JP2018184917A - 密閉型圧縮機及びこれを搭載した機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】密閉容器の天井部分に付着した潤滑油のピストンに向けた供給性を向上させた密閉形圧縮機を提供する。【解決手段】ピストンと、シリンダと、上ケースを有する密閉容器と、密閉容器に貯留された潤滑油と、を有する密閉形圧縮機であって、上ケースを下方に向けて凹ませた凹部、または、上ケースの内面に設けられて下方に向けて突出した凸部材を有する。油孔から周囲に散布された潤滑油は、上ケースに付着し、凹部に重力などの作用で集められ、自重で滴下し、略真下に位置する領域にある、ピストン140に付着する。【選択図】図1
Description
本発明は、密閉型圧縮機及びこれを搭載した機器に関する。
特許文献1は、ピストンの背面部に潤滑油を衝突させて、この潤滑油をピストンに供給する構成を開示している。
特許文献1の構成では、密閉容器の天井部分に付着した潤滑油をピストンに向けて供給することが困難である。
上記事情に鑑みた本発明は、ピストンと、シリンダと、上ケースを有する密閉容器と、該密閉容器に貯留された潤滑油と、を有する密閉形圧縮機であって、前記上ケースを下方に向けて凹ませた凹部、または、前記上ケースの内面に設けられて下方に向けて突出した凸部材を有することを特徴とする。
以下、本発明の実施例に係る密閉型圧縮機100について、添付の図面を参照して説明する。
図1は、本実施例の密閉型圧縮機100のピストンが下死点の時の縦断面図である。
密閉型圧縮機100は、密閉容器110内において複数のコイルバネ120(弾性部材)を介して圧縮要素および電動要素が弾性的に支持されている。密閉容器110は、略上半分の外郭を構成する上容器111と略下半分の外郭を構成する下容器112とが溶接などで接合され、内部に圧縮要素および電動要素を収容する空間を有している。
密閉型圧縮機100は、密閉容器110内において複数のコイルバネ120(弾性部材)を介して圧縮要素および電動要素が弾性的に支持されている。密閉容器110は、略上半分の外郭を構成する上容器111と略下半分の外郭を構成する下容器112とが溶接などで接合され、内部に圧縮要素および電動要素を収容する空間を有している。
圧縮要素は、シリンダ130、ピストン140、コンロッド141、クランクシャフト150、偏心部151、及びカウンタウェイト152を備えている。密閉容器110内の底には潤滑油が貯留されており、密閉形圧縮機100の駆動に伴って潤滑油が上方に汲み上げられてシリンダ130などに供給される。
[シリンダ130]
シリンダ130は、内周面が筒状、例えば円筒状に形成された金属部材である。シリンダ130の軸方向の一方側(上死点側)にはシリンダヘッドが設けられており、他方側(下死点側)には内周面を摺動するピストン140が設けられている。シリンダ130の他方側のうち、上面側には、軸方向の一方側に向けて凹んだ露出部131が設けられている。また、露出部131近傍、好ましくは隣には、露出部131から離れるにつれて上方に向かう傾斜としての傾斜部132が設けられている。
シリンダ130は、内周面が筒状、例えば円筒状に形成された金属部材である。シリンダ130の軸方向の一方側(上死点側)にはシリンダヘッドが設けられており、他方側(下死点側)には内周面を摺動するピストン140が設けられている。シリンダ130の他方側のうち、上面側には、軸方向の一方側に向けて凹んだ露出部131が設けられている。また、露出部131近傍、好ましくは隣には、露出部131から離れるにつれて上方に向かう傾斜としての傾斜部132が設けられている。
露出部131は、ピストン140が少なくとも下死点のときにピストン140の上面の一部がシリンダ130から露出するように設けられている。この際のピストン140の露出箇所には、ピストン140の周方向に沿って設けられた溝や凹部(図2参照)が位置しても良い。露出部131には、傾斜部132や後述する凹部1111などを介して潤滑油が供給される。露出部131としては、本実施例のように磁気方向の一方側(上死点側)に向けて凹んだものであっても良いが、ピストン140の一部がシリンダ130から露出すれば凹みがなくともよい。
傾斜部132は、傾斜部132に滴下した潤滑油を露出部131に案内することができる。このような機能を果たすことができれば、傾斜は必ずしも滑らかである必要はなく、例えば本実施例のように段差があっても良い。
[ピストン140、コンロッド141、クランクシャフト150]
コンロッド141は、一端がピストン140に、他端がクランクシャフト150の偏心部151に取り付けられた棒状の部材である。クランクシャフト150の両端は、それぞれ円環状に形成されており、円環内にピストン140のピストンピンや偏心部151がそれぞれ配されることで互いが取り付けられる。クランクシャフト150は、電動要素である回転モータの駆動に伴って回転し、クランクシャフト150に設けられたスパイラル溝159を通じて、密閉容器110底部に貯留されている潤滑油158をくみ上げることができる。また、クランクシャフト150上端側には、クランクシャフト150の回転軸とは異なる位置に偏心部151が設けられている。偏心部151は、クランクシャフト150の回転に伴って、クランクシャフト150の回転軸周りを公転(偏心運動)する。
コンロッド141は、一端がピストン140に、他端がクランクシャフト150の偏心部151に取り付けられた棒状の部材である。クランクシャフト150の両端は、それぞれ円環状に形成されており、円環内にピストン140のピストンピンや偏心部151がそれぞれ配されることで互いが取り付けられる。クランクシャフト150は、電動要素である回転モータの駆動に伴って回転し、クランクシャフト150に設けられたスパイラル溝159を通じて、密閉容器110底部に貯留されている潤滑油158をくみ上げることができる。また、クランクシャフト150上端側には、クランクシャフト150の回転軸とは異なる位置に偏心部151が設けられている。偏心部151は、クランクシャフト150の回転に伴って、クランクシャフト150の回転軸周りを公転(偏心運動)する。
偏心部151の公転は、コンロッド141によって往復運動に変換される。これにより、コンロッド141の一端に取り付けられたピストン140がシリンダ130内を往復運動する。
クランクシャフト150には、偏心部151の偏心回転による重心バランスの崩れを補償するバランスウェイト152が取り付けられている。バランスウェイト152は、クランクシャフト150の回転軸に対して、その一部が偏心部151の反対側に位置するように設けられている。
偏心部151には、油孔153が設けられている。油孔153は、上下方向に延在する偏心部151の側周に位置している。クランクシャフト150の回転によって組み上げられた潤滑油は油孔153に到達するように構成されており、潤滑油は油孔153から周囲に散布される。本実施例では偏心部151の側周に設けられた油孔153によって周囲に潤滑油を散布しているが、例えばほかに、偏心部151の上端に別の油孔を設けるなどしても良い。
[凹部1111]
図2は、図1の上面透視図であり、上ケース111を透視したものである。密閉容器110の上面、すなわち上ケース111の上面には、下方に向けて凹んだ凹部1111が設けられている。図2に例示する仮想の円Cは、凹部1111の範囲を示しており、A−A線及びB−B線の交点は、円Cの略中心を示している。凹部1111は、上面視において、露出部131、傾斜部132、及び露出部131よりも下死点側の領域に重なっている。本実施例のようにこれらすべてに重なっていることが好ましいが、露出部131、傾斜部132、及び露出部131よりも下死点側の領域の何れか1つ又は2つに重なっていても良い。このうち、特に露出部131に重なっていることが好ましい。
図2は、図1の上面透視図であり、上ケース111を透視したものである。密閉容器110の上面、すなわち上ケース111の上面には、下方に向けて凹んだ凹部1111が設けられている。図2に例示する仮想の円Cは、凹部1111の範囲を示しており、A−A線及びB−B線の交点は、円Cの略中心を示している。凹部1111は、上面視において、露出部131、傾斜部132、及び露出部131よりも下死点側の領域に重なっている。本実施例のようにこれらすべてに重なっていることが好ましいが、露出部131、傾斜部132、及び露出部131よりも下死点側の領域の何れか1つ又は2つに重なっていても良い。このうち、特に露出部131に重なっていることが好ましい。
凹部1111は、本実施例では上ケース111の一部を下方に向けて半球状に凹ませた形状をしているが、半球状に限られず下方に向けて凹んでいればよい。この凹みのうち、最も凹んでいる部分(本実施例でいえば、A−A線及びB−B線の交点)が露出部131に重なっていると好ましい。なお、ここでいう「最も凹んでいる部分」とは、その部分及びその部分の近傍から成る領域において最も凹んでいる部分をいい、凹部1111の「極小点」を指すものと解することができる。
例えば油孔153から周囲に散布された潤滑油は、上ケース111に付着し、凹部1111に重力などの作用で集められる。すると、凹部1111に集まった潤滑油は、自重で滴下し、略真下に位置する領域、例えば露出部131、傾斜部132、及び露出部131よりも下死点側の領域に供給される。露出部131や露出部131よりも下死点側の領域に滴下した潤滑油は、ピストン140に付着してシリンダ130との間のシール性を向上させることができる。傾斜部132に滴下した潤滑油は、露出部131に向かって流れて露出部131からピストン140に供給される。
図3は本実施例の密閉型圧縮機100のピストンが上死点の時の縦断面図、図4は図3の上面透視図である。上死点の場合は、凹部1111は上面視でコンロッド141に重なる。このため、コンロッド141の上面に、ピストン140に向かって潤滑油を案内する溝や通路を設けていると好ましい。
本実施例の密閉形圧縮機100は、空気圧縮機や冷媒圧縮機として利用でき、また、冷蔵庫、空気調和器、その他種々の機器に適用できる。
本実施例の構成は、次の点を除き実施例1と同様にできる。図5は本実施例の密閉型圧縮機100のピストンが下死点の時の縦断面図である。密閉容器110の上容器111には、上容器111が凹んだ凹部1111に代えて、上容器111とは別部材の凸部材1112が、上容器111の内周側に取り付けられている。凸部材1112は、下方に向けて突出した形状であり、凸部材1112の範囲及び最も下方に向いた部分(極小点)は、実施例1の凹部1111と同様にできる。
凸部材1112を形成する材料は、金属や樹脂など種々公知の材料を採用できるが、例えば密閉容器110と同一の材料で形成することができる。また、凸部材1112は、上容器111に溶接やロウ付で固定することができる。
100 密閉型圧縮機
110 密閉容器
111 上容器
1111 凹部
1112 凸部材
112 下容器
120 コイルバネ(弾性部材)
130 シリンダ
131 露出部
132 傾斜部
140 ピストン
141 コンロッド
150 クランクシャフト
151 偏心部
152 カウンタウェイト
153 油孔
160 ロータ
170 ステータ
110 密閉容器
111 上容器
1111 凹部
1112 凸部材
112 下容器
120 コイルバネ(弾性部材)
130 シリンダ
131 露出部
132 傾斜部
140 ピストン
141 コンロッド
150 クランクシャフト
151 偏心部
152 カウンタウェイト
153 油孔
160 ロータ
170 ステータ
Claims (5)
- ピストンと、シリンダと、上ケースを有する密閉容器と、該密閉容器に貯留された潤滑油と、を有する密閉形圧縮機であって、
前記上ケースを下方に向けて凹ませた凹部、または、前記上ケースの内面に設けられて下方に向けて突出した凸部材を有することを特徴とする密閉形圧縮機。 - 前記ピストンが下死点に位置するときに前記ピストンの上面側の一部が露出し、
当該密閉形圧縮機の上面視において、前記凹部又は前記凸部材と、前記ピストンのうち前記露出している一部とが重なることを特徴とする請求項1に記載の密閉形圧縮機。 - 前記シリンダは、前記ピストンのうち前記露出している一部から離れるにつれて上方に向かう傾斜部を前記一部の近傍に有することを特徴とする請求項2に記載の密閉形圧縮機。
- 前記凹部又は前記凸部材のうち、前記凸部材を有し、
該凸部材は、前記密閉容器と同一の材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか一項に記載の密閉形圧縮機。 - 請求項1乃至4何れか一項に記載の密閉形圧縮機を備える機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017087825A JP2018184917A (ja) | 2017-04-27 | 2017-04-27 | 密閉型圧縮機及びこれを搭載した機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017087825A JP2018184917A (ja) | 2017-04-27 | 2017-04-27 | 密閉型圧縮機及びこれを搭載した機器 |
Publications (1)
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---|---|
JP2018184917A true JP2018184917A (ja) | 2018-11-22 |
Family
ID=64355531
Family Applications (1)
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JP2017087825A Pending JP2018184917A (ja) | 2017-04-27 | 2017-04-27 | 密閉型圧縮機及びこれを搭載した機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018184917A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020204826A1 (en) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | Panasonic Appliances Refrigeration Devices Singapore | Crankshaft for hermetic compressor and hermetic compressor |
-
2017
- 2017-04-27 JP JP2017087825A patent/JP2018184917A/ja active Pending
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WO2020204826A1 (en) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | Panasonic Appliances Refrigeration Devices Singapore | Crankshaft for hermetic compressor and hermetic compressor |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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