JP2018185717A - 健康管理システムおよび健康管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態の健康管理システムは、介護施設に入居している被介護者や、病院に入院している患者(被看護者)の健康管理を目的として構築されるシステムである。また、上記健康管理システムは、本実施形態の健康管理方法を実現するシステムでもある。
利用者端末3は、使用者の健康を管理するために健康管理システム10を利用する利用者が所有する端末であり、例えば持ち運び可能な携帯電話などの携帯情報端末またはノート型のパーソナルコンピュータで構成される。上記の利用者としては、例えば医師、看護師、介護士を想定することができる。
通信回線4は、例えばWi−Fi(登録商標)などの高速無線通信が可能な通信回線で構成されるが、その他、インターネット回線、電話回線、LAN(Local Area Network)、光ファイバーなどのケーブル回線を含んで構成されてもよい。
撮像ユニット1は、洗面所に設置され、洗面所の使用者を撮影して画像を取得する。図2は、撮像ユニット1の概略の構成を示すブロック図である。撮像ユニット1は、撮像部11と、表示部12と、記憶部13と、通信部14と、制御部15とを備えている。
管理サーバー2は、システム全体を管理するとともに、撮像ユニット1から送られる情報をもとに、撮像ユニット1または利用者端末3に対してサービスを提供するサーバーである。この管理サーバー2は、例えば汎用のパーソナルコンピュータで構成することができる。なお、管理サーバー2は、クラウド環境に作られたサーバー(サービス提供者とは別会社のサーバー)であってもよい。
次に、上記した撮像ユニット1が設置される洗面所の洗面台について説明する。図4は、撮像ユニット1が適用される洗面台50の構成を示す斜視図である。洗面台50は、洗面台本体51と、収容棚52と、照明部53とを有している。洗面台本体51には、水が流出する水栓ヘッド51a、水栓ヘッド51aにおける流水/止水を調節するレバー51b、水栓ヘッド51aから流出する水を受ける受け部51c、受け部51c内の水を排水する排水口51dなどが設けられている。
次に、上記構成の健康管理システム10での処理について説明する。図6は、健康管理システム10における処理の流れを示すフローチャートである。健康管理システム10では、動画撮影(S1)、使用者の特定(S2)、動作の認識(S3)、特徴量の抽出(S4)、変化量の検出(S5)、変化量に基づく警告出力(S6)、警告表示(S7)の各処理が行われる。以下、順に説明する。
まず、使用者が洗面台50を使用すべく、洗面台50の照明スイッチ54をONすると、それに連動して、健康管理システム10(以下、単にシステムとも称する)が起動する。なお、洗面台50の前に使用者が立ったかどうかを人感センサ(例えば赤外線センサ)にて検出して、システムを自動的に起動させてもよい。次に、撮像ユニット1の撮像部11により、洗面台50のミラー部Mと対面する使用者の身体を動画で撮影し、動画の画像情報を取得する(第1の工程)。撮像部11で取得された動画の画像情報は、撮影と並行して管理サーバー2に出力され、記憶部23に記憶される。
次に、管理サーバー2の使用者特定部25aは、S1で取得した動画の画像情報に基づき、使用者を特定する(第2の工程)。より詳しくは、使用者特定部25aは、記憶部23に記憶された動画の画像情報から、背景差分により人物領域を特定する。ここで、背景差分とは、事前に背景画像を取得しておき、撮影によって取得した画像と背景画像とを比較することで、背景画像には存在しない物体(ここでは人物)を抽出する処理を指す。図7は、撮像部11によって撮影された画像中で特定した人物領域Rを示している。使用者特定部25aは、人物領域Rの上部の楕円部分Eを顔領域と判断し、顔領域の中の特徴点(目、鼻、口等)の情報を抽出する。そして、使用者特定部25aは、当該特徴点の相互の位置関係を数値化したサンプルデータを作成し、作成したサンプルデータと、予め登録された対象者データとを比較し、一致/不一致を判断することで、使用者が予め登録された対象者であるかどうかを判定し、使用者を特定する。
動作認識部25bは、上記動画の画像情報に基づき、S1で特定した使用者の、洗面所を使用する動作を認識する(第3の工程)。ここでは、使用者が洗面台50を使用して日常的に行う動作に関するデータを予め記憶部23に登録しておき、撮影で取得した動画の画像情報と、記憶部23に登録されたデータとのパターンマッチングを行うことにより、使用者の動作を認識する。パターンマッチングの結果、所定以上の類似度の判定が出れば、使用者の現在行っている動作が日常的な動作と同じであると判断することができる。なお、パターンマッチングの手法としては、NCC(Normalized Cross Correlation;正規化相互相関係数)、SAD(Sum of Absolute Difference)、SSD(Sum of Squared Difference)などの従来の公知の手法を使用することができる。
管理サーバー2の特徴量抽出部25cは、動画の画像情報から、「ふるえ」を検出するのに適した特定範囲の画像情報を抽出する。ここで、使用者が「ふるえ」を発症する病気を患っている場合、その「ふるえ」は、洗面所を使用して身体を手入れする動作を行う部位(例えば歯磨きやヘアセットであれば、利き手である右手)とは異なる所定部位(例えば左手または左腕)に現れることがわかっている。また、撮像部11と、洗面台50の前に立つ使用者との位置関係は一定であることから、撮像部11によって取得した画像(動画)上で、使用者の左手が位置する範囲は予めほぼ特定される。
変化検出部25dは、特徴量抽出部25cによって抽出された特徴量の変化を検出して、使用者の健康に関する情報として取得する(第5の工程)。例えば、変化検出部25dは、使用者が洗面所を直近で(例えば当日の朝に)使用したときの特徴量の平均値(例えば1秒あたりのエッジの振動回数の平均値)と、それよりも前に(例えば前日に)使用したときの特徴量の平均値との差を検出することで、特徴量の変化を検出する。これにより、変化検出部25dは、上記の差が閾値を超えた場合には、前日に対して「ふるえ」が急激に増えたと判断することができる。
警告出力部25eは、変化検出部25dによって検出された特徴量の変化に応じて、外部に(利用者端末3、撮像ユニット1)に警告情報を出力する(第6の工程)。例えば、警告出力部25eは、洗面所の異なる使用時において検出される各特徴量の平均値の差が閾値を超えたときや、特徴量の平均値と所定値との差が閾値を超えたときには、特徴量の変化が大きく、「ふるえ」を発症する病気の可能性が高いと判断できるため、利用者端末3に警告情報を出力して利用者に注意を促す。
また、警告出力部25eが撮像ユニット1に上記の警告情報を出力したとき、撮像ユニット1では、制御部15の制御より、洗面台50のミラー部Mに組み込まれた表示部12に上記警告情報を表示させる(第7の工程)。図11は、表示部12に表示された警告情報の一例を示している。このような警告表示により、洗面台50を使用する使用者本人に、健康に関して注意を促す。なお、特徴量の変化が小さい場合、警告出力部25eは、利用者端末3および撮像ユニット1に警告情報を出力することなく、本フローを終了する。
以上のように、本実施形態の健康管理システム10および健康管理方法によれば、使用者が洗面所を使用する通常の動作(例えば身体を手入れする歯磨きやヘアセットの動作)を行うときに、動画で使用者を撮影して画像情報を取得するため、この動画の画像情報から、使用者の上記通常の動作を認識できるとともに、上記通常の動作を行う部位以外の所定部位に動きのある「ふるえ」がある場合でも、その「ふるえ」の増減を特徴量の変化として検出することができる。しかも、使用者の通常の動作と並行して特徴量の変化が検出されるため、使用者に特別な測定や検査を行うという意識を持たせることもない。したがって、使用者が測定や検査を意識することなく(通常の動作を行いながら)、「ふるえ」を症状とする病気の発症の有無を検出して、健康に関する情報を取得することができる。また、「毎日の同じ動作(例えば歯磨き)時の「ふるえ」を検出するため、検出時の条件の統一が、本人が意識することなく自然と図られ、身体状況の変化をより的確に検出できる。
図12は、洗面台50のさらに他の構成を示す斜視図である。洗面台50は、洗面台本体51のみで構成され、上記した収容棚52およびミラー部Mを有していなくてもよい。この場合、撮像ユニット1の撮像部11は、洗面所内で、洗面台50を使用する使用者を撮影することができる位置に設けられればよい。例えば洗面所内の、洗面台50の背面側の壁Wにおいて、使用者と対向する位置に撮像ユニット1(撮像部11)を設置してもよい。
2 管理サーバー
3 利用者端末(端末)
4 通信回線
10 健康管理システム
11 撮像部
12 表示部
23 記憶部
25a 使用者特定部
25b 動作認識部
25c 特徴量抽出部
25d 変化検出部
25e 警告出力部
50 洗面台
60 化粧台
M ミラー部
Claims (21)
- 洗面所または化粧台を使用するときの使用者の身体を動画で撮影して、動画の画像情報を取得する撮像部と、
前記動画の画像情報に基づき、前記使用者を特定する使用者特定部と、
前記動画の画像情報に基づき、特定した前記使用者の、前記洗面所または前記化粧台を使用する動作を認識する動作認識部と、
前記動画に含まれる特定範囲の画像情報であって、前記使用者が前記動作を行っている最中の、前記使用者の身体における所定部位の前記画像情報から、前記使用者の健康状態を把握するための特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
前記特徴量の変化を検出して、前記使用者の健康に関する情報として取得する変化検出部とを備えていることを特徴とする健康管理システム。 - 前記特徴量抽出部は、前記特定範囲の画像情報から前記所定部位のエッジを検出し、検出した前記エッジの振動を前記特徴量として抽出することを特徴とする請求項1に記載の健康管理システム。
- 前記変化検出部によって検出された前記特徴量の変化に応じて、前記使用者の健康を管理するために該システムを利用する利用者が所有する端末に警告情報を出力する警告出力部をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の健康管理システム。
- 前記特徴量抽出部によって抽出された前記特徴量を、前記使用者が前記洗面所または前記化粧台を使用するごとに記憶する記憶部をさらに備え、
前記変化検出部は、前記使用者が前記洗面所または前記化粧台を直近で使用したときの前記特徴量の平均値と、それよりも前に使用したときの前記特徴量の平均値との差を検出し、
前記警告出力部は、前記差が閾値を超えたときに前記端末に警告情報を出力することを特徴とする請求項3に記載の健康管理システム。 - 前記特徴量抽出部によって抽出された前記特徴量を、前記使用者が前記洗面所または前記化粧台を使用するごとに記憶する記憶部をさらに備え、
前記変化検出部は、前記使用者が前記洗面所または前記化粧台を直近で使用したときの前記特徴量の平均値と、所定値との差を検出し、
前記警告出力部は、前記差が閾値を超えたときに前記端末に警告情報を出力することを特徴とする請求項3に記載の健康管理システム。 - 前記洗面所または前記化粧台には、ミラー部が設置されており、
前記撮像部は、前記洗面所または前記化粧台の使用時に前記ミラー部と対面する前記使用者の身体を動画で撮影して、前記動画の画像情報を取得することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の健康管理システム。 - 前記使用者特定部は、取得した前記動画の画像情報から顔領域を抽出し、予め登録された前記使用者の顔情報と比較して顔認証を行うことにより、前記使用者を特定することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の健康管理システム。
- 前記動作認識部は、取得した前記動画の画像情報と、前記使用者の使用動作に関して予め登録された形状パターンとのパターンマッチングを行うことにより、前記使用者の動作を認識することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の健康管理システム。
- 前記所定部位は、前記使用者の身体における前記動作を行う部位以外の部位であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の健康管理システム。
- 前記洗面所または前記化粧台に設置される撮像ユニットと、
前記撮像ユニットと通信回線を介して通信可能に接続される管理サーバーとを含み、
前記撮像ユニットは、前記撮像部を含み、
前記管理サーバーは、前記使用者特定部、前記動作認識部、前記特徴量抽出部および前記変化検出部を含むことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の健康管理システム。 - 前記管理サーバーは、前記変化検出部によって検出された前記特徴量の変化に応じて、外部に警告情報を出力する警告出力部をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の健康管理システム。
- 前記撮像ユニットは、情報を表示する表示部をさらに含み、
前記表示部は、前記警告出力部から前記撮像ユニットに前記警告情報が出力されたときに、前記警告情報を表示することを特徴とする請求項11に記載の健康管理システム。 - 洗面所または化粧台を使用するときの使用者の身体を動画で撮影して、動画の画像情報を取得する第1の工程と、
前記動画の画像情報に基づき、前記使用者を特定する第2の工程と、
前記動画の画像情報に基づき、特定した前記使用者の、前記洗面所または前記化粧台を使用する動作を認識する第3の工程と、
前記動画に含まれる特定範囲の画像情報であって、前記使用者が前記動作を行っている最中の、前記使用者の身体における所定部位の前記画像情報から、前記使用者の健康状態を把握するための特徴量を抽出する第4の工程と、
前記特徴量の変化を検出して、前記使用者の健康に関する情報として取得する第5の工程とを含むことを特徴とする健康管理方法。 - 前記第4の工程では、前記特定範囲の画像情報から前記所定部位のエッジを検出し、検出した前記エッジの振動を前記特徴量として抽出することを特徴とする請求項13に記載の健康管理方法。
- 検出された前記特徴量の変化に応じて、管理サーバーから、前記使用者の健康を管理する利用者が所有する端末に警告情報を出力する第6の工程をさらに含むことを特徴とする請求項13または14に記載の健康管理方法。
- 前記第5の工程では、前記使用者が前記洗面所または前記化粧台を直近で使用したときの前記特徴量の平均値と、それよりも前に使用したときの前記特徴量の平均値との差を検出し、
前記第6の工程では、前記差が閾値を超えたときに前記端末に警告情報を出力することを特徴とする請求項15に記載の健康管理方法。 - 前記第5の工程では、前記使用者が前記洗面所または前記化粧台を直近で使用したときの前記特徴量の平均値と、所定値との差を検出し、
前記第6の工程では、前記差が閾値を超えたときに前記端末に警告情報を出力することを特徴とする請求項15に記載の健康管理方法。 - 前記第2の工程では、取得した前記動画の画像情報から顔領域を抽出し、予め登録された前記使用者の顔情報と比較して顔認証を行うことにより、前記使用者を特定することを特徴とする請求項13から17のいずれかに記載の健康管理方法。
- 前記第3の工程では、取得した前記動画の画像情報と、前記使用者の使用動作に関して予め登録された形状パターンとのパターンマッチングを行うことにより、前記使用者の動作を認識することを特徴とする請求項13から18のいずれかに記載の健康管理方法。
- 前記所定部位は、前記使用者の身体における前記動作を行う部位以外の部位であることを特徴とする請求項13から19のいずれかに記載の健康管理方法。
- 前記第6の工程では、前記洗面所または前記化粧台に設置されて前記使用者の身体を動画で撮影する撮像ユニットに、前記警告情報をさらに出力し、
該健康管理方法は、前記撮像ユニットの表示部にて、前記警告情報を表示させる第7の工程をさらに含むことを特徴とする請求項15から17のいずれかに記載の健康管理方法。
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