JP2018198026A - 事故予報システム、および、事故予報方法 - Google Patents

事故予報システム、および、事故予報方法 Download PDF

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Tomohiko Tanimoto
智彦 谷本
大場 義和
Yoshikazu Oba
義和 大場
孝広 代田
Takahiro Shirota
孝広 代田
享 江幡
Susumu Ehata
享 江幡
裕亮 下川
Yusuke Shimokawa
裕亮 下川
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Abstract

【課題】センサの設置間隔が大きい道路についても高精度で事故予報を行う事が出来る、事故予報システム、及び、自己予報方法を提供する。【解決手段】事故予報システム1において、事故予報用テーブル作成処理部312は、道路における所定の地点について、少なくとも、車両に関する過去交通データ、および、過去事故データを用いて、所定の学習アルゴリズムに基づいて、交通状況ごとの事故発生度を表す事故予報用テーブルを作成する。交通データ取得処理部211は、交通状況を計測するセンサから現在交通データを取得する。交通状況推定処理部217は、道路で予め推定地点を設定し、所定の複数のセンサから取得した現在交通データを用いて、推定地点の交通状況を推定する。事故予報処理部214は、推定地点について、交通状況推定処理部によって推定された交通状況、および、事故予報用テーブルを用いて、事故発生度を予報する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、事故予報システム、および、事故予報方法に関する。
道路で車両の交通事故が発生すると、二次災害(後続車による追突事故等)や渋滞が発生する可能性がある。したがって、交通事故が発生した場合、交通整理や事故車両の撤去等の早急な現場復旧の対応が重要となる。
また、交通事故の発生そのものを減らすことができれば、非常に有益である。近年では、例えば、道路における各地点でセンサ(トラフィックカウンタ等)によって過去に計測した交通データを使用して学習を行い、当該各地点における事故予報を行う技術の検討が進められている。
特開2010−39992号公報 特開2009−223460号公報
上述のセンサの設置間隔は、道路または交通量によって異なる。センサの設置間隔が大きいと、事故予報を行う際に使用できるセンサ情報が少なく、事故予報の精度が低くなる可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、センサの設置間隔が大きい道路についても高精度で事故予報を行うことである。
実施形態における事故予報システムは、事故予報用テーブル作成処理部と、交通データ取得処理部と、交通状況推定処理部と、事故予報処理部と、を備える。事故予報用テーブル作成処理部は、道路における所定の地点について、少なくとも、車両に関する過去交通データ、および、過去事故データを用いて、所定の学習アルゴリズムに基づいて、交通状況ごとの事故発生度を表す事故予報用テーブルを作成する。交通データ取得処理部は、交通状況を計測するセンサから現在交通データを取得する。交通状況推定処理部は、前記道路で予め推定地点を設定し、所定の複数の前記センサから取得した現在交通データを用いて、前記推定地点の交通状況を推定する。事故予報処理部は、前記推定地点について、少なくとも、前記交通状況推定処理部によって推定された交通状況、および、前記事故予報用テーブルを用いて、前記事故発生度を予報する。
図1は、実施形態における事故予報システムの構成の一例を示したブロック図である。 図2は、実施形態において、道路の区間と道路センサ部との関係の一例を模式的に示した説明図である。 図3は、実施形態における道路や各センサ等の一例を模式的に示した図である。 図4は、実施形態におけるプローブ情報取得処理の一例を示したフローチャートである。 図5は、実施形態における仮想センサ、平均速度、台数の対応情報の一例を示した図である。 図6は、実施形態における交通状況の推定処理の一例を示したフローチャートである。 図7は、実施形態における交通状況の推定処理の他の一例を示したフローチャートである。 図8は、実施形態において仮想センサAの位置での速度の算出方法の一例の説明図である。 図9は、実施形態における道路や各センサ等の一例を模式的に示した図である。 図10は、実施形態において仮想センサCの位置での速度の算出方法の一例の説明図である。 図11は、実施形態において仮想センサCの位置での交通量の算出方法の一例の説明図である。 図12は、実施形態における事故予報用テーブル作成処理の一例を示したフローチャートである。 図13は、実施形態において用いられる自己組織化マップの一般的な構成の一例を示した図である。 図14は、実施形態において用いられる自己組織化マップのより具体的な構成の一例を示した図である。 図15は、実施形態における事故予報用テーブルの一例を示した図である。 図16は、実施形態における事故予報処理の一例を示したフローチャートである。 図17は、図14の自己組織化マップを用いた事故予報処理の一例の説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下において、「予報」とは、道路における各地点での過去の交通データ(事故発生時の交通データを含む。)に基づいて、交通事故(以下、単に「事故」ともいう。)の発生の危険性を計算/予測して事故予報として報知する意味を含むが、予測結果の報知は行わずに、単に、当該各地点における事故の発生しやすさ(事故発生度)の「予測」だけを行う場合の意味も含むものとする。
また、「地点」とは、道路における一点の意味に限定されず、道路における区間の意味も含むものとする。つまり、以下における「区間」は「地点」の一形態である。また、「路線」とは、道路法における路線の意味を含むが、それに限定されず、管理単位の道路という意味も含むものとする。また、以下の実施形態では、道路の例として高速道路の場合について説明するが、これに限定されない。
まず、図1、図2を参照して、実施形態における事故予報システム1の構成について説明する。図1は、実施形態における事故予報システム1の構成の一例を示したブロック図である。図2は、実施形態において、道路の区間と道路センサ部RSとの関係の一例を模式的に示した説明図である。
図1に示す事故予報システム1は、図2に示す路線Aの区間A−1、A−2、・・・、A−(n−1)、A−n、路線Bの区間B−1、B−2、・・・、B−(m−1)、B−mのそれぞれに対応する道路センサ部RSA−1、RSA−2、・・・、RSA−(n−1)、RSA−n、RSB−1、RSB−2、・・・、RSB−(m−1)、RSB−m(以下、特に区別しないときは「RS」と表す。)により計測される交通データを用いて、各区間における交通事故の発生しやすさを示す事故発生度を予報するシステムである。なお、事故予報システム1は、2つの道路センサ部RSの間に仮想センサを設定する場合は、その仮想センサごとに区間を設定し、その区間ごとに事故発生度を予報することができる(詳細は後述)。
道路センサ部RSは、対応する区間について、交通状況を計測するセンサ(センシングデバイス)を含む。このセンサは、例えば、路面下に設置されるループコイルや、路面を上方から監視するカメラ、超音波センサの少なくともいずれか、またはいくつかの組み合わせなどから構成される。
また、道路センサ部RSは、交通データ処理部を含む。具体的に、交通データ処理部は、センサによって計測された交通データに基づいて、道路上を走行する車両の交通量[台/h]、平均速度[km/h]、車両密度[台/km]、占有率(オキュパンシー)[%]などを算出し、算出結果を道路交通管制装置2に送信する。この算出と送信は、例えば、1分や5分等の時間単位で実行される。なお、道路センサ部RSがセンサによる計測結果だけを道路交通管制装置2の交通データ取得処理部211に送信し、交通データ取得処理部211が交通量等を算出するようにしてもよい。
事故予報システム1は、道路交通管制装置2と、事故予報用テーブル作成装置3と、を備える。また、道路交通管制装置2は、外部のプローブ情報システム4からプローブ情報を取得する。ここで、プローブ情報とは、プローブカーが送信する車両の位置、速度、加速度等の情報を指す。また、プローブカーとは、そのような情報の送信機能を有する車両を指す。道路交通管制装置2は、例えば、一般に道路交通管制システムと呼ばれているコンピュータシステムである。なお、道路交通管制装置2は、図1では説明を簡潔にするために1台のコンピュータ装置のように示しているが、複数台のコンピュータ装置によって実現してもよい。
道路交通管制装置2は、処理部21と、記憶部22と、表示部23と、入力部24と、を備える。なお、道路交通管制装置2は、外部装置との通信のための通信部も有しているが、説明を簡潔にするために図示および説明を省略する。
処理部21は、道路交通管制装置2の全体の動作を制御し、道路交通管制装置2が有する各種の機能を実現する。処理部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備える。CPUは、道路交通管制装置2の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりするための記憶媒体である。CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM、記憶部22等に格納されたプログラムを実行する。処理部21は、交通データ取得処理部211と、プローブ情報取得処理部212と、受信処理部213と、事故予報処理部214と、表示制御部215と、通知部216と、交通状況推定処理部217と、を備える。
交通データ取得処理部211は、道路の区間ごとに設置されている道路センサ部RSそれぞれから、計測した交通データを定期的に取得する。そして、交通データ取得処理部211は、その取得した交通データを、記憶部22の現在データベース221に現在交通データとして蓄積するように送信するとともに、事故予報用テーブル作成装置3の記憶部32の過去データベース321に過去交通データとして蓄積するように送信する。なお、道路の車線が複数で、それぞれの車線に対応して道路センサ部RSが設定されている場合、交通データ取得処理部211は、例えば、各車線の交通データを統合すればよい。また、本実施形態において、交通データのうち、例えば直近の数分間程度の交通データを現在交通データと称し、現在交通データを含む過去の長期間の交通データを過去交通データと称する。また、過去交通データは、事故発生時に計測された交通データも含んでいる。
プローブ情報取得処理部212は、通信ネットワークを介してプローブ情報システム4から車両のプローブ情報を取得する。なお、本実施形態において、プローブ情報のうち、例えば直近の数分間程度のプローブ情報を現在プローブ情報と称し、現在プローブ情報を含む過去の長期間のプローブ情報を過去プローブ情報と称する場合がある。ただし、事故予報に用いる現在プローブ情報は、直近の数分程度に限定されず、数十分、数時間程度のプローブ情報の履歴情報であってもよい。
上述したように、プローブ情報は、例えば、車両の位置、速度、加速度の情報を含む。また、プローブ情報取得処理部212は、プローブ情報を元に事故予報に必要なデータの集計等を行う(詳細は後述)。
受信処理部213は、事故予報用テーブル作成装置3の送信処理部313から受信した事故予報用テーブル(詳細は後述)を記憶部22の事故予報用テーブルデータベース222に格納する。受信処理部213は、事故予報用テーブルが複数の場合は、それぞれの事故予報用テーブルを識別情報とともに事故予報用テーブルデータベース222に格納する。
交通状況推定処理部217は、道路で予め推定地点を設定し、所定の2つ(複数の一例)のセンサ(例えば、図3の上流側センサと下流側センサ)から取得した現在交通データを用いて、推定地点(例えば、図3の仮想センサA、B、Cの地点)の交通状況を推定する。交通状況推定処理部217は、例えば、所定の2つのセンサから推定地点までのそれぞれの距離の比を用いて、推定地点の交通状況を推定する。
また、交通状況推定処理部217は、例えば、流出センサ(図3)によって検知された道路から外部に出る車両の台数である流出交通量、および、流入センサ(図3)によって検知された外部から道路に入る車両の台数である流入交通量のいずれかを用いて、推定地点の交通状況を推定してもよい。交通状況推定処理部217の処理の詳細については後述する。
事故予報処理部214は、道路センサ部RSの地点について、現在交通データ(例えば、交通量、占有率、平均速度)、および、事故予報用テーブルを用いて、事故発生度を予報する。また、事故予報処理部214は、推定地点(例えば、図3の仮想センサA、B、Cの地点)について、少なくとも、交通状況推定処理部217によって推定された交通状況、および、事故予報用テーブルを用いて、事故発生度を予報する(詳細は後述)。
表示制御部215は、事故予報処理部214が算出した事故発生度等を表示部23に事故予報として表示するよう制御を行う。例えば、事故発生度が高い区間については事故が発生しやすいものとして表示部23の警報ランプを点灯表示する等して管制員に知らせるのが好ましい。なお、道路交通管制装置2では、上記のように警報ランプを点灯表示する場合、例えば、併せて、音声出力手段(不図示)により警報音を鳴らす等してもよい。
通知部216は、事故予報処理部214が算出した事故発生度等を、プローブ情報の送信機能を有する車両5に通知する。なお、この通知は、プローブ情報システム4を経由してもよいし、経由しなくてもよい。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。記憶部22は、現在データベース221と、事故予報用テーブルデータベース222と、プローブ情報データベース223と、を記憶する。
現在データベース221は、交通データ取得処理部211が取得した直近の例えば数分間程度の交通データ(現在交通データ)を記憶する。また、現在データベース221は、交通データ取得処理部211にて取得された交通データを蓄積するとともに、対象道路の特性を表す道路特性データ(例えば道路長やセンサ設置位置、各計測地点の周辺情報、料金所位置等)や、施策情報、事故情報、工事情報等の道路交通管制において管理されている情報や制限速度情報等を格納する。対象道路の特性を表す道路特性データは、事前のシステム構築時に入力しておいてもよいが、管制官等により後から修正してもよい。また、施策情報、事故情報、工事情報等の道路交通管制において管理されている情報や制限速度情報は、例えば、道路交通管制装置2のユーザ(管制官等)が手作業で入力すればよい。そして、現在データベース221における現在交通データは、事故予報処理部214にて事故予報を行う際に利用される。このとき、事故予報を行う際には、事故予報処理部214が現在データベース221に格納された道路特性データを参照してその事故予報の該当箇所に対応する現在交通データをデータセット(例えば、交通量[台/h]、占有率[%](または車両密度[台/km])、平均速度[km/h]のセット)として利用する。
事故予報用テーブルデータベース222は、1つ以上の事故予報用テーブル(詳細は後述)を記憶する。
プローブ情報データベース223は、プローブ情報取得処理部212が集計したプローブ情報を逐次記憶する。
表示部23は、例えば、事故予報処理部214による事故の予報結果等を表示する。表示部23は、例えば、液晶表示装置(LCD(Liquid Crystal Display))、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置等により実現される。
入力部24は、道路交通管制装置2に対するユーザの操作を受け付ける。入力部24は、例えば、キーボード、マウス等の入力装置である。
次に、事故予報用テーブル作成装置3について説明する。事故予報用テーブル作成装置3は、事故予報用テーブルを作成するためのコンピュータ装置である。事故予報用テーブル作成装置3は、処理部31と、記憶部32と、表示部33と、入力部34とを備えている。なお、事故予報用テーブル作成装置3は、外部装置との通信のための通信部も有しているが、説明を簡潔にするために図示および説明を省略する。
処理部31は、事故予報用テーブル作成装置3の全体の動作を制御し、事故予報用テーブル作成装置3が有する各種の機能を実現する。処理部31は、例えば、CPUと、ROMと、RAMと、を備える。CPUは、事故予報用テーブル作成装置3の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりするための記憶媒体である。CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM、記憶部32等に格納されたプログラムを実行する。処理部31は、プローブ情報取得処理部311と、事故予報用テーブル作成処理部312と、送信処理部313と、を備える。
プローブ情報取得処理部311の機能は、プローブ情報取得処理部212の機能と同様であるので、詳細な説明を省略する。プローブ情報取得処理部311は、集計したプローブ情報を記憶部32のプローブ情報データベース322に蓄積する。
事故予報用テーブル作成処理部312は、道路における所定の地点について、過去データベース321に格納されている過去交通データ、過去事故データ、および、プローブ情報データベース322の過去プローブ情報を用いて、所定の学習アルゴリズム(例えば自己組織化マップを用いた学習アルゴリズム)に基づいて事故発生パターンを学習して、交通状況(交通量、占有率、平均速度等)ごとの事故発生度を表す事故予報用テーブルを作成する。また、事故予報用テーブル作成処理部312は、事故予報用テーブルを作成する際、道路交通管制装置2の交通状況推定処理部217によって推定された推定地点の交通状況を過去交通データとして用いる。
ここで、自己組織化マップとは、プロセス解析や、制御、検索システム、さらには経営のための情報分析など、実社会における重要な分野に応用されるニューラルネットワークの一種であり、高次元の入力データを、教師信号(入力データに対して理想的と考えられる出力)などの予備情報なしにクラスタリングするためのアルゴリズムである。この自己組織化マップの具体的な内容については後述する。
また、事故予報用テーブル作成処理部312は、所定のタイミングで、または、ユーザによる指示入力があったときに、その時点で取得している過去交通データ、過去事故データを用いて事故予報用テーブルを更新する。所定のタイミングとは、例えば、1年ごとで、直近1年分の過去交通データ、過去事故データが蓄積されたタイミングである。この際に、事故予報用テーブル作成装置3で蓄積された1年分の当該データを用いて事故予報用テーブルを作成し、その事故予報用テーブルを道路交通管制装置2に送信して事故予報用テーブルデータベース222の事故予報用テーブルを更新する。また、ユーザによる指示入力があったときとは、例えば、対象道路の周辺に大きな道路ができた等により、対象道路の車両の流れが変わった場合に、その後、例えば数か月分程度等、充分な量の過去交通データ、過去事故データが蓄積されたときにユーザが事故予報用テーブルの更新のための指示入力を事故予報用テーブル作成装置3の入力部34を用いて行った場合である。
送信処理部313は、事故予報用テーブル作成処理部312が作成(初回作成、更新用作成)した事故予報用テーブル(詳細は後述)を道路交通管制装置2の処理部21の受信処理部213に送信する。
記憶部32は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部32は、過去データベース321と、プローブ情報データベース322と、を記憶する。過去データベース321は、過去交通データと、過去事故データを記憶する。過去交通データは、道路交通管制装置2の交通データ取得処理部211から受信する交通データにより順次蓄積される。また、この過去交通データには、道路交通管制装置2の交通状況推定処理部217によって推定された推定地点の交通状況も追加される。
過去事故データとは、対象道路において起きた過去の事故のデータである。この過去事故データは、例えば、ユーザが事故帳票等を見ながら事故予報用テーブル作成装置3の入力部34を用いて入力することで、記憶部32の過去データベース321に格納するようにすればよい。過去事故データは、具体的には、例えば、事故に関する情報として、事故発生地点、事故発生日時、事故タイプ等を含んでいる。過去事故データは、過去数年以上の事故情報であることが好ましいが、これに限定されない。また、過去事故データは、ユーザが事故予報用テーブル作成装置3の入力部34で入力するほか、ユーザが道路交通管制装置2の入力部24で入力して道路交通管制装置2から事故予報用テーブル作成装置3に送信することで、記憶部32の過去データベース321に格納するようにしてもよい。あるいは、他のコンピュータ装置にある過去事故データを、DVD(Digital Versatile Disk)やUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の情報記憶媒体を介して事故予報用テーブル作成装置3の記憶部32の過去データベース321に格納するようにしてもよい。
プローブ情報データベース322は、プローブ情報取得処理部311が集計したプローブ情報を逐次記憶する。
表示部33は、各種画面を表示する。表示部33は、例えば、液晶表示装置(LCD)、有機EL表示装置等により実現される。
入力部34は、事故予報用テーブル作成装置3に対するユーザの操作を受け付ける。入力部34は、例えば、キーボード、マウス等の入力装置である。
次に、図3を参照して、実施形態における道路や各センサ等の一例について説明する。図3は、実施形態における道路や各センサ等の一例を模式的に示した図である。図3において、道路における車両の流れは、左から右の方向である。上流側センサと下流側センサは、道路センサ部RSに対応する。また、インターチェンジに設けられた流出センサと流入センサは、道路センサ部RSと同様の構成を有する。流出センサは、道路から外部に出る車両を検知し、検知した情報を道路交通管制装置2に送信する。また、流入センサは、外部から道路に入る車両を検知し、検知した情報を道路交通管制装置2に送信する。なお、インターチェンジ以外に、サービスエリアの出入口、パーキングエリアの出入口、料金所等に流出センサや流入センサが設置されていてもよい。
ここで、上流側センサと下流側センサの設置間隔が大きい(例えば約15km程度である)ものとする。その場合、高精度で事故予報を行うために、上流側センサと下流側センサ(所定の2つのセンサ)の間に推定地点として仮想センサA、B、Cを設定する。そして、プローブ情報か、あるいは、上流側センサと下流側センサから取得した現在交通データを用いて、仮想センサA、B、Cの位置での交通状況を推定する(詳細は後述)。
プローブ情報取得処理部212は、車両のプローブ情報から事故予報に必要なデータの構築を行う。プローブ情報取得処理部212は、例えば、プローブ情報における車両の位置が仮想センサの近傍か否かを判定し、近傍であればその位置での速度を仮想センサの位置での速度と推定する。こうした処理の流れを図4に示す。図4は、実施形態におけるプローブ情報取得処理の一例を示したフローチャートである。
まず、プローブ情報取得処理部212は、プローブ情報システム4からプローブ情報を取得する(ステップS1)。
次に、プローブ情報取得処理部212は、取得したプローブ情報から、1台分のプローブ情報を抽出する(ステップS2)。
次に、プローブ情報取得処理部212は、対象時間帯内か否かを判定し(ステップS3)、Yesの場合はステップS4に進み、Noの場合はステップS1に戻る。対象時間帯は、事故予報を行う時間間隔によるが、例えば、5分刻みの時間帯である。
ステップS4において、プローブ情報取得処理部212は、抽出したプローブ情報について位置情報を分析し、その車両の滞在区間を判定する。
次に、プローブ情報取得処理部212は、その車両の状態(例えば、速度、加速度等)を判定する(ステップS5)。
次に、プローブ情報取得処理部212は、抽出したプローブ情報における車両の位置がいずれかの仮想センサの近傍か否かを判定し(ステップS6)、Yesの場合はステップS7に進み、Noの場合はステップS8に進む。
ステップS7において、プローブ情報取得処理部212は、該当する仮想センサの位置での車両の速度を計算(推定)する。プローブ情報取得処理部212は、例えば、着目する仮想センサの近傍のプローブ情報が1つの場合は、そのプローブ情報における速度をその仮想センサの位置での速度とする。また、プローブ情報取得処理部212は、例えば、着目する仮想センサの近傍のプローブ情報が2つ以上の場合は、それらのプローブ情報における速度の平均値をその仮想センサの位置での速度とする。以下、平均速度を単に「速度」と称する場合もある。
プローブ情報取得処理部212は、例えば、図5のような対応情報を生成する。図5は、実施形態における仮想センサ、平均速度、台数の対応情報の一例を示した図である。図5に示すように、この対応情報では、仮想センサごとに、平均速度と台数の情報が対応付けられている。
図4に戻って、ステップS6でNoの後、または、ステップS7の後、プローブ情報取得処理部212は、取得したプローブ情報について全車両の処理を終了したか否かを判定し(ステップS8)、Yesの場合はステップS9に進み、Noの場合はステップS2に戻る。
ステップS9において、プローブ情報取得処理部212は、区間ごとの集計処理を行う。
次に、プローブ情報取得処理部212は、集計結果をプローブ情報データベース223に出力(蓄積)する(ステップS10)。ステップS10の後、処理を終了する。
次に、図6、図7を参照して、実施形態における交通状況の推定処理について説明する。図6は、実施形態における交通状況の推定処理の一例を示したフローチャートである。図7は、実施形態における交通状況の推定処理の他の一例を示したフローチャートである。
例えば、図3の仮想センサAの位置について交通状況を推定する場合は、上流側センサから仮想センサAまでの間に分岐や合流が無く、そのような単純なケースでは、図6のフローチャートによる処理を行う。また、図3の仮想センサBの位置について交通状況を推定する場合は、上流側センサから仮想センサBまでの間に分岐があり、そのような単純でないケースでは、図7のフローチャートによる処理を行う。また、図3の仮想センサCの位置について交通状況を推定する場合は、上流側センサから仮想センサCまでの間に分岐と合流があり、そのような単純でないケースでは、図7のフローチャートによる処理を行う。ただし、これに限定されず、例えば、図3の仮想センサAの位置について交通状況を推定する場合でも、図7のフローチャートによる処理を行ってもよい。
図6のフローチャートについて説明する。まず、ステップS11で、図5の対応情報において、対象の仮想センサ(例えば仮想センサA)の位置での速度の情報がある場合、交通状況推定処理部217は、その速度をそのまま使用する。
また、ステップS11で、図5の対応情報において、対象の仮想センサの位置での速度の情報がない場合に交通状況推定処理部217が行う処理について、図8を参照して説明する。図8は、実施形態において仮想センサAの位置での速度の算出方法の一例の説明図である。
図8において、縦軸は速度であり、横軸は道路上の位置である。対象の時間帯に関し、上流側センサで計測された速度をV1とし、下流側センサで計測された速度V2とする。また、上流側センサから仮想センサAまでの距離をL1とし、仮想センサAから下流側センサまでの距離をL2とする。その場合、仮想センサAの位置での速度をVsとすると、Vsは次の式(1)、式(2)により算出(推定)できる。
ΔV=(V2−V1)×{L1/(L1+L2)} ・・・式(1)
Vs=V1+ΔV ・・・式(2)
なお、この計算の際、道路が上り坂の場合に速度を減少させる補正係数や、道路が下り坂の場合に速度を増加させる補正係数や、道路が曲がっている場合に速度を減少させる補正係数等を速度に乗じてもよい。
次に、ステップS12で、交通状況推定処理部217は、図8に示した方法で速度を推定したときと同様にして、仮想センサAの位置での交通量を推定する。ただし、上流側センサで計測した交通量の情報はそのまま使用するが、下流側センサで計測した交通量の情報はそのまま使用せず、その交通量に流出センサで計測した交通量を加算するとともに流入センサで計測した交通量を減算して(つまり、インターチェンジで出入りした車両による影響を除いて)使用する。
次に、ステップS13で、交通状況推定処理部217は、仮想センサAの位置での占有率を推定する。ステップS12で推定した交通量をQsとし、予め設定された車両平均長をLcとするとき、占有率Occは、次の式(3)により算出(推定)できる。
Occ[%]={(Qs[台/h]×Lc[m])/(Vs[m/s]×3600)}
×100 ・・・式(3)
なお、交通量における大型車混入率ρがわかっている場合には、大型車両平均長Lclとそれ以外の車両平均長Lcsを用いて、次の式(4)により占有率Occを算出(推定)できる。
Occ[%]={(ρ×Qs[台/h]×Lcl[m]+(1−ρ)×Qs[台/h]
×Lcs[m])/(Vs[m/s]×3600)}×100
・・・式(4)
次に、図7のフローチャートについて説明する。まず、ステップS21で、図5の対応情報において、対象の仮想センサの位置での速度の情報がある場合、交通状況推定処理部217は、その速度をそのまま使用する。ただし、ここでは、図5の対応情報において、仮想センサCの位置での速度の情報がないと仮定し、その場合の仮想センサCの位置での速度の推定(算出)について、図9、図10を参照して説明する。
図9は、実施形態における道路や各センサ等の一例を模式的に示した図である。図9において、上流側センサから仮想センサCまでの距離をL3とする。また、仮想センサCから下流側センサまでの距離をL4とする。その場合、まず、分岐や合流を考慮しないものとすると、上述の式(1)、式(2)の場合と同様にして、仮想センサCの位置での速度Vsを算出できる。また、分岐地点から仮想センサCまでの距離をLbとする。また、合流地点から仮想センサCまでの距離をLgとする。
ここで、図10は、実施形態において仮想センサCの位置での速度の算出方法の一例の説明図である。図10において、縦軸は上流側センサの位置での速度であり、横軸は時刻である。まず、得られた仮想センサ位置での速度Vsと、上流側センサで計測された速度V1の平均速度と距離L3から、上流側センサから仮想センサCまでの推定所要時間tnを求める。推定所要時間tnの算出式は、次の式(5)の通りである。
tn=L3/{(Vs+V1)/2} ・・・式(5)
また、図10に示すように、最新計測時刻Tnから推定所要時間tnだけ遡った時刻を挟んだ計測時刻T1、T2におけるそれぞれの上流側センサの位置での速度をVt1、Vt2とし、当該遡った時刻と計測時刻T1、T2それぞれとの時間差をt1、t2とすると、上流側センサの位置での推定速度Vtsは次の式(6)、式(7)によって算出できる。
ΔVt=(Vt2−Vt1)×{t1/(t1+t2)} ・・・式(6)
Vts=Vt1+ΔVt ・・・式(7)
この得られた上流側センサの位置での推定速度Vtsと下流側センサで計測された速度V2と距離L3、L4から、次の式(8)、式(9)を用いて、再び仮想センサCの位置での速度Vs1を求める。
ΔV=(V2−Vts)×{L3/(L3+L4)} ・・・式(8)
Vs1=V1+ΔV ・・・式(9)
また、推定速度Vtsと速度Vs1の平均速度と距離L3から、式(10)を用いて、再び上流側センサから仮想センサCまでの推定所要時間tnを求める。
tn=L3/{(Vts+Vs1)/2} ・・・式(10)
その後、式(10)で算出した推定所要時間tn、上述した式(6)、式(7)と同様の式等を用いて、上流側センサの位置での推定速度Vtsを求める。これらの処理を、上流側センサの位置での推定速度Vtsが収束するまで繰返し、最終的な仮想センサCの位置の位置での速度Vsを得る。
なお、ここでも、この計算の際、道路が上り坂の場合に速度を減少させる補正係数や、道路が下り坂の場合に速度を増加させる補正係数や、道路が曲がっている場合に速度を減少させる補正係数等を速度に乗じてもよい。
次に、図7のステップS22で、交通状況推定処理部217は、各推定所要時間を算出する。上流側センサから仮想センサCまで(距離L3)の推定所要時間tnはステップS21で算出しているので、同様にして、分岐地点から仮想センサCまで(距離Lb)の推定所要時間tbと、合流地点から仮想センサCまで(距離Lg)の推定所要時間tgを算出する。
次に、図7のステップS23で、交通状況推定処理部217は、仮想センサCの位置での交通量を推定する。図11は、実施形態において仮想センサCの位置での交通量の算出方法の一例の説明図である。ここでは、最新計測時刻Tnにおける仮想センサCの位置での交通量を推定するために、まず、上流側センサにおける最新計測時刻Tnから推定所要時間tnだけ遡った時刻における推定交通量Qtsを算出する。
図11において、縦軸は上流側センサの位置での交通量であり、横軸は時刻である。上流側センサから仮想センサCまでの推定所要時間tnは、上述した式(5)により算出できる。
また、図11に示すように、最新計測時刻Tnから推定所要時間tnだけ遡った時刻を挟んだ計測時刻T1、T2におけるそれぞれの上流側センサの位置での交通量をQt1、Qt2とし、当該遡った時刻と計測時刻T1、T2それぞれとの時間差をt1、t2とすると、上流側センサの位置での推定交通量Qtsは次の式(11)、式(12)によって算出できる。
ΔQt=(Qt2−Qt1)×{t1/(t1+t2)} ・・・式(11)
Qts=Qt1+ΔQt ・・・式(12)
この得られた上流側センサの位置での推定交通量Qtsと下流側センサで計測された交通量Q2と距離L3、L4から、次の式(13)、式(14)を用いて、仮想センサCの位置での交通量Qs1を求める。
ΔQ=(Q2−Qts)×{L3/(L3+L4)} ・・・式(13)
Qs1=Q1+ΔQ ・・・式(14)
また、推定交通量Qtsと交通量Qs1の平均速度と距離L3から、式(15)を用いて、上流側センサから仮想センサCまでの推定所要時間tnを求める。
tn=L3/{(Qts+Qs1)/2} ・・・式(15)
その後、式(15)で算出した推定所要時間tn、上述した式(11)、式(12)と同様の式等を用いて、上流側センサの位置での推定交通量Qtsを求める。これらの処理を、上流側センサの位置での推定交通量Qtsが収束するまで繰返す。
また、図11のような図示を省略するが、同様にして、分岐地点における最新計測時刻Tnから推定所要時間tbだけ遡った時刻における推定流出交通量Qoutを算出する。また、合流地点における最新計測時刻Tnから推定所要時間tgだけ遡った時刻における推定流入交通量Qinを算出する。
そして、最新計測時刻Tnにおける仮想センサCの位置での推定交通量Qsは、次の式(16)により算出できる。
Qs=Qts−Qout+Qin ・・・式(16)
つまり、上流側センサの位置での推定交通量Qtsに含まれる車両のうち、推定流出交通量Qoutに含まれる車両が外部に流出し、また、推定流入交通量Qinに含まれる車両が合流し、そうして算出された数の車両が最新計測時刻Tnにおいて仮想センサCの位置に到達していると推定できる。
なお、上述の例では、分岐地点と合流地点が一箇所ずつの場合で説明したが、これに限定されず、分岐地点の数と合流地点の数はそれぞれ0以上の任意の数とすることができる。
次に、図7のステップS24で、交通状況推定処理部217は、仮想センサCの位置での占有率を推定する。このステップS24は図6のステップS13と同様であるので、説明を省略する。ステップS24の後、処理を終了する。
以上のようにして、実施形態の事故予報システム1によれば、実際にはセンサの無い推定地点(仮想センサA、B、Cの地点)について、プローブ情報か、あるいは、上流側センサと下流側センサから取得した現在交通データを用いて、交通状況(速度、交通量、占有率等)を推定することができる。
次に、図12を参照して、実施形態における事故予報用テーブル作成処理について説明する(適宜他図参照)。図12は、実施形態における事故予報用テーブル作成処理の一例を示したフローチャートである。
図12に示すように、事故予報用テーブル作成処理部312(図1)は、まず、ステップS31において、過去データベース321から過去交通データと過去事故データを読み出す。なお、過去データベース321の過去交通データには、道路交通管制装置2の交通状況推定処理部217によって推定された推定地点の交通状況も含まれている。
次に、ステップS32において、事故予報用テーブル作成処理部312は、プローブ情報データベース322から過去プローブ情報を読み出す。
次に、ステップS33において、事故予報用テーブル作成処理部312は、過去交通データ、過去事故データ、および、過去プローブ情報に基づいて、過去交通データ、過去プローブ情報と事故の発生しやすさ(事故発生度)との相関関係を学習する。学習方法としては、例えば、次のような自己組織化マップを用いた方法を用いる。
図13は、実施形態において用いられる自己組織化マップの一般的な構成の一例を示した図である。図13に示すように、自己組織化マップとは、入力層および競合層(出力層)を備えた2層構造のニューラルネットワークである。入力層は、分析対象のデータx,…,x,…,xと同数のユニットを備えた平面として表される。ここで、分析対象のデータx,…,x,…,xの組み合わせを、入力ベクトルと呼ぶ。また、競合層は、複数のユニット1,…,j,…,Nを備えた平面として表される。入力層の各ユニットと、競合層の各ユニットとは、入力ベクトルと同次元の重みベクトルw=(wj1,…,wji,…,wjn)によって関連付けられている。
図14は、実施形態において用いられる自己組織化マップのより具体的な構成の一例を示した図である。図14に示すように、過去データベース321から読み出された過去交通データと、プローブ情報データベース322から読み出された過去プローブ情報とが、学習対象の入力ベクトルとして用いられる。
図14の自己組織化マップでは、まず、(1)勝者ユニットを決定し、当該勝者ユニットの重みベクトルを更新する処理が実行される。そして、(2)勝者ユニットの近傍に位置する近傍ユニットの重みベクトルを更新する処理が実行される。なお、勝者ユニットとは、入力ベクトルと最も類似する重みベクトルによって当該入力ベクトルと関連付けられる競合層上の1つのユニットである。また、重みベクトルの更新は、学習回数と、所定の学習係数とを考慮した数式を用いて行われる。なお、入力ベクトルと最も類似する重みベクトルの決定方法や、重みベクトルの更新に用いられる数式の詳細については、例えば特開2014−35639号公報に開示されているため、ここではこれ以上の説明を省略する。
また、入力ベクトルとして用いられる過去交通データ、過去プローブ情報に対応して設定される事故発生度が入力される。事故発生度とは、入力ベクトルに対応して設定される事故の発生しやすさを示す値である。入力ベクトルの各要素が事故発生時のデータである場合、事故発生度は、例えば「1」(または「100」)に設定される。また、入力ベクトルの各要素が事故の無い時のデータである場合、事故発生度は、例えば「0」に設定される。また、入力ベクトルの各要素が事故発生直前のデータである場合、事故発生度は、事故発生時の事故発生度(「1」(または「100」))よりも小さい値に設定される。
実施形態では、上記の(1)および(2)の処理が実行された後、(3)入力された事故発生度で、競合層上の勝者ユニットおよび近傍ユニットに対応する事故発生度分布の層上のユニットの値を更新する処理が実行される。具体的に、勝者ユニットに対応するユニットの値が、入力された事故発生度によって更新され、近傍ユニットに対応するユニットの値が、入力された事故発生度よりも小さい値によって更新される。この更新処理の詳細についても、上記の特開2014−35639号公報に開示されているため、ここではこれ以上の説明を省略する。
実施形態では、上記の(1)〜(3)の処理が繰り返し実行されることで、過去交通データ、過去プローブ情報と事故発生度との相関関係が学習される。
図12に戻り、ステップS34において、事故予報用テーブル作成処理部312は、ステップS33における学習結果に基づいて、事故予報用テーブルを作成する。すなわち、事故予報用テーブル作成処理部312は、図14に示した自己組織化マップによって得られた相関関係をテーブル化し、過去交通データ、過去プローブ情報と事故発生度との相関関係を定義する事故予報用テーブルを作成する。図15を用いて、事故予報用テーブルの一例について説明する。
図15は、実施形態における事故予報用テーブルの一例を示した図である。図15に示す事故予報用テーブルでは、競合層(および事故発生度分布)のユニットごとに、交通量、占有率、平均速度の各重み、および、事故発生度が関連付けられている。ステップS34の後、処理を終了する。
次に、図16を参照して、実施形態における事故予報処理について説明する。図16は、実施形態における事故予報処理の一例を示したフローチャートである。
図16に示すように、事故予報処理部214は、まず、ステップS41において、予報タイミングが到来したか否かを判定し、Yesの場合はステップS42に進み、Noの場合はステップS41に戻る。予報タイミングは、例えば、5分おきとすればよいが、これに限定されない。
次に、事故予報処理部214は、ステップS42〜S48で路線ごとの処理を行う。つまり、事故予報処理部214は、複数の路線について区間ごとの事故予報を行う場合、まず1つ目の路線についてステップS43〜S47の処理を行い、次に2つ目の路線についてステップS43〜S47の処理を行い、・・・、という処理をすべての路線について順番に行う。
前記したように、事故予報処理部214は、ステップS43〜S47で区間ごとの処理を行う。つまり、事故予報処理部214は、着目する路線に関し、まず1つ目の区間についてステップS44〜S46の処理を行い、次に2つ目の区間についてステップS44〜S46の処理を行い、・・・、という処理をすべての区間について行う。また、上述したように、この区間には、仮想センサに対応して設定された区間も含まれる。
ステップS44において、事故予報処理部214は、着目する区間について、記憶部22の現在データベース221から現在交通データ(例えば、交通量、占有率、平均速度)を読み出す。
次に、ステップS45において、事故予報処理部214は、着目する区間について、プローブ情報データベース223から現在プローブ情報(例えば、車両の位置、速度、加速度等)を読み出す。
次に、ステップS46において、事故予報処理部214は、ステップS44で読み出した現在交通データと、ステップS45で読み出した現在プローブ情報を統合する。ここで、事故予報処理部214は、ステップS44で読み出した現在交通データに基づいて交通状況推定処理部217によって推定地点(例えば仮想センサA、B、Cの地点)について推定された交通状況のデータも統合する。
次に、ステップS47において、事故予報処理部214は、その区間に対応する事故予報用テーブルを記憶部22の事故予報用テーブルデータベース222から読み出して、ステップS46で統合したデータとともに用いて事故予報を行う。
ここで、ステップS47について、図17を用いて説明する。図17は、図14の自己組織化マップを用いた事故予報処理の一例の説明図である。図17に示すように、この自己組織化マップでは、次の(11)〜(13)の処理を実行する。
(11)勝者ユニットを決定。なお、勝者ユニットの決定の方法は、前記した(1)(図14)の場合と同様である。
(12)当該勝者ユニットに対応した事故発生度分布の層上のユニットを選択。
(13)選択されたユニットの事故発生度を出力。
このようにして、事故予報処理部214は、ステップS42〜S49で、複数の路線について、路線ごとに各区間の事故発生度を取得することができる。
ステップS50において、表示制御部215は、事故予報処理部214による事故の予報結果(事故発生度等)を警報ランプ等とともに表示部23に事故予報として表示するよう制御を行う。これにより、道路交通管制装置2を用いる管制員等は、対象道路について、各区間ごとに、現在の交通状況に対応した事故の発生しやすさを認識することができる。ステップS50の後、ステップS41に戻る。
このように、実施形態の事故予報システム1によれば、センサの設置間隔が大きい道路についても高精度で事故予報を行うことができる。つまり、実際にはセンサの無い推定地点(仮想センサA、B、Cの地点)について、プローブ情報か、あるいは、上流側センサと下流側センサから取得した現在交通データを用いて、交通状況(速度、交通量、占有率等)を推定し、その推定した交通状況を用いることで、センサの設置間隔が大きい道路についても高精度で事故予報を行うことができる。したがって、道路交通の安全性をより向上させることができる。
また、その推定した交通状況を用いて事故予報用テーブルを作成することで、より高精度な事故予報用テーブルとすることができる。
また、所定の2つのセンサ(上流側センサと下流側センサ)から推定地点までのそれぞれの距離の比を用いて推定地点の交通状況を推定することで、簡潔で負担の軽い処理とすることができる。
また、流出センサによって検知された流出交通量、および、流入センサによって検知された流入交通量を用いることで、推定地点の交通状況をより高精度に推定することができる。
また、事故発生度を車両に通知することで、通知を受けた車両の運転手はその事故発生度を認識し、より安全な運転をすることができる。
(変形例)
上記の実施形態では、学習および予報を行うための方法として、自己組織化マップを用いた方法を例示した。しかしながら、学習および予報の方法としては、自己組織化マップを用いた方法以外にも、種々の方法が考えられる。例えば、比較的簡単な方法として、事故発生時の過去交通データを保持(蓄積)して現在交通データと単純に比較する方法や、事故発生時の過去交通データの組合せを統計処理でクラスタリングし、事故発生時に類似したケースの交通データを生成する方法などが考えられる。また、他の方法として、例えばペイジアンネットワークなどの他の多変量解析を利用した方法も考えられる。
また、図1の事故予報用テーブル作成装置3を、クラウドコンピューティング技術を利用してクラウド化させてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 事故予報システム
2 道路交通管制装置
3 事故予報用テーブル作成装置
4 プローブ情報システム
5 車両
21 処理部
22 記憶部
23 表示部
24 入力部
211 交通データ取得処理部
212 プローブ情報取得処理部
213 受信処理部
214 事故予報処理部
215 表示制御部
216 通知部
217 交通状況推定処理部
221 現在データベース
222 事故予報用テーブルデータベース
223 プローブ情報データベース
31 処理部
32 記憶部
33 表示部
34 入力部
311 プローブ情報取得処理部
312 事故予報用テーブル作成処理部
313 送信処理部
321 過去データベース
322 プローブ情報データベース
RS 道路センサ部

Claims (14)

  1. 道路における所定の地点について、少なくとも、車両に関する過去交通データ、および、過去事故データを用いて、所定の学習アルゴリズムに基づいて、交通状況ごとの事故発生度を表す事故予報用テーブルを作成する事故予報用テーブル作成処理部と、
    交通状況を計測するセンサから現在交通データを取得する交通データ取得処理部と、
    前記道路で予め推定地点を設定し、所定の複数の前記センサから取得した現在交通データを用いて、前記推定地点の交通状況を推定する交通状況推定処理部と、
    前記推定地点について、少なくとも、前記交通状況推定処理部によって推定された交通状況、および、前記事故予報用テーブルを用いて、前記事故発生度を予報する事故予報処理部と、
    を備える事故予報システム。
  2. 前記事故予報用テーブル作成処理部は、前記交通状況推定処理部によって推定された前記推定地点の交通状況を前記過去交通データとして用いて、前記事故予報用テーブルを作成する、請求項1に記載の事故予報システム。
  3. 前記交通状況推定処理部は、前記所定の複数のセンサから前記推定地点までのそれぞれの距離の比を用いて、前記推定地点の交通状況を推定する、請求項1に記載の事故予報システム。
  4. 前記センサは、少なくとも、前記道路から外部に出る車両を検知する流出センサ、および、外部から前記道路に入る車両を検知する流入センサのいずれかを含み、
    前記交通状況推定処理部は、少なくとも、前記流出センサによって検知された前記道路から外部に出る車両の台数である流出交通量、および、前記流入センサによって検知された外部から前記道路に入る車両の台数である流入交通量のいずれかを用いて、前記推定地点の交通状況を推定する、請求項1に記載の事故予報システム。
  5. 前記道路は、高速道路であり、
    前記流出センサ、および、前記流入センサは、インターチェンジに設置されている、請求項4に記載の事故予報システム。
  6. 前記道路は、高速道路であり、
    前記流出センサ、および、前記流入センサは、サービスエリアまたはパーキングエリアの出入口に設置されている、請求項4に記載の事故予報システム。
  7. 前記事故予報システムは、前記事故予報処理部によって予報された前記事故発生度を、前記道路を走行する車両に通知する通知部、をさらに備える、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の事故予報システム。
  8. 道路における所定の地点について、少なくとも、車両に関する過去交通データ、および、過去事故データを用いて、所定の学習アルゴリズムに基づいて、交通状況ごとの事故発生度を表す事故予報用テーブルを作成する事故予報用テーブル作成処理ステップと、
    交通状況を計測するセンサから現在交通データを取得する交通データ取得処理ステップと、
    前記道路で予め推定地点を設定し、所定の複数の前記センサから取得した現在交通データを用いて、前記推定地点の交通状況を推定する交通状況推定処理ステップと、
    前記推定地点について、少なくとも、前記交通状況推定処理ステップによって推定された交通状況、および、前記事故予報用テーブルを用いて、前記事故発生度を予報する事故予報処理ステップと、
    を含む事故予報方法。
  9. 前記事故予報用テーブル作成処理ステップは、前記交通状況推定処理ステップによって推定された前記推定地点の交通状況を前記過去交通データとして用いて、前記事故予報用テーブルを作成する、請求項8に記載の事故予報方法。
  10. 前記交通状況推定処理ステップは、前記所定の複数のセンサから前記推定地点までのそれぞれの距離の比を用いて、前記推定地点の交通状況を推定する、請求項8に記載の事故予報方法。
  11. 前記センサは、少なくとも、前記道路から外部に出る車両を検知する流出センサ、および、外部から前記道路に入る車両を検知する流入センサのいずれかを含んでおり、
    前記交通状況推定処理ステップは、少なくとも、前記流出センサによって検知された前記道路から外部に出る車両の台数である流出交通量、および、前記流入センサによって検知された外部から前記道路に入る車両の台数である流入交通量のいずれかを用いて、前記推定地点の交通状況を推定する、請求項8に記載の事故予報方法。
  12. 前記道路は、高速道路であり、
    前記流出センサ、および、前記流入センサは、インターチェンジに設置されている、請求項11に記載の事故予報方法。
  13. 前記道路は、高速道路であり、
    前記流出センサ、および、前記流入センサは、サービスエリアまたはパーキングエリアの出入口に設置されている、請求項11に記載の事故予報方法。
  14. 前記事故予報方法は、前記事故予報処理ステップによって予報された前記事故発生度を、前記道路を走行する車両に通知する通知ステップ、をさらに備える、請求項8から請求項13のいずれか一項に記載の事故予報方法。
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