JP2018194575A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】割り込み制御回数を削減することで、画像形成装置における処理負荷を低減する。
【解決手段】複数のプロセスを実行することで、画像を形成する画像形成装置であって、プロセス毎に、プロセスに応じて、画像データを所定の領域に分割する領域分割手段と、プロセス毎に、所定の領域におけるビデオカウント値を並列に算出するビデオカウント値算出手段と、所定の領域におけるビデオカウント値の算出が完了していることを条件に、割り込み信号を出力する割り込み信号出力手段と、を備え、割り込み信号出力手段は、ビデオカウント値の算出完了位置が所定の範囲内に位置する所定の領域の割り込み信号を、同じタイミングで出力する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムに関する。
従来、電子写真方式や静電記録方式等の作像原理やプロセス手段で記録材にトナー像を形成し、その記録材上のトナー像を熱定着して画像形成物を出力する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置には、感光体上にトナー像を形成するための現像装置、感光体上のトナー像を記録材上に転写する転写装置、記録材上のトナー像を加熱した定着ローラにより定着する定着装置が組み込まれている。
また、このような画像形成装置では、画像形成により消費した分のトナーを補給する必要があることから、ビデオカウンタ等の画像データ処理手段により、出力対象である画像データから予めトナーの消費量を算出している。具体的には、デジタル画像データ信号の画素毎の出力レベルを加算したビデオカウント数を一義的にトナー補給量に換算している。そして、このトナー補給量に基づいて、トナーを予測して補給している(ビデオカウントATR方式(Auto Toner Replenishment))。
近年、このような画像形成装置において、特に小型化又は高速化が進んでおり、トナーが消費されたときのトナー濃度の変動に応じて、適正なタイミングで適正な量のトナーを補給する必要がある。仮に、適正なタイミングで適正な量のトナーを補給できなければ、現像装置内部における現像剤のT/D比(現像剤の総量に対するトナーの重量比、トナー濃度比率)にムラが発生し、これにより画像濃度の安定性が損なわれる可能性がある。
このような状況において、特許文献1には、画像データをページ単位で複数の領域に分割し、その分割した領域(分割領域)におけるトナー消費量の見積もりに基づいて、現像装置への補給タイミングを制御する画像形成装置が開示されている。
特開2009−300832号公報
しかしながら、特許文献1の画像形成装置のように、各分割領域におけるビデオカウント値の検出が完了する都度、適宜プロセス制御にフィードフォワードする場合、分割領域の数が増えると、頻繁に割り込み処理が発生することなる。そのため、例えば、印刷処理の速度の低下等、制御部において処理速度が低下することになる(即ち、画像形成装置における処理速度の低下を招来することになる)。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、割り込み制御回数を削減することで、画像形成装置における処理負荷を低減することである。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、複数のプロセスを実行することで、画像を形成し、前記プロセス毎に、前記プロセスに応じて、画像データを所定の領域に分割する領域分割手段と、前記プロセス毎に、前記所定の領域におけるビデオカウント値を並列に算出するビデオカウント値算出手段と、前記所定の領域におけるビデオカウント値の算出が完了していることを条件に、割り込み信号を出力する割り込み信号出力手段と、を備え、前記割り込み信号出力手段は、前記ビデオカウント値の算出完了位置が所定の範囲内に位置する前記所定の領域の割り込み信号を、同じタイミングで出力することを特徴とする。
本発明によれば、割り込み制御回数を削減することで、画像形成装置における処理負荷を低減することができる。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置の構成図である。 本発明の実施形態1に係る画像形成装置のブロック図である。 分割ビデオカウント値を算出する入力画像の分割方法を説明する図である。 画像形成処理の手順を示すフローチャートである。 割り込み処理の手順を示すフローチャートである。 ビデオカウント処理の手順を示すフローチャートである。 各分割領域におけるビデオカウント処理の完了タイミングと、割り込み信号の出力タイミングを示した図である。 プリントコントローラが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る画像形成装置におけるビデオカウント処理の手順を示すフローチャートである。 各分割領域と割り込み信号の出力タイミングを示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面及びフローチャートを用いて説明する。但し、本発明の技術的範囲は、本実施形態に限定されるものではない。
[第1実施形態]
(画像形成装置の動作説明)
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成図である。以下、図1を用いて、電子写真方式の画像形成装置における画像形成動作を説明する。図1に示すように、画像形成装置101は、中間転写体を用いたフルカラー電子写真画像形成装置であり、4つの感光体ドラムを備える。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成する各プロセスユニットP(Pa、Pb、Pc、Pd)には、それぞれ感光体1(1a、1b、1c、1d)が配置されており、各感光体は矢印方向に回転自在となっている。
また、各感光体1(1a−1d)の周囲には、一次帯電手段としてのコロナ帯電器2(2a−2d)、露光装置3(3a−3d)、現像装置4(4a−4d)、クリーナー5(5a−5d)が感光体1の回転方向に沿って順次配置されている。
さらに、現像装置4には、現像装置4で消費する現像剤の補給に使用される現像剤を収容する現像剤収容容器10(10a,10b,10c,10d)がそれぞれ接続されている。なお、画像形成において感光体1に作用する各プロセスユニットは、後述するプリントコントローラ部220の制御手段により制御される。また、現像剤は、主にトナーであるが、トナーにキャリア等が含まれる場合もある。
以下、各プロセスユニットについて説明する。コロナ帯電器2は、感光体1の上方に配置され、感光体1の表面を所定の極性、電位で、均一に帯電する。露光装置3は、感光体1の回転方向におけるコロナ帯電器2の下流側に配設され、画像データに対応したレーザー光をOFF/ONしながら走査して、感光体1に静電潜像を形成する。
現像装置4は、感光体1の回転方向における露光装置3の下流側に配置され、キャリア等に付着しているトナーを静電潜像の露光部に付着させ現像し、感光体1上にトナー像を形成させる。一次転写ローラは、感光体1の回転方向における現像装置4の下流側に配設され、感光体1と一次転写ローラとの間には一次転写部N1(N1a、N1b、N1c、N1d)が形成される。
クリーナー5は、図1のように配置され、トナー像転写後の感光体1より残留トナー等の付着物を除去する。なお、感光体1は、クリーナー5により残留トナーが除去されると、再び帯電工程に戻り、上述の一連の画像形成動作が繰り返される。中間転写ユニット6は、各感光体1の下方に配設される。感光体1(1a、1b、1c、1d)上に形成された各色のトナー像は、上述のように順次中間転写ベルト上に転写され、その後に、ベルトの回転とともに、二次転写部N2まで搬送される。
一方、給送カセットから取り出された記録材は、ピックアップローラを経て搬送ローラに供給され、さらに同図左方より二次転写部N2に搬送される。そして、二次転写部N2において、二次転写ローラ56、57間に印加される二次転写バイアスによって、上述のトナー像が記録材上に転写される。なお、中間転写ベルト上の転写残トナー等は、中間転写ベルトクリーナー55によって除去、回収される。
定着装置7は、記録材の搬送方向における二次転写部N2の下流側に配置され、記録材が搬送されると、加圧、加熱することにより記録材表面上の未定着トナー像を溶融して定着させ、記録材上にフルカラー画像を形成する。
(画像形成装置の構成)
図2は、本実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。図2に示すように、画像形成装置101は、概して、システムコントローラ部210と、プリントコントローラ部220により構成される。
システムコントローラ部210は、CPU211、ROM(Read Only Memory)212、RAM(Random Access Memory)213、プリンタ通信IF部214、画像処理部215を備える。また、プリントコントローラ部220は、CPU221、ROM222、RAM223、コントローラ通信IF部224を備える。システムコントローラ部210、プリントコントローラ部220の各々に関して、CPU(211、221)は、ROM(212、222)内の初期プログラムに従って、メインプログラムをROMより読み出し、RAM(213、223)に記憶する。
RAM(213、223)は、プログラム格納用のメモリ、またワーク用のメインメモリとして使用される。なお、RAM(213、223)に格納されるプログラムには、後述において示されるフローチャートを実行するための動作プログラムも含まれる。
プリントコントローラ部220は、システムコントローラ部210から受信した分割ビデオカウント値情報に基づき、CPU221により各プロセスユニットを制御する。この各プロセスユニットの制御には、定着装置7の定着温度の制御、現像装置4へのトナー補給制御、二次転写部N2における転写バイアス制御等が含まれる。
画像処理部215は、CPU211の命令に従って、プリントコントローラ部220における画像形成に関連する処理を実行する。画像処理部215は、図2に示すように、画像生成部216、色変換処理部217、ビデオカウント部218、ハーフトーン処理部219を有する。
画像生成部216は、不図示のコンピュータ装置等から受信する印刷データより、印刷処理が可能なラスターイメージデータを生成し、RGBデータ及び各画素のデータ属性を示す属性データとして画素毎に出力する。
なお、画像生成部216は、コンピュータ装置等から受信した画像データではなく、カラー画像形成装置自体に画像読取手段を具備させ、その画像読取手段で読み取った画像データを処理する構成としてもよい。また、画像読取手段には、少なくともCCD(Charged Couple Device)、又はCIS(Contact Image Sensor)が含まれる。その他、読み取った画像データに対して、所定の画像処理を行う処理部を併せて設けるように構成してもよい。また、その場合、画像形成装置自体に設ける構成とせず、図示しないインターフェースを介して、外部の画像読取手段から画像データを受け取るように構成してもよい。
色変換処理部217は、RGBデータをトナー色にあわせてCMYK変換し、CMYKデータを生成する。ここでの画像データは、CMYKのトナー載り量を示したデータになっており、画素単位で、値として例えば0〜255等の8bitで表現される。具体的な値として、CMYKの各色の値が0であれば、トナーが未使用であることを示し、その値が大きくなるにつれて濃度は濃くなり、255で各色において最大の濃度であることを示す。
また、ここで、上述したトナー載り量は、255で100%を意味し、前述のトナー載り量は255で100%を意味し、CMYKの各色のトナー載り量を足し合わせた値が、その画素におけるトナー載り量として示される。
色変換処理部217において色変換が施されたCMYKデータは、ビデオカウント部218とハーフトーン処理部219に送信される。ビデオカウント部218は、色変換処理部217で生成されたCMYKデータに対して、画像データ(より詳細には、画像データのうち、1ページに相当する領域)を所定の領域に分割した各領域内の画素のトナー載り量を検出する。そして、この画像データを所定の領域に分割した各領域内の画素のトナー載り量に基づいて、分割ビデオカウント値を算出する。
ここで、分割ビデオカウント値として、例えば、入力画像の画素データを出力画像のトナー載り量に変換し、画像データを所定の領域に分割した領域内の画素毎のトナー載り量を加算したもの等がある。その他、単位面積(例えば、1mmx1mm)当たりの載り量のうち、最も大きい値を検出するもの(最大トナー量)や、画像データを所定の領域に分割した領域内でトナーが載る面積率(領域の割合)を算出するもの(被覆率)等がある。
即ち、分割ビデオカウント値は、ビデオカウント部218で検出する種々の値として総称されるものであり、本実施形態では、主に領域内の画素毎のトナー載り量を加算したもの、最大トナー量を、その一例として説明する。また、ビデオカウント部218の分割ビデオカウント値算出方法に関しては、図3、図6を用いて後述する。
ハーフトーン処理部219は、色変換処理部217から出力されるCMYKデータの各色に対して、ハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理部219の具体的な構成としては、スクリーン処理によるもの、又は誤差拡散処理によるものがある。スクリーン処理は、所定の複数のディザマトリクス及び入力される画像データ用いて、N値化するものである。また、誤差拡散処理は、入力画像データを所定の閾値と比較することにより、N値化を行い、その際の入力画像データと閾値との差分を以降にN値化処理する周囲画素に対して拡散させる処理である。
プリンタ通信IF部214とコントローラ通信IF部224は、システムコントローラ部210とプリントコントローラ部220間でコントローラIF230を介して通信を行うためのインターフェースである。なお、ここで通信される情報としては、印刷する画像データの他、システムコントローラ210からの制御信号や、ビデオカウント部218により算出された分割ビデオカウント値情報等がある。
(分割ビデオカウント部における領域分割方法)
図3は、分割ビデオカウント値を算出する入力画像の分割方法を説明する図である。図3(a)は、画像データ(より詳細には、画像データのうち、1ページに相当する領域)を主走査方向に3分割、副走査方向に3分割した例を示す。図3(b)は、分割領域として入力画像の先端領域と後端領域を指定する場合を、その一例として示したものである。図3(c)は、入力画像を主走査方向に7分割、副走査方向に2分割した例を示す。さらに、図3(d)は、図3(a)から図3(c)までに示した分割領域を重ね合わせた例を示す。
本実施形態において、分割領域vc1a−vc1i(図3(a))に関する情報は、現像装置4に接続される現像収容容器10から補給する現像剤の補給制御に用いられる。分割領域vc2a−vc2b(図3(b))に関する情報は、二次転写部N2における転写バイアス制御に用いられる。分割領域vc3a−vc3n(図3(c))に関する情報は、定着装置7の定着温度制御に用いられる。このように、本実施形態において、各プロセスユニットにおいて最適な制御を行えるように、現像・転写・定着といったプロセス(処理工程)毎に分割領域を設定する。
ビデオカウント部218は、画像データ310が入力されると、CPU211により指定されたページの各分割領域(vc1a−vc1i、vc2a−vc2b、vc3a−vc3n)において、画像データ310の分割ビデオカウント値を算出する。そして、その算出した分割ビデオカウント値を、ビデオカウント部218内部に有する不図示のレジスタに格納する。
また、ビデオカウント部218は、画像データ310の各分割領域におけるビデオカウント値(即ち、分割ビデオカウント値)の検出が完了すると、領域完了割込み信号301−306を出力する。そして、この場合において、各分割領域のうち、検出完了位置(即ち、ビデオカウント値の算出完了位置)が近い領域に関しては、検出完了割り込み信号を同じタイミングで出力する。このように、ビデオカウント部218は、割り込み信号出力手段として機能する。システムコントローラ部210のCPU211は、この割込み信号301−306を検出すると、ビデオカウント部218に格納された分割ビデオカウント値を読み込む。補足として、システムコントローラ部210のCPU211は、図3に示すように、入力画像(画像データ)を所定の領域に分割する領域分割手段として機能する。
(システムコントローラにおける処理フロー)
次に、図4、図5、図6を用いて、本実施形態に係る画像形成装置のシステムコントローラ部210における制御の手順を説明する。図4、図5はシステムコントローラ部210におけるCPU211による制御フローである。図6は、システムコントローラ210の指示に基づいて、ビデオカウント部218が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
先ず、図4を用いて、画像形成処理の手順を説明する。システムコントローラ部210のCPU211は、画像生成部216により、不図示のコンピュータ装置等から受信した印刷データを用いて、印刷処理が可能なラスター画像データを生成する(S410)。画像生成部216は、この生成したラスター画像データをRGB等の所定の色空間データとして画素毎に出力する。
CPU211は、ステップ401において生成したラスター画像データを、RAM213に蓄積する(S420)。即ち、多値スプール処理を実行する。CPU211は、次に、色変換処理部217を起動し、RAM213からラスター画像データを読み込み、トナー色に合わせてCMYK変換を実行し、CMYKデータを生成する(S430)。
CPU211は、設定した分割領域に基づいて、ビデオカウント部218により、色変換処理部217で生成されたCMYKデータを画像データとしてビデオカウント処理を実行する(S440)。また、この処理の過程で、ビデオカウント部218は、領域完了割り込み信号を出力する。なお、ビデオカウント部218におけるビデオカウント処理に関しては、図6を用いて後述する。
システムコントローラ部210は、ハーフトーン処理部219により、スクリーン処理による手法、又は誤差拡散処理による手法によりN値化を施したハーフトーンデータを生成する(S450)。CPU211は、ステップS450で生成したハーフトーンデータを、RAM213に蓄積する(S460)。即ち、ハーフトーンデータスプール処理を実行する。
CPU211は、プリンタ通信IF部214により、RAM213に蓄積したハーフトーンデータをプリンタコントローラ部220に送信する(S470)。以上、ステップS410からS470までの処理を、画像データの各ページに対して(ページ単位で)実行することで、システムコントローラ部210は、ハーフトーンデータを生成し、分割ビデオカウント値を算出する。
次に、図5を用いて、ステップS440においてビデオカウント部218により領域完了割り込み信号が出力された場合の、システムコントローラ部210のCPU211における制御の手順を説明する。
CPU211は、割り込み信号を検知すると、そのとき実行している処理を一時的に中断し、図5に示す処理フローを実行する。そして、図5に示す処理フローが終了すると、CPU211は、先に中断した処理を再開する。
CPU211は、検知した割り込みが何を要因として発生した割り込みかを確認する(S510)。具体的には、CPU211は、割り込み要因確認レジスタ(不図示)から割り込みを出力した出力元を読み込み、さらに割込み詳細要因レジスタを有する場合には、割り込み詳細要因レジスタから割り込み要因を読み込むことで、その内容を確認する。
CPU211は、ステップS510において確認した割り込み要因が、分割ビデオカウント部218の領域完了割り込みであるかを判定する(S520)。領域完了割り込み以外の割り込みであった場合(S520 No)、CPU211は、ステップS560に処理を移行させ、その割り込み要因に即した処理を実行する。領域完了割り込みであった場合(S520 Yes)、CPU211は、ステップS530に処理を移行させる。
ステップS530において、CPU211は、割り込み詳細要因レジスタに基づいて、ビデオカウント部218が格納する分割領域(vc1a−vc1i、vc2a−vc2b、vc3a−vc3n)のいずれか1つ又は複数の分割ビデオカウント値を取得する。CPU211は、次に、割り込み要因レジスタのクリア処理を実行する(S540)。なお、クリア処理には、割り込み詳細要因レジスタのクリア処理も含む。また、ここでのクリア処理は、次の割り込み検知を受け入れるために実行される処理である。CPU211は、ステップS530で取得した分割ビデオカウント値を、プリンタ通信IF214を介してプリントコントローラ部220に通知し、図5に示す処理を終了する(S550)。なお、ここで通知する情報は、分割ビデオカウント値を加工した情報であってもよい。このように、CPU211は、図5に示すステップS510からS560までの処理を、割り込み出力を検知する度に実行する。
次に、図6のフローチャートを用いて、ビデオカウント部218におけるビデオカウント処理の手順を説明する。ビデオカウント部218は、主走査位置カウンタ及び副走査位置カウンタを「0」に初期化する(S610)。即ち、ビデオカウント部218は、画像データの所定のページの最初の位置から開始するために、初期化処理を実行する。
ビデオカウント部218は、画像データを所定単位で取得する(S620)。図6に示す例では、1画素分を所定単位とする。次に、ステップS630において、ステップS631からステップS635までの処理を、各分割領域(vc1a−vc1i、vc2a−vc2b、vc3a−vc3n)において、並列して実行する。なお、図6のフローチャートにおいて、各分割領域における並列処理を、横方向の太線で示している。
以下、ステップS631からステップS635までの処理を説明する。ステップS631において、ビデオカウント部218は、処理対象とする画素が分割ビデオカウント値を算出する分割領域内にあるか否か判定する。より詳細には、ビデオカウント部218は、主走査位置カウンタ及び副走査位置カウンタと、CPU211が指定した領域を示す領域設定レジスタ(不図示)の値に基づいて、領域内にあるか否かを判定する。例えば、主走査位置カウンタが500、副走査位置カウンタが1200であって、分割領域vc1aの領域が(主走査位置,副走査位置)=(0,0)から(2000,1500)の座標で示されるものとする。この場合、ビデオカウント部218は、処理対象とする画素が分割領域vc1a内にあると判定する。ビデオカウント部218は、分割領域内であると判定すると(S631 Yes)、ステップS632に処理を移行させる。
ステップS632において、ビデオカウント部218は、分割ビデオカウント値を更新する。本実施形態において、vc1a−vc1iの分割領域では、分割領域内の画素毎のトナー載り量を加算することにより分割ビデオカウント値を算出する。また、vc2a−vc2b及びvc3a−vc3nの分割領域では、主走査位置カウンタ及び副走査位置カウンタが示す座標の周辺画像データも参照することにより単位面積当たりのトナー載り量を算出し、その最大値を分割ビデオカウント値として更新する。
次に、ステップS633において、ビデオカウント部218は、主走査位置カウンタと副走査位置カウンタのカウント値に基づいて、CPU211により指定された領域にある全ての画素に関して処理が終了したか否かを判定する。そして、全ての画素に関して処理が終了したことを条件に(S633 Yes)、ビデオカウント部218は、ステップS634に処理を移行させる。
ステップS634において、ビデオカウント部218は、ステップS632で更新した分割ビデオカウント値を、その分割領域におけるビデオカウント値として確定し、CPU211により読み込み可能なレジスタに格納する。ビデオカウント部218は、次に、分割領域におけるビデオカウント処理が完了したことを示す領域完了フラグを「1」にセットし、ステップS640に処理を移行させる。なお、この領域完了フラグは、分割領域毎に設定(用意)される。また、ここで、ビデオカウント部218は、分割領域におけるビデオカウント処理が完了したことを示す領域完了フラグをセットしても、直ぐに割り込み信号を出力せずに、その後のステップS650において、割り込み信号を出力するか否かを判定する。
一方、ステップS631において、分割領域内にないと判定された場合、また、ステップS633において分割領域の処理が完了していないと判定された場合も、ビデオカウント部218は、ステップS640に処理を移行させる。
ステップS640において、主走査位置カウンタが主走査終了位置まで到達しているかにより、1主走査分の処理を完了したか否かを判定する。1主走査分の処理が完了している場合(S640 Yes)、ビデオカウント部218は、主走査位置カウンタを「0」に戻し、処理をステップS650に移行する。また、1主走査分の処理が完了していない場合(S640 No)、主走査位置カウンタをインクリメントし、処理をステップS620に返す。
ステップS650に処理を移行させると、ビデオカウント部218は、各分割領域において、新規に領域完了フラグがセットされたか否かを判定する。そして、新規に領域完了フラグがセットされていると判定した場合(S650 Yes)、処理をステップS660に移行させ、また領域完了フラグに変化が無かった場合(S650 No)、処理をステップS670に移行させる。
ステップS660において、ビデオカウント部218は、領域完了フラグがセットされている領域に相当する割り込み信号を出力(発行)する。ビデオカウント部218は、次に、副走査位置カウンタが副走査終了位置まで到達しているかにより、1ページ分の処理が完了したか否かを判定する(S670)。そして、1ページ分の処理を完了していない場合(S670 No)、副走査位置カウンタ及び主走査位置カウンタを「0」に戻し、ステップS620に処理を返し、その後の処理を実行する。また、1ページ分の処理が完了している場合(S670 Yes)、ビデオカウント部218は、図6に示す処理を終了する。このように、ビデオカウント部218は、同一の副走査単位に位置する分割領域に関する割り込み信号を、同じタイミングで出力する。
図7は、各分割領域におけるビデオカウント処理の完了タイミングと、割り込み信号の出力タイミングを示した図である。図7において、横軸は、時間を示している。また、図中の「T」は、ビデオカウント部218による1ページ分の処理時間、即ち、図6のステップS610からS670までの処理時間を示している。
図7において、vc1は、分割領域vc1a−vc1iにおけるビデオカウント処理の完了タイミングを示している。また、vc2は、分割領域vc2a−vc2bにおけるビデオカウント処理の完了タイミングを、vc3は、分割領域vc3a−vc3nにおけるビデオカウント処理の完了タイミングを示している。加えて、interruptは、ビデオカウント部218が割り込み信号を出力するタイミングを示している。
図7を時系列に確認すると、先ず、各分割領域におけるカウント処理(ステップS630)のうち、分割領域vc2aのカウント処理が完了し、ステップS634において、分割領域vc2aに対応する領域完了フラグがセットされる(702a)。次に、主走査終了位置において、領域完了フラグがセットされることから、ステップS660において、ビデオカウント部218は、割り込み信号302を出力する。
さらに、分割領域vc1aからvc1cまでのカウント処理が順次完了すると、順次領域完了フラグがセットされる(701abc)。そして、vc2aでセットされた領域完了フラグに加え、新規に分割領域vc1aからvc1cに対応する領域完了フラグがセットされたことから、ステップS660において、ビデオカウント部218は、割り込み信号303を出力する。同様に、分割領域vc3aからvc3gまでのカウント処理が順次完了すると、ビデオカウント部218は、割り込み信号304を出力する。
図8は、プリントコントローラ部220が実行する処理の手順を示す図である。ステップS810において、図5のステップS550においてシステムコントローラ210のプリンタ通信IF214を介して通知された分割ビデオカウント値を、プリントコントローラ部220(即ち、CPU221)は、受信する。ステップS820において、CPU221は、通知された分割ビデオカウント値に基づいて、各プロセスユニットの制御を実行する。このように、分割ビデオカウント値を予め取得しておくことにより、現像装置4において消費されるトナー消費量、二次転写部N2において必要な転写バイアス、定着装置7において必要な定着温度等を、フィードフォワードすることができる。
以上のように処理を実行することで、複数の分割領域におけるビデオカウント処理の完了に伴う割り込み信号の出力タイミングを相応に揃えることができる。また、これにより、ビデオカウント処理の取得制御に必要となる、割り込み制御回数を削減することができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、1主走査分の処理の完了のタイミングで、その1主走査のうちに終了したビデオカウント処理に基づいて、割り込み信号を揃えて出力する仕様とした。そこで、第2実施形態では、1主走査分の処理が完了したタイミングで、その1主走査分の処理が完了した副走査位置から副走査方向に所定数(所定ライン)以内で、ビデオカウント処理の完了が予定される分割領域があるか否かを判定する。そして、そのビデオカウント処理の完了が予定される分割領域がある場合には、割り込み信号の出力を保留し、その分割領域におけるビデオカウント処理が完了したタイミングで、割り込み信号を揃えて出力する。
以下、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置のビデオカウント部218´の処理に関して、図9、図10を用いて説明する。図9は、ビデオカウント部218´における処理の手順を示すフローチャートである。なお、図9に示す処理のうち、ステップS910、S920、S940、S950、S970、S980は、各々、図6のステップS610、S620、S640、S650、S660、S670と同様の処理であるため、ここではその説明を省略する。
図9では、ステップS950において新規に領域完了フラグがセットされていると判定された場合(S950 Yes)、ビデオカウント部218´は、ステップS960に処理を移行させる。なお、ここで、図10は、ビデオカウント部218´により出力される領域完了割込み信号を示している。
ステップS960において、ビデオカウント部218´は、副走査位置カウンタと、各分割領域の副走査方向の完了位置を確認し、副走査方向における所定ライン以内で別の分割領域におけるビデオカウント処理が完了するか否かを判定する。ここで、例えば、実施形態1において分割領域vc3a−vc3gに対応する割り込み信号304を出力するタイミングにおいて、副走査位置カウンタが「2800」を示しているとする。この場合において、ビデオカウント部218´は、所定ラインである200以内に、ビデオカウント処理の終了する分割領域があるか否かを判定する。
また、この場合において、分割領域vc1dからvc1fのビデオカウント処理における副走査方向の終了位置が「2900」であった場合、それらの領域における領域完了フラグが直ぐにセットされると判定し、処理をステップS980に移行させる。即ち、分割領域vc3a−vc3gに対応する割り込み信号の出力を、分割領域vc1dからvc1fのビデオカウント処理が完了するまで保留する。
そして、その後に、分割領域vc1d−vc1fにおけるビデオカウント処理が完了し、ステップS960に処理が移行されると、分割領域vc3a−vc3g、及びvc1d−vc1fの処理が完了したことを割り込み信号1005として出力する。同様に、ビデオカウント部218´は、分割領域vc1g−vc1i及びvc2b、vc3h−vc3nにおけるビデオカウント処理が完了すると、割り込み信号1101を出力する。このように、ビデオカウント部218´は、所定数の副走査単位内に位置する分割領域に関する割り込み信号を、同じタイミングで出力する。
以上のように、所定の範囲内に位置する分割領域の割り込み信号を、同じタイミングで出力することで、ビデオカウント処理の取得制御に必要となる、割り込み制御回数を、さらに削減することができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成することができる。
即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。また、この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (8)

  1. 複数のプロセスを実行することで、画像を形成する画像形成装置であって、
    前記プロセス毎に、前記プロセスに応じて、画像データを所定の領域に分割する領域分割手段と、
    前記プロセス毎に、前記所定の領域におけるビデオカウント値を並列に算出するビデオカウント値算出手段と、
    前記所定の領域におけるビデオカウント値の算出が完了していることを条件に、割り込み信号を出力する割り込み信号出力手段と、
    を備え、
    前記割り込み信号出力手段は、前記ビデオカウント値の算出完了位置が所定の範囲内に位置する前記所定の領域の割り込み信号を、同じタイミングで出力することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記割り込み信号出力手段は、前記所定の領域におけるビデオカウント値の算出完了位置が副走査方向における所定の範囲内に位置する前記所定の領域の割り込み信号を、同じタイミングで出力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記割り込み信号出力手段は、前記所定の領域におけるビデオカウント値の算出完了位置が同一の副走査単位に位置する前記所定の領域の割り込み信号を、同じタイミングで出力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記ビデオカウント値は、前記所定の領域内の画素毎のトナー載り量を加算することにより算出されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記ビデオカウント値は、前記所定の領域内において、単位面積当たりのトナー載り量のうち、最大のトナー載り量であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ビデオカウント値は、前記所定の領域内で、トナーが載る領域の割合として算出されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. コンピュータを、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  8. 複数のプロセスを実行することで、画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
    領域分割手段により、前記プロセス毎に、前記プロセスに応じて、画像データを所定の領域に分割する領域分割ステップと、
    ビデオカウント値算出手段により、前記プロセス毎に、前記所定の領域におけるビデオカウント値を並列に算出するビデオカウント値算出ステップと、
    割り込み信号出力手段により、前記所定の領域におけるビデオカウント値の算出が完了していることを条件に、割り込み信号を出力する割り込み信号出力ステップと、
    を含み、
    前記割り込み信号出力ステップは、前記ビデオカウント値の算出完了位置が所定の範囲内に位置する前記所定の領域の割り込み信号を、同じタイミングで出力することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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