JP2018188803A - 壁高欄同士の接合構造 - Google Patents

壁高欄同士の接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】壁高欄に加わる橋軸方向の引抜力及び橋軸直角方向の衝撃力に対して十分に抵抗でき、壁高欄の取替え作業の容易化及び低コスト化が図れる壁高欄同士の接合構造を提供する。【解決手段】橋軸方向に沿って目地間隔を介して互いに隣り合うように配置される各壁高欄の互いに対向する各端面において上下方向に延長するように形成されて互いに向かい合う各溝と、各溝に跨るように各溝内に挿入されて配置された芯材と、芯材が配置された各溝内、及び、目地間隔内に充填された充填材とを備え、芯材は、各溝内において上下方向に延長するとともに橋軸方向に沿って延長する中央部と、当該中央部の橋軸方向における両端側から橋軸直角方向に沿って延長する各端部とを備え、各溝は、芯材の端部と対向する溝底面と、溝底面の橋軸直角方向における両端側から端面に到達する各溝内壁面とを備え、各溝内壁面は、端面に近付くに従って互いに近づくように形成された。【選択図】図1

Description

本発明は、橋軸方向に沿って互いに隣り合うように配置される壁高欄同士を接合する構造に関する。
従来、橋軸方向に沿って互いに隣り合うように配置される壁高欄同士を接合する構造としては、互いに隣り合う一方の壁高欄の端面に溝を設けるとともに、互いに隣り合う他方の壁高欄の端面には前記溝内に挿入される継手を設け、当該溝内に継手を挿入した後に溝内にモルタル等の充填材を充填することにより、壁高欄同士を接合する構造が知られている(特許文献1参照)。
当該構造は、継手として孔あき鋼板ジベルを用い、壁高欄に加わる橋軸方向の引抜力及び橋軸直角方向の衝撃力に対して、接合部における孔あき鋼板ジベルのせん断抵抗により抵抗する構造となっている。
特許第5851757号公報
しかしながら、上述した従来の接合構造では、継手としての孔あき鋼板ジベルが壁高欄の端面から突出するようにアンカー鋼材によって壁高欄の端部のコンクリート内に強固に固定されている。即ち、孔あき鋼板ジベルが壁高欄の端部のコンクリート内に埋め込まれている。
従って、壁高欄を取替える場合、接合部で切断すると孔あき鋼板ジベルを切断してしまって孔あき鋼板ジベルを使用できなくなるため、孔あき鋼板ジベルを避けて切断して、孔あき鋼板ジベルを斫り出す必要があり、壁高欄の取替え作業にかかる労力が甚大であるという問題点があった。
また、孔あき鋼板ジベルが変形してしまっていたら、当該孔あき鋼板ジベルが取り付けられていた壁高欄も取り替える必要があり、コスト面での問題点もあった。
本発明は、壁高欄に加わる橋軸方向の引抜力及び橋軸直角方向の衝撃力に対して十分に抵抗できるとともに、壁高欄の取替え作業の容易化及び低コスト化が図れる壁高欄同士の接合構造を提供するものである。
本発明に係る壁高欄同士の接合構造は、橋軸方向に沿って互いに隣り合うように配置される壁高欄同士を接合する構造であって、橋軸方向に沿って目地間隔を介して互いに隣り合うように配置される各壁高欄の互いに対向する各端面において上下方向に延長するように形成されて互いに向かい合う各溝と、各溝に跨るように各溝内に挿入されて配置された芯材と、芯材が配置された各溝内、及び、目地間隔内に充填された充填材とを備え、芯材は、各溝内において上下方向に延長するとともに橋軸方向に沿って延長する中央部と、当該中央部の橋軸方向における両端側から橋軸直角方向に沿って互いに離れる方向に延長する各端部とを備え、各溝は、芯材の端部と対向する溝底面と、溝底面の橋軸直角方向における両端側から端面に到達する各溝内壁面とを備え、各溝内壁面は、端面に近付くに従って互いに近づくように形成されたことを特徴とするので、壁高欄に加わる橋軸方向の引抜力及び橋軸直角方向の衝撃力に対して十分に抵抗できるとともに、壁高欄の取替え作業の容易化及び低コスト化が図れる壁高欄同士の接合構造を提供できる。
また、壁高欄の端面が、壁高欄の橋軸方向に沿って延長する壁面に近い壁面側端面部と、溝に近い溝側端面部と、壁面側端面部と溝側端面部とを繋ぐ中継端面部とを備え、中継端面部が、壁面側端面部の溝側端縁より溝の橋軸直角方向における中心位置から遠ざかる方向に傾斜して延長するように形成されたので、目地材の収縮を抑制でき、目地への雨水や塩分の浸透が抑制されるようになるので、目地の接合部に設置されたH形鋼等の芯材の腐食を抑制できる構造となる。
また、壁高欄の橋軸方向に沿って延長する壁面の端縁と溝との間の端面において上下方向に延長するように形成された凹溝を備え、当該凹溝内に充填材が充填されたので、目地のせん断抵抗がより向上する。
また、溝の溝底面と溝内壁面とに付設された板材を備え、当該板材における充填材と接する面が凹凸部を備えたので、板材と目地材との付着力が向上するため、壁高欄に力が作用した場合にH形鋼等の芯材の引抜せん断抵抗がより向上する。
また、溝内において上下方向に延長するように設けられた鉄筋を備えたので、壁高欄に力が作用した場合にH形鋼等の芯材の引抜せん断抵抗がより向上する。
壁高欄同士の接合構造を示す斜視図。 壁高欄を示す斜視図。 壁高欄同士の接合構造の施工手順を示す工程図。 壁高欄同士の接合構造を示す断面図。 壁高欄同士の接合構造を示す断面図。 壁高欄同士の接合構造を示す断面図。 壁高欄同士の接合構造を示す断面図。 壁高欄同士の接合構造を示す断面図。 壁高欄同士の接合構造を示す断面図。 壁高欄同士の接合構造を示す断面図。 壁高欄同士の接合構造を示す断面図。
実施形態1
実施形態1に係る壁高欄同士の接合構造に使用されるプレキャストコンクリート製の壁高欄1は、図1;図2に示すように、橋軸方向に沿って延長する壁面として内壁面1u及び外壁面1fと、上面1a及び下面1bと、橋軸方向Xの両方の端面2;2とを備えた、橋軸方向Xに長いコンクリートブロックにより構成され、両方の端面2;2には、上下方向(高さ方向)Zに延長して上面1a及び下面1bに到達する溝3が形成されている。
図2に示すように、外壁面1fは、例えば、上下方向Zに垂直に延長する壁面により形成される。内壁面1uは、例えば、上部傾斜壁面1vと下部傾斜壁面1wとを備え、上部傾斜壁面1vは、上面1aから下面1bに向けて外壁面1fから次第に離れるように傾斜する傾斜面により形成され、下部傾斜壁面1wは、上部傾斜壁面1vの下端から下面1bに向けて外壁面1fから次第に離れるように傾斜する傾斜面により形成される。下部傾斜壁面1wは上部傾斜壁面1vよりも緩い傾斜角の傾斜面に形成されている。
図2;図3(a)に示すように、溝3は、端面2と平行な面上に位置される溝底面31と、溝底面31における橋軸直角方向Yの両方の端縁32;32から端面2に到達する左右の溝内壁面33;33とで囲まれた空間により形成されている。
左右の溝内壁面33;33は、端面2に近付くに従って互いに近づくよう傾斜する傾斜面により形成される。
実施形態1に係る壁高欄同士の接合構造は、図1に示すように、複数の床版を敷設して構成された床部4における橋軸直角方向Yの両端側の上面において、各壁高欄1;1を橋軸方向Xに沿って目地間隔5を介して互いに隣り合うように配置し、隣り合う各端面2;2に形成された各溝3;3に跨るように芯材としてのH形鋼6を設置し、溝3;3内、及び、目地間隔5内にモルタル等の充填材7を充填することにより、当該各溝3;3に跨るように設置されたH形鋼6と、当該溝3;3内、及び、目地間隔5内に充填された充填材7とによって、橋軸方向Xに沿って互いに隣り合うように配置された一方の壁高欄1と他方の壁高欄1とが接合された構造である。
即ち、まず、図3(a)に示すように、橋軸方向Xに沿って隣り合う一方の壁高欄1の端面2の溝3の開口35と他方の壁高欄1の端面2の溝3の開口35とを向かい合せ、かつ、一方の壁高欄1の端面2と他方の壁高欄1の端面2とが所定の目地間隔5だけ隔てて離間した状態となるように、各壁高欄1;1が設置される。
そして、H形鋼6の中央部としてのウェブ61が、一方の壁高欄1の端面2に形成された溝3内及び他方の壁高欄1の端面2に形成された溝3内において上下方向Zに延長するとともに橋軸方向Xに沿って延長するように設置され、かつ、図3(b)に示すように、H形鋼6の端部としての一方のフランジ62のフランジ面が、一方の壁高欄1の端面2に形成された一方の溝3の溝底面31と平行に対向するとともに、H形鋼6の端部としての他方のフランジ62のフランジ面が、他方の壁高欄1の端面2に形成された他方の溝3の溝底面31と平行に対向するように、H形鋼6が各溝3;3内に設置される。
即ち、各溝3;3内に設置されたH形鋼6は、各溝3;3内において上下方向Zに延長するとともに橋軸方向Xに沿って延長する中央部としてのウェブ61と、当該ウェブ61の橋軸方向Xにおける両端側から橋軸直角方向Yに沿って互いに反対方向に離れる方向に延長する端部としてのフランジ62;62とを備えた芯材として機能する。
尚、H形鋼6は、橋軸方向Xに隣り合うように設置された一方の壁高欄1の溝3及び他方の壁高欄1の溝3の上方から当該各溝3;3内に挿入されて設置される。
このように、芯材としてのH形鋼6が各溝3;3内に挿入されて設置された後に、図3(c)に示すように、溝3;3内、及び、目地間隔5内にモルタル等の充填材7を充填して、橋軸方向Xに沿って隣り合う壁高欄1;1同士を一体化させる。
尚、必要に応じて本発明では、各溝3;3内及び目地間隔5内にモルタル等の充填材7が充填された部分を「目地」、各溝3;3内及び目地間隔5内に充填された充填材を「目地材」と呼んで説明する。
実施形態1に係る壁高欄同士の接合構造では、壁高欄1に加わる橋軸方向Xの引抜力及び橋軸直角方向Yの衝撃力に対して十分に抵抗できる構造となる。
当該構造において、壁高欄1に力が作用した場合、図4に示すように、H形鋼6のフランジ62における橋軸直角方向の両端62t;62tには、二点鎖線で示す方向の引抜力Pが加わるが、実施形態1では、壁高欄1の端面2に形成された溝3の左右の溝内壁面33;33が、端面2に近付くに従って互いに近づくよう傾斜する傾斜面に形成されているため、当該左右の溝内壁面33;33によって目地材に対する拘束力及びフランジ62に対する拘束力が大きくなって、H形鋼6の引抜力Pに対する抵抗力が大きくなり、H形鋼6の引抜防止効果が大きくなる。
即ち、衝撃荷重による壁高欄1;1のズレの際に生じる引張力に対して、H型鋼6の引抜せん断抵抗が大きくなり、壁高欄1に力が作用した場合にH形鋼6の引抜せん断抵抗によって抵抗する構造となる。
また、実施形態1に係る壁高欄同士の接合構造では、H形鋼6が壁高欄1のコンクリート内に埋め込まれていないため、壁高欄1を取替える際には、目地(接合部)をH形鋼とともに切断すればよく、壁高欄1の取替え作業の容易化及び低コスト化が図れるようになる。
即ち、残した方の壁高欄1の溝3内に残ったH形鋼6の半分及び充填材7を溝3から除去した後、この溝3と新しい壁高欄1の溝3とが向かい合うように新しい壁高欄1を配置し、残した方の壁高欄1の溝3と新しい壁高欄1の溝3とに跨るようにH形鋼6を溝3;3内に挿入した後、溝3;3内、及び、目地間隔5内にモルタル等の充填材7を充填して、残した方の壁高欄1と新しい壁高欄1とを一体化させればよいので、壁高欄1の取替え作業の容易化及び低コスト化が図れるようになる。
従って、実施形態1に係る壁高欄同士の接合構造によれば、壁高欄1に加わる橋軸方向Xの引抜力及び橋軸直角方向Yの衝撃力に対して十分に抵抗できる構造となるとともに、壁高欄1の取替え作業の容易化及び低コスト化が図れるようになる。
また、実施形態1に係る壁高欄同士の接合構造によれば、芯材としてのH形鋼6を各溝3;3内に挿入する構成であるので、床版同士の施工誤差が生じてもH形鋼6を各溝3;3内に自由に挿入できるため、施工が容易となる。
実施形態2
図5に示すように、実施形態2に係る壁高欄同士の接合構造は、実施形態1に係る壁高欄同士の接合構造の構成に加えて、溝3の溝底面31と溝内壁面33;33とに付設された板材として充填材7と接する面が凹凸部を備えた縞鋼板8を備えるとともに、壁高欄1を形成するコンクリート中において溝底面31と溝内壁面33との境界近傍位置に上下方向に延長するように設けられた鉄筋9と、溝3の端面2側において溝内壁面33に沿って上下方向に延長するように設けられた鉄筋10とを備えた構成とした。
尚、縞鋼板8は、溝3の断面形状に合わせた断面凹状に形成された上下方向に連続する長尺材を用いる。即ち、縞鋼板8は、溝底面31に対向する基部81と、基部81の左右の長尺縁から延長するように設けられて溝内壁面33;33に対向する側部82;82とを備えた長尺材を用いる。
例えば、鉄筋9と鉄筋10とが取り付けられた縞鋼板8を、壁高欄1を形成するための図外の型枠に設置した後に、当該型枠及び縞鋼板8で囲まれた成型空間内にコンクリートを流し込むことより、溝3に縞鋼板8、鉄筋9、鉄筋10が設けられた壁高欄1が形成される。そして、橋軸方向Xに隣り合うように設置された一方の壁高欄1の溝3及び他方の壁高欄1の溝3の上方から当該各溝3;3内にH形鋼6を挿入した後、溝3;3内、及び、目地間隔5内にモルタル等の充填材7を充填して、橋軸方向Xに沿って隣り合う壁高欄1;1同士を一体化させる。
実施形態2に係る壁高欄同士の接合構造によれば、縞鋼板8の凹凸部と目地材との付着により、縞鋼板8と目地材との付着力が向上するため、壁高欄1に力が作用した場合にH形鋼6の引抜せん断抵抗がより向上する。
また、当該実施形態2に係る壁高欄同士の接合構造によれば、鉄筋9;10を配置したことにより、壁高欄1に力が作用した場合にH形鋼6の引抜せん断抵抗がより向上する。
また、鉄筋9を備えたことにより、縞鋼板8と壁高欄1との付着力が向上するため、壁高欄1に力が作用した場合にH形鋼6の引抜せん断抵抗がより向上する。
従って、実施形態2に係る壁高欄同士の接合構造によれば、壁高欄1に加わる橋軸方向Xの引抜力及び橋軸直角方向Yの衝撃力に対して十分に抵抗できる構造となるとともに、壁高欄の取替え作業の容易化及び低コスト化が図れるという実施形態1の効果に加え、縞鋼板8と鉄筋9;10とを備えたので、壁高欄1に力が作用した場合にH形鋼6の引抜せん断抵抗がより向上するという効果が得られる接合構造となる。
尚、鉄筋10は、橋軸方向Xに隣り合うように一方の壁高欄1と他方の壁高欄1とを設置した後、溝3内に挿入してもよい。また、鉄筋10は、溝3内において上下方向に延長するように設けられればよい。
実施形態3
実施形態3に係る壁高欄同士の接合構造は、実施形態1の構成に加え、壁高欄1の端面2を、目地材の収縮を抑制できる形状に形成した。
即ち、図6に示すように、壁高欄1の端面2が、壁高欄1の橋軸方向Xに沿って延長する壁面(内壁面1u又は外壁面1f)に近い壁面側端面部21;21と、溝3に近い溝側端面部22;22と、壁面側端面部21と溝側端面部22とを繋ぐ中継端面部23とを備え、中継端面部23が、壁面側端面部21の溝側端縁24より溝3の橋軸直角方向Yにおける中心位置から遠ざかる方向に延長する傾斜面に形成された構成とした。
換言すれば、壁高欄1の端面2が、内壁面1uから外壁面1fに向けて延長する壁面側端面部21の延長端である溝側端縁24から内壁面1u側に折り返す傾斜面である中継端面部23や、外壁面1fから内壁面1uに向けて延長する壁面側端面部21の延長端である溝側端縁24から外壁面1f側に折り返す傾斜面である中継端面部23を備え、壁面側端面部21と中継端面部23とのなす角度が鋭角に形成されている。
実施形態3に係る壁高欄同士の接合構造によれば、壁高欄1の端面2が、壁面側端面部21と溝側端面部22と中継端面部23とを備え、中継端面部23が、壁面側端面部21の溝側端縁24より溝3から遠ざかる方向に延長する傾斜面に形成された構成、即ち、壁面側端面部21と中継端面部23とのなす角度が鋭角に形成されているので、壁面(内壁面1u又は外壁面1f)側から溝側端縁24に向けて壁面側端面部21と目地材との境界にひび割れが生じた場合、当該溝側端縁24で止まりやすくなる。
つまり、目地材の収縮を抑制できて、目地のひび割れを防止でき、目地への雨水や塩分の浸透が抑制されるようになるので、目地の接合部に設置されたH形鋼6の腐食を抑制できる構造となる。
従って、実施形態3に係る壁高欄同士の接合構造によれば、壁高欄1に加わる橋軸方向Xの引抜力及び橋軸直角方向Yの衝撃力に対して十分に抵抗できる構造となるとともに、壁高欄1の取替え作業の容易化及び低コスト化が図れるという実施形態1の効果に加え、壁面側端面部21と中継端面部23とのなす角度が鋭角に形成されたので、目地材の収縮を抑制できて、目地のひび割れを防止でき、目地への雨水や塩分の浸透が抑制されるようになるので、目地の接合部に設置されたH形鋼6の腐食を抑制できるという効果が得られる接合構造となる。
実施形態4
実施形態4に係る壁高欄同士の接合構造は、図7に示すように、実施形態3の構成と実施形態2の構成とを組み合わせた構成とした。
即ち、実施形態3の溝3に実施形態2で説明した縞鋼板8、鉄筋9、鉄筋10が設けられた壁高欄1を形成し、この壁高欄1;1を橋軸方向Xに沿って隣り合うように設置して、隣り合う各壁高欄1;1の各溝3;3内にH形鋼6を挿入した後、溝3;3内、及び、目地間隔5内にモルタル等の充填材7を充填して、橋軸方向Xに沿って隣り合う壁高欄1;1同士を一体化させる。
実施形態4に係る壁高欄同士の接合構造によれば、壁高欄1に加わる橋軸方向Xの引抜力及び橋軸直角方向Yの衝撃力に対して十分に抵抗できる構造となるとともに、壁高欄の取替え作業の容易化及び低コスト化が図れるという実施形態1の効果に加え、縞鋼板8と鉄筋9;10とを備えたので、壁高欄1に力が作用した場合にH形鋼6の引抜せん断抵抗がより向上するという実施形態2の効果、さらには、壁面側端面部21と中継端面部23とのなす角度が鋭角に形成されたので、目地材の収縮を抑制できて、目地のひび割れを防止でき、目地への雨水や塩分の浸透が抑制されるようになるため、目地の接合部に設置されたH形鋼6の腐食を抑制できるという実施形態3の効果が得られる構造となる。
尚、図7では、図5で示した溝3の断面形状に合わせた断面凹状に形成された縞鋼板8を用いた例を図示したが、図7で示した溝3(図5の溝3よりも溝深さが短い溝3)の断面形状に合わせた断面凹状に形成された縞鋼板8を用いてもよい。
実施形態5
実施形態5に係る壁高欄同士の接合構造は、壁高欄1の端面2の形状を工夫して、目地のせん断抵抗を向上させた。
即ち、図8に示すように、壁高欄1の橋軸方向Xに沿って延長する壁面(内壁面1u又は外壁面1f)の端縁1sと溝3との間の端面2において上下方向に延長するように形成された凹溝41を備え、当該凹溝41内に充填材7が充填されたことにより、目地のせん断抵抗を向上させた構造とした。
従って、実施形態5に係る壁高欄同士の接合構造によれば、壁高欄1に加わる橋軸方向Xの引抜力及び橋軸直角方向Yの衝撃力に対して十分に抵抗できる構造となるとともに、壁高欄の取替え作業の容易化及び低コスト化が図れるという実施形態1の効果に加え、凹溝41内に充填材7が充填されたことにより、目地のせん断抵抗がより向上するという効果が得られる接合構造となる。
また、壁高欄1の壁面(内壁面1u又は外壁面1f)の端縁1sと溝3との間に凹溝41を備えるため、当該凹溝41の存在により、目地の接合部への雨水や塩分の浸透が抑制されるようになり、目地の接合部に設置されたH形鋼6の腐食を抑制できるようになる。
実施形態6
実施形態6に係る壁高欄同士の接合構造は、図9に示すように、実施形態5の構成と実施形態2の構成とを組み合わせた構成とした。
従って、実施形態6に係る壁高欄同士の接合構造によれば、上述した実施形態1の効果に加え、実施形態2の効果、及び、実施形態5の効果が得られる接合構造となる。
実施形態7
実施形態7に係る壁高欄同士の接合構造は、実施形態3(図6)の構成と実施形態5(図8)の構成とを兼ね備えた構成とした。
即ち、図10に示すように、壁高欄1の橋軸方向Xに沿って延長する壁面(内壁面1u又は外壁面1f)と溝3との間の端面2において上下方向に延長するように形成された凹溝51に、目地材の収縮を抑制するための鋭角部を設けるようにした。
つまり、内壁面1uと溝3との間の端面2において上下方向に延長するように形成された凹溝51が、端面2と平行な面上に位置される溝底面52と、溝底面52における橋軸直角方向Yの内壁面1u側の端縁53から端面2に到達する溝内壁面54と、溝底面52における橋軸直角方向Yの外壁面1f側の端縁55から端面2に到達する溝内壁面56とで囲まれた空間により形成されている。
また、外壁面1fと溝3との間の端面2において上下方向に延長するように形成された凹溝51が、端面2と平行な面上に位置される溝底面52と、溝底面52における橋軸直角方向Yの内壁面1u側の端縁53から端面2に到達する溝内壁面54と、溝底面52における橋軸直角方向Yの内壁面1u側の端縁55から端面2に到達する溝内壁面56とで囲まれた空間により形成されている。
そして、端面2と溝内壁面54とのなす角度が鋭角に形成されている。
また、溝内壁面54と溝内壁面56とが平行に形成されている。
従って、実施形態7に係る壁高欄同士の接合構造によれば、実施形態1の効果に加え、凹溝51内に充填材7が充填されたことにより、目地のせん断抵抗がより向上するという実施形態5の効果が得られ、さらに、凹溝51の溝内壁面54と端面2とのなす角度が鋭角に形成されているので、目地材の収縮を抑制できて、目地のひび割れを防止でき、目地への雨水や塩分の浸透が抑制されるようになるため、目地の接合部に設置されたH形鋼6の腐食を抑制できるという実施形態3の効果が得られる接合構造となる。
実施形態8
実施形態8に係る壁高欄同士の接合構造は、図11に示すように、実施形態7の構成と実施形態2の構成とを組み合わせた構成とした。
従って、実施形態8に係る壁高欄同士の接合構造によれば、上述した実施形態7の効果に加え、実施形態2の効果(縞鋼板8と鉄筋9;10とを備えたことによるH形鋼6の引抜せん断抵抗がより向上するという効果)が得られる接合構造となる。
尚、上記では、縞鋼板8と鉄筋9と鉄筋10とを一緒に備えた構成を例示したが、縞鋼板8を備えない構成、あるいは、鉄筋9及び鉄筋10を備えない構成としてもよい。
また、溝3の左右の溝内壁面33;33は、端面2に近付くに従って互いに近づく湾曲面、段差面等により形成されていても構わない。
また、上述した壁高欄と床版とを一体で製造すれば、床版設置時に壁高欄も設置できるため、従来工法に比べ大幅な工程短縮が可能となる。
また、芯材としてH形鋼6を用いたが、芯材としてH形鋼以外の例えばI形鋼等を使用してもよい。即ち、橋軸方向Xに沿って目地間隔5を介して互いに隣り合うように配置される各壁高欄1;1の互いに対向する各端面2;2において上下方向に延長するように形成されて互いに向かい合う各溝3;3に跨るように各溝3;3内に挿入されて配置される芯材は、各溝3内において上下方向に延長するとともに橋軸方向Xに沿って延長する中央部と、当該中央部の橋軸方向Xにおける両端側から橋軸直角方向Yに沿って互いに離れる方向に延長する各端部とを備えた構成のものを使用すればよい。
1 壁高欄、1u 内壁面(壁面)、1f 外壁面(壁面)、2 端面、3 溝、
5 目地間隔、6 H形鋼(芯材)、7 充填材、8 縞鋼板(板材)、
9;10 鉄筋、21 壁面側端面部、22 溝側端面部、23 中継端面部、
31 溝底面、33 溝内壁面、41;51 凹溝。

Claims (5)

  1. 橋軸方向に沿って互いに隣り合うように配置される壁高欄同士を接合する構造であって、
    橋軸方向に沿って目地間隔を介して互いに隣り合うように配置される各壁高欄の互いに対向する各端面において上下方向に延長するように形成されて互いに向かい合う各溝と、
    各溝に跨るように各溝内に挿入されて配置された芯材と、
    芯材が配置された各溝内、及び、目地間隔内に充填された充填材とを備え、
    芯材は、各溝内において上下方向に延長するとともに橋軸方向に沿って延長する中央部と、当該中央部の橋軸方向における両端側から橋軸直角方向に沿って互いに離れる方向に延長する各端部とを備え、
    各溝は、芯材の端部と対向する溝底面と、溝底面の橋軸直角方向における両端側から端面に到達する各溝内壁面とを備え、
    各溝内壁面は、端面に近付くに従って互いに近づくように形成されたことを特徴とする壁高欄同士の接合構造。
  2. 壁高欄の端面が、壁高欄の橋軸方向に沿って延長する壁面に近い壁面側端面部と、溝に近い溝側端面部と、壁面側端面部と溝側端面部とを繋ぐ中継端面部とを備え、
    中継端面部が、壁面側端面部の溝側端縁より溝の橋軸直角方向における中心位置から遠ざかる方向に傾斜して延長するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の壁高欄同士の接合構造。
  3. 壁高欄の橋軸方向に沿って延長する壁面の端縁と溝との間の端面において上下方向に延長するように形成された凹溝を備え、当該凹溝内に充填材が充填されたことを特徴とする請求項1に記載の壁高欄同士の接合構造。
  4. 溝の溝底面と溝内壁面とに付設された板材を備え、当該板材における充填材と接する面が凹凸部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の壁高欄同士の接合構造。
  5. 溝内において上下方向に延長するように設けられた鉄筋を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の壁高欄同士の接合構造。
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