JP2018197551A - 車両用はすば歯車装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】はすば歯車とはすば歯車からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャとの摺動による摩耗を抑制する。【解決手段】はすば歯車装置10によれば、スラストワッシャ22には、スラストワッシャ22よりも第2はすば歯車16側の第2軸線C2上に球心Oを有し、第2はすば歯車16の底部34の歯車スラスト面44と面接触して第2はすば歯車16からのスラスト荷重を受ける第1ワッシャスラスト面42が、面圧低減手段として備えられている。このため、第2はすば歯車16が、第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより発生するモーメントMにより支持軸20に対して傾いて、第2はすば歯車16からスラストワッシャ22に過大な荷重が加わる際に、スラストワッシャ22の第2はすば歯車16から受ける面圧が低減される。これにより、第2はすば歯車16とスラストワッシャ22との摺動による摩耗が抑制される。【選択図】図1
Description
本発明は、はすば歯車とそのはすば歯車からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャとの摺動による摩耗を抑制する技術に関する。
支持軸と、軸受を介して前記支持軸まわりに回転可能に支持されたはすば歯車とを備え、前記はすば歯車からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャが前記支持軸に設けられた車両用はすば歯車装置が知られている。たとえば、特許文献1の車両用はすば歯車装置である遊星歯車装置は、外周に歯が形成された太陽歯車と、前記太陽歯車と同心に配置され、内周に歯が形成されたリング歯車と、前記太陽歯車と前記リング歯車との間に配置されて前記太陽歯車の外周歯および前記リング歯車の内周歯のそれぞれと噛み合い、周方向において等間隔に設けられた複数の遊星歯車とを、備えている。また、前記複数の遊星歯車は、それぞれ周方向に等間隔に支持板に突設された複数の支持軸毎に各支持軸の外周面と前記遊星歯車の内周面との間に介挿されたころ軸受を介して回転可能に支持されている。また、前記複数の支持軸には、前記支持板と前記遊星歯車の一端面との間、および、前記複数の指示軸の先端を連結する係止板と前記遊星歯車の他端面との間において、スラストワッシャがそれぞれ2枚ずつ回転自在に設けられ、前記遊星歯車の両端面と上記支持板および上記係止板との間の摩耗が低減されている。
特許文献1の車両用はすば歯車装置によれば、前記遊星歯車の端面と前記スラストワッシャの前記遊星歯車の端面に対向する対向面との少なくとも一方にクラウニング部が設けられている。前記クラウニング部では、外周側に向かうに従い、次第に厚みが小さくなっている。これにより、前記遊星歯車ははすば歯車であるため、前記遊星歯車には前記太陽歯車および前記リング歯車との噛合いによって前記遊星歯車を前記支持軸に対して傾かせるモーメントが作用したとしても、前記遊星歯車が前記支持軸に対して傾いた際に前記遊星歯車の端面と前記スラストワッシャの対向面とは周方向に線状に接触することにより、遊星歯車の端面とスラストワッシャの対向面とが点接触する場合と比較して、遊星歯車の端面とスラストワッシャの対向面との面圧が抑制されるようになっている。
上記特許文献1の車両用はすば歯車装置である遊星歯車装置とは異なり、第1軸線まわりに回転可能に設けられた第1はすば歯車と、前記第1軸線と平行な第2軸線まわりに回転可能に支持軸により軸受を介して支持されて前記第1はすば歯車と噛み合う第2はすば歯車と、前記第1軸線および前記第2軸線と平行な第3軸線まわりに回転可能に設けられて前記第2はすば歯車と噛み合う第3はすば歯車とを備え、3つのはすば歯車が回転可能に設けられた3つの軸線がそれぞれ互いに平行に設けられ、同心関係にない車両用はすば歯車装置がある。本発明者等は、種々研究を重ねるうち、このような車両用はすば歯車装置では、第2はすば歯車を介して第1はすば歯車から第3はすば歯車へ動力が伝達される場合に、第3はすば歯車の歯によって第2はすば歯車の歯面が抉(こじ)られて、その第3はすば歯車の歯によって抉られる第2はすば歯車の歯を中心として第2はすば歯車に過大なモーメントが作用することを見出した。この過大なモーメントによって、第2はすば歯車からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャに過大な荷重が加わり、第2はすば歯車とスラストワッシャとの摺動による摩耗が大きくなる可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、第2はすば歯車とその第2はすば歯車からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャとの摺動による摩耗を抑制する車両用はすば歯車装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、第1軸線まわりに回転可能に設けられた第1はすば歯車と、前記第1軸線と平行な第2軸線まわりに回転可能に支持軸により軸受を介して支持されて前記第1はすば歯車と噛み合う第2はすば歯車と、前記第1軸線および前記第2軸線と平行な第3軸線まわりに回転可能に設けられて前記第2はすば歯車と噛み合う第3はすば歯車とを備え、前記第2はすば歯車からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャが前記支持軸に設けられている車両用はすば歯車装置であって、前記スラストワッシャは、前記第1はすば歯車から前記第2はすば歯車を介して前記第3はすば歯車への動力伝達状態において、前記第2はすば歯車の傾きによる面圧を低減する面圧低減手段を備えることにある。
本発明によれば、前記スラストワッシャは、前記第1はすば歯車から前記第2はすば歯車を介して前記第3はすば歯車への動力伝達状態において、前記第2はすば歯車の傾きによる面圧を低減する面圧低減手段を、備える。このため、前記第2はすば歯車を介して前記第1はすば歯車から前記第3はすば歯車への動力伝達状態において前記第2はすば歯車に発生する過大なモーメントによる、前記スラストワッシャが前記第2はすば歯車から受ける面圧の上昇が低減される。これにより、前記第2はすば歯車と前記スラストワッシャとの摺動による摩耗が抑制され、車両用はすば歯車装置の耐久性が向上される。
本発明の実施形態において、前記スラストワッシャは、前記第2はすば歯車に形成された歯車スラスト面と対向するワッシャスラスト面を有し、前記第2はすば歯車が前記第2軸線に対して傾いたときの前記歯車スラスト面と前記ワッシャスラスト面との対向面間の成す角が、前記第2はすば歯車が前記第2軸線に対して傾いていないときの前記対向面間の成す角よりも大きくならない形状を、前記面圧低減手段として備えている。このため、前記スラストワッシャが前記第2はすば歯車から受ける面圧が低減される。これにより、前記第2はすば歯車と前記スラストワッシャとの摺動による摩耗が抑制される。
また、本発明の実施形態において、前記面圧低減手段として、前記第2はすば歯車の歯車スラスト面および前記スラストワッシャのワッシャスラスト面のうちの少なくとも一方にテーパ面が設けられている。このため、前記第2はすば歯車が前記支持軸に対して傾いたときに、前記第2はすば歯車が前記スラストワッシャに、前記テーパ面の母線に沿った線状の面積で、接触することにより摺動面積が広げられるため、前記第2はすば歯車と前記スラストワッシャとの摺動による摩耗が抑制される。
また、本発明の実施形態において、前記スラストワッシャには、前記スラストワッシャよりも前記第2はすば歯車側の前記第2軸線上に球心を有し、前記第2はすば歯車または前記第2はすば歯車との間に介在する第2のスラストワッシャに形成された歯車スラスト面と面接触して前記第2はすば歯車からのスラスト荷重を受けるワッシャスラスト面が、前記面圧低減手段として備えられている。このため、第2はすば歯車が前記支持軸に対して傾いたときに、前記スラストワッシャに形成されたワッシャスラスト面は前記第2はすば歯車または前記第2はすば歯車との間に介在する第2のスラストワッシャに形成された歯車スラスト面と面接触する。これにより、前記スラストワッシャが前記第2はすば歯車から受ける面圧が低減されることにより、前記第2はすば歯車と前記スラストワッシャあるいは第2のスラストワッシャとの摺動による摩耗を抑制することができる。
また、本発明の実施形態において、前記スラストワッシャには、前記面圧低減手段として、前記軸受の内輪の突き出し又は小径ワッシャの介在により前記第2はすば歯車の端面との間に隙間が形成されているか、或いは、前記スラストワッシャは、互いに面接触した状態で重ねられた複数枚のワッシャから構成されている。このため、第2はすば歯車が前記支持軸に対して傾いて前記スラストワッシャを押圧する際に、前記面圧低減手段によって前記第2はすば歯車からスラストワッシャが受ける面圧が低減される。これにより、前記第2はすば歯車と前記スラストワッシャとの摺動による摩耗が抑制される。
以下、本発明の車両用はすば歯車装置の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両用はすば歯車装置10の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。図2は、車両用はすば歯車装置10における第1はすば歯車12および第3はすば歯車18と噛み合う第2はすば歯車16およびそれを支持する転がり軸受14を通り、且つ第2軸線C2に垂直な面内の断面、すなわち図1のII−II視断面を示す図であり、第2軸線C2に平行な第1軸線C1および第3軸線C3まわりに回転する第1はすば歯車12および第3はすば歯車18が併せて示されている。図2に示されるように、車両用はすば歯車装置10(以下、はすば歯車装置10という。)は、図示しない軸受によって両端が回転可能に支持された支持軸20と、支持軸20により転がり軸受14を介して第2軸線C2まわりに回転可能に支持されて、第1はすば歯車12および第3はすば歯車18と噛み合う第2はすば歯車16と、第2軸線C2と平行な第1軸線C1まわりに回転可能に設けられて第2はすば歯車16と噛み合う第1はすば歯車12と、第1軸線C1および第2軸線C2と平行な第3軸線C3まわりに回転可能に設けられて第2はすば歯車16と噛み合う第3はすば歯車18とを備えている。第1はすば歯車12は駆動側歯車であり、第3はすば歯車18は従動側歯車である。第2はすば歯車16は、第2軸線C2の斜め上方の噛合位置E1において第1はすば歯車12と噛み合わせられている。第2はすば歯車16は、第2軸線C2の斜め下方の噛合位置E2において第3はすば歯車18と噛み合わせられている。第1はすば歯車12と第2はすば歯車16との噛合位置E1と、第2はすば歯車16と第3はすば歯車18との噛合位置E2とは、第2軸線C2まわりに約90°の角度となるように位置している。第1はすば歯車12が矢印A方向に回転すると、第2はすば歯車16が矢印B方向に回転させられ、第1はすば歯車12から第2はすば歯車16を介して、第3はすば歯車18に動力が伝達される。
図1に示されるように、支持軸20の一端部には、支持軸20と一体に支持軸20よりも大径のはすば歯車30が形成されている。第2はすば歯車16は、外周にはすば28を有する円板部26と、円板部26の径方向内側端部に連続して円筒状に設けられ、その一部が円板部26のはすば歯車30とは反対側の面よりも突出する円筒部32と、円筒部32のはすば歯車30側の環状端部に形成された円環状の底部34とを備えている。第2はすば歯車16の底部34の中心に形成された挿通孔35に、支持軸20が挿通されている。円筒部32の中心線は第2軸線C2と同心であり、円筒部32の内周面、底部34の底面および支持軸20の外周面によって、第2軸線C2と同心の中心線を有する円筒状孔36が構成されている。円筒状孔36の内部には転がり軸受14が配置されている。転がり軸受14は、円筒状の内輪38、複数のころ40などを備えている。内輪38は、支持軸20の円筒状孔36内の外周面に嵌合されている。内輪38の外周面と円筒部32の内周面との間には、保持器43によって複数のころ40が周方向に等間隔に配置されている。第2はすば歯車16のスラスト荷重を受けるスラストワッシャ22に支持軸20が挿し入れられ、スラストワッシャ22が支持軸20の一端部に形成されたはすば歯車30と第2はすば歯車16との間に配置されている。
ところで、第2はすば歯車16からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャ22には、動力伝達時に発生する過大なモーメントに由来する第2はすば歯車16からの過大な荷重が作用する。第1はすば歯車12の回転開始直後の第1はすば歯車12から第2はすば歯車16へ伝達されるトルクが略零の図3の状態において、第1はすば歯車12が図2および図3の矢印A方向に動力が伝達されると、第2はすば歯車16のはすばは、第1はすば歯車12のはすばの歯面によって図3の上側の一点鎖線の円内における白抜矢印で示される方向に押され、図3の下側の一点鎖線の円内に示されるように、第2はすば歯車16の歯と第3はすば歯車18の歯との間でバックラッシが詰められる。
図4には、第1はすば歯車12から第2はすば歯車16を介して第3はすば歯車18へ動力が伝達された状態における、第1はすば歯車12と第2はすば歯車16との噛合位置E1におけるはすばの状態、および第2はすば歯車16と第3はすば歯車18との噛合位置E2におけるはすばの状態がそれぞれ拡大して示されている。図5は、従来図であり、第1はすば歯車12から第2はすば歯車190を介して第3はすば歯車18へトルクが伝達された際に生じる過大なモーメントMにより支持軸20に対して傾いた第2はすば歯車190からスラストワッシャ192に過大な荷重が作用している状態を示す図である。なお、図5では、第2はすば歯車190と噛み合う第1はすば歯車12の1つのはすば48および第2はすば歯車190と噛み合う第3はすば歯車18の1つのはすば46のそれぞれの円筒断面が示されている。
第1はすば歯車12、第2はすば歯車190および第3はすば歯車18ははすば歯車であるため、第1はすば歯車12から第2はすば歯車190を介して第3はすば歯車18に動力(トルク)が伝達されると、第2はすば歯車190は図5における右回りのモーメントMを受けて、支持軸20(第2軸線C2)に対して傾く。図4において、第2はすば歯車190の左横の白抜矢印に示されるように、第2はすば歯車190が支持軸20に対して傾いた際の第2はすば歯車190のはすばの状態が、一点鎖線の円内に拡大して示されている。図5に示すように、第1はすば歯車12の歯幅は、第2はすば歯車190の歯幅よりも大きくなっている。また、第3はすば歯車18の歯幅は、第2はすば歯車190の歯幅よりも小さく、且つはすばであるためはすば46のエッジ50,52は鋭角となっている。第1はすば歯車12から第2はすば歯車190へトルクが伝達されると、第2はすば歯車190のはすばの歯面と第3はすば歯車18のはすば46の歯面とのバックラッシが詰められた状態であるため、第2はすば歯車190が支持軸20に対して傾くと、第2はすば歯車190の歯面は、第3はすば歯車18のはすば46のエッジ50,52により抉(こじ)られる。第2はすば歯車190は、第3はすば歯車46のエッジ50,52により抉られることにより第2軸線C2方向の動きが制限されるため、第3はすば歯車18のはすば46と噛み合った部位を中心とする過大なモーメントMが発生する。これにより、スラストワッシャには、第2はすば歯車190から過大な荷重が加わる。
図1において、スラストワッシャ22は、スラストワッシャ22よりも第2はすば歯車16側の第2軸線C2上に球心Oを有する、はすば歯車30側に凹んだ部分球面である第1ワッシャスラスト面42を、第2はすば歯車16側に備えている。また、スラストワッシャ22は、はすば歯車30側であってはすば歯車30に当接する環状の平面である第2ワッシャスラスト面41を備えている。また、第2はすば歯車16の底部34は、第2軸線C2上の球心Oと同心の球心を有する凸状の部分球面である歯車スラスト面44を、スラストワッシャ22側の面として備えている。凹状の第1ワッシャスラスト面42と凸状の歯車スラスト面44とは、曲率半径Rが略同じ球面である。スラストワッシャ22は、その第1ワッシャスラスト面42が第2はすば歯車16の底部34に設けられた歯車スラスト面44と面接触して、第2はすば歯車16からのスラスト荷重を受ける。図1において、第2はすば歯車16が支持軸20に対して傾いたときのスラストワッシャ22の断面円弧状の第1ワッシャスラスト面42内の1点を通る接線L1と底部34の断面円弧状の歯車スラスト面44内の前記1点を通る接線L2との成す角すなわちスラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42と第2はすば歯車16の底部34の歯車スラスト面44との対向面間の成す角は、第2はすば歯車16が支持軸20に対して傾いていないときと比較して、大きくならない。ここで、接線L1および接線L2は、それぞれ第2軸線C2を含む面内において、第1ワッシャスラスト面42および歯車スラスト面44上の球心Oからの共通の線(曲率半径を示す線)に対して、直交する線である。
図1において、第2はすば歯車16が支持軸20に対して傾いた状態で回転して、第2はすば歯車16からスラストワッシャ22へ過大な荷重が加えられるときに、第2はすば歯車16の底部34の歯車スラスト面44がスラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42と面接触することより第2はすば歯車16からスラストワッシャ22への面圧が低減される。つまり、スラストワッシャ22は、第2はすば歯車16が支持軸20に対して傾きながら回転して第2はすば歯車16からスラストワッシャ22に加えられる過大な荷重による面圧を低減する面圧低減手段として、底部34に形成された歯車スラスト面44と球心が同心であり、且つ曲率半径が曲率半径Rで略等しい面であって、歯車スラスト面44と面接触する第1ワッシャスラスト面42を備えている。なお、第1ワッシャスラスト面42の球心Oは、円筒状孔36の第2軸線C2方向において、第2はすば歯車16の中心点に近い位置に位置させられるほど、言い換えれば、第1ワッシャスラスト面42の曲率半径が小さいほど、スラストワッシャ22が受ける面圧を低減させる面圧低減効果が大きくなる。
上述のように、本実施例のはすば歯車装置10によれば、スラストワッシャ22には、スラストワッシャ22よりも第2はすば歯車16側の第2軸線C2上に球心Oを有し、第2はすば歯車16の底部34に形成された部分球面を有する歯車スラスト面44と面接触して第2はすば歯車16からのスラスト荷重を受ける第1ワッシャスラスト面42が、面圧低減手段として備えられている。このため、第2はすば歯車16が第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより発生する過大なモーメントMにより支持軸20に対して傾きながら回転して、スラストワッシャ22に第2はすば歯車16から過大な荷重が加えられる際に、スラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42は第2はすば歯車16の底部34の歯車スラスト面44と第2はすば歯車16の傾きに拘わらず面接触する。これにより、たとえば第2はすば歯車16が支持軸20に対して傾いたときに第2はすば歯車16がスラストワッシャ22にたとえば周方向に線状に接触する場合と比較して、スラストワッシャ22の第2はすば歯車16から受ける面圧が低減されることにより、第2はすば歯車16とスラストワッシャ22との摺動による摩耗が抑制されて、はすば歯車装置10の耐久性を向上させることができる。
また、本実施例のはすば歯車装置10によれば、スラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42の接線L1と底部34の歯車スラスト面44の接線L2との成す角すなわちスラストワッシャ22と第2はすば歯車16の底部34との対向面間の成す角は、第2はすば歯車16が支持軸20に対して傾いているかに拘わらず、変化しない。このため、第2はすば歯車16が支持軸20に対して傾いたときに、第2はすば歯車16からスラストワッシャ22への面圧が低減される。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において、実施例1と機能において実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
本実施例のはすば歯車装置は、第2はすば歯車60のスラストワッシャ22に面接触する態様が、前述の実施例1のはすば歯車装置10の第2はすば歯車16と異なる以外は、前述の実施例1のはすば歯車装置10と機能において実質的に共通する。以下、その異なる点について図6を用いて説明する。図6は、本発明の他の実施例であるはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。図6において、第2はすば歯車60は、円板部26の内周側端部に連続して円筒状に設けられ、その一部が円板部26のはすば歯車30側とは反対側の面よりも第2軸線C2方向にはすば歯車30とは反対側へ突出しているとともに、円板部26のはすば歯車30側の面よりも第2軸線C2方向にはすば歯車30側へ僅かに突出している円筒部62を備えている。第2はすば歯車60は、支持軸20の外周面と円筒部62の内周面との間に介在させられた転がり軸受14を介して第2軸線C2まわりに回転可能に支持軸20に支持されている。第2はすば歯車60からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャ22が、支持軸20に設けられ、第2はすば歯車60とはすば歯車30との間に配置されている。
第2はすば歯車60の円筒部62は、スラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42と面接触する球面である歯車スラスト面63を、スラストワッシャ22側の端面として備えている。円筒部62の歯車スラスト面63は、その球心がスラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42の図示しない球心Oと同心であり、その曲率半径がスラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42と略同一の曲率半径Rである。第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより発生する過大なモーメントMにより支持軸20に対して傾いた第2はすば歯車60からスラストワッシャ22に過大な荷重が加えられる際に、スラストワッシャ22は、その第1ワッシャスラスト面42において第2はすば歯車60の円筒部62の歯車スラスト面63に面接触することにより上記荷重を受けて、第2はすば歯車60から受ける面圧を低減させる。スラストワッシャ22の断面円弧状の第1ワッシャスラスト面42の接線L1(図示せず)と円筒部62の断面円弧状の歯車スラスト面63の接線L2(図示せず)との成す角すなわちスラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42と第2はすば歯車60の底部34の歯車スラスト面63との対向面間の成す角は、第2はすば歯車60が支持軸20に対して傾いたときにおいて、第2はすば歯車60が支持軸20に対して傾いていないときと比較して大きくならない。つまり、スラストワッシャ22には、第2はすば歯車60の歯車スラスト面63に面接触する第1ワッシャスラスト面42が、面圧低減手段として設けられている。このため、本実施例のはすば歯車装置によれば、前述の実施例1と同様の効果を得ることができる。
図7は、本発明の他の実施例であるはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。図7において、第2はすば歯車64は、円板部26と、円筒部32と、円筒部32のはすば歯車30側の環状端部に形成された円環状の底部65とを備えている。円筒部32の内周面と、底部65の底面と、底部65に形成された挿通孔66に挿通された支持軸20の外周面とにより構成された円筒状孔67に、転がり軸受14が配置されている。第2はすば歯車64のスラスト荷重を受けるスラストワッシャ68が、支持軸20における第2はすば歯車64の底部65とはすば歯車30との間に設けられている。底部65には、スラストワッシャ68側の面として、外周側に向かう従いはすば歯車30から離れるテーパ面である歯車スラスト面69が備えられている。スラストワッシャ68には、底部65側の面として、外周側に向かうに従いはすば歯車30へ近づくテーパ面であるワッシャスラスト面71が設けられている。
図8は、図7のはすば歯車装置において第2はすば歯車64が支持軸20に対して傾いた状態を示す断面図である。第1はすば歯車12から第2はすば歯車64を介して第3はすば歯車18へ伝達されるトルクが比較的小さく、第2はすば歯車64の支持軸20に対する傾きが比較的小さいときには、スラストワッシャ68は内周部において底部65の内周部と点状の面積で接触することにより第2はすば歯車64の荷重を受ける。第1はすば歯車12から第2はすば歯車64を介して第3はすば歯車18へ伝達されるトルクが増加して、第2はすば歯車64の支持軸20に対する傾きが大きくなると、スラストワッシャ68は、ワッシャスラスト面71の母線に沿った底部65の歯車スラスト面69と線状の面積での接触により第2はすば歯車64と摺動して、第2はすば歯車64からの過大な荷重を受ける。図8は、底部65の歯車スラスト面69とスラストワッシャ68のワッシャスラスト面71との線状の面積での接触によって、第2はすば歯車64の荷重がスラストワッシャ68により受けられている状態が示されている。第2はすば歯車64の底部65の歯車スラスト面69とスラストワッシャ68のワッシャスラスト面71との対向面間の成す角すなわち線L3と線L4との成す角α(図7に示す)は、第2はすば歯車64が支持軸20に対して傾いたときにおいて、第2はすば歯車64が支持軸20に対して傾いていないとき(図7)と比較して大きくならずに、第2はすば歯車64の支持軸20に対する傾きが大きくなるに従い小さくなる。ここで、線L3と線L4との成す角として示される角αは、第2軸線C2を含む面内での角である。このため、第1はすば歯車12から第2はすば歯車64を介して第3はすば歯車18へ伝達されるトルクが大きくなると、底部65の歯車スラスト面69とスラストワッシャ68のワッシャスラスト面71との摺動面積が大きくなり、スラストワッシャ68が第2はすば歯車64から受ける面圧が低減されるようになっている。つまり、スラストワッシャ68のワッシャスラスト面71と底部65の歯車スラスト面69とは、スラストワッシャ68が第2はすば歯車64から受ける面圧を低減させる面圧低減手段として機能する。このため、本実施例のはすば歯車装置によれば、前述の実施例1のはすば歯車装置10と同様の効果を得ることができる。
図9は、本発明の他の実施例であるはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。図9において、第2はすば歯車70は、円板部26と、円筒部32と、円筒部32のはすば歯車30側とは反対側の環状端部に形成された円環状の底部72とを備えている。第2はすば歯車70の底部72に形成された挿通孔74に、支持軸20が挿通されている。円筒部32の中心線は第2軸線C2と同心であり、円筒部32の内周面、底部72の底面および支持軸20の外周面によって、第2軸線C2と同心の中心線を有する円筒状孔76が構成されている。円筒状孔76の内部には転がり軸受78が配置されている。また、第2はすば歯車70のスラスト荷重を受けるスラストワッシャ80が支持軸20に設けられ、スラストワッシャ80がはすば歯車30と第2はすば歯車70との間に配置されている。スラストワッシャ80は、その第2軸線C2方向の両端面が平面である。転がり軸受78の内輪82は、その第2軸線C2方向の長さが円筒状孔76の深さよりも大きい。このため、内輪82のスラストワッシャ80側の端部が、円筒状孔76の開口よりも、すなわち、歯車スラスト面84よりも、はすば歯車30側へ突き出している。その突き出した内輪82のスラストワッシャ80側の環状端面である内輪スラスト面86とスラストワッシャ80のはすば歯車30側とは反対側の環状の平面であるワッシャスラスト面81との間に僅かな所定の隙間T1が設けられている。また、円筒状孔76の開口からの内輪82の突き出しにより、スラストワッシャ80のワッシャスラスト面81と第2はすば歯車70の歯車スラスト面84との間には所定の隙間S1が形成されている。この所定の隙間S1は、第2はすば歯車70が支持軸20に対して傾いたときに、歯車スラスト面84が、ワッシャスラスト面81に接触するのと同時に、内輪スラスト面86がワッシャスラスト面81に接触するように、内輪スラスト面86とワッシャスラスト面81との上記所定の隙間T1より大きくされている。
図10は、図9のはすば歯車装置において、第2はすば歯車70が支持軸20に対して傾いた状態を示す断面図である。第2はすば歯車70の第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより生じた過大なモーメントMにより、転がり軸受78の軸受隙間の分だけ第2はすば歯車70が支持軸20に対して傾くと、第2軸線C2まわりの周方向の所定の角度範囲において所定の隙間S1が詰められて、第2はすば歯車70の円筒部32の歯車スラスト面84がスラストワッシャ80のワッシャスラスト面81の外周部に接触しつつ回転するとともに、内輪82は底部72により第2軸線C2方向に押されて内輪スラスト面86がスラストワッシャ80のワッシャスラスト面81の内周部に接触する。つまり、第2はすば歯車70からの荷重の一部が、内輪82を介してスラストワッシャ80に受けられる。たとえば円筒部32の歯車スラスト面84のみがスラストワッシャ80に摺動する場合と比較して、内輪82の内輪スラスト面86がスラストワッシャ80と摺動する分だけ摺動面積が増やされる。これにより、第2はすば歯車70が支持軸20に対して傾いたときに、スラストワッシャ80が第2はすば歯車70から受ける面圧を低減することができ、第2はすば歯車70とスラストワッシャ80との摺動による摩耗を抑制することができる。底部72の第1の摺動面である歯車スラスト面84がスラストワッシャ80のワッシャスラスト面81に摺動するときに内輪82の内輪スラスト面86が第2の摺動面としてスラストワッシャ80のワッシャスラスト面81に摺動することにより、スラストワッシャ80が第2はすば歯車70から受ける面圧が低減されることから、内輪82の円筒状孔76の開口からの突き出しによりスラストワッシャ80に形成された円筒部32の歯車スラスト面84との間の所定の隙間S1は、第2はすば歯車70の傾きによる面圧を低減する面圧低減手段として機能するものである。このため、本実施例のはすば歯車装置によれば、前述の実施例1のはすば歯車装置10と同様の効果を得ることができる。
図11は、本発明の他の実施例のはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。図11において、第2はすば歯車90は、円板部26と円筒部32とを備えている。第2はすば歯車90は、支持軸20の外周面と円筒部32の内周面との間に介在させられた転がり軸受14を介して第2軸線C2まわりに回転可能に支持軸20に支持されている。第2はすば歯車90からのスラスト荷重を受ける2枚のスラストワッシャ92,94が、支持軸20に設けられ、第2はすば歯車90とはすば歯車30との間に配置されている。スラストワッシャ92は、スラストワッシャ94よりも第2はすば歯車90側に配置させられており、その外周部において円筒部32のスラストワッシャ92側の環状の平面である歯車スラスト面96に対向している。スラストワッシャ94は、スラストワッシャ92よりもはすば歯車30側に配置させられている。スラストワッシャ92およびスラストワッシャ94は、たとえば実施例4のスラストワッシャ80よりも厚みが薄く、低剛性であるので、第2軸線C2方向に弾性変形が可能である。このため、第2はすば歯車90が支持軸20に対して傾いて第2はすば歯車90からスラストワッシャ92,94に過大な荷重が加わる際に、スラストワッシャ92およびスラストワッシャ94はそれぞれ、互いの形状に沿うように変形して、面接触する。
第2はすば歯車90は、第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより生じる過大なモーメントにより転がり軸受14の軸受隙間の分だけ支持軸20に対して傾きながら回転すると、第2はすば歯車90の円筒部32の歯車スラスト面96がスラストワッシャ92に線状の面積での接触により摺動する。第2はすば歯車90の歯車スラスト面96との線状の面積での接触により第2軸線C2方向にはすば歯車30側へ押されたスラストワッシャ92およびスラストワッシャ94は、それぞれ互いの形状に沿うように変形して、互いに面接触する。このため、たとえば第2はすば歯車90とはすば歯車30との間に1枚のスラストワッシャのみが配置され、第2はすば歯車90が1枚のスラストワッシャに点接触により摺動する場合と比較して、スラストワッシャ92とスラストワッシャ94との面接触の分だけ摺動面積が大きくされると共に、前述のようにスラストワッシャ92およびスラストワッシャ94はスラストワッシャ80よりも低剛性とされて、スラストワッシャ92とスラストワッシャ94との間の面圧が低くされることから、第2はすば歯車90のスラストワッシャ92との摺動摩耗を抑制することができる。つまり、本実施例のはすば歯車装置は、第2はすば歯車90の支持軸20に対する傾きによる面圧を低減する面圧低減手段として、互いに面接触した状態で重ねられた2枚のスラストワッシャすなわちスラストワッシャ92およびスラストワッシャ94を第2はすば歯車90とはすば歯車30との間に備えている。このため、本実施例のはすば歯車装置によれば、前述の実施例1のはすば歯車装置10と同様の効果を得ることができる。
図12は、本発明の他の実施例のはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。はすば歯車装置は、前述の実施例1の第2はすば歯車16を備えている。第2はすば歯車16と支持軸20の軸端部と一体のはすば歯車30との間には、第2はすば歯車16の底部34の球面である歯車スラスト面44と面接触する第1ワッシャスラスト面42を第2はすば歯車16側の球面として有するスラストワッシャ22を備えるとともに、スラストワッシャ22とはすば歯車30との間にスラストワッシャ80を備えている。スラストワッシャ80のワッシャスラスト面81はスラストワッシャ22のはすば歯車30側の環状の平面である第2ワッシャスラスト面41に重ねられている。
第2はすば歯車16が、第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより発生する過大なモーメントMにより支持軸20に対して傾きつつ回転すると、スラストワッシャ22には第2はすば歯車16から過大な荷重が加えられる。このとき、スラストワッシャ22は、第1ワッシャスラスト面42が底部34の歯車スラスト面44と面接触することにより第2はすば歯車16からのスラスト荷重を受ける。また、スラストワッシャ22の第2ワッシャスラスト面41は、スラストワッシャ80のワッシャスラスト面81と接触する。これにより、第2はすば歯車16が支持軸20に対して傾いたときに、スラストワッシャ22が第2はすば歯車16から受ける面圧がより一層低減される。つまり、第2はすば歯車16からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャは、互いに面接触した状態で重ねられた2枚のスラストワッシャ22およびスラストワッシャ80から構成され、それに加えてスラストワッシャ22には第1ワッシャスラスト面42が設けられている。このことは、第2はすば歯車16の支持軸20に対する傾きによる面圧を低減する面圧低減手段として機能する。このため、本実施例のはすば歯車装置によれば、前述の実施例1のはすば歯車装置10と同様の効果を得ることができる。
図13は、本発明の他の実施例のはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。第2はすば歯車100は、円板部26と、円筒部32と、円筒部32のはすば歯車30側の環状端部に形成された円環状の底部102とを備えている。底部102には、はすば歯車30側に環状の平面である歯車スラスト面106が形成されている。円筒部32の内周面と、底部102の底面と、底部102に形成された挿通孔104に挿通させられた支持軸20の外周面とにより、第2軸線C2と同心の中心線を有する円筒状孔36が構成され、その円筒状孔36に転がり軸受14が設けられている。第2はすば歯車100からのスラスト荷重を受ける2枚のスラストワッシャ22,108が支持軸20に設けられ、第2はすば歯車100とはすば歯車30との間に配置されている。スラストワッシャ108は、底部102とスラストワッシャ22との間に配置され、スラストワッシャ22はスラストワッシャ108とはすば歯車30との間に配置されている。スラストワッシャ108の第2はすば歯車100側の環状の平面である第1ワッシャスラスト面109は、底部102の歯車スラスト面106に重ねられている。スラストワッシャ108は、スラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42の球心Oと同心の球心を有し、第1ワッシャスラスト面42の曲率半径Rと略同じ曲率半径を有する球面である第2ワッシャスラスト面110を、スラストワッシャ22側の面として有している。スラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42は、第2はすば歯車100との間に介在するスラストワッシャ108の第2ワッシャスラスト面110と重ねられている。
第2はすば歯車100が、第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより発生する過大なモーメントMにより支持軸20に対して傾くと、スラストワッシャ108,22には、第2はすば歯車100から過大な荷重が加えられる。第2はすば歯車100が支持軸20に対して傾きながら回転すると、スラストワッシャ108は、第1ワッシャスラスト面109において歯車スラスト面106と接触しつつ、第2はすば歯車100とともに支持軸20に対して傾く。スラストワッシャ22は、第2はすば歯車100との間に介在するスラストワッシャ108の第2ワッシャスラスト面110に面接触してスラストワッシャ108を介して第2はすば歯車100からのスラスト荷重を受ける。これにより、第2はすば歯車100の支持軸20に対する傾きによる面圧が低減される。つまり、本実施例のはすば歯車装置は、第2はすば歯車100のスラスト荷重をスラストワッシャ108を介して受けるスラストワッシャ22において、スラストワッシャ108の第2ワッシャスラスト面110と面接触するために設けられた球面である第1ワッシャスラスト面42を、面圧低減手段として備えている。このため、本実施例のはすば歯車装置によれば、前述の実施例1のはすば歯車装置10と同様の効果を得ることができる。
図14は、本発明の他の実施例のはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。本実施例のはすば歯車装置は、実施例2の第2はすば歯車60を備えている。第2はすば歯車60のスラスト荷重を受けるスラストワッシャは、2枚のスラストワッシャ22,80から構成され、支持軸20に設けられ、第2はすば歯車60およびはすば歯車30との間に配置されている。スラストワッシャ22は、スラストワッシャ80よりも第2はすば歯車60側に配置されている。スラストワッシャ80は、そのワッシャスラスト面81がスラストワッシャ22の第2ワッシャスラスト面41に重ねられて、スラストワッシャ22とはすば歯車30との間に配置されている。
第2はすば歯車60が、第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより発生する過大なモーメントMにより支持軸20に対して傾きながら回転すると、スラストワッシャ22はその第1ワッシャスラスト面42において円筒部62の歯車スラスト面63と面接触することにより円筒部62に対して摺動するとともに、第2ワッシャスラスト面41がスラストワッシャ80のワッシャスラスト面81と摺動する。このため、たとえばスラストワッシャ80がない場合と比較して、摺動面積が大きくされる。これにより摩耗を抑制することができる。つまり、本実施例のはすば歯車装置は、第2はすば歯車60の荷重を受けるための2枚のスラストワッシャ22,80を備えるとともに、そのスラストワッシャ22において円筒部62の歯車スラスト面63と面接触するための第1ワッシャスラスト面42を面圧低減手段として備えている。このため、本実施例のはすば歯車装置によれば、前述の実施例1のはすば歯車装置10と同様の効果を得ることができる。
図15は、本発明の他の実施例のはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。第2はすば歯車140は、円板部26と円筒部32とを備えている。第2はすば歯車140からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャは、2枚のスラストワッシャ108,22から構成されており、支持軸20において第2はすば歯車140とはすば歯車30との間に設けられている。スラストワッシャ108は、スラストワッシャ22よりも第2はすば歯車140側に配置させられており、その第1ワッシャスラスト面109の外周部において円筒部32の環状の平面である歯車スラスト面142に対向している。スラストワッシャ22は、スラストワッシャ108よりもはすば歯車30側に配置させられている。スラストワッシャ108およびスラストワッシャ22は、それぞれの第2ワッシャスラスト面110および第1ワッシャスラスト面42が面接触するように、重ねられている。
第2はすば歯車140が、第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより発生するモーメントMにより支持軸20に対して傾きながら回転すると、スラストワッシャ108は、第1ワッシャスラスト面109の外周部において円筒部32の歯車スラスト面142と面接触且つ摺動しつつ、第2はすば歯車140に押されて支持軸20に対して傾く。スラストワッシャ22は、その第1ワッシャスラスト面42において第2はすば歯車140との間に介在されたスラストワッシャ108の第2ワッシャスラスト面110に面接触して、スラストワッシャ108を介して第2はすば歯車140からのスラスト荷重を受ける。このため、摺動を低減することができる。本実施例のはすば歯車装置は、第2はすば歯車140からのスラスト荷重をスラストワッシャ108を介して受けるために、スラストワッシャ22においてスラストワッシャ108の第2ワッシャスラスト面110と面接触する第1ワッシャスラスト面42を、面圧低減手段として備えている。このため、本実施例のはすば歯車装置によれば、前述の実施例1のはすば歯車装置10と同様の効果を得ることができる。
図16は、本発明の他の実施例のはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。第2はすば歯車120は、円板部26と、円筒部62と、円筒部62のはすば歯車30側とは反対側の環状端部に形成された円環状の底部122とを備えている。円筒部62の内周面、底部122の底面および底部122に形成された挿通孔124に挿通された支持軸20の外周面によって構成された円筒状孔126に、転がり軸受128が配置されている。第2はすば歯車120のスラスト荷重を受けるスラストワッシャ22が支持軸20に設けられ、スラストワッシャ22がはすば歯車30と第2はすば歯車120との間に配置されている。転がり軸受128の内輪130は、スラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42の球心Oと同心の球心を有し、曲率半径Rと略同じ曲率半径を有する部分球面の内輪スラスト面132を、スラストワッシャ22側の端面として備え、スラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42に面接触する。
第2はすば歯車120が、第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより発生する過大なモーメントMにより支持軸20に対して傾きつつ回転すると、スラストワッシャ22は、第1ワッシャスラスト面42において、第2はすば歯車120の円筒部62の歯車スラスト面63と面接触により摺動するとともに、底部122により第2軸線C2方向にはすば歯車30側へ押された内輪130の内輪スラスト面132に面接触する。つまり、第2はすば歯車120が支持軸20に対して傾くと、第2はすば歯車120の第1の摺動面である歯車スラスト面63がスラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42と面接触するとともに、内輪130の内輪スラスト面132が、第2はすば歯車120の第2の摺動面として機能して、スラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42と面接触することにより第2はすば歯車120の荷重がスラストワッシャ22に受けられる。このため、たとえばスラストワッシャ22が円筒部62の歯車スラスト面63とのみ面接触する場合と比較して、内輪130の内輪スラスト面132と面接触する分だけ摺動面積が大きくされる。これにより、摩耗および面圧が低減される。円筒部62の歯車スラスト面63と面接触するスラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42、およびスラストワッシャ22と面接触により摺動し、スラストワッシャ22との摺動面積を大きくする内輪130の内輪スラスト面132は、面圧低減手段として機能する。このため、本実施例のはすば歯車装置によれば、前述の実施例1のはすば歯車装置10と同様の効果を得ることができる。
図17は、本発明の他の実施例のはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。本実施例のはすば歯車装置は、第2はすば歯車70を備えている。円筒状孔76の内部には転がり軸受150が配置されている。また、第2はすば歯車70のスラスト荷重を受けるスラストワッシャは2枚のスラストワッシャ152および小径ワッシャ154から構成され、それらは支持軸20に設けられ、はすば歯車30と第2はすば歯車70との間に配置されている。小径ワッシャ154は、スラストワッシャ152よりも小径のスラストワッシャであり、スラストワッシャ152よりも第2はすば歯車70側に設けられている。小径ワッシャ154は、その第2はすば歯車70側の環状の平面である第1ワッシャスラスト面160が、円筒状孔76の開口縁である歯車スラスト面84と略面一となるように配置されている。スラストワッシャ152は、弾性変形可能であり、その第2はすば歯車70側の環状の平面であるワッシャスラスト面164が小径ワッシャ154のはすば歯車30側の環状の平面である第2ワッシャスラスト面162に接触するように、小径ワッシャ154に重ねられている。このため、スラストワッシャ152には、小径ワッシャ154の介在により小径ワッシャ154の厚みの分だけ第2はすば歯車70の円筒部32の歯車スラスト面84との間に隙間S2が形成されている。また、転がり軸受150の内輪156のはすば歯車30側の環状端面である内輪スラスト面158と、小径ワッシャ154の第1ワッシャスラスト面160との間には僅かな所定の隙間T2が設けられている。円筒部32の歯車スラスト面84とスラストワッシャ152のワッシャスラスト面164との間の隙間S2は、内輪156の内輪スラスト面158と小径ワッシャ154の第1ワッシャスラスト面160との間の上記所定の隙間T2よりも大きい。
第2はすば歯車70が、第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより発生する過大なモーメントMにより転がり軸受150の軸受隙間の分だけ支持軸20に対して傾いて、隙間S2が第2軸線C2まわりの周方向の所定の回転角度範囲において詰められた状態で第2はすば歯車70が回転すると、円筒部32の歯車スラスト面84がスラストワッシャ152のワッシャスラスト面164の外周部に摺動するとともに、底部72により第2軸線C2方向にはすば歯車30側へ押された内輪156の内輪スラスト面158が小径ワッシャ154の第1ワッシャスラスト面160の内周部に摺動する。また、小径ワッシャ154の第2ワッシャスラスト面162およびスラストワッシャ152のワッシャスラスト面164は摺動する。たとえば、円筒部32の歯車スラスト面84のみがスラストワッシャ152のワッシャスラスト面164に摺動する場合と比較すると、内輪156の内輪スラスト面158が小径ワッシャ154の第1ワッシャスラスト面160に摺動するとともに、小径ワッシャ154の第2ワッシャスラスト面162およびスラストワッシャ152のワッシャスラスト面164が摺動する分、第2はすば歯車70が支持軸20に対して傾いたときの摺動面積が増やされて面圧が低減され、第2はすば歯車70とスラストワッシャ152との摺動による摩耗を抑制することができる。つまり、第2はすば歯車70のスラスト荷重を受けるスラストワッシャが、2枚のスラストワッシャであるスラストワッシャ152および小径ワッシャ154により構成されていることに加えて、スラストワッシャ152のワッシャスラスト面164と歯車スラスト面84との間に所定の隙間S2が形成されている。このことにより、第2はすば歯車70が支持軸20に対して傾くと所定の隙間S2が無くなり、円筒部32の第1の摺動面である歯車スラスト面84がスラストワッシャ152に摺動する。このときに、内輪156の内輪スラスト面158が、小径ワッシャ154の第1ワッシャスラスト面160に摺動する第2の摺動面として機能するので、摺動面積が増加する。このため、本実施例のはすば歯車装置によれば、前述の実施例4のはすば歯車装置70と同様の効果を得ることができる。
図18は、本発明の他の実施例のはすば歯車装置の構造を説明する第2軸線C2を含む断面図である。本実施例のはすば歯車装置は、第2はすば歯車70を備えている。円筒状孔76の内部には転がり軸受150が配置されている。また、第2はすば歯車70のスラスト荷重を受けるスラストワッシャは2枚のスラストワッシャ108,22から構成され、それらは支持軸20に設けられ、はすば歯車30と第2はすば歯車70との間に配置されている。スラストワッシャ108は、そのワッシャスラスト面109が、円筒部32の歯車スラスト面84に接触するとともに、内輪156の内輪スラスト面158に対向している。また、スラストワッシャ22は、第1ワッシャスラスト面42において、スラストワッシャ108の第2ワッシャスラスト面110に面接触している。
第2はすば歯車70が、第1はすば歯車12および第3はすば歯車18との噛合いにより発生するモーメントMにより支持軸20に対して傾きつつ回転すると、第2はすば歯車70の円筒部32の歯車スラスト面84がスラストワッシャ108の第1ワッシャスラスト面109の外周部に摺動するとともに、底部72により第2軸線C2方向にはすば歯車30側へ押された内輪156の内輪スラスト面158がスラストワッシャ108の第1ワッシャスラスト面109の内周部に摺動する。スラストワッシャ22は、その第1ワッシャスラスト面42において、歯車スラスト面84に押されて支持軸20に対して傾いたスラストワッシャ108の第2ワッシャスラスト面110に面接触することにより、スラストワッシャ108を介して第2はすば歯車70および内輪156からのスラスト荷重を受ける。これにより、第2はすば歯車70の支持軸20に対する傾きによるスラストワッシャ108が第2はすば歯車70から受ける面圧の上昇を低減することができる。つまり、本実施例のはすば歯車装置は、第2はすば歯車70が支持軸20に対して傾いて円筒部32のスラストワッシャ108に対する第1の摺動面である歯車スラスト面84がスラストワッシャ108の第1ワッシャスラスト面109の外周部に摺動するときに、スラストワッシャ108の第1ワッシャスラスト面109の内周部に摺動して、スラストワッシャ108との摺動面積を大きくする第2の摺動面として機能する、内輪156の内輪スラスト面158と、スラストワッシャ108の第2ワッシャスラスト面110と面接触する、スラストワッシャ22の第1ワッシャスラスト面42とを、面圧低減手段として備えている。このため、本実施例のはすば歯車装置は、前述の実施例1のはすば歯車装置10と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施でき、その主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
たとえば、前述の実施例5のはすば歯車装置には、支持軸20における第2はすば歯車90とはすば歯車30との間に2枚のスラストワッシャ92,94が設けられていたが、これに限定されるものではなく、3枚以上のスラストワッシャが設けられてもよい。
また、前述の実施例3のはすば歯車装置によれば、スラストワッシャ68のワッシャスラスト面71および底部65の歯車スラスト面69の両方がテーパ面とされていたが、第2はすば歯車64が支持軸20に対して傾いたときのスラストワッシャ68の第2はすば歯車64から受ける面圧が十分に低減される限りにおいて、これに限定されるものではなく、たとえばワッシャスラスト面71および歯車スラスト面69のうちのいずれか一方がテーパ面とされていてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用はすば歯車装置
12:第1はすば歯車
14,78,128,150:転がり軸受
16,60,64,90,100,120,140:第2はすば歯車
18:第3はすば歯車
20:支持軸
22,68,80,92,94,152:スラストワッシャ(面圧低減手段)
42:第1ワッシャスラスト面(面圧低減手段)
71:ワッシャスラスト面(面圧低減手段)
154:小径ワッシャ(面圧低減手段)
C1:第1軸線
C2:第2軸線
C3:第3軸線
S1,S2:隙間(面圧低減手段)
12:第1はすば歯車
14,78,128,150:転がり軸受
16,60,64,90,100,120,140:第2はすば歯車
18:第3はすば歯車
20:支持軸
22,68,80,92,94,152:スラストワッシャ(面圧低減手段)
42:第1ワッシャスラスト面(面圧低減手段)
71:ワッシャスラスト面(面圧低減手段)
154:小径ワッシャ(面圧低減手段)
C1:第1軸線
C2:第2軸線
C3:第3軸線
S1,S2:隙間(面圧低減手段)
Claims (1)
- 第1軸線まわりに回転可能に設けられた第1はすば歯車と、前記第1軸線と平行な第2軸線まわりに回転可能に支持軸により軸受を介して支持されて前記第1はすば歯車と噛み合う第2はすば歯車と、前記第1軸線および前記第2軸線と平行な第3軸線まわりに回転可能に設けられて前記第2はすば歯車と噛み合う第3はすば歯車とを備え、前記第2はすば歯車からのスラスト荷重を受けるスラストワッシャが前記支持軸に設けられている車両用はすば歯車装置であって、
前記スラストワッシャは、前記第1はすば歯車から前記第2はすば歯車を介して前記第3はすば歯車への動力伝達状態において、前記第2はすば歯車の傾きによる面圧を低減する面圧低減手段を備える
ことを特徴とする車両用はすば歯車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017101223A JP2018197551A (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | 車両用はすば歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017101223A JP2018197551A (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | 車両用はすば歯車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018197551A true JP2018197551A (ja) | 2018-12-13 |
Family
ID=64663760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017101223A Pending JP2018197551A (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | 車両用はすば歯車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018197551A (ja) |
-
2017
- 2017-05-22 JP JP2017101223A patent/JP2018197551A/ja active Pending
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