JP2018196554A - 遊技機 - Google Patents

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JP2018196554A
JP2018196554A JP2017102290A JP2017102290A JP2018196554A JP 2018196554 A JP2018196554 A JP 2018196554A JP 2017102290 A JP2017102290 A JP 2017102290A JP 2017102290 A JP2017102290 A JP 2017102290A JP 2018196554 A JP2018196554 A JP 2018196554A
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小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

【課題】第2部材を基材の特定位置に維持しつつ第1部材と基材、第1部材と第2部材と
をそれぞれ固定することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】第2部材504と基材400との少なくとも一方には、第2部材504を基
材400の特定位置に位置決めするための位置決め部400a,541bが形成されてお
り、第1固定部は、第1部材520と基材400との固定位置を調整可能であって、第2
固定部は、位置決め部400a,541bによって第2部材504が特定位置に位置決め
されている状態において第1部材520と第2部材504との固定位置を調整可能である

【選択図】図9

Description

本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
従来の遊技機は、遊技機に設けられているリールの回動を行うためのスタートレバーや
リールの回胴を停止するためのストップスイッチが設けられた操作卓の上面をスクリーン
とし、該スクリーンに対して上方から画像を投影するマイクロプロジェクタ(ユニット)
を備えているものがある。このプロジェクタは、遊技機の開口枠上縁部(基材)に取り付
けられており、スクリーンに投影するための画像を環状に並べた円形のフィルムディスク
(第1部材)と、フィルムディスクにて選択された画像をスクリーンに投影するための投
射レンズ(第2部材)と、を有している(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−307003号公報
しかしながら、特許文献1にあっては、第2部材を基材の特定位置に維持しつつ第1部
材と基材、第1部材と第2部材とをそれぞれ固定することができないという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、第2部材を基材の特定位置に
維持しつつ第1部材と基材、第1部材と第2部材とをそれぞれ固定することができる遊技
機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機は、
遊技を行うことが可能な遊技機(例えば、スロットマシン1)であって、
所定の機能(例えば、画像を投影する機能)を有するユニット(例えば、投影装置50
0)と、該ユニットが組み付けられる基材(例えば、収納体400)と、を有し、
前記ユニットは、第1部材(例えば、フィルムユニット520)と、該第1部材とは異
なる第2部材(例えば、レンズユニット504)と、から構成されており、
前記第1部材と前記基材とには、前記第1部材と前記基材とを固定可能な第1固定部が
形成されており(例えば、長孔501g,502eと螺着孔400b)、
前記第1部材と前記第2部材とには、前記第1部材と前記第2部材とを固定可能な第2
固定部が形成されており(例えば、長孔541bと螺着孔502c)、
前記第2部材と前記基材との少なくとも一方には、前記第2部材を前記基材の特定位置
(例えば、スクリーン601に対して画像を投影するための適切な焦点距離となる収納体
400内の位置)に位置決めするための位置決め部(例えば、固定凹部541cと固定突
部400a)が形成されており、
前記第1固定部は、前記第1部材と前記基材との固定位置を調整可能であって(例えば
、長孔501g,502eの上下幅の範囲内でフィルムユニット520と収納体400と
のの固定位置を調整可能な部分)、
前記第2固定部は、前記位置決め部によって前記第2部材が前記特定位置に位置決めさ
れている状態において前記第1部材と前記第2部材との固定位置を調整可能である(例え
ば、長孔541bの上下幅の範囲内でフィルムユニット520とレンズユニット504と
の固定位置を調整可能な部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2部材を基材の特定位置に維持しつつ第1部材と基材、第1部材
と第2部材とをそれぞれ固定することができる。
本発明の手段1の遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記第1部材は、前記第2部材よりも大きな体積を有している(例えば、フィルムユニ
ット520の体積がレンズユニット504の体積よりも大きい部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2部材は、該第2部材よりも大きな体積を有する第1部材を介し
て基材に固定されるので、振動等によって第2部材が基材の特定位置からずれてしまうこ
とを防ぐことができる。
本発明の手段2の遊技機は、請求項1または手段1に記載の遊技機であって、
前記ユニットは、前記第2部材に対応する第3部材(例えば、スクリーン体600)を
有し、
前記第3部材と前記基材とには、前記第3部材と前記基材とを固定可能な第3固定部(
例えば、スクリーンフレーム602に形成された図示しない貫通孔と収納体400に形成
された螺着孔400c)が形成されており、
前記第3固定部は、前記第3部材と前記基材との固定位置を調整不能である(例えば、
スクリーンフレーム602に形成された図示しない貫通孔と収納体400に形成された螺
着孔400cとがともに正面視で円形状に形成されている孔であるため、スクリーン体6
00と収納体400とが位置調整不能に固定されている部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第3部材と基材の位置関係を維持することができる。
本発明の手段3の遊技機は、手段2に記載の遊技機であって、
前記ユニットは、光源(例えば、投影用ライト503)から発せられた光を用いて投影
用画像(例えば、図23に示す画像A〜画像F)を遊技機に設けられた被投影部(例えば
、スクリーン601を備えるスクリーン体600)に投影可能な投影装置(投影装置50
0)であって、
前記第2部材は、前記被投影部に投影する前記投影用画像を拡大するためのレンズユニ
ット(レンズユニット504)であり、
前記第3部材は、前記被投影部(スクリーン体600)である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、被投影部に投影される投影用画像の位置や焦点がずれてしまうこと
を防ぐことができる。
本発明の手段4の遊技機は、手段3に記載の遊技機であって、
前記第1部材は、少なくとも一部が光を透過可能な透光性を有する部材であって、複数
の投影用画像を有するフィルムが載置されている投影用部材(例えば、画像切替体505
)と、該投影用部材を動作させることによって前記被投影部に投影する投影用画像を切替
可能な駆動手段(例えば、画像切替用モータ508)と、前記投影用部材を所定の投影位
置に機械的に保持する保持手段(例えば、保持用バネ514とボール体515)と、を含

ことを特徴としている。
この特徴によれば、駆動手段によって動作した投影用部材を所定の投影位置に保持する
ことができるので、不適切な投影用画像が投影されてしまうことを防ぐことができる。
本発明の手段5の遊技機は、手段4に記載の遊技機であって、
前記投影用部材は、前記フィルムを保持するフィルム保持部(例えば、保持部材509
)を備え、
前記フィルム保持部は、前記フィルムの保持位置を調整可能である(例えば、保持部材
509に形成されている貫通口509aを介して載置部523Aに載置されているフィル
ム507の載置位置を調整可能な部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、レンズユニットを特定位置から動かすこと無く被投影部に投影され
る投影用画像の位置を修正できる。
本発明の手段6の遊技機は、手段4または手段5に記載の遊技機であって、
前記投影用部材は、前記光源から発せられる特定波長の光(例えば、紫外線)を遮断す
るフィルタ(例えばフィルタ510)を有し、
前記フィルムの少なくとも一部が前記フィルタ上に載置されている(例えば、フィルム
507がフィルタ510上に載置されている部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、フィルタによってフィルムの劣化を防ぐことができる。
本発明の手段7の遊技機は、手段6に記載の遊技機であって、
前記フィルムにおける特定の投影用画像に対応する箇所は、前記フィルタ上に載置され
ていない(例えば、図23(A)に示すように、フィルム507における画像Aに対応す
る部分のみフィルタ510上に載置されていない部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定の投影用画像を被投影部に鮮明に投影できる。
本発明の手段8の遊技機は、手段3〜手段7のいずれかに記載の遊技機であって、
前記投影装置は、前記光源の少なくとも前記被投影部側を遮蔽する遮蔽部(例えば、遮
蔽部533c)を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、被投影部に光源が発する光が漏れてしまうことを防ぐことができる
本発明の手段9の遊技機は、請求項1、手段1〜手段8のいずれかに記載の遊技機であ
って、
前記第2部材と前記基材とには、前記第2部材と前記基材とを固定可能な第4固定部が
形成されており(例えば、変形例2に示す螺着孔)、
前記第4固定部は、前記第2部材と前記基材との固定位置を調整不能である(例えば、
螺着孔をボルト等で螺着することで、レンズユニット504と収納体400とを、フィル
ムユニット520を介さずに位置調整不能に固定する部分)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2部材を単独で基材に固定できるので、組み付け時において第2
部材が基材の特定位置からずれてしまうことを防ぐことができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良
いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有
するものであっても良い。
実施例におけるスロットマシンを示す正面図である。 スロットマシンの内部構造を示す斜視図である。 演出ユニットと液晶表示器の位置関係を示す正面図 演出ユニットを示す分解斜視図である。 図4におけるB−B断面図である。 投影装置を示す分解斜視図である。 (A)はレンズユニットを示す正面図であり、(B)はレンズユニットを示す背面図である。 収納体を示す正面図である。 演出ユニットが収納体内に収納された状態を示す正面図である。 図9におけるC−C断面図である。 投影装置を構成する移動体を示す斜視図である。 (A)は投影装置を構成するカバー体を示す底面図であり、(B)は投影装置を構成するベース体を示す平面図である。 各フォトセンサの各被検出片の検出状況に応じた画像切替体と投影用ライトの位置関係を示す概略図である。 各フォトセンサの各被検出片の検出状況に応じた画像切替体と投影用ライトの位置関係を示す概略図である。 (A)は画像切替体を保持している状態の保持用バネを示す概略図であり、(B)は画像切替体が移動している状態の保持用バネを示す概略図であり、(C)は、保持用バネ及び画像切替体を示す拡大斜視図である。 図3におけるA−A断面図である。 演出ユニットを示す平面図である。 図16におけるA−A断面の一部拡大図である。 サブ制御部が実行する初期制御の制御内容を示すフローチャートである。 サブ制御部が実行する初期位置移動処理の制御内容を示すフローチャートである。 サブ制御部が実行する初期動作処理の制御内容を示すフローチャートである。 投影演出の実行・非実行の決定の流れを示す概念図である。 (A)はフィルムの概略図であり、(B)はフィルムに形成された各画像の説明図であり、(C)は投影演出における各画像の投影割合を示す説明図である。 投影演出実行時の導光板に表示される画像の発光態様の決定割合を示す図である。 投影演出実行時の投影画像の切替速さの決定割合を示す図である。 (A)は画像Dの投影が決定された場合の投影演出の演出態様を示す図であり、(B)は画像Dの投影が決定された場合の画像切替体の移動態様を示す図であり、(C)は画像Bの投影が決定された場合の投影演出の演出態様を示す図であり、(D)は画像Bの投影が決定された場合の画像切替体の移動態様を示す図である。 変形例においてサブ制御部が実行する初期位置移動処理の制御内容を示すフローチャートである。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例について図面を用いて説明する。尚、本実
施例におけるフローチャートの各ステップの説明において、例えば「ステップS1」と記
載する箇所を「S1」と略記する場合がある。本実施例のスロットマシン1は、図1に示
すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面
扉1bと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種
の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が
水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列さ
れた図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3(透視窓3L,3
C,3R)から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図Xに示すように、それぞれ「赤7」、「青7
」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「ブランク1」、「
ブランク2」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個
ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bの略
中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられた図示しないリールモータによっ
て回転されることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ
表示される一方で、各リール2L、2C、2Rの回転が停止されることで、透視窓3に3
つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器
51(図1参照)の表示領域51aが配置されている。液晶表示器51は、液晶素子に対
して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、表示領域5
1aの透視窓3に対応する透過領域、透視窓3及び後述する開口205(図3参照)を介
して遊技者側から各リール2L、2C、2Rが視認できるようになっている。
前面扉1bには、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払
い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されている
メダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のう
ち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶
されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定
に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する
際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に
操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、演出に用いられる演出用スイッチ56が
遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
尚、本実施例では、回転を開始した3つのリール2L、2C、2Rのうち、最初に停止
するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番
目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目
に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止
と称する。
また、前面扉1bには、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚
数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラ
ー発生時にその内容を示すエラーコード、後述のナビ報知によるリールの停止順を識別可
能な情報等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報
知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETL
ED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダル
の投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操
作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED
18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始
を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、リプレイ
ゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部
13が設けられている。
また、前面扉1bの前面上辺部における左右方向の略中央位置には、後述する演出ユニ
ット300が設けられている。本実施例における演出ユニット300は、該演出ユニット
300内に設けられているスクリーン601(図16参照)に対して後方から画像を投影
することで遊技者に当選している小役の報知やボーナスが当選していること等を示唆する
投影演出を実行するためのユニットである。尚、本実施例における投影演出においては、
スクリーン601に投影する画像を切り替える速さや、導光板701に表示されている画
像の色によってボーナスが当選しているか否かを示唆する場合もある。
前面扉1bの内側には、図2に示すように、所定のキー操作により後述するエラー状態
及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出する図示しないリセットスイ
ッチ、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値
表示器24、所定の契機に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制さ
れる状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、所定
の契機に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず
精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算
スイッチ36b、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1aの内部に設け
られた後述のホッパータンク34a(図2参照)側またはメダル払出口9側のいずれか一
方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド、メダル投入部4から投入され、ホッ
パータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ、投入メダルセンサの
上流側で異物の挿入を検出する投入口センサ26を有するメダルセレクタ29、前面扉1
bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ等が設けられている。
筐体1aの内部には、図2に示すように、前述したリール2L、2C、2R、リールモ
ータ、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサか
らなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板、メダル投入部4
から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留さ
れたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ、ホッパーモータの駆動
により払い出されたメダルを検出する払出センサからなるホッパーユニット34、電源ボ
ックス100等が設けられている。
電源ボックス100の前面には、図2に示すように、設定変更状態または設定確認状態
に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解
除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選
の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/
設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられ
ている。
尚、電源ボックス100は、筐体1aの内部に設けられており、更に前面扉1bは、店
員等が所持する所定のキー操作により開放可能な構成であるため、これら電源ボックス1
00の前面に設けられた設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイ
ッチ39は、キーを所持する店員等の者のみが操作可能とされ、遊技者による操作ができ
ないようになっている。また、所定のキー操作により検出されるリセットスイッチも同様
である。特に、設定キースイッチ37は、キー操作により前面扉1bを開放したうえで、
更にキー操作を要することから、遊技場の店員のなかでも、設定キースイッチ37の操作
を行うキーを所持する店員のみ操作が可能とされている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投
入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使
用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定
数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ
7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、規定
数の賭数として3枚が定められており、該規定数の賭数が設定されると入賞ラインLNが
有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場
合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組み合わせ
が入賞図柄の組み合わせであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例で
は、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すな
わち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインと
して定められている。尚、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数
の入賞ラインを適用しても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったこと
を認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4を設定して
いる。無効ラインLM1〜4は、これら無効ラインLM1〜4に揃った図柄の組み合わせ
によって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の
組み合わせが揃った際に、無効ラインLM1〜4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場
合に入賞となる図柄の組み合わせ(例えば、ベル‐ベル‐ベル)が揃う構成とすることで
、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったことを認識しやすく
するものである。
本実施例では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2R
の上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM1、リ
ール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並ん
だ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リ
ール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、
リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図
柄に跨って設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている
また、本実施例では、入賞役として、入賞ラインLNに役として定められた所定の図柄
の組み合わせ(例えば、「ベル‐スイカ‐ベル」)が揃ったときに入賞するとともに、か
つ所定の図柄組み合わせが揃うことにより無効ラインLM1〜LM4のいずれかに所定の
図柄組み合わせよりも認識しやすい指標となる図柄の組み合わせ(例えば、「スイカ‐ス
イカ‐スイカ」)が揃うことにより、無効ラインLM1〜LM4のいずれかに揃った図柄
の組み合わせによって入賞したように見せることが可能な役を含む。以下では、所定の図
柄の組み合わせが入賞ラインLNに揃ったときに無効ラインLM1〜LM4のいずれかに
揃う図柄の組み合わせを、指標となる図柄の組み合わせと呼び、指標となる図柄の組み合
わせを構成する図柄を指標図柄と呼ぶ。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2
Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれか
のストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの
回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ライ
ンLN上に予め定められた図柄の組み合わせ(以下、役ともいう)が各リール2L、2C
、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚
数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上
限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)
から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う
図柄の組み合わせが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の
組み合わせに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操
作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する
。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に
伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了した
ときに終了する。
また、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ
用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良く、
2以上のリールを用いた構成においては、2以上の全てのリールに導出された表示結果の
組み合わせに基づいて入賞を判定する構成とすれば良い。また、本実施例では、物理的な
リールにて可変表示装置が構成されているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表
示装置が構成されていても良い。
また、本実施例におけるスロットマシン1にあっては、ゲームが開始されて各リール2
L、2C、2Rが回転して図柄の変動が開始した後、いずれかのストップスイッチ8L、
8C、8Rが操作されたときに、当該ストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリー
ルの回転が停止して図柄が停止表示される。ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作か
ら対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止するまでの最大停止遅延時間は190m
s(ミリ秒)である。
リール2L、2C、2Rは、1分間に80回転し、80×21(1リール当たりの図柄
コマ数)=1680コマ分の図柄を変動させるので、190msの間では最大で4コマの
図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、スト
ップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コ
マ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。
このため、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rのいずれかが操作されたときに
当該ストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とした場合、
当該図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができるため、リール2L、2
C、2R各々において、ストップスイッチ8L、8Rのうちいずれかが操作されたときに
当該ストップスイッチに対応するリールの中段に表示されている図柄を含めて5コマ以内
に配置されている図柄を入賞ライン上に表示させることができる。
以下では、特に区別する必要がない場合にはリール2L、2C、2Rを単にリールとい
う場合がある。また、リール2Lを左リール、リール2Cを中リール、リール2Rを右リ
ールという場合がある。また、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作によりリール2
L、2C、2Rを停止させる操作を停止操作という場合がある。
尚、本実施例のスロットマシン1には、スタートスイッチ7が操作されたことに基づい
てリールの回転を開始する処理や、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたこと
に基づいてリールの回転を停止する処理、入賞した小役に基づいてメダルの払出しを行う
処理等の遊技の進行に関する処理を行う遊技制御基板や、液晶表示器51での画像の表示
やスピーカ53、54からの音声出力、演出ユニット300における画像の投影等の遊技
の進行に応じた演出に関する処理を行う演出制御基板90(図2参照)が設けられている
次に、演出ユニット300について図3〜図18に基づいて説明する。図3は、演出ユ
ニットと液晶表示器の位置関係を示す正面図である。図4は、演出ユニットを示す分解斜
視図である。図5は、図4におけるB−B断面図である。図6は、投影装置を示す分解斜
視図である。図7は、(A)はレンズユニットを示す正面図であり、(B)はレンズユニ
ットを示す背面図である。図8は、収納体を示す正面図である。図9は、演出ユニットが
収納体内に収納された状態を示す正面図である。図10は、図9におけるC−C断面図で
ある。図11は、投影装置を構成する移動体を示す斜視図である。図12は、(A)は投
影装置を構成するカバー体を示す底面図であり、(B)は投影装置を構成するベース体を
示す平面図である。図13は、各フォトセンサの各被検出片の検出状況に応じた画像切替
体と投影用ライトの位置関係を示す概略図である。図14は、各フォトセンサの各被検出
片の検出状況に応じた画像切替体と投影用ライトの位置関係を示す概略図である。図15
は、(A)は画像切替体を保持している状態の保持用バネとボール体を示す概略図であり
、(B)は画像切替体が移動している状態の保持用バネとボール体を示す概略図であり、
(C)は、保持用バネとボール体及び画像切替体を示す拡大斜視図である。図16は、図
3におけるA−A断面図である。図17は、演出ユニットを示す平面図である。図18は
、図16におけるA−A断面の一部拡大図である。尚、以下において、図1の手前側をス
ロットマシン1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、スロットマシン1
を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施例におけるスロ
ットマシン1の前面とは、該スロットマシン1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面で
ある。
前述したように、演出ユニット300は前面扉1bの前面上辺部における左右方向の略
中央位置に設けられているユニットである。尚、前面扉1b内の左部には垂直方向に長寸
に形成された左部フレーム201が配置されており、前面扉1b内の右部には垂直方向に
長寸に形成された右部フレーム202が配置されている。これら左部フレーム201と右
部フレーム202の下端部間には下部フレーム203が配置されている。左部フレーム2
01の下端部は下部フレーム203の左端部に接続されており、右部フレーム202の下
端部は下部フレーム203の右端部に接続されている。そして、左部フレーム201の上
端部は演出ユニット300の左端部に接続されており、右部フレーム202の上端部は演
出ユニット300の右端部に接続されている。つまり、本実施例における演出ユニット3
00は、前面扉1bにおいて左部フレーム201、右部フレーム202、下部フレーム2
03とともに前後方向を向く開口205を有する枠体を形成している。尚、液晶表示器5
1と透視窓3(透視窓3L,3C,3R)は、これら左部フレーム201、右部フレーム
202、下部フレーム203よりも前方に設けられているため、遊技者は、液晶表示器5
1に形成されている表示領域51aの透視窓3に対応する透過領域、透視窓3及び開口2
05を介して各リール2L、2C、2Rを視認可能になっている。尚、前面扉1bにおけ
る演出ユニット300と液晶表示器51の前方には、透光性を有するアクリル板800(
図16参照)が取り付けられている。
また、本実施例における演出ユニット300の左右両端部には、スロットマシン1にお
いて音声出力を行うためのスピーカ53,54が取り付けられている。つまり、本実施例
における演出ユニット300とスピーカ53,54は、前面扉1bの上辺部に設けられて
いる。これは、遊技者がスロットマシン1の正面に着座したときに遊技者の耳目を演出ユ
ニット300やスピーカ53,54と近接させるためである。このように、遊技者がスロ
ットマシン1の正面に着座したときに遊技者の耳目が演出ユニット300やスピーカ53
,54に近接することで、演出ユニット300による演出効果やスピーカ53,54によ
る音出力によって効果的に遊技興趣を向上することができる。
尚、図1に示すように、左右幅寸法がL1である演出ユニット300が前面扉1bの上
辺部に設けられていることで、前面扉1bの左端部と演出ユニット300との間の左右幅
寸法L2及び前面扉1bの右端部と演出ユニット300との間の左右幅寸法L3は、スピ
ーカ53,54の正面視における長手方向の幅寸法L4よりも短寸に形成されている(L
4>L2,L4>L3)。このため、本実施例では、スピーカ53,54をこれらスピー
カ53,54の正面視における長手方向が略垂直方向を向くように取り付けることで、ス
ピーカ53,54が前面扉1bに占める左右幅寸法を抑えている。
図4に示すように、演出ユニット300は、画像を投影するための投影装置500と、
前方に向けて開口し、投影装置500を収納する収納体400と、投影装置500の前方
に配置されており、投影装置500から投影された画像を表示するためのスクリーン体6
00と、スクリーン体600の前方に配置されており、後述する導光板701(図18参
照)に表示されている画像の発光色を変化させるための導光装置700と、から主に構成
されている。
このうち投影装置500は、スクリーン601(図16参照)に投影する画像が複数形
成されているフィルム507を内蔵するフィルムユニット520と、投影用ライト503
から発せされた光を前方に向けて反射させるとともに、スクリーン601に投影する画像
を拡大するためのレンズユニット504と、から構成されている。
フィルムユニット520は、図5及び図6に示すように、左右幅寸法が前後幅寸法より
も長寸に形成されており、画像を投影するための光を発する投影用ライト503と、投影
用ライト503が下方から取り付けられるベース体501と、ベース体501内を左右方
向にスライド移動することでスクリーン601(図16参照)に投影される画像を切り替
える画像切替体505と、画像切替体505上に載置され、投影するための画像が複数形
成されているフィルム507と、フィルム507を画像切替体505上に保持するための
保持部材509と、フィルム507と画像切替体505との間に配置することでライト本
体531からフィルム507に向けて発せられる光から特定波長の光を遮断するフィルタ
510と、画像切替体505やフィルム507、保持部材509、フィルタ510等をベ
ース体501内に収納するカバー体502と、を備えている。また、カバー体502の上
部には、画像切替体505がスライド移動するための駆動力を発生させる画像切替用モー
タ508とレンズユニット504とが設けられている。
尚、本実施例におけるフィルムユニット520は、図4〜図9に示すように、レンズユ
ニット504よりも大きな形状、つまり、レンズユニット504よりも大きな体積を有し
ているユニットであるとともに、投影用ライト503や画像切替体505、画像切替用モ
ータ508等を有していることによってレンズユニット504よりも重いユニットでもあ
る。
投影用ライト503は、基台530と、該基台530上に上方に向けて設置されたライ
ト本体531と、ライト本体531とともに基台530上に設置されたスペーサ532と
、該スペーサ532の上端部に設けられた取付板533と、を有している。尚、本実施例
におけるライト本体531は本発明における光源を構成する部材であり、キセノンライト
等の高輝度放電ランプ(HIDランプ)である。尚、本実施例では、ライト本体531を
本発明における光源として、高輝度放電ランプとする形態を例示したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、本発明における光源は、電力により光を発することが可能な部
材であれば、例えば、白熱電球や蛍光灯、水銀灯、発光ダイオード(LED)、エレクト
ロルミネセンス、ネオン管等であってもよい。
スペーサ532は、基台530上においてライト本体531よりも上下幅寸法が長寸に
形成されている。取付板533には、垂直方向を向く開口533aが貫通形成されている
。尚、該開口533aは、ライト本体531と同一軸心上となるように平面視で円形状に
形成されており、開口533a内には、両凸レンズ534が設けられている。このため、
ライト本体531から放射される(発せられる)光は、該両凸レンズ534を通過するこ
とによって上方に向けて進む平行光となる。また、開口533aの上端部は、取付板53
3の上面よりも上方に突出する環状の突出片部533bに形成されている。
また、取付板533の前端部には、垂直下方に向けて遮蔽部533cが延設されている
。該遮蔽部533cは、取付板533の左右幅方向の略全長に亘って形成されており、該
遮蔽部533cの下端部は基台530の上面よりも下方に配置されている。このように遮
蔽部533cが形成されていることによって、ライト本体531からスクリーン601側
(前方側)に向けて放射される(発せられる)光は、該遮蔽部533cに遮られるため、
スクリーン601に対してライト本体531が発する光が漏れてしまうことが防止されて
いる。
尚、本実施例では、図5及び図6に示すように、ライト本体531の前方側に遮蔽部5
33cを形成することで、スクリーン601に対してライト本体531が発する光が漏れ
てしまうことを防止する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ラ
イト本体531が発する光がスクリーン601に対して漏れても問題のない明るさの場合
は、遮蔽部533cを形成しなくてもよい。更に、遮蔽部533cを形成する場合は、該
遮蔽部533cに加えて、ライト本体531の左右側方や後方にも遮蔽部を形成してもよ
い。
図6及び図12(B)に示すように、ベース体501は、底板501aと、該底板50
1aの左右両端部に立設された左右の側板501b,501bと、該底板501aの前端
部に立設された前板501c及び底板501aの後端部に立設された後板501dと、を
有し、上方に向けて開口する箱状体である。尚、本実施例におけるベース体501は、前
後幅寸法よりも左右幅寸法の方が長寸となるように形成されている。このうち後板501
dには、画像切替体505に形成された被検出片521,522(図11参照)を検出す
るためのフォトセンサ511a,511b,511cが設けられている。尚、本実施例の
フォトセンサ511a,511b,511cは、発光部と該発光部から発せされた光を受
光する受光部とを有し、該発光部から発せされた光が受光部にて受光されなくなることに
基づいて被検出片521,522を検出する安価な光センサである。詳細は後述するが、
本実施例ではこれら安価なフォトセンサ511a,511b,511cのON/OFF(
被検出片521,522を検出したか否か)の組み合わせのみでベース体501内におけ
る画像切替体505の配置されている位置を高精度で特定可能となっている。
また、底板501aの右部には、後述する画像切替用モータ508の駆動力を画像切替
体505に伝達するためのギア512が垂直方向を向く軸周りに回動可能に設けられてお
り、底板501aの左部には、垂直方向を向く開口501eが貫通形成されている。投影
用ライト503は、該開口501eに対して突出片部533bを下方から挿入した後、図
示しないネジによって取付板533と底板501aとが螺着されることによってベース体
501に取り付けられる。
図11に示すように、画像切替体505は、フィルム507を載置する載置部523A
と、該載置部523Aの右後端部から右方に延設されたラック部523Bと、から主に構
成されている。尚、画像切替体505は、左右幅寸法が前後幅寸法よりも長寸に形成され
ており、画像切替用モータ508の駆動によってベース体501内を左右方向にスライド
移動する部材である。
載置部523Aの前端部には、垂直方向に長寸である一対の傾斜面524a,524a
によって平面視で略V字状(図15参照)を成す保持溝524が複数(本実施例では6条
)形成されている。尚、これら6条の保持溝524は、載置部523Aの前端部において
、左右方向に沿って等間隔に形成されている。また、載置部523Aにおける前後幅方向
の略中央部には、垂直方向を向く開口525が複数(本実施例では6個)貫通形成されて
いる。これら6個の開口525は、載置部523Aの前後幅方向の略中央部において、左
右方向に沿って等間隔に形成されている。
本実施例のフィルム507は、透光性を有する帯状体である。また、図23(A)に示
すように、フィルム507には、画像A〜画像Fまでの計6個の画像が該フィルム507
の長手方向に並んで形成されている。フィルム507は、前述した6個の開口525上に
載置されることによって画像Aが左から1番目(載置部523Aの左端部)に形成された
開口525上に配置され、画像Bが左から2番目に形成された開口525上に配置され、
画像Cが左から3番目に形成された開口525上に配置され、画像Dが左から4番目に形
成された開口525上に配置され、画像Eが左から5番目に形成された開口525上に配
置され、画像Fが左から6番目(載置部523Aの右端部)に形成された開口525上に
配置される。つまり、フィルム507が画像切替体505を構成する載置部523Aに載
置されることによって、フィルム507に形成された画像A〜画像Fは画像切替体505
の長手方向である左右方向に並んで配置される。そして、このようにフィルム507が開
口525上に載置された状態で該フィルム507の上方から保持部材509が載置部52
3Aに取り付けられることによって、フィルム507が載置部523A上に保持される。
保持部材509には、フィルム507に形成された画像A〜画像Fに対応して複数(本
実施例では6)の貫通口509a(図15参照)が形成されており、投影用ライト503
から発せられた光は、該貫通口509aとフィルム507を通過してレンズユニット50
4に向けて進行するようになっている。尚、前述したように、本実施例の貫通口509a
は投影用ライト503から発せられた光をレンズユニット504に向けて進行させるため
に形成されているが、本実施例では、これら貫通口509aを介して載置部523Aに載
置されているフィルム507の載置位置を調整することで、収納体400内に収納されて
いるレンズユニット504やフィルムユニット520自体の位置を動かすこと無くスクリ
ーン601に投影される画像の位置を修正することが可能となっている。
尚、本実施例ではフィルム507を、透光性を有する帯状体とする形態を例示している
が、本発明はこれに限定されるものではなく、フィルム507において透光性を有する箇
所は、各画像(画像A〜画像F)が形成されている箇所のみであってもよい。
尚、図23(A)〜図23(C)に示すように、フィルム507に形成されている画像
AはART中であることを示す画像であり、画像Bはボーナスが当選している可能性を示
唆する画像(期待度:大)であり、画像Cはリプレイが当選していることを報知する画像
であり、画像Dはベルが当選していることを報知する画像であり、画像Eはボーナスが当
選している可能性を示唆する画像(期待度:小)であり、画像Fはボーナスが当選してい
ることを報知する画像である。
尚、本実施例においてARTが実行される確率、リプレイが当選する確率、ベルが当選
する確率、ボーナスが同時当選している可能性が有る小役(例えば、チェリーやスイカ)
が当選している確率から投影演出時にスクリーン601に投影される画像の頻度を算出す
ると、投影演出の実行時に最も投影頻度の高い画像は画像Dとなっている。次いで画像C
、画像E、画像B、画像F、画像Aの順で投影演出の実行時に投影される頻度が少なくな
っていく(投影演出における投影頻度:画像D>画像C>画像E>画像B>画像F>画像
A)。
尚、画像Bの期待度とは、投影演出において、ボーナスが当選しているときに画像Bの
投影が決定される割合をボーナスが当選しているときに画像Bの投影が決定される割合と
ボーナスが当選していないときに画像Bの投影が決定される割合の和で除算した値であり
、画像Eの期待度とは、投影演出において、ボーナスが当選しているときに画像Eの投影
が決定される割合をボーナスが当選しているときに画像Eの投影が決定される割合とボー
ナスが当選していないときに画像Eの投影が決定される割合の和で除算した値である。つ
まり、本実施例における画像Bは、画像Eよりもボーナスが当選している可能性を高い割
合で示唆する画像である。
尚、本実施例では、フィルム507に画像A〜画像Fの6個の画像を形成する形態を例
示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、フィルムに形成する画像数は5
個以下や7個以上であってもよい。
尚、本実施例における保持部材509は、各開口525及び画像A〜画像Fに対応する
箇所が開口する枠状の部材である。このため、投影用ライト503から発せられた光は、
保持部材509によって遮られることなく各開口525及びフィルム507を通過して後
述するレンズユニット504に進入可能となっている。
尚、本実施例における投影装置500は、後述するようにスクリーン601の後方から
画像を投影するため、従来のスクリーンの前方から画像を投影する投影装置と異なりスク
リーン601には左右反転した画像が投影されることとなる。このため、本実施例におけ
る画像A〜画像Fは、各レンズ543,544,545の焦点特性に応じて遊技者から正
視できるような態様の向きに形成されている。
また、本実施例のフィルタ510は、例えば、ポリエステル等の紫外線を遮断可能であ
り透過性を有する樹脂材等によって構成されている。該フィルタ510は、図23(A)
に示すように、フィルム507の前後幅寸法と略同一の前後幅寸法を有しているとともに
、フィルム507の左右幅寸法よりも短寸の前後幅寸法を有している。このため、フィル
タ510は、フィルム507における画像B〜画像Fと画像切替体505との間に配置さ
れている。つまり、フィルム507は、載置部523A上においてフィルタ510上に載
置されている。
このように、本実施例のフィルタ510は、フィルム507における画像B〜画像Fと
画像切替体505との間に配置されることによって、ライト本体531()によって画像
B〜画像Fに向けて発せられる光から紫外線を遮断する一方、ライト本体531(投影用
ライト503)によって画像Aに向けて発せられる光から紫外線を遮断しないようになっ
ている。このようにすることで、投影演出において投影頻度が画像Aよりも高い画像B〜
画像Fについては、紫外線によるフィルム507の劣化が防止されている。一方で、投影
演出において投影頻度が最も低い画像Aについては、ライト本体531(投影用ライト5
03)から発せられる光がフィルタ510を通過しないため、スクリーン601に投影さ
れる画像Aを画像B〜画像Fよりも鮮明とすることができる。
尚、本実施例では、ライト本体531からの光に含まれる紫外線を遮断するフィルタ5
10を用いることでフィルム507の劣化を防止する形態を例示したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、スロットマシン1の稼働期間に対してライト本体531からの
光によってフィルム507が劣化するまでの期間が十分に長い場合は、該フィルタ510
を用いたフィルム507の劣化の防止をしなくともよい。
また、前記実施例では、ライト本体531(投影用ライト503)からの光に含まれる
紫外線を遮断するために、フィルム507と画像切替体505との間にフィルタ510を
配置する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ライト本体531
からの光に含まれる紫外線を遮断可能であれば、フィルタ510は、例えば、開口501
eや開口533a内等のフィルム507と画像切替体505との間以外の位置に配置して
もよい。
また、前記実施例では、ライト本体531から画像B〜画像Fに向けて発せられる光に
含まれる紫外線をフィルタ510によって遮断する一方で、ライト本体531から画像A
に向けて発せられる光に含まれる紫外線についてはフィルタ510により遮断しない形態
を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ライト本体531から画像Aに
向けて発せられる光に含まれる紫外線についてもフィルタ510によって遮断してよい。
次いで、載置部523Aの後端部には、後述するガイド用バネ513(図12参照)が
上方から当接し、画像切替体505の左右方向へのスライド移動をガイドするためのガイ
ド部526が形成されている。該ガイド部526は、上方に向けて開口する凹状に形成さ
れているとともに、載置部523Aの左右幅寸法と略同一寸法の左右幅寸法を有している
尚、ラック部523Bの前端部には、前述したギア512と噛合するためのラック52
7が左右方向に沿って複数形成されている。
また、図11に示すように、載置部523Aの後端部及びラック部523Bの後端部に
は、前述したフォトセンサ511a,511b,511cによって検出可能な被検出片52
1,522が上方に向けて突出形成されている。本実施例では、これら被検出片521,
522の左右方向の幅寸法は、図13(A)〜図13(C)及び図14(A)〜図14(
C)に示すように、画像切替体505がベース体501内のいずれの位置に配置されてい
る場合であっても、被検出片521,522のどちらかは必ずフォトセンサ511a,5
11b,511cのいずれかで検出される長さに形成されている。
図12(A)に示すように、カバー体502の右部には、垂直方向を向く開口502a
が貫通形成されている。該開口502aは、カバー体502の右部に取り付けられた画像
切替用モータ508の回動軸が挿通されている。尚、画像切替用モータ508の回動軸に
はギア508aが枢支されている。該ギア508aは、カバー体502がベース体501
に上方から取り付けられることによってギア512に噛合するようになっている。このよ
うに、ギア508aがギア512と噛合した状態で画像切替用モータ508が駆動するこ
とで該画像切替用モータ508の駆動力がギア508a、ギア512及びラック527を
介してラック部523Bに伝達され、画像切替体505のベース体501内における左右
方向へのスライド移動が可能となる。
尚、本実施例における画像切替体505は、図13(A)〜図13(C)及び図14(
A)〜図14(C)に示すように、ベース体501内の右端部である第1位置から、ベー
ス体501内の左端部である第6位置までの計6位置間でベース体501内を移動可能と
なっている。これら第1位置〜第6位置のうち、第1位置は、画像Aを投影するために、
フィルム507に形成された画像Aを投影用ライト503の上方に配置するための位置で
もある。第2位置は、画像Bを投影するために、フィルム507に形成された画像Bを投
影用ライト503の上方に配置するための位置でもある。第3位置は、画像Cを投影する
ために、フィルム507に形成された画像Cを投影用ライト503の上方に配置するため
の位置でもある。第4位置は、画像Dを投影するために、フィルム507に形成された画
像Dを投影用ライト503の上方に配置するための位置でもある。第5位置は、画像Eを
投影するために、フィルム507に形成された画像Eを投影用ライト503の上方に配置
するための位置でもある。第6位置は、画像Fを投影するために、フィルム507に形成
された画像Fを投影用ライト503の上方に配置するための位置でもある。
前述したように、投影演出における各画像の投影頻度は、画像Dが最も高く、次いで画
像C、画像E、画像B、画像F、画像Aの順に低くなっていくため、本実施例では図14
(A)に示す第4位置を画像切替体505の初期位置とし、投影演出において投影する画
像に応じて第4位置から画像切替体505を移動させるようになっている。このように、
本実施例では、投影演出において最も投影頻度が高い画像Dを投影する第4位置を初期位
置とすることで、画像切替体505の左右方向の移動頻度を抑えることができる。更に、
第4位置から第3位置、第2位置、第1位置及び第4位置から第5位置、第6位置と離れ
るにつれて投影演出における投影頻度が低下するようにフィルム507に画像A〜画像C
及び画像E、画像Fが形成されていることによって、投影頻度の高い画像が第4位置から
離れた位置(例えば、第1位置や第6位置)に形成されている場合と比較して画像切替体
505の投影演出が実行される毎の平均移動距離を短くすることができるので、スクリー
ン601に投影される画像の迅速な切り替えが可能となっている。
尚、本実施例における演出制御基板90に設けられている演出制御部は、ベース体50
1内における画像切替体505が配置されている位置を、フォトセンサ511a,511
b,511cによる被検出片521,522を検出しているか否かの組み合わせによって
これら第1位置〜第6位置のいずれかに特定することが可能となっている。
具体的には、図13(A)に示すように、フォトセンサ511a,511bが被検出片
521,522のどちらも検出しておらず、フォトセンサ511cが被検出片522を検
出している場合(フォトセンサ511a:OFF、フォトセンサ511b:OFF、フォ
トセンサ511c:ON)、演出制御部は画像切替体505が配置されている位置を第1
位置であると特定する。図13(B)に示すように、フォトセンサ511aが被検出片5
21,522のどちらも検出しておらず、フォトセンサ511b,511cが被検出片5
21を検出している場合(フォトセンサ511a:OFF、フォトセンサ511b:ON
、フォトセンサ511c:ON)、演出制御部は画像切替体505が配置されている位置
を第2位置であると特定する。図13(C)に示すように、フォトセンサ511a,51
1cが被検出片521,522のどちらも検出しておらず、フォトセンサ511bが被検
出片521を検出している場合(フォトセンサ511a:OFF、フォトセンサ511b
:ON、フォトセンサ511c:OFF)、演出制御部は画像切替体505が配置されて
いる位置を第3位置であると特定する。
また、図14(A)に示すように、フォトセンサ511a,511bが被検出片521
を検出しており、フォトセンサ511cが被検出片522を検出している場合(フォトセ
ンサ511a:ON、フォトセンサ511b:ON、フォトセンサ511c:ON)、演
出制御部は画像切替体505が配置されている位置を第4位置であると特定する。図14
(B)に示すように、フォトセンサ511aが被検出片521を検出しており、フォトセ
ンサ511bが被検出片521,522のどちらも検出しておらず、フォトセンサ511
cが被検出片522を検出している場合(フォトセンサ511a:ON、フォトセンサ5
11b:OFF、フォトセンサ511c:ON)、演出制御部は画像切替体505が配置
されている位置を第5位置であると特定する。図14(C)に示すように、フォトセンサ
511aが被検出片521を検出しており、フォトセンサ511bが被検出片522を検
出しており、フォトセンサ511cが被検出片521,522のどちらも検出していない
場合(フォトセンサ511a:ON、フォトセンサ511b:ON、フォトセンサ511
c:OFF)、演出制御部は画像切替体505が配置されている位置を第6位置であると
特定する。
このように、本実施例の演出制御部は、各フォトセンサ511a,511b,511c
が被検出片521,522を検出しているか否かの組み合わせ(フォトセンサ511aの
ON・OFFの2通りと、フォトセンサ511bのON・OFFの2通りと、フォトセン
サ511cのON・OFFの2通りの組み合わせのうち、すべてのフォトセンサ511a
,511b,511cの全てがOFFとなる場合を除いた2×2×2−1=7通りの組み
合わせ)によってベース体501内における画像切替体505の位置を第1位置〜第6位
置の計6箇所から特定することが可能となっている。
特に本実施例では、演出制御部が新たなコマンドを受信した場合、投影演出の実行中(
スクリーン601に投影される画像の切り替え中も含む)であっても該投影演出がキャン
セルされてしまうが、フォトセンサ511a,511b,511cが被検出片521,5
22を検出しているか否かの組み合わせによって迅速に画像切替体505の位置を特定し
、該特定した位置から画像切替体505を初期位置に向けて移動させることが可能となっ
ている。
尚、本実施例では、画像A〜画像Fの計6個の画像をスクリーン601に投影するため
、演出制御部は、各フォトセンサ511a,511b,511cが被検出片521,52
2を検出しているか否かの組み合わせによってベース体501内における画像切替体50
5の位置を、これら画像A〜画像Fをスクリーン601に投影するための位置である第1
位置〜第6位置の計6箇所から特定可能な形態を例示しているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、演出制御部がベース体501内において特定可能な画像切替体505
の位置は、スクリーン601に投影可能な画像数に応じて5箇所以下や7箇所以上として
もよい。尚、演出制御部がベース体501内において特定可能な画像切替体505の位置
を7箇所とする場合は、本実施例と同じく3個のフォトセンサ511a,511b,51
1cが被検出片521,522を検出しているか否かの組み合わせによって特定すること
が可能であるが、演出制御部がベース体501内において特定可能な画像切替体505の
位置を8箇所とする場合は、4個のフォトセンサをベース体501に設ければよい。尚、
演出制御部がベース体501内において特定可能な画像切替体505の位置数に応じて設
けるフォトセンサ数は、被検出片521,522を検出可能なフォトセンサ数をn、演出
制御部がベース体501内において特定可能な画像切替体505の位置数をkとし、2
−1≧kを満たすようにフォトセンサを設ければよい。例えば、演出制御部がベース体5
01内において特定可能な画像切替体505の位置数を8(k=8)とする場合は、4個
のフォトセンサを設ければよい。尚、2から1を減算したのは、全てのフォトセンサ5
11a,511b,511cが被検出片521,522を検出しない(フォトセンサ51
1a:OFF、フォトセンサ511b:OFF、フォトセンサ511c:OFF)ことに
より画像切替体505の位置が不定となる組み合わせを除くためである。尚、本実施例で
は、画像切替体505がベース体501内におけるいずれの位置に配置されている場合で
あってもフォトセンサ511a,511b,511cのいずれかが被検出片521,52
2を検出する形態となっているので、全てのフォトセンサ511a,511b,511c
が被検出片521,522を検出しない場合は、演出制御部が投影装置500において何
らかの故障が発生したと判定し、投影装置500において該故障が発生したことをスピー
カ53,54からの音出力や液晶表示器51の表示にて報知してもよい。
以上のように、本実施例では、安価なフォトセンサ511a,511b,511cによ
って被検出片521,522を検出したか否かの組み合わせに基づいてベース体501内
における画像切替体505の配置されている位置を高精度且つ迅速に特定することが可能
となっている。
カバー体502の底面における前端左部には、保持用バネ514が設けられている。こ
の保持用バネ514は、板バネを屈曲することで形成された部材であり、長手方向の一端
側がカバー体502に固定されている。また、保持用バネ514の他端側の背面にはボー
ル体515が取り付けられている。尚、図12(B)及び図15(A)〜図15(C)に
示すように、保持用バネ514は、カバー体502がベース体501に上方から取り付け
られることによって、画像切替体505の前方に配置される。このようにカバー体502
がベース体501に上方から取り付けられることによって保持用バネ514が画像切替体
505の前方に配置されることで、ボール体515が各保持溝524に対して係合可能と
なる。具体的には、図13(A)〜図13(C)、図14(A)〜図14(C)及び図1
5(A)〜図15(C)に示すように、画像切替体505が第1位置〜第6位置のいずれ
かに配置されている状では、ボール体515の後部が保持溝524内に入り込むことによ
って、ボール体515の球面が保持溝524を形成する両傾斜面524a,524aに当
接する。特に本実施例では、ボール体515の後部が保持溝524内に入り込むことによ
って必ずボール体515の球面が両傾斜面524a,524aに当接するため、このボー
ル体515の球面による両傾斜面524a,524aへの当接により画像切替体505の
第1位置〜第6位置における左右方向へのがたつきが防止されている。
このとき、ボール体515には、保持用バネ514の画像切替体505に向けての復元
力がはたらくため、該復元力によって両傾斜面524a,524aが押圧されることによ
り画像切替体505の左右方向への移動が規制される。つまり、画像切替体505のベー
ス体501内における位置(第1位置〜第6位置)は、保持用バネ514の復元力によっ
てボール体515が各保持溝524に係合することによって保持されるようになっている
尚、画像切替体505が後述するように画像切替用モータ508の駆動によってベース
体501内を左右方向にスライド移動する場合は、図15(A)及び図15(B)に示す
ように、画像切替体505の移動によってボール体515の保持溝524への係合が解除
される。そして、ボール体515の保持溝524への係合が解除された後は、更に画像切
替体505がベース体501内を左右方向に移動することによって、ボール体515は前
記係合していた保持溝524と隣接する保持溝524に再び係合する。
尚、画像切替体505は、画像切替用モータ508を駆動させることによっても第1位
置〜第6位置に保持することが可能となっているが、このように画像切替用モータ508
の駆動により画像切替体505を保持する場合は、画像切替体505を保持している期間
中は常に画像切替用モータ508を駆動させているため電力の消費量が多くなってしまう
。更に、画像切替体505は、画像切替用モータ508の駆動力がギア508a、ギア5
12及びラック527を介してラック部523Bに伝達されることで画像切替体505の
第1位置〜第6位置との間でのスライド移動が可能となっているが、このように画像切替
用モータ508の駆動力がギア508a、ギア512及びラック527を介してラック部
523Bに伝達されることで画像切替体505の第1位置〜第6位置との間でのスライド
移動を可能とする場合は、ギア508aとギア512、ギア512とラック527との噛
合によって生じるバックラッシュによって画像切替体505の位置が移動後の位置(第1
位置〜第6位置のいずれか)からずれてしまう場合がある。そこで本実施例では、ボール
体515を保持溝524に機械的に係合させるという簡素且つ電力消費の無い構成によっ
て、ギア508a、ギア512及びラック527では調整し切れない位置ずれを調整しつ
つ、画像切替体505を第1位置〜第6位置に保持可能となっている。
図12(A)に示すように、カバー体502の底面における左部には、ガイド用バネ5
13が設けられている。このガイド用バネ513は、前述した保持用バネ514と同じく
板バネを屈曲することで形成された部材であり、長手方向の一端側がカバー体502の底
面に固定されている。このガイド用バネ513の他端部側は、カバー体502がベース体
501に上方から取り付けられることによって、画像切替体505に形成されたガイド部
526に当接する。尚、このようにカバー体502がベース体501に上方から取り付け
られることによってガイド用バネ513の他端部側がガイド部526に当接することによ
り、ガイド用バネ513には画像切替体505に向けて復元力がはたらくため、画像切替
体505は、該復元力によって上下方向にがたつくこと無くベース体501内を左右方向
にスライド移動可能となっている。
また、図12(A)に示すように、カバー体502の左部には、垂直方向を向く開口5
02bが形成されている。尚、該開口502bは、カバー体502がベース体501に上
方から取り付けられることによって開口501eの上方位置、つまり、投影用ライト50
3の上方位置に配置される。
尚、図9に示すように、本実施例のベース体501には、後端部から下方に向けて2つ
の突出片501f,501fが突出形成されている。突出片501f,501fには、上
下方向に長寸且つこれら突出片501f,501fを前後方向に貫通する長孔501g,
501gが形成されている。また、図9に示すように、本実施例のカバー体502には、
後端部から上方に向けて2つの突出片502d,502dが突出形成されている。突出片
502d,502dには、上下方向に長寸且つこれら突出片502d,502dを前後方
向に貫通する長孔502e,502eが形成されている。更に、カバー体502における
開口502bの後方には、ボルト等を螺着可能な2つの螺着孔502cが形成されている
図5、図7(A)及び図7(B)に示すように、レンズユニット504は、基体541
と筒体542とから主に構成されている。このうち基体541の左右両端部からは、該基
体541の左右側方に向けて突出片541a,541aが突出形成されている。突出片5
41a,541aには、上下方向に長寸且つこれら突出片541a,541aを前後方向
に貫通する長孔541b,541bが形成されている。更に、基体541の背面には、後
述する固定突部400a,400a(図8参照)を挿通可能な固定凹部541c,541
cが形成されている。
また、前後方向の略中央部には下方から筒体542が取り付けられている。基体541
における筒体542の上方位置には、投影用ライト503から上方に向けて進む光を投影
装置500の前方に向けて反射するための反射板506が設けられている。更に、基体5
41の前端部には、レンズ543が設けられている。
筒体542は、垂直方向を向く略円筒形状に形成されており、下端部にはレンズ544
,上端部にはレンズ545がそれぞれ設けられている。また、筒体542の外周面は、下
方に向けて開口502bの拡径方向に傾斜を成すように形成されている。つまり、本実施
例では、筒体542の外周面における下端部と開口502bの内周面との間隙は、筒体5
42の外周面における上端部と開口502bの内周面との間隙よりも幅狭となるため、開
口502bから埃等がベース体501内に侵入し、フィルム507に付着することが防止
されている。
尚、レンズ543,544,545は、いずれも非球面レンズである。本実施例では、
これらレンズ543,544,545を組み合わせて用いることにより、スクリーン60
1に投影される画像を該スクリーン601の大きさに合わせて拡大しつつ、該スクリーン
601に投影される画像に生じる球面収差や歪曲収差を小さくしている。
図10に示すように、収納体400は、前述したように投影装置500を収納可能なよ
うに前方に向けて開口する筐体であり、該筐体を構成する背板401には、前述した固定
凹部541c,541cに挿通可能な固定突部400a,400aと、ボルト等を螺着可
能な4つの螺着孔400b及び2つの螺着孔400cが形成されている。
尚、収納体400内に投影装置500を収納する際には、先ず、図10に示すように、
固定突部400a,400aをレンズユニット504の基体541に形成されている固定
凹部541c,541cに挿通させることにより、収納体400に対するレンズユニット
504の位置決めを行う。尚、本実施例においてレンズユニット504の位置決めが行わ
れる位置は、スクリーン601に対して画像を投影するための適切な焦点距離となる位置
である。また、該レンズユニット504の位置決めを並行してフィルムユニット520を
収納体400内に配置する。このとき、図9に示すように、正面視で各螺着孔502cが
各長孔541b内に配置され、各螺着孔400bが各長孔501g,502e内に配置さ
れる。つまり、フィルムユニット520は、収納体400に対して各長孔501g,50
2eの上下幅の範囲内において位置調整が可能となっているとともに、固定突部400a
,400aと固定凹部541c,541cとで位置決めが行われたレンズユニット504
に対して長孔541bの上下幅の範囲内において位置調整が可能となっている。
収納体400とレンズユニット504に対してフィルムユニット520の上下方向の位
置調整を行った後は、各螺着孔400b,502cに対してボルト等を螺着することによ
って、フィルムユニット520と収納体400とを固定できるとともに、フィルムユニッ
ト520とレンズユニット504とを固定することができる。
以上のように構成された投影装置500においてスクリーン601(図16参照)に画
像を投影するには、先ず、画像切替用モータ508を駆動することにより画像切替体50
5を図13(A)〜図13(C)及び図14(A)〜図14(C)に示す第1位置〜第6
位置のいずれかに移動させる。次いで、フィルム507に対して両凸レンズ534によっ
て上方に向けて進む平行光となったライト本体531からの光を通過させる。フィルム5
07を通過した光は、レンズ544,545を通過した後、反射板506によって前方に
向けて反射され、レンズ543を通過することでスクリーン601に向けて出射される。
そして、該出射された光がスクリーン601の背面側に当たることによってスクリーン6
01に画像が投影される。
次に、スクリーン体600について説明する。図4、図6、図16及び図17に示すよ
うに、スクリーン体600は、投影装置500から出射された光によって画像が投影され
るスクリーン601と、該スクリーン601が前端部に取り付けられている枠状のスクリ
ーンフレーム602と、から主に構成されており、スクリーンフレーム602に形成され
た図示しない貫通孔と収納体400に形成されている螺着孔400cとをボルト等で螺着
することによって収納体400に対して固定されている。尚、スクリーンフレーム602
に形成された図示しない貫通孔と螺着孔400cとは、ともに正面視で円形状に形成され
ている孔であるため、スクリーン体600と収納体400とは、位置調整不能に固定され
ている。スクリーン601は、例えば、薄膜状のPET(ポリエチレンテレフタレート)
フィルムの前面と背面に光拡散層を形成した透光性を有する可撓性の部材である。つまり
、遊技者は、スクリーン601の背面側に投影された画像を該スクリーン601の前方側
から視認することとなる。
本実施例におけるスクリーン601は、スロットマシン1の前方に向けて膨出する曲面
状に形成されている。また、本実施例のスクリーン601は、該スクリーン601の略全
面が凹凸状に形成されている。
このように、本実施例では、スクリーン601がスロットマシン1の前方に向けて膨出
する曲面状に形成されていることによって、スクリーン601に投影される画像に立体感
を付与することができるようになっている。また、スクリーン601の略全面が凹凸状に
形成されていることによって、スクリーン601に投影される画像に更に立体感を与える
ことができるようになっている。更に、スクリーン601の略全面に形成されたこれら凹
凸は、スクリーン601の強度を向上させるリブとして機能する。このためスクリーン6
01はこれら凹凸のはたらきによってスクリーンフレーム602に取り付けられた位置に
て変形することなく形状を維持することができる。
また、本実施例の演出ユニット300においては、後述するようにスクリーンフレーム
602の左右両端部にスピーカ53,54が取り付けられているため、これらスピーカ5
3,54から出力される音の振動がスクリーン601に伝達されるようになっている。し
かしながら、スクリーン601は前記凹凸によって強度が向上されているため、スピーカ
53,54から出力される音の振動がスクリーン601に伝達されても、該スクリーン6
01が振動することで該スクリーン601に投影される画像がぼやけてしまうことが防止
されている。
更に、本実施例のスクリーン601は、スロットマシン1の前方に向けて膨出する曲面
状に形成されていることによって、遊技場等において本実施例のスロットマシン1と近接
して設置されたスロットマシンやパチンコ遊技機が映り込んでしまうことを防ぐことがで
き、スクリーン601に投影される画像の視認性を向上できるようになっている。
尚、本実施例におけるスクリーン601は、乳白色の部材である。このため、投影演出
の非実行時は、遊技者から投影装置500が視認困難となっている。本実施例では、スク
リーン601を乳白色の部材とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、スクリーン601は無色透明の部材であってもよい。尚、このようにスクリーン
601を無色透明とする場合は、常に遊技者から投影装置500が視認容易な状態となっ
てしまうため、本実施例に示したようにスクリーン601を乳白色の部材とし、投影演出
の非実行時には遊技者から投影装置500が視認困難とすることで遊技の興趣が低下する
ことを防いでもよい。また、スクリーン601を無色透明な部材とする場合は、該スクリ
ーン601に対して電力が印加されることにより無色透明な状態と乳白色の状態とに切り
替え可能なウムフィルムを重ね、乳白色の状態のウムフィルムに画像を投影することで遊
技者が画像を視認できるようにしてもよい。
また、前記実施例では、スクリーン601に薄膜状のPET(ポリエチレンテレフタレ
ート)フィルムを用いることでスクリーン601が透光性を有する形態を例示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、スクリーン601を網目状の部材により構成する
ことで該スクリーン601が透光性を有するようにしてもよい。また、前記実施例におけ
るスクリーン601は無色透明であってもよいが、スクリーン601を乳白色や黒色とす
ることによって投影演出の非実行時に遊技者から投影装置500が視認困難となるように
してもよい。
スクリーンフレーム602の後端部には、前後方向を向く開口602aが貫通形成され
ている。また、スクリーン601は、該開口602aの前方に取り付けられている。尚、
本実施例におけるスクリーンフレーム602は、スピーカ53,54を取り付けるための
部材でもある。具体的には、スクリーンフレーム602の左端部にスピーカ53が取り付
けられており、スクリーンフレーム602の右端部にスピーカ54が取り付けられている
次に導光装置700について説明する。図4、図17及び図18に示すように、導光装
置700は、導光板701と、該導光板701の上端部に取り付けられる導光フレーム7
02と、複数の投光用LED704を有するLED基板703と、から主に構成されてい
る。
導光板701は、所定の板厚(例えば、5mm)を有するアクリルやポリカーボネート
等の光を透過可能な透光性を有する透明な合成樹脂板を、スロットマシン1の前方と下方
に向けて膨出する曲面状に形成した部材である。このように、本実施例の導光板701は
、スロットマシン1の前方に向けて膨出する曲面状に形成されていることによって、遊技
場等において本実施例のスロットマシン1と近接して設置されたスロットマシンやパチン
コ遊技機が映り込んでしまうことを防ぐことができ、該導光板701に表示される画像や
スクリーン601に投影される画像の視認性を向上できるようになっている。尚、導光板
701は、透光性を有していれば必ずしも透明でなくても良く、例えば、着色されていて
も良いし、半透明とされていても良い。導光板701の背面には、後述するように投光用
LED704から発せられ、導光板701の上端部から該導光板701内部に誘導された
入射光を反射して前面から出射させるための反射部701aが、一部の領域に形成されて
いる。本実施例では、このように反射部701aにて反射された光が導光板701の前方
に出射することによって、図26(A)及び図26(C)に示すように、導光板701に
画像が表示される。尚、本実施例において導光板701に表示される画像は、スクリーン
601(図16参照)に画像が投影される際に該画像と重複しないように該画像の周囲に
表示されるエフェクト画像である。
反射部701aは、導光板701を前方から視認したときにこれら反射部701aが視
認され難いように形成されていることが好ましい。具体的には、レーザー加工、スタンパ
ー、インジェクションにより導光板701の背面に凹凸部をつける成型方式にて構成され
ているが、例えばアクリル板に白色インクで反射ドットを印刷したシルク印刷方式や、ア
クリル板と反射板とをドット状の粘着材で貼り付けた貼着ドット方式や、溝加工方式等に
より反射部を構成しても良い。
導光フレーム702は、図17に示すように、導光板701の上端部の形状に沿って平
面視で略U字状に形成されている。また、導光フレーム702には、導光板701の上端
部の形状に沿って垂直方向を向く開口702aが形成されている。更に、本実施例におけ
る導光フレーム702上には、複数の投光用LED704が搭載されたLED基板703
が設けられている。尚、各投光用LED704は、LED基板703の底面において開口
702aに沿って配置されている。つまり、各投光用LED704から発せられた光は、
開口702aを通過し、入射光として導光板701の上端部から該導光板701内部に誘
導されるようになっている。
尚、本実施例における各投光用LED704は、後述する初期動作処理において正常に
発光したと判定された場合は、該初期動作処理の終了後から常時点灯している状態を維持
する。本実施例における各投光用LED704は、白色発光の他、青色発光や赤色発光が
可能なフルカラーLEDであり、後述する投影演出の非実行時と一部の投影演出の実行時
を除き常に白色にて発光する。また、投影用ライト503は、投影演出の実行が決定され
てから該投影演出が終了するまでの期間のみ点灯し、投影演出の非実行時は、常時消灯す
る。つまり、本実施例では、投影用ライト503が点灯していない状態では、該投影用ラ
イト503の点灯によるスクリーン601への画像の投影に替えて、投光用LED704
の発光による導光板701での画像の表示の演出効果を補助的に得ることができるので、
スクリーン601への画像の投影が実行されないことによる遊技の興趣の低下を抑えるこ
とができるようになっている。また、投光用LED704の発熱量は投影用ライト503
の発熱量よりも小さいので、投影用ライト503が点灯することによる該投影用ライト5
03の過熱も抑えることができる。
以下に、演出制御部が実行する初期制御、画像切替体505の初期位置移動処理、及び
投影装置500や導光装置700を駆動する初期動作処理について、図19〜図21に基
づいて説明する。
図19に示すように、演出制御部は、スロットマシン1への電力供給が開始され、図示
しないリセット回路からリセット信号が入力されると、起動処理を開始し(Sh1)、該
演出制御部が有するCPUの内蔵デバイスや周辺IC、割込モード、スタックポインタ等
の初期化、、該演出制御部が有するRAMへのアクセスの設定、RAMが正常か否かの判
定等を行って、電断前の制御状態を復帰させる。スロットマシン1への電力供給が開始さ
れ、図示しないリセット回路からリセット信号が出力されるタイミングは、遊技制御基板
が有する遊技制御部にリセット信号が入力されるタイミングよりも早いタイミングであり
、かつ遊技制御部にリセット信号が入力されるまでに、演出制御部が起動処理を完了する
のに十分な期間が経過したタイミングである。尚、当該起動処理では、後述する役物正常
フラグと役物異常フラグがクリアされ、演出ユニット300を用いた演出の実行が不許可
に設定される。また、演出制御部が有するRAMが正常でないと判定される場合には、電
断前の制御状態を復帰させることなく、サブエラー状態に移行し演出制御部のエラーを報
知する。
Sh1において起動処理が正常に終了して電断前の制御状態に復帰された後は、遊技制
御部からエラーコマンド(RAM異常)を受信したか(Sh2)、設定コマンド(開始)
を受信したか(Sh3)、復帰コマンドを受信したか(Sh4)を判定しつつ、エラーコ
マンド(RAM異常)、設定コマンド(開始)、復帰コマンドのうちのいずれかが受信さ
れるまで待機する(Sh2〜Sh4)。
Sh4において、復帰コマンドを受信した場合は、演出制御部が有するRAMに設定さ
れているゲームの進行状況を示す各種データに基づいて、電断前はゲーム中であったか否
かを判定する(Sh5)。詳しくは、電断前の状態が、ゲームの開始操作がされた後、全
てのリールが停止するまでの状態であったか否かを判定し、ゲームの開始操作がされた後
、全てのリールが停止するまでの状態であった場合に、電断前はゲーム中であったと判定
する。そして、電断前はゲーム中であったと判定した場合は、電断前の制御状態に応じた
演出の出力制御を開始して、電断前に実行していた演出を再開させる(Sh6)。
尚、本実施例では、演出制御部が有するRAMに設定されているゲームの進行状況を示
す各種データに基づいて、電断前はゲーム中であったか否かを特定する構成であるが、例
えば、ゲーム中の状態で電断から復帰された旨を特定可能な復帰コマンドを遊技制御部が
送信するように構成し、当該復帰コマンドに基づいて電断前はゲーム中であったか否かを
演出制御部が特定する構成としても良い。
Sh6において演出出力の制御を開始させた後は、ゲームが進行されて全てのリール2
L、2C、2Rの停止操作が行われることで、遊技制御部から入賞枚数コマンドを受信す
るまで待機して(Sh7)、入賞枚数コマンドを受信する毎に、当該入賞枚数コマンドに
基づいて再遊技役が入賞したか否かを判定し(Sh8)、再遊技役が入賞せずにゲームが
終了されるまで、Sh6において開始させた演出の出力制御を継続させつつ待機する(S
h7、Sh8)。
Sh5において電断前はゲーム中でなかったと判定した場合、Sh8において再遊技役
が入賞することなくゲームが終了したと判定した場合は、演出ユニット300内に設けら
れた画像切替体505を初期位置である第4位置まで移動させる初期位置移動処理(Sh
9a)と、演出ユニット300の初期動作処理(Sh9b)を実行する。
また、Sh3において、設定コマンド(開始)を受信したと判定した場合は、液晶表示
器51等の演出装置における演出出力を、設定変更中である旨を報知する設定変更報知に
設定し(Sh16)、液晶表示器51に設定変更中である旨を示す画像を表示させるとと
もにスピーカ53、54から設定変更中である旨を示す音声を出力させて設定変更中であ
る旨を報知させる。その後、設定コマンド(終了)を受信するまで待機し(Sh17)、
設定コマンド(終了)を受信することで、設定変更報知を所定期間にわたって継続させた
後に終了させる所定期間報知を設定したうえで(Sh18)、Sh9a及びSh9bに移
動して、初期動作処理を実行する。尚、所定期間報知が設定されることで、一時的に所定
期間報知と並行して初期位置移動処理と初期動作処理が実行されることとなる。
また、Sh2でRAM異常を示すエラーコマンドを受信した場合は、液晶表示器51等
の演出装置における演出出力を、RAMの異常が生じている旨を報知するエラー報知(R
AM異常)に設定し(Sh19)、液晶表示器51にRAM異常エラーを示すエラーコー
ドを表示させるとともにスピーカ53、54からRAM異常エラーを示す音声を出力さて
RAM異常エラーが生じている旨を報知させる。一度RAM異常エラーを示すエラー報知
が設定した後は、スロットマシン1への電力供給が停止されるまでエラー報知を解除する
ことはない。また、この期間においては、初期動作処理も行われることはない。
Sh9bにおいて初期動作処理が終了した後は、初期動作処理により役物異常フラグが
設定されているか否かを判定し(Sh10)、役物異常フラグ設定されている場合は、演
出ユニット300内の投影装置500と導光装置700の少なくともいずれかに異常が生
じている旨を報知する役物異常報知を演出出力として設定し(Sh11)、演出の出力制
御が開始されていない場合には(Sh12)、演出の出力制御を開始させる(Sh13)
。尚、Sh16において演出の出力制御が開始されている場合には、新たな演出出力とし
て役物異常報知が設定されることにより、当該役物異常報知に演出の出力制御が切り替え
られる。
Sh10において、役物異常フラグが設定されていない場合は、演出の出力制御が開始
済みであるか否かを判定し(Sh12)、演出の出力制御が開始済みでない場合は、演出
の出力制御を開始させ(Sh13)、演出の出力制御が開始済みである場合は、演出の出
力制御を継続させる。そして、初期動作処理の結果に応じて演出ユニット300を用いた
投影演出を許可または不許可に設定した後(Sh14)、初期制御を終了させる。
そして、演出制御部は、初期制御を終了させた後、遊技制御部から受信するコマンドに
応じた演出の制御を行う。
また、本実施例の演出制御部が実行する初期制御では、Sh1において起動処理を実行
した後、設定コマンド(開始)を受信した(Sh3)後に設定コマンド(終了)を受信す
ること(Sh17)、または起動処理を実行した後、復帰コマンドを受信すること(Sh
4)を条件として、Sh9bで初期動作処理を実行するようになっているので、設定コマ
ンド(開始)及び設定コマンド(終了)、または復帰コマンドを正常に受信できなかった
場合には、初期制御が終了されることがなく、演出制御部による演出、例えば、演出ユニ
ット300を用いた演出や液晶表示器51を用いた演出が実行されない。
次いで、演出制御部が実行する初期位置移動処理及び初期動作処理について説明する。
図20に示すように、初期位置移動処理において演出制御部は、先ず、演出ユニット3
00における各フォトセンサ511a,511b,511cのON・OFFを特定、つま
り、各フォトセンサ511a,511b,511cによって被検出片521,522が検
出されているか否かに基づいてベース体501内における画像切替体505の配置されて
いる位置が図13(A)〜図13(C)及び図14(A)〜図14(C)に示す第1位置
〜第6位置のいずれかであるかを特定する(St1)。そして、St1において特定した
画像切替体505が現在配置されている位置が図14(A)に示す初期位置(第4位置)
であるか否かを判定する(St2)。画像切替体505が現在配置されている位置が図1
4(A)に示す初期位置である場合は初期位置移動処理を終了し、画像切替体505が現
在配置されている位置が図14(A)に示す初期位置ではない場合は、画像切替用モータ
駆動処理を実行して画像切替体505を図14(A)に示す処理位置に向けて移動させる
(St3)。具体的には、演出制御部は、St1において特定したフォトセンサ511a
,511b,511cのON・OFFの組み合わせに応じて現在画像切替体505が配置
されている位置を図13(A)〜図13(C)及び図14(B)、図14(C)のいずれ
かから特定する。そして、該特定した位置に応じて画像切替用モータ508を駆動させる
(例えば、図13(A)〜図13(C)に示す位置であれば画像切替用モータ508を正
転駆動させ、図14(B)または図14(C)に示す位置であれば画像切替用モータ50
8を逆転駆動させる)。
St3の実行後、演出制御部は、各フォトセンサ511a,511b,511cによっ
て被検出片521,522が検出されているか否かに基づいてベース体501内における
画像切替体505の配置されている位置が図13(A)〜図13(C)及び図14(A)
〜図14(C)に示す第1位置〜第6位置のいずれかであるかを再び特定する(St4)
。そして、St4において特定した画像切替体505が現在配置されている位置が図14
(A)に示す初期位置(第4位置)であるか否かを判定する(St5)。画像切替体50
5が現在配置されている位置が図14(A)に示す初期位置である場合は、初期位置移動
処理を終了し、画像切替体505が現在配置されている位置が図14(A)に示す初期位
置でない場合は、St3〜St5の処理を画像切替体505が初期位置に移動するまで繰
り返し実行する。
このように、本実施例の初期位置移動処理では、画像切替体505を初期位置である第
4位置に移動させる前に、各フォトセンサ511a,511b,511cによって被検出
片521,522が検出されているか否かに基づいてベース体501内における画像切替
体505の配置されている位置を迅速に特定することが可能となっている。
図21に示すように、初期動作処理において演出制御部は、導光装置700に設けられ
ている投光用LED704を消灯させる(Si1)そして、投影装置500における投影
用ライト503と画像切替用モータ508の動作を検証するための投影用ライト・画像切
替用モータ動作検証処理を実行する(Si2)。尚、投影用ライト・画像切替用モータ動
作検証処理では、演出制御部は、予め定められた動作検証用パターンを設定し、該動作検
証用パターンに基づいて投影用ライト503の発光がなされたか否か、及び画像切替用モ
ータ508が駆動されたか否かを検証する。その後、投影用ライト503が正常に発光し
たか否か及び画像切替用モータ508が正常に駆動したか否かを判定する(Si3,Si
4)。投影用ライト503が正常に発光しなかった場合や画像切替用モータ508が正常
に駆動しなかった場合は、投影装置500(投影用ライト503及び画像切替用モータ5
08)が正常に動作しなかったとして役物異常フラグをRAMに設定してSi6に進む(
Si5)。尚、投影用ライト503が正常に発光し、且つ画像切替用モータ508が正常
に駆動した場合は、Si5を実行せずにSi6に進む。
尚、初期動作処理におけるSi1〜Si5の処理は、投影装置500における投影用ラ
イト503と画像切替用モータ508が正常に動作するか否かを検証する処理である。こ
のため、Si1〜Si5の処理では、導光装置700に設けられている投光用LED70
4をSi1において予め消灯することによって、Si2の投影用ライト・画像切替用モー
タ動作検証処理の動作検証態様(主に投影用ライト503が正常に発光するか否か)を遊
技場の店員等が投光用LED704の光によって導光板701に表示される画像に阻害さ
れることなく視認することが可能となっている。
また、Si6において演出制御部は、投影用ライト503を消灯させるそして、導光装
置700における投光用LED704の動作(発光)を検出するための投光用LED発光
検証処理を実行する(Si7)。尚、投光用LED発光検証処理では、演出制御部は、予
め定められた動作検証パターン(発光パターン)を設定し、該動作検証用パターンに基づ
いて投光用LED704の発光がなされたか否かを検証する。その後、投光用LED70
4が正常に発光したか否かを判定する(Si8)。投光用LED704が正常に発光した
場合は、既に役物異常フラグがRAMに設定されているか否か、つまり、Si1〜Si5
の処理において投影用ライト503と画像切替用モータ508との少なくとも一方が正常
に動作しなかったか否かを判定する(Si9a)。役物異常フラグがRAMに設定されて
いない場合は、投影用ライト503、画像切替用モータ508及び投光用LED704が
正常に動作したことを示す役物正常フラグをRAMに設定して初期動作処理を終了する(
Si9b)。また、すでに役物異常フラグがRAMに設定されている場合は、Si9bを
実行せずに初期動作処理を終了する。
また、Si8において投光用LED704が正常に発光しなかった場合は、既に役物異
常フラグがRAMに設定されているか否か、つまり、Si1〜Si5の処理において投影
用ライト503と画像切替用モータ508との少なくとも一方が正常に動作しなかったか
否かを判定する(Si9c)。既に役物異常フラグがRAMに設定されている場合は、初
期動作処理を終了し、役物異常フラグがRAMに設定されていない場合は、役物異常フラ
グをRAMに設定して初期動作処理を終了する(Si9d)。
次に、本実施例における投影演出の実行・非実行の決定及び投影演出における演出態様
の決定態様について説明する。図22に示すように、本実施例の演出制御部は、ゲームが
開始されて内部当選コマンドを受信すると、RAMの所定領域を参照し、投影演出の実行
が許可されているか否か等の遊技状況に応じて投影演出の実行・非実行を決定する。具体
的には、投影演出の実行が許可されていない場合は、一義的に投影演出の非実行を決定し
、投影演出の実行が許可されている場合は、図示しない投影演出実行決定テーブルを用い
て投影演出の実行・非実行の決定抽選を行う。
そして、投影演出の実行を決定した場合は、受信した内部当選コマンドから内部抽選に
ていずれの役も当選していないか否か、内部抽選にて当選している役、ボーナスが当選し
ているか否かに基づいて、図示しない投影画像決定テーブルを用いてスクリーン601に
投影する画像(投影画像)を図23(B)に示す画像A〜画像Fのいずれかに決定する抽
選を行う。
投影演出の非実行が決定された場合は、演出制御部は、投影演出の非実行が決定された
ことに基づいて当該ゲームの演出制御を実行する。また、投影演出の実行及びスクリーン
601に投影する画像が決定された場合は、更に、投影演出の実行時の導光板701に表
示されている画像の発光態様、つまり、投光用LED704の発光態様を、ボーナスが当
選しているか否かに基づいて図示しない発光態様決定テーブルを用いて抽選する。
具体的には、図24に示すように、ボーナスが当選している場合は、10%の割合で導
光板701に表示されている画像の白色による発光、つまり、投光用LED704の発光
色を変化させないことを決定し、25%の割合で導光板701に表示されている画像の青
色による発光を決定し、65%の割合で導光板701に表示されている画像の赤色による
発光を決定する。一方、ボーナスが当選していない場合は、50%の割合で導光板701
に表示されている画像の白色の発光、つまり、投光用LED704の発光色を変化させな
いことを決定し、30%の割合で導光板701に表示されている画像の青色の発光を決定
し、20%の割合で導光板701に表示されている画像の赤色の発光を決定する。つまり
、本実施例では、投影演出の実行時に導光板701に表示されている画像が赤色で発光す
る場合が最もボーナスが当選している割合が高く、投影演出の実行時に導光板701に表
示されている画像が白色で発光する(発光色が変化しない)場合が最もボーナスが当選し
ている割合が低くなっている(投影演出実行時の導光板701に表示されている画像の発
光態様毎のボーナス当選割合:赤>青>白)。
図22に示すように、導光板701に表示されている画像の発光態様を決定した後、演
出制御部は、スクリーン601に投影する画像までの切替速さ、つまり、図14(A)に
示す初期位置(第4位置)からスクリーン601に投影する画像に対応する位置まで画像
切替体505を移動させる速さを、ボーナスが当選しているか否かに基づいて図示しない
切替速さ決定テーブルを用いて抽選する。
具体的には、図25に示すように、ボーナスが当選している場合は、30%の割合でス
クリーン601に投影する画像までの切替速さを高速に決定し、70%の割合でスクリー
ン601に投影する画像までの切替速さを低速に決定する。また、ボーナスが当選してい
ない場合は、70%の割合でスクリーン601に投影する画像までの切替速さを高速に設
定し、30%の割合でスクリーン601に投影する画像までの切替速さを低速に決定する
。つまり、本実施例では、投影演出の実行時においてスクリーン601に投影される画像
の切替速さが低速の場合は、スクリーン601に投影される画像の切替速さが高速の場合
よりも高い割合でボーナスが当選している(投影演出実行時のスクリーン601に投影さ
れる画像の切替速さ毎のボーナス当選割合:低速>高速)。尚、投影演出としてベルが当
選していることを報知する画像Dの投影が決定している場合は、画像切替体505は初期
位置である第4位置から移動しないので、スクリーン601に投影される画像の切替速さ
は、画像Dの投影が決定している場合のみは決定しなくともよい。尚、本実施例では、ス
クリーン601に投影される画像の切替速さが低速である場合は、スクリーン601に投
影される画像の切替速さが高速である場合よりもボーナスに当選している割合が高い形態
を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクリーン601に投影さ
れる画像の切替速さが高速である場合は、スクリーン601に投影される画像の切替速さ
が低速である場合よりもボーナスに当選している割合が高いようにしてもよい。
そして、スクリーン601に投影する画像までの切替速さを決定した後、演出制御部は
、スクリーン601に投影される画像、導光板701に表示されている画像の発光態様及
びスクリーン601に投影される画像までの切替速さに応じた演出パターンを選択し、該
選択した演出パターンに応じて投影演出を実行する。
例えば、図26(A)及び図26(B)に示すように、ボーナスが当選していない状態
で投影演出の実行が決定され、且つスクリーン601に画像Dの投影が決定された場合は
、画像Dとしてスクリーン601にベルが当選していることを報知する画像(例えば、図
26(A)に示すベルの画像)が投影されるので、画像切替体505は初期位置である第
4位置から移動しない。また、このとき、導光板701に表示されている画像は、ボーナ
スが当選していないことに基づいて発光色が変化しない(白色発光)。
一方、図26(C)及び図26(D)に示すように、ボーナスが当選している状態で投
影演出の実行が決定され、且つスクリーン601に画像Bの投影が決定された場合は、画
像Bとしてスクリーン601にボーナスが当選している期待度が高い画像(例えば、図2
6(C)に示す「激熱!」の画像)が表示されるので、画像切替体505は初期位置であ
る第4位置から第2位置に向けて低速で移動する。また、このとき、導光板701に表示
されている画像は、ボーナスが当選していることに基づいて発光色が赤色に変化する。
尚、本実施例における投影用ライト503は、スクリーン601に投影される画像の切
り替え開始時、すなわち、ベース体501内における画像切替体505の左右方向へのス
ライド移動の開始時から点灯する。つまり、本実施例では、スクリーン601に投影され
る画像の切り替え途中の態様もスクリーン601に投影されるようになっている。特に本
実施例では、図25に示すように、スクリーン601に投影される画像の切り替え速さに
応じてボーナスが当選しているか否かの割合が異なっているので、スクリーン601に投
影される画像の切り替え態様による演出効果を期待することができるとともに、スクリー
ン601に投影される画像の切り替え速さに遊技者を注目させることができるようになっ
ている。
尚、本実施例では、投影用ライト503をスクリーン601に投影される画像の切り替
え開始時から点灯することにより、スクリーン601に投影される画像の切り替え途中の
態様をスクリーン601に投影する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、スクリーン601に投影される画像の切り替え中は、投影用ライト503を消灯
することで、スクリーン601に投影される画像の切り替え途中の態様をスクリーン60
1に投影しないようにしてもよい。このようにすることで、投影用ライト503が点灯す
る期間をスクリーン601に投影される画像の切り替え終了後から投影演出の終了時まで
に限定することができるので、投影用ライト503が長時間点灯することによる投影用ラ
イト503の過熱を防止することができる。また、スクリーン601に投影される画像の
切り替え途中の態様がスクリーン601に投影されないことにより、保持部材509やフ
ィルム507におけるスクリーン601に投影する画像以外の部分がスクリーン601に
投影されてしまうことを防ぎ、遊技の興趣が低下することを防止するようにしてもよい。
また、本実施例では、投影用ライト503をスクリーン601に投影される画像の切り
替え開始時から点灯することにより、スクリーン601に投影される画像の切り替え途中
の態様がスクリーン601に投影される形態を例示しているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、スクリーン601に投影される画像の切り替え中は、投影用ライト50
3の点灯に加えて導光板701における画像の表示を行い、該導光板701における画像
の表示によってスクリーン601に投影される画像の切り替え途中の態様が目立たないよ
うにしてもよい。
また、本実施例では、導光板701による画像の表示を常に実行している形態を例示し
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、導光板701による画像の表示を行
う期間と導光板701による画像の表示を行わない期間を設けてもよい。特に、このよう
に導光板701による画像の表示を行う期間と導光板701による画像の表示を行わない
期間を設ける場合は、スクリーン601に何ら画像が投影されていない投影演出の非実行
時に投影演出に替えて導光板701による画像の表示を実行することで、投影演出が非実
行であることによる遊技の興趣の低下を抑えることができる。
また、投影用ライト503を消灯することでスクリーン601に投影される画像の切り
替え途中の態様をスクリーン601に投影しない場合は、投光用LED704の発光によ
り導光板701にて画像の表示を行い、該導光板701の画像の表示によって遊技者が保
持部材509やフィルム507におけるスクリーン601に投影する画像以外の部分を認
識することを困難とし、遊技の興趣が低下することを更に防止するようにしてもよい。
更に、モータ等の駆動により反射板506を図5に示す位置から移動させることによっ
て、投影用ライト503から発せられた光の光路を前方に向けて反射しないようにし、ス
クリーン601に投影される画像の切り替え途中の態様をスクリーン601に投影しない
ようにしてもよい。
また、前記実施例では、投影用ライト503から発せられた光によりスクリーン601
に画像を投影する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、モータ等
の駆動により投影用ライト503から発せられる光の少なくとも一部を遮断可能なシャッ
ターを設け、該シャッターの動作によりスクリーン601における画像の投影範囲を変化
させてもよい。
以上、本実施例におけるスロットマシン1においては、フィルムユニット520に形成
された長孔501g,502eと収納体400に形成された螺着孔によってフィルムユニ
ット520と収納体400との固定位置が調整可能となっているとともに、固定凹部54
1c,541cと固定突部400a,400aとによってレンズユニット504をスクリ
ーン601に対して画像を投影するための適切な焦点距離となる位置である収納体400
内に位置決めした状態において、レンズユニット504に形成された長孔541b,54
1bとフィルムユニット520に形成された螺着孔502c,502cによってレンズユ
ニット504とフィルムユニット520との固定位置が調整可能となっているので、レン
ズユニット504を収納体400内に維持しつつ、フィルムユニット520と収納体40
0、フィルムユニット520とレンズユニット504とをそれぞれ固定することができる
尚、本実施例では、本発明における位置決め部として、レンズユニット504に固定凹
部541c,541c、収納体400に固定突部400a,400aをそれぞれ形成する
形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズユニット504を収
納体400内に位置決め可能な構成であれば、位置決め部はレンズユニット504と収納
体400のいずれか一方のみに形成してもよい。
また、フィルムユニット520は、レンズユニット504よりも大きな体積を有するユ
ニット且つレンズユニット504よりも重いユニットであるので、レンズユニット504
は、フィルムユニット520を介して収納体400に固定されるので、遊技者がスタート
スイッチ7やストップスイッチ8L、8C、8R等を操作する際に生じる振動等によって
、スクリーン601に対して画像を投影するための適切な焦点距離となる位置からずれて
しまうことを防ぐことができる。
また、投影装置500は、画像を投影可能なスクリーン601を備えるスクリーン体6
00を有し、該スクリーン体600と収納体400とは位置調整不能に固定されているた
め、スクリーン601と収納体400との位置関係を維持することができる。特に、本発
明における第2部材はレンズユニット504であり、本発明における第3部材はスクリー
ン601を備えるスクリーン体600であるので、スクリーン体600と収納体400と
が位置調整不能に固定されることによって、スクリーン体600が収納体400に対して
移動することにより、スクリーン601に投影される画像の位置や焦点がずれてしまうこ
とを防ぐことができる。
駆動手段によって動作した投影用部材を所定の投影位置に保持することができるので、不
適切な投影用画像が投影されてしまうことを防ぐことができる。
また、フィルムユニット520は、投影用ライト503から発せられる光を透過可能で
あり、スクリーン601に投影するための画像A〜画像Fが形成されたフィルム507と
、該フィルム507が載置されている画像切替体505と、該画像切替体505を移動さ
せることによりスクリーン601に投影する画像を切り替える駆動力を有する画像切替用
モータ508と、画像切替体505を図13及び図14に示す第1位置〜第6位置のいず
れかに機械的に保持するための保持用バネ514とボール体515と、を備えているので
、画像切替用モータ508の駆動によって第1位置〜第6位置のいずれかに移動した画像
切替体505を移動先の第1位置〜第6位置に保持することができるので、スクリーン6
01に不適切な画像が投影されてしまうことを防ぐことができる。
また、画像切替体505に保持部材509が取り付けられることによって、フィルム5
07を画像切替体505の載置部523A上に保持することができるとともに、該保持部
材509に形成されている貫通口509aを介して載置部523Aに載置されているフィ
ルム507の載置位置を調整することで、収納体400内に収納されているレンズユニッ
ト504やフィルムユニット520自体の位置を動かすこと無くスクリーン601に投影
される画像の位置を修正することができる。
また、フィルム507は、載置部523Aにおいて、フィルタ510上に載置されてい
るので、投影用ライト503から発せられる光に含まれている紫外線がフィルム507に
到達する前にフィルタ510によって遮断することにより、該フィルム507の劣化を防
ぐことができる。更に、フィルム507のうち、画像Aに対応する箇所のみはフィルタ5
10上に載置されていないので、画像Aをスクリーン601に投影する際には、該画像A
をスクリーン601に鮮明に投影することができる。
尚、本実施例では、フィルタ510によって投影用ライト503から発せられる光に含
まれている紫外線を遮断する形態を例示したが、本発明これに限定されるものではなく、
該フィルタ510は、投影用ライト503から発せられる光に含まれている紫外線以外の
波長の光を遮断するフィルタであってもよい。
また、投影用ライト503を構成する取付板533には、ライト本体531からスクリ
ーン601側(前方側)に向けて発せられる光を遮るための遮蔽部533cが形成されて
いるので、スクリーン601にライト本体531が発する光が漏れてしまうことを防ぐこ
とができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発
明に含まれる。
例えば、前記実施例では、図20に示すように、演出制御部は、スロットマシン1の起
動時に初期位置移動処理を実行し、画像切替体505が初期位置に位置していない場合に
は、画像切替体505を初期位置に移動させる形態を例示したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、変形例として図27に示すように、初期位置移動処理では、画像切替
体505が初期位置に位置している場合であっても、一旦画像切替体505を初期位置か
ら移動させた後(図27に示すSt6〜St8の処理)に再び画像切替体505を初期位
置に移動させるようにしてもよい。
また、前記実施例では、レンズユニット504をフィルムユニット520に対して固定
することによって該フィルムユニット520を介して収納体400に固定する形態を例示
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、変形例2として、レンズユニ
ット504と収納体400とに、レンズユニット504を収納体400に対して位置決め
することによって連通する螺着孔をそれぞれ形成し、これら螺着孔をボルト等で螺着する
ことで、レンズユニット504と収納体400とを、フィルムユニット520を介さずに
位置調整不能に固定してもよい。
また、前記実施例では、本発明を演出ユニット300に適用する形態を例示したが、本
はこれに限定されるものではなく、本発明をスピーカの前面扉1bへの取付構造に適用し
てもよい。この場合は、エンクロージャを本発明における第1部材、スピーカ本体を第2
部材、前面扉1bを基材とし、スピーカ本体を前面扉1bの背面に対して位置決めした後
にエンクロージャとスピーカ本体、エンクロージャと前面扉1bとをそれぞれボルト等で
固定すればよい。
また、本発明は、LED等から発せられた光をレンズ等の光の進行方向を整流する整流
体を有し、該整流体によって整流された光を導光板に入射させる導光板ユニットに適用し
てもよい。この場合は、LEDを有する基板を本発明における第1部材、整流体を本発明
における第2部材、導光板を支持するフレームを基材とし、整流体をフレームに対して位
置決めした後に整流体と基板、基板とフレームとをそれぞれボルト等で固定すればよい。
また、本発明は、筐体1a内にリールユニット2を設ける形態を例示しているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、リールユニット2は、前面扉1bの背面側に取り付
けてもよい。このようにリールユニット2を前面扉1bの背面側に取り付ける場合は、リ
ールユニット2を後方から収納するケース体を本発明における第1部材、リールユニット
2を第2部材、前面扉1bを基材とし、リールユニット2を前面扉1bの背面側に対して
位置決めした後にリールユニット2とケース体、ケース体と前面扉1bとをそれぞれボル
ト等で固定すればよい。
また、前記実施例では、スクリーン601の前方に導光板701を設け、スクリーン6
01に画像が投影される際に該画像と重複しない画像(エフェクト画像)を投光用LED
704の発光により導光板701に表示する形態を例示したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、スクリーン601に投影される画像と重複するように、投光用LED7
04の発光により導光板701に画像を表示してもよい。
また、前記実施例では、投影演出の実行時・非実行時に拘わらず投光用LED704の
発光により導光板701に画像を表示する形態を例示したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、投光用LED704の点灯や導光板701による画像の表示は投影演出の
実行時のみ実行するようにしてもよい。
また、前記実施例では、スクリーン601の前方に導光板701を1枚設ける形態を例
示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクリーン601の前方には導光板
を複数枚設けてもよい。例えば、変形例1として図25(A)〜図25(D)に示すよう
に、スクリーン601の前方に前後計2枚の導光板を設け、一方の導光板(後方側の導光
板)は前記実施例と同じく投光用LED704の発光によりエフェクト画像を表示するよ
うにし、他方の導光板(前方側の導光板)は投光用LED704の発光によりエフェクト
画像とは異なる画像(図25(B)や図25(D)に示す星型の画像)を表示するように
すればよい。特に、前方側の導光板の画像を表示する場合は、図25(B)に示すように
、前方側の導光板に表示される画像がスクリーン601に投影される画像と重複すること
によってこれら前方側の導光板に表示される画像とスクリーン601に投影される画像と
に立体感を与え、投影演出における演出効果を向上させるようにしてもよい。尚、本変形
例1では、導光板701に表示される画像とスクリーン601に投影される画像が重複し
て表示される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、導光板7
01に表示される画像とスクリーン601に投影される画像が重複することで投影演出に
おける演出効果を向上させる効果を得られる範囲であれば、導光板701に表示される画
像とスクリーン601に投影される画像の一部のみが重複して表示されてもよい。
また、図25(D)に示すように、投光用LED704の発光により前方側の導光板の
画像と後方側の導光板の画像の表示が実行されるか否かや、前方側の導光板の画像と後方
側の導光板の画像とを同時に表示させたり、どちらの導光板の画像が表示されるかに応じ
てボーナスが当選しているか否かの期待度を異ならせるようにしてもよい。例えば、図2
5(A)に示すように、投光用LED704の発光によって前方側の導光板の画像と後方
側の導光板の画像のどちらも表示されない場合が最もボーナスが当選している期待度が低
く、次いで、図25(B)に示す投光用LED704の発光によって前方側の導光板の画
像のみが表示されている場合、図25(C)に示す投光用LED704の発光によって後
方側の導光板の画像のみが表示されている場合、図25(D)に示す投光用LED704
の発光によって前方側の導光板の画像と後方側の導光板の画像の両方が表示されている場
合の順にボーナスが当選している期待度が高くなるようにしてもよい。
また、前記実施例では、画像切替体505上にスクリーン601に投影するための画像
を左右方向に並べて複数形成したフィルム507を載置し、画像切替体505をベース体
501内で左右方向にスライド移動させることでスクリーン601に投影する画像を切り
替える形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例2として図2
6に示すように、フィルム507を無端状に形成し、該無端状のフィルム507を複数の
ローラ900に掛け渡すことでこれらローラ900の回動によりスクリーン601に投影
する画像を切り替えるようにしてもよい。このようにフィルム507を無端状とすること
で、投影装置500の左右幅寸法を前記実施例に示した形態よりも長寸とせずにフィルム
507に形成される画像数を増加させることが可能となるので、投影演出において当選し
ている小役の報知態様や、ボーナスが当選しているか否かの示唆態様等を増加させること
ができる。尚、このようにフィルム507を無端状に形成する場合は、図26に示すよう
に、光源である投影用ライト503をフィルム507の内側に配置することによって複数
の画像がスクリーン601に投影されることを防止してもよい。
また、前記実施例では、フィルム507の長手方向が投影装置500の長手方向である
左右方向を向くようにフィルム507を載置部523Aに載置することで、投影装置50
0の前後幅寸法を投影装置500の左右幅寸法よりも短寸に抑える形態を例示しているが
、本発明はこれに限定されるものではなく、投影装置500の長手方向が前後方向である
場合は、フィルム507の長手方向が投影装置500の前後方向を向くようにフィルム5
07を載置部523Aに載置し、投影装置500の左右幅寸法を投影装置500の前後幅
寸法よりも短寸に抑えるようにしてもよい。
また、前記実施例では、ベース体501内で画像切替体505を左右方向に移動させる
ことによりスクリーン601に投影する画像を切り替える形態を例示したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、ベース体501内で画像切替体505を左右方向に移動さ
せる際に、スピーカ53,54から特定の演出音を出力し、画像切替体505の移動音や
画像切替用モータ508の駆動音を遊技者が認識困難なようにしてもよい。また、ベース
体501内で画像切替体505を左右方向に移動させる際に、スピーカ53,54から画
像切替体505の移動や画像切替用モータ508が駆動していることを強調する演出音を
出力することによってスクリーン601に投影される画像を切り替え中であることを強調
し、投影演出の演出効果を向上させるようにしてもよい。
また、前記実施例では、スクリーン601にART中であることを示す画像や、ボーナ
スが当選している可能性を示唆する画像、特定の小役が当選していることを報知する画像
、ボーナスが当選していることを報知する画像等、遊技に関連する画像を投影する形態を
例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技に関連しないキャラ
クタの画像等をスクリーン601に投影可能としてもよい。尚、このように遊技に関連し
ない画像をスクリーン601に投影可能とする場合は、例えば、遊技者による演出用スイ
ッチ56等の操作手段の操作を受け付けることでスクリーン601に投影する画像を切り
替えるようにしてもよい。更に、投影演出としては、画像切替体505をベース体501
内において左右に往復移動させ、遊技者による演出用スイッチ56等の操作手段の操作を
受け付けたことに基づいて画像切替体505を第1位置〜第6位置のいずれかに停止させ
ることでスクリーン601に投影される画像を決定するルーレット演出を実行してもよい
。尚、このようにルーレット演出を実行する場合は、遊技者による演出用スイッチ56等
の操作手段の操作を受け付けたことに基づいて、遊技者による該操作を受け付ける前に予
め決定されている画像をスクリーン601に投影してもよい。
また、前記実施例では、スクリーン601に投影される画像の切り替え速さとスクリー
ン601に投影される画像とともに導光板701に表示されているエフェクト画像の色に
応じてボーナスが当選しているか否かを示唆する形態を例示したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、スクリーン601に投影される画像の切り替え速さとスクリーン6
01に投影される画像とともに導光板701に表示されているエフェクト画像とのうち、
いずれか一方においてボーナスが当選しているか否かを示唆し、他方においてボーナス以
外の遊技価値が当選しているか否か(例えば、ARTの実行が決定されているか否かや、
ARTの上乗せゲーム数)を示唆してもよい。
また、前記実施例では、投影用ライト503の点灯によってスクリーン601に画像を
投影するとともに、投光用LED704の点灯によって導光板701に画像を表示する形
態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スロットマシン1にこれら投
影用ライト503や投光用LED704の点灯により生じた熱を演出ユニット300外に
排出するための排熱ファンを設け、投影用ライト503や投光用LED704の過熱を防
止してもよい。
また、前記実施例では、投影装置500からスクリーン601に画像を投影することで
遊技者が該画像を視認可能となる形態を例示したが、該投影装置500に制震機構を取り
付けることで、画像切替用モータ508の駆動やリール2L,2C,2Rの回動等により
スロットマシン1に対して発生する振動によってスクリーン601に投影される画像がぶ
れてしまうことを防止できるようにしてもよい。
尚、本実施例では、各フォトセンサ511a,511b,511cが被検出片521,
522を検出しているか否かの組み合わせによってベース体501内における画像切替体
505の位置を第1〜第6位置のいずれかに特定する形態を例示したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、ボール体515が保持溝524に係合しているか否か
を検出するセンサとしてひずみセンサを保持用バネ514に取り付けることで、各フォト
センサ511a,511b,511cが被検出片521,522を検出しているか否か及
びひずみセンサがボール体515の保持溝524への係合を検出しているか否かの組み合
わせによってより正確にベース体501内における画像切替体505の位置を特定できる
ようにしてもよい。
また、前記実施例では、ベース体501の下方に本発明における光源である投影用ライ
ト503を配置することで、投影装置500の前後幅寸法を抑える形態を例示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、投影用ライト503をベース体501の左右側方
に配置することで投影装置500の前後幅寸法を抑えるようにしてもよい。
また、前記実施例では、投影装置500から画像が投影される被投影部として1のスク
リーン601を設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、投影
装置500から画像が投影される被投影部としては、複数のスクリーンを設けてもよい。
尚、このように複数のスクリーンを設ける場合は、ボーナスが当選しているか否か、AR
Tに当選しているか否か等に基づいて、画像が投影されるスクリーン、画像が投影される
スクリーン数等を異ならせてもよい。
また、前記実施例では、スクリーン601を投影装置500の前方に配置することでス
クリーン601の背面に画像を投影する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、スクリーン601を投影装置500の後方に配置することでスクリーン60
1の正面に画像を投影してもよい。
また、前記実施例では、画像A〜画像Fが形成されたフィルム507を載置した画像切
替体505をベース体501内で左右方向に移動させることでスクリーン601に投影さ
れる画像を切り替える形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、投影
用ライト503及びレンズユニット504をフィルム507に対して左右方向に移動させ
ることでスクリーン601に投影される画像を切り替えてもよい。また、フィルム507
を載置した画像切替体505と投影用ライト503及びレンズユニット504の双方を左
右方向に移動させることでスクリーン601に投影される画像を切り替えてもよい。
また、前記実施例では、スクリーン601をスクリーンフレーム602に対して固定す
る形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクリーン601をスク
リーンフレーム602に対して移動可能に設けてもよい。
また、前記実施例では、画像A〜画像Fが形成されたフィルム507を帯状体とする形
態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、フィルム507は、平面視で
円形や正方形等の帯状以外の形状であってもよい。
また、前記実施例では、スクリーン601に投影される画像によって当選している小役
の一部を報知可能な形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、導
光板701に表示される画像の色と組み合わせることで、スクリーン601に投影される
画像を増加させることなく報知可能な当選している小役数を増加させるようにしてもよい
。具体的には、例えば、図23(A)に示す画像Dをベル、リプレイ、スイカ、チェリー
のいずれかが当選していることを示す画像とし、該画像がスクリーン601に投影される
際に、導光板701に表示される画像を黄色で発光させる場合はベル、青色で発光させる
場合はリプレイ、緑色で発光させる場合はスイカ、赤色で発光させる場合はチェリーがそ
れぞれ当選していることを報知すればよい。
また、前記実施例では、画像切替用モータ508の駆動によりスクリーン601に投影
される画像を切り替える形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば、ソレノイド等のモータ以外の駆動手段を用いてスクリーン601に投影される画像
を切り替えてもよい。
また、前記実施例では、本発明を適用する遊技機としてスロットマシン1を例示したが
、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機に本発明を適用してもよい。
尚、本発明をパチンコ遊技機に適用する場合は、スクリーン601に投影される画像や切
り替え速さ、導光板701に表示される画像の色によって変動表示結果が大当りとなるか
否か等を示唆すればよい。
また、前記実施例では、スクリーン601に画像A〜画像Fのいずれか1の画像を投影
することでボーナスが当選している可能性や特定の小役が当選していることを報知する形
態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクリーン601に複数の画
像を投影してもよい。例えば、ゲームの実行中にスクリーン601に投影される画像の切
り替え中の態様としてスクリーン601に画像Bの右部と画像Cの左部とを同時に投影し
、ゲームの終了時にスクリーン601に画像Bと画像Cのどちらか一方のみが投影される
ようにしてもよいし、スクリーン601に投影される画像の切り替え中の態様としてスク
リーン601に画像Bの右部と画像Cの左部とを同時に投影することでボーナスが当選し
ている可能性とリプレイが当選していることの報知の両方を実行してもよい。
また、前記施例では、各投光用LED704をフルカラーLEDとする形態を例示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、各投光用LED704を単色光のみ発光可
能な単色光LEDとしてもよい。尚、各投光用LED704を単色光LEDとする場合は
、投影用ライト503から発せられた光の光路上に複数枚の偏光シートを設け、投影演出
の実行時にこれら複数枚の偏光シート間の相対角度を変化させることによって変化した光
の色によってボーナスが当選しているか否かを示唆してもよい。このように複数枚の偏光
シート間の相対角度を変化させることによって変化した光の色によってボーナスが当選し
ているか否かを示唆する場合は、投影演出の実行時の光の色が赤色である場合はボーナス
が当選している可能性が高いことを示唆し、投影演出の実行時の光の色が青色や緑色であ
る場合はボーナスが当選している可能性が低いことを示唆すればよい。更に、複数枚の偏
光シート間の相対角度を変化させることによって変化した光の色によってボーナスが当選
しているか否かを示唆する場合は、フィルム507をこれら偏光シートのうちの1枚によ
り構成してもよい。
更に、複数枚の偏光シート間の相対角度を変化させること等によって投影用ライト50
3から発せられる光の色を変化させる場合は、光の色に応じてスクリーン601に投影さ
れる画像が変化するようにしてもよい。例えば、白色光によって画像Cや画像Dがスクリ
ーン601に投影される場合は、実施例に示したようにリプレイやベルが当選しているこ
とを報知する画像が投影され、複数枚の偏光シート間の相対角度の変化により赤色光や緑
色光によって画像Cや画像Dがスクリーンに投影される場合はボーナスが当選している可
能性を示す画像等が投影されるようにしてもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてスロットマシン1を例示しているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部
に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応
じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶さ
れる、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。尚、これら封入式遊技機におい
ては遊技球やメダルではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与され
る得点やポイントが遊技価値に該当する。
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
300 演出ユニット
400 収納体
500 投影装置
504 レンズユニット
520 フィルムユニット
600 スクリーン体
601 スクリーン
701 導光板

Claims (1)

  1. 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    所定の機能を有するユニットと、該ユニットが組み付けられる基材と、を有し、
    前記ユニットは、第1部材と、該第1部材とは異なる第2部材と、から構成されており

    前記第1部材と前記基材とには、前記第1部材と前記基材とを固定可能な第1固定部が
    形成されており、
    前記第1部材と前記第2部材とには、前記第1部材と前記第2部材とを固定可能な第2
    固定部が形成されており、
    前記第2部材と前記基材との少なくとも一方には、前記第2部材を前記基材の特定位置
    に位置決めするための位置決め部が形成されており、
    前記第1固定部は、前記第1部材と前記基材との固定位置を調整可能であって、
    前記第2固定部は、前記位置決め部によって前記第2部材が前記特定位置に位置決めさ
    れている状態において前記第1部材と前記第2部材との固定位置を調整可能である
    ことを特徴とする遊技機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019024861A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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