温度を抽出し、これらの温度を第一記憶部30に記憶する。
第一通信部24は、通信回線18との通信を実現するためのアプリケーションが実装されたチップとアンテナとを有する通信インターフェイスである。第一通信部24は、データ抽出部22によりエンジン停止に関するデータが抽出された所定時間後、例えば1分後、第一記憶部30に記憶されているデータを通信する。つまり、第一通信部24は、自動二輪車12のエンジンが停止するたびに、それまでに第一記憶部30に蓄積されたデータを通信する。通信回線18がSIGFOXである場合、現状、1回のデータ量は12バイトまでである。よって、データ量が12バイトを超える場合、第一通信部24は複数回に分けて通信する。本実施形態において、第一通信部24は、エンジン停止後、エンジンの始動及び停止と、加速及び減速の回数と、左右の旋回回数と、最高及び最低温度と、路面振動の回数と、転倒回数とに関するデータを1回または複数回に分けて通信する。
第一記憶部30は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のストレージ装置である。第一記憶部30は、各センサ20,26の検出データと、データ抽出部22の抽出データとを記憶する。また、第一記憶部30は、抽出データを記憶する際、この抽出データとタイマー部28による時刻とを紐付けことができる。
電源部32は、データ抽出部22、第一通信部24、タイマー部28及び第一記憶部30に電力を供給できればよく、外部のエネルギから電力を発電する発電機能とバッテリの組み合わせ、構造体の振動を電力に変換する圧電素子、熱を電力に変換する熱変換素子、着脱可能な乾電池、太陽光電池、色素増感太陽電池が挙げられる。配線や充電が不要である独立型電源であることが好ましい。なお、電源部32は、自動二輪車12から電力が供給されるように、外部コネクタを有する構成であってもよい。
情報収集部14は、データ抽出部22で用いられる所定値を変更する処理実行部(図示せず)を備えてもよい。処理実行部は、各センサ20,26から検出された検出値と所定値の差分と、既に記憶している所定値とを組み合わせて、新たな所定値を構成する。また、処理実行部は、既存の所定値を新たな所定値へと変更し、その新しい所定値を実行する。
このように構成される情報収集部14によれば、IoTに適した無線通信規格である省電力型広域無線網サービスの通信回線18を利用することが、省電力、低通信費、及び長距通信の点で好ましい。また、省電力型広域無線網サービスは、移動中による通信は不安定であるため、自動二輪車12のエンジン停止をトリガーにして第一通信部24を動作させることで、最新かつ1度のドライビングに関するデータを確実に監視部16に送ることができる。
次に、監視部16の構成について説明する。監視部16は、自動二輪車12を遠隔から監視する装置である。監視部16は、情報収集部14のデータを受信する第二通信部34と、第二通信部34が受信したデータを記憶する第二記憶部36と、第二記憶部36に記憶されたデータに基づいて、自動二輪車12の状態を示す情報を分析する情報分析部38と、外部からの入力指示を受け付ける入力部(図示せず)とを有する。入力部は、データ抽出部22に用いられる所定値を変更可能である。このように監視部16から、使用状況や蓄積されたデータに基づいて所定値を変更可能とすることで、自動二輪車12などの移動車両の状態の抽出精度をさらに向上させることができる。なお、情報収集部14に予め複数の所定値を記憶させておいて、監視部16から新たな所定値に変更可能としてもよい。
第二通信部34は、第一通信部24と同様、通信回線18との通信を実現するためのアプリケーションが実装されたチップとアンテナとを有する通信インターフェイスであり、第一通信部24からのデータを受信する。具体的には、第二通信部34は、データは、加減速、左右の旋回、エンジン始動及び停止、盗難の可能性、路面振動、転倒、最高及び最低温度に関するデータを受信する。また、第二通信部34は、自動二輪車12の位置情報を受信する。
さらに、第二通信部34は、通信回線18を介して、気象情報提供センター40に接続されており、気象情報提供センター40から気象情報を受信する。気象情報提供センター40は、気象庁、民間の気象情報提供会社であり、気象情報には、天候と気温が含まれる。
第二記憶部36は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のストレージ装置である。第二記憶部36は、情報収集部14から送られたデータと、気象情報提供センター40から送られた気象情報とを記憶する。また、第二記憶部36は、自動二輪車12固有の情報、例えばモデル名称、登録型式、車台番号、走行距離を記憶する。走行距離は、システム10登録時における走行距離と、自動二輪車12が検査または修理時にメモされる走行距離とであり、日付とともに記憶される。さらに、第二記憶部36は、情報分析部38の演算結果、OS(Operating System)や、各種のアプリケーションプログラム等を記憶することもできる。
情報分析部38は、第二記憶部36に記憶される各種データを演算して、自動二輪車の状態を示す情報を出力する。また、情報分析部38は、情報収集部14から送られたデータを直接に演算に用いることができる。
具体的には、情報分析部38は、所定期間における、エンジン始動回数と、1回あたりの平均走行距離と、平均速度と、加速及び減速の回数と、左右の旋回回数と、最高車体温度と、最低車体温度と、路面振動の回数と、転倒回数を抽出する。所定期間は、任意に設定可能であり、例えば1年である。所定期間における走行距離は、第二記憶部36に記憶された走行距離から推定される。1回あたりの平均走行距離は、推定された走行距離からエンジン始動回数を除した値である。平均速度は、推定された走行距離から、エンジン始動から停止におけるエンジン稼働時間を除して算出する。エンジン始動回数と、加速及び減速の回数と、左右の旋回回数と、最高車体温度と、最低車体温度と、路面振動の回数と、転倒回数とは、情報収集部14より送信されるデータから求められる。
また、情報分析部38は、所定期間における、主走行地域と、雨天時の走行回数を抽出する。主走行地域は、例えば都道府県や市区町村などの自治体地域であり、通信時に使用される無線基地局の位置により把握することができる。雨天時の走行回数は、気象情報が雨である時に、その地域から通信された回数をカウントし抽出する。
このように構成される監視部16によれば、情報収集部14から送られてくるデータに基づいて、自動二輪車12の状況を把握することができる。例えば、駆動装置、すなわちエンジン及びその付属品については、エンジン始動回数と、1回あたりの平均走行距離と、平均速度と、最高車体温度と、加速の回数を調査することで、その使用状況を把握することできる。制動装置、すなわちブレーキ及びその付属品については、減速回数を調査することで、その使用状況を把握することできる。さらに、気象情報提供センター40から気象情報を入手することで、自動二輪車12の使用状況を、その当時の外部環境とともに把握することができる。
これらの状況を示すデータが網羅的に把握できることで、再現性の高い再現テストを実施でき、不具合の原因を究明することができるようになる。よって、不具合に関する現品調査の時間を大幅に削減することができる。また、不具合の原因の究明率が向上するので、適切な措置を講ずることができる。また、不具合発生を未然に防ぐ予防保全に関する計画立案が可能になる。また、メンテナンスに関する点検時期、点検項目、点検箇所などの計画性も向上する。また、自動二輪車12の使用状況に関するデータから、自動二輪車12に使用される部材の耐久性を示す情報も抽出されるので、評価設計や基準の見直しが可能になるとともに、リコール率の低減にもつながり、自動二輪車12の所有者だけではなく製造者側にとっても有用である。
また、このように構成される監視部16によれば、自動二輪車12の盗難も遠隔で把握することができる。すなわち、情報収集部14から送られてくる盗難の可能性に関するデータに基づいて、情報分析部38は、自動二輪車12の盗難された旨の情報とともに、自動二輪車12の位置情報を利用者に知らせることができる。
また、第二記憶部36は、評価設計や基準に関するデータを予め記憶し、情報分析部38が、その情報と、自動二輪車12の使用状況に関するデータとに基づいて、不具合に関するリスク分析を行うことができる。例えば、エンジンの始動回数が、駆動系装置の一部品に関する評価設計に記載された回数を超えると、情報分析部38が、リスクを示す情報を表示させることができる。また、実際のエンジン始動回数が、上述の評価設計に記載の回数に近づくにつれて、段階的にリスクが高まるように表示させてもよい。
次に、図3を用いて、システム10を用いた遠隔状態監視方法の一態様について説明する。
まず、ステップS01において、自動二輪車に設けられた慣性センサ20が慣性を検出する。具体的には、加速度センサ20aが3軸の加速度を検出し、角速度センサ20bが3軸の角速度を検出する。
ステップS02では、データ抽出部22が、検出された加速度及び角速度に基づいてデータを抽出する。具体的には、データ抽出部22が、前後方向の加速度と、左右方向を中心とした角速度とに基づいて、加速または減速を示すデータを抽出する。
そして、ステップS03において、第一通信部24が、抽出されたデータを遠隔の監視部16に送信し、ステップS04においては、監視部16において、第二通信部34が、送信されたデータを受信する。そして、ステップS05で、第二記憶部36が、受信されたデータを記憶する。
最後に、ステップS06では、情報分析部38が、第二記憶部36に記憶されたデータに基づいて、自動二輪車12の状態を示す情報を分析する。
本発明は、システム10が、上述した監視方法を実行することができる機能を備えていればよく、図1に示す構成に限定されない。上記一連のステップは、ハードウェアにより実行させることも、ソフトウェアにより実行させることもできる。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成されてもよいし、ソフトウェア単体で構成されてもよく、またはこれらの組み合わせで構成されてもよい。
本実施形態においては、第一通信部24と第二通信部34の間で双方向通信できる構成としても良い。この構成により、監視部16から、データ抽出部22の処理内容を変更することができる。
本実施形態においては、監視部16が、所定の条件を満たす場合、利用者の端末に情報を出力する場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。利用者は、必要な情報または履歴について、監視部16にアクセスすることで閲覧またはダウンロードすることができる。また、監視部16に対して、所定の条件を満たすことによって、製造業者や修理業者もアクセスすることができるようにしてもよい。
本実施形態においては、慣性センサ20が加速度センサ20aと角速度センサ20bを有する場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されず、慣性センサ20が3軸の角度を検出するセンサを有していてもよい。角度の検出により、自動二輪車12の傾斜の変化とともに、自動二輪車12の方角の変化がわかるので、右折及び左折の抽出精度が向上する。
図4を用いて、別の実施形態である、移動車両(図示せず)を遠隔で監視する監視システムを用いた遠隔状態監視方法の一態様について説明する。この実施形態では、なお、先の実施形態において述べた構成には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
まず、ステップS11において、自動二輪車に設けられた慣性センサ20が慣性を検出する。具体的には、加速度センサ20aが3軸の加速度を検出し、角速度センサ20bが3軸の角速度を検出する。
ステップS12では、データ抽出部22が、検出された検出値が所定値を超えた場合、移動車両の状態を示すデータとして抽出する。具体的には、データ抽出部22は、自動二輪車12の走行時、前後方向の加速度と、左右方向を中心とした角速度とに基づいて、加速または減速を示すデータを抽出する。さらに具体的には、データ抽出部22は、前後方向の加速度が所定値を超え、かつ、左右方向を中心とした角速度が所定値を超えた場合、加速または減速を示すデータとして抽出する。また、所定値は、監視部16から変更可能である。なお、本実施形態では、データ抽出部22が、加速または減速を示すデータを抽出する場合について説明したが、この構成に限定されず、データ抽出部22が、急加速または急減速、左旋回または右旋回、エンジン始動または停止、盗難などを示すデータを抽出することができる。
そして、ステップS13において、データ抽出部22が、検出されたデータの回数を計数し、第一記憶部30に記憶する。具体的には、データ抽出部22が、抽出されたデータを、加速または減速の回数とし計数し、第一記憶部30に記憶する。ステップS14では、第一通信部24が、第一記憶部30に記憶されたデータを遠隔の監視部16に送信する。監視部16に送られたデータは、情報分析部38によって、移動車両の状態を示す情報として分析される。
この監視方法においては、上述したような温度、気象情報、位置情報、盗難情報を含むことができる。移動車両としては、路面に設置して移動するものであれば自動二輪者に限らず、自動車、自転車、電車、車いすであってもよい。
10 自動二輪車監視システム、12 自動二輪車、14 情報収集部、16 監視部、18 通信回線、20 慣性センサ、20a 加速度センサ,20b 角速度センサ,22 データ抽出部、24 第一通信部、26 温度センサ、28 タイマー部、30 第一記憶部、32 電源部、34 第二通信部、36 第二記憶部、38 情報分析部、40 気象情報提供センター。

Claims (6)

  1. 自動二輪車に設けられ、当該二輪車の状態に関する情報を収集する情報収集部と、
    前記情報収集部と通信回線を介して接続され、当該二輪車を遠隔で監視する監視部と、
    を有する自動二輪車監視システムにおいて、
    前記通信回線は、省電力型広域無線の通信回線であり、
    前記情報収集部は、
    自動二輪車の慣性を検出する慣性センサと、
    前記慣性センサの検出値に基づいて、監視部に送信するデータを抽出するデータ抽出部と、
    前記データ抽出部が抽出したデータを前記監視部に送信する第一通信部と、
    を有し、
    前記監視部は、
    前記情報収集部の情報を受信する第二通信部と、
    前記第二通信部が受信したデータを記憶する記憶部と、
    記憶部に記憶されたデータに基づいて、自動二輪車の状態を示す情報を分析する情報分析部と、
    を有することを特徴とする自動二輪車監視システム。
  2. 請求項1に記載の自動二輪車監視システムにおいて、
    前記慣性センサは、3軸の加速度センサと3軸の角速度センサを含み、
    前記データ抽出部は、前後方向の加速度と、左右方向を中心とした角速度とに基づいて、加速または減速を示すデータを抽出する、
    ことを特徴とする自動二輪車監視システム。
  3. 請求項2に記載の自動二輪車監視システムにおいて、
    前記データ抽出部は、左右方向の加速度と、前後方向及び上下方向を中心とした角速度とに基づいて、右旋回または左旋回を示すデータを抽出する、
    ことを特徴とする自動二輪車監視システム。
  4. 請求項2または3のいずれか1つに記載の自動二輪車監視システムにおいて、
    前記データ抽出部は、自動二輪車のエンジンによる振動数が、前記加速度センサの検出値に含まれていると判断した場合、エンジン始動を示すデータを抽出し、その振動数が、前記加速度センサの検出値に含まれていないと判断した場合、エンジン停止を示すデータを抽出する、
    ことを特徴とする自動二輪車監視システム。
  5. 省電力型広域無線の通信回線を介して、自動二輪車を遠隔で監視する遠隔状態監視方法において、
    自動二輪車に設けられた慣性センサが慣性を検出するステップと、
    検出値に基づいてデータを抽出するステップと、
    抽出されたデータを遠隔の監視部に送信するステップと、
    送信されたデータを遠隔部で受信するステップと、
    受信されたデータを記憶するステップと、
    記憶部に記憶されたデータに基づいて、自動二輪車の状態を示す情報を分析するステップと、
    を有することを特徴とする遠隔状態監視方法。
  6. 無線通信を介して、移動車両を遠隔で監視する遠隔状態監視方法において、
    移動車両に設けられた慣性センサが慣性を検出するステップと、
    検出値が所定値を超えた場合、移動車両の状態を示すデータとして抽出するステップと、
    検出されたデータの回数を計数し、記憶部に記憶するステップと、
    記憶部に記憶されたデータを遠隔の監視部に送信するステップと、
    を有し、
    前記所定値は前記監視部から変更可能である、
    ことを特徴とする遠隔状態監視方法。

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