JP2018191263A - 通信管理装置、通信装置、通信システム、通信経路切替え方法およびプログラム - Google Patents

通信管理装置、通信装置、通信システム、通信経路切替え方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】サービス中断の発生を抑止しつつ、経路切替え時間を短縮する。【解決手段】通信管理装置1は、制御部1aと記憶部1bを含む。制御部1aは、第1の通信経路を用いてサービスを提供されるユーザを振り分けたグループ単位でサービスのトラフィックの未検出状態を検出した場合、第1の通信経路から第2の通信経路にグループ単位で経路切替えを行う。制御部1aは、複数の通信経路のうち、トラフィックの未検出状態が所定時間続いて、グループのサービス利用が終了したサービス利用終了通信経路が検出されたことを示すメッセージを受信する。制御部1aは、メッセージを受信すると、グループ単位にサービス利用終了通信経路の経路切替えを行う。記憶部1bは、ユーザ属性と通信経路との対応関係と、通信経路の経路切替え状況と、を少なくとも記憶する。【選択図】図1

Description

本発明は、通信管理装置、通信装置、通信システム、通信経路切替え方法およびプログラムに関する。
ネットワークの仮想化技術を導入したキャリア網の実現のため、NFV(Network Functions Virtualization)の技術が進展している。NFVは、専用ハードウェアとして提供されていた各種ネットワーク機能を、汎用サーバの仮想化されたOS(Operating System)上で動作するソフトウェアにより実現する。
また、NFVでは、VNF(Virtualized Network Function)と呼ばれるアプリケーションソフトウェアで、仮想リソース上で動作するネットワーク機能が実現される。NFVによってネットワークのコア網等が仮想化されることで、設備コストの削減や、リソースの最適化および迅速なサービス展開等が期待される。
国際公開第2016/002197号
NFVの仮想ネットワーク環境下では、複数のVNFを組み合わせたネットワークサービスが提供される。ネットワークサービスに対して経路切替えが行われる場合、ネットワークサービスの更新を契機に経路が切替えられる。ネットワークサービスの更新時には、ネットワーク構成が変更されることがあるので、ネットワーク構成が変更された際に経路切替えが行われると、パケットロスが発生してネットワークサービスが中断する可能性がある。
この場合、全ユーザのサービス利用が終了するタイミングで経路切替えを行えば、サービス中断を抑止することができる。しかし、全ユーザのサービス利用が終了するまでの待ち時間が発生するので、経路切替えに要する時間が増大する。
1つの側面では、本発明は、サービス中断の発生を抑止しつつ、経路切替え時間を短縮した通信管理装置、通信装置、通信システム、通信経路切替え方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、通信管理装置が提供される。通信管理装置は、制御部を含む。制御部は、第1の通信経路を用いてサービスを提供されるユーザを振り分けたグループ単位でサービスのトラフィックの未検出状態を検出した場合、未検出状態を検出したグループ単位で、第1の通信経路から第2の通信経路に経路切替えを行う。
また、上記課題を解決するために、通信装置が提供される。通信装置は、制御部を含む。制御部は、通信経路を用いてサービスを提供されるユーザを振り分けたグループ単位でサービスのトラフィックの未検出状態を所定時間続けて検出した場合にメッセージを送信する。
さらに、上記課題を解決するために、上記通信管理装置と上記通信装置と同様の制御を実行する通信システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、コンピュータが上記通信管理装置と同様の制御を実行する通信経路切替え方法が提供される。
さらに、上記課題を解決するために、コンピュータに上記通信管理装置と同様の制御を実行させるプログラムが提供される。
1側面によれば、サービス中断の発生を抑止しつつ、経路切替え時間を短縮することが可能になる。
通信管理装置の構成の一例を示す図である。 経路切替え前の通信状態の一例を示す図である。 経路切替え後の通信状態の一例を示す図である。 全ユーザの旧ネットワーク構成を保持した経路切替えの一例を示す図である。 ネットワーク構成の一例を示す図である。 通信システムの構成の一例を示す図である。 仮想リソース制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 仮想リソース制御装置の機能ブロックの一例を示す図である。 VNFの機能ブロックの一例を示す図である。 共通定義データテーブルの一例を示す図である。 経路切替え状況管理テーブルの一例を示す図である。 パケット量管理テーブルの一例を示す図である。 パケット量監視にもとづく経路切替えの動作の一例を示す図である。 パケット量監視部の動作の一例を説明するための図である。 パケット量の差分検出動作の一例を示す図である。 NSを更新する際の動作の一例を示す図である。 VNFFGの経路切替えの動作の一例を示す図である。 VNFFGの経路切替えの動作の一例を示す図である。 VNFFGの経路切替えの動作の一例を示す図である。 VNFの削除動作の一例を示す図である。 VNF内のパケット量監視部の動作の一例を示すフローチャートである。 仮想リソース制御装置内の経路切替え制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 経路切替え時間の短縮例を示す図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施形態の通信管理装置について図1を用いて説明する。図1は通信管理装置の構成の一例を示す図である。通信管理装置1は、制御部1aと記憶部1bを含む。
制御部1aは、第1の通信経路を用いてサービスを提供されるユーザを振り分けたグループ単位でサービスのトラフィックの未検出状態を検出した場合、未検出状態を検出したグループ単位で、第1の通信経路から第2の通信経路に経路切替えを行う。
例えば、制御部1aは、複数のユーザをグループ分けして、グループ単位での複数の通信経路のうち、サービス利用終了通信経路が検出されたことを示すメッセージを受信する。サービス利用終了通信経路とは、トラフィックの未検出状態(トラフィックがゼロの状態)が所定時間続いて、グループのサービス利用が終了した通信経路である。
制御部1aは、メッセージを受信すると、メッセージを受信した順に、すなわち、サービス利用が終了した順に、メッセージに対応するグループ単位のサービス利用終了通信経路の経路切替えを段階的に行う。記憶部1bは、ユーザ属性と通信経路との対応関係と、通信経路の経路切替え状況と、を少なくとも保持する。
図1に示す例を用いて制御部1aの動作について説明する。
〔状態st1〕通信装置2とサーバ4との間の通信において、グループ単位での通信が行われている。グループg1は、複数のユーザを含み、通信装置2と、旧通信装置2aとを通過する通信経路p1を通じてサーバ4と通信を行っている。また、グループg2は、グループg1とは異なる複数のユーザを含み、通信装置2と、旧通信装置2aとを通過する通信経路p2を通じてサーバ4と通信を行っている。
この状態から新通信装置2bが配置されて(ステップS1)、旧通信装置2aを利用したサービスから新通信装置2bを利用するサービスに変更されるものとする。
制御部1aは、通信経路p1、p2のうち、通信経路p1のサービス利用が終了したことを示すメッセージを受信すると、通信経路p1がサービス利用終了通信経路になったことを検出する(ステップS2)。
なお、通信装置2は、通信経路p1のトラフィックを監視しており、通信経路p1のトラフィックが所定時間ゼロになった場合、通信経路p1がサービス利用終了通信経路になったことを示すメッセージを通信管理装置1へ送信する。
〔状態st2〕制御部1aは、通信経路p1の経路切替えを行い、新通信装置2bを通過する新通信経路p1−1によりグループg1のサービスを実行する(ステップS3)。また、制御部1aは、通信経路p2を用いたグループg2のサービスは終了していないので、旧通信装置2aにはサービス利用中のグループg2のルーティング情報を保持させておき、通信経路p2によりグループg2のサービスを継続する(ステップS4)。
〔状態st3〕制御部1aは、通信経路p2のサービス利用が終了したことを示すメッセージを受信すると、通信経路p2がサービス利用終了通信経路になったことを検出する(ステップS5)。
なお、通信装置2は、通信経路p2のトラフィックを監視しており、通信経路p2のトラフィックが所定時間ゼロになった場合、通信経路p2がサービス利用終了通信経路になったことを示すメッセージを通信管理装置1へ送信する。
〔状態st4〕制御部1aは、通信経路p2の経路切替えを行い、新通信装置2bを通過する新通信経路p2−1によりグループg2のサービスを実行する(ステップS6)。
このように、通信管理装置1では、ユーザをグループ分けしたグループ単位で経路のトラフィックが所定時間ゼロになった旨を示すメッセージを受信すると、グループのサービス利用が終了した経路からグループ単位で経路切替えを行う。これにより、通信管理装置1は、サービス中断の発生を抑止しつつ経路切替え時間を短縮することができる。
[パケットロスが発生する原因]
経路切替え時にパケットロスが発生することで、ネットワークサービスが中断される。パケットロスが発生する原因について図2、図3を用いて説明する。
図2は経路切替え前の通信状態の一例を示す図である。ネットワークシステム200は、FW(Fire Wall)21、プロキシサーバ22−1およびWebサーバ23を備える。
FW21とプロキシサーバ22−1は、例えば、企業の社内LAN(Local Area Network)に配置される。ユーザ端末20は、FW21とプロキシサーバ22−1を介して、Webサーバ23にアクセスし、Webサーバ23から情報を取得する。
ユーザ端末20は、インタフェースA1を備え、FW21は、インタフェースA2、B1を備える。また、プロキシサーバ22−1は、インタフェースB2、C1を備え、Webサーバ23は、インタフェースC2を備える。なお、以降では、送信元IP(Internet Protocol)アドレスをsrc、送信先IPアドレスをdst、ネクストホップをnextと表記する場合がある。
(アップリンク時の通信)
ユーザ端末20は、インタフェースA1からFW21のインタフェースA2へパケットpk1を送信する。パケットpk1のルーティング設定は、(src,dst)=(A1,B2)である。
なお、ユーザ端末20は、ルーティングテーブル20aを有する。以下、ルーティングテーブル内のアップリンクに関するルーティング情報をUルーティング、ダウンリンクに関するルーティング情報をDルーティングと呼ぶ。ルーティングテーブル20aのUルーティングは、(dst,next)=(B2,A2)と登録される。
FW21は、ルーティングテーブル21aを有する。ルーティングテーブル21aのUルーティングは、(dst,next)=(B2,B2)と登録され、Dルーティングは、(dst,next)=(A1,A1)と登録される。FW21は、インタフェースB1からプロキシサーバ22−1のインタフェースB2へパケットpk1を送信する。
プロキシサーバ22−1は、ルーティングテーブル22aを有する。ルーティングテーブル22aのUルーティングは、(dst,next)=(C2,C2)と登録され、Dルーティングは、(dst,next)=(A1,B1)と登録される。
プロキシサーバ22−1は、パケットpk1を受信すると、ルーティングテーブル22aのUルーティングにもとづき、パケットpk1の送信先IPアドレスを変換する(B2→C2)。さらに、プロキシサーバ22−1は、パケットpk1の送信元IPアドレスを変換して(A1→C1)、パケットpk1aを生成する。
そして、プロキシサーバ22−1は、インタフェースC1からWebサーバ23のインタフェースC2へパケットpk1aを送信する。パケットpk1aのルーティング設定は、(src,dst)=(C1,C2)である。
(ダウンリンク時の通信)
Webサーバ23は、ルーティングテーブル23aを有する。ルーティングテーブル23aのDルーティングは、(dst,next)=(C1,C1)と登録される。Webサーバ23は、インタフェースC2からプロキシサーバ22−1のインタフェースC1へパケットpk2を送信する。パケットpk2のルーティング設定は、(src,dst)=(C2,C1)である。
プロキシサーバ22−1は、パケットpk2を受信すると、ルーティングテーブル22aのDルーティングにもとづき、パケットpk2の送信先IPアドレスを変換する(C1→A1)。さらに、プロキシサーバ22−1は、パケットpk2の送信元IPアドレスを変換し(C2→B2)、パケットpk2aを生成する。
そして、プロキシサーバ22−1は、インタフェースB2からユーザ端末20のインタフェースA1へ向けてパケットpk2aを送信する。パケットpk2aのルーティング設定は、(src,dst)=(B2,A1)である。
FW21は、パケットpk2aを受信すると、ルーティングテーブル21aのDルーティングにもとづき、インタフェースA2からユーザ端末20のインタフェースA1へパケットpk2aを送信する。
図3は経路切替え後の通信状態の一例を示す図である。新たなプロキシサーバ22−2の導入に伴い経路切替えが行われるとする。プロキシサーバ22−2は、インタフェースB3、C3を備え、ルーティングテーブル22bを有する。
ルーティングテーブル22bの登録内容は、図2のルーティングテーブル22aの登録内容と同じである。なお、経路切替えが行われることで、FW21とWebサーバ23に設定されている、図2に示したルーティングテーブル21a、23aの登録情報が更新される。
FW21の更新後のルーティングテーブル21bは、Uルーティングが(dst,next)=(B3,B3)と登録され、Dルーティングは(dst,next)=(A1,A1)と登録される。Webサーバ23の更新後のルーティングテーブル23bは、Dルーティングが(dst,next)=(C3,C3)と登録される。
ここで、ユーザ端末20は、経路切替え時、図示しないDNS(Domain Name System)に問い合わせを行って、新たなプロキシサーバ22−2のIPアドレス(B3)を取得する。
しかし、ユーザ端末20は、DNSに問い合わせてIPアドレス(B3)を取得するまでは、FW21を介して旧IPアドレス(B2)宛てにパケットを送信し続けることになる(状態st11)。
FW21内のルーティングテーブル21bには、旧IPアドレス(B2)に該当するルーティング情報は登録されていないため(状態st12)、旧IPアドレス(B2)宛てのパケットは、FW21において破棄され、パケットロスが発生することになる。
パケットロスが発生することで、サービス中断が発生し、例えば、音声サービスや映像サービスでは音声や映像が乱れてしまう。なお、パケットロスが発生する時間帯は、この例では、ユーザ端末20がプロキシサーバ22−2のIPアドレスをDNSへ問い合わせしている時間帯と等しい。
[全ユーザの旧ネットワーク構成を保持した経路切替え]
次にパケットロスを防止するために、全ユーザの旧ネットワーク構成を保持した経路切替えについて説明する。図4は全ユーザの旧ネットワーク構成を保持した経路切替えの一例を示す図である。経路切替え時、FW21は、新たなプロキシサーバ22−2の導入後も、全ユーザに対する経路切替え前のルーティング情報を保持しておく。
すなわち、FW21は、ルーティングテーブル21cを有する。ルーティングテーブル21cは、経路切替え前のUルーティングとして(dst,next)=(B2,B2)、経路切替え後のUルーティングとして(dst,next)=(B3,B3)が登録される。さらに、ルーティングテーブル21cは、経路切替え前後で変わらないDルーティングとして(dst,next)=(A1,A1)が登録される。
FW21は、経路切替え前のルーティング情報を含めたルーティングテーブル21cを管理保持する。また、旧プロキシサーバ22−1は、全ユーザの経路切替えが完了するまで、新プロキシサーバ22−2の導入後も保持される。
この場合、ユーザ端末20がDNSに新プロキシサーバ22−2のIPアドレスを問い合わせしている間は、ルーティングテーブル21cにより、旧プロキシサーバ22−1を通過する切替え前の経路でパケットが送信される。よって、パケットロスの発生を防止することができる。
しかし、このような経路切替えでは、全ユーザの経路切替えが完了するまで、経路切替え前の全ユーザのルーティング情報をFW21で管理させ、新プロキシサーバ22−2の導入後も旧プロキシサーバ22−1を並列して動作させることになる。このため、全ユーザのサービス利用が終了するまでの待ち時間が発生して、経路切替えに要する時間が増大する。また、全ユーザの経路切替えが完了するまで、旧ネットワーク構成のリソースを活用することになるので、リソース活用の観点からも非効率である。
このような状況に鑑みて、本発明では、サービス中断の発生を抑止しつつ、リソースの有効活用を図り、経路切替え時間の短縮化を実現するものである。
[第2の実施の形態]
次にNFVのネットワークに本発明を適用した第2の実施の形態について以降説明する。図5はネットワーク構成の一例を示す図である。ネットワークN1は、ユーザ端末20、ネットワークサービス(以下、NSと表記)3、サーバ4、VIM(Virtualized Infrastructure Manager)5、NFVI(NFV Infrastructure)6および仮想リソース制御装置10を有する。NS3内には、VNF30、3a、3b、3cが含まれる。
VIM5は、仮想リソース制御装置10の指示にもとづき、仮想化レイヤを介してNFVI6を制御する。NFVI6は、NS3内の各VNFを実行するためのハードウェアと、そのハードウェアを仮想化するソフトウェアとを含むリソースである。
仮想リソース制御装置10は、NFVO(NFV Orchestrator)/VNFM(VNF Manager)の機能を有し、NFVI6の管理と、複数のVNFを組み合わせたNS3のライフサイクルの管理とを行う。
<通信システム>
図6は通信システムの構成の一例を示す図である。ネットワークN1上で運用される第2の実施の形態の通信システム1−1は、ユーザ端末20−1、・・・、20−n、ルータR1、R2、NS3、サーバ4および仮想リソース制御装置10を備える。
ユーザ端末20−1、・・・、20−nと、サーバ4との間にNS3が位置する。NS3は、VNF30、VNF3a、3b、3cを含み、VM(Virtual Machine)上で動作する。VNFは、例えば、VPN(Virtual Private Network)、負荷分散およびFWの機能を実現する。
ユーザ端末20−1、・・・、20−nは、ルータR1を介してVNF30に接続し、VNF30は、VNF3a、3bに接続している。サーバ4は、ルータR2を介してVNF3cに接続し、VNF3cは、VNF3a、3bに接続している。
ユーザ端末20−1、・・・、20−nとサーバ4とが通信する際に、VNFFG(VNF Forwarding Graph)と呼ばれる通信経路が設定される。仮想リソース制御装置10は、NS3内の各VNFに対してルーティングの設定を行う。
なお、仮想リソース制御装置10は、図1の通信管理装置1の機能を実現し、VNF30は、図1の通信装置2の機能を実現する。また、VNF3aは、図1の旧通信装置2aに対応し、VNF3bは、図1の新通信装置2bに対応する。
<ハードウェア構成>
次に仮想リソース制御装置10のハードウェア構成について説明する。図7は仮想リソース制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。仮想リソース制御装置10は、プロセッサ100によって装置全体が制御される。すなわち、プロセッサ100は、仮想リソース制御装置10の制御部として機能する。
プロセッサ100には、バス103を介してメモリ101と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ100は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。またプロセッサ100は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
メモリ101は、仮想リソース制御装置10の主記憶装置として使用される。メモリ101には、プロセッサ100に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ101には、プロセッサ100による処理に要する各種データが格納される。
また、メモリ101は、仮想リソース制御装置10の補助記憶装置としても使用され、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。メモリ101は、補助記憶装置として、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)等の半導体記憶装置やHDD(Hard Disk Drive)等の磁気記録媒体を含んでもよい。
バス103に接続されている周辺機器としては、入出力インタフェース102およびネットワークインタフェース104がある。入出力インタフェース102は、プロセッサ100からの命令にしたがって仮想リソース制御装置10の状態を表示する表示装置として機能するモニタ(例えば、LED(Light Emitting Diode)やLCD(Liquid Crystal Display)等)が接続されている。
また、入出力インタフェース102は、キーボードやマウス等の情報入力装置を接続可能であって、情報入力装置から送られてくる信号をプロセッサ100に送信する。
入出力インタフェース102は、周辺機器を接続するための通信インタフェースとして機能する。例えば、入出力インタフェース102は、レーザ光等を利用して、光ディスクに記録されたデータの読み取りを行う光学ドライブ装置を接続することができる。光ディスクは、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(Rewritable)等がある。
また、入出力インタフェース102は、メモリ装置やメモリリーダライタを接続することができる。メモリ装置は、入出力インタフェース102との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタは、メモリカードへのデータの書き込み、またはメモリカードからのデータの読み出しを行う装置である。メモリカードは、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース104は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等が使用でき、ネットワークインタフェース104で受信された信号やデータ等は、プロセッサ100に出力される。
以上のようなハードウェア構成によって、仮想リソース制御装置10の処理機能を実現することができる。例えば、仮想リソース制御装置10は、プロセッサ100がそれぞれ所定のプログラムを実行することで、経路切替え制御を行うことができる。
仮想リソース制御装置10は、例えば、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、本発明の処理機能を実現する。仮想リソース制御装置10に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。
例えば、仮想リソース制御装置10に実行させるプログラムを補助記憶装置に格納しておくことができる。プロセッサ100は、補助記憶装置内のプログラムの少なくとも一部を主記憶装置にロードし、プログラムを実行する。また、光ディスク、メモリ装置、メモリカード等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えば、プロセッサ100からの制御により、補助記憶装置にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ100が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。なお、図7に示したハードウェア構成は、図6に示したVMに対しても適用される。
<機能ブロック>
次に仮想リソース制御装置10およびVNF30の機能ブロックについて図8、図9を用いて説明する。図8は仮想リソース制御装置の機能ブロックの一例を示す図である。仮想リソース制御装置10は、経路切替え制御部11、VM制御部12、記憶部13およびネットワークインタフェース部14を備える。
経路切替え制御部11は、VNFからのメッセージを契機に各VNFに対して経路切替えを実行する。また、経路切替え制御部11は、経路切替えを行う前に、サービスを利用しているユーザを複数のグループに分割し、各グループ単位でVNFFGを定義して割り当てる。さらに、経路切替え制御部11は、ルーティングテーブルの書き替え・更新も行う。
なお、ユーザをグループ分けする場合は、1つの例としては、ユーザの送信元アドレスをサービス利用時間帯にもとづいてグループ分けする。例えば、企業のプロジェクトでは、会議時間帯が同一になることが多く、サービスの利用時間帯が重なりやすい。このため、ユーザの送信元アドレスをサービス利用時間帯にもとづいてグループ分けすることにより、効率よく複数のユーザをグループ分けすることができる。
グループ分けとしては、上記以外にも特定グループについて経路切替えが行われた後、残りのグループを再グループ化してもよく、再グループ化したグループのサービス利用状況の監視を行うこともできる。
VM制御部12は、NS3の更新の際の新VNFの配備や、不要になったVNFの削除を行う。記憶部13は、後述する共通定義データ管理テーブルおよび経路切替え状況管理テーブルの記憶管理を行う。ネットワークインタフェース部14は、パケットの入出力インタフェース制御を行う。
図9はVNFの機能ブロックの一例を示す図である。VNF30は、パケット量監視部31、パケット処理部32、記憶部33およびネットワークインタフェース部34を備える。
パケット量監視部31は、パケットが到着したことを検知し、検知した際に送信元IPアドレスからVNFFGのIDの解決を行い、該当VNFFGのパケット量をカウントする。
パケット処理部32は、到着したパケットのルーティング処理を行う。なお、パケット処理部32の機能は、NS3内のVNF3a、3b、3cにも含まれる。記憶部33は、後述する共通定義データ管理テーブルおよびパケット量管理テーブルの記憶管理を行う(ルーティングテーブル等も記憶管理される)。ネットワークインタフェース部34は、パケットの入出力インタフェース制御を行う。
<テーブル構成>
次に仮想リソース制御装置10およびVNF30が有するテーブルについて、図10から図12を用いて説明する。図10は共通定義データテーブルの一例を示す図である。共通定義データ管理テーブルT1は、仮想リソース制御装置10およびVNF30の両方で共有、管理されるテーブルであり、テーブルT1a、T1bを含む。
テーブルT1aは、ユーザ属性とユーザ名との対応テーブルである。ユーザ属性は、同じ属性を持つ複数ユーザ毎に付けられた属性の名称である。図10の例では、企業内でプロジェクトを実行するプロジェクトチーム毎にPJ1、PJ2、PJ3と登録されている。ユーザ名は、例えば、IPアドレスが該当する。図10では例えば、プロジェクトPJ1は、X.X.X.Xと対応付けられている。
テーブルT1bは、ユーザ属性とVNFFGとの対応テーブルである。図10の例では、プロジェクトPJ1は、VNFFG識別子がAであるVNFFG_Aに対応付けられ、プロジェクトPJ1のサービスは、VNFFG_Aの経路で行われることが示されている。
図11は経路切替え状況管理テーブルの一例を示す図である。経路切替え状況管理テーブルT2は、仮想リソース制御装置10で管理されるテーブルであり、VNFFGと、経路切替え状況との対応関係が保持される。図11の例では、VNFFG_Aは、“○”、VNFFG_Bは“×”になっている。“○”は経路切替えが実施済みであることを示し、“×”は経路切替えが未実施であることを示すとする。
図12はパケット量管理テーブルの一例を示す図である。パケット量管理テーブルT3は、VNF30で管理されるテーブルであり、VNFFG毎に現時刻のパケット量、前時刻のパケット量およびパケット無転送時間が登録される。
現時刻のパケット量は、現時刻tでカウントしたときのパケット量であり、前時刻のパケット量は、前時刻(t−1)でカウントしたときのパケット量である。パケット無転送時間は、パケット転送が無い時間を示す。図12の例では、VNFFG_Aは、現時刻のパケット量はX(t)、前時刻のパケット量はX(t−1)、パケット無転送時間はTAになっている。
<パケット量監視にもとづく経路切替え>
図13はパケット量監視にもとづく経路切替えの動作の一例を示す図である。グループg1(IPアドレス:X.X.X.X)とサーバ4との間のVNFFG_Aの経路切替えが行われるとする。VNFFG_Aが通過するNS3内のVNFは、VNF30、VNF3aおよびVNF3cである。
〔ステップS11〕グループg1は、サーバ4へパケットを送信する。
〔ステップS12a〕VNF30は、VNFFG_Aを流れるパケット量をカウントする。
〔ステップS12b〕VNF30は、パケット量管理テーブルT3の登録内容にもとづき、時刻tにおける現時刻のパケット量X(t)と、前時刻(t−1)における前時刻のパケット量X(t−1)とを比較する。そして、VNF30は、パケット量X(t)とパケット量X(t−1)との差分がゼロであることを検出した場合、パケット無転送時間TAを累積する。
〔ステップS12c〕VNF30は、パケット無転送時間TAと、閾値とを比較し、パケット無転送時間が閾値を超えることを検出する。
〔ステップS13〕VNF30は、VNFFG_Aのサービス利用が終了したことを示す利用終了メッセージを仮想リソース制御装置10に向けて送信する。
〔ステップS14〕仮想リソース制御装置10は、利用終了メッセージを受信すると、NS3内の各VNFに対して経路切替え指示を送信する。
〔ステップS15〕仮想リソース制御装置10は、経路切替え状況管理テーブルT2を更新する。この例では、VNFFG_Aの経路切替え状況が“○”に設定される。
<パケット量監視部の動作>
次にVNF30内のパケット量監視部31の動作について図14、図15を用いて説明する。図14はパケット量監視部の動作の一例を説明するための図である。パケット量監視部31は、ユーザから見たNS3の入り口となるVNF30に設けられる。
〔ステップS21〕パケット量監視部31は、所定のグループから送信されたパケットを受信する。
〔ステップS22〕パケット量監視部31は、到着したパケットの送信元IPアドレスにもとづいて、該当パケットが流れるVNFFGを検出し、検出したVNFFGのパケット量を一定時間カウントする。
〔ステップS23〕パケット量監視部31は、パケット量のカウントを始めて一定時間経過後、時刻tにおける現時刻のパケット量X(t)と、前時刻(t−1)にカウントした前時刻のパケット量X(t−1)とを比較して差分を検出する。
〔ステップS24〕パケット量監視部31は、パケット量X(t)とパケット量X(t−1)との差分がゼロであることを検出した場合、パケット無転送時間TAを累積して更新する。
〔ステップS25〕パケット量監視部31は、時刻tのパケット量を時刻(t−1)のパケット量に替えて、前時刻(t−1)のパケット量を更新する。
〔ステップS26〕パケット量監視部31は、パケット無転送時間TAと、閾値とを比較する。パケット量監視部31は、パケット無転送時間が閾値を超える場合、VNFFG_Aの利用が終了したことを示す利用終了メッセージを仮想リソース制御装置10に送信する。
図15はパケット量の差分検出動作の一例を示す図である。横軸は時間t、縦軸は累積パケット量である。図中の縦点線は、パケット量差分検出タイミングである。
パケット量監視部31は、一定時間毎に、時刻taにおける現時刻のパケット量X(ta)と、時刻tbにおける前時刻のパケット量X(tb)とを比較する(時刻tb=時刻(ta−1))。パケット量監視部31は、パケット量X(ta)とパケット量X(tb)との差分がゼロの場合、パケット無転送時間TAを累積して更新する。
<NSの更新>
次にNS3に新規のVNFが導入されて、N3が更新される場合の動作について説明する。図16はNSを更新する際の動作の一例を示す図である。VNFFG_A、VNFFG_BおよびVNFFG_Cがグループ単位の通信経路であるとする。
VNFFG_Aは、グループg1(IPアドレス:X.X.X.X)とサーバ4とを接続し、NS3内のVNF30、3a、3cを通過する。VNFFG_Bは、グループg2(IPアドレス:Y.Y.Y.Y)とサーバ4とを接続し、NS3内のVNF30、3a、3cを通過する。VNFFG_Cは、グループg3(IPアドレス:Z.Z.Z.Z)とサーバ4とを接続し、NS3内のVNF30、3a、3cを通過する。
VNF30は、ルーティングテーブルrt1を有する。ルーティングテーブルrt1は、(src,next)=(X.X.X.X,VNF3a)、(Y.Y.Y.Y,VNF3a)、(Z.Z.Z.Z,VNF3a)と登録されている。
VNF3aは、ルーティングテーブルrt2を有する。ルーティングテーブルrt2は、(src,next)=(X.X.X.X,VNF3c)、(Y.Y.Y.Y,VNF3c)、(Z.Z.Z.Z,VNF3c)と登録されている。
仮想リソース制御装置10は、経路切替え状況管理テーブルT2を有し、経路切替え状況管理テーブルT2には、(VNFFG,経路切替え状況)=(VNFFG_A,×)、(VNFFG_B,×)、(VNFFG_C,×)と登録されている。
〔ステップS31〕NS3内に新規のVNF(VNF3b)が生成される場合、仮想リソース制御装置10は、VIM5へVNF3bの生成指示を送信する。
〔ステップS32〕VIM5は、NFVI6へリソース割り当ての指示を行う。
〔ステップS33〕NFVI6は、VNF3bをNS3内に生成する。
<VNFFGの経路切替え>
次にVNFFGの経路切替えについて、図17から図19を用いて説明する。図17、図18、図19はVNFFGの経路切替えの動作の一例を示す図である。新規のVNF3bがNS3内に生成されて、旧VNF3aを通過していた3つのVNFFGが、VNFFG_C、VNFFG_B、VNFFG_Aの順に切り替わるものとする。
図17は、VNFFG_Cの経路切替えの動作を示している。
〔ステップS41〕VNF30のパケット量監視部31は、VNFFG_Cにおいて、パケット無転送時間が閾値を超えることを検出する。
〔ステップS42〕VNF30のパケット量監視部31は、VNFFG_Cには所定時間、パケット転送が無いことを認識し、VNFFG_Cの利用終了メッセージを仮想リソース制御装置10へ送信する。
〔ステップS43a〕仮想リソース制御装置10は、図16に示したルーティングテーブルrt1の登録内容を変更する。経路切替え後のVNFFG_Cは、新たなVNF3bを通り、グループg3から送信されたパケットは、VNF3bに向けて転送される。したがって、仮想リソース制御装置10は、ルーティングテーブルrt1の3行目の(src,next)を、(src,next)=(Z.Z.Z.Z,VNF3b)に書き換えて、ルーティングテーブルrt1−1を生成する。
〔ステップS43b〕仮想リソース制御装置10は、図16に示したルーティングテーブルrt2の登録内容を変更する。経路切替え後のVNFFG_Cは、VNF3aを通過しない。したがって、仮想リソース制御装置10は、ルーティングテーブルrt2の3行目の(src,next)の情報を削除して、ルーティングテーブルrt2−1を生成する。
〔ステップS43c〕VNF3bのパケット処理部32は、グループg3から送信されたパケットを受信すると、経路切替え後のVNFFG_Cを通じてVNF3cへパケットを転送する。仮想リソース制御装置10は、(src,next)=(Z.Z.Z.Z,VNF3c)の情報を含むルーティングテーブルrt3を生成する。
〔ステップS44〕仮想リソース制御装置10の経路切替え制御部11は、VNFFG−Cは経路切替え済みであることを検出すると、図16に示した経路切替え状況管理テーブルT2の3行目を、(VNFFG,経路切替え状況)=(VNFFG_C,○)に書き換えて、経路切替え状況管理テーブルT2−1を生成する。
図18は、VNFFG_Bの経路切替えの動作を示している。
〔ステップS51〕VNF30のパケット量監視部31は、VNFFG_Bにおいて、パケット無転送時間が閾値を超えることを検出する。
〔ステップS52〕VNF30のパケット量監視部31は、VNFFG_Bには所定時間、パケット転送が無いことを認識し、VNFFG_Bの利用終了メッセージを仮想リソース制御装置10へ送信する。
〔ステップS53a〕仮想リソース制御装置10は、図17に示したルーティングテーブルrt1−1の登録内容を変更する。経路切替え後のVNFFG_Bは、新たなVNF3bを通り、グループg2から送信されたパケットは、VNF3bへ向けて転送される。したがって、仮想リソース制御装置10は、ルーティングテーブルrt1−1の2行目の(src,next)を、(src,next)=(Y.Y.Y.Y,VNF3b)に書き換えて、ルーティングテーブルrt1−2を生成する。
〔ステップS53b〕仮想リソース制御装置10は、図17に示したルーティングテーブルrt2−1の登録内容を変更する。経路切替え後のVNFFG_Bは、VNF3aを通過しない。したがって、仮想リソース制御装置10は、ルーティングテーブルrt2−1の2行目の(src,next)の情報を削除して、ルーティングテーブルrt2−2を生成する。
〔ステップS53c〕VNF3bのパケット処理部32は、グループg2から送信されたパケットを受信すると、経路切替え後のVNFFG_Bを通じてVNF3cへパケットを転送する。仮想リソース制御装置10は、(src,next)=(Y.Y.Y.Y,VNF3c)の情報を、図17に示したルーティングテーブルrt3に追加したルーティングテーブルrt3−1を生成する。
〔ステップS54〕仮想リソース制御装置10の経路切替え制御部11は、VNFFG−Bは経路切替え済みであることを検出すると、図17に示した経路切替え状況管理テーブルT2−1の2行目を、(VNFFG,経路切替え状況)=(VNFFG_B,○)に書き換えて、経路切替え状況管理テーブルT2−2を生成する。
図19は、VNFFG_Aの経路切替えの動作を示している。
〔ステップS61〕VNF30のパケット量監視部31は、VNFFG_Aにおいて、パケット無転送時間が閾値を超えることを検出する。
〔ステップS62〕VNF30のパケット量監視部31は、VNFFG_Aには所定時間、パケット転送が無いことを認識し、VNFFG_Aの利用終了メッセージを仮想リソース制御装置10へ送信する。
〔ステップS63a〕仮想リソース制御装置10は、図18に示したルーティングテーブルrt1−2の登録内容を変更する。経路切替え後のVNFFG_Aは、新たなVNF3bを通り、グループg1から送信されたパケットは、VNF3bへ向けて転送される。したがって、仮想リソース制御装置10は、ルーティングテーブルrt1−2の1行目の(src,next)を、(src,next)=(X.X.X.X,VNF3b)に書き換えて、ルーティングテーブルrt1−3を生成する。
〔ステップS63b〕仮想リソース制御装置10は、図18に示したルーティングテーブルrt2−2の登録内容を変更する。経路切替え後のVNFFG_Aは、VNF3aを通過しない。したがって、仮想リソース制御装置10は、図18に示したルーティングテーブルrt2−2の1行目の(src,next)の情報を削除する(ルーティングテーブルrt2−3は、全ルーティング情報が削除された状態を示している)。
〔ステップS63c〕VNF3bのパケット処理部32は、グループg1から送信されたパケットを受信すると、経路切替え後のVNFFG_Aを通じてVNF3cへパケットを転送する。仮想リソース制御装置10は、(src,next)=(X.X.X.X,VNF3c)の情報を、図18に示したルーティングテーブルrt3−1に追加したルーティングテーブルrt3−2を生成する。
〔ステップS64〕仮想リソース制御装置10の経路切替え制御部11は、VNFFG−Aは経路切替え済みであることを検出すると、図18に示した経路切替え状況管理テーブルT2−2の1行目を、(VNFFG,経路切替え状況)=(VNFFG_A,○)に書き換えて、経路切替え状況管理テーブルT2−3を生成する。
<不要になったVNFの削除>
図20はVNFの削除動作の一例を示す図である。所定のVNFFGの経路切替えが完了すると、不要になったVNFの削除が行われる。
〔ステップS71〕仮想リソース制御装置10は、経路切替え状況管理テーブルT2−3の登録内容にもとづいて、所定のVNFFG(VNFFG_A、VNFFG_B、VNFFG_C)の経路切替えが完了したことを検出する。
〔ステップS72〕仮想リソース制御装置10は、経路切替え前にVNFFGが通過していたVNF3aは使用しないことを検出して、不要になったVNF3aの削除指示をVIM5へ送信する。
〔ステップS73〕VIM5は、NFVI6へVNF3aの削除指示を送信する。
〔ステップS74〕NFVI6は、NS3内のVNF3aの削除を行う。
<フローチャート>
次に経路切替え制御についてフローチャートを用いて説明する。図21はVNF内のパケット量監視部の動作の一例を示すフローチャートである。
〔ステップS81〕パケット量監視部31は、仮想リソース制御装置10から送信されたパケット量監視指示を受信すると、パケット量のカウントを一定時間間隔で行う。
〔ステップS82〕パケット量監視部31は、パケット量のカウント開始から一定時間経過したか否かを判別する。一定時間経過した場合は処理がステップS83へ進み、一定時間経過してない場合はステップS82の動作を繰り返す。
〔ステップS83〕パケット量監視部31は、現時刻のパケット量と、前時刻のパケット量との差分を求める。
〔ステップS84〕パケット量監視部31は、差分がゼロか否かを判別する。差分がゼロでない場合は、ステップS85へ処理が進み、差分がゼロの場合はステップS86へ処理が進む。
〔ステップS85〕パケット量監視部31は、パケット無転送時間の累積値をリセットする。
〔ステップS86〕パケット量監視部31は、パケット無転送時間を累積(インクリメント)する。
〔ステップS87〕パケット量監視部31は、パケット無転送時間が閾値を超えるか否かを判別する。パケット無転送時間が閾値を超えない場合は、ステップS82へ処理が戻り、パケット無転送時間が閾値を超える場合は、ステップS88へ処理が進む。
〔ステップS88〕パケット量監視部31は、該当VNFFGにおける利用終了メッセージを仮想リソース制御装置10へ送信する。
図22は仮想リソース制御装置内の経路切替え制御部の動作の一例を示すフローチャートである。
〔ステップS91〕経路切替え制御部11は、経路切替え時、NS3内でグループ単位のVNFFGのトラフィックの監視管理を行い、パケット量監視指示をVNF30へ送信する。
〔ステップS92〕経路切替え制御部11は、VNF30から送信される利用終了メッセージを受信したか否かを判別する。利用終了メッセージを受信した場合は、ステップS93へ処理が進み、利用終了メッセージを受信しない場合は、ステップS92の処理を繰り返す。
〔ステップS93〕経路切替え制御部11は、VNFFGの経路切替えを実行し、サービス利用状況を更新する。
〔ステップS94〕経路切替え制御部11は、全VNFFGの経路切替えを終了したか否かを判別する。全VNFFGの経路切替えが終了した場合はステップS95へ処理が進み、終了していない場合はステップS92へ処理が戻る。
〔ステップS95〕VM制御部12は、不要になったVNFの削除指示をVIM5へ送信する。
〔ステップS96〕経路切替え制御部11は、パケット量の監視停止指示(カウント停止指示)をVNF30へ送信する。
<経路切替え時間の短縮例>
図23は経路切替え時間の短縮例を示す図である。テーブルT10は、ユーザ#1、・・・、#8がサービスを利用している時間帯を示している。なお、ユーザ#1、#2は、同じユーザ属性でありプロジェクトPJ1に含まれる。ユーザ#3、#4、#5は、同じユーザ属性でありプロジェクトPJ2に含まれる。ユーザ#6、#7、#8は、同じユーザ属性でありプロジェクトPJ3に含まれる。
プロジェクトPJ1のサービス利用時間帯は、9時30分から10時30分までの時間帯と、11時から12時までの時間帯になっている。プロジェクトPJ2のサービス利用時間帯は、9時から10時までの時間帯になっている。プロジェクトPJ3のサービス利用時間帯は、10時から11時までの時間帯になっている。
テーブルT11は、本発明の経路切替え制御によるもので、ユーザ#1、・・・、#8をグループ化し、グループ毎に経路切替えを行った状態を示す。テーブルT12は、ユーザ#1、・・・、#8をグループ化せずに一括して経路切替えを行った状態を示す。
タイミングa1を経路切替え開始時刻とする。タイミングa1で全ユーザに対して一括して経路切替えが実行されると、テーブルT10からわかるように、プロジェクトPJ2以外のユーザ(ユーザ#1、#2、#6、#7、#8)は、サービス利用中であるため、サービス中断が発生する。
下段のテーブルT12において、タイミングa1から各ユーザのサービス利用を監視し(ユーザ毎にパケット量を監視し)、全ユーザのサービス利用の終了を待ってから経路切替えを実行すると、タイミングa3で全ユーザに対する経路切替えが完了する。
中段のテーブルT11において、タイミングa1から各グループのサービス利用を監視し(グループ毎にパケット量を監視し)、サービス利用が終了したグループから順に経路切替えを実行すると、タイミングa2で全ユーザに対する経路切替えが完了する。
このように、本発明の経路切替え制御によれば、全ユーザのサービス利用の終了を待ってから経路切替えを実行する場合と比べて、この例では1時間早く経路切替えを完了することができる。
なお、ユーザ毎にサービス利用が完了したものから順に経路切替えを行ってもタイミングa2で全ユーザに対する経路切替えを完了することはできる。しかし、ユーザ単位でパケット量の監視を行うことになるため、VNFからのメッセージ量、ルーティングの設定処理等が多くVNFへの処理負担が増加する。また、通信帯域の圧迫が発生するため、リソースを有効に活用することができない。
以上説明したように、第2の実施の形態では、サービスを利用しているユーザを複数のグループに分割し、各グループ単位でVNFFGを定義する。そして、NS内で最初にユーザと接続される起点に位置するVNFでパケット量監視を行い、仮想リソース制御装置(NFVO/VNFM)が、VNFからのサービス利用終了メッセージにもとづき、グループのサービス利用が終了した経路から順に経路切替えを行う。
これにより、サービス無中断で経路切替えを短時間で実行することができる。また、複数のユーザを含むグループ単位で処理するため、VNFの処理負担を軽減して通信帯域の圧迫の発生を抑制するので、リソースの有効活用が図られる。
上記で説明した本発明の仮想リソース制御装置10(通信管理装置1)およびVNF30(通信装置2)の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。この場合、仮想リソース制御装置10およびVNF30が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto Optical disk)等がある。
プログラムを流通させる場合、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1 通信管理装置
1a 制御部
1b 記憶部
2 通信装置
2a 旧通信装置
2b 新通信装置
4 サーバ
g1、g2 グループ
p1、p2 通信経路
p1−1、p2−1 新通信経路

Claims (10)

  1. 第1の通信経路を用いてサービスを提供されるユーザを振り分けたグループ単位で前記サービスのトラフィックの未検出状態を検出した場合、前記未検出状態を検出したグループ単位で、前記第1の通信経路から第2の通信経路に経路切替えを行う制御部、
    を有する通信管理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1の通信経路に含まれる第1の通信装置を利用したサービスから、前記第2の通信経路に含まれる第2の通信装置を利用するサービスに変更する場合、
    第1のグループの前記第1の通信経路と、第2のグループの前記第1の通信経路とのうち、前記第1のグループの前記第1の通信経路のトラフィックの未検出状態が所定時間続いたことを示すメッセージを受信した場合、前記第1のグループの前記第1の通信経路を、前記第1のグループの前記第2の通信経路に切替え、
    前記第2のグループに対しては、前記第2のグループのルーティング情報を前記第1の通信装置に保持させて、前記第2のグループの前記第1の通信経路で通信を継続する、
    請求項1記載の通信管理装置。
  3. ユーザ属性と前記第1の通信経路との対応関係と、前記第1の通信経路の経路切替え状況と、を少なくとも記憶管理する記憶部をさらに有し、前記制御部は、前記第1の通信経路から前記第2の通信経路への切替え時、経路切替え状況を更新する請求項1記載の通信管理装置。
  4. 前記制御部は、前記ユーザの送信元アドレスをサービス利用時間帯にもとづいてグループ分けする請求項1記載の通信管理装置。
  5. 通信経路を用いてサービスを提供されるユーザを振り分けたグループ単位で前記サービスのトラフィックの未検出状態を所定時間続けて検出した場合にメッセージを送信する制御部、
    を有する通信装置。
  6. 前記制御部は、前記トラフィックの未検出状態が所定時間続いた場合のパケット無転送時間を算出し、前記パケット無転送時間が閾値を超えた場合、前記メッセージを送信する、
    請求項5記載の通信装置。
  7. ユーザ属性と前記通信経路との対応関係と、前記パケット無転送時間と、を少なくとも記憶管理する記憶部をさらに有し、前記制御部は、前記トラフィックの未検出状態が所定時間続いた場合、前記パケット無転送時間を累積して更新する請求項6記載の通信装置。
  8. 第1の通信経路を用いてサービスを提供されるユーザを振り分けたグループ単位で前記サービスのトラフィックの未検出状態を検出したことを示すメッセージを受信した場合、前記未検出状態を検出したグループ単位で、前記第1の通信経路から第2の通信経路に経路切替えを行う通信管理装置と、
    前記第1の通信経路の前記トラフィックのグループ単位の未検出状態を所定時間続けて検出した場合に前記メッセージを前記通信管理装置に送信する通信装置と、
    を有する通信システム。
  9. コンピュータが、
    第1の通信経路を用いてサービスを提供されるユーザを振り分けたグループ単位で前記サービスのトラフィックの未検出状態を検出した場合、前記未検出状態を検出したグループ単位で、前記第1の通信経路から第2の通信経路に経路切替えを行う、
    通信経路切替え方法。
  10. コンピュータに、
    第1の通信経路を用いてサービスを提供されるユーザを振り分けたグループ単位で前記サービスのトラフィックの未検出状態を検出した場合、前記未検出状態を検出したグループ単位で、前記第1の通信経路から第2の通信経路に経路切替えを行う、
    処理を実行させるプログラム。
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