JP2018196230A - 移動体用ワイヤレス給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地上側に離間して配置された複数の送電コイル20から移動体に搭載された受電コイル30に非接触給電を行うシステムであって、受電コイル30及び送電コイル20が正対していないときの給電効率を改善した移動体用ワイヤレス給電システムを提供する。【解決手段】離間して配置された送電コイル20の間に配置された中継用磁性体40を有し、この中継用磁性体40が、送電コイル20に正対していない受電コイル30とその送電コイル20とに鎖交する磁束の少なくとも一部を中継する。このシステムでは、送電コイル20と受電コイル30とが正対していない場合でも、中継用磁性体40の存在により送電コイル20及び受電コイル30に鎖交する磁束が増加するため給電効率の低下が抑えられる。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体に搭載された受電コイルに対し、地上側に離間して配置された複数の送電コイルから非接触で給電が行われる移動体用ワイヤレス給電システムに関し、受電コイル及び送電コイルが正対していないときの給電効率の改善を図るものである。
現在、電気自動車では、バッテリー性能に起因して、一回の充電で走行できる距離が比較的短いと言う点が課題に挙げられており、それを解決するため、走行中の車両に対して非接触給電を行うシステムが種々考えられている。
下記特許文献1には、直列又は並列に電気接続した複数の送電コイルを移動体の走行路に沿って離間して設置し、これらの送電コイルに一つの高周波電源から高周波交流を供給し、走行する移動体に搭載された受動コイルに対して非接触給電を行うシステムが開示されている。
このシステムでは、送電コイル及び受電コイルとして、図17に示すように、平行する磁極12、12の対と、この磁極12、12の間を繋ぐ接続部とから成るH字形状コアの接続部に電線11を巻回したH型ソレノイドコイルを用いている。
また、走行路には、磁極12の長手方向(x方向)が移動体の進行方向と一致するように複数の送電コイルを設置し、移動体には、磁極12の長手方向(x方向)が移動体の進行方向と一致するように受電コイルを設置している。
このシステムでは、磁極12の長さをDとするとき、隣接する送電コイルの磁極端の間隔が2Dを超えなければ、走行する移動体に対して非接触給電を途切れずに行うことができる。
また、下記特許文献2には、同様のシステムにおいて、地上側に設置する複数のソレノイドコイルに高周波交流を供給する高周波電源を、定電流駆動することが開示されている。
そうすることで、送電コイルと受電コイルとが位置ずれしたときでも、電源電流が過大になる事態を回避でき、システムの動作の安定化を図ることができる。
特開2014−147160号公報 特開2016−181960号公報
しかし、こうしたシステムでは、移動体に搭載された受電コイルが地上側の送電コイルとの正対位置からズレたときに、給電効率が低下することは避けられない。この給電効率の低下を少しでも抑えることができれば、システムにとって極めて有益である。
また、この給電効率の改善により、移動体への走行中給電だけでなく、駐車場等において停車した移動体に給電するシステム等への応用も広がる。
本発明は、こうした事情を考慮して創案したものであり、地上側に離間して配置された複数の送電コイルから移動体に搭載された受電コイルに非接触給電を行うシステムであって、送電コイルと受電コイルが正対していないときの給電効率を改善できる移動体用ワイヤレス給電システムを提供することを目的としている。
本発明は、高周波電源に接続された複数の送電コイルが地上側に離間して配置され、これらの送電コイルから移動体に搭載された受電コイルに非接触給電が行われる移動体用ワイヤレス給電システムにおいて、離間して配置された送電コイルの間に配置された中継用磁性体を有し、この中継用磁性体が、送電コイルに正対していない受電コイルと送電コイルとに鎖交する磁束の少なくとも一部を中継することを特徴とする。
このシステムでは、送電コイルと受電コイルとが正対していない場合でも、中継用磁性体の存在により送電コイル及び受電コイルに鎖交する磁束が増加するため給電効率の低下が抑えられる。
また、本発明の移動体用ワイヤレス給電システムでは、送電コイルが、平行する磁極の対とその磁極の間を繋ぐ接続部とから成るH字形状のコアと、このコアの接続部に巻回された電線とを備え、中継用磁性体は、送電コイルの磁極の長手方向における端部に隣接して配置されていることが望ましい。
中継用磁性体は、H型ソレノイドコイル形状の送電用コイルの磁極から漏洩する磁束を受電コイル側に導くことができる。
また、本発明の移動体用ワイヤレス給電システムでは、中継用磁性体が、H型ソレノイドコイルである送電コイルの磁極に類似する形状を有し、離間して配置された二つの送電コイルの間に在って、一方の送電コイルの磁極と中継用磁性体と他方の送電コイルの磁極とが一直線を成すように配置されていることが望ましい。
この中継用磁性体は、離間して配置された二つの送電用コイルの各磁極から漏洩する磁束を受電コイル側に導くことができるので、給電効率の改善効果が大きい。
また、本発明の移動体用ワイヤレス給電システムでは、高周波電源を定電流制御することが望ましい。
高周波電源を定電流制御すると、高周波電源の出力電圧Vinは、受電コイルが送電コイルに対して位置ズレしたときの「受電コイル漏洩インダクタンスの増加」や「受電コイルインダクタンスの電圧降下の増加」を補償するように上昇する。この上昇が、給電電流の落ち込みを少なくするように作用し、給電電力の低下が抑えられる。
本発明の移動体用ワイヤレス給電システムは、受電コイル及び送電コイルが正対していないときの給電効率を改善することができる。
本発明の第1の実施形態に係る移動体用ワイヤレス給電システムを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はA−A位置の断面図 図1の中継用磁性体を介する磁束の流れを説明する図 中継用磁性体が有るときと無いときの結合係数の変化を示す図、 第1の実施形態に係る移動体用ワイヤレス給電システムの特性を示す図 本発明の第2の実施形態に係る移動体用ワイヤレス給電システムで用いる高周波電源を示す図 図5の高周波電源の電流監視箇所を変更した変形例を示す図 第2の実施形態に係る移動体用ワイヤレス給電システムの特性を示す図 図1の移動体用ワイヤレス給電システムの変形例を示す図 図5の高周波電源の変形例を示す図 図9の高周波電源の電流監視箇所を変更した変形例を示す図 従来の移動体用ワイヤレス給電システムを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はA−A位置の断面図 移動体用ワイヤレス給電システムの回路構成を示す図 図12の高周波電源の詳細を示す図 単相直列二重化インバータによる正弦波の生成を説明する図 従来の移動体用ワイヤレス給電システムの特性を示す図 特性測定時の諸元を記載した表 H型ソレノイドコイルを示す図
図11は、従来の移動体用ワイヤレス給電システムを模した実験装置を示している。この図を用いて従来の移動体用ワイヤレス給電システムを説明する。図11(a)は、この装置の平面図、図11(b)は側面図、図11(c)は、図11(a)のA−A位置での断面図である。
図11には、地上側に配置される4つの送電コイル20と、その中の一つに対してギャップを介して正対している受電コイル30を示している。受電コイル30は、移動体に搭載された受電コイルと同様に、図11(b)の白矢印の方向に動くことができる。
ここでは、送電コイル20として、二つのH型ソレノイドコイル21をユニット化した複合コイルを用いている。
複数の送電コイル20は、移動体の移動方向を表す白矢印の方向に間隔を空けて整列しており、各送電コイル20は、H型ソレノイドコイル21の磁極211の長手方向が移動体の移動方向と一致するように配置されている。212は、送電コイル20から地上側に流れる漏洩磁束を遮断するアルミ板である。
一方、受電コイル30には、方形の磁性体板31の一面(送電コイル20と対向する側の面)に渦巻き状の偏平コイル32が配置されたサーキュラコイルを用いている。図11(a)では、偏平コイル32の一部が視認できるように、サーキュラコイルの磁性体板31を一部省略して描いている。
図11(c)には、正対する送電コイル20及び受電コイル30に鎖交する磁束を点線で示している。送電コイル20の二つのH型ソレノイドコイル21は、両者が接合する箇所のそれぞれの磁極211を通じて出入する磁束の向きが同一方向となるように電気接続されている。
図12は、この移動体用ワイヤレス給電システムの回路図を示している。
複数の送電コイル20は並列接続されており、これらの送電コイル20に高周波電源50から高周波交流が供給される。また、各送電コイル20にはコンデンサCpが並列接続され、送電コイル20とコンデンサCpとが並列共振回路を構成している。
一方、受電コイル30は、コンデンサCsと直列接続されており、受電コイル30とコンデンサCsとが直列共振回路を構成している。受電コイル30で受電された交流は、整流器61で整流され、平滑コンデンサ62で平滑化されて負荷RL(電池)に入力する。
図13は、この回路の高周波電源50の構成を示している。
高周波電源50は、商用電源501の交流を直流に変換するAC/DC電源502と、AC/DC電源502から出力された直流を高周波交流に変換して送電コイル20に供給する単相二重化インバータ503とを備えている。
単相二重化インバータ503は、図14に示すように、方形波の電圧を出力する方形波インバータが二つ組み合わされており、それぞれの方形波インバータの出力(V1,V2)が加算されて、正弦波に近い波形の電圧V0が出力される。
図15は、この装置を用いて測定した従来の移動体用ワイヤレス給電システムの特性を示している。図16の表は、その測定における諸元を示している。送電コイル20の磁極211における長手方向の寸法は300mmであり、隣接する送電コイル20は、磁極211の端部の間に300mmの間隔を空けて配置されている。
図15では、受電コイル30が、隣接する送電コイル20の一方の送電コイル20に正対する位置(横軸の0位置)から、他方の送電コイル20に正対する位置(横軸の600位置)まで移動する間の下記特性の変化について示している。
高周波電源50の出力電圧(図13のVin)
高周波電源50の出力電流(図13のIin)
整流器61の出力電圧(図13のVo)
整流器61の出力電流(図13のIo)
整流器61の出力電力(図13のPo)
システムの給電効率(Po/Pin=Io・Vo/Iin・Vin)
図15に示すように、高周波電源50を定電圧(Vin一定)で駆動する場合、整流器61の出力電圧Voは、受電コイル30が送電コイル20と正対するとき(横軸の0及び600の位置)に200Vであるが、受電コイル30が二つの送電コイル20の中間に位置するとき(横軸の300の位置)には40Vに低下する。
また、整流器61の出力電力Poは、受電コイル30が送電コイル20と正対するときに3kWであるが、受電コイル30が二つの送電コイル20の中間に位置するときには0.12kWに低下する。
また、システムの給電効率(Po/Pin)は、受電コイル30が送電コイル20と正対するときに90%であるが、受電コイル30が二つの送電コイル20の中間に位置するときには35%に低下する。
こうした、受電コイル30が二つの送電コイル20の中間に位置するときの給電特性の低下は、本発明の移動体用ワイヤレス給電システムにより改善される。
(第1の実施形態)
図1を用いて本発明の移動体用ワイヤレス給電システムの第1の実施形態について説明する。
図1の装置は、図11の装置と比べて、離間する送電コイル20の間に中継用磁性体40が配置されている点で相違している。
図1(a)は、受電コイル30が中継用磁性体40と対向しているときの平面図であり、図1(b)は、その側面図、図1(c)は、図1(a)のA−A位置での断面図である。
図1では、中継用磁性体40として送電コイル20の磁極211と同じ矩形形状のものを示しているが、中継用磁性体40の形状は、それに限らない。
中継用磁性体40は、送電コイル20と受電コイル30とが正対していないとき、送電コイル20の磁極211から出る磁力線を受け入れて受電コイル30に誘導する役割を担っている。そのため、中継用磁性体40は、その一端を、送電コイル20において磁束密度が高い磁極211の長手方向の端部近傍に位置させることが望ましく、また、図1(b)に示すように、中継用磁性体40の地上からの高さを送電コイル20の磁極211の高さに揃えることが望ましい。
また、中継用磁性体40の厚みは、磁気飽和が生じないように設定する。
そのようにした場合、図2に点線で示すように、送電コイル20に正対していない受電コイル30と送電コイル20とに鎖交する磁束が、中継用磁性体40を介して生じる。
そのため、送電コイル20と受電コイル30とが正対していないときの送電コイル20及び受電コイル30に鎖交する磁束量が増加し、送電コイル20と受電コイル30の結合係数が増し、給電効率が向上する。
なお、このとき、中継用磁性体40には、磁束は流れるが電流は流れない。
図3は、図2の装置において、送電コイル20を一つにして、受電コイル30を送電コイル20の正対位置からずらしながら測定した結合係数の変化と、その装置から中継用磁性体40を除いた状態で同様に測定した結合係数の変化とを示している。図3から、受電コイル30が送電コイル20の正対位置からずれたときの結合係数が、中継用磁性体40の存在により改善されることが分かる。
また、図1及び図2に示すように、二つの送電コイル20の中間に中継用磁性体40を配置して、中継用磁性体40の一端を一方の送電コイル20の磁極211の端部近傍に置き、中継用磁性体40の他端を他方の送電コイル20の磁極211の端部近傍に置くようにすれば、図2に示すように、点線で表す磁束が両方の送電コイル20から発生するため、結合係数が更に増加し、給電効率が更に向上する。このとき、一方の送電コイル20の磁極211と、中継用磁性体40と、他方の送電コイル20の磁極211とは一直線上に並ぶことになる。
図4は、図1の装置を用いて受電コイル30を移動させながら、高周波電源50の出力電圧(Vin)、高周波電源50の出力電流(Iin)、整流器61の出力電圧(Vo)、整流器61の出力電流(Io)、整流器61の出力電力(Po)及びシステムの給電効率(Po/Pin)を測定した結果を示している。
なお、この場合の移動体用ワイヤレス給電システムの回路構成や測定における諸元は、従来の移動体用ワイヤレス給電システムのそれと同じである。
図4に示すように、高周波電源50を定電圧(Vin一定)で駆動するときの整流器61の出力電圧Voは、受電コイル30が二つの送電コイル20の中間に位置するとき(横軸の300の位置)に90Vであり、図15(この図は従来の移動体用ワイヤレス給電システムの特性を示している。)の40Vより増加している。
また、整流器61の出力電力Poは、受電コイル30が二つの送電コイル20の中間に位置するときに0.6kWであり、図15の0.12kWより増加している。
また、システムの給電効率(Po/Pin)は、受電コイル30が二つの送電コイル20の中間に位置するときに65%であり、図15の35%より増加している。
このように、この移動体用ワイヤレス給電システムでは、離間して配置された送電コイル20の間に中継用磁性体40を配置して、受電コイル及び送電コイルが正対していないときの給電効率を改善している。
(第2の実施形態)
本発明の移動体用ワイヤレス給電システムの第2の実施形態では、送電コイル20に高周波交流を供給する高周波電源50(図13)を定電流駆動することにより、受電コイル30及び送電コイル20が正対していないときの給電効率を改善する。
高周波電源50を定電流駆動するために、図5に示すように、単相直列二重化インバータ503の出力電流Iinを監視し、Iinの実効値が一定になるようにAC/DC電源を制御する定電流制御コントローラ506を設ける。
なお、定電流制御コントローラ506は、図6に示すように、AC/DC電源の出力電流を監視してAC/DC電源を制御しても良い。
高周波電源50を定電流駆動する場合は、受電コイル30が送電コイル20との正対位置からずれたときの受電コイル側の漏洩インダクタンスの増加や、受電コイルで発生する電圧の降下の増加を補償するように、高周波電源50の出力電圧Vinが上昇する。
その結果、受電コイル30が送電コイル20からずれたときの整流器出力電流Ioの減少が大きく改善し、給電効率の落ち込みが少なくなる。
図7は、図1の装置を用い、高周波電源50を定電流駆動しながら受電コイル30を移動させて、高周波電源50の出力電圧(Vin)、高周波電源50の出力電流(Iin)、整流器61の出力電圧(Vo)、整流器61の出力電流(Io)、整流器61の出力電力(Po)及びシステムの給電効率(Po/Pin)を測定した結果を示している。
なお、この測定における諸元は、従来の移動体用ワイヤレス給電システムのそれと同じである。
図7に示すように、高周波電源50を定電流(Iin一定)で駆動するとき、高周波電源50の出力電圧(Vin)は、受電コイル30が送電コイル20からずれたときに上昇する。整流器61の出力電圧Voは、受電コイル30が二つの送電コイル20の中間に位置するとき(横軸の300の位置)に120Vであり、図4(この図は第1の実施形態の移動体用ワイヤレス給電システムの特性を示している。)の90Vより増加している。
また、整流器61の出力電力Poは、受電コイル30が二つの送電コイル20の中間に位置するときに1.1kWであり、図4の0.6kWより増加している。
また、システムの給電効率(Po/Pin)は、受電コイル30が二つの送電コイル20の中間に位置するときに75%であり、図4の65%より増加している。
このように、この移動体用ワイヤレス給電システムでは、離間して配置された送電コイル20の間に中継用磁性体40を配置し、且つ、高周波電源50を定電流駆動することにより、受電コイル及び送電コイルが正対していないときの給電効率を大きく改善している。
なお、ここでは、送電コイルとして二つのH型ソレノイドコイル21をユニット化した複合コイルを用い、受電コイルとしてサーキュラコイルを用いたが、図8に示すように、送電コイル及び受電コイルを、それぞれ一つのH型ソレノイドコイルで構成しても良い。
また、ここでは、高周波交流を生成する高周波電源として、高調波の抑制が可能な単相直列二重化インバータ503を用いたが、図9に示すように、方形波インバータ504と3次5次高調波除去フィルター505とを組み合わせて使用しても良い。この場合、定電流制御コントローラ506は、3次5次高調波除去フィルター505の出力電流を監視してAC/DC電源502を制御するか、図10に示すように、AC/DC電源502の出力電流を監視してAC/DC電源502を制御する。
本発明の移動体用ワイヤレス給電システムは、送電コイルを飛び石状に配置して広い場所に移動体の給電施設を形成する場合に、給電効率の向上を図ることが可能であり、走行中給電用の道路や駐車場などに広く利用することができる。
20 送電コイル
21 H型ソレノイドコイル
30 受電コイル
31 磁性体板
32 偏平コイル
50 高周波電源
61 整流器
62 平滑コンデンサ
211 磁極
212 アルミ板
501 商用電源
502 AC/DC電源
503 単相直列二重化インバータ
504 方形波インバータ
505 3次5次高調波除去フィルター
506 定電流制御コントローラ

Claims (4)

  1. 高周波電源に接続された複数の送電コイルが地上側に離間して配置され、前記送電コイルから移動体に搭載された受電コイルに非接触給電が行われる移動体用ワイヤレス給電システムであって、
    離間して配置された前記送電コイルの間に配置された中継用磁性体を有し、
    前記中継用磁性体が、前記送電コイルに正対していない前記受電コイルと該送電コイルとに鎖交する磁束の少なくとも一部を中継することを特徴とする移動体用ワイヤレス給電システム。
  2. 請求項1に記載の移動体用ワイヤレス給電システムであって、
    前記送電コイルは、平行する磁極の対と該磁極の間を繋ぐ接続部とから成るH字形状のコアと、該コアの前記接続部に巻回された電線とを備え、
    前記中継用磁性体は、前記送電コイルの前記磁極の長手方向における端部に隣接して配置されていることを特徴とする移動体用ワイヤレス給電システム。
  3. 請求項2に記載の移動体用ワイヤレス給電システムであって、
    前記中継用磁性体は、前記送電コイルの前記磁極に類似する形状を有し、離間して配置された二つの前記送電コイルの間に在って、一方の前記送電コイルの前記磁極と前記中継用磁性体と他方の前記送電コイルの前記磁極とが一直線を成すように配置されていることを特徴とする移動体用ワイヤレス給電システム。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の移動体用ワイヤレス給電システムであって、前記高周波電源が定電流制御されていることを特徴とする移動体用ワイヤレス給電システム。
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JP2021090322A (ja) * 2019-12-06 2021-06-10 竹内工業株式會社 非接触給電装置

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