JP2018195188A - 媒体鑑別装置及び媒体処理装置 - Google Patents

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寛之 島田
Hiroyuki Shimada
寛之 島田
隆裕 櫻木谷
Takahiro Sakiya
隆裕 櫻木谷
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Abstract

【課題】媒体を良好に検知し得る媒体鑑別装置及び媒体処理装置を提供する。
【解決手段】小切手処理装置は、アライナ部13の重送検知センサ47において、受信部52の上面52Tを保守面側に傾斜させた。アライナ部13では、受信部52の上面52Tを保守面側に位置する保守作業者側に向けることができるので、上面52Tにおける堆積物の状態を容易に確認させることができ、またこの堆積物を清掃治具等により容易に清掃させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は媒体鑑別装置及び媒体処理装置に関し、例えば小切手等の媒体による入金処理を行う小切手処理装置に適用して好適なものである。
従来、小切手処理装置においては、金融機関等において顧客との間で媒体としての小切手による入金取引を行うものが普及している。この小切手処理装置は、入金取引において、例えば長方形状の紙でなる小切手を搬送部により所定の搬送路に沿って搬送しながら、表面及び裏面を撮像して画像データを生成する処理や、処理済であることを表す文字等を印刷する処理等を行う。
また小切手処理装置の中には、集積された複数枚の小切手を1枚ずつに分離して繰り出す分離部を有するものがある。このような小切手処理装置では、例えば顧客から複数枚の集積された小切手を受け取り、分離部においてこれを1枚ずつに分離する分離処理を行うことにより、搬送部において小切手を1枚ずつ搬送できるため、顧客に小切手を1枚ずつに分けて投入させる手間を省略できる。
しかしながら、一般に小切手は大きさや厚さ、或いは紙質等が統一されておらず、様々な種類のものが存在する。このため小切手処理装置では、分離部において分離処理を行ったとしても小切手を1枚ずつに正しく分離できず、2枚以上を重ねて繰り出す、いわゆる重送を発生させてしまう場合がある。
そこで小切手処理装置では、分離部の下流側に配置された搬送部における、該分離部の直近となる箇所に、小切手の重送を検知する重送検知センサを設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この小切手処理装置では、小切手の重送を検知した場合、例えばこの小切手を直ちに逆送させて分離部へ戻すことにより、この小切手に対して分離処理を再度行い、1枚ずつへの分離を試みることができる。
特開2006−36376号公報(図3)
ところで小切手処理装置の搬送部では、例えば搬送路を挟むように一対の板状の搬送ガイドを設け、この搬送ガイドにより小切手を案内しながら搬送する。このため搬送部は、例えば小切手の紙面を上下に向けた姿勢で、前後方向に沿って搬送する場合、搬送路の上下それぞれに、小切手を案内する案内面をほぼ水平とした搬送ガイドを配置する。
一方、上述した重送検知センサは、例えば超音波を送信する送信部と、該超音波を受信する受信部とにより構成されている。この送信部及び受信部は、小切手の搬送路を挟んで互いに対向する位置に配置される。具体的に搬送部では、例えば上側の搬送ガイドの上側に送信部が設けられ、下側の搬送ガイドの下側に受信部が設けられる。また各搬送ガイドには、超音波を通過させるための通過孔が設けられる。
そうすると小切手処理装置では、搬送ガイドの通過孔から受信部の上面に埃や紙粉等が落下して堆積することにより、受信部における超音波の受信感度が低下し、小切手の検知精度が悪化する恐れがある。このため小切手処理装置では、例えば保守作業の一環等として、保守作業者により、受信部の上面に堆積した埃等の清掃が行われる。
しかしながら小切手処理装置には、搬送部における受信部の周囲に、小切手に駆動力を伝達する搬送ローラや、この搬送ローラに駆動力を供給するギア等、或いは搬送路における小切手の位置を検知するためのセンサ等、種々の部品が設けられている。このため小切手処理装置では、受信部の清掃作業が困難なものとなり、作業性が悪い、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、媒体を良好に検知し得る媒体鑑別装置及び媒体処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体鑑別装置においては、保守作業者が対峙すべき保守面と平行な搬送方向に沿って媒体を案内し、該保守面と交差する下案内面を上方に向けた下搬送ガイドと、媒体に駆動力を伝達させ、搬送方向へ媒体を搬送させる搬送部と、搬送部により搬送される媒体が通過する空間である搬送空間に向けて所定の媒体検知波を送信する送信体と、該送信体から送信され搬送空間内を通過した媒体検知波を受信する受信体とを有する検知部とを設け、検知部の送信体及び受信体のうち何れか一方が、下案内面よりも下側に設置された下検知部であり、且つ媒体検知波を送信又は受信する媒体検知面が、下案内面に対し保守面側に傾斜しているようにした。
また本発明の媒体処理装置においては、利用者から媒体を受け取る受取部と、媒体を鑑別する鑑別部と、鑑別部により得られた鑑別結果を基に、利用者との間で媒体に関する取引処理を行う制御部とを設け、該鑑別部に、保守作業者が対峙すべき保守面と平行な搬送方向に沿って媒体を案内し、該保守面と交差する下案内面を上方に向けた下搬送ガイドと、媒体に駆動力を伝達させ、搬送方向へ媒体を搬送させる搬送部と、搬送部により搬送される媒体が通過する空間である搬送空間に向けて所定の媒体検知波を送信する送信体と、該送信体から送信され搬送空間内を通過した媒体検知波を受信する受信体とを有する検知部とを設け、検知部の送信体及び受信体のうち何れか一方が、下案内面よりも下側に設置された下検知部であり、且つ媒体検知波を送信又は受信する媒体検知面が、下案内面に対し保守面側に傾斜しているようにした。
本発明は、下検知部の媒体検知面を下案内面に対し保守面側に傾斜させているため、保守面側に位置する保守作業者に対し、媒体検知面を容易に視認させることができ、また保守作業者の指先や清掃治具等を該媒体検知面の近傍に容易に到達させて、清掃させることができる。この結果、本発明では、検知部において精度良く媒体を検知し得る状態を、容易に維持することができる。
本発明によれば、媒体を良好に検知し得る媒体鑑別装置及び媒体処理装置を実現できる。
小切手処理装置の全体構成を示す略線図である。 アライナ部の構成を示す平面図及び側面図である。 第1の実施の形態による重送検知センサの構成を示す略線的斜視図である。 重送検知センサの構成を示す略線的側面図である。 第2の実施の形態によるアライナ部の構成を示す略線的側面図である。 第2の実施の形態による重送検知センサの構成を示す略線的斜視図である。 第3の実施の形態によるアライナ部の構成を示す略線的平面図である。 重送検知センサによる重送検知の様子を示す略線図である。 重送検知信号の信号レベル分布図を示す略線図である。 第4の実施の形態によるアライナ部の構成を示す略線的平面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.小切手処理装置の構成]
図1に模式的な左側面図を示すように、第1の実施の形態による小切手処理装置1は、例えば金融機関等に設置される自動取引装置(図示せず)の内部に組み込まれており、利用者(すなわち金融機関の顧客)との間で小切手の入金取引に関する処理(以下これを取引処理とも呼ぶ)を行う。媒体処理装置としての小切手処理装置1は、全体として直方体状に形成されたフレーム2の内部に、媒体としての小切手に関する種々の処理を行う複数の処理ユニットが組み込まれた構成となっている。
以下では、小切手処理装置1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
自動取引装置(図示せず)には、全体を統括的に制御する統括制御部や、利用者に向けて種々の情報を表示する表示部(図示せず)、或いは該利用者の操作指示を受け付けて統括制御部に通知する操作部(図示せず)等が設けられている。
小切手処理装置1は、制御部3により、自動取引装置の統括制御部(図示せず)と連携しながら、全体を制御するようになっている。この制御部3は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引に関する種々の処理を行う。また制御部3は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に各種プログラムや入金取引に関する種々の情報を記憶させている。
フレーム2の上部における前側約半分の部分には、利用者から小切手CKを受け取る受取部としてのバンドル部11が配置されている。バンドル部11の前端には、開閉可能なシャッタ11Sが設けられている。制御部3は、上述した操作部(図示せず)を介して利用者から入金取引の開始を指示する操作を受け付けると、バンドル部11に対しシャッタ11Sを開放させるよう制御する。
これに応じてバンドル部11は、利用者に対し束状に集積された小切手CK(以下これを束小切手CKBとも呼ぶ)を内部に挿入させ、その後シャッタ11Sを閉塞することにより、内部に保有する小切手CKを保護する。因みに小切手CKは、長方形の紙により構成され、その表面に金額等の情報が表示されている。また束小切手CKBは、各小切手CKの長辺を前後に沿わせ、短辺を左右方向に沿わせると共に、金額等が記載された表面を上に向けた姿勢で挿入される。
バンドル部11は、内部に設けられた束搬送機構により前後方向に沿った束搬送路WBを形成しており、束小切手CKBをこの束搬送路WBに沿って後方向へ搬送し、該バンドル部11の後端近傍に設けられた分離部12の前側に到達させる。分離部12は、束小切手CKBの上面側から小切手CKを1枚ずつに分離し、後方のアライナ部13に順次引き渡していく。
鑑別部としてのアライナ部13は、主に前後方向に沿った搬送経路でなる第1搬送路W1を内部に構成しており、この第1搬送路W1に沿って、複数の搬送ローラ対が所定間隔ごとに配置されると共に、小切手CKの状態を鑑別(検知)するための複数のセンサ等が配置されている。
このアライナ部13は、各センサから検知結果を取得しながら、各搬送ローラを適宜回転させる。これによりアライナ部13は、分離部12から受け取った小切手CKをこの第1搬送路W1に沿って後方へ順次搬送し、さらに該小切手CKを右方向へ幅寄せした上で、後方及び下方に配置されたスキャナ部14に引き渡す。説明の都合上、以下ではアライナ部13において、後方向を搬送方向とも呼び、また左右方向を幅方向とも呼ぶ。
スキャナ部14は、主に上下方向に沿った搬送経路でなる第2搬送路W2の下端と、主に前後方向に沿った第3搬送路W3の後端と、主に上下方向に沿った第4搬送路W4の上端とが第1切替部15を介して互いに接続されている。このスキャナ部14には、各搬送路に沿って、アライナ部13の各搬送ローラ対と同様に構成された搬送ローラ対が適宜配置されている。
第2搬送路W2は、アライナ部13の後側に接続され前後方向に沿った短い部分と、上下方向に沿った部分とにより構成されており、該アライナ部13から受け取った小切手CKを第1切替部15へ搬送する。第1切替部15は、いわゆる3ウェイの切替器となっており、制御部3の制御に基づいて、第2搬送路W2及び第3搬送路W3を接続し、又は第3搬送路W3及び第4搬送路W4を接続し、或いは第2搬送路W2及びW4を接続する。例えば制御部3は、入金取引において第1切替部15において第2搬送路W2及び第3搬送路W3を接続することにより、該第2搬送路W2により搬送されてきた小切手CKを第3搬送路W3に引き渡す。
第3搬送路W3は、アライナ部13のほぼ真下に位置しており、第1切替部15から受け取った小切手CKを前方へ搬送しながら、該小切手CKからMICR(Magnetic Ink Character Recognition)方式の文字を読み取り、また該小切手CKの両面をそれぞれ撮像して画像データを生成した上で、前下方のエスクロ部16に引き渡す。
エスクロ部16は、バンドル部11のほぼ真下に配置されており、その内部に回転するドラムや該ドラムの周側面に巻き付けるテープ、及び小切手CKを搬送するための搬送部等を有している。このエスクロ部16は、第3搬送路W3から受け取った小切手CKをドラムの周側面近傍へ搬送し、テープと共にドラムの周側面に順次巻き付けることにより、該小切手CKを一時的に保留していく。説明の都合上、ここまでの一連の処理を入金読取処理と呼ぶ。
制御部3は、バンドル部11に挿入された全ての小切手CKをスキャナ部14により読み取り終えると、読み取った内容を表す画像や文字等を表示部(図示せず)に表示すると共に、利用者に入金取引を継続するか否かを問い合わせる。
ここで利用者から入金取引の中止が指示されると、制御部3は、返却処理を行う。すなわち制御部3は、エスクロ部16に保留している全ての小切手CKを第3搬送路W3、第2搬送路W2及び第1搬送路W1に沿って分離部12へ搬送して集積し、束小切手CKBを形成して利用者に取り出させる。このとき制御部3は、バンドル部11に組み込まれたセンサにより束小切手CKBが取り出されたことを検知した場合、該束小切手CKBが利用者に返却されたものと判断して返却処理を終了する。
一方、バンドル部11において所定時間内に束小切手CKBが取り出されなかった場合、制御部3は、利用者が束小切手CKBを取り出さずに立ち去ったと判断し、この束小切手CKBを取り込む取忘取込処理により内部へ取り込む。このとき制御部3は、第1切替部15により第2搬送路W2及び第4搬送路W4を接続する。
第4搬送路W4の下側には、後中搬送部17が設けられている。この後中搬送部17には、第4搬送路W4の真下に配置された第2切替部18と、主に上下方向に沿った搬送経路でなる第5搬送路W5とが設けられている。このうち第2切替部は、第4搬送路W4の接続先を第5搬送路W5又は前方のリトラクト部19に切り替えるようになっている。制御部3は、この取忘取込処理において第4搬送路W4をリトラクト部19と接続させることにより、利用者が取り忘れた小切手CKを第1搬送路W1、第2搬送路W2及び第4搬送路W4に沿って搬送し、該リトラクト部19に収納させる。
一方、制御部3は、入金読取処理によってエスクロ部16に全ての小切手CKを保留した状態で、利用者から入金取引の継続が指示されると、保留している小切手CKを収納する収納処理を開始する。具体的にエスクロ部16は、ドラムを逆回転させることにより保留していた小切手CKを1枚ずつ繰り出し、スキャナ部14に引き渡していく。
スキャナ部14は、エスクロ部16から順次受け取った小切手CKを第3搬送路W3に沿って後方へ搬送しながら、内蔵するプリンタやスタンプ押印部により該小切手CKに対し取引結果等を表す情報を印字し、印字後の小切手を撮像して印字状態を認識した上で、該小切手CKを第1切替部15に引き渡す。
このとき第1切替部15は、制御部3の制御により前側の第3搬送路W3及び下側の第4搬送路W4を接続しており、第3搬送路W3に沿って搬送した小切手CKを下方の後中搬送部17に引き渡す。後中搬送部17の第2切替部18は、制御部3の制御により第4搬送路W4の接続先を第5搬送路W5に切り替えており、この小切手CKを第5搬送路W5に沿って下方及び前方へ搬送し、その前下側に設けられた第1スタッカ部20Aに引き渡す。
第1スタッカ部20Aは、第6搬送路W6に沿って小切手CKを搬送する搬送機構や、多数の小切手CKを集積した状態で収納するスタッカ、及び該スタッカ内へ小切手CKを押し込むプッシャ等を有している。この第1スタッカ部20Aは、後中搬送部17から小切手CKを受け取ると、制御部3の制御に応じて、該小切手CKをスタッカ内に押し込んで集積した状態で収納し、或いは該小切手CKを前方の第2スタッカ部20Bへ引き渡す。第2スタッカ部20Bは、第1スタッカ部20Aと同様に構成されており、該第1スタッカ部20Aから小切手CKを受け取ると、制御部3の制御に応じて、第7搬送路W7に沿って小切手CKを搬送し、スタッカ内に押し込み、集積した状態で収納する。
かくして制御部3は、エスクロ部16に保留していた全ての小切手CKを第1スタッカ部20A又は第2スタッカ部20Bのスタッカ内に収納させると、収納処理を終了する。これにより制御部3は、利用者との間における小切手CKの入金取引を完了する。
[1−2.アライナ部の構成及び動作]
次に、アライナ部13の詳細な構成について、図2(A)及び(B)に示す平面図及び左側面図を参照しながら説明する。なお図2(A)及び(B)は、一部の部品を省略し、或いは簡略化している。
鑑別部としてのアライナ部13は、下面が平坦に形成された平板状の上搬送ガイド31と、該上搬送ガイド31の下側において該上搬送ガイド31と対向する下搬送ガイド32との間に、分離部12から続く第1搬送路W1を前後方向に沿って形成している。因みに下搬送ガイド32の左端及び右端には、幅方向ガイドとしての左搬送ガイド33及び右搬送ガイド34が設けられており、第1搬送路W1における左側及び右側に関して、小切手CKを移動させる範囲をそれぞれ規制している。
すなわちアライナ部13は、上搬送ガイド31の下面である上案内面31Sと、下搬送ガイド32の上面である下案内面32Sと、左搬送ガイド33の右面である左案内面33Sと、右搬送ガイド34の左面である右案内面34Sとにより、小切手CKを搬送するための搬送空間30を形成している。
またアライナ部13は、主に右搬送ガイド34よりも右側に、すなわち搬送空間30よりも右側に、各種ギアや配線部材、或いはモータ等の各種部品(図示せず)が配置されている。その一方でアライナ部13は、左搬送ガイド33よりも左側には、極力部品が配置されないようになっている。因みに分離部12やスキャナ部14等、小切手処理装置1内における各部においても、同様に部品が主に右側に配置されている。
このためアライナ部13では、保守作業者を左側に位置させることにより、該保守作業者による上搬送ガイド31や下搬送ガイド32等に対する保守作業を、各部品等により極力阻害せずに行わせることができる。すなわちアライナ部13では、左側に位置する保守作業者により、搬送空間30内にある小切手CK、上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32に取り付けられている各部品を容易に目視させ、或いは指先や工具等を容易に到達させること、すなわち容易にアクセスさせることができる。
そこで以下では、アライナ部13の左側面を保守面とも呼び、アライナ部13の右側面を非保守面とも呼ぶ。この保守面は、後方向(すなわち搬送方向)と平行であり、上案内面31S及び下案内面32Sと交差(直交)している。因みに小切手処理装置1(図1)では、アライナ部13以外の各部においても、左側面を保守面と呼び、右側面を非保守面と呼ぶ。
アライナ部13には、前方から後方へ向けて、3組の搬送ローラ対41と2組の幅寄せローラ対42が所定の間隔を空けながら交互に配置されている。また上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32には、各搬送ローラ対41及び各幅寄せローラ対42とそれぞれ対応する箇所に、各ローラを搬送空間30内へ露出させるための孔部が適宜形成されている。
搬送ローラ対41は、第1搬送路W1の下側及び上側に、中心軸を左右方向に向けて該中心軸を中心に回転可能な駆動ローラ及び従動ローラにより構成されている。駆動ローラは、その上端近傍を下案内面32Sから上方へ僅かに突出させており、所定の駆動力源から供給される駆動力により回転する。従動ローラは、所定の付勢部材により駆動ローラに押し付けられ、その下端近傍を上案内面31Sから下方へ僅かに突出させており、周側面を該駆動ローラと当接させることにより従動する。
これにより搬送ローラ対41は、例えば第1搬送路W1に沿って前方から搬送されてくる小切手CKに対し、後方向へ向かう駆動力を伝達して後方へ進行させること、すなわち搬送方向へ搬送することができる。
また搬送ローラ対41は、所定の伝達状態切替機構により、制御部3の制御に基づき、従動ローラを駆動ローラに押し付けることにより小切手CKに駆動力を伝達する伝達状態と、該従動ローラを該駆動ローラから引き離すことにより小切手CKに駆動力を伝達しない非伝達状態とを切り替えることができる。
幅寄せローラ対42は、搬送ローラ対41と概ね同様に構成されているものの、各ローラの中心軸が右前側及び左後側を結ぶ斜め方向に沿っている(図2(A))。このため幅寄せローラ対42は、小切手CKが搬送されてくると、この小切手CKを右斜め前方へ進行させること、すなわち小切手CKを右方向へ寄せること(幅寄せ)を行いながら、搬送方向である後方向へ進行させることができる。
アライナ部13では、この幅寄せを行うことにより、小切手CKの右辺を右搬送ガイド34に当接させ、若しくは極めて近接させるようになっている。説明の都合上、以下では右搬送ガイド34の左側面である右案内面34Sを基準面とも呼び、また後斜め右方向を他方向とも呼ぶ。
さらにアライナ部13には、各搬送ローラ対41及び各幅寄せローラ対42の間に、第1センサ46、重送検知センサ47及び監視センサ48がそれぞれ設けられている。また右搬送ガイド34の近傍には、前後方向に離散した3箇所に、幅寄せ完了検知センサ49がそれぞれ設けられている。
第1センサ46は、所定の検知光を発光する発光素子及びこの検知光を受光する受光素子を有しており、該受光素子により検知光の受光強度に応じた検知信号を生成して制御部3へ供給する。この第1センサ46における検知光の光軸は、最も前方に位置する搬送ローラ対41の後側(すなわち下流側)において、第1搬送路W1を上下方向に横切っている。このため、第1センサ46において検知光が遮光された場合、分離部12から繰り出された小切手CKを検知したことを意味する。
重送検知センサ47は、超音波の送信部及び受信部を第1搬送路W1の上側及び下側に分けて配置しており、この超音波の受信結果を表す検知信号を制御部3へ供給する(詳しくは後述する)。これに応じて制御部3は、この検知信号を基に、小切手CKが1枚ずつに分離されたか、或いは2枚以上が重ねて搬送された状態であるか、すなわち重送されているかを判断するようになっている。
監視センサ48は、第1センサ46等と同様の発光素子及び受光素子を有しており、該受光素子により検知光の受光強度に応じた検知信号を生成して制御部3へ供給する。また監視センサ48は、前側の幅寄せローラ対42よりも後側に位置している。このためアライナ部13では、監視センサ48において検知光が遮光された場合、この幅寄せローラ対42により挟持可能な位置に小切手CKが到達したことを意味する。
各幅寄せ完了検知センサ49は、第1センサ46等と同様に構成されているものの、検知光の光軸が右搬送ガイド34における右案内面34Sの僅かに左側を上下方向に横切るように、その位置が調整されている。
このため、各幅寄せ完了検知センサ49から検知信号を取得する制御部3は、例えば2個以上の幅寄せ完了検知センサ49において同時に小切手CKを検知した場合(すなわち検知光が遮光された場合)、該小切手CKの右辺が右搬送ガイド34にほぼ当接しており、該小切手CKの幅寄せを完了したと判断する。
因みに上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32には、各センサの検知光や超音波を通過させる箇所に、所定形状の孔部が設けられており、この検知光や超音波を遮ることなく通過させるようになっている。
次に、入金読取処理におけるアライナ部13の基本的な動作について説明する。アライナ部13は、分離部12(図1)から繰り出された小切手CKを各搬送ローラ対41により後方へ、すなわち搬送方向へ搬送する。ここで制御部3は、第1センサ46により小切手CKを検知すると、分離部12から新たな小切手CKが繰り出されたものと見なし、該小切手CKを後方へ搬送しながら基準面へ幅寄せする幅寄せ搬送処理を開始する。
具体的にアライナ部13は、搬送ローラ対41を伝達状態に遷移させ、各幅寄せローラ対42を非伝達状態に遷移させる。また制御部3は、重送検知センサ47の動作を開始させ、該重送検知センサ47から得られる検知信号を基に、小切手CKが正常に1枚ずつに分離されているか否かを判定する。
ここでアライナ部13は、小切手CKが2枚以上重ねて繰り出されていた場合、すなわち重送されていた場合、搬送ローラ対41を逆転させて、この小切手CKを分離部12内へ戻し、再度分離処理を行わせる。またアライナ部13は、小切手CKが1枚ずつに正常に分離されていた場合、該小切手CKの後方への搬送を継続する。
やがてアライナ部13は、監視センサ48により小切手CKの先端が前側の幅寄せローラ対42よりも下流側に到達したことを検知すると、該小切手CKの搬送方向を後方向から後ろ斜め右方向に切り替え、幅寄せ動作を開始する。
具体的にアライナ部13は、搬送ローラ対41の一部を伝達状態から非伝達状態に遷移させる一方、各幅寄せローラ対42を非伝達状態から伝達状態に遷移させる。これによりアライナ部13は、小切手CKを後斜め右方向へ進行させること、すなわち幅寄せすることができる。
このときアライナ部13は、幅寄せ完了検知センサ49から得られる検知信号を基に、2個以上の幅寄せ完了検知センサ49において小切手CKを検知した段階で、小切手CKの幅寄せを完了したものと判断し、該小切手CKの搬送方向を後斜め右方向から後方向に切り替えて、すなわち元の状態に戻して、幅寄せ動作を完了する。
[1−3.重送検知センサの構成及び動作]
次に、重送検知センサ47の構成について、図3の斜視図並びに図4(A)及び(B)の前側面図及び左側面図を参照しながら説明する。検知部としての重送検知センサ47は、また第1搬送路W1よりも上側に設けられた送信部51と、該第1搬送路W1よりも下側に設けられた受信部52とにより構成されている。
送信体としての送信部51は、全体として円柱状に形成されており、制御部3の制御に基づき、下面51Bから下方へ向けて所定の周波数でなる超音波を発射するようになっている。説明の都合上、以下では、超音波を媒体検知波とも呼ぶ。
この送信部51は、下面51Bを右側に傾斜させている。このため、送信部51の円柱形状における中心軸を表す仮想的な直線X1が、鉛直方向に沿っておらず、上側を左に向けると共に下側を右に向けるように傾斜させている。この直線X1のうち送信部51の下面51Bから下方に伸びた部分は、送信部51から発射される超音波が進行するときの経路を表している。送信部51は、この傾斜した姿勢で、送信回路基板53等を介して上搬送ガイド31に取り付けられている。
下検知部及び受信体としての受信部52は、送信部51と同様の円柱状に形成されており、その上面52Tを超音波が到来する方向に向けて、該超音波を受信するようになっている。この受信部52は、円柱形状における中心軸が送信部51における仮想的な中心軸を表す直線X1と一致した姿勢で、受信回路基板54等を介して下搬送ガイド32に取り付けられている。すなわち受信部52は、上面52Tを鉛直方向に対して左側である保守面側に傾斜させている。換言すると、上面52Tは、下案内面32Sに対して保守面側に傾斜している。説明の都合上、以下では上面52Tを媒体検知面とも呼ぶ。
また上搬送ガイド31における送信部51の下側であって、超音波が通過する部分には、丸孔でなる上通過孔31Hが穿設されている。これと同様に、下搬送ガイド32における受信部52の上側であって、超音波が通過する部分には、丸孔でなる下通過孔32Hが穿設されている。因みに上通過孔31H及び下通過孔32Hは、何れも搬送空間30における左右方向の中央付近にそれぞれ配置されている。
このため重送検知センサ47は、送信部51から出射された超音波を上搬送ガイド31により減衰させることなく、搬送空間30内に到達させることができる。また重送検知センサ47は、搬送空間30から下方へ進行しようとする超音波を下搬送ガイド32により減衰させることなく、受信部52の上面52Tに到達させることができる。
かかる構成により重送検知センサ47は、制御部3の制御に基づき、送信部51の下面51Bから所定の周波数でなる超音波を斜め下方へ向けて、すなわち直線X1に沿った方向へ出射する。この超音波は、搬送空間30内を直線X1に沿った方向へ進行し、該搬送空間30内に小切手CKがあればこの小切手CKにより減衰された上で、受信部52の上面52Tに到達して受信される。受信部52は、受信した超音波の強度に応じた信号レベルの検知信号を生成し、これを制御部3へ供給する。
一般に超音波は、小切手CKのような紙葉状の媒体を通過することにより減衰するが、その厚さや枚数に応じて減衰量が相違する。すなわちアライナ部13では、搬送されている小切手CKの厚さや重なっている枚数に応じて、受信部52に到達する超音波の減衰度合が変化することになる。
そこで制御部3は、重送検知センサ47から検知信号(以下これを鑑別結果とも呼ぶ)を取得すると、その信号レベルの絶対値や経時的な変化等を基に、搬送されている小切手CKが1枚のみであるか、2枚以上であるかを判断する。そのうえで制御部3は、小切手CKが1枚のみであれば、アライナ部13に対して、該小切手CKの搬送方向(すなわち後方向)への進行を継続すると共に幅寄せを行わせ、該小切手CKが2枚以上重なっていれば、前方へ逆送させて分離部12へ戻し、再び分離処理を行わせる。
[1−4.効果等]
以上の構成において、第1の実施の形態による小切手処理装置1のアライナ部13では、重送検知センサ47における受信部52の上面52Tを保守面側に傾斜させた(図3及び図4)。このためアライナ部13では、保守面側に位置する保守作業者に対して、受信部52の上面52Tを向けることができる。
これによりアライナ部13は、保守面側に位置する保守作業者に対して、他の部品等に殆ど妨げられること無く、重送検知センサ47における受信部52の上面52Tを容易に目視させること、すなわち埃や紙粉等の堆積物が堆積している状態を確認させることができる。またアライナ部13は、保守面側に位置する保守作業者に対して、他の部品等に殆ど妨げられること無く、清掃治具等を保守面側から上面52Tに容易に近接させることができる。
この結果、アライナ部13では、保守面側に位置する保守作業者に対して、重送検知センサ47における受信部52の上面52Tに関して、堆積物の状態を容易に確認させることができ、またこの堆積物を清掃治具等により容易に清掃させることができる。
また重送検知センサ47は、受信部52の上面52Tが水平方向に対して傾斜しているため、該上面52Tに堆積しようとする埃や紙粉等を積極的に滑り落とさせることができる。これにより重送検知センサ47では、該上面52Tに対する埃や紙粉等の堆積量を抑えることができる。
さらに重送検知センサ47は、受信部52に加えて送信部51も鉛直方向に対して傾斜させ、両者の中心軸を仮想的な直線X1に一致させた。このため重送検知センサ47は、送信部51から出射される超音波のうち最も強度が高い部分を受信部52の上面52Tに向けることができ、その結果として小切手CKにおける重送の検知精度を高めることができる。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による小切手処理装置1は、アライナ部13の重送検知センサ47において、受信部52の上面52Tを保守面側に傾斜させた。このためアライナ部13では、受信部52の上面52Tを保守面側に位置する保守作業者側に向けることができるので、上面52Tにおける堆積物の状態を容易に確認させることができ、またこの堆積物を清掃治具等により容易に清掃させることができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による小切手処理装置101(図1)は、第1の実施の形態による小切手処理装置1と比較して、アライナ部13に代わるアライナ部113を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
アライナ部113(図2)は、第1の実施の形態によるアライナ部13と比較して、図5(A)に模式図を示すように、左搬送ガイド33に代えて左搬送ガイド133を有すると共に、回動部135及びステー136を有する点において相違するもの、他の点については同様に構成されている。
下保守側板としての左搬送ガイド133は、第1の実施の形態による左搬送ガイド33と比較して、清掃孔133Hが穿設されている点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。保守孔としての清掃孔133Hは、重送検知センサ47における受信部52の左側に位置しており、左右方向に貫通されている。
状態遷移部としての回動部135は、上搬送ガイド31に取り付けられた上軸受部と、下搬送ガイド32に取り付けられた下軸受部と、左右方向に沿った細長い円柱状の部材でなる回動軸とにより構成されている。このうち上軸受部及び下軸受部は、何れも左右方向に貫通する丸孔でなる軸孔が穿設されている。回動軸は、上軸受部及び下軸受部の軸孔にそれぞれ挿通されている。このため回動部135は、回動軸を中心として、下搬送ガイド32に対し上搬送ガイド31を回動させることができる。
すなわちアライナ部113は、図5(A)に示したように、上搬送ガイド31を下搬送ガイド32の上側に重ねて上案内面31Sを下案内面32Sに対向させた状態(以下これを対向状態と呼ぶ)において、上案内面31Sを下案内面32Sの上側に対向させ、両者の間に搬送空間30を形成することができる。このときアライナ部113では、保守作業者が下案内面32S等を外部から目視することが極めて困難となる。
またアライナ部113は、対向状態から上搬送ガイド31の後側部分が上斜め前方へ持ち上げられて回動すると、図5(B)に示すように、上案内面31Sを下案内面32Sから引き離して対向させない状態(以下これを非対向状態と呼ぶ)とすることができる。このときアライナ部113では、保守面側に位置する保守作業者に対し、下案内面32S等を斜め上方から目視させることができる。
保持体としてのステー136は、左右方向に薄い板状部材であり、丸孔でなる軸孔136Aや、長孔でなるスライド孔136Bが穿設されている。このうち軸孔136Aには、上搬送ガイド31の左側面に立設された円柱状の軸体137が挿通されている。またスライド孔136Bには、下搬送ガイド32側と一体の左搬送ガイド133における左側面に立設された円柱状のスライド軸138が挿通されている。
かかる構成によりステー136は、図5(A)及び(B)に示したように、上搬送ガイド31の回動に伴い、スライド軸138をスライド孔136B内で移動させながら、軸体137を中心として回動する。
さらにステー136は、形状や大きさ等が適切に設計されることにより、図5(A)に示したように、対向状態において、平板状の被覆部136Cにより左搬送ガイド133の清掃孔133Hを覆う。これによりアライナ部113は、左搬送ガイド133の左側(すなわち保守面側)の空間から清掃孔133Hを介して重送検知センサ47における受信部52の近傍に埃等が到達することを効果的に抑止できる。
その一方でステー136は、図5(B)に示したように、非対向状態において、被覆部136Cを左搬送ガイド133の清掃孔133Hから引き離し、該清掃孔133Hを左側に露出させる。これによりアライナ部113では、図6に模式的な斜視図を示すように、保守面側に位置する保守作業者により、清掃孔133Hを介して清掃治具Z1を左搬送ガイド133の左側から挿入させ、この清掃治具Z1を重送検知センサ47における受信部52の近傍に到達させ、その上面52Tを清掃させることができる。
因みにステー136には、スライド孔136Bの一部でなる状態保持部136BKが形成されている。アライナ部113は、保守作業者の手作業等により上搬送ガイド31が回動されて非対向状態に遷移されると、スライド軸138がスライド孔136B内を移動して状態保持部136BKに到達すると共に、そのままでは該状態保持部136BKから離脱できなくなり、非対向状態(図5(B))を維持する。
またアライナ部113は、この非対向状態において保守作業者によりステー136に所定方向の力が加えられると、スライド軸138が状態保持部136BKから離脱され、該スライド軸138をスライド孔136Bに沿って移動させながら上搬送ガイド31を回動させ、対向状態(図5(A))に遷移する。
その他の点においても、アライナ部113は、第1の実施の形態によるアライナ部113と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による小切手処理装置101のアライナ部113は、重送検知センサ47において、受信部52の上面52Tを保守面側に傾斜させた。これに加えてアライナ部113は、左搬送ガイド133における受信部52の左側に清掃孔133Hを形成し、さらに該清掃孔133Hをステー136により被覆し、或いは開放するようにした。このためアライナ部113では、非対向状態において、保守面側に位置する保守作業者により、下案内面32S及び上案内面31Sの間から、該保守面側に向けられた上面52Tにおける堆積物の状態を容易に確認させることができる。またアライナ部113では、非対向状態において、開放された清掃孔133Hを介して、保守作業者により保守面側から清掃治具Z1等を受信部52の近傍に到達させ、上面52Tを容易に清掃させることができる。
[3.第3の実施の形態]
第3の実施の形態による小切手処理装置201(図1)は、第1の実施の形態による小切手処理装置1と比較して、アライナ部13に代わるアライナ部213を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
アライナ部213(図2)は、第1の実施の形態によるアライナ部13と比較して、上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32に代わる上搬送ガイド231及び下搬送ガイド232を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
下搬送ガイド232は、図7に平面図を示すように、左側に左搬送ガイド33が取り付けられると共に、右側に右搬送ガイド34が取り付けられている。左搬送ガイド33及び右搬送ガイド34は、左右方向(すなわち幅方向)に関して小切手CKの位置を、左案内面33S及び右案内面34Sにより挟まれた一定の範囲(以下これを幅方向範囲とも呼ぶ)内に規制することになる。換言すれば、左搬送ガイド33及び右搬送ガイド34は、搬送空間30における左右方向の範囲を規定している。
また下搬送ガイド232には、重送検知センサ47の受信部52と対応する位置に、下通過孔232Hが形成されている。下通過孔232Hは、搬送空間30における左右方向のほぼ中央に位置している。
説明の都合上、以下では、左搬送ガイド33の左案内面33Sから右搬送ガイド34の右案内面34Sまでの距離、すなわち搬送空間30における左右方向の長さを距離L0と呼ぶ。また、下通過孔232Hの左端及び右端をそれぞれ下通過孔左端232HL及び下通過孔右端232HRと呼び、両者の間隔を距離LHと呼ぶ。下搬送ガイド232では、下通過孔232Hが円形に形成されているため、下通過孔左端232HL及び下通過孔右端232HRの距離LHが、該下通過孔232Hの直径に相当する。
重送検知センサ47では、送信部51から出射される超音波が、円柱状のビームとして、すなわち円形でなるほぼ一定の投影面を描きながら進行する。そこでアライナ部213では、送信部51から出射される超音波における投影面の大きさに合わせて、下通過孔232Hの大きさが定められている。
具体的にアライナ部213では、下通過孔232Hの直径である距離LHが、送信部51から出射される超音波におけるビームの直径とほぼ同等ないし僅かに大きくすることにより、超音波を遮ることなく、該下通過孔232Hから受信部52の上面52Tに落下する埃や異物等をできるだけ少なく抑えている。
ここで、アライナ部213において、小切手CKが重送検知センサ47の近傍を搬送され、該重送検知センサ47の送信部51から出射された超音波が小切手CKを通過して減衰された後、受信部52によって受信される様子を模式化すると、図8のように表すことができる。この図8では、超音波を矢印により概念的に表しており、その幅が強度を表すものとする。
例えば図8(A)は、1枚の小切手CKが超音波のビームにおける全範囲を横切った状態、すなわち超音波の全範囲が小切手CKに照射された状態を表している。このときアライナ部213では、送信部51から出射された超音波SSW0の全てが小切手CKに照射されて減衰され、強度が低下された超音波SSW1となって受信部52により受信される。これを換言すれば、受信部52に到達した超音波は、全範囲が小切手CKに照射され、該小切手CKを通過している。この結果、受信部52において生成される検知信号の信号レベルLVAは、例えば図9に示す信号レベル分布図において、所定の位置にプロットされる。
一方、図8(C)は、2枚の小切手CKが重送された状態で超音波のビームにおける全範囲を横切った状態、すなわち超音波の全範囲が2枚の小切手CKに照射された状態を表している。このときアライナ部213では、送信部51から出射された超音波SSW0の全てが2枚の小切手CKに照射され、超音波SSW1よりも強度が十分に低い超音波SSW2となって受信部52により受信される。これを換言すれば、やはり受信部52に到達した超音波は、全範囲が2枚の小切手CKに照射され、各小切手CKにより順次減衰されている。この結果、受信部52において生成される検知信号の信号レベルLVCは、図9において、信号レベルLVAよりも小さい値を表す位置にプロットされる。
そこで小切手処理装置201の制御部3では、信号レベルLVA及び信号レベルLVCの間に閾値THを設定している。具体的に制御部3は、受信部52から得られた検知信号の信号レベルを閾値THと比較し、該信号レベルが該閾値TH以上であれば小切手CKが1枚であると判断し、該信号レベルが該閾値TH未満であれば小切手CKが2枚以上である、すなわち重送されていると判断することができる。
ところで図8(B)は、2枚の小切手CKが重送されているものの、図8(C)とは異なり、超音波のビームにおける一部分のみを横切った状態、すなわち超音波における一部の範囲が小切手CKに照射され、残りの部分が小切手CKに照射されていない状態を表している。このときアライナ部213では、送信部51から出射された超音波SSW0のうち、小切手CKに照射された部分が該小切手CKを通過して減衰され超音波SSW3となり、さらに小切手CKに照射されなかった部分がそのまま減衰せずに超音波SSW4となって、それぞれ受信部52により受信される。これを換言すれば、受信部52に到達した超音波は、一部の範囲が小切手CKに照射されているものの、残りの部分が小切手CKに照射されていない。
この結果、受信部52において生成される検知信号の信号レベルLVBは、小切手CKにより減衰されない超音波SSW4の影響によって、図9における信号レベルLVAに近い位置に、すなわち閾値THよりも高い位置にプロットされる。この場合、制御部3は、受信部52から得られた検知信号の信号レベルが閾値TH以上となり、小切手CKが1枚であると誤判断してしまう。
そこでアライナ部213では、小切手CKが搬送空間30内において重送検知センサ47の近傍を搬送されるときに、超音波の全範囲が小切手CKを通過するように、すなわち超音波のうち受信部52に到達する全範囲が該小切手CKに照射されるように、該小切手CKの大きさに対する各部の大きさが適切に設定されている。
まず小切手処理装置201では、取り扱う小切手CKの大きさ、すなわち長辺及び短辺の長さが、それぞれある程度の範囲に規定されている。説明の都合上、以下では、短辺の長さが最も短い小切手CKを短辺最短小切手CKS又は幅最短媒体と呼び、この短辺最短小切手CKSにおける短辺の長さを最短短辺長LS又は最短幅長と呼ぶ。
下搬送ガイド232では、図7に実線及び破線で示したように、短辺最短小切手CKSが搬送空間30内で最も左側に寄せられた状態、及び最も右側に寄せられた状態の何れにおいても、該短辺最短小切手CKSが下通過孔232Hの全範囲を覆うことができれば、図8(B)に示した状態を回避できる。
すなわち下搬送ガイド232では、左案内面33Sから下通過孔右端232HRまでの距離L1と、右案内面34Sから下通過孔左端232HLまでの距離L2とが、何れも最短短辺長LSよりも短ければ良い。このことを数式化すると、以下の(1)式及び(2)式のように表すことができる。
L1≦LS ……(1)
L2≦LS ……(2)
また、(1)式及び(2)式の左辺同士及び右辺同士をそれぞれ加算すると、次の(3)式が成立する。
L1+L2≦LS×2 ……(3)
一方、下搬送ガイド232では、搬送空間30における左右方向の長さである距離L0、上述した距離L1及びL2、並びに下通過孔232Hの直径に相当する距離LHを用いると、次の(4)式が成立する。
L0=L1+L2−LH ……(4)
この(4)式を適宜変形して(3)式に代入すると次の(5)式が得られ、この(5)式を整理すると(6)式が得られる。
L1+L2=L0−LH≦LS×2 ……(5)
L0≦LS×2−LH ……(6)
そこでアライナ部213では、この(6)式が満たされるよう、短辺最短小切手CKSの最短短辺長LSに応じて、下搬送ガイド232において搬送空間30における左右方向の長さである距離L0や下通過孔232Hの直径に相当する距離LH等がそれぞれ適切に設定されている。
またアライナ部213では、上搬送ガイド231においても、下搬送ガイド232と同様に(6)式が満たされるよう、各部の長さが適切に設計されている。
このためアライナ部213では、小切手CKが搬送空間30内を搬送されて重送検知センサ47の近傍を通過するときに、図8(A)や(C)に示したように、該小切手CKが超音波のビームにおける全範囲を横切り、超音波のうち受信部52に到達する全範囲が該小切手CKに照射される。これにより、重送検知センサ47の受信部52から検知信号を取得した制御部3では、アライナ部213を搬送されている小切手CKが重送されているか否かを、極めて高精度に判断することができる。
その他の点においても、アライナ部213は、第1の実施の形態によるアライナ部13と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第3の実施の形態による小切手処理装置201のアライナ部213は、重送検知センサ47において、受信部52の上面52Tを保守面側に傾斜させ、該保守面側に位置する保守作業者側に向けた。これによりアライナ部213は、上面52Tにおける堆積物の状態を容易に確認させ、またこの堆積物を清掃治具等により容易に清掃させることができる。これに加えてアライナ部213は、(6)式を満たすように搬送空間30における左右方向の長さである距離L0及び下通過孔232Hの直径である距離LHを定めたことにより、重送検知センサ47による重送の検知精度を格段に高めることができる。
[4.第4の実施の形態]
第4の実施の形態による小切手処理装置301(図1)は、第1の実施の形態による小切手処理装置1と比較して、アライナ部13に代わるアライナ部313を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
アライナ部313(図3および図4)は、第1の実施の形態によるアライナ部13と比較して、上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32に代わる上搬送ガイド331及び下搬送ガイド332を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
下搬送ガイド332は、図7と対応する図10に平面図を示すように、第3の実施の形態による下搬送ガイド232と比較して、下通過孔232Hに代わる下通過孔332Hが形成されている点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
下通過孔332Hは、第3の実施の形態における下通過孔232Hよりも一回り大きく形成されており、重送検知センサ47の送信部51から出射される超音波におけるビームの直径よりも十分に大きくなっている。このためアライナ部313では、上搬送ガイド331に対する送信部51の取付位置に誤差等が生じたとしても、超音波を該上搬送ガイド331により遮ることを確実に回避できるようになっている。
この第4の実施の形態では、超音波のビームが下搬送ガイド332における下案内面32Sを通過するときの範囲を表す仮想的な円である通過範囲332Pに着目し、第3の実施の形態における下通過孔232Hをこの通過範囲332Pに置き換えた構成となっている。因みに通過範囲332Pは、超音波のビームを下案内面32Sに投影した場合の投影範囲を表している。
また第4の実施の形態では、第3の実施の形態における下通過孔左端232HL及び下通過孔右端232HR(図7)に代えて、通過範囲332Pの左端及び右端である通過範囲左端332PL及び通過範囲右端332PRに着目する。この通過範囲左端332PL及び通過範囲右端332PRの距離LPは、通過範囲332Pの直径に相当する。
この第4の実施の形態では、下搬送ガイド332(図10)において、左案内面33Sから通過範囲右端332PRまでの距離L11と、右案内面34Sから通過範囲左端332PLまでの距離L12とが、何れも最短短辺長LSよりも短くなっていれば良い。このことを数式化すると、上述した(1)式及び(2)式とそれぞれ対応する(7)式及び(8)式のように表すことができる。
L11≦LS ……(7)
L12≦LS ……(8)
さらに、第3の実施の形態における(3)式〜(6)式において、距離L1、L2及びLHを距離L11、L12及びLPにそれぞれ置き換えることにより、(6)式と対応する(9)式を得ることができる。
L0≦LS×2−LP ……(9)
そこでアライナ部313では、この(9)式が満たされるよう、短辺最短小切手CKSの最短短辺長LSに応じて、下搬送ガイド332において搬送空間30における左右方向の長さである距離L0や通過範囲332Pの直径に相当する距離LP等がそれぞれ適切に設定されている。
またアライナ部313では、上搬送ガイド331においても、下搬送ガイド332と同様に(9)式が満たされるよう、各部の長さが適切に設計されている。
このためアライナ部313では、小切手CKが搬送空間30内を搬送されて重送検知センサ47の近傍を通過するときに、第3の実施の形態と同様に、該小切手CKが超音波のビームにおける全範囲を横切り、超音波のうち受信部52に到達する全範囲が該小切手CKに照射される(図8(A)及び(C))。これにより、重送検知センサ47の受信部52から検知信号を取得した制御部3では、アライナ部313を搬送されている小切手CKが重送されているか否かを、極めて高精度に判断することができる。
その他の点においても、アライナ部313は、第1の実施の形態によるアライナ部13と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第4の実施の形態による小切手処理装置301のアライナ部313は、重送検知センサ47において、受信部52の上面52Tを保守面側に傾斜させ、該保守面側に位置する保守作業者側に向けた。これによりアライナ部313は、上面52Tにおける堆積物の状態を容易に確認させ、またこの堆積物を清掃治具等により容易に清掃させることができる。これに加えてアライナ部313は、(9)式を満たすように搬送空間30における左右方向の長さである距離L0及び通過範囲332Pの直径である距離LPを定めたことにより、重送検知センサ47による重送の検知精度を格段に高めることができる。
[5.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、送信部51及び受信部52の中心軸を表す仮想的な直線X1を、上側を保守面側(左側)に寄せると共に下側を非保守面側(右側)に寄せるように傾斜させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば直線X1を、上側を保守面側且つ前側又は後側、すなわち左前側又は左後側に傾斜させる等、他の方向に傾斜させても良い。要は、少なくとも直線X1を保守面側寄りに傾斜させることにより、受信部52の上面52Tを下案内面32Sよりも保守面側に傾斜させることができれば良い。第2〜第4の実施の形態についても同様である。
また上述した第2の実施の形態においては、対向状態において清掃孔133Hをステー136の被覆部136Cにより覆う場合について述べた(図5(A))。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば上搬送ガイド31の左側面部分から下方へ延設された板状部材(図示せず)により、対向状態において清掃孔133Hを被覆しても良い。また、被覆部136Cの右側面又は左搬送ガイド133側における清掃孔133Hの周囲にスポンジやモヘア等の部材を取り付け、ステー136を回動可能としながら両者の隙間を埋めるようにしても良い。或いは、非対向状態及び対向状態の何れにおいても、清掃孔133Hを覆わずに開放したままとしても良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、回動部135によって下搬送ガイド32に対し上搬送ガイド31を回動させることにより、アライナ部113を対向状態又は非対向状態に遷移させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば周知のリンク機構やスライド機構、或いはこれらの組合せ等を用いて、上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32の少なくとも一方を回動若しくは変位等させ、対向状態又は非対向状態に遷移させるようにしても良い。これらの場合、例えばリンク部材等の変位若しくは回動等に伴い、対向状態において清掃孔133Hを閉塞するようにしても良い。
さらに上述した第3の実施の形態においては、(6)式を満たすように下搬送ガイド232において搬送空間30における左右方向の長さである距離L0や下通過孔232Hの直径に相当する距離LH等をそれぞれ適切に設定する場合について述べた(図7)。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば(1)式及び(2)式を満たすように距離L1及びL2を定め、これらと距離LHとを基に、(4)式に従って距離L0を設定しても良い。第4の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、上通過孔31H及び下通過孔32Hを、何れも搬送空間30における左右方向の中央付近にそれぞれ配置する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、上通過孔31H及び下通過孔32Hを、中央から左寄りや右寄りとなる位置に配置しても良い。要は、搬送される小切手CKの枚数を適切に検知できれば良い。第2〜第4の実施の形態についても同様である。特に第3の実施の形態においては、(1)式、(2)式及び(6)式が満たされていれば良く、また第4の実施の形態においては(7)式、(8)式及び(9)式が満たされていれば良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、送信部51を搬送空間30の上側に配置すると共に、受信部52を下検知部として該搬送空間30の下側に配置する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば受信部52を該搬送空間30の上側に配置すると共に、送信部51を下検知部として搬送空間30の下側に配置しても良い。この場合も、仮想的な中心軸を表す直線X1の上側が保守面側に傾斜していれば良い。第2〜第4の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、小切手CKの枚数に応じて超音波の減衰度合が変化すること利用して、受信した超音波の強度を基に小切手CKが重送されているか否かを検知する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば所定の波長でなる光や電磁波等(以下これも媒体検知波と呼ぶ)が小切手CKを通過する度合が小切手CKの枚数に応じて変化する場合に、受信した媒体検知波の強度を基に、小切手CKが重送されているか否かを検知しても良い。この場合も、媒体検知波の仮想的な中心軸を表す直線の上側が保守面側に傾斜していれば良い。第2〜第4の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、搬送空間30内を搬送される小切手CKに対し、該搬送空間30の上側に配置した送信部51から出射された超音波を透過させ、該搬送空間30の下側に配置した受信部52により受信させる場合について述べた(図2〜図4)。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば搬送空間30の下側に配置した送信部51から出射された光や電磁波等の媒体検知波を小切手CKにより反射させ、該搬送空間30の下側に配置した受信部52によりこれを受信させても良い。第2〜第4の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、上搬送ガイド31の上案内面31S及び下搬送ガイド32の下案内面32Sを、何れもほぼ水平とする場合について述べた(図2及び図3)。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば上案内面31S及び下案内面32Sを、前側が高く後側が低い傾斜面とする等、種々の方向に傾斜した傾斜面としても良い。第2〜第4の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、上搬送ガイド31及び下搬送ガイド32の間に搬送空間30を形成し、この搬送空間30内で小切手CKを搬送方向である後方向へ搬送する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば上搬送ガイド31を省略しても良い。この場合、搬送ローラ対41により小切手CKを第1搬送路W1(図1)に沿って搬送方向である後方向へ搬送できれば良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、アライナ部13において後方向を搬送方向とし、この後方向と平行な左側の面を保守面とし、その反対側を非保守面とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば右側の面を保守面とし、左側の面を非保守面としても良い。或いは、小切手CKを左右方向に沿って搬送する場合に、前側及び後側の一方を保守面とし他方を非保守面としても良い。要は、搬送方向と平行な何れかの面を保守面とすれば良い。第2〜第4の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、小切手CKが重送されているか否かを検知する重送検知センサ47に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば小切手CKの有無を検知するセンサや、小切手CKの搬送速度と信号レベルが変化した時間とを基に該小切手CKにおける搬送方向の長さを検知するセンサ等、小切手CKに関する種々の値を検知するセンサに本発明を適用しても良い。第2〜第4の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、小切手を取り扱う小切手処理装置1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣や証券、或いは商品券等、種々の紙葉状の媒体を取り扱う種々の装置に本発明を適用しても良い。第2〜第4の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、下搬送ガイドとしての下搬送ガイド32と、搬送部としての搬送ローラ対41と、検知部としての重送検知センサ47とによって媒体鑑別装置としてのアライナ部13を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる下搬送ガイドと、搬送部と、検知部とによって媒体鑑別装置を構成しても良い。
本発明は、例えば顧客に投入された小切手から種々の情報を検知しながら搬送して入金取引を行う小切手処理装置でも利用できる。
1、101、201、301……小切手処理装置、3……制御部、11……バンドル部、12……分離部、13、113、213、313……アライナ部、14……スキャナ部、30……搬送空間、31、231、331……上搬送ガイド、31H……上通過孔、31S……上案内面、32、232、332……下搬送ガイド、32H、232H、332H……下通過孔、32S……下案内面、33、133……左搬送ガイド、33S……左案内面、34……右搬送ガイド、34S……右案内面、41……搬送ローラ対、47……重送検知センサ、51……送信部、52……受信部、52T……上面、133H……清掃孔、135……回動部、136……ステー、137……軸体、138……スライド軸、232HL……下通過孔左端、232HR……下通過孔右端、332P……通過範囲、332PL……通過範囲左端、332PR……通過範囲右端、CK……小切手、CKS……短辺最短小切手、L0、L1、L2、L11、L12、LH、LP……距離、LS……最短短辺長、X1……直線、Z1……清掃治具。

Claims (9)

  1. 保守作業者が対峙すべき保守面と平行な搬送方向に沿って媒体を案内し、該保守面と交差する下案内面を上方に向けた下搬送ガイドと、
    前記媒体に駆動力を伝達させ、前記搬送方向へ前記媒体を搬送させる搬送部と、
    前記搬送部により搬送される前記媒体が通過する空間である搬送空間に向けて所定の媒体検知波を送信する送信体と、該送信体から送信され前記搬送空間内を通過した前記媒体検知波を受信する受信体とを有する検知部と
    を具え、
    前記検知部の前記送信体及び前記受信体のうち何れか一方は、前記下案内面よりも下側に設置された下検知部であり、且つ前記媒体検知波を送信又は受信する媒体検知面が、前記下案内面に対し前記保守面側に傾斜している
    ことを特徴とする媒体鑑別装置。
  2. 前記下検知部は、前記下搬送ガイドに取り付けられ、
    前記下搬送ガイドは、前記保守面に沿った下保守側板を有すると共に、該下保守側板における前記下検知部の前記保守面側となる箇所に、該下保守側板を貫通する保守孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体鑑別装置。
  3. 前記下案内面と対向し該下案内面との間に前記搬送空間を形成する上案内面を有する上搬送ガイド
    をさらに具えることを特徴とする請求項2に記載の媒体鑑別装置。
  4. 前記下搬送ガイドに対して前記上搬送ガイドを変位させることにより、前記上案内面を前記下案内面に対向させた対向状態と、該上案内面を該下案内面から引き離した非対向状態とに遷移させる状態遷移部と、
    前記対向状態において前記保守孔を被覆し、前記非対向状態において前記保守孔を開放する被覆部と
    をさらに具えることを特徴とする請求項3に記載の媒体鑑別装置。
  5. 前記被覆部は、前記下搬送ガイド及び前記上搬送ガイドを前記非対向状態に保持する保持体の一部である
    ことを特徴とする請求項4に記載の媒体鑑別装置。
  6. 前記保守面側及びその反対である非保守面側を結ぶ幅方向に関し、前記搬送空間内における前記媒体の位置を所定の幅方向範囲内に規制する幅方向ガイド
    をさらに具え、
    前記媒体は、前記幅方向の長さが最も短い幅最短媒体における該幅方向の長さが所定の最短幅長であり、
    前記下搬送ガイドは、前記下案内面に前記媒体検知波を通過させる通過孔が形成され、前記幅方向ガイドにより規制された範囲内で前記媒体が前記媒体検知波の経路を横切るときに、該媒体検知波のうち前記受信体に到達する全範囲が該媒体に照射される
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体鑑別装置。
  7. 前記下搬送ガイドは、前記搬送空間における最も前記保守面側の箇所から前記通過孔における最も前記非保守面側の箇所までの間隔と、前記搬送空間における最も前記非保守面側の箇所から前記通過孔における最も前記保守面側の箇所までの間隔とが、何れも前記最短幅長以下である
    ことを特徴とする請求項6に記載の媒体鑑別装置。
  8. 前記下搬送ガイドは、前記搬送空間における最も前記保守面側の箇所から前記通過孔を通過する前記媒体検知波における最も前記非保守面側の箇所までの間隔と、前記搬送空間における最も前記非保守面側の箇所から前記通過孔を通過する前記媒体検知波における最も前記保守面側の箇所までの間隔とが、何れも前記最短幅長以下である
    ことを特徴とする請求項6に記載の媒体鑑別装置。
  9. 利用者から媒体を受け取る受取部と、
    前記媒体を鑑別する鑑別部と、
    前記鑑別部により得られた鑑別結果を基に、前記利用者との間で前記媒体に関する取引処理を行う制御部と
    を具え、
    前記鑑別部は、
    保守作業者が対峙すべき保守面と平行な搬送方向に沿って前記媒体を案内し、該保守面と交差する下案内面を上方に向けた下搬送ガイドと、
    前記媒体に駆動力を伝達させ、前記搬送方向へ前記媒体を搬送させる搬送部と、
    前記搬送部により搬送される前記媒体が通過する空間である搬送空間に向けて所定の媒体検知波を送信する送信体と、該送信体から送信され前記搬送空間内を通過した前記媒体検知波を受信する受信体とを有する検知部と
    を具え、
    前記検知部の前記送信体及び前記受信体のうち何れか一方は、前記下案内面よりも下側に設置された下検知部であり、且つ前記媒体検知波を送信又は受信する媒体検知面が、前記下案内面に対し前記保守面側に傾斜している
    ことを特徴とする媒体処理装置。
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