JP2018194364A - 情報処理装置、計時方法、及び計時プログラム - Google Patents

情報処理装置、計時方法、及び計時プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】時間の経過状況を報知対象者に応じて変更して報知する、ことを目的とする。【解決手段】計時装置は、実時間進行速度で進行する第1期間の開始と同期して開始し、実時間進行速度とは異なる進行速度である疑似進行速度で進行する時間帯を含む第2期間を計時する。そして、計時装置は、第2期間の進行度に応じた経過状況を報知するように報知部を制御する。このように、疑似進行速度で持ち時間を計時することによって、持ち時間の経過状況を発表者に応じて変更して報知できる。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、計時方法、及び計時プログラムに関するものである。
発表を行っている発表者等の報知対象者に対して、時間の経過状況を報知することが一般的に行われている。
特許文献1には、発表を行っている発表者のみに見せる発表者用画面上に時計を表示すると共に、所定時間前、ジャスト予定時間、経過後に対応する警告メッセージを表示するプレゼンテーション装置が開示されている。特許文献1に記載のプレゼンテーション装置では、警告メッセージを格納した警告メッセージテーブルには、予定時間前として初期値−t3、ジャスト予定時間前として初期値、経過後として初期値+t4が設定され、これらはユーザによって任意に設定可能とされている。
特開平11−202845号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプレゼンテーション装置は、報知対象者にかかわらず、予め設定されている初期値等に基づいて警告メッセージを表示するものであり、報知対象者に応じて、時間の経過状況を報知するタイミングや報知する内容を変えるものではない。このため、特許文献1に記載のプレゼンテーション装置では、報知対象者に対して適正な報知が行われない場合があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、時間の経過状況を報知対象者に応じて変更して報知する、情報処理装置、計時方法、及び計時プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置、計時方法、及び計時プログラムは以下の手段を採用する。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「情報処理装置」は、実際の時間の進行速度である実時間進行速度で進行する第1期間の開始と同期して開始し、前記実時間進行速度とは異なる進行速度である疑似進行速度で進行する時間帯を含む第2期間を計時する計時手段と、前記第2期間の進行度に応じた報知を行うように報知手段を制御する報知制御手段と、を備える。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「情報処理装置」は、発表を行っている発表者に与えられた時間の経過状況を報知手段に報知させるために計時する情報処理装置であって、前記発表者の状態又は聴衆の状態を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記状態に基づいて、前記経過状況を報知するように報知手段を制御する報知制御手段と、を備える。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「計時方法」は、実際の時間の進行速度である実時間進行速度で進行する第1期間の開始と同期して開始し、前記実時間進行速度とは異なる進行速度である疑似進行速度で進行する時間帯を含む第2期間を計時手段が計時する第1工程と、前記第2期間の進行度に応じた報知を行うように報知制御手段が報知手段を制御する第2工程と、を有する。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「計時方法」は、発表を行っている発表者に与えられた時間の経過状況を報知手段に報知させるために計時する計時方法であって、前記発表者の状態又は聴衆の状態を特定手段が特定する第1工程と、前記特定手段によって特定された前記状態に基づいて、前記経過状況を報知するように報知制御手段が報知手段を制御する第2工程と、を有する。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「計時プログラム」は、コンピュータを、実際の時間の進行速度である実時間進行速度で進行する第1期間の開始と同期して開始し、前記実時間進行速度とは異なる進行速度である疑似進行速度で進行する時間帯を含む第2期間を計時する計時手段と、前記第2期間の進行度に応じた報知を行うように報知手段を制御する報知制御手段と、して機能させる。
上記課題を解決するため、本発明の一態様である「計時プログラム」は、発表を行っている発表者に与えられた時間の経過状況を報知手段に報知させるために計時する情報処理装置が備えるコンピュータを、前記発表者の状態又は聴衆の状態を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記状態に基づいて、前記経過状況を報知するように報知手段を制御する報知制御手段と、して機能させる。
上記「情報処理装置」には、以下に例示するように、種々の技術的限定を加えてもよい。また、同趣旨の技術的限定を、「計時方法」が実行する処理ステップや「計時プログラム」の機能に加えてもよい。
前記報知手段は、発表を行っている発表者に与えられた時間の経過状況を報知する。
前記計時手段は、前記実時間進行速度よりも速い前記疑似進行速度の時間帯と前記実時間進行速度よりも遅い前記疑似進行速度の時間帯を組み合わせ、前記第2期間の終了を前記第1期間の終了に一致させる。
前記計時手段は、前記第2期間の終了と前記第1期間の終了とを一致させずに、前記疑似進行速度の時間帯を計時する。
前記発表者の状態又は聴衆の状態を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記状態に基づいて、前記疑似進行速度で計時するか否かを決定する決定手段と、を備える。
前記特定手段は、前記実時間進行速度で計時される時間帯において、前記発表者の状態又は聴衆の状態を特定し、前記決定手段は、前記特定手段によって特定された前記状態が所定状態である場合に、前記実時間進行速度で計時される時間帯の後に前記疑似進行速度で計時することを決定する。
前記報知制御手段は、前記状態が所定状態である場合に、前記発表に対する実際の残存時間とは異なる時間を報知するように前記報知手段を制御す。
前記報知制御手段は、前記状態の程度に応じて、前記発表に対する実際の残存時間との相違時間を変化させる。
前記報知制御手段は、前記状態が所定状態である場合に、予め定められているタイミングとは異なるタイミングで前記経過状況を報知するように前記報知手段を制御する。
前記報知制御手段は、前記状態が所定状態である場合に、予め定められているタイミングよりも多い頻度で前記経過状況を報知するように前記報知手段を制御する。
前記発表者の状態は、前記発表者の発話状態又は前記発表者の生体情報に基づく、緊張度である。
前記聴衆の状態は、前記聴衆の動作状態又は発表が行われている施設のデータ通信状態に基づく、前記発表に対する関心度である。
前記報知制御手段は、前記報知をプログレスバーの変化によって行う。
本発明によれば、時間の経過状況を報知対象者に応じて変更して報知する、という効果を有する。
本発明の第1実施形態に係る計時装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る残存時間報知処理に関する機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る第2期間の計時例を示した模式図である。 本発明の第1実施形態に係るプログレスバーを示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る残存時間報知処理に関する機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る第2期間の計時例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る残存時間報知処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る残存時間報知処理に関する機能ブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る残存時間報知処理の例を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係る残存時間報知処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る残存時間報知処理の変形例を示す模式図である。
以下に、本発明に係る情報処理装置、計時方法、及び計時プログラムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
[1.第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態に係る計時装置は、発表を行っている発表者に与えられた時間(以下「持ち時間」という。)の経過状況を報知するものであり、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等の情報処理装置である。より具体的には、計時装置は、発表者による発表開始からの経過時間(消化した時間)を計り、ディスプレイに表示される画像やスピーカーから出力される音によって、持ち時間の残存時間を報知する残存時間報知処理を行う。なお、残存時間の報知対象者は、発表者とされるが、これに限らず、発表を聴いている聴取も報知対象者としてもよい。
[1−1.計時装置の構成]
図1は、本実施形態に係る計時装置10の電気的構成を示すブロック図である。計時装置10は、主制御部20、主記憶部22、補助記憶部24、ディスプレイ26、操作部28、通信部30、スピーカー32、及びマイク34を備える。
主制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、計時装置10全体の動作を制御する。
主記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、主制御部20による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
補助記憶部24は、例えば、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性メモリであり、画像等の各種データ及び主制御部20の処理に利用されるプログラム等を保存する。補助記憶部24に記憶されるプログラムは、例えば、計時装置10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、電子メールやウェブブラウジング、その他各種機能を実現するためのアプリ等である。
ディスプレイ26は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等であり、主制御部20による処理に基づいて画像を表示する。
操作部28は、計時装置10に対して各種入力操作を行うものであり、例えば、タッチパネルやキーボード、マウス、タッチパッド、及びボタン等である。
通信部30は、通信回線に接続する機能を有し、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、携帯電話網等の通信網に接続する。なお、通信部30は、NICに代えて又はNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等を可能とする機能を有してもよい。
スピーカー32は、入力された音信号に基づいて音を出力するものであり、計時装置10に内蔵されていてもよいし、外付けされていてもよい。
マイク34は、入力された音に基づいて音を信号化して出力するものであり、計時装置10に内蔵されていてもよいし、外付けされていてもよい。
これら主制御部20、主記憶部22、補助記憶部24、ディスプレイ26、操作部28、通信部30、スピーカー32、及びマイク34は、システムバス36を介して相互に電気的に接続されている。従って、主制御部20は、主記憶部22及び補助記憶部24へのアクセス、ディスプレイ26に対する画像の表示、操作部28に対する操作状態の把握、通信部30を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス、スピーカー32に対する音の出力制御、及びマイク34に入力された音を示す信号に対する処理等を行える。
[1−2.残存時間報知処理に関する機能ブロック図]
図2は、残存時間報知処理に関する機能ブロック図である。
計時装置10は、画像表示制御部40、音出力制御部42、及び残存時間報知部44を備える。
画像表示制御部40は、ディスプレイ26に表示させる画像を示す画像信号をディスプレイ26へ出力する。
音出力制御部42は、スピーカー32から出力させる音を示す音信号をスピーカー32へ出力する。
本実施形態に係る残存時間報知処理では、一例として、プログレスバー等の画像(以下「報知画像」という。)によって残存時間をディスプレイ26に表示させるが、これに限らず、例えば音声(以下「報知音声」という。)によって残存時間をスピーカー32から出力させてもよい。
残存時間報知部44は、持ち時間の計時及び報知を行い、第1計時部46、第2計時部48、疑似進行速度設定部50、及び報知制御部52を備える。
第1計時部46は、実際の時間の進行速度である実時間進行速度で進行する第1期間を計時する。
第2計時部48は、実時間進行速度とは異なる進行速度である疑似進行速度で進行する時間帯を含む第2期間を計時する。なお、実時間進行速度と疑似進行速度を総称して、時間進行速度という。
疑似進行速度設定部50は、第2計時部48で計時される疑似進行速度を設定する。この設定は、一例として、計時装置10の操作者が行う。なお、疑似進行速度は、実時間進行速度よりも速い進行速度としてもよいし、実時間進行速度よりも遅い進行速度としてもよい。
報知制御部52は、第1期間及び第2期間の進行度に応じた報知を行うように報知部を制御する。すなわち、報知制御部52は、持ち時間の経過状況として、例えば持ち時間の残存時間を第1期間又は第2期間の進行度に応じて報知部に報知させる。本実施形態に係る報知部は、上述のように、ディスプレイ26又はスピーカー32である。このため、報知制御部52は、報知画像を示すデータの画像表示制御部40への出力、又は報知音声を示すデータの音出力制御部42への出力を行う。なお、報知制御部52は、第2期間を計時している場合に同時に第1期間も計時する。
[1−3.第2期間の計時例]
図3は、疑似進行速度で計時される第2期間の計時例を示した模式図である。図3(A)は、実時間進行速度で計時される第1期間を示し、図3(B),(C)は疑似進行速度で計時される第2期間を示す。
図3(A),(B),(C)におけるTs_1及びTs_2は持ち時間の計時開始タイミングを示し、Te_1及びTe_2は持ち時間の計時終了タイミングを示す。図3(A),(B),(C)で示される持ち時間の長さは同じであり、例えば10分である。図3(A)におけるT7は、10分割した第1期間の7番目を示すタイミング、すなわち残存時間が3分となるタイミングであり、一例として、残存時間の報知タイミングである。
本実施形態に係る第2計時部48は、実時間進行速度よりも速い疑似進行速度の時間帯と実時間進行速度よりも遅い疑似進行速度の時間帯を組み合わせ、第2期間の終了を第1期間の終了に一致させる。図3(B),(C)におけるT7B及びT7Cは、疑似進行速度が切り替わるタイミング(以下「切替タイミング」という。)であり、図3(A)におけるT7に対応している。
図3(B)は、計時開始タイミングTs_2から切替タイミングT7Bに至るまでは実時間進行速度よりも速い疑似進行速度の時間帯であり、切替タイミングT7Bから計時終了タイミングTe_2に至るまでは実時間進行速度よりも遅い疑似進行速度の時間帯である。すなわち、図3(B)の例では、残存時間報知処理は、図3(A)に示されるタイミングT7よりも早いタイミングで、切替タイミングT7Bに至る。
なお、本実施形態に係る報知制御部52は、ディスプレイ26に持ち時間の経過状況を示すプログレスバーを継続的に表示させることで、残存時間を報知する。
図4は、持ち時間の残存時間を示すプログレスバー60の一例である。図4(A)は円形のプログレスバー60であり、「開始」、「残り時間」、「終了」の位置が時間進行速度にかかわらず同じであり、一端が円60Aの中心と同一とされるバー60Bが持ち時間の経過に応じて開始から終了へ移動する。すなわち、図3(B)の例では、「開始」から「残り時間」に至るまでは、バー60Bの移動速度が相対的に速い。一方で、「残り3分」から「終了」に至るまでは、バー60Bの移動速度が相対的に遅い。
図4(B)は、時間の経過と共に左から右へ移動するプログレスバー60の一例である。図4(B)の例でも、「開始」、「残り時間」、「終了」の位置が時間進行速度にかかわらず同じであり、時間進行速度に応じて移動速度が変化する。
そして、残存時間報知処理が図3(B)に示すように第2期間を計時することによって、発表者は、プログレスバー60において「残り3分」とのように報知される残存時間よりも長い残存時間を実際には得ることになる。このため、例えば、発表の後半に時間が不足する場合の多い発表者に対して、図3(B)の残存時間報知処理が適用される。これにより、発表者は、発表の後半において自身が認識するよりも長い残存時間を得るので、発表の後半において時間が不足することが抑制される。
また、持ち時間の経過状況をプログレスバー60で表示することによって、発表者は、自身が感じる時間経過と疑似進行速度で計時される時間経過との差異を感じたとしても、その差異を明確に認識できない。このため、持ち時間の経過状況の報知をプログレスバー60で行うことにより、発表者が感じる疑似進行速度による計時の違和を抑制できる。
図3(C)では、計時開始タイミングTs_2から切替タイミングT7Cに至るまでが時間進行速度よりも遅い疑似進行速度の時間帯であり、切替タイミングT7Cから計時終了タイミングTe_2に至るまでが実時間進行速度よりも速い疑似進行速度の時間帯である。すなわち、図3(C)の例における残存時間報知処理は、図3(A)に示されるタイミングT7よりも遅いタイミングで、残存時間として「残り3分」を報知する。
残存時間報知処理が図3(C)に示すように第2期間を計時することによって、発表者は、自身が認識する時間よりも長い持ち時間を発表の前半に得ることになる。このため、例えば、発表の前半に時間が不足する場合の多い発表者に対して、図3(C)の残存時間報知処理が適用される。これにより、発表の前半において時間が不足することが抑制される。また、図3(C)に示される計時では、図4に示されるプログレスバー60の「開始」から「残り時間」に至るまでの速度が相対的に遅くなり、「残り3分」から「終了」に至るまでの速度が相対的に速くなる。
以上説明したように、本実施形態に係る計時装置10は、実時間進行速度で進行する第1期間の開始と同期して開始し、実時間進行速度とは異なる進行速度である疑似進行速度で進行する時間帯を含む第2期間を計時する。そして、計時装置10は、第2期間の進行度に応じた経過状況を報知するように報知部を制御する。このように、計時装置10は、疑似進行速度で持ち時間を計時することによって、持ち時間の経過状況を発表者に応じて変更して報知できる。これによって、持ち時間の経過状況の報知が、発表者にとって適正なものとなる。
[1−4.変形例]
本実施形態では、実時間進行速度よりも速い疑似進行速度の時間帯と実時間進行速度よりも遅い疑似進行速度の時間帯を組み合わせる形態について説明したが、本発明はこれに限られず、疑似進行速度の時間帯と実時間進行速度の時間帯を組み合わせてもよい。
また、本実施形態では、第2期間の終了を第1期間の終了に一致させる形態について説明したが、本発明はこれに限られず、第2計時部48は、第2期間の終了と第1期間の終了とを一致させずに、疑似進行速度の時間帯を計時してもよい。例えば、第2計時部48が疑似進行速度を実時間進行速度よりも速く計時することで、第2期間の終了を第1期間の終了よりも早くする。又は、第2計時部48が疑似進行速度を実時間進行速度よりも遅く計時することで、第2期間の終了を第1期間の終了よりも遅くする。これにより、計時装置10は、発表者に応じて持ち時間の長さそのものを変更できる。
また、本実施形態では、プログレスバー60によって残存時間の報知を継続的に行う形態について説明したが、本発明はこれに限られず、スピーカー32からの音声やディスプレイ26に表示させる画像によって残存時間の報知を行ってもよい。報知制御部52は、例えば、持ち時間において少なくとも1回以上、予め定められたタイミングで報知を行う。報知タイミングは、例えば、予め定められた残存時間となったタイミングや、時間進行速度が変化するタイミング(以下「変化タイミング」という。)と同じでもよいし、変化タイミングの所定時間前又は所定時間後でもよい。なお、報知される残存時間は、疑似進行速度に応じた時間、すなわち実際の残存時間とは異なる虚偽の残存時間である。
また、本実施形態では、残存時間報知処理を発表時間の計時に用いる形態について説明したが、本発明はこれに限られず、他の計時に用いてもよい。例えば、残存時間報知処理は、プログレスバー60が表示される交通信号機に用いられてもよい。この形態の場合、例えば、交通信号機が青信号となっている場合に、図3(B)に示すような疑似進行速度を適用し、交通信号機が赤信号となっている場合に、図3(C)に示すような疑似進行速度を適用する。
[2.第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態に係る計時装置10の電気的構成は、図1に示す第1実施形態に係る計時装置10の電気的構成と同様であるので説明を省略する。
[2−1.本実施形態に係る残存時間報知処理の概要]
本実施形態に係る残存時間報知処理は、発表者の状態に基づいて疑似進行速度で計時するか否かを決定する。本実施形態に係る発表者の状態は、一例として緊張状態であり、発表者が緊張している場合には疑似進行速度で計時を行う一方、発表者が緊張していない場合には実時間進行速度で計時を行う。
[2−2.残存時間報知処理に関する機能ブロック図]
図5は、本実施形態に係る残存時間報知処理に関する機能ブロック図である。なお、図5における図2と同一の構成部分については図5と同一の符号を付して、その説明を省略する。本実施形態に係る残存時間報知部44は、第1計時部46、第2計時部48、疑似進行速度設定部50、報知制御部52、状態特定部54、及び進行速度決定部56を備える。
状態特定部54は、発表者の状態を特定する。発表者の状態とは上述したように発表者の緊張状態であり、発表者の発話状態又は発表者の生体情報に基づく緊張度である。緊張度は発表者の緊張状態の程度を示す指標である。緊張度は、一例として、マイク34で集音した発表者の発話状態に基づいて特定され、発表者の発話状態と基準値との乖離の度合いとされる。
すなわち、状態特定部54は、発表者の発話状態と基準値との乖離度が大きいほど、発表者はより緊張しており、緊張度が高いと特定する。基準値は、例えば、一般的な発話速度や単位時間あたりの言葉に詰まる回数等である。また、発表者の発表開始前後から所定時間までにおける発話状態を検知し、それを基準値としてもよい。
この他に、発表者が緊張状態にある場合を、発表に用いる資料(以下「プレゼン資料」という。)の進行状況が予定された時間と乖離している場合や、発表そのものの進行状況が予行練習における進行状況と乖離している場合としてもよい。なお、この場合、プレゼン資料の進行状況や発表の進行状況は、別途、計時装置10によって計時される。
進行速度決定部56は、状態特定部54によって特定された発表者の状態に基づいて、疑似進行速度で計時するか否かを決定する。すなわち、発表者の緊張度が高いと状態特定部54が特定した場合、進行速度決定部56はそれまで実時間進行速度で計時していた持ち時間を疑似進行速度で計時するように決定する。一方、状態特定部54が発表者の緊張度は高くないと特定した場合、進行速度決定部56は持ち時間を引き続き実時間進行速度で計時するように決定する。
このように、状態特定部54は、実時間進行速度で計時される時間帯において、発表者の状態を特定する。そして、進行速度決定部56は、状態特定部54によって特定された発表者の状態が所定状態(緊張状態)である場合に、実時間進行速度で計時される時間帯の後に疑似進行速度で計時することを決定する。
[2−3.第2期間の計時例]
図6は、本実施形態に係る第2期間の計時例を示した模式図である。図6(A)は、持ち時間が実時間進行速度のみで計時される第1期間を示し、図6(B),(C),(D)は疑似進行速度を含んで計時される第2期間を示す。
図6において計時開始タイミングTs_2からタイミングTまでは、発表者の状態を特定する特定期間であり、実時間進行速度で計時される時間帯である。特定期間の後である特殊期間及び調整期間は、発表者の緊張度が高い場合に疑似進行速度で計時される時間帯である。すなわち、タイミングTは、特定期間から特殊期間に移行するタイミングである。
図6(B)では特殊期間の疑似進行速度が実時間進行速度よりも速く、図6(C)では特殊期間の疑似進行速度が実時間進行速度よりも遅くされる。
疑似進行速度を含んで計時される図6(B),(C)は、実時間進行速度のみで計時される図6(A)と持ち時間の長さが同じとされる。このため、計時終了タイミングTe_1と計時終了タイミングTe_2とが一致するように、図6(B),(C)ではタイミングT7B,7Cにおいて疑似進行速度の速さが調整される調整期間に移行する。図6(B)の調整期間における疑似進行速度は実時間進行速度よりも遅くされ、図6(C)の調整期間における疑似進行速度は実時間進行速度よりも速くされる。このように、図6(B),(C)で示される第2期間では、特殊期間の後に調整期間が設けられることによって、第2期間の終了が第1期間の終了に一致する。
図6(B)は、例えば、緊張により発話速度が遅くなっている発表者に対応するものであり、特殊期間の疑似進行速度を速くすることで、特殊期間において早く話すことを促され、その後調整期間の疑似進行速度が遅くなっても、緊張している発表者は自身の発話速度で話しやすくなる。一方、図6(C)は、例えば、緊張により発話速度が速くなっている発表者に対応するものであり、特殊期間の疑似進行速度を遅くすることで、特殊期間おいて遅く話すことを促され、その後調整期間の疑似進行速度が速くなっても、緊張している発表者は自身の発話速度で話しやすくなる。このように、発表者の緊張度を発話速度から特定する場合には、進行速度決定部56は、発表者の発話速度に応じて疑似進行速度を決定してもよい。
一方、図6(D)は、計時終了タイミングTe_1と計時終了タイミングTe_2とを一致させない場合であり、タイミングT7Dにおいて移行する調整期間の疑似進行速度が特殊期間と同じとされている。また、計時終了タイミングTe_1と計時終了タイミングTe_2とを一致させない場合には、例えば、調整期間の時間進行速度を実時間進行速度としてもよい。
なお、特定期間は、計時開始タイミングTs_2から開始する必要はなく、例えば、計時開始タイミングTs_2から所定期間経過した後に開始してもよい。また、発表者の状態を特定できる場合には計時開始タイミングTs_2の開始前から特定期間が開始されてもよいし、計時開始タイミングTs_2の開始前に特定期間を開始して終了させてもよい。
[2−4.残存時間報知処理のフローチャート]
図7は、主制御部20によって実行される本実施形態に係る残存時間報知処理の流れを示すフローチャートであり、残存時間報知処理を実現するためのプログラムは補助記憶部24の所定領域に予め記憶されている。図7に示される残存時間報知処理は、一例として、発表者による発表の開始、すなわち持ち時間の残存時間の計時の開始と共に開始される。そして、図7に示される残存時間報知処理は、一例として、第1期間の終了と共に終了する。すなわち、図7に示される残存時間報知処理は、第1期間の終了と第2期間の終了を一致させる。
まず、ステップ100では、特定期間において発表者の状態を状態特定部54が特定する。
次のステップ102では、特定期間から特殊期間に移行するタイミングとなったか否かを報知制御部52が判定し、肯定判定の場合にはステップ104へ移行し、否定判定の場合にはステップ100へ戻る。
ステップ104では、発表者が緊張状態にあるか否かを状態特定部54が判定し、肯定判定の場合にはステップ106へ移行し、否定判定の場合にはステップ114へ移行する。
ステップ106では、特殊期間に応じた疑似進行速度で第2計時部48が計時を行う。
次のステップ108では、特殊期間から調整期間に移行するタイミングとなったか否かを報知制御部52が判定し、肯定判定の場合にはステップ110へ移行し、否定判定の場合にはステップ106へ戻る。
ステップ110では、調整期間に応じた疑似進行速度で第2計時部48が計時を行う。
次のステップ112では、持ち時間が終了したか否かを第2計時部48が判定し、否定判定の場合にはステップ110へ戻り、肯定判定の場合には残存時間報知処理を終了する。
ステップ104で否定判定となった場合に移行するステップ114では、第1計時部46が実時間進行速度で持ち時間を計時する。次のステップ116では、持ち時間が終了したか否かを第1計時部46が判定し、否定判定の場合にはステップ114へ戻り、肯定判定の場合には残存時間報知処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る計時装置10は、発話者の状態に基づいて疑似進行速度で計時するか否かを決定するので、持ち時間の経過状況を発表者に応じて変更して報知できる。これによって、持ち時間の経過状況の報知が、緊張状態にある発表者にとって適正なものとなる。
[2−5.変形例]
本実施形態では、状態特定部54が発話者の状態を特定する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。状態特定部54は、発表を聴いている聴衆の状態を特定し、進行速度決定部56は、特定した聴衆の状態に基づいて、疑似進行速度で計時するか否かを決定してもよい。なお、聴衆の状態とは、例えば、聴衆の動作状態又は発表が行われている施設のデータ通信状態に基づく、発表に対する聴衆の関心度である。
なお、聴衆の関心度は、例えば、基準値との乖離の度合いとされる。基準値は、予め設定されていてもよいし、発表者の発表開始後から所定時間までにおける関心状態を検知し、それを基準値としてもよい。
聴衆の動作状態は、例えば、拍手や音声等の聴衆が発する音であり、聴衆が発する音はマイク34によって集音される。そして、状態特定部54は、聴衆の拍手が大きければ聴衆の関心度が高いと特定する一方、聴衆の音声が大きければ私語が多いために聴衆の関心度が低いと判定する。
聴衆の動作状態は、例えば、発表者を見ていない聴衆の人数や離席した人数であり、この人数は聴衆を撮像した動画像から解析されて得られる。そして、状態特定部54は、発表者を見ていない聴衆の人数が所定割合(例えば50%)以上である場合や、離席した人数が所定割合(例えば20%)以上である場合に、聴衆の関心度が低いと判定する。
また、施設のデータ通信状態とは、データ通信量や無線LANルータへのアクセス数である。すなわち、聴衆が自身の携帯型情報端末(スマートフォンやタブレット端末、ノート型パソコン等)を介して通信を行うことによって、データ通信量や無線LANルータへのアクセス数が増加している場合は、状態特定部54は聴衆の関心度が低いと判定する。
このように、聴衆の関心度が低いと状態特定部54が特定した場合、例えば、進行速度決定部56は図6(D)に示すように、計時終了タイミングTe_2が計時終了タイミングTe_1よりも速くなるように、すなわち持ち時間が短くなるように第2期間を計時するように疑似進行速度を決定してもよい。
[3.第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態に係る計時装置10の電気的構成は、図1に示す第1実施形態に係る計時装置10の電気的構成と同様であるので説明を省略する。
[3−1.本実施形態に係る残存時間報知処理の概要]
本実施形態に係る残存時間報知処理は、発表者の状態に基づいて、持ち時間の経過状況を報知する。本実施形態に係る発表者の状態は、一例として緊張状態であり、発表者が緊張状態にある場合には発表に対する実際の残存時間とは異なる時間を報知する。なお、報知は、スピーカー32から音声を出力することによって行ってもよいし、ディスプレイ26に画像を表示することで行ってもよい。
[3−2.残存時間報知処理に関する機能ブロック図]
図8は、本実施形態に係る残存時間報知処理に関する機能ブロック図である。なお、図8における図2と同一の構成部分については図2と同一の符号を付して、その説明を省略する。本実施形態に係る残存時間報知部44は、状態特定部54及び報知制御部60を備える。
状態特定部54は、発表者の発話状態又は発表者の生体情報に基づく緊張度で示される緊張度を特定する。なお、緊張度は、上述した第2実施形態に係る緊張度と同じであるため、説明を省略する。
報知制御部60は、状態特定部54によって特定された緊張状態に基づいて、持ち時間の経過状況を報知するように報知部を制御する。より具体的には、報知制御部60は、発表者の状態が緊張状態である場合に、発表に対する実際の残存時間とは異なる時間(以下「虚偽残存時間」という。)を報知するように報知部を制御する。
[3−3.残存時間の報知例]
図9は、本実施形態に係る残存時間の報知例を示した模式図である。図9(A)は、実際の残存時間を報知する場合を示し、図9(B),(C),(D)は実際の残存時間とは異なる時間を報知する場合を示す。なお、図9(A)〜(D)において実際の持ち時間は同じであり、実時間進行速度で計時する。図9の例では、持ち時間は一例として10分である。持ち時間の残存時間を報知する報知タイミングの設定時間は、持ち時間が経過してから7分後である。
図9において計時開始タイミングTs_2からタイミングTまでは、発表者の状態を特定する特定期間である。特定期間は、報知タイミングよりも前であれば、計時開始タイミングTs_2と同じタイミングで開始せずに、計時開始タイミングTs_2よりも前のタイミングで開始してもよいし、計時開始タイミングTs_2よりも後のタイミングで開始してもよい。
図9(B)では残存時間が報知タイミングに達した場合に、実際の残存時間が3分であるところ、虚偽残存時間として過少である“2分”を報知する。
図9(C)では残存時間が報知タイミングに達した場合に、実際の残存時間が3分であるところ、虚偽残存時間として過大である“5分”を報知する。
図9(D)では残存時間が報知タイミングに達する前に残存時間が報知され、かつ虚偽残存時間が報知される。図9(D)の例では、残存時間の報知は予め定められた報知タイミングの2分前である残存時間が5分に達した場合であり、虚偽残存時間として過少である“3分”を報知する。
図9(B)のように、虚偽残存時間を実際の残存時間よりも過少に報知することで、例えば、緊張により発話速度が遅くなっている発表者に対して、速く発話することを促すことができる。一方、図9(C)のように、虚偽残存時間を実際の残存時間よりも過大に報知することで、例えば、緊張により発話速度が速くなっている発表者に対して、遅く発話することを促すことができる。このように、発表者の緊張度を発話速度から特定する場合には、報知制御部60は、発表者の発話速度に応じて報知する虚偽残存時間を決定してもよい。
また、図9(D)のように、報知タイミングを早くし、かつ虚偽残存時間を実際の残存時間よりも過少に報知することで、発表者に対して、より速く発話することを促すことができる。このように、例えば、発表者の緊張度が相対的に高い場合には、報知制御部60は、虚偽残存時間と共に緊張状態に応じて報知タイミングを変化させてもよい。
また、報知制御部60は、発表者の緊張状態の程度、すなわち緊張度の大きさ(高低)に応じて、実際の残存時間との相違時間を変化させてもよい。例えば、緊張度が高いほど、実際の残存時間と虚偽残存時間との相違時間を大きくする。
[3−4.残存時間報知処理のフローチャート]
図10は、主制御部20によって実行される本実施形態に係る残存時間報知処理の流れを示すフローチャートであり、残存時間報知処理を実現するためのプログラムは補助記憶部24の所定領域に予め記憶されている。残存時間報知処理は、発表者による発表の開始、すなわち持ち時間の残存時間の計時の開始と共に開始される。
まず、ステップ200では、特定期間において発表者の状態を状態特定部54が特定する。
次のステップ202では、報知タイミングに達したか否かを報知制御部60が判定し、肯定判定の場合にはステップ204へ移行し、否定判定の場合にはステップ200へ戻る。
ステップ204では、発表者は緊張状態にあるか否かを状態特定部54が判定し、肯定判定の場合にはステップ206へ移行し、否定判定の場合にはステップ210へ移行する。
ステップ206では、発表者の緊張度に応じた虚偽残存時間を報知制御部60が報知する。
次のステップ208では、持ち時間が終了したか否かを報知制御部60が判定し、肯定判定の場合には残存時間報知処理を終了する。
ステップ204で否定判定となった場合に移行するステップ210では、実際の残存時間を報知制御部60が報知する。次のステップ212では、持ち時間が終了したか否かを報知制御部60が判定し、肯定判定の場合には残存時間報知処理を終了する。
なお、図10に示す残存時間報知処理には、残存時間の報知タイミングを発表者の緊張状態に応じて変化させるためのステップを適宜追加してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る計時装置10は、特定された発表者の緊張状態に基づいて残存時間を報知するので、持ち時間の経過状況を発表者に応じて変更して報知できる。これによって、持ち時間の経過状況の報知が、緊張状態にある発表者にとって適正なものとなる。
[3−5.第1変形例]
図11は、本実施形態に係る残存時間報知処理の変形例を示す模式図である。
図11(A)は、実際の残存時間を報知する場合を示す。図11(A)の例では、予め定められた報知タイミングを残存時間が3分となった場合とする。
図11(B),(C)は、発表者が緊張状態である場合に、予め定められているタイミングとは異なるタイミングで経過状況を報知する場合を示す。換言すると、残存時間報知処理は、発表者が緊張状態である場合に、残存時間の報知タイミングを変化させる。
図11(B)は、予め定められている報知タイミングよりも早いタイミングで実際の残存時間を報知する場合を示す。図11(B)の例では、残存時間が5分となった場合に、実際の残存時間である5分を報知する。なお、緊張度が高いほど、早いタイミングで残存時間を報知してもよい。
図11(C)は、予め定められている報知タイミングよりも遅いタイミングで実際の残存時間を報知する場合を示す。図11(C)の例では、残存時間が8分となった場合に、実際の残存時間である2分を報知する。報知タイミングを遅くする場合とは、例えば、発表者が緊張状態であり、かつ発表時間が余りそうな場合である。このような場合に、報知タイミングを遅くすることで発表者に余裕を持たせることができる。
なお、発表者が緊張状態である場合に、報知タイミングを早いタイミングとするか、遅いタイミングとするかは、例えば、計時装置10の操作者が判定してもよいし、発表資料の進行状況等に基づいて計時装置10が判定してもよい。
図11(D)は、発表者が緊張状態である場合に、予め定められているタイミングよりも多い頻度で経過状況を報知する場合を示す。図11(D)の例では、報知タイミングが3回となっている。具体的には、残存時間が5分となった場合に実際の残存時間である5分を報知し、残存時間が3分となった場合に虚偽残存時間として2分を報知し、残存時間が2分となった場合に虚偽残存時間として1分を報知する。なお、緊張度が高いほど、多い頻度で残存時間を報知してもよい。
[3−6.第2変形例]
本実施形態では、状態特定部54が発話者の状態を特定する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。状態特定部54は、発表を聴いている聴衆の状態として関心度を特定し、報知制御部60は、状態特定部54によって特定された聴衆の状態に基づいて、持ち時間の経過状況を報知するように報知部を制御する。なお、関心度は、上述した第2実施形態に係る緊張度と同じであるため、説明を省略する。
この形態の場合、残存時間の報知は聴衆にも認識可能なように行われる。例えば、状態特定部54が聴衆の関心度が低いと特定すると、図9や図11で示すように、残存時間が報知タイミングに達した場合に虚偽残存時間としてより少ない時間を発表者及び聴衆に報知してもよし、報知タイミングそのものを早めてもよい。これにより、発表に対する関心度が低い聴衆であっても、残り時間が短いと思い、発表を聴き続けることが期待できる。
[4.他の実施形態]
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記第2実施形態及び第3実施形態では、状態特定部54が発表者の発話状態に基づいて緊張度を特定する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。発表者の緊張度を、例えば、発表者の生体情報に基づいて特定する形態としてもよい。生体情報とは、例えば、発表者の心拍、呼吸、発汗、筋電等である。これらの生体情報は、例えば、発表者をカメラで撮像して取得された動画を画像解析することで得てもよいし、発表者に各種センサを取り付けることで得てもよい。
また、上記各実施形態で説明した残存時間報知処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
10 計時装置(情報処理装置)
26 ディスプレイ(報知手段)
32 スピーカー(報知手段)
48 第2計時部(計時手段)
52 報知制御部(報知制御手段)
54 状態特定部(特定手段)
56 進行速度決定部(決定手段)
60 報知制御部(報知制御手段)

Claims (18)

  1. 実際の時間の進行速度である実時間進行速度で進行する第1期間の開始と同期して開始し、前記実時間進行速度とは異なる進行速度である疑似進行速度で進行する時間帯を含む第2期間を計時する計時手段と、
    前記第2期間の進行度に応じた報知を行うように報知手段を制御する報知制御手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記報知手段は、発表を行っている発表者に与えられた時間の経過状況を報知する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記計時手段は、前記実時間進行速度よりも速い前記疑似進行速度の時間帯と前記実時間進行速度よりも遅い前記疑似進行速度の時間帯を組み合わせ、前記第2期間の終了を前記第1期間の終了に一致させる請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記計時手段は、前記第2期間の終了と前記第1期間の終了とを一致させずに、前記疑似進行速度の時間帯を計時する請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
  5. 前記発表者の状態又は聴衆の状態を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記状態に基づいて、前記疑似進行速度で計時するか否かを決定する決定手段と、
    を備える請求項1から請求項4の何れか1項記載の情報処理装置。
  6. 前記特定手段は、前記実時間進行速度で計時される時間帯において、前記発表者の状態又は聴衆の状態を特定し、
    前記決定手段は、前記特定手段によって特定された前記状態が所定状態である場合に、前記実時間進行速度で計時される時間帯の後に前記疑似進行速度で計時することを決定する
    請求項5記載の情報処理装置。
  7. 発表を行っている発表者に与えられた時間の経過状況を報知手段に報知させるために計時する情報処理装置であって、
    前記発表者の状態又は聴衆の状態を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記状態に基づいて、前記経過状況を報知するように報知手段を制御する報知制御手段と、
    を備える情報処理装置。
  8. 前記報知制御手段は、前記状態が所定状態である場合に、前記発表に対する実際の残存時間とは異なる時間を報知するように前記報知手段を制御する請求項7記載の情報処理装置。
  9. 前記報知制御手段は、前記状態の程度に応じて、前記発表に対する実際の残存時間との相違時間を変化させる請求項8記載の情報処理装置。
  10. 前記報知制御手段は、前記状態が所定状態である場合に、予め定められているタイミングとは異なるタイミングで前記経過状況を報知するように前記報知手段を制御する請求項7記載の情報処理装置。
  11. 前記報知制御手段は、前記状態が所定状態である場合に、予め定められているタイミングよりも多い頻度で前記経過状況を報知するように前記報知手段を制御する請求項7から請求項10の何れか1項記載の情報処理装置。
  12. 前記発表者の状態は、前記発表者の発話状態又は前記発表者の生体情報に基づく、緊張度である請求項5から請求項11の何れか1項記載の情報処理装置。
  13. 前記聴衆の状態は、前記聴衆の動作状態又は発表が行われている施設のデータ通信状態に基づく、前記発表に対する関心度である請求項5から請求項12の何れか1項記載の情報処理装置。
  14. 前記報知制御手段は、前記報知をプログレスバーの変化によって行う請求項1から請求項13の何れか1項記載の情報処理装置。
  15. 実際の時間の進行速度である実時間進行速度で進行する第1期間の開始と同期して開始し、前記実時間進行速度とは異なる進行速度である疑似進行速度で進行する時間帯を含む第2期間を計時手段が計時する第1工程と、
    前記第2期間の進行度に応じた報知を行うように報知制御手段が報知手段を制御する第2工程と、
    を有する計時方法。
  16. コンピュータを、
    実際の時間の進行速度である実時間進行速度で進行する第1期間の開始と同期して開始し、前記実時間進行速度とは異なる進行速度である疑似進行速度で進行する時間帯を含む第2期間を計時する計時手段と、
    前記第2期間の進行度に応じた報知を行うように報知手段を制御する報知制御手段と、
    して機能させるための計時プログラム。
  17. 発表を行っている発表者に与えられた時間の経過状況を報知手段に報知させるために計時する計時方法であって、
    前記発表者の状態又は聴衆の状態を特定手段が特定する第1工程と、
    前記特定手段によって特定された前記状態に基づいて、前記経過状況を報知するように報知制御手段が報知手段を制御する第2工程と、
    を有する計時方法。
  18. 発表を行っている発表者に与えられた時間の経過状況を報知手段に報知させるために計時する情報処理装置が備えるコンピュータを、
    前記発表者の状態又は聴衆の状態を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記状態に基づいて、前記経過状況を報知するように報知手段を制御する報知制御手段と、
    して機能させるための計時プログラム。
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