JP2018184758A - スペーサーおよびスペーサー付き枠形材 - Google Patents

スペーサーおよびスペーサー付き枠形材 Download PDF

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Abstract

【課題】建具枠および建物躯体間の間隔に対応して簡単に取り付けることができるスペーサーおよびスペーサー付き枠形材を提供すること。
【解決手段】スペーサー10は、雌ねじ孔23が形成されたベース部材20と、雌ねじ孔23に螺合した雄ねじ311が外周面に形成された軸部材30とを備える。軸部材30には、雌ねじ孔23と同軸であるとともに取付ねじが挿通可能な挿通孔33が形成され、挿通孔33は、取付ねじの螺合に連動する共回り用の当接孔部332を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、建具枠および建物躯体間の間隙に対応した長さ寸法に調整可能なスペーサーおよびスペーサー付き枠形材に関する。
従来、スペーサーとして、頭部およびねじ部を有しかつ内部に挿通孔が形成された螺合部材と、この螺合部材のねじ部が螺合したねじ孔が形成された保持部材とを備えた間隙介在具が知られている(特許文献1参照)。
この間隙介在具は、先ず、螺合部材の挿通孔よりも径寸法が小さいねじ軸部を有した木ねじが当該挿通孔に挿通されて建物に軽くねじ込まれることで、建物およびアルミサッシの枠形材間の間隙(間隔)に軽く止められる(仮止めされる)。次に、建物および枠形材間の間隙にドライバー等を差し込んで螺合部材を直接に回転させることで、間隙介在具を前記間隙に対応した長さ寸法に調整する。長さ寸法の調整後には、螺合部材の頭部周りに釘を打ち込んで当該螺合部材の回転を規制する。そして最後に、木ねじを締め込んで間隙介在具を本固定する。
実公昭54−15961号公報
ところで、特許文献1に記載の間隙介在具(スペーサー)では、螺合部材の挿通孔に挿通される木ねじのねじ軸部は、当該挿通孔よりも小さい径寸法であるので、木ねじを回転しても螺合部材を保持部材に対して回転させることは困難であり、間隙介在具の長さ寸法を調整するために螺合部材を直接に回転させる必要がある。このため、螺合部材の回転による長さ寸法の調整作業と木ねじの回転による間隙介在具の仮止め作業や本固定作業を分けて行わなければならず、間隙介在具の取付けに手間がかかる。
また、螺合部材を直接に回転させるためには建物および枠形材間の間隙にドライバー等の工具を差し込む必要があり、間隙介在具の長さ寸法の調整作業を簡単に行い得ない。
本発明の目的は、建具枠および建物躯体間の間隔に対応して簡単に取り付けることができるスペーサーおよびスペーサー付き枠形材を提供することにある。
本発明のスペーサーは、雌ねじ孔が形成されたベース部材と、前記雌ねじ孔に螺合した雄ねじが外周面に形成された軸部材とを備え、前記軸部材には、前記雌ねじ孔と同軸であるとともに取付ねじが挿通可能な挿通孔が形成され、前記挿通孔は、前記取付ねじの螺合に連動する共回り用の当接孔部を有していることを特徴とする。
本発明のスペーサーによれば、取付ねじを軸部材の挿通孔に挿通して当接孔部に当接させて回転させた場合に、取付ねじおよび当接孔部間の摩擦抵抗がベース部材および軸部材間の螺合部分の摩擦抵抗を上回ると、軸部材が取付ねじと共回りしてベース部材に対して回転し、軸部材がベース部材から軸方向に突出する。このように、軸部材を直接に回転させる必要がなく、取付ねじとともに軸部材を共回りさせることで、当該軸部材を建物躯体などに当接するまで回転しながら軸方向に簡単に突出させることができ、建具枠および建物躯体間の間隔に対応した長さ寸法に調整できる。
また、取付ねじおよび当接孔部間の摩擦抵抗がベース部材および軸部材間の螺合部分の摩擦抵抗を下回ると、軸部材はベース部材に対して回転せず、取付ねじが軸部材に対して回転して当該軸部材から軸方向に突出する。このため、軸部材が建物躯体などに当接した後には、回転しながら軸部材から軸方向に突出する取付ねじを建物躯体などにねじ込むことができる。
このようにして、スペーサーを建具枠および建物躯体間の間隔に対応して簡単に取り付けることができる。
本発明のスペーサーでは、前記当接孔部は、前記軸部材のうち前記ベース部材に対する回転によって軸方向に突出する突出端部側に形成され、前記軸部材には、当該軸部材を前記突出端部側から周方向に分割したスリットが形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、軸部材の突出端部がベース部材から突出した状態で、取付ねじが回転して軸部材の挿通孔から軸方向に突出する場合に、スリットが形成された軸部材の突出端部側の部分を取付ねじによって容易に押し拡げることができる。このため、前述したスリットが軸部材に形成されていない場合と比べて、取付ねじを小さな力で軸部材から突出させることができ、建物躯体に容易にねじ込むことができる。
本発明のスペーサーでは、前記当接孔部は、前記軸部材のうち、前記取付ねじが前記挿通孔に挿入される挿入端部側から前記取付ねじが前記ベース部材に対する回転によって軸方向に突出する突出端部側に向かって縮径して形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、当接孔部の最大径から最小径となる各部分に当接可能な各種径寸法の取付ねじを採用でき、スペーサーの汎用性を向上できる。
本発明のスペーサーでは、前記軸部材の突出端部側における外周面は、前記取付ねじが前記挿通孔に挿入される挿入端部側から前記取付ねじが前記ベース部材に対する回転によって軸方向に突出する前記突出端部側に向かって先細り形状とされていることが好ましい。
このような構成によれば、軸部材の突出端部がベース部材の雌ねじ孔から突出しきっていない状態で、取付ねじが軸部材の突出端部を押し拡げながら突出する場合であっても、突出端部側の外周面は先細り形状とされているので、ベース部材の雌ねじ孔に干渉せずに容易に押し拡げることができる。このため、取付ねじを小さな力で突出させて建物躯体などにねじ込むことができる。
本発明のスペーサー付き枠形材は、建物躯体に間隔を隔てて対向して配置される装着孔を有した枠片部を有し、前記装着孔には、前述した本発明のスペーサーのベース部材が装着されていることを特徴とする。
本発明のスペーサー付き枠形材によれば、前述した本発明のスペーサーと同様の作用効果を発揮できるスペーサー付き枠形材を構成できる。また、工場などでスペーサーのベース部材を枠片部の装着孔に予め装着することで、現場でのスペーサー設置作業を簡略化できる。
本発明のスペーサー付き枠形材では、前記ベース部材は、基板部と、前記基板部から軸方向に突出した筒部とを有し、前記基板部は、前記筒部の軸周り方向に不動に前記枠片部の装着孔に係合し、前記筒部には、軸方向において前記装着孔に係合する係合突部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、ベース部材を枠片部の装着孔に装着することで、ベース部材の軸回り方向の回転を規制できるとともに当該ベース部材の装着孔からの脱落を抑制できる。
本発明のスペーサー付き枠形材では、前記装着孔は、角孔であり、前記基板部は、前記角孔に対応した角形状の回り止め部を有していることが好ましい。
このような構成によれば、ベース部材に回転力が加わっても、基板部の回り止め部が装着孔に当たるので、ベース部材を軸部の軸回り方向に不動に保持できる。
本発明のスペーサー付き枠形材では、前記ベース部材は、基板部と、前記基板部から軸方向に突出した筒部とを有し、前記基板部には、前記筒部に対して径方向外側に離間して配置された係合突部が形成され、前記枠片部には、軸方向において前記係合突部が係合される被係合孔部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、係合突部が被係合孔部に係合することで、ベース部材の装着孔からの脱落を抑制できるとともに、前記係合突部が筒部に対して径方向外側に離間しているので筒部の回転方向において係合突部が被係合孔部に当たり、ベース部材の軸回り方向の回転を規制できる。
本発明によれば、建具枠および建物躯体間の間隔に対応して簡単に取り付けることができるスペーサーおよびスペーサー付き枠形材を提供できる。
本発明の実施形態に係る枠形材を示す縦断面図。 前記実施形態に係る枠形材のスペーサーを分解して示す斜視図。 前記実施形態に係る枠形材のスペーサーのベース部材を示す説明図。 前記実施形態に係る枠形材のスペーサーの軸部材を示す説明図。 前記実施形態に係る枠形材のスペーサーの使用状態を示す断面図。 前記実施形態に係る枠形材の取付手順を示す縦断面図。 本発明の変形例に係る枠形材を示す縦断面図。 本発明の変形例に係るスペーサーの使用状態を示す断面図。 本発明の他の変形例に係る枠形材を示す縦断面図。 図9におけるスペーサーを示す斜視図。 図9に示す枠形材の装着孔を示す説明図。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態に係るスペーサー付き枠形材1(以下、枠形材と略称)は、室外側の第一形材2と室内側の第二形材3とが断熱材4によって連結された断熱形材として形成されている。本実施形態では、枠形材1は、取付ねじ5によって建物躯体6に取り付けられる建具の上枠(建具枠)を構成している。
第二形材3の見込み片部3A(枠片部)は、建物躯体6の開口を形成した下面61に間隔Wを隔てて対向して配置されている。この見込み片部3Aには、装着孔3Bが形成されており、この装着孔3Bにスペーサー10が取り付けられている。
スペーサー10は、枠形材1の見込み片部3Aおよび建物躯体6間に配置され、見込み片部3Aおよび建物躯体6間の間隔Wに対応して長さ寸法が調整されるものであり、図2に示すように、合成樹脂製のベース部材20と、合成樹脂製の軸部材30とを備えている。
ベース部材20は、図2,3に示すように、略矩形板状の基板部21と、基板部21の一方の面から突出した筒部22とを有している。基板部21および筒部22には、ベース部材20の基端部201から先端部202まで貫通した雌ねじ孔23が形成されている。また、筒部22の外周面には、複数の係合突部24、本実施形態では二つの係合突部24が形成されている。なお、図3(A)は、ベース部材20の側面を示しており、図3(B)は、ベース部材20の基端面を示している。
軸部材30は、図2,4に示すように、外周面303に雄ねじ311が形成された軸本体部31と、軸本体部31に連続した先割れ部32とを有している。軸本体部31および先割れ部32には、軸部材30の基端部301(挿入端部)から先端部302(突出端部)まで貫通した挿通孔33が形成されている。
なお、図4(A)は、軸部材30の側面を示しており、図4(B)は、軸部材30の基端面を示している。
先割れ部32には、当該先割れ部32を先端部302側から周方向に四分割したスリット321が形成されており、各スリット321は、先端部302から軸本体部31まで軸方向に沿って形成されている。
先割れ部32における外周面303(軸部材30の先端部302側の外周面303)は、取付ねじ5が挿通孔33に挿入される基端部301側から取付ねじ5がベース部材20に対する回転によって軸方向に突出する先端部302側に向かって先細り形状に形成されたテーパー面303Aとされている。
挿通孔33および雌ねじ孔23の軸心Cは同軸である。挿通孔33は、図5に示すように、軸本体部31の内周面によって形成された孔部331と、孔部331から先端部302側に向かって縮径して形成された当接孔部332とを有している。
軸本体部31の雄ねじ311の軸方向における長さ寸法L1(図4(A)参照)は、ベース部材20の雌ねじ孔23の軸方向における長さ寸法L2(図3(A)参照)よりも短い。
図5に示すように、軸部材30の孔部331の径寸法D1は、取付ねじ5のねじ部51の径寸法D2よりも大きくされ、かつ当接孔部332の最大径寸法(孔部331との連続部分における径寸法)と同じとされている。また、当接孔部332の最小径寸法D3(先端部302における径寸法)は、取付ねじ5のねじ部51の径寸法D2よりも小さくされ、かつ取付ねじ5の軸部52の径寸法D4以上の寸法とされている。このように各径寸法が設定されているため、取付ねじ5を孔部331に容易に挿通させることができ、当接孔部332のうち、取付ねじ5のねじ部51の径寸法D2以下の径寸法とされた部分を当該ねじ部51に当接させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る枠形材1の建物躯体6に対する取付手順について説明する。
先ず、工場などで枠形材1の装着孔3Bにスペーサー10を装着してスペーサー付き枠形材1を準備する。ベース部材20の基板部21は、筒部22の軸周り方向に不動に見込み片部3Aの装着孔3Bに係合され、筒部22の係合突部24は、図6(A)に点線で示すビスホール部3Cに係合される。
次に、図6(A)に示すように第一形材2を取付ねじ7によって建物躯体6に取り付ける。このとき、第二形材3の見込み片部3Aは、建物躯体6の下面61に対向して配置され、スペーサー10は、見込み片部3Aおよび建物躯体6の下面61間に配置される。
次に、取付ねじ5を軸部材30の基端部301側から孔部331に挿入して当接孔部332に当接させ、続いて、取付ねじ5をドライバー等の工具によって回転させる。このとき、軸部材30の先端部302は図6(A)に示すように建物躯体6の下面61から離間して位置しており、ベース部材20の雌ねじ孔23および軸部材30の雄ねじ311間の摩擦抵抗よりも、当接孔部332および取付ねじ5のねじ部51間の摩擦抵抗の方が大きくなるので、軸部材30は取付ねじ5の回転とともに共回りする。これにより、軸部材30は、図6(B)に示すように、ベース部材20の先端部202から上方に突出し、軸部材30の先端部302は建物躯体6の下面61に当接する。
このように軸部材30がベース部材20から突出することで、ベース部材20および建物躯体6の下面61間の距離Lを軸部材30によって埋められ、スペーサー10は、見込み片部3Aおよび建物躯体6の下面61間の間隔Wに対応した長さ寸法に調整される。
軸部材30の建物躯体6への当接後、取付ねじ5が更に回転されると、軸部材30の回転が建物躯体6の下面61によって規制され、軸部材30の雄ねじ311およびベース部材20の雌ねじ孔23間の摩擦抵抗が、当接孔部332および取付ねじ5のねじ部51間の摩擦抵抗よりも大きくなる。このため、軸部材30は回転せずに取付ねじ5が軸部材30に対して回転し、スリット321で四分割された先割れ部32を径方向に押し拡げつつ、軸部材30の先端部302から上方に突出し、図1に示すように建物躯体6にねじ込まれる。
このようにして、枠形材1を建物躯体6に取り付ける。
[本実施形態の効果]
(1)前記実施形態では、スペーサー10は、雌ねじ孔23が形成されたベース部材20と、雌ねじ孔23に螺合した雄ねじ311が外周面303に形成された軸部材30とを備え、軸部材30には、雌ねじ孔23と同軸であるとともに取付ねじ5が挿通可能な挿通孔33が形成され、挿通孔33は、取付ねじ5のねじ径寸法D2以下の径寸法とされた共回り用の当接孔部332を有していることを特徴とする。
上記構成を有するため、取付ねじ5を軸部材30の挿通孔33に挿通して当接孔部332に当接させて回転させた場合に、取付ねじ5および当接孔部332間の摩擦抵抗がベース部材20および軸部材30間の螺合部分の摩擦抵抗を上回ると、軸部材30が取付ねじ5と共回りしてベース部材20に対して回転し、軸部材30がベース部材20から軸方向に突出する。このように、軸部材30を直接に回転させる必要がなく、取付ねじ5とともに軸部材30を共回りさせることで、当該軸部材30を建物躯体6などに当接するまで回転しながら軸方向に簡単に突出させることができ、枠形材1および建物躯体6間の間隔に対応した長さ寸法に調整できる。
また、取付ねじ5および当接孔部332間の摩擦抵抗がベース部材20および軸部材30間の螺合部分の摩擦抵抗を下回ると、軸部材30はベース部材20に対して回転せず、取付ねじ5が軸部材30に対して回転して当該軸部材30から軸方向に突出する。このため、軸部材30が建物躯体6などに当接した後には、回転しながら軸部材30から軸方向に突出する取付ねじ5を建物躯体6などにねじ込むことができる。
このようにして、スペーサー10を枠形材1および建物躯体6間の間隔に対応して簡単に取り付けることができる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)当接孔部332は、軸部材30のうちベース部材20に対する回転によって軸方向に突出する先端部302(突出端部)側に形成され、軸部材30には、当該軸部材30を先端部302側から周方向に分割したスリット321が形成されている。
このため、軸部材30の先端部302がベース部材20から突出した状態で、取付ねじ5が回転して軸部材30の挿通孔33から軸方向に突出する場合に、スリット321が形成された軸部材30の先端部302側の部分を取付ねじ5によって容易に押し拡げることができる。このため、前述したスリット321が軸部材30に形成されていない場合と比べて、取付ねじ5を小さな力で軸部材30から突出させることができ、建物躯体6に容易にねじ込むことができる。
(3)当接孔部332は、軸部材30のうち、取付ねじ5が挿通孔33に挿入される基端部301(挿入端部)側から取付ねじ5がベース部材20に対する回転によって軸方向に突出する先端部302側に向かって縮径して形成されている。
このため、当接孔部332の最大径から最小径となる各部分に当接可能な各種径寸法の取付ねじ5を採用でき、スペーサー10の汎用性を向上できる。
(4)軸部材30の先端部302側における外周面は、基端部301側から先端部302側に向かって先細り形状とされている。
このため、軸部材30の先端部302がベース部材20の雌ねじ孔23から突出しきっていない状態で、取付ねじ5が軸部材30の先端部302を押し拡げながら突出する場合であっても、先端部302側の外周面は先細り形状とされているので、ベース部材20の雌ねじ孔23に干渉せずに容易に押し拡げることができる。このため、取付ねじ5を小さな力で突出させて建物躯体6などにねじ込むことができる。
(5)枠形材1は、建物躯体6に間隔Wを隔てて対向して配置される装着孔3Bを有した見込み片部3A(枠片部)を有し、見込み片部3Aには、前述したスペーサー10のベース部材20が装着されている。
このため、前述したスペーサー10と同様の作用効果を発揮できるスペーサー付き枠形材1を構成できる。また、工場などでスペーサー10のベース部材20を見込み片部3Aの装着孔3Bに予め装着することで、現場でのスペーサー設置作業を簡略化できる。
(6)ベース部材20は、基板部21と、基板部21から軸方向に突出した筒部22とを有し、基板部21は、筒部22の軸周り方向に不動に見込み片部3Aの装着孔3Bに係合し、筒部22には、軸方向において装着孔3Bに係合する係合突部24が形成されている。
このため、ベース部材20を見込み片部3Aの装着孔3Bに装着することで、ベース部材20の軸回り方向の回転を規制できるとともに当該ベース部材20の装着孔3Bからの脱落を抑制できる。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、建具の上枠を構成する枠形材1を説明したが、これに限らず、枠形材1を上下反転して建具の下枠を構成する枠形材としてもよく、また、図7に示すように、建具の縦枠を構成する枠形材1Aであってもよい。
前記実施形態では、軸部材30には、その先端部302側から周方向に分割したスリット321が形成されているが、これに限らず、スリット321が形成されてなくても、取付ねじ5の軸部材30への食い込みや軸部材30の変形によって当該取付ねじ5が先端部302から突出可能である場合には、前述したスリット321の構成を省略してもよい。
前記実施形態では、軸部材30の当接孔部332は、軸部材30の基端部301側から先端部302側に向かって縮径されているが、これに限らず、取付ねじ5と共回り可能に当接する構成であればよく、例えば、挿通孔33に形成された小径段部などによって形成されていてもよい。
前記実施形態では、軸部材30の先割れ部32の外周面は先細り形状のテーパー面303Aとして形成されているが、これに限らず、例えば軸本体部31の外周面303に沿って形成されていてもよい。
前記実施形態では、ベース部材20の筒部22には、係合突部24が形成されているが、例えば、ベース部材20を枠形材1にねじ止めなどする場合には、係合突部24の構成を省略してもよい。
前記実施形態では、ベース部材20の雌ねじ孔23は、基端部201から先端部202まで雌ねじが形成されているが、これに限らない。例えば図8に示すように、雌ねじ孔23は、基端部201から先端部202の手前までの部分を雌ねじが形成された雌ねじ部23Aとし、かつ、雌ねじ部よりも先端部202側の部分を雌ねじが形成されていない円周面によって形成された孔部23Bとして構成されていてもよい。この孔部23Bの径寸法が軸部材30の雄ねじ311の径寸法よりも小さく形成されることで、軸部材30がベース部材20の先端部202から抜け出ない構成にできる。
前記実施形態では、スペーサー10が装着される枠形材1は、第一形材2および第二形材3が断熱材4によって連結された断熱形材によって構成されているが、これに限らず、例えば、押出形材によって全体が連続して形成された枠形材であってもよい。また、枠形材1を構成する形材は、アルミ製押出形材、樹脂製押出形材およびアルミ樹脂複合形材のいずれで形成されていてもよい。
前記実施形態では、スペーサー10は、合成樹脂製のベース部材20および軸部材30を備えているが、前述したように枠形材1を取り付けられるのであれば合成樹脂製に限られずに他の材料によって構成されていてもよく、例えばベース部材20および軸部材30のうちの一方または双方が金属製であってもよい。
前記実施形態では、ベース部材20の基板部21が略矩形板状に形成されているが、装着孔3Bに係合してベース部材20の軸回り方向の回転を規制可能な形状であればよく、例えば三角形、六角形等の多角形状や楕円形状であってもよい。
また、係合突部24は、ビスホール部3Cに係合されるが、ビスホール部3C以外の部部に係合してもよい。
図9(A)および図10(A)に示すように、ベース部材20の基板部21は、大径円板部211と、角形状の回り止め部212とを有していてもよい。この場合、装着孔3Bは、図11(A)に示すように、回り止め部212の周縁形状に対向した角形状の角孔として形成される。
このように構成されたベース部材20は、回り止め部212が装着孔3Bに配置され、かつ大径円板部211が装着孔3Bに挿入されずに外側で枠形材1Bの見込み片部3Aに当接する。このようにベース部材20が装着孔3Bに装着された場合には、ベース部材20の回転は回り止め部212が装着孔3Bに当たることで回り止めされる。
また、例えば図9(B)および図10(B)に示すように、ベース部材20の基板部21は、大径円板部211から係合突部24A(図10(B)では二つの係合突部)を軸方向に突出させて構成されていてもよい。各係合突部24Aは、筒部22を挟んで径方向に対向しており、筒部22に対して径方向外側に離間して配置されている。この場合、枠形材1Bの見込み片部3Aには、図11(B)に示すように、円形状の装着孔3Dおよび二つの被係合孔部3Fが形成されるか、または図11(C)に示すように、前記被係合孔部3Fと連続した円形状の装着孔3Dが形成される。
このように形成されたベース部材20は、筒部22が装着孔3D,3Eに挿入され、かつ係合突部24Aが被係合孔部3Fに挿入されて係合する。このようにベース部材20が装着孔3D,3Eに装着された場合には、ベース部材20の回転は係合突部24Aが被係合孔部3Fに当たることで回り止めされる。
1,1A,1B…枠形材、10…スペーサー、2…第一形材、20…ベース部材、201,301…基端部、202,302…先端部、21…基板部、211…大径円板部、212…回り止め部、22…筒部、23…雌ねじ孔、24,24A…係合突部、3…第二形材、30…軸部材、303…外周面、303A…テーパー面、31…軸本体部、311…雄ねじ、32…先割れ部、321…スリット、33…挿通孔、331…孔部、332…当接孔部、3A…見込み片部、3B,3D,3E…装着孔、3C…ビスホール部、3F…被係合孔部、4…断熱材、5,7…取付ねじ、51…ねじ部、52…軸部、6…建物躯体、61…下面、C…軸心、D1〜D4…径寸法、L…距離、L1,L2…長さ寸法。

Claims (8)

  1. 雌ねじ孔が形成されたベース部材と、
    前記雌ねじ孔に螺合した雄ねじが外周面に形成された軸部材とを備え、
    前記軸部材には、前記雌ねじ孔と同軸であるとともに取付ねじが挿通可能な挿通孔が形成され、
    前記挿通孔は、前記取付ねじの螺合に連動する共回り用の当接孔部を有している
    ことを特徴とするスペーサー。
  2. 請求項1に記載のスペーサーにおいて、
    前記当接孔部は、前記軸部材のうち前記ベース部材に対する回転によって軸方向に突出する突出端部側に形成され、
    前記軸部材には、当該軸部材を前記突出端部側から周方向に分割したスリットが形成されている
    ことを特徴とするスペーサー。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスペーサーにおいて、
    前記当接孔部は、前記軸部材のうち、前記取付ねじが前記挿通孔に挿入される挿入端部側から前記取付ねじが前記ベース部材に対する回転によって軸方向に突出する突出端部側に向かって縮径して形成されている
    ことを特徴とするスペーサー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスペーサーにおいて、
    前記軸部材の突出端部側における外周面は、前記取付ねじが前記挿通孔に挿入される挿入端部側から前記取付ねじが前記ベース部材に対する回転によって軸方向に突出する前記突出端部側に向かって先細り形状とされている
    ことを特徴とするスペーサー。
  5. 建物躯体に間隔を隔てて対向して配置される装着孔を有した枠片部を有し、
    前記装着孔には、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスペーサーのベース部材が装着されている
    ことを特徴とするスペーサー付き枠形材。
  6. 請求項5に記載のスペーサー付き枠形材において、
    前記ベース部材は、基板部と、前記基板部から軸方向に突出した筒部とを有し、
    前記基板部は、前記筒部の軸周り方向に不動に前記枠片部の装着孔に係合し、
    前記筒部には、軸方向において前記装着孔に係合する係合突部が形成されている
    ことを特徴とするスペーサー付き枠形材。
  7. 請求項6に記載のスペーサー付き枠形材において、
    前記装着孔は、角孔であり、
    前記基板部は、前記角孔に対応した角形状の回り止め部を有している
    ことを特徴とするスペーサー付き枠形材。
  8. 請求項5に記載のスペーサー付き枠形材において、
    前記ベース部材は、基板部と、前記基板部から軸方向に突出した筒部とを有し、
    前記基板部には、前記筒部に対して径方向外側に離間して配置された係合突部が形成され、
    前記枠片部には、軸方向において前記係合突部が係合される被係合孔部が形成されている
    ことを特徴とするスペーサー付き枠形材。
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