JP2018184758A - スペーサーおよびスペーサー付き枠形材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スペーサー10は、雌ねじ孔23が形成されたベース部材20と、雌ねじ孔23に螺合した雄ねじ311が外周面に形成された軸部材30とを備える。軸部材30には、雌ねじ孔23と同軸であるとともに取付ねじが挿通可能な挿通孔33が形成され、挿通孔33は、取付ねじの螺合に連動する共回り用の当接孔部332を有している。
【選択図】図2
Description
この間隙介在具は、先ず、螺合部材の挿通孔よりも径寸法が小さいねじ軸部を有した木ねじが当該挿通孔に挿通されて建物に軽くねじ込まれることで、建物およびアルミサッシの枠形材間の間隙(間隔)に軽く止められる(仮止めされる)。次に、建物および枠形材間の間隙にドライバー等を差し込んで螺合部材を直接に回転させることで、間隙介在具を前記間隙に対応した長さ寸法に調整する。長さ寸法の調整後には、螺合部材の頭部周りに釘を打ち込んで当該螺合部材の回転を規制する。そして最後に、木ねじを締め込んで間隙介在具を本固定する。
また、取付ねじおよび当接孔部間の摩擦抵抗がベース部材および軸部材間の螺合部分の摩擦抵抗を下回ると、軸部材はベース部材に対して回転せず、取付ねじが軸部材に対して回転して当該軸部材から軸方向に突出する。このため、軸部材が建物躯体などに当接した後には、回転しながら軸部材から軸方向に突出する取付ねじを建物躯体などにねじ込むことができる。
このようにして、スペーサーを建具枠および建物躯体間の間隔に対応して簡単に取り付けることができる。
このような構成によれば、軸部材の突出端部がベース部材から突出した状態で、取付ねじが回転して軸部材の挿通孔から軸方向に突出する場合に、スリットが形成された軸部材の突出端部側の部分を取付ねじによって容易に押し拡げることができる。このため、前述したスリットが軸部材に形成されていない場合と比べて、取付ねじを小さな力で軸部材から突出させることができ、建物躯体に容易にねじ込むことができる。
このような構成によれば、当接孔部の最大径から最小径となる各部分に当接可能な各種径寸法の取付ねじを採用でき、スペーサーの汎用性を向上できる。
このような構成によれば、軸部材の突出端部がベース部材の雌ねじ孔から突出しきっていない状態で、取付ねじが軸部材の突出端部を押し拡げながら突出する場合であっても、突出端部側の外周面は先細り形状とされているので、ベース部材の雌ねじ孔に干渉せずに容易に押し拡げることができる。このため、取付ねじを小さな力で突出させて建物躯体などにねじ込むことができる。
このような構成によれば、ベース部材を枠片部の装着孔に装着することで、ベース部材の軸回り方向の回転を規制できるとともに当該ベース部材の装着孔からの脱落を抑制できる。
このような構成によれば、ベース部材に回転力が加わっても、基板部の回り止め部が装着孔に当たるので、ベース部材を軸部の軸回り方向に不動に保持できる。
このような構成によれば、係合突部が被係合孔部に係合することで、ベース部材の装着孔からの脱落を抑制できるとともに、前記係合突部が筒部に対して径方向外側に離間しているので筒部の回転方向において係合突部が被係合孔部に当たり、ベース部材の軸回り方向の回転を規制できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態に係るスペーサー付き枠形材1(以下、枠形材と略称)は、室外側の第一形材2と室内側の第二形材3とが断熱材4によって連結された断熱形材として形成されている。本実施形態では、枠形材1は、取付ねじ5によって建物躯体6に取り付けられる建具の上枠(建具枠)を構成している。
第二形材3の見込み片部3A(枠片部)は、建物躯体6の開口を形成した下面61に間隔Wを隔てて対向して配置されている。この見込み片部3Aには、装着孔3Bが形成されており、この装着孔3Bにスペーサー10が取り付けられている。
なお、図4(A)は、軸部材30の側面を示しており、図4(B)は、軸部材30の基端面を示している。
先割れ部32における外周面303(軸部材30の先端部302側の外周面303)は、取付ねじ5が挿通孔33に挿入される基端部301側から取付ねじ5がベース部材20に対する回転によって軸方向に突出する先端部302側に向かって先細り形状に形成されたテーパー面303Aとされている。
図5に示すように、軸部材30の孔部331の径寸法D1は、取付ねじ5のねじ部51の径寸法D2よりも大きくされ、かつ当接孔部332の最大径寸法(孔部331との連続部分における径寸法)と同じとされている。また、当接孔部332の最小径寸法D3(先端部302における径寸法)は、取付ねじ5のねじ部51の径寸法D2よりも小さくされ、かつ取付ねじ5の軸部52の径寸法D4以上の寸法とされている。このように各径寸法が設定されているため、取付ねじ5を孔部331に容易に挿通させることができ、当接孔部332のうち、取付ねじ5のねじ部51の径寸法D2以下の径寸法とされた部分を当該ねじ部51に当接させることができる。
先ず、工場などで枠形材1の装着孔3Bにスペーサー10を装着してスペーサー付き枠形材1を準備する。ベース部材20の基板部21は、筒部22の軸周り方向に不動に見込み片部3Aの装着孔3Bに係合され、筒部22の係合突部24は、図6(A)に点線で示すビスホール部3Cに係合される。
このように軸部材30がベース部材20から突出することで、ベース部材20および建物躯体6の下面61間の距離Lを軸部材30によって埋められ、スペーサー10は、見込み片部3Aおよび建物躯体6の下面61間の間隔Wに対応した長さ寸法に調整される。
このようにして、枠形材1を建物躯体6に取り付ける。
(1)前記実施形態では、スペーサー10は、雌ねじ孔23が形成されたベース部材20と、雌ねじ孔23に螺合した雄ねじ311が外周面303に形成された軸部材30とを備え、軸部材30には、雌ねじ孔23と同軸であるとともに取付ねじ5が挿通可能な挿通孔33が形成され、挿通孔33は、取付ねじ5のねじ径寸法D2以下の径寸法とされた共回り用の当接孔部332を有していることを特徴とする。
上記構成を有するため、取付ねじ5を軸部材30の挿通孔33に挿通して当接孔部332に当接させて回転させた場合に、取付ねじ5および当接孔部332間の摩擦抵抗がベース部材20および軸部材30間の螺合部分の摩擦抵抗を上回ると、軸部材30が取付ねじ5と共回りしてベース部材20に対して回転し、軸部材30がベース部材20から軸方向に突出する。このように、軸部材30を直接に回転させる必要がなく、取付ねじ5とともに軸部材30を共回りさせることで、当該軸部材30を建物躯体6などに当接するまで回転しながら軸方向に簡単に突出させることができ、枠形材1および建物躯体6間の間隔に対応した長さ寸法に調整できる。
また、取付ねじ5および当接孔部332間の摩擦抵抗がベース部材20および軸部材30間の螺合部分の摩擦抵抗を下回ると、軸部材30はベース部材20に対して回転せず、取付ねじ5が軸部材30に対して回転して当該軸部材30から軸方向に突出する。このため、軸部材30が建物躯体6などに当接した後には、回転しながら軸部材30から軸方向に突出する取付ねじ5を建物躯体6などにねじ込むことができる。
このようにして、スペーサー10を枠形材1および建物躯体6間の間隔に対応して簡単に取り付けることができる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)当接孔部332は、軸部材30のうちベース部材20に対する回転によって軸方向に突出する先端部302(突出端部)側に形成され、軸部材30には、当該軸部材30を先端部302側から周方向に分割したスリット321が形成されている。
このため、軸部材30の先端部302がベース部材20から突出した状態で、取付ねじ5が回転して軸部材30の挿通孔33から軸方向に突出する場合に、スリット321が形成された軸部材30の先端部302側の部分を取付ねじ5によって容易に押し拡げることができる。このため、前述したスリット321が軸部材30に形成されていない場合と比べて、取付ねじ5を小さな力で軸部材30から突出させることができ、建物躯体6に容易にねじ込むことができる。
(3)当接孔部332は、軸部材30のうち、取付ねじ5が挿通孔33に挿入される基端部301(挿入端部)側から取付ねじ5がベース部材20に対する回転によって軸方向に突出する先端部302側に向かって縮径して形成されている。
このため、当接孔部332の最大径から最小径となる各部分に当接可能な各種径寸法の取付ねじ5を採用でき、スペーサー10の汎用性を向上できる。
(4)軸部材30の先端部302側における外周面は、基端部301側から先端部302側に向かって先細り形状とされている。
このため、軸部材30の先端部302がベース部材20の雌ねじ孔23から突出しきっていない状態で、取付ねじ5が軸部材30の先端部302を押し拡げながら突出する場合であっても、先端部302側の外周面は先細り形状とされているので、ベース部材20の雌ねじ孔23に干渉せずに容易に押し拡げることができる。このため、取付ねじ5を小さな力で突出させて建物躯体6などにねじ込むことができる。
(5)枠形材1は、建物躯体6に間隔Wを隔てて対向して配置される装着孔3Bを有した見込み片部3A(枠片部)を有し、見込み片部3Aには、前述したスペーサー10のベース部材20が装着されている。
このため、前述したスペーサー10と同様の作用効果を発揮できるスペーサー付き枠形材1を構成できる。また、工場などでスペーサー10のベース部材20を見込み片部3Aの装着孔3Bに予め装着することで、現場でのスペーサー設置作業を簡略化できる。
(6)ベース部材20は、基板部21と、基板部21から軸方向に突出した筒部22とを有し、基板部21は、筒部22の軸周り方向に不動に見込み片部3Aの装着孔3Bに係合し、筒部22には、軸方向において装着孔3Bに係合する係合突部24が形成されている。
このため、ベース部材20を見込み片部3Aの装着孔3Bに装着することで、ベース部材20の軸回り方向の回転を規制できるとともに当該ベース部材20の装着孔3Bからの脱落を抑制できる。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、建具の上枠を構成する枠形材1を説明したが、これに限らず、枠形材1を上下反転して建具の下枠を構成する枠形材としてもよく、また、図7に示すように、建具の縦枠を構成する枠形材1Aであってもよい。
また、係合突部24は、ビスホール部3Cに係合されるが、ビスホール部3C以外の部部に係合してもよい。
このように構成されたベース部材20は、回り止め部212が装着孔3Bに配置され、かつ大径円板部211が装着孔3Bに挿入されずに外側で枠形材1Bの見込み片部3Aに当接する。このようにベース部材20が装着孔3Bに装着された場合には、ベース部材20の回転は回り止め部212が装着孔3Bに当たることで回り止めされる。
このように形成されたベース部材20は、筒部22が装着孔3D,3Eに挿入され、かつ係合突部24Aが被係合孔部3Fに挿入されて係合する。このようにベース部材20が装着孔3D,3Eに装着された場合には、ベース部材20の回転は係合突部24Aが被係合孔部3Fに当たることで回り止めされる。
Claims (8)
- 雌ねじ孔が形成されたベース部材と、
前記雌ねじ孔に螺合した雄ねじが外周面に形成された軸部材とを備え、
前記軸部材には、前記雌ねじ孔と同軸であるとともに取付ねじが挿通可能な挿通孔が形成され、
前記挿通孔は、前記取付ねじの螺合に連動する共回り用の当接孔部を有している
ことを特徴とするスペーサー。 - 請求項1に記載のスペーサーにおいて、
前記当接孔部は、前記軸部材のうち前記ベース部材に対する回転によって軸方向に突出する突出端部側に形成され、
前記軸部材には、当該軸部材を前記突出端部側から周方向に分割したスリットが形成されている
ことを特徴とするスペーサー。 - 請求項1または請求項2に記載のスペーサーにおいて、
前記当接孔部は、前記軸部材のうち、前記取付ねじが前記挿通孔に挿入される挿入端部側から前記取付ねじが前記ベース部材に対する回転によって軸方向に突出する突出端部側に向かって縮径して形成されている
ことを特徴とするスペーサー。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスペーサーにおいて、
前記軸部材の突出端部側における外周面は、前記取付ねじが前記挿通孔に挿入される挿入端部側から前記取付ねじが前記ベース部材に対する回転によって軸方向に突出する前記突出端部側に向かって先細り形状とされている
ことを特徴とするスペーサー。 - 建物躯体に間隔を隔てて対向して配置される装着孔を有した枠片部を有し、
前記装着孔には、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスペーサーのベース部材が装着されている
ことを特徴とするスペーサー付き枠形材。 - 請求項5に記載のスペーサー付き枠形材において、
前記ベース部材は、基板部と、前記基板部から軸方向に突出した筒部とを有し、
前記基板部は、前記筒部の軸周り方向に不動に前記枠片部の装着孔に係合し、
前記筒部には、軸方向において前記装着孔に係合する係合突部が形成されている
ことを特徴とするスペーサー付き枠形材。 - 請求項6に記載のスペーサー付き枠形材において、
前記装着孔は、角孔であり、
前記基板部は、前記角孔に対応した角形状の回り止め部を有している
ことを特徴とするスペーサー付き枠形材。 - 請求項5に記載のスペーサー付き枠形材において、
前記ベース部材は、基板部と、前記基板部から軸方向に突出した筒部とを有し、
前記基板部には、前記筒部に対して径方向外側に離間して配置された係合突部が形成され、
前記枠片部には、軸方向において前記係合突部が係合される被係合孔部が形成されている
ことを特徴とするスペーサー付き枠形材。
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JP2017086605A JP6756657B2 (ja) | 2017-04-25 | 2017-04-25 | スペーサーおよびスペーサー付き枠形材 |
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CN111312973A (zh) * | 2018-12-11 | 2020-06-19 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 压缩夹电池连接系统 |
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