以下、図1〜図25を用いて、本発明の実施形態を説明する。そして、本説明での表示装置1は、携帯型のものである。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(表示装置1)
図1を用いて、実施形態に係る表示装置1の一例を説明する。図1は、実施形態に係る表示装置1の一例を示す図である。
以下では、スマートフォンを表示装置1として用いる例を説明する。なお、表示装置1は、スマートフォンに限られない。表示装置1はタブレット型コンピューター100でもよい。また、表示装置1は、ヘッドマウントディスプレイでもよい。本説明での表示装置1は、携帯可能であり、拡張現実(AR)表示をできるものが該当する。表示装置1は、画像形成装置2に関するAR表示を行う。そのため、本発明は、表示装置1と画像形成装置2を含む表示システムとしての側面を有する。
表示装置1は、処理部10、記憶部11、ディスプレイ12(表示部に相当)、タッチパネル13(操作部に相当)、撮像部14、加速度センサー15(リセット検知部に相当)、GPS信号処理部16(位置検知部に相当)、音声処理部17、マイクロフォン17a、再生処理部18、スピーカー18a、無線通信部19、を含む。
処理部10は、表示装置1の動作を制御する回路である。処理部10は、CPU10aや画像処理回路10bを含む。処理部10には、CPU10aや画像処理回路10bが1チップ化された集積回路を用いることができる。処理部10は、OS、プログラム、アプリケーション、データに基づき、表示装置1の動作を制御する。画像処理回路10bは、画像データに対して画像処理を行う。
記憶部11はROM、RAM、フラッシュメモリーを含む。記憶部11は、表示装置1のOS、プログラム、アプリケーション、データを不揮発的に記憶する。処理部10は、記憶部11の記憶内容に従って、表示装置1の各部を制御する。タッチパネル13を通じた使用者のアプリケーションの起動要求に応じ、処理部10は、記憶部11からアプリケーションを記憶部11に読み出し、実行する。記憶部11には、付加画像表示アプリケーションA1が含まれる。付加画像表示アプリケーションA1に基づき、処理部10は、画像形成装置2に関するAR表示をディスプレイ12に行わせる。
ディスプレイ12は、処理部10からの要求に従い各種情報を表示する。ディスプレイ12は、液晶パネルや有機ELパネルのような表示パネルである。ディスプレイ12は、操作用画像を表示する。操作用画像は、例えば、アイコン、ボタン、キー、タブである。タッチパネル13は処理部10と接続される。処理部10は、タッチパネル13の出力に基づき、タッチ位置を認識し、操作された(タッチされた)操作用画像を認識する。アイコンやボタンやキーを押すことにより、使用者は、アプリケーションの起動及び利用することができる。
撮像部14は、表示装置1に設けられたカメラである。撮像部14は、レンズ14a、イメージセンサー14b、カメラモジュール14cを含む。カメラモジュール14cはイメージセンサー14bが出力する画像信号に基づき、画像データを生成する。撮像部14による撮影により得られた撮影画像3(画像データ)は、記憶部11に記憶される。処理部10は、撮影画像3をディスプレイ12に表示させ得る。動画的に表示するとき、処理部10は、連続的に撮影画像3を撮像部14に生成させる。処理部10は、表示に用いる撮影画像3を新たに生成された撮影画像3に順次切り替える。
無線通信部19は、アンテナや通信回路を含む。無線通信部19は、処理部10の指示に応じて、通信事業者が提供する通信回線にアクセスできる。無線通信部19を介し、外部とのデータの送受信、相手方との通話を行うことができる。また、無線通信部19は、無線により、画像形成装置2とも通信できる。
音声処理部17は、マイクロフォン17aから入力された音声を無線通信部19から送信できる形態に変換する信号処理を行う。再生処理部18は、無線通信部19で受信した相手方からの音(声)のデータをスピーカー18aに再生させる。また、再生処理部18は、記憶部11に記憶された音のデータをスピーカー18aに再生させることもできる。
加速度センサー15は、加速度を検知するための検知素子部を含む。加速度センサー15には、静電容量型、ピエゾ抵抗型、ガス温度分布型のような各種の素子を用いることができる。検知素子部は、加速度が加わった時の変形(ひずみ)に応じた電圧を出力する。加速度センサー15には、2軸以上のものが用いられる。また、加速度センサー15は、検知素子部の出力を処理する処理回路を含む。表示装置1の移動方向を認識できるように、処理回路は、検知素子部の出力を処理し、加速度に比例し、かつ、移動方向に応じた電圧波形を出力する。処理部10は、加速度センサー15の出力に基づき、移動方向と加速度を認識する。
衛星からのGPS信号に基づき、GPS信号処理部16は、表示装置1の現在位置を検知する。GPS信号処理部16は、信号処理回路、メモリー、アンテナを含む。メモリーは、GPS信号に基づく位置検知に関するデータやプログラムを記憶する。アンテナは、複数の人工衛星から発信されたそれぞれのGPS信号を受信する。異なる人工衛星から発信されたGPS信号に基づき、信号処理回路は複合機1の現在位置を演算で求める。処理部10は、GPS信号処理部16から表示装置1の現在位置(座標)を示す情報を得る。
(画像形成装置2)
図2を用いて、実施形態に係る画像形成装置2の一例を説明する。図2は、実施形態に係る画像形成装置2の一例を示す図である。
図2に示す画像形成装置2は、複合機である。画像形成装置2はプリンターや複写機のような他の画像形成装置2でもよい。画像形成装置2は、制御部20、操作パネル21、画像読取部22、印刷部23、通信部24を含む。
制御部20は、画像形成装置2の動作を制御する。制御部20は、CPU20a、記憶部20bを含む。記憶部20bは、画像形成装置2を制御するためのデータ、設定、プログラムを記憶する。CPU20aは、記憶部20bに記憶されるプログラム、データに基づき画像形成装置2を制御する。
原稿を読み取るジョブ(コピーや送信)のとき、制御部20は、原稿を画像読取部22に読み取らせる。画像読取部22は、原稿の画像データを生成する。操作パネル21は使用者の設定操作を受け付ける。制御部20は、操作パネル21と通信し、設定を認識する。使用者の設定に基づき、制御部20は、画像読取部22、印刷部23、通信部24を動作させる。
印刷部23は、例えば、給紙部23a、用紙搬送部23b、画像形成部23c、中間転写部23d、定着部23eを含む。印刷を伴うジョブのとき、制御部20は、印刷部23に画像データに基づく印刷を実行させる。通信部24は、無線により、無線通信部19と通信を行える。また、通信部24は、ネットワークを介し、コンピューター100と通信できる。通信部24は、表示装置1やコンピューター100から送信された印刷用データを受信する。制御部20は、受信した印刷用データに基づき、印刷部23に印刷させる。
(画像形成装置2に関するAR表示の流れ)
図3、図4に基づき、実施形態に係る表示装置1の画像形成装置2に関するAR表示の一例を説明する。図3は、実施形態に係る表示装置1の画像形成装置2に関するAR表示の流れの一例を示すフローチャートである。図4は、実施形態に係る表示装置1の画像形成装置2に関するAR表示の一例を示す図である。
表示装置1は、画像形成装置2に関する付加画像4(AR画像)を表示する。付加画像表示アプリケーションA1を起動することにより、付加画像4の表示を開始することができる。図3のスタートは、付加画像表示アプリケーションA1を開始した時点である。本フローは、付加画像表示アプリケーションA1が選択されている間、続けられる。付加画像表示アプリケーションA1が終了したとき、本フローも終了する。
まず、処理部10は、撮影を撮像部14に開始させる(ステップ♯1)。これにより、撮像部14が動作を開始する。処理部10は、予め定められた周期(間隔)で、撮影画像3を撮像部14に生成させる。処理部10は、予め定められた画素数の撮影画像3を撮像部14に生成させる。生成された撮影画像3は、記憶部11に記憶される。
続いて、処理部10は、撮影画像3の表示をディスプレイ12に開始させる(ステップ♯2)。新しい撮影画像3が生成されたとき、処理部10は、表示に用いる撮影画像3を新しいものに切り替える。例えば、処理部10は、最新の撮影画像3をディスプレイ12に表示させる。これにより、動画的に撮影画像3がディスプレイ12に表示される。撮像部14の撮影範囲、向き、角度とディスプレイ12に表示される画像がリンクする。
次に、処理部10は、撮影画像3に特定部位が含まれているか否かを判定する(ステップ♯3)。画像形成装置2のうちの予め定められた部分が特定部位である。言い換えると、特定部位は画像形成装置2の一部である。図4に示すように、例えば、DP、電源スイッチ26、用紙カセット27、前カバー28(トナーボックス)、操作パネル21を特定部位とすることができる。
DPは画像読取部22の一部である。DPは原稿搬送装置25である。DPはセットされた原稿を読取位置に1枚ずつ搬送する装置である。電源スイッチ26は主電源を投入するためのスイッチである。用紙カセット27は給紙部23aの一部である。用紙カセット27は引き出すことができる。用紙カセット27には用紙がセットされる。前カバー28内に画像形成部23cに供給するトナーを収容するトナーボックスが収容される。このように、使用者が操作する(メンテナンス作業時に触れる)部分を特定部位とすることができる。
特定部位の認識のため、特定部位ごとにARマーカーが予め付される。ARマーカーは、所定のパターンを持つ図形である。ラベルの貼付、塗装、印刷等、ARマーカーの付し方は問わない。ARマーカーのパターンは、特定部位ごとに異ならせる。処理部10は、撮影画像3に含まれるARマーカーに基づき、撮影画像3に含まれる特定部位を認識する。複数のARマーカーが撮影画像3に含まれているとき、処理部10は、複数の特定部位が撮影画像3に含まれていると判定する。撮影画像3に含まれるARマーカーが1つもないとき、処理部10は、1つも特定部位が撮影画像3に含まれていないと判定する。
なお、処理部10は、撮影画像3を解析し、撮影画像3に含まれる特定部位を認識してもよい。例えば、記憶部11に部位特定用データ(不図示)を記憶させる。例えば、部位特定用データには、各特定部位の色、形状などが定義される。この場合、処理部10は、部位特定用データと撮影画像3を参照する。撮影画像3中の各画素の色、色の領域の形状に着目し、処理部10は撮影画像3に含まれる特定部位を認識する。
特定部位が含まれないと判定したとき(ステップ♯3のNo)、フローはステップ♯3に戻る。処理部10は、撮影画像3に特定部位が含まれているか否かの確認を続ける。一方、撮影画像3に特定部位が含まれていると判定したとき(ステップ♯3のYes)、処理部10は、撮影画像3に含まれる特定部位を示す付加画像4を撮影画像3に重ねて表示させる(ステップ♯4)。そして、フローはステップ♯3に戻る。
図4は、画像形成装置2を斜め上方から撮影しているときの表示装置1の一例を示す。また、図4は、付加画像4を重ねた撮影画像3の一例を示す。付加画像4とする画像は適宜定められる。図4に示すように、本説明では、付加画像4は文字列を含む画像である。付加画像4に含まれる文字列は特定部位の名称である。本説明では、付加画像4は枠線なしの透明矩形に文字列を含めた画像である。付加画像4の文字列のデフォルトの色は黒である。また、付加画像4の文字のデフォルトのサイズは、予め定められている。なお、枠線なしの白色矩形に文字列を含めた画像を付加画像4としてもよい。枠線ありの矩形に文字列を含めた画像を付加画像4としてもよい。
処理部10は、特定部位の近傍に対応する付加画像4をディスプレイ12に表示させる。付加画像4のデフォルトの表示位置は予め定められる。例えば、処理部10は、ARマーカーの左右上下の何れかの位置に特定部位に対応する付加画像4を表示パネルに表示させる。図4は特定部位の左側に付加画像4を配置する例を示す。どの位置に付加画像4を表示するかは、特定部位ごとに予め定められてもよい。
(付加画像4の拡大縮小)
次に、図5、図6に基づき、実施形態に係る付加画像4の拡大・縮小の一例を説明する。図5は、実施形態に係る付加画像4の拡大の一例を示す図である。図6は、実施形態に係る付加画像4の縮小の一例を示す図である。
特定部位が撮影されたとき、処理部10は付加画像4の表示をディスプレイ12に開始させる。表示された付加画像4が小さいと感じるか、大きいと感じるかは、使用者による。大きさが適切でない付加画像4は、使用者に見づらさを感じさせかねない。そこで、実施形態に係る表示装置1では、付加画像4の拡大、縮小を行えるようにする。図5は付加画像4の拡大例を示す。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は拡大操作がなされたことを認識する。拡大操作がなされたとき、処理部10は拡大操作がなされた付加画像4を拡大操作前よりも大きくする。これにより、見づらさが解消される。
どのような操作を拡大操作と扱うかは、適宜定めることができる。タッチパネル13は、2点タッチ後、指を広げる操作(ピンチアウト操作)を拡大操作として受け付ける。2点タッチの開始位置のうち、少なくとも1点が付加画像4と重なることが条件とされる。2点タッチ後、タッチ位置の距離が長くなったとき、処理部10は拡大操作がなされたと認識する。図5の上の図は、拡大操作の一例を示す。図5の下の図は、拡大後の電源スイッチ26の付加画像4の一例を示す。
処理部10は、拡大操作がなされた(2点タッチの開始時にタッチされた)付加画像4(文字列)を拡大する。処理部10は、予め定められた倍率だけ付加画像4を拡大してもよい。この場合、拡大操作を繰り返すことにより、付加画像4を段階的に大きくしてゆくことができる。また、処理部10は、2点のタッチ位置の距離に応じて倍率を変化させてもよい。例えば、タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は、2点タッチ終了時の距離と2点タッチ開始時の距離との距離差を求める。距離差が大きいほど、処理部10は倍率を大きくしてもよい。距離差が小さいほど、処理部10は倍率を小さくしてもよい。
図6は、付加画像4の縮小例を示す。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は縮小操作がなされたことを認識する。縮小操作がなされたとき、処理部10は、縮小操作がなされた付加画像4を縮小操作前よりも小さくする。これにより、付加画像4を使用者の好みの大きさに調整することができる。
どのような操作を縮小操作と扱うかは、適宜定めることができる。タッチパネル13は、2点タッチ後、指を狭める操作(ピンチイン操作)を縮小操作として受け付ける。2点タッチの開始位置のうち、少なくとも1点が付加画像4と重なることが条件とされる。2点タッチ後、タッチ位置の距離が狭くなったとき、処理部10は縮小操作がなされたと認識する。図6の上の図は、縮小操作の一例を示す。図6の下の図は、縮小後の電源スイッチ26の付加画像4の一例を示す。
処理部10は、縮小操作がなされた(2点タッチの開始時にタッチされた)付加画像4を縮小する。処理部10は、予め定められた倍率だけ付加画像4を縮小してもよい。また、処理部10は、2点のタッチ位置の距離に応じて倍率を変化させてもよい。例えば、タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は、2点タッチ終了時の距離と2点タッチ開始時の距離との距離差を求める。距離差が小さいほど、処理部10は倍率を小さくしてもよい。距離差が大きいほど、処理部10は倍率を大きくしてもよい。
ここで、付加画像4を拡大した場合、撮影画像3の一部が見づらくなる場合がある。そのため、撮影画像3(実際の映像)を認識しづらくなることがある。そこで、処理部10は、付加画像4の倍率に応じて、付加画像4(文字列)の透明度を変化させる。なお、以下の説明では、付加画像4のデフォルトのサイズを倍率100%とする。
具体的に、処理部10は、拡大前よりも拡大後の付加画像4(文字列)の透明度を大きくする(図5の下側の図参照)。また、倍率が大きいほど、処理部10は、付加画像4の透明度を大きくする。透明度を大きくするとき、処理部10は、付加画像4の文字の画素のうち、透明化する画素数の割合を多くする。透明化した画素では、処理部10は撮影画像3を表示させる。これにより、付加画像4(文字列)が透けているように見える。反対に、拡大された付加画像4を縮小する場合、処理部10は縮小前よりも縮小後の付加画像4(文字列)の透明度を小さくする(図6の下側の図参照)。透明度を小さくするとき、処理部10は、付加画像4の文字の画素のうち、透明化する画素数の割合を少なくする。
(擦り操作による透明度の変更)
次に、図7に基づき、実施形態に係る擦り操作による透明度の変更の一例を説明する。図7は、実施形態に係る擦り操作による透明度の変更の一例を示す図である。
付加画像4は、撮影画像3中の画像形成装置2と重なる。そのため、撮影画像3中の画像形成装置2の一部が見えづらい場合がある。そこで、擦り操作を行うだけで、一時的に付加画像4の透明度を大きくできるようにする。
図7は、擦り操作による付加画像4の透明度変更の一例を示す。図7の上側の図は、擦り操作の一例を示す。図7の上側の図は、前カバー28(トナーボックス)の付加画像4に対して擦り操作を行う例を示している。図7の下側の図は、前カバー28(トナーボックス)の付加画像4を一時的に消去した状態の一例を示す。
擦り操作は、付加画像4を擦る操作である。擦り操作は、タッチしたまま、付加画像4(文字列)上でタッチ位置を往復移動させる操作である。図7の上側の図は、左右方向でタッチ位置を移動させる例を示す。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は擦り操作がなされたことを認識する。例えば、付加画像4(文字列)上でタッチ位置の移動方向が所定回数変化したとき、処理部10は、擦り操作がなされたと認識する。
擦り操作がなされたとき、処理部10は、擦り操作がなされた付加画像4(文字列)の透明度を擦り操作前よりも大きくする。透明度を大きくするとき、処理部10は、付加画像4の文字の画素のうち、透明化する画素数の割合を多くする。透明化した画素では、処理部10は撮影画像3を表示させる。例えば、処理部10は、擦り操作がなされた付加画像4の透明度を100%にする。なお、透明度は100%でなくてもよい。
そして、擦り操作がなされてから予め定められた回復時間が経過したとき、処理部10は、擦り操作がなされた付加画像4の透明度を擦り操作前に戻す。回復時間は予め定められる。回復時間は、見えづらかった部分を確認できる時間であればよい。回復時間は、例えば、0.5秒から数秒の間の何れかの時間とできる。
(付加画像4の表示位置の自動変更)
次に、図8に基づき、実施形態に係る付加画像4の表示位置の自動変更の一例を説明する。図8は、実施形態に係る付加画像4の表示位置の自動変更の一例を示す図である。
拡大により付加画像4どうしが重なることがある。付加画像4どうしが重なると、見づらい場合がある。見づらくならないように、処理部10は付加画像4の表示位置を自動的にずらす。図8は、付加画像4の表示位置の自動的な変更の一例を示す。図8の上側の図は、電源スイッチ26の付加画像4を拡大した直後の状態の一例を示す。図8の下側の図は、付加画像4の表示位置を自動的にずらした状態の一例を示す。
拡大後に付加画像4どうしが重なる場合、処理部10は、付加画像4どうしが重ならないようにする。処理部10は、重なった付加画像4のうち、拡大された付加画像4以外の付加画像4の表示位置をずらす。図8の下側の図では、処理部10が前カバー28(トナーボックス)の付加画像4を自動的に右方向に移動させている。拡大で付加画像4が重なったとき、未拡大の付加画像4がはじき飛ばされるようにみえる。これにより、見えづらさが解消される。
(付加画像4の透明度変更)
次に、図9、図10を用いて、実施形態に係る表示装置1でのメニューに基づく表示設定の一例を説明する。図9は、実施形態に係るメニュー画像5の一例を示す図である。図10は、実施形態に係る透明度設定用のスライドバー6の一例を示す図である。
拡大や縮小と関係なく、付加画像4の透明度を変更できれば便利である。例えば、付加画像4の文字又は撮影画像3が見やすくなるように、各付加画像4の透明度を変更することが考えられる。そこで、表示装置1では、付加画像4(文字列)の透明度を自由に変えることができる。
タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は透明度設定操作がなされたことを認識する。透明度設定操作がなされたとき、処理部10は、設定された透明度の付加画像4をディスプレイ12に表示させる。付加画像4の透明度を設定する場合、使用者はメニュー画像5を表示させる。何れか1つの付加画像4が長押しされたとき、処理部10は、メニュー画像5をディスプレイ12に表示させる。
タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は長押し操作がなされたことを認識する。タッチ検知後、予め定められた長押し時間継続してタッチ位置が動かないとき、処理部10は、長押し操作がなされたと認識する。また、タッチ位置が微妙に揺れることがある。そのため、タッチ検知後、長押し時間内のタッチ位置の移動量が予め定められた許容範囲のとき、処理部10は長押し操作がなされたと認識する。
図9は、付加画像4の長押し時に表示されるメニュー画像5の一例を示す。メニュー画像5は、第1透明度設定ボタンB1と、第2透明度設定ボタンB2を含む。全ての付加画像4(文字列)の透明度を一括して変更するとき、使用者は第1透明度設定ボタンB1を操作する。長押しした付加画像4(文字列)の透明度のみを変更するとき、使用者は第2透明度設定ボタンB2を操作する。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は第1透明度設定ボタンB1が操作されたことを認識する。また、タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は第2透明度設定ボタンB2が操作されたことを認識する。
第1透明度設定ボタンB1又は第2透明度設定ボタンB2が操作されたとき、処理部10は、透明度設定用のスライドバー6をディスプレイ12に表示させる。図10は、ディスプレイ12に表示されるスライドバー6の一例を示す。スライドバー6は、つまみ画像61を含む。使用者はつまみ画像61をタッチしたままスライドさせることにより、透明度を設定できる。処理部10はつまみ画像61が操作されたことを認識する。処理部10はつまみ画像61のタッチが離された位置に基づき、設定された透明度を認識する。図10は、透明度が50%に設定されている状態を示す。
第1透明度設定ボタンB1が操作されたとき(全ての付加画像4の透明度を変更する操作がなされているとき)、処理部10は、全ての付加画像4(文字列)の透明度を設定された透明度に変更する。第2選択ボタンが操作されたとき(1つの付加画像4の透明度を設定する操作がなされているとき)、処理部10は長押しされた付加画像4の透明度を設定された透明度に変更する。この場合、他の付加画像4の透明度は変更されない。例えば、透明度が50%に設定されたとき、処理部10は、付加画像4の文字の画素のうち、50%を透明化する。例えば、処理部10は隣り合う2画素のうち、一方を透明化する。透明化した画素では、処理部10は撮影画像3を表示させる。
(付加画像4の色変更)
次に、図9、図11を用いて実施形態に係る表示装置1でのメニューに基づく表示設定の一例を説明する。図11は実施形態に係る色選択用パレット7の一例を示す図である。
付加画像4(文字列)が見づらいため、付加画像4の色を変えたい場合がある。また、付加画像4の色を自分好みの色に変えたい場合もある。そこで、表示装置1では、付加画像4の色を変えることができる。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は色選択操作がなされたことを認識する。色選択操作がなされたとき、処理部10は、選択された色を用いた付加画像4をディスプレイ12に表示させる。付加画像4の色を選択する場合、使用者はメニュー画像5を表示させる。
図9は、付加画像4を長押しされたときに表示されるメニュー画像5の一例を示す。メニュー画像5は、第1色選択ボタンB3と、第2色選択ボタンB4を含む。全ての付加画像4(文字列)の色を一括して変更するとき、使用者は第1色選択ボタンB3を操作する。長押しした付加画像4(文字列)の色のみを変更するとき、使用者は第2色選択ボタンB4を操作する。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は第1色選択ボタンB3が操作されたことを認識する。また、タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は第2色選択ボタンB4が操作されたことを認識する。
第1色選択ボタンB3又は第2色選択ボタンB4が操作されたとき、処理部10は、色選択用パレット7をディスプレイ12に表示させる。図11は、ディスプレイ12に表示される色選択用パレット7の一例を示す。色選択用パレット7は、複数色の色見本画像を含む。処理部10は、カラーの色見本画像をディスプレイ12に表示させる。使用者は、何れかの色見本画像をタッチして、色を選択する。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は操作された色見本画像を認識する。
第1色選択ボタンB3が操作されているとき(全ての付加画像4の色を変更する操作がなされているとき)、処理部10は、全ての付加画像4(文字列)の色を選択された色に変更する。第2選択ボタンが操作されているとき(1つの付加画像4の色を変更する操作がなされているとき)、処理部10は、長押しされた付加画像4の色を選択された色に変更する。この場合、他の付加画像4の色は変更されない。例えば、赤色が選択されたとき、処理部10は、全て又は1つの付加画像4の文字列の色を赤色に変更する。
(付加画像4のピン留め)
次に、図9、図12を用いて、実施形態に係る表示装置1での目印画像8の一例を説明する。図12は、実施形態に係る目印画像8の表示開始の一例を示す図である。
表示された付加画像4に目印を付したい場合がある。例えば、注目すべき部分や、後で再確認すべき部分に、目印を付すことができれば便利である。そこで、表示装置1では、付加画像4(文字列)に目印を付すことができる。本説明では、目印を付すことをピン留めと称する場合がある。ピン留め操作がなされたとき、処理部10は、ピンを示す目印画像8の表示をディスプレイ12に開始させる。目印画像8を表示させるとき、使用者はメニュー画像5を表示させる。
図9は、付加画像4を長押しされたときに表示されるメニュー画像5の一例を示す。メニュー画像5は、ピン留めボタンB5を含む。ピン留めボタンB5をタッチする操作がピン留め操作である。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10はピン留めボタンB5が操作されたことを認識する。言い換えると、処理部10はピン留め操作がなされたことを認識する。処理部10は、長押しされた付加画像4、かつ、メニュー画像5でピン留め操作がなされた付加画像4をピン留め操作がなされた付加画像4と認識する。以下、ピン留め操作がなされた付加画像4をピン留め付加画像41と称する。
ピン留めボタンB5が操作されたとき、処理部10はピンを示す目印画像8の表示を開始させる。目印画像8はメモや紙を留めるピンを模した画像である。処理部10は、ピン留め操作がなされた付加画像4に重なるように、ディスプレイ12に目印画像8を表示させる。処理部10は、目印画像8のピンの先端を付加画像4(文字列)の中心に突き刺す。言い換えると、処理部10は、目印画像8のピンの先端の位置と、付加画像4の中心位置を一致させる。これにより、付加画像4がピン留めされているように見える。
(目印画像8の継続表示)
次に、図13、図14に基づき、実施形態に係る目印画像8の継続表示の一例を説明する。図13は、実施形態に係る目印画像8の継続表示の一例を示す図である。図14は、実施形態に係るピン留め付加画像41の一時的な再表示の一例を示す図である。
撮像部14が撮影した画像がディスプレイ12に表示される。表示装置1の所持者が移動したとき、撮影画像3は変化する。その結果、ピン留め付加画像41に対応する特定部位が撮影画像3に含まれなくなる場合がある。撮影画像3内にピン留め付加画像41に対応する特定部位が含まれなくなったとき、処理部10はピン留め付加画像41を表示部から消去させる(図13参照)。基本的に、処理部10は、撮影画像3中に認識できなくなった特定部位の付加画像4をディスプレイ12に表示させない。
一方で、図13に示すように、処理部10は、目印画像8をディスプレイ12に表示させ続ける。つまり、ピン留め付加画像41に対応する特定部位が撮影画像3内に含まれていなくても、処理部10は、目印画像8をディスプレイ12に表示させる。目印画像8の表示位置は、目印画像8の表示開始位置と同じ位置とされる。
目印画像8に対応する付加画像4(ピン留め付加画像41)を確認したい場合がある。そこで、図15に示すように、目印画像8が操作(タッチ)されたとき、処理部10は、操作された目印画像8に対応する付加画像4をディスプレイ12に一時的に表示させる。図14は、目印画像8を操作(タッチ)したときに表示される付加画像4(文字列)の一例を示す。処理部10は、例えば、1〜数秒程度のみ、ピン留め付加画像41をディスプレイ12に表示させる。
なお、撮影画像3内にピン留め付加画像41に対応する特定部位が含まれなくなっても、処理部10は、目印画像8とともにピン留め付加画像41をディスプレイ12に表示させ続けてもよい。
(ピン留めされた特定部位の方向表示)
次に、図15、図16を用いて、実施形態に係る表示装置1でのピン留めされた特定部位の方向表示の一例を説明する。図15、図16は、実施形態に係る表示装置1でのピン留めされた特定部位の方向表示の一例を示す図である。
使用者の移動に伴い、表示装置1も移動する。処理部10は、ピン留め付加画像41に対応する特定部位の方向を示す方向指示画像9をディスプレイ12に表示させる。撮影画像3内にピン留め付加画像41に対応する特定部位が含まれないとき、処理部10は、方向指示画像9を表示させる。
処理部10は、各撮影画像3に含まれる各特定部位のARマーカーを認識する。例えば、処理部10は、撮影画像3ごとに、各ARマーカーの中心位置(座標)を記憶部11に記憶させる。各特定部位のARマーカーの座標の時間的な変化に基づき、処理部10は、ディスプレイ12内での各特定部位の移動方向を認識する。移動方向に基づき、処理部10は、撮影画像3内に含まれなくなった特定部位の方向を認識する。例えば、ある特定部位のARマーカーが左方向に移動して消えたとき、処理部10は、その特定部位が左方向にあると判定する。この判定に基づき、処理部10は、ピン留め付加画像41に対応する特定部位について判定した方向を示す方向指示画像9をディスプレイ12に表示させる。
図15は、方向指示画像9の一例を示す。図15では、処理部10は、ピン留め付加画像41に対応する特定部位が右上方向にあると判定している。方向指示画像9は、丸型のアイコンである。処理部10は、判定している方向を示す矢印をアイコン内に表示させる。図15は、目印画像8の左側に方向指示画像9を表示する例を示す。処理部10は、目印画像8の近くに方向指示画像9を表示させる。
ここで、加速度センサー15の出力(加速度の方向)に基づき、処理部10は、表示装置1の歩行パターン(移動パターン)を認識してもよい。処理部10は、ピン留め付加画像41に対応する特定部位が消えてから現時点までの歩行パターンを認識する。歩行パターンが回り込むようなパターンであるとき、処理部10は、方向指示画像9としてカーブ状の矢印を表示させてもよい。カーブ状の矢印は、ピン留め付加画像41に対応する特定部位に到るには、回り込む(迂回する)移動が必要であることを示す。図16は、カーブ状の矢印を含む方向指示画像9の一例を示す。
(目印画像8の消去操作)
次に、図17を用いて、実施形態に係る目印画像8を消去操作の一例を説明する。図17は、実施形態に係る目印画像8の消去操作の一例を示す図である。
使用者は不要な目印画像8を消したい場合がある。言い換えると、ピン留め操作を取り消したい場合がある。そこで、表示装置1では、使用者の操作により、目印画像8の消去を行えるようにする。図17は、目印画像8の消去例を示す。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は、消去操作がなされたことを認識する。消去操作がなされたとき、処理部10は、消去操作がなされた目印画像8をディスプレイ12に消去させる。これにより、不要な目印画像8を消すことができる。
どのような操作を消去操作と扱うかは、適宜定めることができる。表示装置1では、処理部10は、2点タッチ後、目印画像8を挟むように指を狭める操作をし、その後、指をタッチパネル13から離す操作を消去操作と認識する。つまり、消去操作は、目印画像8をつまんで抜くような操作である。消去操作は、実際にピンを抜く操作に近い。消去操作は、直感的でわかりやすい操作となる。図17の上の図は、消去操作の一例を示す。図17の下の図は、目印画像8の消去後の撮影画像3の一例を示す。
(目印画像8の押し込み操作)
次に、図18を用いて、実施形態に係る目印画像8の押し込み操作の一例を説明する。図18は、実施形態に係る目印画像8の押し込み操作の一例を示す図である。
重要な用紙やメモを実際にピン留めする場合、人は、ピンを強く押し込む傾向がある。重要な用紙が容易に外れないようにするためである。そこで、表示装置1でもピン留めの強さのレベルを変えられるようにする。図18は、押し込み操作、及び、ピン留めのレベル変化に基づく目印画像8の変化を示す。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は、目印画像8への押し込み操作を認識する。押し込み操作がなされたとき、処理部10は、押し込み操作がなされた目印画像8を変化させる。処理部10は、ピン留めの強さのレベルに応じた目印画像8をディスプレイ12に表示させる。
どのような操作を押し込み操作と扱うかは、適宜定めることができる。表示装置1では、タッチパネル13は、目印画像8を長押しする操作を押し込み操作として受け付ける。図18の上の図は、押し込み操作の一例を示す。押し込み操作は、時間をかけて実際のピンを深く差し込む動作に近い。押し込み操作は直感的でわかりやすい操作となる。
以下、押し込み操作前の目印画像8を第1目印画像81と称する。第1目印画像81は、ピン留め操作がなされたとき、最初に表示される目印画像8である。また、押し込み操作後の目印画像8を第2目印画像82と称する。第2目印画像82は、押し込み操作後、第1目印画像81の代わりに表示される目印画像8である。
図18の下の図は、第2目印画像82の一例を示す。図18に示すように、処理部10は、第2目印画像82のピンの針を示す部分を第1目印画像81よりも短くしてもよい。これにより、第2目印画像82は、仮想的に強く押し込まれたように見える。また、処理部10は、第2目印画像82のピンの頭を示す部分を第1目印画像81よりも大きくしてもよい。また、処理部10は、第2目印画像82のピンの頭を示す部分の色を第1目印画像81と変えてもよい。つまり、処理部10は、第2目印画像82の形状、大きさ、色の何れか1つ、又は、複数を第1目印画像81と異ならせる。
(目印画像8の自動消去)
次に、図19、図20を用いて、実施形態に係る表示装置1での目印画像8の自動消去の流れの一例を説明する。図19、図20は、実施形態に係る表示装置1での目印画像8の自動消去の流れの一例を示すフローチャートである。
不要な目印画像8が多いと、撮影画像3が見づらくなる。そこで、表示装置1では、不要と推定される目印画像8を自動的に消去する。また、目印画像8の重要度(ピン留めの強さのレベル)に応じて、自動的に消去するトリガーを変える。
図19、図20のフローチャートは、目印画像8単位で実行される。図19のフローチャートは、ピン留め操作からの時間に基づき目印画像8を自動的に消去する処理の一例を示す。図20は、ピン留め操作をした位置からの移動距離に基づき目印画像8を自動的に消去する処理の一例を示す。
まず、図19のフローチャートを説明する。図19のフローチャートのスタートは、ピン留め操作がなされた時点である。まず、処理部10は、ピン留め操作がなされた時点(時間)を記憶部11に記憶させる(ステップ♯21)。なお、表示装置1は、日時(時間、時刻)を知るための時計回路(不図示)を含む。処理部10は、時計回路と通信し、日時を取得する。
次に、処理部10は、対象とする目印画像8が第1目印画像81であるか否かを確認する(ステップ♯22)。目印画像8が第1目印画像81のとき(第2目印画像82ではないとき、ステップ♯22のYes)、処理部10は、ピン留め操作から第1表示期間が経過したか否かを確認する(ステップ♯23)。第1表示期間が経過していないとき(ステップ♯23のNo)、フローはステップ♯22に戻る。一方、第1表示期間が経過しているとき(ステップ♯23のYes)、処理部10は、当該第1目印画像81をディスプレイ12に消去させる(ステップ♯24)。そして、本フローは終了する(エンド)
目印画像8が第2目印画像82のとき(第1目印画像81ではないとき、ステップ♯22のNo)、処理部10は、ピン留め操作から第2表示期間が経過したか否かを確認する(ステップ♯25)。第2表示期間が経過していないとき(ステップ♯25のNo)、フローはステップ♯22に戻る。一方、第1表示期間が経過しているとき(ステップ♯25のYes)、処理部10は、当該第2目印画像82をディスプレイ12に消去させる(ステップ♯26)。そして、本フローは終了する(エンド)
ここで、第1表示期間と第2表示期間は予め定められる。タッチパネル13は第1表示期間と第2表示期間の設定を受け付けてもよい。しかし、第1表示期間は、第2表示期間よりも短くされる。これにより、第2目印画像82の表示期間は、第1目印画像81の表示期間よりも長くなる。ピン留めの強さのレベルが大きいほど、自動的に消去されにくくなる。
次に、図20のフローチャートを説明する。図19のフローチャートのスタートは、ピン留め操作がなされた時点である。まず、処理部10は、ピン留め操作がなされた位置(座標)を記憶部11に記憶させる(ステップ♯31)。図1に示すように、処理部10は、GPS信号処理部16を含む。処理部10はGPS信号処理部16を動作させる。処理部10はGPS信号処理部16により検知された位置(座標)を取得する。処理部10は取得した位置を記憶部11に記憶させる。
次に、処理部10は、対象とする目印画像8が第1目印画像81であるか否かを確認する(ステップ♯32)。目印画像8が第1目印画像81のとき(第2目印画像82ではないとき、ステップ♯32のYes)、処理部10は、ピン留め操作がなされた位置と現在位置との距離が第1消去距離以上であるか否かを確認する(ステップ♯33)。第1消去距離未満のとき(ステップ♯33のNo)、フローはステップ♯32に戻る。一方、第1消去距離以上のとき(ステップ♯33のYes)、処理部10は、当該第1目印画像81をディスプレイ12に消去させる(ステップ♯34)。そして、本フローは終了する(エンド)
目印画像8が第2目印画像82のとき(第1目印画像81ではないとき、ステップ♯32のNo)、処理部10は、ピン留め操作がなされた位置と現在位置との距離が第2消去距離以上であるか否かを確認する(ステップ♯35)。第2消去距離未満のとき(ステップ♯35のNo)、フローはステップ♯32に戻る。一方、第2消去距離以上のとき(ステップ♯35のYes)、処理部10は、当該第2目印画像82をディスプレイ12に消去させる(ステップ♯36)。そして、本フローは終了する(エンド)
ここで、第1消去距離と第2消去距離は予め定められる。タッチパネル13は第1消去距離と第2消去距離の設定を受け付けてもよい。第1消去距離は、第2消去距離よりも短くされる。ピン留めの強さのレベルが大きいほど、自動的に消去されにくくする。
(表示のリセット)
次に、図21を用いて、実施形態に係る表示装置1での表示のリセットの一例を説明する。図21は、実施形態に係る表示装置1での表示のリセットの一例を示すフローチャートである。
表示装置1では、付加画像4の拡大、縮小、透明度の変更、表示位置の変更、色変更、目印画像8の付加、目印画像8の押し込みの強さのレベルの変更等が可能である。操作ミスの結果、ディスプレイ12の表示をリセットしたい場合がある。そこで、表示装置1では、表示をリセットできるようにする。表示装置1では、表示装置1を振る動作がリセット操作とされる。加速度センサー15の出力に基づき、処理部10は表示装置1が振られたことを認識する。つまり、処理部10はリセット操作がなされたことを認識できる。
図21のスタートは、付加画像表示アプリケーションA1が起動した時点である。加速度センサー15の出力に基づき、処理部10は、リセット条件が満たされたか否かを確認する(ステップ♯41)。リセット条件のうち、1つは、リセット操作がなされたことである。さらに、他のリセット条件は、予め定められた閾値時間内に予め定められた閾値回数以上、リセット操作がなされたことである。
閾値回数は複数である。表示装置1を軽く振ったり、表示装置1を偶然振ったりしても、リセットしないようにするためである。閾値時間は適宜定められる。例えば、閾値時間は、1〜複数秒とすることができる。例えば、閾値回数が4回、閾値時間が4秒の場合、4秒以内に4回以上のリセット操作を認識したとき、処理部10は、リセット条件が満たされたと認識する。なお、リセット条件は、1回のリセット操作がなされたことのみとしてもよい。この場合、1回表示装置1を振るだけで、表示をリセットすることができる。
リセット条件が満たされるまで、処理部10は、周期的にステップ♯41を実行する(ステップ♯41のNo→ステップ♯41)。リセット条件が満たされたとき、処理部10はリセット処理を実行する(ステップ♯42)。ステップ♯42の後、フローはステップ♯41に戻る。本フローは、付加画像表示アプリケーションA1の実行中、継続して実行される。本フローは、付加画像表示アプリケーションA1の終了とともに終了する。
リセット処理は、全ての付加画像4をデフォルトの状態に戻す処理である。リセット処理により、処理部10は、ディスプレイ12に表示する付加画像4をデフォルト状態で表示させる。具体的に、処理部10は、全ての付加画像4のサイズをデフォルトのサイズに戻す。リセット条件が満たされたとき、処理部10は、デフォルトのサイズの付加画像4をディスプレイ12に表示させる。また、処理部10は、全ての付加画像4(文字列)の表示色をデフォルトの色に戻す。リセット条件が満たされたとき、処理部10は、デフォルトの透明度の付加画像4をディスプレイ12に表示させる。
また、処理部10は、全ての付加画像4(文字列)の透明度をデフォルトの透明度に戻す。リセット条件が満たされたとき、処理部10は、デフォルトの透明度の文字列を含む付加画像4をディスプレイ12に表示させる。また、処理部10は、全ての目印画像8を消す。リセット条件が満たされたとき、処理部10は、全ての目印画像8をディスプレイ12に表示させない。
(回転操作時の表示の変化)
次に、図22〜図25に基づき、実施形態に係る回転操作時の表示の変化の一例を説明する。図22〜図25は実施形態に係る回転操作時の表示の変化の一例を示す図である。
付加画像4の領域外への2点タッチ後、回転操作がなされたとき、処理部10は、表示を変化させる。タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は、付加画像4の領域外への2点タッチを認識する。付加画像4の領域外への2点タッチとは、どの付加画像4(文字列)と重ならない2点のタッチである。表示装置1では、付加画像4の領域外への2点タッチ後、2点タッチを維持しつつ、コンパスのように一方のタッチ位置を移動させる(回転させる)操作が回転操作とされる。
タッチパネル13の出力に基づき、処理部10は、2点のうち一方のタッチ位置の移動を認識する。また、処理部10は、他方のタッチ位置の移動距離が許容範囲内であることを認識する。言い換えると、処理部10は、他方のタッチ位置がほとんど移動していないことを認識する。なお、他種の操作を回転操作と扱ってもよい。
また、一方のタッチ位置の移動方向に基づき、処理部10は、第1方向への回転操作がなされたか、第2方向への回転操作がなされたかを認識する。本説明では、第1方向は時計方向である。また、第2方向は反時計方向である。なお、第1方向を反時計方向とし、第2方向を時計方向としてもよい。処理部10は、どちらの方向への回転操作かを判別する。
(1)2点タッチのうち、下側のタッチ位置が固定され、上側のタッチ位置が移動している場合。
上側のタッチ位置が右方向に移動しているとき、処理部10は、第1方向(時計方向)への回転操作と認識する。上側のタッチ位置が左方向に移動しているとき、処理部10は、第2方向(反時計方向)への回転操作と認識する。
(2)2点タッチのうち、上側のタッチ位置が固定され、下側のタッチ位置が移動している場合。
下側のタッチ位置が左方向に移動しているとき、処理部10は、第1方向(時計方向)への回転操作と認識する。下側のタッチ位置が右方向に移動しているとき、処理部10は、第2方向(反時計方向)への回転操作と認識する。
回転操作がなされたときの表示手法として、3つの手法(第1手法、第2手法、第3手法)が用意される。どの表示手法を用いるかは、タッチパネル13への操作により、選択することができる。回転操作がなされたとき、処理部10は、選択された手法に応じた表示をディスプレイ12に行わせる。
<第1手法>
図22、図23を用いて第1手法が選択されている場合を説明する。この場合、付加画像4の領域外への2点タッチ後、一方のタッチ位置を第1方向に移動させる回転操作がなされたとき、処理部10はディスプレイ12の中心から離れる方向に付加画像4の表示位置を移動させる。図22は、第1手法選択時に第1方向への回転操作を行ったときの表示の変化の一例を示す。図22の上側の図は、第1方向(時計方向)への回転操作の一例を示す。図22の上側の図は右手の人差し指と親指で2点タッチしている状態を示す。さらに、親指を固定しつつ、人差し指を移動させている状態を示す。
図22の下側の図は、第1方向への回転操作に応じた付加画像4の移動後の状態の一例を示す。各付加画像4の移動方向の一例を破線矢印で示している。図22の下側の図に示すように、処理部10は、ディスプレイ12の中心から離れる方向に各付加画像4の表示位置を移動させる。これにより、中心から弾き飛ばすように、各付加画像4を移動させることができる。
付加画像4の領域外への2点タッチ後、一方のタッチ位置を第2方向に移動させる回転操作がなされたとき、処理部10はディスプレイ12の中心に近づく方向に付加画像4の表示位置を移動させる。図23は、第1手法選択時に第2方向への回転操作を行ったときの表示の変化の一例を示す。図23の上側の図は、第2方向(反時計方向)への回転操作の一例を示す。図23の上側の図は、右手の人差し指と親指で2点タッチしている状態を示す。また、親指を固定しつつ、人差し指を移動させている状態を示す。
図23の下側の図は、第2方向への回転操作に応じた付加画像4の移動後の状態の一例を示す。各付加画像4の移動方向の一例を破線矢印で示している。図23の下側の図に示すように、処理部10は、ディスプレイ12の中心に近づく方向に各付加画像4の表示位置を移動させる。これにより、各付加画像4を集結させることができる。
<第2手法>
図24を用いて第2手法を説明する。第2手法が選択されている場合、回転操作に応じて、拡大表示する付加画像4(文字列)を順に切り替えることができる。
第2手法選択時、処理部10は表示されている各付加画像4に番号を付与する。例えば、処理部10は、画面の右半分に含まれる付加画像4を抽出する。そして、処理部10は、抽出した付加画像4の上から順に番号を付与する。次に、処理部10は、画面の左半分に含まれる付加画像4を抽出する。そして、処理部10は、抽出した付加画像4の下から順に番号を付与する。図24の画面の場合、1番は操作パネル21の付加画像4、2番は用紙カセット27の付加画像4、3番は前カバー28(トナーボックス)の付加画像4、4番は電源スイッチ26の付加画像4、5番はDPの付加画像4となる。番号の付与方法は、上記に限られない。
付加画像4の領域外への2点タッチがなされたとき、処理部10は、1番の番号に対応する付加画像4(文字列)を拡大させる。ディスプレイ12は、1番の番号に対応する付加画像4を拡大表示する。図24の上側の図は、付加画像4の領域外への2点タッチ直後のディスプレイ12の表示の一例を示す。図24の上側の図では、1番の番号に対応する操作パネル21の付加画像4が拡大されている。
2点タッチ後、一方のタッチ位置を第1方向に移動させる回転操作がなされたとき、処理部10は、一方のタッチ位置が所定量移動するごとに、番号の順番に沿って拡大表示する付加画像4をディスプレイ12に切り換えさせる。2点タッチ後、第2方向に一方のタッチ位置を移動させる回転操作がなされたとき、処理部10は、一方のタッチ位置が所定量移動するごとに、番号の逆順で拡大表示する付加画像4を切り換える。
図24の下側の図は、第1方向又は第2方向への回転操作により、拡大表示される付加画像4が、用紙カセット27の文字列を含む付加画像4に切り替わった状態を示す。2点タッチ後、一方の指を移動させるだけで、拡大する付加画像4を切り替えることができる。タッチ位置の移動に応じて、拡大される付加画像4はルーレットのように切り替えられる。そして、2点ともにタッチパネル13から離れたとき、処理部10は、2点が離れた時点で拡大表示していた付加画像4の拡大表示をディスプレイ12に継続させる。
<第3手法>
図25を用いて、第3手法を説明する。第3手法が選択されている場合、回転操作に応じて、付加画像4(文字列)の色を切り替えることができる。
第3手法選択時、付加画像4の領域外への2点タッチ後、一方のタッチ位置を移動させる回転操作がなされたとき、処理部10は、一方のタッチ位置が所定量移動するごとに、各付加画像4(文字列)の色をディスプレイ12に切り換えさせる。第3手法では、回転方向は問われない。図25の上側の図は、付加画像4の色の変更前の状態の一例を示す。図25の下側の図は、回転操作により各付加画像4の色の変更後の状態の一例を示す。
変えられる色は予め定められる。色の変化順も予め定められる。例えば、一方のタッチ位置を移動させると、色相環に沿って付加画像4の色が変化する。そして、2点ともにタッチパネル13から離れたとき、処理部10は、2点が離れた時点の表示色で、付加画像4を表示させる。例えば、付加画像4(文字色)が赤色のときに全ての指をタッチパネル13から離した場合、以後、処理部10は、赤色の付加画像4をディスプレイ12に表示させる。
このようにして、実施形態に係る表示装置1は、撮像部14、表示部(ディスプレイ12)、操作部(タッチパネル13)、処理部10を含む。表示部は、撮像部14の撮像により得られた撮影画像3を表示する。操作部は、使用者の操作を受け付ける。処理部10は、操作部の出力に基づき操作内容を認識する。処理部10は、表示部の表示を制御する。処理部10は撮影画像3に含まれる特定部位を認識する。処理部10は特定部位を示す付加画像4を撮影画像3に重ねて表示部に表示させる。付加画像4への拡大操作がなされたとき、処理部10は、拡大操作がなされた付加画像4を拡大操作前よりも拡大する。付加画像4への縮小操作がなされたとき、処理部10は、縮小操作がなされた付加画像4を縮小操作前よりも小さくする。
これにより、付加画像4の大きさを自由に変更することができる。所望する大きさの付加画像4を表示させることができる。付加画像4を好みのサイズに変更することができる。使用者の使い勝手のよい表示装置1を提供することができる。表示される付加画像4が快適な表示装置1を提供することができる。
また、拡大により付加画像4どうしが重なる場合、処理部10は、拡大された付加画像4と重なる他の付加画像4の表示位置をずらす。これにより、付加画像4どうしが重なることにより、画面が見づらくなることを防ぐことができる。
付加画像4は、撮影画像3の上側に重ねられる。付加画像4が大きいほど、隠される撮影画像3の面積は広くなる。そこで、処理部10は、拡大前よりも拡大後の付加画像4の透明度を大きくし、縮小前よりも縮小後の付加画像4の透明度を小さくする。これにより、付加画像4を拡大したとき、付加画像4の透明度を自動的に大きくすることができる。拡大された付加画像4により撮影画像3が見えづらくなることを防ぐことができる。
また、透明度設定操作がなされたとき、処理部10は、透明度設定操作がなされた付加画像4を、透明度設定操作で設定された透明度で表示させる。これにより、付加画像4の透明度を設定することができる。所望する透明度の付加画像4を表示させることができる。付加画像4の透明度を好みの値に変更することができる。使用者の使い勝手のよい表示装置1を提供することができる。表示される付加画像4が快適な表示装置1を提供することができる。
また、付加画像4を擦る擦り操作がなされたとき、処理部10は、擦り操作がなされた付加画像4の透明度を大きくする。擦り操作がなされてから予め定められた回復時間が経過したとき、処理部10は、擦り操作がなされた付加画像4の透明度を擦り操作前に戻す。これにより、一時的に付加画像4の透明度を高めることができる。使用者は、擦る操作を行うだけでよい。擦るだけで付加画像4の下側の撮影画像3を確認することができる。また、透明度は自動的に戻るので、付加画像4の透明度を戻す操作を行う必要がない。
また、色を選択する操作がなされたとき、処理部10は、選択された色を用いた付加画像4を表示部に表示させる。これにより、付加画像4の色を設定することができる。所望する色の付加画像4を表示させることができる。付加画像4を好みの色に変更することができる。使用者の使い勝手のよい表示装置1を提供することができる。快適な表示装置1を提供することができる。
また、全ての付加画像4の色を変更する操作がなされたとき、処理部10は、全ての付加画像4を選択された色に変更し、1つの付加画像4の色を変更する操作がなされたとき、処理部10は、選択された付加画像4の色を選択された色に変更する。これにより、全ての付加画像4の色を一気に変更することができる。また、一部の付加画像4のみの色を変更することもできる。
また、画像形成装置2は、表示装置1を振る操作であるリセット操作を検知するリセット検知部(加速度センサー15)を含む。処理部10は、リセット検知部の出力に基づきリセット操作がなされたことを認識する。リセット操作がなされたとき、処理部10は、付加画像4のサイズ、表示色、透明度の何れか1つをデフォルトに戻すリセット処理を行う。リセット操作は表示装置1を振る操作である。これにより、表示装置1を振るだけで、表示をリセットすることができる。
また、処理部10は、予め定められたリセット条件が満たされたとき、リセット処理を行う。処理部10は、予め定められたリセット条件が満たされないとき、リセット処理を行わない。リセット条件は、予め定められた閾値時間内に予め定められた閾値回数以上、リセット操作がなされたことである。これにより、意図しないリセットを防ぐことができる。
また、処理部10は、表示装置1の振り幅(振るジェスチャーの大きさ)に基づき、リセットを行うか否かを判定してもよい。例えば、大きく表示装置1が振られたことをリセット条件としてもよい。この場合、処理部10は、加速度センサー15の出力を監視する。大きく表示装置1を振るとき、表示装置1を動かす(振る)時間は長くなる。また、大きく表示装置1を振るとき、表示装置1はある程度、勢いよく振られる。そこで、処理部10は、加速度センサー15が予め定められた持続時間以上継続して、一定値以上の加速度を検知したとき、大きく表示装置1が振られたと認識する。この場合、処理部10は、リセット条件が満たされたと認識してもよい。
また、操作部は、タッチパネル13である。2点タッチ後、一方のタッチ位置を予め定められた第1方向に移動させる回転操作がなされたとき、処理部10は、表示部の中心から離れる方向に付加画像4の表示位置を移動させてもよい。2点タッチ後、第1方向と反対方向である第2方向に一方のタッチ位置を移動させる回転操作がなされたとき、処理部10は表示部の中心に近づく方向に付加画像4の表示位置を移動させてもよい。これにより、付加画像4の表示位置を容易にずらすことができる。第1回転操作により、画面の端に寄るように付加画像4の表示位置をずらすことができる。第2回転操作により、画面の中心に寄るように付加画像4の表示位置をずらすことができる。
また、処理部10は、表示されている各付加画像4に番号を付与する。2点タッチ後、一方のタッチ位置を予め定められた第1方向に移動させる回転操作がなされたとき、処理部10は、一方のタッチ位置が所定量移動するごとに、番号の順番に沿って拡大表示する付加画像4をディスプレイ12に切り換えさせてもよい。2点タッチ後、第1方向と反対方向である第2方向に一方のタッチ位置を移動させる回転操作がなされたとき、処理部10は、一方のタッチ位置が所定量移動するごとに、番号の逆順で拡大表示する付加画像4を切り換えてもよい。2点ともにタッチパネル13から離れたとき、処理部10は、2点が離れた時点で拡大表示していた付加画像4の拡大表示を表示部に継続させてもよい。これにより、回転操作を行うだけで、拡大する付加画像4を容易に切り替えることができる。拡大する付加画像4を容易に選択することができる。
2点タッチ後、一方のタッチ位置を移動させる回転操作がなされたとき、処理部10はタッチ位置の移動量に応じて付加画像4の表示色を切り換えさせてもよい。2点ともにタッチパネル13から離れたとき、処理部10は、2点が離れた時点の表示色で、付加画像4を表示させてもよい。これにより、付加画像4の色を容易に変更することができる。
また、処理部10は、特定部位を示す付加画像4を撮影画像3に重ねて表示部に表示させる。付加画像4へのピン留め操作がなされた場合、処理部10は、ピン留め操作がなされた付加画像4であるピン留め付加画像41に重ねて、ピンを示す目印画像8の表示を開始させる。ピン留め付加画像41に対応する特定部位が撮影画像3内に含まれていなくても、処理部10は、目印画像8の表示開始位置と同じ位置に目印画像8を表示させるともに、目印画像8に対応するピン留め付加画像41を表示部に表示させる。
これにより、ピン留め操作した付加画像4(ピン留め付加画像41)は、ピン留めされたように表示される。使用者が注目した付加画像4に目印を付すことができる。同じ位置に目印画像8が表示され続ける。従って、注目した付加画像4の目印を表示させ続けることができる。また、ピン留め付加画像41に対応する特定部位が撮影画像3内に含まれなくても、目印画像8とピン留め付加画像41を表示することができる。
また、撮影画像3内にピン留め付加画像41に対応する特定部位が含まれなくなったとき、処理部10は、ピン留め付加画像41を表示部から消去させる。撮影画像3内にピン留め付加画像41に対応する特定部位が含まれていない状態で目印画像8が操作されたとき、処理部10は、一時的に目印画像8に対応するピン留め付加画像41を表示部に表示させる。これにより、ピン留め付加画像41に対応する特定部位が撮影画像3内に含まれていないとき、使用者が希望するときだけ、ピン留め付加画像41を表示させることができる。一時的に表示されたピン留め付加画像41はやがて消える。従って、ピン留め付加画像41により撮影画像3が見えづらくなることを防ぐことができる。
また、処理部10は、撮影画像3内に前記ピン留め付加画像41に対応する特定部位が含まれないとき、ピン留め付加画像41に対応する特定部位の方向を示す方向指示画像9を表示部に表示させる。これにより、ピン留め付加画像41に対応する特定部位の方向を使用者に示すことができる。ピン留め付加画像41に対応する特定部位の位置を使用者に示すことができる。
また、表示装置1は、表示装置1を振る操作であるリセット操作を検知するリセット検知部を含む。処理部10は、リセット検知部の出力に基づきリセット操作がなされたことを認識しすめ。リセット操作がなされたとき、処理部10は目印画像8を表示部から消去させる。これにより、表示装置1を振るだけで、表示をリセットすることができる。
また、目印画像8の消去操作がなされたとき、処理部10は、消去操作がなされた目印画像8を表示部から消去させる。これにより、消去操作を行うだけで、目印画像8を消すことができる。また、ピン留め付加画像41を通常の付加画像4に戻すことができる。
また、消去操作は、表示された目印画像8をつまむ操作をした後、指をタッチパネル13から離す操作である。これにより、ピンを抜くような操作を消去操作とすることができる。消去操作を直観的でわかりやすい操作とすることができる。
また、ピン留め操作がなされたとき、処理部10は、目印画像8として第1目印画像81を表示部に表示させる。第1目印画像81を押し込むための押し込み操作なされたとき、処理部10は、第1目印画像81の代わりに第2目印画像82を表示部に表示させる。第2目印画像82と第1目印画像81は、形状、大きさ、色の何れか1つ、又は、複数が異なる。これにより、ピンの押し込みの程度に応じた目印画像8を表示させることができる。例えば、使用者は、重要度が高いと思う目印画像8(付加画像4)については、押し込み操作を行う。第2目印画像82は、第1目印画像81よりも強く押し込まれたピンを示す。付加画像4の重要度に応じて、目印画像8の種類を異ならせることができる。言い換えると、付加画像4の重要度に応じた目印画像8を表示させることができる。
また、ピン留め操作がなされてから予め定められた第1表示期間が経過したとき、処理部10は、第1目印画像81を表示部から消去させる。ピン留め操作がなされてから予め定められた第2表示期間が経過したとき、処理部10は、第2目印画像82の表示を表示部から消去させる。第1表示期間は、第2表示期間よりも短い。これにより、第2目印画像82が表示される時間を、第1目印画像81が表示される時間よりも長くすることができる。
また、表示装置1は、位置を検知する位置検知部(GPS信号処理部16)を含む。処理部10は、移動検知部の出力に基づき、ピン留め操作がなされた位置と現在位置との距離を認識する。ピン留め操作がなされた位置と現在位置との距離が第1消去距離以上になったとき、処理部10は、第1目印画像81を表示部から消去させる。ピン留め操作がなされた位置と現在位置との距離が第2消去距離以上になったとき、処理部10は、第2目印画像82を表示部から消去させる。第1消去距離は、第2消去距離よりも短い。これにより、第2目印画像82を、第1目印画像81よりも消えにくくすることができる。
又、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。