JP2018196397A - Dnaライブラリーの調製のためのdnaアダプター分子およびその生成法および使用 - Google Patents

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Abstract

【課題】ライブラリー調製の開始時に、フラグメント化されたDNAにアダプター配列が既に添加され得るように、アダプター配列を改変する。アダプターのダイマーおよびオリゴマーの形成を回避する。【解決手段】本発明は、二本鎖ポリヌクレオチド分子を含むDNAアダプター分子を開示し、ここで、a.その第1鎖の5’末端は、一番目のヌクレオチドが遊離ヒドロキシル基を含まず、かつ5’位において遊離ホスフェートを含まないように改変されており、b.該第1鎖の3’末端は、最後のヌクレオチドが3’位において遊離ヒドロキシル基を含まないように改変されており、c.そのリバース鎖の5’末端は、一番目のヌクレオチドが遊離ヒドロキシル基を含まず、かつ5’位において遊離ホスフェートを含まないように改変されており、d.該リバース鎖の3’末端は、(最後のヌクレオチドの3’位の)遊離ヒドロキシル基を特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、DNAライブラリーの調製のためのDNAアダプター分子、ならびにこれらの生成法およびこれらの使用に関する。本発明は、分子生物学における適用のために、特に、次世代シーケンシングおよび/もしくはライブラリー多重化のために有用である。
(技術水準)
次世代シーケンシング(NGS)は、DNA配列もしくはRNA配列の核酸塩基の配列を決定するための最新技術である。NGSの利点(速度、経済的有効性、正確性)は、遺伝情報の分析およびその実施を取り扱う全ての学術機関においてますます広がるようになっている。Roche、Life TechnologiesおよびIlluminaをはじめとする数社の世界的企業がNGS用の溶液を提供している。
1回の実行で多くのサンプルを配列決定するために、既知の配列のバーコードが、規定のサンプルに添加され得、配列決定の後にサンプルに配列を割り当てるために使用され得る。
多重配列決定(多くの異なるサンプルを同時に配列決定する)のための方法、組成物およびキットは、WO 2011156529 A2に開示される。2つまたはそれより多くの異なるサンプルに由来する複数の標的ポリヌクレオチドは、1つの反応チャンバの中で配列決定され、その配列決定された標的ポリヌクレオチドの各々が由来するサンプルは、バーコードによって同定される。
改善されたサンプルスループットを有する配列決定法を開示する別の文書は、WO 2008061193 A2である。ここでアダプター配列(タグ配列といわれる)は、サンプルに連結され、これはその後、混合され、配列決定される。
WO 2013033721 A1は、多重DNA配列決定のためにバーコード設計を最適化するための方法を開示する。
US 2013059762 A1は、サンプル中に存在する1種またはそれより多くの核酸の多重PCRのために有用な方法、組成物、キット、システムおよび装置を提供する。特に、1種またはそれより多くの標的配列の選択的増幅を可能にする種々の標的特異的プライマーが提供される。従って、アダプターは、平滑末端ライゲーション反応において標的配列にライゲーションされる。
次世代シーケンシング(NGS)のためにDNAライブラリーを調製する間に、大部分の場合における高分子dsDNAは、物理的もしくは化学的な方法によってフラグメント化され、上記配列決定プラットフォームに特異的なアダプター配列は、その生成されたDNA分子にライゲーションされている。上記アダプター配列は、一般に、プライマーのための結合部位を含み、バーコード配列を含み得、これは、混合物中で複数のバーコード添加DNAライブラリーを配列決定することを可能にし(多重化)、その後、そのそれぞれのバーコードに関する配列決定情報を元のサンプルに割り当てることを可能にする。
上記フラグメントへの上記アダプター配列のライゲーションが行われ得る前に、無作為に形成されて上記フラグメント化の間に予測できないDNA末端部(ending)が、修復されなければならない。突出している3’末端は切り出され、突出している5’末端は、ポリメラーゼによって埋められて二本鎖にされる。続いて、上記フラグメントの5’末端は、キナーゼによってリン酸化される。その後、リン酸化されていないDNAアダプター(これは、一方の側で平滑末端化されて、そこでのライゲーションが可能にされ、他方の側では3’突出を有して、そこでのライゲーションが回避される)は、リガーゼの助けを借りて、生成されたDNA分子へとライゲーションされる。リン酸化されていないアダプター配列のライゲーションは、上記アダプターの5’末端におけるホスホジエステル結合の形成をもたらさず、よってライゲーション後に上記DNA二本鎖にニックを残すので、その失われているホスホジエステル結合は、その後、ニックトランスレーションを行うことができる酵素によって閉じられる必要がある。
一般に使用されるアダプター配列は、末端修復ミックスに添加できない。なぜなら上記末端修復ミックス中の酵素は、ライゲーションの方向性を失わせ、アダプターのダイマーおよびオリゴマーが形成されるようにそれらを改変するからである。
国際公開第2011/156529号 国際公開第2008/061193号 国際公開第2013/033721号 米国特許出願公開第2013/059762号明細書
(目的)
本発明の目的は、ライブラリー調製の開始時に、フラグメント化されたDNAにアダプター配列が既に添加され得るように、アダプター配列を改変することである。本発明の別の目的は、アダプターのダイマーおよびオリゴマーの形成を回避することである。
(発明)
本発明は、二本鎖ポリヌクレオチド分子を含むDNAアダプター分子を開示し、ここで
a.その第1鎖の5’末端は、一番目のヌクレオチドが遊離ヒドロキシル基を含まず、かつ5’位において遊離ホスフェートを含まず、その結果、キナーゼ結合部位が利用可能でないように改変(modify)されており、
b.該第1鎖の3’末端は、最後のヌクレオチドが3’位において遊離ヒドロキシル基を含まず、その結果、ライゲーションが起こり得ないように改変されており、
c.そのリバース鎖の5’末端は、一番目のヌクレオチドが遊離ヒドロキシル基を含まず、かつ5’位において遊離ホスフェートを含まず、その結果、キナーゼ結合部位が利用可能でないように改変されており、
d.該リバース鎖の3’末端は、(最後のヌクレオチドの3’位の)遊離ヒドロキシル基を特徴とする。
第1鎖およびリバース鎖は、いかなる突出もなしに(平滑末端)、相補的な塩基対形成によって互いにアニールされる。好ましくは、二本鎖内のヌクレオチドは、3´末端および5´末端での上述の末端ヌクレオチド以外に改変されていない。しかし、上記二本鎖が、ヌクレアーゼに対して高められた安定性を有するヌクレオチド、特に、(ホスホロチオエートのように)改変された骨格を有するヌクレオチドを含むことは排除されない。好ましくは、両方の鎖が、正確に同じ長さを有し(同一のヌクレオチド数を有する)、ここで上記リバース鎖のヌクレオチド配列は、上記第1鎖のヌクレオチド配列の逆相補体である。
有利なことには、本発明に従うDNAアダプター分子は、DNAライブラリー調製の間に、フラグメント化されたDNAに直接付加され得る。技術水準とは逆に、本明細書では、本発明に従うDNAアダプター分子を添加する前およびリガーゼを添加する前に末端修復酵素を不活性化する必要はない。本発明に従うアダプター分子は平滑末端化されるので、それらは、T4 DNAポリメラーゼ、T7 DNAポリメラーゼもしくはPfuポリメラーゼのような、5’→3’ポリメラーゼ活性および3’→5’エキソヌクレアーゼ活性を有するポリメラーゼの基質ではない。
さらに、本発明に従うDNAアダプター分子は、有利なことには、酵素によるライゲーションが一方向で(上記リバース鎖の3’末端の遊離ヒドロキシル基で)のみ起こり得るように設計される。
本願の特定の態様では例えば以下の項目が提供される:
(項目1)
二本鎖分子を含むDNAアダプター分子であって、ここで
a.その第1鎖の5’末端は、一番目のヌクレオチドが遊離ヒドロキシル基を含まず、5’位において遊離ホスフェートを含まないように改変されており、
b.該第1鎖の3’末端は、最後のヌクレオチドが3’位において遊離ヒドロキシル基を含まないように改変されており、
c.そのリバース鎖の5’末端は、一番目のヌクレオチドが遊離ヒドロキシル基を含まず、5’位において遊離ホスフェートを含まないように改変されており、
d.該リバース鎖の3’末端は、遊離ヒドロキシル基を特徴とする、
DNAアダプター分子。
(項目2)
バーコード配列、ならびに増幅および配列決定プライマーのための結合部位を含む、項目1に記載のDNAアダプター分子。
(項目3)
20〜90、好ましくは40〜70、最も好ましくは40〜60塩基対の長さを有する点で特徴付けられる、項目1または2に記載のDNAアダプター分子。
(項目4)
前記両方の鎖の5’末端および前記第1鎖の3’末端にあるヒドロキシル基が、エステル化もしくはエーテル化されているという点で特徴付けられる、項目1〜3のうちの1項に記載のDNAアダプター分子。
(項目5)
前記リバース鎖の5’末端は、5‘−C3−スペーサーもしくは5‘−D−スペーサーの付着によって改変されているという点で特徴付けられる、項目1〜4のうちの1項に記載のDNAアダプター分子。
(項目6)
前記第1鎖の5’末端は、5’ C3−スペーサーもしくは5’−O−メチルデオキシヌクレオチドの付着によって改変されているという点で特徴付けられる、項目1〜5のうちの1項に記載のDNAアダプター分子。
(項目7)
前記第1鎖の3’末端は、3‘−C3−スペーサーもしくは3‘−アミノ−改変因子によって改変されるという点で特徴付けられる、項目1〜6のうちの1項に記載のDNAアダプター分子。
(項目8)
二本鎖分子を含むDNAアダプター分子の生成のための方法であって、該方法は、以下の工程:
a.遊離ヒドロキシル基も遊離ホスフェートも利用可能でないようにその第1鎖の5’末端を改変する工程、
b.遊離ヒドロキシル基が利用可能でないように該第1鎖の3’末端を改変する工程、
c.遊離ヒドロキシル基および遊離ホスフェートが利用可能でないようにそのリバース鎖の5’末端を改変する工程、
を包含する、方法。
(項目9)
前記第1鎖の5’末端の改変は、5‘−O−メチルデオキシチミジンモノホスフェートもしくは5‘−C3−スペーサーの付着によって達成される、項目8に記載のDNAアダプター分子の生成のための方法。
(項目10)
前記第1鎖の3’末端の改変は、3‘−C3−スペーサーもしくは3‘−アミノ−改変因子の付着によって達成される、項目8または9に記載のDNAアダプター分子の生成のための方法。
(項目11)
前記リバース鎖の5’末端の改変は、5‘−C3−スペーサーもしくは5‘−D−スペーサーの付着によって達成される、項目8〜10のうちの1項に記載のDNAアダプター分子の生成のための方法。
(項目12)
DNAライブラリーを生成するための方法であって、該方法は、
1.二本鎖DNAを、好ましくは、物理的もしくは化学的もしくは酵素的な方法またはこれらの組み合わせによってフラグメント化する工程;
2.該フラグメント化された二本鎖DNAを、好ましくは、T4−DNAポリメラーゼのような、3’→5`エキソヌクレアーゼおよび5’→3’ポリメラーゼ活性を有するDNAポリメラーゼの助けを借りて、末端修復する工程;
3.該フラグメント化された二本鎖DNAの5’末端を、好ましくは、T4ポリヌクレオチドキナーゼのようなポリヌクレオチドキナーゼによってリン酸化する工程;
4.本発明に従うDNAアダプター分子を、該フラグメント化され、末端修復され、かつ5’リン酸化された二本鎖DNAにライゲーションする工程であって、ここで本発明に従うDNAアダプター分子は、工程2の前に添加される、工程、
を包含する方法。
(項目13)
DNAライブラリーを生成するための方法であって、該方法は、項目1〜7のうちの1項に記載のDNAアダプター分子を、フラグメント化し、末端修復し、かつ5’リン酸化した二本鎖DNAにライゲーションする工程を包含し、ここでライゲーションの前に、酵素の不活性化を行わない、方法。
(項目14)
キットであって、
−項目1〜7のうちの1項に記載のDNAアダプター分子、
−好ましくは、3’→5`エキソヌクレアーゼおよび5’→3’ポリメラーゼ活性を有するDNAポリメラーゼ、ならびにデスオキシヌクレオシドトリホスフェート、
−好ましくは、ポリヌクレオチドキナーゼ、
−好ましくは、リガーゼ、
−5’→3’エキソヌクレアーゼ活性を有するポリメラーゼ、ならびに
−好ましくは、緩衝液、
を含む、キット。
(項目15)
DNAライブラリーの生成のための、特に、次世代シーケンシングおよび/もしくはライブラリー多重化の分野における、項目1〜7のうちの1項に記載のDNAアダプター分子もしくは項目14に記載のキットの使用。
図1は、技術水準から公知のバーコードアダプターを示し、これは、平滑末端ライゲーションに最適化されているが、末端修復の間もしくはその前に添加することができない(および末端修復酵素の不活性化なしでは添加できない)。左側には、平滑末端化ライゲーション部位が示される。3’部位でのライゲーションを回避するために、その第1鎖(配列番号9)は、(突出部の分解を回避するために)ホスホロチオエート改変ヌクレオシドAを含む3’突出を有する。相補的リバース鎖(配列番号10)は、短い方である。両方の鎖の5’は、アダプターダイマーの形成を低下させるために、リン酸化されていない(遊離5’OHを有する)。上記バーコード配列には下線が付されている。
図2は、本発明に従うバーコードアダプターの例を示す。繰り返すと、左側には、平滑末端化ライゲーション部位が示される。3’部位でのライゲーションを回避するために、その第1鎖(配列番号11)は、M1によって改変されている。上記第1鎖の5’は、リン酸化を回避し、アダプターのダイマーおよびオリゴマーの形成を低減するために、M2によって改変されている。上記リバース鎖(配列番号12)の5’は、アダプターのダイマーおよびオリゴマーの形成を低減するために、M3によって改変されている。そのバーコード配列には下線が付されている。上記リバース鎖の3’末端は、遊離3’−OHを有する。
図3は、本発明に従う改変されたバーコードアダプターを示し、ここで第1鎖(配列番号13)の5’改変は、5’−OMeTである。平滑末端生成のために、そのリバース鎖(配列番号14)は、遊離3’−OH基を有する3’末端において相補的なAを有する。
図4は、標準的プロトコル、ならびに改変されていないおよび改変されたDNAアダプター分子での新たな(もしくは改変された)ライブラリー調製プロトコルを使用することによって生成されるDNAライブラリーのCt値の比較を示す(ここで1Aは、基準である)。識別子1A〜3Eは、表1(第1の列)の中のものに相当する。
図5〜11は、標準的ライブラリー調製後(B)もしくは本発明に従う改変プロトコルでのライブラリー調製後(A)のいずれかでの、本発明に従う改変されたバーコードアダプター(図6〜11)もしくは改変されていないバーコードアダプター(図5)を使用するDNAライブラリーのフラグメントサイズ分析を示す。上記DNAライブラリーは、小さなサイズマーカーと大きなサイズマーカーとの間のサイズ範囲(35〜10380bp)においてAgilent High Sensitivity Chipを使用して定量される。識別子1A〜3Eは、表1の中のものに相当する。第1のピーク(40bp)は、結合されていないアダプター分子に相当する。図5Bおよび図6〜11中の第2のピークは、DNAライブラリーに相当する。10.000bpを超えるピークは、残りの剪断されていないゲノムDNAに相当する。図5Aにおいて、マルチピークパターンは、アダプターオリゴマーに相当し、これらは、他の図には存在しない。 図5〜11は、標準的ライブラリー調製後(B)もしくは本発明に従う改変プロトコルでのライブラリー調製後(A)のいずれかでの、本発明に従う改変されたバーコードアダプター(図6〜11)もしくは改変されていないバーコードアダプター(図5)を使用するDNAライブラリーのフラグメントサイズ分析を示す。上記DNAライブラリーは、小さなサイズマーカーと大きなサイズマーカーとの間のサイズ範囲(35〜10380bp)においてAgilent High Sensitivity Chipを使用して定量される。識別子1A〜3Eは、表1の中のものに相当する。第1のピーク(40bp)は、結合されていないアダプター分子に相当する。図5Bおよび図6〜11中の第2のピークは、DNAライブラリーに相当する。10.000bpを超えるピークは、残りの剪断されていないゲノムDNAに相当する。図5Aにおいて、マルチピークパターンは、アダプターオリゴマーに相当し、これらは、他の図には存在しない。 図5〜11は、標準的ライブラリー調製後(B)もしくは本発明に従う改変プロトコルでのライブラリー調製後(A)のいずれかでの、本発明に従う改変されたバーコードアダプター(図6〜11)もしくは改変されていないバーコードアダプター(図5)を使用するDNAライブラリーのフラグメントサイズ分析を示す。上記DNAライブラリーは、小さなサイズマーカーと大きなサイズマーカーとの間のサイズ範囲(35〜10380bp)においてAgilent High Sensitivity Chipを使用して定量される。識別子1A〜3Eは、表1の中のものに相当する。第1のピーク(40bp)は、結合されていないアダプター分子に相当する。図5Bおよび図6〜11中の第2のピークは、DNAライブラリーに相当する。10.000bpを超えるピークは、残りの剪断されていないゲノムDNAに相当する。図5Aにおいて、マルチピークパターンは、アダプターオリゴマーに相当し、これらは、他の図には存在しない。 図5〜11は、標準的ライブラリー調製後(B)もしくは本発明に従う改変プロトコルでのライブラリー調製後(A)のいずれかでの、本発明に従う改変されたバーコードアダプター(図6〜11)もしくは改変されていないバーコードアダプター(図5)を使用するDNAライブラリーのフラグメントサイズ分析を示す。上記DNAライブラリーは、小さなサイズマーカーと大きなサイズマーカーとの間のサイズ範囲(35〜10380bp)においてAgilent High Sensitivity Chipを使用して定量される。識別子1A〜3Eは、表1の中のものに相当する。第1のピーク(40bp)は、結合されていないアダプター分子に相当する。図5Bおよび図6〜11中の第2のピークは、DNAライブラリーに相当する。10.000bpを超えるピークは、残りの剪断されていないゲノムDNAに相当する。図5Aにおいて、マルチピークパターンは、アダプターオリゴマーに相当し、これらは、他の図には存在しない。 図5〜11は、標準的ライブラリー調製後(B)もしくは本発明に従う改変プロトコルでのライブラリー調製後(A)のいずれかでの、本発明に従う改変されたバーコードアダプター(図6〜11)もしくは改変されていないバーコードアダプター(図5)を使用するDNAライブラリーのフラグメントサイズ分析を示す。上記DNAライブラリーは、小さなサイズマーカーと大きなサイズマーカーとの間のサイズ範囲(35〜10380bp)においてAgilent High Sensitivity Chipを使用して定量される。識別子1A〜3Eは、表1の中のものに相当する。第1のピーク(40bp)は、結合されていないアダプター分子に相当する。図5Bおよび図6〜11中の第2のピークは、DNAライブラリーに相当する。10.000bpを超えるピークは、残りの剪断されていないゲノムDNAに相当する。図5Aにおいて、マルチピークパターンは、アダプターオリゴマーに相当し、これらは、他の図には存在しない。 図5〜11は、標準的ライブラリー調製後(B)もしくは本発明に従う改変プロトコルでのライブラリー調製後(A)のいずれかでの、本発明に従う改変されたバーコードアダプター(図6〜11)もしくは改変されていないバーコードアダプター(図5)を使用するDNAライブラリーのフラグメントサイズ分析を示す。上記DNAライブラリーは、小さなサイズマーカーと大きなサイズマーカーとの間のサイズ範囲(35〜10380bp)においてAgilent High Sensitivity Chipを使用して定量される。識別子1A〜3Eは、表1の中のものに相当する。第1のピーク(40bp)は、結合されていないアダプター分子に相当する。図5Bおよび図6〜11中の第2のピークは、DNAライブラリーに相当する。10.000bpを超えるピークは、残りの剪断されていないゲノムDNAに相当する。図5Aにおいて、マルチピークパターンは、アダプターオリゴマーに相当し、これらは、他の図には存在しない。 図5〜11は、標準的ライブラリー調製後(B)もしくは本発明に従う改変プロトコルでのライブラリー調製後(A)のいずれかでの、本発明に従う改変されたバーコードアダプター(図6〜11)もしくは改変されていないバーコードアダプター(図5)を使用するDNAライブラリーのフラグメントサイズ分析を示す。上記DNAライブラリーは、小さなサイズマーカーと大きなサイズマーカーとの間のサイズ範囲(35〜10380bp)においてAgilent High Sensitivity Chipを使用して定量される。識別子1A〜3Eは、表1の中のものに相当する。第1のピーク(40bp)は、結合されていないアダプター分子に相当する。図5Bおよび図6〜11中の第2のピークは、DNAライブラリーに相当する。10.000bpを超えるピークは、残りの剪断されていないゲノムDNAに相当する。図5Aにおいて、マルチピークパターンは、アダプターオリゴマーに相当し、これらは、他の図には存在しない。
用語「遊離ヒドロキシル基」とは、本明細書で使用される場合、−OHもしくは脱プロトン化された−Oをいう。用語「遊離ホスフェート」とは、脱プロトン化ホスフェート(−OPO 2−)、一水素ホスフェートもしくは二水素ホスフェートを記載するために本明細書で使用される。
用語「ポリメラーゼ」とは、本明細書で使用される場合、DNA依存性DNAポリメラーゼ、好ましくは、5’→3’ポリメラーゼ活性および3’→5’エキソヌクレアーゼ活性を有し、好ましくは、5’→3’エキソヌクレアーゼ活性を有しないポリメラーゼをいう。好ましいポリメラーゼは、T4ポリメラーゼ、T7 DNAポリメラーゼもしくはPfuポリメラーゼのような平滑末端を作り得る酵素である。
用語「キナーゼ」とは、本明細書で使用される場合、ポリヌクレオチド分子の遊離5’−ヒドロキシル末端へのホスフェートの付加を触媒するポリヌクレオチド5’−ヒドロキシル−キナーゼをいう。好ましいキナーゼは、T4キナーゼもしくはT7キナーゼである。
「ポリヌクレオチド分子」とは、本明細書で使用される場合、1本の鎖において共有結合された13個またはそれより多くのヌクレオチドモノマーから構成される生体ポリマーである。
本発明に従うDNAアダプター分子は、好ましくは、増幅および配列決定プライマーのための結合部位、ならびに好ましくはバーコード配列をさらに含む。
上記バーコード配列は、好ましくは、3〜20個、より好ましくは、4〜8個の塩基対の長さを有する。好ましくは、上記バーコード配列は、第1鎖の5’末端近くに位置する。
上記DNAアダプター分子は、好ましくは、20〜90個、より好ましくは、30〜70個、最も好ましくは、40〜60個の塩基対の長さを有する。
一番目のおよび/もしくは最後のヌクレオチドが遊離ヒドロキシル基を含まない発現とは、本発明に従うDNAアダプター分子が、両方の鎖の5’末端での通常は存在するヒドロキシルもしくはホスフェート、ならびにそのリバース鎖の3’末端に通常は存在するヒドロキシルが、他の基(本明細書では「末端形成基(terminating group)」といわれる)によって置換されるように改変され、このことにより、上述のそれぞれの酵素の基質ではない改変ヌクレオチドを生じることを意味する(mend)。好ましくは、これら末端形成基は、水素、置換されたかもしくは置換されていないアルキル、アルコキシアミノおよび他の公知の鎖終結因子から独立して選択される。これら末端形成基が、それ自体、遊離ヒドロキシル基を、もしくは遊離ホスフェートでさえも含み得ることは、排除されない。なぜなら、これらは上記酵素の基質ではないからである。
本発明に従うDNAアダプター分子は、好ましくは、両方の鎖の5’末端および第1鎖の3’末端が鎖終結因子を含むという点で改変される。
3’末端および5’末端の鎖終結因子は、当業者に周知である。リバース鎖の5’末端および第1鎖の3’末端では、任意の考えられる鎖終結因子がそれぞれ、遊離の3’−OHもしくは5’−OHをブロックするように選択され得る。
第1鎖の3’末端に関する鎖終結因子の好ましい例は、2’3’−ジデオキシヌクレオシド(式1)もしくは3’−改変デオキシヌクレオチド(好ましくは式2に示されるとおり)である:
Figure 2018196397
B=核酸塩基であり、好ましくは、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)およびチミン(T)から選択され、Mは、NH−Lから選択され、Lは、好ましくは、直鎖状もしくは分枝状のC1〜C6アルキル、好ましくはC3もしくはC4アルキルから選択され、
ここで
Figure 2018196397
は、3´→5´方向において上記DNAアダプター分子の第1鎖の続いているヌクレオチド配列への共有結合である。
5’末端のための鎖終結因子の好ましい例は、以下のような、エーテル化デオキシヌクレオチド(式3)、4’−アミノ−デオキシヌクレオチド(式4)および5’−アミノ−デオキシヌクレオチド(式5)である:
Figure 2018196397
B=上記のとおりに選択される核酸塩基であり、好ましくはR=C1〜C3アルキル、より好ましくはCHであり、
ここで
Figure 2018196397
は、5´→3´方向において上記DNAアダプター分子の第1鎖もしくはリバース鎖の続いているヌクレオチド配列への共有結合である。
好ましくは、両方の鎖の5’末端は、互いから独立して、5’−OMe−デオキシヌクレオチドによって改変されており、最も好ましくは、5‘−OMeデオキシチミジン(5’−OMeT)、末端5‘−C3−スペーサー改変および/もしくは5‘−D−スペーサー改変されている。この改変は、ポリヌクレオチドキナーゼによる、特に、T4ポリヌクレオチドキナーゼによるリン酸化が、上記改変された5’末端では行うことができないという事実を生じる。有利なことには、両方の鎖の5’末端は、アダプターのダイマーおよびオリゴマーの形成を回避するためにリン酸化されないままである。
好ましくは、5‘−C3−スペーサーもしくは5‘−D−スペーサーは、以下のように設計される:
Figure 2018196397
ここでXは、−H、−OH、−ORおよびハロゲンから選択され、好ましくは、Xは、−OHもしくは−ORであり、より好ましくは、Xは、−OHであり、
ここでRは、必要に応じて置換されたおよび/もしくは分枝状のC1〜C3アルキル残基であり、より好ましくは、Rは、CHであり、
ここで
Figure 2018196397
は、5´→3´方向において上記DNAアダプター分子の第1鎖もしくはリバース鎖の続いているヌクレオチド配列への共有結合である。
Figure 2018196397
5‘−OMeデオキシチミジレート(5‘−O−メチルデオキシチミジンモノホスフェート(本明細書では5’−OMeTともいわれる))。
好ましくは、上記DNAアダプター分子の第1鎖の5’末端は、5’スペーサーもしくは5’エーテル化デオキシヌクレオチド(好ましくは、式3に従う)、好ましくは、5‘−Oメチルデオキシヌクレオチドによって改変される。用語スペーサーは、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する炭化水素残基、好ましくは、2〜4個の炭素原子を有するアルクジイル基(alkdiyl group)、最も好ましくは、直鎖状C3(5’−C3−スペーサー)を意味する。上記DNAアダプター分子の第1鎖の5’末端の改変は、リン酸化、特に、T4ポリヌクレオチドキナーゼによるリン酸化が可能でないという事実を生じる。さらに、上記好ましい改変は、DNA二本鎖のコンホメーションに対して最小の影響(立体障害)を有して、上記リバース鎖の反応性遊離3’−OHの効率的なライゲーションを可能にする。
最も好ましい5’−OMeデオキシヌクレオチドは、5’−OMeデオキシチミジレート(5’−OMeT)である。5‘−OMeデオキシシチジレート(5‘−O−メチルデオキシシチジンモノホスフェート)、5‘−OMeデオキシアデニレート(5‘−O−メチルデオキシアデノシンモノホスフェート)、もしくは5‘−OMeデオキシグアニレート(5‘−O−メチルデオキシグアノシンモノホスフェート)による改変もまた、可能である。上記5’−OMeデオキシヌクレオチド改変(もしくは5’−アミノ−デオキシヌクレオチド)に関しては、さらなる相補的デオキシヌクレオチドが、上記DNAアダプター分子のリバース鎖の3’末端に付加され、その結果、第1鎖の5´末端での改変ヌクレオチドが、その後のニック修復に干渉しないように、この相補的なヌクレオチドとの通常の、安定化されていない塩基対を形成し得る。例えば、第1鎖の5’末端の改変が、5‘−OMeチミジン(もしくは5’−アミノデオキシチミジンモノホスフェート)である場合、その相補的なヌクレオチドは、デオキシアデニンである。
ライブラリー調製のために使用される場合、本発明に従うDNAアダプター分子は、リバース鎖の3’末端を用いてのみ、DNAフラグメントの第1鎖の5’リン酸化末端へとライゲーションされる。上記DNAアダプターの第1鎖の5’末端と、上記DNAフラグメントのリバース鎖の3’−OHとの間に、ニックが残っている(上記DNAアダプター分子の第1鎖の5’末端改変に起因して、上記5’末端は、遊離ホスフェートを含まない)。上記ニックは、好ましくは、5’末端での改変ヌクレオチド(好ましくは、5’−OMeT)を切り出し、非改変ヌクレオチド(好ましくは、デオキシチミジンモノホスフェート)によって置換する、(DNAポリメラーゼIのような)5’→3’エキソヌクレアーゼ活性および5’→3’ポリメラーゼ活性を有するポリメラーゼを用いる、ヌクレオチド除去修復(ここでは、ニック修復ともいわれる)によって、その後修復される。上記リガーゼは、好ましくは、上記サンプル中になお存在して活性であり、次いで、上記DNAフラグメントのリバース鎖の遊離3’−ヒドロキシル基を、上記DNAアダプターの第1鎖の修復された5’末端へとライゲーションする。
本発明に従うDNAアダプター分子の第1鎖の3’末端は、好ましくは、3‘−C3−スペーサーもしくは3‘−アミノ−改変因子によって改変される。その改変された3’末端は、リガーゼに関してブロックされ、5’リン酸化DNA、好ましくはdsDNA分子への連結が起こることができない。
Figure 2018196397
ここでXは、−H、−OH、−ORおよびハロゲンから選択され、好ましくは、Xは、−OHもしくは−ORであり、より好ましくは、Xは、−OHであり、
ここでRは、必要に応じて置換されたおよび/もしくは分枝状のC1〜C3アルキル残基であり、より好ましくは、Rは、CHであり、
ここで
Figure 2018196397
は、3´→5´方向において上記DNAアダプター分子の第1鎖の続いているヌクレオチド配列への共有結合である。
また、本発明の一部は、二本鎖を含むDNAアダプター分子の生成のための方法であり、この方法は、以下の工程を有する:
a.キナーゼ結合部位、特に遊離ヒドロキシル基も遊離ホスフェートも利用可能でないような、その第1鎖の5’末端の改変、
b.遊離ヒドロキシル基が利用可能でなく、かつ5’リン酸化dsDNAを有する結合が形成できないような、該第1鎖の3’末端の改変、
c.キナーゼ結合部位、特に遊離ヒドロキシル基も遊離ホスフェートも利用可能でないような、そのリバース鎖の5’末端の改変。
ここで、工程a〜cは任意の順序で行われ得る。
二重鎖は、標準的なオリゴヌクレオチド合成によって合成される2つの1本鎖をアニールすることによって通常は得られる。一般に、上述の改変は、それぞれの3’末端および5’末端に関するオリゴヌクレオチド合成のために、既に予め改変された構成ブロックを使用することによって導入される。しかし、用語改変はまた、オリゴヌクレオチド合成後にそれぞれの3’末端および5’末端を改変する可能性(あまり好ましくはない)、例えば、遊離5’−OHを有する標準的な5’−チミジン(より正確には、デオキシチミジンモノホスフェート)がメチルエーテルに変換されて、5’−OMeTを得ることを含む。
好ましい改変は、上記に記載される。
本発明の別の部分は、DNAライブラリーを生成するための方法であり、該方法は、好ましくは以下の工程を包含する:
1.二本鎖DNAを、好ましくは、物理的もしくは化学的もしくは酵素的な方法またはこれらの組み合わせによってフラグメント化する工程;
2.該フラグメント化された二本鎖DNAを、好ましくは、T4−DNAポリメラーゼのような、3’→5`エキソヌクレアーゼおよび5’→3’ポリメラーゼ活性を有するDNAポリメラーゼの助けを借りて、末端修復する工程;
3.該フラグメント化された二本鎖DNAの5’末端を、好ましくは、T4ポリヌクレオチドキナーゼのようなポリヌクレオチドキナーゼによってリン酸化する工程;
4.本発明に従うDNAアダプター分子を、該フラグメント化され、末端修復され、かつ5’リン酸化された二本鎖DNAにライゲーションする工程であって、ここで本発明に従うDNAアダプター分子は、工程2の前に添加され、好ましくは酵素(特に末端修復酵素)の不活性化はライゲーションの前に行われない、工程。
上記酵素は、技術水準にある公知の適切な緩衝液中に添加される。工程2および3は、並行して、特に、ポリメラーゼおよびキナーゼのミックスを添加することによって、行われ得る。両方の酵素は、まとめて、本明細書中で「末端修復酵素」とも称される。上記ミックスは、それぞれ、「末端修復酵素ミックス」とも称される。末端修復のために使用されるポリメラーゼ、およびキナーゼは、同じ緩衝液(好ましくは、マグネシウムおよび(TRIS−HClのような)緩衝化剤を含み、好ましくは7〜8の間のpHを有する)中で、十分に機能する。この緩衝液は、「末端修復緩衝液」ともさらにいわれる。末端修復のために、デオキシヌクレオシドトリホスフェート(好ましくは、dATP、dTTP、dGTPおよびdCTP)はまた、「末端修復緩衝液」に、もしくは別個に、いずれかで添加される。
本発明に従うDNAアダプター分子は、上記で説明されるように構成される(好ましくは、上記の1個もしくは数個の好ましい特徴を含む)。好ましくは、工程2の前に添加された上記DNAアダプター分子は、バーコード配列を含む。工程1において、いくつかの個々のDNAプローブは、デバイスの個々の区画の中で並行して処理され得る。好ましくは、あらゆる個々のDNAプローブへと、異なるバーコードを有するDNAアダプター分子が添加される。次世代シーケンシングに関しては、上記サンプルは、一般に、バーコードのライゲーションの後にプールされる。これらバーコードは、配列を、配列決定後にサンプルへと割り当てることを可能にする。
原理的には、上記バーコードアダプターは、工程1の後に、および工程4の前もしくはその間のあらゆるときに、添加され得る。
有利なことには、本発明に従うDNAアダプター分子は、上記末端修復および5’末端のリン酸化が行われる前に、上記フラグメント化されたDNAに既に添加されていてもよい。これは、工程1においてのみ、個々のプローブ(これらは、フラグメント化されたDNAおよびバーコードを有する本発明に従うDNAアダプター分子である)が添加されるという利点を有する。このことは、工程2〜4において、好ましくは、同じ物質および体積が全てのサンプルに添加されるので、例えば、ピペッティングロボットでの、その後の工程の自動化を可能にする。
技術水準の公知のプロトコルにおいて、小体積(2μlもしくはそれより小さい)の個々に区別されたバーコードアダプターは、ライゲーションの直前に、末端修復および末端修復酵素の不活性化後に、上記サンプルに手動で添加されなければならない。このエラーが生じやすい小体積のピペッティングは、本発明によれば回避され得る。
しかし、本発明において、上記バーコードアダプターは、工程1の後に各サンプルに添加され得、続いての工程は、ピペッティングロボットから完全に行われ得る。上記ロボットには、ユニバーサル末端修復ミックスおよびライゲーションミックスが供給され得、同一の予め設定された体積を各サンプルに添加しさえすればよい。このことは、反応体積の不正確さおよび損失を最小限にする。さらに、上記ロボットは、各ピペッティング工程の後に、ピペット用チップを替える必要はない。
特に、DNAライブラリー調製に関して、好ましくは、上記フラグメント化され、末端修復されかつ5’リン酸化された二本鎖ゲノムDNAの他方の末端に第2のDNAアダプター分子がライゲーションされる。この第2のDNAアダプター分子は、好ましくは、逆方向プライマー配列を含み、好ましくは、ユニバーサルアダプター分子であり、これは、あらゆるプローブに対して同じである。上記第2のDNAアダプター分子は、本発明に従うDNAアダプター分子もしくは技術水準で使用されるとおりの一般的なDNAアダプター分子(二本鎖ポリヌクレオチド分子も含む)のいずれかである。上記第2のDNAアダプター分子は、好ましくは、改変された骨格(ホスホロチオエート(phosphor thioate)として)を有するヌクレオチドを含む。
好ましくは、上記第2のDNAアダプター分子は、本発明に従うDNAアダプター分子(第1鎖およびリバース鎖の5’末端、ならびに第1鎖の3’末端は、上記のように改変されている)である。ユニバーサルアダプター分子として、上記第2のDNAアダプター分子は、バーコードを含む必要はないが、好ましくは、逆方向プライマー配列を含む。有利なことには、それはまた、工程1の後に添加され得る。
上記第2のDNAアダプター分子(もしくはユニバーサルアダプター分子)が、本発明に従うDNAアダプター分子である場合、これは、ライゲーションを行う前に、酵素、特に、末端修復酵素の不活性化が必要ないという利点を有する。
上記第2のDNAアダプター分子(もしくはユニバーサルアダプター分子)が、技術水準から公知の一般的DNAアダプター分子である場合、末端修復酵素の不活性化は、ライゲーション(工程4)の前に行われなければならず、これは、好ましくは、高温(これは、使用される酵素に依存し、好ましくは、60℃より高い温度)でのインキュベーションによって行われる。この場合、上記第2のDNAアダプター分子は、不活性化後に、好ましくは、ライゲーションミックス中のリガーゼとともに添加される。
工程1〜3は、別の研究室で独立して行われ得るので、本発明はまた、本発明に従うDNAアダプター分子を、フラグメント化され、末端修復されかつ5’リン酸化された二本鎖DNAへとライゲーションする工程であって、ここで好ましくは、ライゲーションの前に、酵素の、特に、末端修復酵素の不活性化が行われない工程を含む、DNAライブラリーの生成のための方法を包含する。
上記ライゲーションは、平滑末端ライゲーションであり、これは、好ましくは、当該分野で周知の条件(例えば、室温で2時間もしくは16℃で一晩)で行われる。ライゲーションで使用するのに好ましい酵素は、T4 DNAリガーゼである。
上記で説明されるとおりのライゲーション工程には、好ましくは、ニック修復酵素、好ましくは、5’→3’エキソヌクレアーゼ活性および5’→3’ポリメラーゼ活性を有するDNA依存性DNAポリメラーゼを添加することによって、ニック修復(工程5)が続く。上記ニック修復酵素は、好ましくは、例えば、Taqポリメラーゼのように熱安定性である。好ましくは、上記反応ミックスを、好ましくは60℃より高い温度へと加熱することによって、上記リガーゼは、末端修復酵素が活性化される間に不活性化される。工程4および工程5のために使用される酵素は、ミックス、すなわちニック修復酵素およびリガーゼを含む、「ライゲーションおよびニック修復酵素ミックス」として、同時に添加され得る。工程4および工程5で「ライゲーション緩衝液」として使用される緩衝化剤は、有利なことには、TRIS−HClのような、かつ好ましくは7〜8の間のpHを有する「末端修復緩衝液」と同じであり得る。「ライゲーション緩衝液」は、好ましくは、マグネシウムをも含む。ニック修復のために、デオキシヌクレオシドトリホスフェート(好ましくは、dATP、dTTP、dGTPおよびdCTP)はまた、「ライゲーション緩衝液」もしくは別個にのいずれかで添加される。
上記DNAライブラリーを生成するために使用されるDNAは、好ましくは、ゲノムDNAである。ゲノムDNAライブラリーの重要な特徴のうちの1つは、上記ゲノムDNAライブラリーが、元のゲノム(ゲノムDNA)上の遺伝子もしくは配列のセットのコピー数、および上記ゲノムDNA上の遺伝子もしくは配列のセットの量的比率を実質的に維持していることにある。
本発明の別の目的は、DNAライブラリーを生成するためのキット、好ましくは、上記で記載されるDNAライブラリーを生成するための方法を行うためのキットであり、上記キットは、
i.本発明に従うDNAアダプター分子、
ii.好ましくは、末端修復のために:3’→5`エキソヌクレアーゼおよび5’→3’ポリメラーゼ活性を有するDNAポリメラーゼ、ならびにデオキシヌクレオシドトリホスフェート(好ましくは、dATP、dTTP、dGTPおよびdCTP)、
iii.好ましくは、5’リン酸化のために:ポリヌクレオチドキナーゼ、
iv.好ましくは、ライゲーションのために:リガーゼ、
v.好ましくは、上記のとおりの第2のDNAアダプター分子(好ましくは、ユニバーサルアダプター)、
vi.好ましくは、ニック修復のために:5’→3’エキソヌクレアーゼ活性を有するポリメラーゼ、および
vii.好ましくは、緩衝液(上記のとおり、好ましくは、マグネシウムおよびATPを含む)
を含む。
従って、上記キットは、少なくとも本発明に従うDNAアダプター分子を、および最も好ましくは、リガーゼを含む。
上記異なる酵素は、好ましくは、上記に記載されるように選択される。
構成要素iiおよびiiiは、好ましくは、上記で定義されるとおり「末端修復酵素ミックス」として、好ましくは、上記で定義されるとおりの「末端修復緩衝液」とともに、またはさらにはこの緩衝液と混合されて提供される。
構成要素ivおよびvは、好ましくは、「ライゲーションおよびニック修復酵素ミックス」、「末端修復酵素ミックス」として、好ましくは、上記で定義されるとおりの「ライゲーション緩衝液」と一緒にまたはさらにはこの緩衝液と混合されて、提供される。
上記緩衝液中に提供されない場合、上記キットはまた、デオキシヌクレオシドトリホスフェート(好ましくは、dATP、dTTP、dGTPおよびdCTP)を、「dNTPミックス」として別個の成分として含み得る。
本発明の一部はまた、特に、次世代シーケンシングおよび/もしくはライブラリー多重化の分野において使用するための、DNAライブラリーを生成するための、上記で記載されるDNAアダプター分子または上記のキットの使用である。本発明に従うDNAアダプター分子は、非常に単純かつ強いプロトコルを可能にするので、自動化溶液(automated solution)とともに使用するために特に適している。
本発明に従うDNAアダプター改変は、ライブラリー多重化を、特に、自動化プロトコルにおいて可能にしかつ促進する。なぜなら、そのバーコード化アダプターは、ライブラリー調製の開始時に上記DNAに(5’末端の末端修復およびリン酸化が行われる前に上記フラグメント化DNAに)手動で既に添加されていてもよく、その後、上記ライブラリー調製は、ピペッティングロボットで行われてもよいからである。さらに有利な特徴は、上記末端修復酵素の熱不活性化が、必要でないということである:その末端修復されたライブラリーフラグメントは、上記酵素(上記末端修復ミックス中に存在する)によってはさらに改変されず、本発明に従うDNAアダプター分子は、同様にそれら酵素の基質でもない。上記DNAリガーゼを添加する前にライゲーションに先だってそれら酵素を不活性化することは、必要ではなく、上記ライゲーションは、活性な末端修復酵素の存在下で行われ得る。このことは、上記サンプルの時間を浪費する加熱および冷却なしで、劇的に短縮された自動化ライブラリー調製プロトコルを可能にする。
本発明は、以下の図面および実施例によって、それらに限定されることなく、さらに記載される。
実施例1:標準的なプロトコルおよび改変されたライブラリー調製プロトコルにおいて異なって改変されたDNAアダプター分子の比較
DNAアダプター改変の種々の組み合わせを試験するために、以下の1本鎖を合成し、種々の組み合わせで適用する:
Figure 2018196397
Figure 2018196397
用語「/5SpC3/」とは、上記で記載され、本明細書で定義されるとおりの5’−C3−スペーサーをいい、上記5’−C3−スペーサーは、以下の式の1−ヒドロキシプロピル−3−ホスファチジル終結因子である:
Figure 2018196397
用語「/5dSp/」とは、以下の式の5’−D−スペーサーとしての1,2−ジデオキシリボシル−3−ホスフェートをいう:
Figure 2018196397
本明細書では、用語「/3AmMO/」とは、以下の式の3’−アミノ−改変因子としての6−アミノヘキシル−1−ホスフェートをいう:
Figure 2018196397
本明細書では、「/3SpC3/」とは、以下の式の3’−C3−スペーサーとしての1−オキシ−3−プロパノールをいう:
Figure 2018196397
本明細書では、「OMeT/」とは、以下の化学構造の5´末端改変因子としての5’−O−メチルデオキシチミジンモノホスフェートである:
Figure 2018196397
改変されたアダプター鎖の種々の組み合わせを、DNAライブラリー調製標準プロトコル(QIAGEN GeneReadTM Library Prep (L) Handbook 03/2013)において改変されていないアダプター配列(1A)に対して並行して使用する。このために、調製1回あたりE.coli由来の1μgのゲノムDNA(gDNA)(予め長さ150塩基対へとフラグメント化されている)を、末端修復反応において適用する。その後、上記酵素を熱不活性化し、上記の異なって改変されたアダプターの組み合わせを、改変されていないユニバーサルアダプターX(第1鎖 X_fwd: 5’−GTAAAACGACGGCCAGT−3’(配列番号15);リバース鎖: X_rev: 5’−ACTGGCCGTCGTTTTACT−3’(配列番号16);=ホスホロチオエート)と一緒に、ライゲーション反応に適用する。
本実施例において、表1に従う以下のアダプターの組み合わせを使用する:1A(改変されていないアダプター−技術水準)、2B、2C、2D、2E、3B、3E。
標準的プロトコルと並行して、アダプター分子の同じ組み合わせでの改変されたライブラリー調製プロトコルを行う。上記標準的プロトコルとは対照的に、上記バーコードアダプターB2_Index_1を、上記gDNAと一緒に末端修復反応へとピペッティングする。上記末端修復反応の終了後に、上記ユニバーサルアダプターXのみを、ライゲーションに添加する。
以下の表において、2つのライブラリー調製プロトコル(「新たなプロトコル」および「標準的プロトコル」)を例証する:
Figure 2018196397
末端修復反応の準備の後に、上記混合物を、20分間、25℃でインキュベートし、その後、10分間、70℃での酵素不活性化工程を行う。次に、ライゲーションおよびニック修復ミックス、ライゲーション緩衝液およびdNTPsとユニバーサルアダプターを一緒に、末端修復されたDNAに添加することによってライゲーションおよびニック修復反応物を準備する。この混合物を、10分間、25℃でインキュベートし、その後、5分間、72℃でインキュベートする。
得られたライブラリーを、GeneReadTMサイズ選択(QIAGEN, Hilden, DE, 100bpカットオフ)で精製する。精製後、得られたライブラリーを、アダプターを配置したプライマーの助けを借りて定量的リアルタイムPCR(qPCR)によって定量し、上記サンプルのフラグメントサイズ分布を、キャピラリーゲル電気泳動を使用して分析する。
標準的プロトコルを使用することによって生成されるDNAライブラリーのCt値の比較は、改変されていないアダプター分子1Aと種々のアダプター改変(アダプター2Cを除く)との間で有意差を示さない。この事実は、図3に図示される。これは、本発明に従うアダプター改変が、アダプター分子の機能性に影響を及ぼさないことを示す。
新たなプロトコルを使用することによるものと比較した、標準的プロトコルを使用することによって生成されるDNAライブラリーのCt値の比較は、新たなプロトコルの後の上記改変されたアダプター分子のCt値が、標準的プロトコル後に匹敵するかもしくは僅かにより良好であることを示している。上記改変されていないアダプター分子は、新たなプロトコルを使用する場合に、標準的プロトコルと比較して有意に悪いCt値を与える。このことは、本発明に従う改変されたアダプター分子の使用の下での収量が、適用されるライブラリー調製プロトコルとは比較できる程度に高く無関係であることを示す。
得られたDNAライブラリーのフラグメントサイズ分布を、Agilent BioAnalyzer High Sensitivity DNA Chipsと比較する。標準的プロトコルに関しては、改変されていない(技術水準)DNAアダプターで得られたDNAライブラリーのフラグメントサイズの分布と、本発明に従う改変されたDNAアダプターで得られたDNAライブラリーのフラグメントサイズの分布とは、匹敵する。そのフラグメントサイズは、平均して約240bp(フラグメント化後のライブラリーフラグメントの150bp+アダプター分子の90bp)である。本発明に従う改変されたDNAアダプター分子と新たなプロトコルとを使用することから生じるライブラリーに関しても、同じことが当てはまる。
改変されていないアダプター分子と新たなプロトコルとを使用することから生じるライブラリーに関してのみ、小さいフラグメントサイズの領域にある明らかなピークが、エレクトロフェログラムにおいて認識できる。これは、改変されていないアダプター分子が、新たなプロトコルにおいて適用される場合にダイマー化およびオリゴマー化されること、従って、新たなプロトコルに適用可能でないことを示す(図5A)。
アダプターのダイマーおよびオリゴマーは、定量的PCRの間のライブラリー定量化を改ざんし、他方で、それらはライブラリーを配列決定するときに読み取り能力を低減する。なぜならそれらは、何ら有用な情報を含まずに、eh DNAライブラリーとして増幅および配列決定されるからである。

Claims (1)

  1. 明細書に記載の発明。
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