JP2018187955A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトかつ単純な機構及び単純な制御によってコンバイナを迅速に展開可能でありかつコンバイナの角度を細かく調整可能な表示装置を提供する。【解決手段】本願発明の表示装置は、長手状に伸長する第1の案内構造と前記第1の案内構造に沿った方向に伸長する第1の案内領域及び前記第1の案内構造から離間しつつ伸長する第2の案内領域を含む第2の案内構造とを有する板面を含む筐体と、前記第1の案内構造と係合する第1のピン及び前記第2の案内構造と係合する第2のピンを有する表示部材と、前記表示部材と係合しかつ互いに角度を持って伸長する第1のカム領域及び第2のカム領域を有するカム構造を有しかつ前記板面に沿って摺動自在な駆動部材と、を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関する。
近年、例えば、車両の運転席付近にいわゆるヘッドアップディスプレイが搭載され始めている。ヘッドアップディスプレイは、例えば、イメージコンバイナ(以下、単にコンバイナとも称する)と呼ばれる透光性の表示部材に、自車情報や道路情報、ナビゲーション情報等の画像情報を表示する表示装置である。ヘッドアップディスプレイは、例えば、上記したような運転支援情報を、フロントガラスの前方に虚像として表示する。当該運転支援情報は、運転者からは車両前方の景色に重なって視認される。従って、ヘッドアップディスプレイは、運転者の視線をほとんど移動させることなく、運転者に当該運転支援情報を提供することができる。
例えば、特許文献1には、コンバイナを上下方向に並進移動させることでコンバイナを展開位置と収納位置との間で昇降させるコンバイナ移動機構を有する表示装置が開示されている。
特開2015-219356号公報
ヘッドアップディスプレイは、例えば、車両のダッシュボードに埋め込まれる形で搭載される。車両においては、寸法的制約が多い。そのため、単純な機構を有するコンパクトな装置であるのが好ましい。
また、ヘッドアップディスプレイは、ユーザが車両に乗車してすぐに使用可能であることが好ましい。そのため、コンバイナを迅速に展開可能であることが好ましい。また、コンバイナを見る際の視点がユーザによって異なるため、コンバイナの角度を細かく調整可能であることが要求される。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、コンパクトかつ単純な機構及び単純な制御によってコンバイナを迅速に展開可能でありかつコンバイナの角度を細かく調整可能な表示装置を提供することを課題の一例としている。
請求項1に記載の発明は、長手状に伸長する第1の案内構造と前記第1の案内構造に沿った方向に伸長する第1の案内領域及び前記第1の案内構造から離間しつつ伸長する第2の案内領域を含む第2の案内構造とを有する板面を含む筐体と、前記第1の案内構造と係合する第1のピン及び前記第2の案内構造と係合する第2のピンを有する表示部材と、前記表示部材と係合しかつ互いに角度を持って伸長する第1のカム領域及び第2のカム領域を有するカム構造を有しかつ前記板面に沿って摺動自在な駆動部材と、を有することを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、ピンを有する表示部材と、前記表示部材と係合する第1の案内構造を有する筐体と、前記ピンと係合する第2の案内構造を有し、前記ピンを移動せしめる駆動部材と、を備え、前記駆動部材のカム構造は、第1の方向に伸長し、前記表示部材を前記筐体に対して収納するかまたは前記筐体から展開するときに前記ピンが通過する第1のカム領域と、前記第1の方向と異なる第2の方向に伸長し、前記表示部材を前記筐体に対して角度調整するときに前記ピンが通過する第2のカム領域と、を有することを特徴とする。
実施例1に係る表示装置の表示動作時における斜視図である。 実施例1に係る表示装置の非表示動作時における斜視図である。 実施例1に係る表示装置のコンバイナユニットの斜視図である。 実施例1に係る表示装置の移動機構の分解斜視図である。 実施例1に係る表示装置の非動作状態における側面図である。 実施例1に係る表示装置の動作状態における側面図である。 実施例1に係る表示装置の動作状態におけるチルト動作を示す側面図である。 動作時の部材の相対的な移動状態を示す図である。
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。以下の説明においては、表示装置として、例えば表示部としてコンバイナを有するヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)を例に説明する。
[全体構造]
図1は、実施例1に係る表示装置10の表示動作時(コンバイナ展開時)における斜視図である。また、図2は、表示装置10の非表示動作時(コンバイナ収納時)における斜視図である。表示装置10は、例えば移動体に搭載される。移動体である自動車に搭載される際、表示装置10は、例えば、自動車のダッシュボード内に収納して搭載される。
筐体としてのコンバイナ筐体11は、板状の基部BP及び当該基部BPから垂直に立ち上がり、互いに対向している長手状でかつ板状の一対の側板部SPを有している。天板13は、基部BP及び側板部SPの端部からなるコの字型の側端部の一方に接して設けられている板状の部材である。
以下の説明においては、基部BPの板面ASと垂直な方向を表示装置10の奥行き(前後)方向(X軸方向)として説明する。また、側板部SPの板面BSと垂直な方向を幅方向(Y軸方向)として説明する。また、表示装置10の前後方向及び幅方向の両方に直交する方向、基部BPの板面AS及び側板部SPの板面BSの両方と平行な方向を表示装置10の高さ方向(Z軸方向)として説明する。なお、天板13から見てコンバイナ筐体11がある方向を下方、それと反対の方向を上方とする。
天板13には、コンバイナ筐体11の上方に位置している開口13Aが設けられている。開口13Aは、表示装置10の幅方向(Y方向)に伸長する長手状の開口である。また、天板13には、開口13Aと奥行き方向(X方向)において並んでいる開口13Bが設けられている。なお、開口13Bは光が通過可能であればよく、透明部材によって覆われていてもよい。
表示部材としてのイメージコンバイナユニット(以下、コンバイナユニットと称する)15は、透光性を有する板状のコンバイナ部15Aを有する部材である。コンバイナ部15Aは、その板面が一方の方向(図中矢印PD方向)に凸に湾曲している。例えば、コンバイナ部15Aは、凹面側から照射光が入射すると凸面側空間領域に虚像を形成するように構成されている。
図1に示すように、表示動作時には、コンバイナユニット15は、天板13に形成された開口13Aから突出して立ち上がった状態となる。すなわちコンバイナユニット15は、展開位置にある。
また、図2に示すように、コンバイナユニット15は、非表示動作時には、開口13Aを通ってコンバイナ筐体11内に引き込まれ、コンバイナ筐体11内に収納される。すなわち、非表示動作時において、コンバイナユニット15は、2つの側板部SPの間に形成される収納空間内の収納位置にある。
コンバイナユニット15は、コンバイナ筐体内11内に形成された通路を通り、収納位置と展開位置との間で、コンバイナ部15Aの板面(表面)に沿った方向に移動する。
図3にコンバイナユニット15の拡大図を示す。図3に示すように、コンバイナ部15Aは、保持部15Bによって固定保持されている。保持部15Bの両側面の各々には、側板部SPに形成されているレール(図示せず)に案内されてスライド移動するコンバイナピンCP1及びCP2が形成されている。
なお、以下において、X軸に沿った方向においてコンバイナ部15Aの凸に向かう方向(図中矢印PD方向)を表示装置10の前方と、その逆を後方として説明する。例えば、表示装置10を自動車のダッシュボード内に搭載する際は、表示装置10の前方、すなわち図中矢印PD方向に自動車のフロントガラスが存在する。また、自動車の搭乗者は表示装置10の後方側からコンバイナユニット15を見るものとする。
表示装置10の具体的な動作としては、例えば、表示装置10の電源投入前(自動車のエンジンの始動前、またはイグニションオン前)においては、コンバイナユニット15がコンバイナ筐体11内の収納位置に収納されている。その後、表示装置10の電源が投入されると、コンバイナユニット15が開口13Aを通過してせり上がり、展開位置に配置される。
光源筐体19は、開口13Bの下方かつコンバイナ筐体11の後方に、基板BPと共に空間を形成するように設けられている。光源筐体19には、光源(図示せず)及び、光源筐体19後方の内側面に設けられ光源からの照射光を反射する反射鏡等の反射部材21が設けられている。
光源は、例えば、表示装置10が搭載されている自動車に備えられているナビゲーション装置(図示せず)に接続されている。また、光源は、例えば、表示装置が搭載されている車両の位置、速度、移動方向、周辺状況等を検知する検知装置(図示せず)に接続されている。
また、光源は、例えば、搭載されている車両のインストルメント・パネルに表示される情報を生成する装置(図示せず)に接続されている。すなわち、光源は、例えば、これらの装置からの情報に基づいて照射光を生成する。
光源から出射された照射光は反射部材21で反射され、当該反射光PLは開口13Bを通ってコンバイナ部15Aに到達する。反射光PLは、コンバイナ部15Aの後方からコンバイナ部15Aの凹面(入射表面、被照射面)に入射する。コンバイナ部15Aに入射した反射光PLは、コンバイナ部15Aの前方に虚像を形成する。すなわち、表示装置10が自動車のダッシュボード内に搭載されている場合、反射光PLによって、表示装置10の前方、すなわち自動車のフロントガラス側に虚像が形成される。
[移動機構]
次に、コンバイナ筐体11の側板部SPの構造並びにコンバイナユニット15を移動せしめる移動機構について説明する。
図4は、表示装置10の分解斜視図である。なお、図4においては、図の簡略化のため、天板13、光源筐体19及び反射部材21を省略する。
側板部SPは、最内層から内板SP1、中板SP2、外板SP3からなる3層構造の多層板構造になっている。
内板SP1の内側の面、すなわち他方の側板部SPと対向している面には、側板部SPの長手方向に伸長するガイド(案内)溝であるコンバイナレールCR1が形成されている。言い換えれば、コンバイナレールCR1は、側板部SPの長手方向に伸長する長手状のガイド構造である。
第1の案内構造としてのコンバイナレールCR1には、コンバイナユニット15のコンバイナピンCP1が挿入されている。すなわち、第1のピンとしてのコンバイナピンCP1は、コンバイナレールCR1によって案内されて移動する。
また、内板SP1には、コンバイナレールCR1の後方において、概ねコンバイナレールCR1の伸長方向に沿って伸長するコンバイナレールCR2が形成されている。第2の案内構造としてのコンバイナレールCR2は、内板SP1を貫通しているガイド穴である。すなわち、コンバイナ筐体11は、コンバイナレールCR1及びコンバイナレールCR2を有する板面を含んでいる。
コンバイナレールCR2には、コンバイナユニット15のコンバイナピンCP2が挿入されている。第2のピンとしてのコンバイナピンCP2は、コンバイナレールCR2を貫通して外方に突出している。すなわち、コンバイナピンCP2は、コンバイナレールCR2によって案内されて移動する。
なお、コンバイナレールCR2は、伸長方向の中間部においてコンバイナレールCR1と平行に伸長しているかまたはコンバイナレールCR1の伸長方向に沿って伸長している。また、コンバイナレールCR2は、両端部において、コンバイナレールCR1からの距離が変化するように形成されている。
さらに、内板SP1の外側の面には、側板部SPの長手方向に伸長し、互いに平行なガイド溝であるスライドレールSR1及びSR2が形成されている。すなわち、内板SP1の外側には、表示装置10の基部BPの板面と平行に伸長しているスライドレールSR1及びSR2が形成されている。
また、内板SP1には、コンバイナレールCR1よりも前方に、開口部(図示せず)が形成されており、当該開口部に駆動シャフトSHが挿入されている。また、駆動シャフトSHの端部は内板SP1の開口部を通り抜けて内板SP1の外側に突出している。
すなわち、駆動シャフトSHは、一対の側板部SPの一方から他方まで伸長しており、かつ両端部において内板SP1に設けられた開口部に挿入されることで、内板SP1に対して回転自在に支持されている。
中板SP2には、表示装置10の前方から順に互いに平行に並んで形成されているガイド孔であるスライドレールSR3、SR4及びSR5が形成されている。また、中板SP2の外側面には、スライドレールSR4とスライドレールSR5との間に、スライドレールSR5に沿って伸長するように形成されたガイド溝であるスライドレールSR6が形成されている。
また、中板SP2には、駆動シャフトSHが通り抜けている開口部(図示せず)が設けられている。駆動シャフトSHは、中板に設けられた開口部を通り抜けており、駆動シャフトSHの端部が中板SP2の外側に突出している。駆動シャフトSHの当該中板SP2から外側に突出した端部には、駆動ギアDGが設けられている。
また、中板SP2には、第1のスライド部材33、第2のスライド部材34及び第3のスライド部材35が取り付けられている。
第1のスライド部材33は、板材からなっており、中板SP2の外側の面に沿って摺動可能に設けられている。第1のスライド部材33には、第1のスライド部材33を貫通して第1のスライド部材33の主面に垂直な両方向に突出している2つのピン33Pが設けられている。2つのピン33Pの各々は、中板SP2に対して突出している部分(図示せず)が、スライドレールSR3に挿入されている。すなわち2つのピン33Pの各々は、スライドレールSR3に案内されて移動する。従って、第1のスライド部材33は、スライドレールSR3に沿って移動可能に形成されている。
第1のラックギアとしての第1のラックL1(図5も参照)は、第1のスライド部材33のスライドレールSR3の伸長方向に沿った一辺に形成されているラックギアである。第1のラックL1は、駆動ギアDGと噛み合っている。第1のピニオンギア33Gは、第1のラックL1が形成されている辺とは反対側の辺に沿った角部に設けられている。第1のピニオンギア33Gは、第1のスライド部材33と、例えばピン接合されており、第1のスライド部材33の一点を支点にして回転可能になっている。
第2のスライド部材34は、第1のスライド部材33と同様の部材である。第2のスライド部材34は、板材からなっており、中板SP2の外側の面に沿って摺動可能に設けられている。第2のスライド部材34には、第2のスライド部材を貫通して第2のスライド部材34の主面に垂直な両方向に突出している2つのピン34Pが設けられている。2つのピン34Pの各々は、中板SP2に対して突出している部分(図示せず)が、スライドレールSR4に挿入されている。すなわち2つのピン34Pの各々は、スライドレールSR4に案内されて移動する。従って、第2のスライド部材34は、スライドレールSR4に沿って移動可能に形成されている。
第2のラックギアとしての第2のラックL2は、第2のスライド部材34のスライドレールSR4の伸長方向に沿った一辺に形成されているラックギアである。第2のラックL2は、第1のスライド部材33に取り付けられているピニオンギア33Gと噛み合っている。第2のピニオンギア34Gは、第2のラックL2が形成されている辺とは反対側の辺に沿った角部に設けられている。第2のピニオンギア34Gは、第2のスライド部材34と、例えばピン接合されており、第2のスライド部材34の一点を支点にして回転可能になっている。
駆動部材としての第3のスライド部材35は、中板SP2の外側に位置している外側プレート35A及び中板SP2の内側に位置している内側プレート35Bを有している。外側プレート35A及び内側プレート35Bは、スライドレールSR5を通り抜けているピン35P1によって互いに結合されている。ピン35P1は、外側プレート35Aを貫通して外方に、すなわち外板SP3に向かって突出している。また、ピン35P1は、内側プレート35Bを貫通して内方に、すなわち内板SP1に向かって突出している。
ピン35P1の端部のうち、内板SP1に向かって突出している端部は、スライドレールSR2に挿入されている。
また、外側プレート35Aには、外側プレート35Aを貫通して外側プレート35Aの主面に垂直な両方向に突出しているピン35P2が設けられている。ピン35P2は、中板SP2に対して突出している部分(図示せず)が、スライドレールSR6に挿入されている。すなわち、第3のスライド部材35は、スライドレールSR5及びスライドレールSR6に沿って移動可能となっている。
外側プレート35Aには、スライドレールSR5の伸長方向に沿っておりかつ第2のスライド部材34に面した辺に第3のラックギアとしての第3のラックL3が形成されている。第3のラックL3は、ラックギアであり、ピニオンギア34Gと噛み合っている。
内側プレート35Bは板材からなり、コンバイナレールCR2と重なる位置に形成されているカム孔35Hが形成されている。カム構造としてのカム孔35Hには、コンバイナユニット15のコンバイナピンCP2が挿入されている。すなわち、コンバイナピンCP2は、コンバイナレールCR2及びカム孔35Hによって拘束されて第3のスライド部材35の移動に従って移動する。
なお、内側プレート35Bには、内板SP1に向かって突出しているピン35P3が形成されている。このピンは、内板SP1のスライドレールSR1に挿入されている。
外板SP3の内側の面、すなわち中板SP2に向いている面には、中板SP2のスライドレールSR3、SR4、SR5、SR6と対向する位置にそれぞれガイド溝であるスライドレールSR7、SR8、SR9、SR10が形成されている。スライドレールSR7には、第1のスライド部材33のピン33Pが挿入されている。また、スライドレールSR8には、第2のスライド部材34のピン34Pが挿入されている。また、スライドレールSR9、SR10のそれぞれには、第3のスライド部材35のスライドピン35P1及びスライドピン35P2が挿入されている。
外板SP3の内側の面には、スライドレールSR7に沿って形成された第4のラックギアとしての第4のラックL4が形成されている。また、外板SP3の内側には、スライドレールSR8に沿って形成された第5のラックギアとしての第5のラックL5が形成されている。第4のラックL4及び第5のラックL5は、ラックギアでありそれぞれピニオンギア33G及びピニオンギア34Gと噛み合っている。
駆動源としてのモータMは、例えば電気モータである。モータMは、駆動軸に取り付けられているウォームWを有している。ウォームWは、ウォームホイールWHと噛み合っている。また、ウォームホイールWHはドライブギアDGと噛み合っている。
すなわち、表示装置10においては、まず駆動モータMが駆動し、駆動シャフトSH及び駆動ギアDGが回転する。駆動ギアDGが回転すると第1のスライド部材33がスライドレールSR3に沿った方向にスライド移動する。第1のスライド部材33がスライド移動すると、ピニオンギア33Gが第4のラックL4によって回転する。
言い換えれば、第1のスライド部材33が上方または下方にスライド移動する際、ピニオンギア33Gは、ラックL4に接して転がりながら回転する。すなわち、ピニオンギア33Gは、第1のスライド部材33の移動に従って、回転軸が移動しながら回転する。
上述したように、第2のラックL2はピニオンギア33Gと噛み合っている。そのため、第2のスライド部材34は、第1のスライド部材33のスライド移動時に第1のスライド部材33の移動量(ピニオンギア33Gの回転軸の並進移動分)と、ピニオンギア33Gの回転によって伝達される移動量を加えた移動量で移動する。すなわち、第2のスライド部材34は、第1のスライド部材33の並進移動量の2倍の移動量で並進移動することになる。
また、第2のスライド部材34がスライド移動すると、ピニオンギア34Gが第5のラックL5によって回転する。言い換えれば、第2のスライド部材34が上方または下方にスライド移動する際、ピニオンギア34Gは、ラックL5に接して転がりながら回転する。すなわち、ピニオンギア34Gは、第2のスライド部材34の移動に従って、回転軸が移動しながら回転する。
上述したように、第3のスライド部材35の第3のラックL3はピニオンギア34Gと噛み合っている。そのため、第3のスライド部材35は、第2のスライド部材34のスライド移動時に第2のスライド部材34の移動量(ピニオンギア34Gの回転軸の並進移動分)と、ピニオンギア34Gの回転によって伝達される移動量を加えた移動量で移動する。すなわち、第3のスライド部材35は、第2のスライド部材34の並進移動量の2倍の移動量で並進移動することになる。
すなわち、第2のスライド部材34のスライド量は、第1のスライド部材33のスライド量の2倍となり、第3のスライド部材35のスライド量は、第2のスライド部材34のスライド量の2倍となる。従って、第3のスライド部材35のスライド量は、第1のスライド部材33の4倍となる。
なお、例えば、ピニオンギアを多段ギアにすることによって、第1のスライド部材33の移動量と第3のスライド部材35の移動量との比を調整可能である。
なお、上記説明した第1のスライド部材33、第2のスライド部材34及び第3のスライド部材35を含む移動機構は、対向する側板部SPの両方に形成されている。なお、これらの移動機構は、一方の側板部SPのみに形成されていてもよい。また、一方の側板部SPに上記説明した第1のスライド部材33、第2のスライド部材34及び第3のスライド部材35を含む移動機構が設けられ、他方の側板部SPに上記したコンバイナレールCR1、コンバイナレールCR2等のコンバイナユニット15の移動を案内する構造のみが設けられていてもよい。
[非動作状態から動作状態への遷移動作をもたらす構造及び当該遷移動作について]
次に、表示装置の10の側面図である図5、図6及び図7を参照して非動作状態から動作状態への遷移動作をもたらす構造及び当該遷移動作について説明する。なお、図5乃至図7においては、図の簡略化のため、天板13、光源筐体19及び反射部材21を省略する。また、図5乃至図7においては、中板SP2及び外板SP3を省略している。
図5は、非動作状態における表示装置10の側面図である。図5に示すように、コンバイナレールCR1は、コンバイナ筐体11の下方から上方に向かって後方に傾きつつ伸長している。
コンバイナレールCR2は、下端を含む下部の領域である下部領域R1を含んでいる。また、コンバイナレールCR2は、下部領域R1から連続的に形成されている中間部の領域である中間領域R2を含んでいる。また、コンバイナレールCR2は、中間領域R2から連続的に形成されておりかつ上端を含む上部の領域である上部領域R3の3つの領域を含んでいる。
なお、以下の説明においては、コンバイナレールCR1の最も上に持ち来された際のコンバイナピンCP1を中心とした円弧に沿って上部領域R3が形成されている場合を例に説明をする。具体的には、例えば、上部領域R3は、コンバイナレールCR1内のコンバイナレールCR1の頂部周辺の一点を中心とした円弧上に形成されている。
コンバイナレールCR2は、下部領域R1において、上方に向かうに従ってコンバイナレールCR1に近づくように形成されている。具体的には、下部領域R1は、上方に向かってやや前方に傾斜しつつ伸長している。
また、コンバイナレールCR2は、中間領域R2において、コンバイナレールCR1と略平行に伸長するように形成されている。すなわち、中間領域R2は、上方に向かってやや後方に傾斜しつつ伸長している。
また、コンバイナレールCR2は、上部領域R3において、中間領域R2よりもさらに大きく後方に傾斜し、かつ上方に向かうに従ってコンバイナレールCR1から離間するように形成されている。
すなわち、コンバイナレールCR2は、コンバイナレールCR1に沿った方向に伸長する第1の案内領域としての中間領域R2及びコンバイナレールCR2から離間しつつ伸長する第2の案内領域としての上部領域R3を有している。
また、内側プレート35Bのカム孔35Hは、コンバイナレールCR2と重なる位置に形成されている。上述のように、カム孔35Hには、コンバイナユニット15のコンバイナピンCP2が挿入されている。すなわち、コンバイナピンCP2は、コンバイナレールCR2及びカム孔35Hによって拘束されて第3のスライド部材35の移動に従って移動する。
カム孔35Hは、表示装置10の前後方向に沿って伸長する第1のカム領域としての第1カム領域RC1、及び上部領域R3と角度をもって、すなわち後方に向かって斜め下の方向に伸長する第2のカム領域としての第2カム領域RC2を有している。
すなわち、第1カム領域RC1の伸長方向と第2カム領域RC2の伸長方向とがなす角は、表示装置10の下方に臨む角度αが表示装置10の上方に臨む角度βよりも小さくなるようになされている。言い換えれば、第1カム領域RC1の伸長方向と第2カム領域RC2の伸長方向との角度は、コンバイナレールCR2の中間領域R2の上部領域R3側の一端部から他端部を見た方向に臨む角度αが当該他端部から当該一端部を見た方向に臨む角度βより小さくなっている。
なお、以下の説明においては、第1カム領域RC1がスライドレールSR1と垂直な方向に、すなわち第1カム領域RC1が内側プレート35Bの摺動方向に対して実質的に垂直に伸長している場合を例に説明する。ここで、実質的に垂直とは、第1のカム領域RCと内側プレート35Bの摺動方向との角度が完全に垂直である場合、及び垂直に近いが完全な垂直ではない場合、例えば垂直から±5度程度ずれている場合を含む。
また、以下の説明においては、第2カム領域RC2の伸長方向が上部領域R3の伸長方向と実質的に垂直である場合を例に説明する。ここで、実質的に垂直とは、第2カム領域RC2の伸長方向と上部領域R3の伸長方向との角度が完全に垂直である場合、及び垂直に近いが完全な垂直ではない場合、例えば垂直から±5度程度ずれている場合を含む。
図5に示す非動作状態の際には、第1のスライド部材33、第2のスライド部材34及び第3のスライド部材35は、それぞれスライドレールSR3、スライドレールSR4及びスライドレールSR5(図4参照)に沿った最下位置にある。この際、コンバイナピンCP1、CP2もコンバイナレールCR1、CR2の最下位置にある。すなわち、コンバイナユニット15は、収納位置にある。
この状態からモータM(図示せず)が駆動して駆動ギアDGが反時計回りに回転すると、第1のスライド部材33が上方にスライド移動する。第1のスライド部材33が上方に移動すると、第2のスライド部材34及び第3のスライド部材35も上方に移動する。第3のスライド部材35が上方に移動すると、コンバイナピンCP2がコンバイナレールCR2の下部領域R1に沿って上方に移動する。上述のように、コンバイナレールCR2は、下部領域R1において、コンバイナレールCR1に近づくように形成されている。従って、コンバイナピンCP2に対してコンバイナピンCP1が相対的に上方に移動する。これにより、コンバイナユニット15が最初の状態からやや後方に傾きつつ上昇していく。
第1のスライド部材33がさらに上昇していくと、第3のスライド部材35もさらに上昇していく。第3のスライド部材35の上昇につれて、コンバイナピンCP2もさらに上昇する。
コンバイナピンCP2が、コンバイナレールCR2がコンバイナレールCR1に近づく領域である下部領域R1を通り抜けて、中間領域R2に達すると、コンバイナユニット15は、並進移動を開始する。すなわち、コンバイナピンCP2が、コンバイナレールCR1、CR2が略平行になる中間領域R2に達すると、コンバイナユニット15は並進移動しつつ上昇を開始する。この際、コンバイナユニット15は、基部BP(図1参照)の板面に沿って移動する。
コンバイナピンCP2は、下部領域R1及び中間領域R2と係合している際は、内側プレート35Bのカム孔35Hの第1カム領域RC1と係合している。すなわち、内側プレート35Bは、内板SP1の板面と垂直な方向において、カム孔35Hの第1カム領域RC1がコンバイナレールCR2の下部領域R1及び中間領域R2と重なるように摺動する。
また、コンバイナレールCR2の中間領域R2が後方に傾きつつ上方に伸長しているため、コンバイナピンCP2が中間領域R2内を上昇していくと、コンバイナピンCP2は、カム孔35Hの第1カム領域RC1内を後方に移動していく。
上述のように、コンバイナピンCP2は、下部領域R1及び中間領域R2と係合している間、内側プレート35Bの摺動方向と垂直に伸長している第1カム領域RC1内に係合している。従って、コンバイナピンCP2は、上下方向において内側プレート35Bと相対的に移動せず、内側プレート35Bの摺動速度と同一の速度で上下方向に移動していく。
言い換えれば、コンバイナユニット15の昇降動作、すなわち展開及び収納動作において、コンバイナピンCP2は、内側プレート35Bの摺動速度と同一の速度で上下方向に移動する。よって、コンバイナユニット15は、内側プレート35Bの摺動速度とほぼ同一の速度で昇降する。
図6は、動作状態における表示装置10の側面図である。コンバイナピンCP2が上昇し、コンバイナレールCR2がコンバイナレールCR1から離間する領域であるR3に達すると、コンバイナピンCP1は、コンバイナレールCR1の最上部に達する。すなわち、コンバイナユニット15が最上位置に達してコンバイナ筐体11から完全に展開し、表示装置10が動作状態となる。
なお、上述のように、第1カム領域RC1が内側プレート35Bの摺動方向と垂直に伸長している場合、コンバイナピンCP2は、コンバイナレールCR2の中間領域R2及び第1カム領域RC1のそれぞれの互いに対して角度の大きい面によって拘束される。そのため、例えば、表示装置10が自動車等に搭載されて振動等に晒された場合のコンバイナユニットのがたつきを抑えることが可能となる。
図7は、動作状態においてコンバイナユニット15が前方に向けて傾けられている、すなわちチルト動作、すなわち角度調整動作がなされた表示装置10の側面図である。上述のように、コンバイナレールCR2の上部領域R3は、中間領域R2よりもさらに大きく後方に傾斜しつつ伸長している。
さらに、コンバイナレールCR2の上部領域R3は、コンバイナレールCR1の最上部に持ち来されたコンバイナピンCPを中心とした円弧上に形成されている。従って、図7のように、上部領域R3の中を上方に移動させられると、コンバイナピンCP2は、第2カム領域RC2内を後方に移動しつつコンバイナピンCP1を中心とした円弧上を移動する。
従って、コンバイナピンCP2がコンバイナレールCR2の上部領域R3と係合しつつ移動すると、コンバイナユニット15が前後方向に回動する。これによって、コンバイナユニット15のチルト動作がなされる。
コンバイナピンCP2は、上部領域R3と係合している際は、内側プレート35Bのカム孔35Hの第2カム領域RC2と係合している。すなわち、チルト動作の際、内側プレート35Bは、内板SP1の板面と垂直な方向において、カム孔35Hの第1カム領域RC1がコンバイナレールCR2の上部領域R3と重なるように摺動する。
また、コンバイナレールCR2の上部領域R3が後方に傾きつつ上方に伸長しているため、コンバイナピンCP2が上部領域R3内を上昇していくと、コンバイナピンCP2は、カム孔35Hの第2カム領域RC2内を後方に移動していく。
上述のように、第2カム領域RC2は、後方に向かって下方に傾いて伸長している。従って、コンバイナピンCP2は、チルト動作の際、すなわちカム孔35Hの第2カム領域RC2と係合しつつ内側プレート35Bの上昇に伴って移動する際に、内側プレート35Bに対して後方移動しつつ下方に移動する。また、コンバイナピンCP2は、チルト動作の際、内側プレート35Bの下降に伴って移動する際に、内側プレート35Bに対して前方に移動しつつ上方に移動する。
言い換えれば、中間領域R2から上部領域R3内に向けてコンバイナピンCP2を移動させるように摺動させる場合、内側プレート35Bの移動ベクトルと、内側プレート35Bに対するコンバイナピンCP2の移動ベクトルとのなす角が変わる。
図8に内側プレート35BとコンバイナピンCP2との相対移動について示す。具体的には、図8に示すように、内側プレート35Bの上方への摺動時の移動ベクトルをV1とし、中間領域R2内及び第1カム領域RC1内を移動するコンバイナピンCP2(図中実線)の移動ベクトルV2とし、上部領域R3内及び第2カム領域RC2内を移動するコンバイナピンCP2(図中破線)の移動ベクトルをV3とする。そうした際に、移動ベクトルV1と移動ベクトルV2との角度θ1が、移動ベクトルV1と移動ベクトルV3との角度θ2よりも小さくなる。
よって、チルト動作の際、コンバイナピンCP2の移動量は、内側プレート35Bの移動量よりも少ない量となる。すなわち、内側プレート35Bが一定距離移動するとき、第1カム領域RC1を通過するときのコンバイナピンCP2の移動距離は、第2カム領域を通過するときのコンバイナピンCP2の移動距離よりも長くなる。
従って、チルト動作の際と展開及び収納動作とで内側プレート35Bの速度を変化させずとも、コンバイナピンCP2のチルト動作時の移動速度を、展開及び収納動作時の移動速度よりも遅くすることが可能となる。言い換えれば、モータMの回転速度を変更せずとも、コンバイナピンCP2のチルト動作時の移動速度を、展開及び収納動作時の移動速度よりも遅くすることが可能となる。
このことにより、モータMの回転速度をコンバイナユニット15の展開及び収納動作とチルト動作とで変えずに、具体的には展開及び収納動作の際よりも遅くせずとも、コンバイナユニット15の傾きを細かく調整することが可能となる。すなわち、モータMの回転速度を変更せずに、コンバイナユニットの迅速な展開及び収納と、展開後の精度の高い角度のチルト動作とを同時に実現可能となる。
上述のように、コンバイナユニット15が最上位置に達した後に、コンバイナピンCP2がコンバイナレールCR2の上部領域R3を移動することで、コンバイナユニット15の傾きが変化する。すなわち、第3のスライド部材35を移動させて、コンバイナピンCP2を領域R3内で移動させることで、コンバイナユニット15の傾きを調整することが可能である。
上述のように、第2カム領域RC2の伸長方向が上部領域R3の伸長方向と実質的に垂直である場合、コンバイナピンCP2は、上部領域R3及び第2カム領域RC2のそれぞれの互いに対して角度の大きい面によって拘束される。そのため、例えば、表示装置10が自動車等に搭載されて振動等に晒された場合のコンバイナユニットのがたつきを抑えることが可能となる。
本発明の表示装置10では、コンバイナユニット15の展開及び格納並びにチルト動作が全て1つのモータMによる駆動で実現される。さらに移動機構の要素のスライド移動のみで、コンバイナユニット15の移動が達成され、移動機構をコンパクトにすることができる。
また、本発明の表示装置10によれば、コンバイナユニット15の移動方向に沿った方向に摺動しかつ互いに平行に摺動するスライド部材33、34及び35によって、コンバイナユニット15の展開及び収納並びにチルト動作を実現することが可能である。よって、コンバイナユニット15のコンバイナ部15Aと板面と垂直な方向において、コンバイナ筐体11の寸法を小さくすることが可能である。これらのことにより、コンバイナ筐体11をコンパクト化することが可能である。
また、本発明の表示装置10においては、上述のようにモータMの回転速度を変更せずとも、コンバイナピンCP2のチルト動作時の移動速度を、展開及び収納動作時の移動速度よりも遅くすることが可能となる。これにより、チルト動作時にモータMの回転速度落とすことなく、コンバイナユニット15のゆっくりと傾きの変化をもたらすことができる。従って、展開時におけるチルト動作において、コンバイナユニット15の精度の高い角度調整を行うことが可能である。
言い換えれば、モータMに対する単純な制御によって、コンバイナユニットの迅速な展開及び収納と、展開後の精度の高い角度のチルト動作とを同時に実現可能となる。
上述した実施例における種々の構成、形状等は、例示に過ぎず、用途等に応じて、適宜選択または組み合わせることができる。
10 表示装置
11 コンバイナ筐体
13 天板
13A 開口
13B 開口
15 コンバイナユニット
31 駆動ギア
32 レバー部材
33 第1のスライド部材
34 第2のスライド部材
35 第3のスライド部材
35H カム孔
BP 基部
SP 側板部
CP1、CP2 コンバイナピン
CR1、CR2 コンバイナレール
L1−L5 ラックギア

Claims (12)

  1. 長手状に伸長する第1の案内構造と前記第1の案内構造に沿った方向に伸長する第1の案内領域及び前記第1の案内構造から離間しつつ伸長する第2の案内領域を含む第2の案内構造とを有する板面を含む筐体と、
    前記第1の案内構造と係合する第1のピン及び前記第2の案内構造と係合する第2のピンを有する表示部材と、
    前記表示部材と係合しかつ互いに角度を持って伸長する第1のカム領域及び第2のカム領域を有するカム構造を有しかつ前記板面に沿って摺動自在な駆動部材と、
    を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記第2のピンは前記カム構造と係合していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 第1のカム領域の伸長方向と第2のカム領域の伸長方向との角度は、第1の案内領域の前記第2の案内領域側の一端部から他端部を見た方向に臨む角度が前記他端部から前記一端部を見た方向に臨む角度より小さいことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記駆動部材は、前記板面と垂直な方向において、前記第1の案内領域が前記第1のカム領域と重なるようにかつ前記第2の案内領域が前記第2のカム領域と重なるように摺動することを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
  5. 前記第1のカム領域は、前記第2のピンが第1の案内領域と係合している際に前記第2のピンと係合し、前記第2のカム領域は前記第2のピンが第2の案内領域と係合している際に前記第2のピンと係合することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1つに記載の表示装置。
  6. 前記駆動部材を前記第1の案内領域内から前記第2の案内領域内に向けて前記第2のピンを移動させるように摺動させる場合、前記駆動部材の移動ベクトルと、前記第1の案内領域内を移動する前記駆動部材に対する前記第2のピンの移動ベクトルとのなす角を角度θ1、
    前記駆動部材の移動ベクトルと、前記第2の案内領域内を移動する前記駆動部材に対する前記第2のピンの移動ベクトルとのなす角を角度θ2、とすると、
    前記角度θ1は、前記角度θ2より小さいことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1つに記載の表示装置。
  7. 前記第1のカム領域は、前記駆動部材の摺動方向に対して実質的に垂直な方向に伸長していることを特徴とする請求項に1乃至6のいずれか1つに記載の表示装置。
  8. 前記第2のカム領域は、前記第2の案内領域と実質的に垂直な方向に伸長していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の表示装置。
  9. 前記第2の案内領域は、前記板面と垂直な方向から見て前記第1の案内構造内の一点を中心とした円弧上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8に記載の表示装置。
  10. 前記駆動部材を駆動する駆動モータをさらに備え、
    前記第2のピンが第1の案内領域を移動する際の前記駆動モータの回転速度と前記第2のピンが第2の案内領域を移動する際の前記駆動モータの回転速度とが等しいことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の表示装置。
  11. 前記駆動部材が一定距離移動するとき、前記第1のカム領域を通過するときの前記第2のピンの移動距離は、前記第2のカム領域を通過するときの前記第2のピンの移動距離より長いことを特徴とする請求項2乃至10のいずれか1つに記載の表示装置。
  12. ピンを有する表示部材と、
    前記表示部材と係合する第1の案内構造を有する筐体と、
    前記ピンと係合するカム構造を有し、前記ピンを移動せしめる駆動部材と、
    を備え、
    前記駆動部材のカム構造は、
    第1の方向に伸長し、前記表示部材を前記筐体に対して収納するかまたは前記筐体から展開するときに前記ピンが通過する第1のカム領域と、
    前記第1の方向と異なる第2の方向に伸長し、前記表示部材を前記筐体に対して角度調整するときに前記ピンが通過する第2のカム領域と、
    を有することを特徴とする表示装置。
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