JP2018189307A - 冷蔵庫 - Google Patents

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ゆり子 堀井
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新吾 松井
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Abstract

【課題】対象とする食品等の表面や部材を十分に殺菌及び/又は洗浄を行うことができ、同時に殺菌及び/又は洗浄に使用した機能剤をも無害化することができる機能を有する冷蔵庫を提供することにある。【解決手段】貯蔵室内及び/又は冷却器収容室内に、貯蔵する食品の表面及び/又は前記フィンの表面に殺菌及び/又は洗浄用の機能剤を供給して付着させる機能剤供給手段と、前記食品の表面及び/又は前記フィンの表面に紫外線を照射可能な紫外線光源と、前記機能剤を無害化する無害化手段を備え、前記食品及び/又は前記フィンの表面に付着した前記機能剤に前記紫外線を照射することにより、前記食品及び/又は前記フィンの殺菌及び/又は洗浄を行った後、前記機能剤を無害化手段により無害化する、殺菌及び/又は洗浄並びに無害化機構を有することを特徴とする冷蔵庫である。【選択図】図2

Description

この発明は冷蔵庫に関するものである。
貯蔵室(冷蔵室および/または冷凍室)の壁で仕切られた裏側に冷却機(熱交換器)を有し、冷却器によって生じた冷気を通路に設けられたファンによって貯蔵室に冷気を送る冷蔵庫が一般に知られている。そのような冷蔵庫では、保冷庫の熱負荷によって温度上昇した冷気が、再び冷却器に戻って庫内風路を循環する構成となっている。冷蔵庫内は様々な種類の食品を保存するため、臭い及び/ 又は菌が発生しやすい。さらに、冷蔵庫内に臭い及び/又は菌が蓄積すると、新たに収納した食品の汚染が進行するおそれがある。そこで、冷蔵庫内の臭気を除去し、且つ清浄に保持するために脱臭機能や浮遊菌の除菌機能を備えた冷蔵庫、及び/または鮮度劣化の原因物質であるエチレンガスを分解する機構を備えた冷蔵庫が供されている。
臭い及び/又は菌、並びにエチレンガスを分解、殺菌、変性する方法としては、活性炭に吸着させる方法、光触媒を作用させる方法等の様々な方法がある。
その中でも、OHラジカルを作用させて臭い及び/又は菌、並びにエチレンガスを分解、殺菌、変性する方法は効果が高い。またOHラジカルは、すぐに消滅するため人体への影響が少ない、簡便に発生のさせることができる等の長所を有するため、臭い及び/又は菌、並びにエチレンガスの分解、殺菌、変性に用いられている。
非特許文献1及び2には、水(HO)やFe(OH)2+が紫外線照射によってOHラジカルを発生させること、及びこれらOHラジカル生成反応において、短波長の紫外線を用いると量子効率が高くなることが示されている。
特許文献1には、食品を保存する貯蔵空間を有する冷蔵庫において、高電圧をかけてミストを発生させる静電霧化装置と、前記静電霧化装置で発生したミストに紫外線領域の波長を含む光を照射する光源と、前記静電霧化装置のミストの発生方向に送風する送風手段とを備え、前記貯蔵空間のエチレン又は臭気成分を分解又は除菌することを特徴とする冷蔵庫が開示されている。
特許文献2には、食品を保存する冷蔵温度帯室と冷凍温度帯室とを有する複数の貯蔵室と、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記冷媒により空気を冷却する冷却器と、前記冷却器で熱交換して冷やされた空気が各貯蔵室を巡る冷気流路と、を備えた冷蔵庫において、前記冷蔵庫内の各貯蔵室よりも温度と湿度の高い前記圧縮機の配置された機械室に、空気中から水分を収集し生成する水生成手段を設け、前記冷気流路の内で、冷気流路内の温度と湿度の少なくともいずれかの変動が、前記冷気流路戻り口に対比して大きい冷気流路内に、紫外線照射手段と、前記紫外線照射手段に対向した位置に配される保水材と、からなるO H ラジカル発生装置を設けることを特徴とする冷蔵庫が開示されている。特許文献2には、特許文献2に記載された冷蔵庫は、貯蔵室内よりも温度が高くなる条件において水を収集し生成することによって、OHラジカルの拡散を促進し、野菜から発生するエチレン又は臭い、及び/又は野菜に付着している菌との接触効率を増加させて、除去効果を高めることができることが記載されている。
特許文献3には、対象物として食品などの貯蔵物を収容する貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、過酸化水素水をミスト化して放出するミスト放出手段と、前記ミスト放出手段から放出されたミストを前記貯蔵室に送る送風路と、前記ミスト放出手段から離間し、かつ前記貯蔵室内または前記貯蔵室の近傍に設けられ、前記ミストに対して紫外線を照射する紫外線照射手段と、を備えたことを特徴とする冷蔵庫が記載されている。特許文献3に係る冷蔵庫では、ミスト放出手段により過酸化水素水がミスト化されて放出され、そのミストが送風路を通して、対象物が収容された収容部に供給される。このとき、そのミストには、紫外線照射手段により紫外線が照射され、過酸化水素水のミストに紫外線を照射することで、酸化力が強いOHラジカル(ヒドロシラジカル)が生成するが、特許文献3に係る冷蔵庫では、紫外線照射手段とミスト発生手段とが離間し、紫外線照射手段のみが収容部内または収容部の近傍に設けられていて、対象物の近くで紫外線を照射することで、OHラジカルを対象物に有効に作用させることができ、除菌や脱臭効果を効果的に発揮することができることが記載されている。
特開2012−078054号公報 特開2012−021654号公報 特開2011−242082号公報
J. of Photochemistry and Photobiology A:Chemistry, Vol.137, pp177-184, 2000 Chem.Eng.Technol. Vol. 21, pp187-191, 1998
特許文献1に記載されている霧化した水に紫外線を照射する方法では、ある程度はそのOHラジカル発生装置近傍のエチレン又は臭気成分の一部は分解することは可能であるものの、OHラジカルは発生後すぐに活性を失い、臭気物質を分解するエネルギーが無くなってしまうため、充分な効果を得ることができず、特許文献2に記載されている方法により、OHラジカルと被処理物との接触効率を増す工夫をしても、その効果は不十分であった。
特許文献3に記載の方法によれば、過酸化水素水をミスト化し、ミスト化した過酸化水素に紫外線を照射することで、強力な酸化作用により紫外線を照射した空間の除菌や脱臭することが可能であった。しかし、特許文献3に記載の方法によれば、紫外線照射手段とミスト発生手段とが離間しているため、紫外線は庫内に送風される過酸化水素ミストを含む冷気の一部にしか照射されず、送風される過酸化水素ミストの一部しかOHラジカル発生に寄与しなかった。また、この放出された過酸化水素ミストの一部には紫外線が照射されOHラジカルが発生するものの、空中で過酸化水素ミストに紫外線があたった場合、OHラジカルの寿命は数10μSと非常に短いものであるため、発生したOHラジカルの多くは空中で焼失してしまい、雰囲気中のエチレンガスや匂いに除去には寄与するものの、食品等の表面に到達し、食品等の殺菌及び/又は洗浄に関与するOHラジカルは、放出された過酸化水素のごく一部となってしまい、食品等の殺菌及び/又は洗浄に十分なものとは言えなかった。また、そのような条件下で、庫内の食品等を十分に殺菌しようとした場合、過酸化水素の使用量が多くなってしまった。さらに、特許文献3に記載の方法によれば、紫外線照射手段とミスト発生手段とが離間しており、放出された過酸化水素ミストの一部には紫外線が照射されないため、紫外線が照射されなかった一部の過酸化水素ミストが、庫内で過酸化水素のまま残存してしまい、使用する人の安全性への問題や、冷蔵庫の部材に対する腐食や劣化などの問題が生じる危険性もあった。
以上より、特許文献1〜3の技術はいずれもOHラジカルの酸化作用は雰囲気中を移動する間にその一部が失われてしまい、搬入した食品等や、冷蔵庫内の特定の部材には十分に到達せず、搬入した食品等や、冷蔵庫内の特定の部材の殺菌、洗浄には不十分であった。
そこで本発明は、空間や雰囲気だけではなく、対象とする食品等の表面や部材を十分に殺菌及び/又は洗浄を行うことができ、同時に殺菌及び/又は洗浄に使用した機能剤をも無害化することができる機能を有する冷蔵庫を提供することを課題とする。
本発明者らは、外部からの冷蔵庫内への雑菌持ち込みのキャリアとなる食品表面や水分との接触機会が多い冷却フィンの表面で、カビやバクテリアなどの微生物が繁殖する前に、これら食品表面や冷却フィン等を集中的に確実に殺菌しておけば、冷蔵庫内におけるカビやバクテリアなどの微生物の繁殖を防ぐことができると考えた。また、本発明者等は、機能剤と紫外線の相加的、又は相乗的効果を利用することを考えた。すなわち、相加的効果としては、機能剤単独、紫外線単独の効果、そして、相乗的効果としては、前記食品の表面機能剤を付着させた状態で紫外線を照射し、殺菌及び/又は洗浄対象物の表面でOHラジカルを発生させることにより、着実に殺菌及び/又は洗浄するセルフクリーニング機構を導入することを着想した。
また、着実な殺菌及び/又は洗浄が望まれる一方で、前記機能剤が食品等の表面に残ることは、安全の観点や、冷蔵庫の部材の劣化の観点から好ましくない。さらに、食品等が生鮮等である場合、前記機能剤が食品等の表面に残ることは食品の品質保持の観点からも好ましくなかった。そこで、本発明者らは、着実な殺菌及び/又は洗浄に加え、機能剤の無害化をすることを着想し、本発明を完成するに至った。
すなわち、第一の本発明は、食品を保存する一又は複数の貯蔵室と、複数のフィンがとりつけられた冷却器と、冷却器で冷却された空気を貯蔵室に送風するファンと、冷却器収容室とを有し、前記冷却器及び前記ファンは、前記冷却器収容室内に配置されてなる冷蔵庫において、
前記貯蔵室内及び/又は前記冷却器収容室内に、貯蔵する食品の表面及び/又は前記フィンの表面に殺菌及び/又は洗浄用の機能剤を供給して付着させる機能剤供給手段と、
前記食品の表面及び/又は前記フィンの表面に紫外線を照射可能な紫外線光源と、
前記機能剤を無害化する無害化手段を備え、
前記食品及び/又は前記フィンの表面に付着した前記機能剤に前記紫外線を照射することにより、前記食品及び/又は前記フィンの殺菌及び/又は洗浄を行った後、前記機能剤を無害化手段により無害化する、殺菌及び/又は洗浄並びに無害化機構を有することを特徴とする冷蔵庫である。
また、本発明の冷蔵庫においては、前記無害化手段が、前記機能剤に波長ピークが220〜300nmの紫外線を照射することにより前記機能剤を無害化する無害化手段であることが好ましい。
本発明の冷蔵庫においては、前記紫外線光源として、(1)前記食品及び/又は前記フィンの表面に対して、異なる複数の方向から、同時に紫外線を照射できるように、ピーク波長が220〜380nmである、複数の紫外線発光ダイオードを配置した紫外線光源、又は(2)時間をずらして、前記食品及び/又は前記フィンの表面に対して、異なる複数の方向から、紫外線を照射できるように、ピーク波長が220〜380nmである、一又は複数の紫外線発光ダイオードの出射方向を制御する出射方向制御機構を有する紫外線光源を用いることが好ましい。
本発明の冷蔵庫においては、食品等及び/又は前記フィンの表面に付着した機能剤の量及び/又は貯蔵室内の前記機能剤の濃度を測定することによる機能剤無害化判断手段を有すること、前記機能剤が、硝酸イオン、亜硝酸イオン及び過酸化水素から選ばれる少なくとも1種が溶解した水溶液からなること、前記機能剤が、硝酸イオン、亜硝酸イオン及び過酸化水素から選ばれる少なくとも1種が溶解した水溶液からなることが好ましい。
本発明の冷蔵庫においては、前記殺菌及び/又は洗浄並びに無害化が行われる貯蔵室及び/又は冷却器収容室の内壁が光触媒を含むコート層で形成されており、該室内を気密にシールすることができるシール手段を有し、該室内に存在するガスを排気する排気手段を有することが好ましく、前記無害化手段が、該室内から前記機能剤を排気することにより前記機能剤を無害化する無害化手段であることが好ましい。
本発明では、機能剤の供給と紫外線照射を用い、殺菌及び/又は洗浄の対象とする対象物の表面の殺菌及び/又は洗浄を確実に行うことができ、かつ、機能剤は無害化されるので、冷蔵庫を使用する人の健康を害する危険が少なく、保管する生鮮の品質や冷蔵庫の部材の劣化にも影響が少ない。
本発明は、食品及び/又はフィンの表面に付着した機能剤に前記紫外線を照射することにより、殺菌及び/又は洗浄の対象とする対象物の表面で強力な酸化作用を有するヒドロキシルラジカルを発生させるため、殺菌及び/又は洗浄を確実に行うことができる。紫外線(UV)として250nm以上280nm以下の紫外線を含む紫外線を用いた場合には、UV自体による殺菌効果を得ることもできる。
また、前記紫外線光源として、(1)前記食品及び/又は前記フィンの表面に対して、異なる複数の方向から、同時に紫外線を照射できるように、ピーク波長が220〜380nmである、複数の紫外線発光ダイオードを配置した紫外線光源、又は(2)時間をずらして、前記食品及び/又は前記フィンの表面に対して、異なる複数の方向から、紫外線を照射できるように、ピーク波長が220〜380nmである、一又は複数の紫外線発光ダイオードの出射方向を制御する出射方向制御機構を有する紫外線光源を用いた場合には、搬入する食品の全面に対しても、影となる部分を極力減らして確実な紫外線照射を行うことが可能になる。
さらにまた、前記殺菌及び/又は洗浄並びに無害化が行われる貯蔵室及び/又は冷却器収容室の内壁が光触媒で構成されている場合、紫外線は光触媒に吸収されるため、殺菌及び/又は洗浄並びに無害化が行われる貯蔵室及び/又は冷却器収容室の内壁は紫外線による劣化を防止することができる。
また、前記機能剤の供給と紫外線の照射が行われる貯蔵室が該貯蔵室を気密にシールすることができるシール手段を有する場合、貯蔵室内を気密にシールすることで、必要最低限の機能剤の供給で、効率的かつ十分に殺菌及び/又は洗浄することができる。また、機能剤無害化手段とシール手段とを有する場合、機能剤を該貯蔵室内で無害化することにより、効率的に機能剤を無害化でき、機能剤を該貯蔵室外に出さないため安全性も高い。
本図は、代表的な本発明の冷蔵庫を模式的に説明するための図である。 本図は、代表的な本発明の冷蔵庫における貯蔵室を模式的に説明するための図である。 本図は、代表的な本発明の冷蔵庫における冷却器収容室を模式的に説明するための図である。 本図は、図2において使用することができる噴霧ノズル付きLEDモジュールを食品等に対向する側(A)及びその反対側(B)から見たときの概略を説明するための図である。 本図は、図3において使用することができる噴霧ノズル付きLEDモジュールをフィンに対向する側(A)及びその反対側(B)から見たときの概略を説明するための図である。 本図は、図2において使用することができる、導光板を利用した噴霧ノズル付きモジュールの概略を説明するための図である。
本発明の上記した作用および利得は、以下に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。
本発明の冷蔵庫の基本的構造は、従来の冷蔵庫と同様である。以下、従来の基本的な構造について説明する。従来の冷蔵庫は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体内に、複数の貯蔵室を設けて構成されている。複数の貯蔵室は、具体的には、例えば冷蔵室、野菜室、製氷室、チルド室、冷凍室が挙げられる。この冷蔵庫本体には、少なくとも1つ以上の冷却器とその冷却器を備える冷凍サイクルが組込まれる。冷凍サイクルは、一般に、圧縮機及び凝縮器などが配設されていると共に、それらを冷却するための冷却ファンや除霜水蒸発皿等が配設されている。また、冷蔵庫本体には、全体を制御するマイコン等を実装した制御装置が設けられる。冷蔵庫本体の背部には冷却器収容室が設けられ、この冷却器収容室内に、冷却器が配設されていると共に、上部に位置させて送風ファンが配設される。冷却器収容室には、冷気吹出口及び戻り口が設けられている。
この構成において、送風ファンが駆動されると、冷却器により生成された冷気が、前記冷気吹出口から冷蔵室、野菜室、製氷室、チルド室、冷凍室等の各貯蔵室に供給された後、戻り口から冷却器収容室内に戻されるといった循環を行うようになっている。これにより、冷蔵室、野菜室、製氷室、チルド室、冷凍室等の各貯蔵室が冷却される。なお、冷却器収容室の下方部には、冷却器の除霜時の除霜水を受けるドレンパンが設けられているのが一般的である。
以上に説明した、食品を保存する一又は複数の貯蔵室と、複数のフィンがとりつけられた冷却器と、冷却器で冷却された空気を貯蔵室に送風するファンと、冷却器収容室とを有し、前記冷却器及び前記ファンは、前記冷却器収容室内に配置されてなる基本構造を有するものであれば、本発明の冷蔵庫は特に限定されない。
本発明の冷蔵庫は、上記したような基本構造を有する冷蔵庫において、前記貯蔵室内及び/又は前記冷却器収容室内に、貯蔵する食品の表面及び/又は前記フィンの表面に殺菌及び/又は洗浄用の機能剤を供給して付着させる機能剤供給手段と、
前記食品の表面及び/又は前記フィンの表面に紫外線を照射可能な紫外線光源と、
前記機能剤を無害化する無害化手段を備え、
前記食品及び/又は前記フィンの表面に付着した前記機能剤に前記紫外線を照射することにより、前記食品及び/又は前記フィンの殺菌及び/又は洗浄を行った後、前記機能剤を無害化手段により無害化する、殺菌及び/又は洗浄並びに無害化機構を有することを特徴とする。
ここで、機能剤とは、紫外線を照射することで殺菌及び/又は洗浄機能を有する水溶液及び/又はガスを意味する。
紫外線を照射することで殺菌及び/又は洗浄機能を有する水溶液としては、ヒドロキシルラジカル(OHラジカル)を生成する物質又はイオンであることが好ましく、具体的には、このような機能が知られている物質又はイオンが特に限定されず、使用できる。
また、紫外線を照射することで殺菌及び/又は洗浄機能を有するガスとしては、成分として、過酸化水素、塩素、二酸化塩素を含むガスであることが好ましく、過酸化水素を含むことが特に好ましい。
過酸化水素を含む水溶液及び/又はガスを機能剤として用いた場合、過酸化水素のみを用いた場合の過酸化水素本来の殺菌効果、及び紫外線殺菌のみを用いた場合の殺菌効果に加え、過酸化水素に紫外線を照射することにより発生する作用の強いOHラジカルの殺菌効果を得られるため、OHラジカルの効果により、低濃度で少量の過酸化水素水又は低濃度の過酸化水素ガスを用いた場合でも有効な殺菌効果を得ることができる。
以下、機能剤が水溶液である場合について詳述する。
ヒドロキシルラジカル(OHラジカル)を生成する物質又はイオンとしては、硝酸イオン、亜硝酸イオン、ウレタン化合物、セルロース誘導体及び過酸化水素などを挙げることができる。これらの中でも、取り扱いの容易さ及びOHラジカル発生効率の観点から、硝酸イオン、亜硝酸イオン及び過酸化水素から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、硝酸イオン及び/又は亜硝酸イオンであるか又は過酸化水素であることが最も好ましい。
前記機能剤中における前記物質又はイオンの濃度が高いほどOHラジカルは生成し易いが、高すぎると折角生成したOHラジカルどうしが反応して消滅するため効率的ではなく、また溶質が析出するという問題も発生する。このような理由から前記機能剤中におけるこれら物質又はイオンの濃度は、0.01mM〜10M、特に0.05mM〜5Mであることが好ましく、0.1mM〜1Mであることが最も好ましい。なお、ここでMは(mol/リットル)を表す。
なお、水の共存下における紫外線照射によって分解してヒドロキシルラジカル(OHラジカル)を生成するイオンを水溶液中に存在させるためには、これらイオンの酸又は塩を水に溶解させればよい、溶解して硝酸イオンを与える物質としては、硝酸及び硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム、硝酸リチウムなどの硝酸塩が好適に使用でき、溶解して亜硝酸イオンを与える物質としては亜硝酸及び亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウムなどの亜硝酸塩が好適に使用できる。
硝酸イオンは240nm以下の波長を有する紫外線照射によって直接OHラジカルを生成する反応が起こることが知られている(Bull. Korean Chem. Soc. 2011, Vol. 32, No. 8, 3039-3044、及び、Techneau, D2.4.1.1, 1-27 参照)。また、一旦、硝酸イオンに還元されてからOHラジカルを生成し、そのときの還元反応がエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、グリシン、グリコール酸などの共存に依って促進されることも知られている(Journal of Japan Society on Water Environment Vol.30, No.11, pp661-664, (2007))。実際に紫外線を照射したときには恐らく両方の反応が起こるものと考えられる。
一方、特許第4803684号公報に示されるように亜硝酸イオンは300〜400nmに吸収を有し、結合エネルギー的には、硝酸イオンから直接OHラジカルを生成するより亜硝酸イオンからOHラジカルを生成する方が有利であり、更に非特許文献2及び3に示される事実から、エネルギーの高い(短波長の)紫外線を照射することにより、その光反応の量子効率は更に高くなると考えられる。
したがって、硝酸イオンを用いる場合には、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、グリシン、グリコール酸などの物質を、硝酸イオンの量(モル又はグラムイオン)に対して0.1〜1.2倍程度の量(モル又はグラム分子)で共存させることが好ましい。
また、過酸化水素は290nm以下の波長を吸収しOHラジカルを発生する。そして、過酸化水素が水溶性有機物や炭酸塩などの無機酸の塩が共存する場合には、連鎖反応により発生したOHラジカルの見かけ上の寿命が長くなることが知られている(特許文献7参照)。したがって前記機能剤が過酸化水素含む場合には、更にイソプロパのールなどの低級(炭素数1〜5の)アルコールからなる水溶性有機物及び/又は炭酸塩を1〜100質量ppm含むようにすることが好ましい。
水溶性有機物を添加した場合における連鎖反応によるOHラジカルの長寿命化は、硝酸イオン及び/又は亜硝酸イオンを用いた場合にも期待することができるので、硝酸イオン及び/又は亜硝酸イオンを用いた機能剤についてもイソプロパノールなどの低級(炭素数1〜5の)アルコールからなる水溶性有機物を1〜100質量ppm含むようにすることが好ましい。
前記機能剤は、水の共存下における紫外線照射によって分解してOHラジカルを生成する物質又は水の共存下における紫外線照射によって分解してOHラジカルを生成するイオンを与える物質を所定量水に溶解させることにより調製することができる。このとき、濃度の高い原液を準備し、これを適宜水で希釈して調製してもよい。また、これら機能剤及び原液は、それ自体を商品として流通させることもできる。その場合には、紫外線遮蔽性の容器内に密閉し、冷暗所で保存することが好ましい。容器の形態は特に限定されず、ボトルやパウチなどが採用できる。
機能剤供給手段は、通常、ポンプと、配管と、ノズルと、を有し、上記タンクに蓄えられた機能剤をポンプにより圧送してノズルから室内熱交換器等の表面に供給する。ノズルとしては、機能剤を前記室内熱交換器等の表面に供給して付着させ機能を有するものであれば特に限定されず、たとえばミストノズルやスプレイノズルなどが適用できる。また、所謂インクジェットプリンタで採用されているようなピエゾ方式或はサーマル方式を採用した液体噴射機構を採用することもできる。
次に、機能剤が単独で及び/又は紫外線を照射することで殺菌及び/又は洗浄機能を有するガスである場合について詳述する。
成分として過酸化水素を含むガスは、過酸化水素を蒸気化し、必要に応じて無菌空気や無菌窒素ガスで希釈することによって作製することができる。具体的には、例えば国際公開2011−125823号公報や、特表2002−512086号公報に記載の過酸化水素ガス生成装置を用いることができる。
過酸化水を含むガスを用いる場合、殺菌容器内の過酸化水素濃度は1ppm〜1000ppmであることが好ましく、10〜200ppmであることが特に好ましい。
成分として二酸化塩素を含む場合、その濃度は0.01〜10ppmであることが好ましく、0.01〜1ppmであることがより好ましい。
本発明において、機能剤においてOHラジカルを発生させるためには、紫外線を照射する必要がある。紫外線の波長は短ければ短いほどエネルギーが高くOHラジカルの発生にとっては都合が良いが、210nm未満の短波長の紫外線を比較的高強度で出射することができる光源を準備することは困難である。したがって、210nm以上の紫外線、特に220nm以上380nm以下の波長を有する紫外線を照射することが好ましい。このような波長領域の紫外線を使用した場合には、雰囲気中の酸素などの物質に吸収されて強度低下を起こすことなく、高い強度を保ったまま紫外線を機能剤に照射することができるばかりでなく、200nm未満の波長の紫外線を含む紫外線を出射する水銀ランプやエキシマランプを使用した場合と異なり、有害なオゾンを発生することもない。オゾン発生防止の観点からもこのような波長領域の紫外線を使用することが好ましい。さらに、紫外線単独による殺菌効果も同時得ることができるという理由から、使用する紫外線は、250nm以上280nm以下の紫外線を含むことが好ましい。
また、装置を小型化でき、メンテナンスを容易化できるという観点から、光源としては、紫外線発光ダイオード(UV−LED)を使用することが好ましい。このような装置上のメリット、OHラジカルの発生効率の高さから、220nm以上380nm以下の波長領域にピークを有する紫外線を出射するUV−LEDを使用することがより好ましく、更に外線単独による殺菌効果も同時得ることができるという理由から、220nm以上380nm以下の波長領域であって250nmを越え280nm以下の波長領域を除く波長領域にピークを有する紫外線を出射するUV−LEDと、250nm以上280nm以下の波長領域にピークを有する紫外線を出射するUV−LEDと、を併用することが最も好ましい。
紫外線照射に際しては、光源の出力に応じて光源と食品及び/又はフィンとの距離及び照射時間を制御して、食品及び/又はフィン表面における積算照射量が50mJ/cm以上、特に100mJ/cm以上となるようにすることが好ましい。
本発明の冷蔵庫は機能剤の供給終了後、機能剤を無害化させるための機能剤無害化手段を有する。無害化手段は210nm以上の紫外線、特に220nm以上300nm以下の波長を有する紫外線を照射することにより機能剤を無害化する無害化手段であることが好ましい。機能剤の無害化のための紫外線の波長は、供給する機能剤によっても異なるが、短ければ短いほど機能剤の分解に都合が良い。例えば、機能剤が過酸化水素を含む場合、過酸化水素は波長300nm以下に吸収スペクトルを有し、300nm以下の紫外線を照射したとき、分解がすすむため(Wat. Res. Vol. 34, No. 15, pp. 3882-3887, 2000)、300nm以下、さらに好ましくは260nm以下の波長領域にピークを有することが好ましい。一方、210nm未満の短波長の紫外線を比較的高強度で出射することができる光源を準備することは困難である。したがって、無害化手段は210nm以上の紫外線、特に220nm以上300nm以下の波長を有する紫外線を照射することにより機能剤を無害化し、220nm以上260nm以下の波長を有する紫外線を照射することにより機能剤を無害化することがより好ましい。上述の紫外線照射手段と同様に、装置を小型化でき、メンテナンスを容易化できるという観点から、無害化手段の光源としては、紫外線発光ダイオード(UV−LED)を使用することが好ましい。無害化手段は波長が220nm以上300nm以下の紫外線を出射することができ、機能剤供給終了後の照射が可能であれば、上記した紫外線照射手段と同一の光源を用いることもできるし、機能剤の無害化が可能な波長の紫外線を照射することができる光源を別途設けてもよい。同一の光源を用いる場合、機能剤の供給終了後に220nm以上300nm以下、より好ましくは、220nm以上260nm以下の波長を有する紫外線を照射することにより機能剤を無害化することが好ましい。
紫外線照射により機能剤の無害化を行う場合、あらかじめ、機能剤の濃度、噴霧量、光源の出力に応じた分解に必要な積算照射量を算出しておき、光源と食品及び/又はフィンとの距離及び照射時間を制御することが好ましい。
本発明冷蔵庫は、食品等及び/又は前記フィンの表面に付着した機能剤の量及び/又は貯蔵室内の前記機能剤の濃度を測定することによる機能剤無害化判断手段を有することが好ましい。機能剤無害化判断手段としては、機能剤の成分濃度をモニターすることができるセンサー等が挙げられ、例えば機能剤が過酸化水素を含む場合、紫外線や近赤外の屈折率や吸光度等を利用した光学式の装置、紫外線励起蛍光方式(酵素触媒除去方式過酸化反応)の装置が挙げられる。
本発明においては、連鎖反応によるOHラジカルの長寿命化が図られる機能剤を使用すると共に、食品等の表面への機能剤の供給を開始する前から前記機能剤に対する紫外線照射を開始してもよい。こうすることにより紫外線照射時間を長くすることができ、前記機能剤に対する積算照射量を高くし、紫外線照射によるOHラジカルの発生をより確実に行って、食品等の表面におけるOHラジカル濃度を高くすることができる。食品等の表面への機能剤の供給を開始する前から紫外線照射を開始するためには、たとえば、タンクに貯留した機能剤を,ポンプ等を用いて導管(ホース)を経由してノズルから噴霧して食品等の表面に付着させる場合には、導管内やノズル内に光源を配置し、そこを通過する機能剤に紫外線を照射するようにすればよい。また、光源を導管やノズルの外部に配置し、導光部として光ファイバなどを用いて導管やノズルの内部に配置した出射部からUVを照射するようにしても良い。このとき、出射部は、光ファイバ用コリメータ、レンズ拡散板、拡散レンズ又は導光板であることが好ましく、照射領域を広くすることができるという理由からレンズ拡散板、拡散レンズ又は導光板であることが特に好ましい。ここで、光ファイバコリメータとは、光ファイバからの出射光をコリメート光(平行光)とする部材であり、光ファイバ用フェルールに非球面レンズを組み込んだコネクタタイプのものが好適に使用できる。レンズ拡散板(Light Shaping Diffuser)とは、拡散フィルム、拡散フィルタ又は拡散シートとも呼ばれるものであり、表面にランダムに形成される微小なレンズの作用等により、光を円形や楕円形などに拡散整形して均一な照射を可能にするものである。また、拡散レンズとしては株式会社エンプラス社製Light Enhancer Cap(登録商標)のようなものが好適に使用できる。さらに導光板としては、たとえば特開2006−237563号公報に開示されている面発光デバイスのようなものが好適に使用できる。
さらにまた、凹凸を有する表面に確実に紫外線を照射できるようにするために、前記紫外線光源として、(1)前記食品表面及び/又は前記フィンの表面に対して、異なる複数の方向から、同時に紫外線を照射できるように、ピーク波長が220nm以上380nm以下である、複数の紫外線発光ダイオードを配置した紫外線光源、又は(2)時間をずらして、前記室内熱交換器食品表面及び/又は前記フィンの表面に対して、異なる複数の方向から、紫外線を照射できるように、ピーク波長が220nm以上380nm以下である、一又は複数の紫外線発光ダイオードの出射方向を制御する出射方向制御機構を有する紫外線光源を、用いることが好ましい。
さらに、装置をよりコンパクトにすることができるという理由から、前記機能剤供給手段及び前記紫外線光源は、長方形又は略長方形の紫外線出射面を有し、内部に上記何れかの複数の紫外線発光ダイオードを収容する1又は2以上の筺体ユニットを有し、当該筐体に機能剤を噴霧するための噴霧ノズルが設けられたLEDモジュールであることが好ましい(図4,5参照)。このとき、高強度の紫外線照射が可能になるという理由から、前記LEDモジュールは各筺体ユニットの前記紫外線出射面から指向(半値)角が40°以下0°以上、特に30°以下0°以上である帯状の光束として紫外線を出射することが特に好ましい。このように前記機能剤供給手段及び前記紫外線光源を一体化することで、噴霧した機能剤に対して、漏れなく紫外線を照射することができ、機能剤からOHラジカルを発生させるという観点からも、紫外線光源を無害化手段として用いる場合からも利点がある。
筐体に機能剤を噴霧するための噴霧ノズルが設けられたLEDモジュールにおいては、図5に示すようにUV−LEDを横に複数列並べ、UV−LEDの光軸の角度が各列で異なるようにすることにより、(1)食品表面及び/又は前記フィンの表面に対して、異なる複数の方向から、同時に紫外線を照射できるようにするか、又は(2)時間をずらして、食品表面及び/又は前記フィンの表面に対して、異なる複数の方向から、紫外線を照射できるようにすることができる。なお、各列のUV−LEDの照射領域が重なる部分では(1)の同時照射が行われ、照射領域が重ならない部分では(2)の時間をずらした照射が行われることになる。
なお、LEDモジュールとは、LEDパッケージを基板などに実装するか、又は複数のLEDを平面的若しくは立体的に配列して、機械的、電気的制御回路若しくはその一部、及び光学的に多数の要素で構成して、一つのユニットとして取り扱えるようにしたもの、またはその集合体のことを意味する。
また、前記機能剤供給手段及び前記紫外線光源を一体化した別の好ましい態様として、導光板を用いたモジュール(以下、導光板型モジュールともいう。)を挙げることができる(図6参照)。当該導光板型モジュールは前記LEDモジュールの紫外線出射面となる部分を導光板の紫外線出射面となるようにしてものであり、図4に示されるように縦長の導光板の側面に複数のUV−LEDを配置して、これらUV−LEDから出射された紫外線を導光板の前記紫外線出射面から出射するようにしたものである。
上記したようなLEDモジュール又は導光板型モジュール(以下、総称して光源・機能剤供給モジュールともいう。)を用いた本発明の冷蔵庫としては、コンパクト化が可能で、殺菌及び/又は洗浄効果をより確実なものできるという理由から、前記光源・機能剤供給モジュールを移動させるための移動手段と、前記紫外線発光素子の点灯及び消灯を制御する点灯制御手段と、前記機能剤供給手段の作動を制御する供給制御手段と、を更に有することが好ましい。そして、当該好ましい態様では、前記保冷室の内部においては、前記光源・機能剤供給モジュールを格納するための格納部を有しており、前記光源・機能剤供給モジュールは前記冷蔵庫の扉が開の状態において当該格納部に格納されており、前記移動手段は、前記室内ユニットが冷蔵庫の扉が閉状態において、前記光源・機能剤供給モジュールをその紫外線出射面が保冷室内の食品等に対向するように配置され、前記紫外線出射面をスライドさせながら、1回又は複数回往復させて前記格納部に戻す移動操作を行うものであることが好ましい。
また、冷却器収容室においては、前記光源・機能剤供給モジュールは、複数のフィンがとりつけられた冷却器のフィンに対向するように配置され、前記紫外線出射面をスライドさせながら、1回又は複数回往復させる移動操作を行うものであることが好ましい。
更に、どちらの場合においても、本移動操作を行う場合、少なくとも1回以上、好ましくは1往復以上、機能剤の供給を終了した後に、220〜300nmの紫外線発光素子をONとし、機能剤の供給をOFFとし、機能剤の供給を行わない状態で、紫外線の照射のみを行うことで、紫外線を機能剤が供給された箇所に確実に照射することで食品やフィンに付着した機能剤を無害化することが好ましい。
上記移動手段としては、電動モーター、スプロケットおよびチェインを組み合わせたような電動アクチュエーター、並びに油圧或いは空気圧シリンダー等を用いた油圧又は空圧アクチュエーターなどが特に制限なく利用できる。
前記光源・機能剤供給モジュールは、当該モジュールの外部と配線や配管で接続する必要がなく、前記移動が行いやすくなるという観点から、2次電池と、機能剤用の小型タンクと、機能剤噴機構と、を有することが好ましい。2次電池としては、リチウムイオン電池等が使用でき、当該2次電池の電力を用いてUV−LEDの稼働(点灯)および制御、機能剤噴機構の稼働および制御、並びに必要に応じて前記移動手段の稼働および制御が行われる。前記機能剤用の小型タンクの容量は、少なくとも1回の洗浄・殺菌に必要な機能剤を貯留できる容量であればよく、通常10〜200ml、好ましくは10〜150ml、最も好ましくは20〜100mlである。機能剤噴機構としては、前記小型タンクと前記噴霧ノズルを連結するチューブと、その間に配置される超小型ポンプからなるもの、又はインクジェットプリンタで採用されているようなピエゾ方式或はサーマル方式を採用した液体噴射機構が好適に採用できる。
上記したような2次電池、機能剤用の小型タンク及び機能剤噴機構を有する光源・機能剤供給モジュールを使用する場合、前記格納部には、前記2次電池用の充電器及び前記小型タンクへ機能剤を補充し、その貯留量を所定量とするための機能剤補給機構を配置しておくことが好ましい。機能剤補給機構としては、機能剤用の大型タンク、前記大型タンクから所定量の機能剤を前記小型タンクに補充する定量ポンプを有するものが好適に使用できる。当該機能剤補給機構は、前記小型タンク内に残存する機能剤量を検知するためのセンサ、を有し、当該センサの検知結果に基づいて前記大型タンクから所定量の機能剤を前記小型タンクに補充するようにしてもよい。
なお、前記格納部は、冷蔵庫の稼働時において、光源・機能剤供給モジュールが、冷蔵庫内を流れる冷気と冷却器との接触を邪魔しない位置に設けられることが好ましい。また、前記したような機能剤噴機構を採用する場合に限らず、噴霧ノズルのつまり防止という観点から、機能剤は、乾燥しても溶質が析出することのないものを使用することが好ましく、機能剤としては過酸化水素水又は過酸化水素水とアルコール混合溶液を用いることが最も好ましい。
また、本発明の冷蔵庫においては、冷却器の熱交換効率を高くするという観点から冷却器のフィンの表面は、二酸化チタンなどの光触媒物質を有しない金属材料で構成されることが好ましい。ここで、光触媒物質を有しないとは、光触媒物質を含むコート層(被複層)を形成する等、恒久的に前記表面に光触媒物質を存在させることを行わないばかりでなく、機能剤に光触媒物質を添加して一時的に前記表面に光触媒物質を付着させることを行わないことも含む。光触媒物質を添加した場合には、摩耗など、室内熱交換器の表面が損傷を受けることが避けられないばかりでなく、微量の付着物の体積による熱伝導率の低下が避けられない。
一方、貯蔵室及び/又は前記冷却器収容室の内壁に関しては、熱伝導率の低下が問題になることはないので、表面に光触媒物質を有する、より具体的には、表面に光触媒を含むコート層を形成されていることが好ましい。これにより、貯蔵室及び/又は前記冷却器収容室の内壁の劣化を防ぐことができ、また、紫外線は光触媒に吸収されるため、反射して他の冷蔵庫内の部材に紫外線が当たり、他の部材が劣化することを防ぐこともできる。
本発明の冷蔵庫においては、前記機能剤の供給と紫外線の照射が行われる貯蔵室及び/又は冷却器収容室が該室内を気密にシールすることができるシール手段を有することが好ましい。シール手段の一例としては、開口部にOリングを有し、貯蔵室及び/又は冷却器収容室の開口を閉じることによって開口部を気密にシールすることができるシール手段が挙げられる。
また、前記機能剤の供給と紫外線の照射が行われる貯蔵室及び/又は冷却器収容室が該室内に存在するガスを排気する排気手段を有することが好ましい。排気手段の一例としては真空ポンプが挙げられる。これらのシール手段や排気手段には、特開2017−036874号公報、特開2016−75464号公報等に開示されている技術を採用することができる。
これらのシール手段や排気手段を備えた冷蔵庫において、機能剤供給前に、貯蔵室及び/又は冷却器収容室内をシールし、減圧にすることが好ましい。これにより、機能剤は対象とする室内のみに確実に供給されるようになり、少ない機能剤の供給量で確実な殺菌及び洗浄ができるようになり、また、庫内の非殺菌洗浄対象である部分に機能剤が拡散せず、安全性向上、庫内の材料の劣化を防ぐことができる等のメリットがある。
また、これらのシール手段や排気手段を備えた冷蔵庫において、無害化手段は、該室内から前記機能剤を排気することにより前記機能剤を無害化する無害化手段とすることもできる。この場合、シール手段や排気手段を備えた冷蔵庫は機能剤処理手段を更に有することが好ましく、機能剤処理手段とは例えば、活性炭等機能剤をトラップすることができる機能を有するものや過酸化水素処理用触媒をコートしたハニカム等があげられる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明はこれらの形態に限定されるものではない。なお、図面は必ずしも正確な寸法を反映したものではない。また図では、一部の符号を省略することがある。
図1は、本発明の代表的な冷蔵庫100を模式的に説明するための図である。図1に示す本発明の冷蔵庫100は、前面が開口し、前扉を有する縦長矩形箱状の断熱箱体10に、冷蔵室11、冷凍室12、野菜室13を有する。この冷蔵庫本体100には、冷却器21とその冷却器21を備える冷凍サイクルが組込まれる。冷凍サイクルは、圧縮機及び凝縮器などが配設されている機械室22があり、それらを冷却するための冷却ファン24や除霜水蒸発皿(図示せず)が配設されている。また、冷蔵庫本体には、全体を制御するマイコン等を実装した制御装置(図示せず)が設けられる。冷蔵庫本体の背部には冷却器収容室20が設けられ、この冷却器収容室20内に、冷却器21が配設されていると共に、上部に位置させて送風ファン24が配設される。冷却器収容室20には、冷気吹出口25及び戻り口26が設けられている。
この構成において、送風ファン24が駆動されると、冷却器21により生成された冷気が、前記冷気吹出口25から冷蔵室11、冷凍室12、野菜室13等の各貯蔵室に供給された後、戻り口26から冷却器収容室内20に戻されるといった循環を行うようになっている。これにより、冷蔵室11、冷凍室12、野菜室13等の各貯蔵室が冷却される。なお、冷却器収容室20の下方部には、冷却器の除霜時の除霜水を受けるドレンパン27が設けられているのが一般的である。
そして、光源・機能剤供給モジュールとして、LEDモジュール70が配置されている貯蔵室を図2に、光源・機能剤供給モジュールとして、LEDモジュール70が配置されている冷却器収容室を図3に示す。共に左図は冷蔵庫側面から見た図であり、右図は冷蔵庫正面から見た図である。
図2に示す貯蔵室11は、貯蔵室蓋32とOリング33から構成されるシール手段を有し、貯蔵室蓋32を開にして、食品34を貯蔵室内に配置した後、貯蔵室蓋32を閉にすることにより、貯蔵室内11を気密にシールすることができる。更に、貯蔵室11は排気手段35である真空ポンプ36に接続されており、真空ポンプ36をONにし、バルブ37を開にすることで、貯蔵室内を減圧にすることができる。なお、冷却器収容室も同様のシール手段、排気手段を設けることができる(図示なし)。
LEDモジュール70a、70bは、紫外線光源60と機能剤供給手段50とを兼ねるものであり、図4及び図5にその一部が示されるように、縦長の紫外線出射面73a、73bを有し、内部に夫々UV−LED71a、71bを収容する複数の筺体ユニット74a、74a‘、74a‘‘、74b、74b‘等がヒンジなどの連結部材75で連結された構造を有し、紫外線出射面73a、73bから紫外線を出射し、更に各筐体ユニット74a、74a‘、74a‘‘、74b、74b‘等に設けられた噴霧ノズル51等から機能剤を噴霧できるようになっている。
さらに、LEDモジュール70は、それぞれ図示しないリチウムイオン電池などの2次電池、機能剤用の小型タンク及び機能剤噴機構を有し、前記2次電池から、紫外線光源60、機能剤噴機構の駆動電力を供給されるようになっている。機能剤用の小型タンクの容量は、少なくとも1回の洗浄・殺菌に必要な殺菌用洗浄剤を貯留できる容量であればよく、通常10〜200ml、好ましくは10〜150ml、最も好ましくは20〜100mlである。機能剤噴機構としては、前記小型タンクと前記噴霧ノズルを連結するチューブと、その間に配置される超小型ポンプからなるもの、又はインクジェットプリンタで採用されているようなピエゾ方式或はサーマル方式を採用した液体噴射機構が好適に採用できる。
前記LEDモジュール70は、移動手段80のガイドレール81にアームを介して連結され、紫外線出射面73aを食品又はフィンに対向させると共に紫外線出射面73bをドレンパン27に対向させて、LEDモジュール70の短手方向(図2、図3の右図における左右方向)にスライド移動できるようにされている。上記移動手段としては、電動モーター、スプロケットおよびチェインを組み合わせたような電動アクチュエーター、並びに油圧或いは空気圧シリンダー等を用いた油圧又は空圧アクチュエーターなどが特に制限なく利用できる。冷却器収容室において、LEDモジュール70をこのような配置にすることで、フィンのみならず水分が付着し、雑菌の繁殖がしやすいドレンパンも同時に殺菌・洗浄をすることができ効果である。
前記貯蔵室において、LEDモジュール70は、前記冷蔵庫100の開口が閉の時において、図2の右側図面に示されるように、測端部近傍に設けられた格納部に格納されている。前記貯蔵室において、LEDモジュール70は、前記冷蔵庫100の冷却器収容室において、図3の右側図面に示されるように、測端部近傍に設けられた格納部に格納されている。格納部には、図示しない充電器を有し、格納部において前記LEDモジュール70に内蔵される前記2次電池の充電が行われる。また、格納部近傍には、図示しない機能剤機構が配置されている。当該機能剤補給機構は、機能剤用の大型タンク、前記大型タンクから所定量の殺菌用洗浄剤を前記小型タンクに補充する定量ポンプを有し、格納部において前記LEDモジュール70の小型タンクに機能剤が補給される。図1に示される冷蔵庫100においては、当該殺機能剤補給機構並びに前記LEDモジュール70の機能剤用の小型タンク及び機能剤噴機構の組み合わせが機能剤供給手段50を構成しているといえる。
なお、機能剤補給機構は、必ずしもその全てをケーシング10内の格納部近傍に配置する必要はなく、例えば機能剤用の大型タンク及び定量ポンプ又はボンベをケーシングの外部に配置してフレキシブルチューブ等の配管を格納部近傍に導いて前記小型タンクに機能剤を補充するようにしてもよい。大型タンクの容量を大きくし、該大型タンクへの殺機能剤の補充の利便性や、室内ユニットの軽量化という観点からすると、このような外付けの態様を採ることもある。
図2に示す貯蔵室11において、前記移動手段80、前記機能剤給手段50及び前記紫外線光源60は、前記貯蔵室蓋32の閉時において作動し、前記LEDモジュール70が貯蔵室11の一端から他端の間をスライド移動する間に機能剤を噴霧し、紫外線照射を行う。この時、前記機能剤供給手段50及び前記紫外線光源60の電源は前記LEDモジュール70の2次電池から供給され、噴霧される機能剤は前記LEDモジュール70の小型タンクから供給されるので、前記LEDモジュール70を配線や配管で他の装置等に接続する必要はない。したがって、狭いスペースであっても容易に前記LEDモジュール70を移動させることができる。
貯蔵室において、前記移動手段80、前記機能剤供給手段50及び前記紫外線光源60の稼働は、貯蔵室蓋32が閉時であれば特に限定されず、貯蔵室蓋32の開閉を行った後、毎回稼働するようにしてもよいし、例えば一定の時間を設定し、一定の時間以上貯蔵室蓋32が開状態となった後、貯蔵室蓋32が閉となった直後に稼働するようにしてもよいし、食品検知センサを配置し、新たな食品が冷蔵庫内に搬入された際に、稼働するようにしてもよい。フィンにおいては汚れ検知手段を設け、一定以上の汚れが蓄積した際に稼働するようにしてもよい。このようにすることによって、貯蔵室に搬入された食品及び/又はフィンの表面をきれいな状態に保つことができる。
前記貯蔵室11及び/冷却器収容室20は、前記移動手段80、前記機能剤供給手段50及び前記紫外線光源60の稼働前に、シール手段で貯蔵室11及び/冷却器収容室20気密にすることができる。室内を気密にすることで、機能剤が貯蔵室11及び/冷却器収容室20の外に流れ出ないので、少ない機能剤の量で確実に殺菌でき、室外の部材に腐食等の悪影響を及ぼさないという効果がある。
機能剤無害化手段を、前記機能剤に波長ピークが220〜300nmの紫外線を照射することにより前記機能剤を無害化する無害化手段とする場合、食品及び/又はフィンの表面の殺菌及び/又は洗浄のために前記移動手段80、前記機能剤供給手段50及び前記紫外線光源60が稼働した後に、機能剤無害化手段として、前記移動手段80は前記機能剤供給手段50をOFFとし、前記紫外線光源60のみをONとし、ガイドレール81に沿って220〜300nmの紫外線を照射しながら移動する。この場合、前記移動手段80、及び前記紫外線光源60の稼働による機能剤の無害化は、機能剤の種類、濃度、噴霧量に基づき予め定められた積算照射量に到達するのに必要な時間を算出し、LEDモジュール70が、所定の速度でその時間に到達するまでレールを移動をした後、前記移動手段80、及び前記紫外線光源60の稼働を終了するこができる。あるいは、前記貯蔵室11及び/冷却器収容室20内の機能剤濃度をモニターすることができるモニター装置を設け、該室内の機能剤濃度が一定以下になった後、前記移動手段80、及び前記紫外線光源60の稼働を終了するよう制御することもできる。どちらの場合においても、食品及び/又はフィンの表面の機能剤を十分無害化するために、LEDモジュール70は機能剤供給手段50が稼働を終了してから、前記紫外線光源60のみをONとし、少なくとも1回、ガイドレール81の一方の端部から他方の端部まで移動することが好ましく、より好ましくは1往復以上、移動する。
さらに、前記貯蔵室11及び/冷却器収容室20は、前記移動手段80、前記機能剤供給手段50及び前記紫外線光源60の稼働前に、排気手段35を用いて、室内を減圧にすることがより好ましい。この場合、該室内の圧力をモニターすることができる圧力センサを設け、一定の圧力に到達するまで、排気手段35である真空ポンプ36を稼働するよう制御することが好ましい。
また、機能剤無害化手段を、排気手段35を用いて、該室内から前記機能剤を排気することにより前記機能剤を無害化する無害化手段とする場合、前記貯蔵室11及び/冷却器収容室20は、前記移動手段80、前記機能剤供給手段50及び前記紫外線光源60の稼働後に、排気手段35を用いて、室内の機能剤が残存した雰囲気を排気する。この場合、前記圧力センサにより、該室内の圧力が一定以下になるまで排気手段を稼働させ、排気したガスを、活性炭や機能材処理用触媒をコートしたハニカムで処理することもできる。
以上、図面を参照して本発明の室内ユニットについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲内で様々な変更が可能である。
100・・・冷蔵庫
10・・・断熱箱体
11・・・冷蔵室
12・・・冷凍室
13・・・野菜室
20・・・冷却器収容室
21・・・冷却器
22・・・機械室
24・・・冷却ファン
25・・・冷気吹出口
26・・・戻り口
27・・・ドレンパン
32・・・貯蔵室蓋
33・・・Oリング
34・・・食品
35・・・排気手段
36・・・真空ポンプ
37・・・バルブ
50・・・機能剤供給手段
51、51´・・・噴霧ノズル
60・・・紫外線光源
70a、70b・・・LEDモジュール
71a、71b・・紫外線発光素子(UV−LED)
72a、72b・・・LED用基板
73a、73b、73b´、73c・・・紫外線出射面
74a、74b、74b´、74c・・・筺体ユニット
75a、75b・・・連結部材
76a、76b、76c・・・裏面
77、77´・・・導光板
78・・・光軸(紫外線の出射方向)
80・・・移動手段
81・・・ガイドレール

Claims (10)

  1. 食品を保存する一又は複数の貯蔵室と、複数のフィンがとりつけられた冷却器と、冷却器で冷却された空気を貯蔵室に送風するファンと、冷却器収容室とを有し、前記冷却器及び前記ファンは、前記冷却器収容室内に配置されてなる冷蔵庫において、
    前記貯蔵室内及び/又は前記冷却器収容室内に、貯蔵する食品の表面及び/又は前記フィンの表面に殺菌及び/又は洗浄用の機能剤を供給して付着させる機能剤供給手段と、
    前記食品の表面及び/又は前記フィンの表面に紫外線を照射可能な紫外線光源と、
    前記機能剤を無害化する無害化手段を備え、
    前記食品及び/又は前記フィンの表面に付着した前記機能剤に前記紫外線を照射することにより、前記食品及び/又は前記フィンの殺菌及び/又は洗浄を行った後、前記機能剤を無害化手段により無害化する、殺菌及び/又は洗浄並びに無害化機構を有することを特徴とする、冷蔵庫。
  2. 前記無害化手段が、前記機能剤に波長ピークが220〜300nmの紫外線を照射することにより前記機能剤を無害化する無害化手段であることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記紫外線光源として、(1)前記食品及び/又は前記フィンの表面に対して、異なる複数の方向から、同時に紫外線を照射できるように、ピーク波長が220〜380nmである、複数の紫外線発光ダイオードを配置した紫外線光源、又は(2)時間をずらして、前記食品及び/又は前記フィンの表面に対して、異なる複数の方向から、紫外線を照射できるように、ピーク波長が220〜380nmである、一又は複数の紫外線発光ダイオードの出射方向を制御する出射方向制御機構を有する紫外線光源を用いることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の冷蔵庫。
  4. 食品等及び/又は前記フィンの表面に付着した機能剤の量及び/又は貯蔵室内の前記機能剤の濃度を測定することによる機能剤無害化判断手段を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記機能剤が、硝酸イオン、亜硝酸イオン及び過酸化水素から選ばれる少なくとも1種が溶解した水溶液からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記機能剤が塩素、過酸化水素、二酸化塩素のうち少なくとも1種を含むガスである請求項1〜4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記殺菌及び/又は洗浄並びに無害化が行われる貯蔵室及び/又は冷却器収容室の内壁が光触媒を含むコート層で形成されている請求項1〜6いずれかに記載の冷蔵庫。
  8. 前記機能剤の供給と紫外線の照射が行われる貯蔵室及び/又は冷却器収容室が該室内を気密にシールすることができるシール手段を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の冷蔵庫。
  9. 前記機能剤の供給と紫外線の照射が行われる貯蔵室及び/又は冷却器収容室が該室内に存在するガスを排気する排気手段を有することを特徴とする、請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記無害化手段が、該室内から前記機能剤を排気することにより前記機能剤を無害化する無害化手段であることを特徴とする請求項9に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020106182A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 日機装株式会社 加湿器
CN115624129A (zh) * 2022-10-24 2023-01-20 长虹美菱股份有限公司 一种冰箱及目标物质降解方法

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