JP2018195816A - 蓄電式電源装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、外部接続部に大電流が流れると、並列接続導体自体の持つ抵抗によって無視できない程の電圧降下が生じる。即ち、並列接続された各蓄電装置の外部接続部からの距離が異なることに起因して、蓄電装置の両端間の電圧に差が生じるため、蓄電装置に流れる電流の均分化が図れなくなってしまう。このため、蓄電装置ごとの寿命に差が生じてしまい、結果的に蓄電式電源装置としての耐用年数が短縮されてしまうといった問題を生じることになる。
自己の一方の端部(例えば、後述する一方の端部31)から他方の端部(例えば、後述する正極第2端部32)まで、前記第1番目から前記第n番目の蓄電装置の各正極端子(例えば、後述する正極端子101)がこの順で接続された正極側並列接続導体(例えば、後述する正極側バスバー30)と、
自己の一方の端部(例えば、後述する一方の端部41)から他方の端部(例えば、後述する負極第2端部42)まで、前記第1番目から前記第n番目の蓄電装置の各負極端子(例えば、後述する負極端子102)がこの順で接続された負極側並列接続導体(例えば、後述する負極側バスバー40)と、を備え、
前記正極側並列接続導体は、前記一方の端部から他方の端部までの抵抗値の20%から30%の範囲の抵抗値に相当する長さ分前記第1番目の蓄電装置側の端部から離隔した位置に正極側外部接続部が設定され、
前記負極側並列接続導体は、前記一方の端部から他方の端部までの抵抗値の20%から30%の範囲の抵抗値に相当する長さ分前記第n番目の蓄電装置側の端部から離隔した位置に負極側外部接続部が設定されている、
蓄電式電源装置。
前記複数の蓄電装置の並列方向に延び、自己の一方の端部(例えば、後述する一方の端部31)から他方の端部(例えば、後述する正極第2端部32)までには、前記第1番目から前記第n番目の蓄電装置の各正極端子(例えば、後述する正極端子101)がこの順で接続された正極側並列接続導体(例えば、後述する正極側バスバー30)と、
前記並列方向に延び、その一方の端部(例えば、後述する一方の端部41)から他方の端部(例えば、後述する負極第2端部42)までには、前記第1番目から前記第n番目の蓄電装置の各負極端子(例えば、後述する負極端子102)がこの順で接続された負極側並列接続導体(例えば、後述する負極側バスバー40)と、を備え、
前記正極側並列接続導体は、前記第1番目の蓄電装置側の端部から自己の長手方向の全長の20%から30%の範囲で離隔した位置に正極側外部接続部が設定され、
前記負極側並列接続導体は、前記第n番目の蓄電装置側の端部から自己の長手方向の全長の20%から30%の範囲で離隔した位置に負極側外部接続部が設定されている、
蓄電式電源装置。
前記負極側並列接続導体は、前記複数の蓄電装置の各負極端子が接続された負極接続導体部(例えば、後述する負極接続導体部40a)と、前記負極接続導体部と所定間隔で並行に設けられ、前記負極接続導体部の前記負極側外部接続部に対応する部位で前記負極接続導体部と接続された負極側外部接続導体部(例えば、後述する負極側外部接続導体部40b)とを有する、上記(1)又は(2)の蓄電式電源装置。
図1は、本発明の蓄電式電源装置の一実施形態を示す外観斜視図である。
図2は、本発明の蓄電式電源装置の一般的構成を示す回路図である。
図1における蓄電式電源装置の各部における電気的接続関係は、適宜、図2を参照することによって理解される。
図1において、複数の各蓄電装置であるリチウムイオンキャパシタ10がベース2上に整列して配置され、それら複数のリチウムイオンキャパシタ10が並列に接続されて蓄電式電源装置1が構成されている。各リチウムイオンキャパシタ10の内部抵抗が、図2では「R」と表記されている。
各リチウムイオンキャパシタ10は、ベース2に接する底部とは反対側の上部に、正極端子101と負極端子102とを有している。各リチウムイオンキャパシタ10は、各個の内部において、単位リチウムイオンキャパシタが直列に接続された直列接続体(リチウムイオンキャパシタモジュール)の態様を採り得る。
正極側バスバー30の正極接続導体部30aは、その正極第1端部31から正極第2端部32までの間に、各リチウムイオンキャパシタ10それぞれの正極端子101が接続されている。
負極側バスバー40の負極接続導体部40aは、その負極第1端部41から負極第2端部42までの間に、各リチウムイオンキャパシタ10の各負極端子102が接続されている。
従って、各リチウムイオンキャパシタ10それぞれの正極端子101が正極接続導体部30aに接続される図2の各接続ノード201の間の抵抗値rが等しいことから、各接続ノード201の間の物理的間隔が等しい。
更に、本実施形態では、各リチウムイオンキャパシタ10の物理的間隔が等しくなるようにベース2上に複数配置されていることから、上述の離隔距離SDをリチウムイオンキャパシタ10の個数でPn個相当分の離隔距離であると見ることもできる。
図3の回路図では、リチウムイオンキャパシタ10のn個(図3では、代表的に6個の場合を表記)の並列接続体に蓄積された電気エネルギーを、正極側外部接続部33及び負極側外部接続部43から取り出して外部回路(抵抗RL1、RL2)に供給するように構成されている。シミュレーションを行うに際し、外部回路の抵抗RL1=RL2=100μΩとし、取り出される電流I=11000Aとし、リチウムイオンキャパシタ10の並列接続数に応じたリチウムイオンキャパシタ10に流れる電流の最大値と最小値との差分値ΔIAが最少となるときの電流の取出し位置を既述のように接続導体部の端部からの離隔距離SD(%)と表記している。
また、図2を参照して既述のとおり、正極接続導体部30aとリチウムイオンキャパシタ10の正極端子101との各接続ノード201に関する隣接ノード間の各抵抗値rは等しく、負極接続導体部40aとリチウムイオンキャパシタ10の負極端子102との各接続ノード202関する隣接ノード間の各抵抗値rは等しい。
図4における特性曲線は、リチウムイオンキャパシタ10の並列接続数nを独立変数とし、電流の取出し位置(上述のSDによって表した位置)を従属変数とした場合の特性を表している。
図4における特性曲線は、上述した隣接ノード間の抵抗値rとリチウムイオンキャパシタ10の内部抵抗Rとの比r/Rをパラメータとして、r/R=0.01、r/R=0.001、r/R=0.0001、r/R=0.00001、r/R=0.000001の5通りの場合について、リチウムイオンキャパシタ10の並列数nとリチウムイオンキャパシタ10に流れる電流の最大値と最小値との差分値ΔIAが最少となる電流の取出し位置(上述のSDによって表した位置)のシミュレーション結果を表している。なお図4には、5通りの抵抗比r/Rのシミュレーション結果について、それぞれ線種を変えて図示する。しかしながら、抵抗比r/Rを0.0001、0.00001、及び0.000001とした場合のシミュレーション結果は、抵抗比r/Rを0.001とした場合のシミュレーション結果とほぼ同じであったため、図4ではこれら4通りのシミュレーション結果は重複している。詳細には、電流の最大値と最小値との差分値ΔIAとは、並列接続されたn個のリチウムイオンキャパシタ10のうち、放電電流値が最大であるものの電流値Imaxと、放電電流値が最小であるものの電流値Iminとの差である。
なお、既述のとおり、正極接続導体部30aにおける隣接ノード201,201間の抵抗値rは、負極接続導体部40aにおける隣接ノード202,202間の抵抗値rと等しい。
正極側バスバー30(正極接続導体部30a)は、第1番目から前記第n番目のリチウムイオンキャパシタ10の各正極端子101を、一方の端部31での接続ノード201から正極第2端部32での接続ノード201まで、隣接する正極端子との接続ノード201間の抵抗値rが等しくなる間隔で上述の順に接続し、一方の端部31から正極第2端部32までの抵抗値の20%から30%の範囲の抵抗値に相当する長さ分一方の端部31(第1番目のリチウムイオンキャパシタ10側の端部31)から離隔した位置SDに正極側外部接続部33が設定されている。
また、負極側バスバー40(負極接続導体部40a)は、第1番目から第n番目(nは6以上の整数)までの複数の蓄電装置であるリチウムイオンキャパシタ10の各負極端子102を、一方の端部41での接続ノード202から負極第2端部42での接続ノード202まで、隣接する負極端子との接続ノード202間の抵抗値rが等しくなる間隔で上述の順に接続し、一方の端部41から負極第2端部42までの抵抗値の20%から30%の範囲の抵抗値に相当する長さ分前記負極第2端部42(第n番目のリチウムイオンキャパシタ10側の負極第2端部42)から離隔した位置SDに負極側外部接続部43が設定されている。
このため、蓄電装置である各個のリチウムイオンキャパシタ10の経年劣化が略均等になり、蓄電式電源装置としての耐用年数を延ばすことが可能になる。
正極側バスバー30(正極接続導体部30a)は、複数のリチウムイオンキャパシタ10の各正極端子101を、一方の端部31での接続ノード201から正極第2端部32での接続ノード201まで等間隔で接続してリチウムイオンキャパシタ10の並列方向に延び、一方の端部31(第1番目のリチウムイオンキャパシタ10側の端部31)から自己の長手方向の全長の20%から30%の範囲で離隔した位置SDに正極側外部接続部33が設定されている。
また、負極側バスバー40(負極接続導体部40a)は、複数のリチウムイオンキャパシタ10の各負極端子102を、自己の一方の端部での接続ノード202から負極第2端部42での接続ノード202まで等間隔で接続して並列方向に延び、負極第2端部42(第n番目のリチウムイオンキャパシタ10側の負極第2端部42)から自己の長手方向の全長の20%から30%の範囲で離隔した位置SDに負極側外部接続部43が設定されている。
このため、蓄電装置である各個のリチウムイオンキャパシタ10の経年劣化が略均等になり、蓄電式電源装置としての耐用年数を延ばすことが可能になる。
また、負極側バスバー40は、リチウムイオンキャパシタ10の各負極端子102が接続された負極接続導体部40aと、負極接続導体部40aと所定間隔で並行に設けられ、負極接続導体部40aの負極側外部接続部43に対応する部位で負極接続導体部40aと接続された負極側外部接続導体部40bとを有する。
このため、正極側バスバー30及び負極側バスバー40は、正極接続導体部30a及び負極接続導体部40aとそれぞれ所定間隔で並行に設けられた正極側外部接続導体部30b及び負極側外部接続導体部40bにおける何れの箇所で負荷やその他の外部回路と接続しても、各個のリチウムイオンキャパシタ10に流れる電流の均分化が妨げられることがなく、外部接続する位置が制約されない。
このため、高温耐久性能に優れ、且つ、各個の蓄電装置の耐用年数の均等化により、結果的に蓄電式電源装置としての耐用年数の延長が実現される。
図5は、本発明の蓄電式電源装置の他の実施形態を示す外観斜視図である。
図6は、図5の蓄電式電源装置の蓋体を解放した様子を示す図である。
図5及び図6において、蓄電式電源装置1aは、上方が開放される概略直方体状の筐体3が蓋体4によって封止されるように構成されている。
筐体3内の長手方向に延びた両側板7,8の方向に沿って複数のリチウムイオンキャパシタ20が積層されるように並置される。
正極側バスバー50及び負極側バスバー60は、図示のように、筐体3内の幅方向の略中央を長手方向に沿って延び、筐体3の一方の第1端板5から他方の第2端板6まで両者が平行となるように配されている。
筐体3の一方の第1端板5には、正極側バスバー50と電気的に導通する正極側外部接続端子部501と、負極側バスバー60と電気的に導通する負極側外部接続端子部502とが、の第1端板5の上辺中央に設けられている。
尚、図5及び図6においては、正極側バスバー50及び負極側バスバー60は概略的に描かれているが、詳細については後に図8を参照して説明する。
以下、適宜、正極側外部接続端子部501を第1外部接続端子、負極側外部接続端子部502を第2外部接続端子、正極側外部接続端子部503を第3外部接続端子、負極側外部接続端子部504を第4外部接続端子と称する。
図7において、既述の図5及び図6との対応部は同一の符号を附して示し、それら各個の説明は適宜省略する。また、図7においても、図5及び図6におけると同様に、正極側バスバー50及び負極側バスバー60は概略的に描かれている。
図7では、ウォータージャケット90の外部配管接続部91,92が共に視認される。ウォータージャケット90はその内部に設けられた流路を外部配管接続部91,92を通して冷却液が移動することにより、自己の上面に接して配置される各リチウムイオンキャパシタ20をそれらの底部から冷却する。
各リチウムイオンキャパシタ20は、それぞれ正極端子101及び負極端子102を有する。尚、図7においても、全数のリチウムイオンキャパシタ20のうちの一部のものが図示されている。
図8に示されたように、正極側バスバー50は、全体として概略直方体状を呈し、当該直方体の長手方向に形成され部分的に途切れたスリットSによって、正極側外部接続導体部50bと、この正極側外部接続導体部50bと平行に延びた正極接続導体部50aとに区分されている。
正極側外部接続導体部50bの一端側が既述の第1外部接続端子501に接続され、他端側が既述の第3外部接続端子503に接続される。
正極側外部接続導体部50bと正極接続導体部50aとは正極側外部接続部53で接続される。また、この正極側外部接続部53によって正極側外部接続導体部50bと正極接続導体部50aとはスリットSを隔てて両者の相対位置が保持されている。
正極接続導体部50aの第3外部接続端子503寄りの正極第1端部51から正極側外部接続部53までの距離が、図1を参照して既述の距離SD(リチウムイオンキャパシタ20の個数でPn)に相応する。
負極側バスバー60は、既述のスリットSのスリット部分S1及びS2に対応するスリット部分S4及びS3を隔てて並行した負極側外部接続導体部60bと負極接続導体部60aとにより構成されている。スリットSが負極側外部接続部63で途切れてスリット部分S4及びS3に分かれている。即ち、この負極側外部接続部63によって負極側外部接続導体部60bと負極接続導体部60aとが電気的に接続され、且つ、両者の物理的相対位置が維持されている。
負極接続導体部60aには、図8では見えない側に接続片71が負極第1端部61から負極第2端部62まで長手方向に並んで配されている。
負極接続導体部60aの第2外部接続端子502寄りの負極第2端部62から負極側外部接続部63までの距離が、図1を参照して既述の距離SD(リチウムイオンキャパシタ20の個数でPn)に相応する。
また、負極側バスバー60(負極接続導体部60a)は、複数のリチウムイオンキャパシタ20の各負極端子102を、自己の一方の端部での接続ノード202から他方の端部62での接続ノード202まで等間隔で接続して並列方向に延び、負極第2端部62(第n番目のリチウムイオンキャパシタ20側の負極第2端部62)から自己の長手方向の全長の20%から30%の範囲で離隔した位置SDに負極側外部接続部63が設定されている。
尚、図8の例では、電気的な各接続ノード201及び接続ノード202には接続片71がそれぞれ対応している。
図10は、図5の蓄電式電源装置の蓄電器の積層方向(並列方向)断面の詳細図である。
図9及び図10の蓄電式電源装置は、図5及び図6のものとは、厳密にはウォータージャケット90の形状や一方の端板5及び他方の端板6の点、その他に若干の差異があるが、同じ設計思想に基づく実質的に同一の装置である。
図9及び図10において、既述の図5及び図6との対応部には同一の符号を附してある。
尚、加圧機構511及び加圧機構611自体の可動範囲は僅かなものとし、加圧機構611の押圧端とこれに対向するリチウムイオンキャパシタ20の側面との間などの適所に厚みや枚数を選択してシム613を挟むようにしてもよい。これよって、リチウムイオンキャパシタ20の配置の最適化と、加圧機構511及び加圧機構611による適切な押圧とが実現される。
上部保持部材7a及び上部保持部材8aが各側板7及び側板8の上部から筐体3の内側にそれぞれ張り出した部分の下面には、バネ受部7b及びバネ受部8bが設けられている。これらバネ受部7b及びバネ受部8bとリチウムイオンキャパシタ20の上方肩部に設けられた各セットピース111,112との間に弾性体(コイルスプリング)23,24が介挿されている。これらの弾性体23,24による弾発力によって、リチウムイオンキャパシタ20は、常時、筐体3の底板9(底板9上のウォータージャケット90)に向けて押圧される。
図示の通り、各接続片71a、71b、71c、71d、71eは、それらの第1接触板部73a、73b、73c、73d、73eそれぞれの貫通穴72a、72b、72c、72d、72eの位置を異にしている。更に各接続片71a、71b、71c、71d、71eは、それらの第2接触板部75a、75b、75c、75d、75eそれぞれの貫通穴76a、76b、76c、76d、76eの形状及び位置を異にしている。
このようなバリエーションを有する接続片71をそれらの配列における順番に応じて使い分けることによって、温度の変化によるリチウムイオンキャパシタ20の正極端子101及び負極端子102の位置や寸法の変位、更には、製造上の公差に柔軟に応じることが可能になる。
このため、蓄電装置である各個のリチウムイオンキャパシタ20の経年劣化が略均等になり、蓄電式電源装置としての耐用年数を延ばすことが可能になる。
正極側バスバー50(正極接続導体部50a)は、複数のリチウムイオンキャパシタ20の各正極端子101を、正極第1端部51での接続ノード201から正極第2端部52での接続ノード201まで等間隔で接続してリチウムイオンキャパシタ20の並列方向に延び、正極第1端部51(第1番目のリチウムイオンキャパシタ20側の正極第1端部51)から自己の長手方向の全長の20%から30%の範囲で離隔した位置SDに正極側外部接続部53が設定されている。
また、負極側バスバー60(負極接続導体部60a)は、複数のリチウムイオンキャパシタ20の各負極端子102を、自己の一方の端部での接続ノード202から負極第2端部62での接続ノード202まで等間隔で接続して並列方向に延び、負極第2端部62(第17番目のリチウムイオンキャパシタ20側の負極第2端部62)から自己の長手方向の全長の20%から30%の範囲で離隔した位置SDに負極側外部接続部63が設定されている。
このため、蓄電装置である各個のリチウムイオンキャパシタ20の経年劣化が略均等になり、蓄電式電源装置としての耐用年数を延ばすことが可能になる。
例えば、蓄電式電源装置1aを1つの電源ユニットとして、これを3個直列に接続して直列電源装置を構成する場合を想定する。この場合1つ目から3つ目までの蓄電式電源装置1aを直列に接続する。1つ目の蓄電式電源装置1aの第1外部接続端子501(又は第3外部接続端子503)を直列電源装置の正極側の外部接続端子とし、3つ目の蓄電式電源装置1aの第4外部接続端子504(又は第2外部接続端子502)を直列電源装置の負極側の外部接続端子とする。直列接続を行うべく、1つ目の蓄電式電源装置1aの第4外部接続端子504(又は第2外部接続端子502)と2つ目の蓄電式電源装置1aの第1外部接続端子501(又は第3外部接続端子503)とを接続する。更に、2つ目の蓄電式電源装置1aの第4外部接続端子504(又は第2外部接続端子502)と3つ目の蓄電式電源装置1aの第1外部接続端子501(又は第3外部接続端子503)とを接続する。
上述のように蓄電式電源装置1aを1つの電源ユニットとして、これを3個直列に接続して直列電源装置を構成する場合にも、各外部端子(501,502,503,504)は既述のような構成の正極側外部接続導体部50b及び負極側外部接続導体部60bに格物に電気的に導通している。
従って、このような場合もリチウムイオンキャパシタ20に流れる電流の均分化が維持され、直列電源装置の構成要素としてのリチウムイオンキャパシタ20寿命が均等になるため、全体として耐用年数が延長される。
このため、高温耐久性能に優れ、且つ、各個の蓄電装置の耐用年数の均等化により、結果的に蓄電式電源装置としての耐用年数の延長が実現される。
例えば、上述した複数の蓄電装置は必ずしもリチウムイオンキャパシタである場合には限られず、例えば二次電池又はその直列接続体であってもよい。
この場合も、蓄電装置を構成する並列接続された各個の二次電池又はその直列接続体の充放電電流の均分化が図られ、各個の蓄電装置の耐用年数の均等化により、結果的に蓄電式電源装置としての耐用年数の延長が実現される。
次に、既述のように構成される蓄電式電源装置を、複数直列接続する場合の技術について説明する。
図12は、図11における直列接続体の概略構成を示す斜視図である。
図11及び図12において、第1直列接続体11Sを構成する3基の蓄電式電源装置1−1、1−2及び1−3は、それぞれ、複数のリチウムイオンキャパシタ10とそれらを並列接続する正極側バスバー30(30−1、30−2、30−3)及び負極側バスバー40(40−1、40−2、40−3)を有する。
図12と図1とを併せ参照すると、第1のタイプの正極側バスバー30では、正極第1端部31から正極側外部接続部33までの離隔距離SDが、図12における右側を正極第1端部31側とみて設定される。また、第2のタイプの正極側バスバー30では、正極第1端部31から正極側外部接続部33までの離隔距離SDが、図12における左側を正極第1端部31側とみて設定される。
負極側バスバー40についても、図12と図1とを併せ参照すると、第1のタイプの負極側バスバー40では、負極第1端部41から負極側外部接続部43までの離隔距離SDが、図12における左側を負極第1端部41側とみて設定される。また、第2のタイプの負極側バスバー40では、負極第1端部41から負極側外部接続部43までの離隔距離SDが、図12における右側を負極第1端部41側とみて設定される。
第1直列接続体11Sにおいて、第1連結用接続導体11a及び第2連結用接続導体11bによって、蓄電式電源装置1−1、1−2及び1−3が直列に接続される。
また、正極側出力導体11pは、第1正極側バスバー30−1における正極側外部接続部33に対応する部位に設けられる。また、負極側出力導体11nは、第2負極側バスバー40−3における負極側外部接続部43に対応する部位に設けられる。
図14は、図13における直列接続体の概略構成を示す斜視図である。
図13及び図14において、直列接続体を構成する3基の蓄電式電源装置1a−1、1a−2及び1a−3は、それぞれ、複数のリチウムイオンキャパシタ20(詳細は図6参照)と、それらを並列接続する正極側バスバー50(50−1、50−2、50−3)及び負極側バスバー60(60−1、60−2、60−3)を有して構成される。正極側バスバー50及び負極側バスバー60は、図8を参照して説明したバスバーと略同様のものである。即ち、正極側バスバー50は正極接続導体部50aと正極側外部接続導体部50bとが正極側外部接続部53で接続されている。また負極側バスバー60は負極接続導体部60aと負極側外部接続導体部60bとが負極側外部接続部63で接続されている。
上述のような形態で、蓄電式電源装置1a−1、1a−2及び1a−3が第3連結用接続導体13a及び第4連結用接続導体13bによって直列に接続されて、蓄電式電源装置を3基直列接続した第2直列接続体13Sが構成される。この状態で、蓄電式電源装置1a−1の第4負極側バスバー60−1における負極側外部接続導体部60bの負極側外部接続部63に相対的に近い方の端部から負極側出力導体13nが導出される。また、蓄電式電源装置1a−3の第6正極側バスバー50−3における正極側外部接続導体部50bの正極側外部接続部53に相対的に近い方の端部から正極側出力導体13pが導出される。
上述のように、第2直列接続体13Sを構成する蓄電式電源装置1a−1、1a−2及び1a−3は、図5から図7を参照して説明した蓄電式電源装置と略同様のものであり、正極端子としての第1外部接続端子501及び第3外部接続端子503と、負極端子としての第2外部接続端子502及び第4外部接続端子504とを有する。
図13を参照して既述の第3連結用接続導体13aは、蓄電式電源装置1a−1の第1外部接続端子501と蓄電式電源装置1a−2の第2外部接続端子502との間を結ぶように接続される。また、第4連結用接続導体13bは、蓄電式電源装置1a−2の第3外部接続端子503と、蓄電式電源装置1a−3の第4外部接続端子504との間を結ぶように接続される。更に、蓄電式電源装置1a−1の第4外部接続端子504に負極側出力導体13nが接続され、蓄電式電源装置1a−3の第1外部接続端子501に正極側出力導体13pが接続される。
図13及び図14を参照して説明したような形態で蓄電式電源装置1a−1、1a−2及び1a−3を直列に接続して第2直列接続体13Sを構成するため、第3連結用接続導体13a及び第4連結用接続導体13bが最短のものとなり、小型化及び重量の軽減や電力のロスを抑制するに有利である。また、図11及び図12参照して説明した第1直列接続体11Sにおけるように、リチウムイオンキャパシタ20に流れる電流の均分化が維持され、直列電源装置の構成要素としてのリチウムイオンキャパシタ20の寿命が均等になるため、全体として耐用年数が延長される。
図16は、図15における直列接続体の概略構成を示す斜視図である。
図15及び図16おいて、第3直列接続体15Sと、図13及び図14を参照して既述の第2直列接続体13Sとの一つの相違点は、負極側出力導体13nと正極側出力導体13pとの導出位置である。即ち、第2直列接続体13Sでは、負極側出力導体13nと正極側出力導体13pとの導出位置が、蓄電式電源装置1a−1、1a−2及び1a−3の長手方向逆側であったところ、第3直列接続体15Sでは負極側出力導体15nと正極側出力導体15pとの導出位置が蓄電式電源装置1a−1、1a−2及び1a−3の長手方向の同一側である。これに伴い、第3直列接続体15Sでは、蓄電式電源装置1a−1、1a−2及び1a−3を直列接続するための第5連結用接続導体15a及び第6連結用接続導体15bの接続も、蓄電式電源装置1a−1、1a−2及び1a−3の長手方向の同一側で行われる。
図15及び図16において、図13及び図14との対応部は同一の符号を附して、既述の説明を援用する。
また、第5連結用接続導体15a及び第6連結用接続導体15bが最短のものとなり、小型化及び重量の軽減や電力のロスを抑制するに有利である。
図18は、図17における直列接続体の概略構成を示す斜視図である。
図17及び図18において、第4直列接続体17Sを構成する3基の蓄電式電源装置1−1、1−2及び1−3は、それぞれ、複数のリチウムイオンキャパシタ20がバスバーによって並列接続されて構成される。個々のリチウムイオンキャパシタ20はそれぞれ正極端子101と負極端子102とを有する。
蓄電式電源装置1−2における各リチウムイオンキャパシタ20の負極端子102は板状バスバー80−1に接続される。蓄電式電源装置1−2における各リチウムイオンキャパシタ20の各正極端子101は、板状バスバー80−2に接続される。
蓄電式電源装置1−3における各リチウムイオンキャパシタ20の負極端子102は板状バスバー80−2に接続される。蓄電式電源装置1−3における各リチウムイオンキャパシタ20の正極端子101は、上述した蓄電式電源装置1−1の各リチウムイオンキャパシタ20の負極端子102と同様に、接続片(図18の視座では見えない)によって第6正極側バスバー50−3の正極接続導体部50aに接続される。
2,9…ベース
10,20…リチウムイオンキャパシタ(蓄電装置)
11a,11b,13a,13b,15a,15b…接続導体
11S,13S,15S,17S…直列接続体
13n,15n…負極側出力導体
13p,15p…正極側出力導体
30,50…正極側バスバー(正極側並列接続導体)
30a,50a…正極接続導体部
30b,50b…正極側外部接続導体部
31,51…正極第1端部
32,52…正極第2端部
33,53…正極側外部接続部
40,60…負極側バスバー(負極側並列接続導体)
40a,60a…負極接続導体部
40b,60b…負極側外部接続導体部
41,61…負極第1端部
42,62…負極第2端部
43,63…負極側外部接続部
80−1,80−2…板状バスバー
101…正極端子
102…負極端子
201,201…接続ノード
Claims (5)
- 第1番目から第n番目(nは6以上の整数)までの複数の蓄電装置が並列に接続された蓄電式電源装置であって、
自己の一方の端部から他方の端部まで、前記第1番目から前記第n番目の蓄電装置の各正極端子がこの順で接続された正極側並列接続導体と、
自己の一方の端部から他方の端部まで、前記第1番目から前記第n番目の蓄電装置の各負極端子がこの順で接続された負極側並列接続導体と、を備え、
前記正極側並列接続導体は、前記一方の端部から他方の端部までの抵抗値の20%から30%の範囲の抵抗値に相当する長さ分前記第1番目の蓄電装置側の端部から離隔した位置に正極側外部接続部が設定され、
前記負極側並列接続導体は、前記一方の端部から他方の端部までの抵抗値の20%から30%の範囲の抵抗値に相当する長さ分前記第n番目の蓄電装置側の端部から離隔した位置に負極側外部接続部が設定されている、
蓄電式電源装置。 - 第1番目から第n番目(nは6以上の整数)までの複数の蓄電装置が並列に接続された蓄電式電源装置であって、
前記複数の蓄電装置の並列方向に延び、自己の一方の端部から他方の端部まで、前記第1番目から前記第n番目の蓄電装置の各正極端子がこの順で接続された正極側並列接続導体と、
前記並列方向に延び、その一方の端部から他方の端部まで、前記第1番目から前記第n番目の蓄電装置の各負極端子がこの順で接続された負極側並列接続導体と、を備え、
前記正極側並列接続導体は、前記第1番目の蓄電装置側の端部から自己の長手方向の全長の20%から30%の範囲で離隔した位置に正極側外部接続部が設定され、
前記負極側並列接続導体は、前記第n番目の蓄電装置側の端部から自己の長手方向の全長の20%から30%の範囲で離隔した位置に負極側外部接続部が設定されている、
蓄電式電源装置。 - 前記正極側並列接続導体は、前記複数の蓄電装置の各正極端子が接続された正極接続導体部と、前記正極接続導体部と所定間隔で並行に設けられ、前記正極接続導体部の前記正極側外部接続部に対応する部位で前記正極接続導体部と接続された正極側外部接続導体部とを有し、
前記負極側並列接続導体は、前記複数の蓄電装置の各負極端子が接続された負極接続導体部と、前記負極接続導体部と所定間隔で並行に設けられ、前記負極接続導体部の前記負極側外部接続部に対応する部位で前記負極接続導体部と接続された負極側外部接続導体部とを有する、請求項1又は2に記載の蓄電式電源装置。 - 前記蓄電装置は、リチウムイオンキャパシタ又はその直列接続体である請求項1から3の何れかに記載の蓄電式電源装置。
- 前記蓄電装置は、二次電池又はその直列接続体である請求項1から3の何れかに記載の蓄電式電源装置。
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