JP2018187132A - 眼精疲労の判定補助方法、眼精疲労を判定するための判定装置および判定プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対象者における眼精疲労の判定を補助する方法であって、対象者から得られた眼パラメータである輻輳速度または輻輳隔と、対象者から得られた心拍変動(以下「HRV」という。)スコアとを乗じて、眼精疲労リスクマーカー(以下「ARM」という。)値を算出する工程、およびARM値と、それに関する閾値とを比較し、眼精疲労であるかを判定する工程を含む。
【選択図】なし
Description
第一のランク割り当てでは、前記対象者から得られたLF値がそれに関して予め設定された下限値(LF)以上かつ上限値(LF)以下であり、およびHF値がそれに関して予め設定された下限値(HF)以上かつ上限値(HF)以下の場合に「適正(U)」が割り当てられ;LF値およびHF値のいずれか又はその両方が各下限値(LFおよび/またはHF)未満の場合に「適正外(G1)」が割り当てられ;又はLF値およびHF値のいずれか又はその両方が各上限値(LFおよび/またはHF)超の場合に「適正外(G2)」が割り当てられる。例えば、対象者から得られたLF値およびHF値が各下限値以上かつ上限値以下の場合、該対象者に「適正(U)」が割り当てられる。
ユーザが入力部15を使用して、制御部11に対する指示および必要な情報(識別情報および対象者の測定データが格納されたデータベースを指定する指定部分を含む)を入力する(図5)。制御部11のプロセッサは、入力部15を介してユーザからの指示および識別情報およびパラメータ値の入力があると、HRVスコアの算出を行う(図7a、S11)。
図7bは、HRVスコア算出ステップ(S11)におけるHRVスコアの算出を示すフローチャートである。実行されたHRVスコア算出プログラムは、ユーザが入力した“識別情報”および“対象者の測定データが格納されたデータベースを指定する指定部分”を参照し、データベース105から該識別情報に対応する対象者のHRVパラメータの各値を取得する(図7b、S31)。実行されたHRVスコア算出プログラムは、HRVパラメータを参照し、データベース105に格納された適正範囲データ201(図6)から対応するHRVパラメータに関する適正範囲を取得する(S32)。
図7cは、ARM値算出ステップ(S12)におけるARM値の算出を示すフローチャートである。実行されたARM値算出プログラムは、上述したHRVスコア算出プログラムからのHRVスコアを取得する(S51)。
眼の異常を訴える近見視力0.4以上の対象者19名が、HRVパラメータの取得とその結果、近見反応検査の実施とその結果、および問診の実施とその結果に基づいて、眼精疲労のリスク又はレベルを判定する試験に参加することに同意した。
19名の本試験対象者について近見反応検査を実施した。近見反応検査は、TriIRIS(商標)C9000を用いて実施した。TriIRIS(商標)C9000を用い、使用説明書に従い、以下の条件で実施した。
(1)輻輳測定のために両眼状態で検査した。
(2)対象者が本検査中に見る調節視標の設定位置に関し、遠点を対象者の眼から50cmの位置に設定し、対象者から最も遠い近点位置を30cmに設定した。
この場合、無限遠を0とすると、調節力は遠点で2.22D(=1/0.45)であり、近点では3.33D(=1/0.3)である。このように設定した遠点および近点(45cm−30cm)での測定は1.11D(=3.33D−2.22D)以上の調節力がある対象者に適用可能である。
(3)各対象者の輻輳近点は、調節視標を遠点から対象者にゆっくり近づけ、調節視標が2重に見えだす点をその対象者の輻輳近点とした。
(4)調節視標を遠点と近点より1ジオプター近方の点の間を定屈折速度で3往復させ、近見反応に伴う瞳孔反応と輻輳を同時に測定した。
瞳孔反応は、赤外線照射により得られた瞳孔画像を赤外線CCDカメラにて撮影し、最小瞳孔径[mm]および最大瞳孔径[mm]を計測した。輻輳レベルは、プルキエ−サンソン第1像(角膜前面での反射像)を観察し、輻輳と開散を測定開始時の瞳孔中心点を基準とした移動距離[mm]として計測された(図1、e1)。調節視標の3往復距離を定屈折速度で除した値に相当する測定時間[s]が計測された。この実施例では測定時間を6で除した値を近見反応時間という。19名の対象者の計測結果および算出値を表6に示す。
設問事項(16)の「ほとんど」、「気にならない」、「朝から」、「感じる」および「ことがある」は、症状の詳細に記載の各用語の対応するポイントが付与される(表11): 頻度;+1.0、症状対応;−1.0、発症時間帯;+1.0、気分・感情;−0.5、および頻度;−1.0。設問事項(16)の「目の疲れ」は症状レベルに記載の当該用語に対するポイントが付与される(表10): 局所症状;+1.5。これらのポイントを合計することで、設問事項(16)のスコア「1.0」が算出される。各設問事項について、同様してスコア化した(表12)。
各対象者の「輻輳レベル」(表7)と「問診スコア」(表13)との間の相関関係をt検定により調べた(図2a)。輻輳レベルと問診スコアとの相関係数は−0.21(p=0.932)であり、相関関係は認められなかった。同様にして、各対象者の「輻輳速度」と「問診スコア」との間の相関関係を調べたところ、相関係数は−0.445(p=0.0554)であり、相関傾向が認められた(図2b)。
下記パラメータと「問診スコア」との相関関係を同様に調べたところ、相関関係は認められなかった。
* t検定
本発明者は、自律神経活動の乱れにより生じ得る眼症状「緑内障」と特定の「心拍変動(HRV)パラメータ」との間に相関関係があることを見出した(特願2016−249784)。眼精疲労も自律神経活動の乱れにより生じる眼症状であることから、眼精疲労に関する問診スコアと以下のHRVパラメータとの関係を調べた。まず、HRVパラメータと眼症状の1つ緑内障との関係について説明する。
緑内障患者128名を対象者として、HRVデータ(LF、HF、LF/HF、RMSSD、HF/RMSSD、SDNNおよびTP)を、安静時、5分間仰臥位にてMedicore社製のSA−3000P(HRV mode)を使用して取得した。HRV測定中の、体動および咳による影響時のHRV測定の結果は除外した。
HFの適正範囲の上限値は、その上限値以下に対象者データの少なくとも95%が含まれる値を用いた。該適正範囲の上限値として550(ms2)を用いた場合、124名分のデータ(約97%)が含まれた。
LFの適正範囲の下限値は、その下限値以上に対象者データの少なくとも95%が含まれる値を用いた。該適正範囲の下限値として10(ms2)を用いた場合、124名分のデータ(約97%)が含まれた。
LF/HFの適正範囲の下限値は、その下限値以上に対象者データの少なくとも95%が含まれる値を用いた。該適正範囲の下限値として0.2を用いた場合、122名分のデータ(約95%)が含まれた。
LF/HFの適正範囲の上限値は、128名の対象者の平穏時のLF/HF比は0.95±0.87であり、発症時のLF/HF比は2.63±1.22であった。該適正範囲の上限値として、平穏時のLF/HF比と発症時のLF/HF比から2.0とした。
RMSSDの適正範囲の下限値は、HFの適正範囲の下限値未満(HF<30)の対象者データを除いた98名分の対象者データのうちその下限値以上に少なくとも95%が含まれる値を用いた。該適正範囲の下限値として10を用いた場合、94名分のデータ(約96%)が含まれた。
RMSSDの適正範囲の上限値は、HFの適正範囲の上限値超の対象者データにおけるRMSSDの最低値未満であって、該最低値に近い値を用いた。HFの適正範囲の上限値超(HF>550)の対象者データにおけるRMSSDの最低値は59.793であった。RMSSDの適正範囲の上限値として58を用いた。
HF/RMSSDの適正範囲の下限値は、HFの適正範囲の下限値未満(HF<30)の対象者データを除いた98名分の対象者データのうちその下限値以上に少なくとも95%が含まれる値を用いた。該適正範囲の下限値として2.4を用いた場合、94名分のデータ(約96%)が含まれた。
HF/RMSSDの適正範囲の上限値は、HFの適正範囲の上限値超の対象者データにおけるHF/RMSSDの最低値未満であって、該最低値に近い値を用いた。HFの適正範囲の上限値超(HF>550)の対象者データにおけるHF/RMSSDの最低値は8.201であった。HF/RMSSDの適正範囲の上限値は8とした。
SDNNの適正範囲の上限値は、その上限値以下に対象者データの少なくとも95%が含まれる値を用いた。該適正範囲の上限値として54を用いた場合、122名分のデータ(約95%)が含まれた。
SDNNの適正範囲の下限値は、HFの適正範囲の下限値未満(HF<30)の対象者データを除いた98名分の対象者データのうちその下限値以上に少なくとも95%が含まれる値を用いた。該適正範囲の下限値として12を用いた場合、96名分のデータ(約98%)が含まれた。
TPの適正範囲の下限値は、HFの適正範囲の下限値未満(HF<30)の対象者データを除いた98名分の対象者データのうちその下限値以上に少なくとも95%が含まれる値を用いた。該適正範囲の下限値として100を用いた場合、95名分のデータ(約97%)が含まれた。
TPの適正範囲の上限値は、HFの適正範囲の上限値超の対象者データにおけるTPの最低値未満であって、該最低値に近い値を用いた。HFの適正範囲の上限値超(HF>550)の対象者データにおけるTPの最低値は1617であった。TPの適正範囲の上限値は1600とした。
図3aは、横軸をHF値とし、縦軸をLF値とした散布図であり、HF、LFの適正範囲の上限値および下限値に基づいてエリア分けしたマトリックス図である。HFの適正範囲の下限値未満のエリアを低範囲(L)とし、適正範囲の下限値以上かつ上限値以下のエリアを適正範囲(N)とし、適正範囲の上限値超のエリアを高範囲(H)とした。HFの各エリアに関して、LFの適正範囲の上限値超のエリアはそれぞれL1、N1およびH1とし、LFの適正範囲の上限値以下で、かつ下限値以上のエリアはそれぞれL2、N2およびH2とし、LFの適正範囲の下限値未満のエリアはそれぞれL3、N3およびH3とした。
HFの適正範囲の下限値未満であり、かつLFの適正範囲の上限値超の対象者データ(図3a、L1エリア)が1%未満となるよう、該下限値および該上限値を設定する。HFの適正範囲の下限値を30とし、LFの適正範囲の上限値を325とした場合、L1エリアに入る対象データは無かった(0%)(図3b)。
同様に、LF値325を境界値として2つのグループに分けた場合、両グループが有意に異なるグループであることが示された。従って、LFの適正範囲の上限値を325としたことは、対象群を区別するための境界値として妥当であることが示された。
対象者のLF値およびHF値が、表15で示すそれらに関する適正範囲の下限値以上かつ上限値以下の場合に「適正(U)」を割り当て、LF値およびHF値のいずれか又はその両方が当該下限値未満の場合に「適正外(G1)」を割り当て、及び当該上限値超の場合に「適正外(G2)」を割り当てた。
対象者のLF/HF値が、表15で示す該適正範囲の上限値超の場合に「高い(H)」を割り当て、下限値以上かつ上限値以下の場合に「正常(N)」を割り当て、及び下限値未満の場合に「低い(L)」を割り当てた。
LF、HF、LF/HF、RMSSD、HF/RMSSD、SDNNおよびTPからなるHRVパラメータ群より選択され、かつLFおよびHFのいずれか又はその両方を含む少なくとも4種のHRVパラメータ値が、各HRVパラメータに関して設定された適正範囲の上限値と下限値との間の範囲を3等分した数値範囲の、中央の数値範囲にある場合に「非活性・非抑制(N)」を割り当て、その上限側の数値範囲にある場合に「活性(K)」を割り当て、及びその下限側の数値範囲にある場合に「抑制(Y)」を割り当てた(表16)。
上記で取得した第一 〜 第三のランク割り当ての組合せ(第一、第二、第三のランク割り当て)について、上記対応表(表1)に従って、該組合せをスコア化した(データ示さず)。
上述の緑内障患者でのHRVスコアについて記載したように、本件試験対象者のHRVスコアを取得した。本試験対象者19名のHRVスコアと問診スコアとを表17に示す。当該HRVスコアと問診スコアとの相関係数は0.52(P=0.02)であり、相関傾向が見られた。
発明者は、より精度よく眼精疲労であるか否か客観的に判定可能な指標を模索すべく、輻輳速度又は輻輳隔とHRVスコアとを用いた更なる指標の探索を試みた。その結果、発明者は、“HRVスコア”と眼パラメータ“輻輳速度”とを乗じて得られる積が、問診スコアと強い相関関係があることを見出した(図4:相関係数は0.56(P=0.01))。
以下、HRVスコアと輻輳速度(または輻輳隔)とを乗じて得られる値を「眼精疲労リスクマーカー(ARM)値」という。後述する実施例では、ARM値の基準値として0.25を用いた。ARM値が0.25を超える対象者は眼精疲労であると判定され得る。
眼の異常を訴えた対象者に対して、上記問診票(表8)の記入を依頼し、問診スコアを取得した(問診スコア:4.5)。該対象者の問診スコアは基準値2.0を超えていたため、眼精疲労であると判定された。該対象者に対しては眼鏡による矯正処置を行った。該処置後に、問診スコアを再取得した。問診スコアは1.5であり、眼精疲労ではないと判定された。当該対象者は上記処置により眼精疲労が改善した。
当該対象者の上記処置前のARM値は0.347であり、基準値0.25を超えていたため、眼精疲労であると判定された。上記対処後のARM値は0.23となり、眼精疲労ではないと判定された。
読書による眼の異常を訴えた対象者に対して、上記問診票の記入を依頼した。読書前の問診スコアは0.3であり、基準値2.0を超えていたため、眼精疲労であると判定された。読書後に問診スコアを再取得したところ、問診スコアは0.4であり、眼精疲労が悪化していた。当該対象者の読書前のARM値は0.43であり、基準値0.25を超えていたため、眼精疲労であると判定された。読書後のARM値は0.47となり、眼精疲労が悪化していた。読書による眼の異常は眼精疲労が原因であることが客観的に示された。
ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル(VDT)症候群の対象者に対して、上記問診票の記入を依頼し、問診スコアを取得した(問診スコア:2.5)。該対象者の問診スコアは基準値2.0を超えていたため、眼精疲労であると判定された。当該対象者のARM値は0.31であり、基準値0.25を超えていたため、眼精疲労であると判定された。ARMは、VDT症候群に適用可能であることが示された。
頭痛、仕事ができない等の全身症状を訴えた対象者に対して、上記問診票の記入を依頼し、問診スコアを取得した(問診スコア:5.0)。該対象者の問診スコアは基準値2.0を超えていたため、眼精疲労であると判定された。当該対象者のARM値は0.66であり、基準値0.25を超えていたため、眼精疲労であると判定された。当該対象者は眼についての異常を訴えなかったが、頭痛などの全身症状の原因が眼精疲労であることが疑われた。
パソコンを見るとすぐに目がくしゃくしゃするとの症状を訴えた対象者に対して、上記問診票の記入を依頼し、問診スコアを取得した(問診スコア:3.5)。該対象者の問診スコアは基準値2.0を超えていたため、眼精疲労であると判定された。当該対象者のARM値は0.48であり、基準値0.25を超えていたため、眼精疲労であると判定された。
Claims (9)
- 対象者における眼精疲労の判定を補助する方法であって、
前記対象者から得られた眼パラメータである輻輳速度または輻輳隔と、前記対象者から得られた心拍変動(以下「HRV」という。)スコアとを乗じて、眼精疲労リスクマーカー(以下「ARM」という。)値を算出する工程、および
前記ARM値と、それに関する閾値とを比較し、眼精疲労であるかを判定する工程を含み、
前記HRVスコアが、前記対象者から得られたHRVパラメータである低周波(以下「LF」という。)および高周波(以下「HF」という。)に基づく第一のランク割り当て;前記対象者から得られたHRVパラメータLF/HFに基づく第二のランク割り当て;および前記対象者から得られた、LF、HF、LF/HF、The square Root of the Mean of the Sum of the Square of Differences between adjacent NN interval(以下「RMSSD」という。)、HF/RMSSD、Standard Deviation of all NN interval(以下「SDNN」という。)およびトータルパワー(以下「TP」という。)を含むHRVパラメータ群から選択されるHRVパラメータに基づく第三のランク割り当て、の組合せに対応して予め定められた値である、方法。 - 前記第一のランク割り当ては、LF値およびHF値のそれぞれが、それらに関して予め設定された下限値以上かつ上限値以下の場合「適正(U)」が割り当てられており、該LF値およびHF値のいずれか又はその両方が、当該下限値未満の場合「適正外(G1)」が割り当てられており、または当該上限値超の場合「適正外(G2)」が割り当てられており;
前記第二のランク割り当ては、LF/HF値が上限値超の場合「高い(H)」が割り当てられており、下限値以上かつ上限値以下の場合「正常(N)」が割り当てられており、及び下限値未満の場合「低い(L)」が割り当てられており;および
前記第三のランク割り当ては、前記HRVパラメータ群から選択される、LFおよびHFのずれか又はその両方を含む少なくとも4種のHRVパラメータの各パラメータ値が、各HRVパラメータに関して予め設定された適正範囲の上限値と下限値との間の範囲を3等分した数値範囲の、中央の数値範囲にある場合「非活性・非抑制(N)」が割り当てられており、その上限側の数値範囲にある場合「活性(K)」が割り当てられており、及びその下限側の数値範囲にある場合「抑制(Y)」が割り当てられている、請求項1に記載の方法。 - 前記閾値が第一の閾値を含み、
ARM値が増加するにつれて、眼精疲労のリスクが高いと判定されるようARM値を設定した場合、前記判定工程において、前記ARM値が第一の閾値以上の場合に、眼精疲労であると判定される、請求項1または2に記載の方法。 - 対象者における眼精疲労を判定する装置であって、
LF、HF、LF/HF、RMSSD、HF/RMSSD、SDNNおよびTPを含むHRVパラメータ群から選択される各HRVパラメータに対応する適正範囲に関するデータ(以下「適正範囲データ」という。)と、HRVスコアに関するデータ(以下「HRVスコアデータ」という。)と、ARMに関する閾値のデータ(以下「ARM閾値データ」という。)とを格納した、データベースと、
前記対象者から得られた前記HRVパラメータ群から選択されるHRVパラメータの各値と、前記対象者から得られた眼パラメータである輻輳速度または輻輳隔と、前記適正範囲データと、HRVスコアデータとを用いて、ARM値を算出する算出部と、
前記ARM値と、前記ARM閾値データから取得された閾値とを比較して、前記対象者が眼精疲労であるかを判定する判定部と、
を備えた、装置。 - 前記算出部は、
前記対象者から得られたHRVパラメータLF値およびHF値と、前記適正範囲データ内のそれらに対応する各適正範囲とに基づいて第一のランク割り当てを行い、
前記対象者から得られたHRVパラメータLF/HF値と、前記適正範囲データ内のそれに対応する適正範囲とに基づいて第二のランク割り当てを行い、
前記対象者から得られた前記HRVパラメータ群から選択されるLFおよびHFのいずれか又はその両方を含む少なくとも4種のHRVパラメータの各値と、前記適正範囲データ内のそれらに対応する各適正範囲とに基づいて第三のランク割り当てを行い、
前記HRVスコアデータから、前記第一 〜 第三のランク割り当ての組合せに対応するHRVスコアを取得し、
前記HRVスコアと前記眼パラメータである輻輳速度または輻輳隔とを乗じてARM値を算出する、請求項4に記載の装置。 - 前記閾値が第一の閾値を含み、
前記判定部は、
ARM値が増加するにつれて、眼精疲労のリスクが高いと判定されるようARM値を設定した場合、前記ARM値が第一の閾値以上の場合に眼精疲労であると判定する、請求項4または5に記載の装置。 - コンピュータ読み取り可能な、対象者における眼精疲労を判定するプログラムであって、コンピュータに、
前記対象者から得られたLF、HF、LF/HF、RMSSD、HF/RMSSD、SDNNおよびTPを含むHRVパラメータ群から選択されるHRVパラメータの各値を取得するステップと、
前記取得したHRVパラメータ値に基づいて、HRVスコアを算出するステップと、
前記対象者から得られた眼パラメータである輻輳速度または輻輳隔を取得するステップと、
前記取得した輻輳速度または輻輳隔と、前記算出されたHRVスコアとを用いて眼精疲労リスクマーカー(ARM)を算出するステップと、
ARMに関する閾値を取得するステップと、
前記算出したARM値と取得した閾値とを比較して、前記対象者が眼精疲労であるかを判定するステップと、
前記判定の結果を出力するステップと、
を実行させる、プログラム。 - 前記HRVスコアを算出するステップが、
前記HRVパラメータのそれぞれに対応する各適正範囲を取得するステップと
前記取得されたHRVパラメータLFおよびHFと、それらに対応する各適正範囲とに基づいて第一のランク割り当てを行うステップと、
前記取得されたHRVパラメータLF/HFと、それに対応する適正範囲とに基づいて第二のランク割り当てを行うステップと、
前記HRVパラメータ群から選択されるLFおよびHFのいずれか又はその両方を含む少なくとも4種のHRVパラメータの各値と、それらに対応する各適正範囲とに基づいて第三のランク割り当てを行うステップと、
前記第一 〜 第三のランク割り当ての組合せに対応するHRVスコアを取得するステップと、
を含む、請求項7に記載のプログラム。 - 前記閾値が第一の閾値を含み、
前記判定ステップは、
ARM値が増加するにつれて、眼精疲労のリスクが高いと判定されるようARM値を設定した場合、前記ARM値が第一の閾値以上の場合に眼精疲労であると判定する、請求項7または8に記載のプログラム。
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