JP2018182750A - 送信装置及び受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル放送のTSを伝送するのと同時にIPパケットなどの可変長パケットを効率よく伝送可能とする送信装置及び受信装置を提供する。【解決手段】本発明の送信装置10は、複数TS多重フレームにて可変長パケットを多重伝送する際に、可変長パケットを分割してTSパケットと同一パケット長の第3のパケットに割り当て、可変長パケットの先頭位置のデータに対してはその先頭位置情報を付加した第3のパケットのパケット列を形成し、TSパケット及び第3のパケットに関するフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報を含むように当該多重フレームヘッダ情報を生成する。本発明の受信装置20は、この多重化信号を受信し配列位置情報を参照して、当該複数TS多重フレームから前記第3のパケットを分離し、第3のパケットを抜き出し、可変長パケットを復元する。【選択図】図1

Description

本発明は、トランスポートストリーム(TS:Transport Stream)とともに可変長パケットを多重伝送する送信装置及びその受信装置に関するものである。
デジタル放送では、トランスポートストリームを用いて映像信号や音声信号を多重化して伝送している。トランスポートストリームの代表例としては、MPEG-2トランスポートストリームのパケット(以下、「TSパケット」と称する)のような同期バイト0x47で始まる固定長(188バイト)パケットの列情報のまとまりをなすものである。
現在のケーブルテレビでは、一般社団法人日本CATV技術協会標準規格(例えば、非特許文献1参照)に準拠した、1フレームあたり1個のTSパケット形式のヘッダスロットと52個のTS配置用パケット配置用スロットからなる複数TS多重フレーム(TSMF:Transport Streams Multiplexing Frame)が使用されている。このフレームを用いて、BSデジタル放送や地上デジタル放送のトランスモジュレーションによる再送信サービスが運用されている。
一方、通信系や蓄積系のファイル型コンテンツ配信サービスを追加するため、衛星放送、地上放送、ケーブルテレビの自主放送など、1つの変調器からTSに加えてIP(Internet Protocol)パケットを多重して伝送可能とする方法がいくつか提案されている。
これまで提案されている「TSに加えてIPパケットを伝送可能とする技法」は、大きく2つに分けられる。
IPパケットを伝送可能とする技法の1つ目は、MPEG−2 SystemsのTSパケットにIPパケットを分割して収容(カプセル化)する方式で、MPE(Multi-Protocol Encapsulation)(例えば、非特許文献2参照)とULE(Unidirectional Lightweight Encapsulation)(例えば、非特許文献3参照)がある。MPEはIPパケットをMPEG‐2 Systemsで規定されたセクション形式にカプセル化し、TSパケットに格納する方式である。ULEはIPパケットにEtherTypeフィールド、宛先アドレスフィールド及びCRCフィールドを付加した後、MPEG‐2 Systemsで規定されたプライベートストリームにカプセル化し、TSパケットに格納する方式である。これらの方式は、伝送路符号化側から見ればTSパケットなので、既存のTSを伝送するための伝送方式が利用でき、IPを用いた新しいサービスを行う方式と従来のTSのみを伝送する方式を共通に受信する受信機も作りやすいと考えられる。日本国内では、地上デジタル放送の伝送方式を利用して、ULEを用いた方式がマルチメディア放送ISDB-Tmmで採用されている。
IPパケットを伝送可能とする技法の2つ目は、高度BSデジタル放送(例えば、非特許文献4参照)やDVB‐C2(例えば、非特許文献5参照)などで実現されている。高度BSデジタル放送では、IPパケットをTLV(type length value)パケット(例えば、非特許文献6,7参照)にカプセル化し、TSを配置するスロットとは異なるスロットにTLVパケットを割り当てることで伝送路を共有している。尚、フレーム内のスロットは固定長のため、可変長のTLVパケットを無駄なく割り当てるためにTMCC内にパケット配置用スロット毎にTLVパケットの先頭位置を記述する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。一方、DVB‐C2では、IPパケットをカプセル化したGSE(Generic Stream Encapsulated)及びTSを、それぞれPLP(Physical Layer Pipe)という共通の信号形式に変換し、これをフレーム化して伝送する。
ところで、ケーブルテレビで通信サービス用に運用されているIPパケットの双方向伝送は、Docsis(Data-over-cable Service Interface Specifications)で実現されている(例えば、非特許文献8参照)。Docsisでは、4バイトの独自のMACヘッダとIPパケットを載せるペイロードで構成された全長188バイトのパケットを伝送する。
また、TSを伝送するための既存の伝送方式を拡張し、ケーブルテレビで運用されているような複数TS多重フレーム(TSMF)を構成して、デジタル放送のTSを伝送するのと同時にIPパケットなどの可変長パケットをTSMFに多重化して伝送する技法が示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008‐136052号公報 特開2013‐175949号公報
JCTEA STD−002 5.0版,"デジタル放送有線テレビジョン放送 多重化装置",一般社団法人日本CATV技術協会,2007年10月 ETSI EN 301 192‐V1.4.1,"Digital Video Broadcasting(DVB);DVB Specification for data broadcasting,"European Standard,2004年6月 G. Fairhurst and B. C. Nocker,"Unidirectional Lightweight Encapsulation (ULE) for Transmission of IP Datagrams over an MPEG-2 Transport Stream(TS) ",IETF,RFC4326, 2005年12月 ARIB STD−B44 1.0版,"高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式",一般社団法人 電波産業会,2009年7月29日 ETSI EN 302 769‐V1.2.1,"Digital Video Broadcasting (DVB); Frame structure channel coding and modulation for a second generation digital transmission system for cable systems(DVB-C2)",2011年4月 S. Aoki and K. Aoki,"Efficient Multiplexing Scheme for IP Packets over the Advanced Satellite Broadcasting System", IEEE Transactions on Consumer Electronics, vol. 55, no. 1, pp.49-55, 2009年2月 ARIB STD−B32 1.0版,"デジタル放送における映像符号化、音声符号化及び多重化方式",一般社団法人 電波産業会,2001年5月31日 CableLabs,Data-Over-Cable Service Interface Specifications(DOCSIS)3.0, CM-SP-MULPIv3.0-I17-111117,"MAC and Upper Layer Protocols Interface Specification",2011年11月17日
MPEG‐2 SystemsのTSパケットにIPパケットをカプセル化するMPEやULEによる方式では、上記のようにTSを伝送するための既存の伝送方式を利用できるというメリットがあるが、IPヘッダ情報のほかにTSパケットヘッダ、プライベートストリームヘッダ及びセクションヘッダをパケットのヘッダ情報として加える必要がある。更に、IPパケットを固定長のTSパケットに収容するとスタッフィングが発生する可能性があるため、オーバーヘッドが大きくなり伝送効率が悪いという欠点がある。DVB-C2では、非特許文献5によれば、ペイロード長が2000バイト程度の長さであれば5%〜14%、4000バイト程度の場合、4%〜8%がオーバーヘッドの割合となっている。また、Docsisでは、非特許文献8によれば、ペイロード長が2000バイト程度の長さであれば64QAMで約15%、256QAMで約13%、ペイロード長が4000バイト程度の場合、64QAMで約14%、256QAMで約12%がオーバーヘッドの割合となる。ただし、高度BSデジタル放送やDVB-C2では、前述のようにオーバーヘッドの割合を少なくする方式が採用されており、伝送効率はDocsisよりも有利な点がある。
一方、TSを伝送するための既存の伝送方式と、高度BSデジタル放送、DVB-C2あるいはDocsisとの共用受信機を構成する場合に、複数の伝送方式に対応しなければならず、受信機のコスト上昇につながるという問題がある。
この問題を解決するために、特許文献2による技法では、TSを伝送するための既存の伝送方式を拡張し、ケーブルテレビで運用されているような複数TS多重フレーム(TSMF)を構成して、デジタル放送のTSを伝送するのと同時にIPパケットなどの可変長パケットをTSMFに多重化して伝送するように構成している。この技法では、可変長パケットをTSMFに多重又は分離するために必要な全ての情報(可変長パケットを分割又は復元するための情報を含む)、特に、分割した可変長パケットのデータを元の可変長パケットに復元するために必要な全ての情報を、TSMFのフレームヘッダ内に設けられている拡張情報の領域(680ビット)に格納するため、受信機は当該既存の伝送方式を拡張した態様で構成することができ、上記のような共用受信機を構成する場合にもコスト上昇を抑え、デジタル放送のTSを伝送するのと同時にIPパケットなどの可変長パケットを効率よく伝送可能とすることができる。
ただし、特許文献2による技法では、TSMFのフレームヘッダの処理負担が、その拡張情報の領域に格納する情報量の分だけ増大するため、この拡張情報の領域に格納する情報量を削減しつつ上記のような共用受信機を構成する場合のコスト上昇を抑える技法が望まれる。また、特許文献2による技法では、TSMFの拡張情報の領域を使用する際に、将来、新たなサービスを実現するために使用可能な拡張情報の領域が削減してしまうことになる。
本発明の目的は、上記の課題を考慮して為されたものであり、デジタル放送のTSを伝送するのと同時にIPパケットなどの可変長パケットを効率よく伝送可能とする、送信装置及び受信装置を提供することにある。
包括的には、本発明の送信装置は、可変長パケットのデータを分割して格納するためのTSパケットと同サイズのパケット長の第3のパケット(本願明細書中、「TS‐likeパケット」と称される)を形成し、TSMFにて多重伝送するにあたり、この可変長パケットを分割又は復元するための情報を2つ(可変長パケットの先頭位置を示すための情報と、第3のパケット内に可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグ)に分ける。このうち、分割する可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグは、当該第3のパケットのヘッダ内に記述する。尚、フラグを複数TS多重フレームの多重フレームヘッダ情報内(例えば、TSMFの拡張情報の領域)に記述してもよい。多重フレームヘッダ情報内には、TSパケット及び第3のパケットに関するフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報を記述する。ただし、TSMFに記述される既定のストリーム識別情報(各パケットのデータが属するストリームを識別するための情報)について、TSパケットと第3のパケットを判別できるように構成した場合には、当該配列位置情報をTSMFの拡張情報の領域に必ずしも記述する必要はなくなり、即ちTSMFの拡張情報の領域の使用量をより削減することができる。また、可変長パケットの先頭位置を示すための情報は先頭位置情報として、可変長パケットの先頭位置のデータを含む第3のパケットに対して付加するように構成される。これにより、TSMFの拡張情報の領域に格納する情報量を削減する。
また、本発明の受信装置は、TSパケットを割り当てる複数のパケット配置用スロットと1つの多重フレームヘッダ情報用スロットからなるフレームにて可変長パケットのデータが多重化された複数TS多重フレームの多重化信号からTSパケットと可変長パケットのデータを含む当該第3のパケットとを分離する際に、当該複数TS多重フレームの多重フレームヘッダ情報内に含まれるフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報と各パケットのデータが属するストリームを識別するためのストリーム識別情報のいずれか一方、又は双方から当該第3のパケットを判別して分離する。続いて、本発明の受信装置は、可変長パケットのデータについては、当該可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグを参照して当該先頭位置を含む第3のパケットを判別し、当該第3のパケットに格納されている可変長パケットの先頭位置を示すための情報である先頭位置情報を抽出することにより可変長パケットの先頭位置を把握して第3のパケットのパケット列のデータを合成し、可変長パケットを復元する。
即ち、本発明の送信装置は、TS(Transport Stream)パケットを割り当てる複数のパケット配置用スロットと1つの多重フレームヘッダ情報用スロットからなるフレームにて可変長パケットを多重伝送する送信装置であって、伝送するTSパケットと同サイズのパケット長の第3のパケットを生成し、伝送する可変長パケットを分割して各分割された当該可変長パケットのデータを前記第3のパケットに順次割り当て、各分割されたデータに対して、TSパケットと同一の同期バイトを付加し、且つ当該可変長パケットの先頭位置に位置するデータに対しては当該可変長パケットの先頭位置を示す先頭位置情報を付加した当該第3のパケットのパケット列を形成する可変長パケット分割手段と、予め定められた複数のパケット配置用スロットを有するフレームにおける前記TSパケット及び前記第3のパケットのデータ構造配列を規定する多重フレームヘッダ情報を生成する多重フレームヘッダ生成手段と、前記多重フレームヘッダ情報に基づいて、前記TSパケット及び前記第3のパケットを当該パケット配置用スロットごとに配列して多重化し、複数TS多重フレームとして構成する多重化手段と、前記複数TS多重フレームの多重化信号を外部に送信する送信手段と、を備え、前記可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグが前記第3のパケット内に含まれるように構成され、且つ前記可変長パケットの先頭位置情報は、前記多重フレームヘッダ情報に含めることなく構成されるとともに、前記フラグが前記第3のパケット内に前記可変長パケットの先頭位置を含む旨を示すときのみ配置され、その配置される先頭位置情報は当該可変長パケットの先頭位置が前記第3のパケット内のいずれの位置にあるかを示す数値を1バイトで記述してなり、前記多重フレームヘッダ生成手段は、前記TSパケット及び前記第3のパケットに関するフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報を含むように当該多重フレームヘッダ情報を生成する手段を有することを特徴とする。
更に、本発明の受信装置は、TSパケットを割り当てる複数のパケット配置用スロットと1つの多重フレームヘッダ情報用スロットからなるフレームにて可変長パケットのデータが多重化された複数TS多重フレームの多重化信号から可変長パケットのデータを受信する受信装置であって、当該複数TS多重フレームの多重化信号を受信する受信手段と、前記複数TS多重フレームの多重フレームヘッダ情報を参照して前記複数TS多重フレームから前記可変長パケットのデータを含む第3のパケットを抜き出して分離する分離手段と、前記第3のパケットに格納されている可変長パケットの先頭位置情報を抽出し、当該可変長パケットの先頭位置情報を基に当該第3のパケットのパケット列からデータを抽出して合成し当該可変長パケットを復元する可変長パケット復元手段と、を備え、前記可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグが前記第3のパケット内に含まれており、且つ前記可変長パケットの先頭位置情報は、前記多重フレームヘッダ情報に含めることなく構成されるとともに、前記フラグが前記第3のパケット内に前記可変長パケットの先頭位置を含む旨を示すときのみ配置され、その配置される先頭位置情報は前記第3のパケット内のいずれの位置にあるかを示す数値を1バイトで記述してなり、前記多重フレームヘッダ情報は、前記TSパケット及び前記第3のパケットに関するフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報を含み、前記分離手段は、前記配列位置情報を参照して、当該複数TS多重フレームから前記第3のパケットを分離する手段を有し、前記可変長パケット復元手段は、前記フラグを参照して当該第3のパケットに格納されている可変長パケットの先頭位置情報を抽出し、且つ当該先頭位置情報が示す数値を基に当該可変長パケットの先頭位置を判別することを特徴とする。
これにより、可変長パケットをTSパケット長のオーバーヘッドが少ない形式のパケットにカプセル化し、TSパケットと同時に可変長パケットを多重化することが可能となることから、伝送路の構成上においても伝送機器の共有化を図りつつ効率よく伝送することが可能となる。また、本発明の送信装置において、可変長パケットのデータを格納する第3のパケット(即ち、本願明細書中の「TS‐likeパケット」)の先頭にTSパケットと同一の同期パターン(例えば、0x47がスロットの先頭1バイトに記述される)を割り当てるため、受信側で、TSパケットと当該第3のパケットとを識別する復調処理を軽減させることができ、効率よく伝送することが可能となる。
特に、可変長パケットを分割又は復元するための情報を2つ(可変長パケットの先頭位置を示すための情報と、TS‐likeパケット内に可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグ)に分けて伝送することから、複数TS多重フレーム(TSMF)におけるTSパケット及びTS‐likeパケットのデータ構造配列を規定する多重フレームヘッダ情報の利用効率を改善しつつ、効率よく伝送することが可能となる。
特に、可変長パケットの先頭位置に関する情報は、多重フレームヘッダ情報に記述せずにTS‐likeパケット内に格納することから、複数TS多重フレーム(TSMF)におけるTSパケット及びTS‐likeパケットのデータ構造配列を規定する多重フレームヘッダ情報の利用効率を改善しつつ、効率よく伝送することが可能となる。
また、本発明に係る可変長パケットは、IPパケット、TLVパケット、又はGSEパケットのいずれかとすることができる。このように、パケット長の情報を有する任意のタイプの可変長パケットを多重化した信号を伝送することができる。
また、本発明に係る多重化信号をケーブルテレビの伝送路にて伝送することが可能である。これにより、高度BSデジタル放送も利用可能なTLVパケット形式でIPパケットのデータを伝送可能とすることで伝送機器の共有率を高め、再送信装置を考慮した広い用途での利用や利用効率の高い伝送システムの構築が可能となる。
したがって、例えば現在運用されているTSMFのフレームヘッダの拡張情報の領域を効率よく用いて、TSパケットと同時に可変長パケットをTSMFに多重化することが可能な伝送システムを構築することができる。この伝送システムでは、可変長パケットをTSMFに多重又は分離するために必要な情報を伝送するためのTSMFの拡張情報の領域に格納する情報量を削減することができるため、将来、新たなサービスを実現するために使用可能な拡張情報の領域を確保することが可能となる。
本発明による第1実施形態の送信装置の概略構成図である。 本発明による第1実施形態の送信装置における可変長パケット分割部での可変長パケットの分割例を説明する図である。 本発明による第1実施形態の送信装置における複数TS多重フレームの一例を示す図である。 本発明による第1実施形態の送信装置における多重フレームヘッダ情報の一例を示す図である。 本発明による第1実施形態の受信装置の概略構成図である。 本発明による第2実施形態の送信装置の概略構成図である。 本発明による第2実施形態の送信装置における可変長パケット分割部での可変長パケットの分割例を説明する図である。 本発明による第2実施形態の送信装置における多重フレームヘッダ情報の一例を示す図である。 本発明による第2実施形態の受信装置の概略構成図である。
以下、本発明による各実施形態の送信装置10及び受信装置20について、図面を参照してそれぞれ詳細に説明する。各実施形態の例では、IPパケットやTLVパケット或いはGSEパケットなどの可変長パケットを、TSパケットと同時に複数TS多重フレーム(TSMF)に多重化して伝送する例について説明する。複数TS多重フレーム(TSMF)は、TSパケットを割り当てる複数のパケット配置用スロットと1つの多重フレームヘッダ情報用スロットからなる。
〈第1実施形態〉
〔送信装置〕
図1は、本発明による第1実施形態の送信装置10の概略構成図である。送信装置10は、可変長パケット分割部11と、多重化部12と、多重フレームヘッダ生成部13と、送信部14とを備える。尚、後述の説明で明らかとなるが、本実施形態の送信装置10は、可変長パケット分割部11及び多重フレームヘッダ生成部13の機能として、特許文献2に開示される送信装置の機能ブロックとは異なる点に留意する。
可変長パケット分割部11は、伝送するTSパケットと同サイズのパケット長(188バイトの固定長)の第3のパケット(以下、「TS‐likeパケット」と称する)を生成し、伝送する可変長パケットを分割して各分割された当該可変長パケットのデータをTS‐likeパケットに順次割り当てることによりカプセル化して、多重化部12に出力する。ここで、可変長パケット分割部11は、TS‐likeパケットに可変長パケットを分割してデータを割り当てる際に、各分割されたデータにTSパケットと同一の同期バイト(0x47)を付加するとともに、可変長パケットの先頭位置に位置するデータに対しては、可変長パケットの先頭位置を示す先頭位置情報を付加してTS‐likeパケットを構成する。したがって、「先頭位置情報」は、可変長パケットの先頭位置のデータを含む第3のパケットに対して付加される。このため、可変長パケット分割部11は、TS-likeパケット内に可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグ(好適には、1ビット)を多重フレームヘッダ生成部13に供給する。したがって、本実施形態に係る可変長パケットの「先頭位置情報」は、特許文献2の技法とは相違して、複数TS多重フレームの多重フレームヘッダ情報内(TSMFの拡張情報の領域)には記述せずに済む。
多重フレームヘッダ生成部13は、予め定められた複数のパケット配置用スロットを有するフレームにてTSパケット及びTS‐likeパケットを伝送するために、TSパケット及びTS‐likeパケットに関するフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報(即ち、ストリーム種別を示す情報)と可変長パケット分割部11から供給される可変長パケットの先頭位置を含むか否かを示すフラグとを含む多重フレームヘッダ情報を生成し、多重化部12に送出する。本発明に係る多重フレームヘッダ情報は、詳細に後述するが、既存の複数TS多重フレーム(TSMF)におけるスロット配列を基にしたデータ構造配列情報に対して、上記の配列位置情報をそのデータ構造配列情報の拡張情報の領域内に記述するように拡張したものである。ただし、TSMFに記述される既定のストリーム識別情報として、TSパケットと第3のパケットを判別できるように構成した場合には、当該配列位置情報をTSMFの拡張情報の領域に必ずしも記述する必要はなくなり、即ち可変長パケットをTSMFに多重又は分離するための情報として、上記のフラグ以外にTSMFの拡張情報の領域を使用する必要がなくなる。
多重化部12は、1つのフレームに1つの多重フレームヘッダ情報のスロットを配置し、TSパケット及び可変長パケット分割部11から出力されるTS‐likeパケットを入力し、多重フレームヘッダ生成部13から供給された多重フレームヘッダ情報が示すデータ構造を基に、TSパケット及びTS‐likeパケットを当該1つのフレームのパケット配置用スロットごとに配列して多重化し、多重フレームヘッダ情報のスロットを加えて複数TS多重フレームとして構成し、この複数TS多重フレームの多重化信号を送信部14に出力する。
送信部14は、多重化部12から得られる複数TS多重フレームの多重化信号に対して、所定の符号化変調を施し搬送波として外部に送信する。例えば、複数TS多重フレーム(TSMF)による搬送波(多重化信号)は、ケーブルテレビ伝送路を通してケーブルテレビ加入者宅に配信される。
ここで、特許文献2の技法では、TS‐likeパケット内での可変長パケットの先頭位置に関する情報を全て、複数TS多重フレームのヘッダ情報に含めるように構成していたが、本発明に係る送信装置10では、可変長パケット分割部11及び多重フレームヘッダ生成部13の機能によって、可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグ(好適には、1ビット)を複数TS多重フレームの多重フレームヘッダ情報内に含め、且つ可変長パケットの先頭位置を含む旨を示すフラグに対応するTS‐likeパケット内では、可変長パケットの先頭位置情報を収容するように構成する点で相違する。
より具体的には、特許文献2の技法では、可変長パケットの先頭位置に関する情報と配列位置情報(即ち、ストリーム種別を示す情報)とを含む複数TS多重フレームのヘッダ情報が示すデータ構造を基に、分割した可変長パケットのデータをカプセル化するTS‐likeパケットを形成するように構成していたが、本発明に係る送信装置10では、配列位置情報、及び/又は、TSパケット及び第3のパケットを判別できるように構成したストリーム識別情報と、TS‐likeパケット内に可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグ(好適には、1ビット)を多重フレームヘッダ情報にて規定し、この多重フレームヘッダ情報が示すデータ構造を基に、分割した可変長パケットのデータをカプセル化する点で相違する。また、本発明に係る送信装置10では、TS‐likeパケットに可変長パケットを分割してデータを割り当てる際に、可変長パケットの先頭位置に位置するデータに対しては、本発明に係る新たに定義した可変長パケットの先頭位置を示す先頭位置情報を付加してTS‐likeパケットを形成する点で相違する。
このように、本発明に係る送信装置10によれば、可変長パケットを分割又は復元するための情報を2つ(可変長パケットの先頭位置を示すための情報と、TS‐likeパケット内に可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグ)に分けて伝送することから、伝送効率としてオーバーヘッドを軽減させながら、多重フレームヘッダ情報の利用効率を改善しつつ、効率よく可変長パケットを多重伝送することが可能となる。
図2に可変長パケット分割部11での分割例を示す。図2に示す例において、可変長パケット分割部11は、入力される可変長パケット♯1を先頭から186バイトのデータに分割する。先頭に1バイトの同期バイト(0x47)を付加し、2バイト目に先頭位置情報(1バイト)を付加した188バイト長のTS-likeパケット♯1にカプセル化し、多重化部12に供給する。
次に、可変長パケット分割部11は、可変長パケット♯1に格納されているパケット長情報から可変長パケット♯1の残りの長さを算出する。残りの可変長パケットの長さが「187バイト以上の場合」には、187バイトのデータを分割し、先頭に同期バイト(0x47)を付加したTS-likeパケット♯2にカプセル化する。残りの可変長パケットの長さが「186バイト未満の場合」には、TS-likeパケット♯1と同様に、先頭に1バイトの同期バイト(0x47)を付加し、2バイト目に先頭位置情報(1バイト)を付加したTS-likeパケットとする。
ただし、残りの可変長パケットの長さが「186バイトの場合」には、TS-likeパケット♯3の3バイト目に可変長パケットの先頭位置があることを示す先頭位置情報を付加する。これは、受信側で、TS-likeパケット♯3における先頭位置情報が2バイト目であるか3バイト目であるかを判別することでTS-likeパケット♯2が同期バイトと可変長パケットのデータのみで構成されることを示すとともに、TS-likeパケット♯2までの可変長パケットの長さを識別できるようにするためである。即ち、この場合において、送信側では、TS-likeパケット♯2の末尾バイトのデータとTS-likeパケット♯3の2バイト目のデータはダミーデータを挿入し、受信側は、TS-likeパケット♯3における先頭位置情報が2バイト目であるか3バイト目であるかを判別することでTS-likeパケット♯2までの可変長パケットの長さを識別することができる。尚、残りの可変長パケットの長さが「186バイトの場合」とはならないように、ヌル形式の可変長パケットを挿入し、TS-likeパケット内の可変長パケットの先頭位置を調整するように構成することもできる。
図2に示す例において、可変長パケットの先頭位置情報の値は、1つ目のTS-likeパケット♯1の同期バイト(0x47)から数えて2バイト目を示す‘0’、3つ目のTS-likeパケット♯3のXバイト目を示す‘X-2’、4つ目のTS-likeパケット♯4のYバイト目を表す‘Y-2’となる。ここで、X-2は可変長パケット♯1を分割してTS-likeパケット♯3に配置するデータの長さであり、Y-2は可変長パケット♯2を分割してTS-likeパケット♯4に配置するデータの長さである。
尚、特許文献2の技法では、複数TS多重フレームのヘッダ情報において、フレーム内のパケット配置用スロットごとに可変長パケットの先頭位置に関する情報を示す8ビットを割り当てるように構成している。この場合、ヘッダ情報内に416ビット(52スロット×8ビット)を記述する拡張情報の領域を確保する必要がある。一方、本発明に係る技法では、TS-likeパケットに先頭位置を含むか否かのフラグを1ビットで示すことで、52ビット(52スロット×1ビット)のみを多重フレームヘッダ情報内(TSMFのヘッダ情報内)の拡張情報の領域に確保すればよく、ヘッダ情報の情報量を364ビット分、少なくすることができる。
次に、複数TS多重フレーム(TSMF)及び多重フレームヘッダ情報の具体的な構成例を説明する。図3は、送信装置10における複数TS多重フレーム(TSMF)の一例を示す図である。複数TS多重フレーム(TSMF)は、本発明に係る多重フレームヘッダ情報を格納するスロットと、TS‐likeパケット及びTSパケットを割り当てる52個のパケット配置用スロットを有し、スロット長は188バイトである。
また、図4に、本発明に係る多重フレームヘッダ情報の一例を示す。まず、日本CATV技術協会標準規格に準拠し現在運用されている複数TS伝送時のTSパケットのフレーム内のデータ構造配列情報では、TSの識別子(ts_id)とオリジナルネットワークの識別子(original_network_id)との対応を示す情報として、相対TS番号(relative_ts_number;最大値15)が与えられている。相対TS番号は、フレームの各パケット配置用スロットに格納されたTSパケットの相対TS番号を示している。そして、相対TS番号を用いて間接的にts_id/original_network_idの表の順と対応させることでデータ構造配列情報が与えられている。
そこで、本実施形態の送信装置10においては、この既存の複数TS多重フレームのデータ構造配列情報を拡張して、TS‐likeパケット及びTSパケットをフレーム内のパケット配置用スロットごとに配列する新たなデータ構造配列情報とするために、ts_id/original_network_id毎にストリームがTSパケットであること、もしくは、TLV_id/original_network_id毎にストリームがTS-likeパケットであるかを区別して示す配列位置情報(ストリーム種別の情報)を、当該TSMFのヘッダ情報内の拡張情報の領域に新たに付加する。このようにして、多重フレームヘッダ生成部13は、当該配列位置情報(ストリーム種別の情報)によりTS-likeパケット及びTSパケットをフレーム内のパケット配置用スロットごとの配列を示すとともに、可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグ(好適には、1ビット)により先頭位置情報を含む可変長パケットであるか否かを示す新たなデータ構造配列情報を、多重フレームヘッダ情報として生成する。
ただし、ストリーム識別情報(ts_id/original_network_id及びTLV_id/original_network_id)について、TSの識別子(ts_id)と可変長パケットの識別子(例えば、TLV_id)のいずれであるか判別できるように構成した場合には、当該配列位置情報(ストリーム種別の情報)を多重フレームヘッダ情報(TSMFヘッダ)から省くこともできる。
〔受信装置〕
図5は、本発明による第1実施形態の受信装置20の概略構成図である。受信装置20は、TSパケット形式のヘッダ情報を有するTSパケット列の多重化信号から可変長パケットのデータを受信する装置であり、受信部21と、分離部22と、可変長パケット復元部23とを備える。尚、後述の説明で明らかとなるが、本実施形態の受信装置20は、分離部22及び可変長パケット復元部23の機能として、特許文献2に開示される受信装置の機能ブロックとは異なる点に留意する。
受信部21は、TSパケット形式のヘッダ情報を図4に例示した本発明に係る多重フレームヘッダ情報として有する複数TS多重フレームで伝送されるパケット列の搬送波(多重化信号)を受信して復調し、分離部22に送出する。特に、受信部21は、TSパケットとTS-likeパケットとで同一の同期パターンが付与されているため、これらのパケットを当該複数TS多重フレームの同一のパケットとみなして受信することができる。
分離部22は、多重フレームヘッダ情報を基に、複数TS多重フレームからTSパケットとTS-likeパケットを抜き出して分離する。より具体的には、分離部22は、多重フレームヘッダ情報からTSパケット及び当該TSパケットと同サイズのパケット長のTS-likeパケットに関するフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報と可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグとを抽出し、配列位置情報を基にTSMFのパケット列から当該TS-likeパケットを分離し、TS-likeパケットを、可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグとともに可変長パケット復元部23に送出する。ただし、各パケットのデータが属するストリームを識別するための情報であるストリーム識別情報(ts_id/original_network_id及びTLV_id/original_network_id)によりTSパケット及びTS-likeパケットを判別できるように構成した場合には、必ずしもこの配列位置情報について多重フレームヘッダ情報内に記述しなくてよいことから、分離部22は、複数TS多重フレームの多重化信号からTSパケットとTS-likeパケットとを分離する際に、当該配列位置情報と当該ストリーム識別情報のいずれか一方、又は双方から当該TS-likeパケットを判別して分離するように構成することができる。
可変長パケット復元部23は、多重フレームヘッダ情報に格納されていた可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグを参照して、TS-likeパケットに格納されている可変長パケットの先頭位置情報を抽出し、この可変長パケットの先頭位置情報を基にTS-likeパケットのパケット列からデータを抽出して合成し当該可変長パケットを復元する。
このように、受信装置20において、受信部21では、受信した搬送波を復調して複数TS多重フレームを取り出して分離部22へ出力し、分離部22では、多重フレームヘッダ情報に格納されている配列位置情報及び/又はストリーム識別情報を基にTSパケットとTS-likeパケットを分離する。分離されたTS-likeパケットは、可変長パケットの先頭位置に関する当該フラグとともに可変長パケット復元部23に供給される。可変長パケット復元部23では、可変長パケットの先頭位置に関する当該フラグを参照して抽出した可変長パケットの先頭位置情報を基にTS-likeパケットのパケット列のデータを合成し可変長パケットを復元する。
ここで、特許文献2の技法では、多重フレームヘッダ情報に格納されている配列位置情報及び可変長パケットの先頭位置に関する情報を基に、TSMFのパケット列から当該TS-likeパケットのデータを分離して、可変長パケットを復元するように構成していたが、本発明に係る受信装置20では、分離部22及び可変長パケット復元部23の機能により、当該配列位置情報及び/又はストリーム識別情報を基にTSMFのパケット列から当該TS-likeパケットを分離するとともに、可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグを基に当該TS-likeパケット内の先頭位置情報を抽出することにより、先頭位置情報を基にTS-likeパケットのパケット列のデータを合成し、可変長パケットを復元するように構成する点で相違する。
このように、本発明に係る受信装置20によれば、多重フレームヘッダ情報の情報量を削減した態様でありながら、TS-likeパケットにおける可変長パケットの先頭位置を直ちに把握することができ、当該TS-likeパケット内の可変長パケットの先頭位置情報を基に効率よく可変長パケットを復元することが可能となる。
したがって、本発明に係る送信装置10及び受信装置20の伝送システムによれば、可変長パケットをTSパケット長のオーバーヘッドが少ない形式のパケットにカプセル化し、TSパケットと同時に可変長パケットを多重化することが可能となることから、伝送路の構成上においても伝送機器の共有化を図りつつ効率よく伝送することが可能となる。特に、可変長パケットを分割又は復元するための情報を2つ(可変長パケットの先頭位置を示すための情報と、TS‐likeパケット内に可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグ)に分けて伝送することから、伝送効率としてオーバーヘッドを軽減させながら、多重フレームヘッダ情報の利用効率を改善しつつ、効率よく可変長パケットを多重伝送することが可能となる。
例えば現在運用されているTSMFの伝送方式の伝送路を利用して、TSパケットと同時に可変長パケットをTSMFに多重化することが可能な伝送システムを構築することができる。更に、この伝送システムでは、特許文献2の技法と比較して、可変長パケットをTSMFに多重又は分離するために必要な情報のために要するTSMFの拡張情報の領域に格納する情報量を削減できるため、将来、新たなサービスを実現するために使用可能な拡張情報の領域を確保することが可能となる。
次に、本発明による第2実施形態の送信装置10及び受信装置20について、図面を参照してそれぞれ詳細に説明する。尚、第2実施形態について、第1実施形態と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。本例では、IPパケットやTLVパケット或いはGSEパケットなどの可変長パケットを、TSパケットと同時に複数TS多重フレーム(TSMF)に多重化して伝送する例について説明する。複数TS多重フレーム(TSMF)は、TSパケットを割り当てる複数のパケット配置用スロットと1つの多重フレームヘッダ情報用スロットからなる。
〈第2実施形態〉
〔送信装置〕
図6は、本発明による第2実施形態の送信装置10の概略構成図である。送信装置10は、可変長パケット分割部11と、多重化部12と、多重フレームヘッダ生成部13と、送信部14とを備える。尚、後述の説明で明らかとなるが、本実施形態の送信装置10は、可変長パケット分割部11及び多重フレームヘッダ生成部13の機能として、特許文献2に開示される送信装置の機能ブロックとは異なる点に留意する。
可変長パケット分割部11は、伝送するTSパケットと同サイズのパケット長(188バイトの固定長)の第3のパケット(以下、「TS‐likeパケット」と称する)を生成し、伝送する可変長パケットを分割して各分割された当該可変長パケットのデータをTS‐likeパケットに順次割り当てることによりカプセル化して、多重化部12に出力する。ここで、可変長パケット分割部11は、TS‐likeパケットに可変長パケットを分割してデータを割り当てる際に、各分割されたデータにTSパケットと同一の同期バイト(0x47)を付加するとともに、各第3のパケット内に可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するとともに、この「先頭位置を含む場合に先頭位置を示す数値」と「先頭位置を含まない場合にその旨を示す数値」 を記述した「先頭位置情報」を第3のパケット内に収容する。したがって、本実施形態に係る可変長パケットの「先頭位置情報」は、特許文献2の技法とは相違して、複数TS多重フレームの多重フレームヘッダ情報内(TSMFの拡張情報の領域)には記述せずに済む。
多重フレームヘッダ生成部13は、予め定められた複数のパケット配置用スロットを有するフレームにてTSパケット及びTS‐likeパケットを伝送するために、TSパケット及びTS‐likeパケットに関するフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報(即ち、ストリーム種別を示す情報)を含む多重フレームヘッダ情報を生成し、多重化部12に送出する。本発明に係る多重フレームヘッダ情報は、詳細に後述するが、既存の複数TS多重フレーム(TSMF)におけるスロット配列を基にしたデータ構造配列情報に対して、上記の配列位置情報をそのデータ構造配列情報の拡張情報の領域内に記述するように拡張したものである。ただし、TSMFに記述される既定のストリーム識別情報として、TSパケットと第3のパケットを判別できるように構成した場合には、当該配列位置情報をTSMFの拡張情報の領域に必ずしも記述する必要はなくなり、即ち可変長パケットをTSMFに多重又は分離するための情報として、TSMFの拡張情報の領域を使用する必要がなくなる。
多重化部12は、1つのフレームに1つの多重フレームヘッダ情報のスロットを配置し、TSパケット及び可変長パケット分割部11から出力されるTS‐likeパケットを入力し、多重フレームヘッダ生成部13から供給された多重フレームヘッダ情報が示すデータ構造を基に、TSパケット及びTS‐likeパケットを当該1つのフレームのパケット配置用スロットごとに配列して多重化し、多重フレームヘッダ情報のスロットを加えて複数TS多重フレームとして構成し、この複数TS多重フレームの多重化信号を送信部14に出力する。
送信部14は、多重化部12から得られる複数TS多重フレームの多重化信号に対して、所定の符号化変調を施し搬送波として外部に送信する。例えば、複数TS多重フレーム(TSMF)による搬送波(多重化信号)は、ケーブルテレビ伝送路を通してケーブルテレビ加入者宅に配信される。
ここで、特許文献2の技法では、TS‐likeパケット内での可変長パケットの先頭位置に関する情報を全て、複数TS多重フレームのヘッダ情報に含めるように構成していたが、本発明に係る送信装置10では、可変長パケット分割部11及び多重フレームヘッダ生成部13の機能によって、本発明に係る新たに定義した先頭位置情報をTS‐likeパケット内に収容するように構成する点で相違する。
より具体的には、特許文献2の技法では、可変長パケットの先頭位置に関する情報と配列位置情報(即ち、ストリーム種別を示す情報)とを含む複数TS多重フレームのヘッダ情報が示すデータ構造を基に、分割した可変長パケットのデータをカプセル化するTS‐likeパケットを形成するように構成していたが、本発明に係る送信装置10では、配列位置情報、及び/又は、TSパケット及び第3のパケットを判別できるように構成したストリーム識別情報を多重フレームヘッダ情報にて規定し、この多重フレームヘッダ情報が示すデータ構造を基に、分割した可変長パケットのデータをカプセル化するとともに、本発明に係る新たに定義した先頭位置情報を、多重フレームヘッダ情報内に記述せずに、TS‐likeパケット内に収容して伝送するように構成している点で相違する。
このように、本発明に係る送信装置10によれば、可変長パケットを分割又は復元するための情報については、新たに定義した先頭位置情報をTS‐likeパケット内にて伝送することから、TSMFの拡張情報の領域に格納する情報量を削減し、多重伝送に必要な伝送効率としてオーバーヘッドを軽減させながら、多重フレームヘッダ情報の利用効率を改善しつつ、効率よく可変長パケットを多重伝送することが可能となる。
図7に可変長パケット分割部11での分割例を示す。図7に示す例において、可変長パケット分割部11は、入力される可変長パケット♯1を先頭から186バイトのデータに分割する。先頭に1バイトの同期バイト(0x47)を付加し、2バイト目に先頭位置情報(1バイト)を付加した188バイト長のTS-likeパケット♯1にカプセル化し、多重化部12に供給する。
次に、可変長パケット分割部11は、可変長パケット♯1に格納されているパケット長情報から可変長パケット♯1の残りの長さを算出する。残りの可変長パケットの長さが「186バイト以上の場合」には、186バイトのデータを分割し、先頭に同期バイト(0x47)を付加するとともに、2バイト目に可変長パケットの先頭位置を含まないことを示す値(例えば255)を付加したTS-likeパケット♯2にカプセル化する。残りの可変長パケットの長さが「186バイト未満の場合」には、TS-likeパケット♯1と同様に、先頭に1バイトの同期バイト(0x47)を付加し、2バイト目に先頭位置情報(1バイト)を付加したTS-likeパケットとする。
図7に示す例において、可変長パケットの先頭位置情報の値は、1つ目のTS-likeパケット♯1の同期バイト(0x47)から数えて2バイト目を示す‘0’、 2つ目のTS-likeパケット♯2は先頭位置を含まないことを示す‘255’、3つ目のTS-likeパケット♯3のXバイト目を示す‘X-2’、4つ目のTS-likeパケット♯4のYバイト目を表す‘Y-2’となる。ここで、X-2は可変長パケット♯1を分割してTS-likeパケット♯3に配置するデータの長さであり、Y-2は可変長パケット♯2を分割してTS-likeパケット♯4に配置するデータの長さである。
尚、特許文献2の技法では、複数TS多重フレームのヘッダ情報において、フレーム内のパケット配置用スロットごとに可変長パケットの先頭位置に関する情報を示す8ビットを割り当てるように構成している。この場合、ヘッダ情報内に416ビット(52スロット×8ビット)を記述する拡張情報の領域を確保する必要がある。一方、本発明に係る技法では、可変長パケットの先頭位置に関する情報を本発明に係る先頭位置情報としてTS-likeパケット内に格納するように構成しているため、この可変長パケットの先頭位置に関する情報を拡張情報の領域に新たに書き加える必要がなくなる。
第2実施形態における送信装置10における複数TS多重フレーム(TSMF)の一例は、前述した図3と同様に構成される。複数TS多重フレーム(TSMF)は、本発明に係る多重フレームヘッダ情報を格納するスロットと、TS‐likeパケット及びTSパケットを割り当てる52個のパケット配置用スロットを有し、スロット長は188バイトである。
また、図8に、本発明に係る多重フレームヘッダ情報の一例を示す。まず、日本CATV技術協会標準規格に準拠し現在運用されている複数TS伝送時のTSパケットのフレーム内のデータ構造配列情報では、TSの識別子(ts_id)とオリジナルネットワークの識別子(original_network_id)との対応を示す情報として、相対TS番号(relative_ts_number;最大値15)が与えられている。相対TS番号は、フレームの各パケット配置用スロットに格納されたTSパケットの相対TS番号を示している。そして、相対TS番号を用いて間接的にts_id/original_network_idの表の順と対応させることでデータ構造配列情報が与えられている。
そこで、本実施形態の送信装置10においては、この既存の複数TS多重フレームのデータ構造配列情報を拡張して、TS‐likeパケット及びTSパケットをフレーム内のパケット配置用スロットごとに配列する新たなデータ構造配列情報とするために、ts_id/original_network_id毎にストリームがTSパケットであること、もしくは、TLV_id/original_network_id毎にストリームがTS-likeパケットであるかを区別して示す配列位置情報(ストリーム種別の情報)を、当該TSMFのヘッダ情報内の拡張情報の領域に新たに付加する。
ただし、ストリーム識別情報(ts_id/original_network_id及びTLV_id/original_network_id)について、TSの識別子(ts_id)と可変長パケットの識別子(例えば、TLV_id)のいずれであるか判別できるように構成した場合には、当該配列位置情報(ストリーム種別の情報)を多重フレームヘッダ情報(TSMFヘッダ)から省くこともできる。
〔受信装置〕
図9は、本発明による第2実施形態の受信装置20の概略構成図である。受信装置20は、TSパケット形式のヘッダ情報を有するTSパケット列の多重化信号から可変長パケットのデータを受信する装置であり、受信部21と、分離部22と、可変長パケット復元部23とを備える。尚、後述の説明で明らかとなるが、本実施形態の受信装置20は、分離部22及び可変長パケット復元部23の機能として、特許文献2に開示される受信装置の機能ブロックとは異なる点に留意する。
受信部21は、TSパケット形式のヘッダ情報を図4に例示した本発明に係る多重フレームヘッダ情報として有する複数TS多重フレームで伝送されるパケット列の搬送波(多重化信号)を受信して復調し、分離部22に送出する。特に、受信部21は、TSパケットとTS-likeパケットとで同一の同期パターンが付与されているため、これらのパケットを当該複数TS多重フレームの同一のパケットとみなして受信することができる。
分離部22は、多重フレームヘッダ情報を基に、複数TS多重フレームからTSパケットとTS-likeパケットを抜き出して分離する。より具体的には、分離部22は、多重フレームヘッダ情報からTSパケット及び当該TSパケットと同サイズのパケット長のTS-likeパケットに関するフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報を抽出し、配列位置情報を基にTSMFのパケット列から当該TS-likeパケットを分離し、TS-likeパケットを可変長パケット復元部23に送出する。ただし、各パケットのデータが属するストリームを識別するための情報であるストリーム識別情報(ts_id/original_network_id及びTLV_id/original_network_id)によりTSパケット及びTS-likeパケットを判別できるように構成した場合には、必ずしもこの配列位置情報について多重フレームヘッダ情報内に記述しなくてよいことから、分離部22は、複数TS多重フレームの多重化信号からTSパケットとTS-likeパケットとを分離する際に、当該配列位置情報と当該ストリーム識別情報のいずれか一方、又は双方から当該TS-likeパケットを判別して分離するように構成することができる。
可変長パケット復元部23は、可変長パケットのデータについて、当該TS-likeパケットに格納されている可変長パケットの先頭位置を示すための情報である先頭位置情報を抽出することにより可変長パケットの先頭位置の有無、及び先頭位置の有るTS-likeパケットでは当該可変長パケットの先頭位置を把握し、この可変長パケットの先頭位置情報を基にTS-likeパケットのパケット列からデータを抽出して合成し当該可変長パケットを復元する。
このように、受信装置20において、受信部21では、受信した搬送波を復調して複数TS多重フレームを取り出して分離部22へ出力し、分離部22では、多重フレームヘッダ情報に格納されている配列位置情報及び/又はストリーム識別情報を基にTSパケットとTS-likeパケットを分離する。分離されたTS-likeパケットは、可変長パケット復元部23に供給される。可変長パケット復元部23では、TS-likeパケットに格納されている先頭位置情報を基にTS-likeパケットのパケット列のデータを合成し可変長パケットを復元する。
ここで、特許文献2の技法では、多重フレームヘッダ情報に格納されている配列位置情報及び可変長パケットの先頭位置に関する情報を基に、TSMFのパケット列から当該TS-likeパケットのデータを分離して、可変長パケットを復元するように構成していたが、本発明に係る受信装置20では、分離部22及び可変長パケット復元部23の機能により、当該配列位置情報及び/又はストリーム識別情報を基にTSMFのパケット列から当該TS-likeパケットを分離するとともに、TS-likeパケットに格納されている先頭位置情報を抽出することにより、先頭位置情報を基にTS-likeパケットのパケット列のデータを合成し、可変長パケットを復元するように構成する点で相違する。
このように、本発明に係る受信装置20によれば、多重フレームヘッダ情報の情報量を削減した態様でありながら、TS-likeパケットにおける可変長パケットの先頭位置を直ちに把握することができ、当該TS-likeパケット内の可変長パケットの先頭位置情報を基に効率よく可変長パケットを復元することが可能となる。
したがって、本発明に係る送信装置10及び受信装置20の伝送システムによれば、可変長パケットをTSパケット長のオーバーヘッドが少ない形式のパケットにカプセル化し、TSパケットと同時に可変長パケットを多重化することが可能となることから、伝送路の構成上においても伝送機器の共有化を図りつつ効率よく伝送することが可能となる。特に、可変長パケットを分割又は復元するための情報をTS‐likeパケット内にて伝送することから、伝送効率としてオーバーヘッドを軽減させながら、多重フレームヘッダ情報の利用効率を改善しつつ、効率よく可変長パケットを多重伝送することが可能となる。
例えば現在運用されているTSMFの伝送方式の伝送路を利用して、TSパケットと同時に可変長パケットをTSMFに多重化することが可能な伝送システムを構築することができる。更に、この伝送システムでは、特許文献2の技法と比較して、可変長パケットをTSMFに多重又は分離するために必要な情報のために要するTSMFの拡張情報の領域に格納する情報量を削減できるため、将来、新たなサービスを実現するために使用可能な拡張情報の領域を確保することが可能となる。
上述の実施形態及び実施例では特定の例を基に説明したが、様々な応用が可能である。例えば、パケット長情報を持つ可変長パケットであれば如何なる種類のパケットでもよく、送信側では上記と同様に分割して複数TS多重フレーム(TSMF)に多重化して伝送し、受信側では受信した搬送波(多重化信号)から可変長パケットを復元することができる。尚、IPパケットやGSEパケットを直接TS‐likeパケットにカプセル化することができるが、IPパケットをTLVパケットに一旦カプセル化した後、上記のようにTLVパケットからTS‐likeパケットにカプセル化するように構成してもよい。
また、上述の各実施形態及び実施例の応用として、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた態様とすることができる。例えば、第2実施形態において、可変長パケットの先頭位置を含むか含まないかを示す旨を各TS‐Likeパケットで識別可能としており、この可変長パケットの先頭位置を含むか含まないかを示す旨は第1実施形態におけるフラグに相当する。したがって、第1実施形態の変形例として、この可変長パケットの先頭位置を含むか含まないかを示すフラグを多重フレームヘッダ情報内に挿入する代わりに、TS‐Likeパケットのヘッダ内に挿入してもよい。
本発明によれば、デジタル放送のTSを伝送するのと同時にIPパケットなどの可変長パケットを効率よく伝送することが可能となるので、可変長パケットを利用する送信装置及び受信装置の用途に有用である。特に、本発明によれば、可変長パケットをTSMFに多重又は分離するために必要な情報を伝送するためのTSMFの拡張情報の領域に格納する情報量を削減することができるため、複数TS多重フレームを利用する情報伝送の用途に有用である。
10 送信装置
11 可変長パケット分割部
12 多重化部
13 多重フレームヘッダ生成部
14 送信部
20 受信装置
21 受信部
22 分離部
23 可変長パケット復元部

Claims (2)

  1. TS(Transport Stream)パケットを割り当てる複数のパケット配置用スロットと1つの多重フレームヘッダ情報用スロットからなるフレームにて可変長パケットを多重伝送する送信装置であって、
    伝送するTSパケットと同サイズのパケット長の第3のパケットを生成し、伝送する可変長パケットを分割して各分割された当該可変長パケットのデータを前記第3のパケットに順次割り当て、各分割されたデータに対して、TSパケットと同一の同期バイトを付加し、且つ当該可変長パケットの先頭位置に位置するデータに対しては当該可変長パケットの先頭位置を示す先頭位置情報を付加した当該第3のパケットのパケット列を形成する可変長パケット分割手段と、
    予め定められた複数のパケット配置用スロットを有するフレームにおける前記TSパケット及び前記第3のパケットのデータ構造配列を規定する多重フレームヘッダ情報を生成する多重フレームヘッダ生成手段と、
    前記多重フレームヘッダ情報に基づいて、前記TSパケット及び前記第3のパケットを当該パケット配置用スロットごとに配列して多重化し、複数TS多重フレームとして構成する多重化手段と、
    前記複数TS多重フレームの多重化信号を外部に送信する送信手段と、を備え、
    前記可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグが前記第3のパケット内に含まれるように構成され、且つ前記可変長パケットの先頭位置情報は、前記多重フレームヘッダ情報に含めることなく構成されるとともに、前記フラグが前記第3のパケット内に前記可変長パケットの先頭位置を含む旨を示すときのみ配置され、その配置される先頭位置情報は当該可変長パケットの先頭位置が前記第3のパケット内のいずれの位置にあるかを示す数値を1バイトで記述してなり、
    前記多重フレームヘッダ生成手段は、前記TSパケット及び前記第3のパケットに関するフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報を含むように当該多重フレームヘッダ情報を生成する手段を有することを特徴とする送信装置。
  2. TSパケットを割り当てる複数のパケット配置用スロットと1つの多重フレームヘッダ情報用スロットからなるフレームにて可変長パケットのデータが多重化された複数TS多重フレームの多重化信号から可変長パケットのデータを受信する受信装置であって、
    当該複数TS多重フレームの多重化信号を受信する受信手段と、
    前記複数TS多重フレームの多重フレームヘッダ情報を参照して前記複数TS多重フレームから前記可変長パケットのデータを含む第3のパケットを抜き出して分離する分離手段と、
    前記第3のパケットに格納されている可変長パケットの先頭位置情報を抽出し、当該可変長パケットの先頭位置情報を基に当該第3のパケットのパケット列からデータを抽出して合成し当該可変長パケットを復元する可変長パケット復元手段と、を備え、
    前記可変長パケットの先頭位置を含むか否かを区別するためのフラグが前記第3のパケット内に含まれており、且つ前記可変長パケットの先頭位置情報は、前記多重フレームヘッダ情報に含めることなく構成されるとともに、前記フラグが前記第3のパケット内に前記可変長パケットの先頭位置を含む旨を示すときのみ配置され、その配置される先頭位置情報は前記第3のパケット内のいずれの位置にあるかを示す数値を1バイトで記述してなり、
    前記多重フレームヘッダ情報は、前記TSパケット及び前記第3のパケットに関するフレーム中の相対的な配列位置を示すための配列位置情報を含み、前記分離手段は、前記配列位置情報を参照して、当該複数TS多重フレームから前記第3のパケットを分離する手段を有し、
    前記可変長パケット復元手段は、前記フラグを参照して当該第3のパケットに格納されている可変長パケットの先頭位置情報を抽出し、且つ当該先頭位置情報が示す数値を基に当該可変長パケットの先頭位置を判別することを特徴とする受信装置。
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