JP2018196169A - アキシャルギャップ型回転電機 - Google Patents

アキシャルギャップ型回転電機 Download PDF

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Abstract

【課題】ステータコアの保持及びその応力集中の緩和が可能なアキシャルギャップ型回転電機を提供する。【解決手段】回転電機は、互いに軸方向に対向するロータ20及びステータ30と、周壁42並びに第1及び第2端壁44A,44Bを有するケーシング40と、ユニット拘束部材50A,50Bと、を備える。ステータ30は、バックヨーク32A,32Bと、複数の電磁石ユニット34A,34Bであってステータコア33及びステータコア35を有するものと、ステータコア33と第1及び第2端壁44A,44Bを締結する締結具36と、を有する。ユニット拘束部材50A,50Bは、ステータコア33のロータ対向面33aに密着するロータ対向面密着部52A,52Bと、複数のユニット介在部と、電磁石ユニット34A,34Bの変位を抑止するようにロータ対向面密着部52A,52Bを拘束する密着部拘束部53A,53Bと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電動機や発電機等の回転電機であって、ロータ及びステータを備え、かつ当該ロータ及び当該ステータが軸方向に間隔をおいて互いに対向するように配置されるアキシャルギャップ型の回転電機に関する。
ロータ及びステータを備える回転電機として、前記ステータが前記ロータに対して径方向の隙間をおいてその外側に配置されるラジアルギャップ型のものと、特許文献1に開示されるように前記ステータ及び前記ロータが軸方向に間隔をおいて対向配置されるアキシャルギャップ型のものと、が知られている。このうちアキシャルギャップ型の回転電機は、ラジアルギャップ型のものに比べて薄型の構造でありながら大きなトルクを生成することが可能であるため、建設機械や電気自動車等への適用が期待されている。
前記特許文献1に開示されるアキシャルギャップ型の回転電機は、回転軸と、前記回転軸に固定されるロータ(回転子)と、当該ロータと互いに軸方向に間隔をおいて配置されるステータ(固定子)と、前記ロータ及び前記ステータを収容するケースと、を備える。当該ケースは、前記回転軸の両端部を回転可能に支持する一対の円板状のサイドケースと、前記回転子及び前記固定子を取り巻くようにこれらの径方向の外側に位置する円筒状の外周ケースと、を有する。前記ロータは、円板状のベースと、周方向に配列されながら前記ベースに固定される複数の永久磁石と、を有する。前記ステータは、前記サイドケースの内側面上に配置されるバックヨーク(バックコア)と、当該バックヨークの内側面上において周方向に配列される複数のステータコア(固定子コア)と、各ステータコアに巻き付けられるステータコイル(固定子コイル)と、を有し、前記バックヨーク及び各ステータコアは前記サイドケースに保持される。
特開2006−14399号公報(図1,図13)
前記のようなアキシャルギャップ型回転電機では、前記ロータの回転時に発生する当該ロータと前記ステータとの相互作用に起因して、当該ステータを構成する各ステータコアに軸方向(前記永久磁石に引き付けられる方向)の力及びこれと直交する周方向の力が作用する。当該力に対向して当該ステータコアを前記サイドケースに保持する手段として、例えば、当該ステータコアを貫通するボルト等の締結具により前記ステータコアと前記サイドケースとを軸方向に締結することが考えられるが、この場合、前記ロータの回転に伴って前記ステータコアに作用する前記軸方向及び前記周方向の電磁力に起因して当該ステータコアのうち前記締結具の周辺の部位に著しい応力集中が発生する。当該応力集中は、当該ステータを構成する材料や当該ステータの構造の選択の自由度を著しく狭める。例えば、近年は、前記ステータコアとして成形の自由度が高い圧粉コア、つまり強固に押し固められた鉄粉とこれを被覆する電気絶縁膜とを有するコア、の使用が検討されているが、当該圧粉コアは比較的脆くて割れなどが生じやすいため、前記の応力集中の発生の可能性は前記圧粉コアの使用を妨げる。
本発明は、ロータ及びステータを備えたアキシャルギャップ型回転電機であって、前記ロータと前記ステータとの相互作用に起因して発生する力に対抗して前記ステータを確実に保持しながら当該力に起因して当該ステータに生ずる応力集中を有効に緩和することが可能なものを提供することを目的とする。
提供されるアキシャルギャップ型回転電機は、ロータ軸と、当該ロータ軸と一体に回転するように当該ロータ軸に固定されるロータと、当該ロータに対して前記ロータ軸の軸線と平行な軸方向に間隔をおいて対向するように配置されるステータと、前記ロータ軸を回転可能に支持するとともに前記ロータ及び前記少なくとも一つのステータを収容するケーシングと、ユニット拘束部材と、を備える。前記ケーシングは、前記ロータ及び前記ステータを囲むようにその径方向外側に配置される筒状の周壁と、当該周壁の前記軸方向の両端の開口をそれぞれ塞ぐように当該周壁につながる第1端壁及び第2端壁と、を有する。前記ステータは、前記第1端壁及び前記第2端壁のうちの少なくとも第1端壁の内側面上に配置されて当該第1端壁に固定され、前記ロータ軸を囲みながら周方向に連続する形状をもつバックヨークと、当該バックヨークの軸方向の内側面であるバックヨーク内側面上で周方向に並ぶように配置される複数の電磁石ユニットであって、当該複数の電磁石ユニットのそれぞれがステータコアと当該ステータコアに巻き付けられるステータコイルとを有するものと、前記ステータコアを前記軸方向に貫通しながら当該複数のステータコアのそれぞれと前記第1端壁とを前記軸方向に締結する複数のステータ締結具と、を有する。前記ユニット拘束部材は、非磁性及び電気絶縁性を有する材料からなり、前記複数の電磁石ユニットのうち前記ロータに対向するロータ対向面とそれぞれ密着しながら当該ロータ対向面を覆うロータ対向面密着部と、それぞれが非磁性及び電気絶縁性を有する材料からなり、前記複数の電磁石ユニットのうち互いに周方向に隣り合う電磁石ユニット同士の間に介在することにより当該電磁石ユニットの周方向の変位を抑止する複数のユニット介在部と、前記各電磁石ユニットが前記軸方向に沿って前記ロータに近づく向きの変位を抑止するとともに当該ロータ対向面固着部と各ロータ対向面との間の摩擦力によって前記複数の電磁石ユニットの周方向の変位を抑止するように、前記ロータ対向面密着部と前記ロータ対向面とが密着する状態で当該ロータ対向面密着部を前記軸方向に拘束する、密着部拘束部と、を有する。
ここでいう「非磁性及び電気絶縁性を有する材料」は、前記ロータ及び前記ステータによる回転電機の正常な動作を妨げない程度の非磁性及び電気絶縁性を有するものであればよい。従って、その部位によっては、完全ではないが高い電気絶縁性を有する材料(例えばステンレス鋼のような導電性の非常に低い金属材料)によって構成されてもよい。
このアキシャルギャップ型回転電機によれば、ステータにおけるステータ締結具が前記各ステータコアとケーシングの第1端壁とを軸方向に締結することにより、前記ロータと前記ステータとの相互作用に起因して各電磁石ユニットに作用する軸方向及び周方向の力に抗して当該電磁石ユニットを保持することを可能にするのに加え、前記ユニット拘束部材におけるロータ対向面密着部が前記各電磁石ユニットのロータ対向面を覆いながらこれに密着するとともに複数のユニット介在部が互いに隣り合う電磁石ユニット同士の間に介在することによって、当該複数の電磁石ユニットの軸方向(特にロータに近づく方向)及び周方向の変位を有効に抑止し、これにより、前記軸方向及び周方向の力に起因して前記各ステータコアのうち前記ステータ締結具の周囲の部位に発生する応力集中を有効に緩和することができる。
その具体的な態様として、前記ユニット拘束部材は、前記複数の電磁石ユニットのそれぞれを覆うように成形される樹脂モールドを含み、当該樹脂モールドが、前記ロータ対向面に固着して前記ロータ対向面密着部を構成するロータ対向面固着部と、前記複数のユニット介在部であって前記ロータ対向面固着部につながるとともに前記複数の電磁石ユニットのそれぞれの側面に固着するものと、を一体に有するものが、好適である。この態様では、前記複数の電磁石ユニットに固着する樹脂モールドによって前記ロータ対向面密着部と前記ユニット介在部の双方を簡素な構造で形成することができる。
この場合、前記樹脂モールドは、前記ロータ対向面固着部とつながりながら前記各電磁石ユニットの径方向外側の面及び前記バックヨークの外周面に固着することにより前記密着部拘束部を構成する拘束外周部をさらに含むことができる。当該拘束外周部は、前記密着部拘束部の拘束に加え、当該外周部と前記各電磁石ユニットの径方向外側の面との摩擦力によっても、当該電磁石ユニットの前記軸方向及び周方向の変位を抑止することができる。
前記拘束外周部は、前記ケーシングの周壁の内周面にも固着していることが、より好ましい。当該固着は、当該拘束外周部による前記ロータ対向面固着部の拘束をより確実にする。
前記拘束外周部に代え、あるいは前記拘束外周部に加え、前記密着部拘束部は、押圧板材と押圧用締結具とを有するものでもよい。ここにおいて、前記押圧板材は、前記樹脂モールドを構成する材料よりも剛性の高い材料からなり、前記ロータ対向面固着部と前記ロータとの軸方向距離よりも小さい板厚を有し、当該ロータ対向面固着部と接触するように当該ロータ対向面固着部と前記ロータとの間に配置される。前記押圧用締結具は、前記押圧板材が前記ロータ対向面密着部を前記バックヨークに向けて押圧するように当該押圧板材を前記ケーシングに軸方向に締結する。
このように前記樹脂モールドを構成する材料よりも高い剛性を有する材料からなる押圧板材とこれをケーシングに軸方向に締結する押圧用締結具との組み合わせは、軸方向について大きな力で電磁石ユニットを拘束することを可能にするとともに、前記ロータ対向面固着部と前記各ロータ対向面との摩擦力を高めることで応力分散効果も高めることができる。しかも、前記樹脂モールドに含まれる前記ロータ対向面固着部の弾性変形によるクッション作用により、前記押圧板材の強い押圧力によって当該押圧板材あるいはステータが破損するのを回避しながら各電磁石ユニットに対して高い拘束力を作用させることが可能である。
あるいは、前記ロータ対向面密着部が押圧板材によって構成されてもよい。具体的には、当該押圧板材が前記ロータ対向面と前記ロータとの軸方向距離よりも小さい板厚を有するとともに当該ロータ対向面と密着する密着面を有し、前記密着部拘束部が、前記ロータ対向面と前記密着面とが密着した状態で前記押圧板材が前記各ロータ対向面を前記バックヨークに向けて押圧するように当該押圧板材を前記ケーシングに軸方向に締結する押圧用締結具を有するものでもよい。
前記ステータに含まれるバックヨーク及び複数の電磁石ユニットは、前記ロータを挟んでその軸方向の両側に配置されることが、好ましい。これにより、当該ロータの個数を増やさずにコンパクトな構造でより大きなトルクを生じさせることが可能になる。具体的には、前記ステータが、前記第1端壁の内側面上に配置されて当該第1端壁に固定され、前記ロータ軸を囲むように周方向に連続する形状をもつ第1バックヨークと、当該第1バックヨークの軸方向の内側面である第1バックヨーク内側面上で周方向に並ぶように配置される複数の第1電磁石ユニットであって、当該複数の第1電磁石ユニットのそれぞれがステータコアと当該ステータコアに巻き付けられるステータコイルとを有するものと、前記各第1電磁石ユニットのステータコアを前記軸方向に貫通しながら当該ステータコアと前記第1端壁とを前記軸方向に締結する複数の第1ステータ締結具と、前記第2端壁の内側面上に配置されて当該第2端壁に固定され、前記ロータ軸を囲むように周方向に連続する形状をもつ第2バックヨークと、当該第2バックヨークの軸方向の内側面である第2バックヨーク内側面上で周方向に並ぶように配置される複数の第2電磁石ユニットであって、当該複数の第2電磁石ユニットのそれぞれがステータコアと当該ステータコアに巻き付けられるステータコイルとを有するものと、前記各第2電磁石ユニットのステータコアを前記軸方向に貫通しながら当該ステータコアと前記第2端壁とを前記軸方向に締結する複数の第2ステータ締結具と、を有し、前記ユニット拘束部材は、前記複数の第1電磁石ユニットについて設けられる第1ユニット拘束部材と、前記複数の第2電磁石ユニットについて設けられる第2ユニット拘束部材と、を有するものが、好適である。
また本発明は、このようにロータの両側にステータが配置されるタイプの回転電機を効率よく製造することを可能にする方法を提供する。この方法は、前記ケーシングとして、前記第1端壁と前記周壁の一部である第1周壁とがつながった第1ケーシング部材と、前記第2端壁と前記周壁の一部である第2周壁とがつながった第2ケーシング部材と、に分割されたものを用意するケーシング用意工程と、前記第1ケーシング部材内に前記第1バックヨーク及び前記複数の第1電磁石ユニットを組み込んで各第1電磁石ユニットのステータコアを第1ステータ締結具によって前記第1端壁に締結する第1組込み工程と、前記第2ケーシング部材内に前記第2バックヨーク及び前記複数の第2電磁石ユニットを組み込んで各第2電磁石ユニットのステータコアを第2ステータ締結具によって前記第2端壁に締結する第2組込み工程と、前記第1ユニット拘束部材が前記複数の第1電磁石ユニットをそれぞれ拘束するように当該第1ユニット拘束部材を前記第1ケーシング部材内に配置する第1拘束工程と、前記ロータ軸が前記第1端壁及び前記第2端壁を貫通しかつ前記ロータが前記第1ユニット拘束部材のロータ対向面密着部と前記第2ユニット拘束部材のロータ対向面密着部との間に介在する状態で前記第1周壁と前記第2周壁とを連結する連結工程と、を含む。ここで、前記第1及び第2組込み工程の前後並びに前記第1及び第2拘束工程の前後は問わない。
前記方法では、前記ケーシングとして、前記第1ケーシング部材及び前記第2ケーシング部材に分割されたもの、つまり、それぞれが端壁と反対側で開口する容器状の部材に分割されたもの、を用意することが、当該ケーシング内へのステータ及びユニット拘束部材の配置を容易にする。
前記方法は、前記ユニット拘束部材が前記ロータ対向面固着部及び前記複数のユニット介在部を含む前記樹脂モールドを含む場合に、特に有効である。つまり、前記第1拘束工程では、前記第1周壁の両端部のうち前記第1端壁と反対側の端部が囲む開口を通じて溶融樹脂を流し込んで固化させることにより、前記第1ユニット拘束部材を構成する第1樹脂モールドを成形することが可能であり、同様に、前記第2拘束工程では、前記第2周壁の両端部のうち前記第2端壁と反対側の端部が囲む開口を通じて溶融樹脂を流し込んで固化させることにより、前記第2ユニット拘束部材を構成する第2樹脂モールドを成形することが可能である。
以上のように、本発明によれば、ロータ及びステータを備えたアキシャルギャップ型回転電機であって、前記ロータと前記ステータとの相互作用に起因して発生する力に対抗して前記ステータを確実に保持しながら当該力に起因して当該ステータに生ずる応力集中を有効に緩和することが可能なもの、及びこれを効率よく製造することを可能にする方法が、提供される。
本発明の第1の実施形態に係るアキシャルギャップ型回転電機の断面正面図である。 前記アキシャルギャップ型回転電機の分解斜視図である。 前記アキシャルギャップ型回転電機の第1端壁、第1バックヨーク及び第1電磁石を示す分解斜視図である。 前記アキシャルギャップ型回転電機の製造工程を説明するための断面図である。 前記アキシャルギャップ型回転電機において成形される樹脂モールドの形状を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るアキシャルギャップ型回転電機の断面正面図である。 図6に示されるアキシャルギャップ型回転電機の分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るアキシャルギャップ型回転電機の断面正面図である。 本発明の第4の実施形態に係るアキシャルギャップ型回転電機の断面正面図である。
本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係るアキシャルギャップ型回転電機を示す。この実施形態は、前記アキシャルギャップ型回転電機としてアキシャルギャップ型DCブラシレスモータを例示するが、本発明に係る回転電機はこれに限定されない。当該回転電機は、ロータ及びステータがその回転軸と平行な方向である軸方向に間隔をおいて対向するように配置されるという条件を満たすものであればよく、本発明はその条件を満たす範囲で他のタイプのモータあるいは発電機にも適用されることが可能である。
図1及び図2に示されるアキシャルギャップ型回転電機は、ロータ軸10と、当該ロータ軸10に固定されるロータ20と、当該ロータ20に回転駆動力を与えるステータ30と、前記ロータ20及び前記ステータ30を収容するケーシング40と、ユニット拘束部材と、を備える。
前記ケーシング40は、周壁42と、第1端壁44Aと、第2端壁44Bと、を有する。前記周壁42は、前記ロータ20及び前記ステータ30を囲むようにその径方向外側に配置される筒状(この実施形態では円筒状)をなす。前記第1及び第2端壁44A,44Bは、中央に前記ロータ軸10の貫通を許容するための貫通穴を囲む円板状をなし、前記周壁42の軸方向の両端の開口をそれぞれ塞ぐように当該周壁につながる。前記第1及び第2端壁44A,44Bのそれぞれは、中央に前記ロータ軸10の貫通を許容するための貫通穴を囲む円板状をなす。
この実施形態に係る前記ケーシング40は、第1ケーシング部材40Aと第2ケーシング部材40Bとに軸方向に分割された構造を有する。前記第1ケーシング部材40Aは、前記第1端壁44Aと、前記周壁42の一部である円筒状の第1周壁42Aと、を含み、当該第1周壁42Aは、前記第1端壁44Aにつながる端壁側端部と、その反対側の自由端部と、を有する。同様に、前記第2ケーシング部材40Bは、前記第2端壁44Bと、前記周壁42の一部(前記第1周壁42Aを除く部分)である円筒状の第2周壁42Bと、を含み、当該第2周壁42Bは、前記第2端壁44Aにつながる端壁側端部と、その反対側の自由端部と、を有する。
前記第1及び第2端壁44A,44Bの外側面上には、図示されていない冷却流路が配置される。当該冷却流路には、主として前記ステータ30から発せられる熱を奪うための冷却流体(例えば冷却水)が流される。当該冷却流路は省略されてもよいし、例えば第1及び第2端壁44A,44Bの内部に形成されてもよい。
前記ロータ軸10は、前記第1及び第2端壁44A,44Bの中央の貫通穴にそれぞれ挿通される両端部を有し、当該両端部がそれぞれ軸受47を介して前記第1及び第2端壁44A,44Bに回転可能に支持される。当該ロータ軸10は、前記ロータ20に与えられるトルクによって当該ロータ軸10の軸心に相当する回転軸の回りに前記ロータ20と一体に回転し、そのトルクを駆動対象に伝える。
前記ロータ20は、図2に示されるように、円板状のロータ基材22と、当該ロータ基材22に保持される複数の永久磁石24と、を有する。当該複数の永久磁石24は、例えば、前記回転軸と平行な軸方向からみて扇形をなす平板状の磁石である。当該複数の永久磁石24は、軸方向についていずれの側から見てもN極とS極とが交互に並ぶように前記ロータ基材22の外周に沿う周方向、つまり前記ロータ20の回転周方向、に配列され、当該ロータ基材22と一体に回転するように当該ロータ基材22に固定される。当該ロータ基材22は、前記ロータ軸10の貫通を許容する貫通孔を囲み、当該ロータ軸10と一体に回転するように当該ロータ軸10の軸方向中央部に固定される。
前記ステータ30は、前記ロータ20に対して前記軸方向に間隔をおいて対向するように配置される。この実施の形態に係る回転電機では、前記ステータ30が前記ロータ20を挟んでその軸方向の両側に配置される。具体的に、当該ステータ30は、前記ロータ20と前記第1端壁44Aとの間に配置される第1ステータ要素として、第1バックヨーク32Aと、複数の第1電磁石ユニット34Aと、複数の第1ステータ締結具36Aと、を含み、前記ロータ20と前記第2端壁44Bとの間に配置される第2ステータ要素として、第2バックヨーク32Bと、複数の第2電磁石ユニット34Bと、複数の第2ステータ締結具36Bと、を含む。図3は、前記ステータ30の構成要素のうちの前記第1ステータ要素、すなわち、前記第1バックヨーク32A前記複数の第1電磁石ユニット34A、及び前記複数の第1ステータ締結具36Aのみを示している。
前記第1及び第2バックヨーク32A,32Bは、前記複数の第1電磁石ユニット34A同士の間及び前記複数の第2電磁石ユニット34A同士の間をそれぞれ磁束で結合するための鉄心すなわち継鉄であり、前記第1端壁44A及び前記第2端壁44Bの内側面44a,44b上にそれぞれ配置され、かつ図2に示されるバックヨーク締結具31によって当該第1及び第2端壁44A,44Bに固定される。当該第1及び第2バックヨーク32A,32Bのそれぞれは、前記ロータ軸10を囲むように周方向に連続するドーナツ板状をなす。前記第1バックヨーク32Aは、前記第1端壁44Aの内側面と接触する外側面である第1バックヨーク外側面32cと、その反対側で前記ロータ20に対向する内側面である第1バックヨーク内側面32aと、を有する。同様に、前記第2バックヨーク32Bは、前記第2端壁44Bの内側面と接触する外側面である第2バックヨーク外側面32dと、その反対側で前記ロータ20に対向する内側面である第2バックヨーク内側面32bと、を有する。
前記複数の第1及び第2電磁石ユニット34A,34Bは、電流の付与を受けることにより、前記複数の永久磁石24を含む前記ロータ20を電磁力によって回転させる。前記複数の第1電磁石ユニット34Aは、前記第1バックヨーク内側面32a上で周方向に並ぶように、つまり前記ロータ軸10の軸心を中心とする円環状に、配置され、同様に前記複数の第2電磁石ユニット34Bは、前記第2バックヨーク内側面32b上で周方向に並ぶように、つまり前記ロータ軸10の軸心を中心とする円環状に、配置される。
前記複数の第1及び第2電磁石ユニット34A,34Bのそれぞれは、ステータコア33と、ステータコイル35と、を有する。前記ステータコア33は、互いに積層される電磁鋼板からなるものでもよいが、いわゆる圧粉コアであることが好ましい。当該圧粉コアは、強固に押し固められた鉄粉からなるコア本体と、これを覆う電気絶縁膜と、を有し、成形の自由度が高いという利点を有する。図に示されるステータコア33は、軸方向から見て略扇形をなす厚板状に成形され、前記第1及び第2バックヨーク内側面32a,32bと反対側の端部にフランジをもついわゆるボビン形状を有する。前記ステータコイル35は、前記フランジと前記第1及び第2バックヨーク内側面32a,32bとの間の領域で前記ステータコア33に巻き付けられる絶縁電線からなり、当該絶縁電線に流される直流電流によって前記ロータ回転軸と平行な軸方向に前記ステータコア33を貫く磁束を形成する。従って、当該ステータコイル35を流れる直流電流の向きを周期的に反転させることで前記ロータ20を回転させる電磁力が生成される。
前記複数の第1ステータ締結具36Aは、前記複数の第1電磁石ユニット34Aを構成するステータコア33及び前記第1バックヨーク32Aを前記軸方向に貫通しながら当該第1バックヨーク32Aを挟んで前記ステータコア33と前記第1端壁44Aとを前記軸方向に締結する。同様に、前記複数の第2ステータ締結具36Bは、前記複数の第2電磁石ユニット34Bを構成するステータコア33及び前記第2バックヨーク32Bを前記軸方向に貫通しながら当該第2バックヨーク32Bを挟んで前記ステータコア33と前記第2端壁44Bとを前記軸方向に締結する。
具体的に、この実施形態に係る前記複数の第1及び第2ステータ締結具36A,36Bのそれぞれは、大径の頭部37aをもつボルト37と、当該ボルト37の先端部の雄ねじに螺合されるナット38と、を有する。前記ボルト37は、前記頭部37aがロータ20を向く姿勢で前記ステータコア33、前記第1バックヨーク32A(または第2バックヨーク32B)及び前記第1端壁44A(または前記第2端壁44B)にそれぞれ設けられた軸方向のボルト挿通孔にこの順に通される。前記ナット38は、前記のように挿通された前記ボルト37の先端部に雄ねじに螺着されて締め付けられることにより、前記ステータコア33と前記第1端壁44A(または前記第2端壁44B)との軸方向の締結を成立させる。
この実施形態では、前記ステータコア33に前記各ボルト37の頭部37aが嵌入可能な座ぐりが形成されている。当該座ぐりは、当該ボルト37aの端面と、前記ステータコア33のうち前記ロータ20に対向するロータ対向面33aと、を略同一平面上に位置させるような深さ寸法を有する。
本発明に係るステータ締結具は、必ずしもバックヨークを貫通するものに限定されない。例えば、図1に示される実施形態のように第1及び第2バックヨーク32A,32Bがバックヨーク締結具31によって第1及び第2端壁44A,44Bに固定されている場合には、前記ステータ締結具は前記ステータコア33のみを貫通して前記第1及び第2バックヨーク32A,32Bに形成されたねじ孔にねじ込まれるものであっても、結果として当該ステータコア33を前記第1及び第2端壁44A,44Bに締結することが可能である。
前記ユニット拘束部材は、前記ロータ20の回転中に前記各電磁石ユニット34A,34Bに作用する軸方向の力及び周方向の力に抗して当該電磁石ユニット34A,34Bの当該方向の変位を抑止することにより、当該力に起因して前記各ステータ締結具36A,36Bの周辺領域で前記ステータコア33内に生ずる応力集中を緩和する。前記軸方向及び周方向の力は、前記ロータ20の回転に伴って当該ロータ20と前記ステータ30との間に生ずる相互作用(電磁誘導)に起因する力である。
この実施形態に係る前記ユニット拘束部材は、第1ユニット拘束部材を構成する第1樹脂モールド50Aと、第2ユニット拘束部材を構成する第2樹脂モールド50Bと、を有する。当該第1及び第2樹脂モールド50A,50Bは、不飽和ポリエステル等のモールド用合成樹脂材料からなり、ロータ20及びステータ30による回転電機の動作を妨げない程度の非磁性及び電気絶縁性を有する。当該第1及び第2樹脂モールド50A,50Bは、流動状態にある当該モールド用合成樹脂材料がケーシング40内に注入された後に固化することにより形成されたものである。当該第1及び第2樹脂モールド50A,50Bは、前記第1及び第2電磁石ユニット34A,34Bをそれぞれ覆いながらその表面に固着することにより、当該第1及び第2電磁石ユニット34A,34Bを拘束する機能に加え、当該第1及び第2電磁石ユニット34A,34Bからの放熱を促進する機能を有する。
前記第1及び第2樹脂モールド50A,50Bは、互いに同一の形状を有する。図5は代表的に前記第1樹脂モールド50Aの形状を示している。当該第1樹脂モールド50Aは、第1ロータ対向面固着部52Aと、第1拘束外周部53Aと、第1内周部54Aと、図5にのみ示される複数の第1ユニット介在部55Aと、を一体に有する。同様に、前記第2樹脂モールド50Bは、図1に示されるように、第2ロータ対向面固着部52Bと、第2拘束外周部53Bと、第2内周部54Bと、図示されない複数の第2ユニット介在部と、を一体に有する。図5では便宜上、前記第1樹脂モールド50Aのうちの前記第1ロータ対向面固着部52Aを透かしてその図示を省略した状態で当該第1樹脂モールド50Aが描かれている。
前記第1ロータ対向面固着部52Aは、前記複数の第1電磁石ユニット34Aにおけるステータコア33のロータ対向面33aとそれぞれ密着するように当該ロータ対向面33aに固着しながら当該ロータ対向面33aを覆い、かつ周方向に連続する形状、例えば薄いドーナツ板状をなす。同様に前記第2ロータ対向面固着部52Bは、前記複数の第2電磁石ユニット34Bにおけるステータコア33のロータ対向面33aとそれぞれ密着しながら当該ロータ対向面33aを覆い、かつ周方向に連続する形状、例えば薄いドーナツ板状をなす。
すなわち、当該第1及び第2ロータ対向面固着部52A,52Bは、前記ロータ20と前記第1及び第2電磁石ユニット34A,34Bにおけるステータコア33のロータ対向面33aとの間にそれぞれ介在して当該ロータ対向面33aに密着するロータ対向面密着部を構成する。当該第1及び第2ロータ対向面固着部52A,52Bの厚みは、前記ロータ20と前記各ロータ対向面33aとの軸方向の距離よりも小さい寸法に設定されている。従って、当該第1及び第2ロータ対向面固着部52A,52Bの表面とロータ20との間には当該ロータ20の回転を許容する僅かな空隙が確保されている。
前記第1拘束外周部53Aは、前記各第1電磁石ユニット34Aの径方向外側の面及び前記第1バックヨーク32Aの外周面を覆う円環状をなす。当該第1拘束外周部53Aは、前記第1ロータ対向面固着部52Aの外周縁とつながりながら前記各第1電磁石ユニット34Aの径方向外側の面及び前記第1バックヨーク32Aの外周面に固着することにより、前記第1ロータ対向面固着部52Aと前記各第1電磁石ユニット34Aのロータ対向面33aとが密着する状態で当該第1ロータ対向面固着部52Aを拘束する。
同様に、前記第2拘束外周部53Bは、前記各第2電磁石ユニット34Bの径方向外側の面及び前記第2バックヨーク32Bの外周面を覆う円環状をなし、前記第2ロータ対向面固着部52Bの外周縁とつながりながら前記各第2電磁石ユニット34Bの径方向外側の面及び前記第2バックヨーク32Bの外周面に固着することにより、前記第2ロータ対向面固着部52Bと前記各第2電磁石ユニット34Bのロータ対向面33aとが密着する状態で当該第2ロータ対向面固着部52Bを拘束する。
前記第1及び第2拘束外周部53A,53Bによる前記第1及び第2ロータ対向面固着部52A,52Bの拘束は、前記第1及び第2電磁石ユニット34A,34Bが前記軸方向に沿って前記ロータに近づく向きの変位を抑止するとともに、当該ロータ対向面固着部52A,52Bと各ロータ対向面33aとの間の摩擦力によって前記第1及び第2電磁石ユニット34A,34Bのそれぞれの周方向の変位を抑止し、また各ステータコア33における応力の分散を可能にする。
この実施の形態に係る前記第1及び第2拘束外周部53A,53Bは、前記第1周壁42A及び第2周壁42Bの内周面にもそれぞれ固着している。当該固着は、当該第1及び第2拘束外周部53A,53Bによる前記第1及び第2ロータ対向面固着部52A,52Bの拘束をより確実にする。
前記第1内周部54Aは、前記各第1電磁石ユニット34Aの径方向内側の面を覆う円環状をなす。当該第1内周部54Aは、前記第1ロータ対向面固着部52Aの内周縁とつながりながら前記各第1電磁石ユニット34Aの径方向内側の面及び前記第1バックヨーク32Aの第1バックヨーク内側面32aに固着することにより、前記第1拘束外周部53Aによる前記第1ロータ対向面固着部52Aの拘束を補強する。同様に、前記第2内周部54Bは、前記各第2電磁石ユニット34Bの径方向内側の面を覆う円環状をなし、前記第2ロータ対向面固着部52Bの内周縁とつながりながら前記各第2電磁石ユニット34Bの径方向外側の面及び前記第2バックヨーク32Bの第2バックヨーク内側面32bに固着することにより、前記第2拘束外周部53Bによる前記第2ロータ対向面固着部52Bの拘束を補強する。当該第1及び第2内周部54A,54Bは省略されることも可能である。
前記複数の第1ユニット介在部55Aは、前記複数の第1電磁石ユニット34Aのうち互いに周方向に隣り合う第1電磁石ユニット34A同士の間に介在することにより当該第1電磁石ユニット34Aの周方向の変位を抑止する。各第1ユニット介在部55Aは、その両側に位置する第1電磁石ユニット34Aの側面に固着するとともに、前記第1ロータ対向面固着部52A、前記第1拘束外周部53A及び前記第1内周部54Aと相互に一体につながる。
前記複数の第2ユニット介在部は、図示されないが、前記第1ユニット介在部55Aと同様にして、前記複数の第2電磁石ユニット34Bのうち互いに周方向に隣り合う第2電磁石ユニット34B同士の間に介在することにより当該第2電磁石ユニット34Bの周方向の変位を抑止する。各第2ユニット介在部は、前記第1ユニット介在部55Aと同様、その両側に位置する第2電磁石ユニット34Bの側面に固着するとともに、前記第2ロータ対向面固着部52B、前記第1拘束外周部53B及び前記第2内周部54Bと相互に一体につながる。
このアキシャルギャップ型回転電機によれば、ステータ30における第1及び第2ステータ締結具36A,36Bがそれぞれ前記各ステータコア33と第1及び第2端壁44A,44Bとを軸方向に締結することにより、前記ロータ20と前記ステータ30との相互作用(電磁誘導)に起因して各電磁石ユニット34A,34Bに作用する軸方向及び周方向の力に抗して当該電磁石ユニット34A,34Bを保持することを可能にする。
しかも、前記第1及び第2樹脂モールド50A,50Bにおける第1及び第2ロータ対向面固着部52A,52Bが前記各ステータコア33のロータ対向面33aを覆いながらこれに密着する状態で拘束されるとともに複数の第1ユニット介在部55A及び第2ユニット介在部が互いに隣り合う第1電磁石ユニット34A同士の間及び第2電磁石ユニット34B同士の間にそれぞれ介在することによって、各電磁石ユニット34A,34Bの軸方向(特にロータ20に近づく方向)及び周方向の変位を有効に抑止し、これにより、前記軸方向及び周方向の力に起因して前記各ステータコア33のうち前記第1及び第2ステータ締結具36A,36Bの周囲の部位に発生する応力集中を有効に緩和することができる。
具体的に、前記第1及び第2樹脂モールド50A,50Bによる各電磁石ユニット34A,34Bの軸方向についての拘束は、当該電磁石ユニット34A,34Bのロータ20に近づく向きの変位に起因して当該電磁石ユニット34A,34Bのうちボルト37の周辺部位が当該ボルト37の頭部37aの裏面から受ける押圧力の増大を抑え、当該押圧力に起因する圧縮応力の増大を抑えることを可能にする。一方、前記第1及び第2樹脂モールド50A,50Bによる各電磁石ユニット34A,34Bの周方向についての拘束は、当該電磁石ユニット34A,34Bの当該周方向の変位に起因して当該電磁石ユニット34A,34Bのうちボルト37の挿通を許容するボルト挿通孔を囲む内周面が当該ボルト37の周面から受ける周方向の押圧力の増大を抑え、当該押圧力に起因する応力集中の緩和を可能にする。さらに、前記各電磁石ユニット34A,34Bにおけるステータコア33のロータ対向面33aとロータ対向面固着部52A,52Bとの広い面積にわたっての密着を伴う当該ステータコア33の拘束は、前記応力集中を広範囲に分散させることを可能にする。
本発明者らは、このような第1及び第2樹脂モールド50A,50Bによる電磁石ユニット34A,34Bの拘束による応力集中緩和の効果を確かめるべく、当該樹脂モールド50A,50Bが不在の場合及び存在する場合のそれぞれについてステータコア33における応力分布の解析を行った。その結果、当該樹脂モールド50A,50Bが存在しない場合には、ボルト挿通孔の周辺で20MPaを超える応力が発生する部位があるのに対し、当該樹脂モールド50A,50Bの配置によって応力の最高値が約5MPaまで低減されることが確認できた。このことは、当該ステータコア33を構成する材料や構造の選択の自由度を高め、例えば当該ステータコア33を前記圧粉コアとすることも可能にする。
さらに、この実施の形態に係る回転電機は、次の工程を含む方法によって容易に製造されることが可能である。
(a)ケーシング用意工程:前記のように、ケーシング40として、前記第1端壁44Aと前記第1周壁42Aとがつながった第1ケーシング部材40Aと、前記第2端壁44Bと前記第2周壁42Bとがつながった第2ケーシング部材40Bと、に分割されたものが、用意される。
(b)第1組込み工程:前記第1ケーシング部材40A内に前記第1バックヨーク32A及び前記複数の第1電磁石ユニット34Aが組み込まれるとともに、前記各第1電磁石ユニット34Aのステータコア33が第1ステータ締結具36Aによって前記第1端壁44Aに締結される。この第1組込み工程において、前記第1バックヨーク32Aの第1バックヨーク内側面32aに座ぐりが形成されていてこれにステータコア33が嵌め込まれてもよい。この嵌め込みも、前記ステータコア33の周方向の変位の抑止に有効である。
(c)第2組込み工程:前記第2ケーシング部材40B内に前記第2バックヨーク32B及び前記複数の第2電磁石ユニット34Bが組み込まれるとともに、前記各第2電磁石ユニット34Bのステータコア33が第2ステータ締結具36Bによって前記第2端壁44Bに締結される。この第2組込み工程でも、前記第2バックヨーク32Bの第2バックヨーク内側面32bに座ぐりが形成されていてこれにステータコア33が嵌め込まれてもよい。
第1及び第2組込み工程の順序は問わない。両工程は同時並行で進められてもよい。
(d)第1拘束工程:前記第1樹脂モールド50Aが前記複数の第1電磁石ユニット34Aをそれぞれ拘束するように当該第1樹脂モールド50Aが前記第1ケーシング部材40A内に配置される。具体的に、この第1拘束工程は、(d1)第1ケーシング部材40A内において前記ロータ軸10及び前記ロータ20を収容するための空間を確保するための中子を配置した状態で当該第1ケーシング部材40A内に前記第1樹脂モールド50Aを構成するための流動状態の樹脂材料を当該第1ケーシング部材40Aの開口、つまり、第1周壁42Aの自由端部が囲む開口、を通じて注入することと、(d2)当該樹脂材料が固化して前記第1樹脂モールド50Aが成形された後に前記中子を抜き取ることと、を含む。これらにより、前記第1ケーシング部材40A内に適当な形状の第1樹脂モールド50Aを配置することが可能である。
図4は、前記第1拘束工程が終了した後の第1ケーシング部材40Aの内部の構造を示す。
(e)第2拘束工程:前記第2樹脂モールド50Bが前記複数の第2電磁石ユニット34Bをそれぞれ拘束するように当該第2樹脂モールド50Bが前記第2ケーシング部材40B内に配置される。具体的に、この第2拘束工程は、前記第1拘束工程と同様に、(e1)第2ケーシング部材40B内において前記ロータ軸10及び前記ロータ20を収容するための空間を確保するための中子を配置した状態で当該第2ケーシング部材40B内に前記第2樹脂モールド50Bを構成するための流動状態の樹脂材料を当該第2ケーシング部材40Bの開口、つまり、第2周壁42Bの自由端部が囲む開口、を通じて注入することと、(e2)当該樹脂材料が固化して前記第2樹脂モールド50Bが成形された後に前記中子を抜き取ることと、を含む。これらにより前記第2ケーシング部材40B内に適当な形状の第2樹脂モールド50Bを配置することが可能である。
(f)連結工程:前記ロータ軸10が前記第1端壁44A及び前記第2端壁44Bとの間に軸受47を挟んで当該第1及び第2端壁44A,44Bを貫通しかつ前記ロータ20が前記第1及び第2樹脂モールド50A,50Bのロータ対向面固着部52A,52B同士の間に介在する状態で前記第1周壁42Aの自由端部と前記第2周壁42Bの自由端部とが相互に連結される。これにより、ケーシング40が完成するとともに、その内部にロータ20、ステータ30並びに第1及び第2樹脂モールド50A,50Bが収容された状態となる。
この方法は、前記ユニット拘束部材が前記樹脂モールド50A,50B以外の部材によって構成される場合についても有効である。あるいは、図6及び図7に示される第2の実施形態のように、前記周壁42が分割されずに単一の筒体で構成されるものも、製造されることが可能である。この場合、例えば図7に示されるように当該周壁42の適所に樹脂材料の注入口48が設けられてもよいし、予め第1及び第2端壁44A,44Bにステータ30の構成部材に加えて第1及び第2樹脂モールド50A,50Bが成形された状態で、当該第1及び第2端壁44A,44Bが前記周壁42に連結されてもよい。しかし、この場合は第1及び第2樹脂モールド50A,50Bの成形のために専用の金型を要するのに対し、前記のようにケーシング40が第1及び第2ケーシング部材40A,40Bに分割されたものは当該第1及び第2ケーシング部材40A,40Bを金型として利用することができるとともに必要工数が削減される利点がある。
また、本発明は、ロータの片側のみにステータが配置されるアキシャルギャップ型回転電機にも適用されることが可能である。この場合、第1及び第2端壁のうちの第1端壁にのみステータの構成要素であるバックヨーク、複数の電磁石ユニットが組み付けられ、これにユニット拘束部材が付与されればよい。このことは、以下の第3及び第4の実施形態についても同様である。
図8は、本発明の第3の実施形態に係るアキシャルギャップ型回転電機を示す。この回転電機は、前記第1の実施形態に係るロータ軸10、ロータ20、ステータ30、ケーシング40並びに第1及び第2樹脂モールド50A,50Bと同等のロータ軸10、ロータ20、ステータ30、ケーシング40並びに第1及び第2樹脂モールド50A,50Bを備えるが(これらの説明は省略する。)、当該第2の実施形態に係る第1及び第2ユニット拘束部材のそれぞれは、前記第1及び第2樹脂モールド50Aに加え、密着部拘束部として押圧板材57及び複数の押圧用締結具58をさらに含む。ここにおいて、第1ユニット拘束部材に含まれる押圧板材57及び複数の押圧用締結具58と、第2ユニット拘束部材に含まれる押圧板材57及び複数の押圧用締結具58と、は同等であるため、以下では前記第1ユニット拘束部材についてのみ説明する。
前記押圧板材57は、前記第1ロータ対向面固着部52Aと前記ロータ20との軸方向距離よりも小さい板厚を有する円板状をなし、当該第1ロータ対向面固着部52Aと接触するように当該第1ロータ対向面固着部52Aと前記ロータ20との間に配置される。当該押圧板材57は、前記第1樹脂モールド50Aを構成する材料よりも剛性の高い材料であって非磁性及び電気絶縁性を有する材料からなる。当該材料としては、例えばCFRPが好適である。また、当該押圧板材57は各電磁石ユニット34Aに直接接触するものではないので、前記第1ロータ対向面固着部52Aの厚みによっては、完全な電気絶縁性を有するわけではないが当該電気絶縁性が非常に高い材料、例えばステンレス鋼のような金属材料、の使用も可能である。
前記複数の押圧用締結具58は、前記押圧板材57が前記第1ロータ対向面固着部52Aを第1バックヨーク32Aに向かう方向(図6では下向き)に押圧するように当該押圧板材57を前記ケーシング40に軸方向に締結する。この実施の形態では、第1周壁42Aの適当な位置に第1端壁44Aに近い部位が内向きに突出する段部42aが全周に亘って形成され、当該段部42aに周方向に並ぶ複数の軸方向のねじ孔が形成される一方、前記押圧板材57の外周部に前記ねじ孔と合致するボルト挿通孔が形成されている。前記複数の押圧用締結具58のそれぞれは、前記ボルト挿通孔に挿通された状態で前記ねじ孔にねじ込まれることにより前記押圧板材57の外周部を前記段部42aに押付けるボルトにより構成される。
このように、前記第1樹脂モールド50Aを構成する材料よりも高い剛性を有する材料からなる押圧板材57と、これをケーシング40に軸方向に締結する押圧用締結具58との組み合わせは、軸方向についてより大きな力で各第1電磁石ユニット34Aを拘束することを可能にするとともに、第1ロータ対向面固着部52Aと各ロータ対向面33aとの摩擦力を高めることで応力分散効果も高めることができる。しかも、前記第1樹脂モールド50Aに含まれる前記第1ロータ対向面固着部52Aの弾性変形によるクッション作用により、前記押圧板材57の強い押圧力によって当該押圧板材57あるいはステータ30が破損するのを回避しながら各第1電磁石ユニット34Aに対して高い拘束力を作用させることが可能である。この効果は、前記第1ユニット拘束部材と同等の第2ユニット拘束部材をさらに具備する場合の当該第2ユニット拘束部材についても同様である。
本発明に係る回転電機が押圧板材を具備する場合にその具体的な形状やケーシング40に対して締結される部位は、図8に示されるものに限定されない。図9は、当該押圧板材についての変形例である本発明の第4の実施形態に係るアキシャルギャップ型回転電機を示す。この第4の実施形態においても、第1及び第2ユニット拘束部材のうちの第1ユニット拘束部材のみを例示して第2ユニット拘束部材の説明を省略する。
この第4の実施形態は押圧部材60を含み、当該押圧部材60は、前記第3の実施形態に係る押圧板材57に相当する円板状の押圧板部62と、当該押圧板部62の外周縁につながる円筒状の周壁64と、を一体に有する。当該周壁64は、第1周壁42Aの内周面と第1樹脂モールド50の外周面との間に介在するとともに、当該周壁64の自由端部が第1端壁44Aの内側面に当接可能な軸方向の寸法を有する。この第4の実施形態に係る押圧用締結具58は、前記周壁64の自由端部(図9では下端部)と前記第1端壁44Aとを軸方向に締結する(例えば前記自由端部に形成されたねじ孔にねじ込まれる)ことにより、前記押圧板部62に有効な拘束力を与えることができる。
つまり、この第4の実施形態では、前記押圧部材60のうちの前記押圧板部62が「押圧板材」に相当するとともに前記周壁64を媒介として前記第1端壁44Aに締結されている。
あるいは、前記第1及び第2樹脂モールド50A,50Bが省略されて前記押圧板材57または前記押圧板材60の押圧板部62のみによってロータ対向面密着部が構成されてもよい。例えば、前記押圧板材57または前記押圧板部62が各ロータ対向面33aとロータ20との軸方向距離よりも小さい板厚を有するとともに当該ロータ対向面33aと密着する密着面(図8及び図9では下面)を有することにより、当該押圧板材57または当該押圧板部62は前記ロータ対向面密着部を構成することができる。そしてこの場合、当該押圧板材57または当該押圧板部62をケーシング40に締結する押圧用締結具58のみによって密着部拘束部を構成することが可能である。
10 ロータ軸
20 ロータ
30 ステータ
32A 第1バックヨーク
32B 第2バックヨーク
32a 第1バックヨーク内側面
32b 第2バックヨーク内側面
33 ステータコア
33a ロータ対向面
34A 第1電磁石ユニット
34B 第2電磁石ユニット
35 ステータコイル
36A 第1ステータ締結具
36B 第2ステータ締結具
40 ケーシング
40A 第1ケーシング部材
40B 第2ケーシング部材
42 周壁
42A 第1周壁
42B 第2周壁
44A 第1端壁
44B 第2端壁
47 軸受
50A 第1樹脂モールド
50B 第2樹脂モールド
52A 第1ロータ対向面固着部
52B 第2ロータ対向面固着部
53A 第1拘束外周部
53B 第2拘束外周部
55A 第1ユニット介在部
57 押圧板材
58 押圧用締結具
62 押圧板部(押圧板材)

Claims (9)

  1. アキシャルギャップ型回転電機であって、
    ロータ軸と、
    当該ロータ軸と一体に回転するように当該ロータ軸に固定されるロータと、
    当該ロータに対して前記ロータ軸の軸線と平行な軸方向に間隔をおいて対向するように配置されるステータと、
    前記ロータ軸を回転可能に支持するとともに前記ロータ及び前記少なくとも一つのステータを収容するケーシングと、
    ユニット拘束部材と、を備え、
    前記ケーシングは、前記ロータ及び前記ステータを囲むようにその径方向外側に配置される筒状の周壁と、当該周壁の前記軸方向の両端の開口をそれぞれ塞ぐように当該周壁につながる第1端壁及び第2端壁と、を有し、
    前記ステータは、前記第1端壁及び前記第2端壁のうちの少なくとも第1端壁の内側面上に配置されて当該第1端壁に固定され、前記ロータ軸を囲みながら周方向に連続する形状をもつバックヨークと、当該バックヨークの軸方向の内側面であるバックヨーク内側面上で周方向に並ぶように配置される複数の電磁石ユニットであって、当該複数の電磁石ユニットのそれぞれがステータコアと当該ステータコアに巻き付けられるステータコイルとを有するものと、前記ステータコアを前記軸方向に貫通しながら当該複数のステータコアのそれぞれと前記第1端壁とを前記軸方向に締結する複数のステータ締結具と、を有し、
    前記ユニット拘束部材は、非磁性及び電気絶縁性を有する材料からなり、前記複数の電磁石ユニットのうち前記ロータに対向するロータ対向面とそれぞれ密着しながら当該ロータ対向面を覆いかつ周方向に連続するロータ対向面密着部と、それぞれが非磁性及び電気絶縁性を有する材料からなり、前記複数の電磁石ユニットのうち互いに周方向に隣り合う電磁石ユニット同士の間に介在することにより当該電磁石ユニットの周方向の変位を抑止する複数のユニット介在部と、前記各電磁石ユニットが前記軸方向に沿って前記ロータに近づく向きの変位を抑止するとともに当該ロータ対向面固着部と各ロータ対向面との間の摩擦力によって前記複数の電磁石ユニットの周方向の変位を抑止するように、前記ロータ対向面密着部と前記ロータ対向面とが密着する状態で当該ロータ対向面密着部を前記軸方向に拘束する、密着部拘束部と、を有する、アキシャルギャップ型回転電機。
  2. 請求項1記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、前記ユニット拘束部材は、前記複数の電磁石ユニットのそれぞれを覆うように成形される樹脂モールドを含み、当該樹脂モールドが、前記ロータ対向面に固着して前記ロータ対向面密着部を構成するロータ対向面固着部と、前記複数のユニット介在部であって前記ロータ対向面固着部につながるとともに前記複数の電磁石ユニットのそれぞれの側面に固着するものと、を一体に有する、アキシャルギャップ型回転電機。
  3. 請求項2記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、前記樹脂モールドは、前記ロータ対向面固着部とつながりながら前記各電磁石ユニットの径方向外側の面及び前記バックヨークの外周面に固着することにより前記密着部拘束部を構成する拘束外周部をさらに含む、アキシャルギャップ型回転電機。
  4. 請求項3記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、前記拘束外周部は、前記ケーシングの周壁の内周面にも固着している、アキシャルギャップ型回転電機。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、前記密着部拘束部は、押圧板材と押圧用締結具とを含み、前記押圧板材は、前記樹脂モールドを構成する材料よりも剛性の高い材料からなり、前記ロータ対向面固着部と前記ロータとの軸方向距離よりも小さい板厚を有し、当該ロータ対向面固着部と接触するように当該ロータ対向面固着部と前記ロータとの間に配置され、前記押圧用締結具は、前記押圧板材が前記ロータ対向面密着部を前記バックヨークに向かう方向に押圧するように当該押圧板材を前記ケーシングに軸方向に締結する、アキシャルギャップ型回転電機。
  6. 請求項1記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、前記ロータ対向面密着部は押圧板材を有し、当該押圧板材は、前記ロータ対向面と前記ロータとの軸方向距離よりも小さい板厚を有するとともに当該ロータ対向面と密着する密着面を有し、前記密着部拘束部は、前記ロータ対向面と前記密着面とが密着した状態で前記押圧板材が前記各ロータ対向面を前記バックヨークに向かう方向に押圧するように当該押圧板材を前記ケーシングに軸方向に締結する押圧用締結具を有する、アキシャルギャップ型回転電機。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、前記ステータが、前記第1端壁の内側面上に配置されて当該第1端壁に固定され、前記ロータ軸を囲むように周方向に連続する形状をもつ第1バックヨークと、当該第1バックヨークの軸方向の内側面である第1バックヨーク内側面上で周方向に並ぶように配置される複数の第1電磁石ユニットであって、当該複数の第1電磁石ユニットのそれぞれがステータコアと当該ステータコアに巻き付けられるステータコイルとを有するものと、前記各第1電磁石ユニットのステータコアを前記軸方向に貫通しながら当該ステータコアと前記第1端壁とを前記軸方向に締結する複数の第1ステータ締結具と、前記第2端壁の内側面上に配置されて当該第2端壁に固定され、前記ロータ軸を囲むように周方向に連続する形状をもつ第2バックヨークと、当該第2バックヨークの軸方向の内側面である第2バックヨーク内側面上で周方向に並ぶように配置される複数の第2電磁石ユニットであって、当該複数の第2電磁石ユニットのそれぞれがステータコアと当該ステータコアに巻き付けられるステータコイルとを有するものと、前記各第2電磁石ユニットのステータコアを前記軸方向に貫通しながら当該ステータコアと前記第2端壁とを前記軸方向に締結する複数の第2ステータ締結具と、を有し、前記ユニット拘束部材は、前記複数の第1電磁石ユニットについて設けられる第1ユニット拘束部材と、前記複数の第2電磁石ユニットについて設けられる第2ユニット拘束部材と、を有する、アキシャルギャップ型回転電機。
  8. 請求項7記載のアキシャルギャップ型回転電機を製造するための方法であって、
    前記ケーシングとして、前記第1端壁と前記周壁の一部である第1周壁とがつながった第1ケーシング部材と、前記第2端壁と前記周壁の一部である第2周壁とがつながった第2ケーシング部材と、に分割されたものを用意するケーシング用意工程と、
    前記第1ケーシング部材内に前記第1バックヨーク及び前記複数の第1電磁石ユニットを組み込んで各第1電磁石ユニットのステータコアを第1ステータ締結具によって前記第1端壁に締結する第1組込み工程と、
    前記第2ケーシング部材内に前記第2バックヨーク及び前記複数の第2電磁石ユニットを組み込んで各第2電磁石ユニットのステータコアを第2ステータ締結具によって前記第2端壁に締結する第2組込み工程と、
    前記第1ユニット拘束部材が前記複数の第1電磁石ユニットをそれぞれ拘束するように当該第1ユニット拘束部材を前記第1ケーシング部材内に配置する第1拘束工程と、
    前記ロータ軸が前記第1端壁及び前記第2端壁を貫通しかつ前記ロータが前記第1ユニット拘束部材のロータ対向面密着部と前記第2ユニット拘束部材のロータ対向面密着部との間に介在する状態で前記第1周壁と前記第2周壁とを連結する連結工程と、を含む、アキシャルギャップ型回転電機の製造方法。
  9. 請求項8記載のアキシャルギャップ型回転電機の製造方法であって、前記第1拘束工程は、前記第1周壁の両端部のうち前記第1端壁と反対側の端部が囲む開口を通じて溶融樹脂を流し込んで固化させることにより、前記第1ユニット拘束部材を構成する第1樹脂モールドを成形することを含み、前記第2拘束工程は、前記第2周壁の両端部のうち前記第2端壁と反対側の端部が囲む開口を通じて溶融樹脂を流し込んで固化させることにより、前記第2ユニット拘束部材を構成する第2樹脂モールドを成形することを含む、アキシャルギャップ型回転電機の製造方法。

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